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2015年2月

2015年2月の海外旅客船情報

クルーズ客船会社Grand Celebration、パーム・ビーチ港で前途多難な船出(米国)

フロリダ州リビエラ・ビーチ発。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)によると、パーム・ビーチ港から今日、最初の航海に出ることになっていたGrand Celebrationという船は、今日、航海に出ないという。

1,000人近い乗客が、今夜6時に、グランド・バハマ島に向けて出発する予定だった。

当局者は、本船は合衆国沿岸警備隊の許可を得られなかったと話している。Grand Celebrationというクルーズ客船会社の広報担当者であるGlenn Ryersonは、次のように話した。

「Bahamas Paradiseクルーズは、本日、PA system(=拡声装置)が作動しておらず、午後5時までに作動しないことが明らかになったために運休となりました。乗客は、計画変更して追加の無料クルーズに参加する か、返金を受けることが可能です。当クルーズ客船会社としては、このような状況を残念に思い、本日の乗客には謝罪いたします。」

イラついた数百人の乗客が、この船に乗船できることを期待して、数時間も並んで待っていた。乗客らは駐車場ビルから車を取り返すのに約 30分もかかることから、待ち続けていた。

Ryersonは、Grand Celebrationは火曜日に航海し、計画変更したい乗客は、その時か、それ以降の日時に航海することができると話している。また乗客は、返金を求めて直ちに電話する こともできると付け加えた。Celebrationでのクルーズを再予約するならば、無料で追加のCelebrationのクルーズをす ることになると話している。

RyersonはNewsChannel 5(注、テレビ局)に対し、このクルーズの中止のためにホテルを予約することを余儀なくされた人には補償すると話した。(WPTV Webteam: 4:12 PM, Feb 1, 2015)

沿岸警備隊はテキサス州ガルベストン沖のクルーズ船から病気の乗客を空輸(米国)

ヒューストン発。Carnivalのクルーズ船の病気の乗客は、Coast Guard(=沿岸警備隊)のヘリコプターが病院に空輸後、安定した容態だ。

沿岸警備隊は日曜日、土曜日の晩に51歳の女性がCarnivalの船、Magicで呼吸障害となっているとの連絡を受けた。当局は、 ヘリコプター1機を土曜日の晩にガルベストン沖180マイル以上にいた船に派遣した。

ヘリコプターは女性と船内看護師を吊り上げ、ガルベストンに空輸し、そこで女性は治療を受けている。(Minneapolis Star Tribune: February 1, 2015 -9:10 PM)

強風の中、イスタンブールの航空機とフェリーは運休(トルコ)

イスタンブールのフェリーは、西トルコを強風が襲い続けていることから2日目も運休となった。風速は、時速100キロメートルにまでな るものと見られている。

Turkish Airlines(=トルコ航空)の航空機も、運休したままになっている。この航空会社は、国内便と国際便、合せて322便の運航を取り止めていた。イスタンブールの多く の海上バスは運休している。

北エーゲ海のギョクチェアダ島とボズジャーダ島へのフェリーも影響を受けており、同島へ向うフェリー便は運休している。

風は、西トルコでも影響を与え続けている。ブルサ県では風速時速90キロメートルを記録し、巨大フットボール・スタジアム(注、サッ カー場)の建設現場でクレーンが倒壊し、タクシーを押し潰して運転手が死亡した。

この事故により、ブルサ―イズミル間の幹線道路が4時間に亘って不通となった。(BGNNews.com: Feb 1, 2015)

マージー川フェリーはSir Peter Blakeの芸術作品となる(英国)

マージー川フェリーは、空前絶後の最も有名なアルバム・カバーの1つであるSgt Peppers Lonely Hearts Club Band(=サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド、注、1967年発売のThe Beatlesのアルバム)を作ったSir Peter Blakeによる水上芸術品となることになった。

きらびやかな色彩と色鮮やかな模様のポップ・アーティストの商標を法人化したEverybody Razzle Dazzleが、芸術家らが大きさや船級を誤魔化すためにぎざぎざの線を船体に描いた際には、元の第一次世界大戦時の迷彩艦を思い出させることとなる。

Blakeが大変身させるフェリーSnowdrop(注、「ユキノハナ」の意、「憲兵」の意もある)は2016年暮れまでこの場所に留 まり、本船は第一次世界大戦当時のマージー川の海事史に関する展示会を実施することになる。第一次世界大戦ではゼーブルージュへの奇襲の ため、2隻のフェリーが軍隊輸送船として徴用された。1932年生まれのBlakeは、RAF(=英国空軍)に徴兵された期間中に、リバ プールを初めて訪れている。

この事業は、the 14-18 Now Centenary Art事業の一環。(The Guardian: Monday 2 February 2015 00.01 GMT)

Interislanderのフェリー復活(ニュー・ジーランド)

週末にはウェリントンで機関士が船首扉の施錠・開錠で苦労し、Kaitakiにはちょっとした問題が発生したものの、クック海峡の Insterislanderのフェリーは今日、通常運航を再開した。

多くの家族連れなど、乗客数百人と乗用車が、ウェリントンとピクトンで船首扉の問題のために待たされて遅延し、学校の休みの最終日が変 更となった。

フェリーは、予定よりも4時間遅れでウェリントンを出発し、その後、時間の遅れを取り戻すことができた。ウェリントンへの復航は166 人の乗客を乗せて、午後5時少し前にピクトンを出航した。450人の乗客が、ピクトン発の午後1時15分のKaitakiの便を予約して いた。ArahuraとAratereが、約300人余計に乗客を引き受けることができた。

「弊社では、この遅延により、弊社のお客様に欲求不満が生じたことを認識しており、混乱が生じたことを謝罪いたします。」と acting General Manager Interislander(=Interislander部長代理)のRoss Allenは話した。

Interislanderに予約した乗客は、休暇シーズンにおいては4年間で最高で、この運航でワイタンギは週末賑わった。

Interislanderのフェリーは、2014年12月24日から2015年1月19日までの間に、予定されていた全ての航海を 100パーセント運航した3隻のフェリーにより、128,279人の乗客と33,174台の乗用車を運んだという。加えて、これらフェ リーは4762台の貨物車両を運んだ。

12月24日から1月19日までの間には、3隻のフェリーによる合計367回の航海が予定されていて、Arahuraはクック海峡を 142回、Aratereは147回、Kaitakiは78回横断した。(Stuff.co.nz: Last updated 10:31, February 2 2015)

Grandeur of the Seas、医学的緊急事態のためボルチモアに早く戻る(米国)

ボルチモアに接岸するクルーズ定期船の約193人の乗客と9人の船員が、洋上で胃腸病に襲われ、他に1人、医学的緊急事態に至った乗客 がいたことから、船は早期にボルチモアに引き返すことが余儀なくされた。

この船は1月24日土曜日にボルチモアを出発し、2月3日火曜日の午後7時に戻る予定だった。

Royal Caribbean Cruisesの広報担当者(注、女性)のCynthia Martinezによると、Royal Caribbean Cruisesの船であるGrandeur of the Seasは、乗客の1人が陸上にある医療施設での治療を要することになったため、速力を上げて1日繰り上げてボルチモアに戻らざるを得なくなったという。(中略)

2014年の3月と4月に、Grandeur of the Seasの約200人の乗客が、ボルチモア発の連続した航海で、ノロウイルスに襲われている。

ボルチモアから出発した直近の旅行では、Grandeur of the Seasは、メキシコのコスメル、ジョージタウン、グランド・ケイマン島、ジャマイカのファルマスに寄港した、とMartinezは話した。(ABC2 News: 6:02 PM, Feb 2, 2015)

8人のスウェーデン人がフェリーでの「輪姦」で取り調べ(フィンランド・スウェーデン)

フィンランド警察は、ある女性が週末、フィンランド領海内のViking Lineのフェリーで輪姦されたとの訴えに基づき、8人のスウェーデン人男性を取り調べた。容疑者のうち4人が、月曜日の午後の時点で勾留中となっている。

この申し立てられた暴行は、ストックホルムからフィンランドのトウゥルク港に向って航行中の1泊フェリー、Amorellaで土曜日に 発生したもので、スウェーデン人や宴会を楽しむ観光客を惹き付ける人気の航路であり、横断航路のいくつかでは、免税のアルコールを楽しむ ことができるものとされている。

5人はその後、フィンランドのオーボで逮捕され、1人はマリエハムンで追跡された上で逮捕され、他に2人は何とかしてストックホルムに 戻ったものの、日曜日に逮捕された。

月曜日の午後までに、容疑者のうち3人がフィンランドで勾留され、1人は未だにストックホルムで取調べ中だった。他の4人の容疑者は釈 放されたが、この事件について「dismissed(=免責された)」わけではない、と警察広報官のKjell Lindgrenは、The Local紙に語った。

「現在の大仕事は、証拠のビデオと目撃証言の収集です。」と付け加えた。

容疑者らは、この男性の一団の1人によって船室内に接近されたと話している女性(45)を輪姦した件で告訴されている。

スウェーデンの新聞、Aftonbladetに語った目撃者によると、この横断航海は「messy(=だらしのないもの)」で、多くの 乗客は夜早くから、このフェリーのディスコで酒を飲み、徹底的な喧嘩をしており、職員らが秩序を回復するよう呼びかけていたという。

ある旅行者は同紙に対して、被害者が半ば裸で「in a shocked state(=衝撃を受けた状態で)」廊下に座っているのを見たと語った。

別の目撃者は、この女性を十分に世話をし、あるいは気遣っているように見えるほど十分素早く対応しなかったことを示唆し、警備員の女性 に対する扱いを批判していた。(中略)

この会社は、他にも強姦や性的暴行により、近年、新聞の大見出しを飾ってきたスカンジナビアの多くのクルーズ運航事業者の1社。

2010年、この地域を旅行した38人のフェリー客が強姦を申し立てており、2006年の2倍の件数になっている。

それ以来、犯罪傾向をより明らかにするため、警察が大手フェリー会社における暴行についての情報を共有するための努力を重ねていること が知られるようになってきている。

スウェーデンのMinistry for Foreign Affairs(=外務省)の広報官は、The Local紙に対して、この最新の輪姦の申し立てについては承知しているが、この申し立てはフィンランド警察の問題だと話した。

一方、スウェーデンは、外国で自国民が逮捕された場合は、しばしば領事館が援助している。Nordic cooperation agreement(=ノルディック共助協定)は、ノルウェー、デンマーク、あるいはフィンランドでの犯罪が告訴される限り、これは領事館が援助する場合にはあたらないと している。(The Local.se: 02 Feb 2015 14:33 GMT+01:00)

ホリーヘッドからアイルランドへのStena Lineの高速フェリー運航は乗客数が90%減少して廃止に(アイルランド・英国)

ホリーヘッドからアイルランドに向うStena LineのHSS Explorerの高速フェリー運航は、廃止になる。

この高速フェリー運航は、アングルシー島からダン・レアラ港に行くもので、燃料価格が悪循環に陥ってから数年間というもの、危機に晒さ れてきたもので、乗客1,600人乗りの運航は、徐々に実現不能のものになっていた。

Stenaは当初、2008年に毎日2便だったのをたったの1便に減らし、その後、閑散期の運航のため、2010年に小型の乗客600 人乗りのStena Express (Lynx) を投入した。4年前、Stena Lineは、アイリッシュ海を2時間ばかりで横断するHSS Explorerは9月から4月まで船渠に留まることになると発表した。近年は、夏季とクリスマスに運航してきたが、昨年、このクリスマス運航は削減された。

水曜日、Stenaは、ホリーヘッドからダブリン港への運航の整理統合を発表した。同社は、ダブリン港での既存のフェリー運航を拡大す ることに専念するが、同時にダン・レアラ港からのHSS Stena Explorerの運航から撤退することを確認した。

Stena LineのRoute Manager for Irish Sea South(=南部アイリッシュ海航路支配人)であるIan Daviesは、次のように話した。

「約10マイル離れている2つの運航があり、弊社では、弊社のお客様が現在及び将来必要とする最善の運航に関連して判断をする必要があ り、その運航がダブリン港であることになりました。」

「Stena Lineでは、1995年以来、HSS Stena Explorerをダン・レアラに運航してきており、その間、本船は旅客、乗用車、そしてコーチ(=長距離バス)を混載して輸送して参りました。」

「ダン・レアラ便は導入後、数年間は成功し、1998年の絶頂期においては、年間170万人以上の乗客を輸送いたしました。」

「しかしながら「duty free(=免税)」販売からの撤退以降、旅客と乗用車の数は劇的に減少し、2014年までにダン・レアラ港に旅行したフェリー客は200,000人未満となりました。」

「これは90%以上の減少ということを意味しており、航路は維持し得ないものとなったのです。」(後略)(WalesOnline: 12:20, 4 February 2015)

昨年、日本への外国人クルーズ観光客が倍増(日本)

東京発。the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism(=国土交通省)によると、クルーズ船で日本に到着した外国人観光客数が、2014年に400,000人以上に達し、2013年よりも倍増したという。

日本は2014年に1,203回のクルーズ船の寄港を受け容れたが、これは新たなる記録的な多さであり、うち654回の寄港が、外国の クルーズ船によるものだった。

政府は、日本を訪問する単独の国としては中国が最大であることから、中国人訪問者に対する短期滞在査証の規制を緩和する。

日中間のクルーズ船運航の増加により、中国人訪問者は2014年に83%増加して240万人となった。

政府は、2020年までに100万人のクルーズ観光客を惹き付けるべく、新たな目標を設定している。(Asia Cruise News: 05/02/15)

Costa GroupはBuhdy Bokを昇進させる(中国)

シンガポール発。Costa Groupの最高経営責任者、Michael Thammは、前のsenior vice president Asia Pacific & China(=Asia Pacific & China上席副部長)のBuhdy Bokが、Costa Asia, Costa Cruises Pacific & Chinaのpresident(=社長)に昇進したと発表した。

「この昇進は、とりわけ中国に特化して急速に成長しているアジア市場におけるCosta Groupの拡大強化を反映するものである。」と発表において同社は述べた。

「新しい地位に就いたBuhdyにお祝いを申し上げると共に、アジアで弊社が集中的に更なる拡大をする上で、彼と仕事をすることを楽し みにしております。この任命は、弊社がCosta Asia商標を強化し、弊社の世界的な活動、とりわめアジアにおける発展を支えることになります。」とThammは語った。(Asia Cruise News: 05/02/15)

日本当局者、NetanyahuにAdelsonのカジノに特権を与えるよう要請されたと話す(日本・イスラエル)

今日、Haaretz紙は、正確に1年前の2014年2月に、Sheldon Adelsonが所有するLas Vegas Sands Corp.が、東京でメディアに劇的な発表をしたと報じた。同社は、市場価値の点で世界最大の賭博会社であると考えられているが、世界第二のカジノ市場になることを期待 し、日本に100億ドルの投資を行う意向を発表したのだった。

Haaretz紙によると、Benjamin Netanyahuが日本に「economic work visit(=経済的作業訪問)」で訪れた3ヵ月後に、日本政府高官に対し、Sheldon Adelsonのカジノに法的な特権を与えるよう要請したという。この高官は、異例の要請に衝撃を受け、手に負えず拒絶した。あまりにも驚いたことから、その訪問期間中 に、同僚にこのイスラエルの首相の要請について話したのだった。(Casino City Times: 5 February 2015)

Pieter Schelteは改名(ドイツ)

Allseas Groupは、SchelteのNazi(=ナチ)の過去に対する一般大衆の怒りを受けて、巨大船、Pieter Schelteの名称を変更することに決定した。TradeWindsに提供された電子メールでの声明の中で、同社は次のように述べていた。

「この数日間に現れた広範に亘る反響の結果、Allseas Groupのpresident(=社長)、Edward Heeremaは、Pieter Schelteという船の名前は変更することを発表しました。」「どなたをも怒らせる意図は決してございません。」

一般大衆の抗議は、この巨大403,342総トン船が、建造工事の最終工程でロッテルダム港に到着した1ヶ月前に始まった。水曜日に論 評を求められたAllseasは、Pieter Schelte Heeremaの戦時中の過去は、彼の家族とその他大勢の人々に対し、苦しみと困難を残していると話した。更に「Edwardは、第二次世界大戦中の自分の父親に対する同 情には、明確に拘わって来なかった。」と付け加えた。

Edward Heeremaは1947年生まれで、父親の死から3年後の1985年に、この会社を設立している。Pieter Schelteという船の工事は2007年に始まり、この事業の総費用は30億ドルに達している。

本船の新しい名称は、数日以内に発表される、とAllseasは話した(TradeWinds: 06 February 2015, 17:01 GM)

チリ海軍、旅客船から120人救助(チリ)

チリ海軍は、プエルト・モントの南西14キロメートルで座礁したSkorpios IIに乗船していた89人の乗客と31人の船員の救助を首尾よく支援した。怪我人の報告はない。乗客の大半は外国人だったが、PSG MicalviでNavy Pier Tenglo(=テングロ海軍埠頭)に移送された。

木曜日の6時46分に、地元管海官庁は、Skorpios IIから、船が6時20分頃、立ち往生したと報告する救難信号を受信した。海軍の哨戒艇と航空機が、直ちに現場に派遣された。当局者は、直ちに洋上に燃料が存在しているこ とを否定した。

この座礁の原因はハッキリしないが、調査中。チリ海軍のFifth Naval Zone(=第五軍区)のCommander in Chief (S)(=最高司令官)のCaptain German Toledoは、次のように語った。

「調査すべき問題ですが、現時点では憶測できません。しかし既にMaritime Fiscalが立ち上げられて、我々は第一歩を踏み出しています。危険は全て制御されています。」

Skorpios IIは、チリのフィヨルドの氷水を巡航するよう設計されており、55室に160人の乗客を収容できる。(The Maritime Executive: 2015-02-06 13:57:49)

ニューヨーク市長、フェリーの更なる役割を見出す(米国)

ニューヨーク発。マンハッタンの摩天楼は、ブルックリンのRed Hook産業地域の波止場からは十分に近いように見える。

しかし限られたバス路線しかなく、最寄に地下鉄の駅もないこの辺鄙な地域の住民にとっては、このほんの数マイルの距離が、1時間以上も 移動時間を要するものとなっている。

New York City Mayor(=ニューヨーク市市長)のBill de Blasioが、彼らやその他、近隣の波止場のニューヨーク人に示した計画というものは、別の選択肢だった。つまり、フェリー運航。

De Blasioは、フェリーが見捨てられている地元民の未来を切り開き、居住する場所としてより魅力的なものとして、2040年までに人口が900万人に達するものと見られ ているこの都市における住宅難を緩和することになることを期待している。

「長年に亘り特定の近隣地域が、その地形故に孤立するという社会通念がありました。」de Blasioは、火曜日のState of the City(=市政)演説において述べた。「フェリーの運航を使って、我々はそれを変えるのです。」

この市長の計画の下で、市は2017年に3航路、2018年には更に2航路を開設することとなるフェリー網に、当初、5500万ドルを 支出することとなる。Lower Manhattan(=ローアー・マンハッタン、注、「マンハッタン島南端部」の意)のフェリー埠頭から乗船して、ニューヨーク港を横断し、有望とされるRed Hook(=レッド・フック)まで、たったの20分となる。(後略)(Boston Globe: February 08, 2015)

今日、最長のクルーズ船が入港(ニュー・ジーランド)

タウランガ港の予定では最大のクルーズ船が、今日の午後6時の出発時に、Mountの麓の小道を行く者に目を見張るような光景を提供す ることとなる。

長さ317メートルのCelebrity Solsticeは、121,878総トンとして登録されているが、Celebrity Cruisesという運航事業者によるSolstice級の船の第1船だ。2008年の就航時においては、これまでに建造された最大のクルーズ船だった。

本船は船員1250人を乗せ、2,850人の利益を生み出す乗客のための寝台を有している。本船は、Royal Caribbean Cruises Ltdが所有している。

現在の航海では、Celebrity Solsticeは今夜、アカロア、ポート・チャルマーズ、フィヨルドランド、そしてベイ・オブ・アイランズに向けて出発する。本船の今月2回目の訪問であり、このクルー ズ船は、2月6日に寄港しており、2015年11月にもう1回やって来るものと見られている。

日曜日に3隻の旅客船が入港し、長さ200メートルのSeabourn Odysseyは、世界最大のクルーズ運航事業者であるCarnival Corporationにより運航されている。290メートルのOosterdamの運航事業者、Holland America lineも、Carnivalの1部門だ。

長さ177メートルのAlbatrosは、日曜日に並んだ3隻の中では最も古いもので、177メートルは最小のものだった。1973年 建造のAlbatrosは、かってRoyal Viking lineの船だったが、現在はPhoenix Reisenが運航している。ドイツ語を話す340人の船員と812人の乗客を乗せている。(SunLive: Posted at 9:35am Monday 09 Feb, 2015)

クルーズ船が風向の変化で岸に流される(ケイマン諸島)

Thomson Dreamというクルーズ船が、月曜日に風向が変わり、船が岸の方に流されて、窮地に立たされた。船長はPort Authority(=港湾局)に援助を要請し、2隻の曳船が同船をより安全な停泊地から引き離すために送られたことを、政府当局は確認した。

英国休暇会社のThomsonによって運航されているこのクルーズ船の代理店であるBodden Shippingは、今日、ジョージ・タウン港では何も衝突せず、何も損傷しなかったと話した。曳船がこの船を動かしたときに何がしかの砂が舞い上がったものの、船を離礁 させるための作業中、かなりの注意を惹くことになった珊瑚礁には損傷はなかった。港では、Maritime Authority(=管海官庁)が検査を行い、船は座礁しなかったことを確認した。(中略)

本船は、月曜日の午後5時15分に無事出発した。(Cayman News Service: 09/02/2015)

カジノ・クルーズ船の博打は破綻(米国)

ウェスト・パーム・ビーチ発。パーム・ビーチ港でのカジノ・クルーズでの賭博は、犠牲の大きな破綻のように見える。

CBS12(注、テレビ局)の取材で、何がカジノ賭博を沈没させ、どうしてこの港では大金を決して見ないことになりそうなのかを調査し た。

港は、Island Breezeの船主から675,000ドルを取り損なうことになりそうだ。

IBI Palm Beachという会社は、昨年11月に破産申請した。破産裁判所での新たな申請において、このLLC(=有限責任会社)は運航を再開するための資金を得ることができず、現 時点においては運航しておらず、運航再開の見込みもないと話していることをCBS12は知った。この動きは、パーム・ビーチ港での賭博船 の終焉の信号となり得るものだ。

管財人が、本船を所有している者を含む資産を調査するため、本件を担当している。港では、ここの所有物が集まるかどうかを見極めるた め、待っているところだ。(WPEC: Monday, February 9 2015, 09:34 PM EST)

州フェリー運航削減が提案される(米国)

ジュノー発。州運輸局は、費用削減の努力の一環として、フェリー運航の減便を提案している。

次の会計年度が始まるのを受けて、同局では、シトカやその他のアラスカ州南東部の共同体に向う主要航路での便数を減らす提案をしてい る。また南東部とプリンス・ウイリアム・サウンド(注、「プリンス・ウイリアム海峡」の意)での高速フェリー便の減便も提案している。こ れは、同局がフェリーを終わらせ、運賃を値上げすることを計画していることから出てきたもの。

同局の広報官、Jeremy Woodrowは、フェリー網の運航予算の大半は、船舶の運航と関係があると話した。電子メールで、土産物店や無料乗船事業の廃止のような他の項目は、削減されるか限られ たサービスに減らしていると話した。

同局の予算は、数百億ドルの財政赤字と奮闘している議員らにより精査されているところだ。(KTUU.com: 06:39 AM AKST Feb 10, 2015)

2人のクルーズ船客がマイアミで入院(米国)

Princess Cruiseの船に乗船していた2人の乗客が、火曜日、カリブ海遊覧中に発病して、マイアミで入院した、と当局者は話した。

この乗客は、Regal Princessに乗船していたもので、日曜日にポート・エバグレーズを出発していた。船は火曜日にポート・マイアミに戻り、そこでこの乗客は降ろされて、Miami- Dade Fire Rescue(=マイアミ・デイド消防隊)の救急車に乗せられた。

クルーズ客船会社の幹部は、病気の原因が何であるかは話しておらず、この2人の乗客の身元も明らかにしなかった。このクルーズは、予定 された旅程を続けることとなる。(NBC 6 South Florida: Published Tuesday, Feb 10, 2015)

財務大臣はピレウスでのCoscoの取引を支援するが、更なる民営化はしない(ギリシャ)

ギリシャのFinance Ministry(=財務省)は火曜日、民営化されることを示唆する報道を受けて、Piraeus Port Authority(=ピレウス港湾局)(OLP)の67パーセントの持分の売却を進める計画を否定した。

しかし同省は、中国の海運王手のCoscoとのコンテナ・ターミナルの既存の取引は「positively inclined(=確実に行いたい)」と強調した。

「Piraeus Port Authorityの民営化についての財務省当局による声明に関する発表に関連し、この個別の問題についての立場というものは、Coscoとの既存の契約を確実に前進させ るということになります。」と大臣は語った。「OLP(=ピレウス港湾局)の問題には言及しておりません。」

この声明は、港湾局の売却は延期し、Coscoとの合意を見直すとするギリシャ政府当局による先の声明に反論するWall Street Journal紙の記事に引き続いて出てきたものだ。

「ピレウスの売却は致します。予定通り進めます。」と財務省高官が、この合衆国の新聞に語ったと伝えられている。

1月27日、海運を所管する次官のThodoris Dritsasは、政府はこの売却を凍結するとReutersに語っていた。

「ピレウス港の過半数の持分は売却しません。」とDritsasはReutersに語っていた。「Coscoとの取引は、ギリシャの 人々の利益のために再検討いたします。」(Kathimerini: Tuesday February 10, 2015 (15:59))

クルーズ船船長に禁錮16年の判決(イタリア)

イタリア、グロッセート発。今日、旅行、観光、クルーズ船業界は、待ち望んでいた有罪判決を得た。イタリアのクルーズ船、Costa Concordiaの船長が、過失致死罪で有罪となり、禁錮16年の判決を受けたのだ。

Captain(=船長)のFrancesco Schettinoは、2012年に船が岩に衝突して32人が死亡した際、舵を取っていた。Schettinoは、定期船を陸地に接近させ過ぎ、その後、乗客と船員がまだ 乗船している船を遺棄したことで告発されていた。

Schettinoは裁判所に対して、船が岩に衝突したジリオ島に接近して航海した理由は、「impress the passengers(=乗客を感動させる)」ためだったとしていたが、容疑を否認し、生贄にされたと言っていた。弁護人は、同船の船員その他の集団的怠慢が、この惨事の 共同責任を負うべきことだと論じていた。

Schettinoは、Judge(=判事)のGiovanni Puliattiがグロッセート市の法廷で判決を朗読する際には、出席していなかった。この54歳は、本判決に対して上訴するものと見られている。 (eTurboNews: Feb 11, 2015)

Gentingの新しいクルーズ船の工事が始まる(ドイツ・中国)

今週、Genting Hong Kongが所有するアジアのクルーズ客船会社、Star Cruises向けの最新船の工事が始まった。

月曜日、ドイツのMeyer Werft造船所で、2016年秋に引き渡す予定のGenting Worldの最初の鋼が切断された。姉妹船は2017年秋の予定。両船とも、アジアで航海する。

Star Cruisesは、この21層甲板船は、それぞれ約4,500人の乗客を収容する能力があると語った。船には、様々な国のアジア料理を提供する夜間露天市場を含む、30以 上の食べ物と飲み物の選択肢がある。

マイアミのRoyal Caribbean CruisesやCarnival Corp.を含む世界中のクルーズ会社は、成長している中産階級を相手に商売すべく、アジアでの存在感を増大させている。

Genting Hong Kongは、Star Cruisesに加えて、マイアミに本拠を置くNorwegian Cruise Line Holdingsの大株主だ。同社は、9月30日現在、Norwegianの普通株の約28パーセントを保有している。 (MiamiHerald.com: 02/11/2015 5:38 PM)

Star WarsはDisney Cruise Linesに乗ってカリブ海に向う(米国)

Darth Vader(=ダース・ベーダー)、Chewbacca(=チューバッカ)、そして仲間たちは、好き嫌いに拘わらず、カリブ海に向かうことになっている。

2016年からDisney Cruise Linesは、Star Wars(=スター・ウォーズ、注、1977年の映画)の英雄や悪党らが初めて正式に登場したのを記念して、Disney Cruise Lineの船で、Star Wars Day at Sea(注、「洋上スター・ウォーズの日」の意)を始める。

Star Wars関連の活動には、Star Wars Rebels(=スター・ウォーズ反乱軍)の他、Jedi Training Academy(=ジェダイ訓練学校)、「they stepped into the Mos Eisley cantina scene(=モス・アイズリーの酒場の場面に足を踏み入れた)」ように感じる出会いのあるナイト・クラブ、―つまりこれは所詮はクルーズだからだ―、更にStar Wars映画の場面が含まれる。

この行事は、2016年1月から4月までの選ばれた日時の、選ばれた西カリブ海航海で、Disney Fantasyというクルーズ船でのみ行われる。(EW Community: February 12 2015 ― 9:08 PM EST)

Bahamas Expressの大型のフェリーAlhucemasがポート・エバグレーズに到着(米国・バハマ)

フェリーのBalearia Alhucemasが今週、フォート・エバグレーズとバハマのフリーポート間で運航を開始するに先立ち、その最終準備としてポート・エバグレーズに到着した。

この乗客1,000人乗りのフェリーは就航に先立って修理した、と木曜日、港湾広報官(注、女性)のEllen Kennedyが確認した。

Alhucemasは、現在Bahamas Expressの航路を運航している小型の乗客463人乗りのフェリー、Pinar del Rioと代替することになっている。この大型船には、船室、酒場、食堂、プール、Wi-Fi(=ワイ・ファイ、注、無線LAN)等がある。ヘリポート、ペット用の犬小屋が あり、126台の乗用車を収容できる。

水曜日の晩の電子メールで、Bahamas Express spokesman(=広報担当者)のHernan Calvoは、月曜日に到着したAlhucemasは、火曜日か木曜日にポート・エバグレーズからの航海を開始すると語った。

Bahamas Expressは、スペインのフェリー会社Balearia Groupと、南フロリダの共同経営者Capo Groupによって経営されている。この高速フェリー運航は、2011年12月にポート・エバグレーズで始まり、週4日、フリーポートに走っている。

2015年第1四半期に、フォート・エバグレーズからナッソーに週3回運航することを追加する計画がある。情報は、ウェブサイトへ。 (Sun Sentinel: Feb 12, 2015)

Cunardのクルーズ船、Queen Elizabethがハワイに寄港(米国)

Cunard Lineが運航しているクルーズ船、MS Queen Elizabethが、金曜日にホノルル港に接岸した。この乗客2,092人乗りの船は、2014年2月に来たのが最後だった。

金曜日の晩に出発して米領サモアのパゴパゴに向かい、マウイ島のラハイナに向う予定。

姉妹船のQueen Victoriaは、2月24日にホノルルにやって来る。最後に諸島(注、ハワイ諸島)に来たのは、2014年3月だった。(Pacific Business News: Feb 13, 2015, 4:53pm HST)

Costa Cruises、失業の懸念に関しイタリアを安心させることを模索(イタリア)

世界最大のクルーズ運航事業者の1部門は、金曜日、運航の何がしかをドイツへ移籍させる計画は、海外に移転することを意味するものでは ないとして、イタリアを安心させることを模索した。

Carnival Corpの一部であるCosta Cruisesは、イタリア北部のジェノバに本拠を置いているが、運輸労働組合のFIT-CISLは、同社が雇用削減に手をつける計画に移行することを懸念している。

組合は、Costa Cruisesの4つの部門をハンブルクに移転させることで、約160人の雇用が失われる結果となることを心配しており、イタリアの運輸大臣Maurizio Lupiは、Costa chief(=社長)のMichael Thammを、ローマでこの件について議論するために招いた。

「弊社は、イタリア国旗を棚引かせている唯一のクルーズ客船会社であり、当地に納税している唯一のクルーズ客船会社であります。弊社 は、ここイタリアに、弊社の心、魂、頭脳を置き続けることになります。」と会談後にThammは記者団に語った。

企業は、イタリアでは触れたくないことである海外で設立するために逃げ出そうとしているように見える。ここイタリアでは、経済は3年半 に亘って成長しておらず、失業率は頑として高いままだ。

Lupiは、この議論により安心したと述べ、Thammに、Costaの事業計画の返上と立案を勧めたと語ったが、組合員は、この論評 で詳細が述べられていないことは、懸念が沈静化しないことを意味すると話した。

「多くのありがたいお言葉があるものの、我々は適切な回答を得ていません。」とFIT-CISLの海運部門のnational coordinator(=全国調整者)Giovanni Olivieriは、組合が参加しなかったこの会談後に語った。

労組員は、ドイツへの何がしかの部門の移転で161人の雇用がどうやら影響を受けることになることを、会社が1月に示したと話してい る。「これが氷山の一角であることを我々は恐れているのです。」とOlivieriは話した。

金曜日に発行されたジェノバに本拠を置く新聞、Il Secolo XIXのインタビューにおいて、Thammは、3,700人のイタリア人がCostaで働いており、この再編で同社従業員の2.5パーセントから3パーセントが影響を受け ることになると話していた。

またThammはインタビューにおいて、Costaは2012年度に「lived through an ugly moment(=厄介な瞬間を乗り切った)」と述べて、行楽の島であるジリオ島の沖で岩に衝突して転覆し、32人が死亡した豪華定期船、Costa Concordiaに言及していた。同船の船長Francesco Schettinoには、水曜日に16年の禁錮刑が言い渡されたが、上訴している。(MarineLink.com: Friday, February 13, 2015, 1:31 PM)

香港のフェリー船長、39人が死亡した2012年の衝突事故で過失致死罪で有罪(中国)

2月14日、香港発。2012年にラマ島沖の海域で、船と激突した旅客フェリーの船長が、39個の過失致死罪の訴因について有罪と なった。この衝突事故は、香港最悪の海難事故の1つと考えられている。

Sea Smoothというフェリーの船長、Lai Sai-mingは、60日間に及ぶ公判で、洋上で他者を危険に晒した点でも有罪となった。終身刑に直面している。別の船の船長のChow Chi-waiも、他者を危険に晒した点で有罪になった。この2人の男には、月曜日に判決が言い渡されることになる。(注、それぞれ 禁錮8年、禁錮9月の刑が言い渡された)

2012年10月1日、Lamma IVという船は、Sea Smoothに衝突されて沈没した。Lamma IVは、中国の国慶節の花火を見物するために島に向う人々を乗せていた。Lamma IVに乗船していた39人全員が死亡した。

公判において2人の船長は、衝突の責任について互いに非難し合っていた。(UPI.com: Feb. 14, 2015 at 8:47 AM)

ムンバイ―ゴア間のクルーズ定期船は今や空虚な夢(インド)

始まる前から、ムンバイ―ゴア間のクルーズ定期船の運航は見捨てられていた。というのは、この航路を運航することに関心を示す民間企業 がなかったからだ。

「ムンバイ―ゴア間の旅客クルーズ計画は、民間の運航事業者から良い反応がなかったことから始まりそうもない。」とMumbai Port Trust (MbPT)のChairman(=会長)、Ravi Parmarは語った。

2013年半ばに、MbPTはMarmugao Port Trustに対して、ムンバイとゴアという2つの人気の観光地の間で人々を輸送する業界人を招く入札を行うことを要請した。

「良い反応はありませんでした。そのため我々が計画したようには進まなかったのです。」とParmarは付け加えた。(中略)

ムンバイ―ゴア間のそうした運航の最後のものは、Konkan ShaktiとKonkan Sevakという2隻の船がいた1991年にまで遡ることができる。しかしこれらの船は軍務のためにスリ・ランカに送られ、それ以来、運航が再開されることは決してなかっ た。片道航海に24時間近くかかったものだった。(Daily News & Analysis: Sunday, 15 February 2015 - 6:15am IST)

ソレント横断、ワイト島フェリー会社、Wightlinkは売却(英国)

ワイト島と本土の間でソレント横断航海を行っているWightlink Ferriesは、売却された。

Balfour Beatty Infrastructure Partners LP (BBIP)が、同社をMacquarie European Infrastructure Fund (MEIF) から購入総額未公表で購入した。Wightlinkは、雇用、価格、航路、あるいは予定には変更はないと話した。

Rail, Maritime and Transport union(=鉄道・海運・運輸組合)(RMT)は、雇用に脅威が生じることにならないか「seek assurances(=約束を求める)」と話した。

2012年、同社は、余剰人員の解雇に繋がる3航路での夜間航海の何がしかを大削減したことで批判された。

RMTのWessex regional organiser(=ウェセックス地方事務局)のMick Toshは、組合は新しい所有者との面談を準備することになると語った。

このフェリー会社は約500人の職員を雇用しており、夏季には約600人に増えると、広報担当者(注、女性)は話した。ここはポーツマ スとライド間、リミントンとヤーマス間、ポーツマスとフィッシュボーン間の横断を運航している。

今年初め、3人の実業家が、運賃引上げと減便を止めさせるために、この運航事業者の支配権を得ようと運動を始めていた。BBIPの Steven Lowryは、次のように語った。

「Wightlinkは近い将来、成長し発展する機会を有する強固で安定した会社です。」

Wightlinkのchief executive(=最高責任者)Russell Kewは、「secure future(=将来を確実にした)」と語った。(BBC News: 16 February 2015 Last updated at 12:34)

クルーズ船客をダニーデンに空輸(ニュー・ジーランド)

アメリカ人のクルーズ客が昨日の晩に発病し、ミルフォード・サウンドからDunedin Hospitalに今朝、空輸された。この75歳は、クルーズ船のMarinaに乗務していた医師の勧告に基づき、搬送された。

昨日、Rescue Co-ordination Centre of New Zealandは、この男性の容態の報告を受けたが、当時、日暮れ前にヘリコプターを使って吊り上げるには、船は陸から遠過ぎた。

Marinaはミルフォード・サウンドを訪問する予定で、男性は今朝、船で陸地に搬送され、Otagoという救助ヘリコプターで病院に 移送された。

男性の容態は不明。(Otago Daily Times: Fri, 20 Feb 2015)

ISISが地中海のクルーズ船の脅威となって浮かび上がる(イタリア・リビア)

僅か数ヶ月前は、イラクとシリアに自ら追いやられたISIS(=アイシス、注、イスラム国)は、イタリア人やその他のヨーロッパ人に とっては、遠くの脅威に思われていた。しかしながら地中海沿いにリビアの牙城を立ち上げたISISは、今やヨーロッパの玄関先にまでやっ て来ている。この最新の脅威は、例えばシチリア島からイタリア沿岸に向かい、フランス南部に行くか、あるいはギリシャの島から島に行く地 中海のクルーズ船に向けられている。

イタリアのMinistry of Defense(=防衛省)は、様々なゾッとするシナリオの概略を説明しており、それによると、ISISは地中海でソマリア流の海賊を行うものとしており、海運会社やク ルーズ船の脅威となっているという。報告書には次のように述べられている。

「ISISは、長年に亘り回遊航路で活動してきた密航斡旋業者により積み重ねられた経験を活用する可能性があり、しかるべき港湾や様々 な目的地の船舶を掌握して、過去10年間にソマリアとアデン間の沿海地方で支配力を行使したシナリオを再び実行する可能性がある。」

この報告書は、何を、如何にして、これを実行に移すかの詳細を述べている。

「この事例においては、オレンジ色のジャンプスーツを着せて、首をナイフで刺すのを誇示し(そして儲かる身代金を要求するために)更に 多くの捕虜を捕らえるため、高速船が沿岸警備隊の他、漁船、クルーズ船、小型商船を攻撃する可能性がある。」

クルーズ客船会社の様々な代表が、航路の安全性、安全保障対策や警備員を強調して、このイタリアの省庁(注、防衛省)の予測を軽く見よ うとしている。

航路の変更や直行についての話はまだなく、武装兵士を乗船させることについての公開議論も行われていない。というのは、1つには船には 既にしばしば元法執行官(注、警察官)からなる民間の警備チームに恵まれているためだ。

例えばCosta Cruises、MSC Cruises、Royal Caribbean等が会員になっているCruise Lines International Association (CLIA)は、この状況に対して何でもない顔をするために、最善を尽くしている。

CLIAは簡単な声明で、個別のクルーズ客船会社によって取られている安全保障対策の詳細は明らかにはできなかったが、「安全に関連す る国家機関及び国際機関と密接な連絡を取り続けていることを確約することができます。船内には警備専門家が常駐しており、乗客と船員の安 全を確実なものにすることだけに取り組んでおります。」

CLIAはまた、様々なクルーズ会社は「世界中の当局と緊密に作業しており、乗客と船員の安全を確保するための厳格な手続きを保有して おります。」この中には、書類の精査や、「乗船、下船の初期の段階で、乗客の身元を確認できる具体的なシステム」が含まれている。

MSC Cruisesの最高経営責任者のGianno Onoratoは、同社にはリビアの近くを通過する船はなく、更に「Foreign Ministry(=外務省)や国際機関と密接に接触している」と説明した。また、港湾は「厳重な監視下におかれており」、洋上の
船舶は「当局が針路を監視することができる特殊なシステムによって追跡されている」と述べた。

15隻の船のうち12隻を地中海に展開している別のクルーズ会社のCosta Crociereは、「お客さまと船員の安全を最優先事項と考えており、国際情勢を緊密に監視している」と宣言した。また同社は「運航と活動の安全性を確実にするために、 関係当局と常時連絡を取り合っており」「情勢の変化」を絶えず監視していると述べた。

会社代表者も、どのクルーズ船もリビアに寄港する予定はないことを指摘した。(Breitbart News: 20 Feb 2015)

Pentland Ferriesはもう1隻買う(英国)

Pentland Ferriesは、元Caledonian MacBrayneのフェリー、Saturnを買うことにした。本船の船主であるCaledonian Maritime Assets Ltd (CMAL) は、この動きを確認した。

SaturnはトゥルーンのAilsa Shipyard(注、造船所)で1977年に進水し、翌年、就航した。CMALの船隊から2011年9月に引退し、それ以来、ロスネスで係船されてきた。

船は貨物輸送のためにPentland Ferriesに売却され、オークニー島周辺とペントランド海峡で、再生可能エネルギー部門で使われることとなっている。CMALのCEO(=最高経営責任者)、Tom Dochertyは次のように語った。

「mv Saturnは、一連のClyde Streakers(注、「クライドで走っていた船」の意)の最後のもので、33年間の運航期間中、クライドのWemyss Bayからロスセーに向う便で生涯の大半を過ごしたものです。この船が改装されて、スコットランド北部で航海できるようになることを嬉しく思います。新しい船主による運航 が何年も続くことを願います。」

Pentland Ferriesは以前、2隻の元Caledonian MacBrayneのフェリー、後にPentalina Bと改名されたIonaと、Claymoreを保有していた。(The Orcadian: Friday, February 20 2015)

100人を乗せていたフェリーがバングラデシュで沈没(バングラデシュ)

約100人の乗客を乗せていた川のフェリーが、バングラデシュ中部で転覆・沈没し、救助作業が行われている、と当局者は語った。

このフェリーは、パドマ川のDaulatdiaとPaturiaの間で、貨物船と衝突したものと伝えられている、とfire department official(=消防署係官)Shahzadi Begumは話した。

何人が助かり、あるいは行方不明になっているのかは、直ちには明らかにはならなかった。現場は、首都ダッカの北西40キロメートルの地 点。Begumは、救助チームが派遣され、多くの通りかかった船が救助活動を支援していると話した。(中略)

パドマ川は、130以上の河川が交錯するこのデルタ国家における最大の河川の1つ。過積載と貧弱な安全基準が、しばしばこの貧しい南ア ジア国家でのフェリー事故の原因とされている。

昨年8月、乗客85人乗りのフェリーが、ダッカに近いパドマ川で同様に転覆し、200人以上を乗せていたことが判明した。100人以上 が死亡するか、行方不明になった。船主は、過失致死罪、無許可運航、過積載の容疑で、数週間後に逮捕された。(TVNZ: 9:22PM Sunday February 22, 2015)

今年の夏、クルーズ船が五大湖を航海へ(カナダ・米国)

モントリオール発。現在、五大湖は氷に覆われているのかもしれないが、来るべき7月には、真新しいクルーズ船が、5つ全ての湖を航海す ることになる。

The Great Lakes Cruise Companyは、最近、小型のクルーズ定期船、Saint Laurentが、モントリオールから五大湖を通ってシカゴに行くことになると発表した。最初の航海は、モントリオールを7月5日に出発して、7月14日にシカゴに到着す る予定。

船は、五大湖沿いの複数の場所に寄港する。これにはデトロイト、Sault Ste. Marieが含まれる。

この105室の船は、外航クルーズ船と同じ多くの豪華なものがあることを誇っており、これには大食堂、酒場、大広間、複数の甲板が含ま れる。

クルーズの価格は、一人当たり4,199ドルから。同社のウェブサイトによると、このクルーズはモントリオールからセント・ローレンス 海路を下り、ミシガン州を周ってシカゴに向うので、旅券が必要となるという。

クルーズでは、午後の紅茶、カクテル・アワー(注、夕食前にアルコール飲料を提供する時間帯のこと)、実演の娯楽、料理教室、座席指定 の朝食・昼食・複数コースの夕食が提供される。

この船は、7月14日から23日の2回目の航海で、シカゴからモントリオールに戻る。

予約情報や本船についての詳細など、Saint Laurentのクルーズの完全な情報は、ウェブサイトで。(MLive.com: February 22, 2015 at 12:35 PM)

クルーズ船の寄港倍増で旅行業者大喜び(トンガ)

トンガ、ヌークアロファ発。今日、2隻のクルーズ船に乗った2000人以上の観光客がヌークアロファに到着し、埠頭で物品を販売した り、サービスを提供したりする旅行業者、手工業品販売業者は大喜びだった。

イングランドから来たQueen Elizabethは、Vuna Wharf(注、埠頭)に、午前6時頃、1811人の乗客と983人の船員を乗せて到着した。トンガ人を含む乗客の大半は連合王国(注、英国)出身者で、合衆国、ニュー・ ジーランド、ドイツから来た者も多かった。

1時間30分後、日本から来たAsuka II(=飛鳥II)が、Queen Salote Wharf(注、埠頭)に563人の乗客と472人の船員を乗せて接岸した。乗客は、少数のアメリカ人やオーストラリア人の他、大半が日本人だった。

伝統舞踊やTonga Police(=トンガ警察)の楽団が、埠頭でこれらの訪問者を歓迎した。

両クルーズ船は今日の午後、トンガを出発した。サモアから到着したQueen Elizabethはニュー・ジーランドに向かい、ニュー・ジーランドからやって来たAsuka IIはタヒチに向けて出航した。

同じ日にヌークアロファに2隻のクルーズ船が寄港したのは、今年2回目のこと。

Tonga Tourism(=トンガ観光局)は、今年、トンガに合計16隻のクルーズ船が訪問することになっているとしている。(Matangi Tonga: Tuesday, February 24, 2015 - 18:47)

キューバのフェリーが実現?(米国)

元空軍のパイロットが、キューバへのフェリーの再開を計画している。

双胴船建造業者のBrian Hallは、1950年代に人気のあったフロリダ州からの航路の再開を希望している。

このカリブ海の島との関係を改善しようとする新たな合衆国の動きによって拍車がかかり、Hallは許可を得たら直ぐに始める準備ができ ていると話している、とReuters(=ロイター通信)は報じている。

「私の共同経営者と私は、開始の許可を得たら、直ぐに運航を開始する準備ができています。」とフォート・ローダーデールの造船所、 KonaCatの関連会社であるCubaKatのpresident(=社長)のHallは語った。

少なくとも他に5社が、まだ免許を得ていないにも拘わらず、キューバへの運航を考えている。

マイアミに本拠を置くUnited Americas Shipping Servicesは、別の模索中の会社だ。メキシコのBaja Ferriesが属するグループに所属している。Baja Ferriesは、フランスのro-pax(注、RORO式旅客船、つまりカー・フェリーのこと)会社、SNCMに入札している。

フロリダの会社Key West Expressも、既存の合衆国の航路をハバナに延航することに関心を示している。

運航は、共産主義者のFidel Castroが権力を掌握した1960年代初期に中止になった。(TradeWinds: 24 February 2015, 08:27 GMT)

厚い氷でイースト・リバーのフェリーの運航中止(米国)

イースト・リバーの厚い氷のために、火曜日の朝のフェリーの運航は中止になった。つまりマンハッタン、クィーンズ、ブルックリンを巡る 人気の船が止まったのだ。

昨日、初めて平日の運航が中止になった。そして土曜日は、この4年の歴史において初めて運休となった日となった。

火曜日の午後に運航が再開されるかどうかは不透明であり、この会社はtext alerts(=携帯電話メール警報)に申し込むよう乗客に促している。

フェリーを運航しているNY Waterwayは、これは同社の28年間の歴史において最悪の冬となったと話した。

ハドソン川の船やStaten Island Ferryと違って、East Riverというフェリーはジェット・エンジンを使用している。暗車を使った機関よりも、氷には苦労している。

また他社のフェリー便よりは小型であり、このことで氷を押し分けて進むことが困難となっている。(中略)

NY Waterwayはハドソン川での運航のために、曳船を使って氷を片付けているが、エッジウォーター、ニュー・ジャージー行きの便は運休しており、ミッドタウン行きの航路 では遅れが出ている。(New York Post: February 24, 2015 1:38pm)

ナイジェリア沖で拉致された油槽船の船員が解放(ナイジェリア・ギリシャ)

ナイジェリア沖で海賊に拉致されたマルタ船籍の超大型タンカーの3人の船員が解放された、とギリシャの外務省が水曜日に語った。

石油専用船のKalamosは、2月3日に襲われた際、ナイジェリアの主要石油ターミナルに向っているところだった。海賊はこの船のギ リシャ人副船長を殺害し、3人の船員を逃がした。1人はパキスタン人、2人はギリシャ人だった。

現在、3人全員は無事で、医学的検査を受けているところだ、と同省は語り、解放に関するこれ以上の詳しい情報の提供は避けた。

「当方では、ナイジェリアのギリシャ大使に対し、宿泊施設と必要な支援を提供するよう要請しております。」と外務省報道官、 Konstantinos Koutrasは話した。

同省は、400,000ドルの身代金が支払われたという報道を確認できなかった。同船の管理者、アテネに本拠を置くAeolos Management SAは、直ちには論評しなかった。

油槽船Kalamosは、攻撃された際、カメルーンとネイジェリア間の水路であるQua Iboeを航行中だった。この事件は、石油資源に恵まれた西アフリカ沖での暴力の脅威が高まっていることを浮き彫りにするものだった。(MarineLink.com:  Wednesday, February 25, 2015, 12:53 PM)

週100時間労働、甲板の下でのセックス…そして本当は乗客のことをどう思っているのか。1クルーズ船労働者の告白(米国)

全ての費用を支払ってもらえる壮大な旅行で、世界を港から港に旅行することは夢の仕事のように聞こえる。

しかしクルーズ船で働く生活は、世界で最も過酷な仕事の1つのように思われる。週100時間労働、非番の日がない3ヶ月間、そして賃金 はかなり低く、チップに頼ることになる。窮屈な相部屋であるにも拘わらず、飲み騒ぐ宴会、頻繁な密通、そして大量の飲酒…といった甲板の 下での生活は、恐らくは驚くに値しないものだ。

外洋での生活を耐えた1人のアメリカ人が、自分の体験について、ありのままを本に書いた。Brian David Brunsは、今はラス・ベガスで暮らしているが、しかしここに落ちつく前は、30歳の時に全てを投げ捨てて、1人の女性クルーズ労働者の後を追いかけて海に出て、途中で 止めることなく契約を完全に全うしたCarnival Cruise Lineの歴史上、最初のアメリカ人となった。この経験の結末は、 船の上で本当に働きたかったことを文書化したCruise Confidential(注、「クルーズ、部外秘」の意)という暴露本となった。

MailOnline Travelは、世界を見る方法として急速に最も人気のあるやり方となった洋上宮殿での生活とはどんなものかを知るため、ベストセラーの著者であるこの元クルーズ・ウエー ターを追いかけた。

週100時間労働が15週間続く

Brunsが主として懸念していることの1つが、如何に労働者が歯車の1つとしてしか認識されていないかということだ。彼は 「owned by the corporation(=法人に所有されている)」と表現した。

「労働は継続的で、しかも大変に単調なものです。例えばアメリカでは、従業員には権利があります。声を上げ、幾ばくかの敬意も払われる ものです。洋上での船員は、そうしたものが全くないのです。」と話す。

「CarnivalのLegendでウエーターとして、私は15週間連続で週100時間以上働きました。その後、数えるのを止めたもの です。船員は10ヶ月間も、非番の日なしで、週7日間働いています。」

「賃金は、労働時間に見合ったものではありません。だから第一世界(注、西側先進国)の船員がいないのです。便宜地籍船が公海を航海す ることで、第一世界諸国では、クルーズ船が労働法を破ることを許すことになるのです。」

だからクルーズ船の使用者は、芸能人やSteinersのような少数の商人でない限り、第三世界(注、アジア、アフリカ、南米等の発展 途上国)、あるいは第二世界(注、ソ連の影響下の社会主義国だった東側諸国)から殆ど満場一致で雇うことになっています。(中略)

「10ヶ月間、満足に寝ることができないのです、(12時間労働の後で)一晩に平均4時間か5時間です、大半の船員は、それができると きに仮眠しています。というのは、果てることのないゾンビ・モード(注、草臥れて死人のようになっている)の月日だからです。」

チップはありがたい…

長時間労働は、残念ながら健全な賃金のように良くはない。Brunsは、労働者は最低賃金以下しかもらっていないと主張し、 「sweat shop(=労働搾取工場)」と同様の一連の作業となっていると描写する。

「船員は最低賃金以下で働いている。というのは、それが第一世界の概念だからです。これは労働搾取工場です。労働搾取工場では、嫌な仕 事を手に入れようと絶望的な皆さんがいつも列をなしているものです。これは、それと違いがありません。」

「我々は皆、現代の奴隷であることを知っていますよ。というのは仕事は手に入れるのが大変で、一旦乗船したならば、我々は(それほど) 文句を言わないからです。国際為替相場はこの労働を、より旨みのあるものにしています。」(中略)

船員は乗客のことを本当はどう思っているのか

文句を言うのが好きな人から、騒がしい飲んだくれまでに対するクルーズ船での高水準の顧客サービスの維持は、しばしば大変に困難なもの だ。

可能な限りプロとして踏み留まり、トレードマークの笑顔を見せる一方、ドアの後ろでは、船員らは毎日の遣り取りについて鬱憤を晴らして いる。

「異なる国籍の者は、愛称が付けられているかもしれませんね。しかし一般には、西洋人がどんなに太っているか、とりわけアメリカ人がど れほどデブかということが話題の中心になります。」とBrunsは語った。

「食堂ではいつもお客のことを「cow animals(=飼い牛)」と言っていたものでした。というのは、連中は大変に大きくて、大変におとなしくて、一日中、ぼんやり突っ立って食べているからです。」(後 略)

相部屋の辛苦

職員と顧客の間でのロマンスが大変に稀だと聞くと驚くかもしれない。また一緒に寝たりしたら、次の港で放り出されることになる。しかし 職員同士の関係では、寝台の手配が大変きついものとなっているにも拘わらず、大変に違った話になっている。

「同じ民族の誰かとデートするのは、船の上では一種の犯罪なんです。誰もが誰かとできているんです。」とBrunsは言った。(中略)

「船員とお客とのロマンスは、どんなものでも厳しく禁じられていて、この掟を破る者は殆どいません。この仕事は得がたいもので、もし見 つかったら、直ちに解雇されて、次港がどんな国であろうとも、放り出されるのです。」

「世界中から来た、健康であると証明された、若くて、魅力的な何百人もの人と遊ぶことは、価値のないことなんです。実のところ、グリー ン・カード(=永住ビザ)が本当に魅力的なものとなっているのですが、それは本当に大きな賭けでもあるのです。」

「昇進のような利益を期待して、上級船員と寝る多くの多くの女たちと出会ったものです。そして昇進は大概の場合、とりわけ辛い仕事から 肉体的に楽な仕事に昇格することを意味するのです(つまりウエートレスからホステスになれば、賃金は落ちるものの、生活は楽になる)。 (後略)

船員の宴会の真実

そんなに長く労働しなければならない中、船員が何とかして宴会をする時間を見つけると言うのは、驚きだ。

しかしその宴会というのは、しばしばできる限り大量のアルコールを飲むことのできる最大限の自由時間となる。Brunsは次のように 語った。

「船員の宴会は近年、トーン・ダウンしています。というのは、過去が酷すぎたからです。気違いじみていたというのは、控えめな表現で す。」(中略)

「船員の宴会は真夜中から始まり、普通は明け方の3時まで。無料でアルコールが振舞われるもので、だからどれだけ急いで大量に飲もうと するものか、想像できるでしょう。」

「とても、とても長い間、ゾンビ・モードだったことを考えると、人間の体が対応できることに驚くでしょう。船員がかなり羽目を外して 酔っていたことについて皆さんが聞くことは、本当のことです。」

「船上では、暴力は大目には見られません。だから少なくとも、酔っ払いの喧嘩はありません。私のCruise Confidentialという本の中で、船員の宴会を1つや2つ書いていますが、ここで纏めるには余りにも気違いじみたものです!」

MailOnlineは、Brian David Brunsの体験に関する論評を求めて、Carnivalと連絡を取っている。

Brian David Brunsは、「Cruise Confidential」と題する4冊シリーズの本の中で、クルーズ船労働者としての年月を書いている。より詳しい情報は、Brunsのウェブサイトへ。(Daily Mail: 11:30 GMT, 26 February 2015)

Tallinkの純利益、2014年に36パーセント減少(エストニア)

エストニアの船会社、Tallink Gruppの純利益が、2014年には2013年の4710万ユーロと比較して36.3パーセント減少し、3000万ユーロに落ち込んだ。

Tallinkは、2014年に890万人の乗客を輸送したが、これは前年度よりも2.6パーセント減だったことが、無監査の決算から 明らかとなった。

フィンランド―スウェーデン航路では、旅客は3.4パーセント減、貨物輸送は8.8パーセント減で、売り上げは5.6パーセント減だっ た。この落ち込みは主として、徹底的な分解修理のために80日間工事中のSilja SymphonyとSilja Serenadeによるもの。

ラトビア―スウェーデン航路は、旅客数が12.5パーセント減少だった。(Baltic Business News: 27.02.2015, 12:32)

Tallink、トゥルク造船所に高速LNGカー旅客フェリー発注(エストニア・フィンランド)

Tallink Gruppは、タリン―ヘルシンキ航路向けの液化天然ガス(LNG)カー旅客フェリー1隻の建造をMeyer Turkuに発注した。この船は、約2億3000万ユーロの費用でトゥルク造船所で建造され、2017年初めに引き渡される。

この新しいフェリーは49000総トンで、長さが約212メートル。本船はヘルシンキとタリン間の航路で運航し、巡航速力27ノットで 乗客2800人を輸送する予定。本船は燃料としてLNGを使用し、バルト海を含む排ガス制御海域のより厳しい新規制に適合する。

この事業で、同造船所では年間約2000人の雇用を生み出すものと見られる。(YLE News: 27.2.2015 11:37)

拉致問題の膠着で、北朝鮮に対する制裁の延長警告促進(日本・北朝鮮)

日本は北朝鮮に対し、4月以降、平壌(=ピョンヤン)に対する一方的な制裁の延長を検討していると話した、と消息筋は木曜日に語った。 この動きは、拉致問題に関する膠着している話し合いを打開することに狙いがあるようだ。

この消息筋は、日本政府は制裁延長を準備しており、恐らくは2年間の延長で、数十年前に北により数人の日本人が拉致されたことについて の問題解決を含む問題に具体的な進展がなければ、4月に内閣が決定することになると語った。制裁は4月に発効し、輸出入の全面禁止を含む ものとなる。(中略)

日本の制裁では、人道目的を除く北朝鮮船籍の船舶の日本の港湾への入港を未だに禁止しており、これには貨客フェリーの Mangyongbong-92(=万景峰92)も含まれる。(The Japan Times: Feb 27, 2015)

ソマリアの海賊が長期間拘束してきた人質を解放(ソマリア・タイ)

ソマリアの海賊が、2010年に洋上の漁船から拉致した4人のタイ人を解放し、このアフリカの角の国における最も長期に及んだ人質のド ラマは終わった、と金曜日にUnited Nations(=国際連合)は話した。

かってソマリアの海賊は、拉致した船舶から何百万ドルもの身代金をせしめたものだったが、インド洋での国際的な海軍による哨戒が強化さ れて、2012年以来、海賊事件は大幅に減少している。

「最も長期に及んだ人質がソマリアから解放されて嬉しく思います。ご協力していただいた皆さんに感謝致します。」とU.N. Secretary General(=国連事務総長)のSpecial Representative for Somalia(=ソマリア特使)のNicholas Kayは語った。この解放のために身代金が支払われたのかは、不明。

人質となったFV Prantalay 12の24人の船員のうち、6人が拘束中に病気のために死亡し、ミャンマー出身の14人が2011年に解放されていた。

ソマリアの海賊が人質にしているのは、2012年に拉致されたFV Naham 3という船の26人の船員だけとなっている。Kayは、可及的速やかにこの26人が解放されるよう求めた。(MarineLink.com: Friday, February 27, 2015, 12:15 PM)