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2010年8月

2010年8月の海外旅客船情報

タラップが崩壊し、100人がクルーズ船に乗船するのに待たされる(米国)

サン・ディエゴ発。サン・ディエゴでタラップが崩壊し、多くの者が浅瀬に落ちて、ミシシッピー風のクルーズ船に乗船するのに約100人 が待たされた。

Battalion Chief(=大隊長)のSteve Ricciは、土曜日の晩、Bahia Belleに通じるタラップが歪んだと話した。消防隊員が船に乗って海を捜索し、2人が軽傷で病院に搬送された。別の13人は医療を拒否した。

Ricciは、人々は当初、大変に驚いていたが、海が約3フィートの深さしかないことに気がついたと話している。

この船は、人気のBahia Resortからホテル客を乗せて、ミッション湾を周遊している。

目撃者は、折りたたみ式乳母車に乗った赤ん坊が海に落ちたが、赤ん坊には怪我はなかったと話している。(San Jose Mercury News: 08/01/2010 07:57:03 AM PDT)

裁判所は元フェリー社長の資産を凍結(ケニア)

前のKenya Ferry Services社長のJohn Riaの資産と銀行口座が、Kenya Anti-Corruption Commission(=ケニア反腐敗委員会)の功を奏した申請により凍結された。

モンバサで出された裁判所命令には、5台の車輌、12の土地、数行の14の預金口座が含まれている。

KACC(=ケニア反腐敗委員会)によって申請された裁判所への申し立てには、「不正行為、あるいは違法に取得された物であり、汚職行 為 の賜物であることを疑っている。」とあった。

この命令は、先週の金曜日に出されたもので、6行の銀行、数社の会社、被告とされた共同経営者に謄本が送られた。

申請の中でKACCは、この財産、銀行口座、車輌、動産が違法に取得されたものであるか否か調査したいと述べている。

4月に就業禁止になる前に、Ria氏は代表取締役としての3年間の最初の任期を終え、2期目の最初の年を迎えていた。

前の運輸大臣、Chirau Ali Mwakwereによると、この差し止め命令は、2隻の新しいフェリーの購入に関する国営企業視察による提言がなされた後で、発せられたものだという。(Daily Nation: Posted Sunday, August 1 2010 at 22:03)

ウガンダの船舶事故で70人が死亡の恐れ(ウガンダ)

ウガンダのアルバート湖で過積載の船が嵐で転覆し、70人以上が溺死した恐れがある、と月曜日に報じられた。

この事故は、コンゴ民主共和国の隣国であるウガンダにおける相次ぐ船舶事故の最新のものとなった。合計で数百人の命が奪われている。

「この船は40人乗りで魚を2トン積載できるが、約90人と貨物を積載していた。」とThe New Vision紙は、地元警察官のRomeo Ojaraが話すのを引用した。

少なくとも73人が、土曜日に発生した事故で死亡したものと考えられている。今なお、救助隊が遺体の捜索をしている。

船舶事故は、ウガンダとコンゴ民主共和国では珍しくない。ここでは過積載の船舶に乗って、フェリー客が湖を渡り、河川網を下っている。

先週、コンゴ民主共和国で起きた同様の事故で、少なくとも138人が死亡している。(Sify: 2010-08-02 16:20:00)

ハバナはクルーズ船の母港へ(キューバ・スペイン)

創業したばかりのスペインの会社が、今年の冬シーズンのクルーズ船の母港としてハバナを選択した。

Happy Cruisesが運航する乗客800人乗りのM/V Geminiは、キューバ観光省のウェブサイトによれば、11月13日から5月まで毎週、「Treasures of the Caribbean(=カリブ海の財宝)」を行うという。寄港地には、メキシコのコスメル、グランド・ケーマン島、キューバのイスラ・パライソが含まれる。乗客は、マド リッドから飛行機でやって来る。

Happy Cruisesは、新興のQuail Travel Groupの一部門。Quailは、Angel Nemesio Prieto、元貿易観光大臣で、現在、スペイン商工会議所会頭のJavier Gomez Navarro、Corporacion Ahorroの総取締役のAntonio Fernandezといった3人のスペインの観光業実業家によって設立された。ブラジルの旅行会社のCVCが大株主となっている。

キューバのクルーズ市場は、合衆国の禁輸措置によって阻害されてきた。世界の3大クルーズ会社はマイアミに本拠を置くが、ハバナを母港 と して使用する計画を立てていたヨーロッパのクルーズ会社は、再三にわたって合衆国に本拠を置く競合他社によって買収され、かくしてキュー バ計画は握り潰されてきた。(Cuba Standard.com: Monday, August 2nd, 2010 at 3:02 pm)

クルーズ船の犯罪は滅多に捜査されていない(米国)

先週、President(=大統領)のObamaによって署名されたクルーズ安全法案は、クルーズ客船会社が、死亡、行方不明、性的 攻撃、強姦といった重大犯罪をFBI(=連邦捜査局)とU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)に報告することを要請している。しかしこの立法により、安全性提唱者が達成しようとしていた正義がもたらされることになるのならば、法執 行機関(注、捜査当局、警察等)はやり方を変える必要が出てくることとなる。

2007年以来、合衆国の港湾を使用するクルーズ客船会社は、重大犯罪を任意に報告することで合意しているが、サウス・フロリダの新 聞、 The Sun-Sentinel紙の調査によると、法執行機関は滅多にその報告を捜査することはなかったという。

同紙は、2007年12月から2008年10月までにFBIに報告された363件を分析したところ、FBIは、申し立てられた犯罪は深 刻 ではない、十分な証拠がない、あるいは捜査官に行動に出る権限がない等と主張して、滅多に本格的な捜査を開始していなかったことが判った という。

少なくとも84件の事件において、クルーズ客船会社と船長は、外部の支援なしで苦情や申し立てを処理しており、犯人に対する最も重い罰 は、次港に置き去りすることか、アルコールの特典を剥奪することだったという。同紙は、363件の事件で、17人が逮捕されていたことを 明らかにした。

同様に、洋上での犯罪を捜査する権限を有するフロリダ州の警察官は、管轄外で発生した、あるいは被害者が非協力的だと言って、非常に稀 に しか捜査していなかった。

クルーズ船での犯罪を処理するに当たり、捜査官は特別な難問に直面している。船の警備員には逮捕権がなく、捜査官が乗船する前に時間が 経 過してしまうことなどから、証拠の収集は困難なものとなっている。

「洋上犯罪を扱うことから、我々は問題を抱えております。」と海事事件のFBI Miamiの特別捜査官、David Nunezは The Sun-Sentinel紙に語った。

この記事には、犯罪データベースの他、クルーズにおける安全のための忠告が含まれていた。(FairWarning: August 3, 2010)

新しい湖の船がキスムから運航(ケニア)

先週、ケニアの湖畔の都市キスムと、離島と陸路では行くのが難しい地域を結ぶ新しい貨客船がお目見えした。収容力は、乗客200人とセ ダン型乗用車15台と言われているが、ローリー(注、貨物自動車)とバスを乗せる時は、これより少なくなる。

この民間所有の船は、ケニア側のビクトリア湖畔に沿った交易と旅行を容易にするものと期待されるが、地元民だけではなく、旅行者にとっ て もキスムから湖を周遊することができることになり、1日で往復旅行を終えて戻ってくることが可能になる。

MV Suba Green Forestの建造と試運転は、この地域で活動しているNGO(=非政府組織)によってなされた。本稿執筆時において、この事業について、あるいは新しい運航の利用を考え ている者の予約について、電子メールやウェブサイト上で詳細情報は提供されていない。(eTurboNews: AUG 03, 2010)

振動で新しいフェリーの就航が遅れる(米国)

8月29日に予定されていたChetzemokaというフェリーの就航航海は、過度の振動のため延期となった、と水曜日に発表された。

Washington State Department of Transportation(=ワシントン州運輸局)では、ホィッドビー島とポート・タウンゼント間を運航することとなるこのフェリーが、いつ航海することが可能となる のか、未だにハッキリしていない。(Seattle Times: Originally published August 4, 2010 at 11:12 PM)

オリンピックで警察はクルーズ船の宿泊設備を利用することに(英国)

2012 Olympic Games(=2012年オリンピック大会)の警備のために召集される何百人もの警察官は、ポートランド港のクルーズ船に駐屯することとなる可能性がある。

事務局では、このスポーツの祭典のために、ポートランド港に民間船を係留すべく、660万ポンドもの支出をする計画を議論している。

この432室ある船は、ウェーマスでのヨット競技の競技者を警備するために働く約800人の警察官で満員となり得る。

しかしこの提案に対しては、幹部らの意見は割れている。というのは、警察官が無作法に振舞うかも知れず、休暇用の船を使用することに対 し て大衆の反発があることを懸念しているからだ。

Vancouver Winter Games(=バンクーバー冬季大会)で、3隻のクルーズ定期船をカナダの警察署長が導入したとき、不品行に対する苦情の山に接したのだった。

船に駐屯した何千人もの警察官の酩酊、迷惑な性的誘惑行為、銃の置き忘れといった内容の大量の告発があった。

2009 London G20 meeting(=2009年ロンドンG20会議)や2005 Gleneagles G8 summit(=2005年グレニーグルズG8サミット)といった大規模行事では、不品行の申し立てが同様に増加していた。

ある消息筋は、比較的安価で、催し物の戸口にいることになるので、ドーセットの警察幹部は洋上宿泊設備を好んでいる、と話している。次 の ように話した。

「広範な調査で、宿泊船を使用することはバンクーバーの事例においては、最も費用対効果の高い解決策であることが判明したのです。」

先月、競技者らが船の代わりにスポーツ競技場に建てられた建物に泊まることになり、ポートランドの住民は腹を立てていた。(Lynn News: Published on Thu Aug 05 09:45:06 BST 2010)

損傷を受けた日本の油槽船はアラブ首長国連邦を出発:消息筋(アラブ首長国連邦・日本)

先週、ホルムズ海峡の近くであった爆発によって損傷を受けた日本の超大型の油槽船は、金曜日の朝にアラブ首長国連邦のフジャイラを出発 した、とこの動きに詳しい2つの貿易筋が話した。

M.Starは、8月24日から25日頃、東京の近くの千葉という日本の港に到着する見込みだ、と同筋は語った。

この爆発を厳密に捜査していた捜査官らは、自家製爆発物の痕跡を見つけ、この事件は「terrorist attack(=テロリスト攻撃)」であるとした、とアラブ首長国連邦の通信社は金曜日に報じた。(Kipp Report: August 6, 2010)

P&Oの前途は多難(英国)

ドーバー港の雇用は、Channel Tunnel(注、英仏海峡トンネル)との価格戦争により脅かされている、と海員組合は警告した。

このNautilus Internationalによる予想は、冷酷至極な海峡横断市場において競争するのならば、経費削減策は避けられないとするP&O Ferriesによる無遠慮な是認に引き続いて出されたものだ。

Express紙によると、国内職員の注意は、フェリー運航事業者の最高責任者のHelen Deebleが、このドーバーに本拠を置く会社が景気後退の圧力と、競合他社が始めた価格戦争に直面してもがいていることを白状したことに向けられている。

7月27日に従業員の間に出回ったメモには、殺伐とした絵が描かれており、取締役会が経費を削減することを求めていることから、手段を 選 ばないことが明らかにされていた。

このことから、Nautilus(注、労働組合)がExpress紙に対して、この状況に「deeply concerned(=大変に懸念している)」と語り、雇用への脅威が予想されると語ることとなった。

競合他社による圧力とは、Eurotunnelとその他のフェリー会社が大幅に料金を引き下げているP&Oのドーバー―カレー 航 路に対する格別の脅威のことだ。(中略)

雇用削減の噂は、メモが職員に公表されて以来、広まっているが、要員を削減する提案は、何も発表されてはいない。Nautilusの広 報 は次のように語った。

「Channel Tunnelとの価格戦争は、誰にとっても良いことではありません。というのは最終的には雇用を脅かすことになるからです。我々は、組合員との協議に積極的に取り組んでお り、経営側と議論するために団体交渉をいたします。」(thisiskent.co.uk: Friday, August 06, 2010, 08:00)

船舶が市場に売りに出され、LD Linesの雇用は危機に(フランス)

このフランスのフェリー運航事業者は、厳しさを増している市場でもがいていることから、LD Linesの雇用が削減され得ることが今日、明らかとなった。

これは、ドーバー港とブーローニュ間を走っている同社のNorman TraderとNorman Bridgeが市場に売りに出されていることが明らかとなり、代表取締役のChristophe Santoniが警告したもの。

Express紙に語ったところによると、フランスのSantoni氏は、ドーバーからの将来の運航に関しては何の決定もしていないこ と は明らかにしたが、同社が直面している状況の深刻さを誤魔化す気がないことも明らかにした。次のように語った。

「状況は本当に大変なもので、ちょうど弊社の競合他社と同じようなものですが、大変に売上高が少なく、Eurotunnelと他の運航 者 の侵略主義を伴う大変に低迷した市場なのです。」

「今一度、この状況の深刻さを隠さないで言えば、弊社は様々な選択肢を検討する間、まだ如何なる決定もしていないという事実を強調いた し ます。しかし職員に対しては、人員削減を含む変化が、不幸にも議題となるかもしれないことを通告しております。」

このニュースは、P&O Ferriesの財政難についての昨日の独占記事の後で出てきたもの。

詳しくは、来週のDover Expressをお読みください。(thisiskent.co.uk: Friday, August 06, 2010, 14:00)

船客49人は救助(フィリピン)

島嶼間海運船がバタンガス州のバコ・チコ島から約1.5海里のところで機関不調に遭遇し、合わせて49人の乗客が救助された。

マニラのCoast Guard Action Center(=沿岸警備隊活動センター)が受け取った情報によると、Besta Shipping Linesの某Faderon氏が、ロール・オン、ロール・オフ(RoRo)船の1隻であるM/V Baleno-Tresが、Batangas City Port Terminal(=バタンガス市港湾ターミナル)に向かう途中で機関不調に遭遇したと連絡してきた。この船には合わせて31人の乗客と18人の船員が乗船していた。

Lt. Cmdr. Aljere Ricafrenteが率いるオリエンタル・ミンドロ州のカラパンのCoast Guard Station(=沿岸警備隊駐屯地)の職員が、直ちにこの船の船長Capt. Pedro Macabataと調整した。

その後、カラパンのバランゲイ・ラザレト沖の海域をこの船は漂流していることが判明した。

Ricafrenteの報告によると、Macabataが何とかして錨を安全に降ろし、直ちに船員に対して機関を修理するよう命じたと い う。

乗客らはその後、Baleno-Tresの姉妹船、M/V Baleno-5に救助され、カラパン港に無事到着した。

Besta Shipping Linesは、昨年12月26日にバタンガス州のベルデ島付近で沈没した不運なM/V Baleno-9も保有していた。(Manila Bulletin: August 6, 2010, 4:56pm)

死者の出たフェリーの衝突から40年(カナダ)

B.C. Ferriesの船舶が巻き込まれた火曜日の事故は、ここのフェリー運航にとって最悪の日から40年目の出来事だった。

ガルフ諸島とTsawwassen間を定期運航しているQueen of Nanaimoがメイン島に激しく接岸した今週の事故では、数人が負傷した。

この事故は、1970年8月2日の大事故とは比べ物にならない。この日、Queen of Victoriaは、アクティブ・パスでソビエトの貨物船Sergey Yeseninと衝突した。貨物船が中央部に突き刺さった時、このフェリーにはTsawwassenからバンクーバー島のシュワルツ・ベイに向かう500人の乗客が乗って いた。

7ヶ月の男の子と母親、10代の少女が、この日曜日の午後にあった惨事で死亡し、他に7人が負傷した。

これはB.C. Ferriesにとって最初の衝突事故であり、最初の死亡事故でもあった。

Delta Optimist紙は当時、この貨物船には日本からバンクーバーに向かう鋼材と乗用車が積載されており、この衝突ではかすり傷程度だったと報じた。(中略)

年間182,500航海をしているが、B.C. Ferriesの50年間において、ほんの数回しか衝突事故はない。そうした事故の中には、Queen of Alberniが巻き込まれた1992年の事故がある。これはTsawwassenから出港して日本の貨物船に衝突したもので、乗客17人が怪我をしている。

B.C. Ferriesによると、乗客の安全は最優先事項であり、この企業はTransport Canadaが制定した安全水準に適合した、あるいはそれを超えるものとしているという。

今年は、Tsawwassenのフェリー・ターミナルの50周年でもある。(Delta-Optimist: August 7, 2010)

71歳の男性、クルーズ船から搬送(米国)

サン・ディエゴ発。クルーズ船に乗船していた71歳の男性乗客が、ポイント・ロマの約1マイル沖で、月曜日早朝に搬送された、と当局者 は語った。

連邦海事当局によると、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、Mariner of the Seaの乗客1名が、医学的支援を必要としているという通報を、日曜日の午後11時30分頃に受けたという。

午前2時30分頃、41フィートのUSCG(=合衆国沿岸警備隊)の艦船が、ポイント・ロマの約1マイル沖で、クルーズ船と出会い、こ の 乗客を陸地に搬送した。San Diego Harbor Police Dock(=サン・ディエゴ港警察埠頭)に待機していた救急医療士が、男性をUC San Diego Medical Center(注、病院)に搬送した。(KGTV San Diego: 10:00 am PDT August 9, 2010)

乗客311人が乗ったフェリーが荒れた航海後、安全に接岸(台湾)

8月9日、台北発。日曜日、時化の海で困難に直面した高速フェリーが、馬公(=マーコン)島から台中(=タイチュン)港に夜遅く安全に 到着した、と港湾当局は月曜日に報告した。

台湾を本拠とするOceanLaLaは、日曜日の午後、乗客311人を乗せて台中港に向けて馬公を出発したが、Taichung Harbor Bureau(=台中港湾局)によると、この船が港から約16キロメートルのところで強風と高波に遭遇し、船が損壊し始めたという。

同局からの連絡を受けて直ちにNational Rescue Command Center(注、「国立救助司令部」の意)とCoast Guard Administration(=沿岸警備隊)は、このフェリーを港に護衛すべく、5隻の警備艇を派遣した。

Ministry of National Defense(=国防省)も、安全措置として3機の救助ヘリコプターを現場に派遣し、Taichung Harbor Bureauは3隻の曳船を送った。

OceanLaLaは、日曜日の午後11時頃港に着いた。乗船していた16人の船員と311人の乗客は無事だった。荒れた航海で船酔い に なった7人の乗客が、病院に搬送された。(Focus Taiwan News Channel: 2010/08/09 11:56:01)

10代の漁師は行方不明のまま(英国)

北海の旅客フェリーと自船が衝突して、海上で行方不明となった10代の漁師は、まだ見つかっていない。

昨夜、沿岸警備隊はタインサイドのタインマウスのDaniel McNeil(16)が、自船がNorfolklineのScottish Vikingというフェリーと衝突して行方不明となっていることを確認した。

Homelandという船長をしていた20歳の兄は、木曜日の晩の事故の後、別の船に海から救助されている。

この十代の捜索は、地元船舶の船隊が昼夜に亘る捜索を行った後で終了した。

事故の公式捜査が、ベリックシャーの沖5マイルで行われてきた。昨夜、警察はこの事件ではこれ以上の進展はないと語った。

フェリーを運航するNorfolklineの親会社のDFDS Seawaysは、「deeply concerned(=大変心配している)」と語った。

Homelandは、タインサイドのノース・シールズを本拠にしていた。

4人の救命艇船員と20隻の漁船が、昨日のこの行方不明の漁師の捜索に送られた。

沿岸警備隊では、海上で生存可能な期間は経過してしまったものの、警戒は続けると話した。(Scotsman: Published Date: 09 August 2010)

Tallinkは7月に記録的な乗客数を報告(エストニア)

フェリー運航事業者のTallink Groupは、前年同時期と比較して、7月の乗客数は4%の増加だったと報告した。110万人近い乗客を扱い、2年目の1ヶ月間において100万人以上も輸送するというこ とで記録を破った。Tallinkによると、免税販売は、昨年の業績水準のままだったという。

同社は、7月にフィンランド―エストニア航路で474,853人の乗客を輸送し(10%増)、フィンランド―スウェーデン航路は 421,936人の乗客(0.5%減)、エストニア―スウェーデン航路は103,852人の乗客だった(1%増)。ラトビアとスウェーデ ン間の航路の乗客は2%増の76,876人で、フィンランド―ドイツ航路は15%減の15,306人の乗客だった。Tallinkの事業 発展取締役のMagnus Skjorshammerは、DFNIonlineに対して次のように語った。

「弊社では、今年から煙草製品と菓子類の販売が伸びおります。しかし乗客一人当たりの販売は、乗客は未だに消費に少しばかり注意してい る ようで、大体同じようなものです。とは言え、大体同じ水準で販売を維持することが何とかできているので、弊社では満足しております。」 (DFNIonline.com: 9-Aug-2010)

最新の船舶事故で11人死亡、行方不明多数(インドネシア)

60人を乗せていたHasmita IIIという船が、月曜日、東ヌサ・トゥンガラのレンバタで沈没し、11人が死亡して多数が行方不明となっている。

Kupang Search and Rescue team(=クパン捜索救助隊)の隊員であるAbdul madjidによると、この船は3メートルの波を受けて転覆し、Ile Bolengと目的地であるレンバタの中間辺りで沈没したという。

月曜日午後4時の連絡では、21人の乗客が救助されたという。Waiwerang警察署長のAbdul Rachmanは、乗客の大半は、魚と農産物を売るためにレンバタに向かっていたと話した。(中略)

これは、先週インドネシアであった3回目の主要海難事故となった。8月4日には、2隻の貨物船が南スラウェシのSelayar Strait(=海峡)で衝突し、10人が行方不明となっている。

4日後には、House of Representatives(=下院)の国会議員1人を含む2人が、北スラウェシのBunaken島の近くで船が転覆して死亡した。

2月には、外国人乗客を乗せていた高速船が、インドネシアのアルー海で沈没している。この事故では4人の死亡が確認されており、29人 の うち24人が中国からの労働者だったが、遺体は収容されていない。

地元警察の海事部門や地元民を巻き込んだ救助作戦が、月曜日の晩も続けられていた。(Jakarta Post: Tue, 08/10/2010 9:42 AM)

フェリーのMV Kalangalaが座礁(ウガンダ)

ナキウォゴ―ルトボカ航路を定期運航しているMV Kalangalaが座礁している。本船は、先週の木曜日に労働・運輸省によって入渠した。

しかし乗客、とりわけ唯一の輸送手段であった本船が立ち往生していることから、貿易業者が取り残されている。運航事業者である Mulowooza and Brothersは、総支配人のRobert Kayongoによると、実行不能になっている契約のため、1日当たり400万ウガンダ・シリングが喪われているという。

フェリー旅行者と、カランガラのホテルに対するビールとソーダ水、3,500クレート(注、60×30×30cmの木箱1杯分の単位) か ら4,000クレートの契約が結ばれていた。BIDCOの車輌約10台に、島嶼から魚を入手していた様々な食品加工業者も運んでいた。

そこで、その日予約していた乗客と商品を輸送するために、翌日は2隻の大型船を雇わなければならなかった、とKayongoは説明し た。

労働省事務次官は、8月4日にラジオでこの船の座礁について大衆に対して情報提供し、エンテベのナキウォゴ上陸地において定期運航を行 う ことになっていると話した。

しかし今週の月曜日まで、この船では作業が始まっている兆候もなく、ナキウォゴに接岸したままとなっている。

本船の労働者らは、未だに技術者を待っていると話した。Kayongoは、この状況を至急改善するよう労働省を訪問し、加えて会社は物 品 を輸送する事業をしていることから契約を履行する債務を負っていることを訴えた。

船は、昨年8月に、タンザニアのムワンザ州で義務的な中間入渠検査を受けていた。同社取締役のJames Kibuukaは、この事件は湖の波が高くなる間の悪いときに起きたと語った。

同省から論評を得るための努力は、無駄だった。運輸監督のGrace Itaziは、この件で記者を広報官のSusan Kataikeに委ねた。ところがこの広報官は、会議中であり、この件で論評はできないと言ったのだった。(New Vision: Tuesday, 10th August, 2010)

フェリーから転落した男性は49歳のオランダ人と判明(英国)

フェリーから船外に転落して死亡した男性の身元が、今日、警察によって明らかになった。

水曜日、ハリスからスカイ島に向かう船からJozef Foliant(49)が海に飛び込むのを見たとき、乗客らは警報を鳴らした。

Caledonian MacBrayneが運航しているこのフェリーは、救命艇を出して、船員らがこのオランダ人を海から引き上げたが、一命を取りとめることはなかった。

Northern Constabulary(=北部警察管区)では、アバディーンに暮らすFoliant氏の死には不審な状況はなかったと話した。(後略)(Scottish Daily Record: Aug 12 2010)

Todd Shipyardsの第1四半期の利益が73%増(米国)

Todd Shipyards Corp.は、第1四半期の純利益が、1年前が150万ドル、一株当たり0.26ドルであったのに対して、260万ドル、一株当たり0.44ドルであることを報告した。

第1四半期の収益は、前年度の3464万ドルから、103%増の7021万ドルに増加した。主としてCoast Guard(=沿岸警備隊)及びNavy(=海軍)艦船の保守・修理作業量の増大と、Washington State Ferries向けの新たな建造作業に因るもの。(RTT News: 8/12/2010 7:24 PM ET)

フェリー客が急増(フランス)

BRITTANY Ferriesは、航路の1つで乗客数が3分の1増加している。

ポーツマス―シェルブール間の乗客数は、昨年、ざっと50,000人にまで増えた。

この急増は、同社が今年初めにプールからの航海数を減らし、その代わりポーツマス―シェルブール航路を夏の間、1日2便に増やしたこと か ら生じたものだ。(Portsmouth News: 12 August 2010)

イタリアは売りに出された一文無しのフェリー運航事業者Tirreniaを分割する計画はなし(イタリア)

イタリアはこの一文無しの国有フェリー運航事業者の買い手を探していることから、Tirrenia di Navigazione SpAを分割はしない。

政府も同社幹部も、同社の事業を分割する計画はない、とイタリアの運輸大臣のAltero Matteoliは、昨日遅く、電子メールで出した声明の中で述べた。

労働組合のUILは昨日、Tirreniaの破産宣告を求めてローマの裁判所に申請するのではないかと述べ、同社の分割に抵抗すること を 誓っていた。

今月、イタリアはTirreniaの売却に失敗し、8月5日にフェリーの運航を保障するために「emergency financial provisions(=緊急財政支援)」を承認した。

1936年設立のTirreniaは、アルバニアの他、本土とサルディニア島、シシリー島、コルシカ島を結ぶ貨客船を運航している。 (Bloomberg: Aug 13, 2010 3:14 PM GMT+0900)

Golden Gate Ferryは40周年を祝う(米国)

サン・フランシスコ発。Golden Gate Ferry網は40周年を迎え、湾を横断するもう1つの方法を求める地元民のお気に入りの1つになっている。

ソーサリトとサン・フランシスコ間のGolden Gate Ferryは、1970年8月15日に事業を始めた。Jim Garrisonがその1週間前に雇われたが、40年経過した今でも、甲板に立っている。

地位はdeck-hand(=甲板員)だが、Garrisonはbowswain(=操舵手)の方を好む。79歳だが、引退する予定は な い。

「この組織が好きで、ここでは多くの友人ができました。」と語った。

The Nixons(=ニクソン一家)が1972年に乗船したが、このフェリーを維持することに尽力した誠実な地元民だった。

ラークスパー・ターミナルは、1976年に建築された。サン・アンセルモの住民、Elizabeth HeitnerとEmile Heitnerは、同年、初めて乗船し、その後直ぐに子供を連れて来た。

「何度も都心に出向いたものです。ケーブル・カーに乗って、Muni(=市バス)、無料Muni乗車券を使って、それ以上に無料になる も のはありませんでしたが、十分でした。」とElizabeth Heitnerは話した。

この湾でのフェリーの運航は1850年代に遡る。しかし1937年にGolden Gate Bridge(=金門橋)が開通すると、フェリー利用者数は先細りとなった。運航は遂に1941年に終わりとなった。

29年間、この橋がサン・フランシスコ郡とマリン郡を直接に結ぶ唯一の経路だったが、立案者は、遂に交通渋滞と取り組まなければならな く なった。

「多くの研究があり、橋を2階建てにするとか、第2の橋を架橋するというのもありました。」とGolden Gate Bridge District(=金門橋地区)の広報官Mary Currieは話した。

Legislature(=議会)がこの橋地区が輸送事業に乗り出すことに道を開き、Golden Gate Ferryが誕生した。

つい最近、その頃建造された3隻の高速双胴船を含む船隊に加わったものと言えば、13歳の乗客Noah Wheelerが生まれたことだ。彼はここのフェリーとGarrisonの40年間の経歴に魅せられている。

Garrisonは来週、橋地区会議の会合で表彰される。(KGO-TV: Updated at 07:54 PM today)

勝利:対日戦勝記念日(米国)

ウェルズバーグ発。土曜日、Brooke County Public Library(=ブルック郡公共図書館)において、65th V-J Day Anniversary Celebration(=第65回対日戦勝記念祝賀会)の一環として、第二次世界大戦中、我々の自由を保つために戦った全ての勇気ある男性、女性に対して、特別の感謝が 捧げられた。

午前11時から正午まで、1945年8月15日のV-J Day (Victory over Japan Day)(=対日戦勝記念日)を記念して特別の催しが行われた。これは第二次世界大戦における日本とのPacific War(=太平洋戦争)の終わりを迎えた日である。

「私達は、一般大衆の皆さんに太平洋における戦いと、戦った勇敢な男女の貢献についてお話したいのです。」と図書館長のMary Kay Wallaceは話した。

Wallaceは、この催しでお話してもらうために、第二次世界大戦中、U.S Army(=合衆国陸軍)に従軍していたスチューベンビルのDr. Fernando Manalac Jr.とウェルズバーグのEdward Jackfertの、2人の地元の男性を招待したと話した。

「願わくば、自由というものは只ではないことを、人々には理解していただきたいものです。高価な代償を負うものであり、彼らは戦地に赴 き、我々の自由を保ったのであります。」とWallaceは語った。Jackfertの話は、太平洋で戦った他の人達と並んで、この図書 館のWorld War II(=第二次世界大戦)記念館の収蔵品に含まれていると語った。「素晴らしい第二次世界大戦の収蔵品を管理していることを誇りに思っております。」と付け加えた。

Fort Meade(=フォート・ミード、注、「ミード砦」の意も)の1st Army(=第一陸軍)のMedical Corps(=医療隊)のLt. Colonel(=連隊副官)の退役軍人、Manalacは、マニラのケソン通りで日本軍に立ち向かった若い10代として、アメリカ兵を支援した。

American Defenders of Bataan and Corregidor, Inc,(=バターン・コレヒドール・アメリカ防衛兵の会)の名誉会員であり、「Manila: Memories of World War II(=マニラ:第二次世界大戦の記憶)」と題する本の著者である。

対日戦勝記念日祝賀会に対するメッセージについて問われ、Manalacは次のように話した。

「まず第一に、私はAllies(=連合国)に、とりわけUnited States(=合衆国)が戦争に勝ったことに感謝しております。第二に、我々はこの戦争が起こることを望まなかったということであります。我々は、我々の理想を守るため に最善を尽くしました。そして守ることが出来たのです。」

「アメリカは、世界で最も強い国であり続けるでしょう。しかし物事は突然にやって来ます。私は我が国がそうあり続けることを望みます。 我々はただ、自由や民主主義の理想を、精一杯、保持し続けなければならないのです。」

「第三に言いたいことは、我々は戦争という考えを克服すべきであるということです。人々は団結すべきであり、1つの宇宙、1つの世界を 作 り上げるべきなのです。諸国がこの世界を改善すべく、精一杯、団結できることを望むものです。」

Jackfertは、1940年9月11日にArmy Air Corps(=陸軍航空部隊)に入隊し、フィリピン群島のClark Fieldの28th Bomb Squadron(=第28爆撃隊)に配属された。ミンダナオ島の歩兵隊に配属された。1942年5月10日にPOW(=戦争捕虜)となり、マレーバレー、ミンダナオ、 日本のTokyo Area 2B(=東京地区2B)、Nishing Flour Mill(=日清製粉)、川崎に、奴隷労働者として抑留された。Hell Ship(=地獄船)のTottori Maru(=鳥取丸)の生き残りでもある。American Defenders of Bataan & Corregiror Inc.(=バターン・コレヒドール・アメリカ防衛兵の会)の元国内指導者をしていた。

Jackfertは、この日の催しで話したかったメッセージは、United States of America(=アメリカ合衆国)の文化の変化についてだと語った。

「我々が第二次世界大戦において戦ったためのものは、何だが少しばかり悪化しております。我々が持つ自由、言論の自由、信教の自由等 は、 幾分、悪化しているのです。」とJackfertはこの催しの後で話した。「我が国は現在、危険な状況にあるのです。こうした自由が失わ れているからです。」

対日戦勝記念日の祝賀の一環として、大衆が招かれ、終戦の記憶を分かち合った。第二次世界大戦の展示品は「Lest We Forget(=追悼して)」と題され、第二次世界大戦記念品の地元収集家であるプロテクターのTony Ankromによって展示された。(Wheeling News Register: August 15, 2010)

警察はクルーズ船のEpicで死亡した男性の身元を確認(米国)

マイアミ発。マイアミ・デイド警察は、フロリダ沖のNorwegian Cruise LineのEpicで日曜日に死亡した男性の身元を公表した。男性はニューヨーク州スプリング・バレーのKevin Edouard、21歳であると判明した。

警察では、死因は検死解剖の結果待ちだと話している。しかしFBI(=連邦捜査局)は、Edouardは致死的なアレルギー反応を示し た と言い、一方NCLは、男性は心臓発作に見舞われたものだと述べたが、プライバシーに関する懸念からそれ以上の情報提供を拒んだ。

4,100人の乗客には十分に大きなこの1,080フィートの船は、カリブ海に7日間クルーズに出発した数時間後の日曜日の朝、マイア ミ 港に引き返してきた。(後略)(CBS 4: Aug 16, 2010 2:31 pm US/Eastern)

2隻目のCondorのフェリーは全力復帰へ(英国)

チャンネル諸島と英国、フランス間で運航している3隻のフェリーのうち2隻が、全力復帰する、とCondor Ferriesは話した。

Condor Vitesseの4基ある機関の1基の潤滑油システムに生じた問題は、週末に修理された。

代表取締役のSimon Edsallは、一連の問題は年間で最も忙しい時期に生じたと語った。

Edsall氏は、フェリーの予定変更で影響を受けた全ての人々に重ねて謝罪した。(BBC News: 16 August 2010 Last updated at 16:20 GMT)

DFDS Seaways、フェリーの流行を継続(英国)

DFDS Seawaysは、4月の火山灰騒動以来、英国のおける予約が15%増という記録になっている。このフェリー会社が公表した数字によると、ニューキャッスル―オランダ航 路、オランダ―デンマーク航路で売り上げを伸ばしていることが判る。

「4月の火山灰以来、予約、とりわけヨーロッパ(注、大陸)で夏の休暇を過ごすために車輌を持っていく人の数が、著しく増加しておりま す。」とDFDS UK Managing Director(=代表取締役)のJohn Crummieは語った。フェリー旅行は、とりわけ家族連れに人気があるという。「10月の中休み(注、学期の中間に1週間ある英国の学校の中休みのこと)の家族の予約 が、増加の傾向にあることを既に見ているところであります。」と説明した。

空域が閉鎖された最盛期には、DFDSでは、電話が200%増、ウェブサイトの訪問者が311%増、予約が213%増だった。BAAの ス トライキが実施されたならば、更に急騰するものと見られている。(Travel Daily UK: 8/16/2010 3:40:00 PM)

Carnival Corporation & plcはAIDA Cruises商標向けに新たに71,300トンのクルーズ船を発注(ドイツ・米国)

Carnival Corporation & plcは、ドイツ語圏に特化して商売しているAIDA Cruises商標向けに、71,300トンのクルーズ船1隻を発注した。

この新船の発注は、資金調達とその他慣習上の条件が整うことを条件とするもの。このドイツのクルーズ運航事業者が過去6年間に発注した 7 隻目の新船となった。

乗客2,192人乗りの船は、下段寝台当たり全て込みで約150,000ユーロでドイツのMeyer Werftで建造されるが、2013年春に就航する予定。

新船は、AIDA Cruisesの形式張らない「club resort」の概念の下で運航される。これは専らドイツ語圏の顧客に特化したもので、一連の船上の新機軸を楽しむ、より若い、より活動的な客に狙いを定めたものだ。(後 略)(e-Global Travel News: August 16, 2010)

イタリアのフェリー船長、乗客に「運転」させたために解雇に直面(イタリア)

Michele Siniscalchi(54)は、ナポリから人気のイタリアの観光の島、カプリ島に行く定期航路で、Maria Rosaria Federicoにどうやら水中翼船の舵を取ることを許したことから停職となり、取調べを受けている。

短い白のスカートを履いたFedericoさんは、高速でナポリ湾を横断したとき、船の指揮を執らせてもらい、船長とふざけていた。

この出来事は、Federicoさんの女友達が携帯電話で撮影してYouTubeに投稿しなかったならば、決して明るみにはならなかっ た だろう。YouTubeでは、過去数日間で、イタリアで大当たりになっている。

この3分間のビデオ・クリップ(注、「録画ビデオの一部」の意)において、カプリ島の理学療法士のFedericoさんは、ある箇所で 無 線端末に「May Day, May Day(注、正確にはMayday、救難信号)」と言っているのが聞こえている。

船長は、一見操船しているように見える制御機器は使用不能になっていたとして、この若い女性はこの双胴船を決して管理してはいなかった こ とを力説している。

「25歳の女性が船室にやって来て、水中翼船の指揮を執れると本当に思っているのですか。単なる冗談ですよ。こういう論争になるとは 思っ ても見ませんでした。」

「舵は取っていませんでした。操船しているふりをしていただけです。舵柄は外れていました。この水中翼船には3つの指示系統があり、私 は 有効になっていた指示系統の制御を放置することはしませんでした。これがYouTubeに登場するとは思っても見ませんでした。このビデ オは、女性が友達に見せるために撮っていたものだと思っていました。」

船長は、この8月11日にあった「prank(=悪ふざけ)」のために、今や失職を心配している。(Telegraph.co.uk: 9:05PM BST 17 Aug 2010)

ロシアのクルーズ船が艀と衝突(ロシア)

モスクワ発。何百人もの合衆国とドイツの観光客を乗せたロシアのクルーズ船が、ボルガ河で艀と衝突したが怪我人はいなかった、と当局者 は語った。

ヤロスラブリ地方のRussian Emergency Situations Ministry(=ロシア緊急事態省)の出先機関では、この衝突は水曜日の朝、ボルガ河のルイビンスク貯水池で発生したと話した。砂を運んでいた艀が、クルーズ定期船の Sergei Kirovに衝突し、右舷に穴が開いたという。

同省では、乗船していた202人の観光客と91人の船員で怪我をしたものはなく、船員は直ぐに穴をふさいだと話している。

Emergency Situations Ministry(=緊急事態省)のAlina Tukhvatshinaは、観光客らは別の船に移され、その後、バスでモスクワに戻ったと語った。(AP: Aug 18, 2010)

マイアミのFBIが、申し立てられたクルーズ船での強姦事件を捜査(米国)

フロリダ州リビエラ・ビーチ発。Miami FBIは、Celebration Cruise Lineであったと申し立てられた強姦事件を捜査している。

捜査官らは月曜日の朝、船が接岸した際に、この船に向かった。報道によると、乗客らは、乗船している者全員の氏名一覧をFBIが作るこ とが出来るよう、港で足止めになったという。現時点において、逮捕された者はいない。

最新情報は、CBS 12で。(WPEC: August 19, 2010 3:31 PM)

ブリティッシュ・コロンビア州の領海は生汚水の「大便器」(カナダ)

ブリティッシュ・コロンビア州沖の領海は、アラスカに行き来する多くのクルーズ船がカナダ領海で汚水を捨てていることから、 「toilet bowl of North America(=北米の大便器)」となっている、と環境保護主義者は話している。

アメリカの規制がこの十年で強化されたために、アラスカ州かワシントン州に廃物を捨てるまで、クルーズ船は厳重な汚水処理規定に従うこ と を余儀なくされている。

しかし船は別の選択をしている。つまりブリティッシュ・コロンビア州の規則が「lax(=緩い)」ことから、シャワーや流し台、洗濯か ら 出る排水である汚水や灰色の水(注、グレー・ウォーター、つまり境界線上にある水)を捨てることができるのだ。

「クルーズ船会社は、お金を節約するために下水量に関するカナダの無力な法律に付込んでいるのです。ブリティッシュ・コロンビア州の住 民 が、裕福な旅行者が出しているクルーズ船汚染の負担に耐えなければならないというのは、奇妙なことです。」とFriends of the Earth (FOE) Canada(=地球の友、カナダ)の最高責任者であるBeatrice Olivastriは話した。

「ブリティッシュ・コロンビア州は、今や北米西岸の大便器なんです。」とニュー・ブランズウィック州セント・ジョンのMemorial Universityの教授で、10年以上に亘ってクルーズ船業界を広範に取材してきたRoss Kleinは話した。

「カナダにおいては、これ以上の監視を伴う排水規制はないのです。」

Kleinとクルーズ船の汚染を追跡している合衆国に本拠を置く世界的な機関であるFOEが纏めた2009年12月に報告書において、 約 3,000人の乗客を乗せている典型的な船1隻は、毎日、40,000ガロン(注、1ガロンは約4リットル)以上の汚水、450,000 ガロンの灰色の水、4,000ガロンの油を含んだビルジ水(注、船底の汚水)、19トンの固形廃棄物(注、大便)を出していることが明ら かにされている。

Kleinは、自身が「small floating cities(=洋上小都市)」と呼んでいる25隻から27隻の船が毎週、アラスカ州に行き来しており、毎回の旅行でカナダ海域で廃棄物を投棄していることは「no doubt(=疑いがない)」と話した。

汚水は陸地から少なくとも12海里離れた所定の地域で排出することができるが、そうした汚水は、舶用衛生装置で処理しなければならない も のとされている、とTransport Canada(=カナダ運輸省)の広報官であるMaryse Duretteは話した。

2001 Canada Shipping Act(=2001年カナダ海運法)の下では、商船とクルーズ船との間に違いはないという。

これらの法令が施行される前は、同様の一連の「voluntary guidelines(=任意の指針)」が推奨されていた、とKleinは話した。

合衆国では、処理済の汚水は、沿岸から3海里離れたところに投棄することができる。

しかしカナダと合衆国の違いは、灰色の水についての見方にあり、こうした決まりが強制的なものとなっている点にある、とKleinは論 じ た。

カナダでは、いかなる灰色の水でも、どこにでも捨てることができ、灰色の水を管理するための規則は作られていない。一方合衆国では、廃 棄 物は水質基準を満たすべく十分に処理をするよう、クルーズ船に強制している。

ワシントン州と地元港湾、大半のクルーズ船会社を代表するNorthwest Cruise Ship Associationとの間で、協定が約6年前に締結された。

船舶が汚水や灰色の水を投棄したい場合は、埠頭で定期的に乗船する州政府の係官による監視システム、すなわち、どこで廃棄したかを記録 し、汚水の試料を採取するシステムに従うこととなる、とシアトルに本拠を置く海洋保護顧問であるFred Fellemanは語った。アラスカ州の法律も同様のものだとFellemanは話した。ところがカナダでは、クルーズ船を監視している者はいない。

「まるで速度規制の標識を立てて、誰もがそれに従っていると考えているようなものです。」とKleinは話した。「ところが取締りの及 ぶ 所の外にいるわけではないことを誰もが知っているんです。馬鹿げたことですよ。」

しかしDuretteは、National Aerial Surveillance Program(=国家空中査察事業)とPort State Control(=ポート・ステート・コントロール)、Transport Canadaが実施してる船舶検査事業では、クルーズ船を含む外国船を監視していると話した。

これら検査には、汚水処理システムの点検、どれくらいの汚水を扱っているのかといったことや、廃棄システムの型の記録、検査といったも の が含まれているという。

FellemanとKleinは、汚水の投棄について、カナダで告発があったという話は聞いたことがないと語った。 (Vancouver Sun: August 21, 2010)

海の架け橋(スリランカ・インド)

2010年8月21日。インドとスリ・ランカは両国を隔てる狭い海峡を横断するフェリー運航を再開するための合意の草案を用意した、と コロンボのあるインドの外交官は語った。

「合意の草案を仕上げたところです。」とインドの高等弁務官Ashok Kanthaは語った。

「両国はフェリーの運航を始めることで、基本的には合意しております。」

この提案は、島の民族紛争によって混乱したフェリー運航を再開させ、新たな運航を始めるというものだ。

2009年5月に終わった民族紛争のため、スリ・ランカの北西にあるTalaimannarとインド南部のRameshwaram間の フェリーの運航が中断している。

インドは、インド政府の国有会社IRCONとの契約により、Talaimannarまでの線路を再建すべく、スリ・ランカに対して借款 を 与えている。

また両国は、コロンボ港と南インドのコーチンとトゥティコリン港の間でフェリー運航を始める計画もしている、とKanthaは語った。 (Lanka Business Online: 21 Aug, 2010 07:30:42)

ロサイス―ゼーブルージュ間のフェリー運航に専用フェリー(英国・ベルギー・デンマーク)

DFDS Seawaysは、年末からロサイス―ゼーブルージュ間のフェリー運航に2隻の貨物船を使うことになることを確認した。また 現在の週3便の運航は、4便に増やすことも確認した。

この新しい運航は、現在の貨客船1隻の運航に代わるものとなる。DFDSによると、旅客の要素は存続できないものであることが判明した と いう。

この運航は、スコットランドと大陸とを直接に結ぶもので、スコットランドの供給プロセスと、Scottish Government(=スコットランド行政府)による手腕を試される炭酸ガス削減目標達成のために重要なものだ。(HGV Ireland.com: Monday, August 23rd, 2010)

タンザニアは旅客双胴フェリーを発注(タンザニア・オーストラリア)

Incat Crowtherは、タンザニアのCoastal Fast Ferries向けの3隻目の37メートルの旅客双胴フェリーを設計する契約を獲得した。

Kilimanjaro IIIは、以前、Incat CrowtherがCoastal Fast Ferries向けに設計した姉妹船のKilimanjaro IとKilimanjaro IIの成功裏の運航において得られた経験に基づき、オーストラリアのタスマニア州のRichardson Devine Marine (RDM) により建造される。

Kilimanjaro IとIIは、ザンジバルとダル・エス・サラーム航路に配船されたいかなる高速フェリーよりも極めて大きな船であるが、それでも殆ど常に満員で運航している。このフェリー運 航事業者は、これらの船の成功に大変に満足しており、この運航で収益を生み出す可能性を更に伸ばすことができる船にすべく、Incat Crowther、RDMと作業している。(中略)

新船は、一対のCummins KTA50エンジン(それぞれ1,340kWの出力)を備えることとなり、巡航速力は30ノットとなる。(The Motorship: 23 Aug 2010)

ギリシャのフェリーのHigh Speed 1で火災(ギリシャ)

ギリシャで最も有名なフェリーの1隻であるHigh Speed 1で、昨夜、火災があったが、心配した乗客を乗せたまま、沖合いを航行した。このフェリーは、アンドロス島を出発したもので、チノス島に向かっていた。

伝えられるところによると、乗船していた226人の乗客全員は、安全にチノス港に運ばれ、今や上陸している。情報によるとこの船の機関 室 から出火したが、船員が素早く消火したという。損傷の程度については、まだわかっていない。

また「Lissos」という船は、健康に問題を抱えた5歳の男の子を下船させるために、シロス島に接岸することを余儀なくされた。 (Greek Reporter: Posted on 23 August 2010)

フェリー会社はブーローニュ航路から撤退(フランス)

フェリー会社のLD Linesは、2年前に航路を開設した時に予期した輸送量を確保することができなかったことから、ドーバー―ブーローニュ間の旅客運航を止める。

ここのフェリーのNorman BridgeとNorman Traderは、学校の休みが終わる9月5日まで貨客の運航を行う。今日までに予約した乗客には、この変更の影響はない。

今後のフェリーに乗船する乗客には、別の選択が提供され、これには同社の他の航路や、将来の海峡横断用の旅行を提供することで補償する こ とが含まれる。

他の運航には、ラムズゲート―オステンド、ニューヘブン―ディエップ、ポーツマス―ル・アーブルがある。

Managing director(=代表取締役)のChristophe Santoniは、「huge over capacity on the Dover Strait(=ドーバー海峡では供給過剰)」となっているので、たとえ頻繁にある別送の貨物運送が減らされても、ブーローニュに向かうフェリー運航を維持すべく、それぞ れの選択肢を吟味することとなると語った。

海峡沿いにある遠くのシェルブールでは、フェリー運航事業者と港が、最も近代的な荷役のためのランプ(注、傾斜路)を港側が閉鎖した がっ ていることから、横断の長期的な将来について論争になっている。今週、会合が持たれることとなっている。(The Connexion: August 24, 2010)

日本の帝国主義者は船を爆破したことに責任がある(日本・北朝鮮)

8月24日、平壌(=ピョンヤン)発。「Ukishima-maru(=浮島丸)」という船の爆発は、単なる沈没事故ではなくて、前 もって計画されたものであり、日本の帝国主義者によって行われた朝鮮人の計画的な大虐殺だった。火曜日、Rodong Sinmun(=労働新聞)は署名入りの記事において、このことについて考察した。次のように述べられている。

1945年8月24日、日本の帝国主義者は、解放の喜びの中、帰国途上にあった非常に多くの朝鮮人を乗せていた日本海軍の輸送船、 「Ukishima-maru」を爆破するという身の毛もよだつ大虐殺を行った。

この事件において、多くの朝鮮人は、死後、そこに埋葬してもらうことを望んでいたにも拘わらず、生まれ故郷に到達する前に、時化の海の 中 で悲劇的な死を迎えた。

日本当局者は、事件の後、これは合衆国軍の敷設した機雷による「inevitable accident(=不可抗力)」によるものだったと発表した。しかし事件全体の成り行きや、生存者の証言から、これは見え透いた嘘であることは明らかとなっている。記事 では、事実を証明するために事例を引用している。

船を爆破した日本の帝国主義者の狙いは、責任を逃れることを求めて、人道に反して犯された犯罪の目撃者全員を殺害し、軍事施設の建設を 永 久に秘密にすることにあったと記事では述べられ、更にこう続けた。

これは、骨の髄まで好戦的で人殺しに染まっている野蛮な日本の帝国主義者のみによって犯すことのできる、人道に反する卑劣で忌まわしい 犯 罪である。

事件から65年が経過した。しかし日本は、事件に対して謝罪して賠償し、真実を精査することを避け、この犯罪の責任を回避している。

どんな美辞麗句をもっても、日本は、歴史的事実を隠し、あるいは改ざんすることはできないのだ。(KOREA NEWS SERVICE(KNS): August 24 2010 Juch 99)

イタリア政府はフェリーのストライキの回避を模索(イタリア)

ローマ発。イタリアの運輸大臣は火曜日、最も忙しい休暇の時期のストライキ(注、同盟罷業)を回避しようと、破産した国営フェリー会社 のTirreniaの労働組合と面談することを求めた。

イタリアの港湾と多くの島々を結んでいるフェリー会社のTirrenia di Navigazione SpAは、夏の盛りの今月初めに破産宣告を受けた。

イタリアの主要組合の1つは、政府が労働者の将来について真剣に懸念していないのならば、8月30日―31日にストライキを行うと話し て いた。

Uiltrasportiという労働組合の幹部であるGiuseppe Caroniaは、ストライキは休暇に本土からイタリアの諸島に向かう15,000人から20,000人の旅行者に影響を及ぼすと話した。

大混乱を回避することを望んで、Transport Minister(=運輸大臣)のAltero Matteoliは、9月6日の面談を呼びかけた。

別の組合幹部であるUgl TrasportiのRoberto Panellaは、「long requested by unions, to identify a solution to save jobs and relaunch the fleet(=雇用を守り、船隊を再開するための解決策を得るために、組合が長らく要求してきた)」話し合いが開始される可能性があることから、この動きを歓迎した。 Panellaは、ANSA通信社にこう話したことが引用された。

国の支配下にあったAlitalia航空に対して行ったように、事業の不採算部分を売却するという憶測も浮かんでいる。 (BusinessWeek: August 24, 2010, 9:55AM ET)

新しい賭博船が来月就航(米国)

来月、メイポートから運航を開始する新しい賭博クルーズ会社が、100人を雇う計画だ。

Jacks or Better Casinoでは、9月15日から、1日2回、17卓の賭博台のある155フィートの船を使って航海を始めたい希望を持っている、と同社の社長で知名度の高い顧客を抱える カリフォルニア州ビバリーヒルズに本拠を置く骨董品事業のAntiquarian Tradersの会頭であるMark Slotkinは語った。乗客500人乗りの船にはスロット・マシーン200台、ルーレット・テーブル2卓、クラップ・テーブル2卓(注、クラップス・ゲームというサイコ ロを使った賭博を行うテーブル)を有する船は、賭博が合法になる沿岸から3マイル離れた公海上を航海する。

「私は株式市場から多額の現金を引き出しました。というのは、これよりもずっと博打だからです。」とSlotkinは語った。「私は有 利 な勝算のある道理にかなった機会のある事業を探していました。」

このクルーズは、水曜日から日曜日まで運航し、切符1枚が20ドルから25ドルで、立食と非アルコール飲料が含まれる。

メイポートから出ていた最後の賭博船はSunCruzが運航していたが、親会社のOceans Casino Cruises Inc.が第7章の破産を申し立てて、2009年の暮れに休業した。第7章の破産は、通常、会社の清算となる。(Bizjournals.com: Wednesday, August 25, 2010, 6:20pm EDT)

クルーズで節約する方法(英国)

クルーズで一番美味しい話を探している?それじゃ、1980年より以前に建造された船の内側の部屋に乗って、閑散期に旅をすべきだ。

これがクルーズの教祖様のDouglas Wardからの忠告だ。年刊のBerlitz Guide to Cruising and Cruise Shipsの第26版が、10月に出版される。

当初、芸能人やクルーズ・ディレクターとして船で働き始め、その後、口やかましい調査者や本の著者として得た40年の経験において、 Wardは自分が話しているものについてはよく知っている。新船を調べるときは、便器とトイレット・ペーパーの容器の距離を記録するため に巻尺を使うと言われている。また製造者の標章を調べるために、食堂でお盆を裏返しているのを、私は目撃したこともある。

Berlitzのガイド本の2011年版では、Wardは、クルーズの6つのぼったくりを警告して、読者は数百ポンドも節約できること を 示唆している。私の論評は、イタリック体(注、斜体)で付け加えた。

余分なチップ(Extra gratuities):大手クルーズ客船会社は、既に15パーセントのチップが勘定に加算されているにも拘わらず、美容施術や追加料金のコーヒー、酒場の料金といったも のの領収書に、追加のチップを典型的に印字している。(同じ裏技は世界中の食堂で行われており、クルーズ船には限らないが。)。

連絡バス(Transfer buses):アテネ、バルセロナ、チベタベッキア(ローマの港)といった港湾の空港連絡バスの費用は、容認し難いほど高い。例えば、Royal Caribbean InternationalのIndependence of the Seasでは、英国・西地中海クルーズでの港の往復バスの片道運賃を、6ドルに吊り上げている(多くのクルーズ客船会社では、未だに無料バスを提供している。料金はしばし ば、船よりはむしろ、港によって課せられている。)。

通貨換算(Currency conversion):船上での会計ための請求書に支払う場合、その金額は、銀行やその他クレジット・カード会社の提示する相場よりは高い「guaranteed(=保 障)」価格に計算し直して提示されている。このことは必ずしも取引のあった日に請求されるものではなく、後日、換算率が乗客にとって不利 益に変更になった月になってから請求される。乗客は帰宅して、数週間後にクレジット・カードの明細書を受け取ったときに初めて、このこと に気が付くこととなる。(小さな活字を読み、あなたのカード会社の換算率を選択すること。)。

ミネラル・ウォーター(Mineral water):寄港地観光時の瓶詰ミネラル・ウォーターの費用は、急上昇だ。例えばCelebrity Cruisesは4.50ドルの料金で、更に「for your convenience(=あなたの便宜のため)」、別に15パーセントのチップを加算している。(多くのクルーズ客船会社は、乗客のアルコールの船内持込を禁止している が、水を没収された人のことは知らない。地元のスーパーマーケットで買え。)。

航海船橋見学(Navigation bridge tours):クルーズ客は船橋からの景色を見たがるが、接近は制約され、費用はとてつもなく高い。例えばPrincess Cruisesでは、乗客一人当たり150ドルの料金を課して、それぞれクルーズができる切符12枚を獲得する「raffle(=富くじ)」を引かせている。「The Ultimate Ship's Tour(=究極の船内見学)」では、船橋、その他の「backstage(=舞台裏)」区画に行くことができる。(船橋は多くの人が想像するようなロマンチックなところ ではない。海かコンピュータのスクリーンを見つめている2人の船員を見ることができるだけだ。それに現代の船は、大きな木製舵よりはむし ろ、ジョイスティック(注、操縦桿)で制御されている。無駄遣いはしないこと。)。

ビンゴ・カード(Bingo Cards):ビンゴ・ゲームのカードの費用は、劇的に上昇している。例えばNCLは、今や4枚カード1組で、40ドルの値を付けている(これって、賞金も増えているとい う意味ではないよね?)。

本書では、「all-inclusive(=全て込みの)」クルーズの費用に含まれていない10項目を一覧にし、Wardはクルーズ客 船 会社が浮かび続けるためにどのように費用を削減しているかについて、読者に忠告している。用いられるやり方の幾つかには、食べ物の取り分 を減らす、安い肉の切り身を出す、「free(=無料)」のコーヒーの濃さを薄くする、乗客が非常に大量の食べ物を持って来れないように するためにセルフ・サービスのビュッフェのお盆を撤去する、サービスの水準を引き下げ、職員の訓練は最小限にする、といったものがある。

このガイド本には、285隻のクルーズ船の徹底した講評と、2011年から2014年の間にお目見えする20隻の新船の予告が掲載さ れ、 これには10月に就航するCunardのQueen Elizabethが含まれている。

Berlitz Complete Guide to Cruising & Cruise Ships 2011(16.99ポンド、720ページ)は、10月4日に出版される、詳しい情報は、ウェブサイトへ。(Mirror.co.uk: AUG 26, 10 10:39 AM)

火山灰でIrish Ferriesが急騰(アイルランド)

フェリー運航事業者のIrish Continental Group (ICG)は、2010年上半期の税引前利益は820万ユーロであり、昨年よりも580万ユーロ増加したと報告した。

この業績は、火山灰によって航空交通が混乱したことに由来する乗客数の増加に助けられたもの。

乗客数は、12%増加して695,700人で、ロール・オン、ロール・オフ船の貨物量の落ち込みを穴埋めするのに役立った。

ICGは、アイルランドと英国、そしてヨーロッパ大陸を結ぶ航路を経営している。

ここのIrish Ferries部門の収益は、昨年上半期の390万ユーロから650万ユーロに上昇している。

コンテナとターミナル事業の収益は、主としてダブリンにおける再編経費のために230万ユーロに落ち込んでいる。

北アイルランドの実業家、John B McGuckianが会長を務めるICGでは、7月と8月の取引は、乗客と乗用車数が増加しているこの上半期の傾向が続いているが、ロール・オン、ロール・オフ船の貨物は 減少していると話した。(BBC News: 27 August 2010 Last updated at 09:17 GMT)

バリ島でフェリーが座礁、乗客138人は救助(インドネシア)

デンサパール発。木曜日の晩に、バリ島のシンガラジャでフェリーが座礁したものの、金曜日の朝には140人近い乗客は怪我をすることな く救助された。

国有輸送管理会社のASDPの地元幹部、Ospar SilabanがJakarta Globeに語ったところによると、138人の乗客は、東ジャワから横断してタンジュン・ゴワで見捨てられた不運なDarma Rucitraから救助されたという。

「我々の優先事項は乗客の救助でしたが、神様のおかげで全員が助かりました。」と語った。

この事故は、高波や激しい海流といった「natural factors(=自然要因)」によるものだと話した。

船は浜辺に留まっており、この船の再浮揚に取り掛かるに先立ち、今日の午後、サルベージ作業員は満潮になるのを待っている。

水曜日には26人の乗客を乗せていたPutra Romoが、バドゥン海峡で沈没している。乗客9人が死亡し、他に2人が行方不明になっており、心配されている。

警察の捜査では、船は過積載で、救命胴衣もなかったことが明らかになっている。(Jakarta Globe: August 27, 2010)

北西航路を探検しているクルーズ船が座礁(カナダ)

北西航路を探検している裕福なクルーズ船が、地図に掲載されていない岩礁で座礁した。

Canadian Coast Guard(=カナダ沿岸警備隊)のRobert Bradburyは、金曜日の晩に、座礁したClipper Adventurerから連絡を受けたと話している。

Bradbury氏は、砕氷船のAmundsenがこの地域に派遣され、数時間以内に乗客を避難させ始める見込みだと話している。 197 人が乗船しており、怪我人は報告されていないという。

乗客はこの砕氷船を使って、約50海里離れたヌナブットのKugluktukに移送される見込み。

このクルーズ船の運航事業者であるAdventure Canadaの従業員は、船が座礁した時には少しばかり不愉快な瞬間があったものの、乗客らは地図のない地域で「explorers(=探検者)」になったような気分だっ たと話した。

Adventure Canadaは、オンタリオ州ミシサーガに本拠を置く会社。(Globe and Mail: Published on Sunday, Aug. 29, 2010 4:03PM EDT)

Peter Deilmann Cruisesは浮かび続ける(ドイツ)

ドイツの金融筋によると、ミュンヘンに本拠を置く投資会社、Aureliusは、Peter Deilmann Cruisesを所有するドイツの会社の支配株式を取得した模様だ。

Peter Deilmannは昨年、リバー・クルーズの運航を止めたが、未だに豪華クルーズ船である22,500トンのDeutschlandを保有している。今年早く、この船は船 火事を起こして、何本かの航海を中止している。

創立者のPeter Deilmannは、2003年に死亡している。娘のHeddaとGisaがこの客船会社を相続し、経営を続けている。

ドイツの新聞によると、Aureliusの取引が完了すると、2人はこのクルーズ会社の経営を諦めることになりそうだという。

Aureliusは、長期開発・投資の可能性があると考えられる会社の企業支配権を追求する傾向にある。(Travel Agent: Aug 31, 2010)

通勤者はラブアン島―ブルネイ間の新しいフェリー運航を楽しみに待つ(マレーシア・ブルネイ)

8月30日、ラブアン島発。多くの通勤者が、経済と観光を成長させることとなることから、新しいラブアン島― ブルネイ間のフェリー運航を楽しみに待っている。

P.K.L. Jaya Sdn Bhdの運航するラブアン島―ムアラ(ブルネイ)間のフェリー運航は、Aidilfitriの前に運航を始める模様だ。

Fast Service and Supplyの支配人Hajah Fauziah Datuk Mohd Din(注、女性)は、Transport Ministry(=運輸省)は早晩、運航免許を出すと話した。

「ラブアン島に多くのブルネイ人観光客が来ることが期待されることから、このフェリーの運航は観光業を急騰させることとなります。」と 語った。

Shuttle Hopeと命名されたフェリーは、30分で結び、1便につき25台から40台の車輌を収容できる。(Bernama: August 31, 2010 00:18 AM)