HOME > 海外旅客船情報 > 2010年7月

2010年7月

2010年7月の海外旅客船情報

クルーズ船安全法案が議会を通過(米国)

クルーズ船が乗客と船員の安全を向上させ、洋上での犯罪を厳しく取り締まることを求める法案が、署名を求めるために President(=大統領)のBarack Obamaに送られた。

Cruise Line Vessel Security and Safety Act of 2009(=2009年クルーズ船警備安全法)は、水曜日の晩にHouse(=下院)を通過した。Senate(=上院)は既にこの法案を全会一致で可決している。この承 認された法律は、クルーズ船客の権利にとっては意義深い勝利である。

この法案は、船の手摺の高さや船室のドアの覗き穴、ビデオ監視システムを義務付ける等、多くの安全条項を満たすようクルーズ業界に求め る ものだ。船員らは申し立てられた犯罪を記録し、重大犯罪の全ては、Coast Guard(=沿岸警備隊)及びFBI(=連邦捜査局)に報告することが義務付けられる。

他の条項では、性的暴行被害者を扱うための必需品を各船が保有することを義務付けており、これには性的暴行時の医学的検査、法廷で用い ら れる証拠収集のための機材や器具、暴行後の性感染症を防止するための医薬品が含まれる。

「この法案の導入は、限られた資金の有志による我が小集団が、アメリカ人の安全を少しでも良くすることができることを世の中で証明する も のとなります。」とInternational Cruise Victims Association(=国際クルーズ被害者協会)の会長、Ken Carverは語った。同組織は、クルーズ船の被害者と家族から成るもので、2006年3月以来、洋上での犯罪から身を守るために陳情活動をしてきた。

Rep.(=下院議員)のDoris Matsui(民主党・カリフォルニア州選出)が下院でこの法案を支持し、Sen.(=上院議員)のJohn Kerry(民主党・マサチューセッツ州選出)が上院で取り組んで来た。(Sun-Sentinel: July 1st, 2010 11:52 AM)

日本の団体がモンテゴ・ベイに平和をもたらす(ジャマイカ・日本)

セント・ジェームズ、モンテゴ・ベイ発。船で世界を旅することによって世界平和と環境維持開発を促進している日本を本拠とする非政府組 織(NGO)のPeace Boatは、火曜日、800人余の乗客と共にモンテゴ・ベイに寄港した。

この保養都市への1日寄港は、同船の毎年の3ヶ月間航海における13回目の寄港だった。

Peace Boatは、これから数週間かけて日本に戻るまでに、17カ国を訪問する見込みだ。

火曜日、同船の乗客らは多くの活動に参加し、これには、ユニオン通りにあるCecil Donaldsonビルにある事務所での、モンテゴ・ベイ市長Charles Sinclairに対する表敬訪問もあった。

ベネズエラの大使のNoel Martinez Ochoaが同行したこの代表団は、市長に対して、招待を感謝し、この都市がこの訪問により利益を得るであろうという楽観を表明した。

一方、Mayor(=市長の) Sinclairは、参加者が「political advocacy and environmental awareness(=政治的主張と環境に対する意識)」を持っていることの影響力について、同団体を誉めた。

またこの訪問は、モンテゴ・ベイと船客の双方に対して相互に恩恵をもたらすという見方も表明された。

この日、乗客らはジャマイカ西部の様々な史跡を観光し、セント・ジェームズの慈善事業のための資金集めの幾つかの活動に参加した。

Peace Boat(=平和の船)事業の国際的な取り纏め役、Emilie Mc Gloneは、記者らに対し、この団体の主眼は、平和と、船上及び訪問国における教育の促進だと語った。

「1回の訪問で、多くの交流事業をすることができます。例えば環境問題、人権、ジェンダー(=性別)、旅行をする中で平和に関連のある 話 題の連携作業です。」と説明した。

Peace Boatは、1983年に日本の大学生の団体によって、人権と環境維持開発(注、持続可能な発展)の分野における発言権を支援すべく、世界規模のネットワークを構築する任 務をもって設立された。(Jamaica Observer: Thursday, July 01, 2010)

クルーズ客船会社は州政府に対する人頭税訴訟を取り下げ(米国)

アラスカ州、ジュノー発。クルーズ業界は、アラスカ州の乗客人頭税に対する訴訟を終結させた。

客船会社は、Legislature(=州議会)が税を逓減し、体制を変更する法案を通過させたならば、訴訟を取り下げることを約束し た。Governor(=知事)のSean Parnellは、先週(6月24日)、この法案に署名した。訴えは取り下げられるが、これは客船会社がこの問題で再び訴訟を起こさないことを意味するものだ。

投票者は、2006 Cruise Ship Initiativeを通過させて、1人当たり46ドルの税を課していた。

Legislation(=州議会)は4月に、クルーズ船埠頭から数百マイル離れた共同体にまで税収が及ぶ地域に影響を与えるこの財源 を 廃止した。業界は、連邦法令はクルーズ税は港湾に近いところで使われることを要請していると指摘していた。

この法案はまた、ケチカンやジュノーで徴収されてきた独自の人頭税である料金を減額するものでもある。アラスカ領海を航海している船舶 の 大半は、この両共同体に寄港している。

この結果、乗客の大半は税が約60パーセント減額となり、19.50ドルとなる。この減額は、2011年観光シーズンに発効することと な る。

この法案は、船上環境監視事業の資金となる4ドルの乗客料金の変更はしない。

支持者とクルーズ客船会社は、この変更でより多くの船舶と乗客がアラスカ州にやって来ると話している。批判者は、船舶数は減少中であ り、 州税よりはむしろ世界経済の影響の方を受けていると話している。(KRBD: 2010-07-01)

報道:S.S. United Statesに買い手がつく(米国)

保存団体が、マイアミに本拠を置くNCL Corpの関連会社からS.S. United Statesを買う取引で合意に達した、と報じられている。

The S.S. United States Conservancyは、そのホームページにおいて、この懸案の売却についてのWall Street Journal誌の記事について、注目されることを述べており、木曜日の晩にフィラデルフィアである祝賀会で発表する見込みだ。

Philadelphia Inquirer紙は、慈善家のH.F. "Gerry" Lenfestが、本船を救うために580万ドルを寄付すると報じている。

Wall Street Journal誌は、売却価格は300万ドルで、屑鉄解体業者が支払うとされていた590万ドルよりは安くなると伝えている。

NCLの広報担当者(注、女性)は、直ちには論評しなかった。

パーム・ビーチ・ガーデンズに本拠を置くSouthport Maritimeは、本船の目録を保有している。

仲介業者のHoward Yaffeは、発表があることは確認したが、詳細については語らなかった。

S.S. United Statesは、大西洋横断速力記録を保持しているが、デラウェア川に係留されている。

保護主義者らは、本船を洋上の名所に変えて、老朽船の一般的な運命である解体を避けようと戦っている。カリフォルニア州のロング・ビー チ にあるQueen Maryが有名な例外の1つ。

Wikipediaには、本船についての広範な記事がある。

本船の実際の所有権は、NCLの所有者の1つである以前のStar CruisesであるGenting Hong Kong Ltd.にある、とBusiness Journal誌はかって報じていた。(South Florida Business Journal: Thursday, July 1, 2010, 1:57pm EDT)

NCDOTはフェリー部門の長を解雇(米国)

North Carolina Department of Transportation(=ノース・カロライナ州運輸局)が、4月にFerry Division(=フェリー部門)の新しい理事になったU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の退役士官のHarold "Buddy" Finchを解雇した際、NCDOT Deputy Secretary for Transit(=ノース・カロライナ州運輸局運輸事務次官)のJim Westmorelandは、彼は「この地位に対する30年以上に亘る指導力、経営、海事経験」があると指摘し、更に「彼はノース・カロライナ州の沿岸住民と訪問者に対 し、殊勲を立てて勤めることとなることを確信している。」と付け加えた。

Finch氏は、Currituck Sound(注、入り江)で違法な浚渫をしていたことが連邦政府によって調査されたことで打撃を受けたこの部門を引き継いだが、Ferry Divisionで期待される以上の指導力や経営力を僅かにしか発揮していなかったかもしれない。6月25日、この92,500ドルの仕 事を首になった。またNews & Observer紙は、同部門の2ヶ月間の運営において、「縁者びいき、給与の水増し、疑問のある支出を行った」と言われていると報じた。

「同部門の高官や監察官の注意を引いた。」

「調査を開始し、チームを率いるには相応しくないとしてFinchを解雇した。」(Marine Log: July 2, 2010)

クルーズ及びフェリー会社は新しい船員給与規則に反対(英国)

Carnival UKとフェリー会社のP&OとStena Lineは、新しい規則は英国において「intolerable(=耐え難い)」船員の人件費を招くことになり得ると警告する手紙をメディアに書かざるを得なかった。

今日のDaily Telegraphへの手紙の中で、多くの大手海運会社は、Equality Act(=衡平法)によるあいまいな規則のために、英国から離れたところに船舶を再登録する以外に選択の余地が殆どないことになると警告していた。

その8人の署名者の中には、Carnival UKの最高責任者David Dingle、P&O Ferries船隊部長John Garber、Stena Line取締役のRobert Akerlandが含まれていた。

この手紙にはこうあった:「これらの会社は現在、母国における高度に熟練した専門家としての水準で、外国に居住する海員に賃金を支払っ て いる。」

「提案されているものは、英国船籍の運航事業者は、仮に英国の土を踏むことがなかったとしても、その海員に英国の相場で賃金を支払うこ と を強いるものである。」

「その費用は、我が英国の運航事業者に対する耐え難い圧力となる。これは海外の競合他社が感じていないものである。」

業界幹部らは、政府が今にも「encouraging shipping companies to take their business elsewhere(=海運会社にどこか別のところで事業を行うよう推奨している)」ようであることから、「in dismay(=失望している)」と書くと語った。

Prime Minister(=首相)のDavid Cameronは、「to help Britain trade its way back into prosperity and avoid the collapse of a success story(=英国の貿易が再び繁栄し、成功談が崩壊することを避けるべく)」介入するよう駆り立てられている。(Travel Weekly UK: Jul 02, 2010 10:14)

1914年のシーク教徒の事件の賠償金請求(カナダ・インド)

7月3日、ブリティッシュ・コロンビア州、バンクーバー発。インドはカナダに対して、約1世紀前の歴史的に有名な移民不法事件の賠償と して、約1億5000万ドルを支払うよう求めている。

1914年、大半がシーク教徒であったが、南アジア人を乗せた船が、ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバーで、カナダに入国しよ う と試みた際に追い返されたと(Vancouver) Provinceが土曜日に報じた。

パンジャブ州政府は、Komogata Maru(=駒形丸)という船に乗船していたシーク教徒は、「entry tax(=入国税)」として一人当たり15,000ドルを預託させられていたと話している、と同紙は報じた。この預託金にも拘わらず、シーク教徒はカナダへの入国を拒否さ れた。

この船の移民は、大半がシーク教徒で、他にイスラム教徒とヒンデゥー教徒がいたが、バンクーバー港に2ヶ月間も留め置かれた後でインド に 追い返され、そこで上陸後、英国軍によって20人が殺害された。

パンジャブのシーク教徒の学者と法律専門家がこの事件を調べており、そうしたことから、パンジャブ政府が、現在の貨幣価値で1億 4300 万ドル相当の「entry tax」の預託金を取り戻すべく、法的・外交的努力をすることが可能となっている、とProvince紙は報じた。

2008年、British Columbia Legislature(=ブリティッシュ・コロンビア州議会)は、満場一致で、この事件に対して謝罪することを議決している。(UPI.com: July 3, 2010 at 5:10 PM)

アバディーンの船がドイツのUボートに撃沈されて92年(英国・ドイツ)

100年近く前にドイツのUボートによって撃沈されたアバディーンの船の工芸品を呼び物とする展覧会が、公開された。

Hogarthは当市で建造された貨客船で、第1次世界大戦中、アバディーンの男達が乗り組んでいた。

1918年7月7日、ロンドンからアバディーンに向かう途中、Hogarthはドイツの潜水艦UB 107に雷撃され、26人が死亡した。生存者は僅か1人で、攻撃後、30時間も凍てつく海にいたところを救助された。

92年間に亘って、この難破船は無くなったものと思われていたが、乗客の1人の未亡人への手紙が手がかりとなって、昨年、潜水夫がノー ザ ンバーランド沖で発見した。

Silent Running Technicalの潜水夫の一団が、この汽船から回収した鐘、皿、受 け皿、フォークを、北海旅客船会社の150年を記念する展覧会の一環として、 Aberdeen Maritime Museum(=アバディーン海事博物館)に貸与している。

Aberdeen City Council(=アバディーン市議会)の海事史の学芸員、Meredith Greilingは、この博物館はHogarthにとっては特別の場所だと語った。「アバディーンの男性が乗船していたのですから。」と話した。

「アバディーンの船で、アバディーンで建造されたものです。ですから強いつながりがあるのです。」

「ノーザンバーランドで発見されたものではありますが、心のふるさとはアバディーンにあるのです。」

今日始まったこの展覧会は、9月25日まで。(Aberdeen Press and Journal: 03/07/2010)

バングラデシュで船が転覆し、50人が行方不明(バングラデシュ)

バングラデシュの川で日曜日、約100人が乗船していた船が転覆し、女性や子供を含む少なくとも50人が、行方不明になっている。

この船は午後10時頃、バンダル地区に向けてTanbazar ghatを出発していた。Shitalakkhya川の真ん中に達した時、砂利運搬船が突っ込んだ、とThe Daily Starは、警察官がそう話すのを引用した。

「約20人から30人の乗客が、事故後、直ちに救助されました。怪我人のうち6人は、別々の地元の病院に入院しました。」と警察官は話 し た。(Sify: 2010-07-05 09:20:00)

Holland America Lineは7月4日日曜日にベニスでms Nieuw Amsterdamを命名(イタリア・オランダ・米国)

2010年7月6日、シアトル発。オランダの遺産で富んだ祝賀式典において、Holland America Lineは、7月4日にイタリアのベニスでms Nieuw Amsterdamを命名した。Her Royal Highness Princess Maxima of the Netherlands(=オランダのマクシマ王妃殿下)が、この高級客船会社の15番船を、処女クルーズに出発するに先立って行われた特別式典において、招待された高 官、クルーズ客、メディアの面前で正式に命名した。

「弊社は、Her Royal Highness Princess Maximaをこの美しい船の名付け親に迎えることができ、更にDutch Royal Family(=オランダ王室)の一員が弊社船を命名するという、長くしかも誇るべき伝統が続いているということを、格別なまでに光栄に存じております。」と Holland America Lineの社長で最高経営責任者のStein Kruseは語った。「この弊社船隊のSignature級の第2船は、オランダ船籍の下で航海することになっている洗練された最大の旅客船であります。」

Holland America Lineの船舶を代表する15人の船隊の船長がこの行事に参加して、埠頭でHer Royal Highness(=妃殿下)を迎えた。船の祈りと、最後に船首で伝統に則ってシャンペンの瓶を割った後、同社幹部と上級船員が出席者の乾杯の音頭をとった。

Fincantieriのベニス近郊にあるMarghera造船所で建造された乗客2,106人乗りのNieuw Amsterdamは、この客船会社でこの名前を冠した4隻目のもので、命名後、ベニスから近隣の地中海の港湾を巡る処女航海に出発した。一連の12日間地中海航海の後、 本船はカリブ海に向かう秋の大西洋横断に出発し、2010年11月から2011年3月まで、東部と西部で7日間旅程を航海することとなっ ている。

詳しい情報とクルーズ料金は、専門の旅行代理店か、電話1-877-SAIL-HAL (1-877-724-5425)番、あるいはウェブサイトへ。

Twitter、Facebook、Holland America Blogで、Holland America Lineを検索してください。全てのソーシャル・メディアへは、ウェブサイトのOnline Communities経由で、素早く接続できます。(MarketWatch: July 6, 2010, 8:00 a.m. EDT)

BrunelのGreat Britainが帰国(英国)

ss Great BritainがBristol Dock(=ブリストル埠頭)に戻って40年を記念する祝賀が始まった。

Brunelの遠洋定期船であるss Great Britainが、フォークランド諸島沖の海底から回収されて40年になる。

BBCはラジオとテレビの番組でこれを記念しており、本船を1843年に最初に進水したブリストルに戻すために、疲れを知らずに作業し た チームの並外れた努力を伝えている。

When Brunel's Ship Came Home(=ブルネルの船が帰国したとき)というドキュメンタリー番組は、BBC iplayerで2010年7月12日から19日まで配信される。1970年に手の込んだ引上げ作業に拘わった人々の記録映像と個人的な 思い出をつなぎ合わせた記録だ。

この322フィートの遠洋定期船は、1937年に自沈して以来、Sparrow Cove(=スパロー(注、スズメ)入り江)の海底で錆付いて横たわっていた。そして巨大なマストが、チームが本船を引き上げるのを困難にしていた。

フォークランド諸島に駐留していたRoyal Marine(=英国海兵隊)のMalcolm Macleodがこの作業を手伝い、英国まで8000マイルも運んで行った洋上の艀に船が吊り上げられるのを観察した。

「本船の船首が海面上に浮かび上がった時、太陽が船首に輝いていました。」

「Great Britainの船首は快速帆船のようです。フジツボで覆われた本当に美しい造船工学の一部分です。その光景に全く魅せられてしまったものでした。」

この記念日は、ss Great Britain Trustによって、2010年7月17日から始まる新たな展覧会によっても記念される。

ss Great BritainのDirector(=理事)であるMatthew Tanner MBE(注、MBEは大英帝国勲章の受勲者の意)は、次のように語った。

「ss Great Britainの引き上げ作業は、世界の想像力を集めましたが、船はフォークランド諸島で大変に簡単に見つかり、Sparrow Coveで朽ち果てていたのです。」

「今日、ss Great Britainは、国宝であり、ブリストルの偶像と見なされており、国際的に知られ、多くの誉れ高い賞を受けております。少数の勇敢な洞察力と多くの支援なくして、これを 可能なものにすることはできなかったでしょう。」

詳しい情報は、ss Great Britainのウェブサイトへ。(Motor Boats Monthly: Tue, 6 Jul 2010)

クルーズ客の訪問が新記録に(マルタ)

マルタは今年これまでに、記録的な年だった2008年度よりも多くのクルーズ客を曳き付けている、とParliamentary Secretary for Tourism(=観光省政務次官)のMario de Marcoは今日、語った。

今日、グランド・ハーバー(注、「大湊」の意)に初めて寄港した6星のクルーズ船、Silver Spiritを訪問した際に声明を出した。今年のクルーズ観光客は、今年の最初の5ヶ月間で、155,000人に達している。

36,000トンのSilver Spiritは昨年就航したもので、Silversea Cruisesのフラグシップ。540人までの乗客を乗せることができる。イタリアの造船所のFincantieriで建造され、アール・デコ様式で装飾されている。 (Times of Malta: Tuesday, 6th July 2010 - 15:00CET)

今日は奴隷に注目(米国)

アラバマ州、ダフネ発。ポイント・クリアのRobert M. Glennonが、今日の午前10時にダフネ郷土史公開討論会で話をする。Glennonの話題は、「The Last Slave Ship to America(=アメリカに来た最後の奴隷船)」。

スクーナー船のClotildeが、アフリカから合衆国に奴隷を連れて来た最後に知られる合衆国の奴隷船であり、1859年の秋にモー ビ ル湾に到着し、110人から160人の奴隷を乗せていた。この船は、2本マストのスクーナー船であり、モービル湾で燃えて自沈した。 Clotildeの最後の生存者であったCudjo Kazoola Lewisの多くの子孫が、モービル近郊にあるアフリカタウンに今でも居住している。

Glennonは、Sibley家とGlennon家の5代目。Sibleys家は、アングロ―スペイン時代のボールドウィン郡の革命 派 で、モントローズの町の創立者。Robert Glennonは次のように話している。Glennons家は、1850年代後半から有名なモービルの一族で、38年間に亘ってポイント・クリアのGrand Hotelの所有者だった。

茶菓子が提供され、入場は無料。Daphne Public Library(=ダフネ公共図書館)は、U.S. 98とWhispering Pinesの交差点にある。(Gulf Coast Newspapers: Tuesday, July 6, 2010 4:52 PM CDT)

新法はクルーズ船における性的暴行から守ってくれるのか?(米国)

最近、連邦議会は、Cruise Vessel Security and Safety Act(=クルーズ船警備安全法)を通過させた。これは船室のドアに覗き穴を設置する等、クルーズ船の安全対策を要求するものだ。この法律は、船上における性的暴行から 守ってくれるものだろうか?

USA Today紙は、法改正のため陳情活動をしていた団体の1つであるRAINN (the Rape, Abuse & Incest National Network=強姦・虐待・近親相姦全国情報網)の創立者であるScott Berkowitzにこの質問をした。するとBerkowitzは、同紙に対してそうだと答え、この新しい対策は、少なくとも船上における性的暴行の危険を軽減させるもの だと話した。

同氏によると、性的暴行は「the crime most often reported by Americans on cruises(=クルーズをしているアメリカ人により最も多く報告されている犯罪)」であり、被害者には乗客と船員の双方がいるという。旅行者は陸上の行楽地よりは船上 の危険の方が少ないものの、そうした陸上の行楽地は、これまで警察や医療を受けるのが(船よりは)容易だったと語った。

この立法は、(覗き穴を含む)安全対策を実施し、性感染症の感染を防ぐための医療など、性的暴行被害者に船上での医療を提供するもので あ り、医療職員が法廷で使用される証拠の収集方法を確実に知ることを要請するもので、President(=大統領)のBarack Obamaの署名を待つばかりとなっている、とBerkowitzはUSA Today紙に語った。

この法律はまた、クルーズ客船会社が犯罪をFBI(=連邦捜査局)に連絡することを要請している。「ですから初めて信頼できる資料を持 つ ことになるわけで、より多くの事件が訴追できることになります。」と話した。

更に、法律は性的暴行被害者に特化した支援も提供する。「船舶は被害者にNational Sexual Assault Hotline(=全国性的暴行ホットライン) (800-656-HOPE)とOnline Hotline(=オンライン・ホットライン)(online.rainn.org)に対する『free and immediate access(=無料かつ即時の接近)』を提供しなければならなくなり、性的暴行被害者にとっては、この国の中における最初の手段となる ものです。」とBerkowitzは話している。

更にこうした「良識ある安全機能は犯罪を防ぐことに役立つ」が、法律ができたことだけで、『isn't going to abolish rape, on cruise ships or on land(=クルーズ船や陸上における強姦がなくなるわけではない)』とも語った。旅行者は休暇であっても用心すべきだ、と忠告している。

Berkowitzは、この問題に関して、将来は船舶が他国や公海上にいるときにも司法管轄権が及ぶようにしたいものだと同紙に語っ た。 (AOL Travel News: Posted Jul 9th 2010 01:42 PM)

不況の風潮:20代、30代の若者は、今やママとパパと休暇を過ごす(英国)

今年の夏、家族休暇は小さな子供がママとパパと仲良しになるだけのものではない。Daily Mail紙が報じた調査によると、金に困っている20代、30代の御仁が、両親と一緒に幸せに海外旅行をしており、もはやこれを気恥ずかしいことだとは思ってもいないとい う。

若い世代は、かっては独りで行く向こう見ずな休暇を切望していたものかもしれない。しかし不況下にあっては、こうした見立ては全て外れ で あり、家族と浜辺で過ごすことになっているように思われる。実際、独りで休暇に出掛けた16歳から25歳の英国人の割合は、Mintel の調査によると、過去2年間に6%から2%に落ち込んでいるという。この調査ではまた、21歳から25歳の10人の男性のうち4人は、昨 年、両親と海外で休暇を過ごしたと話しているということを明らかにしている。女性の3人に1人近くが、同じ時期にママとパパと一緒に休暇 を過ごしたという。

「若者の休日は、以前とは違う。」とこの調査では述べている。「かって英国の若者は、大きな広い世界を知るために両親から逃れることを 待 てなかったものであるが、今ではこの国の若者は、ママのエプロンの紐が届く範囲の安全なところにむしろ留まるように思われる。」

4人に1人近くの20代の御仁は、仕事を見つけることが困難であることから、休暇を過ごすことが難しくなったと言い、10人に1人近く が、学生ローンに対する懸念から、休暇の計画は短縮していると報告している。

しかしMintelの上席旅行分析者のTom Reesによると、金がないことが唯一の理由ではないという。

「若い旅行者は、家族休暇の考えに対して、否定的にならなくなっているのです。」と話した。「しかし不況で新規採用が凍結されているこ と で、新卒者がとりわけ打撃を受けており、「lost generation(=喪われた世代)」が遺物になってしまうという現実的な恐怖が生まれており、休暇に対する態度と、旅行する能力の双方に影響を与えているのです。」 (New York Daily News: Friday, July 9th 2010, 12:04 PM)

Peter ShanksはPSA会長を引き継ぐ(英国)

Cunard Lineの社長であるPeter Shanksは、今日、Passenger Shipping Association(=旅客海運協会)の会長を引き継いだ。

クルーズとフェリーの企業体の副会長になったStena LineのLars Olssonの後を引き継いだもの。

Cunardの社長で代表取締役のShanksは、第18代PSA会長になった。PSAのクルーズ部門の会長から昇進した。この地位 は、 NCL UKの総支配人のStephen Parkが引きつく。

「PSAは42の異なるクルーズ客船会社と、14のフェリー会社を代表するもので、英国経済とレジャー産業と不可分になっている船の旅 を 推進する上で既に行われている優れた作業を足場にすることを楽しみにしております。」とShanksは語った。(Travel Weekly UK: Jul 09, 2010 09:29)

清浄大気法でクルーズ寄港拒否の恐れ(カナダ)

カナダ沿岸で計画されている新しい排ガス規制が、国内の数百万ドルのクルーズ船産業の脅威になるかもしれない。

陸地から200海里内で使用できる燃料の硫黄水準が引き下げられることとなり、カナダ領海における運航費が嵩むことになる。

合衆国は3月にカナダと間で共同合意に達しており、同様の変更を行う。

ある英国のクルーズ船運航事業者は、この規制が2年内に始まったならば、旅程からカナダとニュー・イングランドを外すことになりそう だ、 と既に話している。

ノバ・スコシア州のシドニー、プリンス・エドワード・アイランド州のシャーロットタウン、ニュー・ブランズウィック州のセントジョン、 ブ リティッシュ・コロンビア州のビクトリアを含むその他のカナダの港湾に数百隻がやって来る一方で、今年の夏、約130隻のクルーズ船がハ リファックスに接岸するものと見られている。

この新しい規制は、船舶や乗客の訪問の周辺で成り立つ事業に問題を生じさせることとなり得る。

カナダ領海で運航しているクルーズ船は、現在、1.5パーセントから2.5パーセントの硫黄を含む燃料を使用することが許されている。 そ れが今後5年間に、劇的に減らされることとなる。

Saint John Port Authority(=セント・ジョン港湾局)を代表してBetty MacMillanは、数字は急落すると話した。

「大幅な減少です。2012年までに、1パーセントに減らし、2015年までに0.1パーセントにするというのです。」と語った。

業界会員は、政府が業界がより環境に優しいものになることができる代案を検討してくれることを期待している。

「陸上での電力のようなものは、実際、クルーズ船が寄港地で電力と接続しているもので、一種の功績となり得るものです。」と MacMillanは話した。

英国に本拠を置くFred Olsen Cruisesは、無公害燃料への転換は、一日当たり17,000ドル余計に同社の負担となり、ハリファックスのような港湾に寄港することが経済的に魅力のないものとなる と話している。

同社は現在、ウェブサイト上においてカナダ・クルーズを載せていないが、ハリファックスを訪問地として掲載してはいる。

業界会員は、無公害燃料が入手しやすい価格になっているか、2012年までに現実に入手しうるものになっているのか保障がない点が、最 大 の問題だと話している。

U.S. Environmental Protection Agency(=合衆国環境保護庁)は、この変更で大気が改善され、年間14,000人の命を救うことになると話している。(CBC.ca: Saturday, July 10, 2010 1:26 PM)

Greenpeaceが新しい旗艦を建造中(ポーランド)

Greenpeaceの活動家は、その偶像となっている旗艦、Rainbow Warrior沈没から25周年を記念し、新しいRainbow Warriorという船の建造を始めるための起工式を挙行するために集まった。

この環境保護団体の指導者らには、常任理事のKumi Naidoo、1985年にフランスの秘密工作員によって沈められた元のRainbow Warriorの船長Peter Willcoxが含まれており、土曜日にポーランドのグダニスクに集合した。

新船は2011年10月に竣工する見込みで、主として帆走するものとなる。

この環境保護団体では、3代目のRainbow Warriorはグリーン・テクノロジーの見本となると同時に、森林や海洋を守るための活動において役立つこととなると話している。

フランスの工作員は、Greenpeaceの活動家が太平洋においてフランスの核実験に抗議させないようにするために、ニュー・ジーラ ン ドに接岸していた元の船を爆破した。

この攻撃は、1985年7月10日の深夜少し前に、機雷によって行われたもので、ポルトガル系オランダ人の船員で写真家であった Fernando Pereira(35)が殺害され、この地域におけるフランスの政治上の信頼性は著しく傷ついた。

観光客を装った2人のフランスの工作員が、1985年の爆破の後、ニュー・ジーランド警察によって逮捕された。警察では、他の共謀者は 逃 走したものと見ている。

工作員らは故殺罪について罪状を認め、10年間の禁固刑を言い渡された。

フランスは、この工作員を仏領ポリネシアに移送して3年間追放するという内容の1986年のUnited Nations(=国連)和解案を受け入れるよう、ニュー・ジーランドに対し貿易上の圧力を加えた。

工作員らは、1988年までにフランスに帰国し、ニュー・ジーランド人や太平洋諸島の一部の人々を激怒させた。

初代Rainbow Warriorは、北米先住民の預言から命名したもので、1955年に建造された水産調査トロール船を改造したものだった。

この沈められた船は、1989年に別の漁船、Rainbow Warrior 2によって代替された。この船は今や船齢52年であり、引退することとなっている。(Aljazeera.net: SATURDAY, JULY 10, 2010 19:23 MECCA TIME, 16:23 GMT)

Costaはアジアの休暇を売り込む(アジア)

Carnival Corp.の一部門であるCosta Crociere SpAは、ヨーロッパの行楽客にはよく知られており、その地域の最大のクルーズ会社の1つだ。しかしアジアでは、クルーズ休暇は観光業全体の中ではほんのちっぽけなものに 過ぎず、同社では大きな可能性を見ているところだ。

Costaは、2006年にアジアで最初の投資をした。同社の会長で最高責任者のPier Luigi Foschiは、アジアでは来年には収支が合うようになり、2012年までには黒字に転じるものと期待している。

中国人観光客による消費が急増しており、U.N.(=国連)の報告によれば、中国は国際観光の支出で、昨年、フランスを抜いたとされて い るが、好機であることは明白だ。Costaは、既に大型船の1隻をこの地域に転配しており、より大型のクルーズ船を扱える施設に整備する ようシンガポール、香港、中国政府に働きかけている。中国は最近、沿岸貿易や複数の中国の港湾に寄港することに対する規制を緩和してもい る。

Costaは、Royal Caribbeanのようなところと、クルーズ休暇の考えに未だに夢中にならなければならないでいる地元観光業との競争で、酷い逆風に直面しうる状況にある。63歳の Foschi氏は、香港のEmily Veachと語った。以下は、その抜粋。

WSJ:アジアでこの業界の発展の障壁となっているものは何でしょうか?

Foschi氏:アジアをクルーズの目的地というだけではなく、顧客の源泉として発展させたいのならば、更に多くのターミナルが必要と な ります。諸国はクルーズの成果を知るためには、市場取引において投資する必要があります。さもないと巨大な、空っぽのターミナルを所有す る危険を負うことになります。クルーズ船を移動させる経済活動は、極端なまでに上質のものです。船それ自体が、経済の原動力となるので す。

WSJ:世界の他の地域と比較して、ここでの環境規制は何でしょうか?

Foschi氏:クルーズには大きく2つの範疇があります。国際的なものと、沿岸のものです。沿岸クルーズでは、同じ国の複数の港湾を 訪 れることになります。以前、中国は複数の港湾に寄港させなかったものですが、最近、中国政府は中国における取り締まり規制を変更しまし た。今日、外国の港湾に1ヵ所寄港するならば、2つの中国の港湾に寄港することができます。カボタージュ故にできないことはと言えば、中 国の港湾のみに寄港することです。これをするためには、中国船籍にする必要があるのです。

WSJ:アジアにおけるクルーズの需要はいかがでしょうか?

Foschi氏:それが大変に奇妙なものなんですよ。日本や韓国のような大きな市場では、理由が何であれ、我々が意図したように休暇を 消 費しようとはしないのです。中国は、現在では観光業の消費者として姿を現していますが、クルーズのような特定分野を付け加えようとするの は難しいのです。困難な時期を迎えることは予期していましたし、この点に関しては判っていました。しかし兆しがあることから、大型船を1 隻送っています。

WSJ:特定の嗜好や地域向けに、クルーズをどう売り込んでいますか?

Foschi氏:弊社では、弊社の製品は幾分イタリアの文法に従ったヨーロッパ製品として売り込んでいます。西洋人は、太陽の下に行く の を好むものです。アジアの人々はそうではないのです。無蓋甲板を覆う必要があり、海を楽しませるためには大きな笠で日陰を作らなければな らないのです。食事は、消費者が期待するものに合わせて、おあつらえ向きにしなければならないのです。西洋料理を食べる習慣がない場合 は、彼らが西洋料理を食べられると考えてはいけないのです。

WSJ:ここでおあつらえ向きのものにすることは、最も手腕を試されるものとなるのでしょうか?

Foschi氏:今日の弊社の主要課題は、十分な数の富裕の顧客が喜んでこの休暇の価値に金を支払うようにすることです。アジア、とり わ け中国では、乗船して休暇が始まるのとは裏腹に、船を旅行の手段として比較する傾向にあります。

WSJ:経営者として失敗した経験がありますか?またそこからどのように学びましたか?

Foschi氏:私の前の仕事では、韓国で大変に大規模な経営をしていました。そこでは合弁企業を立ち上げようと試みたものです。消費 者 の考え方故に、投資することには障壁がありました。理由が何であれ、韓国製でない製品を買うことを避ける意識があったのです。それで、そ こで製品を製造するために同じ合弁企業を立ち上げるために、2つの異なる共同経営者との間で、2回失敗したと思っています。投資をした かったし、技術を移転したかったものですが、人々を教育する必要がありました。大変に辛い時期でしたね。

WSJ:お宅の競合他社の1つが、ここのクルーズ産業は、年間500億ドルに達し得ると語っていましたが、どう思いますか?

Foschi氏:これは、私の時代には絶対にないことですね。今日の世界規模の産業は、年間200億ドル未満です。ですから、世界のこ の 地域における当地の事業規模では、何年も何年も待つ必要があるのです。今日、この市場が全体で、アジアにおいて10億ドルよりも大きなも のになっていたら驚きです。50倍にするのは、一種の挑戦です。(Wall Street Journal: JULY 11, 2010, 11:16 A.M. ET)

メキシコ:外務省と「Peace Boat」が核兵器のない世界のために共同(メキシコ・日本)

Foreign Ministry(=外務省)と、広島と長崎の核爆撃の生き残りが旅をしている日本の市民社会団体の「Peace Boat」が、核軍縮と核不拡散に関するセミナー、voices of the survivors(=生存者の声)を開催した。

この行事は、今日、Foreign Ministryで開催され、Foreign Ministry´s Director General for the United NationsであるAmbassador(=大使)のPablo Macedo Ribaが議長を務めたもので、大使は、メキシコと核兵器廃絶に向けた国際的な努力に関して話をした。

またFirst Secretary of the Embassy of Japan in Mexico(=メキシコの日本大使館の一等書記官)であるHiroshi Ezakiの他、生存者のMitsuo Kodama、Kentaro Yagyu、Mihoko Hagino、Takayoshi Kajiyama、Yamashita Yasuakiも出席した。(ISRIA)

10代の観光客が米領バージン諸島で十字砲火を浴びて死亡(米領バージン諸島)

月曜日、14歳のクルーズ客が、米領バージン諸島で観光バスに乗車中に十字砲火を浴びて死亡した、と警察が語った。

当局者は、発砲があったのはセント・トーマス島のCoki Point地区で、正午少し前に発生したと話した。この少女がバスの中で負傷しており、通りでは男性が射殺されていた、と警察は声明において語った。少女は、U.S. Virgin Islands Department of Tourism(=米領バージン諸島観光局)によって、プエルト・リコのLiz Marie Perez Chapparroであることが判明している。

Chapparroは病院に搬送され、そこで傷害により死亡した、と警察は話した。

6月29日に商店街の駐車場で射殺されたJoseph Ferrariの葬式において、身元不明の男性と赤いホンダ車の運転者との間で撃ち合いがあった。月曜日に発砲した運転者は、現場から逃走している、と警察は話した。

他に3人が、警察がこの地区を捜索した際に逮捕されている。警察では、死亡した男性の体からは武器弾薬が見つかったと話している。

Chapparroの遺族は、直ちにプエルト・リコに帰国した、と観光局は話した。(CNN: July 12, 2010 8:51 p.m. EDT)

皆既日食で太陽は覆い隠され、天文ファンを感嘆させる(タヒチ)

日曜日、南太平洋を皆既日食が弧を描き、太陽は覆い隠され、見事な光景を天文ファンに提供した。この出来事を見るために、ある者はわざ わざ離島に赴き、ある者はクルーズ船に乗船した。

多くの者にとって、最も素晴らしい光景はイースター島からのもので、そこでは天文学者や何千人もの観光客が、神秘的な巨像で既に有名な こ の島から、皆既日食を見た。(中略)

Eclipse-chaser(=食(日食・月食)の追跡者)であるBill Kramerは、月が太陽を覆い隠した時、300人以上の天文ファンを乗せてタヒチの近くを航行していたクルーズ船、Paul Gauginの甲板から日食を見た。

「どうだったかと言えば、そうですね、素晴らしい。」とKramerはSPACE.comに電子メールで回答した。「100年前の食の 追 跡者にとって、豪華クルーズ船が食を見るために地球上の観測地点に我々を堂々と乗せて行くということを考え付くことは、想像できないで す。」

この出来事の間、雲がひょっこりと出て来たものの、クルーズ船の見晴らしの良い場所からは日食は壮大なものに見えた、とKramerは 語った。

Kramerの皆既日食の写真は、太陽が月によって完全に遮られたことを明らかにしており、月の縁からは火花のような環と、月の幅の数 倍 に光輝くコロナが広がっていた。

「ストリーマーは月の直径の4倍に広がり(この観測者による)、プロミネンスは双眼鏡の中で光り輝いていました。」とKramerは話 し た。(後略)(Christian Science Monitor: July 12, 2010)

三菱は植民地支配中の朝鮮人強制労働者に補償へ(日本・韓国)

日本の三菱重工業は、日本の植民地時代に同社のために労働を強いられた朝鮮人女性に対する、遅過ぎた補償を議論するための交渉を開始す ることで、合意した。

この交渉が成功したならば、この時期に労働を強いられた朝鮮人にとっては、適切な補償を得る1つの前例となる。

植民地支配の間、三菱重工業のために労働した女性被害者を支援している光州(=クワンジュ)に本拠を置く市民団体(注、勤労挺身隊のお ば あさんと共にする市民の会)によると、この日本企業は、この団体との交渉に合意したという。

先月、この団体の会員が日本の象徴的な会社の本店を訪問し、経営幹部に対して、適切な補償を支払い謝罪することで問題を処理するよう促 し た、と同団体は話している。

「我々がこの会社を訪問したとき、ここの幹部は、南朝鮮(=韓国)の人々がこの問題について怒っていることを不快に感じているように見 え ました。」とこの市民団体の事務局長、Lee Guk-eon(=イ・ククオン)は話した。「交渉は来月下旬に始まるものと見られますが、補償と謝罪問題は適切に論じられることを確実なものにしなければなりません。」

1910年―1945年の植民地支配の間、何百万もの朝鮮人が、労働要員、兵士として徴用され(注、朝鮮人労働者の連行は、正確には 1939年―1945年)、最前線の売春宿では、性奴隷になることさえも強要された。(Korea Times: 07-15-2010 22:43)

放射線治療を受けている癌患者がドーバー港の警報を鳴らす(英国)

放射線治療を受けている癌患者が、海峡フェリーから下船した際に、爆発物の懸念を引き起こした。

ドーバーで探知機が作動したことから、放射性物質の検査官は、Peter Davies(60)を停止させた。

2週間前にロンドンのSt Bart'sで受けた甲状腺癌治療の詳細を書いた手紙を見せただけで、通過することが許された。

エセックス州ウィザムのDavies氏は、パートナーのPauline Marrと共にフランスから戻って来るところだったが、こう語った。「穏やかなものでした。安全策を取らなければならないことは判っています。」 (Mirror.co.uk: 15/07/2010)

キリバスのフェリーの死者が不必要だったという多くのものを報告書は明らかに(キリバス)

キリバスの旅客フェリーの転覆についての報告で、取り決めがなされていたならば、他国は直ちに捜索に援助できたことを明らかにした。

昨年7月にMaiana島の沖で、舷外浮材が1つ付いた旅客フェリーのUean Te Raoi IIが転覆した際には、35人が死亡し、16人が助かっている。

キリバス政府を代理するニュー・ジーランドのTransport Accident and Investigation Commission(=運輸事故調査委員会)は、乗客の2人を除く全員は、船に適切な安全装置があれば、恐らくは助かったことを明らかにした。

海難事故調査官のCaptain Iain Hillは、Kiribati Marine Division(=キリバス海事部門)に、より多くの人的資源を提言している。

行方不明となったフェリーの捜索には、数日かかった。(Radio New Zealand: Updated at 7:16pm on 15 July 2010)

ウェートレスがおっぱいの手術のために傷病手当を要求(スウェーデン)

バルト海のフェリーで働くウェートレスが、美容乳腺手術から回復する間の傷病手当の支払いを拒否されたことから、使用者を訴えることに した。

このウェートレスは1981年生まれだが、昨年の秋、手術から回復するために2週間欠勤した。この手術は医学的な根拠のないものである こ とは認めている。フェリー会社のViking Lineは、病気のために休職した理由を知り、幹部らは傷病手当の支払いを拒絶して、この女性の有給休暇の期間を差し引いた。

今や、労働組合幹部はViking Lineを労働裁判所に訴えた。今週、文書が同裁判所に提出されたが、The Localが見たところ、組合は、損害と賃金の喪失に対する賠償金として、185,000クローナ以上を要求している。このうち、85,000クローナがウェイトレス、 100,000クローナが組合に対するものとなる。

Transportgruppenというフェリー会社を代表する使用者組織の報道担当者であるDag Gustavssonは、法律は極めて明快だと、次のように話している。

「The Seaman’s Act(=海員法)は、故意に自傷行為に及んだ場合は、海員は傷病手当を受給する資格がないとしています。今回は美容手術であり、したがって、この傷害は自傷行為と見なさ れることとなります。」とThe Localに語った。

女性の組合であるSekoによれば、この女性の傷害が自傷行為だとするのは見当違いのものであり、その海事法令が適用されるとは考えな い という。

「手術は手術であり、海上で働こうと、陸上で働こうと、同じ傷病手当が支払われるべきであります。」とSekoのMats Ekeklintは、The Localに語った。(The Local: 15 Jul 10 16:28 CET)

Tallinkは第3四半期の赤字を4700万クローンに圧縮(エストニア)

バルト海最大のフェリー会社であるTallink Gruppは、収益増と支出削減に言及して、第3四半期の赤字を圧縮したと報告した。純損失は、1年前の2億7000万クローンから、5月31日締めの期間中、4700万 クローンに減少した、と同社は証券取引所での声明文の中で述べた。

収益は、15パーセント増の記録的な31億7000万クローン。一般管理費は、13パーセント減少した。

同社では、第3四半期の改善は強固な乗客数の影響を受けたもので、旅客収益の回復は継続していると述べた。第3四半期において、乗客数 は 年々18%増加し、216万人になった。これは第3四半期の新たな史上最高記録だ。

同社の燃料費は、1年前よりも1億2500万クローン上回った。(Baltic Business News: 16.07.2010, 08:59)

カイロ近郊のナイル川の船の事故で5人死亡(エジプト)

2010年7月16日。木曜日の晩、カイロ近郊のナイル川で船が転覆し、5人が溺死し、1人が行方不明となっている、と治安当局者は 語った。

この船には、生存者によると全員で22人が乗船していたが、礼拝小旅行に向かうためにあまりにも多くの人々が乗船していたことから、恐 ら くは転覆したものとみられる、と当局者は語った。

5人の遺体が収容されたが、救助隊員は6人目を未だに捜索中。他の16人は助かっている。生存者のうち、6人が入院した。

輸送機関の事故はエジプトではよくあることで、貧弱な保守と怠慢がしばしば非難されている。(Khaleej Times: 16 July 2010)

トンガのフェリーは航海に適さず:ニュー・ジーランドが報告(トンガ・ニュージーランド)

トンガのフェリーPrincess Ashikaの沈没を調査しているニュー・ジーランドの調査官が纏めた報告書が、この船は大変に状態が悪く、運航すべきではなかったことを明らかにした。

このフェリーは、トンガの首都ヌークアロファから離島に向けて、夜間航海中の昨年8月に沈没し、74人が死亡した。

New Zealand Transport Accident Investigation Commission(=ニュー・ジーランド運輸事故調査委員会)の報告書が木曜日に発表され、それによると、この船は「major deficiencies(=重大な欠陥)」があり、運航を許可すべきではなかったという。

「Princess Ashikaは、事故のあった航海に出発した当時、航海には適さないものであり、重大な欠陥が修正されるまで、いかなる状況においても、運航を許可する免許証を発行すべき でなかった。」とこの報告書にはあった。

この報告書は、警報が発令されるのが遅れ、緊急退船訓練をしていなかったことから、死者数が非常に多いものとなったことを明らかにし た。

このニュー・ジーランドの委員会は、トンガ国王から、この惨事の技術上の調査をするよう要請されていたと話した。

今年前半に、Royal Commission of Inquiry in Tonga(=トンガ王立調査委員会)は、同国政府が明らかに航海に適さない船を購入して、国民の期待を裏切ったことを明らかにしている。

この調査報告書は4月に発表されたが、船は老朽化しており、過積載で、外洋には適さないものであったことを明らかにし、政府高官を名指 し して、国の海運幹部らは惨事に対して責任があるとした。

3月、警察はShipping Corporation of Polynesiaの代表取締役のJohn Jonesse、Princess Ashika船長のMakahokovalu Tuputupu、一等航海士のViliami Tu'ipulotuを、過失致死罪と航海に適さない船を海に出した容疑で告発している。(Sydney Morning Herald: July 16, 2010 - 9:44AM)

Incatは作業員を就職斡旋(オーストラリア)

タスマニアの造船業者Incatは、更に余剰人員を出すことを避けるために、自社職員を他企業に就職斡旋している。

Incatは今年、作業要員を15パーセントにまで切り詰めなければならなくなり、先週の金曜日には、更に15人の契約労働者を解雇し た。

Managing Director(=代表取締役)のCraig Cliffordは、作業員の就職斡旋で、同社が熟練工を引き止めておくことを可能にすると話している。

「弊社には、いつでも雇用できる造船工がおります。世界市場は、かなり厳しい時代になっており、とりわけこの業界が厳しいことは秘密で は ありません。」と語った。

「オーストラリアの人々は、世界金融危機は通り過ぎ、オーストラリアやタスマニアには及ばなかったと感じているのかもしれません。しか し 私達のような事業では、そうではなかったのです。」

Clifford氏は、この業界が直ぐに通常に戻ることを希望しており、Incatではこれ以上の解雇はないものと考えている。

「誰かを解雇しようといった差し迫った計画はございません。人々が忙しくなるように努めているところです。」(ABC Online: Posted Fri Jul 16, 2010 10:00am AEST)

中国は韓国を抜き、世界第1位の造船国へ(中国)

今年前半において、中国は3大業界指標であるnew orders(=受注高)、order backlogs(=受注残高)、delivery(=建造量)の点で、韓国を抜いて世界第1位の造船国になった。ロンドンに本拠を置く調査会社のClarkson Research Services Ltd.が日曜日に発表した報告による。

これは、韓国が日本を抜いた2003年以来、韓国が最高位を確保することに初めて失敗したものだ。

この資料によると、今年前半の朝鮮(注、韓国)の造船業者の建造量は、748万総トン(CGTs)(=標準貨物船換算トン)で、中国の 造 船業者の建造量は801万標準貨物船換算トンに達したという。

また今年前半において、朝鮮の造船業者には462万標準貨物船換算トンの受注高があり、世界市場占有率の38パーセントを占めたが、中 国 の受注高は502万標準貨物船換算トンで、市場占有率は41.2パーセントに達している。

受注残高においては、中国は5300万標準貨物船換算トンで、韓国の4900万標準貨物船換算トンを上回っている。

昨年、中国は受注高と受注残高の点で韓国を抜いたが、今や韓国は、建造量の点で主役の座を失った。

この報告書では、金融危機によって世界の造船業界が停滞した2009年に、中国の造船業は政府の支援によって躍進したとしている。更に 今 年、中国の海運会社からの受注により、造船業は第1位の地位を確固たるものにした。

「中国政府は、造船業は20105年までに韓国を抜くだろうと話してきた。今や5年前倒しで実現した。」と韓国の業界分析者は語った。 こ の分析者は、中国は今年の暮れには第1位の座を引き継ぐことが可能だと付け加えた。(Global Times: 19:00 July 19 2010)

流行の快適な旅行:ソロモン諸島の最新旅客船が登場(ソロモン諸島)

El-Shaddaiの第2船が到来したことは、我が地域海運業界を間違いなく急騰させ、マライタ島の住民と旅行者にとっては、とりわ け大いに安心させるものとなる。

この新船、MV Daystarは、7月11日の日曜日に日本から到着したもので、2010年7月26日月曜日から、運航を開始する。

マライタ島の旅行者は、この新船を必ずや歓迎することとなる。当座はホニアラ―オーキ航路に就航するが、後には他の地域にも運航を広げ る こととなっている。El-Shaddai Enterprise Ltdの社主であるJohn Kwaitaは、次のように語った。

「乗客を乗せるように作られていない、悪臭の漂う、日光や雨に晒された、旅行するには安全ではない、大変貧弱な状態の船で旅行をする 人々 を、十分過ぎるほど見てきました。」

新船は大変に安い船賃で、清潔で快適で、Discovery 360のような船と同じ速さを旅行者に提供するという。

ホニアラからオーキまでの船賃は、1等で大人は僅か120ドル。12歳までの子供は100ドル。

エコノミーの運賃は、大人は100ドル、12歳までの子供が80ドル。(後略)(Solomon Star: TUESDAY, 20 JULY 2010 10:46)

クルーズ業界における潮流の変化

クルーズ業界は、無限の変化が進行中だ。この変化には、価格、場所、顧客、この種の観光様式の全般的な印象が含まれる。巨大なクルーズ 船の古典的印象は、プールが備えられ、甲板で乗客が日光浴をし、乗客の平均年齢が年金世代に近いものだったが、これは過去のものとなりつ つある。業界は変化している。すなわち、船は小さくなり、乗客は若くなりつつある。目的地はより珍しい所となり、乗客は今ではどこで乗船 して、どこで下船するか決めているのだ。

Niche Cruise Marketing Alliance(=隙間クルーズ市場連合)は最近、世界中のクルーズ船で提供されている寝台の数が着々と増えていることを発表した。2005年、この数字は 200,000床だった。ところが2010年までに、50万床に達しようとしているものと見られている。しかしこれらの寝台は、カリブ海 の少数の巨大船のことではなさそうであり、大きさの点ではずっと小さな多数の船に展開しているもののようなのだ。基本的にクルーズ船は、 段々とヨットに取って替わられている。この(ヨットの)最大の利点は、乗客はより自由で、好きな場所で下船できるということだ。弱点は、 乗客が少ないことから、価格が高いものとなり、格安クルーズが徐々に消えていることだ。

乗客の平均年齢も下がりつつあり、より若い人々が、とりわけ中国人が、クルーズにも出掛けるようになってきている。中国は、クルーズの 世 界において新たな好機として浮かび上がって来ている。今や史上初めて、大きな市場として確立された。目的地の多様性も変化している。ク ルーズはかっては地中海とカリブ海を中心とするものだったが、今日では南極のような場所さえも、こうした観光業では歓迎されている。この 世界のグリム大陸は、未だに市場の3%しか占めていないものの、クルーズ観光業は、最近では23%増となっている。 (TravelVideo.tv: July 20, 2010)

フェリーが転覆して50人行方不明(ウガンダ)

水曜日、旅客船が転覆し、ビクトリア湖では50人以上が溺死したのではないかと心配されている。

この船は、Kalangala地区のJjaana諸島からWakiso地区のKasenyi Landing Siteに向けて60人乗せて航海していたもので、乗客は大半が商品を持った貿易業者だった。(中略)

これは、東アフリカにおける3番目に深刻なフェリー事故となった。1996年5月には、フェリーのBukobaが、タンザニアのムワン ザ 州に行く途中で沈没し、約800人が死亡した。

1994年4月27日には、フェリーのMV Mtongweが、MtongweからMombasa島に横断中に沈没、272人が死亡している。(Daily Nation: Posted Wednesday, July 21 2010 at 21:47)

トンガの3人の男性がAshikaの惨事に引き続いて過失致死罪の容疑で裁判へ(トンガ)

Princess Ashikaの惨事に関連してトンガで起訴に直面している3人の男性は、事件をSupreme Court(=最高裁判所)での審理に委ねることとなった。

Ashikaは昨年の8月に沈没し、74人が溺死している。

今日、Magistrates Court(=下級判事裁判所)であった予審で、このフェリーの船長のMaka Tuputupu、一等航海士のSemisi Pomale、Shipping Corporationの元最高責任者でニュー・ジーランド人のJohn Jonesseは、過失致死罪に関し、Supreme Courtに付託された。

また航海に適さない船舶を海に送った容疑での起訴にも直面している。

起訴に直面している第4の人物、海事監督のViliami Tu’ipulotuに関する事件は、予備審問の手続きに進むこととなっている。(Radio New Zealand International: Posted at 06:09 on 21 July, 2010 UTC)

北京に最初のRoyal Caribbeanの展示室が開設(中国・米国)

China Youth Travel Groupと合衆国に本拠を置くRoyal Caribbean Cruises Limitedは、Beijing's Asian Games Village(=北京アジア競技大会村)に最初のクルーズ・ショールーム(=展示室)を開設した。

Royal Caribbean Internationalは、同社の主要商標の1つだが、現在、中国の消費者に幾つかのパッケージを提供しており、それにはクルーズ船のLegend of the Seasで日本や韓国に行く7泊8日のクルーズが含まれている。

Legend of the Seasの8本のクルーズが2010年には予定されており、7月31日から10月7日までの間に、天津(=テンチン)から出発する。

天津は、北中国の最初のクルーズ母港。(China Hospitality News: July 21, 2010)

Queen of the Northの生き残りは和解へ(カナダ)

ブリティッシュ・コロンビア州北部沖の海に沈没したフェリーのQueen of the Northから先を争って這い出た大勢の乗客の集団訴訟の和解を承認するための法廷審問が、木曜日に予定されている。

乗客側の弁護人は、35万4000ドルの集団訴訟の和解を承認するよう求めて、BC Supreme Court(=ブリティッシュ・コロンビア州最高裁判所)に申立てている。

The Canadian Press(=カナダ通信)が入手した文書によると、乗客らは14万ドルを等分し、残りを訴訟費用に充てることにするという。

Queen of the Northは、2006年3月にジル島にぶつかり、海中に没した。(580 CFRA Radio: Wednesday, July 21, 2010)

クルーズ船のタラップが崩落して女性が死亡(イタリア)

スペイン人の女性が、土曜日、イタリアのジェノバに係留中のクルーズ船のタラップが崩落して死亡した、と報道された。

バルセロナのMaria Mercedes Bonastre(62)は、タラップの最上段にいた時、夫や友人らと船に乗り込もうとしているところだった、と報道は伝えている。

Bonastreは埠頭に頭部を強打し、海に転落して即死した、とANSA通信社は報じた。

MSC Crociereが運航しているSplendidaは、地中海休暇クルーズに出発するところだった、とANSAは伝えた。(Calgary Herald: July 24, 2010 10:00 PM)

女王は夏の休日をクルーズ(英国)

女王は夏の休日に出帆した。

この君主は、スコットランドのウェスタンアイルズ州を周遊すべく、カー・フェリーを豪華クルーズ船に改造したもの(注、 Hebridean Princess)を傭船した。

50歳の誕生日を祝っているPrince Andrewと娘のPrincess BeatriceとPrincess Eugenie、60歳の誕生日を祝うPrincess Anneも同行する。

このクルーズ船には、30室のビクトリア朝の寝室と、暖炉のある休憩室がある。

船の大きさが、ウェスタンアイルズ州の僻地により接近することが可能となることから、女王に気に入られた。

王族は10日間の旅行に、20万ドルから40万ドルの金を出しているものと報じられている。(Sky News Australia: 08:24, Sunday July 25, 2010)

Camillaは遠洋定期船を見学(英国)

Duchess of Cornwall(=コンウォール公爵夫人)は、Cunardの最大の遠洋定期船の1隻を見学する際に、リバプールでqueen of the seas(=七つの海の女王)の1隻と対面することとなる。

Camillaはリバプール港に到着した際に、The Queen Victoriaに乗船している船員と行楽客と謁見こととなる。

この90,000トンの船は、リバプールからCunardが船を運航して170年になるのを記念して、この都市に接岸する。

同社の第1船であるThe Britanniaは、1840年7月4日にリバプールからボストンに向けて出帆した。

この後、Duchess(=公爵夫人)は、ウォラシーでSea Cadets(=海軍士官候補生)に謁見するまで海の話題を続けることとなる。その後、子供の慈善事業Kindの35周年を祝う茶会に出席する。

この一日滞在は、リバプールのアンフィールド地区で終わる。そこではゴミ問題と取り組んでいる市職員の姿を見ることとなる。 (Peterborough Today: Published on Mon Jul 26 10:11:17 BST 2010)

MSCは12番船の署名(フランス)

MSC Cruisesは、12番船とフラグシップのMSC Fantasticaを公開した。

このクルーズ客船会社の社長、Gianluigi Aponteは、フランスの大統領、Nicolas Sarkozyを伴い、サン・ナゼールの造船所、STX Franceとの契約に署名した。この船は、2012年の晩春に引き渡されることとなっている。

MSCの最高経営責任者であるPierfrancesco Vagoは次のように話した。

「MSC Fantasticaは、MSC Yacht Clubのような革新的な特色のおかげで、独特の等級としてより多くのお客様に喜ばれている「Fantasia」という原型の成功を足がかりにすることとなり、私生活と個 人化されたサービスの前例のない水準を提供する船となります。」(TravelMole: 26 July, 2010)

アフガン戦争の復員兵がフェリーから転落した女性を救助(米国)

アフガニスタン戦争の退役軍人が日曜日の早朝、フェリーから滑り落ちた女性を救助するためにニューヨーク港に飛び込み、ウォール街近く の埠頭に引き上げた。

「女性の頭が水の中に消えるを見たのです。60秒でお仕舞いだったでしょう。」とブルックリンの元海軍水兵、Nicholas Przybylaは話した。

Danielle Julia DiMonda(33)は、ガバナーズ島であったコンサートから帰宅途中、NY Water Taxiから下船中の午前1時10分に海に転落した。

「彼は命の恩人です。そんなことをしてくれる人はいませんでした。いや、誰かはしてくれたとは思いますが。」とマンハッタンの社会福祉 指 導員であるDiMondaは、The Post紙に語った。

「人を救うために地下鉄に飛び込んだ人の話は読んだことがあるでしょう。もし彼が飛び込んでくれなかったら、誰も何もしなかったでしょ う ね。そこで独りぼっちになっていたような気分でした。」

事故の発生当時、フェリーはローアー・マンハッタンのPier 11(=第11号埠頭)に接岸していた。

「とても危なかったです。船が停船するや、私は外に押し出されたのです。」とDiMondaは話した。(FOXNews: Published July 26, 2010)

DSMEは2億6200万ドルのフェリーを受注(韓国・チュニジア)

朝鮮(注、韓国)のDaewoo Shipbuilding & Marine Engineering(=大宇造船海洋)は、チュニジア国営のCOTUNAV (Compagnie Tunisienne de Navigation)から、長さ210m、幅50m(注、30mの誤りか)、乗客3,200人、乗用車1,060台を収容できる1泊カー・フェリーの2億6200万ドル の注文を獲得した。

クルーズ船風の旅客設備には、売店、子供の遊び場、食堂、プール、ナイトクラブ、インターネット・カフェが含まれる。

引渡しは、2012年上半期を予定している。(Marine Log: July 28, 2010)

クルーズ船がジュノーの近くで鯨にぶつかる(米国)

アラスカ州、アンカレッジ発。クルーズ船が水曜日、ジュノーの南をクルーズ中に鯨とぶつかった。KINYラジオは、National Oceanic and Atmospheric Administration(=海洋大気庁)の係官が、この鯨は子供のザトウクジラと思われると話すのを報じている。

Princess Cruisesが運航するSapphire Princessは、この船の海を進む船首の一部であるバルバス・バウ(=球状船首)の上に死んだ鯨がいるのを朝8時頃に発見した。

「この発見で驚き、憂慮しています。」とこのクルーズ客船会社は新聞発表で述べた。何時、どのようにして衝突が起きたのかは不明。

同社では、船には衝撃はなく、発見時、船員は船の近くに鯨がいることに気がつかなかったと話している。

Princessは、船舶が海洋生物に近くにいる時は、厳格な鯨回避手順を採っていることに言及し、Coast Guard(=沿岸警備隊)とNational Marine Fisheries Service(=全米海洋漁業サービス)に通報したという。

この鯨の死骸は除去され、ダグラス島南部のスチーブンス・パッセージの内側の浜に運ばれた。National Oceanic Atmospheric Administrationでは、鯨が船によって死亡したのか、あるいは衝突時に既に死亡していたのかを判断するために検死を行う。

Sapphire Princessはシアトル発の往復7日間インサイド・パッセージ(=内海航海)クルーズの途上だが、この出来事のためにジュノーに3時間遅れで到着した。

Sapphire Princessは、1年以上前にバンクーバー島の近くでナガス鯨に衝突したことがある。(KTUU: Wednesday, July 28, 2010)

AustalはMACNAとフェリー供給契約締結(オーストラリア・サウジアラビア)

防衛船建造業者のAustalは、サウジ・アラビアのフェリー運航事業者、The Maritime Company for Navigation (MACNA)との間で、技術業務契約を締結した。これは3隻の大型のAustalの車輌フェリーに関連する技術問題に対して迅速に対処するというもので、部品供給を含 み、期間は5年間。(The Engineer: 29 July 2010)

SarkozyはSTXを承認(フランス・韓国)

フランスのPresident(=大統領)Nicolas Sarkozyは、STX Groupに対する財政・経営支援を約束した、とこの韓国の造船業者は木曜日に語った。

この朝鮮の造船業者によると、Sarkozyは経済閣僚を伴って、STXのフランスの子会社である歴史的なサン・ナゼールの造船所を訪 問 し、造船所の鍵となる施設を視察した。

「このサン・ナゼールの造船所では、誰も期待していなかったことです。しかしSTXは投資をしたのです。」とSarkozyは、声明に お いてそう語ったと引用された。

「サン・ナゼール造船所は、クルーズと海軍艦船の受注を着実に獲得しており、フランスの鍵となる産業基盤であります。」

Sarkozyは、政府の455億ドルの資金の何がしかは、高度先進の船舶の建造計画に振り向けられると語った。

Sarkozyの訪問は、STXがロシア向けに2隻のMistral海軍ヘリコプター母艦を建造することになったことに注目した後で実 現 したもの。

「我がロシアの友人らと共に、STXは2隻建造するのであります。パリ(注、フランス政府)は未だにこの契約の交渉中でありますが、前 進 することになる決定がなされていることは確かであります。」と、このフランス大統領は付け加えた。

STX筋によると、Mistral母艦には、16機のヘリコプターと450人の将兵、あるいは武器や装備品を持たない900人の将兵と 60台の車輌、あるいは13両の戦車を積載できるという。

「フランス政府の支援により、このフランスの子会社が持続可能な成長をすることに弊社では楽観的です。」とSTXの上席広報担当者、 Kim Ho-jeongは話した。

パリ(注、フランス政府)は、大型クルーズ定期船を製造しているフランスにおいて最後に残っている造船所の所有者である、STX France Cruiseの持分の33.3パーセントを保有している。

パリの部分的な国有化により、この造船所のSTXの持分は、75パーセントから50.01パーセントに減少している。

STX幹部は、クルーズ船と軍事関連の注文のおかけで、この造船所は、今後数年間に亘って既に十分に注文が入っていると話している。

先週、スイス系イタリア企業のMSC Cruisesが、造船団体のSTX Franceに対するクルーズ船1隻の建造注文に署名した。この船は、ここの船隊の12番船であり、STXのKimによると、2012年5月に引き渡されるという。

STXはヨーロッパのクルーズとフェリーの需要が高いことから、今年後半の展望については楽観的だ。

STX幹部は、STXのヨーロッパの拠点は、いかなる金融低迷によっても酷く影響を受けることはないと話し、最近の雇用調整で効果的に 生 産拡大することとなると付け加えた。

「長期見通しはますます楽観的ではありますが、現在のクルーズとフェリーの造船所の過剰生産能力のために、そうした需要を考慮に入れて も、短期的な課題が生じています。」と別のSTX幹部は話した。(Korea Times: 07-29-2010 17:16)

コンゴのフェリー沈没で少なくとも138人死亡(コンゴ民主共和国)

コンゴ民主共和国、キンシャサ発。コンゴ警察は、少なくとも138人が死亡した船舶事故の原因を捜査している。

この事故は水曜日、コンゴ民主共和国の西部のバンデュンデュ州にあるカサイ川で起きた。

報道されているところによると、首都のキンシャサに乗客を輸送していた過積載のフェリーが転覆したという。

道路がないことから、この地域では船舶事故は珍しくない。多くの乗客は、コンゴ川と無数の支流を走るフェリーにすし詰めになることを余 儀 なくされている。運輸規則は事実上存在しておらず、滅多に施行されていない。

第一報では、事故原因は違ったものだとされていた。当局者の中には、フェリーは強風によって転覆したと言う者もいる一方、船は浅瀬の泥 に 突っ込んだと言う者もいた。

事故当時、この船に何人乗船していたか、あるいは何人死亡したかは未だに不明。ある報道では、船には200人乗船していたといい、多く は 実業家、学生、農民だったという。

政府当局者は、事故を究明するための公式調査を開始したと話した。しかし所見が公表される日時についての情報はない。(All Headline News: July 30, 2010 9:23 a.m. EST)

エジプトのフェリーの船主に禁錮10年(エジプト)

エジプトの裁判所は、フェリーがカイロ南部で沈没した際に9人の女子学生が死亡した原因に責任があるとして、船主に禁錮10年の刑を言 い渡した。

この船主はフェリーに19人乗船させていたが、裁判所の認定によると、安全手順では最大搭載人員は6人とされていた。

船がカイロ南部郊外のマージで今月初めに沈没した際、女子学生が死亡した。他に4人の学生が怪我をした。

男性の兄弟は禁錮6月を言い渡されたが、200ドルを支払い、執行猶予となっている。

過失致死罪で2人の男性が逮捕されたが、船舶を運航する免許を得ておらず、犠牲者を救助しようとすることもなく逃げていた。

エジプトでは事故は珍しくなく、貧弱な社会基盤と安全規則の施行が不十分でああることが、広く事故の原因であるとされている。

2006年2月には、エジプトとサウジアラビア間を走るフェリーが紅海で船火事を起こしてサファガ近くの沿岸沖で沈没し、1,000人 以 上が死亡している。(Times LIVE: Jul 31, 2010 12:50 PM)