HOME > 海外旅客船情報 > 2011年12月

2011年12月

2011年12月の海外旅客船情報

フェリー試験計画がスコットランドに拡大(英国)

スコットランドのフェリーによる旅行価格は、政府が道路相当料金計画を拡大することを確認したことから、引き下げられることとなる。 RET(注、道路相当料金(road equivalent tariff))は、タイリー島、コル島、ウェスタン・アイルズ州(注、「西部諸島」の意)発の運航に、恒久的に適用される。直ぐにハリス島とバラ海峡から出ているフェ リーにも、適用されることになる。

来年10月現在で、RETはギガ島、アイラ島、コロンゼー島から運航されているフェリーに適用される。試験計画は、アラン島の運航向け に 2014年10月に実施される。この計画の背後にある考えは、フェリー旅行の価格を、自動車旅行の価格と距離に応じて釣り合いの取れたも のとするものだ。

transport minister(=運輸大臣)のKeith Brownは、RETの導入は、乗用車、地元経済の急騰に助力するものであり、観光業にも貢献することとなると語った。更に、この計画の他の航路に対する導入は、付加的価 値をもたらすものだと付け加えた。旅行費用を25パーセント引き下げることは、島嶼間航路における商業交通に対する提案でもある、と続け た。

政府は、RETをクライドや西海岸沖の諸島にも適用する可能性も調べている。Comhairlleの指導者、Angus Campbellは、陳情運動が恒久的なものとされたRETという結果になり、満足していると語った。transport committee chairman(=運輸委員会委員長)のDonald Manfordは、このニュースは勇気付けられるものだと語り、政府が成功する試験計画に明確に反応したことは喜ばしいと話した。

MSP(=スコットランド国会議員)のAlasdair Allanは、自身もこの進展を歓迎すると語った。(Comparecarhire.co.uk: December 1st, 2011)

クルーズ船到着(ニュー・ジーランド)

穏やかな海と、そしてそよ風ではなかったが、クルーズ定期船のSea Princessが今朝、ホーク湾に滑り込んで来た時に歓迎してくれた。偏西風の強風によって引き返した2週間前とは大違いだ。

この到着は、代理店のISSと地元観光業者の双方にとって、ホッとさせるものだった。もっとも、午前7時に係留される際には小雨が降っ て きて、空を心配して一瞥する者もいたものだったが。

この77,499トンの定期船は、4月7日のクルーズ船シーズンの終わりまで、この湾に5回以上寄港する予定。(Hawke's Bay Today: Friday, December 2, 2011 12:24)

P&Oはスコットランド航路に入札(英国)

P&O Ferriesは、スコットランド本土からオークニー諸島、シェトランド諸島に行く運航を再開すべく入札した。

これは、この客船会社が2002年まで責任を負っていた航路に復帰することを示唆するものであり、この年に落札できなかったものだっ た。 P&Oは、この新たな2012年7月から6年間運航するという北部諸島契約で、一時選考で残った6社のうちの1社。

この航路でP&Oと争っているのは、Serco Ltd、Shetland Ferries、そしてNorthlink Ferriesであり、現在の運航者はScottish Government(=スコットランド政府)が保有するDavid MacBrayne Group。Pentland Ferriesは既にオークニー航路を1本有しているが、2本目のために入札しており、一方、Sea-Cargo ASはシェトランド航路を運航すべく入札する。

Northlinkの現在の運航は、2002年にAker Finnyardsから引渡を受けた3隻の旅客・車輌フェリーで行っており、88台のトレーラーを積載できる傭船した2隻のro-ro船が応援している。(Cruise and Ferry: 2 December 2011)

P&Oは175周年を祝う(英国・米国)

P&O Cruisesは、堂々と175周年を祝うことになる。ここはイベリア半島に郵便を輸送することを許可されたPeninsular Steam Navigation Companyの運航に遡ることができるが、これは金になる仕事であり、175年前のことだった。

顧客に対し、何がしかの大幅値引きを提供することでお祝いする。これは2011年12月中、2012年1月中、2012年2月中に予約 し たクルーズであり、世界一周クルーズも含まれる。この予約期間は「wave(=波のように押し寄せる、注、予約の多い)」期間であり、し たがって全ての人に大量に提供することになる。特定の予約では、1,100ポンドまでの船上割引までもが提供される。P&O Cruisesのmanaging director(=代表取締役)であるCarol Marlowは、2012年は会社にとって興奮するような年となり、顧客と175周年をお祝いすることを心待ちにしていると語った。壮大な出来事になり、またOriana という船が、成人専用船になることのお祝いでもあると説明を続けた。2012年はまた、Marco Pierre Whiteが2軒の食堂を開業する。いずれもOcean Grill(注、「海洋焼肉食堂」の意)と呼ばれ、OrianaとAcadia(注、Arcadiaの誤り)に設けられる。

この販売は、2012年/2013年度版のパンフレットにある171本のクルーズのうち、2011年12月1日から2012年2月29 日 までに予約したクルーズに適用がある。もし来年のクルーズを探しているか、あるいは同社が提供しているものを一瞥しようと考えているのな らば、休暇を予約する好機だ。(CompareAway: December 3rd, 2011)

ハイアニス・ドックスでフェリーが衝突(米国)

ハイアニス発。今朝、ハイアニス・ドックスで2隻のフェリーが衝突したが、怪我人は、今朝は報告されていない。

Coast Guard(=沿岸警備隊)が、事故を捜査すべく呼び出されている。Eagleの乗客によると、同船は蒸気船のフェリー、Sankatyに突っ込んだという。

この乗客は、午前9時15分頃接岸していたSankatyとEagleが接触した際には、大きな音がしたと話した。(Cape Cod Times: December 04, 2011)

FDR(注、フランクリン・D・ローズベルト)は日本の攻撃に関するパール・ハーバーの情報を隠匿した?(米国・日本)

パール・ハーバー発。この70年以上の間、U.S. President(=合衆国大統領)Franklin D Rooseveltは、パール・ハーバー(注、真珠湾)にある合衆国海軍基地に対する1941年の日本の攻撃が切迫していることについて情報を得ていたが、行動に出ないこ とを喜んで選択したと信じている者がいる。

この学説は、アメリカ人にWorld War II(=第二次世界大戦)参戦の必要性を、攻撃の衝撃によって説得できるとRooseveltが信じていたということに行き着く。

「伝説ですね。」と話すのは、military historian(=軍事史家)のDaniel Martinezであり、ハワイのPearl Harbor National Monument(=パール・ハーバー国定史跡)に勤務している。「これは、本を書くことで利益を上げるためにでっち上げられた一種の陰謀論ですよ。」

確かにRooseveltは、アメリカ人に参戦することは必要だと説得することに躍起にはなっていた。しかし、1941年12月7日の パール・ハーバーに対する攻撃前は、ナチ占領下のヨーロッパとの戦いに集中しており、太平洋ではなかった。

「大統領はドイツとの間で戦争が起こることを望んでいたのです。」とMartinezは説明する。「最も必要でなかったことは、2面戦 争 でした。」

アメリカ人は、1941年当時の合衆国が、今日のような軍事大国からは程遠い存在であったことを忘れてしまう傾向にある。

「我が国には、小さな陸軍、小さな海軍、大変に小さな空軍しかなかったのです。」とMartinezは話す。

パール・ハーバー攻撃の前夜、Rooseveltは、東京(注、日本政府)との軍事衝突を避けるため、絶望的な試みではあったが、日本 の Emperor Hirohito(注、昭和天皇)に再び手紙を書いていた、とこの歴史家は話す。

たとえワシントンの諜報機関が、東京との衝突が切迫していたことを知っていたとしても、Martinezによると、ハワイの海軍基地が 最 初の標的になることを暗示するものはなかったという。

多くのアメリカ人は、フィリピンの合衆国軍事基地が、日本人の最初の標的になりそうだと信じていた。

たとえ合衆国軍がレーダー網を保有していたとしても、標的から約350キロメートル離れたところに停まっていた、400機の航空機を搭 載 した6隻の日本の航空母艦が接近していることを発見することはなかった。

「我が国の偵察は、がさつなものだったのです。」とMartinezは、合衆国が優越感から盲目になっていたことを説明しつつ、語る。

「日本人にそんな能力はないという気持ちがあったのです。」と説明した。「我々は、日本人を軍事的に劣ったもので、更に人種的にも劣っ た ものと見ていたのです。」

パール・ハーバーの翌日、U.S. Congress(=合衆国連邦議会)は、正式に日本に対して宣戦を布告した。その3日後、ドイツが合衆国に対して宣戦を布告し、ワシントンにとって2面戦争が始まったの だった。

2,400人以上のアメリカ人が、パール・ハーバーの攻撃で殺害された。(Japan Today: DEC. 05, 2011 - 06:40AM JST)

ベトナムはASEANの若い使節を歓迎(ベトナム・日本)

329人の若い使節を乗せたクルーズ船のFuji Maru(=ふじ丸)が、12月4日、ホー・チ・ミン市のサイゴン港に接岸した。

Ho Chi Minh Communist Youth Union Central Committee(=ホー・チ・ミン共産主義者青年中央委員会)のSecretary(=書記)であるPhan Van Maiは、2011 Ship for Southeast Asian Youth Programme(=2011年東南アジア青年の船)(SSEAYP)の一環としての東南アジアと日本からの代表団を歓迎することに喜びを表明した。

歓迎式典の後、代表団はHCM City(=ホー・チ・ミン市)の当局者と会見し、ベトナムの若者と意見交換した。

ベトナムでの4日間の滞在期間中、史跡や文化遺産に行く様々な旅行を行い、ホー・チ・ミン市での社会活動に参加する。

またホームステイ(=家庭滞在、注、和製英語が英語化したもの)を行って、12月7日に日本に向けて出発する。

ベトナムは、1996年にこの事業に参加して以来、11隻のSSEAYPの船を迎えている。(VietNamNet Bridge: Last update 05/12/2011 11:30:00 AM (GMT+7))

乗客618人が座礁した船から救助(フィリピン)

フィリピン、マニラ発。Philippine Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)(PCG)の隊員は、M/V SuperFerry 1の618人の乗客の救助活動を首尾よく完了した。

これは、この旅客船が日曜日の晩にパラワン州のコロン海岸沖で座礁した後の出来事。

PCGの広報官、Lt. Cmdr.(=次席中佐)のAlgier Ricafrenteは、乗客は2隻のPCGの艦艇とBRP EDSA DOSによって救助され、M/V Jocel、M/V Balton、M/V Catilenも加わったと語った。

Ricafrenteは、SuperFerry 1は、マニラからプエルト・プリンサ市に向う途中で、日曜日の午後11時15分頃に座礁したと話した。(Philippine Star: Updated December 05, 2011 02:03 PM)

女性がQueen Maryから75フィート下に飛び降り(米国)

カリフォルニア州、ロング・ビーチ発。当局者は、ロング・ビーチ港の遠洋定期船、Queen Maryから、75フィート(注、約23メートル)余り下の海に転落した女性は重体だと話している(注、後に死亡した)。

Long Beach Fire Department(=ロング・ビーチ消防局)の広報官、Steve Yamamotoは、月曜日の午後8時35分頃、女性一人が同船から転落し、この女性を助けようとして40歳の男性が約15フィート(注、4.6メートル)下の海に飛び込 んだという内容の電話連絡を消防士は受けたと話した。女性は、病院に運ばれたが重体だという。男性も、低体温症の治療のために病院に搬送 された。

Yamamotoは、この救助を支援しようとして海に飛び込んだ、2人のロング・ビーチの警察官には怪我はなかったと話している。

この女性の転落の事情については、判っていない。(San Francisco Chronicle: Monday, December 5, 2011)

州フェリー網は維持できない、新しい税は必要だ、社長がジェファーソン郡商工会議所で語る(米国)

ポート・タウンゼント発。Washington State Ferriesは、現在の水準で2013年以降も運航を継続するには資金が不足しており、そこで、州の有権者には、この目的から増税の承認をお願いすることになる、と同 フェリー網の取締役は、月曜日に語った。

「これは以前にお話したことがあることで、改善されるまで言い続けることになりますが、フェリー網は維持できないのですよ。」と Assistant Transportation Secretary(=運輸次官補)のDavid Moseleyは、ジェファーソン郡のChamber of Commerce(=商工会議所)の週1回の会合で語った。

「赤字になっているばかりではなく、支援として当てにしている資金を使い果たしてしまったのです。」

約50人が、この会合に出席した。

Moseleyは、今月最後の会合をもったGov.(=知事)のChris GregoireのConnecting Washington Task Force(=連結ワシントン州特別作業部会)が提案を作成しているが、これに新しい財政支援方法が含まれることになると予想されると語った。

どんな種類の税が考えられるかは判らないが、早ければ来年の11月には、有権者の前に提示されることとなると話した。

「これは希望の伝言であります。」と州フェリー網の長であるMoseleyは話した。

「これは1999年以来、このフェリー網を維持し得る資金源を得るための最良の試みであり、弊社は乗用車の勘定を失うこととなりま す。」

1999年、有権者はInitiative 695(=695番発議)を承認した。これは州の自動車物品税を制限するものだった。

Moseleyは、州フェリー網では、既に年間約40000万ドルにも上る支出削減を行っていると話した。

この削減には、賃金や超過勤務手当て用の労務費も含まれている。

燃料費は、運航費の10パーセントから29パーセントに上昇しており、何がしかのものは、ディーゼルの代わりに液化天然ガスで動かすた め のフェリー改造に向けられたものだ。

「燃料費の削減は、大変注意深く見る必要があるものです。」とMoseleyは話した。

「費用はさて置き、液化天然ガスを使うことは、排気を抑えることができるので、環境にとって、より適したものとなります。」

Moseleyは、利用者数は、今年の夏にポート・タウンゼント/クープビル航路で2隻の船が運航を開始して以来、同航路では増加して い るが、2007年にSteel Electric(注、「鋼鉄電化」の意)フェリーが運航を取り止める前の水準には達していないと語った。

「大変近い将来、その水準には達します。」と話した。

ChetzemokaとSalishの2隻のフェリーが、夏の間、同航路で運航したが、現在はSalish1隻だけが運航している。

1月、3隻目の新しいフェリー、Kennewickが同航路で運航を開始し、Salishは予備船になる。

Chetzemokaは、プロペラの修理が完了してから、ポート・ディファイアンス―テレカ航路の古いフェリーと代替する。

Moseleyは、Chetzemokaの冷却システムとプロペラの不良はいずれも、製造業者によって填補されることになりそうな欠陥 だ と語った。

Salishについては、地元航路に復帰し、夏には2隻で運航させることを出席者に確約した。

Moseleyは、1つの優先事項は、予約システムの近代化であると話し、これは夏の観光シーズンまでには環境を整えたいと話した。

「顧客が乗船する船についてよく判って、数時間も並ばなくても良いようにしたいのです。」と語った。(Peninsula Daily News: Last modified: December 05. 2011 6:41PM)

スリ・ランカの裁判所はフェリーのScotia Princeを差押えるよう命じる(スリランカ・インド)

12月5日、コロンボ発。スリ・ランカの裁判所は今日、インドのトゥティコリン港からコロンボ港に乗客を運んでいるScotia Princeというフェリーを差押えるよう令状を発行した。

南インドの会社の申し立てに従い、Colombo High Court(=コロンボ高等裁判所)は、Sri Lanka Port Authority(=スリ・ランカ港湾局)に対し、現在、コロンボ港に接岸しているこの旅客フェリーを抑留するよう命じた。

南インドの会社は、この船の運航事業者は、ケータリング(注、配膳・仕出し)料金の400,000米ドル以上を支払っていないと主張し て いる。

フェリーの運航は、今年6月に始まったが、先月、ハッキリしない理由により中断した。

コロンボにあるこの船の代理店、Ceylon Shipping Corporationによると、フェリーの運航事業者であるFlamingo Linersは、Scotia Princeは技術的な問題により運休することになると話していたという。

メディアの報道によると、船は11月18日以来、コロンボの港に抑留されているという。(Colombo Page: Mon, Dec 5, 2011, 10:01 pm SL Time)

日本の捕鯨船が南極に向けて出港(日本)

数時間前に日本の捕鯨船団は、議論のある南洋での毎年恒例の狩猟を始めるべく、港からこっそりと抜け出た。

加工船のNisshin Maru(=日進丸)と2隻の捕鯨船は、今朝、午前10時20分頃に出港し、捕鯨場までの長旅に出た。

捕鯨船は、近年の例に倣って、出発式や出発の事前通告もなく出発した。

再びこの船団には、Sea Shepherd保護団体との火花を散らす衝突を予想して、海上保安官が乗船することになっている。

水産庁の警備艇も、近時の狩猟期間中の例のごとく、同行する。

Sea Shepherdは、昨シーズンの狩猟を阻止して、捕鯨者の約1000頭の鯨の目標を僅かな数に抑えたが、これまでで最高に強力な抗議活動を行うことを約束している。

過去、同団体は、ジェット・スキーやゴム・ボートから、照明弾や悪臭弾を日本船に投げて、捕鯨者に嫌がらせをしてきた。

ところが最も成功した戦術は、Nisshin Maruの船尾に居座って、その滑り台を封鎖して、小型捕鯨船からの鯨の死体を積み込むことを不可能にすることだった。

鯨肉の人気が下り坂で、津波の影響で日本財政に対して圧力が加わっていることから、今年の狩猟は中止するのではないかという幾ばくかの 期 待はあった。

今年の出発は、通例より数週間遅く、このことは、金を節約するために狩猟を短縮することを示唆している。(The Australian: December 06, 2011 4:41PM)

日本は元戦争捕虜の看護師に謝罪(日本・オーストラリア)

今はニュー・ジーランドに暮らす、元オーストラリアの看護師は日本から正式に謝罪を受けた最初のオーストラリア人の女性元戦争捕虜と なった。

今や96歳となったLorna Johnstonは、陸軍看護師として働いていた時に捕まり、1942年から3年間に亘って捕虜として抑留されていた。

当時はLorna Whyteであったが、看護師として訓練を受け、1941年に陸軍に加わり、ニュー・ギニアのニュー・ブリテン島のラバウルに送られた6人の看護師のうちの1人だった。

日本人は、1942年1月23日にオーストラリア市民、宣教師、陸軍看護師の3つの団体を捕らえて移送し、その後、1942年7月に Naruto Maru(=鳴門丸)で日本に移送した。

看護師らは、18ヶ月間に亘ってYokohama Boat Clubに監禁された。1945年8月に日本が降伏し、最終的にアメリカの軍隊によって救助されるまで、ゾッとする恐ろしい状況に耐えた。

Johnstonさんは、元々はニュー・サウス・ウェールズ州のヘイ出身で、1948年にニュー・ジーランドに転居し、その後、結婚し た。現在はオークランド沿岸のコヒマラマ近郊で暮らしている。

彼女の感動的な生存の物語と、カトリックの修道女、Sister Berenice Twohillの同様の物語は、2010年のテレビ映画、Sisters of War(注、「戦争のシスター」の意)で紹介され、その中でJohnstonさんは特別出演している。

日本政府は元戦争捕虜事業の一環として、Johnstonさんを日本に招待した。

メディアの報道によると、Johnstonさんは、日本の外務大臣のKoichiro Gemba(=玄葉光一郎)と11月29日に会い、正式な謝罪を受けた。

「Gemba大臣は、大変な被害と苦痛となったことに対して……、痛切な反省と心からの謝罪を改めて表明した。」と外務省は声明文にお い て述べた。(Nursing Careers Allied Health: 06-12-2011)

チャンネル諸島のフェリーは2012年オリンピック大会のためウェイマスを避ける(英国)

Condor Ferriesは、ウェイマス沖でセイリングの行事があるため、2012 Olympic(=2012年オリンピック大会)とParalympics(=パラリンピック)の期間中、プールへの臨時便を用意する。

同社は通常、チャンネル諸島からこの2つの英国の港(注、ウェイマスとプール)に運航している。managing director(=代表取締役)のSimon Edsallは、次のように語った。

「ウェイマスへの航海は、Olympicsの期間中、幾つかの変更を行い、適宜対応いたします。」

この臨時便は、このフェリー会社の2012年夏季予定の一環として発表された。

Edsall氏は、この時刻表では、英国とフランスに向う便数がかなり増加していると語った。

この予定は、ガーンジー州とジャージー州の双方によって承認された。(BBC News: 6 December 2011 Last updated at 10:23 GMT)

BC Ferriesは新社長を任命、報酬は年間600,000ドルに制限(カナダ)

バンクーバー発。BC Ferriesは、その副司令官を、100万ドルの報酬を得ていた批判に乗じて今年前半に辞意を発表していた、社長で最高経営責任者のDavid Hahnの後を引き継ぐよう任命した。

2006年以来、BC Ferriesの副社長で最高執行責任者をしていた、9年間の経験を有するMichael J. Corriganには、今後5年間に亘って、前社長の約60パーセントである年間563,000ドルが支払われることになる。1月1日にHahnの職務を引き継ぐこととな る。

BC Ferriesの会長のDonald Hayesは火曜日、1980年にDetroit Red Wingsに引き抜かれたがNational Hockey League(注、米国アイスホッケー・リーグ)ではプレイしなかったCorriganは、乗船者数が記録的に少なく、しかも数千万ドルもの赤字が予想されているこの時期 において、会社を正しい方向に舵を切ることになると確信していると語った。

「私はCorrigan氏が、この試練に完全に耐えられるものと思っています。」とHayesは語った。「大変に複雑なフェリーの運航 に 精通し、深い理解のある他の候補者はおりませんでした。」

Hahnは、契約失効より15ヶ月余も早い9月に、経費を1100万ドルにまで大幅に削減することを狙った経費節減計画実行の一環とし て、辞意を発表した。最終日は12月31日。

この経費削減に含まれているものの中には、今年、重役らが合計500,000ドルも得ていた上級幹部の長期慰労金計画をなし崩しにする こ ともある。しかしこの計画が中止になる前に、Corriganと他の3人の幹部は、「facilitate this action(=この措置を容易にする)」ために、788,000ドルの一時金を分割することになる、とHayesは語った。

BC Ferriesでは、長期慰労金計画を廃止することで、年間300,000ドル節約することになると見ている。そして更に減額するために、Corriganは手始めに、最 高執行責任者という自分の以前の地位を廃止すると話した。これにより、総額で年間、約600,000ドルが節約できることとなる。

「州政府、BC Ferry Commission、フェリーに頼っている共同体と共に、皆さんのために成果を出す仕事をできることを楽しみにしております。」とCorriganは用意された声明文に おいて述べた。「安全で、信頼できる、手頃な料金の沿岸フェリー網が必要なのです。」

Provincial Transportation Minister(=州運輸大臣)のBlair Lekstromは、近時州議会が公共部門の賃金水準に戻すことを狙って義務付けていたCorriganの報酬減額を承認したが、Hahnの高給を巡って未だにイライラさ せられている何人かの批判者を満足させるには十分なものではない。

「報酬総額について意見表明してきた大衆の懸念があることは承知しておりますが、変更した要件には適合するものです。」と幾つかの懸念 を 共有していることを付け加えつつ、語った。「しかし正しい方向に向って一列になって進む、注目すべき一歩であることは確実であります。」

しかしNDP Opposition(注、野党)のBC Ferriesの批判者であるGary Coonsは、報酬が減額された唯一の理由は、政府が減額したからであり、変更の必要性が認識されたわけではないと話した。

「最高経営責任者の地位の変更が、この問題を本当に解決するものではないと思う。」と話した。「BC Ferriesにとり、長期的視点に立つものでも、長期的計画に立つものでもないです。」(Vancouver Sun: December 6, 2011)

日本は災害資金を捕鯨に使用することを認める(日本)

日本は、地震と津波の復興のために予算に計上された公的資金のなにがしかを、議論のある毎年恒例の捕鯨の警備強化のために使用する計画 であることを確認した。

Greenpeaceは、東京(注、日本政府)は、捕鯨船団の警備強化のために、余計に22億8000万円(2900万オーストラリ ア・ ドル)を支出して、被災者から金を吸い上げていると主張している。環境保護団体は、直ぐにも日本船との戦いを再開するものと見られてい る。

今シーズンの南極での毎年恒例の狩猟のために、昨日、日本の捕鯨船団は出港した。海上保安庁はこれに先立ち、反捕鯨活動から船舶を保護 す るために、はっきりしない人数の警備員を配備すると話していた。

水産庁の役人のTatsuya Nakaoku(=中奥達也)は、この警備強化は、より安全な狩猟を確実にするためのものであり、究極的には3月11日の大惨事から復興することで、捕鯨に大いに頼ってい る沿岸の町を助けることになると語った。

「政府は捕鯨の町や近隣地域の復興の取り組みを支援します。」と、今日、AFP(=フランス通信)に語った。

「この事業は、そこの食品加工工場の再建を支援するものです。この地域の多くの人々は、鯨肉も食べているのです。彼らは、日本の商業捕 鯨 の再開を待っているのです。」

2月、日本は、2010年―2011年度の狩猟を、予定の僅か5分の1を仕留めただけで、1ヶ月間短縮した。これは合衆国に本拠を置く 環 境保護団体、Sea Shepherdの妨害のためとされた。

先月、日本は、3月11日の地震と津波の衝撃で未だに動揺している経済を再生し、復興を助成するため、今年3度目の12兆1000億円 の 補正予算を可決した。

約4989億円が水産関連の歳出のため予算計上されており、この中には「stabilising whaling research(=調査捕鯨の安定化)」のための22億8000万円が含まれていた。

「南極での調査捕鯨を安定的に実施するために、反捕鯨団体による妨害行為に対する対策を強化します。」と、水産庁は予算通過後に語っ た。

商業捕鯨は国際条約によって禁止されているが、しかし1987年以来、日本は科学の名の下に、この生物に対する「lethal research(=致死的調査)」を実施すべく、法の抜け穴を使ってきた。

日本は、世界の鯨の頭数は健全であるという見解を実証するために必要であると言っているが、この調査から出た鯨肉が、最後には食堂や食 卓 に上っているという事実を隠してはいない。

反捕鯨国と環境保護団体は毎回のごとく、この活動は商業捕鯨の代わりにやっていることだと非難している。(Herald Sun: December 08, 2011 12:00AM)

クルーズ船到着(オマーン)

サラーラ発。1,500人の観光客を含む2,200人の乗客が乗船したクルーズ船が、湾岸とアラブの港湾を観光クルーズする一環とし て、昨日、サラーラを訪問した。

エジプトのサファジャ港から到着した船は、サルタン・カブース港に向っている。下船して、サラーラとその近郊の名所を観光する乗客もい た。

今年これまでに、25隻ものクルーズ船が、合計19,399人の観光客を乗せて、サラーラを訪問している。(Oman Daily Observer: Fri, 09 December 2011)

ワクチンがクルーズ船ウイルスを防ぐかも(米国)

12月10日、ヒューストン発。研究者らは、いつの日か合衆国の多くのクルーズ船客が病気になっているノロウイルスを防いでくれるかも しれないワクチンを研究している。

「ノロウイルス向けのワクチンで、感染や病気を防ぐことが可能です。」とヒューストンのBaylor College of Medicine(=ベイラー医科大学)の医学と分子ウイルス学の教授、Dr. Robert Atmarは語った。

あるワクチンの研究で、前途有望な結果が出た、とHealthDayは、金曜日に報じた。

この研究では、98人にワクチンか、効き目のない偽薬を与えた。ワクチンを受け取った者のうち、その70パーセントが、胃痙攣や下痢、 嘔 吐の原因となる胃腸ばい菌に患うことが少なかった。またノロウイルスに感染することも、それほど頻度が高くなかった。

このワクチンは、鼻腔用スプレーを介して、3週間空けて2回服用させたもの。この研究では、安全性の問題は見られなかった。副作用とし て、鼻詰まりとくしゃみがあった。

ノロウイルスの勃発は、過去2年以上の間において、フロリダ州タンパとサウス・カロライナ州チャールストンに接岸しているクルーズ船で 報 告されている。Clinical Infectious Diseases(注、「臨床感染症」の意)という雑誌に掲載された2009年の研究では、このウイルスの蔓延原因の1つとして、貧弱な便所の清掃が指摘されていた。

University of Miami Miller School of Medicine(=マイアミ大学ミラー医学校)の感染症の教授、Dr. Thomas Hootonは、ノロウイルスは「a mess and spreads like wildfire(=厄介なもので、野火のように広がる)」と語った。

「もし食品取扱者がクルーズ船で食品を汚染したならば、猛烈な勢いで広がるでしょう。酷い下痢と酷い嘔吐であり、適切に清掃できない と、 表面に粘着して、人から人へと広がることになります。」とHootonは語った。(UPI.com: Dec. 10, 2011 at 3:50 PM)

侵食の懸念から、クルーズ船はベニスから締め出されることも(イタリア)

白く輝く旅客船が、世界遺産に登録された都市の宮殿や教会を小さく見せる光景が普通になるにつれて、接岸が許された場所に対する規制強 化を求める声が大きくなりつつある。

ベニス市長のGiorgio Orsoniは、この問題を議論するために、水曜日にこの都市の港湾局長、Paolo Costaと会談することになっている。

「これら海のジャガーノート(注、不可抗力的な絶対的な力)の問題に立ち向かう必要があります。」と市長は、Corriere della Sera紙(注、ミラノの新聞)に語った。

市長は、ベニスに対する環境保護上の影響、美学的影響を最小限にするために、クルーズ船は本土にあるPorto Marghera(注、マルゲラ港)に移すことができると語った。

この提案は、Prime Minister(=首相)のMario Montiが率いる最近発足したテクノクラート(=技術系官僚)政府の一員であるイタリアの新環境大臣、Corrado Cliniが後ろ盾になっている。

環境保護主義者や文化遺産団体は長年、クルーズ船が浅いベニスの潟を進むと、その強力な波と引き波が、もろい運河の土手や木杭、この都 市 が載っている泥の浅瀬を損傷することを指摘してきた。

ベニスとして知られている「La Serenissima」を訪問するクルーズ船の数は大幅に増えており、2000年に200隻だったのが、2007年には510隻になっている。

昨年はクルーズ船でベニスに到着した観光客は160万人にもなっており、1997年の4倍以上に増加している。

ベニスのクルーズ船ターミナルは、ヨーロッパで第10位の混雑振りだったが、今や人気度第4位になっている。

最大の船では、長さが1,000フィート(注、約305メートル)近くあり、高さは16層の甲板、4,000人近い乗客を輸送すること が できるものだ。

Grand Canal(=大運河)にある有名なHarry's Bar(注、「ハリーの酒場」の意)の所有者、Arrigo Ciprianiは、ベニスに足を踏み入れるクルーズ船客の一人一人から、50ユーロ(42ポンド)を徴収したいものだと語った。

「もしこれらの人々が休暇に1,500ユーロも支払う覚悟があるのならば、ベニスへの日帰り旅行に更に50ユーロはいかがです?」と 言っ た。(Telegraph.co.uk: 5:14PM GMT 11 Dec 2011)

Stenaの雇用は風前の灯(アイルランド)

39人のStenaの労働者は、恐ろしい人員削減の最終期限に直面している。

Stena Lineの職員は、今日(月曜日)の午後5時までに、人員削減条件に署名するか、法令上の最小限の解雇手当を受け取る危険を負うこととなっている。

このフェリー会社は運航を削減しており、その結果、39人が余剰人員となった。これは、まず8月に発表された運航職員、そして10月に は 発表された支援運航職員のことだ。

Stena Lineでは、この人員削減は、夏のダン・レアラでの運航を削減したことによるものだと話している。しかしSIPTU(注、労働組合)のChristy McQuillanは、売り上げ減少の場合には、ダン・レアラからダブリン港に配転するという2007年と2009年に署名した以前の約 束を破るものだと言って、同社を非難している。

ダブリン港の経営は、今やRo Ro Services Dublin Ltd.が行っており、この契約は2018年に失効することとなっている。SIPTUでは、これよりも早く失効すると論じている。SIPTUでは、Labour Court(=労働裁判所)での聴聞を要求している。(Irish Trucker Magazine: Published on 12 December 2011)

Celebrationという船で火災があり、今日の出発は取り止め(米国)

リビエラ・ビーチ発。パーム・ビーチ港から出ている旅客船で、月曜日にボヤがあり、今日の出発は取り止めとなった。この船は、空調シス テムを修理するや、運航を再開する、とこのクルーズ客船会社は話した。

今日、Celebration Cruise Lineの営業部長、Glenn Ryersonは、Bahama Celebrationの木曜日の航海も取り止めになりそうだと語った。土曜日の出発までに、空調設備は修理できそうだと見ている。

Bahama Celebrationの6基ある発電機のうちの1基が、ロッド(注、棒)とピストンを吹き飛ばし、その結果、発電機の脇に油が漏れて、ボヤが発生したと同社は話した。こ の火災は、同船のシステムにより消火された。乗客800人が乗船していたこの船は、動力を喪失することなく、乗客や船員が危険な状態に置 かれることは決してなかった、と同社は話した。

同社によると、発電機はバハマ当局によって検査され、乗客は下船したという。

Celebrationは今朝、リビエラ・ビーチに戻った。空調システムが故障したため、全ての乗客には、将来1回分の無料クルーズを 提 供する、と同社は話した。(Palm Beach Post: 3:31 p.m. Tuesday, Dec. 13, 2011)

Fjord1は世界最大のLNGフェリーを命名(ノルウェー)

ノルウェーの輸送業者Fjord1は、世界最大の天然ガス・フェリーと謳うMF Boknafjordの命名式を、本日、祝う。この環境に優しい新しいフェリーはFiskerstrand BLRT ASから引き渡されたもので、ローガラン郡のボクナフィヨルドのアルスバーゲン―モルタビカ航路に、当初就航する。命名式は、西ノルウェーのオーレサンの Fiskerstrand Shipyard(注、造船所)で、名付け親としてMinister of Transport and Communications(=運輸通信大臣)のMagnhild Meltveit Kleppaを迎えて行われる。

この新しいガス圧式のフェリーは、西ノルウェーのフォルドのMulti Maritime ASで設計され、全長は129.9メートル、全幅は19.2メートルであり、乗用車242台、あるいは重量物運搬車22台と乗用車の組み合わせで積載できる。このフェリー は、職員を含む600人の乗客を収容する。フェリーはDet Norske Veritas (DNV)の船級に準拠して建造され、積載重量は約1350メートル・トンで、約7500総トン。更にこの船には3基の大型LNG(=液化天然ガス)のガス機関とオルタ ネーター(注、交流発電機)からなるガス電力システムによって動作する4基のアジマス・スラスターがある。ガス機関による巡航速力は、約 20ノット。(後略)(NGV Global: December 13, 2011)

豪華船が大西洋で精鋭のボート選手を救助(英国)

英国のGuardian紙は、英国人ボート選手のTom Fancettとオランダ系ロシア人のチームメートTom Sauer(いずれも23歳)が、今朝、洋上で最も豪華な船の1隻である乗客1,080乗りのCrystal Serenityによって救助されたと報じた。

2人組みのTeamTomは、バルバドスへの途上、カナリア諸島の南西約500マイルで、2人によると、巨大な波によって転覆したとい う。

「必死になってボートを元に戻そうとしたものの、無駄でした。」とGuardian紙は2人が競技主催者に宛てた声明の中で語ったのを 引 用していた。「何とかして救命筏と救命胴衣を、このヒヤヒヤする困難な時に取り出しました。救命筏にもぐりこんで、夢が文字通り大洋に沈 むのを見ました。」

このボート選手は、約10時間も海の上に浮かんでいたが、同じく大西洋横断中で、ヨーロッパからカリブ海に向う途中だった13層甲板の 高さがあるCrystal Cruisesの船によって救助された。

Guardian紙は、救難信号を最初に受信して、沈没現場に夜通しかけて急行した時、この船は120マイル離れていたと報じている。

「私たちは…助かって大変に幸せであり、救助して下さった方には大変感謝しています。」とこのボート選手が話したのが引用されていた。 (Tucson Citizen: Dec. 14, 2011)

ドバイは遠洋定期船のQE2で新年会を予定(アラブ首長国連邦)

遠洋定期船のQueen Elizabeth 2 (QE2)は、高級な大晦日の宴会を開く予定だ。2008年にドバイによって購入されて以来、同船初めての一般公開となる。

この黒ネクタイ(=準正装)をする必要のある宴会は、世界で最も高級な正月行事だと宣伝されており、主催者のGlobal Event Managementによると、The Gypsies and Drury Lane(注、「ジプシーとドルリー・レーン劇場」の意)といった音楽の出し物や、レーザー光線や花火の打ち上げといったものが呼び物とされているという。

この宴会は、Dubai Worldの子会社のIstithmar Worldが1億ドルで購入した船齢43年になる遠洋定期船の「new lease of life(=新たな寿命)」を記念するもの。

「fabulous venue(=とても素晴らしいもの)」になる、とQE2の広報担当者のLeili Geramiは語った。

QE2は1968年にサウサンプトンで就航し、英国とニューヨーク間の大西洋横断航路で、Cunardにより運航されていたフラグシッ プ のクルーズ船の1隻だった。

2008年に引退し、その年、ドバイへの最後の航海を行った。そしてIstithmarの金融資産であるニューヨークの豪華小売商、 Barneysや、Cirque du Soleilのような戦勝品資産に加わった。

船は現在、ドバイのポート・ラシードに係留されている。ここは、2008年11月に大変な鳴り物入りで到着したところだった。その意図 は、この船を洋上ホテルに改造して、Palm Jumeirah(=パーム・ジュメイラ)に係留することだとされていた。

この計画は、2009年のドバイ累積債務危機の結果、立ち往生となり、Istithmarの親会社であるDubai Worldは、249億ドルの債務を再編することとなった。この投資会社は、この遠洋定期船の価値を最大限に高めるための多くの選択肢を検討していると2010年に述べた が、南アフリカにこの船を送る計画は断念した。

「QE2について検討中の選択肢は数多くあります。IWでは、本船の価値を最大限にする選択肢を検討中です。」と広報担当者は語った。 (ArabianBusiness.com: Thursday, 15 December 2011 7:51 AM)

砕氷船の火災で2人死亡(ロシア)

エニセイ河の河口の原子力砕氷船「Vaigach」で火災があり、2人が死亡、1人が負傷した。

船は、クラスノヤルスク地方(シベリア)北部のカラウル村近郊で係留していた。この火災のニュースは、木曜日の朝に入ってきた。

炎は3つの船室を飲み込んだ。現時点では、火災は消火されている。船の原子炉は損傷を受けていないし、生態系に対する脅威もない。火災 原 因は調査中。

原子力砕氷船「Vaigach(注、「バイガチ島」の意)は、シベリア河川の河口の水先船として設計されている。フィンランドで 1990 年に建造された。(The Voice of Russia: Dec 15, 2011 06:17 Moscow Time)

ギリシャは残存するクルーズ規制を撤廃へ、大臣語る(ギリシャ)

12月15日。ギリシャは、ギリシャに本拠を置いて周遊している非ヨーロッパ連合のクルーズ船に対する残存する規制を廃止する、と Development, Competitiveness and Shipping Minister(=発展・競争・海運大臣)であるMichalis Chrisochoidesは語った。

「大きなクルーズ客船会社がギリシャにやって来て、我が国の港湾を使用して欲しいのです。」とChrisochoidesは、今日、ア テ ネであった記者会見で語った。「カボタージュ規制全面撤廃の法案が、明日、議会に提出されます。」

ギリシャは昨年、ギリシャで運航している船舶と、ギリシャ船員を雇用するために第三国の国旗を掲げている船舶に要求されていたカボター ジュ規制を一部廃止しているが、クルーズ客船会社は、しかるべき条件に適合させるため、期間3年間のギリシャとの協定に、今でも署名しな ければならない。

これには、ギリシャ船員の賃金を支えるための特別税の負担が含まれており、最低48時間のクルーズを提供するものとされていた。 (BusinessWeek: December 16, 2011, 1:17 AM EST)

バハマ行きの高速フェリーは処女航海を完了(米国・バハマ)

フォート・ローダーデールとバハマのフリーポートを結ぶ高速フェリー、Bahamas Expressは、金曜日の午後10時30分頃、ポート・エバグレーズに戻り、最初の往復航海を終えた。

この高速フェリーは、埠頭から埠頭までの片道を約3時間で横断した。これは長らく同航路を定期運航し、横断に片道約5時間かかっていた Discovery Cruiseよりも速い。

就航航海では、フェリーはフォート・ローダーデールからフリーポートまで20人の乗客を乗せ、金曜の晩のフリーポートから南フロリダへ の 復路では、91人の乗客を乗せた。(中略)

Bahamas Expressは、水曜日を除く毎日、フォート・ローダーデール―フリーポート航路を運航する。横断時間を別にすれば、乗客はそれぞれの海港で、税関と出入国手続で30分 かそれ以上かかることを予定すべきだ。

詳しい情報は、ウェブサイトで。(Orlando Sentinel: 2:22 p.m. EST, December 17, 2011)

オホーツク海で掘削装置が横転して、2人死亡、14人救助(ロシア)

モスクワ発。ロシア極東のオホーツク海で、67人乗りのドリリング・リグ(=掘削装置)が横転し、少なくとも2人が死亡、14人が救助 された、と地元緊急サービスは日曜日に報告した。

「現地時間午後4時(グリニッジ標準時間5時)現在、14人がこの掘削装置から救助されており、全員が生存しており、健康状態に問題は な い。また、2人の遺体には生きている兆候はない。砕氷船のMagadanに運ばれることになっている。」と地域緊急サービスの広報官、 Taimuraz Kasayevは話した。

ロシアのエネルギー大企業、Gazpromとの契約の下で作業している調査会社のArktikmorneftegazrazvedka が 所有する掘削装置は、日曜日の朝、ロシアのサハリン島の沖、200キロメートル(124マイル)で横転した。

ロシアのTransport Ministry(=運輸省)は、通信社のPrimeに対し、「Kolskayaという掘削装置に搭乗していた67人の内、53人が乗組員であり、14人が作業員と支援職 員だった。」と語った。

救助船のAtlasが、日曜日の午後までに現場に到着するものと見られ、Yuri Tarapurovという船が月曜日の朝に到着する、と運輸省は話した。

「Aviashelfという会社のヘリコプターが救助隊を支援するために飛んで来ており、既に救助現場に到着しており、もう1機のヘリ コ プターは、事故現場に向う途中だ。」と同省では話した。

地域緊急サービスでは、この事故で、環境に対しては何らの脅威も与えていないと話している。

「掘削装置のKolskayaにある燃料は最小限のものであり、密閉タンクに貯蔵されており、燃料漏れの危険はない。」と Kasayev は語った。

事故の犯罪捜査は開始されている、と地域捜査委員会は話した。

掘削装置は102人まで搭乗できるものだが、1985年にフィンランドで建造された。オホーツク海の大陸棚の西カムチャツカの免許され た 一角にあるPervoocherednayaの掘削と十分な調査のため、9月にこの掘削装置の運転が開始されていた。

掘削装置は長さ69メートルで幅は80メートルあり、3ヶ月半以内に、3,500メートルの深さまで掘削するつもりだった。

掘削装置は激しい嵐の中、完全に水没していた、とKasayevは話した。(RIA Novosti: December 18)

体重増加でフェリーの座席が減らされる(米国)

乗客が重くなってきたので、Coast Guard(=沿岸警備隊)では、サバナのフェリーの座席数を削減することとなった。

Savannah Morning News紙は、サバナ河岸とコンベンション・センター間を結ぶ水上タクシーの座席を、今月、20席から14席に削減したと報じた。

これは、Coast Guardが水上の安全性についての重量指針を、アメリカ人が重くなってきていることを反映させるために改訂したためだ。1960年代は165ポンド(約62キログラム) であったのに対して、今では平均185ポンド(約69キログラム)だという。

この基本的計算というのは、乗客が大きくなれば、船は多くの人を安全に収容できなくなるというもの。

サバナの海洋事業監督のJimmy Gunbyは、これは大きな問題ではないと話している。これらのフェリーは、86人から129人の乗客を収容できるが、滅多に満員にはならないという。(The Atlanta Journal-Constitution: 7:44 a.m. Sunday, December 18, 2011)

インドネシア沖で250人が乗った移民船が沈没(インドネシア)

ジャカルタ発。約250人が一杯になって乗船していた船が、インドネシアのジャワ島の沖で土曜日に沈没した、と捜索救助隊は話した。生 存者の捜索は悪天候と時化の海のために阻まれているという。

「約250人が乗船していた船が、ジャワの東、プリギ浜の南部で沈没し、捜索救助活動を開始しております。」と国家捜索救助チームは ショート・メッセージで語った。

国営通信社のAntara(=アンタラ通信)は、捜索チームの一員、Brian Gauthierが次のように話すのを引用した。「船は土曜日の晩に沈没しました。」

「天候が極端に厳しいために視界が悪く、捜索は若干困難になっています。」と付け加えた。

33人が救助され、この船が沈没したところから約30キロメートル(18マイル)離れたプリギの町で支援を受けている、と Gauthierは話した。救助チームでは、乗客の中には未だに生きている者がおり、「severe dehydration(=激しい脱水症)」になっていると考えていると付け加えた。

「できるだけ早く脱出しないといけません。海の中に長くいることはできません。」と語った。

船は、約100人が乗ることのできる伝統的な漁船であると考えられている。(後略)(Inquirer.net: 10:54 am Sunday, December 18th, 2011)

クルーズ船の爆弾脅迫で女性が有罪を認める(米国)

ピオリア発。月曜日、アーカンソー州の女性が、6月初旬にブルーミントンの娘を訪ねた際にクルーズ船に爆弾脅迫をした件で、有罪を認め た。

アーカンソー州リトル・ロックのPatricia Elkins(47)は、虚偽の爆弾脅迫をしたという1個の訴因について有罪を認め、U.S. District Judge(=合衆国地方判事)のJames Shadidにより、4月に判決が下される際には、禁錮10年までの刑に直面することになった。

ElkinsはCarnival Cruise Linesに電話をかけて、電話交換手にメキシコのコスメルに向っている船に爆弾があると話した。3,000人が乗船していた2隻の船には、直ちに通知された。

爆弾は見つからなかったが、警察では、どこの携帯電話の電波塔が使用されたかを特定したばかりではなく、電話した際に使用された携帯電 話 の電話番号も入手した。

その日の内に当局は、Elkinsを突き止めた。当初は脅迫を否認していた。後にElkinsは、リトル・ロックで同棲していた男性が 継 子と一緒にクルーズに出かけ、女性を連れて行かなかったことに腹を立て、Carnivalに電話をして脅迫したと自白した。

法廷記録によると、Elkinsは当局に対し、精神衛生上の問題のために薬剤の投与を受けていないと語っている。6月中旬に起訴され、 federal Bureau of Prison(=連邦拘置支所)に勾留されており、そこで精神鑑定がなされた。12月6日にShadid(注、判事)は、連邦拘置所の係官の所見に基づき、女性は裁判を受 ける能力があると判断した。

女性は判決を持つ間、U.S. marshals(=合衆国執行官)の拘置所に留まっている。(Peoria Journal Star: Posted Dec 19, 2011 @ 11:22 PM)

フェリーのWightlinkのストライキは中止(英国)

ワイト島と本土を結ぶフェリーのWightlinkの労働者によるクリスマスに予定されたストライキは、中止になった。

Rail Maritime and Transport(注、「鉄道海上輸送」の意) (RMT) 組合の組合員は、クリスマス・イブ(注、12月24日、クリスマス前夜)とボクシング・デー(注、12月26日、郵便配達人や使用人に贈り物をする日)にストライキをする ことになっていた。

このストライキは、組合幹部が首になったことに抗議して計画されたものだった。

RMT general secretary(=書記長)のBob Crowは、ストライキはPaul Kellyが他の場所で仕事を確保したことから中止になったと語った。

Kelly氏は、海運業界で仕事を続けることとなる。(BBC News: 19 December 2011 Last updated at 18:09 GMT)

ロール・オン、ロール・オフのフェリーがガイアナに到着(ガイアナ・中国)

中国から当地に到着した2隻のロール・オン、ロール・オフのフェリーは、2012年2月の第1週までには運航することとなる。

これは、今朝、船を検査した当局者の一行に同行していたTransport and Hydraulics Minister(=運輸・水力大臣)であるRobeson Bennが語ったもの。ガイアナが中国から購入した2隻のロール・オン、ロール・オフのフェリーは、ジョージタウン埠頭に接岸している。Foreign Affairs Ministry(=外務省)、Public Works(=公共事業省)、Chinese Embassy(=中国大使館)の係官を伴ったTransport and Hydraulics Minister(=運輸・水力大臣)であるRobeson Bennは、今朝、船を検査した。Benn大臣はメディアに対し、船は当地にはいるものの、来年の2月までは運航できないと語った。

「この船の到着を待って40日間、更に今後2週間も当地にいる多くの中国人専門家がおります。若干の調節、修正を行い、河川や海上で試 験 を行い、その後、3週間ばかりかけて、それぞれ10人配乗されることとなる国内船員の訓練をいたします。」このフェリーの構造設計から考 えるに、同相は、訓練と作業所要はより慎重を要するものであり、それ故、簡単にはできないと語った。この船を収容すべく、パリカとスペナ アム・ステリングズで、準備作業が既に始まっていると述べた。

「パリカとスペナアムで、この船を係留するために決定的な意味を持つ要素の工事が行われており、強制されていることですが、予定に合わ せ るために現在、訓練と修正が必要とされていることから、幾つかの設計が変更されることになります。」船の旅客収容力は800人であり、車 両収容力は貨物自動車20台、あるいは乗用車44台となっている。

この中国製の船、KanawanとSapantoは、アメリカインディアンの文化に因んで命名された。船の総費用は1450万米ドルで あ り、25億ガイアナ・ドルに相当する。Benn大臣は、2隻の船は河岸の輸送を大きく変えることになると話している。また、これは国を発 展させる上で、ガイアナと中国との間で共有している協力関係の証明でもあると話している。この2隻の新船は、中国の借款の下で建造され た。(NCN Guyana: Published on Wednesday, 21 December 2011 21:38)

霧のためフェリー運航が阻まれ続ける(バングラデシュ)

12月21日、ダッカ発。霧のため、ダウラトゥディア―パトゥリア航路のフェリーの運航が混乱し続けている。

これまでの夜間のように、フェリーの運航は水曜日の朝まで、11時間近く障害が生じている。

Bangladesh Inland Water Transport Authority(注、「バングラデシュ内水運輸局」の意)(BIWTA)のダウラトゥディア埠頭課長、Zillur Rahmanはbdnews24.comに対し、フェリーの運航は水曜日の午前9時30分頃再開されると語った。

フェリーのShah Paran、Amanat Shah、Shah Jalal、Matiur Rahmanはダウラトゥディア埠頭で立ち往生しており、Khan Jahan、Keramat Ali、Hamidur Shah Ali、Kumariはパトゥリア埠頭で立ち往生して、何百人もの乗客が深刻な混乱の中、放置されている。(Bangladesh News 24 hours: Wed, Dec 21st, 2011 10:48 am BdST)

新年に向けた新しいクルーズ客船(米国・イタリア・韓国・ドイツ)

新しいクルーズ会社2社が、2012年の初めに運航を開始すると発表した。Carnival Corporationは先に、COSTA MARINA(元AXEL JOHNSON、REGENT SUN、ITALIA)を簿価で売却することはできないと述べていたが、そのCosta Cruises部門が、25,558総トン、乗客776人乗りの船を、Harmony Cruisesという新規設立会社に裸傭船した。

この韓国企業は、この船を既にHARMONY PRINCESSと再命名している。船を朝鮮人客向けにするための改造工事が、釜山で行われている。この船の管理は、ソウルに本拠を置くバラ積み貨物船会社の Polaris Shippingが担当する。この元COSTA MARINAは、元々は1969年にJohnson Lineの貨物輸送コンテナ船として建造されたもので、1990年にクルーズ船に改造された。従って貨物海運会社がこの船を使ってクルーズ運航を開始するというのは、ハー モニアスな(=相性の良い)推移といえる。

2010年10月、Hansa Kreuzfahrtenとその16,214総トンの船、DELPHIN (元BELORUSSIYA、KAZAKHSTAN II)は、傭船料の240万ユーロを支払うことができず、ビーユフランシュでクルーズを中止した。その後、親会社が破産して、ドイツでは途方もない驚きとなった。2012 年4月に、この1975年建造の船は、インド人投資家Pradeep Agrawalが保有するドイツのハンブルクに本拠を置く新会社Passat Kreuzfahrtenの旗をつけて運航に復帰することとなる。この船の購入発表は、12月初めに行われた。Andrew HeyとKlaus Ebnerが、以前の運航事業者でやっていたように、同じく戻って来た元の多くの船員を使って、この新会社の経営を扱うことになる。DELPHINは、下段寝台466床だ が、定期に550人までの乗客を乗せることができる。多くの元ソビエト時代の船舶のように、この船は長年に亘ってしばしば所有者が変わっ ているが、ドイツ人乗客を基礎に、大変な人気を何とか惹き付けてきた。長さ513フィート(156.3メートル)の船は、現在、クロアチ アのリエカのViktor Lenac Shipyardにおり、広範な改造を行っているところだ。内装は既に極めて魅力的だが、刷新されて、船体や推進機関に多くの技術的な作業がなされると同時に、薄型テレビ が全ての船室に加わることになる。

船が1隻のクルーズ客船会社を新たに始めるには、経済的に厳しい時代かもしれないが、これらの運航事業者は、自社のクルーズ製品の型に とってニッチ(注、適した隙間)があることを感じている。Harmony CruisesとPassat Cruisesは真新しい客船会社だが、2隻の年季の入った魅力ある船が海上交通路に復帰する様を見るのは良いことだろう。(Maritime Matters: Posted on Wednesday, December 21, 2011)

海兵隊は沖縄に高速フェリーを維持(米国・オーストラリア・日本)

日本の沖縄のMarine Corps(=海兵隊)が使用している高速フェリーは、傭船契約を更新し、更に2年間運航を継続する、とPentagon(=米国国防総省)は木曜日に発表した。

オーストラリアで建造されたWestPac Expressは、2001年以来、the III Marine Expeditionary Force(=第3海兵遠征軍)の指揮下で運航されている。この船は車両と貨物を輸送することができ、航空機風の座席に乗客970人まで乗せることができる。速力は36 ノットまで出すことができ、この船はMilitary Sealift Command(=米国海軍軍事海上輸送部)で働く14人の契約水夫によって運航されている。

新たな傭船契約の基準期間は、2012年8月からの運航であり、2014年1月まで運航を延長できる3回の6ヶ月間の選択権付きの契約 期 間を伴う。この傭船契約の基準傭船料は820万ドルだが、全ての選択権が行使されると、契約価格は3000万ドル以上に、はね上がること となる。

この契約発表では、3人の係官が海兵隊で高速フェリーの運航を提供するために受領することになると言及していた。

この長さ331フィートのアルミニウム製の双胴船のフェリーは、ウェスタン・オーストラリア州のAustalが建造した。アラバマ州 モー ビルのAustal USAが、Joint High Speed Vessel program for the Navy and Army(注、「海軍・陸軍共同高速船計画」の意)の下で、10隻の類似船を建造中。

極東への軍事物資の輸送に加え、WestPac Expressは、地震と津波で打撃を受けた東北日本地域において災害救援活動を提供する中、3月に活躍した。(Marine Corps Times: Thursday Dec 22, 2011 5:56:27 EST)

Viking Ocean CruisesはSTX Franceに2隻発注(フランス)

古参のリバー・クルーズ運航事業者のViking River Cruisesは、新たな姉妹商標のViking Ocean Cruisesを有することとなった。

かねてから噂はあったが、今やSTX Franceは、Viking Ocean Cruisesから注文を受けたと話している。ここはViking River Cruisesの新しい関連会社であり、2隻の乗客888人乗りの外洋航海船を建造する。

Seatrade Insiderを含む数種の海事筋は、この船は2014年春と2015年春に引き渡されることが予定されていると話している。どうやら3番船の選択権について議論がなされ ているようだ。

STXは、その他の詳細も提供した。この新しい外洋船は目的地を絞ったもので、主として地中海を運航し、北米、連合王国(注、英国)、 オーストラリアの英語を話す顧客を対象にすると海事筋には話している。

伝えられているところでは、1番船の建造は2012年秋に始まるという。

Viking River Cruisesの会長、Torstein Hagenは、1980年代初期のRoyal Viking Lineの主要人物。

つい最近、Viking River Cruisesを、23隻からなる船団を有する川の強豪に作り上げた。8隻の新しい川船が建造中だ。

Seatrade Insiderは、「この新しい冒険的事業においては、その他多くの古参の大洋航海の幹部らが関係していると理解している」と読者に述べている。(Travel Agent: December 22, 2011)

海軍は2隻のハワイのスーパーフェリーの購入許可を得る(米国)

ノーフォーク発。Congress(=連邦議会)はNavy(=海軍)に対し、U.S. Maritime Administration(=合衆国海事管理局)から2隻のハワイのスーパーフェリーを最大3500万ドルで購入することに青信号を出した。

最近承認された国防予算により、HuakaiとAlakaiを海軍に移送することが許され、Department of Defense(=国防総省)の海上輸送艦となる。

海軍は、President(=大統領)のBarack Obamaが、まだこの予算に署名していなかったことから、木曜日、本件について論じることは控えた。

「海軍は審議中の案件については論評いたしません。」と広報官(注、女性)のLt. j.g. Lauryn Dempseyは話した。

移送日時はまだ決まっていない、と合衆国海事管理局の広報官(注、女性)のCheron Wickerは、電子メールで回答した。

このフェリーはノーフォークのランバーツ・ポイントに係留している。そこで、ざっと2年半亘って、金融監獄に閉じ込められてきた。

破産判事が所有者であるHawaii Superferry Inc.に対し、1億5900万ドル近い債権を当時有していた貸し手に引き渡し得ると判決した2009年7月以来、海軍は、この船舶について関心を示してきた。

この融資を保証していた合衆国海事管理局は、ノーフォークに移動させ、2010年9月30日、ノーフォークの連邦裁判所庁舎の階段で、 こ の船舶を競売にかけた。

ハワイの島嶼間で乗用車や人を移動させるために建造されたフェリーは、35ノットで巡航することが可能。長さは320フィートから 340 フィートあり、それぞれ乗客836人、乗用車282台を積載可能だ。

このフェリーの1隻、Huakaiは、2010年1月にハイチであった地震後の軍の救援活動の際に使用された。

6月には、合衆国海事管理局は、この2隻の船を「as is, where is(=現状引渡)」で売りに出し、最終的には4件の入札があった。

9月、合衆国海事管理局は、「入札者と、選択権行使を検討中の当事者と迅速に作業中であり、政府の目標は、これらの船舶から最大限の利 益 を上げることにある」と語っていた。(The Virginian-Pilot: December 23, 2011)

インドネシアで移民船が転覆、95人死亡(インドネシア)

先週、東ジャワのプリギ浜沖の海であった不法移民船の転覆事故の死者数は95人に達した、とインドネシア警察は金曜日に語った。「この 不幸な船に乗船していた不法移民者の総数は、215人。この海難の生存者は49人で、他に61人が未だに行方不明だ。」とインドネシア警 察本部の広報官、Saud Usmanは話した。

更に、警察ではこの事故の後、4人の容疑者を逮捕したと付け加えた。4人は移民法違反で起訴された。

この不法移民は、オーストラリアで職探しをすることを希望していたもので、中東諸国とアフガニスタンの出身者。 (CRIENGLISH.com: 2011-12-23 18:27:11)

900人の外国人観光客がクルーズ船でホー・チ・ミン市に到着(ベトナム)

国内の指導的な旅行会社、Saigon touristは、国際的な観光客を受け入れ、当市周辺やクチ・トンネル(注、南ベトナム解放民族戦線が作ったゲリラ戦の基地となった地下道)、ミ・トとカン・トーのメコ ンデルタの諸都市の観光地を案内した。

ホー・チ・ミン市は、ホー・チ・ミン市―ニャ・チャン―ダ・ナン―ハ・ロンを巡るベトナム縦断旅行の目的地の1つ。このクルーズ船は、 12月25日に当市を離れる。

Saigon touristでは、2011年、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、日本、中国、その他多くの国々から、115,000人以上の観光客を受け 入れている。これらの観光客は、Costa Classica、Costa Romantica、SuperStar Virgo、SuperStar Aquarius、Princess Daphne、Amadea、Pacific Venus(=ぱしふぃっく びいなす)、Europa、Bremenといった豪華クルーズ船に乗船して、ベトナムにやって来た。(SGGP: Saturday, Dec 24, 2011, Posted at: 13:56(GMT+7))

船舶事故で40人のハイチ人が死亡(ハイチ・キューバ)

ハイチは、キューバ領海であったハイチ人不法移民が乗った船の海難事故の生存者の救助を始めた。この事故では、少なくとも40人が死亡 した、とハイチ当局者は日曜日に語った。

「政府では、このニュースを確認しています。緊急会議を開いているところです。」と当局者は、日曜日にニュース・ウェブサイトの Haiti Press Network (HPN)に語り、「暫定死者数は40人。」と付け加えた。

「他の生存者を見つけるため、捜査は現在のところ保留になっています。」と話した。

ハイチ人不法移民を満載した船は、キューバのマイシ岬から100メートルのところで土曜日に沈没した。キューバの沿岸警備隊が、死亡し た 男女の遺体を収容し、87人を救助した。

「遺憾であります。この船の大部分は、安全対策が取られてはいませんでした。」と同筋はHPNは話した。

この海難の生存者は、治療を受けるため、マイシ岬のImmigrants' International Camp(注、「入管国際収容所」の意)に搬送された。

ハイチ移民は通例、カリブ海の諸島や合衆国の沿岸に向う。

9月末には、10人のハイチ移民が、タークス諸島とケーコス諸島の領海で死亡し、ハイチに送還されている。

6,500人の不法移民を含む約15,000人のハイチ人が、タークス諸島とケーコス諸島で暮らしている。これらの島は、ハイチからの 密 入国移民の最も一般的な目的地の1つとなっている。(CRIENGLISH.com: 2011-12-26 06:39:46)

連邦捜査局はクルーズ船の爆弾脅迫で女性を起訴(米国)

フロリダ州、ジャクソンビル発。ボールドウィンの女性が、ジャクソンビルに到着することになっていたクルーズ船の爆弾脅迫に関連して、 重大な起訴に直面している。

Linda Wilson(44)は、2010年5月に、Carnival Fascinationの爆弾に関連して、法執行機関当局者(注、警察等の捜査機関)に対し虚偽の情報・悪戯を通報した容疑で起訴されている。起訴状によると、 WilsonはJacksonville Sheriff's Office(=ジャクソンビル保安官事務所)に電話をして、船がJAXPORTクルーズ・ターミナルに到着した際に、爆弾が爆発すると話したという。

Wilsonは地元法執行機関により、連邦令状によって逮捕され、火曜日に最初の出廷となる予定だった。有罪判決を受けたならば、最大 で 5年間の禁錮刑に直面することとなる。

本件は、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)、Customs and Border Protection(=税関・国境警備隊)、Federal Bureau of Investigation(=連邦捜査局)、Jacksonville Sheriff’s Office(=ジャクソンビル保安官事務所)によって捜査された。(WJXT Jacksonville: 12 27 2011 03:57:09 EST)

さて、61,000ドルでTitanicの残骸まで旅行しよう(英国)

ロンドン発。当時、世界最大の遠洋定期船だったTitanicを見たい人は、約61,000ドルの費用で、大西洋の底にある残骸にまで 旅行することができることになる。

この旅行に既に申し込んだ人の中には、ロンドンの銀行家やミズーリ州の医師がいる、とTelegraphは報じた。

Deep Ocean Expeditionsは、沈没百周年の2012年に、80人をこの船に連れて行くことを希望している。

しかし一度に降りていくことが出来るのはたったの2人で、しかも1985年に発見された残骸に降りていくのに2時間もかかる。

この地点は、1912年4月14日に死亡した1,517人の墓場でもある。

Deep Ocean Expeditionsのexpedition leader(=探検隊隊長)のRob McCallumは、同社が観光客をその地点に連れて行くのは、これが唯一の機会となると話している。

「我々は、小売の旅行会社になるつもりは決してないです。来年、この旅行をするには心に残る年となります。我々にとっては潮時(注、終 わ りにするには良い時)なのです。

この壊れた船の2つの部分の間の海底には、瓶、カップ、ナイフ、革製のスーツケースが散乱している。(Economic Times: 27 DEC, 2011, 06.52PM IST)

Disney Cruise Lineの建造中の船は故意に破壊されたのか?(ドイツ・米国)

12月初旬にDisney Fantasyで不審な出来事が起こった。幹部らは口を閉ざしており、Cruise Criticでは、何が起こったのか頭を捻っているところだ。

船は現在、ドイツのパーペンブルクのMeyer Werft造船所で工事中だが、「重大な破壊行為の被害に遭っている」とCruise Industry Newsは報じている。この業界紙によると、消息筋として「ドイツのメディアの報道」を引用しているが、12月9日に送水弁が開けっ放しにされて、船室に約130万ドルの 損害を与えたという。

Disney Cruise Lineの広報室は、この事件について自由に論評できる立場にはないが、広報担当者(注、女性)は、水害があり、絨緞を張り替えたことを確認した。この船は、予定された引 渡にはまだ間に合うこととなっている。Disney Fantasyは、Disneyが新造する2隻の128,000トン、乗客2,500人(最大4,000人)乗りの船の2番船として、2012年3月末に、姉妹船の Disney Dreamに引き続いてお目見えする。(中略)

不審な、場合によっては刑事事件となる行為は、この造船所では聞かれていない。2010年、サン・ナゼールのSTX Franceで建造され、竣工間近いNorwegian Epicで、3ヶ月間に3件の火災が発生した。最初の2件の火災は、事実上、不審なものと思われ、3件目は「元来、殆ど計画的なもの」とフランスの検事は考えた。損害は最 小限のもので、この船は予定通り、お目見えした。(Cruise Critic: December 28, 2011)

奴隷貿易(英国)

1816年のこの日、Captain Curran(=カラン船長)が率いる海軍の船Tyneは、ポーツマス港に到着した。

奴隷貿易が廃止された1807年まで、英国は、ヨーロッパにおける指導的な奴隷商人だった。

Quakers(=クエーカー教徒)や、息子のSamuelが1840年にRector of Alverstoke(注、「アルバーストーク教区牧師」の意)となったWilliam Wilberforceのような伝道師による長い運動を経て廃止された。

しかしTyneが帰還した時、英国海軍は、英国と外国の奴隷商人、後者の外国の奴隷商人は不当競争を象徴していたことから、特に廃業さ せ ようと作業していた。奴隷制それ自体は、まだ適法なものとされ、英国の植民地では続いていた。

Tyneは、明らかに奴隷貿易用の設備を備えた数隻の空のスクーナー船(注、帆船の一種)を押収する他、イングランドとフランスの奴隷 船 と359人の人間の貨物を拿捕して、セイロンからモーリシャスを経由して戻ってきた。

この船に移された時、奴隷は「辛うじて描写できるような衰弱の様相を呈していた。」

この船の航海日誌からの典型的な引用は次のようなものだ。

「微風。海は立ち上がってきている。ハッチを閉める。空気を求めて、奴隷のうち4人が死亡しているのを発見。」John SaddenのThe Portsmouth Book of Daysより。(Portsmouth News: Published on Wednesday 28 December 2011 12:21)

反捕鯨船が10メートルの波で破壊される(ニュージーランド・オーストラリア)

反捕鯨船のBrigitte Bardot(=ブリジット・バルドー)は、乗組員が寝台から投げ出されるほど強力な10メートルの波によって破壊され、ひびの入った船体を抱えてオーストラリアに戻る途 中だ。

このSea Shepherd Conservation Societyの35メートルの偵察船は、南洋での毎年恒例の狩りを妨害するため、日本の捕鯨船団を追跡していた。

船長のJonathan Renecleは、APNZ(注、通信社)に対して、10メートルの波が、昨日の西部標準時間午後5時30分(ニュー・ジーランド時間午後10時30分)頃にぶつかった 時、6メートルのうねりのある荒天の中で減速していたと話した。

「この衝撃たるや、椅子に座っていた人をふるい落とし、寝台に寝ていた人が投げ出されるものでもありました。船体がひび割れて、極端に 大 きな衝撃音がしました。」

「大波を見たことはあります(が)、今回のは全く違う方向からのもので、しかも3メートルから4メートルも高かったのです。これまでに 見 たことのない波でした。」

幸運にも10人の乗組員で怪我をした者はいなかったが、船体にはひびが入り、左舷の固定艀が剥ぎ取られそうだという。

乗組員は何とかして革紐を使って所定の場所に固定し、船の揚水機が船体に海水で満たされるのを防いでいる。

船の修理のため、2400キロメートルほど離れたウェスタン・オーストラリア州のフリマントル港まで同行してもらうため、姉妹船の Steve Irwin(=スティーブ・アーウィン)を待っているところだ。

「自力でオーストラリアに戻ることは、恐らく98パーセント大丈夫だと思っていますが、もし艀が漂流するといった最悪のシナリオの場 合、 Steve Irwinに曳航してもらう必要が出てくるかもしれないです。Steve Irwinとは、約6時間離れています。」とRenecle氏は話した。

同氏によると、乗組員は捕鯨船団を追跡することができなくなって、ガッカリしているという。

「我々は皆、捕鯨船の違法活動を止めさせるゲームから外れることとなって、大変に動揺しています。しかし我々の最優先事項は安全に戻る こ とで、そうすれば将来の活動に専念でき、恐らくは数週間でここに戻って来られそうです。」

Steve Irwinも活動を中止することとなるが、Sea Shepherdの3番船、Bob Barker(=ボブ・バーカー)は、今や1隻だけで船団を追跡しなければならなくなった。

Brigitte Bardotには、ニュー・ジーランド人は乗船していない。

Sea Shepherdは、昨年の狩りの間、800頭以上の鯨が殺害されることから救ったと主張している。日本は、科学的な目的を有していると言っている。(New Zealand Herald: 8:17 PM Thursday Dec 29, 2011)

火事の未亡人は殺人で起訴(オーストラリア・日本)

当初はブリズベーンであった住宅火災から辛くも逃げたと思われていた未亡人が、夫を殺害したものとして、昨日、殺人罪で起訴された。

Sakura Sudaは、昨夜は、腕や足、手の火傷で入院していたが、昨日の臨床尋問で、放火罪と殺人罪で起訴され、拘置所に送致された。

Suda夫人(43)は、目撃者が火曜日の午後9時45分頃に「massive(=大規模な)」爆発から始まったと言っている、この猛 火 の原因について捜査が継続していたことから、Royal Brisbane Hospital(注、「王立ブリズベーン病院」の意)で監視下に置かれていた。

救急隊が、人気のフェリー船長だった女性の夫、Kenji Sudaの遺体を、昨日、ランコーンのタウンハウス(注、集合住宅、マンション)の瓦礫の中から引っ張り出した。検視が法医学の専門家によって行われる。

目撃者は、Suda夫人は炎から逃れるために、2階建てのタウンハウスの上階の窓から飛び降りたと話した。

夫がまだ中にいると繰り返し言って助けを求めたことから、近所の人が女性を助けに走った。Suda夫人は、2月13日、 Brisbane Magistrates Court(=ブリズベーン下級判事裁判所)に出頭する。

Sudas夫妻は、元々は日本から来たもので、伝えられるところによると、オーストラリアに約10年暮らしていて、今でも日本で暮らす 10歳の娘がいるという。

Suda氏は、ブリズベーンのCityCatというフェリーの船長をしており、ごく最近、ブリズベーンとノース・ストラドブローク島間 の 航路で勤務していた。(The Australian: December 30, 2011 12:00AM)

ロシアの原子力潜水艦の火災は抑えた、非常事態相(ロシア)

モスクワ発。木曜日、乾船渠のロシアの原子力潜水艦から発生した火災は抑えた、とEmergencies Minister(=非常事態大臣)のSergei Shoiguは金曜日に語った。

Delta級原子力潜水艦のYekaterinburgは、ロシア・ムルマンスク地方の北西にある造船所で修理中の木曜日に出火した、 と 地元Emergencies Ministry(=非常事態省)の部局は話した。

日常保守作業における火災安全違反が、浮き修理ドックでの火災原因として最もよく見られる。

乗組員や造船所作業員の中で、死者や行方不明者は報告されていない。しかし非常事態省の職員2人と、兵士7人が煙を吸い込んで入院し た、 とムルマンスク地方の法執行機関(注、警察等の捜査機関)筋は話した。

「核汚染の脅威はない。」と声明文にはあった。(中略)

K-84 Yekaterinburg原子力潜水艦は、就役している7隻あるDelta-IV級潜水艦のうちの1隻。全ては北方艦隊に配属されている。16発の Sineva(NATOの分類では「Skiff」)潜水艦発射弾道ミサイルを搭載している。

Delta-IV級潜水艦は、現在のロシアの核御三家のうちの、海軍要素の中核をなすものであり、今後10年間、現役のまま留まること に なるかもしれないものだ。(RIA Novosti: December 30)