フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2004年10月の海外旅客船情報

燃料が高騰したことで怒った漁師によりフランスのフェリー港にバリケードが築かれ、更に抗議者が続出する騒ぎとなった。

金曜日、カレー、ダンケルク、ル・アーブルは、漁船によって4時間封鎖された。シェルブールでは土曜日に行われることになっている。漁 師 たちはディーゼルの価格が年頭より34％上昇しており、フランス政府の補助金を要求している。

P&Oは英国標準時間13時ちょうどに、ドーバー―カレー航路が再開されると発表した。

多くのフェリー乗客がカレーに向かうため、ユーロトンネルに切り替えた。この中には、パリのディズニーランドで1日旅行をする末期症状 の 病に冒された子供達を乗せていた100台のロンドンのタクシーが含まれていた。

P&O、SeaFrance、Hoverspeedのドーバー―カレー航路は、全て影響を受けた。カレーに向かっていた2隻の P&Oのフェリーは、漁師がこのフランスの港の入り口で船を並べて繋いだので、ドーバーに引き返した。

混乱に巻き込まれた1人のブリトン人（＝英国人）はケント州チャタムのRichard Gapper（61）、カレーでヨットに乗っていた。

退職者のGapper氏は話した。「港湾当局者は、漁船がぶつかって来るので、出港しようとはしないよう忠告してきました。」（BBC News: Friday, 1 October, 2004, 15:25 GMT 16:25 UK）

ジャカルタ発。東南アジア青年プログラムに参加しているにっぽん丸という船が、10月3日から6日までインドネシアを訪問するためタン ジュン・プリオク港に錨を下ろした、とAntaraは金曜日に報じた。28人のインドネシア代表を含む、アセアンと日本の330人以上の 若者が乗船することになっている。

この船は9月9日に横浜を出港し、フィリピン、ベトナム、タイに寄港した。またタイの首都バンコクに立ち寄り、参加者が飛行機でラオス に 飛んだ。インドネシアに4日間滞在して、参加者はこの旅行の最終目的地のシンガポールに向かう。

この青年プログラムは、近隣諸国の理解と協力を増進すべく1974年1月に始まったもの。（Jakarta Post: October 02, 2004）

P&O Ferriesが1,200人削減してフランスへの数航路に大鉈を振るうという今週のニュースは、海峡横断フェリーの終焉と、酒盛りクルーズ（注、大陸に安い酒を買出しに 行くこと）の死を知らせる不吉な鐘として鳴り響いた。実際には、それ程深刻ではない。

P&Oはポーツマス―シェルブール、ル・アーブル、カン航路を来年早々に閉鎖する。第4の航路であるロスレア―シェルブールも 同 様に無くなる。加えてこの会社は、ドーバーとカレー間で運航している船舶数を削減して7隻から6隻にし、乗客減に応じて船内の「環境を改 善する」計画だ。そこで、観光客に影響を与えるどれだけの変化があるか説明していくこととしよう。

旅行者にはどんな代替手段があるか？
Brittany Ferries （0870 366 5333）は、ポーツマスからル・アーブル、サン・マロ、カンに行く航路、プールからシェルブールに行く航路、コークからロスコフに行く航路、プリマスからロスコフ、サン タンデルに行く航路を運航している。ここはP&Oが引退させる2隻の船を傭船することに合意しており、運航を増加させるために使 用する。今年、Brittany FerriesはP&Oと競争すべく、夏季限定運航をポーツマス―シェルブール間で行った。ここの将来は不確かなものであったが、今では生き残れるものと見られて いる。

海峡西部の横断運賃は上がるか？
P&Oが海峡西部から撤退する理由の一つは、激安切符による赤字にあった。こうした価格は殆ど維持できないものだ。解説者の中に は、Brittany Ferriesは運賃を引上げて新しく独占的な地位を得ることになると示唆している者もいる。会社は明確にそれを否定し、2005年の価格上昇は「インフレを超えることは ありそうもない」と誓約している。昨年、普通車に乗った4人家族が8月に2週間Brittany Ferriesでポーツマスからカンに横断した場合の運賃は、早期予約や週の半ばで往復260ポンドほど。混雑する時期に遅れて予約すると450ポンドもした。（中略）

ドーバー―カレー航路の運賃は上がるか？
激安の往復運賃はなくなるかもしれない（往復9ポンドの切符をP&Oの徒歩客は簡単に手に入れられた）。しかしドーバー―カレー 航路でユーロトンネル、ユーロスター、格安航空会社が乗客を奪い合う競争は続くだろう。

じゃあ、フェリーは終わった訳ではないの？
当分はね。飛行機が混雑してくれば、船の人気が復活するかもしれない。（The Times: October 03, 2004）

アラスカの内海を横断した最近のクルーズで、礼儀正しい会話は、「今日、港で何をなさいました？」から、「オヒョウか極上のリブでも召 し上がりますか？」になったものだった。

しかし船の上では冗談でも、次のような話題に変えることは恐らく許されないだろう。「で、この旅行にいくら支払いました？」

航海の1ヶ月前に7日間クルーズを決めて、格安販売業者のCruises-N-Moreから、2人で2,709ドルの船室を手に入れた と き、私はかなり有頂天になっていた。

しかし乗客の1人のコネティカット州トランバルから来た教師、Debbie Rothに価格のことを話したとき、皆がそうした取引をしていた訳ではないことが明らかとなったのだった。「主人にそのことは話さないで。ガッカリするでしょうから。」と 言った。

こうした反応は、近年、激安クルーズ卸売り業者が提供しているものを止めさせようとして、新しい方針を取っているクルーズ客船会社とし て は、避けたいものだろう。9月11日の攻撃以降、旅行の落ち込みの中で生じたどん底価格の一つだが、クルーズ客船会社自身、船を客で満た そうとして価格を切り下げたのだった。

しかし格安仲買人が船室を一纏めにして買い、顧客との手数料の割合を決めることで、クルーズ客船会社や完全サービスの旅行代理店よりも 安 く船室を売ることが可能となっているのである。

8月初旬、Carnival Cruise Linesは、2005年1月1日からCarnivalの承認しない価格で広告を出した旅行代理店は、手数料を引き下げられるかクルーズの販売を禁止されると発表した。

「当社では広告された価格を継続的に保障しようとしているのです。」とCarnivalの広報担当者Jennifer de la Cruzは話した。

同じ頃、Celebrity Cruisesを所有するRoyal Caribbean Internationalも、同種の発表を行った。

業界における発表の衝撃はまだはっきりとしない。というのは、旅行代理店は新しい規則の下で何が出来て何が出来ないのか判っているから で ある。

「何が起きようとしているのかは本当に判りませんよ。」とニュージャージー州イースト・ブラウンズウィックのクルーズ卸売業者、 Cruise Value Centerの共同経営者であるJeffrey Kivetは語った。仮にそうであっても、「広告を混乱させない限り、抜け道はあります。」とKivetは話した。

典型的に顧客は、クルーズ客船会社が広告している価格よりも代理店を通じて9パーセントから14パーセント安く購入しているのだとい う。 しかしこの新しい方針の下でも、航空運賃とクルーズ前後の陸上観光を含めたパッケージを、割り引いて提供することはできると語った。

新しい方針は全ての乗客が同じ料金を支払わなければならないことを意味してはいない。たとえ同じ景色の同じ大きさの船室であっても、あ る 種の代理店から提供される割引を脇においたとしても、クルーズの船室の価格は多くの要素によって決まるものだからである。船室の大きさ、 窓かバルコニーがあるか、どの甲板か（高い甲板が一般に高価）、船の前か後ろか（概して安定している船の中央よりは安い）。価格はまた、 予約がどのくらい前に行われたかによっても違ってくる。

Rothsの場合は、幾つかの理由によって高く支払ったものである。すなわち、クルーズ客船会社のHolland Americaから直接購入した、船室は上層の甲板にあり船の中央部にあった、最後の大売り出しが始まる前の4月に予約した（記録のため書いておくと、航空運賃を含まない で3,476ドル支払っていた。そこかしこに安い価格で広告が出ているのを知って文句を言うと、Holland Americaは船上での費用250ドルを将来割り引くことにしたということだった。）。（New York Times: Oct. 3, 2004 12:00 AM）

先週、NCLの広報部長Susan Robisonは、10月17日のハワイクルーズを予約した乗客からは違約金を求めることなく払戻に応じるとして、Norwegian Cruise LineはPride of Alohaのクルーズの予約を中止すると発表した。

このクルーズ客船会社は旅行代理店に対しても、本船で旅行するのが不愉快であるならば、顧客が取消して払戻を受けるための機会を与えて い る。加えて本船の1日10ドルのサービス料金を、無期限に中止した。

Free Pressを含む新聞記事では、6月に運航を開始して以来のAlohaのサービスと不潔さに対し、乗客の中で抗議の声が上がっていることを報じている。Robisonは、 状況は改善しており、乗客からの反応も週を追うごとに改善していると語った。全て初心者の米国人船員には問題があるものの、長期間に亘っ て3,000人を雇用する計画は、ハワイ経済を助けることになると話した。

この取消は、10月17日出発のクルーズのみ有効。その後は、「サービスの水準がNCLの水準となり、こうした提供は必要がなくなるも の と当社では考えております。」とRobisonはFree Press宛てに送って来た電子メールの中で答えている。

このマイアミに本拠を置くクルーズ会社では、Alohaの姉妹船Pride of Americaを7月23日に投入し、来年、ハワイ島嶼間の航海を拡大する計画だ。（Detroit Free Press: October 3, 2004）

クック海峡のフェリーAratereは、座礁しそうになった原因を当局が捜査する間、手動で舵を切っている。

先週Tory Channel（＝海峡）に入った時、自動航海システムに欠陥があり、あと30秒でフェリーが災害に遭うところだった。

Maritime Safety Authority（＝海事安全局）の広報官John Mansellは、Tory Channel通過時とウェリントン港内では、「舵を人が操作する」という条件付きでAratereは航海を続けていると話した。

この条件は、内部調査をしているToll Shippingが欠陥の理由を見つけ出して修理し、それが再び起こる場合を再現して見せることが出来た時に解除されることとなる。（Stuff.co.nz: 04 October 2004）

スペインからのフェリーで16歳の少女が強姦されたとの申立てを、刑事が捜査している。

このノーフォークの10代は、木曜日の晩にBrittany FerriesのフラグシップPont-Avenで暴行されたと話した。

このフェリーがスペイン北部のサンタンデルからデボン州プリマスに金曜日に到着した時、警察は24歳のポーランド人男性を逮捕した。

男性はその後、1月5日に警察に報告すべく出頭する要請があるまで保釈された。（The Scotsman: Mon 4 Oct 2004 8:35am）

10月4日ドバイ発。パキスタンの海運会社は、ドバイとアラビア半島間に格安フェリーを投入すべく、インドの民間部門に何とか食い込ん だ。

国有のPakistan National Shipping Corporation (PSC) （＝パキスタン国有海運会社）は、カラチからグアダル、ドバイを経由し、ムンバイまでのフェリー運航を開始する計画を発表した。

この新しい海路は、3国間で観光業の推進の必要性が高まっている中で、旅客と貨物の輸送に可能な選択肢を与えるものとなる。

Khaleej TimesがPNSCの消息筋から引用しているところによると、これは渡航規制を緩和し観光業を推進すべくインドとパキスタン間で行われている和平推進の一環であるとい う。

カラチ―グアダル―ドバイ航路と、ドバイ―カラチ―ムンバイ航路の運賃は、消息筋によると、無制限の手荷物割引のある低価格になるとい う。

過去にインド人企業家によって湾岸諸国とコーチン間で格安フェリー運航を開始しようと何度か試みられて来たが、失敗している。多くの国 外 在住インド人を落胆させた官僚主義のため、停滞していた。（The Hindu: Monday, October 4, 2004）

ケルチ海峡の鉄道連絡船が、9月18日に厳かな儀式を行って開設されたと報道された。モスクワで10月4日にクリミア政府代表団と会談 した際に、Yuri Luzhkovモスクワ市長がこれを認めた。

クリミアとロシアのクラスノダール・クライ間を結ぶことになった式典の後、フェリーは1度も運航されなかった。この原因は、政府間で定 期 運航をするという合意に達していなかった点にあった。現在までウクライナとロシア間には、ケルチ海峡を通過する鉄道運行の復活に関して たった1つの合意しか存在していない。その文書は、Putin大統領とKuchmaとの間で1年前に署名されたもの。しかし概略的な性格 のもので、全ての詳細は2カ国政府間で整えなければならないものである。

この計画の投資家は、ロシアの会社AnshipとウクライナのTechinvestserviceであり、フェリー復活とバースまでの 鉄 道の引込線に3000万ドルを投資している。

これまでのところ、たったの1隻のフェリーしか就航準備が出来ていない。もう1隻はセバストポリで修復中。ケルチ海峡の鉄道連絡船は 1986年以来運休していたが、再開となった。（Agrimarket Consulting: 10/06/2004 10:20）

最近のHolland Americaの大西洋横断クルーズで、乗客らは振りまわされて、潮風に曝されることとなった。30フィートのうねりの中で機関が停止し、まるで「The Poseidon Adventure（＝ポセイドン・アドベンチャー）」の気分を味わったのだった。

MS Rotterdamが9月24日にアイルランドからニューファンドランドに向かっていた時、船員らはフィルターに問題を抱えた機関で忙殺されていた。しかし修理で船の動力 が切れると安定性を失って、この778フィートの船は嵐の中で翻弄されたのだった。

船上では椅子が散乱して皿が割れ、RotterdamがハリケーンKarlによって生じた30フィートの波によって上下に揺れると、 人々 は転んだと乗客は語った。ハリケーンの中心からは約350フィート離れており、本船は決して危険ではなかった、とクルーズ客船会社では話 している。

Pat Burkeが船室で刺繍をしていたとき、波が誰かがバットで叩きつけているような感じで窓に当たって砕けたと話した。それから灯りが消えた。

「船室の窓から見える光景は、まるで洗車機の中から見ているようでした。直ぐに「The Poseidon Adventure」を連想してしまいました。」と最近の電子メールの中で、1972年のパニック映画をBurkeは思い出していた。

船が翻弄されて、乗客の中には尻を骨折する者や鎖骨を折る者もいた。こうした怪我は、当初の報告された14人の中では最も重いものだと さ れた。他の12人は、Rotterdamを運航しているシアトルに本拠を置くHolland America Lineの広報担当者のRose Abelloによると、擦り傷や打撲だという。（中略）

Rotterdamが本土に到着すると、Holland Americaは乗客に船賃の50パーセントを支払うと約束し、ノバスコシアのハリファックスでの旅行代金も支払うとした、とBurkeは話した。

「全体を通じて秀逸でした。」とBurkeは回想した。「船員は立派でした。」

そしてこのアドベンチャー（＝冒険）は、Burkeが次のクルーズに出かける気を失わせることにはならなかった。しかしこのカリフォル ニ ア在住者は、大西洋は避けたいという。

「多分行きませんね。家の近くに出かけます。」（Seattle Post Intelligencer: Thursday, October 7, 2004）

パレスチナ人の好戦的なグループが地中海でイタリアのクルーズ定期船を乗っ取り、爆破すると脅迫した。銃で武装した男達は、イスラエル に拘束されていた50人のパレスチナ人の囚人の釈放を要求した。

Achille Lauroには、6人の英国人を含む乗員・乗客が420人乗船していたと言われている。乗っ取り犯人については殆ど知られていないが、エジプトとイタリアの当局では、 Palestinian Liberation Organisation（＝パレスチナ解放機構）と関係があると話している。

このナポリに本拠を置く船は、ポート・サイドに向かう途中、エジプトのアレキサンドリア港を出港して間もなく、この日（＝10月7日） の 午後に乗っ取られた。乗客の大半は、観光のためにアレキサンドリアで下船し、エジプト沿岸でクルーズに合流する予定だった。

Achille Lauroの現在地・目的地は不明となった。しかしイタリア海軍は位置を明らかにすべく、艦船と偵察機を送った。イタリアの首相Bettino Craxiは、外相と国防相と対応を協議すべく、緊急会議を開いたものと思われている。

船の乗っ取りは珍しい。1961年に旅客定期船Santa Mariaが、独裁者Antonio Salazarに反対する勢力によって乗っ取られたが、最後は平和的に解決された。注目すべき乗っ取りは、1970年代にシンガポール、ギリシャ、カンボジア沖で起こって いる。

専門家は、Achille Lauroに無理に乗船したことで人質に犠牲者を出すこととなった、と話している。（BBC News: 7 October）

Conde Nast Travelerという雑誌の読者投票で、この春世界最高のクルーズ船に選ばれたRadisson Seven Seasの船、The Paul Gauguinが、タヒチを離れる。

この320人乗りの船は、タヒチで1年以上Radisson Seven Seasによって運航されるものの、新しい船主であるボストンに本拠を置く旅行業者、Grand Circle TravelとVantage Deluxe World Travelに引き渡される。

本船は2006年に、南米と南極大陸で一連の冒険クルーズを開始する予定。詳しくはウェブ・サイトか旅行代理店まで。（The Globe and Mail: Saturday, October 9, 2004）

シアトル発。発表された報告書によると、連邦政府当局者はワシントン州のフェリー網がテロリストの監視下にあり、標的になる可能性があ ると考えていることが明らかとなった。

The Seattle Timesは、2001年9月11日以降、ここのフェリー運航において発生した19例の疑わしい事件は、攻撃である可能性が高く、テロリストの監視下にある可能性が極めて 高いとFBIが評価したと伝えた。

Timesが入手した文書によると、その事件というのはフェリーの運航に対して質問をするものや、吹き抜けや車輛甲板、従業員の写真を 撮 影するものだったという。

「我々はテロリスト計画の準備の対象とされている可能性が高いかもしれない。」と合衆国検察官John McKayは話した。

この評価により、国内最大のフェリー網であるWashington ferriesにおいて土曜日に新しい警備体制が始まったと公安関係者は話した。（SanDiego Channel.com: 10:42 pm EDT October 10, 2004）

怒ったP&Oフェリーの労働者は、年に3,000ポンドの減収となる労働条件の改善と新たな支払いを求めて、ストライキをする と脅している。

このフェリー運航事業者は、航空機との競争で、1,200人の首を切り、幾つかの運航を潰す計画である。

そして組合は350人の労働者の年金がBrittany Ferriesに移管されて、1日11時間の超過労働となることを懸念している。

銀行休業日（＝祝日）の臨時支払いもなされ、傷病手当は8日を越えないと支払われないこととなる。RMTのSteve Toddは、今日、P&O側と会見し、ハルの職員も打撃を受けることになると話した。

こう付け加えた。「幾つかの変化があることは予期していましたが、労働条件がこんなに野蛮なものとなるとは想像もしていませんでし た。」

P&Oの話。「当社が提案したことは、フェリー事業の置かれている状況を反映したものです。」（The Mirror: Oct 11 2004）

al-Qaedaに関係する好戦的な6人が、フェリーを爆破して100人以上を殺害したとして起訴された、とフィリピン政府は発表し た。

昨日、Gloria Macapagal Arroyo大統領は、この国南部のイスラム教地域に本拠を置く好戦的なグループ、Abu Sayyafに所属する被告人が、2月27日にマニラ湾でフェリーSuperferry 14（注、旧ほわいとさんぽう2）に対して攻撃したとして起訴されたと語った。

「本日、Superferry爆破事件を解明致しました。」と述べた。

勾留中の2人の男性が爆弾を製造し、首謀者とされる2人を含む残る4人が全般的に関わったと話した。

警察では、この攻撃で63人が殺害されて53人が行方不明になっており、フィリピンにおける最悪のテロリスト攻撃事件となったと発表し た。

捜査官は当初、Abu Sayyafはこの殺害事件との関係が薄いと見ていた。（The Age: October 12, 2004）

Seadream Yacht Clubは、通常早期予約料金の半額でSeadream IIで行くカリブ海クルーズを旅行者に提供する。

この会社では、カリブ海での7泊のチャーターが取り消されたことから、値引き販売となったと話した。

2人で1人分1199米ドル。豪華船室、全て「グルメ・ミール（＝食通向け食事）」、屋外バー、夜毎のカクテル・パーティ、葡萄酒付き の 昼食・夕食、ウインドサーフィン、波乗り、ジェット・スキー、マウンテン・バイク、ゴルフ・シミュレーター、図書室、船室でのCDsや DVDsの使用、そして心付け（＝サービス料金）込み。

空港使用料金1人分224米ドルは別。11月21日に飛行機でサン・ファン（プエルト・リコ）に行ってSeadream IIに乗船し、11月27日にサンファンか、11月28日にマリゴ（サン・マルタン島）で下船する。

寄港地は、クルズ・ベイ（セント・ジョン）、ヨスト・バン・ダイク（英領バージン諸島）、Gustavia（St Bathelemy）、セント・ジョン（アンティグア島）、バージン・ゴルダ（英領バージン諸島）。（Travelbiz.com: 12 October 2004）

コーパス・クリスティ港当局は、クルーズフェリーをメキシコのベラクルスに運航する件で、Sophlex Ship Management Inc.との同意書に署名した。

「当社では、テキサス州コーパス・クリスティでクルーズフェリー運航を発展させる機会を得て、コーパス・クリスティ港と長期に亘る成功 し た共同運営を期待し、興奮しております。」とMarine Growth Ventures Incの会長Frank P. Crivelloは話している。

フロリダ州ポート・カナベラルに本拠を置くSophlexは、Marine Growth Venturesの完全子会社。Sophlexは、船舶管理と船員斡旋の業務をしている。

コーパス・クリスティ港は、コーパス・クリスティとメキシコ南部との間でクルーズフェリー運航を発展させようと、過去2年間に亘って取 り 組んで来た。

Sophlexでは週2回、メキシコ間で運航することとなる。フェリーは、乗客、車輛、貨物を扱う。（San Antonio Business Journal: 11:35 AM CDT Wednesday）

サン・ディエゴ発。ImageWare SystemsとCarnival Cruise Linesは、試験的にCarnivalの「Fun Ship（＝楽しい船）」であるCarnival Prideで、biometric photo-finding kiosk project（＝生体写真検索キオスク計画）を始めることとなる。

試験的拡大の一環として、Carnivalでは、2004年秋にマイアミに本拠を置く「Fun Ship」に、更に2つのbiometric photo-finding kiosks（＝生体写真検索キオスク）を取り付ける。この実験は、IWS Biometric Engineという無限に登録して管理可能な多角的生体装置によって機能するものである。ImageWareの多角的生体装置は、顔面を識別して映像をデジタル化するもの で、乗客が「Fun Ship」の休暇中に撮影された全ての記念写真を探し出すことが可能となる。

このシステムにアクセスするには、乗客は独立した写真検索キオスク（注、売店のような小屋）で、まず顔面の画像を撮影することになる。 こ の画像は顔面識別技術を用いて、クルーズ中に撮影された全ての写真の中の全ての顔と対比される。一旦この検索が行われると、その乗客を含 む写真は、団体写真であろうと個別の写真であろうと、スクリーンに現れ、見たり買ったりすることが可能となる。

「ImageWareの技術は、政府でも良く知られておりまして、当社のIWS Biometric Engineの投入で、当社の製品が政府ばかりではなく、より商業的な消費者志向の市場においても拡大していることになります。」とImageWareの会長兼最高経営責 任者のJim Millerはコメントした。「小売、銀行、運輸、娯楽のような消費者市場における生体識別の可能性はよろめくようなもので、Carnivalはこうした流れの最前線に 立って、この技術を証明してみせたのです。」

IWS Biometric Engineは、特に危機的な保安業務に繋がるものであり、全ての人口データベースの運営を組織化し、あらゆる様式の生体識別の検索を可能とする。ID（＝身分証明）管理 の支援を受けて、IWS Biometric Engineは、政府のID、運転免許証、国境管理、娯楽、行事、その他の身元管理システムを含み、業界とその適用範囲を超えて広く展開され得るものである。（Kiosk marketplace.com: 13 Oct 2004）

10月14日、キエフ発。木曜日、ウクライナの外務大臣はルーマニア大使をUkraine Alexandru Corneaに呼び出し、ドナウ川国境地帯におけるルーマニア国境警備隊の最近の違法行為に対して抗議した、とウクライナ外務省広報官のMarkiryan Lubkivskiyは発表した。

ルーマニアの船「Frontiera」は、2003年6月17日に発効したウクライナ―ルーマニア国境・共同・相互協力に関する条約の 9 条に、甚だしく違反した。ルーマニアの国境警備隊は、2004年10月9日、ウクライナの所有する旅客船「Volga」がドナウ川航路を 自由に通過することを、故意に妨害した。「Frontiera」はドナウ川の航路中央、37キロメートル地点に投錨し、「Volga」の 針路を故意に塞いだ。ルーマニア側は、「Volga」及びVilkovo航海管制センターとの無線連絡を拒絶した。

Lubkivskyは、こうした行為は事故の原因になり得るものであり、Volgaの船長は針路変更してドナウ川航路を横切ることを余 儀 なくされた、と話した。これは船の安全性に対する深刻な脅威となったばかりではなく、主としてドイツ人住民の乗客と、船員の命に関わるも のであった。（ITAR-TASS: 14.10.2004, 21.22）

月曜日に修理のためソレントを2年毎の横断をしたイースト・カウズのチェーン・フェリーが、2週間以上運休する。

東西カウズを毎日結んでいる運航は午前7時に終了し、直ぐにイースト・カウズのGridiron Pontoonと、カウズのタウン・クウェーにあるRed Jet pontoon間で、汽船が代行することになる。

月曜日の午前5時から7時までの通常の早朝水上架橋運航は、継続する。汽船は、Red Jetの運航と接続するため午後11時まで運航する。

チェーン・フェリーの修理は12日間かかる見込みで、11月1日には運航に復帰する。再開日時は天候次第。フェリーの監督のNick Symesは、次のように話した。「サウサンプトンに持って行って帰って来るとき、風が穏やかであることを祈っています。ソレントで曳航 するには、風力3以下の気象条件で ある必要があります。」（Isle Of Wight County Press: 14 October 2004）

考古学者がUnion Canalに埋もれていたビクトリア朝のバージ（＝平底船）を発掘し、エジンバラの過去の産業の秘密が昨日、明らかとなった。

この全長70フィートの船はLeamington Lift BridgeとViewforth Bridgeの間で発見されたもので、1840年にまで遡るもの。エジンバラとLothians間を石炭や農産品を載せて馬が大型平底船を曳いて使われていた。専門家は、 鉄道が主要な輸送機関となった20世紀の変わり目に廃棄されたものと推測している。

この平底船は、エジンバラ波止場拡張のため測量中の今年、発見された。しかし船の周りの運河から水をポンプで汲み出して、考古学者が2 万 ポンドの発掘計画を開始したのは2週間前のことだった。

発掘の指導をしているHeadland ArchaeologyのRussell Colemanは、「これは珍しい、興奮させられる発見です。」と話した。（The Scotsman: Fri 15 Oct 2004）

アメリカのクルーズ船客が、Zenithのバミューダ寄港中にコカインを所持していたことを認めた。

昨日の微罪裁判所で、米国ニュージャージー州のJames Harry Scott（27）は、船室内でコカイン0.12グラムを所持していたことで、800ドルの罰金刑を科せられた。

Cindy Clarke判事は、当該コカインが10月11日に発見されたものであると裁判所は認定したと語った。Scottは警察に対し、その薬物は船の上で別の乗客から買ったと供 述している。

「妻と子供達に迷惑をかけました。」と法廷で話した。「貴重な教訓を学びました。申し訳ありません。」（Royal Gazette, Bermuda: October 15. 2004 9:57AM）

Caledonian MacBrayneに同航路から撤退させられて20年後、「David and Goliath（＝ダビデとゴリアテ）」がアイレイ島で運航を再開することを考えている。

民間所有のWestern Ferriesは、この島への新しい航路で、政府の助成を受けているCalMacと喧嘩をするかもしれない。この島は特色あるシングル・モルト・ウイスキーの人気の高まり のおかげで、経済が急騰している。

既にグーノック―ダヌーン間の通勤航路でCalMacと競合しているWesternは、新しいコーワル半島―ビュート島航路のような新 し い拡張を物色している。この計画は、過去においてCalMacで働いていたGordon Rossが、4月に新しい常務取締役となったことに引き続くもの。

アイレイ島航路では、1968年にロール・オン、ロール・オフ・フェリーを開拓したWesternが航路を再開するものと見られてい る。 CalMacは後に同様の運航を始め、Westernは1981年に同航路から撤退を強いられたと話している。

CalMacのフェリーは、今でもWesternによって開発されたキンタイア半島のターミナルを使用している。しかしCalMacは 既 に同航路の需要の伸びを奪い、更に昨年、夏季運航を押し上げるべく第2のフェリーを投入している。Ross氏は次のように話した。

「アイレイ島に復帰することは素晴らしいことです。貨物運航の巨大な需要があり、多くの再開発作業があります。それが、Western Ferriesが商業的冒険の可能性があると見ているものです。」

一方Ross氏は、他の計画には、後にCalMacによって運航された本土と結ぶ、ビュート島とコーワル半島間の航路も含まれると話し た。

Ross氏は、Westernはまたグーノック―ダヌーン航路を、ダヌーンの真北のHunter’s Quayから、来年バース施設が竣工する町に移すことを考えていると話した。更にこの会社では、運航と運賃水準を保障する「利用者傭船」を工夫しているという。

CalMacは、フェリーの大型化や運航回数の増加などによってアイレイ島航路を促進することは、最優先課題だと話した。広報担当の Hugh Dan MacLennanは次のように話した。

「夏季の臨時運航は大変な成功を収め、一般に認められました。アイレイ島には多くのことをしてきましたが、今や挑戦に直面していま す。」

アイレイ島議員のRobin Currieは、フェリーの増加は訪問者の巨大な需要に直面している島にとって「素晴らしいこと」であることに同意したが、通年のより良い運航、とりわけ冬季の運航を求め ていた。同じく島の議員のJohn Findlayは、WesternがCalMacからアイレイ島航路を「つまみ食い」することのないよう警告した。

Strathclyde Universityの事業経済学教授Neil Kayは、グーノック―ダヌーン航路ほど利益を上げそうにないことから、Westernがアイレイ島航路を考えていることに驚いたと話した。（The Scotsman: Fri 15 Oct 2004）

10月16日、台中発。5星の日本のクルーズ定期船「飛鳥」が、558人の日本人乗客を乗せて、土曜日、台湾中部にある台中（タイチュ ン）港に到着した。乗客は到着時に、台中県知事Huang Chung-shengと台中港湾当局の暖かい歓迎を受けた。この定期船が曳船と歓迎放水に護衛されて入港したとき、着物を着た接客係に迎えられた乗客のためにロビーで民 族舞踊や音楽演奏が催された。

この「飛鳥」は、日本の郵船クルーズによって運航されているが、Berlitz Complete Guide to Cruising and Cruise Shipsで15隻の5星クルーズ定期船の6位に格付けされている（注、現在は異なる）。またアジアにおける唯一の5星クルーズ定期船である（注、現在は異なる）。

28,856トンの飛鳥は、全長約192メートル、幅24メートルで、高さは29メートル。296室の船室がある。全て海の見える部屋 で、旅客定員は600人。船員は270人乗り組んでいる。乗客は三菱重工業の退職者で、台湾と東南アジアの秋冬の旅行の前、夏に北ヨー ロッパを周ったことがある。

旅行中、観光客は、南投（ナントウ）県の日月潭（リーユエタン）、彰化（チャンホウ）県の鹿港（ルーカン）、台中（タイチュン）市、台 北 （タイペイ）の国立故宮博物院などの台湾の主な名所を訪問する。（Taiwan Headlines: 2004/10/16 19:54:06）

ポートランド発。クルーズフェリーのScotia Princeは、火曜の夜にポートランドからノバ・スコシアのヤーマスへの今シーズン最後の航海を行った。しかし、その後の将来は不確かである。

Scotia Prince Cruisesは、本船に1000万ドルをかけて改修したが、利用者数は今年23パーセントまで減少した。船主は、本船を今年の冬はポートランドで保有する予定だが、来年 も運航を継続するかは決めていない。

このフェリーの問題は、事業の不振にとどまらない。Bay Ferries Ltdとの競争が激化しているのである。ここはバー・ハーバーとノバ・スコシアを結ぶThe Catという高速船を運航しており、ポートランドに拡張することを狙っている。

別のScotia Princeに関する懸念は、今年の夏、建物の構造上の問題から市有のターミナルを明渡すことを余儀なくされたことである。（WMTW: Monday,October18,2004,9:30 AM）

ポートランド発。原油価格の上昇は、メーン州の浜辺でも警鐘を鳴らしている。漁業収入を減少させることになるとの声が上がっている。

漁船やフェリーで使用されるディーゼル燃料の価格は、先週1.50ドルから1.73ドルの間の値を付けた。1年前は1ガロン当たり 1.00ドルだった。

ポートランドのVessel Services IncのJay Alloccaは、この17年間で最高の価格になったと話している。この会社ではメーン州の漁船に、年間200万ガロンの燃料を供給している。

分析者は、価格はしばらく高値を維持するものと見ており、多くの人は水産業界に影響を与えると話している。大型漁船は1日に4,000 ガ ロンから5,000ガロンを消費する。（WMTW: Monday,October18,2004,10:02 AM）

世界最大のクルーズ客船会社のCarnival Corp.は、火曜日、専らドイツ語圏を賄うAidaブランド向けに、2隻の68,500トンのクルーズ船を発注した。

これはそれぞれ3億9,300万ドルのもので、ドイツのMeyer Werft造船所で建造され、2007年4月と2009年4月に引き渡される見込み。本船は若い乗客に狙いを定めた、Aidaの寛いだ「club resort（注、「定食行楽地」の意味）」クルーズの下で運航される。

先月、Carnivalは、イタリアの造船所Fincantieriに、Cunard Line向けの4隻の新船を発注した。これらの発注で、Carnivalの収容力は、5パーセント前後の成長を維持することとなる。最近の発注の下では、2007年は 6.9パーセント、2008年は5.5パーセント、2009年には2.1パーセントの成長である。

Carnival株はニューヨーク証券取引所の午後の取引で21セント下落し、48.94ドルの値を付けた。（Forbes: 10.19.2004, 12:38 PM）

アイルランドと英国、フランスとを結ぶ最大のフェリー会社の1つであるIrish Ferriesは、水曜日に経費を削減して運賃を引き下げるために、150人の労働者を解雇すると発表した。

Irish Ferriesの親会社のIrish Continental Group PLCは、南東アイルランドの港ロスレアと、北東フランスの港シェルブール、ロスコフとを結ぶ航路の職員は、別の斡旋業者の労働者を雇う計画だと話した。

この会社は1,200人の労働者の自然減を模索しており、補償金の支払いは総額700万ユーロ（900万米ドル）に上るものと見られて い る。アイルランド―フランス航路が冬季間運休となる11月までに、解雇を完了したい意向だ。同航路は3月に再開する。

Irish Ferriesは、今年のロスレアのフランス航路の乗用車・乗客数は、7パーセントの減少だったと話している。このダブリンに本拠を置く会社の声明では、人員削減を、「低 価格運賃を求める市場の需要と、ときに国庫助成を受けている船と飛行機との競争激化の結果である」としている。

ロスレア選出のアイルランド国会議員のBrendan Howlinは、Irish Ferriesは、低賃金・長時間労働をするために質の悪い未組織労働者を雇おうとしていると非難した。

またHowlinは、「この発表のようなことが行われたら、我国南部の港湾の重要な輸送機関の中心としての地位が脅かされることにな る」 と警告した。

水曜日の発表は、格安航空会社、フェリー、海峡トンネルとの間の厳しい乗客と貨物の競争の中から出て来たもの。9月28日には、別の フェ リー会社のPeninsular & Oriental Steam Navigation Coが、ロスレア―シェルブール航路とイギリス海峡の3つの航路を閉鎖すると発表した。P&Oは1,200人、つまり職員の20パーセントの首を切って、ほんの9 つの海峡横断航路を運航する計画だ。

2月にIrish Ferriesは、450人の労働者を一時解雇してアイルランド―ウェールズ間の航路に就航しているフェリーのうち3隻を係船し、大半の職員を代表するアイルランド海員組 合との間で、賃金と労働条件を巡って対立している。（Forbes: 10.20.2004, 01:18 PM）

10月20日、ジェノバ発。2004年11月1日より、ドイツの指導的なクルーズ客船会社Seetoursは、Costa Crociereによって保有されることとなる。

Seetoursの2003年度の売上高は、179,000人の乗客を乗せて3億ユーロに上っていたが、商号をAIDA Cruisesに変更する。この動きにより、Costa Crociereの所有するイタリア船籍の船は、15隻に増えることとなる。11隻がCosta Crociereの商標、4隻がAIDAの商標を使う。

この引継ぎはイタリアで最近、法的・財政的改正が行われたことの結果として生じたものであり、近い将来、トン数標準課税を導入すること と 関連がある。（中略）

「ヨーロッパにおけるCosta Crociereの成長は、当社の将来の目標の1つでした。」とCosta Crociereの会長で、Carnival Corporation & Plcの取締役会のメンバーであるPier Luigi Foschiは語った。更に「Costa CrociereとAIDAの合併を決めて、2隻の新船の発注したこともそうです。」と付け加えた。「イタリア企業として、我が国のクルーズ客船隊の成長に貢献できて、嬉 しく思っています。」と続けた。（Agenzia Giornalistica Italia: Wednesday October 20, 2004 h.22.29）

HELLAS Flying Dolphinsがドイツの船主から2隻の旅客双胴船の最初の1隻の引渡を受けた、とアテネのNigel Lowryが伝えて来た。

その船が1996年建造のHanse Jetandと1997年建造のHanse Jet IIであると確認して、この会社の幹部は、2隻のHanse Jetの引渡は今後2週間以内に行われると話した。

この340人乗りの旅客船は、Flyingcat 5、Flyingcat 6と再命名されることとなっているが、ドイツとスペインで運航されていた。HFDでは、1月1日からスポラデス諸島、スキアトス島、スコペロス島、アロニソス島と、東ギリ シャ中部のボーロス、Aghios Konstantinos港との間を結ぶ、北エーゲ海に展開する計画。テッサロニキと離島を高速双胴船が、来年の夏季シーズンに結ぶこととなると発表されている。ギリシャ 最大の近海船隊を運航しているこの事業者によると、これらの船は古いロシア製の水中翼船6隻と代替するもので、その特色は「水中翼船によ る現在の運航の制約を超える気象条件の下で運航できるところにある」という。

Lloyd's Listが仲介業者に連絡を取ったところ、2隻の船価はざっと600万ユーロ（750万ドル）とのことだが、HFD筋では、この投資は「これよりは幾らか安い」と話してい る。

このKvaerner Fjellstrand建造の双胴船は、巡航速力32ノット。この動きはHFDによって発表されている船隊刷新計画の中では最新のものであり、ここでは今年の初めオースト ラリアの造船業者Austalに、5隻目のro-pax双胴船を発注している。最近では、Hellenic Shipyardsから2隻のro-paxフェリーの未完の船体も購入している。これは元々Strintzis Lines向けに契約していたものだが、納期までに船を竣工させることができなかったもの。（PSi-Daily Shipping News: 10/20/2004）

水曜日に日本を直撃した大型の台風トカゲ（＝台風23号）で、ロシアの旅客船が日本の富山県伏木港で座礁したが、乗客と乗員は救助され た。

日本との間を定期運航しているAntonina Nezhdanovaは、44人の乗客と68人の船員を乗せていたが、高波が本船を座礁させた時、伏木に停泊していた。埠頭に左舷を打ち付けて深刻な損傷を受け、木曜日早 朝に沈没した。乗客・乗員は全員救助された。

ウラジオストクの海難緊急センターによると、嵐の警告を受けて船長は、日本の当局に船を沖に出すために曳船を提供するよう求めたが、曳 船 は提供されなかったとRIA Novostiは伝えている。

Antonina Nezhdanovaは、ロシア太平洋のウラジオストク港を10月16日に出港し、金曜日に戻る予定だった。1976年建造で、全長は100メートル、4,254トン。

この嵐の中で、4,883トンのバハマ船籍のコンテナ船は、鹿児島県加計呂麻島で水曜日の早朝に座礁した。また9,900トンの日本の 貨 物船は、愛媛県今治沖の瀬戸内海の馬島で座礁した。双方とも怪我人は報告されていない。

台風トカゲは、蜥蜴という意味だが、今年、日本を直撃した10個目の台風であり、少なくとも30人が死亡して40人が行方不明となり、 約 250人が怪我をしたと報じられている。（Vladivostok Novosti: October 21, 2004）

2004年10月22日、ニューヨーク発。この最も風光明媚なフェリーは沈没（破産）するのだろうか。New York Waterwayは財政問題を抱えている。

ローアー・マンハッタンからハドソン川を横切ってジャージー・シティーに行く航路は、New York Waterwayの運航する航路の1つであり、毎週何千もの通勤客を扱っている。しかし現在、この会社には大きな財政問題が生じている。

港湾当局がこの会社の幹部に会見し、今や助成したとしてもフェリーの運航を継続することはできないと考えていると話した。

New York Waterwayは、首都圏でフェリー運航を提供している最大の会社。この会社の崩壊は、38,000人の乗客の足を奪うことを意味する。

運航の縮小でさえ、運輸官僚が心配している。通勤客の洪水が既に満杯の高速道路、列車、バスに戻ってくることとなる。New York Waterwayは長年に亘って拡大してきたのであり、何千もの人々の毎日の通勤方法を変容させてきた。

この会社はニューヨーク市場で16航路を支配している。状況は悪化し、競争は激化している。PATH列車の運航再開で、乗客数は22 パー セント減少した。燃料価格も急騰している。この会社はまた、反トラスト法（＝独占禁止法）に違反していないか調査されてもいる。

当局者は、港湾当局が立ち入ってこのフェリー運航に助成することになるかもしれないし、あるいは40年前にPATH運航に対して行った よ うに、全てを引き継ぐことになるかもしれないと話している。New York Waterwayの財政赤字は1つの口実であり、会社はフェリー事業から撤退したいのだと話す者もいる。

当局者は、この運航全体を維持すべく、航路を引き継ぐかどうかを確かめるために、幾つかの小規模のフェリー業者と接触しようとしている と ころだ。（7Online.com: 10/22/2004）

ホノルル発。Norwegian Cruise Line関係者は、この会社のハワイを本拠とするクルーズ船のアメリカ人労働者の採用を進めていると話している。

この会社のホノルルに本拠を置くアメリカ子会社NCL Americaは、来年の夏に運航を始める第2船向けの労働者同様、現在、島嶼を航海しているPride of Aloha向けの多くの労働者を探している。

NCL AmericaのRobert Kritzmanは、会社は、2006年の夏までに全部で3隻の米国船籍の船を島嶼でクルーズすることとなるハワイ計画の重要性を、過小評価していたと話している。

Kritzmanは、このクルーズ客船会社は、太平洋の米国領土、すなわちサイパン島、グアム島、米領サモアで労働者の募集を始めると 話 している。NCLはこうした地域を押さえるために、グアム島に人材募集事務所を設けている。会社ではまた、シアトルと南西部の別の場所に 出張所を開設する方針だ。

Pride of Alohaでは1,100人以上が働いており、約半数がハワイ出身者。（KHNL-TV/KHBC/KOGG: October 24, 2004）

ノース・カロライナ州、ハベロック発。日曜日、チェリー・ブランチで州政府のフェリーがランプを衝突させ、構造物と船に載せていた数台 の乗用車を損傷した。

フェリーの29人の乗客に怪我はなかった。州運輸局は、何台の乗用車が損傷したのかは判らないという。M/V Neuseは運航可能だが、広範に損傷している、と運航支配人のBobby Hillは話した。チェリー・ブランチとミネサット・ビーチ間で運航しているこのフェリーが通常の運航に復帰できるには、少なくとも1週間はかかるという。

「今のところ、運航する方法がありません。船は運航できますが、ランプがだめです。」と話した。

衝突の原因は今のところ不明。合衆国沿岸警備隊が捜査している。この無料フェリーは1日22往復運航し、2つの地点を20分で結んでい る。本船には30台の車輛が積載できる。

乗客は道路を使って同じ目的地に行くことができるが、少なくとも30マイル遠回りになる。（Winston-Salem Journal: Sunday, October 24, 2004）

バングラデシュ、バリサル発。月曜日、バングラデシュ南部で川船が大型船と衝突後に転覆し、少なくとも15人が行方不明になっていると 政府当局者は語った。

行政官のFaruk Ahmedは、約35人の生存者が岸に泳ぎ着くか、Bishkhali川の近郊Phulhuri村の住人によって救出されたと話した。死者は報告されていないが、救助隊は 行方不明になっている15人の捜索を開始したとAhmedは話した。

小型フェリーは、約50人の乗客を乗せてバリサルからバリサル地方のPotakhaliに向かっていたという。生存者らは、沈没した Niharikaは2層甲板船のM.V. Sadiaと衝突したと話した。

怒ったPhulhuriの住民が事故の責任はこの大型船にあるとして、首都ダッカの南75マイルにある村に船を留め置いたと警察官が匿 名 で語った。（Guardian: Monday October 25, 2004 6:16 PM）

2人の外国人が、フランスから到着したフェリーのコンテナの中から発見されたことが、今日明らかとなった。

2人はウェックスフォードのgardai拘置所に拘置されている。昨夜、シェルブールからロスレアに到着したP&Oのフェリー の コンテナの中で発見された。

P&Oの広報担当者は、フェリーのトラックのコンテナから音が聞こえていたと話した。

「運転手が船長に連絡して、船長が入国管理当局に連絡を取り、入国管理官が乗船して2人を船から連れ出しました。」

男らはgardaiに引き渡され、Wexford General Hospital （＝ウェックスフォード総合病院）に送られたが、治療の必要は認められなかった。

「午前12時頃、外来に来たのですが、大変に混んでいたので、gardaiは2人を連れていきました。入院は許可されませんでした。」 と 病院の広報担当者は語った。

P&Oは再編計画の一環として、ロスレア―シェルブール航路を閉鎖する予定。

2001年、13人のトルコ人亡命者がコンテナに潜り込んでベルギーからBelview Portに来たことがあった。53時間の船旅の間に8人が死亡し、5人が生きているところを、ウェックスフォードの会社の事務所の外でコンテナが開けられた時に発見され た。（online.ie: 2004-10-26 11:20:04+01）

大時化と強風に見舞われた英国南部海岸とアイルランドでは、鉄道、航空機、フェリーの運航の休止を余儀なくされた。

コーンワルでは広範な洪水が報告されている。今晩、嵐の直撃を受けて、アイルランドの何千軒もの家屋が何時間も停電を強いられている。 風 速80mに達する南東および南寄の嵐と異常な高波で、大混乱が生じている。

Irish Ferriesの船に乗船していた乗客は、強風により接岸できないためウェールズ沖で一夜を明かした。Isle of Inishmoreはロスレアを午前10時頃出港して、ウェールズ西部のペンブローク・ドックに午後2時30分頃到着した。しかし船長が、接岸するには天候が危険過ぎると 判断した、と会社では話している。本船は悪天候のため、アイルランドの港を75分遅れで出港していた。フェリーには2,200人まで乗客 が乗船できるが、満員ではなかった。乗船客には飲み物が配られ映画を見て、天候の回復を待っている。

Brittany Ferriesは、デボン州プリマスからスペイン北部のサンタンデルに向かう水曜日午後4時の便を、荒天のため欠航にした。この天候で、シリー諸島に向かうフェリーにも影 響が出ている。

デボン州ダリッシュでは海水を被ったため、2両のVirgin鉄道の車輛の中で、約200人の乗客が3時間立ち往生した。（ic theWarf.co.uk: Oct 28 2004）

セブ島に向かっていた426人乗りのMV Trans Asia Iは、昨日午前1時30分頃、機関室から出火したが、カガヤン・デ・オロ市に無事戻った。この船は、夜8時にカガヤンを出港していた。出火原因はまだ判っていない。

姉妹船MV Asia Chinaは、カガヤン・デ・オロ市から乗客を乗せて戻って来た。Trans Asiaの経営陣は、今回の事故で不便をかけたと、既に乗客とその家族に謝罪している。Trans Asiaは、安全・快適・良質の運航をしていることで定評があった。

声明において、Trans Asiaは火災では船に深刻な損傷はなかったが、電気配線が影響を受けたため、主機が再起動しなかったと述べている。

MV Trans Asia Iは、1,047人乗りの3,707.25総トンの海洋船。この海運会社では、本船は、2006年6月14日まで有効な政府と適切な独立した船級協会の厳格な安全検査に合 格していると話している。（The Freeman: October 29, 2004）

土曜日にクルーズ船がシンガポールから到着しなかったため、ダーウィンに置き去りにされた100人以上の観光客に、お詫びの団体旅行が 提供された。船主と傭船した会社との間の紛争のためにシンガポールで船が抑留され、観光客は置き去りになってしまった。

乗客らはパースに本拠を置くAround The World Cruisesに予約したものだが、ここが無料宿泊・航空券の他、無料クルーズを提供した。ダーウィンで乗客の世話をしている旅行代理店のStephanie Kennaは、1人の乗客を除いて全員がこの提供を受け容れたと話している。

「明らかに月曜日に出発しようとしたクルーズの埋め合わせになるものではないですが、来年の早い時期に皆さんの居住されるフリマントル 港 から別の場所に向かう長いクルーズを提供致しました。」と話した。

置き去りにされた観光客の大半は、現在パースに戻るところだ。（ABC Online: Friday, October 29, 2004. 4:24pm (AEST)）

ベネズエラ観光大臣Samarina Mejias de Martinezによると、ベネズエラのフェリー運航を2005年第1四半期に始めるという。

Compania Naviera Costa Caribeという会社がプエルト・カベヨ（カラカス）に本店を持つことになるものの、船がラ・グアイラとプエルト・カベヨのいずれから運航されることとなるのかは不明。

この運航の目的地は、ベネズエラのマルガリタ島で、ここはプエルト・ラ・クルスに乗用車で行く必要がなくなるので首都圏のカラカスから 人々が容易に行けるようになる。そしてプント・フィーホ、そして勿論、ラ・グアイラ、プエルト・カベヨも含まれる。別の重要な航路は、 ファルコン州のコロ、プント・フィーホの町の面前にあるアルバ島とキュラソー島への航路。

Mejias de Martinezは、同省では、フェリー航路の市場調査と、一般の人々がしたい旅に便利な航路を研究中だと話している。運賃は約55,000ボリバルからとなる見込み。

この会社は1隻しか船を保有していないが、最近改装して、3つの食堂、リクリエーション施設、インターネット室、ミニ映画館を設けてい る。

本船は適宜「Quin of Cocao」と命名され、200台の車輛と40個のコンテナ、1,600人の乗客を積載可能だ。（Venezuela Electronic News: Friday, October 29, 2004）

捜査官が船は僅かな損傷と1人が怪我をしただけだと主張しているにも拘らず、バミューダ島に横断した嵐のクルーズに立腹した乗客の怒り は収まらない。

Norwegian Cruise Lineの10月17日―24日のボストン発バミューダ行きの旅行の乗客は、沿岸警備隊が水曜日のHeraldの記事の中で、嵐の厳しさと船の危険を重視していないとした コメントに立腹している。

何人かは、土曜日の晩に高波で2枚の窓が粉々に砕けたときに、Norwegian Majestyの男性客が顔の何ヵ所かを切ったと話している。また少年が腕を骨折し、更に2人の乗客は、乗客が死亡したと思うと主張している。

「船は単に23時間遅れたわけではないのですよ。」とフランクリンの退職者Walter Brady（63）は、Norwegian Majestyが先週の月曜日の朝に遅れて帰って来たことに言及しつつ語った。「船側の発表では、30フィートから40フィートの波だっ たと話していました。」

マイアミに本拠を置くクルーズ客船会社はコメントを拒否した。

しかし沿岸警備隊では、男性が顔を切ったことを除いて、このクルーズ中に死亡や負傷したという報告は受けていないと話している。「船首 の 備品の1つと2枚の窓が割れて男性が軽い怪我をし、直ぐに船の上で治療を受けたのです。」と沿岸警備隊のKeith Hanley副官は話した。

この船は先週の火曜日の朝に、別のバミューダのクルーズに出発した、とHanleyは付け加えた。「10月中旬に大西洋に行くならば、 嵐 の中を行くことになる覚悟をしてください。」とHanleyは話した。

しかし別の乗客のフォール・リバーのFrancine Coutureは、自分と夫のSteveは10月に数回バミューダにクルーズをしているが、この嵐はこれまで経験した最悪のものだったと話した。彼女とSteve（39） は、未だに怯え、嵐で高血圧となって治療を受けている。

「初心者の船客ではありません。あんな嵐の中を行ったことは私の人生ではありませんでした。もう2度とクルーズはしません。」と話し た。 （Boston Herald: Saturday, October 30, 2004）

10月30日、スラート・タニー発。タイの観光地サムイ島では、訪問者の需要増に対処すべく、2億バーツの費用をかけて第3のフェリー 港を建設する。

この港は島の既存の港から約150メートル離れた所にあり、運輸省海事局によって建設される。同局の総監督代理のSumontha Thongpaet女史は、昨日、新港は年々増加している島の訪問者数に応えるものだと話した。

この計画の入札は11月に始まる見込み。（MCOT: 2004-10-30 / 08:48:09 (GMT+7:00)）