HOME > 海外旅客船情報 > 2013年12月

2013年12月

2013年12月の海外旅客船情報

日本向けの新しいIncatのフェリー(日本・オーストラリア)

この契約は、日本の新潟で、Sado Steam Ship Co Ltd(=佐渡汽船)のPresident(=社長)Takeshi Ogawa氏と、Incat Tasmania Pty LtdのChairman(=会長)Robert Clifford氏によって署名された。

Incat Tasmania Pty Ltdは、新しい85メートルのwave piercing catamaran(=波浪貫通式双胴船)の建造のため、日本のフェリー運航事業者であるSado Kisen(=佐渡汽船)との契約に署名した。

巡航速力が30ノットから34ノットのIncatの波浪貫通式のHull 068(=船体番号068番)の活用は、佐渡汽船にとって最初の車両・旅客高速フェリーとなる。そしてIncatにとっては、ここは日本の新しい顧客となった。

「これは、高速で経済的なフェリーに関心を持ち続けている成長中のアジア市場への、更なる積極的な進出となります。弊社では、日本の新 しい顧客と作業できることで興奮しております。」とIncat会長のRobert Cliffordは語った。

2015年に引き渡されることとなっているこの新しい双胴船は、乗客700人を輸送できるもので、大型トラック7台と乗用車98台、あ るいは乗用車のみ173 台収容する能力がある。

このフェリーは、新潟の直江津港から佐渡諸島(注、佐渡島の誤り)の最南端の港である小木までの39海里の航路を運航することとなる。 この船により、1995年建造の在来型120メートルのカー・フェリー、Kogane Maru(=こがね丸)は代替されることとなる。

一方Incatは、来年、新たな見習い工を採用するなどして、製作チームを増強する。これにより、建造中の70メートルの高速職員船 が、2014年暮れにアゼルバイジャンに引き渡される準備が整うことが確実になる。(The Motorship: 02 Dec 2013)

CS Marine向けの新しいフェリー(中国・デンマーク)

Knud E. Hansenは、上海のCS Marineが南シナ海の海南(=ハイナン)島から運航することとなる120メートルのro-paxフェリーの概念と未熟な設計を改良した。

中国の船級協会の規則と中国船籍規則に適合する、1層の貨物甲板で車両とコンテナを輸送するよう設計されたこのフェリーは、乗客444 人と船員91人を乗せることが可能だ。

本船は多重モードで運航されることから、定期フェリー運航、あるいは30日間に及ぶクルーズを提供することができる。接岸設備のない島 に行くことができるよ う、容易に船から船に乗船することができる設備を改良している。

通常の海面状態において、最高速力19ノットで運航するこのフェリーは、様々な公室を特色とする。これには、簡易食堂、食堂区画、イン ターネット・カフェ、喫煙室、図書室、会議室、日光甲板、映画館が含まれる。

CS Marineのフェリーは、海南省地方政府と契約を結んだ中国のBo Hai Shipyardで建造される。(Cruise and Ferry: 2 December 2013)

カークウォールのフェリーは寄港中止(英国)

強風と時化が予想されることから、今夜のシェトランド島フェリーのカークウォール寄港は中止となった。Serco NorthLinkは、Hrosseyは、午後5時30分に出発して、アバディーンに直行すると話した。

明日の午後5時発アバディーン発ラーウィック行きのカークウォール寄港便も、調査中。これは予想される厳しい気象状況のためだ。

貨物運航は、この状況のため、調査中。(Shetland Times Online: 04/12/2013)

Eurotunnelのフェリー運航は生き残る(フランス)

Eurotunnelは、Competition Commission(=競争委員会)の決定に対する抗告で勝訴したことから、ドーバーからのフェリー運航を継続することとなった。

委員会は、このグループに対し6月、海峡横断輸送の優位性を利用して価格を引き上げる恐れがあるとして、MyFerryLinkの運航 を止めるよう申し渡していた。

決定は、Eurotunnelにこのフェリー事業を限られた期間内に売却するよう求めるものだったので、ドーバーの100人の職員を含 む MyFerryLinkの600人の優秀な要員を不透明な状況にするものだった。

しかしCompetition Appeal Tribunal(=競争抗告裁判所)(CAT)は、技術的な法律問題により、この決定を取り消した。つまり、MyFerryLinkは通常通り運航することが可能となっ た。

Eurotunnelは「victory for the consumer(=消費者の勝利)」だとして歓迎した。Groupe Eurotunnelのchairman and chief executive(=会長兼最高責任者)のJacques Gounonは、次のように語った。

「弊社はCATの判断を歓迎いたします。これは海峡横断海運市場における弊社の存在の利益と実用性に理解を示すものであります。」

しかしCompetition Commissionは、この判断を検討し、事件を蒸し返すことにもなり得るCATによって提起された問題に対処することとなると語っている。具体的には、CATは、もし 委員会がこの取引を眼前に再調査する権限を有しているのならば、2012年に倒産した事業者であるSeaFranceから3隻の船舶を買 収した際に、 Eurotunnelが継続事業体を購入したかどうかは不明だったと話している。これに対しEurotunnelは、最低限の資産を購入しただけだと論じている。

同委員会は、EurotunnelのMyFerryLinkという冒険的事業は、海峡横断市場の過半数を支配することになっているとし て、消費者を保護するために対策を取ったと話していた。Eurotunnelは、競合するフェリー・グループのDFDS/LDが安く船舶 を購入することを防ぎ、乗客の切符価格を引き下げるために船を買っただけだと考えていると話していた。(The Guardian: Wednesday 4 December 2013 20.05 GMT)

2014年に向けたクルーズの期待

12月4日、ニュー・ジャージー発。世界最大のクルーズ評論サイトが新たに公表した報告書によると、パナマ運河、日本、そしてオース トラリアが、来年、主要なクルーズの目的地となることが予想されている。

業界の実態、消費者の動向、風潮から、Cruise Criticは、2014年を特徴付けるものと予想する傾向の一覧を見出した。

来年首位の目的地の1つが、来年100周年を記念するパナマ運河となる、とこの報告書は指摘している。

日本が陸路で行くのが金がかかり、大変なところであるとすれば、クルーズが同国を見物する旅行者にとって、ますます人気の方法となる と、この傾向監視員は予測している。同様の理由は、オーストラリアという島国にも当てはまる。

特別注文の旅行体験に対する欲求が判り、クルーズ客船会社は、可能な限り追加できる特色や船上割引のあるクルーズ・パッケージを組み立 てる選択を、旅行者に提供するようにもなって来ている。

クルーズ客船会社はまた、これまで開拓していなかった市場、つまり港町の地元旅行者に、住民らが短期休暇や土壇場での合意で乗船するこ とができる2日から4日のクルーズに照準を合わせ始めるかもしれない。

そして喫煙者は、他人のことに口出ししないという傾向が業界で広まっていたクルーズを計画したならば、喫煙習慣を止めることを考えるこ とになるのかもしれない。Royal Caribbean、Cunard、そしてDisneyのような大手客船会社が、2014年までに、全部ではないが、いくつかのバルコニーでの喫煙禁止を実施する計画だと 話している。

リバー・クルーズも、人気が増えるものと見られている。

Cruise Criticは、世界最大の旅行ウェブサイトのTripAdvisorにより運営されている。(The Malay Mail Online: December 4, 2013)

Komagata Maruの記念碑は憎悪犯罪の対象物か?(カナダ)

Vancouver Police(=バンクーバー警察)は、Coal Harbour(=石炭港)のKomagata Maru(=駒形丸)記念碑で憎悪犯罪(注、人種差別に基づく犯罪等)が成り立つか捜査しているところだ。

VPD(=バンクーバー警察署)によると、憎悪犯罪部隊であるRandy Finchamは、月曜日に発生した事件を調べているという。これはある男性が、1914年5月に差別的な法令の下で、350人以上のパンジャブ人の乗客がカナダから追い 返されたことを記念して建立された記念碑に小便をかけたと申し立てられているものだ。

この地域で写真を撮影していた男性が、この出来事を目撃し、警察に通報した。その後、VPD(=バンクーバー警察署)は現場に向かい、 Finchamによると、「記念碑の根元に小便をした跡と思われるもの」を発見したという。

「現在、公開捜査中です。」と語った。「こちらに送られてきた写真に写っている人物の特定をしようとしています。」

「この人物を見つけ出して、何故こういうことをしたのか、つまりこれが憎悪犯罪に当たるのかを判断するため、取り調べるつもりです。」

事件を受けて声明文を発表したVancouver Park Board(=バンクーバー公園局)によると、この記念碑は、Khalsa Diwan Society(=カルサ・ジワン協会)と共同して建立したもので、「多文化主義を受け入れ、人種的不寛容と人種差別がわが共同体に計り知れない影響を与えてきたことにつ いて、人々に気づかせるためのもの」であるという。

「この恥じずべき行為により、我々は悲しみ、酷く立腹している。」とPark Board Chair(=公園局長)のSarah Blythは声明文において述べ、更に公園局員がこの記念碑を清掃したと付け加えた。

駒形丸は、376人のパンジャブ人移民をカナダに運ぶためにシーク教徒の実業家が傭船した日本船で、カナダの排他的な法令により、バン クーバーに到着したものの、入国を拒否された。

この船は、1914年夏に2ヶ月以上もバンクーバーの港に碇を降ろしていたが、当市の初期の歴史における最も不名誉な出来事として、今 では知られている。最終的には、約20人の乗客が居住地を証明して上陸することができただけだった。船はバンクーバーを離れることを余儀 なくされ、1914年7月23日にインドに戻った。

警察では、提供された写真を使って、この容疑者を見つけ出すことができることを望んでいる。(The Province: December 5, 2013)

ABBの2013年度のクルーズ船受注、合計1億8000万ドル(スイス)

チューリッヒ発。ABBは、新しいクルーズ定期船6隻に、Azipod XO電気推進ユニットを供給する1億8000万ドル相当の注文を2013年に獲得し、このシステムにより、業界で毎年、最高の受注を記録している。

このスイスの電力・自動化会社は、金曜日の声明文において、このシステムをNorwegian Cruise Liners、Royal Caribbean International、Holland America Line、そしてCarnival Cruise Linesに供給してきたと述べた。

Azipodは、船体外部の水中の鞘の中に格納された電気推進ユニット。このシステムは、舵、船尾横断スラスター、船体内部の長い軸線 を不要とする。 (Reuters: Fri Dec 6, 2013 5:22am EST)

沿岸経済界はフェリー便の削減に抗議(カナダ)

バンクーバー発。ポート・ハーディーからベラ・ベラとベラ・クーラを結ぶBC Ferriesの航路を削減するという政府の決定に対する反対で、この決定が覆らない場合、ビクトリアの議会で座り込みが行われる恐れがある。

BC Ferries Advisory Boardのdirector(=取締役)でBella Coola Grizzly Toursの所有者でもあるLeonard Ellisは、中部海岸沿いのフェリー便の削減で影響を受ける共同体は、政府がこの航路の削減を発表する前に、何の相談もなかったとして憤慨していると語った。(中略)

州政府は、一連の共同体説明会を11月18日に開始し、12月20日まで続く。(Vancouver Sun: December 6, 2013)

マニトウォクのWisconsin Maritime Museumが日本への模型船移送式典を準備(米国)

マニトウォク発。Wisconsin Maritime Museum(=ウィスコンシン州海事博物館)が、生まれ故郷の日本に帰ることとなる模型船にお見送りをするため、木曜日に一般人を招待している。公式の移送式典と報道機 関向けの行事は、午前10時に開催される。

Hikawa Maru(=氷川丸)という、長さ11フィートの日本の旅客定期船の大変に複雑な模型は、過去34年間に亘って、この博物館に展示されてきた。

この1,680ポンドの模型は、日本の横浜にあるNYK Maritime Museum(=日本郵船歴史博物館)への6,000マイルの旅のため、注意深く梱包されることになる。そして現在は洋上博物館となっている実物大の同名の船に加わること になる。

「特別のお別れカードを作り、皆さんにメッセージか署名をするようお願いしております。」とWisconsin Maritime MuseumのCEO(=最高経営責任者)のRolf Johnsonは新聞発表において述べた。「これらの『goodbye wishes(=別れの言葉)』の写しは、向こうの博物館の日本の仲間達と共有することになります。」

Hikawa Maruという船は、貨物船と豪華遠洋定期船を兼ねたものとして、Nippon Yusen Kabushiki Kaisha(=日本郵船株式会社)(NYK) という運送会社向けに、1930年に横浜で建造され、横浜とシアトルの間を結んでいた。第二次世界大戦中、病院船に改造された。その後、1961年に引退するまで、遠洋定 期船運航に復帰していた。

Johnsonによると、この模型はNYK向けに作られたもので、1930年代の終わりに展示用にカナダのブリティッシュ・コロンビア 州に運ばれたものだという。その後、第二次世界大戦中に接収された。模型はアイオワ州の男性に売却され、この男性は自分の自動車販売店で 模型を展示していた。その後1979年に、博物館に寄贈された。

「私達の中核となる任務からは、少しばかり逸脱したものであることを常に認識していました。つまり、中核となる任務というのは、ウィス コンシン州の海事遺産を祝福し解説するもので、もちろんこれには、第二次世界大戦中に建造された潜水艦が含まれています。」と Johnsonは電話インタビューで話した。「何十年にも亘って、NYKとの間で、この模型を帰国させる方法について話し合いが行われて きましたが、それが実現することになったのです。」

この動きにより、USS Cobia(注、第二次大戦中に日本軍と戦った米潜水艦)に特化した展示空間ができることとなる、と語った。

「Cobia Interpretive Center(=Cobia利用案内センター)の拡張は、長年の目標でした。それで、Cobiaに乗り組んでいた兵士達の物品や手紙、写真といった、これまで公開されたこ とのなかったものを展示できるようになります。」とJohnsonは新聞発表において述べていた。

75 Maritime DriveのWisconsin Maritime Museumは、月曜日から金曜日までは、午前10時から午後4時まで開館。土曜日と日曜日は、午前9時から午後4時まで。詳しい情報は、ウェブサイトか、電話 866-724-2356番へ。(Appleton Post Crescent: Dec. 8, 2013)

高速船の新しい人生を想像(米国)

フィラデルフィア発。将来は未だに不確かだが、SS United Statesは、かっては世界最速の遠洋定期船であったものを波止場の巨大な観光施設に転換することに関心を持つ開発業者に支援を呼びかけるため、甲板の下で改装が始まっ ている。

作業員は、改装時に必要とされることになる現代的な設備を搬入するために、この船のはらわたからタンクやその他の物を撤去する計画を 10月に始めた。2014年までかかるものと思われているこの計画には第二の目的がある。つまり、本船を維持し、確かなものにするために は、1ヶ月に50,000ドルから60,000ドルかかることから、この物品を売却するのだ。

本船を所有する非営利団体のSS United States Conservancyは、この大計画が早く良い方向に進まなければ、この歴史的な定期船を屑鉄として売却する以外に選択肢がないことになるかもしれないと警告している。

「偉大なるぼろ家です。」とSS United States Conservancyのexecutive director(=事務局長)で本船のフィラデルフィア生まれの設計技師であるWilliam Francis Gibbsの孫娘であるSusan Gibbsは、本船の見物中に語った。

この船をどう使うか、フットボール場(注、サッカー場)3面の長さがあり、きらめくアルミニウムと20世紀中庸のモダニズム(注、現代 主義)の流線型のラインは、40年以上も難問とされてきたのだった。

SS United Statesは、世界最速の遠洋定期船として1952年に進水し、未だに最速大西洋横断航海の記録を保持している。この船は極めて効率の良い軍隊輸送船に一日で改装できる という考えから、Navy(=海軍)が部分的に資金を出していた。

しかし政府から声が掛かることは決してなかった。1969年までに4人の大統領、モナコのPrince Rainier、Elizabeth Taylor、そしてその他、100万人の人々を乗せて大西洋を横断し、定期運航から引退していた。

1996年以来、この図体の大きな船は、フィラデルフィアのデラウエア川に停泊してきた。かっては派手な赤、白、青だった塗料は色あ せ、ショッピング・センターに近い埠頭で錆付いていた。

長年、SS United Statesをクルーズ船にする計画は失敗してきた。というのは速力のために設計されていたことが理由の1つとなっており、ゆっくりと動く休養向けのものではなく、現代の クルーズ船よりも細かったからだ。

この管理団体が、フィラデルフィアの慈善家から2010年に贈られた580万ドルを使って本船を購入した。この団体の構想は、以前のも のとは違っていた。多目的観光施設、恐らくは食堂やホテル、宴会場の施設のある海事歴史博物館に転換したがっていたのだった。

退役した海軍の艦船は、例えばカムデン近郊のUSS New JerseyやニューヨークのUSS Intrepidは博物館になっている。しかし船を浮かばせておくには、仮にその場に留めて置くとしても高い管理費が掛かり、財政難をもたらし得る。資金調達の努力にも拘 わらず、SS United Statesの所有者らは、何がしかの屑鉄を売ることなく基本的な請求書を支払うために困難な時を過ごすこととなっていた。

SS United Statesの所有者らが心に描く開発の少なくとも1つの見本がある。SS Rotterdamは、3年前にオランダの同名の都市(注、ロッテルダム)で、ホテル、博物館、学校として開所した。

この管理団体の顧問であるThomas Basileは、ニューヨーク市かフィラデルフィアがふさわしいと考えている。

船上でBasileは事態は好転しているとし、航海船橋の水準はどちらにも進めないものだと語った。「この船は過剰な機能を持っている ことから恩恵を受けているのです。」と語った。(Fort Wayne Journal Gazette: December 9, 2013 3:00 a.m.)

クルーズ船Celebrity Centuryの移転を巡る矛盾した報道(米国・フランス)

Celebrity Cruisesの最古の船であるCelebrity Centuryの将来は、フランスのクルーズ客船会社のCroisieres de Franceが、そのウェブサイトにおいて、2015年にCelebrity Centuryの所有権を取得すると発表しているにも拘わらず、不透明なままだ。

このフランスの客船会社は、ヨーロッパに本拠を置くPullmantur Cruisesの子会社であり、これ自体、Royal Caribbean Cruises Ltdの一部門だ。RCCLはCelebrity Cruisesの親会社。しかしCelebrityの広報担当者(注、女性)は、この移転の報道は単なる噂だと語った。

「Celebrity Centuryについて弊社が発表したかというお尋ねですが、そうしたことはしておりません。先週、噂がフランスのあるウェブサイトに投稿されて表面化しました。」と Celebrityのdirector of public relations(=広報活動取締役)のElizabeth Jakewayは、Cruise Criticに語った。

Centuryの移転は、前例のないものではない。2隻の元Celebrityの船であるCelebrity HorizonとCelebrity Zenithは、Croisieres de Franceの船隊の一部になっている。

説明を求めて、Celebrity、Croisieres de France、そしてPullmanturに接触しているところだ。(Cruise Critic: December 10, 2013)

フェリーのプロペラは検査されることに(ニュー・ジーランド)

クック海峡から回収されたフェリーのAratereのプロペラ(注、暗車)は、現在、陸地にあり、Transport Accident Investigation Commission(=運輸事故調査委員会)による検査を受けるために工場に搬送された。

このInterislanderのフェリーは、11月5日にピクトンからウェリントンに向う途中、プロペラを落としていた。

ダイオウイカ(注、巨大イカの一種、神話のクラーケンという怪物のモデル)のように見える6トンのプロペラは、トーリー・チャンネルか ら2海里離れた深さ120メートルの海底から回収されて、平底船のBrandywineの後ろに載せられて、火曜日の晩に、ピクトンから ウェリントンに到着した。

委員会の調査官が、水曜日の朝にAotea Wharf(注、埠頭)でこの平底船に乗船し、写真を撮り、最初の詳しい検分を行った。プロペラの羽の1枚が酷く損傷していた。

補強されたトラックの後ろに安全に固定されたこの4.5メートルの真鍮製は、更に検査するために、その後、ぺトン近くの工場に搬送され た。(Radio New Zealand: Wednesday 11 December-9:45 pm? NZT)

ドレーナ―ヒックマン間のフェリーは雪で運休後に再開へ(米国)

ケンタッキー州、ヒックマン発。Dorena-Hickman Ferryは、州の運輸当局者によると、水曜日に運航再開の見込みだ。

KYTCは、このDorena-Hickman Ferryは、冬の嵐のためケンタッキー州とミズーリー州のフェリー接岸地が氷と雪に覆われた先週金曜日の朝から運休していたと話している。

Dorena-Hickman Ferryは、ケンタッキー州ヒックマンのKY 1354と、Missouri Route Aとミズーリー州のドレーナに近いRoute 77を結んでいる。(KFVS: Dec 11, 2013 6:24 AM)

フランスとスペインに向う新しいフェリー運航(フランス・アイルランド・スペイン)

新しいフェリーの運航が、アイルランドの旅行者と、フランス西海岸のサン・ナゼールとスペイン北部のヒホンを結ぶこととなる。

この運航はLD Servicesにより運航されることになるもので、ロスレア、ウェックスフォードから週1便の運航となる。フランス航路は、金曜日の午前9時にロスレアを出発し、サン・ ナゼールを23時59分に出発して水曜日に戻るものだ。オンライン予約は明日から可能で、この航路は2014年1月5日に始まる。

Minister for Transport, Tourism & Sport(=運輸観光体育大臣)のLeo Varadkarは、「フランスとスペインからアイルランドへの新たな重要な陸の架け橋になる」と言って、この発表を歓迎した。

「アイルランドへのこの種の運航の最初のものであり、わが国観光業界にとっては大ニュースです。」と述べ、更に先月、Irish Ferriesにより発表のあったシェルブールからダブリンに向う週1便のフェリー航路に引き続くものだと付け加えた。

LD Linesは、世界中で60隻以上の船を持つ海上輸送の大手、Louis Dreyfus Armateurs Groupの子会社。イングランドからスペイン、アイルランドからフランス、フランスからスペインに海峡横断フェリーを運航している。(Irish Times: Thu, Dec 12, 2013, 12:12)

Royal Caribbeanは2015年にドバイに復帰し得る(アラブ首長国連邦・米国)

Royal Caribbeanは、2015年にドバイにクルーズ船を戻すことを検討している。Royal Caribbeanは今年、ペルシャ湾から船を移動させる決定をするまでは、長年、この地域で船舶を保有していた。

Gulf News紙は、Royal Caribbean regional director for Europe, Middle East & Africa(=ヨーロッパ、中東、アフリカ地域取締役)のHelen Beckが復帰の可能性があると話していると報じている。

「現在、弊社では審査しているところです。…(弊社では)2015年2016年シーズンに可能性があると議論している最中です。」と 語った。

Beckは、Gulf Cooperation Council(=湾岸協力会議) (GCC)諸国がクルーズ観光の支援と社会基盤の投資に向けて「positive progress(=前向きな進展)」があることに満足していると語った。

更に、中東にクルーズ船を戻すことを後押しするものとして、Royal Caribbeanの中東Executive Director(=常務取締役)のLakshmi Duraiによると、中東では乗客の伸びが二桁増になっているというものがある。

Beckは、アラブ首長国連邦と中東地域は、未だに新興のクルーズ市場であることを認めている。合衆国、中国、その他の市場からの乗客 が未だに予約においては優勢だと語った。

アラビア湾(注、ペルシャ湾)に復帰すれば、以前のように、Royal Caribbeanは、ドバイ、アブ・ダビ、マスカットに接岸させる同様の運航をすることになりそうだ。(Royal Caribbean Blog: 12 Dec 2013)

本土は海峡横断海運を推進(中国・台湾)

北京発。中国本土は、海峡横断直行海運の発展を推進すべく政策を更新する、とMinistry of Transport(=運輸省)のdeputy director(=副長官)、He Jianzhongは語った。

この政策には次のものが含まれることとなる。すなわち、本土と台湾の双方が投資したクルーズ会社に対する支援の増加、台湾人船員に対す る特別訓練授業の提供、そしてコンテナ海運のより良き発展に向けて台湾海峡のコンテナ運賃指標の開始だ。

台湾と本土は、次第に一環輸送のためのより良き連結を理解するようになる、とHeは語った。(SinoShip News: 13/12/13)

Anderson Ferryは、本日一部運休(米国)

ケンタッキー州コンスタンス発。オハイオ川を横断するのにAnderson Ferryを利用している人は、今日の昼間は別の方法を見つけなければならない。

Anderson Ferryは今日の午後、10時から4時まで運休する。このフェリーは、オハイオ州の川岸からケンタッキー州のコンスタンスまで自動車運転者を運んでいる。フェリーが運休 する正確な理由については明らかではない。(WKRC TV Cincinnati: Friday, December 13 2013, 07:14 AM EST)

フェリーがオーランド諸島沖で座礁(フィンランド)

Viking Amorellaは2,000人近い乗客を乗せていたが、この船の運航者は誰にも危険はなかったと話している。

土曜日の午後、旅客フェリーのM/S Amorellaは、ロングナス港に接近しようとした際に、オーランド諸島で座礁した。潜水夫が現在、船体の損傷を調べているところだ。

Viking Lineによると、本船の船体は軽く海底に擦って、土曜日の午後12時40分頃、座礁したという。この事故が起きる前、船は電気的な問題により影響を受けていた。

船は当時1,945人の乗客を乗せていたが、この運航事業者によると、危険はなく、船上では食べ物と飲み物が振舞われたという。

目撃者は、船内の明かりが突然消えて、船は右に傾いて、大きな衝撃音が聞こえたと描写した。

Amorellaの船首は、岩礁の上に若干乗り上げている。船主によると、少量の漏れが、水バラスト・タンクの1つで見つかったとい う。

Finnish Transport Agency(=フィンランド運輸庁)のsea-traffic control manager(=海上交通整理管理官)のThomas Erlundは、Yle紙に対し、この航路は救助作業に拘わっている船舶のために、現在閉鎖していると語った。

Erlundは、現在の情報によると、Amorellaは座礁する前に両方の碇を降ろす時間があったことが窺えると語った。事故のあっ た海峡は、とりわけ狭い。

Viking Amorellaは、トゥルクからストックホルムに、毎日午前8時45分に出発している。(YLE News: 14.12.2013 16:11)

STX Finlandは切望していた融資を確保(フィンランド・ドイツ・韓国)

もがいている造船業者のSTX Finlandは、ドイツに本拠を置く海運会社、TUI Cruises向けのクルーズ定期船の2番船の契約をする際に必要な融資を確保した。STX Finlandのdeputy chief executive(=副最高経営責任者)のKari Anttilaは、この船はフィンランド南西部のトゥルク造船所で建造されることを確認した。

STX Finlandの副最高経営責任者のKari Anttilaは、金曜日の晩にYle紙に対し、同社はTUI Cruises向けの新しいクルーズ定期船の建造が可能となる融資パッケージを確保することに成功したと語った。

このフィンランドの造船業者のトゥルク造船所は、現在、TUI Cruises向けのこの前の注文の作業中で、この船はMein Schiff 3という名が付くことになっており、2014年春に竣工することとなっている。

のどから手が出るほど必要だった融資を得たことは、注文簿には他の事業はないため、STX Finlandにとっては救命のためのカンフル剤となった。

「何とか融資を得られたことで、前向きになれます。」とAnttilaはYle紙に語った。しかしながら、この資金拠出合意の詳細につ いては語らなかった。

STX Finlandの財政は、Oasis級の豪華クルーズ定期船の儲かる注文を、この事業のために融資を準備できなかったことから、フランスの姉妹造船所に奪われ、2012年 の暮れにつまずき始めた。

同社は、フィンランド政府、あるいは同様に資金繰りが厳しくなっている親会社の南朝鮮(注、韓国)の造船業者STXから必要な資金の提 供を確保できなかったことから、財政的破綻に直面していた。

関連会社のSTX Pan Oceanを売却することによる現金化のための入札が不調に終わり、9月に同社は、2014年までにラウマ造船所を閉鎖し、この過程で600人が失業することになると発表 していた。

TUIの2番船のための融資を確保したことで、STX Finlandは、少なくとも2015年まではトゥルク造船所を維持できることとなった。(YLE News: 14.12.2013 10:41)

East River Ferryの運航は2019年まで延長(米国)

East River Ferryは少なくとも2019年まで運航を継続する、と当局者は先週、発表した。

元々は来年6月で終わる予定だったこのフェリーは、マンハッタン、ブルックリン、クィーンズ沿いの運航を提供し続けることとなる。

2011年6月の就航以来、このフェリーは300万人近い乗客を運んだ。月平均100,000人が、このフェリーを利用している。

「East River Ferryは大成功をしており、この都市の波止場地区沿いの乗り継ぎ地点への効率的で手ごろな乗り物に需要があることを示しています。」とMayor(=市長)の Michael Bloombergは、金曜日に声明文において語った。

フェリーは、East 34th Street(=イースト34番街)、マンハッタンのPier 11(=第11番埠頭)、クィーンズのLong Island City(=ロング・アイランド市)、Greenpoint(=グリーンポイント)、North Williamsburg(=北ウイリアムズバーグ)、South Williamsburg(=南ウイリアムズバーグ)、DUMBO Brooklyn(ダンボ(注、「マンハッタン橋下」の意)ブルックリン)の間で、毎日運航している。

運航は延長するが、運賃は片道週末切符が4ドル、平日限定有効期限1ヶ月定期券が140ドルに据え置かれる。

週末フェリー運賃は、1回乗船6ドルになる。無制限平日・週末定期券は、1ヶ月160ドル。(Metro.us: December 16, 2013)

Viking Oceanは注文を繰り返す(米国・イタリア)

4隻のViking Oceanによるクルーズ船の発注が拡大された。

Viking Cruisesは、近年の歴史上、最も急速に拡大しているクルーズ客船会社の1つだ。2014年に14隻の新しいViking River Cruisesのロングシップ(注、バイキングが中世に使用した帆船)を迎えるこの客船会社は、イタリアのFincantieri造船所との間で、更に2隻の乗客930人 乗りのクルーズ船の契約に署名し、来るべきViking Oceanの船隊は4隻になる。

Viking Oceanの第1船は、47,800総トンのViking Starであり、2015年5月に就航が予定されている。まだ命名されていない姉妹船は、2016年と2017年に続いて就航する。(Maritime Matters: Posted on Tuesday, December 17, 2013)

Carnival Cruise Linesは漏洩の危険を知っていた(米国)

テキサス州、マッカレン発。過去数日の間にマイアミの連邦裁判所に提出された文書は、Carnival Cruise Linesが、Carnival Triumphの不運な航海の前に、機関燃料ホースからの漏洩の危険を知り、事前注意を勧めていたことを示している。

多くの乗客を代表して2月に提起された訴訟では、このクルーズ客船会社と、その親会社であるCarnival Corporationが、保守整備において過失があったかが争われている。

Carnivalは、火曜日の答弁において、この船の機関は、この4日間クルーズに出発する前の検査では合格していたと述べていた。 (WCTV: Wed 9:40 PM, Dec 18, 2013)

フェリーは未だにノース・カロライナ州の島の砂州に乗り上げたまま(米国)

ノース・カロライナ州、ボールド・ヘッド島発。ノース・カロライナ州沿岸の砂州に座礁したフェリーは、満潮時に再浮揚の努力をしたにも 拘わらず、乗り上げたままになっている。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)によると、船主であるBald Head Island Transportationの職員が水曜日の満潮時に、このAdventureの再浮揚を試みたが、成功しなかった。

Coast Guard Petty Officer(=沿岸警備隊下士官)のCraig Rookeは、船主は沿岸警備隊の承認を得るために浮揚計画を再実行しなければならないと述べた。計画を承認する際に検討する事項は、この船が海を汚染するか否かであると いう。

この長さ64フィートのフェリーは、火曜日にボールド・ヘッド島(注、「はげ頭島」の意)の南港を出港した直後に座礁した。少なくとも 30人がフェリーに乗船しており、14人が近くの病院に搬送された。

沿岸警備隊の調査官が、この衝突の原因を捜査中。(WBTW - Myrtle Beach and Florence SC: Dec 19, 2013 9:32 AM)

ロッテルダム:ヨーロッパで最も大胆不敵な都市は廃墟から未だに成長中(オランダ)

ナチス・ドイツの電撃戦後のロッテルダム市中心部の写真は、第二次世界大戦の結果として衝撃的なものという他はない。この地域は、オラ ンダをドイツに服従させようと強いた破壊的な攻撃の中で、殆ど完璧に、跡形もなく破壊されていた。

ユトレヒトという他のオランダの都市を破壊するとの脅迫を行っていたHitlerには、この代替手段は危険なものだった。

こうした侵略による廃墟から、多くの歴史ある近隣の都市とは全く違う都市が成長した。ここでは全くの白紙の気風が、恐らくはヨーロッパ には不釣合いな大胆な建築を許すこととなった。

ヨーロッパ最初の歩行者専用買物区域であるLijnbaanから始めると、60年前、この都市では、ずんぐりした平底舟が行き交うムー ズ川沿いの土地の多くが、爆撃を避けることができた多くのオランダの都市とは極めて対照的に、遊び場に設計されたのだった。

斜めに傾いた立方体の家屋、一連の階段のある公共図書館、際立って赤いLuxor劇場、そして潜水艦の潜望鏡に似た素晴らしい Scheepvaart- en Transport College (Shipping and Transport College)(=海運・輸送大学) が少なからず挙げられる。

著名な英国人建築家のLord Fosterによる2001年のWorld Port Centreから遠くない、印象的な左右不釣合いな1997年のErasmus Bridgeの近くで、ロッテルダムの正に建築の大スターであるRem Koolhaasは最近、De Rotterdamという巨大な事務所と宅地造成で忙しい。これは、ぴったり合っていない一連の長方形からなるものだ。この事業の経済性には、ロッテルダムが事業所用建物 の空室率が高かったことから疑問があったが、世界最高の設計者の遊び場にしようとするこの都市の意欲を揺るがすものではなかった。(中 略)

ロッテルダムには多くの最先端を行く意匠がある一方で、港湾地区には郷愁を呼び起こす僅かなものもある。

1901年に遡る大昔のHotel New Yorkという建物は、Holland Amerika Lijn、つまりHolland America Lineという会社の本社として使われていたときの会社の名前を未だに持っている。

いみじくも水辺から鳴り響いて来る過去は、Holland Amerika Lijnの引退した定期船、SS Rotterdamであり、半世紀前に遡る外洋航海の優雅さの典型である。

流線型で、伝統的な煙突がないという特徴のあるSS Rotterdamは、伝統的な遠洋定期船の時代が終わり、クルーズ船の時代が始まった時代に建造されたものだ。

La Grande Dameという愛称のつけられた本船は、254床の四星ホテルであり、今年初めにHotel New Yorkの所有者であるWestCord hotelsにより買収された。この海事史の中にあるダブル・ルームは、一晩70ユーロぽっきりであり、独特の舞台と提供するものとしては、お値打ちのようだ。泊り客でな い者は、船内をぶらつくことが許されており、売店を冷やかし、洋上の生活がどんなものかを想像しながら木甲板を散歩することができる。

SS Rotterdamは楽しいものだとは言え、この都市は実に革新的であり、この気風は住宅地区にまで及ぶ。

オランダ人がペダル・パワー(注、自転車)が好みであることと足並みをそろえて、この都市を横断する自転車用の通路があるが、恐らくは 更に注目すべきものは、住宅地区では乗用車よりも歩行者が優先の設計になっていることだ。これは、例えばしかるべき地域で道路を通行止め することが可能であり、この配置と設計は、運転者が道路を自分のものにしていると感じないようにすることに狙いがある。

これは、ロッテルダムで見つけることのできる前向き志向の多くの例の一つに過ぎない。

この都市は、アムステルダムの運河の魅力からは程遠いが、魅力的な独自のものを持っているのだ。(Prague Post: 19 December 2013)

猛烈な嵐がクリスマスのフェリーを直撃(英国)

祭りの期間中に猛烈な嵐が予想されることから、多くの島民がクリスマスの旅行の混乱に直面することとなる。

Condorは、今日(土曜日)のウェイマスとの間を行き来する高速フェリーを強風と時化のために運休した。日曜日の運航は行われるも のと見られているが、遅れが予想される。月曜日の高速フェリーの運航も中止となった。

英国とチャンネル諸島間の在来型の遅いフェリーは、予定通り運航されるものと見られている。(Jersey Evening Post: Saturday 21st December 2013, 6:04AM GMT)

ロベン島の2600万ランドのフェリーは乾船渠に入渠(南アフリカ)

ケープ・タウン発。一年で最も観光客で混雑する時期に、主要フェリーが運休し、Robben Island Museumでは、この歴史的な島に訪問者を輸送するために個人所有の船を傭船することを強いられている。

300座席あるSikhululekileというフェリーは、12月6日以来、機関不調のため、テーブル湾を横断運航していない、と Robben Island Museumのsenior manager(=上席支配人)Molefe Mabeは昨日、確認した。

いつ復帰して運航するものと見られるかという問いに対し、自分は「not in a position to say(=言うべき立場ではない)」と答えた。

Sikhululekileの運休に伴い、同博物館ではSea Princess、Tigger 2、Nauticat、Condorといった船を傭船している。

DiasやSusan Krugerといった2隻の小型老朽フェリーも使っている。両船とも、Sikhululekileよりは、島に到達するに時間がかかる。

2600万ランドのSikhululekileは、2008年2月に就航し、以来、定期的に運休してきた。

Arts and Culture Minister(=人文・文化大臣)のPaul Mashatileによる議会答弁によると、2012年・13年会計年度において総額3,294,000ランドが修理費に使われたという。更に同時期、Diasの修理に 775,000ランドが使われている。(後略)(Independent Online: December 22 2013 at 12:33pm)

Costaのクルーズ船が、初めてアブ・ダビに寄港(アラブ首長国連邦)

クルーズ船「MV Costa Fortuna」が、アブ・ダビを初めて訪問し、暖かい歓迎を受けた。2014年3月まで週1回の定期寄港を行うこととなる。

Abu Dhabi Ports Company(=アブ・ダビ港湾会社)(ADPC)のActing CEO(=最高経営責任者代理)のMohamed Juma Al Shamisiが記念の盾をCaptain(=船長)のMassimo Garabarnioに手渡し、正式に本船の同市への最初の寄港を記念した。

船主のCosta Cruisesは、「Costa Fortuna」は乗客2,720人と船員1,027人を乗せていると話している。この長さ273メートルの船の巡航速力は20ノットで、102,587総トン。本船は かってイタリアと南北アメリカを結んでいた華やかだった伝説の遠洋定期船を賛辞するものとして設計された。

ペルシャ湾とオマーン湾を行く8日間クルーズの他の寄港地は、ドバイ、カサフ、マスカット、フジャイラ・コー・ファカンとなっている。 (MarineLink.com: Sunday, December 22, 2013)

フェリーの沈没事故で何百人も助かる(ソロモン諸島)

ソロモン諸島の当局者は、400人近い人を乗せたフェリーが沈没したが、幸いにも誰も死ななかったと話している。

Francis Gerenaは金曜日の午後、389人を乗せてホニアラを出発して、北マリアナに向った。災害担当官は、首都北部のフロリダ諸島沖で沈没したと話している。

災害管理事務所所長であるLoti Yatesは、Pacific Beat紙に対し、このフェリーは過積載で出港しないように命じられていたと語った。

「私としては、出港するなと命じられたときに船から降りない人は、全く常識外れだと思うのですよ。」と語った。

Yates氏は、犠牲者が出なかったのは本当に幸運だったと語った。(後略)(Solomon Times Online: Monday, 23 December 2013 9:07 AM)

船客が船外に飛び降り、遺体が収容(オーストラリア・ニュージーランド)

ウェスタン・オーストラリア州警察は、ヌーメアに向っていたクルーズ船から転落した男性の死を捜査している。

この男性が死亡した際に、Rhapsody of the Seasで少なくとも1人のニュー・ジーランド人がクルーズしていたが、この男性を知らないし、船外に転落したのを見ていないという。

男性はウェスタン・オーストラリア州の居住者で、ブリスベンから約550キロメートル東で、土曜日の午前2時頃、船外に転落した。目撃 者が船員に通報し、救命浮輪と発炎筒を海に投げた。

船は旋回して、救命船が降ろされた。クィーンズランド州政府の航空機と近くにいたPacific Pearlという船の支援を受けて初期捜索が行われ、男性の遺体は7時間後に見つかり、収容された。合衆国に本拠を置くクルーズ定期船会社、Royal Caribbean Internationalに所有されている本船は、シドニーに戻るものと見られている。

オーストラリアのMaritime Safety Authority(=海上安全局)の当局者は、Herald紙に対し、ニュー・サウス・ウェールズ州警察が、死亡した男性がウェスタン・オーストラリア州出身であること を確認したことに言及したが、それ以上は論評しなかった。

事件は公海上で発したものであることから、この男性の地元警察は、現在、捜査を引き継ぐこととなっているという。

あるニュー・ジーランド人女性がこのクルーズに参加しており、昨日、この死亡事故について父親に連絡を取っていた。(New Zealand Herald: 5:30 AM Monday Dec 23, 2013)

新フェリーは液化天然ガスを使用することに(カナダ)

BC Ferriesは3隻の中級フェリーの建造で、造船業者5社に見積依頼書(RFP) を送った。

パウエルリバー―コモックス航路の定期船、船齢48年のQueen of Burnabyと、Tsawwassen―サザン・ガルフ諸島間を結ぶ船齢49年のQueen of Nanaimoが代替されることとなる。

事前資格審査の応募に応じたのは、9社の造船所。RFP(=見積依頼書)は、次の会社に送られた。ノルウェーの Fiskerstrand BLRT AS、ドイツのFlensburger Schiffbau-Gesellschaft mbH & Co. KG、ポーランドのRemontowa Shipbuilding S.A.、カナダのSeaspan Vancouver Shipyards Co. Ltd.、そしてトルコのSefine Shipyard。

3隻の新フェリーのうち2隻は、車両145台と、乗客と船員を600人まで輸送することができる。3隻目の船は、車両125台と乗客と 船員を600人まで輸送することができるが、サザン・ガルフ諸島で増便と船隊内での修理時の予備のために建造されている。(中略)

BC Ferriesは、この新船は液化天然ガス(LNG)か、舶用ディーゼル油のいずれかで運航するよう設計することを条件としている。BC Ferriesは、LNG使用に関連する資本費用の増加を相殺すべく、奨励計画の下で資金の調達を求めている。(中略)

RFP(=見積依頼書)は、2014年2月末に締め切られる。BC Ferriesは、2014年春に落札者と契約を締結する見込み。2隻の車両145台のフェリーは2016年に就航し、車両125台のフェリーは2017年に就航する見込 みだ。(Coast Reporter: December 23, 2013)

QE2の再設計で評決はまだ(中国)

ニューヨークの会社であるBG Studioを含む7社の設計会社は、伝説の遠洋定期船のQueen Elizabeth II (QE2)の内装の再設計で、未だにその選定を争っている。

今年初め、この船を所有するQE2 Holdingsは、この元Cunardの定期船を豪華洋上ホテルに改造すると発表した。ここでは内装の意匠の新しい提案を内装会社に呼びかけ、そのウェブサイト上におい て、Benoy、BG Studio、Dsign Vertti Kivi、Jerde、Ong & Ong、Santarossa、そしてWilson Associatesの7社の意匠の入札を掲載していた。

過去数ヶ月に亘って、一般大衆は好みの意匠に投票していた。QE2 Holdingsのウェブサイトによると、当選者は2013年12月15日に発表されることになっていたが、発表は未だなされておらず、依然として評決が行われているよう だ。

Cosco Shipyard Groupが、中国の浙江(=チョーチアン)省チョウシャンの造船所で、この改装事業を手がけることとなっている。作業には、900室以上の船室を60平方メートルから 150平方メートルの範囲の400室の豪華スィートに改造することが含まれており、2015年に竣工するものと見られている。(後略) (Cruise and Ferry: 24 December 2013)

身動きが取れないロシアのクルーズ船の冷たいクリスマス (オーストラリア・ロシア)

12月25日、モスクワ発。74人の船員・乗客を乗せたロシアのクルーズ定期船が、南極沿岸に流れ出た氷で身動きが取れなくなり、冷え 冷えとしたクリスマスに直面している、とAustralian Associated Press(=オーストラリアAP通信)が水曜日に報じた。

Akademik Shokalskiyに乗船している者は全員確認が取れており、怪我人はいない、とAustralian Maritime Safety Authority(=オーストラリア海上安全局)の代表は語った。

船は同局に遭難信号を送って、この状況を伝えていた。3隻の砕氷船が、この立ち往生している船を救助するために派遣されたが、近くに到 着するのには少なくとも2日間はかかる、と同局は話した。

Academic Shokalskiyに乗船している科学者と観光客の一行は、101年前の有名なAustralasian Antarctic Expedition(=オーストラレーシア南極探検隊)の足取りを辿っていた。旅行代理店のExpeditions Onlineのウェブサイトによると、観光客1人当たりの料金は15,000ドルだった。

1982年に、南極調査用にソビエト連邦向けにフィンランドの造船所で建造された本船は、この旅行代理店によると「fully ice-strengthened(=完全耐氷)」であるとされている。オーストラリアの会社、Aurora Expeditionsに傭船されている本船は、ロシア政府の保有で、ウラジオストクを本拠地にしている。

英国のメディア、The Guardian紙の2人の記者が、この1ヶ月に亘る探検に同行している。旅行ブログのAntarctica Liveには、12月9日にこの探検が始まって以来、多くの投稿がなされていた。しかし遭難信号が送られてからは、更新されていない。 (RIA Novosti: 12:21 25/12/2013)

Brittany Ferries、LNG燃料フェリー発注へ(フランス)

2013年12月26日、フランスのロスコフにあるBrittany Ferriesの本店では、今月初め、世界最大のLNG燃料フェリーの建造に向け、サン・ナゼールの造船業者、STX Franceとの間で契約を「about to sign(=正に署名しようとしている)」と語った。

Brittany Ferries supervisory council(=監督評議会)のpresident(=社長)であるJean-Marc Roueは、重質油に対するMARPOL(=海洋汚染防止条約)の規制が2015年1月1日から発効することから、Brittany Ferriesではこの新しいフェリーの引渡し日が2017年になるものと見ていると話している。

このフェリーは、旅客船向けにSTX Franceが開発しているガス推進システムであるサン・ナゼール造船所のPegasis (Power Efficient Gas Innovation Ship)(注、「高効率ガス革新船」の意)事業の下で研究されている。

最初の発表は、2011年3月に遡る。当時、Brittany Ferriesは、この船は高効率の電力推進システムを組み合わせた二元燃料機関により、現在のフェリーとの比較で、エネルギー効率と二酸化炭素排出量を15-20パーセ ントにまで逓減でき、窒素酸化物や硫黄酸化物の排出は完全になくなると話していた。

その後、Brittany Ferriesは、「進んだ船体設計の他、構造はより軽い複合材と高力価接着剤を使用する」として、この船は、乗客2,400人、乗用車650台、トラック40台を収容 し、最高速力25ノットのものになると話していた。

STX Franceのウェブサイトに掲載されている概念図のようなものが、Brittany Ferriesの新船になるものと思われる。(Marine Log: DECEMBER 26, 2013)

バングラデシュの造船所がニュー・ジーランドの旅客船を受注(バングラデシュ・ニュージーランド)

バングラデシュの造船業界は、ニュー・ジーランドからの新注文を確保して、太平洋に第一歩を踏み出した。Western Marine Shipyardは、New Zealand Ministry of Foreign Affairs and Trade(=ニュー・ジーランド外務貿易省)との間で、新しいUnrestricted International(=無制限国際)SOLAS(=海上における人命の安全のための国際条約)旅客船の建造で、契約に署名した。

本船は、南太平洋のニュー・ジーランド非自治地域であるトケラウ向けに建造される。Administration of Tokelau(=トケラウ行政府)は、本船をトケラウ諸島からサモア諸島に旅客を輸送するために使用するが、この航海は数日かかる。この事業の契約価値は660万ドル で、この造船所では、2014年12月までにこの事業を竣工させる見込みだ。

この契約は、バングラデシュの造船所にとっては、太平洋で航海する様に設計される船を初めて輸出することとなる。英国のLloyd’s Register船級により建造され、洋上でのあらゆる可能性を考慮して、最高水準の安全対策が取られることとなる。本船は、乗客60人 の収容力を擁し、加えて貨物と必需品を50トン積載できるものとなる。

海面状態と航続時間を考慮し、本船の建造においては、乗客の快適さは最優先事項となる。この長さ43メートルの船は、24の二段ベッ ド、16席のリクライニング・シート、子供の遊戯区画、乗客用の無蓋甲板区画、病室、12人の船員用の快適な宿泊施設を備えた、乗客に とって最大限快適なものとなるよう、ゆったりとしたものとなる。

本船はまた、2個の冷蔵コンテナを含む10フィート・コンテナを5個輸送することができるものとなる。荷役のためのクレーンも、1基備 えられる。環境配慮も、本船にとっては最大の関心事となっている。そのため、現代科学技術が燃料燃焼を最小限にするために使用されること となる。したがって、こうした新造契約の達成は、造船業界に新次元をもたらすものとなった。(The Maritime Executive: December 27, 2013)

DFDSのフェリー、KING SEAWAYSで放火?(デンマーク・英国)

DFDSのフェリー、KING SEAWAYS(元NILS HOLGERSOON、VAL DE LOIRE、KING OF SCANDINAVIA)が、昨夜、英国のノース・シールズをオランダのアムステルダムに向け出発したが、現地時間の午後10時45分頃、陸から30マイルあまりの海域で 旅客室から出火した。

DFDS Seawaysの広報担当者(注、女性)は、乗客946人と、船員127人がこの31,360総トンのクルーズ・フェリーに乗船していたと語った。乗客15人と船員8人 が、煙に関連する傷害を負ったと伝えられている。7人の船員と乗客が煙の吸入のため、ヘリコプターで英国の病院に搬送された。船は、今朝 の早い時間に到着すべく、港に戻った。

乗客2人が、放火の疑いで逮捕されている。(Maritime Matters: Posted on Sunday, December 29, 2013)

クルーズ船客が行方不明(プエルト・リコ)

プエルト・リコ、サン・ファン発。United States (US) Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、プエルト・リコの離島沖を航行中にRoyal Caribbean Cruisesの船から合衆国の本土側に飛び降りたカナダ人客を、日曜日に捜索していた。

日曜日の声明文において、沿岸警備隊は、行方不明の男性は家族と共に7泊のカリブ海クルーズの最後の晩を過ごしていたカナダ国籍の26 歳のTien Phuoc Nguyenであると断定した。居住地については、直ちには公表されなかった。

男性は、Adventures of the Seasがプエルト・リコとドミニカ共和国の間を時化の中、岩だらけの無人島であるモナ島の東を通過中の土曜日の晩に、他の乗客から船外に飛び降りるところを最後に目撃さ れていた。

日曜日、Royal Caribbeanの広報担当者(注、女性)のCynthia Martinezは、船長は、土曜日の晩に乗客が男性が船外に飛び降りたと通報したのを受けて、直ちにクルーズ船を停船させて反転し、地元当局に通報したと語った。日曜日 の電子メールにおいて、Martinezは、この事件の映像は船のカメラによっても捉えられていたと語った。

沿岸警備隊は、この行方不明の乗客を探すためにヘリコプター(注、複数)と警備艇(注、1隻)を配置したが、男性の姿は見つかっていな い。

FBIは、男性が飛び降りるに至った状況を捜査しているところだ。

合衆国沿岸警備隊が日曜日の朝、捜索の管轄を引き継ぎ、クルーズ船はプエルト・リコの首都サン・ファンへの旅行を再開した。 Martinezによると、Royal Caribbeanのチームが、Nguyenの家族の支援をしているという。

このRoyal Caribbeanの船は、男性が船外に飛び降りたとき、7泊旅行を終えてサン・ファンに戻るところだった。(Jamaica Gleaner: Tuesday December 31, 2013)