2017年7月

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2017年7月の海外旅客船情報

お店は休業、しかしハリファックスのフェリー、路線バスはカナダ独立記念日に無料運行(カナダ)

もしCanada Day(=カナダ独立記念日)の宴会のためにビールやバター・タルトを既に買いだめしていなかったならば、土曜日には窮地に陥っていることになるかもしれない。

食料品店、Nova Scotia Liquor Commission(=ノバスコシア州酒類委員会)の直販店、そしてショッピング・センターは、カナダ独立記念日は全て閉店となる。

しかし7月1日には、Alderney ferryに無料で乗船できる。乗船者は運賃の代わりに、Feed Nova Scotia(注、ノバ・スコシア州の慈善団体)に食料や現金を寄付することが推奨されている。(中略)

大半の銀行は月曜日が休みで、月曜日には、Canada Postにより郵便が配達されることはない。(TheChronicleHerald.ca: Published July 1, 2017 - 9:54am)

裸の乗客が新しいクルーズ船から船外に飛び降りる(スペイン・ドイツ)

裸の男性が最新のAidaのクルーズ船から飛び降り、救助が必要となった。

Bild紙は、24歳の男性客が、最新のAidaのクルーズ船、Aidaperlaから飛び降りたと報じている。この船外転落は、金曜日の午前6時30分頃に起きたもので、Aidaperlaはスペインのパルマ・デ・マリョルカで入港しようとしていた。

男性が船外に飛び降りた理由はハッキリしないが、一見したところ、Aidaperlaに乗船して祖母とクルーズ中だった。この乗客は大変に幸運で、地元港の水先案内人が現場におり、男性を海中から引き揚げた。

このAidaperlaでの船外転落事故は、この真新しいドイツに本拠を置くクルーズ船がパルマ・デ・マリョルカで洗礼(注、命名)を受けるほんの数時間前に発生した。本船は7日間旅程を終えて港に到着し、夕方に行われた洗礼式の後、翌日の7月1日に、別のクルーズで出発した。

Aidaperlaは日本で建造され、125,000総トンで、長さは300メートルあり、2人使用で3,200人以上のお客を輸送する。本船は、同じく日本で建造されたAidaprimaの姉妹船。この2隻は、ここの船隊最大のクルーズ船だが、2018年に更に大型の船が到来する。

男性客はその後、陸上の病院に搬送された。回復を切に願っている。(Cruise Hive: Jul 2, 2017)

Royal Caribbean、新しいクルーズ船名称2件を商標登録する(米国)

Royal Caribbeanは、クルーズ船の名称に使用することに備え、United States Patent and Trademark Office(=合衆国特許商標局)に、新たな商標2件を出願した。

2017年6月27日、Royal Caribbeanは、Apex of the SeasとJoy of the Seasについて、新たに商標登録出願をした。Royal Caribbeanは、2014年9月に双方の商標を登録していたが、この商標は2015年9月14日に放棄していた。

この登録は、Royal Caribbeanが同様の商標であるSpectrum of the Seasを登録してほんの数日後のことだった。このクルーズ客船会社は、仮にあったとしても、これらの商標の意図について何らの発表もしていない。Royal Caribbeanは現在、6隻の船を発注あるいは建造中で、うち2隻は既に(Symphony of the SeasとIcon of the Seas)を連想させる名前が付けられている。(Royal Caribbean Blog: 02Jul2017)

当局:フェリーが旅客乗降口に突っ込んで3人怪我(米国)

マサチューセッツ州ウッズ・ホール発。当局者は、フェリーが旅客乗降口に衝突して、3人の乗客が怪我をしたと話している。この船はマサチューセッツ州に接岸することを取り止めた。

Steamship Authorityでは、土曜日の午後7時40分頃、手動で操作している2基の旅客乗降口の1基が、桟橋から逸れて船に衝突した時、このフェリーは、マーサズ・ビンヤード島のオーク・ブラフス行きの準備をしていたところだったと話している。

2階正面の数枚の窓が衝撃により割れ、3人の乗客が軽傷を負った。当局は、乗客が船内で手当てを受けたが、これ以上の手当ては不要だったと話している。フェリーは、マーサズ・ビンヤード島への運航を続け、その後、修理のためにウッズ・ホールに戻った。

General Manager(=総支配人)のRobert Davisは、The Cape Cod Times紙に対し、日曜日の朝の1便が運休になったと語った。運航は再開されている。(U.S. News & World Report: July 2, 2017, at 5:36 p.m.)

Viking Lineの中国の造船との2億2000万米ドル契約が発効

Viking Lineは、中国のXiamen Shipbuilding Industry Coに対し、造船契約の全ての条件が整ったと通告し、契約は発効した。

この造船契約は2020年に引渡し予定で、トゥルク(フィンランド)―オーランド諸島―ストックホルム(スウェーデン)航路の新しい旅客クルーズ船についてのものだ。契約額は、約1憶9400万ユーロ(2憶2000万米ドル)。この契約には、もう1隻の船の選択権も含まれている。

Viking Lineは、新船は「collaborative project(=共同事業)」になると話しており、フィンランドとその他のヨーロッパのサプライヤー(=供給者)を手配し、インテリア設計にスカンジナビアの建築家を雇う計画だと話した。

このエネルギー効率の高い(注、燃費の良い)船は、長さ218メートルで、63,000総トン。旅客収容力は2,800人で、貨物レーンの長さは1,500メートルになる。(Passenger Ship Technology: Mon 03 Jul 2017)

Red Funnel、年金基金団体に売却(英国)

英国とカナダの年金基金団体が、Red Funnelというフェリー運航事業者を買収した。

メディアの報道によると、West Midlands Pension Fund(=ウェストミッドランド州年金基金)とWorkplace Safety and Insurance Board of the Province of Ontario(=オンタリオ州労働安全・保険委員会)が、この団体(注、Red Funnel)を買収したという。

このワイト島のフェリー運航事業者は、以前はPrudentialの一部であるInfracapitalによって10年間所有されていた。オーストラリアの銀行であるMacquarieが、Prudentialを代理して同社を売却するよう指示されていた。

Red Funnelは、売却額について情報を公表しようとしなかった。報道によると、このフェリー運航事業者は、売却によって運航と運賃は影響を受けないと話したという。(Passenger Ship Technology: Mon 03 Jul 2017)

Wartsilaは総力を結集してVirgin Voyagesと航海契約(英国・米国・イタリア)

Wartsilaは、Fincantieri造船所がVirgin Voyages向けに建造する3隻のクルーズ船にソリューション(注、解決策)を提供する契約を締結した。

この注文は、統合航海システムの他、Wartsilaの機関、ハイブリッド排気清浄化スクラバー・システム、そして選択接触還元システムに対するものだ。船は、2基の8気筒、2基の12気筒Wartsila 46F機関により、それぞれ駆動することになる。

これらの船に選ばれたWartsilaハイブリッド・スクラバー・システムは、排気ガスから硫黄酸化物を除去するために海水を使用する開放及び閉鎖ループ(=円形構造)方式で、運航に柔軟性がある。Wartsilaは造船所と共同で、機関とスクラバー・システムの試運転も担当する。

これらの船の航海・自動制御は、WartsilaのNacos Platinum解決策によって処理されることになる。航海、自動化、緊急停止、浸水発見、出力や推進のような統合制御・監視システムにより、船は様々な船上の位置から、均一的に運航可能なものとなる。

「弊社の最初の一連の船のために、Wartsilaと提携出来て大変にうれしく思います。技術的専門知識、弊社の持続可能な目標を支えるための関与、そして卓越した評判が、弊社にとり、Wartsilaが最良の選択となりました。Virgin Voyagesは、sea change(=海の変化、注、シェークスピアの造語、大転換の意)の創設に関与しており、Wartsilaは弊社の構想を共有し、それを現実のものとすることを支援することになります。」とVirgin Voyagesのsenior vice president, marine & technical(=海洋・技術上席部長)のStuart Hawkinsは話している。

フロリダ州に本拠を置くVirgin Voyagesのクルーズ運航は、これら3隻の船の第1船が引き渡される2020年にマイアミ発で始まる。他の2隻は、2021年と2022年に引き渡される。(Passenger Ship Technology: Mon 03 Jul 2017)

4人のけが人を乗せてクルーズ船がポートランドに到着(米国)

ポートランド発。ポートランドには観光や買い物や恐らくは昼食を取るためにやって来たものと思われるものの、ポートランドに接岸したクルーズ船の乗客の何人かは入院したのだった。

ポートランド消防局によると、Summitに乗船していた人が、月曜日の午前9時30分頃、別々の出来事で病院に搬送されたという。この4人の容体は、命にかかわるものではない。

この船は、Commercial Street(注、「商業街路」の意)のOcean Gateway Terminal(注、「海の玄関口ターミナル」の意)に接岸した。更に詳しい情報は、発表されていない。(WGME: Tuesday, July 4th 2017)

有毒のヒアリが大阪港で見つかる(日本)

東京発。Environment Ministry(=環境省)は火曜日、南米原産の有毒種であるヒアリが大阪港で見つかったと話した。国内でヒアリが発見されたのは、4回目。

この蟻は、日本では特定外来生物に指定されているが、初めに5月下旬に兵庫県の尼崎港で見つかり、その後、同じ兵庫の神戸港、そして6月に名古屋で見つかっていた。

同省では、大阪で女王を含む50匹余の死んだヒアリが見つかったと話した。詳細な調査が行われることになっており、この地域に蔓延している可能性が懸念されている。(The Japan News: 8:44 pm, July 04, 2017)

(写真)新たな北朝鮮―ロシア間の船、外国人観光客の集客に失敗(北朝鮮・ロシア)

北朝鮮のMangyongbong(=万景峰)は、1か月前に運航を開始し、北朝鮮とロシア間を定期運航する最初の旅客船となった。北朝鮮の全ての船を厳重に検査することを命じる厳しいUN(=国際連合)決議により、この運航はかなりの外国人旅行者を惹きつけることに失敗した。

万景峰は、ロシア―北朝鮮間で人と貨物の双方を輸送している。6月18日、この船は、中国の旅行代理店の代表団のために試験運航を行った。それ以来、間もなくして完全営業活動を開始したが、多くの外国人観光客を北朝鮮に惹きつけることに失敗した。

Daily NKの記者団は、6月22日に、ウラジオストク港で同船を乗下船する状況を観察するために現場にいたが、同船の20人の乗客の中に中国人やロシア人を見ることはできなかった。現場にいたある消息筋は、次のように述べた。

「乗客の大半は、北朝鮮からの女性船員と男性労働者です。外国人乗客は見ませんでした。下船するや幹部と思しき者が彼らに近づいて、ID cards(=身分証明書)を集めました。」

万景峰は約1か月間、完全運航をしており、ロシアと北朝鮮の間で週1回の運航をしている。この9,700トンの容量のある船には、200人の乗客を収容できるが、この運航はそれ程の注目を集めていないように見える。(中略)万景峰が乗客を惹きつけることでもがく中、国際社会は国連制裁の潜在的な不履行を注意深く見ている。

万景峰(注、「万景峰92」とは別の船)は、元々は1950年代中葉に、日本の新潟から北朝鮮の江原道(=カンウォンド)の元山(=ウォンサン)に、朝鮮人を運ぶために使われたものだ。1984年以降、北朝鮮と日本の間を走る貨物船として使われた。最終的には、2006年の北朝鮮の最初の核実験の後の制裁決議で、この船は一覧に掲載された。

日本政府は、制裁に違反して本船を新たに使用することに抗議している。ロシア政府は、この要求に異議を唱えている。(Daily NK: 2017-07-05 22:44)

6回目のMOXの核の積み荷が日本に向けてフランスを出発(フランス・日本)

デモ参加者が輸送に抗議していることから、厳重な警備がなされる中、水曜日、高放射線のプルトニウムを含む再処理された核燃料貨物が、日本に向けてフランスのシェルブール港を出発した。

20キロ余(12マイル)離れたところに位置するフランスの核グループ、Arevaの工場からの物議を醸している積み荷は、ヘリコプター1機が上空を飛ぶ中、多数の警備車両により護衛された2台のトラックに乗せられて、夜明け前に同港に到着した。約20人のGreenpeace(=グリンピース)の活動家らが、港に到着する少し前に、抗議の横断幕を持ち、車列に発煙弾を投げつけた。

プルトニウムとウラニウムを混合したmixed oxide(=混合酸化物)(MOX)のフランスから日本への積み荷で、1999年以来6回目となる。「私たちは、この積み荷がどれ程危険なのかを警告しており、とりわけ核拡散と軍事目的への転用の可能性がある危険があります。」とGreenpeace Franceの活動家、Yannick RousseletはAFP(=フランス通信)に話した。

Arevaの広報担当者、Alexandre Marinotは、この貨物は「a maximum safety level(=最大の安全性の水準)」にあると描写した。

ウラン原子炉は、核分裂の副生成物として、劣化ウランとプルトニウムの混合物を生み出す。これらは再処理してMOX(=混合酸化物)燃料になり、更に発電するために他の原子炉で使用することが可能となる。

日本は、自前ではエネルギー資源を殆ど持っておらず、津波で片輪になったFukushima plant(=福島原発)で2011年のメルトダウン(注、炉心溶融)が起きるまで、国内の電力需要の3分の1近くを原子力に頼っていた。

火曜日、Reseau Sortir du Nucleaire (Nuclear Phase-Out) (注、「核段階的廃絶」の意)は声明文において、次のように話した。「日本人が拒絶している原子炉の再稼働を支援するため、核事故により荒廃した国に危険な燃料を売却することで、Arevaは利益を得ている。」

福島事故の前は54基だったのに対し、現在は5基の原子炉が日本で稼働中。(Phys.Org: July 5, 2017)

南朝鮮のSeaspovill、50メートルのIncat設計の双胴船を就航させる(フィリピン・オーストラリア・韓国)

南朝鮮(注、韓国)の運航事業者であるSeaspovillは、新しい50メートルの旅客双胴フェリー、SeaStar 11を就航させた。これは、オーストラリアに本拠を置く船舶設計会社、Incat Crowtherと提携して設計したものだ。

この新しい双胴船は、Austal Philippinesが建造したもので、東海(=トンヘ)と江陵(=カンヌン)の本土の港湾から、南朝鮮(注、南朝鮮)の鬱陵島(=ウルルンド)へ運航しているこの運航事業者の既存船隊に加わることになる。(中略)

本船は、4基のMTU 16V2000 M72という主機関により駆動し、それぞれ1440kWを出力し、KaMeWa 56A3というジェット水流で推進する。最高速力40ノットに到達する能力を有し、最適maximum continuous rating(=最大連続定格)(MCR)で、33ノットの搭載運航速力に最適化されている。SeaStar 11は、多様な乗船・係留形態に合わせて設定されており、既存の船隊や社会基盤を使って継ぎ目なく統合化すべく、既存の要点を維持している。

同社では、本船の主甲板に合計346人の乗客を収容できる一方、上甲板には96人の乗客が着席でき、1部屋のVIP(=重要人物)船室には、8人の乗客が収容できると主張している。(Ship Technology: Jul 7 2017)

黒河市で中露貨物フェリー運航が一時運休(中国・ロシア)

7月8日、哈爾浜(=ハルビン)発。黒河(=ヘイホー)港で中国とロシア間の貨物フェリー運航が、水位が下がったために一時運休した、と地元当局者が土曜日に話した。

黒竜江(=ヘイロンチャン)省・出入国審査及び隔離局によると、黒竜江の水位は、ここ数日、かなり下がったという。火曜日、水位は90.1メートルであり、貨物船の安全航海のための91.4メートルの設計水準を下回っている。

中国とロシアの地元政府は、議論をして、運航を一時中止することで合意した。運航再開がいつになるかは、不明。旅客フェリーの運航は、影響を受けなかった。

黒竜江の黒河は、川を挟んでブラゴベシチェンスクと国境を接している。(Xinhua: 2017-07-08 13:38:32)

外国人クルーズ観光客、中国による制裁の中、急落:資料(韓国)

7月10日、ソウル発。南朝鮮(注、韓国)を訪問する外国人クルーズ観光客数は、合衆国の迎撃ミサイル・システムの配備を巡る中国との外交騒動の中、ここ数か月間に急減したことが政府の資料により月曜日に明らかになった。

中国は、THAAD(=終末高高度地域防衛システム)の配備を巡り、南朝鮮(注、韓国)に対する経済報復の一環として、3月以来、南朝鮮(注、韓国)へのパッケージ旅行(注、募集型企画旅行)を禁止している。

昨年、中国人は、クルーズ船で南朝鮮(注、韓国)にやって来た約195万人の外国人観光客の91パーセントを占めていた。全体のうち、120万人の観光客が済州(=チェジュ)港、570,000人が釜山(=プサン)港、そして170,000人が仁川(=インチョン)港に到着していた。

外国人クルーズ訪問者数は、Ministry of Oceans and Fisheries(=海洋水産部)の提供する統計によると、1年前に比べて1月に74パーセント、2月には71パーセント急騰していた。ところがこの数字は、3月に減少し始め、1年前の97,000人から45パーセント落ち込んで54,000人になった。4月には80パーセント減の25,000人、5月は91パーセント減の19,000人、6月には95パーセント減の11,000人に減少した。

同部では、クルーズ観光客は、昨年、地元経済に5.4兆ウォン(46億9000万米ドル)の貢献があったものと見積もっている。クルーズ船で到着した観光客は、国内滞在中に、平均1人当たり102万ウォン消費し、昨年は、外国人クルーズ観光客の輸送に40席のバスが52,000台以上も動員された。約24,000人が、昨年、クルーズ旅行業界で雇用されていた。

そうした訪問の重要性を反映して、同部では最近、マイアミ、東京、台北(=タイペイ)で、クルーズ観光業を推進するための集会を開催した。5月、ソウル(注、韓国政府)は、南朝鮮(注、韓国)、日本、台湾を結ぶ新しいクルーズ船航路の開設で、台湾政府との間で合意した。同部では今年初めに、南朝鮮(注、韓国)、ロシア、日本を通過する別のクルーズ・パッケージも開発し、この国をクルーズ船の目的地とするよう推進すべく、8月24日―27日に済州島で国際クルーズ・フォーラム(=公開討論会)を主催する。

「中国に大きく頼っていた南朝鮮(注、韓国)のクルーズ旅行市場を多様化させているところです。」と同部幹部は語った。「また中国との関係を直ぐにも改善して、中国人観光客が南朝鮮(注、韓国)でクルーズ旅行を楽しむことが可能になることを願っています。」(Yonhap News: 2017/07/10 10:28)

Queen Mary、本来の色彩設計に合わせるために再塗装へ(米国)

Queen Maryでは大規模な修復が行われているところで、月曜日、ロング・ビーチのMayor(=市長)のRobert Garciaは、この15年で初めて、同船本来の塗装の適用を支援することに着手した。

この1930年代の遠洋定期船は、塗装が完成した際には、ちょっと違って見えるものになるかもしれない。Long Beach Press Telegram紙が報じているように、本船の新たな経営者であるUrban Commonsが、本来の塗装と調和するカラー・スキーム(=色彩設計)を確実にすべく、英国企業のCunard Lineの代表団と共同作業しているという。

Cunardは、その建造時からロング・ビーチに到着した1967年まで、本船を運航していた。その時以来、この遠洋定期船は数社の異なる会社により、洋上ホテルや観光名所として運営されてきた。

進水して83年が経過し、Queen Maryの色は少し変えられ、Press Telegram紙は、新たな塗装が適用されるや、とりわけ煙突がすっかり様変わりするものとなると報じている。

塗装の塗り替えは、同船を保存するための多くの刷新の中のほんの1つに過ぎない。この船は現在、大幅な修理が必要となっている。船の状態についての最近の調査では、本船は係留している潟に沈没する危険があることが判明しており、船を完全に再建するのに必要な作業費用は、約5年間以上の間に、2憶3500万ドルから2憶8900万ドルになるものと見積もられている。

塗装作業は、全体の中ではほんの小さな部分に過ぎないが、安いものとはならない。下塗装と新塗装で必要なのは、この船の約240,000平方フィートであり、費用は約300万ドルになる。2018年初めまでに、完全に適用されることとなる。

一方、Urban Commonsは、本船の周辺の海岸の土地で、食堂や小売空間から、ホテルや屋内アイス・クライミング・ウォール(=氷壁登山用の壁)に至るまでの全てが含まれる巨大娯楽複合施設を立ち上げるという開発計画を進めている。同社は今後2年間に、この事業を着工することを望んでいる。(Curbed LA: Jul 10, 2017, 10:13pm PDT)

Tui Group、Hapag-Lloyd海運株の売却完了(ドイツ)

純粋な旅行グループへのTuiの転換は、長らく予想されていた4億ユーロ以上のHapag-Lloydのコンテナ海運事業の権益を売却して、昨日、完了した。

ヨーロッパ最大の旅行グループは、2憶4440万ユーロの残り850万株の売却について合意したと話した。この売却は、3月以来、1憶6230万ユーロで600万株を売却したことに加えて行ったもの。合計すると、Tuiは全株式の開放により約4億670万ユーロを取得することになる。

同社はまた、Tui UKが直接現金取引により、ドイツに本拠を置くTui Cruisesの船、Mein Schiff 1とMein Schiff 2を買収することを確認した。両船はその後、英国の船隊に加わることになる。(後略)(Travel Weekly UK: Jul 11th 2017, 08:40)

マールバラ方面の道路とフェリー運休(ニュー・ジーランド)

氷と雪で主要幹線道路が不通になっており、カイコウラは一時的に孤立し、主要高山道路は通行ができなくなっている。

カイコウラへのInland Rd(注、「奥地道路」の意)は不通になっているが、作業員が道路の除雪のために雪の中で頑張っており、今日遅くには開通する。カイコウラの南のState Highway 1(注、「国道1号線」の意)は、木曜日の午後6時までに再開したが、運転者には凍結道路上では注意するよう要請されている。Lewis Pass(注、「ルイス横断道路」の意)は一晩中不通だったが、午前10時45分に開通した。人々は、状況に応じて低速で運転し遅延に備えるべきだ、とNZTAの広報担当者は話している。

BluebridgeとInterislanderの双方は、クック海峡での時化が予想されたことから、木曜日に旅客船を運休した。

Interislanderは、金曜日に旅客運航が再開可能だったが、同社では月曜日まで全ての予約を中止している。運休が変更になったことにより、乗客は影響を受けている。運航が再開された場合、フェリーの残りの空きは一般の予約に振り替えられ、予約を希望する人は、金曜日にウェブサイトを確認するか、運休や運航を見守るべきだ。

Bluebridgeも、金曜日の朝にフェリーの運航を再開する予定で、影響を受ける乗客には連絡を取っている。0800 844 844番で照会することが可能。(Marlborough Express: Last updated 10:55, July 13 2017)

Costa Concordia、イタリアで解体完了(イタリア)

悪名高きクルーズ定期船のCosta Concordiaの解体と再生利用はイタリアで完了し、史上最大のサルベージ作業と考えられているものの最終段階は正式に終わった。

Costa Concordiaの解体に責任を有する共同事業体は、イタリアのジェノバで今月、本船の到着後約3年を経て、この事業の完了を発表した。この共同事業体はShip Recycling Consortiumとして知られているが、51%保有するイタリア企業のSaipemと、49%保有するSan Giorgio del Portoによって立ち上げられたものだ。

Costa Concordiaは2012年1月13日に、陸地に近づき過ぎて航行して、地中海のジリオ島に座礁した。船はこの小さな島の主要港の丁度外側に露頭している岩に沿って側面を下にして横たわった。2年以上も続いた大規模なサルベージ作業が行われることとなり、この有名な「parbuckling(=吊り上げ)」作業は、世界中でテレビで生放送される出来事となった。このクルーズ船は、後に再浮揚され、2014年7月に解体と再生利用のためにジェノバに曳航された。

Ship Recycling Consortiumでは、解体と再生利用事業の間、約53,000トンの金属がイタリアの工場で再生利用されたと話している。殆ど24時間、350人以上の作業員が、本船を安全にかつ環境に優しい方法で解体し、作業は100万マン・アワーに及んだ。

Costa Concordiaのイタリア人船長のFrancesco Schettinoは、32人が死亡したこの海難における自分の役割に対して、禁錮16年の判決が言い渡された。Schettinoは、今年5月に収監された。(gCaptain: July 13, 2017)

トルコ、ノルウェー向けにハイブリッド・フェリーを建造:造船所(トルコ・ノルウェー)

トルコは、これまでに9隻のハイブリッド・フェリーをノルウェー向けに建造しており、ノルウェーは世界の指導的な海運国家の1つだ、とYalova-Altinova Shipbuilders Inc.のdeputy board chairman(=取締役会副会長)が、7月12日に話した。

「ノルウェーは2020年までに(ディーゼル駆動と電池駆動を統合した)ハイブリッドのフェリー船隊(の一部)を代替することを検討しているところです。」とOrhan Gulcekは国営Anadolu Agencyに語り、更にこの北欧国家は、少なくとも80隻の新しいフェリーを入手する準備をしていると述べた。

「20隻から25隻余りが既に建造されており、うち9隻がトルコでの建造でした。」とGulcekは語り、トルコがこの地域で成功していると考えられるところから、この数字は更に伸びると付け加えた。トルコは電池フェリーを既に建造していると指摘して、Gulcekは環境に優しいフェリーに対する需要が、とりわけ北欧諸国で増大しているとし、ノルウェーはこの地域における最大の市場だと述べた。

「ハイブリッド・フェリーの事業は、トルコにとって目新しいだけではなく、世界にとっても目新しいものです。現在のところ、わが国最大の顧客は、ノルウェーなのです。」と語った。Gulcekは、これらのフェリーの何隻かは、ポーランドからの半製品を使って、ノルウェーで建造されていると語った。

「しかし大半がトルコで建造されることになる、と信じています。というのは、トルコはこの事業で大きくなり始めているからです。これまでに9隻中8隻のフェリーが建造され、引き渡されています。この数字は増えるでしょう。」と付け加えた。(Hurriyet Daily News: July/13/2017)

高等法院、モンバサの新しいフェリーの引き渡しを差し止め(ケニア)

モンバサのHigh Court(=高等法院)は、ある会社とKenya Ferry Services (KFS)との間での契約上の紛争を理由に、トルコからの20億シリング相当の2隻の新しいフェリーの引き渡しを差し止めた。

船のうちの1隻は、7月26日に引き渡されることになっており、2番船は工事中で、9月に引き渡されることになっている。しかし今や、KFSがトルコで船の検査をすることにしていたある会社との契約を解除し、今や新しい入札を求めて入札を応募していることから、引渡は遅れることになった。

今やBonriz Insurance Marine Surveyors Limitedは、KFSを契約不履行で訴え、このフェリーの引き渡しがないことを条件に仮命令を受領した。フェリーの検査について新たな入札を求めるKFSの決定に抗議して、Bonriz Insurance Marine Surveyorsが提訴したことを受け、Justice Erick Ogola(=Erick Ogola判事)により、引渡が差し止められた。

裁判所に持ち込まれた記録によると、KFSは、今年の3月7日にBonriz Insurance Marine Surveyors Limitedとの間で検査契約を締結していた。(The Standard: Updated Thu, July 13th 2017 at 08:45 GMT +3)

Tallink、2隻のSuperfast船を1憶3350万ユーロで売却へ(エストニア・スウェーデン)

海運会社のTallink Gruppの子会社は、Stena Ropaxに以前傭船していた2隻の船を、1憶3350万ユーロ相当の取引で売却することで合意した。

Baltic SF VII LtdとBaltic SF VIII Ltdは、何れもエストニアの上場海運会社のTallinkの子会社だが、Stena Ropax Ltdとの間で、Stena Superfast VIIとStena Superfast VIIIの売却で契約書に署名した、と同社は証券取引所に報告した。

この2隻のフェリーは、2017年12月に買い手に引き渡されることになる。それまで、2011年8月にStena Line Ltdとの間で署名された傭船契約に従って英国海域で運航を継続する。最後にTallinkが以前の傭船契約を延長したのは2014年で、この時、2019年まで延長することを決めていた。

2006年から2011年まで、Tallinkは、フィンランドとドイツの間で2隻のSuperfastフェリーを運航していた。2011年春に、Tallinkはこの2隻の船の傭船に関し、Stena Line Ltdとの間で契約に署名した。同年8月に、この2隻は移籍していた。(ERR News: 13.07.2017 18:45)

ノルウェーのFosen Yardがクルーズとropaxで中国の造船所と提携(ノルウェー・中国)

ノルウェーのFosen Yardは、クルーズ船、ropax船(注、RORO式貨客船、カー・フェリー)、roro船の建造で、中国の造船所であるHantong Shipbuildingと提携した。

この新しい合弁企業はFosen Hantongと呼ばれるもので、トロンヘイムにある設計・開発会社の設立も含み、顧客に提供することになるソリューション(=解決策)の一環として、船舶設計や船舶技術の提供を行うことになる。

Fosenは声明文において、Hantongが「高い製造能力、高品質の製造、更に財務体質、必要とする際の資金調達の対応」を確保することになると説明した。

Fosen Yardは「市場先導力、ノウハウ(=実務知識)、Fosen Hantongがroro船、ropax船、クルーズ船の分野で見極めた先進事業を提供することを可能にする技術的及び運用上の解決策」を有している。

Jiangsu Hantong Ship Heavy Industry Co Ltdは、異なる船種の200隻の船を、主としてヨーロッパの顧客に引き渡しており、こうした船主との間で長期的な提携も結んでいる。

Fosenは、世界最大のハイブリッド・バッテリー船(注、「混合電動船」の意)であるColor LineのColor Hybridを設計している。(Passenger Ship Technology: Fri 14 Jul 2017)

Disney Cruise Lineがもう1隻クルーズ船を発注(米国・ドイツ)

新船は、2022年に竣工・就航することになっており、ドイツのMeyer Werft造船所で建造される。この新船の発表により、新しいDisney船は、2021年、2022、2023年に就航することになる。

全ての船名、設計計画、そして旅程は、未だに作成中であり、それぞれの船では独自の体験ができるものと見られている。3隻の新船は、燃焼による大気汚染が少ない液化天然ガスにより駆動し、同じ大きさのものとなる。すなわち約135,000総トンで、1,250室の旅客室が計画されており、最新のDisney Cruise Lineの船であるDisney DreamやDisney Fantasyよりも、僅かに大きい。

Disney Cruise Lineの新船は、革命的な設計遺産を用いて、クルーズの仕方を変容させ、客が決して以前には夢見たことのないやり方で冒険に連れ出す、家族向けに特化して設計された革新的なクルーズ体験の次世代の到来を告げるものとなる。

Walt Disney Parks and ResortsのChairman(=会長)であるBob Chapekは、次のような声明を出した。「Disneyの物語にどっぷりとつかり、世界水準の家族娯楽や途方もなく楽しくてDisney独自のものとなる想像力に富んだ新機軸により、弊社が夢見て来た家族クルーズ休暇を完全に新しい水準に引き上げるという、ワクワクする新しい体験を維持するには、2隻の船では十分ではないと判断いたしました。」

これら3隻の新しいクルーズ船の追加により、Disney Cruise Lineは、その船隊に合計7隻の船を保有することになる。(Cruise Fever: July 15, 2017)

クルーズ観光客がヨーロッパの古代リゾートを圧倒(クロアチア)

世界的な観光業の急騰が、高潮のように感じ始めている土地がある。地中海とアドリア海沿岸の古代都市が最前線に立っており、格安航空会社と巨大クルーズ船から、かってない大勢の観光客が吐き出されて、夏の訪問者で、その石畳の道はギュウギュウ詰めになっているのだ。

クロアチアの都市であるドゥブロブニクを例に取ると、絵葉書のような青い海の中に、蜂蜜色の石で覆われた、完璧に保存された歴史的な小型模型になっている。そのOld City(=旧市街)の壁の内側には、約1,500人が暮らしており、文化的な宝物の守衛は、ローマ人や東ゴート族から、ベネチア人やハプスブルグ家に至るあらゆる人々により任されてきた。

それぞれが洋上アパートの建物の大きさはある3隻の現代的なクルーズ船がやってきた忙しい日には、5回又は6回、この都市に入れる人数分を吐き出すことになる。彼らは、地元のホテルやインターネットを使って借りた部屋に泊まっている大勢の観光客に加わることになる。殆ど何れも洗練された石造りの家だった通りは、B&B(注、朝食付き宿)に変わってしまっている。全体的な効果は、Disneylandish(=ディズニーランド化)というものだ。つまり他の観光客か、観光客を回転させ続けているアイスクリーム売り、旅行ガイド、給仕、受付係、大道芸人以外には出会えない光景なのだ。

The Dubrovnik Timesを編集しているMark Thomasは、この現象をこんな風に説明する。

「最初にここに来た時は、お互いに写真を撮り合っている人を見たら、私は尻込みしたくなったものです。今ではそういうことをしているあまりにも多くの人がいるので、私はここのどこにも行きません。」

ドゥブロブニクは、とりわけ問題を抱えている。というのは、古代の魅力はHBO(注、米国のケーブル・テレビ局)のミニ・シリーズという最も現代的な現象によって増大しているからだ。この都市は、何世紀も変わることなく、Game of Thrones(=ゲーム・オブ・スローンズ、注、HBOのテレビ・ドラマ)の主要なロケ地を提供している。ファンは、この舞台を訪れるために長旅をする。自身はこのシリーズを見たことがないと話すある土産物店の店主は、顧客を惹きつける2から3のキャッチフレーズを、Google(=グーグル)で調べたことを認めた。

「気違い沙汰ですよ。」と認めた。「35度になる時に、ここに立って「Winter is Coming(=冬が来る)」と叫んでいるのですからね。」

観光客の金の必要性と、観光客が見に来た美しさを破壊することがないよう確実にするための必要性との均衡を保つためにもがいているのは、ドゥブロブニクだけではない。

カプリというちっぽけなイタリアの島は、かっては牧歌的だった街並みや広場を訪れるために本土からの船に乗って来る1日に15,000人もの多くの訪問者がいる取引圧力の下、「explode(=爆発する)」可能性があると警告している。ある地元当局者は、The Daily Telegraph紙に次のように語った。

「1リットルのポットに、1.5リットルを入れることはできないのです。」

フィレンツェ、バルセロナ、そしてサントリーニ島のようなギリシャの諸島も苦しめられており、多分、ベネチアが最初にこの問題を経験した。ここの人口は1950年代以来、減少しており、実際上、クルーズ客の群衆によって追い出されているのだ。

もちろん観光業は、本質的には良いものであり続けており、先進国世界では、大概はそうだ。つまり貿易や文化交流を意味するものであり、繁栄の証であり、将来の富の源泉でもある。

この「problem(=問題)」の部分は、英国、ドイツ、アメリカ合衆国のような伝統的な供給源からやって来た旅行者に、ロシア、中国、インドといった諸国の新興中産階級が益々加わるようになってきたことだ。

安全の問題を加えると、多くの旅行者は、チュニジア、トルコ、エジプトのような代替的な目的地よりも、ヨーロッパの方が安全に感じており、このように考える人の数は、直ぐには下がりそうもない。

高まりつつある圧力を減少させる方法を見つけ出すことは、ドゥブロブニク、カプリ、ベネチアのような土地の地元政府の責任になるであろう。

今のところ、古代の広場に入り口を導入したり、混雑する通りに歩行者用信号を導入したりするような発想は、むしろ非現実的なものに聞こえるかもしれない。しかし、観光客の波が上昇し続けるのならば、観光客は、少しばかり魅力的なものを見始めることになるのかもしれない。(BBC News: 16 July 2017)

強い流れでShimulia-Kawrakandi間のフェリー運航が混乱(バングラデシュ)

パドマ川のShimulia-Kawrakandi航路のフェリーの運航は、強い流れのために1週間以上も混乱している。

バスや商品を積載したトラックを含む少なくとも400台の車両が、フェリー運航が混乱したままであることから、月曜日に長い行列を作った、とUNBは報じた。

Bangladesh Inland Water Transport Corporation(注、「バングラディシュ内水運送法人」の意)(BIWTC)のAssistant General Manager (AGM)(=副総支配人)は、BIWTCはこの航路で17隻のフェリーを保有していると話した。

「フェリーは、川のLauhojang崎でゆっくり動いています。通常よりは川を横断するのに猛烈に長い時間がかかる強い流れのためです。」と話した。

トラックは長期間、埠頭で立ち往生したままになっているため、バスと小型車をフェリーに優先的に乗船させている。」とこのBIWTC AGM(=バングラディシュ内水運送法人の副総支配人)は話した。(Dhaka Tribune: Published at 01:03 PM July 17, 2017)

DFDS、地域営業部長を指名(デンマーク・英国)

DFDSは、Mark Hendersonを、イングランド北部、スコットランド、アイルランドの地域営業部長に指名した。

2012年以来、DFDSで働いており、この最近の昇進で、顧客対応の役回りから陸上に異動したことになる。以前は、同社のニューキャッスル―アムステルダム間の船であるKing Seawaysに乗務する上級船員だった。そこでは、全ての娯楽、カジノ、そして船上の酒場を担当していた。National sales manager(=国内営業部長)のColin Fawcusは、次のように語った。

「喜んで彼を英国営業チームに歓迎します。彼は既にDFDSの製品の幅広い知識を持っており、弊社の既存の貿易提携者との強固な関係を作り、新たな顧客を引き付けるために彼の洞察力を共有することとなる偉大な地位に就任させたのです。」(TravelMole: Published on Tuesday, July 18, 2017)

60,000人の観光客がクルーズ船でバリ島を訪問(インドネシア)

ジャカルタ発。豪華クルーズ客船会社のPrincess Cruisesは、インドネシアの生まれつき備わっている魅力と文化を体験させるため、60,000人以上の外国人観光客を連れて来ることになる。

2017年―2018年の休暇シーズン中、Princess Cruisesは、バリ、ロンボク、コモド島、マカッサル、スマラン、ポロボリンゴへのワクワクするような旅行計画を提供する。

「Princess Cruisesは、インドネシアに向かう26回の旅行を行う5隻のクルーズ船を使ってインドネシアにおける観光業を強化し続けています。」

インドネシアへの旅行を行う5隻のクルーズ船とは、Sapphire Princess、Diamond Princess、Golden Princess、Sun Princess、そしてSea Princessだ。

Cruise Line International Assistance Association (CLIA)の資料によると、2015年にアジア大陸でのクルーズに200万人以上が参加しているという。この数字は、2020年までに400万人に倍増するものと見られている。2014年、CLIAは、インドネシアから18,000人のヨット旅行者が来ており、2015年までに、この数字は40,000人に倍増するとも述べていた。(Tempo.co: Thursday, 20 July, 2017 19:44)

旅客船汚染:大手クルーズ客船会社が会議で発言(英国)

Carnival Corporationの元Vice President for Technical Development and Quality Assurance(=技術開発・品質保証部長)のRichard Vieが議長を務めるPassenger Ship Pollution 2017は、声明文によると、新規則によって要求される排気ガスの逓減と燃料効率の改善のための独特な討論会を、クルーズとフェリーの運航事業者に提供するという。

この毎年恒例行事は、英国のサウサンプトンで2017年11月14日と15日に開催されるもので、既にPort of Barcelona(=バルセロナ港)やPeace Boat(=ピース・ボート)の他、Carnival Corporation、MSC Cruises、DFDS、Wightlink Ferries等の指導的な運航事業者からの演説者が確定している。

話題には、次世代機関や推進と並んで、大気汚染逓減の新しい工夫、LNG(=液化天然ガス)の挑戦を受けた社会基盤や安全性への取り組み、水管理のための新技術や規則、汚染逓減のための船舶設計の扱いが含まれる。

旅客船部門は、規制の改正や費用効果の高い運転に変更することにより、環境影響を逓減して運営することを目論んでいる、とこの行事の主催者であるTDN UKは、事前に準備していた声明文で述べた。

「IMO 2020規則は、硫黄排出の逓減を必須のものとしています。これは、大気環境に焦点を合わせ、調達決定の最前線において大気を汚染している温室効果ガスの逓減を行っている主権政府と一体になったものです。」とTDN UKは述べた。「出席した運航事業者は、燃焼させている燃料を変更すべきか、あるいは排気ガスを扱う方法を変更すべきかどうかを調査し議論するための討論会を行うことになります。こうした解決策の影響に取り組む事例や事業の研究、有害な汚染物質を逓減させるための効果が探求されることになります。」

Passenger Ship Pollutionは、船体の革新設計、空気潤滑、推進システム、汚染と物流の監視の将来の可能性について探求する。Passenger Ship Pollutionについて、詳しくはウェブサイトで確定した議題をご覧ください。(Cruise Industry News: July 20, 2017)

リバプールの波止場を圧倒する最新大型クルーズ船はどれだ?(英国)

別の怪物定期船が、今週末、当市のクルーズ・ターミナルを美しく彩ることになる。

クルーズ船Celebrity Silhouetteが、リバプールに予定されている寄港を行う。2015年に初めてやって来て以来、この豪華定期船による数回の訪問の最新のものだ。今回の訪問は、アムステルダム発着の12泊英国諸島クルーズの一環。この旅程における他の寄港地は、セント・ピーター・ポート、ベルファスト、ダブリン、コーク、ブルージュ。

このとても魅力的なクルーズ定期船は、2,886人の乗客を乗せる能力がある。重さ(注、総トン数(容積)の誤り)は122,400トンで、長さ1,047フィート、幅121フィート。船上の施設には、買い物や食事、飲酒のための多くの機会がある他、本物の草を使った芝生、Canyon Ranch Spa Clubが含まれる。

日曜日の夕方に同船が出発するのを記念して、花火が打ち上げられることになっている。(Liverpool Echo: 14:51, 22 JUL 2017)

新たな国境横断フェリーの就航で観光業急騰(アイルランド)

グリーンカスルからカーリングフォードに行く新しいフェリーが、この景勝地の観光業を急騰させるという期待がある。

国境を越えていくダウン州の町からの便は、リマリックのFrazer Ferries Groupによる880万ポンドの投資の後、18人の新しい常勤の仕事を生み出すことになる。この乗用車44台を積載する船を運航すべく、グリーンカスルとグリーナーに新しいターミナルも作られた。船は、最初の旅客運航を行ったばかりだ。横断時間は15分から20分で、アイルランドで最も風光明媚な海域の1つを航海し、このモーン沿岸航路と、カーリングフォードやクーリー半島を連絡する。この1マイルのフェリー航路は、道路で約35マイル、90分かかるところを短絡するものとなる。

Scenic Carlingford Ferryのmanaging director(=代表取締役)であるPaul O'Sullivanは、従業員一同、船でやって来る訪問者を歓迎することを心待ちにしていると語った。

「Carlingford Lough(=カーリングフォード・ラク、注、「カーリングフォード湖」の意)は、2つの主要人口中心地であるダブリンとベルファストの途中に位置します。」と話した。「Scenic Carlingford Ferryは、南ダウン州と北ラウズ地方の経済開発の触媒として行動することになり、観光業を含む分野の経済成長を刺激本質的な基盤となる連結になるでしょう。」

Frazer Ferriesも、Lough Foyle Ferryを運航しており、Wild Atlantic Wayのドニゴール州にあるInishowen半島とコーズウェイ沿岸航路を連絡している。(Belfast Telegraph: July 22 2017)

Princess Cruises、更に多くの日本人乗客を扱うことに(日本・米国)

東京発。Princess Cruisesは、新たに焦点を合わせた。日本人乗客だ。

この合衆国のクルーズ運航事業者は、超巨大船を日本の港湾に寄港させて、日本人客を念頭に置いて改修した船を投入する計画を持っている。来年度、日本で通年運航を始める。同社は、日本人とインバウンド(注、日本に入国する)観光客の双方のクルーズ需要の高まりを捕えることを希望している。

同社の最新船であるMajestic Princessは、3月に就航した。長さ330メートルで、幅は38.4メートル、高さは68.3メートルある。1,780室の旅客室の約80%には、海を見渡せるバルコニーがある。同船には36室の豪華なスィートがあり、その最大のものは60平方メートルある。20ある食堂と酒場では、フランス料理、広東料理、その他の料理が提供され、全てはMichelin(=ミシュラン)の3星食堂のシェフにより管理されている。

Piazzaと呼ばれるアトリウム(注、吹き抜け空間)は、3階を貫くもので、同社船向けに建造されたものの中では最大だ。ガラス張りの通路は、同船の縁から8.5メートル突き出ており、約40メートル下には海面が広がる。同船には、1つの劇場と複数の免税店もある。Majestic Princessは、中国人乗客を念頭に設計されたもので、上海に本拠を置いている。来年早々、同船は、日本の南西の九州という島にある博多と長崎に寄港する。

2018年営業年度にPrincess Cruisesは、Majestic Princessよりも小型で、2,706人の乗客を収容できるDiamond Princessを投入する計画だ。このクルーズ客船会社は、日本で通年運航する見込み。

同社は、2013年に日本発のクルーズの運航を開始した。2014年、広い公衆浴場等の快適設備を備えて日本人乗客向けに改装したDiamond Princessを投入した。それ以来、毎年、日本の航路を運航する期間を延長して来た。(Nikkei Asian Review: July 23, 2017 1:00 pm JST)

ドナウ川クルーズ船での火災:8人が煙を吸う(オーストリア)

ウィーン発。オーストリアの救急隊員は、ドナウ川クルーズ船で火災があり、200人近くが避難を余儀なくされたと話している。8人が煙を吸って治療を受けることを余儀なくされたという。

月曜日、ウィーンの西で、A-Rosa Rivaというクルーズ船のサウナ区画で、猛烈な火の手が上がったという。5人の船員と救急隊が、近くに投錨した別の川船に、150人の乗客と39人の船員を避難させた。

Austrian Automobile ClubのRalph Schullerは、クラブの2機のヘリコプターが、最も重傷の2人を病院に空輸したと話している。怪我人は全員、消火しようと試みた船員だと話している。

この船はドイツ船籍で、ドイツから黒海のドナウ・デルタ(注、ルーマニア)に東に向かってクルーズしていた。(San Francisco Chronicle: July 24, 2017)

Duterte、15隻のロール・オン、ロール・オフ船の進水発表(フィリピン)

PRESIDENT Rodrigo Duterte(=Rodrigo Duterte大統領)は月曜日、政府はフィリピンの主要海路に15隻の真新しいロール・オン、ロール・オフ船を就航させると述べた。

「私は、フィリピンの主要海路の輸送を援助すべく、15隻の新しいRoRo船を発表いたします。」とDuterteは、 State of the Nation Address(=一般教書演説)(SONA)において述べた。

Duterteは、フィリピンは「Build, Build, Build(=建造、建造、建造)」事業によって移動性と接続性を向上させることにより、Golden Age of the Infrastructure(=社会基盤の黄金時代)に到達することを狙っていると話した。Duterteは、この4月に、海路はミンダナオ島のジェネラル・サントスとダバオから、インドネシアのビツンに伸びると話した。

「我々は、建造し、建造し、建造するのです。」とPresident(=大統領)は話した。Duterteは、政府は将来、中国から借りたお金で、新空港も建設するとも語った。

「我々は中国から金を貰って、この数年の間に新空港を持つのです。」とDuterteは語った。

Duterteは、フィリピンは2017年のGross Domestic Product (=国内総生産)の5パーセントから、2022年にはGDP(=国内総生産)の7パーセントに社会基盤投資を増やし、総額で9兆ペソ近くにすると述べた。(The Manila Times: July 24, 2017)

インドネシアの高速船が転覆、少なくとも10人が死亡:警察(インドネシア)

ジャカルタ発。火曜日、インドネシアのボルネオ島の沖で高速船が転覆し、少なくとも10人が死亡し、他に数人が行方不明になっていると考えられる、と警察と救助当局は話した。

インドネシアの捜索・救助庁は、声明文において、北カリマンタン州沖で事故が発生した当時、40人が乗船していたものと見られると述べた。

「差し当たりは、乗船者数は初期推定のままとなります。乗船名簿にない人がいる可能性があります。当方では、家族から行方不明になっているのではないかという通報を待っているところです。」

インドネシアとマレーシア間の海路では、数件の事故が発生している。11月、シンガポールの南にあるインドネシアのバタム島沖で船が潟に衝突して沈没し、101人の乗客の半数以上が死亡した。4か月前には、バタム島に向かう途中の船が沈没し、マレーシア当局が8体の遺体を収容し、34人を救助している。(Reuters: July 25, 2017 / 7:44 PM)

Fincantieriは「どんな代償を払っても」STX造船所が必要なのではない:CEO(イタリア・フランス)

ミラノ発。イタリアの造船業者、Fincantieriの社長は水曜日、パリ(注、フランス政府)と造船所の所有権を巡って論争が発展する中、同社はどんな代償を払ってもSTX Franceが必要なのではないと語った。

「我々はヨーロッパ人なのであり、STXに関し、朝鮮人よりも悪く待遇されることを受け容れることはできない。」とGiuseppe Bonoは電話会議で語った。

5月、Fincantieriは、破産手続きの一環として、南朝鮮(注、韓国)のSTX Offshore & Shipbuildingから、STX Franceの66.66パーセントを買収したが、フランスのPresident(=大統領 Emmanuel Macronは、この仮契約の条件を再調査をしたいと語っていた。

水曜日、フランスのEconomy Minister(=経済大臣)のBruno Le Maireは、イタリアがSTXの資本を平等に分配するというフランスの申し出を受け入れないのならば、フランス政府はSTX造船所を買収するため新株引受権を行使すると述べた。(New York Times: JULY 26, 2017, 4:03 A.M. E.D.T.)

FBI、アラスカのPrincess Cruiseの船での女性の死を捜査(米国)

FBI(=連邦捜査局)は、アラスカのPrincess Cruiseの船でのユタ州の女性に死について捜査している、と水曜日に発表した。

FBIの捜査について知る情報筋によると、この39歳のKristy Manzanaresという女性は、家庭内紛争の後、Emerald Princessという船で死亡したという。同局がこの「suspicious(=不審な)」死を捜査しているところだ。

Princess Cruisesは、この家庭内紛争は火曜日の午後9時頃に発生したものであり、その結果、女性が死亡したことを確認した。

当局が数時間に亘って封鎖した後、乗客らは水曜日の午後8時頃に下船することが許された、と乗客らはABC Newsに話した。乗客らは、この事件について捜査官が取り調べることができるようにするため、まず船長が、第8甲板、第9甲板、第10甲板の左舷の乗客らに、各自の船室に戻るよう指示したと話した。他の乗客は船内を動き回ることができたが、下船はできなかった。

乗客1人(注、女性の夫)が船員によって拘束されたとこの客船会社は話し、更に犯罪を犯した者を拘束する権限があると付け加えた。

このクルーズ客船会社によれば、Emerald Princessは日曜日にシアトルを出発した7日間周遊クルーズの最中だという。同船は3,400人の乗客と1,100人の船員を乗せており、今日、ジュノー近郊のトレーシー・アーム・フィヨルドで遊覧旅行を行う予定だったが、この行事は中止になった。

「弊社の想いと祈りは、ご家族、そしてこの悲劇の影響を受けた全ての人と共にあります。」とPrincess Cruisesは声明において述べた。

FBIは家族から話を聞くために、アンカレッジとシアトルから、ジュノーに捜査班を派遣した。同局は、事件が海面上で発生したものであることから、本件の管轄権を有していると話した。

ABC NewsのAlex Stone、Jennifer Watts、そしてKarma Allenが、この記事に貢献した。(ABC News: Jul 27, 2017, 1:22 AM ET)

ユタ州の男、自分を笑うことを止めようとしなかったのでアラスカのクルーズ船で妻を殺したと話す(米国)

アラスカ州アンカレッジ発。ユタ州の男がアラスカのクルーズで妻を殺し、その後、血まみれの船室に足を踏み入れた知人に、自分を笑うことを止めようとしなかったのでやったと話した、とFBI(=連邦捜査局)は、木曜日に発表した文書の中で述べた。

FBI Special Agent(=FBI特別捜査官)Michael L. Watsonによる刑事告発状によると、Kenneth Manzanaresは、Princess Cruisesの2人の部屋で、両手と衣服に血が付いて船室中が血まみれになっている中、火曜日の夜に発見された。

同局は、K.M.とだけ身元が明らかにされている39歳の女性が、頭部に重傷を負ったと述べたが、この女性の死については、他に詳しいことを明らかにしなかった。Manzanaresは、シアトルから日曜日に出発した乗客3,400人乗りのEmerald Princessで逮捕された。

裁判所文書によると、医療労働者や警備員が対処する前に、男性1人とその他がこの船室に行き、女性が血まみれの床の上に倒れているのを見たという。Manzanaresは、妻の体を掴んで、バルコニーに引きずって行ったが、この男性が止めさせた、とWatsonは書いていた。船の警備員が、近くの船室でManzanaresに手錠をかけて、水曜日遅くに拘束した。

同船は、捜査のためアラスカの首都に回航した。この死亡が合衆国海域で発生したものであることから、FBIが指揮を執っている。船は、水曜日の朝にジュノーに接岸し、乗客は何時間も船内で足止めされ、その後、そのクルーズ船はスカグウェイという南東部のアラスカの町に向けて、夜遅くに出発した。

Princess Cruisesは木曜日、声明文において、休暇に影響があったとして、乗客は150ドルの船内割引を受け取ることになると述べた。

「ご家族は気の毒だと思いますが、しかし大勢の人が待たされたのです。」とカナダのアルバータ州から来た乗客、Lloyd Barrowsは話した。

合衆国検察庁は、アンカレッジでFBIとCoast Guard(=沿岸警備隊)の代表と共に、Manzanaresに対する連邦政府による訴追を発表すべく、記者会見を木曜日に行うと発表した。(The Japan Times: Jul 28, 2017)

「人員手配問題」でWightlinkフェリー運休(英国)

人員手配問題で、Wightlinkは、明日(土曜日)の8便を運休にすることを余儀なくされた。

ポーツマス発の午前6時30分、午前7時30分、午後6時30分、そして午後7時30分のカー・フェリー便は運休となった。併せてフィッシュボーン発の午前7時30分、午前8時30分、午後7時30分、そして午後8時30分の便も運休する。同社はこの運休を謝罪し、影響を受けた顧客には代替の横断便に振り替えたと話した。

数週間前にも類似の出来事があり、Wightlinkは新しい職員を雇い、訓練を終え次第、通常の時刻表に戻ることを希望していた。

最新の運航は、ウェブサイトで。(Isle of Wight County Press: Friday, July 28, 2017 - 11:22)

クルーズの記録的な需要、イタリア人は早めに予約(イタリア)

大手クルーズ会社のCosta Cruises、MSC、Royal Caribbeanによると、クルーズのイタリア市場は、2017年夏シーズンについては成長しているという。また、直前になって休暇の予約をするというイタリア人顧客の以前の傾向が弱まっていることも強調した。

Costa CruisesのPresident(=社長)、Neil Palombaは、イタリア市場は「遅れは取っておらず、実際、成長しています。2017年の夏シーズンは、弊社船で旅行するイタリア人のお客様は10%増で、この期間の成長は3%でした。このことで弊社は、2018年に向け楽観的になっております。船を満船にするという点に関しては、本当に100%近いのです。夏シーズンにおいては、8月末の北欧行きで、残っている船室は少ないです。今年の残りの月と2018年の最初の月の販売に傾注しているところです。」と述べた。

MSC Cruisesのイタリア国内支配人のLeonardo Massaも、「クルーズ業界とイタリア市場にとっては、2017年夏は極端に楽観的です」と述べた。

「量と平均価格において、増加しているのです。今年は、MSCは新船のMeraviglia就航から利益を得ています。それ故に、とりわけイタリア市場にとって、とても楽観的なシーズンであり、昨年の同時期との比較で、乗客数において15~18%増です。市場全体でも、約8%の成長です。」また、人々が前もって予約していることも指摘した。

「イタリア人はかなり前もって予約しています。以前イタリアは、直前の取引にかなり頼っていると特徴付けられていたものです。」

Royal Caribbean Italiaのdirector general(=社長)であるGianni Rotondoは、「圧倒的に良い年でした。普通はかなり遅くなってから目覚める市場において多くの繰り上げ需要があったのです。この夏シーズンは、地中海において肯定的でしたが、カリブ海やアジアでもそうでした。売上高は、2016年と比べると同一ですが、2017年はヨーロッパで、Oasis級の大型船はいなかったのです。」と述べた。

VTPのchief executive(=最高責任者)で、ベニス、カリアリ、ブリンデジ、カタニア、ラベンナにあるクルーズ・ターミナルの支配人であるGalliano di Marcoは、類を見ない現象を指摘している。ベニスは交通量を減らし続けているものの、ラベンナは386万ユーロの利益を上げて(22%増)、2016-2017会計年度を終えたばかりだ。

彼は、東アジア・クルーズ市場は「北朝鮮との緊張により、ブレーキがかかっています。この理由により、大手企業はベニスを含むイタリアの港を好む何隻かの船の再配置を始めている」ことを指摘した。(ITALY EUROPE 24: 28 Jul 2017)

旅客船Kissapanadi 2がラカイン州に到着(ミャンマー・日本)

日本から寄付された3隻の船の2番目の旅客船、Kissapanadi 2が、7月25日にチャウピューに到着し、ラカイン州沿岸での沿岸輸送に使われる。

日本の技術者が、地元職員のために1週間の訓練を行う。その訓練後に、本船はチャウピューからシットウェ港に案内されることになる、とMinister for Electricity, Industry, and Transportation(=電気・産業・運輸省)のU Aung Kyaw Zanは語った。

「最初のもの(Kissapanadi 1)では、我々は週に2日しか沿岸で運航できるだけです。しかし今や、毎日運航できると思います。価格が乗客にとって手頃なものになるよう計画しているところです。」と付け加えた。

この旅客船は、8月中旬に運航を開始する計画で、切符価格と航路を決定するために会議が開催される。この船は、81人の乗客を輸送することが可能だ。

日本から寄付された3隻の船のうち、2隻は到着しており、3隻目はミャンマーで工事中で、約2年で運航可能になる、とU Aung Kyaw Zanは話した。

1番船のKissapanadi 1は、3月13日に到着し、145人の乗客を乗せることができ、シットウェからTaung Goteに定期運航している、と語った。(Myanmar Times: Friday, 28 July 2017)

フランス:ダンケルク近くの冷蔵車で26人の移民の中に幼児がいるのが発見(フランス・イラン)

2歳児を含む26人の移民が、フランス北部のダンケルク港近くのフェリー・ターミナルの冷蔵車の中で発見された。この幼児は、トラックの中にイラン人の母親もいたが、低体温症のため病院に搬送された。移民らは英国に辿り着こうと試みていたところ、土曜日、トラックの中で発見された。

「フェリー・ターミナルの警備隊は、冷蔵車の中に26人の移民の集団がいるのを発見し、救急隊に連絡を取った。」と地域救急隊当局は声明文において述べた。「mild hypothermia(=軽度の低体温症)」に罹患した2歳児は、治療のためダンケルクの病院に搬送された。

西アジアとアフリカから来た移民は、通常、ヨーロッパを北上し、フェリーやEurotunnel(=ユーロトンネル)を使って海峡を横断するトラックで密航し、フランスから英国に辿り着こうと試みる。(Hindustan Times: Jul 30, 2017 19:24 IST)

MS Ocean Dreamがウラジオストク港に初寄港(ロシア・日本)

クルーズ船Ocean Dreamが、今日7月31日午前9時45分に、ウラジオストク港に今年初めて寄港した。南朝鮮(注、韓国)と日本から来た1,200人以上の観光客を乗せた船は、ウラジオストクのMarine Cruise Terminalに接岸した、とPortNewsの通信員が同港から報告した。

Ocean Dreamは13時間、ウラジオストクに滞在する。その後、このクルーズ船は、日本へのクルーズを続けることになる。伝統的にウラジオストク港は、同船の初寄港のための歓迎式典を開催した。この式典には、音楽合唱団による公演と地元芸術家による絵画の展示が含まれ、クルーズ船客には、同市観光ツアーが提供された。

長さ205メートル、11層甲板のクルーズ船、MS Ocean Dream(デンマークの造船所で1982年に建造、1998年に大改装、2007年に現代化)は、2012年以来、日本に本部のある国際組織、Peace Boat(=ピース・ボート)の船隊の一部になっている。

このクルーズ船は、開かれた外交を通じて平和を推進し、環境を保護し、アジア太平洋地域、そして世界の他の地域における協力を発展させることに助力しているこの慈善団体の庇護の下、ウラジオストク港に寄港した。

この「green(=環境意識を高める)」使命のクルーズは、7月27日に日本の神戸港から始まり、その後、MS Ocean Dreamは朝鮮の麗水(=ヨス)港、そしてロシアのウラジオストク港に寄港した、その後、同船は、日本の函館港と境港に寄港して、朝鮮の釜山(=プサン)港、そして8月7日に神戸に戻ることになっている。(PortNews IAA: 2017 July 31 16:08)

Peace Boat、更に5隻のEcoships向けに燃料電池を物色(日本)

Peace Boat(=ピース・ボート)は、電池出力を使用し、燃料電池技術を開発することで、プロトタイプ(注、原型)のEcoship(=エコシップ)よりもさらに踏み込んで、5隻の新船を建造する計画だ、とdirector and founder(=代表で創立者)のYoshioka Tatsuya(=吉岡達也)はPassenger Ship Technologyに独占インタビューで語った。そして目標は、「depending on the market situation(=市場の状況次第)」で、5年間に5隻建造することだ、とTatsuya氏(注、吉岡氏の誤り)は語った。

彼は、将来の新造船についての詳細を明らかにした。「この新船は、私達のプロトタイプのEcoshipと似たものになりますが、電池と燃料電池技術の開発に期待しています。」それ故、この日本のNGO(=非政府組織)は、「more energy efficiency in renewable propulsion(=再生可能推進力における更なるエネルギー効率)」を達成するために、更なる電池出力と統合燃料電池技術を検討している。

Ecoshipは、LNG(=液化天然ガス)二元燃料で走ることになるが、Tatsuya氏(注、吉岡氏の誤り)は「maybe fuel cells could be integrated a few years later(=恐らく数年後には燃料電池が統合され得る)」ことを示唆した。またEcoshipでは、乗客がどれだけ多くのエネルギーを消費し、作り出しているかが判る技術を使う計画も明らかにした。顧客がどれだけ多くのエネルギーを使っているかが測定できるよう、顧客各自が使用するタブレットを開発する予定だと語った。

この日本のクルーズ団体は、Nor-Shippingの開幕時に、世界で最も持続可能なクルーズ船であるEcoshipの建造で、Arctech Helsinki Shipyard Inc,との間でletter of intent(=基本合意書)に署名したと発表していた。(Passenger Ship Technology: Mon 31 Jul 2017)

National Geographicがアラスカ州でクルーズ船を始める(米国)

アラスカ州、ジュノー発。新しいクルーズ船が、南東アラスカを探索する8日間探検に出発する。

Juneau Empire紙は、Lindblad Expeditions-National Geographicが、初めて建造したQuestを、土曜日にジュノーから出発させたと報じている。この船は、ワシントン州Anacortesを出発して、アラスカへの再編クルーズを行い、金曜日にジュノーに到着した。その最初の乗客は、土曜日の午後5時30分に乗船した。

この乗客100人乗りの船は、元々は先週の水曜日にお目見えするものと思われていた。しかしこの客船会社は、進水に当り問題があるとして、そのクルーズを中止していた。当時、その1か月ばかり前に、本船は進水用の傾斜路から滑り降りた際に損傷していた。

Questは、9月中旬までアラスカ州で探検を行う。本船は、コスタ・リカ、パナマ、そしてCanal(=パナマ運河)を通過してベリーズにも航海する。(KTVA.com - Anchorage, Alaska: 8:47 AM July 31, 2017)