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2009年9月

2009年9月の海外旅客船情報

旅客船がブレマートン航路に加わる(米国)

シアトル発。シアトルで日曜日、州のフェリーが接岸時に激しく損傷したので、今週の大半は運休となる。

このWenatcheeが修理される間、カー・フェリーが1隻だけ、シアトル―ブレマートン航路に就航することとなる。

ワシントン州フェリーでは、2隻の私有純客船を加えている。旅客運賃はカー・フェリーと同じで、往復6.70ドル。(Seattle Post Intelligencer: September 1, 2009 8:05 a.m. PT)

Garrettは日本政府に対し捕鯨に関して圧力(オーストラリア・日本)

オーストアリアは、直ぐにも日本の新政府に対して反捕鯨の見解を「very strongly(=極めて強力に)」示すことになるが、捕鯨が終わる望みは薄い。

日本の有権者は、週末に歴史的な偉業を成し遂げ、50年以上に亘る殆ど難攻不落だった保守政権を終わらせて、中道左派の民主党を選択し た。

この政権交代で、日本は南極水域における毎年恒例の夏の捕鯨を見直すかもしれない、という憶測が生まれている。ここでは何百頭もの鯨 が、 「scientific(=科学的な)」目的のために殺害されている。

Federal Environment Minister(=連邦環境大臣)のPeter Garrettは、Yukio Hatoyama(=鳩山由紀夫)が率いることとなるものと見られる新政府に働きかけることを誓っている。

「捕鯨問題については、わが国の見解を強く主張し続けていきます。」と火曜日、大臣は記者団に語った。

「オーストラリアが持つ強い感情について誰も心配することはありませんが、この関係においては時期尚早です。」

退陣することになる政府に比べ、新政府はオーストラリアの見解に耳を傾けたいと思うかについて、Garrett氏は多くの希望を持って い るようには思われなかった。

敗北した自由民主党政府は、調査と文化的伝統を維持する関心から、鯨を捕獲する日本の権利を、断固として主張していた。

Garrett氏は、新政府が捕鯨の終了に前向きだと自分が考えているかどうかについては、明らかにしようとはしなかった。

「日本で新しい政府の選挙があって、まだかなり日が浅いです。」(WA today: September 1, 2009 - 2:24PM)

Holland America Lineはハワイ・クルーズを追加(米国)

Holland America Lineのハワイ・クルーズの旅程が、2010年秋に予定されている。

乗客1,432人乗りの船、ms Zaandamが、サン・ディエゴからの5本の14日間周遊旅行を行い、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーからサン・ディエゴに向う1本の15日間航海を行う。

これら航海は火曜日に発表されたもので、2010年10月から12月の間に催行される。

このクルーズでは、ビッグ・アイランド(注、ハワイ島)、オアフ島、カウアイ島、マウイ島に寄港する。更に連邦政府の海事規則に適合す る ために、サン・ディエゴに戻る前にメキシコのエンセナダにも寄港する。

Holland America Lineは、Carnival Corporation (NYSE: CCL) and plc (NYSE: CUK)の一部門。

その他のハワイ・クルーズのニュースとしては、これもCarnival Corporation and plcによって保有されているPrincess CruisesとCunard Lineが、来年と2011年に島嶼間を巡る航海を計画しているというものがある。Holland America Lineのように、両社は外国船籍の船舶だ。

ハワイで運航していた唯一の合衆国船籍のクルーズ船会社であるNCL Americaは、営業費用を理由に、地元運航から3隻のうち2隻を撤退させている。(Bizjournals.com: Wednesday, September 2, 2009, 6:00am HAST)

Transocean Toursが破産申請(ドイツ)

Marco Poloを傭船していたドイツのクルーズ運航事業者Transocean Toursは、昨日9月3日に破産申請した。

このブレーメンに本拠を置く会社は、Astorも傭船しているが、これから数週間に再編を試みる、とドイツのメディアは伝えている。

同じ報道によると、両船での2009年の残りのクルーズは影響を受けないという。この事実についてのTransocean Toursからの正式な確認を待っているところだ。

Transoceanの英国代理店であるCruise & Maritime Services International (CMS)の広報担当者は、英国の乗船客が、10月8日出発のMarco Poloの32-day Treasures of the West Indies(=32日間、西インド諸島の宝)を予約していることを確認した。しかしこれは年内に、英国のクルーズ客を対象にした唯一の航海。今年のMarco Poloの予定表の残りはドイツ市場向けの傭船であり、Astorのクルーズだけがドイツで売られている。

メディアの憶測によると、Astorの2008/09年の世界一周クルーズの中止により法外な保険料の支払いを余儀なくされる中、多く の 要素がこの会社の終焉に繋がったという。

Cruise & Maritime Services Internationalは先月、新しいクルーズ運航会社であるCruise & Maritime Voyagesを2010年に立ち上げると発表した。Marco Poloと、以前英国から、冬はアマゾン河、オリノコ河と西インド諸島、夏は北欧と地中海にクルーズを提供していたOcean Countessという第2船を傭船する。

2010年の予定は売り出されたばかりで、価格はアムステルダムとアントワープに行く3泊のミニ・クルーズが199ポンドから。これら ク ルーズの予約は、Transocean Toursとは全く無関係だという。(Cruise Critic: September 4, 2009)

マケドニアで船が沈没して多数死亡(マケドニア)

マケドニアのオフリト湖で船が転覆して、少なくとも15人が溺死した。

老朽化した観光船のThe Ilidenは、オフリト市郊外で、土曜日の午前11時(グリニッジ標準時間9時)に、岸から200メートルのところで沈没した。沈没時、船は過積載だったと言われてい る。内務大臣のGordana Jankulovskaは、次のように語った。

「本船には70人以上の乗客が乗船していました。」

「15人が凍えており、4人が重傷を負ってオフリトの病院に搬送されました。約50人の生存者は地元のホテルにいます。」

救助隊が3人の行方不明者を探している。Jankulovskaは、船長は死者に含まれており、船は「ブルガリア人旅行者の一行とマケ ド ニア人のガイド」を乗せていたと語った。生存者には怪我をした者もいたが、容態は安定しているという。

1924年にドイツで建造されたThe Ilidenは、収容力が43人のところ、73人が乗船していた、とJankulovskaは語った。(後略)(Aljazeera.net: SATURDAY, SEPTEMBER 05, 2009 21:22 MECCA TIME, 18:22 GMT)

723人救助、242人は依然行方不明―フィリピン沿岸警備隊(フィリピン)

フィリピン、マニラ発。Philippine Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)は今日(9月6日)、今朝早くサンボアンガ半島沖で沈没した旅客船Superferry 9(注、旧ありあけ)から723人を救助した、と報告した。

Wlfredo Tamayo司令長官は、PCG(=フィリピン沿岸警備隊)では、乗船名簿から、船には242人の乗客が乗っているとみている語った。

「救助作業に集中しております。」とTamayoは記者会見で語った。

本船の船長がJoel Yapであることを明らかにし、昨日(9月5日)ジェネラル・サントスからイロイロ市に向っていた船には、化学物質や有毒貨物が積載されていたとは言明しなかった。 (Philippine Star: Updated September 06, 2009 01:01 PM)

ニュース映画を見る:1934年ジャージー沖のクルーズ船の猛火で137人死亡(米国)

アズベリー・パーク発。Ward Lineのフラグシップ、Morro Castleが、1934年9月8日午前2時30分を少し過ぎた頃、ラバレットの沖、ちょうど7マイルのところにいた時、2人の若い夫人が、船上で出会った2人の男性と喫 煙室で楽しんでいた。

キューバのハバナの熱帯地方への強烈で幻想的なクルーズが、残り数時間になり、最後の夜を出来る限り遅くまで過ごそうと決めていたの だっ た。

この喫煙室の1層下のC Deck(=C甲板)の客室では、Eleanor Brennanが主宰する宴会が開かれており、ブロンクスの27歳のカトリックの司祭であるRaymond Egan師、同室の16歳のぺニントンのLewis Perrine IVが、コネティカット州ハートフォードの従姉、Helen Brodie(21)、マサチューセッツ州スプリングフィールドのAgnes Berry(27)、その他クルーズで出会った数人の乗船客らと、Morro Castleでの最後の一時を過ごしていた。

他の一行は、明らかにこの船の別の区画で疲れ切っていたが、2組の若いカップルが夜を過ごしていた喫煙室の直ぐ隣の書斎で火災が起きた こ とが判って、全ての宴会は、突然、お開きとなった。

この火災は、75年前の今週起きたものだが、世界の目がラジオ、劇場で上映されたニュース映画に集まる前にセンセーショナルに展開し、 遠 洋旅行は暗転した。鎮火するまでに137人の乗客と船員が死亡し、燃え尽きた残骸が漂流し、最終的にはConvention Hall(=会議場)の真北に乗り上げる中、アズベリー・パークには何千人もの人々が集まった。

この続きとニュース映画の写真は、Asbury Park Pressで。(New Brunswick Home: SEPTEMBER 6, 2009)

ワシントン州委員会はフェリーの運賃値上げで評決(米国)

州のTransportation Commission(=運輸委員会)は、フェリーの運賃を2.5パーセント引き上げることに関して、火曜日に評決する予定。

この評決は、シアトルでの値上げに関する委員会の最終の公聴会を終えて行う。これに先立つ公聴会は、バション島、シルバーデール、サ ン・ ファン諸島で予定されていた。

最後の公聴会は、1011 Western Avenue, Suite 500, SeattleのPuget Sound Regional Council(=ピュージェット湾地域議会)で、火曜日の午後1時から5時まで開催される。(Seattle Times: Originally published Monday, September 7, 2009 at 10:15 AM)

2隻目の定期船に嘔吐性ばい菌直撃(英国)

ハイランド州の港を訪問しているクルーズ船が、嘔吐性のばい菌の勃発と見られるものに襲われている。

これは、この2ヶ月の間にインバーゴードン港で病気の直撃を受けた2隻目の定期船となった。

クルーズ定期船Balmoralの1,200人の乗客のうち、ノロウイルスと疑われる乗客が18例、船員では2例となっている。

この定期船は、月曜日の朝にドーバーから到着したが、夜にスカイ島に向うことについては警報解除となっていた。火曜日の英国標準時間 11 時にポートリーに到着することとなっていた。

この43,537トンの船は、船員が540人乗務しており、Fred Olsen Cruisesが運航している。

この勃発は、クルーズ定期船のMarco Poloがウイルスに襲われて、何百人もの乗客と船員が影響を受けてから僅か2ヵ月後に起きた。(後略)(BBC News: Page last updated at 20:54 GMT, Monday, 7 September 2009 21:54 UK)

ドイツ海軍は海賊と疑われる者を殺害(ドイツ・ソマリア)

ソマリアの海賊と疑われる者が昨日、小型ボートに対する再三に亘る停船警告を無視した後、死亡した。

この小型ボートは、武装した5人が乗っていたもので、アル・ムカラの真南のアデン湾にいた。EU NAVFORに所属するドイツの軍艦Brandenburgは、ヘリコプターを発進させて、この小型ボートの乗組員が梯子を投げて、武器を船外に捨てるのを観察し、撮影し た。この小型ボートは、停船するよう命じられたが、速力を出し続けていた。軍艦のEU NAVFORは、通訳を通じて停船するよう勧告したが、小型ボートは走り続けた。EU NAVORが出した声明文によると、「更に船首に向けて警告射撃を行ったところ、小型ボートは停船し、チームがこの小型ボートに兵器の見つかったRHIBから乗り込んだ。 この出来事で、5人の海賊と疑われる者のうち1人が怪我をし、Brandenburgで治療を受けたものの、後に死亡が発表された。」と いう。

しかしBundeswehrの発表では、航行を不能にすべくEU NAVORが小型ボートの船体に対して発砲することを許可したとしている。一連の発砲により、1人が重傷を負い、治療したものの死亡したとしている。(後略) (Marine Log: September 8, 2009)

WA Transportation Commissionはフェリー運賃値上げOK(米国)

シアトル発。Washington Transportation Commission(=ワシントン州運輸委員会)は、全体で2.5パーセント州フェリーの運賃を引き上げることを決定した。10月11日に発効する。

これにより、中部のピュージェット湾往復旅客運賃は、6.70ドルから6.90ドルに、片道の乗用車と運転手の運賃が11.55ドルか ら 11.85ドルになる。

火曜日の委員会では、7月・8月の10パーセントの「super surcharge(=超割増金)」を加えることは否決した。

既存の車輌向け25パーセントの繁忙期割増金は残存する。夏季割増金は、更に加算されることとなる。

委員は、夏季割増金が固定費にどれくらい加算されるか、とりわけ運賃引上げ後にどれくらい加算されることになるのか懸念していると語っ た。(Seattle Times: Tuesday, September 8, 2009 at 6:52 PM)

クルーズ船Disney Wonderがバンクーバーにやって来る―2011年アラスカ運航(米国)

ブリティッシュ・コロンビア州、バンクーバー発。バンクーバーの沈滞しているクルーズ船事業は、Disney Cruise Lineが2011年にこの都市からアラスカ・クルーズを提供するという言葉で景気づいている。

同社では、5月から8月にかけてDisney Wonderが、バンクーバーからアラスカのジュノー、ケチカン、スカグウェーの港に寄港する航海を行うと話している。この320メートルの船は、2,400人の乗客を輸 送することができる。

このニュースは、ここ1年の間に客船会社4社が、この都市に寄港することを止めて、シアトルやビクトリアに切り替えた後で、バンクー バー 港に到来したもの。

この都市の損失は、1億5000万ドルになるものと見積もられていた。(The Canadian Press: September 11, 2009)

シエラ・レオネは船舶救助を終了、多数行方不明(シエラ・レオネ)

シエラ・レオネ当局は、90人が死亡し100人以上が行方不明となって死亡したものと見られている海難事故の生存者救助作戦を終了し た、と金曜日に警察官が語った。

この船は、商品をかなり積載し、少なくとも250人が乗船していたものと当局者が見ているが、火曜日、嵐の中、転覆した。この事故での 生 存者がたったの40人だったことから、安全強化の声が上がっている。

「残りの乗客は溺死したものと考えられることから、救助活動はもはや行っておりません。」とこの捜索活動を率いる海軍側の長である Mohamed Suma副官は、金曜日にReutersに語った。

Sumaは、90体の遺体が埋葬され、そのうち30体は身元がわからなかったために共同墓地に埋葬せざるを得なかったと語った。

「捜索隊は現在、海からあと何体、残りの遺体を引き上げることができるか調べています。」と付け加えた。

沿岸の2つの村の間を走っていた本船に乗船していた乗客の正確な数は不明だ。というのは、既に200人が乗船していたとする乗船名簿が 出 来上がった後に、船長が乗客を乗せていたからだ。

船舶、自動車、鉄道の事故は、社会基盤の不十分な貧しい地域である西アフリカでは頻繁に起きており、しばしば過積載のためだとされてい る。

国際社会は、事故に取り組むこの政府に対し援助をしてきたが、Sumaは、防止のために厳しい措置が取られていたと語った。

旅客船には救命胴衣がなく、通信機器や適切な乗船名簿が必要とされたことから、これら旅客船はシエラレオネ海域を結ぶことが出来なくな り、そうした船の船長は逮捕されていた、とSumaは語った。(Reuters: Fri Sep 11, 2009 2:31pm EDT)

ウガンダ:フェリーは運航再開(ウガンダ)

Daily Monitorの得た情報によると、ビクトリア湖におけるウガンダの現役の船舶であるMV Kalangalaは、1ヶ月間の運休後、遂に運航を再開した。

この船を利用する観光客と実業家は、金曜日、エンテベのナキウォゴ・ランディング・サイト(=上陸地)からセーセ諸島のルトボカに、 フェ リーが顧客を輸送し始めたことから大喜びした。

「輸送費用が上がったことから多くの仕事を失い、大損しました。」と実業家のSamson Kakubi氏は語った。

政府によると、このフェリーは8月31日に運航を再開するものと思われていたが、備品が無くなっていたためにそれが出来なかったとい う。 (AllAfrica.com: 14 September 2009)

クルーズ客船会社の追加費用に気を付けろ(英国)

金融引き締め政策の中、安いクルーズを探している方は、追加費用を避けるべく、細かく印刷された文字を研究するように勧められている。

この警告は、今月出版される25th anniversary Berlitz Complete Guide to Cruising and Cruise Ships(=ベルリッツ・クルーズとクルーズ船完全案内25周年版)でなされているもの。

クルーズの「bible(=権威書)」の2010年版では、次のように書いている。

「クルーズ客船会社は、殆ど全てのものに追加料金を請求しているRyanair(注、格安航空会社)のようなところから手掛かりを得 て、 クルーズで一連の追加費用を課して、一見、只同然の価格を高いものにしている。」

「大幅値引き料金は、特定の日と旅程にのみ適用があるかもしれず、乗客が好む船室の等級と場所には適用がないかもしれず、夕食時の ファー スト・シーティング(注、第1回目の食事の回の利用)には制限があるかもしれない。」

本書は、会社が「keep afloat(=浮かび続ける)」ために、船内割引や船室の改善やその他特典のような誘因を提供するすることを余儀なくさせているこの景気低迷のために、クルーズ休暇の価 値を、決して良くはなっていないものとして描写している。

この案内書では、271隻のクルーズ船、業界動向の重要点を論評している。業界の動向には、大型の行楽地流の船舶での数世代が一緒にす る ようになったクルーズ、クルーズをする片親(注、母子家庭や父子家庭)の増加、子供のいない船の増加、より主題のある食事の提供、より健 康的な料理や温泉の食事、活動的な寄港地観光の増加、より長いあるいは短い「get-away(=逃避)」クルーズの需要、より大型の船 舶は「extras(=割増料金)」を請求するようになった、といったものがある。

本書には、来年就航することになっている船が12隻、2011年は10隻、2012年は6隻あると掲載されている。

Berlitz Guideは9月28日発売。価格は16.99ポンド。(TravelMole: 14 September, 2009)

コーク―スウォンジ間のフェリー航路再開(アイルランド・英国)

Fastnet Lineが来年、コーク―スウォンジ間のフェリー航路を再開する。

West Cork Tourism Co-Operative Society Ltdが、クルーズ・フェリーのJuliaを780万ユーロで購入した。

JuliaはFastnet Line商標の下で運航されることとなるが、数週間のうちにコークに到着する。1982年の建造で、スカンジナビアの数航路で航海していた。

この船は10層で、最大収容力は、乗用車が約440台、貨物車輌が30台で、本船の最大搭載人員は1,860人。

Juliaには300室以上の旅客室の他、食堂が1つ、酒場、子供の遊び場があり、映画館もある。

コーク―スウォンジ航路は2010年3月に始まり、500人以上の雇用を創出するものと期待されている。(Ireland Online: 14/09/2009 - 15:51:55)

SEATRADE EUROPEでのジブラルタル(ドイツ・ジブラルタル)

Gibraltar Port Authority(=ジブラルタル港湾局)は、クルーズ、フェリー、リバークルーズ、豪華ヨット業界のヨーロッパの指導的な会議として知られるSeatrade Europe Conference and Exhibitionに参加している。

この行事は昨日、ドイツのHamburg Messe Fairground(=ハンブルク見本市会場)で始まった。100ヶ国からの1000社以上が参加する、4日間に亘る会議と見本市だ。

ジブラルタルの代表団は、Port and Albert Poggioの長でLondon Officeの監督を務めるPeter Hall船長であり、European Cruise Council(=ヨーロッパ・クルーズ理事会)の会議に出席し、この会議の前もって決められた行事を行うこととなっている。

Gibraltar Port Authorityは、独自に出展する。この見本市のクルーズ目的地展示館の822番であり、またMedCruise(=地中海クルーズ)機関の1員として代表する。

「ヨーロッパ・クルーズ市場は成長を続けております。ジブラルタルも今年、247回の寄港で380,000人の乗客が予想され、クルー ズ 客の到着記録を破ろうとしているところです。しかしながらクルーズ業界は、経済の悪化の影響から逃れることはできず、このことは、 2010年のクルーズ休暇の予約客が減少していることから、来年、注目されることでしょう。この不況の影響が考えられるものの、クルーズ 会社に地中海における主要なクルーズ目的地として売り込むことは、ジブラルタルにとっては重要なのです。Seatrade Europe 2009は、ジブラルタルがこうしたことをする上で、最適な舞台を提供するものです。」と港湾を所轄するMinister for Transport(=運輸大臣)のJoe Hollidayは語った。(Gibraltar Chronicle: 15 September 2009)

NakheelはQE2が浮かび続ける希望を持ち続けることに(アラブ首長国連邦・南アフリカ)

Nakheelは、この奮闘しているドバイ所有の開発業者がもっと金が必要になることになる取引を潰してやると国会議員が脅しているの とは反対に、ケープ・タウンに停泊するQE2が、南アフリカで金を浪費することになるという懸念を和らげるために動いている。

国会議員らは、来年の FIFA World Cupの期間中、ケープ・タウンに停泊するこの有名なクルーズ定期船をホテルとして使用することは、国外に金を送金することとなるのであり、政府は地元の宿泊設備に投資す べきだ、と主張している。

Nakheelは、QE2は南アフリカに「significant tourism, employment and business benefits(=特筆すべき観光業、雇用、事業利益)」をもたらすと力説している。

「本船が生み出した利益は、南アフリカに留まることになります。」と同社はMaktoob Business紙に宛てた声明文の中で述べた。

ドバイは、QE2を2007年に1億ドルで購入し、人工島のPalm Jumeirahで洋上ホテルとして使用する計画だった。しかし世界金融危機により、本船の計画の180度転換が余儀なくされた。

国有巨大複合企業、Dubai Worldの一部であるNakheelは、7月にこのクルーズ定期船をWorld Cup向けにケープ・タウンに停泊させる計画で、この動きを完了させるために話し合いをしていると語った。

QE2の新居は、ケープ・タウンのV&A Waterfrontになりそうであり、ここもDubai Worldが所有している。

ところが直近の発表で、この動きについて何らの言及もなかったことから、進展しないかもしれないとの懸念が生じたのだった。(中略)

船齢40年のQE2は、クルーズ観光業界の伝説の1つであり、250万人の乗客を乗せ、800回以上も大西洋横断航海を行った。

昨年、遠洋航行船としては引退し、ホテルに改造するためにドバイにやって来ていた。(Maktoob Business: Sep 15, 2009 at 09:07)

マニラ港に接岸しているSuperFerryの船舶が火災で被害(フィリピン)

フィリピン、マニラ発。SuperFerryの船舶が傾き、サンボアンガ半島沖で沈没して1週間以上経過したが、マニラ港に接岸してた 姉妹船を火災が襲い、100,000ペソ相当の損害を被った、と当局者は語った。

National Capital Region-Bureau of Fire Protection(=首都圏防火局)のSenior Superintendent(=上席最高責任者)のPablito Cordetaは、火災は今日(9月15日)の午前3時42分頃、同船の厨房で発生したと語った。消防士が午前4時37分頃、何とか消火した、とCordetaは語った。

初動捜査では、火災はflourescent lamp(注、ランプ)の誤作動によるものと見られている

SupeFerryの船隊は、Aboitiz Transport Systemに所有されており、ここの別の旅客船SuperFerry 9は、9月6日にサンボアンガ半島沖で沈没し、10人が死亡した。(Philippine Star: Updated September 15, 2009 09:42 AM)

Crystal Cruisesは2011年に母港のサン・フランシスコに帰って来る(米国・日本)

火曜日、2005年に当市での運航を中止したクルーズ船の運航事業者が戻る決定をし、サン・フランシスコの観光経済は弾みがついた。

2011年から日本人が所有するCrystal Cruisesが、アラスカ、パナマ運河、ニューヨークに行く旅行の母港としてサン・フランシスコを使用する。

手始めに乗客922人乗りのCrystal Symphonyが、Pier 35(=第35番埠頭)に接岸する。しかし2013年までに、サン・フランシスコ港は過去10年間に亘って開発計画が数回頓挫してきたPier 27(=第27番埠頭)に、現代的なクルーズ船ターミナルを竣工させることを希望している。(中略)

Pier 39(=第39番埠頭)の真南にあるPier 35(=第35番埠頭)が、当市のクルーズ船ターミナルとして何十年も使われてきたが、草臥れて、虫害を受けており、現代のクルーズ船には短すぎるものとなっている。 (San Francisco Chronicle: Wednesday, September 16, 2009)

DP Worldは持分を売却せず(アラブ首長国連邦)

ドバイ発。世界第4位のコンテナ港湾経営者のDP Worldは、火曜日、同社持分の売却についての交渉は決してしていないが、親会社のDubai Worldが地方の非公開投資会社と交渉はしていることを確認した。

匿名の消息筋が月曜日、Abraaj CapitalのDubai Worldとの話し合いが頓挫しそうだと話すのが引用された。

「DP Worldの取締役会は、同社持分を売却することに関連するいかなる話し合いもしていないという以前の声明を何度も言うことになりそうだ。今や DP Worldの取締役会は、Dubai Worldからの忠告を受けており、これらの話し合いはもはや継続しないこととなった。」とDP Worldは、Nasdaq Dubai(=ドバイ店頭株式市場)への開示の中で述べた。

DP Worldの声明文に先立ち、Societe Generaleは、DP Worldを「buy(=買い)」から「hold(=保持)」に格下げし、目標価格を0.50ドルに維持した。

「5ヶ月間の沈黙の後、不成功の報告は、我々にはもっともらしく見えている。」とSociete Generaleは、火曜日に顧客向けのメモにおいて述べた。

Nasdaq Dubaiに上場しているDP Worldの株式は、5月以来、33パーセント上昇しており、同社主要持分をAbraaj Capitalに売却することが成功するとの期待から急騰している。

5月、この国家管理のDubai Worldは、Abraaj Capitalから引き合いがあり、港湾経営の持分を売却するための話し合いをしていると語った。

Dubai Worldは、ドバイ政府が業界を広範に進める事業や計画、及びドバイを商業・貿易の中心として推進する事業を経営・監督している。

Dubai Worldは、アラブ首長国連邦の経済活動を減速させている世界不況の最中、増大する債務の扱いで四苦八苦しており、一連の副作用によって足を引きずってきている。負債額 は、590億ドルに上る。先週の金曜日、Dubai Worldはその地位について再検討中と報じられたIstithmar World部門の最高経営責任者、David Jacksonが同社を率い続けると語った。同社は、合衆国の豪華チェーンのBarney’s New Yorkを保有しており、8月にはBarney’sの財政状態を強化するための選択肢を検討すべく、ある顧問会社と契約している。DP Worldの株式は、火曜日の午後の商いでは0.49ドルで取引され、3.9パーセント上昇した。(Khaleej Times: 16 September 2009)

仏領ポリネシアは高速フェリーの免許を承認(仏領ポリネシア)

仏領ポリネシア政府は、港を封鎖するという脅迫の中、高速フェリーのKing Tamatoaに免許を与える決定をした。

大統領のOscar Temaruは、この船の所有者であるニュー・カレドニアのBill Ravelがタヒチとリーワード諸島間で運航を始めるための申請に対し、政府は満場一致で承認した、とTahitipresse紙に語った。Temaru氏は、ニースとコ ルシカ島の間をこの船で旅したことがあると言って、本船を誉めた。

先月、既存の運航事業者がパペーテ港を封鎖して脅迫して以来、政府はこの新しい事業を承認して競争するさせることは賛成だ、と大統領は 明 言している。

野党は、議会で消極的意見が出ているのにこの事業を推進させたとして、Temaru氏を批判している。(Radio New Zealand International: Posted at 03:38 on 17 September, 2009 UTC)

ロチェスターの男性がクルーズ船で十代に性的虐待をしたとして起訴(米国)

若い女の子に性的虐待を働いたと連邦当局が語り、あるロチェスターの男性がクルーズ船での悪夢の渦中にいる。

Assistant U.S. Attorney(=米国連邦検事補佐)のTiffany Leeは、2006年12月31日の刑事告発によると、13歳の女性が家族と共にクルーズをするためにフロリダ州でクルーズ船に乗船したと語った。2007年1月1日の早 朝、この十代が友人と船の甲板を歩いていると、24歳のLucas George Wickesが言葉をかけて来た。

告訴によると、Wickesはこの十代とその友人に船室に戻るよう話したという。少女は別の甲板に向ったWickesの後について行 き、 そこで性的暴行がなされたと申し立てられている。告訴によると、悲鳴を上げたならば船外に放り出されると言われたという。

Wickesは釈放されたが、GPS(注、全地球位置発見システム)の監視の下、在宅している。10月16日に出廷することとなってい る。(News 10NBC: 09/18/2009 5:09 PM)

Carnivalは収益減少後、展望が開ける(米国)

シカゴ発。Carnival Corporationの株式は、火曜日の朝、値を上げた。このクルーズ客船会社が、第3四半期の収益は落ち込んだものの、通年見通しでは明るいと報告した事から、約7% 上昇した。

Carnival (CCL 33.65, +0.13, +0.39%) (UK:CCL 2,163, +103.00, +5.00%)は、前年四半期の13億3000万ドル、1株当たり1.65ドルから、10億7000万ドル、1株当たり1.33ドルに純利益が落ち込んだと語った。売上高 は、48億1000万ドルに対して、41億4000万ドルだった。

FactSet Researchの分析者の平均見通しは、41億ドルの売上で、1株当たり1.18ドルの収益だった。

現在は、業界の指標となっている下段寝台当たりの同社の売上高は、12.3%の落ち込みで、予想ほど悪くはなかった。

良い面での驚きは、最高経営責任者のMicky Arisonが収益報告書で言うように、「季節柄強固となる夏季の世界中での直近予約が、予想よりも良い価格」であったことが大きい。

将来を考えると、S&P 500とFTSE 100の双方に入っているこの唯一の会社は、現在の燃料価格と予約傾向に基づいて、通年では1株当たり2.16ドルから2.20ドル稼ぐものと予想している。以前の予測は 2ドルから2.10ドルであり、ウォール街の見解は2.05ドルだった。

2009年の残りと来年前半の予約は、前期よりも19%増であり、同社は「稼働率は前年度には追いついているものの、こうした予約の切 符 価格は低水準であり、未だに僅かに及ばない。」と述べている。

今年前半、同社は、メキシコで勃発したA/H1N1インフルエンザ・ウイルスとその後の渡航情報のために、幾つかのクルーズ航路を手直 し しなければならず、収益は打撃を受けた。27隻余の船舶が航路を変えることを余儀なくされた、という。

Carnival株は、午前中の取引では2.01ドル値を上げ、34.01ドルだった。これとは別に、Merrill Lynchは、同社を優先株の「Europe 1」のリストに加えた。

William Spainは、シカゴ在住のMarketWatchのスタッフ・ライター。(MarketWatch: Sept. 22, 2009, 9:57 a.m. EDT)

インドネシア:フェリーが沈没して15人死亡、15人行方不明(インドネシア)

インドネシア東部で木製のフェリーが13フィートの高さの波を受けて沈没し、15人が死亡し、他は行方不明となっている。

Marine Private(=海兵隊員)のIwan Widodoは、この船が首都ジャカルタの東、1,510マイル(2,430キロ)の北マルク州のハルマヘラ島沖で昨日の晩に沈没し、救助作業によって、乗客59人のうち 29人が救助されたと語った。Widodo下士官は、悪天候と高波によって沈没したと語った。

フェリーは、17,000以上の島に2億3500万の人口を抱える世界最大の多島国家であるインドネシアの主要な交通手段となってい る。 海難事故は、過積載と貧弱な安全基準のため、よく起きている。(Ireland Online: 22/09/2009 - 09:33:09)

P&O CruisesはArtemisの売却を確認(米国)

P&O Cruisesは、近い将来に予想された取引で、最も小型の船舶、Artemisを売却することで合意に達したことを確認した。

乗客1,200人乗りの元Royal Princessは、2005年6月にP&O Cruisesの船隊に加わったが、MS Artania Shippingに金額は未公表で売却した、とこの客船会社は発表した。

P&O Cruisesの声明文によると、「この売却は2009年10月6日に完了するが、P&O Cruisesは、2011年4月12日までArtemisの運航を継続し、公になっていた一連のクルーズを継続する。」という。

Artemisは、2005年にFawltey Towersの女優、Prunella Scalesが、ワイト島であった式典で名付け親を演じて正式に改名した。

本船は、来年、乗客3,000人乗りの新造第2船である超定期船、Azura を迎えることとなるP&O Cruisesの船隊の中では、最も伝統的な船だった。(TTG live: Tuesday, September 22, 2009)

水上タクシー会社が10隻の船を運航する意向(マルタ・英国)

ある水上タクシー会社が、今後18ヶ月間に亘ってマルタ島周辺で10隻の水上タクシーを運航する意向であると発表した。

Yellowjet water taxisは、来月、運航開始する。グランド・ハーバーに本拠を置き、マルタ諸島周辺の全てで運航する。

第1号のタクシーであるPrincess Jahzaraは、CospicuaのDock 1(=第一埠頭)で今夜開催されるValletta Boat Show(=バレッタ・ボート・ショー)で展示される。山吹色のボートは、12人までの乗客を乗せることができ、夜間と日中の運航資格を有している。

同社ではまた、オン・ラインで予約できるようウェブサイトも開設したと発表した。

ここの親会社は、ボートを建造している英国に本拠を置いているが、製造設備の何がしかをマルタに移転させる意向だ。(Times of Malta: Thursday, 24th September 2009 - 10:22CET)

Tallinkは2011年まで賃上げせず(エストニア)

上場しているフェリー運航事業者のTallinkと、Estonian Seamen Independent Trade Union(=エストニア海員独立労働組合) (EMSA)は合意に達し、9月1日から始まる今期の経済年度においては賃金を引き上げないこととなった、とTallinkは発表した。

同社で4年以上勤務している従業員は、年功に従い、報酬の5―10パーセントの追加手当を受け取ることとなる。以前合意した賃金の9 パー セント引上げは、2011年まで延期となった。

8月にTallinkは、陸上勤務の報酬額を5―20パーセント削減し、フィンランドでは職員の一時解雇を開始している。

Tallinkは、3500人に仕事を提供しており、うち2300人が船舶上で仕事。(Baltic Business News: 25.09.2009, 13:11)

Costa Allegraが1,250人の乗客を連れてくる(ベト・ナム)

クルーズ船のCosta Allegraは、イタリア、スペイン、英国、ドイツからの1,250人の乗客を乗せて、月曜日にホー・チ・ミン市のNavy Oil Portに接岸した。

観光客らは、ホー・チ・ミン市の名所であるミ・ト、ク・チを訪れ、メコン川デルタの果物や蜂蜜茶の他、伝統的な芸術の公演を楽しんだ。

これは、4回目のCosta Allegraのベト・ナム訪問。(Viet Nam News: 25-09-2009)

ドゥブロブニクにこれまでで最大のクルーズ船が訪問(クロアチア)

アメリカのCarnival Cruise Linesが建造した史上最大のクルーズ定期船であるCarnival Dreamが、昨日(木曜日)、ドゥブロブニク市のGruz港に入港した。

130,000トンあるCarnival dreamは、ドゥブロブニクの港にこれまで入港した最も大きなクルーズ船でもある。

長さ306メートル、130,000トンで、14層、船室が1,823室あり、乗客4,600人と船員1,300人を収容することがで き る。

船は、Jadroagent International Shipping and Freight Agencyのおかげでイタリアから到着した。本船の最初の商業航海だった。

Hina通信は、この船は昨夜ドゥブロブニクを出発したが、10月6日と20日にも再訪すると報じている。(Croatian Times: 25. 09. 09. - 09:00)

行方不明の合衆国の女性はクルーズ船から飛び降りたと警察語る(カナダ・米国)

バンクーバー発。クルーズ客船会社のビデオテープによると、67歳のアメリカ人女性が、バンクーバー到着前日に、ブリティッシュ・コロ ンビア州の中部海岸の凍えるような海に豪華クルーズ船の船尾から飛び込んだ、とRCMP(=カナダ王立騎馬警官)は木曜日の晩に語った。

「明らかに自殺です。」とこの事件を扱っているRCMPのベラ・ベラ分遣隊のConst.(=警察官)Lisa Ramsayは語った。「自ら行ったもので、ビデオに飛び降りる様が写っています。」

Ramsayによると、遺族は女性は命にかかわる病気に罹っていたが、自暴自棄になっていとは知らなかったと語ったという。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、この女性はカリフォルニア州サッター・クリーク(注、小川の意も)のEdelgard Carneyであると断定している。Ramsayは、女性は火曜日の午前7時6分に、クィーン・シャーロット湾で、Sapphire Princessの船尾から飛び降りたと語った。

この船は、土曜日にバンクーバーを出発してアラスカ州ケチカンに向かい、水曜日の朝にカナダ・プレイスに戻って来た。

クルーズ客船会社は、木曜日の午後にこのビデオ監視画像を見つけ、事故が発生した場所の正確な経度と緯度を報告した、とRamsayは 語った。

Princess Cruisesは、船が接岸したものの女性が下船しなかった水曜日のお昼頃に、この女性が行方不明となったと報告した。それ以来、大勢のカナダと合衆国の沿岸救助隊員が、 ケチカンからバンクーバーまでの海域を捜索していた。(VANCOUVER SUN: SEPTEMBER 25, 2009)

ロベン島のフェリーは修理へ(南アフリカ)

ロベン島のフェリーは、上手く行けば今日、運航を再開する。

この観光客用のフェリー、Sikhululekileは、先週、ギアボックスの冷却システム内で油漏れがあるのが発見された後、座礁し て、予約は取り消されている。

システムは修理できないほど損傷し、交換しなければならない部品もあり、ドイツに新しい部品を発注した、と博物館の広報担当者、 Dennis Cruywagenは語った。昨日、部品がケープタウンに到着し、船の損傷した部品は、今日、交換されることになっている。

天候が許せばフェリーを試運転し、状態が満足の行くものであれば、運航を再開すると語った。(Dispatch Online: 2009/09/28)

船が傾き、何百人もの乗客は脱出(インドネシア)

Feri Dumai Ekspressのおおよそ260人の乗客は、月曜日、ドマイ・リアウからバタム島に向う途中で船が傾き始め、脱出した。

Water Police Directorate of Dumai Resort Police(=ドマイ・リゾート警察水上警察署長)のAKP Aririは、月曜日、この事故で犠牲者はいなかったと語った。

「今日の午前8時30分に、この船から報告書を受け取りました。この不運な船からドマイに乗客を運ぶために、5隻の高速艇を展開しまし た。」とAririはAntara国営通信に語った。船はドマイのRupat島に接近していた、と付け加えた。

「事故原因はまだ特定しておりません。」と語った。(The Jakarta Post: Mon, 09/28/2009 12:43 PM)

Estoniaのフェリー事故から15年(エストニア)

800人以上の人々の命を奪ったEstoniaのフェリー事故から、月曜日で15年になる。

このクルーズフェリーは、タリンからストックホルムに向けてバルト海を横断していた1994年9月28日に、フィンランド南西沖で沈没 し た。

激しい波が、タリンからストックホルムに向けて航海していたEstoniaの船首の扉を剥ぎ取ったのだ。海水がこの船の車輌甲板に流れ 込 み、数分でこのフェリーは横倒しになった。

この事故で、乗船していた989人の乗客・船員のうち、852人が亡くなった。収容された遺体は100体もなかった。本船の残骸は、墓 地 遺跡として保護されている。乗客の大半は、エストニア人とスウェーデン人だった。

調査では、船の整備は行き届いておらず、船首扉の固定は不完全であり、船員は非常時に対処すべく適切な訓練を受けていなかったと結論付 け られた。このEstoniaの沈没で、バルト海の海上安全は相次いで改善されることとなり、専門家らは、今日、同種の事故は全く起きそう にないと話している。

この惨事の犠牲者の慰霊祭は、月曜日にエストニアで行われる。(YLE News: published today 11:11 AM, updated today 12:55 PM)

Sulpicioは未だに旅客海運会社に復帰したがっている(フィリピン)

沈没船のMV Princess of the Starsの所有者であるSULPICIO Lines Inc.は、旅客海運事業に復帰するための努力は、この会社の経営に頼っている何千人もの従業員や株主のためだと語った。

Sulpicioの営業部長のJordan Goは、保有船舶のうち3隻は、Maritime Industry Authority (Marina) (=海運業管理局)が許可しさえすれば、貨物と旅客の両方を受け容れることがいつでもできる体勢にあると語った。

「(旅客輸送再開の)努力は、弊社のためというよりは、むしろ株主のためです。しかしMarinaの計画の枠内で動いていないといけな い のです。」とGoは語った。

昨年、何百人も死亡したPrincessが沈没するまでは、Sulpicioの収益の60パーセントは貨物輸送から得ており、残りが旅 客 だった。未だに技術的な修繕をしている9隻以上の貨客船を保有している。

Goは、目下のところ運航中の船舶は11隻で、それには2隻の貨客船が含まれていると語った。Sulpicioは、貨物を輸送すること し か許可されていない。

「しかしこの状況に留まっていることはできないのです。持っている資源は使わなければなりません。」とGoは、保有船の何隻かを売却す る 同社の決定を尋ねたときに答えた。

17ヶ月に亘ってSulpicioは乗客を受け容れることが許可されず、この海運会社は少なくとも4隻を売却し、500人余の従業員を 解 雇した。それでも約2,000人の従業員を抱えている。

Goは、船舶の売却は、他社からの申し出があったことから「business decision(=経営的意思決定)」以上のものだったが、同社が徐々に旅客事業から手を引く意図はないと話した。(中略)

M/V Princess of the Starsは、2008年6月20日にマニラ港を出発し、台風Frankの最盛期のセブ島に向った。翌日の正午少し前にロンブロン州のシブヤン島に達したが、台風の目の中 に入り、結局は沈没した。

この23,000総トンの船は、昨年末、SulpicioからRoyal Jessan Petromin Resources Inc.に売却されたが、今日まで、この難破船は沈没したままだ。

乗客と船員のうち33人しか助からず、548人は死亡が確認され、残りの283人は未だに行方不明のままとなっている。 (Business Mirror: WEDNESDAY, 30 SEPTEMBER 2009 21:09)

デンマークのDFDSは本店職員を削減(デンマーク)

2009年9月30日、マサチューセッツ州、ボストン発。デンマークの貨物・旅客フェリー運航事業者のDFDS A/S (CPH: DFDS)は、今日、コペンハーゲンの本店の27職を削減する計画を明らかにした。

しかしながら多くのポストが空席のままだったので、僅か17人が同社を去ることになる、とDFDSは語った。

この措置は、同社の費用削減計画の一環であり、Project Lightship(=灯台船計画)と呼ばれている。石油消費量、人件費、購入、補給、保守、管理において、2010年から年間1億デンマーク・クローネまで、船舶運航費 用を逓減することを狙ったものだ。

現在の市況に適合させるべく、DFDSは、航路部門、貨物に基礎を置くRo-Ro海運、コンテナ海運、ターミナル・サービス、トレー ラー・サービスの組織の合理化を図った。その結果、デンマーク、スウェーデン、ドイツ、英国、リトアニア、オランダ、ベルギーの様々な場 所で職員が削減されている。

「こうした調整と、Project Lightを通じて節約を達成することにより、DFDSは海に基礎を置く交通市場が直面している挑戦に対応するための備えを持つこととなります。」と最高経営責任者の Niels Smedegaardは語った。(Trading Markets: Wed. September 30, 2009; Posted: 12:12 PM)