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2004年8月

2004年8月の海外旅客船情報

クルーズ船がアリューシャン列島の岩礁に衝突(米国)

アラスカ州、ウナラスカ島発。アラスカで昨晩座礁したクルーズ船は、再び浮揚した。

今朝、潮流によって「Clipper Odyssey」は岩礁から離れた。この善良なるサマリア人には122人の乗客と31人の乗員が乗船していたが無事。他の船員と2人の水先案内人、2人の沿岸警備隊員が、 本船が安定しているかどうかを確定した。

この事故では燃料タンクに穴が開き、本船から不明量の燃料が漏れた。怪我人は報告されていない。(WMC-TV: Sun, Aug. 01, 2004)

フェリーの爆弾はウソ(米国)

ロチェスター発。米国政府がニューヨーク市、ワシントンDCの特定の標的に対してテロリストの脅威があると警告した数時間後の日曜日、 あるノートが発見された。それは高速フェリーの従業員によって発見されたもので、フェリーに爆弾を仕掛けたというものだった。米国税関 は、それはウソだったことを強調している。

しかしそのノートはテロリストに関するものだったことから、フェリーの午後4時の出発前に一連の捜索をする騒ぎとなった。その結果、1 時 間40分の遅れとなった。

ニューヨーク市の米国税関当局のJanet Rappaportは、爆発物を嗅ぎ分ける訓練を受けた犬を使って船全体を捜索したと話した。同様に乗船を待っていた90台の乗用車も、個別に捜索された。仕掛けは見つか らなかった。保安官代理と犬は直ちに反応した。

月曜日の午後、フェリーは定刻通りに出発した。(WOKR-TV: 08/02/04)

クルーズ船は悪戯で船酔い(米国)

Carnivalのクルーズ船の広報システムが悪戯され、ニューヨーク港接岸の数時間前に、乗員・乗客に対して「船を放棄」するように アナウンスされて大騒ぎとなった。

「皆、冷静さを失っていました。」とロング・アイランド、ニュー・ハイド・パークのChris Vig(36)は話した。バハマからの7日間クルーズから、約1,000人の乗客と共に土曜日に戻って来たとき、本船に乗船していた。「完全にパニック状態でした。」 多 くの乗客は、テロリストが船の支配権を掌握したと思った、とVigは話した。

Carnivalの関係者は、事件は土曜日午前3時45分頃、ニューヨークに戻る途中のMiracleで起きたことを確認した。「通常 は 鍵がかかり立ち入り禁止」の場所から、「乗客(単数か複数)」が悪戯したものだとしている。

「船長を含め、大量のアナウンスが本船の職員からなされ、乗客は安全であり、最初のアナウンスは明らかな悪戯であり、無視するよう伝え た。」とCarnivalは声明の中で述べた。「船長はその後、じかに会って多くの乗客に安心するよう話をした。」

Vigは、そんなに単純なものではなかったと話した。

職員が広報システムを使って乗客を安心させるのに、少なくとも10分はかかったという。そして怒った乗客の多くが寝巻き姿で第3甲板に 集 まっていたところに船長がやって来るのに、更に40分かかった、とVigは付け加えた。(New York Daily News: August 4, 2004)

爆弾の心配からDisneyクルーズ・ターミナルを一時的に閉鎖(米国)

フロリダ州、ポート・カナベラル発。Disneyのクルーズ船のターミナルでは、荷役作業中の物品を検査していた爆発物検知犬が警報を 発したため、木曜日、一時避難することとなった。

ポート・カナベラルのターミナルが午前9時25分に閉鎖を命じられた時、Disney Wonderには約330人の乗客が乗船していたとDisneyの広報担当者のRena Langleyは話した。船がターミナルから駐車場に移動するまでの間、乗客はこの964フィートの船に留まるよう要請された。

Brevard郡の保安官局の爆発物処理隊が、わらの上のマットレスの山を検査し、約80分後に安全宣言をした。カナベラル港当局が契 約 していた民間警備会社の犬が、なぜ間違ったのかは不明。保安官代理のVic DeSantisは、そのわらが、爆発物がマットレスの中に隠されているような幻想を作り出すものをかって包んだことがあるのかもしれないと考えている。

Wonderは4日間のカリブ海クルーズから木曜日の朝に帰ってきた。次の出港は木曜日の夜の予定だが、遅延はしない見込み。(USA Today: Posted 8/5/2004 1:12 PM)

Andrea Doriaの遺品がロング・アイランドのスキューバ店に戻る(米国)

ロング・アイランドのダイブ・ショップから盗まれた深海の宝物が戻って来た。沈没したイタリアの遠洋定期船「Andrea Doria」から回収された飲酒用グラスとマティーニ・グラスが、LindenhurstのLong Island Scubaの陳列ケースから先月無くなった。

このグラスは潜水夫のPatrick Rooneyによって回収されたもので、1956年に大西洋に沈没したAndrea Doriaから回収された他の87品目と共に、このダイブ・ショップに展示されていた。

店主のJeff Bachmanは、この2品目の返還のために懸賞金を提供した。するとNesconsetの消印が押された箱に入って、土曜日に郵便で届いた。箱にはグラスしか入っていな かった。

この2つのグラスは再び展示され、このスキューバ店では、Andrea Doriaの展示ケースを防犯カメラで監視している。(1010 Wins: Aug 5, 2004 11:32 am US/Eastern)

テロの標的(南アフリカ)

パキスタンの消息筋が昨日話したところによると、アル・カイダと疑われている南アフリカの男性が、ヨハネスバーグの観光施設を攻撃する 計画を明らかにしたという。

今年初めに南アフリカの東部海岸を航海中だった豪華定期船Queen Elizabeth 2が、テロ集団の別の標的であったと報告されている。(THISDAY: Friday, August 6, 2004)

海路の乗客は減少、しかし航空機の客は上昇 CONDORは英国市場で困難な年に直面(英国)

昨年の同時期と比較して海路を利用した乗客数は、3月から6月にかけて一貫して減少している。英国の航空機の乗客は、5月を除いて増え ており、空と海の全航路の全乗客数は昨年よりも1.7%上昇している。

「英国航路では困難な年であることが判っております。ガーンジー島の収容力は年々減少してきており、それは英国からの乗客が減少してい る という近時の傾向を反映しているかも知れないと考えています。」とCondorのチャンネル諸島の総支配人Jan Milnerは話した。「航空会社とは大変に厳しい競争をしておりまして、その影響を感じているところです。当社の状況は、英国の休暇市場全体を反映しているようです。近 時、成長させようとして、どこの会社も市場において安価な休暇を投げ売りしています。」

英国とフランス間の海路の数字も、総じて15%急落している。「厳しい状況であると思われます。全ての事実を聞いています。金利の変 化、 燃料価格など。」

業界では別の話も聞かれている。暑かった英国の夏のため、翌年はあまり旅行に出掛けないのだと。

「大変な年になりそうなので、VisitGuernseyや航空会社も含め、何とかして島の事業を発展させようと、皆さん一生懸命で す。」とMilner氏は話した。更に、この数字はジャージー島の傾向も反映していると付け加えた。

「8月と9月には幾分回復できるかと期待しています。」

島嶼間の月別乗客数は、Emeraudeの航路が閉鎖されたという環境の変化を反映している。「島嶼間の当社の数字は年々増加してお り、 着実に数字が伸びているものと見ています。昨年Emeraudeは当地にSolidor 4を投入し、ジャージー島の外で実に多くの便を運航し、収容力が落ちたので数字は減るものと思われたのですが、当社の数字は伸びております。」

フランス航路は成長しているが、Emeraudeが撤退したので、5月の数字は少なくなった収容力を反映したものとなっていると話し た。

Flybeの広報担当者は、乗客の動きは、ガーンジー島に行く住民と観光客の双方にとって、空の旅が重要になっていることの現れだと話 した。

「ジャージー島当局には歓迎されていますが、Guernsey Transport Board(=ガーンジー島運輸会議)が全ての航路を免許していないので、FlyBeとしては島嶼間の運航には些か失望しています。しかし航空機による島嶼間の乗客数は、 昨年から増加しています。」

Aurignyでは、昨年の同時期の4ヶ月間に比べ、2004年の数字は42%増加している。

「このことは、当社の地域運航に大型の66席のATRという航空機の投入を勇気付け、支えるものです。」と常務取締役のMalcolm Hartは語った。

「当社のガトウィック航路は、昨年の同時期の英国航空に比較して16.5%の伸びです。これは政府が航空会社を買収する決定をすること を 正当化するものです。」

この会社のガーンジー島―ブリストル航路は128%の増加、ガーンジー島―イースト・ミッドランド航路は138%の増加だ。(The Guernsey Press and Star: Published 6/8/2004)

蚊、蛇、そして新世界(オーストラリア)

それはオーストラリアの土を踏んだ最初の人達であった。新しい大地のメルボルン港のCircular Quay(=埠頭)やStation Pier(=桟橋)の到着が、歓迎される見込みはなかった。

182人の英国人移民にとって、オーストラリアの最初の印象は、ポート・リバーの小さな突堤であり、それから少し歩いたところに、今日 で も刑務所の跡の言い方で通用するところがある。

P&Oの遠洋定期船SS Strathairdの乗客は上陸パーティーを開き、それから多くの南オーストラリア人にとって移民隔離所として知られていたアデレードの大都市圏にある謎めいた場所トレ ンズ島に到達した。そこは同時に、南オーストラリア人がよく知らないところでもあった。

来週の日曜日の午後1時30分から、到達50周年記念を祝いに島に行くと、多くの人達がその旅を思い出すこととなるだろう。痘瘡の恐れ の ある乗客は通常、100年前に建てられたトレンズ島隔離所に送られて、隔離される運命にあったのだった。そこは刑務所と呼ばれて来たが、 不名誉にも戦時中は「敵性外国人」の抑留所として使用されていた。

来週の木曜日で50年前になることだが、Strathairdの乗客からAedesが隔離された当時、痘瘡は世界で未だに主要な死因の 一 つであった。このゴア人の給仕はフリマントル沖で1週間前に発病し、定期船がシドニーに到着する11日前に、別の乗員が気がついたのだった。

1954年8月にStrathairdがアウター・ハーバーに投錨していた当時でも、戦後の移民の波はまだ大挙して押し寄せていた。

1200人以上の英国人が、チルベリーの波止場から旅をして来ており、5歳のOlivia Newton-Johnとその家族が、この同じ船に乗って、数ヶ月前にメルボルンに到着していた。

誰かによってこの浜辺にもたらされた痘瘡の流行は、未だにこの若い島国の主要な警戒すべきものであったが、トレンズ島もオーストラリア 人 の欲するものではなかったのだった。イングランドよりも自由なところで、ただずっと暑いところだと聞かされて来ただけであった。刑務所の 壁のようなものはなかった。というのは、ポート・リバーとマングローブの沼地がそこを取り囲み、逃げることができなかったからだ。

The Advertiser(注、オーストラリアの新聞)が、この国の雨、寒さ、風、凍てつく気温を伝えて来た。国際海事信号で、船の上で伝染病の発生を知らせる黄色い旗が、突 堤のマストの先でたなびいていた。トレンズ島は痘瘡同様、コレラ、スペイン風邪の人も隔離して来た。しかしその数は不明だ。正しい書類を 持っていようとなかろうと、乗客の大部分はStrathairdがフリマントル沖にいる間に、痘瘡の予防接種をしたのだった。(中略)

Strathairdは、1961年に香港で解体された。トレンズ島発電所と島への橋は、1966年に建造された。隔離施設は1980 年 に閉鎖された。(South Australia Advertiser: 07aug04)

逮捕されたクルーズ船客(バミューダ)

クルーズ船のNorwegian Majestyに乗船していた乗客が、微罪裁判所においてマリファナ所持の罪で罰金刑が言い渡された。

マサチューセッツ州の48歳の住民Luann Ivanyは、警察が船室を捜索して、麻薬を含んでいる35本の自家製煙草と15本の部分的に吸った自家製煙草を発見し、8月3日に逮捕された。

Ivanyは、薬物の所持の疑いで警察署に連行され、取調べを受けた。分析の結果、麻薬は24.6グラムの大麻であることが判明した。 Ivanyは警察に対し、自己使用の目的でボストンからバミューダにマリファナを持って来たと話した。

Ivanyは裁判所に対して、「法を破ったことを認めます。大変に申し訳ありません。2度と致しません。」と話した。King氏(判 事) は1,000ドルの罰金を科した。(Royal Gazette: August 07. 2004 10:58AM)

性的暴行で女性がRoyal Caribbeanを訴える(米国)

カリブ海の1週間クルーズ中の夜、従業員によって性的暴行を受けたとして、あるクルーズ客がRoyal Caribbean Cruises, Ltdを訴えた。

このフロリダの女性は「Jane Doe」(=某女)としか判っていないが、訴えによると、M/V Voyager of the Seaにおいて、ある従業員に船室に歩いて戻るよう強要され、船の従業員専用区画に連れ込まれて性的暴行を受けたという。暴行は「本船が帰港する際に」起きた、とこの女性 のタンパの弁護士Herbert H. Hofmann IIは語った。

旅程によると、このクルーズは2003年8月3日に始まり、5ヵ所寄港して、マイアミに8月10日に戻って来たもの。訴訟は金曜日にマ イ アミ―デイド郡巡回裁判所に提起されたもので、クルーズ客船事件を過去1年間のものに制限する規則の期間中の事件である、と Hofmannは語った。Hoffmanは、依頼者は「1万5,000ドルを遥かに超える額」を求めていると話した。

声明において、Royal Caribbeanはこのクルーズ後に、「お客様の婚約者として把握しているお連れ様」より申立てを受けてFBIに通報し、捜査には協力していると述べている。

「1年を経過し、FBIは本件に関して何らの訴追をしておらず、当社はこの件に関してお客様より依頼の文書を未だに受け取ってはいな い。」と声明にはあった。

Royal Caribbeanは、行為者がクルーズ客船会社の労働者であることを7月30日に確認したが、身元を明かすことは拒絶した、と訴訟では述べられている。(The Ledger: Monday, August 9, 2004)

クルーズは酒盛りの悪夢に(英国)

楽しい夕方のクルーズになるはずであったが、旅客船Balmoralに乗船していた多くの人々にとって、それは泥酔の悪夢となった。デ ボン州への旅を終えて、土曜日の晩にPorthcawlに帰港しようとしていたこの歴史的な船の上で殴り合いが始まり、酒を飲んで口論と なった7人の男性が海に飛び込んだのである。

Ilfracombeを出港して550人の乗客を乗せていた船齢55年の船の上の状況は、悪化する一方であった。下のバーでの喧嘩を職 員 が抑えようとし、船長は警察と沿岸警備隊に無線連絡した。警察と沿岸警備隊は、本船が午後9時30分に接岸する時には待ち構えていた。

しかしバースに入ろうとすると、下甲板での喧嘩に巻き込まれていたと思われる7人の男性が、海に飛び込んで岸に泳いで走り去った。警察 が 本船に乗船し、暴行の関連で2人の男性を逮捕した。

「不幸なことに暑い天候のせいで、数人の人々や他の乗客の間で喧嘩となりました。」とスコットランドに本拠を置くWaverley Excursionsの営業・市場調査支配人Julie Hoganは話した。この会社は外輪汽船のBalmoralとWaverleyを運航している。

「少なからぬお客様が、昨日当社の事務所に電話をしてきました。しかし主としてあの状況を処理した当社のやり方を感謝するもので、7人 の 男性が遊歩甲板から飛び込んだのは良いことなのかと聞かれました。」

時折ある「大変に不幸な」お話を別にすれば、今回の事件は、この会社の30年の歴史において最悪のものであったと語った。

警察の広報官は、海に飛び込んだ7人の男性で逮捕された者はいないが、逮捕された2人の男性は、将来の捜査が未定のまま保釈された、と 話した。

目撃者には、警察01656 655555に連絡を取るようお願いしている。(ic Wales: Aug 10 2004)

「QUEEN MARY II」がピレウス港に入港(ギリシャ)

世界最大のクルーズ船で、オリンピックの試合を見にギリシャに世界からジェット機でやって来る客をもてなす「Queen Mary II」が、今日、ピレウス港に入港した。

「Queen Mary II」は2,620人の乗客を収容し、乗員数は全部で1,253人。この素晴らしいのクルーズ船は、約8億米ドルで、歴史的に有名な船「Britannia」の5倍の長さ である。

一方、元米国大統領George Bush(父)とその妻、2人の孫娘(米国大統領George Bush(息子)の娘)を乗せたヨットが、北東エーゲ海Lesvos島のMolivos海域に今日到着した。アテネ・オリンピックに出席するために、昨日ギリシャに到着し たもの。この船主であるLatsis一家の所有するヨットは、明日、ピレウス港に入港する。(Macedonian Press Agency: 11 August 2004 (14:04 UTC+2))

フラグシップ・フェリーの故障で2,000人の旅行者に迷惑(英国)

Brittany Ferriesの1億ポンドのフェリーが、港に2日間も故障で立ち往生し、2,000人以上の旅行者がフェリーの予約を取り消した。

フェリーのPont-Avenのひびが入った冷却弁は、今朝の時点でも直っておらず、この会社はプリマスからスペインのサンタンデル、 フ ランス北部のロスコフへの2つの航海を運休した。

火曜日、満席だったロスコフ行きを予約してプリマスに到着した何百人もの観光客は、他のフェリーに乗換えるためにポーツマスかプールに 行くように言われた。

Brittany Ferriesの広報担当者は今日、スペイン行きの乗客はフランス航路に再予約するようお願いしていると話した。こう付け加えた。

「もしそうしたくないのならば、返金を求めることができ、あるいは別の航路を再予約できます。当社はできるだけのことをしております。 大変に多くの人々にご迷惑をお掛けしていることを認識しております。」

Pont-Avenのサンタンデル行き午後1時の便には、約1,800人が予約していたという。

別のフェリーでのロスコフ行きの便は、予約が少なかったが、Pont-Avenがプリマスのフェリー港のバースを使用しているために運休 した。

火曜日の定期検査ではPont-Avenの冷却弁のひび割れは発見できず、そのため約1,200トンの海水が、本船の機関区画に溢れる こととなった。

消防隊と国防省の専門家が夜を徹して機関室からの水の汲み上げ作業を支援したが、Brittany Ferriesの技師はこの損害の程度の評価を終えていない。

41,000トンのPont-Avenは、この会社の船隊最大のフェリーであり、3月24日に就航した。2,400人の乗客と650台 の 乗用車を積載できる。(The Scotsman: Wed 11 Aug 2004)

Minetaは提案された離島間のフェリーを歓迎(米国)

ホノルル発。合衆国運輸長官のNorman Minetaは、ハワイに高品質の雇用を創設することになるとして、離島間のフェリー網計画を称賛した。

Minetaは、日系アメリカ人連盟の全国大会に出席するために町を訪れており、昨日、Lingle知事とRodney Haraga運輸局長と共にホノルル港を30分間視察した。

離島間のフェリー運航を開始するという計画は、法案の承認を前提とするもの。運航するHawaii Superferryは、2006年の運航開始を狙っており、1隻のフェリーを使って、マウイ島、ビッグ・アイランド(=ハワイ島)、カウアイ島を週9周する計画だ。

Hawaii Superferryの最終的な計画は、2008年までに2隻の高速フェリーで離島間の運航をするもの。アラバマ州で建造される340フィートの双胴船は866人乗り、 282台の乗用車を収容できる見込みだ。(KPUA: Friday, August 13th, 2004 5:53 AM HST)

砲火を浴びているギリシャのフェリー 試合は始まったが、多くの船は安全基準に適合せず(ギリシャ)

2つの独立した記事が、2000年9月に82人が死亡したExpress Saminaの沈没で大騒ぎをしたにも拘らず、多くのギリシャのフェリーの安全性が不適切なままであることを指摘している。

「Rustbucket」のフェリーは、非常口の表示が乏しく、アナウンスはギリシャ語だけで、スピーカーで安全性に関する指示も無 く、 標準以下のスプリンクラー設備、消火器がどこにあるのか判り難いとして非難されている。別の問題としては、機関室の扉が開けっぱなしで (火災の危険が増大)、救命艇には信号灯がなく、緊急時に対する職員の訓練が不十分で、救命筏が防水になっていないこと(つまり使用時に 沈没する)こともある。

4年毎にAutomobile Association等のヨーロッパの自動車機関が編集している報告書EuroTest 2004と、Greek Island Hoppingというガイドブックは、いずれも何隻かの船を取り上げて安全基準を批判している。

EuroTestは、ヨーロッパ内で検査された2隻のフェリーのうち1隻を取り上げ、ギリシャのフェリーの安全性に関して Rodanthiを「貧弱」と表現している。もう1隻の方はサルデーニャ島からイタリア本土に就航しているもので、この格付けであった。 30隻以上のフェリーを検査している。

他のギリシャのフェリーには「満足のいく」等級が与えられていたが、それでも時代遅れのスプリンクラー、動力のない救命艇、塞がれた非 常 口、「ロープで縛られた」救命胴衣の箱等の欠点がある。パトラとアンコナを結ぶSuperfast VIだけが、「大変に結構」の格付けであった。

Greek Island Hoppingというガイドブックは、6隻のフェリーを名指しして「この船は避けよう」と警告している。また3隻を「特に避けるべき」だとし、他の33隻を、船齢27年以 上であるとして一覧表にしている。

後者に関して安全性は、他よりも「劣悪」であると表記されている。安全検査で不合格になったフェリーの一覧は、このガイドブックのウェ ブサイトに掲載されている。

ガイドブックの著者であるFrewin Poffleyは、次のように話した。「船の約20-25パーセントは、些か条件付のものです。Saminaの沈没以前よりは良くなりましたが、それでも多くの同じ問題を 抱えていますね。」

ギリシャがヨーロッパ連合に加入したことで、ギリシャ以外の事業者が同海域で運航出来るようになって水準は上がったと付け加えた。しか し 根底にある問題は、「首都に住む親戚を訪ねる過疎地のために」主としてフェリーが存在しており、そのために運賃が低く抑えられ、安全性に 投資をする大金がないのだという。

ギリシャのフェリーで旅行をする人に対するFrewinの忠告は、使用できる出口を2つ探し、扉が開くことを確認し、最寄の救命胴衣の 在 処を確認しておくことだという。(後略)(The Times: August 14, 2004)

豪華オリンピック、しかし費用はいか程?(ギリシャ)

2004年オリンピックがアテネで始まり、船隊が宿泊船として使用されている。QM2、Aida'Aura、World Renaissance、Ocean Countess、Silver Wind、Silver Whisper、Westerdam、Rotterdam、Wind Star、Wind Spiritが試合中、身分の高い人、世界の指導者、法人の宿所となる。こうした船はピレウスの特別区画において豪華な宿舎を提供し、そこは何千人もの選り抜きの奇襲部 隊、兵士、動的センサー、監視カメラ、X線機器、核・化学・生物探知機の備えられた有刺鉄線のフェンスによって守られている。海面下の動 きはモニター装置で監視され、一方ヘリコプターが上空を旋回している。

こうした豪華監獄の中で、世界の指導者達は快適なのだろうか?それとも有刺鉄線や監視カメラ、化学兵器探知機の前に連中は立ち止まり、 更 にはこの種の「安全保障」の必要性がある世界の情勢について、しばし考えを巡らせることとなるのだろうか?(rolling pin CRUISE: 08/14/2004)

クルーズ船がアバディーンにお客を連れてくる(英国)

クルーズ船Delphin Renaissanceの乗客が、来週、英国とアイルランド一周航海の途中、アバディーンと北東地方にやって来ることになっている。

約700人のドイツ人を乗せて、このリベリア船籍の船は、8月24日火曜日の午前8時頃、アバディーン港に投錨する。3万トン以上で全 長 180.25メートルのDelphin Renaissanceは、今年になって6隻のクルーズ船がお目見えした本港には大き過ぎて入れない。約550人の乗客は、この港のDuthie Quay(=埠頭)間を艀を使って移動する見込みだ。

選択的な寄港地観光には、Royal Deesideの1日観光、アバディーン市内1日観光、Pitmedden Gardens訪問があり、夕方早くに出港する。

1億5,000万ドルの費用をかけてフランスで建造されたDelphin Renaissanceは、2000年9月に就航し、最大で乗客824人、乗員373人を輸送できる。

アバディーン港湾会議がしている当地の観光地への玄関口としての港湾振興においては、クルーズ産業との直接取引、Cruise Scotland and Cruise Europeの機関の会員を通じた取引が含まれる。(Aberdeen City: 16 August 200415:33)

クルーズ客船会社は価格を下落させる手数料抑制を厳重に取締(米国)

大手航空会社を打ちのめしたような価格戦争を恐れて、クルーズ業界は過去において多くの旅行者にして来た安売りの広がりを厳重に取り締 まっている。

クルーズ客船会社は、切符を販売した旅行業者に対して、長年、18パーセントの手数料を支払って来た。

しかし近年、Cheapertravel.comやCruiseQuick.comのような、新事業を獲得するのに熱心なオンライン旅 行 業者が、値引きの方法として顧客に対するこれら手数料の一部を切り込み始めている。そこで、いよいよクルーズ業界の2大巨人である Carnival Corpの1部門であるCarnival Cruise Linesと、Royal Caribbean Cruises Ltd.が安売りの抑制措置を取り始めたのである。

今日から、Royal Caribbeanは発表された価格よりも安い価格でRoyal CaribbeanとCelebrityの船のクルーズの広告を出した旅行業者の販売手数料を引き下げると脅しをかけた。Carnivalも同様の警告を先週出しており、 1月1日から厳重に取り締まっているとしている。

CarnivalとRoyal Caribbeanは、年間150億ドルのクルーズ業界を支配しているが、この動きは航空会社の収益を打ちのめし、徐々に乗客の人気を害している航空切符の価格破壊と同種 のものから、クルーズ運航事業者を保護するために必要なものだと話している。「当社の商標を守ることにあります。」とRoyal Caribbeanの社長Jack Williamsは話している。

クルーズ客船会社は、最近、旅行業者が価格を引き下げて、需要が弱いことから1日当たり40ドルもしないカリブ海クルーズを旅行者が見 つ けるようになったために、価格破壊で収益が落ちると見ている。更に近時、オンライン予約により、複雑なクルーズの予約(その船室は上甲板 か下甲板か、ひょっとして機関室のあるところか)をこなすウェブ・サイトが新たな脅威として浮かび上がっている。新しい特化した予約サー ビスは、船室の位置や価格の選択について多くの情報を旅行者に提供している。Orbitz.comやTravelocity .comのようなサイトでの、クルーズの予約の人気が沸騰しているのである。(中略)

クルーズ業界最大手Carnivalの社長兼最高経営責任者のRobert Dickinsonは、会社が、旅行業者が安売りに転がるのを完全には止められないことを認めている。「マスコミの外で、2人の大人の間で生じるお話です。広告を出さない 限りは、問題はないのですよ。」とあるインタビューで答えている。(Wall Street Journal: Posted on Mon, Aug. 16, 2004)

フェリーは値引き(英国)

イギリス海峡の横断費用は安くなる。

格安航空会社とはもちろん、フェリー会社間の真の競争で、遂に英国の旅行者に通常よりも船旅の方が良い価格を提供することとなってい る。

ドーバー―カレー間のP&Oの往復運賃が、現在96ポンド。海峡トンネルのカレーまでの往復が100ポンドである。現在の価格 は、場合により10年前の3倍も安くなっている。しかし最低価格は「不便な時間」の便であり、通常時間の便は一般に高いものとなってい る。

「近頃は、飛行機で行くか船で行くかということよりは、価格によって人々が動いていますね。」とTravel Trade GazetteのRob Gillは話した。

「また今年は、直近まで人々が予約をしなかったので、フェリー会社は価格を下げざるを得なかったのです。近頃は、どこかが脱落するまで は 価格が低い傾向にあるという大変な競争となっています。」(Sky News: 14:18 UK, Monday August 16, 2004)

クルーズ船客が死亡(バミューダ)

月曜日、ニューヨークから来た73歳の女性客が、Carnival Legendというクルーズ船で死亡した。

警察では、船室内で意識不明で倒れているところをこの女性の娘が見つけ、医療職員に昨日連絡したものと話している。蘇生を試みたが成功 しなかった。遺体はニューヨークに搬送された。

この船は土曜日の朝にドックヤードに到着したが、月曜日に島を出発した。Carnival Legendがバミューダに来るのは稀。(Royal Gazette: August 17. 2004 9:18PM)

Brittany Ferriesはまたコーク―ロスコフ航路を運休(アイルランド)

Brittany Ferriesは、騒動第2週目の来週の土曜日、コーク―ロスコフ航路を運休せざるを得なくなった。会社では、顧客に技術的な問題によって不便をかけているとしてお詫びを している。

土曜日の晩の午後10時30分発のコークからロスコフに行く便を予約した乗客は、会社に連絡を取るようお願いされている。 (online.ie: 2004-08-18 16:50:03+01)

Royal Caribbeanは船を延期(米国)

8月18日、フロリダ州マイアミ発。マイアミのRoyal Caribbean Cruisesは、Ultra Voyager船の2番船購入の選択権の延期を受け入れた。この選択権は、2007年に引き渡される予定の船を含むもの。

Royal CaribbeanとUltra Voyager船の1番船を建造するフィンランドのKvaerner Masa-Yardsは、9月30日まで選択権の行使を延期することで合意した。この選択権は、8月31日を満期とするものであった。

昨年9月19日に発注し、2006年5月に引渡予定のUltra Voyager船の1番船は、Royal Caribbean Internationalの商標で運航されることとなっている。

Voyager級の船舶よりも約15パーセント大型のUltra Voyagerは、18階建ての高さで、約22ノットで巡航する。満船状態で、3,600人の乗客と1,400人の船員を積載することとなる。

Royal Caribbean Cruisesは世界的なクルーズ休暇の会社であり、Royal Caribbean InternationalとCelebrity Cruisesを、就航中と建造中のものを含め、全部で29隻の船を使用して経営している。(Washington Times: August 18, 2004)

タンパ警察は、コカイン摘発で52人を逮捕(米国)

フロリダ州、タンパ発。警察はジャマイカからCarnivalのクルーズ船を使用してニュー・オーリンズにコカインを運び、タンパに車 で輸送しているという事件の薬物摘発で、金曜日に52人を逮捕したと発表した。

10ドルのコカイン片から始まった捜査が、この町最大の薬物摘発に発展した、と金曜日に警察は話した。

警察は住宅街に攻め入って、この逮捕を金曜日に成し遂げたもの。警察官は、銃、薬物、現金を発見したと警察では話している。

薬物はホンジュラスからジャマイカに船で運ばれたもので、その後ここのクルーズ船に持ち込まれたものだと警察では話している。

タンパ警察のGeorge McNamaraは、黒幕は毎月、街の薬の売人に約50万ドル相当のコカイン片を調達していることに対して責任があると語った。この黒幕も逮捕者に含まれている。

McNamaraは、警察では容疑者が囮捜査官に対して薬物を売っているところを写したビデオを含む証拠を持っていると話した。 Carnivalは、捜査には協力していると話した。(New York Newsday: August 21, 2004, 7:32 AM EDT)

アルバニアの旅客船が救助される(アルバニア)

8月22日、ティラナ発。アルバニアの南部サランドラを出発し、ギリシャのコルフ島に向かっていた乗客80人、乗員8人乗りの船 「Antonio」が、日曜日の午後、沈没から救助されたとATA通信社が伝えた。

サランドラ港の消息筋によると、「Antonio」は崖の方に流され、機関が損傷を受けたという。

出発50分後に船から送られた救助信号を受信した港湾事務所では、アルバニアの公安省と国防省に連絡し、救助作業を開始した4機のヘリ コプターが直ぐに「Antonio」に到着した。

乗船していた全ての人が救助され、この事故での犠牲者はいないと報じられている。(Xinhua: 2004-08-23 01:42:24)

Royal Caribbeanの元従業員が同僚による強姦を出訴(米国)

マイアミ発。Royal Caribbean Cruisesの従業員が、船上で上司に襲われ強姦されたとして会社を訴えたが、このクルーズ客船会社はこの件について何もしてこなかった。

しかし月曜日に発表された声明で、このクルーズ客船会社は、女性の主張は当局に通報したが、この事件は「申立てられた事件の夜に、明ら か に合意に基づいて関係したもの」であったと述べている。

女性はニカラグア国籍で、このマイアミに本拠を置くクルーズ客船会社で1日半働いていたが、2002年12月18日の夜に Splendour of the Seasの船上において、酔っ払った従業員にビール瓶で脅迫され、その男性の部屋で強姦されたと主張している。

この訴訟ではまた、男性は口外したら女性をクビにすると脅迫したと申立てられている。女性は客室係兼プール係として働いていたが、驚愕 し衝撃を受けていたため、直ぐには何も報告しなかった、と訴訟では主張している。

しばらくして船医の診察を受け、事件を船の職員に報告して攻撃者が明らかにされ、このニカラグア人は訴訟を提起した。女性は本船の母港 で あるテキサス州ガルベストンで2003年3月に下船し、治療を受けるためにマイアミに飛行機で行くよう命ぜられた。

この訴訟は金曜日にマイアミ州の巡回裁判所に提起されたが、クルーズ客船会社に過失があると主張している。他にも理由はあるものの、事 件 後に女性の身の安全を守ることを怠り、クルーズ船においては性的暴行の可能性がある危険を警告することを怠り、更に申立てられた攻撃者を 解雇あるいは当局に通報することを怠ったことを根拠にしている。

Royal Caribbeanの声明では、会社は顛末をFBIに報告していると述べている。また内部調査で、「男性の船室で2人が明らかに同意の上で関係しているのを数人の同僚が目 撃していることが判明した」としている。

この訴訟では、身体に対する傷害、精神的苦痛、医療費用、賃金の喪失という予期せぬ損害を受けたと主張している。(Sarasota Herald-Tribune: August 23. 2004 7:48PM)

NCLはお詫びに払戻、値引き(米国)

新しい島嶼間クルーズで現在までサービスに問題があったことを大変に深刻に認め、Norwegian Cruise Lineは今週Pride of Alohaの乗客に対して、サービス料金の50パーセントを払戻し始めた。

このクルーズ客船会社は、乗客1人当たり35ドルの払戻は、6月7日以来本船で航海をした乗客の苦情に応えるものだと話している。70 ド ルのサービス料金は、乗客のチップの代わりとしてこの夏に取り始めたものだった。

乗客はまた、一人当たり799ドルから1000ドルの範囲で、将来のPride of Alohaのクルーズ運賃の20パーセントまでのクルーズ・サービスが得られることとなった。このサービスの有効期限は2005年まで。NCLは、その貧弱なサービス水準 のクルーズ運航で非難されている。

Pride of Alohaは、ハワイ海域で7日間旅行を7月4日に始めた米国船籍の船である。米国船籍で運航する権利を勝ち得て旅程の全てを米国内にするために、このクルーズ客船会社は 殆ど全ての職員を米国人にしなければならなかった。一般的な遣り方は、クルーズ船上では移民労働者を使用するもの。この会社は失業率が たったの3パーセントのハワイで適切な労働者を探すという困難に直面した。また船上での労働慣行の変更を余儀なくされ、アメリカ人船員に 週6日交替、1日10時間労働をさせなければならないことに気がついたのだった。

元労働者や旅行記者の説明によると、6月上旬以来、何百人もの被用者が辞めるかPride of Alohaをクビになったという。この会社ではその回転率が20パーセントであったことを認めている。

NCLの船員問題は、国内のメディアの注意を惹くことになった。街やインターネットのチャット・ルーム、そしてブログにおいて、ここの ハ ワイの寄港地観光は良いが、サービスは水準以下だという声が上がった。

この会社では、「当社では、可能な限り提供している進取の気勢に対し多くの肯定的な声を戴いているものの、確かに船上の船員の質や無愛 想 さ、当初のクルーズのサービスは、NCLが認識している水準のものには様々な理由から一般に達していなかったことは認めている」と話している。

現在、NCLは来年に航海を始めるPride of America向けの職員を募集しており、Pride of Hawaiiは2006年にハワイに到着する。このクルーズ客船会社は、将来同じ船あるいはPride of Americaを予約するPride of Alohaの乗客に対して、値引きをしている。

NCLの全国及び地方支配人が、船員問題を解決するためにPride of Alohaに乗船して時間を費やしていると伝えられている。Pacific Business Newsでは、辞めたあらゆる職制の労働者の筋から、残っている人達は労働条件を心配するよりはむしろ、支配人らがこの問題を解決できるかどうかを見ているという話を聞い ている。(Pacific Business News: 6:59 AM HST Wednesday)

Uボートの造船所でフェリーの建造?(カナダ)

かってAdolf HitlerのためにU-boatsを建造したドイツの造船所が、B.C.Ferriesの新しいSuper-C級のフェリーを建造することとなりそうだ。

「我々の情報では、B.C. Ferriesは取締役会決議に基づいて、既にドイツの造船所Flensburgerと新しいフェリーの建造契約に署名しています。」とB.C.Shipyard General Workers' Federation(=ブリティッシュ・コロンビア州造船労働者総連合)の委員長George MacPhersonは、昨日、The Provinceに語った。

このドイツの造船所が第二次世界大戦中にU-boatsを建造していたことを知っていると話したが、それ以上のコメントはしなかった。 B.C. Ferriesは「手続きはまだ完了しておらず、それ以上コメントすることはない」と話した。(中略)

Flensburgerは古いドイツの会社で、1872年の設立。1番船は1875年の鉄製帆船Doris Brodersen。以来、700隻以上の帆船から、油槽船、フェリー、艀、軍艦までを建造してきた。

更に歴史の皮肉な巡り合わせとして、Royal Canadian Navy(=カナダ海軍)はFlensburger Schiffbau-Gesellschaftの建造した28隻のU-boatsのうち、少なくとも2隻の撃沈に関与している。1942年のU-356、そして1945年 のU-1302である。(Vancouver Province: Wednesday, August 25, 2004)

英国はゴキブリの蔓延る船を抑留(英国)

ロンドン発。英国の海事・沿岸警備隊当局は、ポート・ステート・コントロールの検査で不合格になったとして、7月に5隻の船を抑留し た。この中には衛生状態に大きな問題があるとされた旅客船が含まれていた。

抑留船には15,791総トンのウクライナ船籍の旅客船Olviaが含まれ、チルベリーで検査を受け、21ヵ所の欠陥があるとして1日 抑 留された。

この1972年建造のロシア船級協会に登録された船は、384人の乗客と233人の船員を乗せていたが、避難経路が表示されておらず、 扉 の密閉が適切に保守されていず、舵は機能せず、海図は更新されていなかった。船上には寄生動物の徴候もあり、食料庫、船員用厨房、乗客用 厨房には、ゴキブリが蔓延っていた。

港湾衛生当局者は、飲料水の質の悪さを懸念し、自動飲料水消毒システムに目盛がなく、飲料水の塩素が適切に管理されていないことに気が 付 いている。

本船は旧Kareliyaであり、RoRo式旅客フェリーを改造したもので、オデッサのV&V Enterprisesが運航しているものとしてMCAに登録されている。しかし近時、ウェブサイト上で売りに出されている。(Business Times Singapore: Published August 26, 2004)

ウェリントンは嵐で大荒れ(ニュー・ジーランド)

ウェリントン地方は大荒れと大時化で、フェリー乗客と自動車運転者に遅れが出ている。

ピクトンとウェリントン間の高速フェリーLynxの2便が、クック海峡の4メートル高波のため欠航となった。午前9時と12時30分の 横 断便の乗客は在来型フェリーに移され、今後のLynx便は調整中。

Metserviceでは、にわか雪と低温は土曜日一杯続くが、嵐は収まると話している。(後略)(TVNZ: Aug 28, 2004)

ホルムスクと釜山間の新しい定期フェリー(ロシア)

8月25日、Sakhalin Shipping Company (SASCO)は、サハリンの西海岸のホルムスク港と韓国の釜山港の間で定期フェリー運航を開始する、とプレス・リリースの中でこの会社は発表した。

「Pioneer of Russia」という船での旅が、約10年間、釜山とコルサコフを結んできた定期フェリーに加わることとなる。

この会社では、新しいフェリーによって、外国貿易に関わるサハリンの企業の輸送計画に、より柔軟性を提供できるものと考えている、とプ レ ス・リリースで述べている。(Sakhalin Independent: 28 August 2004)

ダブリンに巨大クルーズ船寄港(アイルランド)

今日、ダブリンをこれまで訪問した最大の船がこの街の港に接岸し、36時間の寄港で地域経済に300万ユーロの貢献をすることとなる。

この豪華108,806トンのGrand Princessは、3,000人の乗客と1,000人の船員を収容できるものだが、9ホールのコースとカジノ、結婚用礼拝堂を自慢としている。

4億5,000万ユーロの船は、1998年にイタリアで建造されたもので、ダブリンをスコットランドに向け明日の晩に出港し、ニュー ヨー クに向かう。

Dublin Port Companyの広報担当者は、次のように話した。「Grand Princessは大きさの点で、ダブリンを訪問する最大のクルーズ船です。」

来年、こうした船が10隻ダブリン港に接岸し、地元経済に2,300万ユーロをもたらすこととなる。(Ireland Online: 31/08/2004 - 11:59:00)