フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2003年3月の海外旅客船情報

Maria Islandのフェリー運航の新しい事業者は、短期間の契約ではあるが経営成功の自信をもっている。そのクルーズ会社は12月に契約を勝ち取り、Ferry Man Consortiumから引き継ぐ。

昨年、Louisvilleから島への運航は、州政府が突堤が安全ではないと表明した後、一時休止していた。運航者のPaul Saundersは、今回のところ契約は6月までだと話している。

「少しばかり問題があり、投資を難しくして来たことであり、船の運航は短期間です。しかしそれは6月の終わりまでには片付く、本当に ちょっとした休止になります。」（ABC News: 1/3/03）

9月11日の攻撃後にクルーズ客船会社が提供した「一生に一度」のセールを全て覚えているだろうか。それがまた始まった。

テロやイラクとの戦争、空港での面倒の心配が再び出てきたことから、多くのクルーズ客は今や外出する時ではないと確信しており、3月4 月 の船室はがら空きとなり、客船会社は価格の引き下げを余儀なくされている。

「人々はCNNにくぎ付けですよ。」　そう悲嘆に暮れるのはNorwegian Cruise Lineの営業部長Andy Stuartだ。ここは3泊のクルーズを169ドルに引き下げている。「何がこれから起こるのかあまりにも不透明で、予約を手控えているのです。」

こうしたセールは多くの客船会社で行い始めている。Carnivalは、3月の7日間クルーズをたったの299ドルで売っている。普段 は より高い価格の高級クルーズ会社のHolland Americaは、1週間のクルーズを399ドルに値引きしている。

多くの場合、料金は窓のない「内側」の船室のものだ。しかし何隻かの船では「海の見える」船室を安売りしており、クルーズ会社がどれだ け 多くの困難を抱えているかを窺い知ることができる。

「9月11日の後で安売りをしたとき、あんな価格は再び見ることはないだろうと話し合ったものですが、今やこの様です。」と主要な業界 紙、Cruise Weekの編集長Mike Driscollは語る。「誰もこんなことになるとは思っても見ませんでしたね。」

通常、3月4月のクルーズは、家族連れや春休みの学生の需要があるため、比較的高い価格である。しかしStuartは、戦争の可能性が 確 実になってきた約1ヶ月前に、このシーズンの予約が干上がり始めたという。

中東に近いことで敬遠されている地中海では、大幅な値下げがなされているところがある。今月、Princessは不人気のために、 2600人乗りのGrand Princessの夏季のヨーロッパ・クルーズを中止した。その代わりにカリブ海で航海することになる。しかしDriscollは、Princessが地中海に留めた船を 12泊899ドルで宣伝していることに注目している。何と1泊75ドルだ。

「この巨大な船をヨーロッパに引っ張り出した時でさえも、他の船を満船にすることが出来ないでいたのです。いかに困難なのかがお解りに な るでしょう。」

戦争の脅威はレジャー産業の他の分野にも影響を与えている。しかしクルーズ客船会社は、尋常ではない困難に陥っている。というのはこの 事 業は船を満員で走らせることを基本にしているからである。また1990年代後半の熱狂的な船舶発注の結果、供給過剰にもなっているのだ。 （USA TODAY: Mon 3 Mar 2003）

イェーテボリ発。ヨーロッパのフェリー産業は、免税措置が廃止されて新しい幾つかの航路と競争することを余儀なされた、1998年 ―2001年の過渡期から回復したように見える。

スウェーデンのハルムスタッドのShipPaxの統計によると、ギリシャ―イタリア間、デンマーク―ノルウェー間、スウェーデン―デン マーク間を除く殆ど全ての航路で、旅客、乗用車、貨物の数字が伸びている。急速な成長はバルト海で見られ、そこではスウェーデンとエスト ニア間の旅客、乗用車の輸送数の伸びが最大である。ここの貨物の数字を見ると、スウェーデン―ポーランド間の輸送量の増大に負けただけで ある。（The Scandinavian Shipping Gazette: 04.03.03）

ニューオーリンズ発。Carnival Cruise Linesは、一時的に最新最大のクルーズ船をミシシッピー州のガルフポートに転配することになる。ミシシッピー川の動力ラインを巡る論争が続いているためだ。

火曜日、CarnivalはConquestを日曜日にニューオーリンズから移動させ、少なくともガルフポートに6週間留めると話し た。 Carnivalは、ルイジアナ州のChalmette近郊にあるミシシッピー川のEntergyの動力ラインは、全長952フィート、 水面上207フィートの船が通行するには低過ぎて危険だと話している。

ミシシッピー川は水位が上昇して流れが速くなっており、ラインの下で操船することは段々難しくなってきている、とマイアミに本拠を置く Carnivalは声明の中で述べた。この会社はニューオーリンズとガルフポート間で往復運航する計画を立てている。

Entergyの広報担当者Cyril Guerreraは、会社では効果的な短期的解決策を利用してきたと話した。つまり船がラインの下を通過する間、動力を切断するというものだ。米国沿岸警備隊とミシシッ ピー川の水先案内人は、船が通過する間、ライン付近の水域から船を排除することに同意もしている、とGuerreraは話した。

12月にEntergyは、ラインを川の95フィート下に埋めるための18ヶ月、1500万ドルの計画を発表した。 （Associated Press: March 5, 2003, 12:07 AM EST）

ドイツの造船所Lloyd Werft Bremerhavenは、クルーズ船運航事業者Norwegian Cruise Lineからの全長259ｍの新しい豪華船の完成に向けた注文を勝ち取った。船は2004年の夏に就航する予定だ。

この船は既に米国で40パーセント完成させた船体を基礎に作られる。昨年の暮れに、ドイツのブレーマーハーフェンに船体が運ばれてい る。 （Die Welt: March 5, 2003 6:13pm）

外航豪華客船Auroraが、火曜日午前6時に上海のWaigaoqiao港に到着した。香港に向け午後8時に出港するまでの10時 間、中国で最も繁栄している街に寄港した。

この全長200m、全幅30mの船は、日本から1800人以上の英国人、オーストラリア人と、900人近い船員を乗せてやって来た。地 元 税関は出来るだけ速く乗客が上陸できるよう、短時間で乗客の出入国手続きを終えた。

旅客輸送当局者は、今月8隻の外航豪華客船が上海に寄港すると語っている。（People Daily: (Beijing Time) Wednesday, March 05, 2003）

昨年、ベルゲンとキルケネスを結ぶNorwegian Coast Expressで、記録的な547,000人の乗客が旅行をした。2001年に比べて23パーセントの伸びだ。

乗客数が増加した主たる理由は、2隻の新船、「Trollfjord」と「Finnmarken」の導入に因るものだ。第3四半期は絶 好 調だったが、ますます乗客は冬季に沿岸急行を利用するようになっている。

ベルゲンはこの運航における最も重要な港で、83,400人の乗客が乗船している。この他69,000人がベルゲンを訪れている。キル ケネスは北の終点だが、70,000人が下船し、55,500人近くが乗船する。トロンへイム、ボーデ、スボルバル、トロムセーといった 港 では、40,000人以上が利用している。（The Scandinavian Shipping Gazette: 07.03.03）

3月7日、ハバロフスク発。サハリンと本土を結ぶワニノ―ホルムスク間のフェリー航路の、サハリン―本土間の貨物の動きが遅過ぎると、 鉄道大臣Vladimir Yakuninは、金曜日（3月7日）、Sakhalin Shipping Companyの役員との会合で述べた。この会社は離島と本土間の海路を運航している。

大臣は、2002年にはこの航路で1日当り約39の鉄道貨物が輸送されたが、フェリーのために毎日300もの貨物が列をなしていると 語っ た。ワニノ―ホルムスク間には4隻のフェリーしか運航しておらず、通常6台から8台のトラックを運んでいるため、積載能力最大の貨物を積 載していないと話した。サハリン島の鉄道のゲージは、本土のものよりも狭く、それがまた輸送の手続きを遅延させているという。

Far Eastern Railway新聞が金曜日にITAR-TASSに語ったところでは、鉄道大臣はサハリン鉄道を改良して、そのゲージをロシアの鉄道のゲージと共通のものに変更する決定を している。しかしながら、この計画は金と人手がかかるものだとその新聞は話した。

2002年のサハリン島と本土間の貨物取扱量は100万トンであった。この数字は、Sakhalin- 1とSakhalin-2という石油ガス計画がこの地域で開発されたときに急騰するものと期待されている。（BBC Monitoring Former Soviet Union - Political: 2003-03-07）

ワイルク発。沿岸警備隊はファニング島からマウイ島に航路でクルーズ船からゴミを投棄したという告発を調べている。

「目下調査中です。」と港湾運航長で沿岸警備隊のChristopher Curatiloは話した。Curatiloは、現時点では違反の兆候は認められないが、捜査は続行中だと話した。

カナダのオンタリオ州のValerieとKevin Sheppard夫妻は、2月6日にNorwegian Windのクルーズで、公衆の面前で目撃した出来事を次のように書いている。「それは最も吐き気がする光景でした。ビール瓶、ワインの瓶、ビールやポップコーン、プラス チックのお盆、プラスチックの家庭用品、プラスチックのコップ、生ゴミを、すべて船尾から海に投棄していたのです。」

Valerie Sheppardは電話インタビューで、ゴミは海に投げ捨てられ、その後表面に浮かび上がって来たと語った。船長に連絡したが、船長は夫妻に船は如何なる環境保護法にも違 反していないと話したという。Sheppardは、2月10日にホノルルに到着してから沿岸警備隊に告訴したと話した。

Norwegian Windの運航会社Norwegian Cruise Linesは、「ある種の排出物」があったときには本船は公海上にあり、米国の200海里以内にはいなかったと話した。

「違法なことは何もありませんでしたよ。」とNorwegian Cruise Linesのハワイ政府代表Steven Hiranoは話した。

Sheppardは、法律違反かどうかは関係なく、生ゴミを投棄していることにショックを受けたと話している。「人々は連中が何をやっ て いるのかを知るべきです。できれば止めにしてもらいたい。」　投棄の模様を撮影した写真を連邦環境保護局のホノルルの調査官に提出していると話した。

Curatiloは、投棄時において米国の管轄権の及ぶ海域に船がいたかどうかについても調査中だと語った。沿岸警備隊はその船に乗船 し、船の記録の写しを領置した上で生ゴミについて調べるという。

1,748乗りのNorwegian Windと姉妹船の2,240乗りのNorwegian Starは、しばしばハワイ海域を訪れている。Hiranoは、Norwegian Cruise Linesは2隻の旅客船と、米国で建造した船体を3隻目の米国船籍の船にして2007年までにハワイ海域に展開させると話した。この3隻の船で3000人の雇用を生み出 し、Norwegianは今年の夏には700人を採用する計画だと話した。（Honolulu Star-Bulletin: Saturday, March 8, 2003）

リアウ、パカンバル発。リアウ行政府は、パカンバル―マラッカ（マレーシア）のフェリー航路を2003年半ばに開設する。両港間の需要 増に応えるもの。

そのパカンバル―マラッカ・フェリーは、KM Marinaを使用し、一人200,000ルピア（22.50米ドル）から300,000ルピア（33.76米ドル）で、7‐8時間だ。

「週3便を予定していますが、需要が伸びれば毎日就航することになります。」とパカンバル運輸局長Pria Budiは土曜日に当地でAntaraに語った。

その計画を支援すべく、当市の運輸局はSungai Duku港を国際港にする準備をしていると話した。PT MarinaのSuliki Abadiが行った、需要が増加しているので開港するに価するという調査結果により、海運を準備していると付け加えた。

マラッカを出発した人は陸路でデゥマイに行かなければならないが、パカンバル―デゥマイ・ルートはしばしば交通渋滞している。そのため 殆 どの人々は旅行の予定が立たず、とりわけカンパル地方やスマトラ島西部からの人々がそうである。（Jakarta Post: March 08, 2003）

マイアミ発。米国とイラクとが戦争をする見通しであることから、ただでさえ不景気でピリピリしている国内の観光業は既に困惑している。

Walt Disney Worldは、人員募集を停止し労働時間を短縮している。また世界最大のクルーズ客船会社のCarnival Corp., は、乗客を誘致するため価格を引き下げている。どこも事業に与える戦争の影響を懸念している。

一方、フロリダ州、ネバダ州、ニューヨーク州、ハワイ州を含む観光に依存している地域では、戦争により観光客が敬遠するかもしれないの で、新しい広告活動を考えているところだ。

「戦争のことを分析しなくったって、2000年の水準に戻る前から2004年、2005年のことを考えていましたよ。」　そう語るの は、 ワシントンに本拠を置く米国観光業協会の広報担当者Cathy Keefeだ。「戦争で回復が先延ばしになることは必然的です。」

業界の指導者とその観測者によると、休暇観光に与える戦争の影響は、戦闘がどれほどの期間継続し、米国本土でテロリスト攻撃があるか否 か によるという点で一致している。

クルーズ産業は明らかに湾岸戦争の時よりは条件が良い地位にある。

あの戦争が始まったとき、クルーズ客船会社は予約の落ち込みに見舞われたが、数週間で戦闘が終ると予約は回復した。あの時は、クルーズ 客 船会社は米国に近い旅程に変更した。あのテロリスト攻撃後にも同じことをしたが、それは顧客が港に飛行機で飛んで行く必要性を減らすこと に狙いがあった。

「確かに91年当時は船を多方面に展開していたので、現在よりは航空機に頼っていました。」とCarnivalの広報担当者Tim Gallagherは話した。

Carnivalと業界第2位のRoyal Caribbean Cruisesは、最近、イラクとの戦争と経済の先行き不透明から、今年はこれまでのところ予約が落ち込んでいると発表した。需要の落ち込みから、クルーズ会社は価格の引 き下げを余儀なくされている。Norwegian Cruise Lineも戦争の懸念から予約が落ち込んでいると、社長で経営責任者のColin Veitchは話した。

観光に依拠しているところでは、観光客になるべき人々が第2に考えていることに既に気がついている。

先月、Walt Disney Worldは、戦争の脅威により事業が落ち込んで予約が低調になるならば、労働者を一時解雇するかも知れないと語った。この会社では、テーマ・パークでのパートタイム労働 者の労働時間を短縮し、フロリダ州中央のすべてのアトラクションやリゾートでの人員募集を凍結している。

市観光局の広報官Erika Brandvickはこう話した。「始めに海外からの旅行者が来なくなるだろうと、かなりの確信を持って言うことが出来ます。」（The Detroit News: Sunday, March 9, 2003）

ノバ・スコシア州、ノース・シドニー発。沿岸警備隊の砕氷船が、ケープ・ブレトン沖で氷で身動きが取れなかったフェリーを救助した。

Leif Ericsonは日曜日の日中、ノース・シドニー沖約38キロの海域で流氷に捉まっていた。フェリーは月曜日遅く、沿岸警備隊の砕氷船Earle Greyに護衛されて港に戻った。

フェリーは13時間遅れで接岸し、その後、正規の目的地、ニューファンドランド島のポールトー・バスクに向けて出発した。

Marine Atlanticでは、流氷により今後24時間から48時間運航に影響が出る見込みだと話している。（Broadcast News: Monday, March 10, 2003）

多くのクルーズ船を誘致すべく、南西部の事業は活発になっている。今後3年間に、デボン、コーンワル、シリー島に寄港する乗客・乗員に より、少なくとも220万ポンドが消費されるものと見積もられている。

シリー島や他のコーンワル地方の港のDestination Southwestにより、一連のセミナーが催されている。そこではクルーズ産業に関する事業と地元経済にどれほどの利益をもたらすかについて教授することが企画されてい る。

Objective Oneプログラムにより資金提供された行事は、昨年南西部を訪れた21,000人以上のクルーズ客をもてなした全ての会社に対して公開されるものである。そこでは乗船客が 船上と陸上で期待するものについてや、外国人客に対するより多くの理解を得ることができることになっている。

昨年、この地方を70隻以上のクルーズ船が訪れ、うち300人の乗客の平均消費額が、それぞれの地域で50ポンドだった。（BBC NEWS: Tuesday, 11 March, 2003, 06:17 GMT）

今日、税関当局は豪華クルーズから戻ってきた乗客を検査中、100万ポンド以上に相当するコカインを押収した。

今朝早くサウサンプトンの税関当局は、南米とカリブのクルーズから英国に戻ってきたCunardの船、Caroniaから、約20キロ の コカインを発見した。

3人の男が逮捕されたが全員リバプール地方から来たものと思われる。今夜取り調べることになると、税関の広報官は話した。

このコカインは末端価格が1,160,000ポンドと見られ、乗客の上陸時の通関手続きにおいてスーツケースにぎっしりと詰められて隠 さ れているのが発見されたものだ。

税関の広報官Bob Gaigerは次のように話した。「これはうちの職員によりサウサンプトンでなされた仕事の優れた実例の一つです。英国国内に100万ポンド以上のコカインが持ち込まれる ことを防ぐことができ、喜んでおります。」（Scotsman: Tue 11 Mar 2003 11:15pm (UK)）

バス海峡を横断するフェリー、Spirit of Tasmania 1で緊急医療事態が発生した。乗客が重篤な病気になったため、船長はメルボルンのステーション桟橋を出港後、すぐに引き返した。

乗客は病院に運ばれ、船は2時間遅れの午前11時に出港した。デボンポートには午後8時に到着する見込み。

TT Lineでは、そのフェリーは週末には往復航海をしているので、日曜日の朝まで遅れが出そうだと話している。（ABC News: March 14, 2003. 16:05:39 (AEDT)）

船長が熱帯クルーズを諦めて修理のためオークランドに戻ることとなり、クルーズ船客は突然船から降ろされることとなり怒っている。 Pacific Skyの船主は雨水の配水管の問題のためだとしているが、海事安全局は船体の亀裂が何だったのかを調べている。

Pacific Skyは、トンガ、サモア、フィジー行きの11日間のクルーズで寛ぐべく、水曜日にオークランドを出港した。しかし24時間も経たないうちに、雨水の配水管の問題が判明 し、熱帯性低気圧が発生したことから船は引き返しを余儀なくされた。

船客が最初にそのことを知ったのは、目的地と違う場所で太陽が昇ってからだった。

「目を覚ましたとき、太陽が東から昇ってきたので、引き返していたことが判ったんです。明らかに昨夜8時30分には引き返していました ね。」と乗客のPeter Cogswellは話した。

乗客はオークランドを出港する前に船が傾いていることに気がついていたが、船主は燃料を補給するときには珍しくないことだと話してい た。

しかし専門家はそれを笑っている。Pacific Skyのような現代的な船が燃料を補給する際に傾くことは、船に水平に保たせるための精巧なシステムがあるため、極めて稀であると話している。

Pacific Skyは、2週間保守点検をしたばかりだった。にも拘らず船主は水曜日に出港することを認めたため、船体を修理することが遅れることとなった。修理箇所は洋上で問題が見つ かったところと同一箇所。海事安全局が調査している。（NZoom: Published on Mar 15, 2003）

神戸発。非政府組織のPeace Boatが傭船したクルーズ船が、米国指導で予想されるイラク攻撃に抗議して土曜日の午後、神戸港に到着した。

「イラクでの戦争反対」のスローガンが書かれた100メートル四方の横断幕を船の側面にぶら下げた、26時間「船上抗議」の参加者達 は、 前日に東京湾を出発した。

船が神戸港に近づくと、船上にいた人達は反戦スローガンを叫び始め、到着を歓迎するために集まった人々と合流した。

大阪から来たAi Kuriharaは、現在の世界の状況を理解したくてこの催しに参加したと話した。22歳のKuriharaは、米国留学中に2001年9月11日の攻撃があり、世界貿易 センターのタワーの崩壊を目撃したという。

「どうか無関心にならないで下さい。」と彼女は船上で語った。「小さな声が世界を変えることが出来るのです。」

この東京に本拠を置く市民団体は、世界を船で旅行することによって国際的な文化交流を推進する目的で、年に数回航海を企画している。 16,000トンの船Oliviaは、3ヶ月間の世界平和教育の航海から、金曜日の朝、東京湾に戻ってきた。（Japan Today: Saturday, March 15, 2003 at 20:00 JST）

もはや金持ちや有名人の世界ではないのかも知れないが、新世代の豪華クルーズ船の休暇は未だに地球を犠牲にしている。

大洋を行くその偉大なる怪物は、豪華な食堂、商店街、劇場、映画館、そしてカジノによって、5,000人に上る乗客・乗員を賄い、究極 の 気晴らし旅行を提供している。

しかしながら環境保護主義者は、それは何百万ガロンの未処理の化学物質を含んだ廃棄物を世界の大洋に汲み出している巨大な移動式下水処 理 場だと主張している。

今や業界は、世界の美しく環境体系に敏感な地域に毎年1,000万人以上の乗客を輸送しており、厳しい汚染対策に直面している。欧州連 合 はクルーズ船に放射性物質の対策を課すことを考慮しているところだ。

「我々は世界中で主要な魚類の種を残すようあらゆる規制をしていますが、未だにクルーズ船が生ゴミや化学物質を海に投棄することを許し て いるように見えます。」　とクルーズ客船会社に浄化を求めるべく議会で活動している欧州議会の水産委員会会長Struan Stevensonは語った。

米国に本拠を置く環境保護団体Ocean Conservancyは、1隻の船から1日当りの平均で、油の混じったビルジ水が37,000ガロン、下水が30,000ガロン、洗濯や風呂、厨房から出る排水が 255,000ガロン、写真の現像やドライ・クリーニングの有毒な化学物質が15ガロン出ると算定している。

2006年までに、毎年少なくとも26,000人の観光客が南極を訪れるものと見積もられ、氷から解放された冷涼な夏の間、植物やアザ ラ シ、ペンギンのいる陸地の僅か2パーセントの土地に群がることとなる。既にあるペンギンの集落では、24時間に3回の訪問を毎日こなして いるのだ。

しかしながらInternational Council of Cruise Linesは、素早く浄化して海に排水しているため、クルーズ船が環境には殆ど影響を与えておらず、結果として海洋生物に何らの脅威もないと主張している。「調査の結果、 排水は本質的に海洋動物種には全く影響を与えていないことが判っています。」と広報担当者は話した。

英国のクルーズ産業を代表しているPassenger Shipping Associationも同じ見解だ。

広報担当者はこう語った。「汚染について言えば、当業界はかなり厳しい統制を既に行っておりまして、大部分のクルーズ船はどんな法律よ り も進んだ扱いをしております。」（The Independent: 16 March 2003）

クルーズ運航事業者のP&O PrincessとCarnivalは、戦争とテロの脅威から通常よりも低調な予約が落ち込んだままだと話している。

両社は来月合併することとなるが、乗客が休暇の計画を立てて出発の日がかなり近づくまで待っていると話した。新船によって両社は収容力 を 拡張しているが、提供している寝台の数に見合った乗客の需要がなく、苦しんでいる。

悲観的な見通しからP&O Princess株は3％下落し369ペンスとなっている。このロンドンに本拠を置く会社は、Ocean VillageとSwan Hellenicも経営しているが、今年早く、船舶の再編を余儀なくされると発表してきた。

米国人乗客の地中海クルーズの需要が衰退していることから、P&O Princessは船舶のうち1隻をカリブ海に転配することとした。イラクとの如何なる戦争も、P&Oの地中海クルーズの航路にとって打撃となる虞がある。 1991年の湾岸戦争の際には、13隻のヨーロッパのクルーズ船のうち2隻をカリブ海に転配した。更に新船のIsland Princessの引渡の遅れのため多くのクルーズが休止になっていることから、今年の夏のアラスカのPrincessの収容能力は減少している。

Cunardを保有するCarnivalは、フロリダ州マイアミに本拠を置いているが、需要を喚起すべくクルーズ価格を更に引き下げる こ とを余儀なくされている。約35億ポンドの取引でP&Oを乗っ取ったこの世界最大のクルーズ客船会社は、イラクとの戦争やテロの 懸念、経済の減速の中で、2003年の年頭から予約数が落ち込んでいると話していた。（Ananova: 14:07 Monday 17th March 2003）

米国の経済の落ち込みはクルーズ客船会社にかなりの打撃を与えており、海で休暇を過ごしたいならばいつでも行ける状況にある。

Carnival Cruise Linesは、今年に関しては予約が予想よりもずっと低調であると発表しており、Carnivalの経営は経済の懸念と差し迫ったイラクとの戦争のために不振に陥ってい る。

そこでクルーズ客船会社は価格の引き下げを余儀なくされている。特別価格として宣伝されているものは、7日間のカリブ海クルーズが 299 ドルから。通常は1泊100ドルのところ、1泊43ドルだ。他のクルーズ会社も、Carnivalの価格破壊に追随している。 （Yahoo Daily News: Tue Mar 18, 8:14 AM ET）

米国、英国、スペインがイラクに対する軍事行動に向けた最終期限を設けたのを受けて、月曜日、日本の非政府組織は危機打開のため外交的 努力を継続するよう呼びかけた。

「なぜ国際連合ではなく、米国と英国が戦争への道を拓くのか？」とPeace Boatの実行委員会のメンバーのCho Mi Suは言った。「武力攻撃は問題の解決にはならない。」　Choは在日韓国人3世である。

Peace Boatは1983年に日本人グループにより設立されたもので、時折、状況を研究するために紛争あるいは論争の起きている地域に行くため船を傭船している。

米国は「大間違い」をしようとしている、と広島修道大学で平和問題を研究している教授Mitsuo Okamotoは、George W. Bush大統領が今週すぐにもイラクとの戦争を始めるかもしれない可能性に言及しつつ語った。

「もし国際連合を無視して馬鹿げた戦争を始めたならば、米国は正にならず者国家となる。」とOkamotoは話した。「市民運動だけが 唯 一の世界的超大国であり続ける米国を変えることができる。戦争が終るまで反対の声を粘り強く上げていきたい。」

週末に那覇で反戦集会を組織した、前の沖縄県収入役Tokushin Yamauchiは、イラク攻撃は犯罪となると話した。

「Bush大統領のしようとしていることは最大の悲劇であり犯罪的行為だ。」とYamauchiは言った。「戦争の惨めさを体験した沖 縄 の立場からは、大統領を制したい。」

民主的手続きには時間がかかるものだと語り、Bushが外交的努力を続けることを力説した。

日曜日、Bushと英国、スペイン首脳は、ポルトガルのアゾレス諸島で会談し、武装解除か軍事行動に直面するかのイラクに対する最後通 牒 を通告する問題を解決するための国連安保理での外交的努力に向けて、1日の最終期限を設定した。（The Japan Times: March 18, 2003）

シアトルの古いスーパースター、かってのフェリーKalakalaが破産した。

非営利財団のKalakala Foundationは、「フラッシュ・ゴードン」形の流線型の錆びた船齢67年のフェリーを復活させようとして来たが、金曜日に第7章の破産手続に入った。

このことは、チヌック語で「飛んでいる鳥」という意味の名前のフェリーが仲買人に買い取られることを意味する。地元の後援者らはかって Space Needleが登場する前にはシアトルの絵葉書に描かれた船を当地に留まらせようとしているが、仲買人達は、とりわけポート・アンゼルスからサン・フランシスコにかけての 仲買人は長年に亘って触手を伸ばしてきていた。

この非営利財団は整理手続きに入り、276フィートのフェリーの運命は、連邦破産管財人のNancy Jamesに委ねられることとなった。彼女は現在、担保権の確認作業で忙しく、資産を算定し、Kalakala Foundationの仲買人リストを調べている。（中略）

1935年から1969年まで、Kalakalaは主としてシアトルとブレマートン間を結んでいた。1962年の世界博覧会では、 Space Needleに次ぐ人気だった。

1969年に売却された後、機関が取り外されてアラスカ州コディアックに係船され、その後、海産食品業者の本社となった。Bevisが 1988年に釣り旅行でそれを見て保存運動を始めるまで、忘れられた存在だった。（SEATTLE POST-INTELLIGENCE: Tuesday, March 18, 2003）

米国と英国指導の湾岸戦争は既にモンバサのクルーズ海運に打撃を与えている。

ケニア港湾当局（KPA）によると、米国及び同盟国と、イラクとの戦争は、港のクルーズ観光に影響を与えているという。KPAは声明の 中 で、戦争に巻き込まれた国々の市民に対して警告がなされた結果、数件の中止が出ていると言っている。

「これは中東危機が終了するや直ぐに終るものと思われる一時的な落ち込みである。」とその報告にはあった。KPAの報告書は、広報担当 の Jule Imathiu氏によって出されたものだ。

一方、2000人を乗せた世界最大の旅客船の一つ、Queen Elizabeth IIが、モンバサへの寄港を取り止めた。モンバサ港の海運筋によると、それは湾岸での戦争の勃発と、それに引き続くテロリストの攻撃の脅威によるものだという。木曜日の夕 方にKPAの広報事務所が確認したところでは、QE2は1999年に寄港以来、入港していないという。

QE2は、全長260メートルで乗員は800人。セイシェルのビクトリア港から到着することとなっていた。乗船客の大部分は、英国、米 国、スペイン、フランスから世界一周クルーズに出かけた大立て者だ。

別のクルーズ船で取扱代理店がSomak Travel CompanyであるSaga Roseもまた世界一周クルーズをしているが、同様にモンバサへの寄港を省略した。3月23日に寄港する予定だった。Saga Roseは到着の翌日にコモロ諸島や南アフリカのダーバンに向かうこととなっていた。

Seafarers Assistance Programme Mombasaの副理事のAndrew Mwangura氏は、この取り止めは国内の悩める観光業への逆風となったという。Mwanguraは、ケニアは領海を守るための幾つかの海事安全策を急いで追加する必要 があると話した。（Kenya Broadcasting Corp: Friday, March 21, 2003）

Paisleyから来たJohn Gibsonと娘のWendyは、世界最大のクルーズ船Queen Mary 2が乾ドックから海に初めて引き出されるのを見ていた。

ブルターニュ地方のサン・ナゼールにあるAlstom Chantiers de l'Atlantique造船所で昨日行われたイベントでは、この15万トンの船が、曳船によってロアール川に引き出されるのが見られた。

船価は5億4000万ポンドのものだが、秋に洋上試運転をする前に国内で艤装工事がなされることとなる。

2,600人乗りの旅客船は、来年の1月12日にフロリダへの処女航海に出発するに先立ち、12月中旬に船主のCunardに引き渡さ れ ることとなっている。来年の4月からは、QM2はCunardの現在のフラグシップ、QE2を引き継いで、サウサンプトンとニューヨーク 間に就航する。2隻の船は4月25日にニューヨークから同時に横断航海することとなる。これは1940年3月にQueen ElizabethとQueen Maryがニューヨークに停泊して以来、初めてCunardの2隻のクイーンがお目見えすることとなる。（The Times: March 22, 2003）

世界最古のフェリー会社の一つIsle of Man Steam Packet Companyは、1億5000万ポンドの値札を付けて売りに出されているとMatthew Goodmanは書いている。

ここの所有者で運輸娯楽グループのSea Containersは、この営業譲渡のためにSG Corporate & Investment Bankingを雇ってきた。Steam Packet Companyはマン島の首都ダグラスとブリテン島、ベルファスト、ダブリンを結ぶ船を運航している。

アナリスト達は衡平法上の私会社が譲渡先に相応しいだろうと話している。チャンネル諸島のフェリー会社のCommodore Groupを所有するABN Amro Capital、ワイト島のフェリー会社の所有者Royal Bank of Scotland、Red Funnelその他を所有するJP Morgan International Capital辺りが興味を示すかも知れない。

この営業譲渡の事情に詳しい人は次のように語った。「早い時期にありますね。情報メモが広く出回っています。」

Sea Containersは譲渡に関するコメントを拒否した。しかし明日、決算を発表するので、この取引について詳しく質問されるかも知れない。この会社はニューヨーク証券取 引市場に上場されており、今年は大変に満足のできる収益を上げると最近言われている。（The Sunday Times: March 23, 2003）

P&O Princess Cruisesは、米国の競争相手であるCarnival Corporationとの合併を完了するためには5880万ユーロ（4000万ポンド）を支払わなければならないこととなる。

この金は、P&Oが2000年にAida CruisesをDeutsche Seereedereiから買収して以来、繰り延べ払いになっているものだ。このドイツの海運会社は英国の海運大手P&Oの非経営監督Horst Raheによりすべて所有されている。3年近くかけて支払ってきたが、今回の乗っ取りにより急がされることとなる。

「DeutscheはP&O Princessがこの権利を行使することを確認しています。」と先週、株主召集通知において述べられていた。「従いまして、P&Oは合併完了後、速やかに Deutscheに対して5880万ユーロを支払います。」

Rahe氏は2001年5月に総会で指名された。1996年にAida Cruisesを設立し、1999年に共同事業者としてP&Oを迎えた。またP&Oの1.6パーセントを所有している。これらの株式の売却で5000万ポ ンド近くを得るものと見られている。

Deutscheは、旧東ドイツの海運事業から民営化されたもの。P&OとCarnivalとの合併を承認する臨時株主総会は 4 月16日に開催される。（The Independent: 23 March 2003）

ジャカルタ発。月曜日、警察は、報告されている国内第二の都市であるスラバヤでフェリーを爆破するというテロリストの陰謀を捜査してい るが、攻撃を試みている証拠は見つかっていないと話した。

この報告はオーストラリア外務省から出された警報である、と内国警察広報官Basyir Barmawi警部は話した。

外務省がオーストラリア人に土曜日に出した非常特別警報の中で、「信頼できる情報」を引用しつつ、3月23日頃テロ攻撃があり得るので ス ラバヤを訪問しないよう求めている。警察は捜査したが、そうした脅迫の証拠は見つからなかったとBarmawiは記者会見で語った。警察 はフェリーを捜索したが何も見つからなかったと語った、とAFPは報道している。件のフェリーに関して詳細は明らかにされなかった。フェ リーはマデゥラ島の近くを走っている。

東ジャワのスラバヤには国内第二の港があり、過去に米国の軍艦が寄港したことがある。（Jakarta Post: Mar 24 2003）

10月からCelebrity Cruisesはマイアミの母港をジャクソンビルに移転する。月曜日の朝に発表したところでは、1,300人乗りのZenithは、ジャクソンビル港湾当局のDames Point Marineから出港し、セント・ルシア島、Ochos Rios、グランド・ケイマン島、サン・マルタン島、Montego Bay、パナマ運河といった南、西カリブの観光地に向かうこととなる。

「当地に移転することを誇りに、そしてうれしく思います。」とCelebrity Cruisesの商標市場調査担当取締役John Husakは語った。

このクルーズ客船会社ではジャクソンビルについて何年間も検討してきた、とHusakは話した。この会社の心理学的人口統計学的調査に よ ると、ここはお金と時間を有する旅行に行きたいと思う人がいるノース・カロライナ州シャーロットやアトランタのような近郊の都市から集客 できる理想的な場所だという。

このクルーズ客船会社は、ジャクソンビルから400から500マイル以内の都市を標的にしている。

Jaxportの調査では、ジャクソンビルから6時間以内の所に住む人々は、クルーズに行きたい人とクルーズをしない人とが半々だとい う。便利な港がないからだ。

人々が徐々に飛行機に乗ることを躊躇い始めて自動車に乗るようになってきてから、Celebrity Cruisesは多くの「自動車に乗ってくる」お得意様を築いてきた。

「ジャクソンビルには高速道路があり、港への交通の便が良いので、増えているドライブに興味がある旅行者に訴えることができます。」と Celebrity Cruisesの船隊運航の副社長Dietmar Wertanziは、予め用意された声明の中で語っていた。

Celebrityは6ヶ月間に亘って市場調査を行うこととなる。船が継続的に満員となれば、ジャクソンビルを恒久的な母港とすること を 考えることとなる。Jaxportは、未だにどこが恒久的な接岸地になるのか明らかにしていない。

Husakは数字こそ出さなかったが、このクルーズ客船会社が既存の職員と共に、主として船の職員として当地で少なくとも50人を雇用 すると考えている。

この発表は長年のJaxportの目標を実現するものだ、と会長のMarty Fiorentinoは話した。今日まで、旅客を除くあらゆる種類の貨物を扱ってきた。「これはジャクソンビルにとって記念すべきことです。」と語った。加えてクルーズに より「ジャクソンビルに他の用事では来なかったかもしれない多くの人々に、この街を知って貰うこと」になるだろう。

クルーズは10月27日に開始することが予定されている。予約は水曜日から受け付ける。（Amcity: 11:50 AM EST Monday）

3月26日、東京発。水曜日、三菱重工業株式会社は、これまで日本で建造された最大級のフェリーの1隻を建造する注文を受注したと話し た。

16,000トンのフェリーは2005年1月に竣工することとなっていると、この日本最大の造船業者は述べた。取引額は明らかにされな かった。

太平洋フェリーは日本の中心部にある名古屋に本拠を置き、3隻の大型フェリーを名古屋から日本の最北部にある北海道の苫小牧まで、北日 本 の仙台を経由して走らせている。

新船は3隻のうちの1隻と交代することとなる、とこの会社は話した。（Jiji Press English News Service:? 2003-03-26）

港湾労働者はビクトリアの労働組合による反戦抗議運動の日を開始し、メルボルンにはSpirit of Tasmaniaが横断幕をぶら下げて到着した。

フェリー職員はフェリーから「イラクでの戦争反対」と読める5メートル四方の横断幕を広げ、午前７時前にメルボルン港にバス海峡を横断 し て到着した。

抗議運動は午前9時を少し回った頃、Crown Casinoで行われる。ここでは建設労働者がカジノの新しいホテルのタワーに反戦横断幕をぶら下げることになる。

今朝遅く、政治家や国会職員らは議会の階段で米国指導の攻撃に反対して演説することとなっており、Royal Children's Hospitalでは救助隊員らが平和劇を上演する。図書館司書らは州立図書館に爆弾に関する本を贈る運動を後援する。

この日の最後の集会では、弁護士らが反戦メッセージを午後1時15分に最高裁判所の階段から出すことになっている。

オーストラリア海事組合の副書記のDave Cushionは、船員は戦争に関して「人々を議論に参加」させたいのだと言う。

「この戦争で我々はどうすべきかについて、なおも議論を続けていきたいのです。」とCushion氏は話した。

その他の平和運動も今週計画されている。何千もの抗議運動者が、John Howard首相が金曜日の夜にメルボルンでの自由党の会合に出席する際にピケを張ることが予想されている。また土曜日の午後1時には、ビクトリア州立図書館の外で戦争を 止めさせるための行進を始める。（Yahoo Daily News: Thursday March 27, 08:54 AM）

GENTING BhdとResorts World Bhd株価は、昨日KLSEにおいて暴落し、このグループの接客事業がイラクでの戦争とアジアでの異常な肺炎の流行により影響を受けるのではないかと懸念されている。

Resorts Worldは808万株の取引において7％下落して8.65リンギットの値を付け、一方Gentingは293万株の取引において3.6％値を下げ、13.40リンギット で引けた。

いずれの株式も、年明けから最愛の外人投資家に見放されている。Resorts Worldに対する売りの圧力は強まる一方。というのは、ここの収益は直接支配者であるGenting Highlands casinoとStar Cruises Ltdの最近の出来事に影響されるものと思われているからである。

Gentingは、仮に影響されるとしても、その衝撃を和らげることのできる多様な収益を基盤とするようになって来ている。懸念という の は、肺炎様のウイルス性伝染病により、シンガポールで2人死亡し、その病気の流行により学校が閉鎖されているというニュースにより悪化してきていることだ。

投資家たちは、このことがGenting Highlandsに向かうシンガポールの旅行者に影響を与え、両社の株式を手放す口実になることを明らかに心配している。（中略）

またイラク戦争と致死性のあるウイルス性伝染病の流行は、Resorts Worldの仲間であるStar Cruisesに大きな犠牲を強いることが予想されている。ここのクルーズ船は、香港、シンガポール、ハノイ間を定期運航している。

「Star Cruisesですが、ここの船は殆どがシンガポールと香港に寄港していて、かなり影響を受けていますね。」とJP Morgan Malaysiaの副社長Melvyn Boeyは話した。この地域では、香港人とシンガポール人の旅行者が、クルーズ船の主たる収益源となっている。

Star Cruisesの株式はResorts Worldによって34％保有されており、香港とシンガポール市場に上場されている。いずれの市場においても売り注文に曝されている。

ここの株価は15香港セント、8％下落して1.70香港ドルとなり、昨日、シンガポールでは6.4％下落して22米ドルとなった。この 株 式は香港において、今や年間最高値だった2.825香港ドルから40％近く暴落している。

アナリスト達は、この会社の早期の回復に影を落としているイラク戦争の影響により下落しているものだと話している。

「そして今やウイルスの恐怖が、このクルーズ客船会社に否定的な影響を与えて悪化させています。」とある外国の株式仲買人のアナリスト は話した。

「クルーズ事業に与えている衝撃は、Gentingグループのカジノ運営よりも深刻でしょう。というのは旅行者は、飛行機で発生したウ イ ルスは密閉された環境である船の方が、より広がり易いと考える傾向にあるからです。」

これらの懸念にも拘らずアナリスト達は、GentingとResorts Worldに対する短期間の影響であり、グループの基盤を揺るがすものとまでは見ていない。

「その影響を云々するにはまだ早過ぎます。」とBoeyは話した。

更に、このグループは先のテロリスト攻撃にも拘らず高決算をしてきた、とアナリスト達は話している。（The Star: Friday, March 28, 2003）

バーレーンとイラクを結ぶフェリー運航はこれが最後になったのかもしれない。

旅客船Jabal Aliは、毎週日曜日にバーレーンとイラクの港ウム・カスルを18時間で結んできた。しかし4週間前に戦争の準備が進んだことで無期限に運休となった。今やUCO Marineの常務取締役Ali Musalamは、完全に失われてしまったかもしれないと話す。

「当社では、発表されていた米国の軍隊が戦争の準備でクウェートに向かっていたので運休しました。それが大体4週間前のことです。巡礼 の 旅でイラクに向かう人々を運んできました。今やイラクに向かう人は全くいなくなりましたね。」

Jabal Aliに乗船していた乗客の大部分は、イラクの聖地に巡礼するイスラム教徒だった。船に乗って、例えばナジャフやカルバラといったところを旅行したものだった。

Musalam氏は、乗客数は時期によって変わるものだが、2月と4月は繁忙期だと話す。この時期はMuharramとSafarが行 わ れるイスラムの月間であり、かっては700人以上の乗客を扱ったものだった。このことは運航事業者UCO Marineの収益は戦争によって大打撃を受けたということになるが、Musalam氏はお金の損失よりも人命の損失の方を心配していると話した。

「確かにお金を失っていることでしょう。しかしそうは考えたくないです。双方の側で人命が粗末にされていることを心配しているのです。 運 航を再開する計画がまだないことは確かです。戦争が長引けば誰もそこへは行けないことになります。」

国際連合によるイラクに対する制裁が強化されれば、運航の機会はなくなることだろう。

「戦後、制裁が強化されたならば、バグダッド行きの飛行機を見ることになるでしょうね。」とMusalam氏は話した。

「誰もこれ以上、船で行こうとは思わないでしょう。」（Gulf Daily News: 30/3/03）

前のクック海峡の高速フェリーであるTop Catは、今や中東における米国海軍奇襲部隊の作戦本部となっている。昨日のNew York Timesは、HSV-X1 Joint Ventureはちょうど3年前はニュー・ジーランドで通勤客や乗用車を運んでいたが、今は南部イラクの水路のイラク船や機雷を除去するための特殊作戦部隊の「母船」と なっていると伝えた。

このアルミニューム製の船体の双胴船は、砲艦や水陸両用車、ヘリコプター、海兵隊の小隊を輸送するために改造さ れている。イラクのウム・カスル港の近くに錨泊しているとその新聞は伝えている。

この船は機雷や狙撃兵、脱走兵を乗せたイラク船を捜索している14隻の小型特殊作戦艦を支援してきた。これら特殊艦は、イラク領土内に Sealsと呼ばれる海・空・陸部隊も輸送している。

Joint Ventureがなければ、これらの船は燃料や物資のためにクウェートの基地まで何マイルも航海しなければならなかったろう、とNew York Timesは海軍特殊戦争立案者の語ったところとして伝えた。4日もかかるところだったという。

「それじゃ、ダメでしたよ。」とクウェートに本拠を置いている海軍特殊戦争部隊の兵站を預かるSnyder大佐は話した。

Joint Ventureが近くにいることにより、Sealのチームは燃料、熱い食事、弾薬、シャワー、そして暖かな寝床を僅かな時間で得ている。

Tom Rancich少佐は海軍特殊戦争部隊の将来の作戦を預かっているが、New York Timesに対しJoint Ventureは評価できぬ程のものだと語っている。

「14隻の小艇を7日間も物資補給することなく、海軍の大部隊から独立して作戦行動を取らせたことはありませんでした。」（The Dominion Post: 2003-03-31）