2020年3月

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2020年3月の海外旅客船情報

クルーズ船、コロナウイルスの恐怖からマイアミに戻る(米国・ジャマイカ・メキシコ)

マイアミ発。コロナウイルスの恐怖から2つの異なる港から拒否されたクルーズ船が、今やサウス・フロリダに戻って来た。

MSC Meravigliaは、ジャマイカに初めての寄港になるものと当初は考えられていた1週間のクルーズの後、Port of Miami(=マイアミ港)に戻って来た。この船は、乗船していた船員の1人が、風邪のような症状を見せ始めたことから、2つの港に入港を拒否された。乗客には、全額返金が約束されている。

ジャマイカから引き返すことになった後、本船は、ケイマン諸島の2番目の港にも入港を拒否された。最終的には、金曜日にメキシコのコスメルに接岸することが許された。

MSCは、問題の船員は単なる風邪であり、コロナウイルスによって影響を受けているいかなる地域にも行っていないと話した。(後略)(Local10.com: March 1, 2020, 10:22 am)

オーストラリア、初のコロナウイルス死者報告、クルーズ船、Diamond Princessの乗客(オーストラリア)

メルボルン発。コロナウイルスために横浜で隔離されていたクルーズ船、Diamond Princessの元乗客が、日曜日の朝、パースの病院で死亡した、と防疫官は話した。このウイルスによるオーストラリア初の死者となった。

78歳の男性は、このクルーズ船から退避して以来、隔離されていた。同船から連れ出された150人以上のオーストラリア人のうちの1人だった。

「ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。不幸にも、オーストラリアでコロナウイルスによる初の死者となってしまいました。」とウェスタン・オーストラリア州のchief health officer(=主任防疫官)のAndrew Robertsonは、記者団に語った。男性の未亡人もこのウイルスに感染したが、安定した容体だ、とこの防疫官は話した。最新の政府の数字によると、オーストラリアのウイルス感染者の人数は、日曜日に1人増えて、26人になった。

Prime Minister(=首相)のScott Morrisonは、男性が亡くなったことを聞いて悲しいとツィートの中で述べ、政府はコロナウイルスからオーストラリア人を保護するために出来ることを行い続ける、と語った。「我々は監視しており、毎日、情報を得ています。」とMorrisonはツィートした。「我々には免疫はないですが、国としてできることは準備しており、これを実行することになります。」

土曜日、オーストラリアは、イランから旅行して来た全ての外国人の入国を拒否すると述べた。このイスラム教の共和国では、ウイルスが広がっているためだ。

世界中で85,000人以上のウイルス感染者がおり、大半が中国だ、とWorld Health Organization(=世界保健機関)は話した。中国外では53か国に広がっており、6,000以上の症例があり、86人が死亡している。(Japan Today: Mar. 1, 02:20 pm JST)

最後の船員が横浜港で隔離されているクルーズ船を離れる(日本)

東京発。約130人の船員の最後の一団が日曜日、Diamond Princessを下船して、この汚染されたクルーズ船から立ち退いた。そして、元々同船に乗船していた人の5分の1以上が新型ウイルスに感染することとなった、日本で最も批判された隔離は終わった。

日本のHealth Minister(=厚生労働大臣)のKatsunobu Kato(=加藤勝信)は記者会見で、同船は今や空っぽであり、消毒と次の航海に備えた安全点検の準備が出来ていると語った。日程は伝えなかった。

この英国船籍で合衆国が運航するDiamond Princessは、2月3日に母港の横浜に帰港する前から、感染した乗客を乗せていた。乗船していた3,711人の乗客と船員のうち、705人が船上で感染し、この隔離と日本の疾病対策能力の、国際的な批判を引き起こした。

Kato(=加藤)は、政府はこのクルーズ船の扱いを調査すると話した。「我々は再び感染を拡大させることのないよう、本件を調査します。」と語った。しかしながら外国船籍・運航船の危機管理は、単一政府にとっては扱いが難しいとも話し、将来の危機対応の世界的枠組みを推進する必要性があることを示唆した。

日本のDefense Ministry(=防衛省)は、その軍隊(注、自衛隊)が、Diamond Princessの約70人のインドネシア人船員を、バスで東京の羽田空港に運んだと話した。ここから、インドネシア政府がチャーターした飛行機で帰国した。また同軍隊(注、自衛隊)は、別の約60人の船員を、追加隔離のため、東京近郊の政府施設に運んだ。

同船の何百人もの外国人乗客は、自国政府によって退避し、チャーター機で帰国し、14日間の隔離、又はウイルス検査を受けている。彼らのうち、1ダース(12人)以上の人が、帰国してからの検査で陽性になっている。

日本では、約1,000人の乗客が、専門家らの警告にも拘わらず、公共交通機関を使って帰宅することが許され、今や自宅で自己隔離しているところだ。彼らのうち数人が、帰宅後に感染が確認されている。(Japan Today: Mar. 2, 06:34 am JST)

クルーズ客船会社株、合衆国でのコロナウイルスの症例が増加して下落(米国)

クルーズ客船会社株は、ワシントン州で2人が死亡する等、コロナウイルスの症例が合衆国の新たな地方で報告され、再び下落に向かっている。

北米での予約が落ち込んで、現四半期の収入が取り消し(船内消費の減少)により影響を受けることになる懸念がある。コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)で隔離され、このウイルスの急速な拡大を経験したDiamond? Princessの乗客の体験に関する報道も増えている。

Carnival (NYSE:CCL) は、立会時間前取引で7.65%下落、Royal Caribbean Cruises (NYSE:RCL) は3.48%下落、Norwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)は4.72%下落。(Seeking Alpha: Mar. 2, 2020 8:10 AM ET)

コロナウイルス:ミャンマー、クルーズ船の入港禁止(ミャンマー)

ミャンマー、ヤンゴン発。ミャンマーは、東南アジアで大きな存在となっているコロナウイルスの伝染病の懸念から、同国の商業中心地での観光クルーズ船の入港を拒絶した。

ミャンマーはこれまでのところ、コロナウイルスの確認症例はないが、バハマに本拠を置くSilver Sea Cruisesが運航するThe Silver Spiritの4日間寄港がヤンゴンでは予定されていたが、政府は月曜日、接岸許可を撤回した。

Health and Sports Ministry(=保険スポーツ省)のdeputy director(=次官)であるKhin Khin Gyiは、この決定は、首都のNay Pyi Taw(=ネー・ピー・ドー)で開催された緊急会議で、日曜日遅くになされたものだと話した。「主たる理由というのは、このクルーズ船がコロナウイルスの確認された数か国に寄港していたというものです。」と同次官は月曜日、電話でAnadolu Agency(注、通信社)に語った。

この船は、22か国から来た485人の観光客と、350人以上の船員を乗せているが、直近では、タイの行楽の島であるプーケット島に寄港していた。

ミャンマーは、疑わしい45症例を検査しているが、このウイルスの検査で陽性になった者はいない、と同省は日曜日に話した。(Anadolu Agency: 02.03.2020)

CarnivalのPrincess CruisesとHolland America Line、サイバー攻撃を報告(米国)

Carnival (NYSE:CCL)は、幸運をつかむことはできない。

先月、同社の子会社であるPrincess Cruisesは、Diamond Princessというクルーズ定期船に乗船していた10人の乗客と船員が、COVID-19の検査で陽性となって、コロナウイルスのポスター・チャイルド(注、広告に出て来る子供のような見本)となった。この状況は、それからむしろ急速に激化して行った。

今や、この怪我に対する侮辱に加え、Princess Cruisesと同社のHolland America Lineは、今日の午後、昨年5月に「identified a series of deceptive emails sent to employees resulting in unauthorized third-party access to some employee email accounts(=一連の詐欺メールが従業員に送信されて、その結果、権限のない第三者が、何某かの従業員の電子メール・アカウントにアクセスしたことが判明した)」と発表したのだった。要するに、ハッキングされたのだ。

両子会社とも、「acted quickly to shut down the attack and prevent further unauthorized access(=攻撃を直ちに遮断して、更なる無権限アクセスを回避し)」、その後「retained a major cybersecurity firm to investigate the matter while reinforcing security and privacy protocols to further protect systems and information(=本件を調査するために大手サイバーセキュリティ―会社を雇い、システムと情報を更に保護するため、セキュリティー(注、無断アクセス回避のための予防措置)とプライバシー・プロトコル(注、通信手続手順)を強化した)」と述べた。

しかしこれらの専門家が発見したことは、安心できるものではなかった。ハッカーらは、「email accounts containing employee and guest personal information, including names, Social Security numbers, government identification numbers, such as passport numbers, national identity card numbers, credit card and financial account information, and health-related information(=従業員や顧客の個人情報を含む電子メール・アカウント、これには氏名、社会保障番号、旅券番号や国の身分証明書番号のような政府の識別番号が含まれており、クレジット・カードや金融口座情報、健康関連情報)」へのアクセスを、どうやらしていたようなのだ。というわけで、個人を特定できる情報と金融情報、そして健康情報の全てが明るみになってしまったのだ。

これまでのところ、朗報というのは、同社のサイバー探偵が、ハッキングされたデータが悪用された証拠を発見していないことだ。しかし念のため、Carnivalは、クレジット監視サービスと身元保護サービスを、影響を受けた顧客に対し、無料で行う。こうしたサービスが、どれ位、Carnivalの負担となるのかは分かっていないが、投資家は恐らく、次回の同社収支報告書において、この費用を賄うため、利益に対する負担となることを予期すべきこととなる。(The Motley Fool: Mar 2, 2020 at 6:37PM)

Royal Caribbeanのクルーズの82人、インフルエンザかインフルエンザみたいな病気で、検査で陽性(米国)

クルーズ船で病気になる方法は、1つではなかった。

Royal Caribbeanのクルーズ船の多くの乗客が、インフルエンザの検査で陽性になった。しかしこのクルーズ客船会社によると、病気の乗客の中で、コロナウイルスに感染している疑いのある者はいないという。

ボルチモアのFox 45(注、テレビ局)は、Grandeur of the Seasの82人が、2月8日から20日までの最近の旅行で、インフルエンザの検査で陽性だったと報じている。当局者は、この症例の中では、コロナウイルスの検査を要求しなかったと伝えられており、患者の中で「regions of impact(=影響を受けている地域)」を通過したり、そうしたことのある者と接触した者はいなかったという。

Royal Caribbeanの広報担当者は、Fox Newsに対し、CDC(=疾病対策予防センター)は、インフルエンザか、インフルエンザのような病気で、検査で陽性になった「elevated number of guests and crew(=客や船員の上昇人数)」について通知を受けていることを確認した。

声明文において、Royal Caribbeanの広報担当者は次のように話した。「Grandeur of the Seasの2月8日から20日までの航海で、医療職員は、CDCに対し、インフルエンザのような病気か、インフルエンザA型又はB型の検査で陽性で、医療手順に従って隔離された、客と船員の上昇人数を通知しました。」

その声明文はこう続けていた。「82人の患者で、COVID-19(=新型コロナウイルス)のperson under investigation(=調査対象者)(PUI)のCDCの基準に適合した者はおらず、CDCはこの症例の中で、コロナウイルス検査を要求することはありませんでした。患者の中には、症状が出て14日以内に、影響を受けている地域を通過したり、そうした影響を受けている地域の者と接触したことのある人はおりませんでした。」(Fox News: Published: March 3, 2020)

Pence、土曜日にクルーズ客船会社の最高経営責任者らと会談へ(米国)

Vice President(=副大統領)のMike Penceは、合衆国がコロナウイルスの拡大と戦うための作業を続けている中、フロリダ州で土曜日にクルーズ客船会社のCEOs(=最高経営責任者)と会談する。

「また、航空産業の指導者らとも会談する。クルーズ客船業界の指導者らと会談する。そしてこの国の産業と提携することは歓迎だ。というのは、アメリカ人の健康と安全と福祉というPresident(=大統領)の最優先事項と取り組んでいるからだ。」と月曜日にPenceは語った。

Penceはコロナウイルスへの対応を担当しており、クルーズ運航事業者と会談するが、詳細は直ちには明らかにされていない。出席するものと見られるCEOsには、Carnival CorporationのArnold Donald、Royal Caribbean CruisesのRichard Fain、そしてNorwegian Cruise Line HoldingsのFrank Del Rioが含まれているが、締め切り時間現在、確認できなかった。

Carnival Corporation、Royal Caribbean Cruises、そしてNorwegian Cruise Line Holdingsは、論評の求めには応じなかった。(Cruise Industry News: March 03, 2020)

再び繰り返えすな!3,000人余を乗せたMSC OPERA、ギリシャで悪夢の隔離に直面(ギリシャ)

クルーズ船MSC OPERAに乗船している2,000人以上の乗客が、3月5日、ギリシャのコルフ島を訪れることになっていた同船から、降りないよう言い渡された。

先週、MSC OPERAに乗って旅行して、2月28日にイタリアを出発したオーストリア人観光客が、オーストリアに戻ってからコロナウイルスの検査で陽性になった。3月4日、2,000人の乗客全員は、アテネでの寄港地観光から急いで戻ってから、クルーズ船に留まるよう言い渡された。

同船は、3月4日朝にピレウスに到着して、午後に同港を出発し、3月4日1900協定世界時現在、ペロポネソス半島の東岸沿いのエーゲ海を航行中で、3月5日にコルフ到着予定。

乗船している全員の14日間の隔離が言及されていたが、願わくば当局は、別の選択肢を見つけて、この大変な混乱を避けたいところだ。(FleetMon: Mar 04, 2020 at 19:05.)

ハワイに来た同じクルーズ船のカリフォルニア州の男性、COVID-19で死亡(米国)

ホノルル発。Grand Princessは、2月27日にオアフ島に到着して、Pier 2(=第2号埠頭)に接岸した。乗客は、カウアイ島やマウイ島、そしてヒロでしたように、当地でも下船が許された。しかし州当局者は、これまでのところ、ハワイにおいてはいかなる特定リスクも確認されていないと話している。

Grand Princessの2人の乗客は、サン・フランシスコからメキシコに行っていたが、COVID-19の検証検査では陽性になっていた。そのう1人の71歳のカリフォルニア州の男性は、死亡した。

この2人は、間もなくしてハワイにやって来たGrand Princessの旅行には、乗船していなかった。しかしPrincess Cruisesは、KHON2(注、ハワイのテレビ局)に対し、以前のメキシコ航海で航海した62人のお客が、ハワイに行くために船内に留まっていると話した。

Grand Princessは、当州内の4港を訪れていた。すなわち、26日にカウアイ島、27日にオアフ島。その後、28日にGrand Princessはマウイ島に向かった。29日に、当州内における最後の寄港地であるヒロにやって来て、それから本土に向かった。当局者は、1人が、このウイルスの検査を受けていると話し、この患者は、水曜日に検査された3人のうちの1人だという。

「船員1人が発病し、Hilo Medical Center(注、病院)に入院しました。当方では、この個人に対する検査をすることが可能だったのであり、この男性あるいは女性は、COVID-19が陰性です。」とHawaii Gov.(=ハワイ州知事)のDavid Igeは話した。州政府は、現時点において、ハワイでは、誰に対しても脅威はないと話している。

「ですから、現時点において、当方に誰かを徹底的に追跡せよとの指示は出ておりません。つまり、一般的に幅広く網をかけておくことはできないのであり、この埠頭にいた1人1人を追跡することはできないのです。」とState Epidemiologist(=州政府疫学者)のDr. Sarah Parkは話した。「そんなことをすると、率直に言えば、人々を不必要に怖がらせることになります。1人の人物が、皆さんと実際につながりがあることを示している必要があるのです。」

Transportation Department(=運輸局)は、職員が常に埠頭を消毒していると話しているが、今では、清掃については、より勤勉になっているという。「港と、こうしたクルーズ船が乗り降りしている埠頭の全ての共同区画と接点を、漂白剤と抗菌仕様の洗剤を使って、清掃・消毒を実によくやっております。」と運輸局のTim Sakaharaは話した。

クルーズ船に乗船していた1人が隔離されており、当局者がインフルエンザの確認症例も扱っているところだ、とも聞いている。「現時点においては、この船でCOVID-19が発生したと考える理由がありません。」とDepartment of Health Director(=保健局局長)のDr. Bruce Andersonは話した。「我々は様子を見なければならないのであり、カリフォルニア州で分かったことを解明することになります。彼らが解明すれば、その時は、検査を受けている人物は、可能性のある症例であると考えられることになります。」

Grand Princessは、3月5日木曜日に、サン・フランシスコに到着する予定だ。(KHON2: Mar 4, 2020 / 05:56 PM HST)

クルーズ巨人Carnival、コロナウイルス勃発が始まって以来、市場価格が50%近く急落 (CCL)(米国)

Carnival株は、同社船隊の2隻目のクルーズ船が、コロナウイルス関連で封鎖されたのを受けて、木曜日に15%も下落した。

この旅行会社は、1月中旬にコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)がヘッドライン(注、新聞の見出し)を飾り始めて以来、今や、市場価格の46%が消し飛んだ。CarnivalのDiamond Princessは、このウイルスの症例が船内で確認されたのを受けて、同社が船内の乗客と職員を数週間隔離すると公表して以来、ヘッドラインを飾ってきたのだ。

同船の700人以上が、隔離終了時にコロナウイルスに感染しており、6人が死亡した。この出来事は、2月の始めからCarnival株に影を落とすこととなり、数えきれないほどの助言が、同社の次期四半期の利益の減少を伝えることになった。

最新の封鎖というのは、CarnivalのGrand Princessという船で起きているもので、同船の2月11日から21日までの旅行で、2人の乗客がコロナウイルスに感染した。この乗客のうち1人が、水曜日にCOVID-19のため、死亡し、Carnivalの封鎖を促進させることになった。

乗客の中には、ウイルス審査を受けることができるまで、部屋に留まるよう言われた者がいる。Carnivalは、この勃発を調査して、これ以上の感染を避けるため、Centers for Disease Control(=疾病対策予防センター)と共に作業している、と同社は声明において述べた。

「CDC(=疾病対策予防センター)は、積極的に情報を収集しており、現在のハワイ・クルーズ中、そして本船のサン・フランシスコへの帰港において、取るべき必要のあるものが何かを決定するため、弊社と協働しているところです。」とCarnivalは話した。

この新しいウイルスの恐怖が、経営難の旅行・観光業部門に対する緊急警告となっている。航空会社は、中国、イタリア、そして日本での旅行が禁止されて、予定された旅程が切り詰められるにつれて、過去1か月に自社株価が下落しているのを見ている。スイス、スペイン、そしてベルリンでの主要な業界行事が中止となったことが、旅行会社と諸国の観光業収入に影響を与えている。

Carnivalは、木曜日の午後4時現在、1株当たり27.87ドルの終値を付け、年初来、ざっと46%の下落だった。Bloombergのデータによると、同社は、分析者による「buy(=買い)」格付けが6つ、「hold(=維持)」格付けが13、「sell(=売り)」格付けが1つで、一致した価格目標は48.49ドルだった。(Markets Insider: Mar. 5, 2020, 04:24 PM)

Adam Goldstein、Royal Caribbean Cruisesを去る(米国)

Adam Goldsteinは、もはやRoyal Caribbean Cruisesの一員ではない。同社は、Goldsteinが去った理由を詳しく述べなかった。

「Adam Goldsteinは、1988年にRCLにやって来た日以来、弊社に数えきれない貢献を果たしてきた。Adamは、弊社での様々な役職を通じて上り詰め、最終的にはRoyal Caribbean Internationalのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)、RCLのpresident and COO(=社長兼最高執行責任者)となり、直近ではvice chairman(=副会長)を務めていた。」と声明で同社は述べた。

「その歩みの1つ1つの段階において、弊社は成長し、強固なものとなり、更に成功を収め、Adamの功績と弊社に事故がないこととの間には、類似があった。Adamは常に弊社の一員なのであり、彼の将来の企てにおいて最善であることを弊社は強く願うものである。」と同社は述べた。(Cruise Industry News: March 05, 2020)

コロナウイルス拡大は中国の秘密研究所からの漏出による、Danilov(ウクライナ・中国)

National Security and Defense Council(=国家安全保障防衛会議)のSecretary(=議長)のOleksii Danilovは、Covid-19コロナウイルスの拡大は、(中国)武漢(=ウーハン)の秘密研究所から漏出した結果であると話した。

Danilovは、Ukrainian Radio(注、ラジオ局)とのインタビューの中で話した、とUkrainian News Agency(=ウクライナ通信)は報じた。「全ては、その都市から来たものです。それは武漢で、F-4の秘密の研究所があるところです。我々は、この研究所から漏出したと強く考えています。この強力な研究所は、2015年にそこに開設されたものです。我々は、そこで漏出が起きたものと信じています。」

Danilovによると、中国はこのウイルスを一部に局限するために強力な対策を取ったという。彼は、中国が武漢を閉鎖したのは、この都市で何が起きているのかを理解していたためだと強調した。

Ukrainian News Agencyが以前に報じたように、Danilovは、麻疹の予防接種をしている人は、このCovid-19コロナウイルスの感染症に殆ど感染しなかったと話している。(Ukranian News: 05 March 2020, Thursday, 18:26)

Pence副大統領、カリフォルニア州のクルーズ船、Grand Princessで、21人のコロナウイルスの症例と話す(米国)

Vice President(=副大統領)のMike Penceは金曜日、カリフォルニア州沖で休業状態のクルーズ船、Grand Princessに乗船している21人が、COVID-19の検査で陽性になったと話した。

検査で陽性になった21人のうち、19人が船員で、2人が乗客だった、とPenceは語り、この船は、非商業港に移動して全員が検査を受けることになると付け加えた。本船がどの港に向かうか、何時、港に向かうかについては話さなかった。

「乗船している人達が必要な治療を受けられるだけではなく、コロナウイルスが我が国に広がらないようにするための予防努力をしている中で、アメリカ人が負けることがないことを確信できるよう、最強の検査手順を策定しているところです。」とPenceは記者会見で、White House COVID-19(=ホワイトハウス・新型コロナウイルス)特別委員会の他の構成員と並んで語った。

この船には3,500人以上が乗船している、とCarnival Corp.によって保有されている同船の運航事業者であるPrincess Cruisesは、声明で述べた。

船は水曜日にサン・フランシスコに到着することになっていた、とカリフォルニア州の当局者は木曜日に語ったが、検査を行っている間、カリフォルニア州沿岸沖の洋上に留められていた。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)が木曜日、ヘリコプターで、同船に検査キットを届けた。

この船はハワイへの2週間クルーズをしていたところで、サン・フランシスコに早く戻って来るように命令された、とCalifornia Gov.(=カリフォルニア州知事)のGavin Newsomは木曜日に話し、乗客と船員が症状を悪化させていると付け加えた。Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の報道官は、以前、この船に乗船していた3人の乗客が検査で陽性になっており、これには、死亡した1人が含まれていると話した。

「同船46人から綿球で採取し、うち21人がコロナウイルスの検査で陽性でした。24人が検査で陰性でした。検査1件が未確定です。」とPenceは、記者会見でWhite House COVID-19特別委員会の他の構成員と並んで語った。「乗客と船員の全員がコロナウイルスの検査を受けることになります。隔離が必要な人は、隔離されることになります。」

症状のある乗客と船員と、同船の前の航海で乗客だった人のみが検査された、と同社は声明文の中で以前述べていたが、それは46人だった、とPenceは金曜日に話した。

Princess Cruisesは、Diamond Princessという船の運航事業者でもあり、これは、中国外での最初の大規模なCOVID-19の発生地となっていたかもしれないものの現場となっていた。Diamond Princessは、同船に、乗船中に全く症状のなかった1人の元客が(注、乗船中に全く症状がなかったというのは誤り)、このウイルスの検査で陽性だったことから、2月4日に日本の港で隔離された。

同船には、3,700人の乗客と船員が乗船しており、700人以上が感染した。日本政府と他国は、最終的には同船から自国民を退避させた。(CNBC: Published Fri, Mar 6 20205:55 PM EST)

Pence副大統領、クルーズ経営幹部らにコロナウイルスの危険緩和の方法を見つける必要があると話す(米国)

Vice President(=副大統領)のMike Penceは、新型コロナウイルスの発生に対する合衆国の対応の先頭に立つ任務を負っているが、土曜日にポート・エバグレーズで、業界は乗客と船員に対する健康危険を緩和させることができるとして、クルーズ会社の重役らに自信を与えた。

Gov.(=知事の)Ron DeSantis、Senators(=上院議員の)Rick ScottとMarco Rubio、そしてCarnival Corp.、Royal Caribbean Cruises Ltd.、Norwegian Cruise Line Holdings. Ltd.、そしてMSC Cruises USAのCEOs(=最高経営責任者)が、U型のテーブルの周りに座って、Penceが「unique challenges facing the cruise line industry(=クルーズ客船業界が直面している特異な手腕を試される事柄)」を論じているのをメモに取った。

「クルーズ船はとりわけ脆弱なのです。」とPenceは話した。「危険を緩和する方法を見つけることは、絶対に必要なことです。」とPenceはクルーズに行くかどうかを検討する際に健康状態を抱える(注、持病のある)高齢のアメリカ人に「practice common sense(=常識を働かす)」ことを再び促した。

ブロワード郡の2人が、COVID-19という病気の原因となる新型コロナウイルスの検査で陽性だったことから1日経過して、この所見が出てきた。Miami Herald紙のニュース提携社のCBS4(注、地方テレビ局)は、ポート・エバグレーズで働いている1人である同港の広報担当者(注、女性)であるEllen Kennedyが論評を拒否して、州の保健局に質問するよう言及したことを報じた。

クルーズ産業の圧力団体であるCruise Lines International Association(=クルーズ客船会社国際協会)のchairman(=会長)であるAdam Goldsteinは、会員企業は、影響を受けた乗客や船員を保健医療施設に移送するための費用を負担する準備をしていると話した。

「旅行や観光業に深刻なことになっており、アメリカ人が旅行を続けることが危機的なのです。」とGoldsteinは話した。「それにもちろん、これがCOVID-19を伴うこれまでにない状況であることも認識しております。今日、ここに私たちは参加しており、政府と密接に作業を進めて行くことになり、現在、私たちが行っていることの上を行き、乗り越えてことになります。」Penceは、Goldsteinの話に頷いた。

金曜日、マイアミに本拠を置くCarnival Corp.の子会社であるPrincess Cruisesによって運航されているカリフォルニア州沖で浮かんでいるGrand Princessというクルーズ船で、COVID-19という病気の原因となるこのウイルスの検査で、21人が陽性だった。Grand Princessは、アウトブレイク(=勃発)を抱えることになった2隻目のクルーズ船だ。Diamond Princessは、2月に日本で隔離された際に、700人近くが、このウイルスに感染するのを見ることになった。

Grand Princessには、54か国から来た、2,422人の乗客と1,111人の船員がおり、カリフォルニア州沖で、リンボー(=辺獄)の中に置かれたままになっている(棚ざらしになっている)。金曜日に検査で陽性になった19人は船員で、2人は乗客だった。このウイルスを持っている3人は21歳から29歳、4人が30歳から39歳、6人が40歳から49歳、6人が50歳から59歳、60代が1人で、70代は1人だった。

連邦保健当局者は金曜日、乗客は、今週末に同船から退避することになり、船員は、船内に留まることになると話した。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は金曜日、同船から瀕死の乗客1人とその連れを吊り上げて運び、マスクと手袋を届けた。

クルーズに対する公式の旅行勧告はないが、Reuters(=ロイター通信)は、行政府は、あることを検討中であると報じている。Penceのクルーズに対する警告は、最も打撃を受ける同業界に打撃となる。

退職者が、クルーズでは最も人気ある年齢層だ。業界圧力団体のCruise Lines International Associationによると、2018年、クルーズ客の14%が70歳以上で、19%が60歳から69歳で、最大の年齢層となっていたという。U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)は、高齢者に対しては、できる限り自宅に留まり、人混みを避けるよう警告している。

Penceの警告は、通常、クルーズ会社にとって最も忙しい予約シーズンの正にど真ん中に到来したもので、この時期、閉じこもって寒がっている人々が、最もうまく取引を利用しがちなのだ。しかし今年の冬は、新型コロナウイルスが世界中に広がり、ある種の人々の行きたい最後の場所が、クルーズ船となっていた。

「今回は、大変な時期です。本当に大変です。」とマイアミに本拠を置くRoyal Caribbean Cruises Ltd. CEO(=最高経営責任者)のRichard Fainは今週、ビデオ・メッセージの中で旅行業者に語った。「弊社事業に対する事業影響に関する限り、かわいらしいものではないです……。弊社では、クルーズを中止しなければならないし、収入を失っており、うちの者は、うちの船員の健康と安全に、長期間、注意することになったのです。」

マイアミに本拠を置くDream Vacationsという旅行代理店の所有者であるRalph Santistebanは、事業は落ち込んでいるが、若い人たちが低価格を利用することになるので、楽観視している。クルーズ会社は現在、バハマへのクルーズでは1泊49ドルという低価格で提供している。

「2日前までは、取り消しがピークを迎えていましたが、この出血は止まったものと強く考えています。」とSantistebanは話した。「大勢の人が、船室が良い価格で提供されているという事実を利用しているのを見ております。この業界は、最終的には人々は旅行をしたがることから、常に回復することになるのです。」

投資家は、そうは確信していない。これまでのところ世界最大のクルーズ会社であるCarnival Corp.の株式は、金曜日に27.15ドルの終値を付けた。1月2日以来、24.16ポイントの下落だ。Royal Caribbean Cruises Ltd.とNorwegian Cruise Line Holdings Ltd.は、土曜日に下落した。Royal Caribbeanは、金曜日に1株当たり65.01ドルの終値を付けて、1月2日以来、69.64ポイントの下落。Norwegianは、金曜日に1株当たり27.01ドルの終値を付けて、1月2日以来、31.73ポイントの下落だった。

ブロワード郡の2人は、このウイルスの検査で陽性だった、とFlorida Department of Health(=フロリダ州保健局)は金曜日に発表し、フロリダ州の2人が、同ウイルスを原因とする病気であるCOVID-19で死亡した。

クルーズ会社は、乗船を許す人に関する制限を強化している。Carnivalは金曜日、中国、香港、澳門、南朝鮮(注、韓国)、イラン、イタリア、日本、あるいはシンガポールに過去20日間に行ったことのある人は、乗船を許すことはないと発表した。同社は、乗船する前に、乗客と船員の全員の体温を測定しており、華氏100度を超える体温を有するウイルスの症状のある人を審査することになる。(The Miami Herald: March 07, 2020 11:38 AM)

Diamond Princessから戻った香港の住民が死亡(中国・日本・米国)

日本の保険省(注、厚生労働省)は、コロナウイルスに襲われたクルーズ船、Diamond Princessに乗船した香港の住民が死亡した、と話している。

同省は、この男性は金曜日に死亡したと話している。同船に乗船した7人が、日本で死亡している。

同省は、この男性の年齢や、乗客か船員かを含む詳細を公表しなかった。(NHK: Saturday, March 7, 23:09)

コロナウイルス:エジプト、新たなウイルスの一群を巡りナイル川のクルーズ船を隔離したと話す(エジプト)

150人以上の観光客と地元船員を乗せたエジプトのナイル川のクルーズ船が、土曜日、南部のルクソールで隔離され、乗船していた45人が、検査で新型コロナウイルスで陽性だった、と当局者は話した。

この同じ船に乗船していた台湾系アメリカ人の観光客1人(注、女性)が、台湾に戻ってから、検査で陽性だった。The World Health Organisation(=世界保健機関)は、エジプト当局に通報し、その後、ここは同船の全員を検査した。

金曜日のエジプトのHealth Ministry(=保健省)とWHO(=世界保健機構)が出した声明文によると、保健当局者はまず、同船の1ダース(注、12人)のエジプト人船員が、この急速に拡大しているウイルスに感染していることが判ったが、症状を見せていなかったと話したという。

声明によると、12人が、エジプトの北岸にある病院で隔離するために移送されるという。乗客はアメリカ人、フランス人、その他の国籍が含まれており、そして船員が、更なる検査結果を待って、同船で隔離されて残っている。

土曜日遅くにカイロであった記者会見で、Health Minister(=保健相)のHala Zayedは、このウイルスでは、他に33人が検査で陽性になっていると語った。感染した合計45人の乗客と船員のうち、19人が外国人だと当局者は話した。保健相のZayedは、非エジプト人の国籍にいては、詳しく述べなかった。これで、エジプトで確認されたコロナウイルスの症例は、48人となった。

同船で働いている船員のAmonios Salahは、The Associated Press(=AP通信)に対し、インフルエンザのような症状を見せている船員について、保健省から照会を受け取ったと話した。「ある者は病気になっています。発熱している者もいます。」と語った。

12人の感染した船員は、他の観光客とは離れて、同船の3階に隔離されており、観光客には2人の子供が含まれている、とこの30歳のシェフ(=調理師)は話した。観光客は、検査結果を待っているところだ。

この旅行は、日曜日に、カイロの南、655キロメートル余(404マイル)離れたルクソールから始まったもので、このクルーズ船には60室の部屋があり、アスワンに到達する前に、3か所に寄港していた。復路の途中では、3か所以上に寄港する、とSalahは話した。このウイルスに晒された人数は、拡大する可能性がある。

エジプト当局は、このウイルスのアウトブレイク(=勃発)については固く口を閉ざしてきたのであり、以前は、僅か3件の確認症例しか報告していなかった。今や、広く中東では、6,000件以上の確認症例となっている。(後略)(South China Morning Post: 4:26am, 8 Mar, 2020)

合衆国国務省、クルーズ旅行に警告発令(米国)

U.S. State Department(=合衆国国務省)は、クルーズ船による旅行を検討しているアメリカ市民に対し、更新渡航情報を発令した。

「合衆国市民は、とりわけ基礎的な健康状態を抱える(注、持病のある)旅行者は、クルーズ船で旅行すべきではない。」と国務省は、3月8日日曜日に、そのウェブサイト上に投稿した声明において述べた。

「CDC(=疾病対策予防センター)は、クルーズ船環境におけるCOVID-19の感染の危険が増加していることに留意している。COVID-19の拡大を阻止するために、多くの国では、厳格な審査手続きを課して、船舶の港湾入港権を否定し、乗客が下船することを阻止している。ある事例では、地元当局は下船を許可しているが、乗客は、地元での隔離手続きに従うことを条件にしている。合衆国政府は、この数週間に何がしかのクルーズ船客を退避させたが、本国帰還の航空機は、地元当局による隔離の可能性のある危険の下では、合衆国市民が選択肢の1つとして当てにすべきではないものだ。」

「これは、流動的な状況である。CDCは、高齢者と、基礎的な健康問題を抱えている(注、持病のある)旅行者に対し、更に深刻な病気になる危険の高いところに、自らを置くことになる状況を避けるべきであることを指摘している。これは、混雑を避け、長距離の飛行機による旅のような、不要不急の旅行を避け、とりわけ、クルーズ船に乗船することを避けることを課すものである。」(Cruise Industry News: March 8, 2020)

Regal Princess、2人の船員がコロナウイルス検査で陰性、ポート・エバグレーズに接岸(米国)

Regal Princessは、航海から帰ってきて、2人の船員のコロナウイルスの検査結果が戻って来るの沖合で一日中待って、日曜日の晩の10時頃、ポート・エバグレーズに接岸した。

同船は、日曜日の朝にポート・エバグレーズに接岸することになっていたが、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)が検査キットを小型船を介して届けて回収するまで、洋上でその日を過ごしていた。日曜日の午後6時30分に、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)は、検査結果は陰性であり、同船に対する「no-sail order(=航海禁止命令)」を取り消したと発表した。

この検査を受けたRegal Princessの船員は、COVID-19の原因となるウイルスで、21人の陽性症例の出ていた、うち19人が船員だったというカリフォルニア州のGrand Princessというクルーズ船から、このフロリダ州に本拠を置く船に配置転換になっていた。Regalの船員は、ウイルスの症状を見せていなかった、と同社は話した。Princess Cruisesは、マイアミに本拠を置くCarnival Corporationにより所有されている。(後略)(The Miami Herald: March 08, 2020 10:26 AM)

Condor Ferriesの投資ファンドとBrittany Ferriesへの売却完了(英国・フランス)

Condor FerriesのBrittany Ferriesと投資ファンドへの売却は、完了した。

このフェリー会社は、ポーツマス、プール、ガーンジー島、ジャージー島、そしてサン・マロの間で、毎年約100万人の乗客を運んでいるが、2018年に売りに出された。売却は11月に発表されたが、資金調達がなされる前に、規制当局による承認を受けなければならなかった。

「新たな株主は、フェリー便を維持して発展させるという弊社の構想を共有しております。」とCondor社長のPaul Luxonは話した。「船隊更新や投資を含む長期的な計画について、地元株主の他、新たな株主とも共同して作業することになります。」

Condor Ferries

チャンネル諸島の実業家、Peter DoreyとJack Normanにより、1964年に設立されたCondorは、チャンネル諸島とフランス間で旅客運航を行っていた。このフェリー網は、同社がチャンネル諸島と連合王国(注、英国)とを結ぶ最初の航路を開設した1987年に拡大した。

Condorは現在、4隻の船を運航しており、これには、高速船のRapideとLiberation、全天候型のCommodore Clipper、そして貨物船のCommodore Goodwillが含まれる。この運航事業者は、プールに本店があって、ガーンジー島に登録されており、毎年、この諸島との間で、200,000台以上の乗用車と100,000台の貨物車両を輸送している。

この会社を購入した共同企業体は、Columbia Threadneedle European Sustainable Infrastructure FundとBrittany Ferriesからなるもので、Brittany Ferriesは、連合王国、フランス、スペイン、そしてアイルランド間で運航している。

Chief executive(=最高責任者)のLuxon氏は、次のように語った。「1つの会社として、Condorの専決事項としては、シーズンの準備を継続することです。」「弊社では、弊社の責任でジャージー島とガーンジー島の観光客経済を支えるという極めて重要な役割を演じていることを完全に理解しております。70年以上に亘って、島民にとって必須の貨物便と旅行の選択肢を提供してきたのです。」

Condorの少数株主であるBrittany FerriesのCEO(=最高経営責任者)のChristophe Mathieuは、次のように語った。「この数か月、数年に亘り、顧客に最高水準のサービスを確実にするよう緊密に作業を行ってきたのであり、チャンネル諸島の弊社の友人と同僚を支援いたします。」「これは、Condorにとっては、いつも通りの仕事となります。」(BBC News: 9 March 2020)

407人の乗客、オークランド港でGrand Princessから下船(米国)

3月10日、サン・フランシスコ発。407人余の人々が、金曜日にオークランド港でコロナウイルスに襲われたGrand Princess(=グランド・プリンセス)というクルーズ船から下船した、とUnited States Department of Health and Human Services(=合衆国保健福祉省)とCalifornia Governor's Office of Emergency Services(=カリフォルニア州知事緊急サービス局)が火曜日に発表した。発表によると、同船からの下船の速度は、今後数日のうちには増加するものと見られるという。

下船した者のうち、173人が合衆国の住民で、うち149人が北カリフォルニアのTravis Air Force Base(=トラビス空軍基地)に運ばれ、24人が救急車を使って詳細不明の場所に搬送された。234人のカナダ人乗客のぅち、232人がカナダに本国送還となり、2人が救急車で非公表の場所に搬送された。

California Office of Emergency Services(=カリフォルニア州知事緊急サービス局)の係官は、下船第一日目は、最高に医療の必要性のある乗客に焦点を合わせており、必ずしもCOVID-19に関連はしていないことを強調した。これらの乗客の多くは、同船から降ろされる間、最大限時間をかけて、最高の注意を要する動きに対し、制限を課されていた。

Grand Princessというクルーズ船は、何千人もの人々を乗せており、これにはコロナウイルスの検査で陽性になった21人が含まれており、数日間、洋上で留め置かれてから月曜日にオークランド港に接岸していた。(People's Daily: 08:52, March 11, 2020)

Virgin、初登場シーズン延期(英国・米国)

Virgin Voyagesは、Scarlet Ladyの初登場シーズンを延期する決定を行い、同船の投入は、コロナウイルス問題を引き合いに出して、7月に先送りした。同船の最初の営業航海は、2020年8月7日にずれ込み、7月下旬に内覧シーズンを行う。

Sir Richard BransonとCEO(=最高経営責任者)のTom McAlpinからの声明文には、次のように述べられていた。

「一商標として、Virginは、弊社の顧客を常に擁護しており、最も重要なものとして、お客様に耳を傾けております。こうした方針を念頭に、反響に基づき、弊社チームは、Scarlet LadyのShowcase Tour(=紹介旅行)の開始と処女航海シーズンを2020年7月15日まで延期し、Maiden Voyage(=処女航海)を2020年8月7日に催行するという大変に困難な決定をいたしました。この事業は十分な裏付けのあるものであり、Virgin GroupとBain Capital間の提携は、Virgin Voyagesが弊社のSailors(=航海者、注、乗客)とCrew(=船員)の健康と安全に焦点を合わせ続けることができるということを意味するものであります。」

「弊社は、この変更を、できるだけ便利で公平なものとしたいのです。ですから弊社では、全額返金と航海クレジットから、将来の航海を予約した際の臨時特別手当の範囲での選択肢を提供いたします。この選択は、全く弊社のSailors(注、乗客)次第のものであり、また、そうでなければならないものであります。」(Cruise Industry News: March 12, 2020)

諸国はコロナウイルスの最中、Royal Caribbeanのクルーズ船の接岸拒否(米国)

テネシー州ナッシュビル発。新型コロナウイルスが拡大する中、今や大手クルーズ客船会社2社が運航を一時中止し、カリブ海の別のクルーズ船は、何がしかの島で接岸することが許されていない。

News 2 Alert Desk(注、テレビ・ニュース番組名)のAnchor(=アンカー、注、ニュース番組司会者兼責任者)のJosh Breslowは、Royal Caribbeanの「Vision of the Seas」に乗船中で、今朝、上級船員から発表があったと話した。

「8時頃、毎朝、異なる島に寄港することになっていました。今日は、どこにも寄港できないことに気が付きました。8時ちょうど過ぎに、船長は拡声器を使い、サン・マルタン島はCOVID-19を巡る懸念から、島への入港を拒否したと話しました。」とBreslowは話した。

土曜日にサンファンで同船に乗船して、その夜に出発し、職員らは、乗客の手を清潔にすることを確実にするための作業をしていたという。

過去数日間に、バルバドス、グレナダ、そしてドミニカに接岸したが、セント・マーチン(注、サン・マルタン)島やセント・キット・ネイビスに木曜日に接岸することが許されなかった。Breslowは、今や心配なのは、乗客が帰国できるように、予定通り維持できるかどうかだと話した。

Princess Cruisesは、新型コロナウイルスのため、自主的に60日間、その18隻のクルーズ船の運航を世界的に停止すると発表した。この決定は、3月12日から5月10日出発の旅行に及ぶ。

Viking River Cruisesは、一時的に2020年3月12日から4月30日までに予定されていた河川と大洋クルーズの運航を中止する。

クルーズ船は、新たなパンデミック(注、感染症の国境を越えた大流行)の最中にとりわけ酷い痛手を受けており、多くの港湾や諸国によって追い返されている。Diamond Princessというクルーズ船は、日本の当局が不備のある隔離運用を行ったものだが、何百人もの乗客と船員が感染した。(WKRN: Mar 12, 2020 / 01:27 PM CDT)

コロナウイルスでWalt Disney World、Disney Cruise Line、そしてUniversal Studiosが休園(米国)

Walt Disney Worldは、木曜日の晩、フロリダ州のWalt Disney World Resort、Disneyland Paris Resortを、3月15日日曜日から月末まで営業を休止すると発表した。Disney Cruise Lineは、土曜日から、全ての新たな出発便を月末まで運休する。この声明は、カリフォルニア州のDisneylandの休園を発表して間もなくして発せられたものだ。

「弊社のお客様と従業員には、多くの注意と最善を図っており、弊社ではフロリダ州のWalt Disney World ResortとDisneyland Paris Resortの弊社テーマ・パーク(注、遊園地)の閉鎖を進めております。」と、この企業の声明にはあった。

Universal Orlando Resortも、3月15日日曜日から、そのテーマ・パークの影響を一時的に休止する。このリゾートのウェブサイト上の声明によると、3月末日までの閉鎖を予想しているが、状況の評価を継続するとしていた。Universal OrlandoのホテルとUniversal CityWalkは、営業を継続する。(Florida Today: Published 9:06 p.m. ET March 12, 2020)

Royal Caribbean、Celebrity、Azamara、そしてSilverseaは、30日間、全ての合衆国を本拠にするクルーズ中止(米国)

Royal Caribbean International、Celebrity Cruises、Azamara、Silversea Cruisesの親会社であるRoyal Caribbean Cruises Ltd.は、30日間、合衆国発のクルーズを一時中止する。合衆国の港から出発する全ての航海は、今夜零時を以て中止となる。

今夜零時前に合衆国の港を出発するクルーズと、国際的なクルーズは、予定された旅程を運航する。既に洋上にある合衆国船は、予定通り、その旅程を終えることになる。

「国が直面している公衆衛生危機の重大性を理解しております。」と同社のウェブサイト上の声明にはあった。「また、これは弊社の側がなすべきことであります。ですから今夜零時から、弊社は30日間、船隊の合衆国航海を休止するのです。」

「弊社では、この休暇に対する混乱と取り組むお客様に手を差し伸べており、ご迷惑をかけて誠に申し枠なく思っております。また、この決定により生じた問題に取り組んでいる弊社船員とも、連絡を取り合っているところです。」

「弊社では、これがお客様、従業員、そして船員にとって大変な苦痛となることを知っており、混乱を最小限にするために作業しているところです。弊社の事業は、偉大なる休暇を提供し、偉大なる記憶を創造するものです。できる限り早く仕事に復帰できることを、心待ちにしているところでございます。」

Royal Caribbean Cruises Ltdは、世界中でクルーズ航海を一時休止している成長中の数多くのクルーズ運航事業者の1社だ。(Cruise Critic: March 13, 2020)

中国当局者のZhao Lijian、合衆国がコロナウイルスのアウトブレイクの責任があるとする陰謀説を反響させる(中国・米国)

中国当局者の1人が、合衆国陸軍が致死性のあるコロナウイルスを中国に持ち込んだかもしれないことを、この眉を吊り上げるような主張の証拠を提供することなく、示唆している。

外交部報道官の1人であるZhao Lijian(=趙立堅)は、木曜日遅くにTwitter上でこの主張を行い、合衆国にパンデミックの責任があるとする中国ソーシャル・メディア上で増殖中の同様の陰謀説を反響させた。

中国のCenter for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の長は、このウイルスの発生源は、武漢(=ウーハン)市の中央にある市場で売られていた野生動物であると言っていた。

しかし最近、北京(注、中国政府)が、合衆国当局者がこの病気を「Wuhan virus(=武漢ウイルス)」と呼んでいることに怒って反撃していることから、中国の当局者と著名な保健専門家が、このウイルスは別の場所を起源とするものだったかもしれないと主張している。

彼のツィートでは、Zhao(=趙)は、US Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)の長が、インフルエンザによって死亡したものと考えられている何がしかのアメリカ人が、死後にCOVID-19という病気であると診断されたことをCongress(=連邦議会)に証言している動画を投稿している。

「CDC was caught on the spot. When did patient zero begin in US? How many people are infected? What are the names of the hospitals?(=CDCは現場で見つけたのだ。合衆国での最初の患者が出たのは何時だ?何人が感染したのだ?この病院の名前は?)」とZhaoはツィートした。

「It might be US army who brought the epidemic to Wuhan. Be transparent! Make public your data! US owe us an explanation!(=この伝染病を武漢に持ち込んだのは、合衆国陸軍かもしれない。透明化せよ!データを公表せよ!合衆国は、我々に説明する義務がある!)」

中国当局者は、このアウトブレイク(=勃発)を隠蔽しようと試みて非難されている。武漢の警察は、早くも12月に、このウイルスについて警告を発した医師らを懲戒し、黙らせていた。

合衆国当局者は、Secretary of State(=国務長官)のMike Pompeoが「Wuhan virus(=武漢ウイルス)」と呼んで、中国とこのウイルスを結び付けたことで、中国を怒らせている。外交部は、「despicable(=卑劣)」で「disrespecting science(=科学を軽視している)」として、この用語を拒否している。

これまでに130,000人以上がこのウイルスに感染しており、5,000人近くが世界中で死亡している。

US national security adviser(=合衆国安全保障担当補佐官)のRobert O’Brienは、水曜日、このウイルスの発祥の地は中国だと強調した。「このウイルスは、合衆国を起源とするものではなく、武漢を起源とするものです。」とO’Brienは、シンク・タンクのHeritage Foundation(=ヘリテージ財団)で話した。

「残念ながら最良実施例を使用するのではなく、武漢でのアウトブレイクは、隠蔽されたのでした。」と語った。彼は、今や5,000人近くが死亡し、130,000人以上が世界中で感染したこの伝染病に対し、中国は「cost the world community two months to respond(=国際社会が応答するのに、2か月かかせた)」と話した。

中国がより協力的で、もっと早く現場で外国人専門家が入ることを許していたならば、彼が言うには、「we could have dramatically curtailed what happened both in China and what is now happening across the world(=中国で発生したことと、現在、世界中で発生しつつあることの双方を劇的に抑え込むことが出来たはずだ)」という。

木曜日、外交部報道官のGeng Shuang(=耿爽)は、このウイルスを封じ込めるための中国の断固たる隔離対策は、「hard-won precious time(=苦労して貴重な時間)」を世界にもたらしたと言って、OBrienの感想を「extremely immoral and also irresponsible(=極端に不道徳であり、また無責任だ)」と呼んだ。(Hong Kong Free Press: 13 March 2020 09:20)

World War Zの著者、Max Brooks、コロナウイルスに関して明言:「これは世界の終わりではない」(米国)

コロナウイルスは、ゾンビのアウトブレイク(=勃発)と同じ位、悪いことなのか?World War Z(=ワールド・ウォー・ゼット、注、「ゾンビ世界大戦」の意)の著者で、死亡していない著名な博学人であるMax Brooksによると、2つの物を一緒にすべきではないという。昨日、Reddit AMA(注、Ask Me Anything(=何でも聞いてくれ)の意のネット上のインタビュー)で、Max(Mel BrooksとAnne Bancroftの息子)は、彼のよく知られた小説が、致死的なウイルスの世界的拡大をすっかり正確に追跡していることから、この件についての自分の考えを問われた。

「思うに、コロナウイルスは、我々が許すことになると危険なものです。」と書いた。「これは世界の終わりではないですが、拡大を抑えるための措置を真剣に取り、ワクチンや治療といった政府や産業の資源を集結させる必要があります。一般人として、我々はできることについて、考える必要があります。つまり、社会的距離、すなわち、手洗い、混雑を避ける、そして病気になった時には、お願いだから家にいてください!我々は「Can I get it?(=自分が感染するのか?)」ということについては、考えることはできません。「Who can I infect?(=誰に感染させることができるのか?)」について考える必要があります。我々は、これをひっくり返す力を持っていますが、正しい選択をする必要があるのです。」

2006年9月に出版された「World War Z: An Oral History of the Zombie War(注、「ワールド・ウォー・ゼット:ゾンビ戦争の口述歴史」の意)」は、ゾンビ・スリラーというよりは、歴史研究書のように読めるものだ。人類の殆どを消し去った、完全に死んでいないウイルスの詳しい話を纏めるという国連職員の使命をまとったこの小説は、生存者の報告やインタビューの一群を通じて語られているものとなっている。

苦労して調査し、詳細に富んだこの本は、中国政府によって禁止されているが、高い感染力のある伝染病が世界を破壊する際に、何をすべきではないのかを学ぶための、本当に良い教材となっている。Brooksは本の中で、ゾンビのアウトブレイクの際に起きた問題を無視したのと同じ間違いを、合衆国政府がしないことを、本当に願っている。

「私が思うに、人類というものは、脅威に気が付くのが遅いのです。」とAMAの際に付け加えた。「本能的に危険を否定したがるのです。自我防衛機制なんです。その問題というのは、否定し過ぎると、不意を突かれると、パニックになるということです。私が思うに、あまりにも長い間、世界的な保健機関が骨抜きになって来ています。アメリカ合衆国のような豊かな国では、我々は公衆衛生を当たり前にしています。ポリオやその他の病気が流行した際の我々の祖父母がそうだったような、はらわたから攪拌されるような恐れを、我々は持っていないのです。このことは、願わくば、公的な世界的保健ネットワークを補強するために必要な資金を支出することへの警鐘になり得たらと思います。この警鐘が、既に病気になった人々に手遅れになって届くことになったことを、私は非常に残念に思っています。」

Maxの本は、2013年に、Brad Pittの長編映画となった。続編は、その後、ずっと地獄に発展し、棚ざらしとなっている。ある時期、David Fincherが続編の監督をするとさえ思われていたものの、この冬現在、計画は復活の機会もなく、殆ど死んでいる。

AMAの間、Brooksは次のように言って、有名喜劇俳優である自分の父親の近況についても紹介した。

「父は元気です。しかし93歳なので、感染について、私は大変に注意しなければなりません。そういうわけで、私は何がしかの出演を取り止め、私の本の販促ツアーを、バーチャル・ツアー(注、インターネットを使った宣伝)に切り替えなければならないことになるかもしれないのです。今、私の息子の学校を閉鎖するための準備をしているところです。私が注意しないと感染させる可能性がある父と義母(2回肺癌を患っている)、そして私の人生における全ての脆弱な人達について、考えています。」

この記事は、架空の話について論じているものですが、COVID-19は、正に実話!どうか警戒してください。手を洗う、自分の顔を手で触れない、社会距離戦略を実施する(注、「人混みを避ける」)。どうやって自身や自身の最愛の人の安全を維持するかについての広範な情報は、CDC(=疾病対策予防センター)のコロナウイルス・ウェブサイトを調べてください。(SYFY: Mar 13, 2020)

コロナウイルス:Brittany Ferriesは運休(フランス・英国)

Brittany Ferriesは「global coronavirus pandemic(=世界的なコロナウイルスのパンデミック)」に対処し、多くの運航を中止した。

クルーズ・フェリーのPont-Avenのプリマスやポーツマスから、フランスやスペインに行く航海は、4月まで運休する。ポーツマスとル・アーブル間、プリマスとサンタンデル間の全ての運航も、一時的に休止する。同社では、このウイルスで、「government advice(=政府勧告)」に応え、運航を「consolidate(=集約する)」ことを強いられていると語った。

Pont-Avenは、Brittany Ferriesの最大船で、乗客2,400人と乗用車650台を積載する。Pont-Avenを使用しないプリマスとロスコフ間と、ポーツマスとサンタンデル間の航海は、影響を受けていない。アイルランド、フランス、スペイン間の多くの航路も中止となった。

Brittany Ferriesは、次のように話した。「弊社が取っている対策は、船員を確実に満足させるよう意図されているもので、できる限り多くの運航を提供するものです。一方、アイルランドとスペインを訪問する旅行者向けの政府勧告にも対処しております。」この変更によって影響を受けた乗客には、連絡を取っていると話した。

以下の便は、通常通り運航している。ポーツマスとカン間、ポーツマスとサン・マロ間、ポーツマスとビルバオ間、プールとシェルブール間。(BBC News: 15 March 2020)

Fincantieri:2週間、活動停止(イタリア)

2020年3月13日16時20分発。Fincantieriは、コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)を受け、予定されていた夏の閉鎖に先立った集合休暇に遡って、全てのFincantieri Spaの閉鎖を命じられたのに引き続き、全てのイタリアの工場の生産活動を、3月16日から29日まで一時停止する意向である、と今しがた発表した。

「この対策は、―Fincantieriが言うには―、切迫している引き渡しに影響を与えることになるものの、8月に生産を大幅に増やすことにより、弊社労働者の献身に依拠することが確実にできる後続の契約上の義務に与える影響を緩和することを可能とするものだ。今や優先順位は、人にある。」(Triest all News: 15 Marzo 2020)

元乗客がコロナウイルスに感染後、何千人も審査せずにクルーズ船を離れる(米国)

報道によると、乗船していた乗客1人がコロナウイルスの検査で陽性だったほんの数日後に、何千人もの人々が、医学的な審査も実施することなく、日曜日にマイアミでクルーズ船から下船することを許されたという。

この乗客は、3月8日にマイアミでMSC Meravigliaから下船しており、4日後に、カナダの保健当局者が、この人物がCOVID-19の診断を受けたことをこのクルーズ定期船に通知した、とMiami Herald紙は報じた。その時までこの船は、その患者と一緒に乗船していた乗客103人と船員、それから、何千人もの新たな旅行者を乗せて航海していた。

診断結果を知った時、MSC Cruisesは、この人物と濃厚接触のあった7人の船員を、個別の船室に隔離したと話した。しかし、乗船していた3,877人の乗客のうち、日曜日にPortMiami(注、マイアミ港)で同船の下船を許される前に、誰もこの致死的な病気の検査を受けていなかった。この中には、国を横断して飛行機で帰宅するため、Miami International Airport(=マイアミ国際空港)に直行した者もいた。

このブロワード郡に本拠を置く会社は、乗船者で症状を見せた者はいないと話した。「弊社では、カナダのHealth Authorities(=保健局)、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)(CDC)、PortMiami(=マイアミ港)と緊密に作業し、要求されているあらゆる手順に従いました。」とMSC Cruisesの広報担当者であるAlyssa Goldfarbは、Herald紙に対し、声明において述べた。「MSC Meravigliaは、本日、乗船している乗客と船員の健康と当該クルーズ全体に関して、全ての必要書類を保健当局者が調査し、許可されました。」

保健当局者は、患者はたとえ症状を見せていなくても、このウイルスを有しているかもしれないと話した。(New York Post: March 15, 2020 10:41pm)

複数のクルーズ船、コロナウイルス症例の増加に伴い、立ち往生

世界中でパンデミックが拡大するにつれ、数隻のクルーズ船が洋上で立ち往生しており、船内でコロナウイルスの症例が確認されたものもある。湾に拒否され、ある国の沿岸の沖合で投錨しているものもある。別のクルーズ船は、隔離された乗客を乗せて接岸している。

船内でコロナウイルスに確認された症例ある3隻のクルーズ船は、次の通り。MS Braemar、Silver Shadow、そしてSilver Explorerだ。こちらが、我々が知るリンボー(注、辺獄)にいる状態のクルーズ船。

MS Braemar
状況:バハマで立ち往生(略)

Silver Shadow
状況:ブラジルで接岸、乗客は隔離(略)

Silver Explorer
状況:チリで接岸、乗客1人が検査で陽性(略)

Golden Princess
状況:オーストラリアに向けて出港許可(略)

Norwegian Jewel
状況:南太平洋において立ち往生、症例は報告されず(略)

下船となるクルーズ

Celebrity Eclipseは、チリのサンチャゴで錨を降ろしている。Celebrity Cruisesは、客が同国を離れる方法を確実にするため、制御された下船計画を提供すべく政府当局者と作業しているところだ、と広報担当者は話した。

チリの沿岸沖にいるAzamara Pursuitは、乗客を下船させて、安全に帰国させるための計画について作業中だ、とAzamaraの広報担当者(注、女性)は、CNNに話した。同船は、675人の乗客と389人の船員を乗せて、アルゼンチンのウスアイアを3月8日に出発した、とチリのHealth Minister(=保健相)Jaime Manalichは、土曜日に語った。(CNN: Updated 16th March 2020)

Stena Line、スウェーデンで950人削減へ(スウェーデン)

コロナウイルス関連のヨーロッパでの旅行規制は、フェリーの運航に圧倒的な影響を与えている。金曜日、スウェーデンのヨーテボリに本店を置くStena Lineは、デンマークとポーランドが国境を閉鎖したことから、追って通知があるまで、これらの国に向かう全ての旅客輸送を一時中止すると話した。貨物輸送は現在、継続することにしている。オスロとデンマークのフレデリクスハウン間の航路は、完全に運休する。

今日、Stena Lineは、スウェーデンの950人の雇用を削減する計画であると発表した。同社は、旅行業界の他の多くの会社のように、旅行予約の劇的な減少を見ていると話した。

「この影響はスカンジナビアで最悪になっており、最近では、スウェーデン、デンマーク、ポーランド、ドイツ、そしてラトビアに向かう旅客輸送は、大方止まっております。」とStena Lineは話し、「現在、夏の繁忙期前に、旅客運航は回復しないものと見ております。」と付け加えた。

Stena Lineは、この新たな事業状況の費用を引き下げ、貨物事業の継続を確保するため、抜本的な対策を取ることを余儀なくされたと話した。

この計画された950人の雇用削減は、海上と陸上の職種に対するもので、9隻のスウェーデン船籍の船舶と、2社の関連会社のStena Line Travel GroupとRetail & Food Servicesも対象とする。

「現在、直面している状況により、需要の落ち込みを制限するため、弊社では運航と費用を適正化して、貨物運航の継続を確保すること以外に、選択肢がないのです。」とStena LineのCEO(=最高経営責任者)であるNiclas Martenssonは話している。

Stena Lineは、旅行予約が急減していることから、全ての地域における運航全体を、現在、評価しているところだと話しており、時刻表及び/または航路網に対する更なる削減や一連の変更を行うことを除外していない。(MarineLog: March 16, 2020)

最後の一団がDiamond Princessから帰宅へ(日本)

コロナウイルスに襲われたDiamond Princessというクルーズ船から下船した乗客と船員の最後の一団が、日曜日に隔離を終了した。今や帰宅することが許されることになった。

乗客と船員の全員が、3月1日までに横浜港に係留している同船を離れていた。うち145人が、東京近郊の埼玉県の政府施設内で、2週間隔離されていた。隔離最終日の日曜日、その全員がコロナウイルスの検査で陰性だった。月曜日に同施設を離れ、帰宅し始めるものと見られている。

一方、日本の保健省(注、厚生労働省)は、Diamond Princessの15人が、このウイルスを持っていることが新たに確認されたと話している。新たな症例は、病気やその患者と同行して隔離期間前に下船した人の中から出たものだ。

このウイルスに感染した乗客と船員の人数は、同船を下船して帰宅した後で、検査で陽性となった者を除き、712人に上った。(NHK: Monday, March 16, 9:05)

Carnival、損失を警告、流動性資産てこ入りへ(米国)

コロナウイルスの影響で動揺しているクルーズ業界最大の競技者、Carnival Corp.は、今年度の損失を予想しており、流動性資産(注、現金)改善のための措置を取ると話した。この努力には、投資や費用の削減と、追加の資金調達を探していることが含まれる、とCarnivalは月曜日、声明文の中で述べた。

同社は金曜日に、既存の信用供与の下、運転資金、法人全般その他の必要性に見合うよう、信用枠を完全に縮小して、約30億ドルを6か月間借用したことを通知したと述べた。コロナウイルスの拡大で、利益を予想することが不可能になっていると同社は話したが、11月30日締めの本年度に損失が出ることを予想している。

クルーズ業界は、このウイルスのために世界中で粉砕されている。金曜日、President(=大統領)のDonald Trumpは、合衆国に本拠を置くクルーズ客船会社に、洋上での病気の感染を止めるため、航海を一時中止するよう要請したとツィートした。この動きは、CarnivalのPrincess Cruisesで、コロナウイルスの2つの大事件が拡大した後で出てきたものだ。同業界は、乗客が収益を生み出すことなく、多額の固定費に見合うようにしているところだ。

Carnival株は、月曜日の取引でニューヨークで18%も下落し、14.50ドルに下落した。(Bloomberg: March 16, 2020)

訴訟で、Norwegian Cruise Lineのコロナウイルスの嘘が株価下落の原因と主張(米国)

マイアミの連邦裁判所に提起された訴訟で、2人の経営幹部の指示を受けてNorwegian Cruise Lineが嘘をつき、新型コロナウイルスの事業に与える影響を隠したと主張している。

更に、投資家のEric Douglasが起こしたこの訴訟では、大衆を騙したという水曜日と木曜日のメディア報道がなされた時、Norwegianの株式は2日間で半値以上も下落して、1株当たり20.50ドルから9.65ドルになったとしている。

この提起された集団訴訟は、2月20日から木曜日までにNCL株を購入した誰もを代表しているものであり、NCL、CEO and President(=最高経営責任者兼社長)のFrank Del Rio、executive vice president and Chief Financial Officer(=上級副社長兼最高財務責任者)のMark Kempaを被告とするものだ。

2月20日は、NCLがSecurities and Exchange Commission(=証券取引委員会)にプレス・リリースなどを提出した日である、とこの訴訟では主張しており、「discussed positive outlooks for the Company in spite of the COVID-19 outbreak...(=COVID-19のアウトブレイクにも拘わらず、同社にとって楽観的な見通しを論じていた…)」としている。

この訴訟で声明の内の名指しされた2点というのは、次の通りだ。

・「Despite the current known impact from the COVID-19 coronavirus outbreak, as of the week ending February 14, 2020, the Company’s booked position remained ahead of prior year and at higher prices on a comparable basis.(=2020年2月14日締めの今週現在、COVID-19コロナウイルスのアウトブレイクの現在知られている影響があったにも拘わらず、会社の予約状況は前年よりは好調で、比較可能な基準において、価格は高く維持されている。)」

・「...our Company has an exemplary track record of demonstrating its resilience in challenging environments and we remain confident in our ability to deliver strong financial performance over the long-term.(=…弊社は、挑戦的な環境の中で模範的な回復力を見せた実績を有しており、長期に亘って強固な業績を実現する能力を確信している。)」

2月27日にSEC(=証券取引委員会)に提出した別の声明には、次の発言が含まれていた。「We place the utmost importance on the safety of our guests and crew(=弊社のお客と船員の安全性は最重要なものとしております)」。しかし、ウイルスのアウトブレイクが事業に対して損害を与え得ることも認識していた。

しかしこの訴訟では、これらは「materially false and misleading(=著しい嘘であり、人を惑わすもの)」だとしている。というのは「the Company was employing sales tactics of providing customers with unproven and/or blatantly false statements about COVID-19 to entice customers to purchase cruises, thus endangering the lives of both their customers and crew members...(=同社は、顧客を誘惑してクルーズを購入させるため、COVID-19についての証明されていない、かつ/又はあからさまな嘘の発言を顧客に提供する販売戦術を用いていた…)」ためだ。

Miami New Times紙が水曜日に最初に報じ、Miami Herald紙が木曜日に確認したように、支配人らは、販売員に対し、乗客となる見込みのある客に対して、熱に対するコロナウイルスの脆弱性から、カリブ海は、クルーズをするのに完璧な場所であるとか、科学によると、このウイルスは春を生き長らえることができないとしている、といった嘘をつくよう命じたのだった。

このNew Times紙の記事が出てから、Norwegianの株式は、20.50ドルから、15.03ドルに下落した。木曜日の取引終了時にまでに、このHerald紙の記事とWashington Post紙による記事が出て、Norwegianの株式は、15.03ドルから、9.65ドルに下落した。

この訴訟では、高騰させたNorwegianの株価の欺瞞的行為と、投資家らが「they would not have purchased Norwegian securities at the artificially inflated prices that they did, or at all.(=人為的に高騰させた価格で、Norwegianの有価証券を購入することはなかった、あるいは全くなかった)ことを論じている。

Norwegian Cruise Lineは月曜日、論評の求めには応じなかった。(The Miami Herald: March 16, 2020 08:10 PM)

UBS、収益ゼロのシナリオで三大企業のキャッシュ・フロー/流動性を査定(米国・スイス)

UBS(注、スイスの銀行で金融持株会社)は、2020年に、営業からの現金がゼロである場合の三大クルーズ公開会社のキャッシュ・フロー(注、現金の流出入)の見込みと流動性を調べた。

CCL:13億ドル不足、しかし借金増大の財務てこ率最低・能力最高

この金融業者(注、UBS)は、Carnival Corp.は、新造船の出来高部分払いの75%が遅延する可能性があり、裁量で使える資本支出は5億ドルにまで低下していると推測した。そうすることにより、CCLの新造船引き渡しのための輸出信用の36億ドルが融資されてから、(コマーシャル・ペーパー(注、無担保の短期約束手形)の裏書を除く)リボルビング式借金能力の28億ドルが、今年、その他の資金支払い要求のある一部に対する資金調達で、約13億ドル不足することになり得る、とUBSはメモにおいて述べた。

分析者のRobin Farleyは、CCLは、出来高払いとその他の資本支出で、なおも約19億ドル、満期になった負債が約16億ドル(コマーシャル・ペーパーの2億ドルは集計に入れず)、第一四半期の配当金が3億4500万ドル、金利が2億5000万ドルであると計算した。しかしFarleyは、CCLの財務てこ率(注、レバレッジ)は、RCLやNCLHのよりは実質的に低いものであることに言及し、「そのため、追加的な借金をする能力は最もありそうであり、現在、追加の資金調達の選択肢を追求しているという連絡を受けている」という。

RCL:6億ドル不足、しかし投資等級/新たな資金調達を確保できるかも

UBSは、Royal Caribbeanは、新造船の出来高部分払いの75%が遅延する可能性があり、裁量で使える資本支出は14億ドルにまで低下していると推測した。そうすることにより、同社の新造船引き渡しのための輸出信用の18億ドルが融資されてから、(コマーシャル・ペーパーの裏書を除き)、リボルバー能力の24億ドルが、今年、その他の資金支払い要求のある一部に対する資金調達で、約6億ドル不足することになり得る、とFarleyは述べた。

RCLは、出来高払いとその他の資本支出で、なおも13億ドル、満期になった負債が約12億ドル(コマーシャル・ペーパーの14億ドルは集計に入れず)、第一四半期の配当金が1億6000万ドル、金利が4億ドルとなる。Farleyは、RCLは未だに投資水準の格付けであり、同社は、そのリボルバー特性の蛇腹を動かしているのであり、NCLHのように、新たな資金調達を確保していない。それは未だに可能性があるかもしれないものだ。

NCLH:リボルビング式の借金は必要性に合わせるべき

UBSは、NCLHは、新造船の出来高部分払いの75%が遅延する可能性があり、裁量で使える資本支出は、2億ドルから3億ドルにまで低下していると推測した。そうすることにより、同社の新造船引き渡しのための輸出信用の5億ドルが融資されてから、同社のリボルバー能力の15億ドルは、今年、その他の資金支払い要求に概ね供給される可能性がある。

Farleyは、NCLHは、残っている出来高部分払いやその他の資本支出が、なおも約6億ドルあり、満期になった負債が7億5000万ドル、金利が2億6000万ドルあることから、リボルビング式の借金の15億ドルは、こうした必要性にざっと見合うものとすべきだと話した。(Seatrade Cruise News: Mar 16, 2020)

豪邸船のThe Worldも係船(米国)

世界唯一の居住クルーズ船である洋上の豪邸、The Worldは、即刻、2020年3月17日から大体5月30日まで運航を取り止めた。声明によると、居住者と客の全員は下船しており、船員の配乗は、最小限度の職員にまで減らすことになるという。

同船は民間所有で、19か国から来たざっと150世帯の家となっており、150人から200人が、居住者と客の平均的な稼働率となっている。

「この決定は、容易なものではありませんでしたが、居住者、客、船員の健康と安全を守ることは、弊社の第一の優先事項であります。弊社は、積極的な取り組みを維持し続け、高い水準を維持いたします。」と声明文にはあった。(Cruise Industry News: March 17, 2020)

クルーズ船シーズンの中止で、深刻な観光要員削減がジュノーで引き起こされる(米国)

労働当局者は、1月最終週のアラスカ州の最新雇用者数を発表した。増えているが、大きなアスタリスク(注、星印)が付いていた:コロナウイルスの影響を示すには時期尚早。労働影響は、2月と3月のデータにおいて現れるものと見られる。

今や、業界と政府の旅行規制で、大型クルーズ船は、少なくとも7月までアラスカ州にはやって来れない。観光客産業が民間部門雇用者の最大のものとなってきたジュノーのようなクルーズの町では、この影響は巨大なものとなっている。数週間前までは、アラスカ州の2020年クルーズ船シーズンは、新たな記録を打ち立てる構えだった。

Juneau Tours and Whale Watch(注、「ジュノー観光・鯨見物」の意)のGeneral Manager(=総支配人)のSerene Hutchinsonは、先行予約販売が30%から40%伸びていたと話した。「それに、巨大なシーズンの準備をしていたのです。汗をかいて、緊張していました。」とHutchinsonは話した。

通常は、一年のこの時期は、事務所は、電話の呼び出し音やキーボードを叩く音で賑やかで、予約を取り、人を雇っているものだ。ところが今年は、Prozac(=プロザック、注、抗鬱剤の一種)を短縮したZac(=ザック)という名前のblack lab mix(=ブラック・ラブ・ミックス)が必要な位、十分に静かで、窓から差し込む春の陽光の中で静かにまどろむことができるのだ。

事務所の中には、他に1人の従業員がいるだけだ。半分荷造りされた装備が無為に横たわり、事務所の縮小への動きに向けて、準備が整っている。Hutchinsonは、85人から90人の夏の職員を雇う予定だったと話した。しかし最近、通年雇用の職員の半分を一時解雇した。今や従業員は、5人となった。85人ではなくて、5人だ。

「今や、私が一時解雇したばかりの皆さんは、本当にひやひやしていて、いつ戻って来れるのか分からないのです。それに、うちの季節労働者については、運転手と小型船の船員に関する限りですが、待機するようお願いしているところなんです。」とHutchinsonは話した。

他の仕事に彼らを取られそうだと話した。もしクルーズ船シーズンが最終的に始まったならば、全員を再雇用しなければならなくなると話した。

このようなことが、恐らくは、この地域中の事業所で展開されているところだ。ジュノーの労働データによると、当地の7人から8人の仕事のうちの1人が、旅行やホスピタリティー(注、おもてなし)の仕事だという。(中略)

火曜日の声明において、Alaska Department of Labor and Workforce Development(=アラスカ州労働・労働力開発局)は、仕事のない人々に、失業保険給付金の申請をするように促した。申請と長い待ち時間が、大幅に増加するものと予期されている。この量を取り扱うため、同局は、申込者にオンラインでの申請をするよう希望しており、質問のための電話を制限することを望んでいる。(KTOO: March 18, 2020)

給食労働者がDiamond Princessでのコロナウイルスの主要保菌者だった(日本・米国)

コロナウイルスに襲われたDiamond Princessというクルーズ船での船内の給食労働者が、意図せずに、船内での致死的なばい菌の主要な運び屋(注、保菌者)になっていた、と新たなCDC(=疾病対策センター)の研究が明らかにした。

火曜日に公表されたこの研究によると、4週間近く横浜沿岸沖で隔離されていたこの船で最初に発見された症例は、乗客の中から報告されたが、その後、このウイルスは船員に広がっていたという。

2月2日に発熱した給食労働者が、このクルーズの船員の中での最初のCOVID-19の症例だった。2月9日までに、船員の中で合計20人の症例が、検査で確認されたが、うち3人が、隔離が始まる前に検査で陽性になっていた他の船員と濃厚接触していたと報告していたことが、この研究で明らかにされた。研究によると、病気の船員7人が、隔離されて3日目に症状を見せ始めており、このことは、感染がかなり早くから始まっていたことを示しているという。

最も初期に船員の中で検査で確認されたCOVID-19の症例は、給食労働者の中で発生した。確認された症例20人のうち15人が、他の船員に食事の用意をしていた労働者の中で発生したことが明らかにされた。20人の症例のうち16人の症例が、第3甲板の船室を使っていた者の中で発生し、そこでは給食労働者が生活していた。

この研究ではまた、Diamond Princessの船内での、この伝染病の「systematic testing(=体系的検査)」の実施を、2月6日まで行わなかったことも明らかにされた。「医療診療所を訪れた症状のある船員のみが検査されたのであり、実施された検査の総数に関する情報は入手できない」ことをCDCは明らかにした。

この報告では、Diamond Princessの乗客の中で報告された700人近いコロナウイルスの症例のうち、何件が給食労働者にまで遡ることが出来たのかは示していない。

しかしこのCDCの調査は「underscores the need for swift epidemiologic investigation as soon as a COVID-19 case is detected in an area or group where a large number of persons gather in a closed or crowded setting(=閉鎖、あるいは混雑している環境で、大勢の人が集まっている区画や一団でCOVID-19の症例を見つけ次第、直ちに疫学的調査を行う必要性があることを強調するものだ)」とこの連邦機関は話した。CDCによると、こうした環境には、クルーズ船の他、倶楽部、スポーツ、そしてジム(注、体育館)が含まれるという。

約3,700人のDiamond Princessの乗客と船員の内、合計696人が最終的にはCOVID-19の検査で陽性となっており、うち8人が死亡している。

先週、主要クルーズ客船会社4社のCarnival、―これはDiamond Princessの運航事業者だが―、それにRoyal Caribbean、Norwegian、そしてMSCの全社は、President Trump(=Trump大統領)の要請により、30日間クルーズを中止することで合意している。(New York Post: March 19, 2020 11:03am)

NC Ferry System、COVID-19アウトブレイク中の予定変更を承認(米国)

ノース・カロライナ州マンス・ハーバー発。金曜日からN.C. Department of Transportation’s Ferry System(=ノース・カロライナ州運輸局フェリー網)は、COVID-19のアウトブレイク(=勃発)に対応する新たな予定を承認する。

この新しい予定は、フェリー船の念入りな清掃を可能にするもので、一方、アウトブレイク中に学校が閉鎖となり、人々が自宅に待機することから、フェリー旅行の需要が低下することにも対応している。

新たなフェリーの予定は、金曜日から発効するが、以下の通り。(後略)(WWAY TV: March 20, 2020 8:16 AM)

Diamond PrincessでCOVID-19に感染したカナダ人乗客、日本で死亡(日本・カナダ)

COVID-19に感染して日本で治療を受けてきたカナダ人が死亡した、と当局者は金曜日の朝に確認した。

このニュースは、連邦政府のForeign Affairs Minister(=外務大臣)のFrancois-Philippe Champagneが今朝、ツィートしたものだが、詳細は明らかにされなかった。

この犠牲者は、2月に横浜港で4週間隔離されたDiamond Princessというクルーズ船の乗客だった。同船は、日本におけるCOVID-19症例の主要な感染源の1つであり、当時、3,711人の乗客のうち、700人以上がこのコロナウイルスに感染した。

今や、Diamond Princessの乗客で8人が死亡している。これまでの死亡者には、日本人、英国人、オーストラリア人、そしてクルーズ中に発病した香港人がいる。(BIV: March 20, 2020, 10:13am)

遅延により、Ritz-Carlton導入は2021年4月に余儀なくされる

The Ritz-Carlton Yacht Collectionは、その進水が、今や2021年4月22日に遅れることを発表した。

「Hijos de J. Barreras造船所における遅延のため、The Ritz-Carlton Yacht Collectionは、このヨットの処女航海とそれに続く航海の予定変更を余儀なくされております。The Ritz-Carlton Yacht Collectionの最初のヨットであるEvrimaは、今や2021年4月22日に、ポルトガルのリスボンから、スペインのパルマ・デ・マリョルカに向けて出航することになります。」と同社はプレス・リリースの中で述べた。

Hijos de J. Barreras造船所の大株主は、Evrimaの船主で、The Ritz-Carlton Yacht CollectionのCEO(=最高経営責任者)であるDouglas Protheroが率いるCruise Yacht 1 Ltdの子会社であるCruise Yacht Yard Co Ltdに支配権を引き渡すことで合意している。

これで実際上、この新たに形成された法人が、同造船所を管理することになる。この新体制は、Evrimaの時宜に適った竣工を確かなものとすることになる、と同社は話した。(後略)(Cruise Industry News: March 20, 2020)

「帰ってきます」ガルベストンのCarnivalのクルーズ船、希望のメッセージを照らす(米国)

ガルベストンのStrandcamは、金曜日の晩に「We will be back(=帰ってきます)」という言葉で、Carnivalのクルーズ船をライトアップした。

Carnivalは、今月これまでに、30日間に亘って、外国行クルーズを一時中止した多くのクルーズ客船会社のうちの1社。Princess Cruisesは、3月12日から5月10日まで世界での運航を60日間休止すると発表していた。

Strandcamは、1800年代末から1900年代初頭までのStrand National Historic Landmark District内にあり、「was the heart of Galveston(=ガルベストンの中心だった)」とGalveston.comは言っている。(Click2Houston.com: March 21, 2020, 10:32 am)

乗客が降りた後、コロナウイルスは17日間もPrincess Cruiseの船室で生きていたとCDC話す(日本・米国)

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)により、月曜日に公表された新しいデータによると、コロナウイルスは、Diamond Princessというクルーズ船で、以前の調査で明らかにされたものよりも表面上で遥かに長く生き、17日間も生きていたという。

この研究は、Carnivalが所有する、日本でのDiamond Princessという船と、カリフォルニア州でのGrand Princessという船で発生したCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)を阻止するためになされた日本政府と合衆国政府の取り組みを調べたものだ。それぞれの船に乗船中には、いかなる症状も見せていなかった元乗客が、上陸後にCOVID-19の検査で陽性になったのを受けて、両船の乗客と船員は、船内で隔離された。

このウイルスは「as identified on a variety of surfaces in cabins of both symptomatic and asymptomatic infected passengers up to 17 days after cabins were vacated on the Diamond Princess but before disinfection procedures had been conducted(=Diamond Princessの船室から退去して、消毒作業が行われる前の17日間、症状を見せた感染乗客と無症状の感染乗客の双方の船室内の様々な表面上で確認された)」と調査員は書いており、この発見は、必ずしも表面からこのウイルスが広がったことを意味しないと付け加えていた。

「COVID-19 on cruise ships poses a risk for rapid spread of disease, causing outbreaks in a vulnerable population, and aggressive efforts are required to contain spread(=クルーズ船でのCOVID-19は、影響を受けやすい集団内におけるアウトブレイクの原因となる疾病の急速な拡大の危険があり、拡大を阻止するためには、積極的な取り組みが求められる)」とCDCは書き、パンデミック(注、国境を越えた大流行)中はクルーズを避けるよう、影響を受けやすい集団に繰り返し助言した。

National Institutes of Health(=国立衛生研究所)、CDC(=疾病対策予防センター)、UCLA(=カリフォルニア大学ロサンゼルス校)そしてPrinceton University(=プリンストン大学)の調査員は、以前、COVID-19はプラスチックやステンレス鋼の上で、3日間まで生存できることを発見していた。この研究では、そうしたものの表面上の残存ウイルス量は、時間の経過と共に減少することも発見していた。

この新しい研究は、どのようにして「transmission occurred across multiple voyages of several ships(=数隻の船舶の複数の航海を横断して発生する感染が起きた)」のかを究明することを目指している。3月17日現在、クルーズ中、あるいは終了時に判明したCOVID-19の確認症例があった、少なくとも25本のクルーズ船航海があったことに言及していた。

感染のほぼ半数である46.5%は、検査時において症状があり、乗客や船員の中でのこのウイルスの「high attack rate(=高い発病率)」が、ある程度は説明できる。

Diamond Princessとその3,700人の乗客と船員は、元乗客が香港に戻った後でCOVID-19であると診断されて、2月4日に日本の港で隔離された。この船は、800人以上の乗客と船員が最終的には感染し、中国外におけるCOVID-19の確認症例の当時最大のクラスター(注、一群)に、直ちになったのだった。同船を下船後、9人が死亡した。日本政府と諸外国は、最終的には自国民を退去させた。

調査員らは、Princess Diamond(注、Diamond Princessの誤り)の712人、すなわち19.2%が、COVID-19に感染したことを明らかにした。

この研究に含まれている他の船であるGrand Princessは、カリフォルニア州で下船した2人の患者が検査で陽性だったのを受けて、カリフォルニア州沿岸沖で停泊することを余儀なくされた。合計78人の症例が、別々の2本の航海を横断して、最終的には同船に結びついた。7日後、カリフォルニア州の当局者はオークランド港に同船を移動させて、そこで乗客は下船し、連邦隔離施設に移送された。

Diamond PrincessとGrand Princessでは、COVID-19の合計症例は、800人以上を数え、これには10人の死亡者が含まれている。(CNBC: Published Mon, Mar 23 20205:49 PM EDT)

400回以上のクルーズ船の日本寄港、コロナウイルスを巡り中止(日本)

東京発。コロナウイルスの懸念の中、多くのクルーズ運航事業者が運航を中止したことから、2月から12月までの、少なくとも443回の主要な日本の港へのクルーズ船の寄港が中止となった。月曜日、Kyodo News(=共同通信)の集計で明らかになった。

このクルーズ船向けの日本の10大港での中止で、地域経済に対し、100億円(9000万ドル)以上の損失が生じる結果となり得る。

多くのクルーズ船運航事業者は、日本の港で隔離されていたDiamond Princessで乗客と船員の中で感染が確認されて以来、運航を一時中止している。クルーズ運航の一時中止は、多くの国々が旅行制限を課すようになるにつれ、増加した。

日本のクルーズ船運航事業者のNYK Cruises Co.(=郵船クルーズ)は、先月、乗客の「prioritize safety(=安全を優先する)」ことを決定して、3月から4月までの旅行を中止した。

10港のうち、地方自治体によると、沖縄県の石垣では、最高の中止数である86回を数え、神奈川県の横浜の81回、沖縄県の平良の67回と続いているという。

3月だけでも、中止数は合計159回になり、この3港を含む10港のうち6港では、予定されていた寄港がなかった。クルーズ船による寄港は、通常、夏季シーズンに頂点を迎える。

クルーズ船の中には、今月、燃料補給や補給の目的で、乗客を下船させることなく、長崎の佐世保市や鹿児島市の港に接岸したものもあった。

Japan Oceangoing Passenger Ship Association(=日本外航客船協会)によると、3,000人以上の乗客を乗せたクルーズ船の寄港1回で、乗客の消費を通じて、地域経済に約3000万円から4000万円の経済効果があるという。この見積もりに基づくと、443回の寄港中止で、130億円から180億円の損失が生じたことになる。(Mainichi: March 24, 2020)

Ruby Princessの乗客、コロナウイルスと診断されて死亡(オーストラリア・米国)

Ruby Princessというクルーズ船に乗船していた女性の乗客が、COVID-19で死亡し、国内死亡者数は8人になった。

この70代の女性は、3月19日にシドニーに接岸したRuby Princessから直接、病院に搬送されていた。火曜日の朝に、RPA Hospital(注、病院)で亡くなった。

「この患者は、Ruby Princessで採取した検体を検査して、COVID-19陽性が確認された当初の3人の乗客の1人でした。」とNSW Health(=ニュー・サウス・ウェールズ州保健局)は話した。NSW(=ニュー・サウス・ウェールズ州)における7人目であり、国内ではコロナウイルスで死亡した8人目となった。

NSW Healthは、接岸前に船内の医師によって確認されたCOVID-19の「no cases(=症例はない)」と話した。「インフルエンザのような病気の5人が、3月14日にニュー・ジーランドのウェリントンで検査を受け、全員がCOVID-19が陰性でした。」

火曜日の朝現在、NSWは818人のCOVID-19症例を記録しており、24時間以内に149人の新たな症例が増加している。オーストラリア全体での症例数合計は、1700人を超えている。この女性は、シドニーの集中治療室にいた13人のCOVID-19症例の1人だった。こうした患者のうち8人は、気管に挿管されて、人工呼吸器をつけている。

Ruby Princessの乗客で、COVID-19であると診断された人の数は133人に上り、NSWで107人、国内では26人だとNSW Healthは話した。帰国後に検査で陽性だった海外の乗客の症例が、少なくとも1例あることが知られている。合衆国のユタ州の女性だ。(後略)(The Sydney Morning Herald: Updated March 24, 2020 1.48pm)

インフルエンザみたいな症状を見せている42人を乗せたクルーズ船、フロリダ州に向かう(米国・チリ)

42人の病人を乗せたクルーズ船がフロリダ州に向かっており、来週、接岸するものと見られる。

Holland AmericaのZaandamの13人の客と29人の船員は、インフルエンザのような症状を見せている、とこのクルーズ客船会社の出した声明にはあった。

当初、この船は、チリのプンタ・アレナスでの下船許可を得ていたが、その後、取り消された。声明文によると、船上ではコロナウイルスの検査は行われていないという。「インフルエンザの季節であり、またCOVID-19の検査は船上では行われていないことから、現時点では、この急増している症例の原因を決定することは困難です。」と声明にはあった。

1,243人の客の全員が、同船がフォート・ローダーデールに向かう間、旅客室内に留まるよう要請されている。3月30日に接岸する見込み。「お客様と船員の安全と健康が、弊社の最も優先すべき事項の1つです。」と声明にあった。

586人の船員が乗船している。同船の運航に要しない者は隔離されており、運航の維持に必要のない者は、働いていない時には、自主隔離している。声明文によると、症状を見せている者は隔離しており、濃厚接触者も隔離されているという。

Zaandamは、3月7日にアルゼンチンのブエノス・アイレスを出発して、3月21日にチリのサン・アントニオで終了する予定だった。同船は、このクルーズ客船会社の、30日間に亘り世界の全運航を中止する3月17日の決定の前に出発していた。飛行機に乗るため、下船可能とされていたが、後に下船を禁止されたプンタ・アレナスでの3月14日以来、同船から下船した者はいない、とHolland Americaの声明にはあった。

同船は、チリのバルパライソで数日間、投錨しており、食糧や燃料を積載して、フォート・ローダーデールに向けて出発した。ところが本船は、パナマ運河に入るための許可を確保しようとしているのであり、許可が拒否された場合の異なる選択肢を調べているところだ。(CNN: Updated 24th March 2020)

日中最大の動きのあった株式:Norwegian Cruise Line、American Airlines、Virgin Galactic、Zillow、その他(米国)

Norwegian Cruise Line、Royal Caribbean、Carnival。クルーズ客船会社の株式は、合衆国の緊急経済対策の期待から反発した。これは、Congress(=連邦議会)が火曜日に合意することを望んでいるもので、コロナウイルス危機で大打撃を受けている産業に対する緊急援助が含まれている。

Norwegian Cruise Lineの株式は42.3%の急騰、Royal Caribbeanは22.3%急伸、Carnivalは9.8%の急上昇だった。(後略)(CNBC: Published Tue, Mar 24 2020 11:59 AM EDT)

3人目のフェリー従業員がコロナウイルスの検査で陽性(米国)

ニューヨーク州スタテン島発。Department of Transportation(=運輸局)によると、もう1人のStaten Island Ferryの従業員が、コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性だったという。

Advance/SILive.comと共有している同局からの手紙によると、これはStaten Island Ferryの従業員の中での3人目のコロナウイルスの陽性症例となったという。「この3人目の従業員は、船舶要員に配属されていますが、2月26日以来、船には乗務しておらず、3月5日以来、現場にはおりません。」と3月25日付けのNYC Staten Island Ferryの職員に送られた手紙にはあった。

DOT(=運輸局)報道官は、Advance/SILive.com宛の手紙の内容を確認した。「DOTでは、この人たちがいたかもしれない労働空間の他、船やターミナルを念入りに清掃し続けております。」と声明で報道官(注、女性)が述べた。「またこの困難な時において、作業を継続している弊社従業員の全員に感謝したいです。そして、このフェリー従業員の速やかな回復を祈っております。」

他の2人の従業員は、最近、検査で陽性だった、とAdvance/SILive.comがこれまでに報じていた。「検査で陽性だった1人目の従業員は、3月18日以来、自己隔離しています。2人目は、3月11日以来、現場では勤務しておりません。」と同局からの声明文にはあった。「2人とも、乗客とは直接には接していません。」

この3件の事例の全てにおいて、DOTはその従業員に対する手紙において、管理当局者は「expect to see a continued increase in COVID-19 cases(=COVID-19の症例は増加し続けるものと見られる)」と書いていた。「社会的距離を保ち、個人の安全のために以前に示した勧告の全てを実践することは、より重要なものとなっています。」と手紙では述べていた。

「頻繁に手を洗い、くしゃみや咳をする際には口を覆い、洗っていない手で顔には触れず、他人とは握手をせず、自分自身の健康を注意深く監視し…そして具合の悪い時は、自宅に留まってください。」と両方の手紙にあった。(SILive.com: Posted Mar 25, 7:42 PM)

ウイルスに襲われたDiamond Princess、横浜を離れる(日本・米国)

横浜発。712人の乗客と船員が病気に感染して10人が死亡した、コロナウイルスに襲われたクルーズ船であるDiamond Princessが、水曜日の朝に横浜を出発した、と市当局者が話した。

この船は、元々は3,700人余の乗客と船員を乗せていたもので、日本の不器用な隔離の取り扱いで、一時は中国外における最大のコロナウイルスの保菌者(注、運び屋)のクラスター(注、一群)となったことから、国際的に新聞の見出しを飾った。

「消毒作業は終わりました。検疫所は、作業が終了したことを確認しました。」と横浜市の当局者(注、男性)はAFP(=フランス通信社)に語った。「埠頭を出発することになります。」と話したが、どこに向かうのか、あるいは何人の船員が乗船しているのかについては明らかにしなかった。

この出発で、同船の横浜での2か月間の問題を抱えた滞在は終了した。ここでは、この豪華なクルーズ船の乗客は唐突に、短時間の運動の時間を除いては、2月5日から、狭い船室内に留まるように申し渡されたのだった。元乗客が香港で同船を下船し、このウイルス検査で陽性であった後の2月3日に、同船は横浜沖に到着した。

東京(注、日本政府)は、隔離は効果的だったと主張していたが、乗客、船員、そして同船を調べた内科医らは、防疫官に対する不十分な防護などの欠点を報告した。新たな感染者数が毎日急騰し、日本の取り組みに対する厳しい国際的な批判と疑念を焚きつけることになった。

オーストラリア、南朝鮮(注、韓国)、合衆国などの多くの諸国が、同船から自国民を本国に送還させるためにチャーター機を使用し、自国内の隔離施設で隔離した。

日本は2月19日から、ウイルスの検査で陰性だった場合に、乗客と船員の下船を許可していた。しかし数人の下船客が、後に発熱して肺炎に似た症状を見せ、このウイルスの検査で陽性になっていた。(Japan Today: Mar. 26 06:32 am JST)

コロナウイルスに感染したクルーズ船Grand Princessの2人の乗客が死亡(米国)

サン・フランシスコ発。カリフォルニア州沿岸沖で何日も立ち往生した、コロナウイルスに襲われたクルーズ船で旅行をした2人の男性が死亡した、と連邦政府当局者が木曜日に話し、全員が検査を受けることになると保障していたにもかかわらず、同船の乗客の半分も、このウイルスの検査を受けていないことを確認した。

この男性は、2人とも60代で、2月21日にサン・フランシスコからハワイにGrand Princessに乗って航海していたもので、コロナウイルスのため死亡した、とU.S. Department of Health and Human Services(=合衆国保健社会福祉省)は、声明において述べた。

男性の1人は、サン・フランシスコ湾の東にあるオークランドに、3月9日に同船が接岸した際に、船から病院に直接搬送されていた。船は、カリフォルニア州沿岸沖で数日間、無為に過ごしていた。もう1人の男性は、14日間の隔離のため、北カリフォルニアにあるTravis Air Force Base(=トラビス空軍基地)に連れて行かれた数百人の中の1人だった。症状を悪化させたのを受けて、直ちに病院に搬送された、と連邦政府のCenters for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の報道官、Bert Kellyは話した。1人の男性は土曜日に死亡し、もう1人は月曜日に死亡した、とKellyは話した。

前の航海に参加した北カリフォルニアの男性が、帰宅後にこのウイルスで死亡したのを受けて、調査の口火が切られた後、54か国から来た3,500人の乗客と船員のどれ位がCOVID-19に感染したのかについての正確な人数は、未だに明らかになっていない。

Vice President(=副大統領)のMike PenceとCalifornia Gov.(=カリフォルニア州知事)のGavin Newsomが、同船に乗船している全員が、接岸後に検査を受けることになると保証していたにも拘わらず、約2,400人のうちの僅か1,100人の乗客しか検査を受けていない、とKellyは話した。他の者の多くが、隔離されて何日間も待った後で、検査を拒否した。Kellyは、検査した人のうち、103人が検査で陽性で、699人が陰性だったと話した。これ以上の結果は、未決定のままだ。

Newsomは、3月12日に「all of these individuals will be tested(=これらの全員が検査を受けることになる)」と約束したが、彼の政権(注、カリフォルニア州政府)は、誰が、いつ、あるいはどうして受けたのかについて、1週間以上に亘って非常に多くの照会がなされたものの、応答しなかった。(中略)

乗客全員は、金曜日までに14日間の隔離を終えることになる、とKellyは話した。(KRON 4: Mar 26, 2020 / 03:01 PM PDT)

COVID-19症例を乗せたクルーズ船で4人死亡(米国・パナマ)

現在、パナマの沿岸沖に留まっているクルーズ船で4人が死亡し、140人近い乗客が、インフルエンザのような症状を見せている。Holland Americaの船であるZaandamは、3月7日にアルゼンチンのブエノス・アイレスを出発したが、チリに3月14日に寄港した際、乗客は下船が許可されなかった。

日曜日、Holland Americaは、40人以上の乗客と船員がインフルエンザのような症状を悪化させ、フロリダ州フォート・ローダーデールに向けて航海する意向であると報告してきた。しかしPanama Canal(=パナマ運河)の管理者は、Zaandamの通過を許可せず、乗客らは隔離されなければならないと話した。

Holland Americaは、救助のために別の船を送った。金曜日、Rotterdamの船員が、医療用品、人員、そしてコロナウイルスの検査試薬をZaandamに移送し始めた。このクルーズ客船会社は、健康な乗客をRotterdamに移し始める予定だと話している。70歳以上で、旅客室内にいるものとされている人々が優先される。病気の者や、病気の誰かと濃厚接触したいかなる客も、Zaandamに留まることになる、4人の医師と2人の看護師も、船内に留まることになる。

同社では、乗客のスクリーニング(注、審査)と移送の手順は、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)と連携して実施されていると話している。Holland Americaは、両船とも運河を通過して南フロリダに向けて航海することを確実に許可してもらうため、パナマと協力しているところだとも話している。

木曜日、このクルーズ客船会社は、多くの患者がCOVID-19の検査を受けて、2人が陽性だったと話した。1,243人の乗客と586人の船員の全員は、マスクを受け取り、身に着け方を指導された。Facebook(=フェイスブック)の投稿で、Holland Americaは、「older guests(=年配のお客様)」である4人が死亡し、遺族に対しては、できる限りの支援をしているところだと話している。(npr: March 27, 20202:39 PM ET)

クルーズ株、経済支援法案で取り損なって、沈没(米国)

クルーズ客船会社の株式は、業界の主要競技者らが、金曜日にPresident(=大統領)のDonald Trumpが署名した大型経済支援法案の一環としての政府援助から締め出されたため、更に沈むことになってしまった。

Congress(=連邦議会)を通過したこの法案は、融資を得るか、借入保証を得る会社は、アメリカの法律の下で、合衆国内で「organized(=組織されたもの)」でなければならず、従業員の大半は、合衆国内に本拠を置くものでなければならないものとされている。

Carnival Corp.は、パナマ、イングランド、そしてウェールズに登記されている。Royal Caribbean Cruisesは、リベリアで特許されている。そしてNorwegian Cruise Line Holdingsは、バミューダ国籍としている。これらのクルーズ客船会社は、なおも納税者から救命策を得る可能性はある。国会議員らが、この業界が深刻な危機にあるように見えたならば、支援を再考する可能性はある。

この交渉に詳しいSenate Republican(=共和党上院)助手の1人は、Democratic senators(=民主党上院議員)が、クルーズ客船会社の支援に二の足を踏んでいると話した。両党の国会議員は、この法案について迅速に行動することを切望していたので、それが障害になることはなかった、と匿名を条件に話してくれたこの助手は、舞台裏交渉の議論を話した。

Sen. Sheldon Whitehouse, D-R.I.(ロード・アイランド州選出民主党上院議員のSheldon Whitehouse)は、次のようにツィートした。「The giant cruise companies incorporate overseas to dodge US taxes, flag vessels overseas to avoid US taxes and laws, and pollute without offset. Why should we bail them out?(=巨大クルーズ会社は、合衆国の税金を巧妙に避けるために海外に設立し、合衆国の税金と法律を回避するために、外国船籍の船を使い、埋め合わせることもなく汚染している。なんでこんな連中を救済すべきなんだ?)」

Trumpは、木曜日にそうした議論を承認したように見える。大統領は、Sen. Josh Hawley, R-Mo.(=ミズーリ州選出共和党上院議員のJosh Hawley)がTwitter上に表明した、クルーズ船はアメリカに戻って来るべきであり、税金を支払うべきだとする考えが、気に入ったと語った。

「恐らくは戻ってきて、ここに登記して、合衆国に入り込むという考えが好きだ。」とTrumpは語った。「別の国に本拠を置いている会社に融資するのは大変に難しいが、しかし言われているように、そこでは何千もの人が働いているんだ。」

それからTrumpは、何がしかの他のやり方でクルーズ客船会社を助けるために、扉を開けておいた。「見てくれ。あれは大事業なんだ。偉大な事業なんだよ。」とTrumpは言った。「だから、クルーズ客船会社事業については、我々は大変に一生懸命になっているわけだし、何とかしようとしているんだよ。」

金曜日の取引で、Carnival株は19%落ち込んだ。Royal Caribbeanは15%の下落で、Norwegianは23%以上、沈んだ。

クルーズ船と航空会社は、新型コロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)で最も酷い打撃を受けた2つの産業であり、Trumpは繰り返し、双方を救済すると話してきた。ところが、合衆国の旅客航空会社は、連邦議会から特別な扱いを受けた。すなわち、この経済刺激策法案の下で、500億ドルの助成金と融資を求めることができるようになったのだ。クルーズ業界は、見捨てられたままになっている。

クルーズ客船会社は、勃発が制限的だった時に、アジアでの航海を中止したが、COVID-19がパンデミック(注、国境を越えた世界的な大流行)になるや、どこでも予約が落ち込んで、取り消しが上昇した。隔離された船での病気の乗客の広範な報道が、この業界の印象に関わる問題に追い打ちをかけることになった。

業界圧力団体のCruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)の代表と、個別企業は、直ちには論評に応じなかった。

大手クルーズ会社は、合衆国内に本店を置いていないが、旅行者は港町に飛行機で飛んでいき、地元ホテルに泊まり、食堂で食事をする、多額を消費するクルーズに出かける準備が出来ている。

この法案は、コロナウイルスによって損失が生じた合衆国の事業に対し、4540億ドルの融資と借入保証を行うもの。アメリカ人所有のクルーズ船会社と、小型旅客船や港湾設備の所有者は、支援を受ける資格があるものとされる。

金曜日に署名された法案から、クルーズ客船会社は支援を得ることはないが、合衆国に本拠を置く、そこの失業した従業員は、7月31日までと臨時に13週間、国からの給付金が、最大で週600ドルになる拡大失業給付金を申請する資格がある。また、この法案の大人1人当たり、1,200ドルまでのstimulus payments(=奨励支払金)の候補になることも可能だ。(ABC News: 28 March 2020, 08:29)

Manhattan Cruise Terminalに病院船(米国)

Manhattan Cruise Terminal(=マンハッタン・クルーズ・ターミナル)とPier 90(=第90番埠頭)が、月曜日に到着予定の病院船のUSNS Comfortを収容することになった。

ベッド数が1,000床のこの病院船は、週末にノーフォークを離れることになっており、同市のクルーズ施設を基本的に管理しているNew York City Economic Development Corporation(=ニューヨーク市経済発展法人)(NYCEDC)の広報担当者によると、マンハッタンでは、Army Corps of Engineers(=陸軍工兵部隊)のおかげで、バース(注、停泊地)の浚渫作業が加速しているという。

浚渫作業は今週末に行われ、USNS Comfortを収容するのに十分な深さのあるバースとなる、とこの広報担当者はCruise Industry Newsに語った。

この船は、現時点では14日間滞在する予定だが、延長することになりそうだ。本船は、Pier 90の北端に停泊することになり、このターミナルが、クルーズの運用を同時に行うことにはなりそうもない。

少し南にあるPier 88(=第88番埠頭)は、同市の主要なクルーズ・ターミナルであり、Pier 90と共に、様々な部隊集結地を共有している。

本船は、President(=大統領)のDonald. J. Trumpの命令を受けて、展開されたもの。

New York Gov.(=ニューヨーク州知事)のAndrew Cuomoによると、この病院船は、利用できるベッド数を増床することになるという。しかしCOVID-19の患者は、この船では治療を受けることにはならない。その代わり、他の患者が本船に移されて、COVID-19の患者のために病院のベッドを空けることになる。

以前、Comfortは、9月11日のテロ攻撃の後に、マンハッタンのPier 92(=第92番埠頭)に接岸した。(Cruise Industry News: March 28, 2020)

Carnivalの子会社のCunard、1か月間クルーズ運休延長へ(米国)

Carnival Corp.(CCL、 -11.17%)の子会社であるCunardは月曜日、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の結果を受けて、全てのクルーズの運休を、4月11日から5月15日までの、更に1か月間、延長すると述べた。

この運休により影響を受ける顧客は、全員、125%の将来のクルーズ・クレジットを得ることになり、2021年12月までに予約したものの他、2022年3月末までのいかなるクルーズでも利用可能だ。Cunardは、豪華クルーズ船のQueen Mary 2、Queen Victoria、そしてQueen Elizabethを運航している。

Carnivalの株式は、市場内時間外取引で5.8%下落していたが、金曜日までの過去3か月間に、71.8%急落していた。一方、S&P 500(=スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数)(SPX, +1.43%)は、21.1%の下落だった。(MarketWatch: March 30, 2020 at 6:13 a.m. ET)

P&O Ferries、旅客フェリーが貨物のみになり、職員1,100人を一時解雇(英国)

連合王国(注、英国)運輸労組は、P&O Ferriesが先週、一時的に1,100人の労働者をレイ・オフ(=一時解雇)にしたのを受けて、この分野を財政的に支援するよう要求した。

同社は、英国、アイルランドとヨーロッパ大陸間の旅客サービスを止め、貨物のみに変更すると話した。職員は「furloughed(=自宅待機)」になり、政府の支払政策に入り、それにより、賃金の80%を受け取り続けることになる。

しかし労働組合のGMBは、フェリー運航事業者は、更なる国の支援がなければ、破産する見込みだと警告した。「P&Oは毎年、英国に到着する商品の15%を輸送しており、問題があると我々に忠告し始めた時には、我々全員の問題となるのです。我々は、関心を持って耳を傾ける必要があるのです。」と地域事務局のFrank Macklinは話した。GMBは、P&O Ferriesの33%程は、新鮮な果物や野菜のような生鮮品だと付け加え、労働者の代表とフェリー経営陣との間で「to secure the industry’s future(=業界の将来を確かなものとすべく)」公開で話し合うことを英国政府に要求した。

P&O Ferriesのchief executive(=最高責任者)のJanette Bellは先週、次のように話した。「週に平均、弊社はフランスと英国の間で、25,000個の多数の貨物を輸送しています。カレー・ドーバー横断は、英国、アイルランド、そしてヨーロッパ連合の経済にとって、絶対に不可欠なものです。」「P&O Ferriesのチームの1人1人の構成員に感謝したいです。とりわけ、この危機において、商品の移動の流れを維持しているカレーの同僚に対し、感謝したいです。無数の人々の幸福が、彼らに掛かっているのです。」「私は、商品の流入を更に確実にする、鍵となる労働者として、港湾職員に指名することで、弊社の同僚が復職できるよう、全ての政府に要請しています。」と語った。

Macklin氏は付け加えた。「GMBは、我々が気が付いている危機が深刻化している中で、この業界が走り続けるための努力において、誰も後には置いていくことがないよう、政府が、労働組合とフェリー運航事業者と同じテーブルに着くことを要求しています。」「(フェリー会社は)職員の賃金を支払うことができるかどうか、あるいは事業を継続することができるかどうかを心配することなく、適切な時に、適切な場所に、首尾よく仕事を進めて行くことができるようにならなければならないのです。大臣らは、絶対不可欠な物流を維持することが欠けているように見えます。」「この政府は行動に出る時ですが、今回は行動に欠けています。」と話した。(The Loadstar: 30/03/2020)

Genting HK、2019年の年間損失減少、2020年の事業については警告(中国)

カジノ・クルーズ船運航事業者で、フィリピンのカジノ・リゾートの投資者であるGenting Hong Kong Ltdは、2019年に年間損失を大幅に減少させたと述べた。

そうした損失は、2018年が2億1090万米ドルであったのに対し、僅か1億5150万米ドル以下となった、とHong Kong Stock Exchange(=香港証券取引所)に金曜日に提出した申請において述べた。この業績は、2019年のグループの収益に関するものであり、実際、2.4パーセントの落ち込みだった。そうした収益は、1年前が16億米ドルであったのに対し、15億6000万米ドルだった。同グループの2019年の基本株式と株式数増大株式当たりの損失も、1年前から減少しており、0.0249米ドルから、0.0179米ドルになっていた。(中略)

収益の点では、クルーズ事業は切符販売において、僅かに10億4000万米ドル以下を生み出しており、「onboard revenue(=船上収益)」からは、3億4650万米ドルだった。

今年下期において、「primarily due to a slight growth in cruise revenue(=主としてクルーズ収益において僅かな成長があったことから)」グループ収益は1.2パーセント増加し、2018年の同時期が8億2200万米ドルであったのに対して、8億3200万米ドルだった。

クルーズ事業からの下期の収益は、2018年の下期が7億700万米ドルであったのに対し、3.4パーセント上昇して、7億3100万米ドルだった。この増加は、主として「improved pricing(=価格の改善)」によるものだった、と同社は話した。

クルーズのEBITDA(=金利・税金・償却前利益)は、2018年下期が8940万米ドルであったのに対し、2019年下期は1億750万米ドルに改善した。

しかし同グループは、新型コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)と、それに結びついたCovid-19感染の2020年における影響に関しては、警告している。

「Covid-19のアウトブレイク(注、勃発)で、グループは多くの航海を中止し、2020年の第1四半期においては、殆ど全てのクルーズ運航と、(ドイツの)MV Werftenの3つの造船所の全ての操業を中止することになりました。」とGenting Hong Kongは述べた。

3月中旬、同社は、世界的な危機と観光業に対する影響に直面して、費用削減対策の一環として、最高経営陣は「waived 100 percent of fees and compensation from February 2020 till the end of this year(=2020年2月から今年末まで、謝礼や報酬の100パーセントを放棄した)。」(GGR Asia: Mar 30, 2020)

窮地のクルーズ船会社Carnival、資本と負債を60億ドル増やし、株式急騰(米国)

ここの少なくとも3隻の船で、COVID-19のアウトブレイク(=勃発)が起きて運航を一時中止し、この窮地に立つクルーズ船会社が財政状態を立て直そうとしていることから、Carnivalは資本と負債を60億ドル増やすことになった。

同社は火曜日、12億5000万ドルを増資し、30億ドルの担保付約束手形を振り出し、満期が2023年の17億5000万ドルの転換社債を発行する計画だと話した。Carnivalの株式は、この発表の後の市場内時間外取引で、約15%落ち込んだが、市場が開いた後で回復し、日中は9%以上、上昇した。

「弊社船が再び航海を始め、弊社船に港が再び開かれるのがいつか、予見することはできない。」と同社は有価証券の申請において述べた。「更に、たとえ渡航勧告や制限が解除されても、クルーズ需要がかなりの長期間、依然として弱いままになるかもしれないし、ぞれぞれの商標がアウトブレイク前の需要や価格決定に戻るのかは、予見できない。」

コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)は、旅行業界を混乱させており、とりわけ大手クルーズ客船会社を混乱させている。昨年12月に、中国でアウトブレイクが始まって以来、Carnivalの所有船において数件の大規模なアウトブレイクがあり、隔離や死者が出ている。

Carnivalは、自社船においてコロナウイルスのアウトブレイクや死者が出たことで、「negative publicity which could have a long term impact on the appeal of our brands, which would diminish demand for vacations on our vessels(=弊社の商標の魅力に対して長期的な影響を与え得る消極的な注目を集めたことにより、弊社船での休暇の需要が縮小することになった。)」と話した。

同社株式は、1月1日以来、約75%の大穴が空いており、1株当たり約14ドルになっている。同社はまた、株主に対する配当金の支払いを中止する、と火曜日に発表した。

「COVID-19の影響に関する行動や仮定に基づき、弊社の債務や、発生するかもしれない追加融資の効力発生に先立って、今後12か月間の既存の借入契約条項に従うことを維持するための、十分な流動性(注、現金)を生み出すことができると結論付けた。」と同社は申請において述べた。

3月13日、同社は、30億ドルのリボルビング式の借金を完全に引き出した。今月これまでに、Moody’sとS&P Globalは、Carnivalの負債格付けを引き下げて、更なる格下げに向けて同社を調査しており、これはCarnivalにとっては、資金を調達するに更に金がかかることになった。

この発表は、Carnivalの経営陣が、連邦政府からの支援を受けないことになることを心配していることを意味し得るものだ、とGordon Haskettの分析者のDon Bilsonは、火曜日のメモの中で述べた。Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)によると、President(=大統領)のDonald Trumpは、連邦政府が400,000人以上のアメリカ人を雇用している、この悪戦苦闘しているクルーズ産業を支援することになることを表明していたという。

「これを取りそこなったということは、最近通過した5000億ドルの「Economic Stabilization Fund(=経済安定基金)」がクルーズ業界にそれ程の支援にならないことを認識することになる。」とBilsonは書いた。「低利または無利息融資が利用できるのならば、CCLのchairman(=会長)で、同社の17%を所有する(Micky)Arisonが、突然にして、この道を突き進むことになっただろうに。」

今月これまでに、Carnivalが会員になっているCruise Lines International Associationは、COVID-19のパンデミックの最中にあって、北米での30日間の運休を発表した。月曜日、Carnivalは、その数社の商標での運休を5月まで延長すると話した。(CNBC: Published Tue, Mar 31 202011:03 AM EDT)