HOME > 海外旅客船情報 > 2005年2月

2005年2月

2005年2月の海外旅客船情報

Aker YardsとNCLがクルーズ船の合意文書を延期(ノルウェー)

ストックホルム発。ノルウェーの造船業者Aker Yards ASA (AKY.OS)は、火曜日、米国のNCL Corporationと1隻のクルーズ船の建造に関する合意文書を延期したと発表した。

Aker Yardsとマイアミに本拠を置くNCLとの間の合意文書は、2月28日まで延期した、とAker Yardsは話した。

NCLは、世界第3位のクルーズ保有グループで香港(注、マレーシアの誤り)に本拠を置く親会社のStar Cruises Ltd.と合わせて、20隻余りのクルーズ船を運航している。(Yahoo News: Tuesday February 1, 2:44 PM)

カラチ―マスカット間のフェリー運航が間もなく始まる(パキスタン)

カラチ―マスカット間のフェリー運航作業が進んでおり、運航は近い将来に始まる。

港湾・海運連邦大臣のBabar Khan Ghouriが、今週の月曜日にLahore Press Club(=記者クラブ)での「Meet the Press(=新聞との出会い)」という企画において演説した際に話したもの。多くの会社がこの運航に興味を示していると話した。

カラチ―ムンバイ間のフェリー運航は、インドとパキスタンとの間の対話の進展が見られた後で、民間部門の助力を受けて始まると話した。 「カラチ―ムンバイ間の運航が始まる前に、カラチ―マスカット間のフェリー運航を始めることができる。」と大臣は語った。

5500万ドルのKICTの3段階の計画の署名において、Ghoriは、KICTのコンテナ取扱量を700,000個に伸ばすことがで き ると話した。この拡大で、直接・間接に何千人もの雇用を生み出すこととなると語った。(Hi Pakistan: February 01 2005)

Wexford兄弟が新しくロスレア―シェルブール間のフェリー運航開始(アイルランド)

Co Wexfordの6人兄弟が、昨年の暮れP&O Ferriesによって大鉈を振るわれた運航に代わって、ロスレア―シェルブール間でフェリー運航を始めると報道されている。

今朝の報道によると、Kilmore QuayのO’Flaherty兄弟が、P&OのフェリーEuropean Diplomatを1,000万ユーロで購入し、今夜、ロスレア―シェルブール間の運航を再開する計画だという。

報道によると、兄弟は同航路を再開出来なければ、自分達のフランスとスペインへの1,500万ユーロの水産物輸出事業が危機に瀕するこ と となる、と話している。

P&Oは経費節減対策の一環として、昨年、ロスレア―シェルブール航路を休止している。(Ireland Online: 01/02/2005 - 07:39:52)

打ちのめされたフェリーが引き返しを余儀なくされる(オーストラリア)

打ちのめされたSpirit of Tasmania Iは、波高20mに上ったバス海峡で、昨日の朝、メルボルンに引き返すことを余儀なくされた。

乗客たちは、厳しい大波と強風、船室で膝まで水に浸かった恐ろしい夜を語っている。
このフェリーは、628人の乗客を乗せて水曜日の午後9時50分にメルボルンを出港したが、上甲板の窓が20mの波で砕け散り、午前3時30 分に引き返して来た。

メルボルンのJudy Archerは、この航海が恐ろしいものだったと語った。

「その波は本当に本当に巨大なものでした。あんなものは見たことがありません。寝台に横になっていましたが、体が宙に持ち上げられて、それか ら下に落ちたように感じました。」

「上から2番目の高さの第7甲板にいたのですが、波は窓よりも高くて、一晩中、窓を波が打ちつけていて、2つの船室の船首の窓を突き破ったの です。」

他の乗客が騒いでいるのを聞いて、寝台から水の中に降りたと話した。

「絨毯は全部、びしょ濡れで、皆さん悲鳴を上げていて、船員が『お怪我はありませんか。大丈夫ですか。』と言っていました。そこでドアを開け ると、水が全部廊下を流れて行きました。」

Archer夫人は、食器棚が動いて来たためにドアを開けれらなかった乗客もいたと話した。

「それに水が膝まであったので、船は沈没するのではないかと思っていました。それで本当にパニックになっていた人もいて、その人は2度と船に は乗りたくないでしょうね。」

また多くの人が「酷い船酔い」だったとも話した。

「(至るところに)汚物袋(=ゲロ袋)がありました。ゴミ箱は汚物袋で一杯でした。」

Archer夫人は、船員は乗客を落ち着かせようと一生懸命だったと話した。

「船員たちは素晴らしいものでした。沢山のお茶と、それから汚物袋を沢山、沢山配ってくれました。」(中略)

Spirit of Tasmania Iの昨夜のデボンポート発メルボルン便は、運休となった。乗客は今朝の午前9時発のデボンポート発メルボルン行きの昼便に振り替えられた。

Spirit Iの割れた船窓は昨日修理され、本船は運航が可能となった。(The Mercury: 04feb05)

島民は更なるフェリーの混乱で懸念(英国)

島民は、行政府が西海岸運航を売却する動きを見せている最中、生活航路であるフェリー航路の新たなストライキの動きを懸念している。

The Rail, Maritime and Transport(=鉄道・海事・輸送)組合は、クライドとヘブリディーズ諸島航路の民営化を企図する大臣らを非難し、スト投票を呼びかけている。この動きの結末は、 1ヶ月単位で明らかとなる。

大臣らは、公立のCalMacを高値で売却するためには、EU加盟国の国庫補助航路は、民営化することが必要だと話している。 (grampian tv: 04/02/2005 14:27)

オークニー諸島への海底トンネル計画(英国)

オークニー諸島とスコットランド本土とを結ぶ、1億ポンドの海底トンネル計画が進んでいる。

トンネルにより、サウス・ロナルドゼー島とCaithness間の7マイルを結ぶことで、スコットランド本土への旅行時間を短縮するこ と となるものと見られている。現在はフェリーで1時間以上もかかっている。スクラブスターとストロムネス間のフェリーの運航費用は約 3000万ポンドであり、30年間に亘って繰り延べられている。ペントランド海峡を横断するトンネルの提案は、オークニー島議会の運輸・ 社会基盤委員会に提出された。

この報告書は開発局長のJeremy Basterによるもので、シャンピン島やラウジー島のようなオークニーの離島の幾つかも、トンネルで本土と結ぶことを示唆している。(中略)

議会では、岩を潜る24の海底航路を建設中のノルウェーを、2004年5月に視察している。こうしたトンネルの予算は、専門会社の Sweco Gronerによると、メートル当たり約5000ポンドと算定されている。

同議会によって本土への3つの主要ルートが考えられており、実現可能性がどのくらいあるか評価してもらうために、ノルウェーのトンネル 技 術者を招くこととしている。(BBC News: Friday, 4 February, 2005, 15:30 GMT)

Auroraの払い戻しは「払い過ぎ」(英国)

不幸な星の下にあるAuroraの世界一周クルーズを予約した観光客の何人かは、旅行に支払ったものよりも多くの払い戻しを受けてい る。

P&O Cruisesは先月、機関不調のため、この船の103日間航海を中止に追い込まれたが、顧客に対して全額払い戻しの他に、将来のクルーズを割り引くことを約束している。

乗船していた1,752人のうち1,100人余が、1人当たり42,000ポンドに上る全航海を予約していた。中止したその週のうち に、 P&Oは乗客の自宅に小切手を郵送した。

しかし多くの乗客は、パンフレットに記載されている価格を支払ってはいない。というのは、旅行代理店の割引を受けているからである。典 型 的には、P&Oは小売り業者にクルーズ価格の15パーセントに上る手数料を支払っている。しかし旅行代理店の多くは、乗客の予約 を確保するために割引をし、その取り分の幾らかを諦める道を選択しているのである。

ブリストルの旅行代理店Thornton TravelのTed Bartlettは、顧客の中には3,700ポンドも割り引いたものがあると話している。P&Oの広報担当者は、次のように話した。

「このクルーズに支払った額よりも多くの払い戻しを受けたお客様もいらっしゃるかもしれませんが、手前どもでは、何らの苦情も頂いてお り ません。」(Telegraph.co.uk: 05/02/2005)

離島フェリーでは旅行のピーク(中国)

2月6日、北京発。中国の旧正月が近づくにつれて、中国本土の厦門(シアメン)と金門(チンヌイ)島間のフェリーは、満員で運航してい る。台湾の商人が金門島に帰郷のために戻り、島民がフェリーで本土に買い物旅行に出かけて、乗客数はピークに達している。

Xiamen-Jinmenフェリー会社の関係者は、土曜日のフェリー利用者は約1,800人だったと話している。これは数日前よりも 約 400人も多い。旧正月が近づくにつれて、数は増加するものと見られている。

本土で働く台湾の商人は、春節のために里帰りし、多くの台湾人が、厦門で買い物をしたり休日を過ごすために、本土にやって来ている。 フェ リー会社は、需要に応じて運航している。(Xinhua: 2005-02-06 10:29:01)

最後のフェリー運航(英国)

ベルファストとトゥルーン間のSeaCatのフェリー運航が、今日終わった。

変動し続ける燃料費と格安航空会社との競争で、大赤字を出していた。3月から10月までの運航で45人を雇用していたが、うち41人が ベ ルファストだった。SeaCatの総支配人Diane Poolは次のように話した。

「悲しい日です。」

昨年、この運航では302,656人の乗客と72,876台の車輛を輸送した。北アイルランドの観光業が成長しているにも拘らず、運航 の 将来は時折脅威に曝されて来た。SeaCatは、1992年にアイリッシュ海での高速フェリー旅行を開拓した。

Poole女史は、運航赤字は受け容れ難いものとなり、会社は運航を閉鎖する以外に選択はなかったと話した。更にこう付け加えた。

「その時以来、旅行業界は大きな変化に耐えて来たのです。」(Scotsman: Mon 7 Feb 2005)

トルコ政府がフェリーに入札するかも(米国)

ロチェスター市は、あの高速フェリーの小切手を切りたくないかもしれない。News 8 Nowでは、ある中東諸国が本船に興味を持っているという情報を得ている。

4人のトルコ政府の代理人が、木曜日にフェリーを見に来ることになっている。気に入ったならば、2月28日の競売でトルコが本船を競落 す るかもしれない。

もし市が本船を競落することが出来たら、今春の運航再開が期待できる。(WROC: 2/7/2005)

日本がアジア―ヨーロッパ間の鉄道トンネルに財政援助(トルコ・日本)

東京発。日本は、ボスポラス海峡を横断する8.7マイルの海底鉄道トンネルの建設のため、9億4,100万ドル以上の貸付をトルコに対 して行うこととなった。

2009年に竣工予定のトンネルに関する合意が3月にもトルコとの間で正式に署名される、と火曜日、朝日新聞が政府筋からの情報として 伝 えた。

このトンネルは、建設費が総額28億6,000万ドル以上に上るもので、長い間待ち焦がれていたアジアとヨーロッパとを鉄道が結ぶこと と なる。現在、ボスポラス海峡に到着した鉄道乗客は、フェリーで横断するか、2つある橋のうちの1つを車で横断して、鉄道の旅を再開するこ ととなっている。

他の外国の援助計画と合わせ、2004会計年度におけるトルコへの円借款の総額は、9億5,300万ドルを超え、インドネシア、インド と 共に、日本の外国援助の最大受領者となることとなった。(World Peace Herald: February 8, 2005)

島嶼間フェリーは運航へ(ニュー・ジーランド)

クック海峡のフェリーAratereは運航を再開することとなったが、厳しい状況にある。

Maritime Safety Authority(=海事安全当局)とフェリー運航事業者Toll New Zealandは、舵が利かなくなったフェリーをMSAがピクトンに差し止めてから、1日の大半を費やして議論を重ねて来た。

当局では、フェリーを解放することには同意したものの、この段階では貨物を輸送することしか認められないと話している。

このフェリーは技術的な評価を受けることも要請されており、その他の検査もしなければならないものとされている。

MSAのRussell Kilvington局長は、水曜夜の事故によって生じた事態であり、過去においても同様の問題が生じていた、と話している。(TVNZ: Feb 10, 2005)

Saminaの公判(ギリシャ)

2000年9月に82人が死亡したパロス沖でのExpress Saminaの遭難事故に関連して起訴されている10人の公判は、保全命令により、当初予定されていたシロス島ではなく、ピレウスの上訴裁判所で行われることとなった。昨 日、最高裁判所が決定した。(Katimerini: 10 Feb 2005)

Crystalのクルーズの予約でボーナス手数料(オーストラリア)

Crystal Cruisesは、Crystal Harmonyのバンクーバー発12日間クルーズの船室の予約を2月28日までに獲得した旅行代理店に対し、100米ドルのボーナス手数料を支払う。

このクルーズ客船会社では、顧客に対しても、1部屋当たり500米ドルの船上無料サービスを行う。

料金は、ツインの1人当たり2195米ドルから。(Travelbiz.com: 11 February 2005)

アイリッシュ海のフェリーが大規模な改装(アイルランド)

アイリッシュ海のフェリー運航事業者NorseMerchant Ferriesは、そのフェリーLagan Vikingの旅客設備と公室の大規模な改造工事を終了した。この改装は、今年の後半に旅客サービスを向上させるための準備の一環として行われた。

乾船渠に入った後、本船は現在Liverpool Viking.として、リバプール―ベルファスト航路での運航に復帰している。

2005年夏にNorseMerchant Ferriesは、2隻の新しい貨客フェリーの第1船をリバプール―ベルファスト航路に投入し、Liverpool Vikingはこの会社のリバプール―ダブリン航路に転配となる。

Liverpool Vikingの改装は、バー、食堂、子供の遊技場を中心に行われた。本船の船名変更に伴い、Lagan BarはLiverpool Barとなり、そのテーマはリバプールに由来するものとなった。

今年の夏にLiverpool Vikingをダブリン航路に転配することで、NorseMerchantは、英国―アイルランド共和国間で、1日2回の旅客運航を再開することとなる。(Ireland Online: 11/02/2005 - 16:51:41)

資金洗浄の疑いで起訴された男が港のクルーズ船で逮捕(米国)

合衆国史上最大のマネー・ロンダリング(=資金洗浄)事件の捜査に関係する逃亡者が、ロサンゼルス港のクルーズ船において、金曜日早朝 に逮捕された、と当局者は語った。

Juarez麻薬カルテルの資金洗浄の疑いで起訴されているJuan Medina Jr.が、Monarch of the Seasがメキシコのエンセナーダへのクルーズから戻って来たとき、Department of U.S. Immigration and Custom Enforcement(=合衆国出入国税関当局)の局員によって逮捕された。局員によると、船の乗客名簿の定期審査において、税関当局者によって判明したという。 Medinaの妻が仕事でこのクルーズを当てた、と当局者は話している。

Medinaは、1995年から1998年にかけて行われた「Operation Casablanca(=カサブランカ作戦)」と呼ばれる極秘のICEの捜査において、3行の主要メキシコ銀行に告訴された112人の中の1人。これはコロンビアの Cali麻薬カルテルとメキシコのJuarez麻薬カルテルの職業的な資金洗浄者を対象に行われたもので、麻薬取引において洗浄を手助け した様々な銀行家も捜査の対象とされた、と局員は話した。

Medinaは、この捜査の一環として、資金洗浄と麻薬売買の疑いで1998年にロサンゼルス連邦大陪審によって起訴された、38人の 容 疑者のうちの1人だ、と局員は話した。(Daily Breeze: Saturday, February 12, 2005)

機関故障でフェリーが漂流(アイルランド)

ロスレアからシェルブールに向かっていた旅客フェリーが、機関の1つが故障して、今朝、イングランド南東沖で4時間以上も漂流した。

Celtic Link Ferriesによって運航されるDiplomatは、100人以上を乗船させていた。今日の午後、完全検査のためにFalmouthに速力を落として護衛されて来た。

午前5時30分頃に警報を受けたFalmouth Coastguard(=沿岸警備隊)では、高波と強風の中で緊急事態が発生したと話した。

最近この船をP&Oから取得したCeltic Link Ferriesの広報担当者は、機関は完全に修理されており、今日遅くには復帰すると話した。(RTE Interactive: 13 February 2005 13:47)

島はSuperferryを必要としている(米国)

Hawaii Superferryの最高経営責任者John Garibaldiは、この努力を、「恐らくはジェット機が到来して以来、ハワイを直撃する変化の最大の要素」と呼んだ。

如何なる変化も自動的に挑戦となる場において、Superferryは懐疑論に出会うものと思われる。特にこのフェリー運航の実現に は、 港湾改修のために4,000万ドルの議会の承認を必要とするからである。

Superferryは、既にカフルイ港の改修で州政府が計画をしくじったことから、不当な非難を浴びている。港が主要な行楽地でもあ る カフルイで、望まれていない変化をしくじらせるための試みとして、このフェリーに対する多くの反対論が上がったのである。

最初の330フィートのフェリーが3時間でマウイ島とホノルルとの間で走り出すこととなる2年ばかり前から、Garibaldiは州中 を 回って、運航によって生じ得る懸念を静めるために、共同体の団体と会談を重ねてきた。

Superferryはオアフ島、マウイ島、ビッグ・アイランド(=ハワイ島)、カウアイ島を結ぶH-4としても呼ばれていたものであ り、現代技術と、障害よりは海路での結び付きを求める古い考えとを結婚させた、かなりの財政負担を要する運航である。1940年代まで、 船舶はハワイで他の地域に行くための最も信頼できる交通手段であった。Superferryは金のかかる飛行機の代わりを提供するもの で、島嶼間を時間をかけて行くものである。

1つの議論は、H-4によってマウイ島の道路の自動車が増える結果となるというものがある。しかしそれは個人が飛行機で島に渡り、車輛 を 賃借することが多いことから、見かけ上のものであろう。Superferryが約束していることは、マウイ島の島民が楽しみ、多くの家族 と小規模な事業が賄える料金で、州の他の地域との間で事業を展開できるというものである。

州政府から必要な4,000万ドルの投資と言えば、その1つであるカフルイ港にとっては、拡張・改修が長らく停滞していたのであり、こ の 港は20年内に行われる投資に報いる事業により、港湾使用料と年間100万ドルの税収を得ることとなる。Hawaii Superferryは、政府と大衆とが支持し得る民間企業である。(Maui News: Sunday, February 13, 2005 1:09 PM)

Scandlinesのフェリーがイラクに売却(ドイツ・デンマーク)

ドイツとデンマークの合弁企業のScandlinesは、その保有する最も古い2隻の旅客船をイラクに売却した。

Scandlinesの常務取締役のJan Steen Mikkelsenは、12,000総トンのドイツ船籍のRugen(1972年建造)と11,000総トンのデンマーク船籍のDronning Margarete II(1973年建造)の売却は完了し、船は今月引き渡される、と話している。売却価格は明らかにはしなかった。

しかしドバイに本拠を置くMarco Shippingの関係者は、交渉はまだ続いていると話している。船を取得できたならば、Marcoは代船としてではなく、船隊に加えることとなると話している。Al Sulwaidi一族の保有するMarcoは、既にウム・カスルとバスラ間で、19,000総トンまでの4隻の1970年代建造の ropaxesとro-rosを運航している。(PSi-Daily: 2/13/2005)

732乗りの旅客船がSOS(フランス)

トゥーロン発。月曜日、フランス、スペイン、英国から船舶と航空機が、機関不調で地中海の強風と高波に翻弄されている732人乗りのバ ハマ船籍のクルーズ船を救助すべく配置されたとフランス当局者は語った。

この船Voyagerは、「困難な状況にはあるが、漂流はしていない」とフランス沿岸警備隊は記者に語った。毎時100kmの風力11 の 風と14mもの高さの波が船を叩きのめし、プロペラのうち1基が止まっていると当局者は話した。

クルーズ船は、スペインのバレアレス諸島からイタリアのサルデーニャ島に向かう航路の3分の2の、地中海の真中にいる。

フランスが本船の救助作業を取りまとめている。近くを航行していた英国のガス輸送船Gimiが、この打撃を受けたVoyagerに向け 針 路を変更した。スペインは航空機1機と曳船1隻、フランスは2機の航空機を展開している。(News24: 14/02/2005 15:13)

船橋が波を被りVOYAGERは動力を喪失(イタリア)

船橋の窓に穴が開くほどの大きな波の直撃を受けたV.Shipsが運航するクルーズ船、Voyagerの動力が失われた件で、大規模な 調査が始まる、Sandra Spearesが報告する。

この事故は、Voyagerの姉妹船Explorerが、先月、50フィートの波の直撃を受けて殆ど同じ問題が生じた直後に起きたも の。

24,391総トンのVoyagerは、スペインの会社Iberojetが傭船しているが、この事故の後、一時的に動力が失われた。4 基 の機関のうち本船の2基の動力が回復し、昨夜、今朝到着する予定だったサルディーニャ島のカリアリ港に入港した。(中略)

北太平洋でExplorerが事故に遭って、僅かに2週間ほどしか経っていない。両船とも、Blohm+VossがRoyal Olympia Cruises向けに建造したもので、巡航速力は27ノットから28ノット。Blohm+Vossの広報担当者は、この件に関してコメントするのは時期尚早だと話した。

V.Shipsは、Voyagerの調査は幅広く専門に亘るもので、Explorerからの報告も引き出すこととなる、と話した。最上 船 橋の設計、位置についての疑問も提起されることとなる。

船首に近く、激しく元気のある波を避けるには不十分な高さの船橋を持つ両船の設計が、とりわけ、船橋の窓の損傷には脆弱であることが明 ら かとなった。この点で影響を受ける旅客船の留意すべき数例の事例がある。(Lloyds List: Tuesday February 15 2005)

高速フェリーが進水(米国)

Derecktor Shipyardsは、日曜日、コネティカット州ブリッジポートでM/V Chenegaを進水させた。本船はAlaska Marine Highway System向けの高速フェリー第2船。この220フィートのアルミニウム船は、コネティカット州で数ヶ月過ごしてからアラスカ州に向かう。Derecktorでは本船を 仕上げ、ロング・アイランド・サウンドで試験航海を行う。(Juneau Empire: Web posted February 17, 2005)

香港のフェリーが中国の貨物船と衝突、90人怪我(中国)

香港発。木曜日、香港で濃い霧の中、旅客フェリーが貨物船と衝突して90人以上が怪我をした、と政府とメディアは伝えた。

この双胴フェリーは、150人以上の乗客を乗せて香港の青衣島沖で中国の貨物船と衝突し、甲板の乗客は投げ出されて4人が重傷だと政府 の 広報官は語った。他の90人は軽傷。全員が治療のため病院に送られたという。

船首を酷く損傷した高速双胴船の衝突後、水上警察のランチと消防艇が乗客を救助すべく急行した。

また、これとは別の事故で、香港の港の東部でクルーズ船が船と衝突して2人が船外に投げ出された、と地元メディアは伝えている。この2 人 は救助されて、1人は病院に搬送された、と警察では話している。

木曜朝の濃い霧のため、混雑している香港海域の視界は、100メートル以下に落ちていた。(Channel News Asia: 17 February 2005 1204 hrs)

ドイツのクルーズ船が島に600人連れてくる(オーストラリア・ドイツ)

キングスコットには、今度の月曜日にドイツのクルーズ船「Delphin Renaisance」が訪れる。この船は290人の乗客と300人の船員が乗り組んでいるもので、島には午前8時30分から午後4時まで訪れる。

「経験では、クルーズ船客の少なくとも50%がカンガルー島のツアーを選択するので、残りの50%と船員はキングスコットの周辺で1日 を 過ごすこととなります。」とTourism Kangaroo IslandのEllana Haddrillは話した。

Tourism Kangaroo Islandでは、無料シャトル・バスを運航し、波止場に情報ブースを設置し、乗客にはドイツ語のチラシとキングスコットの地図が配布される。(Kangaroo Island Islander: Friday, 18 February 2005)

7月に日本に平和の船(ロシア・日本)

今年で17回目となる平和の船がサハリンから日本の北海道という島に向かう、と地方国際地域間外国経済関係委員会の広報書記 Tatyana Polischukが、2月15日に報告した。

今回、船にはサハリン当局、実業家、サハリンと北海道の姉妹都市間の会議の代表団となる公的機関の代表が乗船する。この会議は、7月4 日 から8日まで北海道で開かれる。会議の目的の1つは、サハリンと北海道の姉妹都市間の10代の青少年交換プログラムの発展について議論す ることにある、とPolischukは書いている。

サハリン副知事のLyubov Shubinaが、この代表団の代表となるものと見られる。地方国際地域間外国経済関係委員会の委員長Vladislav Rukavetsと、地域青少年政策委員会の委員長Andrei Khapochkinも、代表団に含まれる。

通信社Novostiによると、「Sakhalin-Kurils」社所属の発動汽船、「Marina Tsvetayeva」か「Igor Farkhutdinov」が、北海道に代表団を送ることとなる。

2005年は、ロシアと日本の間に国交が樹立して150年になる。(Sakhalin Independent: 18 February 2005)

1月の韓国―中国間のフェリー利用者が上昇(韓国・中国)

2月19日、仁川(インチョン)発。韓国と中国間の旅客フェリー運航の利用者が、1年前にくらべて1月はかなり上昇した、と土曜日に地 元海事局が話した。

同局によると、仁川と10の中国の都市を結ぶ国際フェリーを合計61,700人が利用し、1年前に比べ、56パーセント上昇したとい う。 (Yonhap News: 2005/02/19 10:03 KST)

北朝鮮はフェリー規制に反対して日本に警告(北朝鮮・日本)

2月21日、ソウル発。北朝鮮運輸当局は日本に対し、2国間の唯一のフェリー航路規制には対抗することとなると警告した、と日本の北朝 鮮寄りメディアが月曜日に伝えた。

「Chongryon」、すなわち在日本朝鮮人総連合会によって発行されている朝鮮新報のオンライン版によると、北朝鮮運輸省の副監督 Kim Seong-chulは、次のように話した。「日本が我が国のMangyongbong-92(万景峰92)に対して規制を継続するならば、我々はそれに対抗する法律を作 ることとなる。」

Mangyongbong-92は北朝鮮東部の港湾都市、元山(ウォンサン)と日本の新潟との間で、旅客と貨物を輸送している。 (Yonhap News: 2005/02/21 22:16 KST)

街は寄港を招待(ロシア)

サンクト・ペテルブルグ発。サンクト・ペテルブルグはBaltic Cruise(=バルト海クルーズ)計画に参加するよう招待している、とInterfaxが月曜日に報じた。

この計画はOle Andersen監督に率いられ、バルト海の統一旅行地域を狙うもので、全ての国から大量の旅行者をこの地に惹き付けようとするものだ、とAndersenは国際的なク ルーズのセミナーで演説した。

計画の完全な参加者になるために、サンクト・ペテルブルグは毎年3万ドルを計画の資金に回さなければならず、人件費にも3万8000ド ル をかけている、とAndersenは話した。

予備的な見積もりでは、計画が実施されると、バルト海地方に来るクルーズ船客は20パーセント上昇し、世界のクルーズ観光市場におい て、 この地方の利益は4パーセント伸びるということだった。

Baltic Cruise発展計画は2004年9月に始まり、2007年8月に終了する。約10ヶ国が同計画に参加しており、サンクト・ペテルブルグは計画を見守っている。

昨年、2社の国際的なクルーズ船運航事業者がこの都市の港から撤退したことから、この都市には海上観光業が欠落していると言われる理由 と なっている。(St.Petersburg Times: Tuesday, February 22, 2005)

元上院議員が州フェリー網の指揮を執ることに(米国)

アラスカ州、アンカレジ発。アラスカのフェリー網の指揮を、新顔が執ることとなった。Robin Taylor元上院議員が、運輸局委員代理のTom Briggsと取って代わることとなる。Briggsは、前立腺癌の診断を受けて辞任した。

Taylorは、長年アラスカ南部に住んでおり、Alaska Marine Highway Systemのことを良く知っている。フェリー網を運営している人達と親しく仕事をしており、多くの旅行者にこの州のフェリーのことを知ってもらいたいと話している。 (KTUU: Tuesday, February 22, 2005)

Atticaはイタリアの実業家からMinoan Linesの株式を購入(ギリシャ・イタリア)

フェリー運航事業者のAttica Holdingsは、26パーセントのプレミアム付きの1株当たり3.30ユーロで、競争相手のMinoan Linesの株式の9.51パーセントを購入することで合意した、と昨日話した。

内航及び外航フェリーを運航しているAtticaは、イタリアの実業家Romano Artioliから、Minoan Linesの株式を合計6,745,471株取得することで合意した、と話した。

Minoanは、内航及びギリシャとイタリアとを結ぶ国際航路でAtticaと競合しているが、現時点での市場価値は1億8,580万 ユーロ。先週金曜日の株価は、2.62ユーロで引けた。Atticaは、この取引はアテネ証券取引所の規則に則ったものだと話した。 (Kathimerini: Tuesday February 22, 2005)

イスタンブールのCity Ferry Lineは、より大きなイスタンブール市当局に引き継がれることに(トルコ)

2月23日。イスタンブールの当局者は、市有フェリー客船会社の船員が、転籍または強制的な退職に抗議して騒がしい抗議行動を継続した ならば、罰金を科すこととなると警告した。

フェリーの船長と船員らは、この会社の2,300人の従業員のうち500人を強制的に退職させ、別に138人をイスタンブール市当局の 別 の部局に転籍させられることに抗議して、イスタンブールのボスポラス海峡を結ぶフェリーの汽笛を鳴らしている。

しかし当局はこの抗議活動を止めさせようとしており、濫りにフェリーの汽笛を使用したことが判明した場合には、騒音公害のかどで300 ニュー・トルコ・リラ以下の罰金を科すと言っている。

Mariners Trade-Union(=海員労働組合)の委員長は、罰金や懲戒処分の恐れはあるものの、組合員は抗議を継続すると話した。(NTV MSNBC: February 23)

クルーズ船が転落した乗客を救助(米国)

サン・ディエゴ発。洋上での劇的な救出劇であった。サン・ディエゴに向かっていたクルーズ船が、水曜日、突如針路を変え、船員が12層 の甲板からなる船から転落した男性を救助した。

他の乗客が見たところによると、カリフォルニア州バジャのエンセナーダの南約100マイルの外洋で、49歳の男性が引揚げられた。警察 は、この転落は明らかに事故に因るものであり、男性は軽い怪我だったと話した。乗客の氏名は公表されていないが、サン・ディエゴで下船し てタクシーで帰宅した、と当局者は話した。

この救助で、本船に乗船していた900人の乗客から、船長と船員に対し歓声が上がった、とCrystal Cruises Incの広報担当者Mimi Weisbandは話した。

「洋上で人を救助することは確かに劇的なもので、皆さん感激されていました。」とWeisbandは話した。

事故は、Crystal Harmonyがメキシコへの10日間クルーズを終えてロサンゼルスに戻る途中で起きた。午前6時頃、乗客の大半は就寝中であったが、調理員が男性が上甲板から転落するの を目撃した、とWeisbandは話した。救命浮輪が投げられ、この50,000トンの船は直ちに回頭したのだった。

30分間に亘る救助で、救命艇の船員が男性を海から引揚げた。(Los Angeles Times: February 24, 2005)

2,000人の米国・英国の退職者がスービック訪問(フィリピン)

スービック・ベイ・フリーポート発。約2,000人のアメリカと英国の退職者が乗船した国際的なクルーズ船Queen Elizabeth 2が、金曜日、旧米海軍基地内にある様々な観光地を1日訪問すべく、当地に到着した。

スービック湾首都圏当局行政官Alfredo Antonioは、豪華船の到来は、「旧米海軍の施設が、発展している産業・観光目的に上手く移行していることを示す証拠となるもの」だと話した。

「お客様をフィリピンのおもてなしを知っていただくため、伝統的なお祭りで歓迎しました。また伝統的なショーを通じて、外国人の訪問者 に 楽しんでいただき、同時に我々の文化について何がしかを学んでいただきたいものです。」とAntonioは話した。

観光客はスービックのSafari Adventureを訪問し、鯨とトドのショー、野鳥公園、蝶庭園、グランデ島の浜辺に行くために時間を割いた。(INQ7 Interactive, Inc.: 03:56pm (Mla time) Feb 25, 2005)

ウラジオストクと日本を結ぶフェリー(ロシア・日本)

極東ロシアのウラジオストク港と日本の青森港とを結ぶフェリー航路の開設の可能性が、日本・中国・ロシアの合同会議で月曜日に検討され た。

この計画は、日本の青森県と極東ロシアと中国の黒龍江(ヘイロンチアン)省とを結ぶ輸送回廊を創設しようとするもの。この考えは、バラ 積 み貨物海運の分野で競争が激化してきている日本の事業権益が始めたものだ。

フェリーは中古車と建設機器を極東ロシアに輸送するために日本人によって使用されるもので、一方、中国の計画は、貨物と観光客を日本に 運 ぶために使うというもの。シベリア鉄道経由で貨物を輸送することに関心を持つ日本人実業家の数が増えているので、フェリー航路はヨーロッ パに速く貨物を輸送するために使用されることとなる。

10年前、Far Eastern Shipping Company(=極東海運会社)、すなわちFESCOは、利益が出なかったためにロシアと日本の港湾間の輸送航路を閉鎖した。この提案されたフェリー航路は、アジアとロ シアの目的地の双方に向かう旅行者の輸送手段のみならず、素早く消費財の配達をすることが出来る点で、利点があることを約束するものだ。 (Vladivostok Novosti: February 25, 2005)

市議会は営業を支援(フィジー)

スバ市議会は、事業によって生じた要請に応えるため、観光船をもてなすために日曜日に店を開けることを喜んで支援している。

市役所職員のIlitomasi Verenakadavuは、観光船で到着する観光客をもてなすために、日曜日に店を開けることに関し、Fiji Retailers Association(=フィジー小売業協会)から何らの要請も受けていないと話した。

「街の経済界が日曜日に店を開けたいと要求して我々のところに来たならば、その要請を許可することができます。法の下では、娯楽その他 の ような事業を行うことは、禁じられてはいないのです。」と話した。

Verenakadavu氏は、クルーズ船MV Discoveryがトンガから戻ってきて、先週の金曜日にSuva Wharf(=スバ波止場)に接岸した後で、論評した。

市議会の役割は、生ゴミや市の料金、その他そうしたものを収集することを制約されている時と、観光客をもてなす時とでは、異なるものだ と 話した。

Verenakadavu氏は、観光客が必要とするものを面倒をみることについて、Fiji Visitors Bureau(=フィジー観光局)は責任があると語った。(Fiji Times: Monday, February 28, 2005)

ヒューストンの2人がクルーズ船の事件を最高裁に持ち込む(米国)

テキサス州ガルベストン発。合衆国最高裁判所は、ヒューストンの2人が巻き込まれた事件で聴聞を行う。この2人は、合衆国で乗客を乗せ た外国クルーズ船は、American Disabilities Act(=アメリカ身障者法)を遵守すべきであると主張している。

Doug Spectorは妻と旅行した際、あるノルウェーのクルーズ船を歩き回ることが困難なことが判ったと話している。Spectors一家は、この船の公衆便所は足の不自由な 人に対応しておらず、救命艇を収容している甲板には階段でしか近づくことができず、シャワーには6インチの段差があって、Doug Spectorは這うことを余儀なくされた、と話している。

「身障者用船室、ロールイン・シャワー付きの浴室を取ったつもりでした。しかしそこに行って見ると、全くの嘘っぱちだったんです。」

クルーズ船運航社側は、国際法の下では、外航船はその所有国の法律に従ってさえいれば良いと主張している。(KTRK: Monday, February 28, 2005)

鯨見物船から飛び込んだ男性が死亡(米国・日本)

ホノルル発。日本から来た22歳の男性が、鯨見物船から海に飛び込んで月曜日に重体となった、と当局者は語った。

この男性はDream Cruises Hawaiiが保有するAmerican Dreamという船に乗船していた。本船は午前9時30分にKewalo Basinを出港し、午前11時に帰ってくる予定だった。

目撃者は、鯨と幼獣(=子鯨)を乗客に見せるために、船がある地点で停船した時、男性が船の外に飛び込んだと話した。ある目撃者は KITV 4 Newsに対し、男性は飛び込んだ時、靴を脱いで両手に持っていたと話した。

「手摺の上に上って直ぐに飛び込んだんです。それが全てです。」と目撃者のLarry Andersonは話した。

男性の後を追って船員の1人が飛び込んだ。直ぐに2人目の船員が飛び込んだ。目撃者は、船員が男性を船に引揚げるのに10分から15分 か かった、と話した。

当局では、男性が自殺を図ったものか否か、外洋に飛び込んだ理由については判っていない。目撃者は、男性は飛び込む前におかしな振る舞 い を見せてはいなかった、と話した。(中略)男性は家族3人と乗船していた、とDream Cruises Hawaii関係者は話した。なぜ男性が飛び込んだかについては、話さなかった。

Emergency Medical Services(緊急医療サービス)の職員によると、救命士が男性の手当てを行い、Straub Clinic and Hospital(=病院)に運ばれたときは重体だったという。その後、男性は死亡した。(中略)

American Dreamは、2003年12月25日に鯨と衝突し、3歳の男の子が死亡している。(Hawaii Channel.com: 11:54 am HST February 28, 2005)

Minoanは堅調(ギリシャ)

Minoan Linesの収益力は、弱い2004年度のアドリア海市場において収益を伸ばしている。

このギリシャのフェリー所有者は、費用の節減、配当の切り下げ、更に2隻の船を売却して船隊の数を減らして稼働率を高めたことで、 2003年の430万ユーロから950万ユーロにまで強固な総収益を増加させたと話した。

売上は、前年の1億9430万ユーロから1億9220万ユーロに落ち込んだが、運航利益は5,340万ユーロから6,030万ユー ロに 上 昇した。これはギリシャとイタリア間の事業が落ち込み、内航航路では仕事が減っていたものの、アテネ・オリンピック期間中の夏場によるも のだ。

航海回数はギリシャ/イタリア間で13%落ち込んだが、市場占有率を伸ばしている。アドリア海市場の全旅客の24.3%を輸送し、 2003年の22.1%よりも上昇している。車輛市場においては、26.1%から28.7%に伸ばしている。トラックは、22.4% から 20.5%に数字が落ちている。グループの総乗客数は165万人で、乗用車が238,000台、貨物コンテナが165,000個。航海回 数は8.5%落ち込んだ。

Minoanは次のように話している。「Minoan Linesの船隊の競争力は、2005年に更に収益が伸びると当社が見ている高い運航収益力に現れています。」(PSi-Daily maritime press clippings: Page 11 2/28/2005)

ベトナム第3の都市がクルーズ船を歓迎(ベトナム)

今日3月1日、この地方の多くの美しい場所を楽しむために、ダナンの都心に1,700人以上のヨーロッパ人と アメリカ人観光客が、Orianna(注、Orianaの誤り)というクルーズ船に乗船して到着する。

この都市での1日滞在期間中、Thua Thien-Hue州Hueの古代首都、Hoi Anという歴史的に有名な町、Quang NamのMy Sonのシャムの塔に、訪問者が小旅行で訪れることとなる。

また3月1日には、ダナン政府は、観光客を援助し保護するために、若いボランティアと警備員を動員して、観光地の秩序を回復する行動計画を開 始する。

この計画は、クルーズ船の観光客が、しばしばタクシーや自動二輪車、輪タク運転手、物売りに追い回されて来たことから、この都市の港の混乱を 停止することに狙いがあるものだ。(Thanh Nien Daily: Monday, February 28, 2005 21:24:06 Vietnam (GMT+07))