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2007年11月

2007年11月の海外旅客船情報

FBI:クルーズ船は最高の犯罪現場(米国)

ジキンソン発。Kenneth Williamsは、自分の話をするのをためらわない。それどころか、買い物客がクルーズを探している間に、自分の体験談にめぐり合うことを期待して、eBayに投稿さえ もしている。

「人々に知ってもらうのが、私の義務であるように思っているんです。」とWilliamsは語った。

この40歳のガルベストン郡の保安官代理は、妻と2人子供をつれて、6月に初めてクルーズに出かけた。しかしWilliamsが話すに は、家族は、船が提供する寄港地観光中のジャマイカで、拳銃で脅されて強盗にあったという。

6週間前、FBIは2007年4月1日から8月24日までの間に、クルーズ客船会社の乗客が体験した207件の犯罪を公表した。事件の 半 数以上が、深刻なものとは思われなかった。強姦が41件であり、暴行事件が13件。しかし殺人事件や誘拐はなかった。

クルーズ客船会社は、13件の重大な窃盗事件を報告した。その最大のものの1つは、ガルベストンに停泊中のクルーズ船で発生した。 FBI は、その事件では、30,000ドル相当の所持品が盗難にあったと話した。

Cruise Lines International Associationでは、被害者になった行楽客は、ほんの僅かであると話した。

「乗客のしっかりとした安全が、私たちの最大の関心事です。」とCLIA広報担当者のChristine Fischerは話した。

FBIでは、クルーズ客船会社は、公海上での犯罪を報告するために誠実に努力しているように見えると話している。

Fischerも、クルーズ業界では乗客の関心により対処できるよう、被害者団体を創設していると話した。加えて、最大のクルーズ客船 会 社は、透明性を高めるために努力し、今年始めには、FBIに犯罪記録を自主的に提出し始めている。

しかしWilliams代理は、不思議に思っている。

「決して公になることのない事件が、他にも沢山あるんですよ。」と語った。

彼の家族が犯罪を切り抜けたお話は、未だにeBayで売られている。これは旅行者に何が起こりうるのかを警告するための、人目を惹く工 夫 なのである。(KVUE: 06:27 PM CDT on Thursday, November 1, 2007)

クルーズ船労働者、強姦を放免(バミューダ)

クルーズ船の船員は、年の始めにあった航海中の船上での女性同僚強姦の件で放免となった。

検察側の陳述が殆ど嫌疑を立証するものではなく、Norma Wade-Miller陪審判事が、そのあまり知られていない法令を行使した後、男性6人・女性6人の陪審員は、水曜日、この1個の訴因に対して、全員一致で無罪の評決を 行った。

36歳のインド人のA氏は、元日に、フロリダとジャマイカの間の公海上のバミューダ船籍の「Star Princess」において、36歳のカナダ人Cさんに対し、深刻な強姦を働いたものとして起訴された。この2人の氏名は、法的な理由によって開示することはできない。

この事件の犯罪訴追手続き終了後、3日間に亘って告訴人が反対尋問された間、被告側弁護人のVictoria Pearmanは、Wade-Miller女史に対し、A氏が答弁すべき事件ではないとして、起訴を却下するよう求めた。

このことは、証拠が起訴を維持できるものではなく、陪審員に有罪か無罪かを評決させることを正当化するに十分なものではなかったことを 意 味する。

判事はこの提案を退け、A氏は弁論において証言するために召喚された。

証言をし始めて間もなくして、Wade-Miller判事は陪審団に対し、被告人に対して無罪を言い渡すよう催促し、もしそのように評 決 したならば、これ以上の証拠や議論を聴聞することなく、この刑事事件は終結すると指摘した。

陪審団は、法廷弁護士の最終弁論や、判事の証拠に対する最終陳述を待たずして、10分間退廷し、評決をもって戻った。

陪審団はA氏に対して謝罪した。Cさんは、船員用酒場であった大晦日の宴会で大変に酩酊し、薬物を投与されたものと信じていると証言し た。

この陳述において、事件の明瞭な記憶はないが、A氏は同意もなく性交渉したと主張していた。

裁判はバミューダで行われた。これは公海上において、本船には法律上、島の司法権が拡張して適用されることになるからである。 (Bermuda Sun: 11/2/2007 10:50:00 AM)

フェリーの計画は浮上せず:組合(オーストラリア)

州政府のSydney Ferries民営化推進と市の将来の都市電車網の民間運行者導入は、貧弱なサービスゆえにふらついている、とUnions NSW(=ニュー・サウス・ウェールズ州労働組合)委員長は主張した。

昨日、John Robertsonは、SCのBret Walkerの勧告に落胆の声を上げた組合の声に応えた。この勧告は、フェリーの新船隊の運航を民間に移行させるために7ヶ月間調査して出したもの。

Special Commission of Inquiry into Sydney Ferries Report(=Sydney Ferries調査特別委員会報告書)は、昨日、この問題を抱えた港湾運航の新しい将来像を描いて見せたが、Robertson氏は、こ れは公益事業を外部委託するために、Treasurer、Michael Costa主導の隠された意図を反映するものだと語った。

「州政府はあらゆる範囲で責任を逃れようとしているんです。」と言った。「責任の外注というのは、責任を負いたくない場合には、大変素 晴 らしい考えですね。」

昨日、Morris Iemma州知事は、このフェリー運航に入札するものと思われる会社の1つであるTransdevTSLと、Walkerの報告書が州政府に手渡されるかなり前に、私的に 会合したと語った。

同社は、フランスの巨大企業Transdevと、そこのオーストラリアの仲間であるTransfield Servicesから構成されている。「私は経営者の1人と会合をしたことがあります。」とIemma氏は語った。

Transfield Servicesは、過去5年以上に亘ってLabor(注、労働党)に278,996ドルの寄付をしている。

Greens(注、緑の党)の運輸広報のLee Rhiannonは、このフェリーの民営化は、Macquarie Bank、Veolia、Cabcharge Australiaといった、他の大口政治的資金提供者に扉を開くことになると語った。

「Iemma政権は、今日発表されたBret Walkerの報告書に至るまでの間に、Sydney Ferries、フェリー労働者、そしてMaritime Union(=船員組合)の面汚しをするための運動を画策して来ています。」と話した。(後略)(Sydney Morning Herald: November 3, 2007)

クルーズ船の船主は沈没を海図の責任にする(ギリシャ)

サントリーニ島の絵のように美しい火山性カルデラの海底に今は横たわっている沈没したクルーズ船の船主は、金曜日、この海難は誤った海 図によるものだとし、会社幹部は、不運な「Sea Diamond」が衝突した岩礁の正確な位置や深さは不正確だと批判した。

Louis Hellenic Cruisesの運航本部がアテネで示した情報によると、この岩礁は、海岸線から57メートル離れたところにあるものとして記載されていたが、実際には、海岸線から131 メートル離れており、もしそうならば、そこにこの人気のある観光の島のカルデラの切り立った岩の壁があるということになる。

加えて、Louis Cruiseの幹部のGeorge Koubenasは、この岩礁は、ギリシャに関係するHydrographic Serviceが発行した海図には、18メートルから22メートルの深さにあるとされていたが、実際には5メートルの深さだったと語っ た。

Koubenasは、この22,410トンの船の喫水は6.1メートルだったので、衝突は不可避だったと話した。

同社幹部によると、2007年4月6日に同船が沈没した海域を直ちに新たに水中測量するよう依頼したところ、木曜日に、その結果を同社 は 受け取ったという。更に、この報告を事故を捜査している司法官、サントリーニ島の港長、海事官庁にも伝えたという。

記者達が、なぜ何百隻もの他のクルーズ船が、同じ海図を使って、この悪名高い岩礁を長年に亘って避けることができたのかと尋ねたのに対 し て、Koubenasはただ、船長の操船は航海毎に変わると指摘した。

「Sea Diamond」は、ギリシャ正教の聖金曜日である2007年4月6日に沈没した。前日には、サントリーニ島沖で座礁していた。この船齢20年のクルーズ船は、サントリー ニ島のちっぽけなAtheniosの港に近い、地元船員に「旧坑」として知られている場所で、夜の間に機関室や第2・第3甲板に浸水し、 沈没した。

船に観光客として記載されていた2人のフランス人が、この日から行方不明のままになっている。45歳の男性と、その16歳の娘だ。

残りの乗客(1,170人)の大半は、アメリカ人とドイツ人であり、390人の船員は、船が座礁して数時間内に脱出した。

「Sea Diamond」は、大改修後、2006年4月に就航し、ピレウスからエーゲ海の諸島に行く7日間クルーズを運航していた。(Athens News Agency: 11/03/2007)

船舶沈没のインドネシア人犠牲者の遺体は帰国へ(タイ)

11月5日、サムト・プラカン発。タイのインドネシア大使館の書記官は、この前の日曜日に、サムト・プラカンで、ロングテール・ボート (注、舳先が長くて上に突き出た舟)が転覆し、タイ人2人を含む乗客3人が死んだ事故で死亡したインドネシア人学生の遺体を受け取った。

このインドネシア人犠牲者は、Lino Kalady Kiyatoという男子学生であることが判明している。2人のタイ人犠牲者は、Nonglak PaiboonとWiman Vetchakul。

一方、警察は、この舟の船長に、取り調べのために出頭命令を出した。

このロングテール・ボートは、バンコクのChulalongkorn University(=チュラロンコン大学、注、チュラロンコンはタイ王国の国王、1868-1910)から、37人の乗客を乗せていたもので、オーストラリア、日本、 インドネシア、ベトナムから来た大学院生や研究者を乗せていた。このクルーズは、海岸侵食についての研究会の一環だった。

舟は水面下の電信柱に衝突し、過積載のため、直ぐに沈没した。(Thai News Agency MCOT: 11:26:24 5 November 2550 (GMT+7:00))

The Yachts of Seabournは3隻目の超豪華船を発注(米国)

11月5日、マイアミ発。The Yachts of Seabournが2隻の新しい超豪華船を建造すると発表して1年経ち、第1船のSeabourn Odysseyの先行予約が好調であることから、この客船会社は、もう1隻目の選択権を行使する決定を行った。この3隻目の姉妹船は、イタリアのジェノバのT. Mariotti S.p.A.で建造され、2011年夏に引き渡される。マイアミに本拠を置くCarnival Corporation & plcの一部門であるSeabournは、総額約2億ユーロの費用で、この計画に合意した。

Seabourn Odysseyは、2009年6月にデビューする。同社の過去の顧客を対象にした好調だった先行予約期間を終え、今日から、一般大衆の最初のシーズンの予約を受け付ける。 第2船は2010年夏に就航する予定。(後略)(CNNMoney.com: November 05, 2007: 03:28 PM EST)

Superferry法案は法律になる(米国)

ホノルル発。月曜日、Lingle政権は州議会に対して、 Hawaii Superferry救済法に新たに署名した。これで諸島は、初めての島嶼間旅客・カーフェリー運航実現に1歩近づいた。

この立法は、州政府が運航の環境評価を実施する間に、Hawaii Superferryがオアフ島からマウイ島、カウアイ島に航海することを許可するもの。

しかし引き換えに、船に条件を課している。1月1日から4月30日までの間、フェリーがHawaiian Islands Humpback Whale National Marine Sanctuary(=ハワイ諸島ザトウクジラ国立海洋保護区)を航海するときは、速力は25ノット(毎時28マイル)に制限されることなどが含まれている。

速度制限は、水深100尋(約600フィート)未満の海域にある船舶にも適用される。この船の通常巡航速力は37ノット(毎時約42マ イ ル)。(後略)(San Diego Union Tribune: 1:15 p.m. November 5, 2007)

フォート・ローダーデールのRegent Cruise Lineが10億ドルで売却と報道(米国)

フォート・ローダーデールに本拠を置くRegent Seven Seas Cruisesが、少なくとも1つの公になった報道によると、静かなる乗っ取りの戦いの対象になっていたかもしれない。

Regentの広報担当者とそのミネアポリスに本拠を置く親会社は、RegentがApollo Management LPに10億ドルで売却されたとするCFO.comに掲載された内容については、論評することを避けた。

「現時点において、市場投機に関して論評することはいたしかねます。」とCarlson Cos.の会社広報のSam Macalusは話した。ここはRadissonというホテル・チェーン、Carlson Wagonlitという旅行業者を含む様々な旅行商標を保有する企業、ミネソタ州のMinnetonkaを非公開で保有している。

CFO.comは、The Economistという雑誌を発行している同じ会社の一部門で、10月29日に、Apolloが、Regentの競売で、他の2社の非公開投資会社に競り勝ったと報じ た。

「通例、弊社では、弊社が関与しているかもしれない取引については論評しないのです。」とニューヨークのApolloの広報担当者 Steven Anrederは話した。

Regentは、サイプラス・クリークのオフィス・パークにある本店で約120人を雇用しており、330人から700人の乗客を輸送す る ことのできる4隻の船舶を運航している。Silversea Cruises、Seabourn Cruise Line、Crystal Cruisesといったような船会社と、最高級クルーズ市場で競争している。1992年以来、Carlson Cos.によって支配されてきた。

Apolloは、クルーズ業界における積極的投資家である。8月には、Norwegian Cruise Lineの親会社NCL Corp.の50パーセントの権益を、10億ドルで買収した。Regentと同様の市場を対象にしているマイアミに本拠を置く船舶3隻の会社、Oceania Cruisesの株式の大半も保有している。

ApolloがOceaniaに投資して1ヶ月経って、このクルーズ客船会社は、2010年と2011年に引き渡されることとなる乗客 1,260人乗りの2隻の新旅客船の建造に合意したことを発表した。Regentは現在、新船の発注を行っていない。

未公開株式集団の元祖の1つであるApolloは、AMCという映画館チェーンからホームセンターのLinens 'N' Thingsに至るあらゆる投資を開始して以来、160億ドルを投資してきた。(Sun-Sentinel.com: November 6, 2007)

Carnival Corporation & plcの北米商標は燃料割増金を導入(米国)

11月7日、マイアミ発。燃料価格の急騰の激化が続き、Carnival Corporation & plcの北米商標は、1日当たり1人5ドルの燃料割増金を導入すると発表した。

この燃料割増金は、船室1室の1人目と2人目の客に対してのみ適用されるもので、1航海につき1人70ドルを超えて適用されることはな い が、2008年2月1日以降に出発する以下に挙げるCarnival Corporation & plc商標での航海予約の全てに適用される。Carnival Cruise Lines、Costa Cruises、Cunard Line、Holland America Line、Princess Cruises、そしてThe Yachts of Seabourn。

Carnival Corporation & plc会長兼最高経営責任者のMicky Arisonによると、最近の燃料価格の急騰は、同社の運航費用に劇的な影響を与えており、割増金を余儀なくされたという。同社が燃料に支出している額は、過去3年間に 140パーセントに増大しており、過去7ヶ月間だけでも、50パーセントも増大しているという。(後略)(CNNMoney.com: November 07, 2007: 09:15 AM EST)

ハワイのクルーズ船で400人以上が発病(米国)

ホノルル発。Norwegian Cruise Lineは、今週、Pride Of Hawaiiというクルーズ船に乗船していた2,500人の乗客の約6分の1が、発病したと話した。月曜日にホノルル港を出港後、乗客は胃腸風邪を発病した。

NCLは、次のクルーズを予約していた乗客に、安心できないのならば航海しないという選択もできるよう、この勃発を伝えている。

このクルーズ客船会社の乗客を取り扱っているバス、タクシーの運行事業者は、金曜日、この問題について連絡を受けなかった。NCLは、 次 のような内容のメモを出している。

「ノーウォーク・ウイルスの発生を防ぐため、NCLでは、Pride of HawaiiとPride of Alohaの乗客が利用する全ての大型バスと見学設備を、毎回の遊覧の前後に消毒することを推奨いたします。」

金曜日の午後、NCLは、この勃発は僅かに1隻に限定されると話した。「Pride of Aloha」と「Pride of America」には感染していないと語った。(中略)

吐き気、嘔吐、下痢を伴う病気になった乗客らには、同室者と共に、隔離のために、部屋に24時間留まるよう要請している。NCLでは、 そ うした乗客には、200ドルの船上買物券を与えると話した。(Hawaii Channel.com: 4:50 pm HST November 9, 2007)

日本の平和の船がキューバを訪問(キューバ)

日本の「Peace Boat」に乗って旅をしている乗客が、キューバの生活についてじかに学ぶために、11月15日に、サンチアゴ・デ・クーバに到着する。

この企画者のAya Igarashiは、記者会見において、Peace Boatは、平和航海を世界で行う傭船した旅客船を通じて、その本務を遂行していると話した。「この船は中立の移動空間であり、洋上、そして私たちが訪問する港において、 人々が対話に加わり、相互に協力することを可能にするものです。」とIgarashiは語った。

「1つの共同体が直面している如何なる問題も、世界の人々、組織、政府間の協力を通じて取り組むべき世界的挑戦であると考えています。 私 たちは、私たちの考えを押し付けようとはいたしません。その代わり、私たちは、私たちが訪問した国において学んだあらゆることを習得する ために、私たちと行動を共にする人を招待いたします。」とIgarashiは付け加えた。

「この考えは」と同団体のもう1人のまとめ役、Akira Uchimuraは語った。「日本人が世界の他の地域と出会う機会を作り出す必要性に応えるべく生まれたものなのです。」

33年前、5人の日本人大学生が、人々が世界中と出会う新たな機会となったこの企画を始めた。対話、友愛、研究、そして行動を可能にす る 洋上航海討論会である。

船は3ヶ月毎に東京から航海に出て、訪問する25カ国近くの現実をじかに学ぶという共通の目的を持った、あらゆる年齢の1,000人の 人々を乗せている。

11月15日にサンチアゴ・デ・クーバ港に到着すると、Peace Boatは多くの活動を行うこととなる。

サンチアゴ・デ・クーバの2日間の滞在中、訪問者らは旅行を行い、踊りに加わり、野球をし、キューバ社会のあらゆる側面について学ぶ。

「乗客の中で最も人気の観光は、「革命の足跡を辿る」です。これは(1950年代にFidel Castroのゲリラが戦った)マエストラ山脈に行くものです。」とIgarashiは話した。

Peace Boatは、キューバを16回訪問している。そのため3ヶ月間は、約55年間に亘る合衆国のキューバ封鎖のために、合衆国の港湾に接岸することができない。

「それで始めは、この旅行は困難で費用のかかるものとなりました。しかしそれは問題ではありません。というのは、私たちはキューバに来 た かったからです。」とAya Igarashiは力説した。

Peace Boatは、平和、人権、公正かつ持続可能な開発、環境への敬意を推進することに取り組んでいる日本に本拠を置く国際的な非政府・非営利組織。(Cuba Headlines: Fri, 2007-11-09 10:51)

シアトルの会社の座礁したクルーズ船はバージニア州で離礁(米国)

バージニア州、バージニア・ビーチ発。今週、バージニア州で座礁し、浸水していた小型クルーズ船は、今日、離礁し、造船所に送り届けら れた。

シアトルの会社に所属する長さ207フィートのSpirit of Nantucketの船長は、木曜日に船を座礁させ、船体に1フィートの割れ目を作り、浸水し始めた。乗船していた乗客66人の全員は、無事救助され、怪我人は報告されて いない。

沿岸警備隊とバージニア・ビーチ警察署の艦船が、修理のため、バージニア州ノーフォークのColonna Shipyardに、この船を送り届けた。

船は、アレクサンドリアからサウス・カロライナ州のチャールストンに、10日間クルーズを行っていた。シアトルに本拠を置くクルーズ客 船 会社のCruise Westに所有されている。(KNDO/KNDU: November 10, 2007 8:55 PM ET)

船外に落ちたフェリー乗客の氏名判明(英国)

ワイト島のフェリーから船外に転落して、ソレントで回収された男性の遺体の氏名が判明した。

David Anthony Freeman(42)は、木曜日に、イースト・カウズからサウサンプトンに向ったRed Funnelのグリニッジ標準時間23時30分の便における唯一の徒歩客だった。

このフェリーがサウサンプトンの街の係留位置に接岸したとき、この都市のSholing街のFreeman氏は、行方不明になってい た。

空と海で捜索が行われ、翌日、カウズ付近で発見された。警察が情報提供を求めている。広報官は次のように話した。

「警察では、現在、失踪という結果に至ったFreeman氏の行動を直ちに確定しようとしています。フェリーで、あるいはフェリーに乗 船 する前に、カウズでその晩、Freeman氏を見かけた人、知っている人に連絡を取るよう呼びかけています。」

男性の近親者には通知している、と広報官は付け加えた。(BBC News: Saturday, 10 November 2007, 15:38 GMT)

ノバ・スコシアの戦争捕虜が合衆国拿捕船での忘れえぬ「クルーズ」を回想(カナダ)

これはBill Marksに関する4部からなる連載の第2部である。ノバ・スコシア出身のBill Marksは、第二次世界大戦中、英国陸軍に従軍し、戦争捕虜としてビルマ―タイ間の鉄道建設に徴用された後、日本への危険に満ちた航海をした。Billは2007年11 月9日で89歳になり、今でもノバ・スコシアで暮らしている。著者のDon LeBlancの伯父にあたる。

ほっとした。これが疲れ果てた英国とオーストラリアの戦争捕虜が、1943年10月半ばに感じたことだったった。

彼らと民間人労働者は、素手と裸足、原始的な道具、ジャングルの素材、そして貧弱な飯一杯そこそこで、不可能を可能にしてきた。

彼らはある日本の連隊長から、ビルマからタイへの鉄道が完全に人の命を無視して建設されたものであるにも拘らず、「Fathers of Construction(=建設の父)」と呼ばれた。日本の部隊は、捕虜から最も基本的な動機付けであるもの、つまり生き残るというこ とをないがしろにしていた。

日本陸軍の補給部隊は、タイのバンコクからビルマに広がる400キロメートルの鉄道に、直ぐに列車を走らせた。しかし、それは長くは続 か なかった。

連合軍の飛行機が、直ぐにこの線路を標的にして、徹底的に爆撃した。River Kwai(=クワイ河)に架かる橋を破壊し、多くの国々からやって来た男達の血と汗と涙のいくばくかを一掃したのだった。ノース・カロライナ州のアーマストからやって来た 英国陸軍に従軍するカナダ人、Bill Marks 2等兵のような男達は、日本帝国陸軍によって、惨めで哀れな奴隷にされていたのだった。

この鉄道建設では、全体で13,000人の英国、米国、オーストラリア、オランダの戦争捕虜と、多くのアジア諸国の少なくとも 70,000人の民間人労働者の命を奪ったものと推定されている。

「Railway of Death(=死の鉄道)」の竣工後、Billはシンガポールに送り返された。なおも戦争捕虜のまま、日本への危険に満ちた航海に船出しようとしていたのだった。

皮肉なことに、日本人によって先に拿捕されたアメリカの貨物船であるSS President Harrisonの乗船を待っていた。

「我々は、この航海が、不確かな、困難に満ちたもので、ひょっとすると我々の大半にとっては、墓場への入り口になるかもしれないことを 知っていました。」と語る。

「全部知っていたけれども、船が出ることを切望していました。タイでの鉄道建設の日常作業と餓えから逃れることになるかもしれない。既 に 体験したこと以上に悪くなることはないと、皆が知っていました。もしそこに行けたら、と。我々はその機会を得ることに乗り気でした。」

あたかも選択の自由があるかのようだった。

Billと生き残った仲間達は、僅かな所持品をもって、日本の司令官の指示を待って何時間も練兵場に立っていた。やっと司令官が到着 し、 見張りが捕虜を呼び、それから数回、指揮官に頭を下げ、敬礼をした。

「指揮官は、得体の知れない動物のようで、一瞥したかのようでした。それから我々に、貴重な時間を少しばかり割いたのです。」

この指揮官は、捕虜に気を付けを命じ、それから楽にして立たせ、それから気を付けをするという命令を数回繰り返した。彼は、戦争捕虜が 担 当する仕事について、間違いのないようにすることを欲していた。

「通訳を介して我々に説教をし始めました。ほとんど意味のないものでした。通訳が訳した1ダースの言葉以上のものを本当に理解できた者 は、誰もいなかったと思います。とにかく、誰も聞いてはいませんでしたよ。どこに行くのか皆が知っていたし、そこに行くことしか、関心が ありませんでしたからね。」

「ようやく動いて良いという発言があり、我々は粗末な所持品を手にとって英国兵士のように行進しようとしました。2年前に同じシンガ ポー ルの道を行進した時のように。」

「全員がやろうとしたものの、赤痢、マラリア、脚気を罹って弱っていた者が脱落し始めました。行進は長くは続かなかったものの、皆がや り 遂げたものと、私は確信しています。」

2,200人以上の捕虜が、シンガポールのPier 54(=第54号埠頭)の波止場に向わせられた。4年前に中国に行く途中、Billが身動きが取れなくなった同じ埠頭である。そこで、Kachidoki Maru(=勝鬨丸)に乗船するまで休憩するように言われた。この船は元のSS President Harrisonであり、第二次世界大戦中に洋上で拿捕された唯一のアメリカの船である。日本人によって改名されていた。

「日陰が見つからなかったので、炎天下で長居することに甘んじることを余儀なくされました。しかしタイのジャングルに2年間いたので、 我々は慣れていました。」

「我々は日本の傷病兵、赤十字職員、民間人が乗船するのを見ました。既に船には貨物が積み込まれていました。日本の奴隷以外は全て乗っ て いて、我々は辛抱強く待ちました。」

President Harrisonは、1921年にニュージャージー州で建造された長さ524フィートの輸送船である。1941年12月7日、日曜日、日本の艦載機の攻撃部隊がオアフ島に 降下し、真珠湾の合衆国太平洋艦隊に壊滅的な打撃を与えたとき、President Harrisonは、故意に座礁して拿捕された。

マニラでの任務をちょうど終えたところで、President Harrisonは、北京から合衆国海兵隊の分遣隊を脱出させるために中国北部に向け航海していた。上海の下流の揚子江の河口で、日本の巡洋艦に捕捉された。

軍用機が上空を脅かす中、Orel Pierson船長は、Harrisonに「全速前進」を命じた。良好な状態で日本人に取られるのを見るよりはむしろ、海岸線に全速で突っ込むことを選択したのだった。

この船長は後に、この行為で日本の刑務所で刑罰を受けたが、何ヶ月にも亘ってHarrisonを事実上、使用不能にすることができたの だった。

船底の鋼板は、海岸との衝突の摩擦で剥がれ、167人の船員は捕虜となった。本船はその後、引き揚げられて修理され、日本人によって改 名 された。

Billは、この元President Harrisonに群がる900人以上の男達の中にいた。残りの捕虜は、その多くがオーストラリア兵士だったが、Pier 54(=第54号埠頭)で引き離されて、日本で建造された長さ477フィートの貨客船、Rakuyo Maru(=楽洋丸)に乗船するよう命じられた。Harrisonに乗船した者は、信じられないくらい窮屈な船室に案内されるところだった。この船の内部の2つの小さな船 倉に、ジャガイモのように押し込められたのだった。

「我々は、この船に1本の長い列を作っていました。鋼板を上り、甲板を進んで、第1船倉に行きました。見張りが昇降扉のところに立って い て、その扉のところに来ると、階段の下に我々を押し込めたんです。その後、急ぐために、もう1つの列が、第2船倉に向けて作られまし た。」とBillは回想した。

「私がそこに行く前に船倉が満杯になることを期待して、列の最後にいようとしていました。上手く行きました。私が甲板に到達した時まで に、仲間が意識を失って船倉から運び出されて戻って来るのを見ました。汗だくで、海に落ちたようでした。意識を回復すると、見張りは再び 戻るよう強要しました。」

両方の船倉が満杯になって、Billは甲板に取り残された約50人の捕虜の中にいた。仲間のうめき声、叫び声、悪態が下から聞こえ、新 鮮 な空気を取り込むために、昇降口の蓋いが撤去された。

蓋いが外れると、物凄い悪臭が船倉から噴き出してきた。Billは、下の群集を見下ろした。それはあたかも、1つの大きなシャベルを 使っ て、男達が放り込まれていたようなものだった。立錐の余地もなかった。それでも見張りは、今や蓋いが撤去されたのを知って、Billやそ の他甲板にいた者を船倉に押し込めようとしていた。連中はこの生臭い穴に、残りの捕虜を押し込むことに成功した。

これは地獄のようなものに違いない、とBillは思った。あるいは、これが地獄なのかもしれない。

「最初の数時間に我々が体験した、この地獄を表現する言葉が見当たらないです。実際、男達は気が狂って、野獣のように同士討ちをしてい た のです。」

「甲板に出ることが許されるのは、食事か便所に行くときだけでした。時間を守ることは滅多にありませんでした。赤痢に罹っていた者は、 ど うしようもなかったのです。それに、船倉のいたるところで男達は吐き気がして、お互いの体の上に嘔吐していたのです。これが、これから長 旅が始まる前に我々が直面した状況だったのです。」

Don LeBlancは、Canadian Pressの元編集者で、ブリティッシュ・コロンビア州のリッチモンド在住。Bill Marksは、その伯父にあたる。(Prince George Citizen: Sunday, 11 November 2007, 18:08 PST)

SeaFranceは新たなフェリーの選択肢を検討(フランス)

SeaFranceは、ドーバー―カレー航路で、新たに1隻のフェリーを使って収容力を増強する計画をしている。

この動きは、同社によると、1月から9月末までの乗用車の年間輸送量が、市場が5.6%の成長であるのに対して、13%増加しているこ と から出てきたもの。

同社は1日に30便を運航しており、同じ9ヶ月間の旅客輸送量が、市場全体で3%の増加であるのに対して、5.5%の成長を達成してい る。

この業績により、SeaFranceがその船隊に投資し続けることが可能になった。このフランスの運航事業者は、車輌甲板をかなり広げ た 新船を1隻建造するために、ヨーロッパの造船所が利用可能かどうか調べているところだ。Robin Wilkins代表取締役は、次のように話した。

「概して今年の近海航路(注、ドーバー航路のこと)は、大変に好調でした。SeaFranceが一貫して、乗用車と旅客の双方において 市 場を席巻してきたことを確認でき、大変に喜んでおります。」

この数字は、海峡トンネルの高速旅客運行事業者であるEurostarが、フランスとベルギー間の運行回数を削減するために、ウォー ター ルーからセント・パンクラスに運行を切り替えた前日に明らかになった。(TravelMole: 12 November, 2007)

HCMCは日本の友好クルーズ船を迎える(ベトナム)

Central Ho Chi Minh Communist Youth Union(=中央ホー・チ・ミン共産主義者青年同盟)とVietnam Alumni Club of Youth Friendship Program(=青年友好事業ベトナム同窓倶楽部) (VACYF)は、東南アジアにおける青年のつながりを促進している日本のクルーズ船を歓迎する準備をしている。

Ship for Southeast Asia Youth Program(=東南アジア青年の船)であるNippon Maru(=にっぽん丸)は、12月1日から4日までホー・チ・ミン市に接岸する。

青年同盟ではまた、この船の船員、11カ国の代表者、そして1995年にこの事業をわが国が受け容れて以来、クルーズに参加した全ての ベ トナム人参加者のために、親睦夕食会と会合を企画する。

ベトナムはこれまでに、日本政府が後援し、ASEAN加盟国が支援している毎年恒例の事業に、29人の青年を送っている。

この船のクルーズは、日本がASEAN加盟国との間で相互理解と友好の強化を図るために推進している多国間交流活動である。これらの 国々 の若者が、この例年のクルーズに参加している。

今年は、10月23日から12月12日までの間に、日本、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、そしてベトナムを訪問する。

にっぽん丸には300人以上が乗船しており、多くの活動に参加する。これには「Youth Participation in Social Activities(=社会活動における青年の参加」という主要題目に関する討論が含まれている。

ベトナム人同窓会は、お互いに深く理解し合うため、地元青年との文化交流や、それぞれの国で家庭滞在事業に参加する。

ベトナム青年連盟では、代表者を選出し、訓練を施している。(Thanh NienDaily: Monday, November 12, 2007 19:59:50 Vietnam (GMT+07))

オーランドに本拠を置く客船会社は無煙煙草販売禁止に異議(スウェーデン)

一般にスウェーデンの名称のsnusとして知られている無煙煙草のスウェーデン領 海での販売を禁じるヨーロッパ委員会の決定は、スウェーデンにフェリーを運航 している海運会社間の競争を不公正に歪めることとなる、とViking Lineの副常務取締役Boris Ekmanは話している。

この決定によると、スウェーデン船籍の船舶のみが、このスウェーデン名物の販売が許されることとなる。

1995年にスウェーデンがEUに加盟した際、無煙煙草に対するEUの禁止の例外が認められた。というのは、snusの消費は国の伝統 と 看做されたからだった。

今日まで、無煙煙草は、半自治領のオーランド諸島に登録されているViking Lineの旅客船の免税店で販売されてきた。

Viking Lineは、スウェーデンに運航しているフィンランド船籍の船を5隻、そしてスウェーデン船籍の船を2隻保有している。すなわち、この2隻はAlandsfarjan とCinderella。両船とも、スウェーデンとオーランド間で運航している。

この禁止はまた、末端での競争を歪曲することともなる。例えばSilja Symphony、Silja FestivalといったTallinkのスウェーデン行きの船隊は、スウェーデン船籍で運航されている。

来年の夏、Tallinkは、Silja FestivalをTallink Galaxyに代替する計画をしている。このTallink Galaxyはスウェーデン船籍で、トゥルクからオーランドを経由して、ストックホルムに向う航路に就航している。現在、同船はヘルシンキとタリン間を運航している。

Eckero Lineは、snus禁止の影響を最も受けることとなる。オーランドとスウェーデン間を航海しているEckero及びBirka Paradiseは、両船とも主にスウェーデン客を扱っている。

無煙煙草の販売を継続するためには、Eckero Lineは自社船をスウェーデンに登録しなければならなくなる、とオーランドに本拠を置く船主の最高経営責任者Bjorn Blomqvistは話している。

Viking Lineは、その件についてはまだ検討していないと話している。

オーランドに本拠を置く船の船籍変更の可能性は、税収の喪失を伴うものであり、オーランドの自治体経済に大変に深刻な打撃となる。

今日まで、オーランドの煙草法は、フィンランド船籍の船であっても、スウェーデン領海内でsnusを販売することを許している。

だからこそヨーロッパ委員会は、オーランド地方に200万ユーロの条件付罰金を科して来たのだった。その罰金総額は、1日4,000 ユー ロにまで増大していた。

オーランド地方と特にViking Lineは、European Court of Justice(=欧州裁判所)がEUの決定の正当性を審査し、最終的には禁止を解除することを、今でも希望している。

オーランド政府のLandskapsregeringは、同委員会がEU法の違反に科している制裁を止めることを望んでいる。制裁がな く ならない場合、この地方では、年末にオーランドに登録した全ての船舶でのsnusの販売を禁止しなければならなくなる。

Viking Lineの法務部長Jan Hansesは、Landskapsregeringが欧州裁判所に対し、このsnus禁止を提訴することを望んでいる。

「European integration law(=欧州統合法)のUlf Bernitz教授によると、スウェーデンでの無煙煙草の販売が許されているように、外国船舶でも、少なくともスウェーデン領海にいる限りは、同じ権利が適用されるので す。」とHansesは 論じている。(Helsingin Sanomat: 12.11.2007)

ナッソーの裁判所でクルーズ船強姦事件が始まる(バハマ)

今年の初めに船がナッソー港に停泊中、クルーズ船客に対して暴行を働いたと告訴されている28歳のニカラグア人男性に対する強姦事件の 公判で、月曜日、最高裁判所で証言が始まった。

この男性、Ruel Ellis Lockwoodは、今年の3月から、Her Majesty’s Prison(=女王陛下刑務所)で、この法廷出頭日を待っていた。

月曜日、男性5人、女性7人の陪審員が陪審名簿に登載され、就任宣誓した。

陪審団は、一足早く春を満喫するためにバハマにクルーズに来たという学生6人のグループのうち、Florida State University (FSU)(=フロリダ州立大学)の2人の20歳の学生の証言を聴聞した。

Calvin Seymour検事の尋問に答えて、申し立てられた強姦被害者は、Cheryl Albury判事の面前で、月曜日に証言した。2007年3月7日、ニカラグア国籍で元Sovereign of the Seasの従業員であるLockwoodは、友人の船室で就寝中に暴行を働いた、と。(後略)(The Bahama Journal: 13th November)

インド人船員が十代の少女に対するわいせつ行為で英国で投獄(英国)

ロンドン発。あるインド人船員が、地中海で乗務していた船で14歳の乗客にわいせつ行為をしたとして、Southampton Crown Court(=サウサンプトン刑事裁判所)により、15ヶ月間投獄された。

ムンバイ出身のCajetan Fernandes (30)は、報道によると、サウサンプトンに登録されたAuroraと命名された船での旅行中、少女の家族のテーブルの給仕をして、少女と仲良くなったという。この船は、 クルーズ大手のP & Oによって保有されている。

Fernandesはある夜、少女が食堂の外で友人を待っていたときに、後についてくるよう促した。James Kellam検事は、船内を案内して便所に連れ込み、扉に鍵をかけて強姦したと語った。(後略)(Sify: Tuesday, 13 November, 2007, 10:07)

フェリーが嵐に遭い乗用車大破(英国)

シェトランド諸島近くで嵐に遭ったフェリーに積載していた乗用車とトラックに何十万ポンドもの損害が生じた。

Faroese FerryのNorronaが、ノルウェーからの航海中の月曜日、強風の中で動力を失って横に揺れ始め、80台の乗用車が損傷した。

このフェリーは、酷く損傷したスタビライザーを修理するために、ラーウィックに寄港することを余儀なくされた。

フェリーでは潜水夫が作業し、火曜日の晩に運航を再開した。(BBC News: Tuesday, 13 November 2007, 22:14 GMT)

クック海峡のうねりでフェリー運航が遅延(ニュー・ジーランド)

クック海峡の6メートルのうねりのため、フェリー運航に遅れが出ている。

Interislanderの広報担当者は、強風によって生じた時化のため、水曜日には、少なくとも1時間30分の遅れが出る見込みだ と 語った。

一方、ウェリントンの警察では、荒天に油断していた道路で、数箇所、小規模な崩落が起きていると話している。

この晩春の嵐は、烈風を伴って北島に向っており、現在、ギズボーンにある。

これに先立ってMetServiceでは、午前中いっぱい、時速130kmの突風を伴うとする強風警報を、北島沿岸一帯に発令してい た。 (Radio New Zealand: Posted at 12:39pm on 14 Nov 2007)

ミャンマーのフェリーが転覆、23人行方不明(ミャンマー)

11月15日、ヤンゴン発。ミャンマー北西部の川でフェリーが転覆し、少なくとも23人が行方不明となり、溺死したものと推定されてい る、と木曜日に公式の新聞が報じた。

かってのビルマの主要都市だったヤンゴンの北西890マイル(1,400 km)のチンドウィン川で船が沈没した時、他の147人の乗客は火曜日の晩に救助された、とMyanma Alinは報じた。

今年、この軍事政権国家において、国営メディアが報じた3度目の大きな船舶事故だった。ここでは、過積載の船舶が沈没や衝突に巻き込ま れ ることは、珍しくはない。

5月には、ヤンゴン近郊での船舶事故で少なくとも10人が死亡、3月には、かっての首都近郊のトー川で、船が転覆して20人が死亡して い る。(Reuters: Wed Nov 14, 2007 11:41pm EST)

判事はHawaii Superferryの航行許可(米国)

マウイ島、ワイルク発。Hawaii Superferryに航行許可が下りた。

今日、マウイ島巡回裁判官Joseph Cardozaは、4月27日以来、この高速フェリーがマウイ島に運航することを禁じていた裁判所の差し止め命令を取り消した。

州司法長官のMark Bennettと、フェリー運航再開の前に環境調査を執拗に求めている3団体を代理するワイルクの弁護士、Isaac Hallとの論争を聴聞し、今日の午後、同判事は決定した。

Hawaii Superferryの社長兼最高経営責任者のJohn Garibaldiは、この聴聞手続きに出席していたが、The Advertiserに対して、今日、もし差し止め命令が取り消されたならば、同社では週末までに開業日を発表すると語っていた。

一時解雇した労働者を再雇用し、ホノルルとマウイ島、カウアイ島間での運航を再開するのには、約2週間かかると話した。

Cardozaによる差止め命令の取り消しは、このフェリーの運航再開の最後の法的障害であり、2年半に及ぶ法的異議申し立てによっ て、 この2億5000万ドルの企業は沈没寸前であった。

2週間前、Linda Lingle知事は、環境調査が実施される間にフェリーの運航を許可する法律に署名した。これは、運航開始前に環境評価を要求する裁判所の決定に本質的に逆行するものだっ た。(Honolulu Advertiser: Wednesday, November 14, 2007)

ハ・ロン―ホーチミン市間の海路が来月開設(ベトナム)

Vinashin Linesとしても知られているVinashin Ocean Shipping Companyは、クアン・ニー省ハ・ロン市でイタリア製旅客船を受け取った、と同社取締役は水曜日に語った。

Tran Van Liem取締役によると、同船は、6000万ユーロ余、1兆3200億ドン相当で、1,000人と500台の乗用車を積載できるという。

Liemが語るには、同社ではこの近代的な豪華船を、ハ・ロンとホーチミン市のニャー・ロン港間の航路で使用するという。最初の航海 は、 12月中旬に始めるものと見られている。

途中、フェ市のチャン・メイ港に寄港して、乗客が多くの観光地を訪問できるよう、8時間そこに滞在する。

この取締役によると、Vinashin Linesは近い将来、南北航路の貨客船隊を創設して1日1便を提供するために、更に4隻購入し建造する。

この海路の運航で、Vietnamの海運開発戦略を促進させることになると共に、陸と空の南北輸送の混雑が緩和されるものと期待されて い る。(Thanh Nien Daily: Thursday, November 15, 2007 15:12:18 Vietnam)

Superferryは12月1日に再試行(米国)

Hawaii Superferryは、12月1日にマウイ島への運航を開始する予定、と同社は本日発表した。

12月1日から12月20日までの就航運賃は、オアフ島とマウイ島間の片道が29ドルとなる。Superferryの発表によると、 12 月21日から3月12日までは、運賃は39ドル。2歳までの子供は、12月1日から3月12日まで無料。

予約は、明日の午前6時から受付け、就航運賃は前売りのみ適用。予約は、ウェブサイトを通じてオンラインか、顧客電話窓口、電話 877-443-3779番ですること。顧客電話窓口は、午前6時から午後7時まで受付。

カウアイ島への運航開始日時は、Superferry幹部によると未定。(後略)(Honolulu Star-Bulletin: Friday, November 16, 2007 5:12 PM HST)

NCLの親会社は損失に繋がった最近の動きを批判(中国・米国)

香港発。アジア最大のクルーズ運航事業者で、マイアミに本拠を置くNCL Corp.の親会社、Star Cruises Ltd.は、外債務を増加させたユーロ高のため、第3四半期において損失を計上した。

しかし、その合衆国部門がハワイに本拠を置くクルーズ船、Pride of Hawaii、Pride of Aloha、そしてPride of Americaを運航している同社は、仮に通貨変動がなくても、何とか利益を出せるだろうと話した。

純損失は2130万ドルで、1株当たり0.3パーセント。1年前は、1株当たり1.03セント、6040万ドルの利益を上げていた、と Star Cruisesは、昨日、香港証券取引所に提出した書類において述べた。売上高は6.5パーセント伸びて、7億3370万ドルだった。

ユーロ建て債務を米ドル建てに再評価した結果、1年前には350万ドルの利益を出していたのに対し、4170万ドルの損失となった、と Star Cruisesは話した。ユーロは12ヶ月前に比べ、9月30日には約12パーセントも上昇した。

通貨換算を除くと、利益は3290万ドルから2040万ドルに落ち込んだ、と香港に本拠を置くStarは話した。船舶運航費用は、1つ に は燃料費の上昇により、1年前より6.9パーセント上昇している、とStar Cruisesでは話している。

Star Cruises株は今年、25パーセント上昇し、ハンセン指数において38パーセントの伸びだった。

4月には、競合する客船会社の船舶が島に寄港するようになったため、ハワイでの運航の損失が拡大したとして、NCLは、Pride of Hawaiiを2008年2月に島嶼運航から撤退させてヨーロッパに転配する、と発表した。

8月にはStarは、2008年半ばまでにハワイ運航が存続できるかどうかを決定する見込みだと語って、NCLの持分を、非公開投資会 社 のApollo Management LPに、10億ドルで売却している。(Honolulu Star-Bulletin: Saturday, November 17, 2007)

今日、新しいフェリーはパナマ運河を通過(カナダ)

B.C. Ferriesの最新の船に関心のある向きは、今日、パナマ運河を通過する際にオンラインでこの船を見ることができる。

Coastal Renaissanceは、この運河を午前4時30分に通過し始める予定。運河の通過には、11時間30分かかる見込みだ。

ドイツで建造されたこの新しいSuper C級の船は、12月中旬にブリティッシュ・コロンビア州に到着する見込み。(Times Colonist: Saturday, November 17, 2007)

日本の美しさと魅力で格好の観光旅行先に(日本)

かっては戦場で使われたものだが、今や儀礼上のものとなっている律動的な日本の太鼓の音が、日本の鹿児島からMs Amsterdamの出港するのを告げるそよ風を貫いた。

機関が港の海水を攪拌し始め、私はクルーズ船に無事に戻ったことを実感した。まずこの街が、そして海岸線が水平線に溶け込んで行った。 Ms Amsterdamは公海上で再び針路を定め、今度は韓国に向った。

海は四方八方に、無限に広がっていた。これから始まるかも知れないことを夢想し、船の穏やかな揺れの中、私は空想で一杯になっていた。 海 の音楽的な音で、私の胸は高鳴った。なぜ船乗りが海が自分の家だと感じるのか、容易に理解できる。海が私をいつも招いてくれたならば、こ こで港を出入りする生活をすることができるだろうに。

この感覚は恋愛に通じるもので、そう、説明の付かない魅力がある。私の白日夢は、給仕に飲み物を勧められて、遮られてしまった。

直ぐに太陽が沈んで、踊り場は楽団が出て賑やかになる。夕食の香りが、そよ風に混じって来ることだろう。鹿児島は、私が日本過ごした他 の ひと時と共に、今や記憶となってしまった。

何度も私は、好きな国があるかと聞かれて来たものだった。特別な思い出が数多くあることから、これはいつも難しい質問だった。日本はい つ も、私の候補に挙がっていた。

鹿児島は、日本の南西端にある。数百マイルに広がる群島の中にある。薩摩半島と大隈半島に挟まれていて、日本への南の玄関口として知ら れ ている。

この地域の火山は、今もなお極めて活動的だ。桜島は殆ど毎日、煙を吐いて、灰を撒き散らしている。住民らはしばしば、手袋やマスクをし て いる。

ちょうど19マイル南にあるCharin(注、知覧の誤りか?)に旅をして、250年前の歴史的に保存された侍の家屋と庭に行った。

この小さな共同体の入り口から入るや、あたかも侍の謎に包まれた小さなタイム・カプセルの中に入ったようだった。規律、美、秩序、そし て 知恵が、一つ一つの石、通路、木、そして家屋に不可欠な要素となっていた。狭い通りは、切石で作られた擁壁の腰か肩の辺りに穴が開いてお り、土を固定するために川の石が手で貼られていた。美しさと実用性から、この共同体は攻撃に晒されたことだろう。

この岩の壁の上は厚くなっていて、手入れされた生垣は、人の背丈よりも高いものだった。この木は非常に硬いものなので、剣を使って切る こ とはできないだろう。

家屋の上の、派手に飾り立てられた黒タイルの屋根は、深い緑の樹木と著しい対照をなしていた。それぞれの家屋の土地の高さは、この共同 体 における家族の身分を示すものだった。つまり高さと権力は同じなのだ。家屋には、広い玄関に通じた、なだらかにうねった木材で縁取られた 壁があった。

家族は通常、老いた世代が通りの一方の側に、若い家族が反対側に土地を持っていた。

盆栽庭園は一枚の葉も落ちていない、一点の曇りもないものだった。出口から外に出ると、現代の伝統的な店が、混雑した通りに軒を並べて い た。

狭い装飾された運河が歩道に沿ってあり、今もなお、美しさを保っていた。運河の中には、金色、白、黒、そしてまだら模様の巨大な鯉が、 買 い物客の中を、静かに泳いでいた。

Alice Greene O'Neil(62)は、脊髄損傷で療養中であり、当面は麻痺が残り、身体障害となっている。仕事を減らされることを拒否している。(Port Huron Times Herald: Sunday, November 18, 2007)

浜に行方不明のクルーズ客の遺体(米国)

フロリダ州、ハリウッド発。ハリウッドの浜でうつぶせになって横たわっているのを発見された遺体は、日曜日の晩にカジノ・クルーズ船か ら行方不明になっていたと通報されていた49歳のオランダ人女性であった。

ブロワード郡保安官事務所の殺人担当刑事は、Monique Teresia Van Der Steenstraetenの遺体は、月曜日の朝、John U. Lloyd State Park(=州立公園)の海岸に打ち上げられていたと話した。

合衆国沿岸警備隊によると、Van Der Steenstraetenは、日曜日の午後9時30分頃、Discovery Sunの船上で最後に見かけられた。このオランダ在住者は、男友達に煙草を吸いに行くと語り、決して戻らなかった。

検視官が検死解剖を行い、自殺と断定した。自殺の遺書が船で発見された、と当局者は話した。男友達は刑事に協力しており、犯罪の疑いは な い。

Discovery Sunは、バハマへの3日間航海から帰って来るところだった。日曜日の晩にポート・エバグレーズに戻った。(Local10.com: 7:32 am EST November 19, 2007)

フェリーは遅延(アルメニア・ウクライナ)

「イリチョフスク―ポティ間のフェリーは修理中。従ってアルメニアの車輌はウクライナのイリチョフスクの街で船を待って足止めされてい る。」と「Inalex」社の取締役、Arthur Amirianは、A1+に情報提供した。

一方、同社の損失は、乗用車1台当たり300ドルを超えた。

「この遅延は、悪天候と近時の黒海での海難によるものです。加えて、今年の初めに船賃が上がり、当然のことながら、輸送の問題に直面し て いるのです。」CarTrans Ltdの取締役、Karen Hovhannissianは述べた。

CarTrans Ltdは、配送に従事する国際的な渡船会社。同社は駐車場を保有していない。主として乗用車を借りて、依頼者に割り当てている。

イリチョフスク―ポティ間のフェリーを1~4週間待って、イリチョフスクで30台以上のトラックと70台の乗用車が列をなしている。 (A1plus: 19 November, 2007)

ブルガリアとルーマニア間のフェリー開設(ブルガリア・ルーマニア)

ブルガリアの運輸大臣Peter Mutafchievは、今日、シリストラで新しいフェリーターミナルと、ブルガリアのシリストラの町とルーマニアのクルラシ間のフェリー航路をを開設した、とBNRは情 報を得た。

このフェリーは、トルコとウクライナ間のトラック輸送路を確実なものにするもの。ターミナルは、65,189平方メートルの土地に立地 し、公共施設に対するブルガリアにおける初めての営業許可だ。

35年間の営業許可を得た者は、「Danube industrial park(=ダニューブ工業団地)」JSC。ブルガリア政府は、国境検査所を立ち上げ、ターミナルへの道路を建設した。

「Alfa finance holding」JSCの一部である「Danube industrial park」も、シリストラに40ヘクタールの工業地区を建設している。来月には、多機能貨物港としての設備を備えることとなる。

「Alfa finance holding」JSCの投資総額は、1300万ユーロ以上。ほぼ同額が、今後2年間に投資されることとなっている。(international.news.bg: 19.11.2007, 16:57)

クルーズ船Starが入港(オーストラリア)

クルーズ船のPacific Starは、オークランドから始まった21日間のニュージーランド―オーストラリア・クルーズをしているところだ。ホバートは最初の寄港地で、メルボルンに向っている。

ブリズベンに戻る前に、遠くは北のケアンズにまでクルーズをすることとなっている。

Pacific Starは、Tropicaleとして1982年に建造され、後にCosta Tropicaleとなり、2005年に2000万ドルをかけて改装して、P&Oの船隊に加わった。

乗客1350人を輸送することができる。本船は、来年3月にP&Oの船隊から離れることとなる。(The Mercury: November 22, 2007 11:00am)

救助隊は南極で沈没しつつあるクルーズ船に急行(南極)

今朝、凍てつく海に沈没しつつあるクルーズ船から退船を余儀なくされた156人の乗客・船員を、南極沖の海域から救助すべく、国際的な 取り組みが行われた。

ファルマスのBritish Coastguard(=英国沿岸警備隊)は、154人が、未確認物体に衝突したと考えられているMV Explorerから退船し、南極のグラハム島沖で救命筏に浮かんでいる、と語った。

船長と一等航海士は、連絡を取るために船に留まっているが、船は浸水し、25度傾いており、沈没するものと見られている。

「船は何かに衝突し、乗客の全員が救命艇で脱出したことは把握しております。最後に聞いた情報は、船長と一等航海士が船に留まっている と いうものでした。」とファルマスの沿岸警備隊基地のNeil Oliverは語った。「間もなく沈没するようです。」

共同救助作業は、バージニア州のRescue Co-ordination Centre Norfolk(=ノーフォーク救助調整センター)に本拠を置くUS Coastguard(=合衆国沿岸警備隊)と共に始めている。ここでは、2隻の艦船が現場に間もなく到着する見込みだと話した。

乗客全員が「無事だ」、と船員と衛星通信しているRCC Norfolkは報じた。

しかし気温は氷点下5度で、海水は氷点下1度であり、救助隊は、乗客らの収容を急いでいる。BBCの気象専門家は、天候は現在、かなり 安 定しているが、厳しい南西風が嵐を伴うことになる可能性があると話した。

世界で最も知られた探検船の1隻であるMV Explorerは、悪名高い北大西洋横断を行う最初のクルーズ船だった。1970年代に就航した専門船で、氷に対応できるよう船体が強化されている。

親しみを込めて「the Little Red Ship(=ちっちゃな赤い船)」と熱心な信奉者に呼ばれており、それ自体、南極の救助活動とは無縁ではなかった。1989年に、南極のアンベルス島沖の岩棚に衝突したア ルゼンチンの補給艦から人を救助するのを支援したことがある。(Times Online: November 23, 2007)

ギリシャ:フェリーが岩礁に衝突して乗客は脱出(ギリシャ)

ギリシャ、アテネ発。沿岸警備隊は、金曜日、アテネ近郊のアエギナ島の主要港で、岩礁に突っ込んだフェリーから410人の乗客全員を救 助した、と当局者は話した。

乗客らは、フェリーのGiorgiosから無事救助された。船には浸水はなく、事故によって傾いてもいない、と商船省では話している。 (PR-Inside.com: 2007-11-23 21:09:14)

時速100キロのフェリーを捕まえろ(オーストラリア)

ウェスタン・オーストラリア州の造船業者Austal Shipsが、来週の水曜日に、コットスロー浜とレイトン浜の沖で海上試運転をしたとき、世界最速のフェリーが記録を更新しようとしているのを、目撃者は垣間見ることがで きる。

全長65mの双胴船のShinasは、オマーン国向けに建造されたものだが、既に記録破りの海上試運転で、時速100キロに達してい る。

この4500万ドルのウェスタン・オーストラリア州建造の旅客船は、55.9ノット(時速103.5キロ)を達成しており、世界最速の ディーゼル駆動の双胴船となっている。

最終の海上試運転の準備をしているところで、更なる世界的記録となる速力を達成しようとしている。

午前9時にAustalのHenderson shipyard(注、造船所)を出発し、コックバーン海峡でヘリコプターの模擬着陸実験を実施し、午前10時15分頃、レイトンとコットスロー沖で速力競争を行う。

Shinasは、レイトン浜とコットスロー浜から見ることができる。このフェリーは、オマーン国向けに建造される2隻の同型船の1隻。 (Western Australia Post Newspapers: November 24, 2007)

救助された観光客はチリが空輸へ(南極)

チリ空軍は、南極海に沈没したクルーズ船から救助された多くの乗客と船員をチリに空輸すべく準備している。

M/S Explorerの乗客と船員の154人は、南極のキング・ジョージ島のチリ・ウルグアイ軍事基地で一夜を明かした。天候が回復次第、軍用輸送機で本土のプンタ・アレナス に空輸される。この船の運航事業者Gap Adventuresは、救助された者は「元気だ」と話した。

氷山に衝突後沈没した同船に乗船していた者には、英国人23人、オランダ人17人、アメリカ人13人が含まれていた。オーストラリア人 10人、カナダ人10人の他、アイルランド人、デンマーク人、スイス人、ベルギー人、日本人、フランス人、ドイツ人、中国人も乗船してい た、とトロントに本拠を置く観光会社Gap Adventuresは話した。

サウス・シェトランド諸島の近くでExplorerに穴が開いて、91人の乗客、9人のガイド、54人の船員全員は、無事に救命艇に脱 出 し、その後、他の船に乗り移った。船は傾き、数時間に亘って横倒しになり、金曜日の夜までに沈んだとチリ海軍は話した。

この事故のニュースに続いて、専門のLloyds List海事出版は、最新の検査において、この2,400トンのExplorerには、5箇所の不具合が見つかっていたと話した。しかし、この不具合を見つけたUK Maritime and Coastguard Agency(=英国海事沿岸警備隊庁) (MCA)では、船が航海を再開したときまでには全て改善されていたと語った。

「全てが正常になっていなかったならば、出港が許可されるはずがありません。」とMCA広報官のMark Clarkeは話した。

Gap Adventuresの広報担当者John Warnerは、この船は1960年代以来、極地海域で航海してきており、先月、航海に適する旨の認定を受けたばかりだと語った。

「本船は、海事当局による毎年恒例の厳しい検査に合格していたことは明白です。」とBBC Newsに語った。

「喜んでお話できることは、こうした事故の安全手順を遵守しており、乗客と船員の全員が無事であるということです。これが会社として、 最 も重要なことであることは明らかでございます。」

この観光団体は、11月11日に、ドレーク海峡を横断する19日間「Spirit of Shackleton(=シャクルトンの精神)」クルーズに、アルゼンチンの南端、ウスアイアから乗船した。費用は、船室1室につき約8,000ドル(3,900ポンド) からのもの。

船は南極半島の北、約120キロ(75マイル)で、事故を起こした。

同社によると、船の沈没を食い止めるために揚水機を使用したが、そうこうするうちに船長が退船を命じ、乗客は救命艇に乗り移ったとい う。 一面の氷が浮かぶ海の上で、数時間、上下に揺さぶられてから、ノルウェーのクルーズ船Nordnorgeによって救助された。

沿岸警備隊では、この時期にしては天候状態は良く、それでも平均気温は摂氏マイナス5度だったと話した。

同船に乗船していたアルゼンチンのガイドAndrea Salasは、アルゼンチンのRadio Continentalに何が起きたのかを語った。

「船のバーにいて、仲間や乗客と飲んでいたんですが、下の船室からやって来た2人の乗客がずぶ濡れになって、叫んだんです。「水だ、水 だ!」と。何が起きていたのかを見に飛び出してみると、下の船室にこんな穴が開いていたんです。その船室は既に完全に水没していまし た。」

乗船していた者は、凍りそうな状況の中で退船したという。

「低体温症になった方もいて、船が助けに来てくれるまでが、無限に長く感じました。」(BBC News: Saturday, 24 November 2007, 14:58 GMT)

低俗クルーズ批判(オーストラリア)

POLICE Minister(=警察大臣)のJudy Spenceは、成人向け娯楽会社によって主催されるクルーズに参加する危険性について、Schoolies(=スクーリーズ、注、オーストラリアの高校卒業生が卒業直後 の春(秋)休みに行うバカ騒ぎ)に警鐘を鳴らしてきたが、予定される催しを阻止はしないという。

息子が先週、スクーリーズのお祝いに参加したというこの大臣は、少女らがアルコールを勧められ、裸にされて撮影されたとの申立てを受け て、警察ではGirls Gone Wild(注「熱狂女」という意味の米国のエロTV番組)のクルーズを捜査していると語った。

「警察からは違法なことはないように思われる、との報告を受けていますが、手っ取り早く儲けようとしている人々によって宣伝されている こ の種の活動は、Big Brother(注、2ヶ月間他人と生活して最後に残った人が賞金を得る英国のTV番組)やJackass(注、TV番組)のような現実性のある形式のテレビの最小公分母 を助長し、称賛する社会の兆候となるものです。」と大臣(注、女性)は語った。

「全ての人々は年齢に関係なく、ある種の事業が金儲けを狙っているものかもしれず、良く考えてみると、当惑させる恐れのあるものとなる 原 因になるかもしれないことに注意する必要があります。」

Girls Gone Wildは、悪名高い合衆国の成人向け娯楽会社で、ここでは酒に酔った若い女が裸になって、ソフト・コアの(注、性描写が露骨でない)性行為をするDVDを製造している。

そのオーストラリアのウェブ・サイトには、「island orgy(=島での乱痴気騒ぎ)」や「sex riot(=性の暴動)」といった題名をつけた、裸の女の写真や動画が掲載されている。

同社では、水曜日に、スクーリーズ向けのサウス・ストラドブローク島に向うアルコールずぶ濡れクルーズを計画している。そこでは、はし ご 酒をするために戻る前に、3時間、宴会を開くという。

先週、シドニーに本拠を置くZeal Entertainmentを通じて、Girls Gone Wildのオーストラリアでの権利を買ったRyan Bowmanは、「踊って、歌って、ひょっとすると、ちらりと裸になるかも」しれないことを期待していると話した。

ゴールド・コースト警察地区警視Jim Keoghは、水上警察がこのクルーズを監視することとなると語った。

「水上警察は、乗船・下船時に監視し、更にはサウス・ストラドブローク島にも参りします。」と語った。

Spence女史の警告は、ゴールド・コースト・シティ評議員とスクーリーズ有志が、このクルーズを批判して出てきたもの。

Red Frogsという団体を支援するスクーリーズ有志は、Girls Gone Wildクルーズのような催しは、スクーリーズを、下品なアメリカ流のSpring Break(=春休み)の祝いに変えるものだと話した。

「スクーリーズにとって、最も物騒なものの1つです。アメリカにそっくり持って帰ってください。」とRed Frogs Australiaの全国調整者Andy Gourleyは語った。「既に、意に反する妊娠やら、その他あらゆる種類の十分過ぎるドラマを私たちは見てきています。」

Gourley氏は、このクルーズは、ゴールド・コーストに、更に略奪者を引き寄せることにもなると語った。

「そうしたことから、正に学生達に思い留まらせ、遠ざけようとしているのです。」

ゴールド・コースト・シティ評議員のRob Molhoekは、Girls Gone Wildの催しは市の評判を傷つけることとなると語った。

「あの連中は略奪者です。率直に言えば、このコーストにやって来て、ここの子供たちを食い物にする連中には吐き気がしています。」と話 し た。

「来るべき日に何ができるのか、評議会を通じて検討しますが、ここでは連中を歓迎しませんよ。」

昨日、ボート・クルーズ運航事業者は、Girls Gone Wildを激しく批難し、この議論のあるクルーズからは距離を置いている。

「弊社は全く関係がございません。」とParty Cruiseの支配人Holly Smithは話した。

殆ど全ての人々がGirls Gone Wildを批難する中、スクーリーズの中には、昨日、切符を求めてサーファーを探し回っているところがあった。

「私はスクーリーズに電話を掛け捲って、弊社がGirls Gone Wildクルーズなのかどうかを尋ねています。」とSmith氏は語った。「スクーリーズは、切符の入手先が判っていませんよ。」(Gold Coast News: 26Nov07)

アルゼンチンは南極観光の制限を求める(アルゼンチン・南極)

アルゼンチン、ブエノス・アイレス発。シェトランド諸島沖でカナダ人が運航していたクルーズ船が沈没した事故に引き続いて、アルゼンチ ン環境大臣のRomina Picolottiは、南極観光に制限を課すことを火曜日に求めた。M/S Explorerは、金曜日の深夜前に氷山に衝突し、乗客と船員の154人全員が脱出した。大臣はアルゼンチンの通信社Telamに対して、次のように語った。

「南極の目的は観光ではありません。各国はより厳しい統制を課すために一層の努力をしなければなりません。」 大臣は、近年倍増した氷見物の観光客数を減らすよう強く求めた。

この沈没したクルーズ船からは燃料が漏れており、直径3マイル、深さ5マイルの範囲で海面を覆っている。Picolottiは、漏れた 油 の周囲に障壁を設置する必要はないと言明したものの、アルゼンチンは運航事業者のGap Adventureに対して、環境破壊となったこの被害を元に戻すよう求めると語った。Explorerは揮発し易い軽ディーゼル燃料を使用していた。風が吹き寄せること で揮発し易くなるとなる、と大臣は説明した。

2006年、環境保護団体のAntarctic and Southern Ocean Coalition(=南極・南洋連合)は、様々な種類の観光客をこの地域がますます惹き付けていることに懸念を表明した。一部で「March of the Penguins(=ペンギンの行進)」といったドキュメンタリーが国際的に上映されることで拍車をかけていた。行楽客数の増加は、ペンギンやこの地域特有の他の氷上生物 の繁殖・摂食傾向と深刻な拘り合いを持ってきた、と40カ国200保護団体を代表するASOCは警告した。

1990年、この地域にやって来た観光客は5,000人未満だった。2003年までに、その数は24,000人以上に膨れ上がり、今年 の 夏は、30,000人を超えるものと見られている。この訪問者は、単にぽかんと眺めているだけの見物人や、単にペンギンと一緒に記念写真 を撮りたいだけのお定まりの観光客ばかりではない。パラシュート降下、スキー、オートバイ、南極大陸をヘリコプターで横断飛行する等の活 動がある。

観光業によってもたらされた環境への脅威を考慮して、ASOC常任理事のJim Barnesは次のように提案した。

「団体商業観光旅行には、業界がどこでも受け容れている管理・監督といったものが必要です。さもないと、何でもアリになってしまいま す。」(AHN: November 27, 2007 8:40 a.m. EST)

Louis、Carnival、MSC Cruisesが共同入札計画(キプロス・フランス)

キプロスとギリシャで手広く営業しているクルーズ客船会社でホテル経営者であるLouis Ltdと、Carnival Corp、MSC Cruisesは、フランスのマルセイユ港のターミナルとクルーズ船埠頭を賃借すべく共同入札を計画している。

Louisは、CarnivalのCosta Croiciere部門とMSC Cruisesと「協力して」いると、今日、キプロス証券取引所に提出した声明文において述べた。

Carnivalは、世界最大のクルーズ運航事業者。マルセイユは、この地域における「最も重要なクルーズ中心地の1つ」になってお り、 更に拡大することとなっている、とこのニコシアに本拠を置くLouisは話した。

Louis、Costa Croiciere、その他の会社は、キプロスのラルカナの港湾とマリーナの開発のためにも入札する、とこの声明にはあった。(Kathimerini: Tuesday November 27, 2007)

COLOR FESTIVALはCorsica Ferriesに売却(ノルウェー)

先週、Color Lineは、M/S Color Festivalを、Medinvest SpA (Corsica Ferries)に、4,900万ユーロ、約4億ノルウェー・クローネで売却した。この売却手続により、簿価よりは利益が生じることとなる。

この船は、オスロとデンマークのフレデリックスハウン間を航海している。この売却の結果、現在、西海岸航路で運航しているM/S Prinsesse Ragnhildが、今年の暮れから、オスロとデンマークを結ぶ航路に就航しているColor Festivalと代替することとなる。

西海岸航路の輸送量の増加が満足のできるものとなっているものの、Color Lineでは、採算性は予期した程のものではないと話した。第一には、原油価格の著しい高騰と、最近導入された窒素酸化物税によって運航費用が増加しているからであり、更 には天候状態により運航に支障を来たす例が増加しており、この航路を開設したときに予期した以上に、運休がかなり増えたためだとしてい る。

「これらの要素と、大変に健全な中古船市場とが相まって、この取引の原動力となったのです。」とColor Lineの代表取締役Trond Kleivdalは語っている。(後略)(Shipping Times: 27 November 2007)

最大・最速(英国・フランス)

イギリス海峡最大・最速の貨物船が、プール港から運航を開始した。

Brittany Ferriesの5,000万ポンドの船、Cotentin(注、コタンタン半島の意)は、平日はシェルブールに航海し、週末にはプールからスペイン北部のサンタンデルに 向うこととなる。

Poole Harbour Commissioners(=プール港委員会)は、Cotentinのような大型船を港に受け容れることができるよう、港湾主要口、水道を浚渫した。

長さ165メートル、幅26.8メートル、巡航速力23ノットの船には、船室が120室あり、120個のコンテナ貨物を引き受けること が できる。

この船は、代替される古い貨物フェリーのCoutancesの、2.5倍の収容力がある。(後略)(Dorset Echo: November 28 2007)

スタテン島回想:最初の蒸気動力フェリー(米国)

今日は11月28日水曜日。今年も残り33日となった。

190年前の1817年の今日、マンハッタンのホワイトホールとトンプキンズビルを結ぶスタテン島最初の蒸気動力のフェリー運航が始 まっ た。

この新しい蒸気動力のNautilusは、この海域横断の近代における先導役を果たし、数年のうちに片道12.5セント(現代の貨幣価 値 で3ドル以上)というべらぼうな運賃の豪華フェリーが、この都市の企業の裕福な島の実業家を輸送し始めたのだった。

1817年は、スタテン島とマンハッタンを結ぶ動力フェリーの最初の年とされているが、この2つの区を結ぶ最初のフェリーではなかっ た。

1700年代、個人がスタテン島とマンハッタンの南端を帆船で結んでいたものだった。

しかし副大統領と前ニューヨーク州知事のDaniel D. Tompkins(トンプキンズビルは彼の名前を取ったもの)は、Richmond Turnpike Companyに働きかけた。ここはスタテン島を横断する幹線道路を建設することとなっていた会社で、マンハッタンへのフェリーを運航した。これが定期かつ確実なフェリー 運航の開設の最初の第1歩であり、Staten Island Ferryの先駆者となった。

1900年代初期には、おびただしい数の事故があったが、とりわけ有名なのがNorthfieldの事故であり、その後、この都市の Department of Docks and Ferries(=埠頭・渡船局)が、1905年にフェリー運航を引き継ぎ、今日でもなお運航を監督しているのである。(Staten Island Advance: Wednesday November 28, 2007, 8:00 AM)

TT-Line社長辞職(オーストラリア)

TT-Lineの社長、Peter Simmonsは辞職した。

タスマニアの2隻のバス海峡の旅客フェリーを運航している同社を12年間に亘って率いてきたが、Simmons氏は2月に引退する。し か し7月まで顧問として留まることとなる。

Simmons氏は不運な運命にあった、シドニーからデボンポート行きのフェリー、Spirit IIIの導入を監督した。この船は、昨年8月に最後の航海を終えている。

この運航は、格安航空運賃と燃料費の高騰に直面する中、存続できるに十分な乗客を惹き付けることができなかった。フェリーは1億 1,100万ドルで売却され、その大半が撤退債務に充てられた。

同社では、最近の会計年度において業績を好転させており、1,000万ドル以上の利益を計上している。

Simmons氏は、Willenius Wilhelmsen Logisitics Oceaniaという海運会社の41歳のCharles Griplasと交代する。しかし7月1日まで、TT Lineの顧問として残ることとなる。(ABC Online: Thu Nov 29, 2007 11:47am AEDT)

クルーズ船で男性が50フィート下に転落(米国)

マイアミ発。金曜日の朝、クルーズ船で50フィート下に転落した男性は、陸に搬送され、Jackson Memorial Hospital(注、病院)で怪我の手当てを受けている、と当局者は語った。

Miami-Dade Fire Rescue(=マイアミ・デイド消防隊)によると、この男性は、フロリダキーズ(注、フロリダ州南端の島嶼)からノース・カロライナ州(注、サウス・カロライナ州の誤 り)チャールストンに向っていたクルーズ船、Norwegian Majestyにおいて、午前5時頃転落した。船の中に転落したもので、海には落ちなかった。

事故原因は不明だが、アルコールがからんでいるかもしれない、とU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)広報官のLuis Diazは語った。男性は意識はあるが、怪我の程度は不明。

消防艇がキー・ビスケーンの南10マイルで、この船を出迎え、男性をヒドゥン・ハーバーに搬送した。Key Biscayne Fire Rescue(=キー・ビスケーン消防隊)が男性を引き取り、治療のためJackson Memorialに搬送した。

この男性の氏名は公表されていない。(Sun-Sentinel.com: 12:36 PM EST, November 30, 2007)

Las Vegas Sandsは澳門のフェリー運航を開始(中国・米国)

11月30日、ニューヨーク発。最近、澳門に24億ドルのカジノを開設したLas Vegas Sands Corpは、金曜日、香港の博徒らを澳門半島の混雑しているターミナルを回避してこの新会場に直接送り届けるべく、高速フェリー運航を開始した。

このフェリー運航は、CotaiJetと呼ばれるもので、当初は乗客400人乗りの船3隻で始め、香港から澳門に1日10回出発する、 と Las Vegas Sandsは話した。同社では、CotaiJetの船団を2008年中に10隻に増強する計画をしている。

この運航は、Las Vegas Sandsが、ラス・ベガス流のコタイ・ストリップ(注、ラス・ベガス・ストリップに因んで命名)新開地に博徒らを送り込むのに役立つこととなる。

この運航では、コタイ・ストリップのホテルの宿泊手続きができ、澳門空港やコタイ・ストリップに近い澳門のタイパ島に接岸する。 (Guardian Unlimited: Friday November 30 2007)