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2008年2月

2008年2月の海外旅客船情報

Carnivalの船員が洋上で行方不明(米国)

金曜日、洋上で行方不明になったCarnivalのクルーズ船の船員の大規模な捜索が行われた。

午前2時30分から午前6時30分の間に、Carnival Gloryから46歳の船員が姿を消した、と捜査官は語った。この従業員が行方不明になったと通報されたとき、船はバハマのナッソーに向う途中だった。

合衆国沿岸警備隊、FBI、地元ナッソー当局を含む救助隊は、この船員を探してこの海域を探し回っている。当局はこの行方不明者の氏名 を 公表していないが、アメリカ国民ではないという。(NBC6.net: 5:15 pm EST February 1, 2008)

AutogrillはGrandi Navi Velociのフェリーでの5年間の食堂、小売営業権を獲得(イタリア)

ミラノ発。Autogrill SpAは、Grandi Navi Veloci SpAの8隻のフェリーにおける5年間の飲食の提供と小売業務の契約を獲得したと話した。ここの売り上げは、年間2000万ユーロ相当に上る。

Autogrillは、23軒の軽食堂、8軒のセルフ・サービス式の食堂、5軒のテーブル・サービス式の食堂、14軒の書籍や新聞の販 売 店を経営することとなる、と話した。

Autogrill Italiaの常務取締役Aldo Papaは、これはグループ最初の船上サービス契約で、昨年実施した試験の「肯定的結果」に引き続くものだと語った。

「このことで、弊社では非常なる関心をもって、この販路に注目することとなり、将来の拡大の機会を吟味することとなります。」と語っ た。

Grandi Navi Velociは、シシリー島、サルディニア島、スペイン、チュニジア、モロッコに向う旅客船を含むフェリーを経営している。(Forbes: 02.01.08, 8:00 AM ET)

シンガポールの大臣は、2010年に新しいクルーズ・ターミナルを開設すると語る(シンガポール)

シンガポール発。大型船の新しい波を受け止めるべく、2010年に第二のシンガポール・クルーズ船ターミナルが開設される、と Minister of State for Trade and Industry(=貿易産業大臣)のS Iswaranは、金曜日に語った。

この設備は、来年シンガポール初のカジノ複合施設が開設されるマリーナ・サウス地区で開発されることとなる。

「このターミナルは2010年に竣工する見込みです。」とIswaranは話した。大臣は、費用がどの位になるのかについては語らな かっ た。2010年までには、アジア太平洋地域を150万余のクルーズ船客が通過するものと期待される、と語った。

「シンガポールにとって、世界とアジアの市場の成長を上手く活用し、主要なクルーズの中心地となるためには、新世代のより大型のクルー ズ 船を惹き付ける施設を持つことを確実にしなけれなならないのです。」と語った。(Interactive Investor: 2008-02-01 09:23 GMT)

Incat、20億ドルの取引の期待(オーストラリア)

INCATは昨日、新しい合衆国軍の艦船の設計の予備契約を獲得した。この取引で、タスマニアの双胴船造船業者は20億ドルを稼ぐ可能 性がある。

Incatと子会社のRevolution Designは、合衆国国防省から3個の数百万ドルの設計契約のうち、1個を獲得した。Incat会長のRobert Cliffordは、設計は真剣に検討されることとなると確信している。Clifford氏は、成功すれば、両社にとっては「大金」となると語った。

「過去7年間に亘るオーストラリアとアメリカに弊社が供給した4隻の海軍艦船に投入された努力が、この大成果にとっては大変に重要なも の となりました。」と語った。「そこで学んだ全ての教訓が、今日、弊社が建造している新しい商船に投入されて来たのです。」

20億ドル近くが、Joint High Speed Vessel (JHSV)の買収計画に参加している国際共同事業体の一部となっている、このタスマニアの会社の価値を高めることとなりうる。JHSV計画は、多用途船を建造する様々な 合衆国軍隊と結びついている。Incat共同事業体は合衆国軍に3隻の艦船を供給する経験のお陰で良い状況にある、と語った。

Incat建造のHigh Speed Vessels(=高速船)HSV-X1 Joint Venture、TSV-1X Spearhead、HSV-2 Swiftは、後方支援の他、実験のため、合衆国が使用している。

Australian Navy(=オーストラリア海軍)も、タスマニア設計の艦船から利益を得ており、東チモールの危機の際、Incatの全長86mのWave Piercing Catamaran(=波浪貫通型双胴船)HMAS Jervis Bayを展開した。

Incatの全長112mの艦船は、この提案の基本をなすものであり、オーストラリアで建造される史上最大の双胴船となる。契約獲得者 は、年末までに発表される。

Clifford氏は、8隻か9隻建造することとなるものと期待している。(The Mercury: February 02, 2008 12:00am)

クルーズ船はバレンタインの航海を企画(米国)

日没と星空を約束するバレンタイン・デイの晩餐クルーズに向うStar of Honoluluで、ロマンチックなクルーズをしよう。

このクルーズは、アロハ・タワー・マーケットプレイスの第8埠頭から、午後5時30分に出発し、夕食、娯楽、街の夜景を楽しんで、2時 間 後に戻ってくる。

バレンタイン・デイの企画には、私的な窓側のテーブル、1組の男女につき1枚の写真が含まれる。料金は93.93ドルからで、有効なハ ワ イの身分証明書を有するカーマアイナ(注、ハワイ人)及び軍人は、79.04ドルから(税金と港湾使用料は、料金に含まれない。)。

予約または詳しい情報は、電話983-STAR (7827)番か、ウェブ・サイトへ。(Honolulu Star-Bulletin: Sunday, February 3, 2008)

ボホール島沖のフェリー事故で28人怪我(フィリピン)

土曜日の夜、ボホール州のタグビララン市沖で、旅客フェリーと艀が衝突し、少なくとも28人が怪我をした。

ビサヤに本拠を置くBombo Radyoは、フィリピン沿岸警備隊が、この海難で軽傷を負った28人の乗客を救助して同市の病院に搬送したと、日曜日未明に報じた。

タグビララン警察署長Jacinto Cesarは、旅客船「Ocean Jet(注、正確にはOcean Fast Ferry CorporationのM/V Ocean Jet 3)」は、土曜日の午後8時15分頃、タグビラランに錨を降ろしていた艀と衝突した時、セブ島を出発して航行中だったと語った。

Cesarは、「Ocean Jet」の船長が艀に気がつくのに遅れて事故が起きたとする第一報に言及した。

報道によると、当局者は現在、この海難の原因を捜査中だという。(GMA news.tv: 02/03/2008 07:58 AM)

クルーズ会社が統合(オーストラリア)

Captain Cook CruisesとCoral Princess Cruisesは経営統合し、オーストラリアのグレート・バリア・リーフにおけるクルーズ部門を成長させる計画だ。

この合併取引により、最新鋭の専用小型船を、3泊・4泊・7泊の予定のクルーズで運航する企画が可能となる。

同時に新しい豪華船の予定も立てられており、両社はCoral Princessの小型船を使った予定を立て、一方、Captain CookのReef Endeavourは、2月22日の最後のグレート・バリア・リーフ・クルーズの後で売却されることとなっている。

Captain Cook Cruisesのフィジー及びマレー川3泊・4泊・7泊の旅程と、シドニー港2泊の旅程は、予定通り続行する。(micebtn: Monday, 04 February 2008)

Mirrenはクルーズ船進水へ(英国)

Helen Mirrenは、英国王族によって殆ど独占的に行われてきた任務である、女王の船の命名と進水を初めて行うこととなる。

この女優は、英国君主である女王を、同名の2006年の映画(注、The Queen)の中で演じて、Academy Award(=アカデミー賞)を獲得したが、英国で4月16日に新しいクルーズ船「Ventura」就航を、十分に威厳をもって執り行うものと見られている。

「Venturaのような大きな船の命名をするのは、初めてのことです。」と語った。

この船を運航するP&O Cruisesの常務取締役、Nigel Esdaleは、次のように語った。

「Helen Mirrenさんは、魅力的で活気溢れる英国人気質といった全てVenturaの特徴となるものを体現することとなります。弊社では、Helenさんが本船と係わり合いを 持つことになることを嬉しく思います。」(Ireland Online: 04/02/2008 - 9:20:17)

英国軍特殊部隊がクルーズ船就航でイラクから休暇で戻ることに(英国)

英国軍が引き伸ばしになり過ぎているとの毎日のニュース記事にも拘らず、軍の精鋭特殊部隊は、P&Oの新しい超クルーズ定期 船、Venturaの就航のため、どうやらアフガニスタンやイラクの過激派との戦いから逃れる暇があるらしい。

さて、船体に当ててシャンペンの瓶を割ることは、緑色の服を着た戦闘員の仕事のようには見えないかもしれないが、P&Oは Queen Victoriaの就航の二の舞は避けたがっている。このときはDuchess of Cornwall(=コンウォール公爵夫人)が、瓶を粉砕するというよりは、むしろまんまと跳ね返らせてしまったのだった。これは船員にとっては、最高に縁起の悪いことの 印とされている。

P&Oは安全策を採り、この特殊部隊は船の傍に降下して、Venturaが適切な洗礼を受けることを確実にする。憲兵がサウサ ン プトンで4月16日に、このガラガンチュア作戦を引き受けることとなる(Lost Weekend: February 4, 2008)

沿岸警備隊、男性をクルーズ船Noordamからヘリコプターで搬送(プエルト・リコ)

HH-65 Dolphinヘリコプターの乗員は、日曜日午後11時、プエルト・リコのアグアディアの北、約90海里で、クルーズ船Noordamから男性1人を医療救助した。

合衆国国民のAnthony Naples (78)は、Noordamで尿路閉塞性高血圧のため、直ちに陸上での医療が必要となった。

沿岸警備隊管制官が、Noordamの船員と調整し、アグアディアにあるAir Station Borinquen(注、航空基地)から医療救助のため、救助ヘリコプターを発進させた。Noordamでは、ヘリコプターの乗員が、患者とクルーズ船の看護師をヘリコプ ターに吊り上げた。Dolphinヘリコプターの乗員が、患者をサン・ファンのCentro Medico Hospital(注、病院)に搬送し、そこで更なる医療を受けられるよう、待機していた病院の緊急医療班の職員に引き渡した。(Helicopter Association International: Tuesday, February 05, 2008)

Incatに新船注文(オーストラリア)

造船業者のIncatは、オーストラリアで建造された史上最大の双胴船の注文を受けたことを確認した。

Incatは、アイルランドに本拠を置くMGC Chartering Limited向けの、来年初めに引き渡し予定の全長112メートルの波浪貫通型キャットは、特にヨーロッパのフェリー市場を念頭に設計されたと話した。

この新船は、約40ノットで航行し、乗客は1200人。乗用車415台、あるいはトラック用のレーン長567メートルで、乗用車195 台 も積載できるものとなる。

Incatは、これはオーストラリアで建造された史上最大の双胴船となり、時化の外洋航路でも比類なき耐航性能と快適さを提供すると 語っ た。

粋な旅客設備が、1200人に贅沢な快適さを提供する。(後略)(The Mercury: February 05, 2008 12:00pm)

クルーズ定期船を安心させるために警備強化(ケニア)

Kenya Ports Authority(=ケニア港湾局)(KPA)が、港湾と周辺地域の警備を確実なものにするよう模索しており、クルーズ定期船は4月に寄港を延期している。

KPA(=ケニア港湾局)常務のAbdalla Mwaruwaは、クルーズ定期船は安全性を懸念していると語り、こう付け加えた。

「国内の治安情勢のため、次々にクルーズ定期船が寄港を取り止めているという情報を、我々は受け取り続けているところです。」

モンバサ港は、未だに国内の政情不安の衝撃の下で動揺しており、貨物の取り扱いが減速し、港湾利用者やクルーズ船の代理店に対して、管 理 者は港湾の安全性は無傷だと約束している。Mwaruwa氏は、念入りな安全対策が実施されており、職員、訪問者、施設は安全だと確約し ようとしている。

「海運業界、クルーズ業界に対して、本港は通常通り運営されており、あらゆる船舶の安全性は最優先事項になっていることを確約したいと 願っております。」とMwaruwaは声明の中で述べた。

主張を強調すべくMwaruwaは、同港は未だにLevel One(=第一水準)の警備で運営されており、関係治安機関は警戒態勢にあることを指摘した。

この言質は、12月27日の大統領選挙の結果から生じた論争を引き金に、国内で小競り合いが生じたことを理由に、多くのクルーズ定期船 が 旅程からモンバサを外したことが報告されて、2週間程して発せられた。(後略)(Business Daily: 5 February 2008)

大波がポート・タウンゼント航路の旅客フェリーを襲う(米国)

ポート・タウンゼント発。大波が旅客専用フェリーSnohomishに損傷を与え、フェリー網はポート・タウンゼント―キーストン航路 で一時運休している。

乗客の1人がKING-TVに語ったところによると、今日の午前9時15分に、ポート・タウンゼントからホィッドビー島に向う途中で、 波 を被ったという。フェリーの前部扉を壊し、甲板が水浸しになった。怪我人は報告されていない。波は金曜日にも船首を壊し、船室が水で溢れ ている。

一方、乗用車50台乗りのSteilacoom IIは、今週、アドミラルティー湾で海上試運転を行い、土曜日には、カー・フェリー運航が再開される。

ポート・タウンゼント―キーストン航路は、運輸局が船齢80年のSteel Electric級のフェリー、4隻を、船体の腐食を理由に引退させた11月以来、旅客のみの扱いとなっている。(Seattle Times: Thursday, February 7, 2008)

会社はドメイン・ネームに50万以上も支払う(英国)

あるクルーズ経営者が560,000ポンド支払い、英国の会社がドメイン・ネームに支払った金額の記録を塗り替えた。

Cruise.co.ukは、ドイツの旅行会社Nees Reisenから、既存のドメインにたった1字を付け加えたCruises.co.ukというドメイン・ネームを購入した。

これまでの英国記録は、ASAP Venturesによって最近150,000ポンドで購入されたrecycle.co.ukだった。世界記録はSex.comであり、2006年にEscomによって 700万ポンドで購入されたと報道されている。Cruises.co.ukの新しい所有者は、次のように話している。

「弊社では、トップに立ちたかったのです。インターネット利用者がクルーズ商品、レビュー(=批評)、ニュースを検索する場合、弊社は 最 初の寄港地となりました。」あら、まあ。(Sky News: Thursday February 07 2008)

オーストラリア移民が造船所の技術不足の解決策に(オーストラリア・英国)

オーストラリアの造船所が、同国の技術不足問題の解決の必要性を訴えている。示唆された解決策の1つが、オーストラリア移民の増加。 Tata Technologies CompanyのIncatは、労働者不足のためにフェリーの建造が遅れていると話している。Incat会長のRobert Cliffordは、Tasmania Mercury紙に次のように語っている。

「弊社では1週間当たり12人を配置したいところなのですが、1ヶ月当たり12人なのです。深刻な人手不足です。どこかに隠れているの で はないのです。いないだけなんです。」

同社では、技術不足の結果、100人以上の職が空席になっていると話している。1つの選択としてオーストラリアを考えている人は、 Australia Skilled Occupations List(=オーストラリアの熟練を要する職種一覧) (SOL)を調べるか、実技試験を受けようとするかも知れない。

一方、オーストラリアに行くことに関心のある(そして速くそこに行きたい!)人は、計画されている新しい超音速ジェット機について聞き た いかもしれない。ヨーロッパからオーストラリアへの飛行時間が5時間以内となり、オーストラリアに移民する者にとって、旅行がずっと容易 になる。

オーストラリアは、熟練工を必要としている。オーストラリア査証の申請をする者は、オーストラリア査証の必要条件を満たしているかどう か を知るには、Australian Visa Bureau(=オーストラリア査証局)のオンライン・オーストラリア査証申請書の全ての事項に記入することから始めなければならない。(Visa Bureau: 07 February 2008)

CMA CGMはFincantieriにクルーズ・ヨットを発注(フランス・イタリア)

フランスのCMA CGMは、Compagnie des Iles du Ponant (CIP) の運航向けに2隻の豪華クルーズ・ヨットを建造する件で、Fincantieriとの覚書に署名した。

CMA CGMは、この全長140mの2隻の船に2億ユーロの投資を行う計画。いずれも全て外側の130室の船室、スィートを擁し、その75パーセントがバルコニー付きとなる。引 渡しは、2010年後半の予定。

フランスの経済紙、Les Echosによると、フランスの海外領土のウォーリスとフォテューナに登録され、フランス国旗をたなびかせることとなる。

Compagnie des Iles du Ponantは、現在3隻の豪華クルーズ・ヨットを運航している。Le Ponant、Le Levant、そしてLe Diamantであり、それぞれ船室が32室、45室、115室ある。(Marine Log: February 7, 2008)

別のフェリーが混乱している中、Yakimaが損傷(米国)

Washington State Ferriesは、ブレマートン―シアトル航路でYakimaが運休し、限られた船隊の中でやり繰りしている。この乗用車144台乗りの船は、ブレマートンで金曜日の早 朝、接岸に失敗し、船体に3ヶ所のひびが入った。浸水し、運休した。そのため同航路は、その日は乗用車130台乗りのKitsapだけと なった。

今晩、高速フェリーのSnohomishが、ブレマートンで応援するためにポート・タウンゼント―キーストン航路から転配となる。この 乗 客149人乗りの船は、シアトル行きの午後6時45分の航海を開始し、予定されていたYakimaの代替となる。

土曜日、乗用車130台乗りのChelanは、サウスワース―バション島―ファンロレイ航路からブレマートンに転配となる。これは乗用 車 87台乗りのTillikumの代替となる。Tillikumは印刷された予定を維持することができなかったからである。この三角航路 は、週末は通常の2隻で運航され、月曜日にはChelanがブレマートンに戻る。

乗用車144台乗りのHyakは、鋼板を交換するためにEverett Shipyard(注、造船所)におり、その後、イーグル・ハーバーで年一回の検査を受ける。WSFの新聞発表によると、水曜日には戻る見込みで、ブレマートン航路に配置 される。

土曜日の朝に、旅客フェリーのSnohomishと、乗用車50台乗りのフェリーのSteilacoom IIが交換されると見られていたポート・タウンゼントでは、今日の夕方に交換することとなる。しかしSteilacoom IIは、今夜は、午後4時からポート・タウンゼント発で旅客のみを扱う。乗用車の扱いは、ポート・タウンゼント発で、土曜日の午前6時30分から始まる。

顧客はWSFのウェブサイトを確認するか、最新の運航情報については電話(888) 808-7977番へ。(Kitsap Sun: 03:55 p.m., February 8, 2008)

イタリアのFincantieriはAker Yards入札のために増資を検討(イタリア)

ミラノ発。イタリアの公営造船所であるFincantieriは、ノルウェーの造船所Aker Yardsに入札すべく、増資を検討している、とweekly Il Mondo(=週刊イル・モンド)は投資銀行の発言を引用して報じた。

この週刊誌は、Fincantieriは、韓国のグループ、STX ShipbuildingによってAkerが乗っ取られるのを避けたがっているイタリア、フランス、ノルウェー、フィンランド政府の支援を受けているとも報じている。

STXは、フランスとフィンランドにも造船所を有するこのノルウェーのグループの39.2パーセントを既に買収している。

この増資は、Fincantieriの親会社で国有のFintecnaを含む4ヶ国の政府によって支配されている株式公開会社の賛成が 得 られうるものであるという。

Fincantieriは、Akerの51パーセントを購入する目的で、上場と、Akerに株式と現金を提供することを模索している、 と Il Mondoは付言している。Fincantieriは、この増資計画について論評することを拒絶した。(中略)

提携に対しては疑念を抱くというのが、あらゆる取引に関するEUの独占禁止の立場であり、これはFincantieri/Akerが統 合 されると、世界のクルーズ定期船部門の建造において、70パーセントを占めることになることにも向けられる。

業界筋では、ヨーロッパ委員会は、特定のクルーズ部門だけというよりはむしろ、広く市場を定義して市場占有率を調査するだろう、と話し て いる。

委員会の市場の定義に関する立場は、5月に纏められることとなっているAker/STXについての詳細調査結果によって明らかにされ る、 と同筋では話している。(Forbes: 02.08.08, 6:34 AM ET)

代理店は景気後退がクルーズ販売を減速させるとは考えていない(米国)

食事、活動、旅程、そして豪華さの選択の拡大が2008年のクルーズ業界を方向付ける傾向。しかし大きな謎が価格だ。

Cruise Lines International Association(=クルーズ客船会社国際協会)では、2007年度は、2006年度よりも4.6パーセント増の1260万人がクルーズしたと見積もっている。同団 体では、景気後退にも拘らず需要は持ちこたえ、2008年度は1280万人の乗客があると考えている。最近、CLIAが行った旅行代理店 500社の調査では、その90パーセントが、2008年度のクルーズ販売は、2007年度と同等かそれ以上と予想しているという。休暇の 都合のつく消費者は、クルーズを買うかもしれない。

「より不透明になっているものは、この市場の中にあって、多くの商いは今年の後半に出て来るでしょう。」と CruiseCompete.comのHeidi Allison Shaneは語った。

カリブ海とバミューダに向うmega-ships(=特大船)が小緩み市場になる、とHeidiは予言した。

CruiseCritic.comの編集者Carolyn Spencer Brownは、本当の商いは、クルーズ客船会社船隊におけるより古い船において見られるだろうと予想している。

2008年に就航する大型船には、CunardのQueen Victoria、Holland AmericaのEurodam、そしてCelebrityのSolsticeが含まれる。この他、5月のRoyal Caribbean InternationalのIndependence of the Seas、4月のMSC CruisesのPoesia、6月のCarnival Splendor、11月のPrincess CruisesのRuby Princess、そして12月にはMSC CruisesのFantasiaが就航する。(Press-Enterprise: 01:51 PM PST on Saturday, February 9, 2008)

Cookの最後の航海(オーストラリア)

競争の激化で古株は珊瑚礁の外に押しやられた、とMike Heardが伝えている。

クルーズのにわか景気には、予期せぬ副作用があった。Captain Cook Cruisesがグレート・バリア・リーフへの運航を終了することとなった。競争の激化で利益が出なくなったためだという。

P&OとPrincess Cruisesにより南太平洋の収容力が増大し、Captain Cookの市場占有率が失われたのである。

「あちらのクルーズは、弊社のものとは異なります。」とCaptain Cookの取締役Jackie Charltonは話している。「しかしある程度は、弊社は同じ乗客を分ち合っているのです。」

このシドニーに本拠を置く客船会社は、ドル高の影響も受けており、この影響でより多くのオーストラリア人が、ヨーロッパ、アジア、アラ ス カでクルーズをするようになっている。

Captain Cookは、12年間に亘って、3泊、4泊、7泊のグレート・バリア・リーフでの航海を運航してきた。最近では、乗客150人乗りの船、Reef Endeavourを使用していた。

最後の航海は2月22日の出発で、その後、船は売却される。(後略)(Sydney Morning Herald: February 9, 2008)

最後の合衆国遠洋定期船が不明の場所に向う(米国)

アメリカ国旗の下で航海するために合衆国で建造された最後の歴史的に有名な遠洋定期船のIndependenceは、金曜日、サン・フ ランシスコの波止場の係留場所から曳航され、未知の将来へと向った。

まるで霊か、過去を逃れた幽霊のように、深い霧の中を、静かにゆっくりと埠頭を離れていった。

Independenceは、往時、有名な船だったが、それは大昔のこと。この定期船は、57年前の今月、ニューヨークから地中海に処 女 航海を行った。

この古い船は、新しい名前が付けられて出港した。夏以来、Oceanicと呼ばれている。その航海は些か謎めいている。最後の船主であ る Norwegian Cruise Lineは、昨年、本船を売却したものの、今週、新しい所有者が誰なのかを話すのを拒絶した。

その行き先についてさえも、小さな謎がある。今週初め、本船の代理人であるInchcape Shipping ServicesのLeon Hallは、最終寄港地は「まだ決まっていない。」と語った。しかし金曜日には、目的地はシンガポールと記載されていた。

海事関係者の間では、多くの推測がなされており、本当の目的地はインドかバングラデシュの解体工場と言われている。この7年間、自力で 航 海して来なかった船齢57年の汽船には、もう大して未来はないのだ。

「偉大な船の1隻でした。」とIndependenceについて本を書いている遠洋定期船の専門家、William Millerは語った。「しかし確実に日の目を見たのでしょう。私は解体のために売却されることに50セント掛けますがね。」

古い船舶の愛好家らの間では噂が飛び交い、Independenceの運命について、インターネット上で報告されている。

ボストンの船舶狂のEric Jamesのような人は、この船はアスベストのような有毒物質で一杯なので、不法に合衆国の外に持ち出されるのだと言っている。愛好家らは、合衆国旅客船の記念品として保 存すべきだと話している。しかし本船を保存する正式な動きはなく、一度、金門海峡の外に出たことがあったものの、恐らくは手遅れだった。

Independenceが解体されたならば、合衆国船籍の商船群の1隻としては、惨めな最期となる。Independenceは Bethlehem Steelにより、マサチューセッツ州クィンシーで建造され、1950年に進水した。Independenceと姉妹船のConstitutionの船価は、5000万ド ルだった。いずれの船も乗客1,000乗りで、1等が295人、23ノットを出すことができた。

まず初めにニューヨークからイタリアのジェノバに航海した。American Export Linesの大西洋横断の南航路で、乗客らは「The Sun Lane(=太陽航路)」と呼んだ。有名な映画スターや重要人物のお気に入りであった。

元大統領のHarry Trumanとその妻が、少なくとも1回はIndependenceで航海している。しかしジェット機が大西洋横断定期船を葬り去り、1960年代に、この2隻の船は売却 された。

Independenceは、1968 hooker(=1968年のばか者)のように、けばけばしいポップ・アートで塗装され、飾り立てられた。船の側面にはピンク色の強烈な日光の薔薇、喫水線のちょうど上に は誘惑するように見える2つの巨大な目が描かれた。題材はGo-Go cruises(注、「飛んでるクルーズ」の意)だった。

それは失敗に終わり、船は係船され、2~3回転売されて、遂に1980年に、Independenceはハワイ諸島周辺で航海を始め た。

船は合衆国旗の下、1週間のハワイ・クルーズを21年間に亘って毎週土曜日に行った。一方、Constitutionは、ハワイの Independenceと一緒になったが撤退し、1996年に解体工場に向う途中、沈没した。

Independenceは1隻で維持してきた。ハワイでは幸せで、人気のある運航だった。2000年末には、 Independence は、Steamship Historical Society of America(=アメリカ汽船歴史協会)から、Ship of the Year(=今年の船)賞を受け取った。

しかし親会社のAmerican Hawaiian Cruisesが、2001年のテロリスト攻撃後、観光業が落ち込む中、破産した。本船は最後の航海を行ってから、ホノルルを出港し、2001年11月8日にサン・フラン シスコに到着した。これが自力で行った最後の航海だった。

船は湾内を転々とし、ベニシア近郊のお蔵入り船隊の中で過ごしたことさえもあった。最終的には、2004年に、野球場からそう遠くない 第 70番埠頭に係船した。

噂が飛び交っていた。復帰する、ニュー・オーリンズかドバイで洋上ホテルになる。しかし何も起こらなかった。Independence は ちょっとした目印としてたたずんでいた。全ての波止場に、湾の稜線を背景に2本の煙突を付けた古くて白い遠洋定期船がいるわけではなかっ た。

「寂しいですね。格好良い船ですよ。」と食堂のRampの隣の埠頭からRubyという貸切船を操船しているJoshua Pryor船長は話した。

隣の埠頭のRampageというヨットで働くAndrew Wongは、Independenceを見ると故郷を思い出すという。「ハワイで子供の頃、この船を見かけていたものです。」と話した。

金曜日の午前10時頃、昨年、Queen Mary 2がサン・フランシスコを訪問したときにも担当した砂洲水先人のTom Millerが、ゆっくりとこの老朽船を停泊場所から外に案内した。Delta DeannaとDelta Lindaという2隻の曳き船を使って本船を引き出し、それから湾中央の方を向くよう向きを変えた。外航曳航船のPacific Hickoryによって曳航できるよう、本船の位置を定めた。

湾には濃くて低い霧(注、「サン・フランシスコ特有の霧」を指す)が、きのこスープ(注、「混沌としたもの」を指す)のような濃さで広 がっ ていた。Independenceは見え隠れしていた。午前11時30分頃、この老朽船は、錆びて船体に縞が入り、煙突に塗装された花 は、年月と放置のために色あせていたが、ゆっくりと霞の中に消えて行った。

「最後の出港には相応しい天気です。」とIndependenceに関する本を書いたことのあるWilliam Millerは語った。「一種の詩のようです。」(San Francisco Chronicle: Saturday, February 9, 2008)

NCLは2隻目をハワイから撤退(米国)

クルーズ船のPride of Hawaiiが島嶼間運航から撤退して1週間も経たないのに、月曜日、NCL Corp.はPride of Alohaの船籍を変更して、5月11日にアジアで展開すると述べた。

これでハワイに留まるNCLのクルーズ船は、Pride of America、1隻だけとなった。Pride of Alohaは、Star Cruisesの下で、今年の夏に運航を開始する。

NCL会長で最高経営責任者であるColin Veitchは、ハワイ市場における全体的な価格水準は、西海岸に本拠を置く安上がりの外国船籍の船の拡大によって「driven down(=追い詰められた)」と語った。

NCLは、外国船籍のクルーズ船がハワイで運航することを阻止することとなりうる連邦法令の改正に賛成している。

NCLは、Princess CruisesやHolland American Linesといった競合他社は、ハワイに来る前にメキシコのエンセナダといった外国の港湾で時間を費やさず、法律に違反していると話している。

しかしCruise Line International Associationとハワイ州知事のLinda Lingleを含む数人の合衆国の知事は、この法律改正は不公正であり、地元経済に悪影響を及ぼすと話している。

NCLでは、ゆくゆくはPride of Hawaiiをハワイに復帰させたいと話した。この船は、ヨーロッパ市場向けにNorwegian Jadeと改名し、2月4日に出発した。(Bizjournals.com: Monday, February 11, 2008 - 1:49 PM HAST)

Dublin Portはフェリー業績好転を報告(アイルランド)

Dublin Port Companyは、昨年、同港を通過したフェリー利用者数が回復したと報告している。

それによると、ダブリン港を通過したフェリー旅行者数は130万人以上であり、2006年度よりも11.5%増。近年の減少傾向を逆転 さ せた。

観光客の乗用車数は、6%増の271,320台だった。5社のフェリー会社がダブリン港から運航している。すなわち、Irish Ferries、Stena Line、Norfolkline、P&O Irish Sea、そしてIsle of Man Steam Packet Companyの5社。(RTE.ie: Monday, 11 February 2008 12:34)

Queen Mary建造者は耳を揃えて支払え(フランス)

サン・ナゼール発。巨大な豪華定期船Queen Mary 2のフランスの造船業者とその下請業者は、月曜日に連絡通路が崩壊して16人死亡した事件で、それぞれ177,500ユーロの罰金刑を科された。

造船業者のLes Chantiers de l'Atlantiqueと、連絡通路を建造したEndelは、2003年11月に発生した事故において、過失致死罪で有罪となった。

建造当時世界最大の定期船だったQueen Mary 2は、引渡し前の海上試運転の実施時には、サン・ナゼールの乾船渠に入渠していた。

裁判所は造船業者は「指揮系統の編成を欠いていた」点で有罪とした。そしてその下請業者は、連絡通路の建造において適切な業界水準に 従っ ていなかったとした。

しかし、同一の起訴において3年の禁固刑に直面していたそれぞれの会社の4人の従業員、計8人については、無罪判決を言い渡した。この 判 決に、法廷内では怒りの声が炸裂した。

「じゃあ、誰が殺したんだ?誰も殺していないと言うのか?」と、事故で母親と祖父を亡くしたYann Bartolomeは叫び、怒って法廷から飛び出した。

この17層、150,000トンの定期船は、イングランドのサウサンプトンからフロリダのフォート・ローダーデールに向う処女航海を 行っ て2004年に就航した。その後、一連のカリブ海クルーズや、リオ・デ・ジャネイロへの旅行をしている。

2006年に、世界最大のクルーズ船の地位は、フィンランド建造のFreedom of the Seasに奪われた。この船は、Queen Maryが2,620人であるのに対して、4,400人の乗客を乗せることができるものだ。(News24: 11/02/2008 21:28)

占領下のキプロスでシリアとの不法連絡船を開始(キプロス)

キプロス北部の占領体制では、シリアのラズキエとファマグスタ間で、不法フェリー運航を再開すると発表した。

このフェリー運航は「Akgunler」という会社がグルジア船籍の船を使って行ってきたものだが、グルジア当局の干渉があって運休し て いた。

Radio Bayrakは、この不法運航は、今後はトルコ船籍の船によって行われると報じている。

外務大臣とされるTurgay Avciは、船が係留されていたことから、ファマグスタではなく占領下のキレニア港から、シリアの都市ラタキアに向けて今日の運航を開始すると語った。しかしこのフェリー 運航は、以前と同じように、ファマグスタとラタキア間を結ぶこととなる、と付け加えた。(Famagusta Gazette: 11.FEB.08)

クルーズ関係者:縮小したハワイのクルーズは依然として危機的状況(米国)

ホノルル発。巨大クルーズ定期船が去り、更にもう1隻が脱落しても、Norwegian Cruise Linesでは、ハワイ周遊クルーズは依然として危機的状況にあると話している。

州政府当局者と国会議員は、この観光業の中で成長著しい部門を救うための最善の方策を巡って分裂している。

NCL Americaの最高経営責任者、Colin Veitchは、政治家は最後の船であるPride of Americaをハワイ諸島に維持することに集中すべきだと話している。

Linda Lingle知事と州政府の観光当局者は、他の全てのクルーズ船が合衆国本土からハワイに来る前に、外国の港湾でより時間を過ごすよう求めるCustoms Bureau(=関税局)が提案した規則が気に入らないでいる。

NCLは、合衆国船籍による島嶼クルーズを保護するため、この規則を欲している。ハワイ州の下院議員の派遣団は、この問題に関しては、 概 してNCLを支持している。(KPUA: Wednesday, February 13th, 2008 10:08 AM HST)

乗組員はCarnivalを訴える(米国)

ポート・カナベラルに本拠を置くクルーズ船で働いているある乗組員が、火曜日、連邦裁判所にCarnival Corp.を相手取って訴訟を提起した。このマイアミに本拠を置くクルーズ客船会社は、この女性とその他Carnivalの船に乗務する乗組員を「forced labor, slavery and/or human trafficking(=強制労働させ、奴隷にし、更に人身売買)」していると訴えている。

マイアミのU.S. District Court for the Southern District in Florida(=フロリダ州南部地区合衆国地方裁判所)に提出された訴状において、33歳の南アフリカ国民のReshma Harilalの訴訟代理人は、現在、働いているCarnival Gloryというクルーズ船から下船させてくれるよう求めている。この訴訟ではまた、旅券の返還と、労働する合意のあった分の賃金を支払うよう求めている。

「依頼人が語ったことに拠りますと、低い地位で働いている乗組員が他にもおり、乗船時に合意のあった額よりも低い賃金が支払われている と のことです。」とマイアミに本拠を置く法律事務所Lipcon Margulies & AlsinaのTonya Meisterは話した。「本件は、単なるお金の問題ではありません。人間はこのように扱われてはならないのです。合意していない条件の下で労働を強いられてはならないの です。以上が、本件の概要です。」

Gloryを運航しているCarnival Corp.の一部門、Carnival Cruise Linesは、火曜日の晩に、この申立てを否定し、「completely false(=全くの虚偽)」であり「baffling(当惑するもの)」であるとする声明を出した。

Harilalの乗務するCarnival Gloryは、土曜日にポート・カナベラルを出港した。

法廷文書によると、Harilalは「stateroom stewardess(=客室係)」として南アフリカから遣って来たという。隔週で、約1,500ドル支払われる仕事であった。

ところが申立てによると、この職種に就くことを意味する契約に署名した後、既にこの外国船籍の船に乗務した後で、Harilalは、隔 週 で約250ドルから300ドルの「lower position(=より低い地位)」で働くよう言い渡された、と訴訟では主張している。

この地位とは、彼女の弁護人によると、assistant cabin steward(=船室給仕係助手)だという。

この訴訟では、Harilalが土曜日かその辺りに「refused to work in the lower position at the lower rate of pay(=低賃金のこの低い地位で働くことを拒絶した)」と申し立てており、Carnivalに対して「return her passport so she could leave and return home(=退職して帰国できるよう旅券の返還)」を求めている。

それどころか、Carnivalは旅券の返還を拒み、「against her will(=意に反して)」Harilalが船に留まるよう「forced and/or psychologically coerced(=強制し、あるいは精神的に強要した)」と主張している。

声明文において、Carnival Cruise Linesは次のように話している。「Reshma Harilalは2000年以来、Carnivalで勤務して参りました。stateroom stewardess(=客室係)の地位で弊社に就職したものであり、現在、stateroom stewardess(=客室係)として雇用しております。過去7年以上に亘り、本クルーズ客船会社との複数の契約に応答して来ております。本件訴訟における申立ては、全 くの虚偽であるばかりではなく、当惑するものであり、弊社としては、元気に自己弁護することを楽しみにしております。」

Gloryは、火曜日にベリーズを出発してバハマに向っている。バハマには金曜日に到着予定。本船は、土曜日にポート・カナベラルに戻 る 予定になっている。

Harilalの弁護人は、船に苦情をファックスで送り、バハマに船が着く金曜日にHarilalが船から降ろされて、マイアミに連れ 戻 されることを望んでいると話した。

Harilalは観光査証を保持しており、フロリダに住む娘と暮らすつもりだ、と弁護人のMeisterは語った。(後略) (Florida Today: February 13, 2008 1:08 am)

ウガンダの船舶事故の犠牲者増える(ウガンダ)

カンパラ発。生後5ヶ月の赤ん坊と4歳の男の子を含む30体の遺体が、週末に船舶の衝突があったウガンダのビクトリア湖から収容され た、と今日、警察が話した。

「収容された遺体の数は、30体です。更に死亡者がいないか、調べようとしています。」と事故が起きたマユゲ地方の警察署長 Winifred Butazi(注、女性)は語った。「生存者の捜索はまだ続いています。」と付け加えた。

漁師と通勤者を乗せた2隻の船は、日曜日の晩に衝突した。衝突当時、約40人が乗船していたものと言われている。遺体のうち29体は、 親 族によって確認されている。(The Times: Feb 14, 2008)

2008年、ワシントンに花見に行こう(米国・英国)

ワシントンDCに本拠を置くディナー・クルーズ運航事業者であるOdysseyは、現在、新たに改装した船Odyssey IIIでのディナー・クルーズの団体割引をしている。これには、3月から4月にかけて行われるこの都市の毎年恒例のCherry Blossom Festival(=桜祭り)に行く、ワシントン港周遊夕方特別長距離航海が含まれる。

この船は、昨年暮れに250,000ポンドかけて改装し、3時間のクルーズの間、ジャズやスィングの楽団が演奏する踊り場の他、今や3 枚 のガラスの天窓のある食堂が呼び物とされている。

Cherry Blossom Festival(=桜祭り)では、港の桜の木の花を見ることができる。これは1912年に、日本の天皇が20世紀前半の両国間のつかの間の友情を祝ってアメリカ人に贈っ たもの。

同社では、20人を超える団体にはクルーズの割引を行う。詳しい情報は、電話001 866 816 3463へ。(Group Travel Organiser: 14 Feb 2008)

好況のクルーズ船業界がオークランド港に圧力(ニュー・ジーランド)

世界で最も豪華な定期船Queen Victoriaが、太平洋発横断でネーピアに到着した。

そして以前にも増して多くの定期船が、ニュー・ジーランド海域をクルーズするようになっており、業界内部の者はキーウィ(注、 「ニュー・ ジーランド」の意)の港湾は、よりクルーズに使い易いものになる必要があると話している。

今日、ネーピアに90,000トンの洋上の豪華品が遣って来た。Queen Victoriaは、これまで同市を訪問した最大の船であり、乗船している者は、喜んでこの国を観光し、金を使う2000人の乗客だ。

ニュー・ジーランドの1つの港にクルーズ船が到着する毎に、100万ドルが消費されると見積もられている。地元経済にとっては利益にな る が、多くの港では社会基盤を欠いているので台無しになっている。オークランドでさえ、対処するのに必死になっているのだ。

今シーズン、記録破りの73隻のクルーズ船が、約120,000人の乗客を乗せて到着するものと見られている。昨シーズンはたったの 46 隻だった。

「この産業を成長させ、オークランドで全てを賄おうとするのならば、クルーズ船ターミナルを持つ必要があるので、投資する必要があるの で す。」とChamber of Commerce(=商工会議所)のMichael Barnettは話した。Barnettは、Queens Wharf(=クィーンズ埠頭)が最適だろうと話している。

そこは現在、山積みの日本の中古車とバナナの箱のために利用されているところだが、2隻のクルーズ船が同時に入港した際には、到着ター ミ ナルの予備として使われてもいる。

「1945年に建築された上屋があり、大金を使う可能性のある多くの人々を招く施設としては、世界水準からして本当に貧弱なものなんで す。空港と比較してみてください。もし空港がこんな風だったら、皆さんは憤慨するはずですよ。なぜクルーズ客だったら良いことになるので しょうか。」とCarnival Australiaの最高経営責任者Ann Sherryは話した。

Barnettは、中央政府がオークランド港を悩ませている不備な点を補うべく援助すべきだと話している。

「オークランド港が商取引上の問題を取り上げるのは難しいでしょう。というのは全ての利益はニュー・ジーランドの他の地方に流れ込むも の だからです。」

観光業界関係者は、第一印象はクルーズ客船事業に含めて考えていると話している。なぜなら、滞在を楽しんだならば、クルーズ客はしばし ば より長期の訪問のために戻ってくるものだからだという。

このことは、オークランド、ネーピア、その他の港湾が堂々とクルーズ客を迎えることができたならば、国中の小売業者、観光業者が楽して 儲 けることができることを意味するものだ。(TV3 News: Fri, 15 Feb 2008 05:57p.m.)

フェリー職員、時間外労働でスト(英国)

始業時間を巡って交渉が決裂し、ハンプシャーの100人以上のフェリー職員が、争議行為を行うことになった。

WightlinkのRail Maritime and Transport (RMT)(=鉄道海上輸送)組合の組合員は、月曜日から、グリニッジ標準時間5時30分より早くに始業することを拒絶する。労使間で変更合意がないのに、会社が始業時刻 をグリニッジ標準時間5時に早めるよう強要した、と批難している。

Wightlinkの広報担当者は、会社側は出来るだけ速やかにこの紛争を解決するよう、RMTと団交を継続していると語った。

組合側では、この争議行為でポーツマス―フィッシュボーン航路の早朝便が影響を受けることになる、と話している。後発便も間接的に影響 を 受けることになるかもしれない。(BBC News: Saturday, 16 February 2008, 10:38 GMT)

金門―厦門間のフェリーで火災、19人救助(台湾)

金門(チンメン)郡の辺鄙な港で、昨日の11時15分に旅客フェリーで火災が発生したが、乗船していた19人の乗組員全員は救助され た。一時は炎に包まれたが、結局は4時52分に鎮火した。乗組員のうち1人だけが、軽い気道熱傷を負ったと報告されている。

火災は、金門船籍の「Tong An」という380人乗り1000トンの船で発生したもので、中国南東部の厦門(シアメン、アモイ)から、台湾の実効支配する金門(チンメン)のShuitou Wharf(注、埠頭)に到着後に発生した。37人の乗客は、全員が下船した後だった。(中略)

中国と金門間のMini Three Links(=小三通)航路が2001年に開設されて以来、この航路を航行する旅客船で火災を起こしたのは初めてのこと。

速報では、この火災は欠陥のある電線によって火花が散ったことによるものと推測されている。

金門郡警察、消防署、高雄(カオシュン)港湾局では、火災の本当の原因を決すべく、捜査を開始している。(China Post: Sunday, February 17, 2008)

S.S. Caribouの船員の最後の生き残りが84歳で死亡(カナダ)

ニュー・ファンドランド州、コーナー・ブルック発。1942年にニュー・ファンドランド沖で、S.S. CaribouがドイツのU-boatの攻撃を受けた際の最後の生存船員で、最後の生存者の1人と考えられている男性が死亡した。

John Matthews(84)は、長年の肺関連の合併症により、先週の木曜日、病院で亡くなった。

「私が子供の頃、何度も話してくれたようなものではありませんでした。」と娘のDiane Thistleは、あるインタビューで話した。「父にとっては大変に辛い出来事で、涙を誘うようなものだったので、努めてその話題を避けようとしていました。」

19歳の時、Matthewsはニュー・ファンドランド州ポルトーバスクとノース・シドニー間で運航していた旅客フェリーに乗務し、甲 板 で見張りの仕事をしていた。

1942年10月14日の早朝、ドイツの潜水艦U-69の攻撃を受けたのだった。1発の魚雷が船に穴を開け、船は沈み始め、乗っていた 者 全員は、カボート海峡の凍てつく海に投げ出された。ニュー・ファンドランド沖であった最も悲惨な海難の1つで、137人の犠牲者を出し た。

HMCS Grandmereが、数時間後に凍りそうな冷たい水の中から101人の乗客、船員、軍人を救助した。多くの生存者が、満杯になった救命艇や筏の中で身を寄せ合い、身の安 全を心配して救助の望みを託して数時間、大洋で過ごしたと報告した。

この沈没事故は、戦争が世界中で猛威を振るっていたにも拘らず、ニュー・ファンドランド人が感じていた安心感を拭い去るものだったと言 わ れている。(中略)

長年に亘ってMatthewsは、この沈没事故を記念する行事の幾つかに出席していた。

Dianeとその夫は、彼が46人の生存船員の最後だと確信しているが、まだ生きている生存者が何人なのかについては、多少はっきりし な いところがある。(ChronicleHerald.ca: Sun. Feb 17 - 5:23 AM)

ブロワード海域で行方不明のクルーズ船労働者を捜索(米国)

合衆国沿岸警備隊の航空機と艦船の乗員は、今朝未明に船外に落ちたかもしれないクルーズ船労働者を、北ブロワード沿岸沖で捜索してい る、と当局者は話した。

28歳の中国人が、Celebrity Cruise LineのConstellationで、午前6時の点呼の際に姿を見せず、行方不明になったと通報された。本船はカリブ海観光を終えてポート・エバグレーズに今朝、接岸 した。沿岸警備隊によると、最後にこの男性を見掛けたのは午前5時頃だった、と同船の職員は報告したという。船の乗組員が、この11層の 甲板からなる船内を捜し、午後1時40分に男性が船外に転落した可能性がある、と沿岸警備隊に通報すべく連絡してきた、と当局者は話し た。

この28歳の男性の氏名、出身地は直ちには公表されなかった。

現在、沿岸警備隊は、ヒルズバロ・ビーチ(=浜)の南端、パンパノウ・ビーチ(=浜)のちょうど北に位置する、ヒルズバロ・インレット (=入江)沖の24マイル四方に集中している。(Sun-Sentinel.com: 4:26 PM EST, February 18, 2008)

Sophia Lorenがクルーズ船MSC Poesiaを命名することに(イタリア・英国)

イタリアの偶像で、有名な映画スターのSophia Lorenが、MSC Cruisesの最新の船であるMSC Poesiaを、来月(注、2ヵ月後の誤り)、スターが勢揃いする就航式で命名する。

約1800人は、大半が旅行業者であるが、ドーバーで4月5日にある就航式に招待されている。このクルーズ客船会社が、イタリアの国外 で 船を就航させるのは初めてのこと。

新船の名付け親であるLorenは、真夜中に船を命名することとなる。招待客の面前で生演奏する他の有名人には、歌手のKT Tunstall、イタリアのオペラ歌手のAndrea Bocelli、そしてRonnie Scott楽団を引き連れたジャズ歌手のPeter Grantがいる。

その夜は、米国の芸能人のBrian Olsenが娯楽を提供し、BBC Radio OneのFearne Cottonがディスク・ジョッキーを務める。MSC Cruises UKの代表取締役、Claudia Bainoは、次のように語った。

「英国でのMSC Poesiaの命名は、地元の顧客とメディアの双方に対して、MSC Cruisesの全てを直接体験していただく機会を提供するものでございます。」

この船は、船室が1,275室あり、船隊における9番船であり、MSC OrchestraとMSC Musicaの姉妹船に当たる。就航後、ドーバーからベニスに向う13泊の就任旅行を行い、今年の夏はベニスを本拠とすることとなる。(Travel Weekly UK: 18 February 2008)

たったの3時間でノルマンディー(英国・フランス)

Normandie Expressでノルマンディーへの超高速休暇を今週末に取ろう。横断時間がたったの3時間の卓越した高速双胴船だ。

Brittany Ferriesは、2月21日から25日まで、プリマスとロスコフ間で運航する予定。

このハイテク船は、通常はポーツマスから海峡横断する乗客を乗せているが、同社では、冬期修理中のPont l'Abbeの代わりにプリマスから試験的に運航することに決めた。地元民がフランスに慌しく訪問する機会を提供するものだ。

乗客850人乗りのNormandie Expressは、海峡(注、イギリス海峡)最大の高速フェリーで、水力ジェット推進で時速50キロ近い巡航速力を出すことができる。徒歩客は僅か20ポンドで、当日限り の往復旅行を楽しむことができる。

予約は、ウェブサイトか、電話0871 244 1400番へ。(Homes Worldwide: Mon, 18 Feb 2008 16:40:42 +0000)

ベンガル湾で旅客フェリーが沈没し、3人溺死、15人行方不明(バングラデシュ)

2月19日、ダッカ発。火曜日の朝、首都ダッカから約310キロ南東にあるバングラデシュのコックス・バザール地方のベンガル湾沿岸の Moheshkhali南東部で、約100人が乗船したフェリーが沈没し、3人が溺死、15人が行方不明になった。

警察筋によると、地元民が子供の遺体3体を収容したが、他に15人が依然として行方不明だという。地元救助隊が行方不明者の捜索を行っ て いる。

電話連絡が取れた地元新聞記者がXinhua(=新華社)に語ったところでは、乗客らはMoheshkhaliからある宗教行事に出席 す るために向うところだったが、過積載のためにフェリーが海岸近くで沈没したという。(Xinhua: 2008-02-19 16:33:22)

歴史的なフェリーが沈没(オーストラリア)

歴史的なシドニーのフェリーが、メルボルン港の底に沈んだ。

船齢98年のMV Lady Chelmsfordは、午前6時頃、波止場地域のビクトリア・ハーバー(=港)で沈没し始めた、と警察は話した。

海上警察巡査長Peter Osborneは、この船齢98年の船は、フェリーが浸水し始めているとの連絡を受けて現場に到着して10分余りの間に、9メートル以上も海に沈んだと語った。(中略)

ごく最近、観光船として使われていたが、沈没当時、この船には誰も乗船していなかった。

Lady Chelmsfordは、現役の木製スクリュー船である、2隻しかないLady級のうちの1隻。

本船は1910年に建造され、1971年までシドニー港内で定期運航し、2005年にメルボルンの運航事業者に売却されるまで、アデ レー ドで使われていた。(NEWS.com.au: February 19, 2008 04:19am)

検察官、Queen Mary 2の事故判決で上訴(フランス)

フランス、サン・ナゼール発。世界最大の遠洋定期船、Queen Mary 2の2003年の死亡事故の損害を賠償するよう建設会社に命じたものの、会社幹部の過失致死罪に関しては無罪とした裁判所の判断に対し、検察官は上訴することになる、と裁 判所は水曜日に話した。

2003年11月、フランス西部のサン・ナゼールにあるこの造船所での見学会で、連絡通路が崩壊し、この船の処女航海を前にして、15 人 が死亡、29人が負傷した。2005年にはこの事故による怪我で、もう1人が亡くなっている。

今月、サン・ナゼールの裁判所は、この遠洋定期船を建造していたChantiers de l'Atlantiqueという会社と、連絡通路を建設したEndelという会社に対し、本件の130人の民間人に対して、連帯して950万ユーロ(1380万米ドル)の 損害を賠償するよう命じた。また裁判所は、それぞれの会社に対して、177,500ユーロ(約260,000米ドル)の罰金刑を科した。 両社の8人の従業員の過失致死罪については、無罪とした。

この判決の前に、検察官は、会社幹部に対して最長3年間の懲役刑など、より厳しい刑罰を科すよう求めていた。水曜日の声明において、裁 判 所は、検察官は上訴を決定したが、理由を明らかにはしなかったと述べた。

事故は、現在Cunard Lineによって運航されている長さ1,132フィート(345メートル)の定期船に対し、長期に亘る影響は与えなかった。(PR-Inside.com: 2008-02-20 21:44:45)

フェリー事故で和解(米国)

ニューヨーク市は、2003年10月のStaten Island ferryの事故で片足を失った男性に650万ドルの和解金を支払う、と水曜日に弁護士らが語った。

この男性Shriram Agniの右足は、フェリーがスタテン島のコンクリートの埠頭に激突して11人が死亡し、大勢が負傷したときに、潰れた。市のLaw Department(=法律局)とAgni氏の弁護人Anthony Bisignanoは、合意に達したことを確認した。

市では、事故関連で傷害を負ったと主張する186人の約3分の2との間で和解し、総額で3400万ドルになっている、とLaw Department(=法律局)は話した。最高支払額は、両足を失った男性1人と女性1人に支払われた約900万ドルだった。

Agni氏(61)は、フェリーが衝突した2003年10月15日、仕事から帰宅する途中だった。州政府の使用人であり、事故の1年後 に 職場復帰した、と弁護人は語った。(New York Times: February 21, 2008)

衝突でフェリー、アマゾンに沈没(ブラジル)

ブラジルのアマゾン河で艀と衝突してフェリーが沈没し、少なくとも3人が死亡、20人が行方不明になったと報じられている。

アマゾンのジャングルの州のイタコアチアラ近郊で夜間、衝突したもので、犠牲者の大半はフェリーの船室に閉じ込められたと見られてい る。

当時、フェリーには100人以上が乗船していた、と地元筋では話している。救助隊幹部は、20人の行方不明者が生きて見つかる可能性は 低 いと語った。海軍艦船とヘリコプターが、捜索活動を支援すべく使用されている。

州消防局の広報官Clovis Araujoは、近くの船上警察署と多くの小型船が、フェリーのAlmirante Monteiroから92人を救助したと話した。重貨物を積んだ艀の損害や死傷者についての報告はなく、広報官は通信社のAssociated Pressの報道を引用していた。確認された死者は、女性1人と子供2人だと付け加えた。

州政府公安部の広報官Aguinaldo Rodriguesは、生存者の殆ど全員は、フェリーの甲板でハンモックで寝ていた乗客と思われると語った。衝突の原因を特定するのはまだ早すぎるとしながらも、水曜日の 晩には月食が始まっており、視界が「very poor(=大変に悪かった)」と付け加えた。

この衝突は、河の離れた支流で発生したもの。フェリーは165人の乗客を収容できるが、事故当時は満員ではなかった。

衝突原因を特定するために調査が開始され、90日以内に第一次報告がなされるものと見られる。(BBC News: Thursday, 21 February 2008, 16:53 GMT)

カビテ州沖でフェリーが沈没、沿岸警備隊が油の流出を点検(フィリピン)

フィリピン沿岸警備隊は現在、水曜日の真夜中少し過ぎにカビテ市でフェリーが沈没したことを原因とする油の流出について点検している。

Radio dzBBは、木曜日、フェリー・ターミナルに接岸していたMetro Ferry Star所有のフェリー、M/V Avelinaの沈没で、怪我人はいなかったと報じた。

報道によると、M/V Avelinaは機関発動機の修理のために、これより前、カビテ市の埠頭に接岸していたという。しかし船の修理工が機関室の蓋を締め忘れたために海水が船内に入り、発電機 が故障した。同地の悪天候による高い波が打ち寄せて、この状況は更に悪化したという。

沿岸警備隊司令官Danilo Abinojaは、現場にチームを送り、沈没原因の調査と油の流出の点検を命じた。(GMA news.tv: 02/21/2008 10:05 AM)

シュノーケリングでクルーズ船観光客が死亡(英領バージン諸島)

Celebrityというクルーズ客船会社のアメリカ人観光客が、水曜日の朝、バージン・ゴルダ島のサバナ湾でシュノーケリングをして 死亡した。死亡した男性は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のBarry Chester Zink、65歳と判明した。

警察によると、Zinkは水曜日の朝、妻とその他数人と共に、サバナ湾にシュノーケリングに出掛けた。約30分間シュノーケリングをし た 後で、疲れたと言い、浜辺に戻ることにした。

水際でZinkは呼吸困難になり、胸の痛みを訴えた。この寄港地観光に出掛けた他の者に介抱され、うち1人は偶然にも医師だった。

救急車が呼ばれた。Iris O’Neal clinic(=診療所)に搬送され、そこで意識を失い、呼吸を停止した。

Crentsil医師が、Zinkが午前11時20分頃に死亡したことを宣言した。(BVI News Online: 21.FEB.08)

1922年2月21日:Empress船における活動写真(カナダ)

大西洋横断運航をしている会社の船での、活動写真の映写の人気の確立を見て、Canadian Pacific Steamships, Ltd.は、太平洋横断船でも同様のサービスを実施した。

定期船Empress of Russiaは、太平洋で船上に活動写真の機器を導入した最初の船であり、東洋への航海の間、画面に映写された映画は、乗客らを大いに楽しませた。この技術革新が、退屈な 遠洋旅行に受け容れられる娯楽であることが判ったのだった。

定期船Empress of Asiaは、2月初旬に外国に向ったが、同様の機器を備えており、太平洋航路の他のC.P.R.の船にも導入されることとなった。映画は主として教育的なもので、大西洋か ら太平洋までのカナダの風景を映写する一連のものだった。

Canadian Pacific Steamships, Ltd.は、Marconi Wireless Telegraph Company(注、無線電信会社)に、太平洋横断汽船のEmpress of CanadaとEmpress of Australiaに、最広域帯の最新無線機器を装備するよう発注した。これにより、乗客、乗員の安全を確保する手段として、航行援助施設として、長距離電信業務として、 無線工学による最新情報を最大限利用できるようになったのだった。

この装備は、方位測定器、航行援助施設、完全非常設備、長距離用連続波真空管送受信装置からなっていた。(Times Colonist: Thursday, February 21, 2008)

州フェリーの最高経営責任者辞任;フェリー網再編へ(米国)

Washington State Ferriesの最高経営責任者の1人が、辞任した。

財務・管理理事のSam Kuntzは、5年間務めた職を辞すると語った。最近、フェリーの新しい電子料金装置を導入することに専念してきた。他の職業趣味を追求し、より家族と共に過ごすために、 3月1日に辞職すると話した。

「フェリー部門を(Department of Transportation=運輸省)の商慣習に合わせるべく尽力しているところです。」州DOT(=運輸省)長官のPaula Hammondは、より多くの変化が到来することほのめかしながら話した。「それには、フェリー経営、組織構成の評価、再編が含まれます。」

フェリー網は、財政問題に嵌り込んでおり、Hammondは、フェリー財政計画は5億ドルの赤字になっていると話した。老朽船を代替す る 必要があり、フェリー利用者が納得する料金体系を作り上げる必要がある。

Kuntzは、過去2ヶ月間にフェリー網を去った第二位の幹部。12月には、Mike Anderson理事が退職している。(Seattle Times: Friday, February 22, 2008)

クルーズ船、Queen Victoriaがシドニーに到着(オーストラリア)

クルーズ船、Queen Victoriaが、輝くような朝、シドニーに初めての訪問で到着した。この生後2ヶ月の豪華定期船は、日の出直前に個人所有のヨットの護衛を伴って、シドニー港に入港し た。

長さ294メートル、90,000トンの船は、Cunardの船隊の中では2番目に大きな船で、オーストラリアに遣って来た最新の定期 船。ずっと年上の姉であるQueen Elizabeth 2 (QE2)は、明日、シドニーに到着する。

Queen Victoriaはシドニーで一夜を明かし、この2隻の船は明日の夕方、フォート・デニソンで午後6時30分頃、すれ違う。これはQueen Victoriaの最初の世界航海であるのに対し、QE2にとってはシドニー最後の寄港となり、最後の世界航海となる。

この王家の待ち合わせは、QE2とQueen Mary 2がシドニー港ですれ違って1年程で、またその日を迎えることとなった。

あの歴史的な夜は、両船を一瞥しようとする何千何百もの人々がCBD(注、セントラル・ビジネス・ディストリクト、シドニー中心街)に 押 し寄せ、シドニーでは交通渋滞となった。(NEWS.com.au: February 23, 2008 08:12am)

100人以上の病気の乗客を乗せてクルーズ船が戻る(米国)

サン・ディエゴ発。月曜日、少なくとも104人の乗客と6人の船員が胃腸病に罹患して、Holland Americaのクルーズ船が、メキシコへの10日間の旅行から戻った。

乗客と船員は、吐き気、嘔吐、下痢の原因となり、それが少なくとも24時間から48時間続くノロウイルスに罹患したものと考えられてい る、とHolland America Lineの広報担当者であるErik Elvejordは語った。

この病気に罹患して脱水症状になった81歳の女性は、上陸後、救急車で病院に搬送された、とElvejordは話した。

Ryndamは、乗客1,226人と船員556人を乗せて、メキシコのコルテス海の数ヶ所の港に寄港した。2月15日にサン・ディエゴ を 出発し、月曜日の午前7時頃、乗船客の1人を除いて全員が戻った、とElvejordは話した。

女性1人が病気とは関係のない理由で、カボ・サン・ルーカスで、医学的理由で下船した、とElvejordは話した。(後略)(San Diego Union Tribune: 12:30 p.m. February 25, 2008)

州政府、ハワイ経済は予想より成長減速と話す(米国)

ホノルル発。合衆国本土と日本の経済の減速で、今年と来年のハワイの経済成長率は、予想よりは鈍化するものと見られている。

州政府の四半期報告書によると、合衆国本土の弱気の住宅市場、金融逼迫、消費意欲の減退で、諸島にやってくる観光客を減少させることと な るという。

NCLが3隻のクルーズ船のうち2隻を撤退させた決定も、成長を落ち込ませることとなる。

ハワイの実質国内総生産は今年、以前予想された2.8パーセントよりも低い、2.5パーセントの拡大と見られている。

研究によると、島嶼への訪問者数は、今年、1.4パーセント減少するものと考えられている。以前、州では、訪問者数は2008年度に1 パーセント伸びるものと見積もっていた。

しかしハワイの成長は、地元の建設活動によって支えられることとなる。(KPUA: Wednesday, February 27th, 2008 4:28 AM HST)

ダッカ郊外でフェリー沈没:39人死亡(バングラデシュ)

バングラデシュ、パグラ発。バングラデシュ首都の郊外でのフェリー沈没で、金曜日に船内から新たに9体の遺体が見つかり、死者数は39 人に上った。一方、救助隊は未だに行方不明となっている約20人を探している、と当局者は語った。

このフェリーは、100人以上の乗客を乗せていたが、木曜日にブリガンガ川で貨物船と衝突して転覆した。

新たな遺体は、金曜日の朝に引き揚げられた長さ45フィート(13.7メートル)の木製フェリー、MV Sauravの船内で発見された、と事故現場の警察官A.S.M. Maniruzzamanは話した。

39人の死者の大半は、船の下甲板に乗っていた女性や子供だ、とManiruzzamanは話した。約20人が未だに行方不明となって い る、と関係者は語った

フェリーは、ダッカから近隣のタルタラの町に向っていた、と消防隊のSufia Begumは話した。(後略)(CNN International: February 28, 2008 -- Updated 0415 GMT (1215 HKT))

NCL、2007年に損失増大(米国)

NCL Corp.は、前年度と比較して損失が深刻な増大で、2007年度は2億2700万ドルの損失だったと話した。

マイアミに本拠を置くNCL Corp.は、この損失には、現金以外の為替差損の9450万ドルが含まれると話した。同社は、2006年に1億3090万ドルの損失を計上している。

NCLはまた、新船のNorwegian Pearl、Norwegian Gem、Norwegian Jadeの引渡しにより、借入金が増大し、支払利息が4090万ドルに増加したとしている。

Norwegian Jadeは前のPride of Hawaiiであるが、2月初めにハワイ運航から地中海に転配した。

NCLは、収益は、2006年度の20億ドルから、2007年度は22億ドルに、9.9パーセント増えていると報告している。

NCLは、第4四半期の総収入は4億9750万ドルで、1億3300万ドルの損失だったと報告した。この収支報告書では、NCLが 2004年に島嶼間クルーズを開始して以来、大損失を出してきたハワイ運航については、ほんの僅かしか言及していない。

「弊社の新しい株主と…ハワイにおける弊社の成功裏の微調整によって、弊社では前途有望な2008年を心待ちにしているところです。」 と NCL社長で最高経営責任者のColin Veitchは語った。(Bizjournals.com: Friday, February 29, 2008 - 10:47 AM EST)

残ったNCLのクルーズ船は乾船渠へ(米国)

ホノルル発。諸島に残ったNCL Americaの最後のクルーズ船が、乾船渠に入渠する。

しかし関係者は、Pride of Americaは、Pride of Alohaが最後のハワイ・クルーズを終える前に、同海域に復帰すると話している。

Pride of Americaは、4月27日にPearl Harbor Naval Shipyardで合衆国沿岸警備隊の検査を受けることとなっている。この検査は、5月9日までに完了することとなっている。

このクルーズ客船会社がかって野心を持っていたハワイ運航で損失を出したと報告し、Pride of AlohaはPride of Hawaiiに引き続いて諸島から離れる。

関係者は、NCL Americaはハワイ運航を縮小して、以前よりはずっと良くなると話している。

Pride of Americaの検査では、船体検査と船の概況評価がなされることとなっている。(KPUA: Friday, February 29th, 2008 1:27 PM HST)

アトランタの殺人容疑者がクルーズ船で逮捕(米国)

殺人容疑で指名手配中のアトランタの男性が、木曜日の夜に、大西洋で緊急停止したクルーズ船内で逮捕された。

アトランタのU.S. Marshals Service(=合衆国警察庁)の捜査官は、長さ47フィートの沿岸警備隊のカッターで追跡し、クルーズ船のCarnival Celebrationを、公海上に出る前に、ジャクソンビルの外、約5マイルで停船させた。その後、偽名で乗船していたアトランタのDerron Keenan Williams(29)を逮捕した。

「一日中、もう一歩のところだったのです。」とアトランタのU.S. Marshals Service(=合衆国警察庁)のSupervisory Inspector(=監察官)、James Ergasは語った。「アトランタ空港で見失い、ジャクソンビルのホテルで取り逃がしていました。居場所を突き止めたときには、既にクルーズ船に乗船していたのです。」

Williamsは、Atlanta Police Department(=アトランタ警察)から重罪謀殺と凶器を用いた加重暴行罪の容疑で指名手配されていた。Williamsは、宴席で口論となり、アトランタで2月9 日の早朝、Weston Spratlingを自分の乗用車で轢き殺したものとされている、とErgasは語った。

Ergasは、クルーズ船はバハマ行きだったと話した。WilliamsはSpratling殺害の容疑で指名手配されており、逃亡中 だったと語った。

「帰国する計画だったのかどうかは判りません。」とErgasは語った。「しかし飛行機よりはクルーズ船の方が、ずっと出国し易いこと は 承知しております。」(後略)(Atlanta Journal Constitution: 02/29/08)