ヨーロッパ週末ぷち旅行記 : Part7

水没前?の都ヴェネチア(イタリア) その1

2004年1月30日,31日〜2月1日

[行程プラン : 行くならオフ!]
いつもぎりぎりに決めることが多い週末旅行だが, 今回に関しては早々昨年秋くらいから日程はほぼ決まっていた. ウチからだと距離的には一番お手軽なイタリア観光地で, 是非水没前に一度行かねばと思っていたということもあり, 当初から考えていたのだが, 実際に調べてみるとここは世界有数の観光地である一方で, 限られた土地に限られた宿泊施設しかなく完全な貸し手市場なので, シーズンに行くと宿泊の予約も大変らしいしそれ以上に費用がバカにならないらしい. ハイシーズンとオフシーズンでは宿泊料金が3倍くらい違うのだそうだ. それに冬に行くなら, オーロラを見に北欧まで行くのでなければ, やはり南方向だろうというのもあった. ただし年末年始の帰省の出費があるのでそうそう財政に余裕がないので, なら1月分と2月分の泊まり旅行はまとめて1月末から2月頭にしようと考えていたのでした.
なお, 列車の予約は2週前に地元の駅で, ホテルの予約は1週前にvenere.com経由で行いました. ここは保証にcredit card番号は必要だけど, 予約金は不要なので実際は現地で全部現金で払える. 私のようにクレジットが円建てだとあまりクレジットから使いたくないんですよね. そういう意味ではこういうシステムは助かる. なおvenere.comはHelpには"予約前に個人登録が必要"なんて書いてあったけど実際はいらないようで, 流通りに予約をしたら自動的にメールで貴方のパスワードなんてのが送られてきて, それで個人情報が見られるようになりました. 最近ちょっと変わったのかもしれません.

前夜〜1日目(1/30-31)

[Graz→Venezia S. Lucia : 安く上げた代償は]
今回の起点はオーストリア南東の都市Graz. 昨年12月のダイヤ改正で, BudapestからGrazへ入っていた特急がSloveniaを抜けて夜行でVeneziaまで行くことになったので利用してみようかと. Wien-Venezia間の夜行というのは結構人気高いらしいので, 座席車利用者としては(座席を占拠して寝るために)少しでもすいている確率の低い方をというのもあった.
さてこの列車, いきなりGrazに25分遅れて到着. Graz駅というのもなかなかきれいな建物だが, さすがに22時過ぎというのは店も閉まってかなりがらんと寂しい. この待っている人数ならそう混むことはないだろうと予想できたが, 実際列車が入線してみるとがらがらであった. 今回は座席指定でコンパートメントが取れていたが, その各コンパートメントに一人ずつ入らないくらい. 予約表示を覗いてみるとBudapest-Szonbathely間のハンガリーだけとか, Trieste-Venezia間だけのイタリアだけという予約はチラホラ見かけたが, これなら楽勝♪ ところが. これが寒い! そのうち温まるだろうと思ったのだが甘かった. 暖房がさして効かないのだった. 南行と思ってそれほど極端な防寒してこなかったのも裏目に出て, ちょっと寝るには厳しかった.
スロヴェニアはまだEC加盟前のため, 通過時にパスコントロールがある. 寝台だと車掌がパスポートを預かって寝ている間に全部代行で手続きしてもらえるらしいのだが, 座席車だとそうはいかない. まずSpielfeld Straßeでオーストリア出国係官が来る. これは簡単. 次に追いかけるようにスロヴェニアの入国係官が来る. Tourist?と聞いているのをTrieste?といっているのと勘違いしてNo, nach Venedig とか間抜けなことを言ってしまいちょっと恥ずかしい思いをしたが, これもさして問題なくOK. 更に続けてスロヴェニア側の車掌が来て検札. これはいいな, スロヴェニアから出るほうはVilla Opicinaというのがイタリアの最初の駅であり, ここで同様に検札出入国まとめてくるだろう, 到着は5:20か, それまで寝られるなと, 思っていたのだが….
まず3時ちょっと前にうとうとしているところ, いきなりコンパートメントの電気がつけられて何かと思うと検札であった. どうやらLjubljana(スロヴェニアの首都)を過ぎたところで回ってきたらしい. 迷惑な時間に…と思いつつ, ふたたび寒い中なんとかうとうとしだした4時半前に再び人が来た. またかよと思いながら, 目をこすりつつ切符を取り出そうと思うともう一度一言"Passport". 良く見ると出国係官であった. こちらはスロヴェニア側の最後の駅(Sezana)で先に来るのかよ, と思いつつパスポートを出すと, 根掘り葉掘り. "Japanese?" Yes, "Where are you going?" Venezia, "Where are you from?" Austria, "What are you doing in Austria?" (え? そこまで聞くのかよ?) I'm working there. "What are you working for?" For Scientific...(なんだっけ?) Forschung..., "What?" …もうねぼけてResearchという単語すら出てこない! ドイツ語は出てくるけど, ここはスロヴェニア-イタリア国境. ドイツ語が通じる訳がない. しどろもどろになったところにもう一人別の車両担当がやってきて, 挙句はライトで照らしてすかしを調べてみたり, なんか疑われてんのかよとか思い出したところで, "What's your name?." もう胸を張って間髪をいれずに日本語発音ばっちりで答えましたよ. それで釈放(?)してもらえました(苦笑).
一駅進んでVilla Opicina. こんどはこちらでイタリアの入国審査. "Where are you going?" Venice. "How long will you stay?" 2 days, during this weekend. "Then, you go back?" Austria, "Ah, You live in Austria. OK." こちらは大丈夫だった. ほっ. いつもの空港入国なんかではいつもなにも聞かれないし, スロヴェニアは列車入国もガイドブックには日本人は普通パスポート提示だけで通る, なんて書いてあったけど, やはり夜行座席車はダメらしい…. ちょっと疲れたわ.
その次の駅がTrieste. ここで約1時間停車して朝を迎えると, 人がどっと乗ってきた. うちのコンパートメントへは, おばさん4人組. どうやら国内観光グループの一部らしく, 途中でコンダクターが説明(?)に来ていた. ああ, イタリア語は全然分からん. なにやら4人中3人がぺちゃくちゃやかましい中, ガイドブックにイタリアは列車車内スリもいるから居眠り注意と書いてあったので, 必死に眠らないようにしつつ, 2時間でうす曇のVenezia S. Lucia駅に到着. イタリア本土からVenezia本島へ渡る部分はしっかり4車線ある. これなら大量の観光客を目いっぱい列車で往復してもそうはつかえないな(苦笑).
[Ferrovia-Rialto : のろのろ船の旅]
駅前はすぐ大運河. とりあえずVenezia(ヴェネチア)に来た以上は船に乗らんとという訳で, 運河を定期的に走る路線船ヴァポレット(Vaporetto)の一日券を購入. もうイタリア語は完全断念で, のっけから"Hello, one day ticket, please." 大丈夫, 通じる(笑). 隣の売り場ではしっかり日本人ぽい姉ちゃんが英語でなにやら質問してるし. 今回は時間がなくて前調べをろくにする間もなく来てしまったが, 確か基本は路線1番だったなーと, あやふやな記憶を頼りにあまり考えずに1番の船に乗ると…のろい. のろすぎる. かなり細かい間隔で船着場がありいちいち止まっていくんだよね. バスなんかと違って人がいないから通過, ということもないし, しかも加減速性能がよくないからかなり時間がかかる. 水辺に直接建つ建物を見ながら, おー, これがあのヴェネチアだよな〜, でも風を切ると結構冷たいな〜, とか思いつつのろのろ進んでいくと, 隣を抜かしていく船が. 82番? え? どこ行き? …あとで船着場の路線図を眺めたら, 駅前とサンマルコ広場の快速線であった. どうりで駅前で1番より82番の乗り場へ行った人が多かった訳だ(苦笑). 途中でめげて, Rialto橋で下船. どうせ一日乗り降り自由だし.
[Ponte di Rialto : はなやかな土産物街]
駅とヴェネチア観光の中心地の中間辺りにあるリアルト橋は, 橋そのものは再建の繰り返しであまり古くないが, 遥か昔の産業の中心地付近. 現在は橋の両側から橋上まで, お土産屋さんがずらりと並ぶ. それよりはこの辺りは結構両側に船が止まっていたりして眺めがいい.

南向きには結構ヴェネチアらしい風景が伸びていて写真向き. ぱちりぱちり. うんオッケー. 再び船着場へ引き返す.
[Rialto → アカデミア美術館 : 迷った…]
Rialtoからは今度は82番に乗り…一駅だけ. San Tomaで下りて歩く. 狭い路地をてくてく入っていくと…早速分からん! とりあえず人の流れている方に行けばいいらしいのでついていく. オフシーズン真っ盛り(?)とはいえ, 人があまり途切れないということは, ハイシーズンは一体?とか思いつつ南へ向かう. 途中少し南にカ・レッツォーニコという建物があり, そこに寄ってからアカデミア美術館まで歩こうと思っていたのだが, もうすっかり場所が分からなくなったまま, こんな遠かったかな? とか思いながら歩いているうちに, アカデミア美術館についてしまった! おやと思って川沿いから振り返ると, 確かに少し北の方にカ・レッツォーニコの建物が見える. ああ, やはり通り過ぎてしまった. 悔しいのでガイドブックの地図を見ながら引き返し, 場所を確認しいしい歩いていくと, どうやらなにも書いていない(ような気がする)細い路地を入っていくらしい. やれやれ.
[Basilica di Santa Maria della Salute : とりあえず教会]
この時は建物の外観だけ眺めて再びその前の船着場からまた1番に乗る. 今回はアカデミア美術館の先のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会まだ移動. とりあえず土日の旅行である以上, 教会は日曜は礼拝があって午前中は見学できないことが多いから土曜日の観光では教会見学を優先しないといけない.
このサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会は, サンマルコ広場の対岸すぐにある教会. 17世紀にペスト終焉時に建てられたというものだが, 8角形をしたかなり高いドームは非常に見栄えがする. 八角形の内面にもいちいち各面ごとに絵が飾られていてかっこいい. …しかし中も寒かった….
[Basilica di San Marco : もういっちょ教会]
再び1番に乗り, ようやくSan Marco広場の端っこにある船着場Vallaressoへ. ここから運河沿いにてくてく2分くらい歩くとサンマルコ広場へ到着. …おいおい岸壁は工事中かよ. なにやら幕が張られて広場からは直接海が見えない. しくしく.
広場は冬真っ最中だというのに結構人がいる. さすが冬でもヴェネチアか. 良く見ると結構日本人が多い. 例によって中国人も多いのだが, ここは確かに日本人も多い. しかも2〜4人くらいの女子大生くらいのグループが非常に多い. 卒業旅行とかだろうか? インストラクター付きの日本人団体さんもちらほら見かけるが, やはり若い女性が7割くらい, 老人中年がちらほらに, 最後方を数人男の子がついていくという感じ. この街は女性をひきつける力があるのだろうか?(笑)
さすがに世界的な観光地だけあって, イタリア語が多いものの英語やフランス語もよく耳に入ってくる. そして日本語中国語も. うわすげー.
海側から見て広場左側にでんと鐘楼が建っている. これは目立つ. 対岸のサンタマリアデッラサルーテのドームの方が映えるけど(苦笑). 更に正面には時計塔…のはずなのだが, まだ修復工事中らしい. 昨年のガイドブックに2003年1月時点で修理中なんて書いてあったけど, 一年以上たってもまだ工事中なのか. のろいぞ….
そして右側にドゥカーレ宮殿とサン・マルコ寺院が並んで…というかくっついて建っている. やはり教会を先にということで, まずサン・マルコ寺院へ. ぞろぞろ行列に続いて入っていくと, もうともかく天井に目が釘付け. 金箔で飾られた高い天井はもう眩い限り. いやそんな明るくないけど, この広い天井一面金だ! と思うだけで圧倒されそう(苦笑).
順路途中に小さい宝物館があり, 2Euroで見学できる. ヴェネチア全盛時代からビザンチン帝国あたりの小物系道具とか食器とかが見られて, 精緻な細工に感心できることうけあい. 一面金箔の途中だけに, 宝石の山でさえやや地味な印象を受けるところが怖いが(苦笑).
[どうでもいいけど : 嘆きの橋]
サンマルコ寺院から外へ出てきて海岸沿いに戻り, 東へ向かう. ドゥカーレ宮殿の裏はまたすぐ細い運河で, ドゥカーレ宮殿から運河を挟んだ反対側の牢獄へ続く嘆きの橋が目の前に見える. じゃぱにーず小市民(男)な私にとってはカサノヴァも渡ったなどと言われても全然感慨も感動もないが, まあともかく牢獄行なんだなと頭で理解. なんかここで記念写真をとっている人が随分多いような気がする.
[ここの眺めが : スキアヴォーニ海岸通り]
嘆きの橋から海岸沿いに更に東へとぶらぶら歩いていく. 運河を渡るたびにすべて階段を上り下りしないといけないので, 車はおろか, ここは自転車もとても走れないね. さすがに自転車が使えないと, 普段の生活という意味では不便かなあ. 自動車が使えないので最近の若い人はあまりヴェネチアに住みたがらないとかいう話をどこかで聞いたが, オレの場合自転車が使えないのはネックになりそう(笑).
ここの海岸はやや南へ曲がっているので, しばらく行ってから振り向いてみると, ちょうど正面に大運河を挟んで両側にサンマルコ広場の鐘楼とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会のドームが並び立って, ヴェネチアの中心を見渡すには最高のアングルのようだ. これで後ろが青空なら最高だったんだけどなあ(苦笑).
[夏の楽園 : リド島へ]
このヴェネチア本島はラグーン(潟)の中の島の一つだが, この東側にある南北に長いリド島がアドリア海との境界になる. 夏はここのビーチが人気らしいが, このシーズンは本島にましてオフシーズン. それを承知でとりあえず行ってみる….
船で数分, 渡った先はのどかな島. こちらは本島と違い, 車が走れるしバスも走っている. 特に歴史的ななにかがあるという訳でもないので, ぷらぷら島を横切って海岸へ. 東西方向には狭い島なので10分も歩けば目の前はアドリア海. …さすがにすいているな. とはいえやはり同類(?)はいるようで, ちらほらと冬の海辺まで来ている人もいることはいる. さて, 砂浜に下りてみると, じゃりっという足元の感覚が軽い. お? と思ってみてみると, 踏んづけたのは石ころではなくて全部貝殻であった. こりゃびっくり. もともと私は海には全然行かない人間なのであまりこういう機会ないけど, 貝殻を踏んづけて歩く感覚ってなんか軽くていいな. 20分ほど海岸沿いに南下する. 海岸の奥側はずっと…これは出店? プライベートルーム? が果てしなくといいたくなるほどえんえんと並んでいる. 少なくともこれがずっと埋まるほどのグループなり店なりが夏には並ぶんだと思うと, なんか壮観.
リド島の夏のカジノエリア辺りまで海岸を歩いて適当に道路に戻り, 帰りは島内をふらふらと歩いて帰ってくる. …なんかえらく普通だ. Ferienwohnung付の住宅街なのか, 庭付の家や小さめのマンションみたいなのがずらっと並んでいるだけ. 結構車もあるし, 住んでいる人は冬でもここに住んでいるんだろうけど, それだけみると, なんかややくたびれた小田舎の住宅街という雰囲気しかなかったりする….
[病院の中? : →Ospedale Civile]
リド島からの帰りは本島の北側に回り, Ospedale Civileで下船. さすがにこちら側は利用者が少なめなのか, 52番の船は一回り小さかったが, 団体で子供達が乗ってきて大騒ぎ. あまり船で暴れないでください….
Ospedale Civileから城門をくぐって裏からサンティッシミ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会(Basilica dei Ss. Giovanni e Paolo)の正面側へでようと思ったのだが, 人の流れについていくと, なんか雰囲気が微妙に違う. あれ? と思っていると, どうやら病院だと判明. あとで地図を見たら確かに市立病院と書いてあった(苦笑). どうやら病院の中を突っ切ってきてしまったらしい. お邪魔してすみません(ぺこり).
今回の宿はこの教会のご近所で, 名前もそのままLocanda Ss. Giovanni e Paolo. 2つ星のB&Bホテルだ. ちょっとうろつくとすぐ狭い路地沿いに見つかったのでそのままチェックイン. 既に15時過ぎだ. 結構静かそうで, こじんまりとしたホテル.
[こちらはのんびりあちらは華やか : 路地歩き]
部屋で一休みし, 改めて外出. 午前中入らずに済ませたドゥカーレ寺院やカ・レッツォーニコは入場16時までとかで, もうこれからいっても時間なさそう. アカデミア美術館は遅くまでやっているのだが, なんか現在特別展かなにかで高いらしい. とりあえず行ってみたものの, どちらかというと美術オンチの私は値段と入口にいた団体さんの行列で入る気も失せて, 後は街をぶらぶら.
ヴェネチア本島の「幹線」である大運河はくねっと曲がっているため, アカデミア美術館から駅や本島駐車場のローマ広場方面へは歩いていくとショートカットできる. 人の流れを見ながらのこのこ歩いていくと20分くらいでローマ広場まで到達. 割と住宅街の間を抜けていく感じの狭い路地で, ところどころ職人さんが中で仕事をしている専門店が並んでいて雰囲気はのんびり. 特に仮面屋さん(?)が多い. カーニバル前でこれから1ヶ月がかきいれ時なのかな?
駅からは今度は運河の北側へ出る. ここから運河に沿うようにして走る路地を繋ぐ散歩コースがもう一本あって, どうやらこっちが本流なのか, 店がずらっと立ち並び賑やか. リアルト橋あたりまで店を覗きつつぶらぶら戻ってくると夕暮れ. 夕暮れの運河もなかなかきれいだ.
[飯を… : うろうろ]
さすがに腹が減ったのでどこか…と思ったのだが, 夕暮れということはまだ17時過ぎ. どうもこちらの店はディナースタートが遅いのか, さっぱり開いていない. 本来はこういう時間はバールで立ち食い軽食をして潰すのが正しいらしいのだが, さすがにいい加減ばててきたのと, バール覗いてみてもどうも感じがつかめない. なんかカウンター前で買ってそのまま居座ってわいわいやりながら食べているから, 押しのけていかないと入れなさそうなんだよね. しかもこういう時になってみると, イタリア語が全然分からんのは痛いなと痛感したりする. まあ元気のある人なら平気な顔して入って言って押し分けて入っていって, 身振り手振りでなんとかしちゃうんだろうけどね. 小心者としてはなかなかそれが出来ない. 結局何を買っても高いとの評判のサンマルコ広場近辺まで戻ってきてしまい, 適当に開いていた店で諦める.
[チップボリ過ぎボラレ過ぎ : 夕飯]
入った飯屋はホテルの下についている店らしいがさすがに19時前のせいかまだ客は少ない. 本当はお魚を食べたかったのだが, なぜか結局ピザ. それにしっかり前菜とデザート付. 前菜はどちらかというと乗せられた感じ, ガイドブックによるとイタリアだとデザートは食わねばならぬような雰囲気の書き方をされていたので, デザートの方は一応最初から考えていた通り. しかしまあ, 一応値段数えながら食っていたのだけど, 微妙に小銭がなくなってしまい, 5Euro札の端数をチップにしたらえらい気前いい額をチップ代で渡したことになってしまった. 2Euroくらい返せって言えばよかったか(苦笑). っていうか一度つり返せ, オッサン.
[夜もにぎやか,夜はひそやか : 運河]
ヴェネチアはなんといってもイタリア随一の治安のよさを誇るらしい. 夜一人でふらふら歩いていても安全…どころか18時くらい以降の方がかえって歩いている人増えていないか? そんな中で, 人の流れるところでも結構狭い路地とかがあり, よく狭い運河なんかに出くわす. そういうところを覗き込むと途端に真っ暗, 闇に沈んだ運河, 結構趣があってグッド.

なんどか立ち止まってぼうっと暗い水面とか眺めてしまったり. これで霧とか出ていたらもっとムードあったかも….
そのまま21時くらいにはホテルに戻った. さすがにばてていたので早々おやすみなさい.

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