フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2001年12月の海外旅客船情報

マニトウォク発。Lake Michigan Carferry Serviceの支援者達は、Eau Claireの内科医Thomas Rankinが、イリノイ州ウォーキーガンとミシガン州セントジョセフ間に、高速カーフェリーを設立しようとしている新計画に反対している。

彼の新会社、Viking High Speed Ferries Incのための1億7百万ドルに上る、合衆国海事行政貸付保障への申請は、現在、宙に浮いたままだ。Rankinは、1999年にミルウォーキーとミシガン州マスキーゴン の間に、Hydrolink Corpの名で、そうした運航を設立しようと試み、失敗したことがある。

マニトウォクとラディントン間に客船フェリーを就航させているLake Michigan Carferry Service側は、この湖に2つのフェリー運航は多すぎると語る。

「もしVikingの貸付保証が認められたら、VikingとLake Michigan Carferryは共倒れになる。」とLMCS会長Robert Manglitz は、貸付保障に反対して海事行政側に9月21日に提出した手紙の中で書いた。納税者はRankinの債務不履行によって請求書を突き付けられることになると、 Manglitzはその手紙の中で語った。

LMCS側は、最近のカーフェリー運航は、連邦政府の助成なしで築かれていることを指摘している。

「我々は自由主義経済の哲学的前提を強く信じている。」とManglitzは語っている。「もし競争者に勇気があるのなら、政府の援助 なしに我々に匹敵する必要な専門知識と資源を用意すべきだ。そうすればこちらもその挑戦と結果を受け入れよう。」

Rankinは、3隻の双胴船の資金を申請している。前のHydrolinkの計画は、ミルウォーキー港との財政的な取り纏めと交渉の 両方が決裂して失敗した。しかしLMCSは彼の動きに注目している。

「これに反対して一大キャンペーンを展開するために注目しているのではないが、今後の推移如何では、立場を同じくする人々と力を合わせ ることになるだろう。」Lake Michigan Carferry Serviceの広報、Don Clinganが金曜日に語った。マニトウォクとラディントンの役人の他、州や連邦の下院議員も含まれるという。

LMCSは最近、ミシガン州マスキーゴンに近いRacineからの別の客船フェリーの設立に関心をもっている。

一方、ミルウォーキー港の当局者は、ミルウォーキーの投資家David LubarとOyvind Solvangが共同経営のLake Expressと仕事をしている。マスキーゴンに約45分で300人以上の乗客と約75台の乗用車を輸送する、高速フェリーを導入するものと考えられている。 （Herald Times: Sat 1Dec 2001）

今日、英国首相夫人Cherie Blairの面前でなされた痛烈な演説の中で、P&O Ferriesの専務取締役Graeme Dunlopは、国庫助成しているフェリー運航の、「拡大の懸念」を警告した。彼は、賢明な方法は合併だと述べた。

「そうでないと運航を存続させるには、国と地方の助成が必要とされることになる。」

Dunlopは、そうした運航は合法的だろうが、「国庫助成の災難は業界から一掃されなければならない」と付け加えた。Dunlop は、P&O North Sea Ferriesの最新最大のフェリー、60,000総トンのPride of Hullの命名式で演説した。

免税販売の損失にも拘らず、英国からのフェリー運航は、海峡トンネルが開通した1995年と同じ数の乗客、そしてそれよりも多い貨物を 現在輸送していると、彼は語った。（Fairplay Publications: 03/12/01）

地方と州の高官が、M/V SeaStreak New Jerseyの就航・命名式に参加するために、Monmouth郡の海岸に集まることだろう。新しい全長141フィート、400人乗りの高速双胴船は、ニュージャージーの Atlantic Highlands、HighlandsとPier 11（ウォール街）、マンハッタンの東37丁目を、通勤フェリーとして結ぶことになっている。命名式は、Atlantic Highlands、Pier 6にあるAtlantic Highlands Municipal Marinaで、2001年12月10日月曜日午前11時より挙行される。

伝統に則り、船を命名する名付け親は、ミス・ニュージャージーのJulie Barberだ。命名式には、マンハッタンの海員教会のPeter Larom沿岸警備隊牧師代表が出席する。Atlantic Highlands、HighlandsそしてSouth Amboyの市長達も式に招待されている。

Hoverspeedの常務取締役Geoffrey Edeは、次のように語る。

「SeaStreak New Jerseyと姉妹船SeaStreak New Yorkは、時速およそ45マイルでニューヨーク港を走る、最速ディーゼルの高速船です。わが社のニューヨークでの傑出した通勤運航は、毎日マンハッタンに通う多くの ニュージャージー市民の生活の中で、重要な役割を演じることでしょう。SeaStreak New Jerseyでの35分の乗船で、多くのセントラル・ニュージャージーの住民の通勤難を、解消することになります。わが社では、近くのSouth Amboy Ferry Landingが開設されることも楽しみにしています。Middlesex郡の中心からマンハッタン島を結ぶもので、快適なものです。」

M/V SeaStreak New Jerseyは、安全で快適な通勤を提供する。ソフト・ドリンクや酒、軽食を提供するバー、衛星放送テレビ、幾つかの休憩室、自動ドアのある、屋内・屋外の座席を、呼び物 としている。

新船も姉妹船のように、観光クルーズ、メッツ・ヤンキーズ戦の切符付きパッケージ、夏季のサンセット・クルーズ、季節のお祭り等の特別 イベントも、提供することになっている。（12/7/01 10:24:22 AM ）

イタリアの通信社ANSAのウェブ・サイトの英文記事から

12月7日ローマ発。　イタリアの運輸部門が、月曜日（12月10日）の9時00分から13時00分（現地時間）に、4時間の時限 ストを行う予定で、鉄道、バス、フェリーが運休する。

このストは、イタリアの3大貿易組合、Cgil、Cisl、Cislが、使用者の解雇権を制限している労働者の地位に関する第18 条の適用を、一時的に停止しようとしている政府の方針に抗議して呼びかけられたもの。運輸部門には、約50万人が雇用されており、 40万人以上が職場を放棄するものと思われる。（ANSA news agency web site, Rome, in English 1551 gmt 7 Dec 01）

アルバニアの通信社ATAの英文の記事から

12月9日サランデ発。コルフ港（ギリシャ）に停泊していたフェリーで、日曜日（12月9日）早朝に起きた爆発を巡る捜査が続いて いる。

コルフの警察筋がATA に語ったところによると、船員が一人死亡して、他は怪我をした。爆発を起したのは、Violetaというフェリー。Font Ships Corporationの保有する3隻のギリシャのフェリーのうちの1隻で、コルフ―サランデ間の国際航路に就航しており、他の2船は、 MimozaとKamelia。

その筋によると、「この件に関してはギリシャ側から捜査が開始され、実際アテネから医療専門家の到着を待っている。」という。

同じ筋が明らかにしたところでは、事件が起きたフェリーは、故障で2ヶ月間使用しておらず、事実、フェリーKameliaの船員の 宿泊所として使われていた。

Kameliaの会社側海事代理人は、Violetaは2年前、コルフ―サランデ航路に使用されていたが、何ヶ月か前に大量のトリ ニトロトルエンがサランデ港で積みこまれ、それが爆発して被害を出したものと考えられると語った。（BBC Monitoring Service - United Kingdom; Dec 10, 2001）

シンガポール発。Penguin Ferry Services Pte Ltdの船がエンジンにトラブルを起したという報告を受けて、金曜日の朝、3隻のシンガポール海事港湾局(MPA)の巡視艇は、出動した。

MPAの発表によると、海上交通センター(POCC)が、午前8時35分頃、シンガポール船籍の客船フェリー Kingfisherから、エンジンの一つから煙が噴き出しているとの報告を受けた。

そのフェリーは、バタム島Sekupangに向け、世界貿易センター(WTC)の内航フェリー・ターミナルから出港したばかり だった。722総トンのフェリーの船長は、直ちにエンジンを停止し、MPAの執行部門は、32人の乗客を別のフェリーに移動させ るのを支援する為、3隻の巡視艇を派遣した。Penguinは、KingfisherがKeppel港近くのEastern Working Anchorageに投錨する前に、手際よく避難を完了した。乗客と11人の船員に怪我をした者はなかった。MPAが事故の原因を調査している。（Business Times: December 10, 2001）

フェリーが命名された。SuperFast XI 及び XIIは、ギリシャの船会社SuperFast ferriesの船隊に最近加わった2隻のフェリーだ。命名式は、ドイツのリューベックのFlender Werft AGで行われた。その造船所で建造された。

それぞれ1,550人の乗客、100台の乗用車、130台のトラックを積載する能力がある。SuperFast XIは来年3月、SuperFast XIIは6月までに就航する見込み。うち1隻は、エジンバラ―ゼーブルッヘ航路で使用され、スコットランドとベルギーを17時間で結ぶ。（The Kathimerini: 11/12/01）

12月12日にオンラインのインドネシア語のメディアが、アンボンでの激しさを増す暴力を報道した。

国営放送Antaraは、フェリーKM Kaliforniaで起きた爆発による死者数を報じており、その数は現在7人に上り、他の42人は重度の火傷を負っている。Maluku Civil Emergencyの行政官（知事でもある）は、次のように述べた。

「爆発の原因が何であるか、まだ公表はできない。事件による国内の動揺が大きいからだ。しかし、救出されたフェリーの船長や乗 客を含む目撃者から事情を聞くことは、確約する。」

ジャカルタに本拠を置くインドネシアの日刊新聞社は、その爆発はKM Kaliforniaを吹き飛ばして火災となり、現地時間の午前9時30分（月曜日）に発生したもので、その後、政府の事務所やMaluku地方政府の事務所が投石され、 アンボンDPRD総合施設に残っていた建物が焼け落ちるなどの暴動を引き起こしたと報じた。これらの事件では殺害された者はいな かった。

その同じ記事の中で、アンボンDPRD議長Lucky Wattimuryは、フェリー事故後の暴動は、（ラマダン後の）Id al-Fitrに率いられた「しかるべき」グループによるものとみていると語っている。

「そうした制御不能な暴動を起す為に、社会を攪乱した者がいるに違いない。反応が素早く、しかも組織立っていたからだ。」と Luckyは語った。また、Galelaフェリー波止場近くで、4台のトラックが、怒ったキリスト教徒によって放火されたと付け 加えた。

さらにAntaraの記事は、イスラム教徒がキリスト教徒のフェリー客を高速船で救助に向かい、この行為が知事に賞賛されたと 伝えている。（Antara news agency, Jakarta, in Indonesian 12 Dec 01）

Silja Oyj Abpの子会社は、米国で競売に掛けられているEnchanted Isleという船を入手すべく手続中だ。

競落価格は260万米国ドルで、主に債権と相殺される。この購入は、その船と2000年の12月にChapter 11の適用を受けたCommodore Holdings Groupに対する債権を保全する目的でなされるもの。

船は、市場の状況如何により、売却されるか貸し出される。9月11日の出来事以来、このタイプの船の市場は、悪化してい る。（Stock Exchange Release 12 December 2001）

Cunardは、英国クルーズ市場向けの85000トンの新造船の同意書を、Cunard Lineの親会社Carnival Corporationと取り交わした。Carnival Corporationは、イタリアの造船所Fincantieriとの間で、英国市場向けの1968人乗りの新造船の建造の同意書に署名している。

建造費は約4億ドルで、あのMary 2の進水のちょうど1年後の、2005年1月にCunardに引き渡される。その発注は、成長している英国クルーズ市場において、より重要な役割を演じるべく、今年早く発 表されたCunardの戦略上の主導権を強固にするものだ。

このまだ命名されていない船は、サウサンプトンを本拠にするもので、パナマックス型で建造される。つまり世界中に展開する ことが可能となる。英国は世界第二のクルーズ市場であり、2002年には100万人以上の乗客が見込まれている。 Cunardの会長兼代表取締役、Pamela Conoverは言う。

「当社は、英国での市場拡大に全力投球する。このワクワクするような新造計画の発表は、2002年5月にサウサンプトンに Caroniaを移籍することに続くもので、洗練された英国ブランドとしての当社の地位を保持しようとするCunardの決 定を確認するものだ。」

「Cunardの先代の伝統に則り、新造船は、船を一周する遊歩甲板、船首の展望ラウンジ、全天候型伸縮自在のドームを 持った大きな船尾のプールが自慢だ。革新的なガラス張りの「外部エレベータ」は、船の両舷に、10層の高さでそびえる比類な いものとなる。広々とした客室が提供され、67％が海の見える船室で、スィートにはプライベイト・バルコニーがある。」

「船上でのエンターテインメントとレクチャー・プログラムは、英国の乗客向けのもので、船の上での通貨は、Queen Elizabeth 2やQueenMary 2と同様、英国通貨だ。より上級の客室の乗客のためには、シングル・シーティングで、グルメ向きの食堂であるQueens’ Grillが設けられることが、計画されている。」

「CunardLineが現在運航している1791人乗りのQueen Elizabeth 2と、668人乗りのCaroniaは、世界中で数々の賞に輝いている。2629人乗りのQueen Mary 2は、2003年12月下旬に船隊に加わる予定だ。それに1968人乗りの新造船が加わり、Cunardの乗客収容能力は約40％増となる。このことは、長くCunard を支えてきてCunardの大型船を渇望してきた英国旅行業界にとっては、大ニュースだ。」

「この新造船は、サウサンプトンから世界各地に出かけることを希望してきた、当社の誠実なる乗客の要求をも満足させるもの だろう。」

「新造船の処女航海は、2005年初旬、Queen Maryの進水の約1年後になる。クルーズの予定と価格はまだ決定していない。」

ロンドン発。Carnival Corpは、11月にRoyal Caribbean Cruises Ltdと合併することに合意したP&O Princessに対し、36.3億ドルで逆入札に乗り出した。Sunday Telegraphが日曜版で伝えた。

マイアミに本拠を置くCarnivalは、世界最大のクルーズ・グループであるが、年末までに逆入札に備えてUBS Warburgを投資銀行に指名した、と新聞は伝えている。

Carnivalは木曜日に第四四半期の数字を発表することになっており、新聞は、会社は投資家とアナリスト達にその 意図を明らかにすることを迫られるだろう、と伝えている。

ロンドンに本拠を置くP&O Princessは、12月の下旬には、英国株式上位のFTSE 100指標に加わることになっており、先月フロリダのRoyal Caribbeanと合併すると発表した。その取引においては、株式や現金の所有者に変更が生じるわけではなく、Royal CaribbeanとP&O Princessは、それぞれ別々の株式市場に上場されたままとなる。共同企業体は、マイアミに本拠を置き、Royal Caribbeanの経営最高責任者Richard Fainが、指揮を執ることになっている。（Reuters）

12月16日、ロンドン発。P&O Princessは、Royal Caribbeanと世界首位のクルーズグループを形成するための合併取引に向け、Carnival Corpからの3.1億ポンド（4.4億ドル）の逆入札を拒否したと、日曜日に言明した。

P&O Princessは、世界首位のクルーズ・グループであるCarnivalを押し退けるRoyal Caribbeanの二重入札は、株主にとって大いに利益をもたらすもので、合衆国とヨーロッパにおけるリスクを軽減す るものであり、より魅力的なものだと語った。

「Carnivalの提案は、P&O Princessの株主にとり財政的に旨味のあるものではなく、Royal Caribbeanと取引するよりは、実現する上でより大きな危険に直面し得る。」と、P&O Princessは声明の中で述べている。

P&O Princessは、Carnivalの申出は、先週末に受け取ったもので、P&O株を一株450ペンス、P&O Princessの株式資本全体を3.1億ポンドで評価したものだったと語った。Carnivalの申出は、 P&O Princess株一株につき、現金で200ペンスと、Carnival株を0.1361株割り当てるというものだった。

11月末以来進展した、第三位のグループP&O Princessと第二位のRoyal Caribbeanとの取引では、株式や現金の交換はなく、Royal CaribbeanとP&O Princessは、それぞれ別々の株式市場に上場されたままとなることになっている。

Carnivalは、P&O Princessの株主が、Royal Caribbeanの提案を承認するならば、一株当たり456ペンスあるいは3.2億ポンド（4.64億ドル）で評価した提案の進展は見られないと語った。

「当社は相当額のプレミアムを申し出ており、財政、運航の両面でP&O Princessの強力なパートナーだ。」とCarnivalの会長兼経営最高責任者のMicky Arisonは、声明の中で述べている。しかしP&O Princessは、取締役会でCarnivalの週末の入札については検討し、Royal Caribbeanとの統合を、株主に勧めていくと述べている。

その取引は、世界的な旅行者の厳しい落ち込みの中で進められており、ざっと60,000床のCarnivalよりも 25パーセント増の、75,000床、41隻の船隊が形成され得るものだ。

P&O Princessは、株主とヨーロッパ・合衆国の当局により承認されたならば、2002年の半ばまでに、Royal Caribbeanとの取引に伴う組織改革を終了する見込みだ。（Sunday December 16, 4:43 pm Eastern Time）

ROYAL Caribbeanの株価が、今朝、ニューヨーク市場で、9パーセント下落し、Carnival Corpの4.6億ドルのP&O Princessに対する敵対入札に反応して、オスロ市場では14パーセント下落した。

マイアミを本拠にする巨大クルーズからの入札は、Royal CaribbeanとP&O Princessという、世界第二位と第三位のクルーズ客船会社の7.8億ドルの合併を脅かしている。

Carnival Corp株は、始め上昇したが、その後ニュースが流された今朝、26.81ドルにまで僅かながら下がった。P&O Princess株は5パーセント上昇し、380ペンスで取引を終えた。

英国では、EUおよび米国当局がCarnivalとP&O Princessの合併という、米国市場の47パーセントを占めることになる合併を許可するだろうかという、疑問の声が上がっている。PrincessとRoyal Caribbeanが合併の合意を発表した二ヶ月程前の9月24日に、Carnivalは、早々と最初の提案を拒否され たと言われる。（Fairplay Publications: 17 December 2001）

ロンドン発（Reuters）。P&O Princess Cruisesは、米国の競争相手Carnivalには、グループの買取価格を引き上げる余地がまだあり、Royal Caribbeanと合意した７億ドル（4.8億ポンド）の合併からPrincessが離脱する余地があると言明し た。

P&O Princessは水曜日の文書の中で、Royal Caribbean Cruisesとの合併に合意しているとする一方で、2月14日にその取引について決議する為の株主総会が開催されると付け加えている。それは予定より数週間遅れで開催さ れるものだ。

QE2の所有者であるCarnivalは、Princessの返事待ちの状態だが、水曜日に文書が出されることに なっていて、情報筋はReutersに、買取は近いと語った。

Princessは週末にCarnivalの3.2億ポンドの提案を拒否しており、買取合戦は膠着状態だ。クルー ズ客船会社は、9月11日以来加速している乗客数の激減に対抗すべく、コスト削減の提携を模索している。

P&O Princess株一株当たり200ペンスと0.1361 Carnival株を割り当てるというCarnivalの提案は、PrincessにとりCaribbeanとの合併よりも約1億ポンド条件が良いものだ。

しかしながら、Princessのある主要な投資家団体がReutersに語ったところでは、法的な制約を乗り越 えるといった条件のついたCarnivalの買取よりは、Caribbeanとの取引を望むという。アナリストは簡 単な仕事ではないだろうと言う。Carnivalはまた、PrincessがCaribbeanと共有しているのと 同じ財務情報を、P&OPrincessから得たいと述べている。

テレビのLove Boatの所有者であるPrincessの株は、午前11時45分までに3.6パーセント上昇して377ペンスの値を付けている。しかしながら株価は、Carnivalの 買い付け以来、456ペンスを下回っている。証券関係者によると、Carnivalの提案が法的な障害に突き当たる ことへの懸念の現れだという。

「Carnivalが当局と交渉しなくてもいいという条件付でのしっかりした提案を実際にしない限り、世間は Caribbeanとの合併を支持するのではないかと思っている。」と、P&O Princess株を含む1億ポンドのポートフォリオを預かるBrewin Dolphinの財務主任Stuart Fraserは語った。

Royal Caribbean株は、Carnivalの提案のニュースが流れた今週、続落している。火曜日にニューヨーク市場で1.2パーセント下落の14.25ドル（9.85ポン ド）で取引を終えたのに対し、そのオスロ市場に上場されている株式は、2パーセント下落の123クローネ（9.54 ポンド）の値を付けた。Carnival株は、1.5パーセント上昇して27.22ドルで取引を終えた。

PrincessとCaribbeanとの合併は変わったもので、株式や現金の交換はなく、会社は分れて上場され たままとなる。（Wednesday December 19, 12:09 PM）

インドネシアのモルッカ諸島のGunmenで、発砲があり、少なくとも9人のキリスト教徒が殺害された。

攻撃者は高速船でやって来て、アンボン市街の早朝の水産物・青果市場に向かう地元の商人を乗せていたフェリーに放 火した。警察の広報官によると、他に乗船していた2人が怪我をしたという。

似たような事件で、先週7人のキリスト教徒が殺害された。アンボンでは、イスラム教徒による殺害を非難する激しい 抗議デモが、キリスト教徒により行われていた。モルッカ諸島では、2つの勢力の衝突で、過去3年間に5000人以上 が死亡している。

最近、インドネシアのスラウェシ島でも宗教的な暴動が起きており、この島では1999年以来、キリスト教徒とイス ラム教徒の一味が衝突している。少なくとも8人が、過去2週間の闘争で死亡している。

数千もの会員を抱えるイスラム組織Laskar Jihadが、最近、スラウェシ島に到着した。その組織は、モルッカ諸島のキリスト教の地域に対する暴力的運動を非難してきた。（BBC News: Wednesday, 19 December, 2001, 09:28 GMT）

VIKING Lineのクルーズ・フェリーIsabellaが、現地時間昨夜午前1時頃（2300 GMT）、オーランド諸島近海で座礁した。船には乗員乗客819人が乗っていた。事故で怪我をした者はいなかったが、燃料タンクの一つから燃料が漏れている。この 35,000総トンの船は、今日正午頃、Langnas港近くに、曳航されて到着する見込み。

事故が起きたとき、船はトゥルクからストックホルムに向かう途中だった。強風と暴風雪を伴う悪天候だったが、 すぐに回復するとの予報だった。事故後、5隻の船と4機のヘリコプターが、救助に向かった。

当局は直ちに乗客の救助の用意をしたが、船は安全だ、と民放MTV3テレビは伝えている。（Fairplay Publications: 20/12/01）

ノルウェー沿岸急行（Hurtigruten）フェリーを運航している二つの会社が、合併を計画している。

Troms FylkesとOfoten og Vesteraalens（OFDS）の取締役会は、計画を承認し、3月にそれぞれ株主総会を召集することになっている。

新しい会社の名称はNord Norgesで、本店はOFDSの本店が置かれているNarvikに置かれる。ノルウェー沿岸急行は、ベルゲンとキルケネス間を多くの港を寄港しながら結んでおり、ノル ウェー西海岸の共同体の住民の重要な足となっている。両社とも15,000G/Tの新造船を、来年に向け発注し ている。（Fairplay Publications: 21/12/01）

9月11日以来、最初の観光フェリーが自由の女神に戻ってきたことを歓迎して、昨朝、2隻の消防艇が空高く放 水した。

自由の女神とエリス島は、1892年から1924年まで米国に入国する最初の地点だったところだが、爆心地の ローアー・マンハッタンに近く、攻撃の虞があるため閉鎖されていた。訪問者は、エリス島博物館に入ることは許さ れるものの、自由の女神の内部は、来年のしかるべき時まで閉鎖されたままとなる。

何マイル先からも見える巨大な米国旗が、女神像が立つリバティー島に掲げられており、ニューヨークで最も有名 な観光地の一つに訪問者が戻ってきたことを示している。

一方、世界貿易センターの瓦礫の下では、火災から100日経っても火がくすぶっている。消防車が留まり、行方 不明者の捜索が続けられる中、小さな火の手がいまだに見つかっているが、消防隊長のBrian Dixon氏は、火災の主要部分は鎮火したと語った。現場の大部分では、今や深い穴が開き、刺激臭がかって街があったところに漂っている。

世界貿易センターの攻撃の、公式の行方不明者・死者数は、3,000人以下に下がっている。一時は6,750 人を数えたが、現在は2,992人となっており、その数には、地上にいた者と、2機のハイジャックされた飛行機 に搭乗していた者が含まれる。

最近の調査では、市民の犠牲者の殆どすべては、ツインタワーに飛行機が突っ込んだ場所よりも上の階にいたこと が判っている。（Irish Times: 2001-12-21）

Anna Maloneyのニュージャージーの波止場からマンハッタンへの通勤は、世界貿易センターの鉄道の駅で降りるというものだった。ところが9月11日以来、Maloneyと その他の何万人もの人々の新しい選択が、マンハッタン島に向かう最も古い方法の一つであるフェリーとなっ た。

「バック・トゥ・ザ・フューチャーというわけですよ。」　そう語るのは市交通局の広報官Tom Cocolaだ。

貿易センター地下の駅がテロリスト攻撃により破壊されて以来、ニューヨーク市のフェリー利用者の数は、一 日当たり30,000人から65,000人に倍増していると、Cocolaは言う。

12近い新航路が開設され、50隻以上の船が就航している。僅か6週間で、ニューヨーク・ニュージャー ジー港湾局は、6隻のフェリーを収容できるバッテリー・パーク波止場を建設した。

「素晴らしい。」と建設会社の行政アシスタントMaloneyは言った。10分以上も通勤時間が短縮した という。

「朝、船に乗って行くのが好きですね。」

マンハッタンにフェリーを利用して行くことは、ニューヨークの歴史になったとCocolaは言う。橋やト ンネルができる前には、フェリーがマンハッタンに行く普通の方法だったことを指摘した。1900年には、 フェリー利用者は年間２億人だった。

攻撃の前でさえも、港湾局は5年間で1億3300ドル事業の、首都圏でフェリー運航を拡大する計画を持っ ていた、と港湾局フェリー事務所長のGeorge Cancroは語った。下町は渋滞するようになってきていて、他の交通手段が必要となっていたという。

その必要性は、少なくとも2年間行ってきた港湾局の鉄道運行を粉砕した、あの攻撃により促進されることに なった。約75,000人が、毎日、貿易センターの港湾局の鉄道駅を利用していた。その駅が破壊され、フェ リーが導入されることとなった。

「フェリーがあったらいいのになぁと、漠然と思っていたんです。」

鉄道を利用してきた投資銀行に勤務するRaj Chauhan（30）は話した。（Record -Bergen County: 2001-12-22）

フランスのフェリー会社Compagnie Meridionale de Navigation（CMN、「La Meridionale」）は、ギリシャ船籍のフェリーでベニスとギリシャの間をMinoan Linesによって運航されていたAretousaを購入したと発表して、市場を驚かせた。船価は6120万ユーロ（5450万ドル）と伝えられている。

Minoan Linesは、最近、Aretousaを含む何隻かの船を手放したがっていることを明らかにしてきたが、売却交渉は、慎重に行われてきた。

ノルウェーのFosen Mek造船所で1995年に建造されたもので、巡航速度23ノットのAretousaは、1500人の乗客を輸送でき、2170mの車線収容力を持つ。Girolataと いう新しい船名になって、1月にCMNに引き渡され、フランスとコルシカ島の港バスティアとアジャシオを結 ぶ航路に配船される模様。

最近、減少しているフランス―コルシカ島間のフェリー運航が認可されたことにより、CMNによる本船の購 入が可能となった。（Fairplay Publications: 24/12/01）

FESTIVAL Cruisesの最初のクルーズが、キューバの副首相Carlos Lageとカストロ政権の6人の大臣に見送られて、12月20日にハバナ港から出港した。

1999年建造で、1667人乗りのMistralの出港は、Sierra Maestraクルーズ・ターミナルを独占的に使用することを政府が保障する長期協定に基づくものだ。その協定により、キューバ人のスタッフが乗船し、船舶の修理の為に地 元の船渠が使用でき、キューバの旅行業と、旅行産業と結びついた地元のサプライヤーの協力が得られるこ とになる。

Mistralは、ハバナからのカリブ海クルーズにおいて、プログレソ、コスメル島、グランド・ケイ マン島、Isla de la Juventudに寄港する。

特別取り決めにより、ヨーロッパから飛行機で到着したFestivalの乗客は、ハバナ空港で旅券の 検査の為の長い行列に加わる必要はなく、シャトル便経由で、港で直接乗船できる。（Fairplay International Shipping Weekly）

Merrimac発。Lake Wisconsin ferryは、ウィスコンシン川氷結のため、水曜日から冬季間休航する。

州政府は、1933年以来、州高速113号線の外れにあるウィスコンシン湖を横断する Columbia郡とSauk郡間に、無料のフェリー運航をしてきた。川が氷結すると冬季間休航する。

フェリーのColsac IIは、1963年以来ウィスコンシン湖で運航されており、12台までの乗用車を輸送できる。新しい15台の乗用車を輸送できるフェリーは、2003年春に就航する見込み だ。

フェリーは通常、3月下旬から4月上旬に再開されるが、天候次第だ。Lake Wisconsin ferryが冬季に最も遅く休航したのは、1998年の1月13日のことだった。昨年は寒さのため、そ れよりも早く休航した。（Milwaukee Journal Sentinel: 2001-12-27）

ギリシャのフェリーLefka Ori は、12月26日の朝、クロアチア沖でトルコ船籍のKaradenizと衝突し、小破した。このギリシャの船は、パトラ―イグメニーツァ―トリエステ航路に就航している。 フェリーには乗客187人、乗員98人が乗船しており、航海を継続している。

一方、ポルトガルの当局は、荒天のアゾレス諸島近海でキプロス船籍の貨物船が消息不明となり、沈没し たおそれがあると発表した。Christopherは乗員27人、石炭を輸送していた。その船舶の所有 者は、船からSOS信号を受信後、ポルトガルの当局に通報した、とポルトガルの通信社は報じている。 （The Athens News: 29/12/01）

12月29日東京発（イタル・タス通信）。来年、北海道とハバロフスク地方を結ぶ新しいフェリー 航路が開設される。

Sakhalin shipping companyは、サハリンのホルムスク港と北海道の小樽港との間に定期貨物輸送を行っているが、ワニノ港（Vanino）まで貿易航路を広げる計画をしている。小樽とホ ルムスク、ワニノを結ぶ新しいフェリー航路を2月末に開始し、隔月で継続する計画だ。

小樽―ワニノ間のフェリー航路開設の交渉は、ソビエト大統領Mikhail Gorbachevにより推進されたペレストロイカの時期に行われたが、旧ソ連邦の崩壊後、行き詰まっていた。

小樽市は、ロシア極東地域との貿易と経済的接触を推進することを見込んで、新しいフェリー運航の 開設を期待している。（ITAR - TASS News Wire: 2001-12-29）

州政府は、経営不振の南海岸の通勤フェリーを総額未定で買い取り、7月1日まで月額49,000 ドルの援助をすることを申し出た。

Harbor Express ferry serviceは、クインシー、ローガン国際空港、ボストン中心街間の運航を、金曜日に休止する予定だった。（Boston Herald: 2001-12-30）