フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2009年8月の海外旅客船情報

ノバ・スコシア州ノース・シドニー発。今週初めに火災を起こしたMarine Atlanticのフェリーが、運航を再開する。

Atlantic Visionは、土曜日の朝にノバ・スコシア州ノース・シドニーを出発し、ニューファンドランド州ポルトー・バスクに向った。

保温加熱装置の火災により、水曜日にはノース・シドニーに戻ることを余儀なくされた。

このフェリーは、金曜日には運航復帰するものと見られていたが、検査が延びて遅延することとなった。運航部長のJohn Majchrowiczは、できる限りのことはすると話している。

Marine Atlanticは、今週末は新たな予約を受け付けていないが、月曜日には通常運航を再開する。（The Canadian Press: August 1, 2009）

クルーズ客船会社にとっては沈滞気味の時代であるにも拘らず、乗客が3,500人以上も収容する2隻の特大船を含む3隻の新船が、今年 の夏、ヨーロッパの造船所から出帆する。この顔ぶれは、Carnival Cruise Linesの最大船である乗客3,646人乗りのCarnival Dream、Celebrity Cruisesの最新船のCelebrity Equinox、そしてMSCのFantasia級の2番船である乗客4,000人乗りのMSC Splendidaとなっている。

Carnival Dreamは、9月21日にイタリアのモンファルコネでデビューする。就航時の予定には、ヨーロッパとカリブ海の港湾を訪問することが含まれている。Dreamは Carnivalにとっては最大の船だが、他の客船会社はこれよりも大型の船を保有している。しかしDreamには興味深い特色があり、 これには広い親水公園が含まれる。Equinoxは、イングランドのサウサンプトンから金曜日にデビューする。またSplendida は、バルセロナで7月12日に洗礼を受けた。（Chicago Tribune: August 2, 2009）

改革（注、リストラ）に関して直ぐに合意に達することができなければ、SEAFRANCEは破産を強いられることとなる、と会長は警告 した。

Pierre Faが先週の会合で、ドーバーとカレー間で運航しているこのフェリー会社は、計画が直ぐに実施されなければ倒産すると語ったことが、フランスのメディアによって報じられ た。

何百人ものが失業することとなるこの救済計画は、今年初めに同社親会社のSNCFによって示されたものだが、そうした思い切った余剰人 員 を出す必要性について労働組合が異議を唱えていた。

詳しくは、今週のDover Expressをご覧ください。（thisiskent.co.uk: Monday, August 03, 2009, 11:28）

Crystal Symphonyのペントハウス（注、屋上にある高級住宅）、プール区画、イタリア食堂、カフェ（注、喫茶店）が、2500万ドル以上の費用をかけて改修される。

この乗客922人乗り、50,000トンの超豪華なCrystal Cruisesの船は、10月1日にボストンの乾船渠で2週間の作業をしてから姿を現すこととなる。

この豪華船の2つある982平方フィートのCrystal Penthousesは剥がされて、居住用共同住宅の感触に姿を変える。内部空間は、居住空間と寝室を拡張することとなる。

最上の浴室は、90度海が見えるPhilippe Stark Duravit Jacuzziになり、硝子のモザイクと埋め込み式のテレビが設置される。

Crystal Symphonyの61室ある執事付きのPenthousesとPenthouse Suitesも、再設計されることとなる。

本船のリド・カフェ（注、船尾にある喫茶店）は、高級な食事を摂る場所となり、Pregoというイタリア専門食堂は、再設計となる。 （TravelMole: 04 August, 2009）

凍えるようなアラスカ領海で見つかった女性の遺体は、旅行中に行方不明となった45歳のクルーズ客のようであり、明らかに自殺で船外に 転落したものと考えられている。

死体となって発見された女性の身元を当局は直ちには明らかにしようとはしなかったが、Holland Americaの船、Zaandamで真夜中過ぎにルーム・サービスを頼んだのが最後と見られている乗客、ワシントン州のAmber Malkuchと見られている。

Holland America Lineの広報担当者（注、女性）は、この事故は明らかに自殺と考えられると話している。

Malkuchは、船がGlacier Bay National Park（＝グレーシャー入江国立公園）に入った月曜日の朝に、船室を共にしていた友人から、行方不明となった旨、通報された。シアトルからの7日間クルーズで、金曜日に 乗船していた。

犯罪の明らかな徴候を示すものはない、と当局者は話している。行方不明後、Malkuchの大掛かりな捜索を開始していた。

Holland Americaの出した声明文によると、Malkuchは午前9時頃に行方不明になったと同室者が通報する数時間前に、船がダグラス島近くにいた真夜中に、ルーム・サービ スを頼んだのが最後に見かけられた姿だった。

Coast Guard Chief Petty Officer（＝沿岸警備隊下士官）のDana Warrは、なぜ彼女の友人が当局にもっと早く通報しなかったのかはっきりしないと語り、このクルーズ客会社の広報担当者は、更に論評を求める電話には折り返し電話をかけ てこなかった。

女性の失踪を取り巻く状況の多くは、依然として謎のままだ、とWarrは話した。（後略）（FOXNews: Tuesday, August 04, 2009）

8月4日、アラスカ州アンカレッジ発。劣悪な経済状況が、この州の季節的観光業の命綱であるアラスカ州のクルーズ事業を圧迫しており、 指導的な船舶運航事業者であるCarnival Corp & Plc (CCL.L) とRoyal Caribbean Cruises Ltd (RCL.N) (RCL.OL)に打撃を与えている。

クルーズ客船会社は今年、寝台を満たすために価格を切り詰めなければならず、3社がより儲かる目的地を求めて、2010年にアラスカ海 域 から船舶を移動させる計画をしている。

「クルーズ客船会社のお手本となるものは、船を満たすまで切符価格を割り引くというものです。」とAlaska Cruise Association（＝アラスカ州クルーズ協会）の会長、John Binkleyは、月曜日に電話でのインタビューで答えた。

クルーズ輸送総数は、通常、アラスカにやって来る観光客の60パーセントを占めるものだが、今年は昨年と同数になりそうで、この州で 100万人を少し超えるくらいの乗客が航海した、とBinkleyは語った。しかしこれは、大幅に料金を引き下げたことだけによるものだ という。

クルーズ客船会社は、アラスカの価格を40パーセント引き下げている、とHolland Americaの渉外部長のRalph Samuelsは、月曜日にAnchorage Chamber of Commerce（＝アンカレッジ商工会議所）で演説した。Holland Americaは、世界第1位のクルーズ客船会社のCarnivalによって経営されている。

カリブ海クルーズ旅行が12パーセントから15パーセント値引きしているのと比較して、「今やそれが我々の競争相手になっている。」と Samuelsは語った。「アラスカを市場で売るのが厳しくなっている。」と語った。

Holland Americaと他の客船会社は、新たな旅程を試み、来年はアンカレッジやコディアック、ホーマーといった伝統的ではないクルーズの目的地に寄港する計画を立てている、と Samuelsは語った。

Holland Americaは、アラスカ州からより儲かる目的地に船を転配させる計画をしている3社のうちの1社。世界第2位のクルーズ客船会社のRoyal CaribbeanとNorwegian Cruise Lineも、来年はアラスカ州から1隻を移動させる計画だと話している。Royal Caribbeanからは、論評を求める電話の返事がもらえなかった。

こうした3隻の大型船の転配で、来年はアラスカのクルーズで旅行する乗客が少なくとも142,000人減少する、とBinkleyは 語っ た。アラスカ州での利幅が減ったことで、各社は船舶を「株主に対する最高の利益率を出すところに」移動させる決定をしたという。

Alaska Cruise Associationの会員企業は、全部で28隻の大型クルーズ船を今年、アラスカ領海で運航している。

約10年前は、アラスカ州は世界のクルーズ市場の10パーセントを占めていたが、今や約5パーセントの市場占有率に過ぎない、と Carnivalによって保有されているPrincess Cruisesのある幹部は語った。

業界幹部によると、アラスカ州の高いビジネス・コストが、最大の問題だという。

元州議会議員のSamuelsは、新たにこの業界に課税し、手数料や環境保護規制を課すという2006年に市民の圧倒的な発議で制定さ れ た乗客1人当たり50ドルの人頭税のためだとしている。

「私は立法府や行政府が、人頭税の経済的意味と観光業に関して議論を始めることを希望しているところです。」と語った。 （Reuters: Tue Aug 4, 2009 3:38pm EDT）

南太平洋のトンガ沖で昨夜沈没した島嶼間フェリーから、33人の乗客が生きて見つかる望みは、今日、消えつつある。

今や地元当局者は、この1972年建造のPrincess Ashikaが、昨夜、現地時間の23時にトンガの首都ヌークアロファの北東85キロメートルの地点で沈没したとき、100人もの人々が乗船していたと考えている。

フィジーのPatterson Brothersが保有するこの677総トンのフェリーを波が襲ったとき、女性と子供達は就寝中だったと言われている。この波で、車輌甲板の貨物が動き、その後、浸水する こととなった。

ある生存者はトンガの記者に、8艘あった救命筏のうち7艘までが男達で満杯になっており、9番目の筏は空のまま漂流していたと語った。 行 方不明者の多くは、女性と子供だったと考えられている。

救助隊は53人を救助し、2遺体を収容している。1体はニュー・ジーランドに本拠をおいている英国人男性だと伝えられている。フランス 人、ドイツ人、日本人がノムカ諸島のHa’afevaに向う途中だったこのフェリーに乗船していたと言われている。

救助活動はニュー・ジーランドのRescue Co-ordination Centre（＝救助調整センター）によって行われており、徹夜で続けられている。ニュー・ジーランド空軍の捜索機1機と、トンガ海軍の哨戒艇を含む少なくとも5隻の艦船 が、比較的穏やかで水温の暖かな状況の下、200平方キロメートル以上を捜索している。

Princess AshikaはOlive Maru No 1（＝第一おりいぶ丸）として建造されたもので、Polynesia ShippingのOlovaha（955総トン、1981年建造）の代替として、7月4日に臨時にトンガに配置されていた。

この事故は、この数週間において、南太平洋の2回目のフェリー事故となった。先月、キリバスの近くで船が1隻沈没し、33人が死亡して い る。（Daily Fairplay News: 06 Aug 2009）

クルーズ船の乗客のことを考えたとき、ブルー・リンス（注、青味がかった染め上がりになる白髪染めから転じ、「年配の婦人」の意）の老 婦人や、あるいはひょっとしてあなたの祖父母が地中海を巡るクルーズのデッキ・チェアーに腰を下ろしている姿が頭の中に浮かび上がるのか もしれない。しかしCelebrity Cruisesの最新船であるEquinoxは、社長のDan Hanrahanによれば、30代、40代の階層の気を惹こうとしているという。船には多くの流行の設計（意匠）を施しているかもしれないことを示唆している。

この設計（意匠）は、これまでクルーズ船を見たことがない、より若い世代の気を惹く、高級で現代的なものだと言われている。2,850 人 の乗客を収容でき、寛げて1人になれるような、多くの隠れた個人空間があるという。

船室の設計者は、女性の視点で、休暇に出かけたくなるような内装・設備を施している。船室の約80パーセントにはバルコニーがあり、イ ン ターネットにアクセスする男性向けに、平面画面のテレビもある。

船内での食事や社交は誰にも負けないもので、英国のどんな食堂でも期待できるものと大差のないものとなっている。酒場は動き回れるのに 十 分な空間があり、隣の見知らぬ人とひしめき合うことはない。食堂では選択の幅が大変に広く、世界中の料理を提供するという。

この船は、休暇にクルーズを考える、より若い新たな世代全体を引き寄せようとしているように見える。（Car Rentals: August 6th, 2009）

銃と手榴弾で武装した海賊の一団がアマゾン河の豪華な川舟（注、Aqua ExpeditionsのM/V Aqua）を襲い、20人の乗客全員の貴重品を強奪した。

The Telegraph紙の報道では、火曜日の攻撃で怪我をした者はおらず、この9日間で2度目の出来事だったという。

攻撃は、マラニョン川、ユカヤリ川、アマゾン河の合流点の近くで、早朝に発生した。

一団は、警護のために乗船していた2人の警察官を制圧した、と伝えられている。

将来、この種の出来事はずっと多く発生するものと思われる。海賊行為は公海上や世界の辺鄙な水路では上手く行っており、盛況だ。 （The Times: 6 August 2009, 16:01 GMT + 2）

労働組合は、今週、Voyager HSSに乗務しているウィグタウンシャーに本拠を置く職員の将来に関し、Stena Lineとの団体交渉で釘付けになっていた。

新船のThe Manetの購入により、この高速船で働くことが危機に瀕しているのだ。

このフェリー会社は、HSSをベルファストで一泊させて、Manetを夜の最終便と朝一番の便に宛てることにする計画をしているものと 理 解されている。（Stanraer and Wigtownshire Free Press: 07 Aug 2009, 10:53）

8月8日、ヌナブット、イカルイット発。ヌナブット政府は、このカナダ領を訪問するクルーズ船観光客の数が、今年は著しく減少している と話している。

Canadian Broadcasting Corp.（＝カナダ放送協会）は金曜日、この地域の北極クルーズのシーズンである7月から9月の間に、500人近いクルーズ船観光客がヌナブットを訪問すると州政府は見 積もっている、と報じた。

一方、2009年にヌナブットを訪問したクルーズ船の数は、2008年度の70隻から47隻に落ち込んでいる。

Nunavut Economic Development Department（＝ヌナブット経済発展局）の輸出拡大・投資部長のDushyenth Ganesanは、ヌナブットの観光業の落ち込みは、世界の大半に根を下ろしている現在の景気の低迷によるものだとしている。

「これは、可処分所得の減少を招いた世界経済の全体的な問題の1つの結果です。」とGanesanはCBCに語った。

「消費者はより倹約するようになっており、北極クルーズのような贅沢品を購入する消費者は少なくなっているのです。」（United Press International: Aug. 8, 2009 at 4:45 PM）

8月11日、香港発。旅客クルーズ船運航事業者であるStar Cruisesは、月曜日の晩、運転資金に当てる資金を調達して借入金を返済すべく、1億5000万ドル相当の2016年償還の転換社債を発行する計画だと述べた。

この7.5パーセントの米ドル建ての無担保社債は、10万3000株の新株または増資した株式資本の12.2パーセントに転換でき、1 株 1.13香港ドル。

同社株は今年、これまでのところ130パーセント上昇しており、月曜日は1.38香港ドルで取引を終えた。（Forbes: 08.10.09, 09:05 PM EDT）

中国発。山東（＝シャントン）省に本拠を置くWeihai Weidong Ferryは、8月上旬、史上初の台湾への貨客船直航運航を試験的に実施した。船は、福州（＝フーチョウ）から基隆（＝キールン）に621人の乗客を運んだ。

最初の海峡横断貨客運航は、正式には今年の9月に行われる。

豪華貨客船の「Xinjinqiao」は、長さ186.5メートル、幅24.8メートル、最高速力は25.2ノット。最大容量（注、載 貨 重量トンのことか）は26,463トン、旅客731人。（Baird Maritime: Monday, 10 August 2009 23:05）

タンパ発。U.S. Marshals（＝合衆国執行官）は、今朝、タンパでクルーズ船から下船したカナダ人を強姦の容疑で逮捕した。

カナダ当局によると、Steven Mark Anthony Requenaは、カナダで外科用ナイフをある女性の喉に突きつけ、要求に応じなければ殺すと脅迫して強姦したという。

Requenaは、2007年に遡るこの申し立てられた犯罪後、カナダで逃亡し、逃亡者と看做されて来た。

ところがDepartment of Homeland Security（＝国家安全保障省）がCarnival Inspirationの乗船名簿の定期点検を実施し、Requenaの名前を見つけた。

月曜日の朝、Inspirationが帰港した時、当局者はRequenaを待ち構えていた。強姦を含む数件の容疑に直面している。 （MyFox Tampa Bay: Monday, 10 Aug 2009, 4:13 PM EDT）

昨日、12,000ドル相当以上の大麻をバミューダに輸入しようと試み、クルーズ船従業員が投獄された。

コロンビア国籍のElroy Bent-Brackmanは、Norwegian Cruise Line (NCL)の船舶、Norwegian Dawnに乗務して稼動中に、薬物の売買で500ドルの申し出を受けたと主張した。

この26歳は、今年、先の公判廷において、薬物輸入の共謀について罪を認めていた。

Crown counsel（＝刑事弁護人）のCindy Clarkeは、Magistrates' Court（＝下級判事裁判所）に対し、被告人はNCLの職員に船室で大麻を吸っている時に拘束され、所持品を調べられたと陳述した。

最高警備責任者とその他職員が、「a dried plant material（＝乾燥植物）」2袋と手巻き煙草3本を発見し、Bent-Brackmanは、船が7月15日に造船所に到着するまで拘束されていた。

Norwegian DawnがHeritage Wharf（注、埠頭）に接岸した際、Bent-BrackmanはBermuda Police Service Narcotics（＝バミューダ警察麻薬課）の係官に逮捕された。（後略）（Royal Gazette: August 11. 2009 08:56AM）

ギリシャのフェリー会社、Hellenic Seawaysは、easyGroupからeasyCruiseを買収した。

easyCruiseの商標権と、東地中海で運航してきたこの客船会社の乗客574人乗りの旅客船、easyCruise Lifeを買った。

この動きは、easyCruiseの創立者、Sir Stelios Haji-IoannouがeasyGroupを通じて、Hellenic Seawaysの大株主の1つであるSea Star Capitalに投資した後で出てきたもの。

「Steliosは、常にeasy商標発展のために資金を調達すべく、異なる株式保有構造を利用して参りました。従いまして、弊社の共 同 経営者並びに消費者にとりましては、easyCruiseの通常の取引ということになります。」とこのクルーズ客船会社の広報担当者は 語った。

Hellenic Seawaysは現在、ギリシャで32隻の高速フェリーからなる船隊を運航している。クルーズ市場に進出する計画を持っていると考えられている。

Hellenicは、ギリシャの大手フェリー会社、ANEK Linesに保有されている。（TravelMole: 11 August, 2009）

国有鉄道会社のSNCFは、窮地に立たされている子会社のSeaFranceが浮かび続けることができるよう、7000万ユーロを注ぎ 込むことを検討している。

ドーバーとカレー間でフェリーを運航しているSeaFranceは破産寸前であり、1日当たり約10万ユーロの赤字を垂れ流している。 1,500人の従業員を抱え、カレーでは最大の民間雇用者となっている。

以前、社長が提唱したplan de redressement (plan to avoid liquidation)（＝清算回避計画）によると、2010年までに543人削減する必要があるが、組合との交渉は難しいものとなっている。

親会社との取引で、411人の従業員がSNCFに移籍でき、資本が同社に注入されることが提案されている。

ブリュッセル（注、EU本部）がSNCFの関与を国家による違法支援であると看做す可能性があることから、この交渉は注意を要するもの と なっている。（The Connexion: August 12, 2009）

ロンドンに本拠を置くOcean Liner Society（＝遠洋定期船協会）は、The Cruise People Ltdを協会の団体クルーズの代理人に指名した。

これには、今年9月にピレウスからLouis Cruise Linesの2隻の古典的なクルーズ船で行く一連のギリシャ島嶼クルーズと、2010年6月にマルセイユから全て込みのフランスのクルーズ定期船、Bleu de Franceで行く地中海クルーズが含まれる。

9月11日にピレウスを出発する7泊のLouisの一連のクルーズには、空きがまだある。手配されるものには、Royal Caribbean Cruise LinesのNordic Princeとして建造されたAquamarineで行く3泊のクルーズ、元々はNorwegian Caribbean LineのSouthwardだったAegean Pearlで行く4泊のクルーズがある。両船とも、その頃までに使い古された改造遠洋定期船と代替した第1世代のクルーズ船として1971年に就航したものだ。

AquamarineとAegean Pearlは、いずれもギリシャ船籍で、ミコノス島、ロードス島、パトモス、クサダシを訪問し、Aegean Pearlはヘラクリオン、サントリーニ島にも寄港する。

2010年のOLS（注、遠洋定期船協会）のクルーズは、Bleu de Franceに乗船して行くCroisieres de Franceを使ったものが計画されており、6月20日にマルセイユを出発して、7日間かけてオルビア、パレルモ、マルタ、チュニジアを周り、イビサ島に1泊寄港する。

Croisieres de Franceは、Royal Caribbeanのフランス語商標であり、Pullmanturが経営している。Bleu de Franceは、1981年にHapag-Lloyd CruisesのEuropaとして建造されたもので、食堂や酒場の飲み物、港湾料金、チップの全てが料金に含まれている。

The Cruise Peopleは、超豪華な小型船クルーズ、探検航海、貨物船旅行を含む特定分野のクルーズ市場に特化している。（Travel Daily News International: Thursday, August 13, 2009）

北ウェールズで勤務しているフェリーの船長が、子供のわいせつ画像を所持していた容疑で、ウォリックシャー州で逮捕された。

Stephen Adie（44）は、 ホリーヘッドとダブリン港の間を航海しているStena Nordicaというフェリーに乗務している船長の1人だが、先週の木曜日、North Wales Police（＝北ウェールズ警察）に代わってWarwickshire Police（＝ウォリックシャー警察）により逮捕された。

子供のわいせつ画像を所持していた容疑について更に取調べをするかについては未定のまま、その後、釈放された。

Adie氏は、使用者により休職扱いになっていると報じられている。

Warwickshire Police（＝ウォリックシャー警察）の広報官は、警察では、どこで逮捕されたかについての具体的な情報については公表できないと話した。（Warwick Courier: 14 August 2009）

Cruise Liner, Cruise & Maritime Services International (CMS) は、新しい商標のCruise & Maritime Voyagesの下で、英国からのクルーズを行うと発表した。

公式ウェブサイトの新聞発表によると、以前、英国で就航していた2隻の大型の人気ある船舶を購入したという。その船舶の1隻が、乗客 820人乗りの定期船、Marco Poloであり、Transocean Tours Brandの下で運航中に英国市場で大成功を収めている。この船の以前の成功により、CMSは航海の選択の幅をずっと広いものにする通年計画を組んで英国市場で存在感を広 げることについて自信を深めている。（中略）

乗客27,000人分の2010年夏の計画は、8月の最終週に売り出される。アムステルダムとアントワープに行く春の公休日（注、5月 の 最終月曜日）の週末3泊ミニ・クルーズの料金は、199ポンドから。（bestcruisedeal.co.uk: 14/08/2009）

他とは違うクルーズを探している方は、今年の秋、豪華なHolland Americaの船で出発して、大した額もかけずに日本の賑やかな港町や道からそれた地方を探検することができる。

弊社編集者は、16泊の航海がたったの1泊56ドルからであることを突き止めた。蛇足ながらこの899ドルから始まる価格は、内側の部 屋 と海の見える部屋の双方に適用される。

ms Volendamは、9月23日に、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーから出発して、まずワシントン州のシアトルに寄港する。それから8日間、洋上で過ごし、乗 客は船内の15ある酒場、休憩室、賭博場、屋外プール、Greenhouse Spa & Salonを含む船内設備で楽しみ、本船の多くの食堂で絶妙な料理を味わうこととなる。

10月4日に、本船は日本の函館に到着する。日本列島で2番目に大きな島で、函館山からの素晴らしい眺めがある。

次に小樽に向け航海する。運河に沿って伝統工芸職人の店や喫茶店、酒場が溢れている歴史的地区がある。それから船は青森という小さな街 に 寄港し、横浜に2日間接岸する。ここで乗客は近隣の東京を含めたこの地域を探検するのに十分な時間が取れることとなる。この16泊の旅程 の最終港は神戸であり、ここには幾多の博物館、神社、寺院がある。

海の見える船室と内側の船室が同額であるのと同様、2,199ドルから始まるバルコニー付きの船室と同じ費用で、スィートを予約するこ と もできるのだ。

全ての価格は1人当たりのもので、2人で占有することを基準としている。宿泊、食事、何がしかの飲み物、娯楽、港湾使用料は、この費用 の 中に含まれている。政府手数料・税金は、船外における支出と同様、別料金となる。手頃な日本からの片道の帰りの飛行機は、高いものとな る。（msnbc.com: updated 11:54 a.m. ET Aug. 14, 2009）

エストニアのフェリー会社、Tallink Siljaは月曜日、フィンランドで人員を80人削減するつもりだ、と語った。

この人員削減を達成するため、Tallink Siljaは影響を受ける550人と、法令上の協調会談手続きを開始した。

同社は声明文の中で、この人員削減は、貨物輸送の落ち込みの結果生じた弱含みの利益水準に基づく必須のものだと述べた。 （Newsroom Finland: 17.8.2009 at 14:29）

警察では、ビクトリア州沿岸の別の場所で昨日、女性の左足が見つかったことから、ビクトリアのポート・フィリップ湾で人の足を1本捜し ている。

この捜索は、殺人担当刑事が日曜日にフィリップ島のニューヘブン・ビーチ（＝浜）で見つかった足にあった刺青の図柄を公表して始まっ た。

クィーンズクリフからソレントに向っていたフェリーの乗客が、今日、ソレント沖のポート・フィリップ湾で、午後2時頃（オーストラリア 東 部標準時間）、足が1本浮いているのを見たと通報した、と警察では話している。この目撃により、水上警察や航空警察を巻き込む捜索が始 まった。

足は見つかっていないが、捜索は夜通し続けられることとなっている。

ニューヘブンで見つかった足にあった独特の刺青は、ねじれた蔓を背景に赤とすみれ色の花をあしらったもの。

「警察ではこの女性の身元確認に大衆の支援を呼びかけており、できれば誰かがこの刺青に見覚えがあることを願っております。」と Victoria Police（＝ビクトリア州警察）の広報官（注、女性）は語った。（The Australian: August 17, 2009）

マルタ船籍のクルーズ船Zenithで火災があり、今日の午後、ストックホルムで本船からの退避を余儀なくされたが、今や状況は制御さ れている。

Malta Maritime Authority（＝マルタ海事当局）は、乗客の大半が寄港地観光に出かけていたファーハムネン港に船が接岸中、火の手が上がったと話した。

予防策として、船長は全ての乗客と必要とされない船員に対して避難を命じた。

2人の船員が気道熱傷で治療を受けた。47,413トンのZenithは、1992年の建造。

この事故を調べているMalta Maritime Authorityでは、保守作業がなされていた船の下層部で濃い煙が見られたと話した。地元消防隊員と協力して、船員による消火作業が行われた。

MMA（＝マルタ海事当局）のMerchant Shipping Directorate（＝商船監督）は、この事故の調査において、Swedish Accident Investigation Board（＝スウェーデン事故調査委員会）と連絡を取り合っている。（Times of Malta: Tuesday, 18th August 2009 - 19:04CET）

モザンビーク、マプート発。モザンビーク政府は、北部の州の沖で、過積載のフェリーが沈没し、17人が溺死した恐れがあると話してい る。

政府報道官のAbudo Momadeは、この40人乗りのフェリーは、このアフリカ南部の国のニアサ州を、火曜日の朝に50人を乗せて出発したと話した。

沈没後、乗客26人が救助された。これまでに7体の遺体が収容されており、残る17人は溺死のおそれがある。（The Associated Press: August 18, 2009）

景気の低迷が、旅行業者や航空会社で合併や買収を引き起こしているが、今や2つの供給業者の間でこうした事態が生じている。豪華クルー ズ船のm/s Paul Gauguinを仏領ポリネシアのタヒチ諸島と南太平洋で運航しているPaul Gauguin Cruisesは、この地域最大の豪華ホテル業者のPacific Beachcomberに買収された、と発表した。

「Pacific BeachcomberによるPaul Gauguin Cruisesの買収は、弊社、弊社提携旅行代理店、大切なお客様、そして仏領ポリネシアの観光業にとって、最も前向きな動きであります。」とPaul Gauguin Cruisesの社長で最高経営責任者のDavid A. Giersdorfは語った。

「m/s Paul Gauguinは大変に成功した船であり、過去3年間は満船で航海し、2009年は収容力の僅か5パーセントしか空きがございませんでした。2010年に向けて、事業は通 常通りであり、弊社の表彰物の包括的サービス、弊社の献身的な士官並びに船員、世界中の旅行業者に対する弊社の支援には変わりはなく、弊 社のお客様に対しては、既に世界的に通用する体験を推進する多くの機会を見て来ているところであります。」（後略）（Travel Agent: Aug 18, 2009）

この地域の統合過程は、新たな島嶼間フェリー運航が始まった時に、胸を張ることとなる。

BEDY Oceanlinesが保有し運航することとなるこの新しい運航は、正式には10月1日に始まり、2009年10月20日に処女航海を行うこととなる。同社は第2のフェ リーのために、7月の運航開始を遅らせていた。

1隻目のフェリーは、セント・ビンセントに本拠を置き、セント・ビンセントからバルバドス、セント・ルチアに向う航路に就航する。2隻 目 のフェリーは、グレナダに本拠を置き、グレナダからトリニダード、バルバドスに向う航路に就航する。同社では、直ぐにも運航を開始し、他 の隣国も加わることを希望している。

この運航は支援者に、速くて信頼の置ける、快適で安全で極端に安価な旅行手段を約束している。旅行者が、高い航空運賃と手荷物規制で悪 影 響を受けて来た中で到来したものだ。

フェリーは上記の諸島に毎日運航し、実業家が今や信頼できる旅行形態を手に入れた一方、消費者が家族や友人らとの結び付きを再確認する 完 璧な方法の1つになることに経営陣は自信を深めている。（Barnacle: Tuesday, 18 August 2009）

英国のクルーズ船、Ocean Village 2が昨日、ピレウスに接岸したが、乗船していた者は、県が指名した医師らにより乗客と船員で豚インフルの症状を呈している者がいるかどうか検査された最初の人々となった。

当局では、乗船していた10人がこのウイルスに感染していることが確認され、他に13人が、この病気の徴候を見せていたことから隔離さ れ たと語った。

また昨日、53歳のフランス人男性が、ギリシャでの休暇中に豚インフルを悪化させて、ペロポネソス半島のリオの病院の集中治療室に入れ ら れたことが明らかになった。（Kathimerini: Wednesday August 19, 2009）

バウナガール発。アランの船舶解体工場に関連する爆弾脅迫で、警察、税関、Gujarat Maritime Board（＝グジャラート州海事会議） (GMB) の幹部らは、木曜日、釘付けになった。

しかしこの脅迫は、コンテナ船の「Britain Star」に爆発物やその他の好ましからざる物件がなかったことから、悪戯であることが判明した。

GMB幹部によると、この脅迫はフェークス（注、ファックス）でGMBと税関局に届いたもので、この船に大量の爆発物が隠してあるとい う ものだった。

「大急ぎで船が錨を降ろしている第60地区に職員のチームを送りました。しかしこの船を完全に調べたところ、爆発物はありませんでし た。」とGMB幹部の1人は語った。

最近、アランは悪いことでニュースになっている。フランス海軍の航空母艦「Clemenceau」と旅客船「Blue Lady」という2隻の船がこの工場に停泊していたが、危険な廃液を含んでいるとするGreenpeaceの主張を巡る論争に巻き込まれた。

「Clemenceau」はフランスに送り返されたが、「Blue Lady」の所有者は最高裁に上告し、そこが所有者に有利な判断をした。その後、この船はこの工場に解体のため接岸した。（Times of India: 20 August 2009, 11:18pm IST）

ノルウェーのクルーズとフェリーの運航事業者であるHurtigrutenは、経費削減策がその運命を変え、半期の数字はかなり改善さ れたものになったと報告した。

この特定分野の客船会社は、今年前半は240万ポンドの収益を報告した。昨年の同時期は、1900万ポンドの赤字だった。

Hurtigrutenでは、この業績は今年第2四半期の経費削減策によるもので、今年は1500万ポンドの収益を見込んでいると話し た。（中略）

今年初め、Hurtigrutenは、もし同国の西海岸沿いの既存のフェリー運航を継続することになるのならば、政府の支援が必要にな る と話していた。

4月にこの客船会社は、「extraordinary operating expenses（＝臨時営業損失）」を填補することとなるノルウェー政府の追加融資について合意に達していた。（TTG live: Monday, August 24, 2009）

フロリダ州オーランド発。Disneyはその最新のクルーズ船、Disney Dreamの建造で大きな進展が見られたことを祝っている。

ドイツではDonald Duckが起工式のお祝いに登場、本船の最初の区画が造船所に置かれた。

Disney Dreamは、2011年にDisneyの船隊に加わる予定になっている。Disney Fantasyと共に、ポート・カナベラルを本拠とすることとなる。

Fantasyは、2012年に竣工するものと見られている。（WFtv.com: 11:10 am EDT August 26, 2009）

8月26日、ジャカルタ発。水曜日、小型のフェリーが行楽の島であるバリ島の沖で沈没して9人が死亡、他に3人が行方不明となってい る、と国営通信社のAntaraが報じた。

Antaraは、地元警察が、29人を乗せていた本船は貨物の過積載の可能性は除外できないものの、恐らくは悪天候に遭遇したと話して い るのを引用した。

この船は、バリ島東部のKelungkungからバリ島の南東約26マイルにあるNusa Penida島に向っていたもの。Antaraは、これ以上の詳細を伝えなかった。

インドネシアは、この世界最大の列島の主要島嶼間を結ぶフェリー運航に大きく依拠している。

しかし主として社会基盤に対する長年の過少投資とフェリーの過積載の傾向から、事故は珍しくない。（Reuters: Wed Aug 26, 2009 8:46am EDT）

バングラデシュ北東部で船が悪天候に遭遇して沈没し、6人が死亡、2人が行方不明になっている、と警察官が話している。

この小型船は、湿地帯を村人を乗せていたもので、火曜日の晩に沈没した、と警察署長のAkkas Uddin BhuiyanはAFPに語った。

「女性の遺体5体と子供の遺体1体を収容しましたが、女性1人と子供1人が未だに行方不明です。17人が岸に泳ぎ着きました。」と水曜 日 に語った。

船舶やフェリーの事故は劣悪な安全水準によるもので、230の河川網が交錯するバングラデシュでは、過積載は珍しくない。 （Sydney Morning Herald: August 26, 2009 - 6:44PM）

LD linesはアイルランド南部のロスレアとフランスのシェルブール間の新しい直航フェリー運航を9月19日に始める。

この連絡は以前、ロスレアとル・アーブル間で昨年11月に始めたものだったが、運航回数を増加させるためにシェルブール経由の運航に移 転 する。ロスレアへの横断時間が短縮されることとなる。

LD Linesの「Norman Voyager」が、この新しい運航を行い、横断時間は17時間で週6往復する。（Maritime Journal: 26 Aug 2009）

Guangzhou Shipyard International (GSI) は、China Shipping (Group) Company向けの乗客1,400人乗り、レーン長2,000メートルの4隻のロパックス・フェリー（注、RORO方式の貨客船、つま りカー・フェリー）の建造を開始した。

この4隻の船は、2010年の末から2012年にかけて引き渡される。それぞれ7,500重量トンの新船は、長さ167.5メートル で、 渤海（＝ボーハイ）湾でこれまでに運航されてきたロールオン、ロール・オフの旅客船の中で、最も豪華なものとなる。

2003年にGSIは、スウェーデンの海運会社、Gotland Ferries向けに2隻の29,700総トンの高速ロパックス・フェリーを建造している。（The Motor Ship: 26 Aug 2009）

P&O Ferries向けのフェリーのキール（注、竜骨）が、2009年8月25日にラウマのSTX Europeで設置された。この船は、2010年と2011年にラウマ造船所から引き渡されることになっている2隻のフェリーの1番船。

伝統的な儀式の後、何枚かのラッキー・コイン（注、幸運の硬貨）がキールの下に置かれた。この目的は、本船の幸運を呼び込み、造船所と 船 主との円滑な連携を象徴するところにある。P&O Ferries、L'loyds Register、STX Europeの代表者が、この式典を見守った。

竣工すると、この船はイギリス海峡における最大のフェリーとなる。つまり、長さ212メートルの49,000総トンの船であり、車輌甲 板 のレーン長は3,746メートルある。貨物車輌180台以上を収容できる空間があり、更に195台までの観光客の車輌（注、自家用車）を 収容する。本船は乗客を1,750人まで収容できる。（中略）

STX Europeの筆頭株主は国際的な企業集団のSTXであり、従業員は約39,000人。海運・貿易、造船、機械、工場設備、建設、エネルギーの中核領域において世界的な一 流企業となることを目的としている。

P&O Ferriesは、英国、アイルランド、フランス、スペイン、ベルギー、オランダを結ぶ10航路の航路網を有するフェリー運航事業者。同社は27隻の多目的フェリー、貨物 フェリーからなる船隊を経営しており、4,500人を雇用している。最終的にはドバイ政府が保有している会社であるPorts & Freezone Worldの一部門。（Your Industry News: Thursday, Aug 27, 2009）

ダブリン港の港湾労働者の抗議は、月曜日にLabour Relations Commission（＝労働関係委員会）との協議に入ることで合意し、終了した。

5隻の17フィートの船に乗船した約40人の抗議者が、今日の午後、ダブリン港に出入りする船を封鎖しようと試みた。

同港を離れようとしていたStena Lineのフェリーを短時間立往生させたが、港湾労働者らは、この抗議活動を中止することに同意した。

この一団は、Marine Terminals Limitedでの整理解雇、賃金・労働条件の合理化に抗議している。（RTE.ie: Thursday, 27 August 2009 20:28）

2009年8月28日、日本、横須賀のUSS NIMITZ発。航空母艦のUSS Nimitz (CVN 68)の乗組員が、日本の横須賀で8月25日、日本の有名な戦艦、Mikasa（＝三笠）の塗装を行う社会奉仕活動を進んで引き受けた。

Nimitzは、Mikasaとは特別の関係がある。 Fleet Adm.（＝艦隊司令長官）のChester Nimitzは、Mikasaの艦橋からロシアの艦隊を打倒した「victor of the battle of Tsushima（＝日本海海戦の勝者）」である司令長官、Heihachiro Togo（＝東郷平八郎）を大変尊敬していた。

この船齢110年の古い日本の戦艦の船体と上部構造物を塗装する切望されていた塗装作業は、現在のNimitzの乗組員が、この艦の名 前 をもらった人物のことを記憶に留める1つの方法だった。

Adm. Nimitzは、第二次世界大戦後、Togoの旗艦の保存運動の先頭に立って尽力した。今日、この船はMikasa Park（＝三笠公園）で博物館として展示されている。

「Mikasaは現役の船としては分類されていません。そのため維持するために政府から十分な資金を受け取っていないのです。」と退役 し たJapanese Maritime Self Defence Force Capt.（＝自衛隊の艦長）で博物館の学芸員のGreg Koutaは語った。「そういうわけで、Nimitzのボランティア・グループによる塗装は、大変に助かります。」

Nimitzのボランティアは、合衆国・日本間の協調的努力を継続するための個人的な動機ばかりでなく、船を保存するに必要な全ての装 備 品を持って到着した。

「この記念物にやって来て、修復のお手伝いをすることは、気分が良いです。」とChief (sel.) Yeoman (AW/SW) （注、事務系下士官の長）のAlexis Nicholasは語った。

「歴史的側面と、Nimitz Sailors（＝Nimitzの乗組員）としてMikasaと繋がりを持てたことで、誇りに思います。まるで自分が歴史の一部になったようです。」

多くの横須賀の住民が、この事業を見物し、U.S. 7th Fleet Dixieland Band（＝合衆国第7艦隊ディキシーランド・バンド、注、ジャズの楽隊）の演奏を聴くためにMikasa Parkに来ていた。

「1人のご婦人が微笑みながら歩いて来て、「arigato」と言いました。それが日本語で「ありがとう」を意味することは知っていま し た。」とMachinist's Mate Fireman（注、機関兵曹）のChelsea McCrayは話した。「自分達がしていることで、本当に良い気分になりました。」

The Battle of Tsushima（＝対馬の戦い、注、日本海海戦）は1905年の日露戦争における主要な交戦の1つであり、38隻のロシア船のうち34隻が、沈没するか、拿捕されるか、 武装解除された。（後略）（Trading Markets: Fri. August 28, 2009; Posted: 09:58 AM）

Steven Spielbergは、故Michael Crichtonの作品に基づく海賊の冒険物の海賊映画の島に向けて出帆するようだ。この監督のDreamWorksという映画撮影所は、今週、昨年亡くなったベストセ ラー作家による未完小説、Pirate Latitudesの映画化権を獲得した。

Pirate Latitudesは、1665年のジャマイカ周辺を舞台にしており、ポート・ロイヤルの町に接岸しているスペインのガリオン船（注、真四角に近い帆を持つ大型帆船）を略 奪しようと計画するもの。映画版ではWar of the Worlds（＝宇宙戦争）やIndiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull（＝インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国）を書いたDavid Koepが脚本を書く。KoepとSpielbergは、2本のCrichtonの脚色を手がけている。Jurassic Park（＝ジュラシック・パーク）とその続編、The Lost World（＝ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク）だ。

「Michaelの書いたものなら何でも、Stevenは非常に関心を持ってきたものです。」とDreamWorksの共同経営者の Stacey SniderはUSA Todayに語った。「しかしMichaelでさえ、あるいは私でさえ知らなかったことですが、Stevenは常に自分の海賊映画を監督したがっていたことが判ったので す。」

Crichtonは、死亡時にPirate Latitudesを執筆中だったと伝えられており、この本は11月にHarper Collinsから出版される。

「Michaelは、本当に一度読み出したら止まらなくなるものを書いていて、既にそれは大画面に相応しいものなんですよ。」と Spielbergは語った。「Michaelと私は、20年近く一緒にやってきました。Crichtonの著作や脚本で映画を作るとき は、いつも安心してやれることを知っていました。Michaelも同じことを感じていたので、今でも彼がそう思っていると思いたいです ね。」（guardian.co.uk: Friday 28 August 2009 11.17 BST）

2009年8月28日、ネガラ・バンジャルマシンに向っていたフェリーのSari Muliaが、ボルネオ島の近くで沈没した。その結果、5人が死亡し、他に20人が行方不明になっている、とReutersは伝えた。

船には132人の乗客が乗っていた。バンジャルマシンの沖、約100キロメートルのところで沈没した。事故原因に関する公式の声明はな い が、調査が行われている。

しかし非公式資料によると、許容荷重は45人なので、事故原因は恐らくは過積載だったという。（Information- Analytic Agency NEWS.am: 14:55 / 08/29/2009）

Heather Johnsonが先週のCounty Standardで、日本の戦時残虐行為に関する新しい本について読んだとき、直ぐに伯父のWilliamのことを考えた。

先週の金曜日、小紙はかってコルチェスターに住んでいた男性、Mark Feltonが、Japan's Gestapo: Murder, Mayhem and Torture in Occupied Asia（＝日本のゲシュタポ：占領下のアジアにおける殺人、暴行、拷問）を出版したばかりであることを報じた。

コルチェスターのケープル・ロードのJohnson夫人には、この記事が大変に印象に残るものだった。

伯父の航空兵、William Brodieは、1942年にシンガポールで日本人に捕らわれて戦争捕虜になった時、20代後半だった。

1年後、その母親のMargaretは、日本人の手によって息子が殺害されたことを伝える1通の電報を受け取った。

しかし彼女は、この末の息子の命が、恐ろしい方法によって悲惨にも短いものとされたことを決して知ることはなかった。Johnson夫 人 （58）は、次のように説明した。

「Williamは、Suez Maru（＝すゑず丸）と呼ばれた日本船で輸送された640人の捕虜のうちの1人でした。」

「その船はアメリカの潜水艦、USS Bonefishに雷撃されたのです。」

「これは定期的に起きていたことでした。というのは日本人は、従うと約束していたGeneva Convention of 1929（＝1929年ジュネーブ条約）に準拠して、捕虜の輸送時に国際的な赤十字の旗を掲げることをしていなかったからです。」

「多くの捕虜が船倉で溺れる一方、200人から250人の兵士が、海の上で生きていました。」

「日本人は、彼らが受けた扱いについて話すことが万一あってはいけないとして、1人も連合国の手に引き渡すことはしなかったのです。」

「それで機関銃が用意され、ライフル銃で武装した12人の男達が配置に付きました。」

「捕虜に発砲するよう命じられ、報告によると全員が殺害されたのです。」

Felton氏の本、Japan's Gestapo: Murder, Mayhem and Torture in Occupied Asia（＝日本のゲシュタポ：占領下のアジアにおける殺人、暴行、拷問）はPen & Swordから出版され、価格は19.99ポンド。（Essex County Standard: 9:00am Sunday 30th August 2009）

イタリアのクルーズ客船会社のMSC Cruisesは、船にH1N1豚インフルのウイルスを寄せ付けないために、極端なまでに真剣になっている。

このクルーズ客船会社は、熱探知カメラを使って全ての乗船客を調べるという。数秒内に、このカメラは人の体の赤外線映像を映し出し、通 常 の体温よりも高いものを見つけ出す、とMSCは語った。

「赤外線カメラは、ウイルス性疾患に感染した人を極めて初期の段階であってさえも見つけ出すことのできる大変に効果的で、しかも押し付 け がましくない道具です。」とMSCは声明文で述べた。

このイタリアのクルーズ客船会社は、11隻の船舶の全てで、乗船時に赤外線カメラを設置して、医療職員が全ての乗船客の体温を監視する こ とを可能にすると語った。

医学会では多くが、今年の秋に広く予想されている2度目の豚インフル勃発に備えている。大半のクルーズ客船会社では、乗客に健康関連の 質 問表を求め、風邪のような症状のある乗客には強制的に改めて検診するなど、乗船時にインフルエンザの検査の類を実施している。（San Diego News Network: Sunday, August 30, 2009）

8月31日、ハバナ発。広島と長崎の原爆投下の10人の生き残りを含む日本の代表団が、To Build a Culture of Peace（＝平和文化の建設のために）のスローガンの下、Peace Boatに乗船して直ぐにハバナを訪れる。

この船は、世界一周旅行をしているもので、数日前に横浜空港（注、「横浜港」の誤りか）を見送られた。

以前に行ったように、この船は恒久平和のメッセージと世界各国との良好な関係をもたらしてハバナに接岸する。

Hibakusha（＝被爆者）（爆撃の被害者）との会談において、東京のキューバ大使館政治顧問のAndres Gonzalez Ballesterは、被爆者に対するキューバ人の尊敬と賞賛を表明した。

この会談では、キューバ革命の歴史的指導者、Fidel Castro Ruzが2003年に広島を訪問した際の演説の日本語版が代表団に送呈された、とウェブサイトのCubasiは伝えている。

広島と長崎の被害者は、初めて一団となってキューバに向けて旅行をしており、50年に亘るCuban Revolution（＝キューバ革命）について非常な関心をもっていることが際立っていた。（Radio Nuevitas: Updated 31/08/09 Time 09:12 p.m.）