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2020年5月の海外旅客船情報

何千人ものうんざりした船員が、コロナウイルスの危機の最中、クルーズ船に乗って、何週間も洋上で立ち往生している。金曜日の報道によると、合衆国当局者は、下船させることを拒否したという。

ABC News（注、テレビ局）によると、ジョージア州のMelinda Mann（25）は、拷問のような48日間、乗客のいないHolland Americaの船に捕らわれており、自由の身となることを要求している。「永遠にこの船の上で生活することはできません。」と、彼女はこの状況に立腹していた。「家に帰れないなんて、耐えられません。」

Mannの船は、火曜日、Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）により、ロサンゼルスでの下船許可が否定され、これにより、彼女とその他の労働者は酷く腹を立てたのだった。「私は文字通り、陸地に唾を吐きかけることができたのに、そして、そこにいるはずだったのです。」と、どれだけもう少しのところで、船から遂に下りられそうだったのか説明した。窮屈な部屋での、刑務所生活のような生活を、「I spend 21 hours a day in my cabin.（＝自室の中で、1日21時間、過ごしているんです。）」と言って描写した。

世界中で、120隻以上の、少なくとも他に80,000の船員も、合衆国海域で立ち往生している、とこのテレビ局は報じた。

バージニア州から来た別の船員は、自分のような労働者は、当局者によって「vilified（＝中傷されて）」おり、他の者は「Help us!（＝助けてくれ！）」と書いたサインを振っている。CDC（＝疾病対策予防センター）は、合衆国の港湾での船員の下船の要求を承認しなければならないが、Holland Americaに「attest to safe disembarkation conditions（＝安全な下船状況を保障する）」ことを拒否すると言ったのだった。

次のように続けた。「ある当局者は…船員を下船させるために、非公共輸送を手配することは、費用がかかり過ぎると文句を言った。」

CDCはクルーズ客船会社に対し、承認許可に先立って、総合下船計画を立てて、通知するよう要求している。（New York Post: May 1, 2020 4:35pm）

2隻のP&Oのフェリーが、コロナウイルスのロックダウン（＝封鎖）中、Leith Docks（＝リース埠頭）に係船するために到着することになっている。1隻は土曜日、もう1隻は月曜日に到着する。

リース埠頭を所有するForth Port（＝フォース港）の広報担当者は、次のように話した。「2隻のP&Oのフェリーに安全な場所を提供することになります。」「私たちはP&Oと非常に強固な関係を持っており、コロナウイルスの封鎖中、フェリーをお預かりすることになります。」

P&Oは最近、航海の中止を、7月末まで延長することを確認した。（Edinburgh Evening News: Friday, 1st May 2020, 4:59 pm）

Bloombergの報道によると、連邦議会は、クルーズ船のPrincess Cruisesという客船会社の運航事業者であるCarnival CorporationのCOVID-19のアウトブレイク（＝勃発）の取り扱いを巡って、調査を開始したという。当局者は今や、Carnivalにコロナウイルスの対応についての文書や伝達について求め、更に将来の改善に向けた計画を求めている。

この調査は、US House Committee on Transportation and Infrastructure（＝合衆国運輸社会基盤下院委員会）が率いているもので、とりわけCarnivalの経営幹部が、ここのクルーズ船におけるコロナウイルスの勃発の重大性についてどれ位、認識していたのか、この危険を知らされた後で運航していたクルーズ中における行動の欠如を調べている。1,500人以上のCOVID-19の確認症例が、同社のクルーズ船に由来するものと考えることができ、多数のCarnivalの顧客や船員が、このウイルスによって死亡している。

この調査では、先月、作家のAustin CarrとChris Palmeriが書いた、Bloombergの悪事を証明している特集記事を引き合いに出している。これは、フロリダ州に本拠を置くCarnivalが、ここの9隻の船で起きたCOVID-19のニュースをどのように扱ったのかを、複雑に掘り下げたものだ。記事それ自体は、誰もが読むべきものだが、船員や乗客との驚くべき啓発的なインタビューであり、Carnival CEO（＝最高経営責任者）のArnold Donaldとは、非常に長く膝を交ええたものとなっている。これは、新型コロナウイルスの脅威が世界中で極めて明白になった3月初めにおいてさえも、乗客に自己隔離を求め、ここのクルーズ船を接岸させるよう命じるという十分に素早い行動を取らなかったという、この会社の絵を描いて見せたものだ。そうせずに、多くの船では、顧客が、プールやビュッフェ（注、セルフ・サービス式の）食堂区画で、極端な濃厚接触をしたままにするよう決定していたのだ。

「COVID-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）の現実が、公衆衛生と乗客の安全性に関し、更新されて強調されていることを希望するものですが、実のところ、この点については見当たらないのです。」とHouse member（＝下院議員）のPeter DeFazio (D-OR)（＝オレゴン州選出、民主党）は、この調査を発表するCarnivalに宛てた書簡において述べていた。「Carnival Corporationと、109隻のクルーズ船を代表するここの9社のクルーズ客船会社が、あたかも未だに、このクルーズ客船会社を白日夢として売ろうとしており、公衆衛生の脅威を無視しているように見えるのです。」

Bloombergは、Carnivalから返金を受け取った顧客の多くが、将来のクルーズのクレジットを受け取る選択肢を与えられ、場合によっては、Carnivalは無料のバウチャー（注、割引券）も配布して、金銭的魅力を高めていたと報じている。同社は3月に始まるクルーズを中止する一方で、乗客や船員の中には、世界中で船の中に閉じ込められていた者もいた。「法令順守と環境保護と共に、弊社のお客様と船員の健康と安全、福利を守るという」「弊社の目標は、委員会の目標と同じでございます。」とCarnivalは、Bloombergに宛てた声明文において述べていた。

下院の調査に加え、オーストラリア警察は先月、Carnivalが、ここのPrincessの船の1隻であるRuby Princessを、3月19日にシドニーに接岸させた件をどのように扱ったのかについて、刑事捜査を開始した。この捜査は、当時、Carnivalの顧客が、このウイルスによって死亡した全てのオーストラリア人の死者の3分の1近くを占めたことから、Carnivalの幹部が、同船であったCOVID-19の勃発について、オーストラリア当局を間違った方向に導いたのかどうかについて調べている。（The Verge: May 1, 2020, 5:15pm EDT）

ノース・カロライナ州オクラコーク島発。昨年、初めて就航した旅客フェリーは、COVID-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）のために、2020年は運航しない、とNorth Carolina Department of Transportation（＝ノース・カロライナ州運輸省）は、金曜日に発表した。

Ocracoke Expressは、人々がハッテラス島とオクラコーク島との間を旅行することが可能となる別の方法として、2019年に投入された。しかしパンデミックの影響により、NCDOT（＝ノース・カロライナ州運輸省）は、2020年の運航契約を取り消したと話した。

車両フェリーは運航することになるが、Ferry Division（＝フェリー部門）の当局者は、乗客に対し、乗船中は、各自の車両内に留まるか、他人と少なくとも6フィートを空けて立っているように要請している。（13News: 4:54 PM EDT May 1, 2020）

匿名を希望するRoyal Caribbeanの船に乗務している数人の船員によると、Jewel of the Seasから船員1人が海に転落したという。

昨日、同船の船長が「search efforts and a thorough investigation（＝捜索努力と徹底的な調査）」を受けて、ファースト・ネームが「Kristoff」である船員1人（ラスト・ネームは言わなかった）が「gone overboard（＝船外に転落した）」ことを残念ながら共有するという発表を行った。船長は「地元当局には通報しており、遺族とは連絡が取れており、会社の介護班に支援されている」とも発表した。

この船員はポーランド出身で、電気技師として同船で雇用されていた。Jewel of the Seasは、現在、ギリシャのピレウスの南にいる。

船長は、この船員は、24時間部外秘のEmployee Assistance Program（＝従業員援助計画）を通じて、同社の助言を受けていたと釘を刺した。（Cruise Law News: May 2, 2020）

ドイツのハンブルクにあるChinese Consulate-General（＝中国総領事館）は土曜日、合計58人の中国人が、ドイツの巨大旅行会社TUIが所有するクルーズ船に乗船していることを確認した。この船は、木曜日にCOVID-19の検査で1人が陽性だったことから隔離されている。

乗船している58人の中国人船員は全員健康であると、土曜日にこの問題に関して出したChinese Consulate-General in Hamburg（＝ハンブルク中国総領事館）の論評を引用して、China News Service（＝中国通信社）は報じた。

Mein Schiff-3という暗号名の本船は、現在、ドイツの北海沿岸のこのクルーズ客船会社の母港であるクックスハーフェン港に接岸しており、追って通知があるまで、2,899人の船員全員が船内で隔離されたままとなる、とTUIは声明文において述べた。本船は、他に乗船客はいないと報告した、とTUIは付け加えた。

確認されたCOVID-19の症例患者は、隔離と治療のために地元の病院に搬送されており、中度のCOVID-19の症状を見せている。このドイツのクルーズ客船会社によると、この症例患者と濃厚接触のあった229人全員は、COVID-19の検査で陰性だったという。中国通信社の報道は、乗船している2,899人は、現地時間の日曜日に検査を終え、月曜日に結果が出ることになっているとも言及していた。

ハンブルク中国総領事館は、更なる最新情報に関するGlobal Times（＝環球時報）の論評の求めには応じなかった。（Global Times: 2020/5/3 13:47:53）

Sea Speed Ferriesが運航する旅客フェリーのOlympus（旧おくどうご3）が、日曜日、係留作業中、アティニオス港（サントリーニ島）に突っ込んだ。この事故で、怪我人の報告はなかった。

この船は、乗客17人、車両7台、トラック9台、船員56人を乗せて、レシムノンを出発して、サントリーニ島に向かっていた。検査後、この船は、予定されていたミロスやピレウスに向かう航路を続けることになる。（Greek City Times: 2020/05/04）

Royal Caribbean InternationalのOasis of the Seasというクルーズ船の3人目の船員が、日曜日にブロワード郡の病院でCOVID-19のために死亡した。

フィリピン出身のCarlo Baluranは、数週間前に入院したが、日曜日の早朝、この病に屈した、と同社のCEO（＝最高経営責任者）のMichael Bayleyは、Miami Heraldが入手した船員宛の声明文の中で日曜日に述べた。Oasis of the Seasという船の少なくとも14人の船員が、3月末にCOVID-19の検査で陽性になっており、少なくとも9人がサウス・フロリダの病院に搬送されていた。（中略）

Royal CaribbeanとCarnival Corporationのクルーズ船の、少なくとも他に6人の船員が、3月と4月にサウス・フロリダの病院で、COVID-19のために死亡している。これには、Oasis of the SeasのBaluranの2人の同僚であるフィリピン出身のDexter Joyosa（43）、とインドネシア出身のIputu Sugiartha（41）が含まれている。

Baluranの遺族には、この記事のために接触することはできなかった。Facebook上での彼に対する賛辞では、人柄が良く、冗談で知られていたという。（中略）

別のRoyal Caribbeanの船員は、木曜日にJewel of the Seasから海に飛び込んでいる。彼の遺体は見つかっていない。船長は、捜索努力で1日を過ごした後で、彼が船外に飛び降りたことを発表した。同船は現在、ギリシャ近くで投錨している。

「捜索後、我々の同僚であり、船員のKristoffが船外に転落したことが明らかになり、残念ながら皆さんと共有いたします。」とHerald紙が得た録音によると、船長は語っていた。

船員らは、この産業が3月13日に新たなクルーズを中止して以来、いつ、どのようにして帰宅できるかについては、殆ど情報がない状態で、船上で立ち往生している。

何週間もの間、Royal Caribbeanは、合衆国近くの船舶にいる船員に、U.S. Centers for Disease Control and Prevention（＝合衆国疾病対策予防センター）が船員を飛行機で本国に送還することを禁止していると話していた。同センターは、決して飛行機を禁止してはいないが、もしCDC（＝疾病対策予防センター）の下船の規則に従わない場合は、刑事及び民事の結果を実行することになる同センターとの合意に署名することを、クルーズ客船会社の幹部らに求め始めていたと話した。

日曜日、Royal Caribbeanの商標であるRoyal Caribbean InternationalとCelebrity CruisesのCEOs（＝最高経営責任者）は、船員の下船を可能にするため、疾病対策予防センターとの間で、要求されている合意に署名すると発表した。（The Miami Herald: May 04, 2020 06:00 AM）

長崎発。130人のフィリピン人とその他の船員の一団が、コロナウイルスの検査で陰性だったのを受けて、火曜日、南西日本に接岸しているクルーズ船を離れて自国に向かった、と長崎県は話した。

地元政府（注、長崎県）によると、この一団には、フィリピン人125人が含まれているが、他の者の国籍は開示しなかった。

長崎市のMitsubishi Heavy Industries Ltd（＝三菱重工業）の工場に修理のために接岸しているCosta Atlanticaに乗船していた623人の船員のうち、合計149人がこのウイルスの検査で陽性で、そのうちのある者は重症で入院した。同船には、乗客はいない。

大半はアジアの30か国以上から来た、検査で陰性だった船員は、日曜日に下船を開始したが、400人余が船内に留まっている。（Japan Today: May 5, 2020, 04:02 pm JST）

レスボスから249人の密入国難民を乗せた旅客フェリー「Samos Island」が、月曜日の朝、ピレウス港に接岸した。

バスが、同港から本土の受け入れ施設に難民を輸送した。142人を乗せた別のフェリーも、間もなくして接岸した。

先月、当局者は、エーゲ海の諸島にある超満員のキャンプの社会的弱者と思われる2,380人の亡命希望者を、本土にある満員ではない施設に移動させる計画を発表していた。（Greek City Times: 2020/05/05）

Norwegian Cruise Lineは火曜日、コロナウイルスのパンデミックがこの産業に大損害を与えていることから、「going concern（＝継続企業）」として継続していく能力について「substantial doubt（＝本質的な疑問）」があると言って、破産保護申請をしなければならなくなるかもしれないと警告した。

同社株式は、このニュースを受け、前場で19％以上も下落した。有価証券報告書において、Norwegianは、3月31日現在、その全ての借入契約に従っていると述べたが、貸し手から権利放棄証書を求めることになるのかもしれないことは保障できなかったとしていた。仮に与信契約書を更改できないと、同社は債務不履行の危機に晒されると述べ、これは、大半の債務とデリバティブ契約の即時支払いを引き起こすことになるものだ。それは破産の危機に瀕することになる。

同社はまた、未公開株式投資ファンドのL Cattertonが、Norwegianの子会社であるNCL Corp.に4億ドルを投資したことも発表した。この合意の下、L Cattertonは、取締役会の構成員の1人に指名される権利を得ることになる。「弊社は、世界最大の最も消費者に集中した未公開株式投資会社であるL Cattertonと、この合意をすることが出来てうれしく思います。」とNorwegianのCEO（＝最高経営責任者）であるFrank Del Rioは、声明文において述べた。

同社は、株式と社債を混合発行するもので、これとは別に16億ドルに引き上げることを希望している。L Cattertonの投資は、同社が別の投資家から、少なくとも10億ドルを得ることが条件となっている。コロナウイルスのアウトブレイク（＝勃発）は「（クルーズを含む）旅行をする人々の能力や欲求に影響を与えているものであり、弊社の業績、経営、見通し、計画、目標、成長、評判、キャッシュ・フロー（注、現金の流出入）、流動性、航海需要、そして株価に影響を与え続けるものと見られている。」と報告書にはあった。「これらの要素は、継続企業として会社が継続していく能力についての本質的な疑問を増大させている。」

十分な流動性（注、現金）が維持できないことになれば、「弊社の事業と財政状態に悪影響を及ぼす可能性があり、弊社全体の破産手続きを含め、弊社株主が、弊社普通株に対して行った投資を喪失することになるかもしれないことを、弊社は認識する必要性があるのかもしれない。」と述べていた。同社は、3月31日締めの四半期と通年で、赤字を計上するものと見込まれることも発表した。

コロナウイルスのパンデミック（注、国境を越えた大流行）は、世界の旅行業界、とりわけクルーズ産業を、世界中で停止に追い込んでいる。Norwegianは、3社の大手公開株式取引クルーズ会社の中では最も小さいが、12月31日現在で、長期借入金がざっと60億ドルある。

3月、同社は、リボルビング式借金融通を8億7500万ドルにまで完全に縮小し、6億7500万ドルのリボルビング式与信枠とは区別した。後者の満期は、2021年3月4日。

3月初めには、ウイルスがクルーズ客の中で急速に広がったことから、State Department（＝国務省）はアメリカ人に対し、クルーズ船で旅行しないよう警告した。3月14日、Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）は、クルーズ船に対して航海禁止命令を発出した。4月9日に、7月24日まで延長になった。「これは、弊社がクルーズ航海を完全に中止した初めてのことであり、この前例のない状況の結果として、弊社は、このような一時中止の全影響を予期することができないことになった。」とNorwegianは述べた。

同社は、クルーズが中止になった乗客に、現金での返金を提供する準備をしている。同社は、125％の将来のクルーズ・クレジットも提供しており、「航海が中止となった、そして弊社と連絡をとった約半数のお客様が、現金による返金を要求した」と述べた。例え顧客がこのクレジットを受け入れたとしても、同社は、航海を再開できた時に、将来の収益を減らすことになると警告した。

「弊社船が航海を再び行うのが何時か、あるいは港が弊社船に再び開かれるのは何時なのか、弊社は予想できない。」と述べた。「更に、渡航勧告や制限が解除となったとしても、クルーズに対する需要は、かなりの長期間、弱いままとなるかもしれず、弊社では、それぞれのブランド（＝商標）が、アウトブレイク前の需要や価格に戻るのか、あるいはそれが何時かは、予測することができない。」同社は、資本支出を5億1500万ドルにまで切り詰め、陸上職員の20％を解雇したとも話した。

このニュースは、世界最大のクルーズ会社である競合他社のCarnival Corp.が月曜日に、ここのCarnival Cruise Lineが、8月1日に北米航海の何がしかを再開すると発表した後で出てきたもの。（CNBC: Published Tue, May 5 20208:43 AM EDT）

バンコク発。コロナウイルスの感染爆発で、オーストラリアで捜査されていたクルーズ船が、フィリピン人船員を帰国させるため、フィリピン海域に向けて航海している。

フィリピン沿岸警備隊は木曜日、Ruby Princessは、マニラ湾に投錨すると話した。ここには先月以来、少なくとも他に16隻のクルーズ船がひしめいており、5,000人以上のフィリピン人船員が、下船に先立って、コロナウイルスの検査を待っている。

沿岸警備隊の報道官であるArmand Baliloは、Ruby Princessに乗船している214人のフィリピン人船員は、検査を受けることになると話した。

Ruby Princessは、オーストラリアでの19人の死亡、合衆国での2人の死亡と関係している。なぜ2,700人の乗客と船員が、病気の乗客の検査結果が判る前に、3月19日にシドニーで下船することが許されたのか、オーストラリア政府の調査は進行中だ。

多くの乗客が、シドニーから飛行機で海外に向かった。合衆国では、自宅で2人が死亡しており、これにはロサンゼルスの住民であるChung Chenが含まれている。遺族は、乗客に対して危険があることを警告することを怠ったと主張して、訴訟で100万ドル以上を求めて、Princess Cruisesを訴えている。（後略）（Star Tribune: May 7, 2020 9:55am）

Norwegian Cruise Lineは、この産業を揺り動かしている世界的なコロナウイルスのパンデミック（注、国境を越えた大流行）にも拘らず、今年、船の旅を再開する希望を持っている。

CEO（＝最高経営責任者）のFrank Del Rioは木曜日、CNBCのJim Cramerに、自分のクルーズ会社は、その船隊が船員と乗客が安全に乗船できるものとすべく、政府当局者や公衆衛生専門家に助言を求めていると語った。

「2020年のいつか航海するつもりです。」と「Mad Money（＝マッド・マネー、注、番組名だが「万一に備えた少額の金（へそくり）」の意も）」のインタビューの中で答えた。「具体的な日時をお話するのは、無責任なものとなります。というのは、CDC（＝疾病対策予防センター）やその他の政府機関からの許可を得なければならないからですが、皆さんが考えることができる、あらゆる手順を改善すべく、協力して一生懸命やっているところです。」

Centers for Disease Control（＝疾病対策予防センター）はさておき、元U.S. Food and Drug Administration Commissioner（＝合衆国食品医薬品局局長）のScott Gottliebが、保健安全対策の改善について、Norwegianに助言しているところだ。

今週これまでに、The New York Times紙と共有した広報担当者（注、女性）からの情報によると、Norwegianは、7月1日にもクルーズ運航の再開が可能なのだという。競合他社のCarnival Corp.は、1月にまで遡って、そこの船で起きたCovid-19のアウトブレイク（＝勃発）への対応が丹念に調べられているが、8月に運航を再開する計画だ。Royal Caribbeanは、再開するのが何時かは、表明していない。

Congress（＝連邦議会）は、1,500人以上が発病して、この感染の速いウイルスの合併症で大勢が死亡したのを受けて、洋上の船舶上でのCarnivalの健康危機の扱いについて、調査を開始した。合衆国から発令された業界全体の「no sail（＝航海禁止）」命令は、7月に失効することになっている。

「弊社では、クルーズは本当に安全なもので、全てのクルーズ客船会社が平等に創られているものではないことを、疾病対策予防センターやその他の政府当局者に協力して実地説明することが可能になると信じています。」とDel Rioは、自分の会社とCarnivalの災難とを区別してくれることを期待していると語った。「弊社には、この勃発が最初に起きた時に、輝かしい功績があったのです。」

この論評は、Norwegianが、株式と債務を混ぜて20億ドルに引き上げると発表し、これは同社が言うには、少なくとも18か月間の無収入を切り抜けるのに十分な流動性（注、現金）をもたらすものだというものだが、その支払い能力とその後について警報を鳴らしたその同じ週に出てきたものだ。クルーズの運航は、Johns Hopkins University（＝ジョンズ・ホプキンズ大学）の資料によると、世界中で、今や380万人が感染しているという致死的なCovid-19の勃発のために、中止になっている。

この流動性は、Norwegianに対する「encouragement and confidence to go forward（＝前進させる励ましと自信）」となるものだ、とDel Rioは語った。同社は、楽観的な予約資料も報告している。

「弊社は、商業界において最も若い船隊を保有しております。お客様は、未だに予約しているのです。」と説明した。「信じ難いでしょうけれど…しかし昨年の今の時期と比べて、消席率が僅かに下回っているだけなのです…2021年の航海が、ですよ。ですから、弊社の忠実なお客様は、今でも弊社を応援しており、価格は堅調なままで、弊社が最善を尽くすことをするのに復帰できるのが、どれだけ直ぐにもできることなのかが、重要なのです。」

Norwegianの株式は、この時期、8％近く跳ね上がり、12ドルの値を付けた。同社株は、取引の年初から、殆ど80％は下落したままとなっている。（CNBC: Published Thu, May 7 20208:33 PM EDT）

The Government of the Republic of Estonia（＝エストニア共和国政府）は本日、AS Tallink Grupp（以下、同社）に対する運転資金貸付の条件を承認した。融資限度額の合計は1億ユーロで、1回分の返済額は1000万ユーロから4000万ユーロ。この3年満期融資の利率は、12か月Euribor（＝欧州銀行間取引金利）で、＋2％。この融資は、同社連結集団の資産によって担保されなければならず、SA KredEx（注、エストニアの財団）によって支給されることになる。

同社は、この融資契約の署名に対する分割株式取引の発表を行い、これには本件融資の担保として利用される資産の詳細が含まれることになる。（MarketScreener: 05/08/2020 01:05pm EDT）

Royal CaribbeanのNavigator of the Seasというクルーズ船の15人の船員が、会社が自分達を本国に送ることに同意しない限り、ハンガー・ストライキを行うと話している。

この産業が、COVID-19の最中の3月13日に運航を中止して以来、2か月近く洋上で立ち往生している船員らは、木曜日の午後から何も食べておらず、Miami Herald紙に対し、やけくそになっていると話した。このルーマニアから来た15人の一団は、会社からの報復を恐れて名前を明かすことを望んでいない。会社は、彼らが言うには、もしジャーナリストに話をしたら、労働者を懲戒すると脅迫しているという。「私の精神的健康はボロボロです。」と1人は話した。「何の希望もないのです。」

同社の広報担当者であるJonathon Fishmanは、会社はこの状況を解決したと話した。「この状況は、船長と船員との間で穏やかな議論が行われ、今朝、解決しました。」と金曜日に、電子メール経由で話した。しかし断食している船員らは、Herald紙に対し、会社が帰国できることを証明しない限り、ハンガー・ストライキを止める予定はないと話した。

U.S. Centers for Disease Control and Prevention（＝合衆国疾病管理予防センター）が、船員が飛行機で本国に送還することを禁止したのだと、船員らは何週間にも亘って聞かされてきたが、Royal Caribbean International CEO（＝最高経営責任者）のMichael Bayleyは、日曜日に方針転換して、できる限り早く船員を本国に送還するため、会社はこの機関との間で要求されている合意文書に署名すると話した。CDC（＝疾病管理予防センター）は、下船する船員にはマスクを着けさせるとか、本国に送る際には自家輸送のみを使用するなどのこの機関の規則に従って、責任を負うとする法的取り決めに署名するよう、会社の幹部に要求している。

Royal Caribbeanは、この疾病管理予防センターの手続きを利用して、16人を帰宅させた。全員が合衆国国民だった。Navigator of the Seasは、現在、断食している船員がいるところだが、5月10日にPortMiami（＝マイアミ港）に接岸する予定で、5月11日まで滞在する。この労働者らは、その後、マイアミから飛行機で帰国することを要求している。

Carnival Corporationは、582人を合衆国、カナダ、アルゼンチン、ペルー、そしてエクアドルに本国送還させるために、要求されている疾病管理予防センターの様式に署名した。Norwegian Cruise Line Holdingsは、2,463人を合衆国、フィリピン、インドネシア、ドミニカ共和国、セント・ルシア、ギリシャ、そしてホンジュラスに本国送還するために、同様式に署名している。

Royal Caribbeanは、元々はAnthem of the Seasという船で働いていたこのルーマニア人を、5月16日にマイアミからルーマニアに、チャーター機で帰国させることに先立って、水曜日に、同社の私有島にいるNavigatorという船に移した。ところが、木曜日にBayleyは、Herald紙が従業員から入手した書簡の中で、このルーマニア人を、別の船であるEnchantment of the Seasに移し、5月21日にバルバドスからルーマニアに飛行機で送還させると発表したのだった。

船員らは、会社はこの遅延について何の説明もなかったと話した。最初は3月30日に帰国することになると話されていたものの、その後、数回、遅延しており、その最新のものになるという。

Fishmanは、Royal Caribbean Cruisesは（乗客無しで運航するために必要な1隻当たり約100人の）70,000人の船舶従業員のうち、14,000人を本国に送還させていると話した。

ハンガー・ストライキを行う判断は、簡単に行ったものではなく、船員は次のように話した。「誰かが何かをするために必要なことから、我々はこのハンガー・ストライキを始めたのです。」と1人は話した。「要は、我々の精神的健康です。この精神的健康が、ボロボロなんです。」

先週、あるRoyal Caribbeanの船員（注、男性）が、ギリシャの近くでJewel of the Seasという船から船外に身を投げた。遺体は、決して見つからなかった。

今週、従業員に宛てた書簡の中で、Bayleyは、会社は相談サービスを提供していると話した。「船員の生活には、独特のストレスや圧力があるのです。」と書いていた。「つい最近、Jewelに乗務していた同僚の悲劇的喪失がありました。弊社の想いは、ご遺族、友人、そして同僚に向けられております。」

断食している船員の1人（注、男性）は、ルーマニアにいる父親が病気であり、カリブ海で立ち往生している間、父親のことが心配でいると話した。

「父の身に何が起きているのかだけを考えています。朝、ベッドから何とか起き出しています。」と話した。「この船は、マイアミに2日間もいることになります。なぜ会社は、我々を飛行機で送還させることができないのでしょうか。」（Miami Herald: May 08, 2020 07:28 PM, Updated May 09, 2020 01:30 PM）

土曜日、船員だけを乗せ、乗客のいない2隻のクルーズ定期船が、長期滞在のため、オークランドに停泊した、とPort of Oakland（＝オークランド港）は話した。3隻目は、日曜日に到着する見込みだ。

Seven Seas Mariner Nassauは、Howard Terminalに停まり、OceaniaのRegattaは、Outer Harbor Terminalに停まった。このクルーズ客船会社2社は、Norwegian Cruise Linesの子会社。

同港では、2か月間か3か月間、停泊する可能性があるこの船では、コロナウイルスの症例は報告されていないと話した。船のうち2隻は、同市のOuter Harbor Terminalに係留され、3隻目は、Oakland Estuary（注、オークランド河口）のHoward Terminalに接岸する。

連邦政府は、パンデミック（注、国境を越えた大流行）中のクルーズを禁止しており、大半の会社は航海を中止している。しかし約80,000人を乗せている約100隻の船が、係留するための空間を待って、未だに洋上にいる。

「ここはコンテナ港ですが、船舶輸送事業は未だにしております。」とPort of Oakland Executive Director（＝オークランド港常務理事）のDanny Wanは話した。「これらの船は、健康懸念を報告するという連邦政府の要請の下にあり、コロナウイルスの経歴はないものと我々は理解しており、それで、支援できることはすることにしています。」

オークランドでは、船員が下船することはないものと見られている。このニュースは、Grand Princessというクルーズ船が、3月にオークランドに接岸して、何百人もの乗客を降ろし、その中に、このウイルスの検査で最終的には陽性になった多くの人がいた事件の後で到来したものだ。

フロリダ州、バージニア州、その他の地域の港でも、未だに洋上にいるクルーズ船を引き受ける。（Mercury News: May 9, 2020 at 6:20 p.m.）

P&O Ferriesは、この運航事業者が浮かび続けるために戦う中、1,100人が仕事を失うことになると発表した。

これは、この海峡横断フェリー会社が、旅行制限の最中で需要が落ち込んだことから、3月に1,100人を解雇した後で出てきたものだ。4月には、同社は4隻の船を係船すると発表し、更に350人が解雇されていた。

P&O Ferriesの広報担当者は今日、次のように話した。「今回の危機の始まりから、P&O Ferriesは、旅客事業の喪失の影響と取り組むべく、株主と作業してきました。」「今や、この事業を正しい大きさにすることが、生存可能で持続可能なP&O Ferriesを作り出して、Covid-19をやり過ごすためには必要であることが、明らかとなりました。」「それ故、残念なことに、弊社が運航する船舶数の減少と進行中の事業低迷のため、弊社では、弊社同僚の約1,100人を余剰人員として解雇する提案を行い、話し合い手続きを開始致しました。」

これまでのところ、これらが船員なのか、陸上の管理者なのか、重役の役職なのか、あるいは専らドーバーだけのことなのか、詳細は明らかになっていない。

この余剰人員の解雇は、融資パッケージを生み出すもので、これには職員や労働組合の経費を削減することも含まれている。親会社のDP Worldが支援すると話している一方で、P&Oは政府に対し、1億5000万ポンドの緊急支援を求めている。（後略）（KentOnline: 16:37, 11 May 2020）

ボゴタ発。オーストラリア人所有のクルーズ船、Greg Mortimerの船員が、1か月以上のウルグアイ沖でのウイルス封鎖を終えて、モンテビデオで下船を開始した、と同国の外務大臣であるErnesto Talviは話している。

「市民は、この作戦は、全員にとって最大の保健保障の下で実施されたものであると信頼することができます。」とTalviはTwitter上で述べた。「大喜びの瞬間であります。」と付け加えた。

オーストラリアとニュー・ジーランドから来た100人以上の乗客は、4月に飛行機でこの南極クルーズ船から帰国したが、船員は船上に留まっていた。80人以上の船員のうち、少なくとも35人が、ウルグアイのメディアによると、COVID-19の検査で陽性になっていたという。感染拡大の懸念と、船員の絶望感の増大が、当局に下船許可を促すこととなった。

「悪夢は終わった。」と船員のJavier Alvaradoは、日刊紙のEl Pais紙に語った。この日刊紙によると、感染者はバスでホテルに搬送され、そこで隔離されることになるという。検査で陰性だった一団は、別のホテルに搬送されることになっており、そこで少なくとも日曜日まで、閉じ込められるものと見られている。

Greg Mortimerは不開港地区に係留されることになる、とEl Pais紙は、National Port Administration（＝国家港湾管理局）のpresident（＝局長）であるJuan Curbeloが語るのを引用していた。

この船が、元々の目的地に向けて旅行を継続することができるかどうかは、後に判断されることになる、とCurbeloは付け加えた。Greg Mortimerは、カナリア諸島で航海を終えることになっていたと伝えられている。（The Sydney Morning Herald: May 13, 2020 7.40am）

東京発。Las Vegas Sands (LVS.N) は、日本でのintegrated resort（＝統合型リゾート施設）(IR)カジノを開業する計画を断念したと話した。観光業を通じて経済を活性化させようとする日本の試みに対するもう1つの打撃となった。

Caesars Entertainment CorpとWynn Resorts Ltdも、日本でのカジノ計画から撤退しており、これは同政府（注、日本）が、Tokyo 2020 Olympics（＝2020年東京オリンピック大会）の後の観光業を維持することを希望していたものだが、東京オリンピック大会は、今や、世界的なコロナウイルスのエピデミック（＝伝染病）のために延期となっている。

Las Vegas Sandsは、計画中止の理由を明らかにしなかった。ただ1月に、ここは日本について自信を示し、横浜での展示会で、同産業に対する意気込みを大々的に宣伝すべく、マジック・ショーやブロードウェイ・ミュージカルのナンバーを公演していた。

「IR（＝統合型リゾート施設）の開発を巡る枠組みは、我々の目標には達し得ないものとなりました。」とSands Chairman（＝会長）のSheldon Adelsonは、中止を発表した水曜日のプレス・リリースで述べた。「弊社は、他の機会に対し弊社のエネルギーを集中させる時です。」

日本は、数か所の統合型リゾート施設を建設したがっている、すなわちラス・ベガス流の複合施設で、これにはカジノ、商店街、会議センターが含まれるものだが、この計画には、贈収賄汚職により、一般市民の反対の声が高まっていた。

政府は、3か所の統合型リゾート施設に免許を付与し、2021年に関心を示した都市からの入札を受ける見込みとなっていた。可能性ある入札者には、日本の3大都市である横浜、東京、大阪が含まれていた。

昨年、Sanford Bernsteinの分析者は、日本のカジノ市場は、年間80億ドル相当のものだと見積もっていた。

Sandsは2019年、大阪での計画への入札から手を引き、Adelsonが100億ドルの費用が掛かると見積もっていた統合型リゾート施設のため、東京と横浜に目を向けていた。

「これは、恐らくは、日本よりはSandsの側の理由によるものだと思います。」とSmartkarmaというウェブサイトを運営するLightStream Researchの長であるMio Katoは、この中止について話した。「Sandsや大半のカジノ経営者は配当を削減しており、大半の経営者は既に対処しており、COVID危機で貸借対照表は酷い状況になっているのです。」とKatoは付け加え、新型コロナウイルスが原因である疾病であるCOVID-19に言及した。

第3四半期の電話会議で、Sands President（＝社長）のRobert Goldsteinは、日本の高額の建設価格のため、同社は再考することになったことを示唆した。日本での1つのリゾートの費用は、中国のSandsのカジノと商店街の全てと同じ位になると語っていた。（Reuters: May 13, 2020 / 11:33 AM）

Carnival Corporation & plc (CUK, CCL, CCL.L)は、顧客扱い中止延長の対処能力を更に強化すべく、追加措置を発表した。

同社では、全社で、経営陣を含む解雇、一時離職（注、自宅待機）、週間労働時間と賃金の削減を行うと話した。この動きは、年換算での現金保全において、何百万ドルもの貢献をすることになる、と同社は声明文の中で話した。

「弊社の非常に献身的な労働要員が巻き込まれることになる、こうした極端に困難な雇用行動を取ることは、実行するのが大変に厳しいことであります。残念なことに、現在の低水準の顧客稼働の下では、そしてこの稼働中止に更に耐えるためには、必要なことなのであります。」とCarnival Corporation & plc President & CEO（＝社長兼最高経営責任者）のArnold Donaldは話した。

予定変更により影響を受けた客の大半は、後日に航海したがっており、現在までに返金を要求している者は、38パーセントもいないと話した。同社は、2021年上半期の予約傾向は、商標の回復力と、66％が繰り返しクルーズ客となっている忠実に繰り返し顧客となってくれる基盤の強さを示していると述べた。

Carnivalは、COVID-19の世界的なパンデミック（注、国境を越えた大流行）の影響に晒されている中、その商標の何某かの顧客を乗せたクルーズ運航を一時中止し、3月13日には、残りの商標やその他のクルーズ客船会社が後に続いていた。

木曜日の時間外市場取引において、CCLは現在、11.62ドルで取引されており、0.64ドルの下落、すなわち5.22％減となっている。（RTTNews.com: Published May 14, 2020 9:10AM EDT）

COVID-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）を引き合いに出したフロリダ州に提出した文書によると、Royal Caribbean Cruisesは、合計521人の従業員を解雇することになるマイアミの職員の調整を行ったという。

この解雇は、以前、発表されていたものだが、詳細が正式には明らかにされていなかった。Royal Caribbeanによると、解雇は4月24日に始まり、7月1日までは完了するという。

削減された者の中には、assistant project managers（＝事業支配人補佐）22人、buyers for technical projects（＝技術事業仕入係）15人、associate vice presidents（＝准副部長）4人、secretaries（＝秘書）15人、vice president（＝部長）4人が含まれている。（Cruise Industry News: May 15, 2020）

シンガポール発。Covid-19の感染から回復した約1,400人の外国人労働者は、今や、Marina Bay Cruise Centreに接岸している2隻のクルーズ船に乗船している。

Singapore Tourism Board（＝シンガポール政府観光局）は以前、先月下旬にSuperStar Geminiが労働者の受け入れを開始し、一方、SuperStar Aquariusは、5月1日に受け入れ準備ができたことを明らかにしたと話した。

木曜日（5月14日）、シンガポール政府観光局のdirector of cruise（＝クルーズ主任）のAnnie Chang女史は、この2隻の船は、船内の全員の健康と安全を確かなものとするため、必要な予防措置を取ることが可能だと話した。この2隻は、新鮮な空気をパイプで送り込むことができるように設計されており、しかも空気は、船室と公共区画との間で循環することはないと話した。

「外国人労働者は、予定されている期間内、指定された屋外空間を利用することが許されています。」「娯楽空間の椅子を1メートル離すといった、厳格な安全距離対策が、船上では強制されています。」とChang女史は話した。「各船室に外国人労働者が2人で、船上では、この労働者に食べ物が提供され、運ばれます。」

労働者らは、毎日検温している。具合の悪い者は、クルーズ・センターに立ち上げられた指定医療施設で直ちに治療を受けるために、船から降ろされることになる。両船とも、Genting Cruise Linesが運航している。

Gentingのhead of international sales（＝国際販売の長）で、Dream Cruisesのpresident（＝社長）であるMichael Goh氏は、The Straits Times紙に対し、200人ちょっとの従業員が、この業務を支援するために、各船に乗り組んでいると語った。職員は、短期間、安全手順について訓練を受けた。

Goh氏は、次のように語った。「義務を果たす際には、職員らは個人用保護具も身に着けることになります。」「検温は毎日行われ、船員はソーシャル・ディスタンシング（＝社会距離戦略）対策を実施しなければならないことになります。」

この2隻の船の利用のために、Genting Cruise Linesにいくら支払われることになるのかについては、明言を避けた。しかし同社は可能なところで、こうした新しい取り組みを更に行う準備ができると付け加えた。

National Development Minister（＝国家発展大臣）のLawrence Wongは、火曜日、Covid-19になっている約20,000人の労働者は回復するものとみられており、月末までには退院すると話した。

来月には更に多くが回復し、仕事を再開する準備ができるものとみられている。（The Straits Times: Published May 15, 2020, 2:07 pm SGT）

Lindblad Expeditionsは金曜日、COVID-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）により、多くの整理解雇と賃金の削減を余儀なくされたと発表した。

同社は、この不確実な状況が長引いている中、財政状態を支えるべく、しかるべき追加経費節約策を実施することを選択したと話した。こうした経費節約策の一環として、2020年5月15日、同社の約130人の従業員が解雇され、従業員55人は、少なくとも50パーセント作業量を減らすことを受け入れた。

「解雇された従業員は、少なくとも2020年9月30日まで健康管理の恩恵が提供され続けることになります。会社が、そうした従業員に適用される保険料の100％を支払います。」と声明文の中で同社は話した。

「弊社事業に対するCOVID-19のパンデミックの影響に関連するこうした解雇と作業量の逓減のため、弊社では、解雇された従業員と作業量を減らされた従業員は、連邦法と州法が適用されることを条件に、失業補償を得る資格があるものと考えております。更に、残りの従業員全員は、15％から20％、賃金が減額されました。Chief Executive Officer（＝最高経営責任者）のSven Lindbladは、このCOVID-19の危機の間、報酬の100％を自粛します。」（Cruise Industry News: May 15, 2020）

旅客フェリーが、月曜日にクレタ島からギリシャ諸島への運航を再開することになっている。他の目的地には5月25日から運航を拡大させる予定で、乗客と船員をコロナウイルスから確実に保護するための一連の予防策を実施した、とShipping Ministry（＝海運省）は、金曜日に話した。

この新規則によると、フェリーは通常の旅客数の50％を最大として運航することが許可されることになり、乗客と船員の間で、常時、少なくとも1.5メートルの距離を維持することを確保しなければならない。

これにより、船室は身近な家族や助手と一緒に旅行する人を除いて、1人だけが占有して使用することになる他、乗客が隣り合って座ることができないように座席を封鎖することが要求される。フェリーに乗船する乗客全員は、体温を測らなければならないことになり、保健当局では、乗客と船員の布製のマスクを使用することを推奨している。

船舶も、定期的かつ運航する度に消毒しなければならないものとされ、十分なジェル状と液体状の消毒薬が船上で提供されなければならないものとなる。

この現在の形式のフェリーでの禁止緩和は、海運及び保健当局により規則が見直されることになる6月15日まで。（ekathimerini.com: 15.05.2020 : 15:40）

Quarkの新しいUltramarineという探検船が、クロアチアのBrodosplitで進水した。

この乗客200人乗りの船は、土曜日、船台からそつなく進水した。昨年の夏にキール（＝竜骨）を設置し（注、起工し）、Brodosplitがこの構造物を完成させ、ちょうど1年で重要部品を装着した。

Ultramarineは、9つの範疇にまたがる102室のスィート（注、2間続きの船室）を呼び物としており、この等級では最大の初心者水準のスィートが呼び物となっていると同社は話し、スィートの60パーセント以上に、気前の良いバルコニーがあり、床から天井まである窓のある6室の1人用のスィートがある。

お客は、2つの食事区画、4つの酒場、展望休憩室、階段教室、図書室、ポーラー・ブティック（注、極地洋品店）、スパおよびフィットネス・センター（注、温泉・健康増進施設）、サウナ（注、風呂）などを心待ちにすることが可能だ。探検に出かける客が素早く下船したり乗船したりできるように、このzodiac hanger（注、ゴム・ボートを載せている船）には、4か所の乗船場所がある。（Cruise Industry News: May 17, 2020）

何週間もワイト島の東海岸沖で係船されているクルーズ船の船員が、警察の捜査に巻き込まれている、と旅行会社が確認した。Marella Discovery 2は、数多くの他のクルーズ船と共にザンドウ沖で投錨していた。今や、Nab Towerに近いその停泊地を離れている。

National Crime Agency（＝国家犯罪対策庁） (NCA)の捜査が、申し立てられた薬物の輸入について続いている。4月25日土曜日、3人の男が逮捕され、これから今月（5月）中に、Winchester Crown Court（＝ウィンチェスター刑事法院）に出頭することになっている。

Marella Discovery 2は、最近まで、ワイト島沖に係船されていた多くのクルーズ船の中の1隻だった。レジャー企業のTUIは、次のように話した。

「Marella Discovery 2に乗り組んでいる船員が巻き込まれている警察の捜査は承知しております。」「これは今や警察案件なので、これ以上の論評をするのは不適切かと思います。弊社は捜査中、当局に対する支援を継続いたします。」（Isle of Wight County Press: 20th May）

Royal Caribbean CruiseのSilversea Cruisesは、新船のSilver Originを、オランダの造船所のDe Hoopから受け取る準備をしていると発表した。

Silversea Cruisesは、この造船所はCovid-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）の最中、安全手順を実施して労働要員を減らし、この手腕を試される事態に打ち勝つため、尋常ではない手順を展開させていると発表した。World Health Organization（＝世界保健機関）(WHO)が、このアウトブレイク（＝勃発）をパンデミックであると宣言してから4日後の3月15日にオランダが国家封鎖を発表した時には、本船は工事中だった。

この造船所はロビトにあり、ここは比較的孤立しており、De Hoopは、250人の職員に作業を中止する選択肢を提示した。この工事のため、約200人の従業員が作業を継続し、その大半は、現場の居住施設であるBarge Rossiniに留まった。De Hoopの専門家らは、毎日の検温や、作業員の宿泊施設や船上の清掃手続きの強化といった公衆衛生手続きを取り、厳格なソーシャル・ディスタンシング（注、社会距離戦略）対策を実施した。

海上試運転は、4月27日から29日に、グーレー・オーフェルフラッケエの海岸沖で行われ、試運転は成功したものと考えられた。旅行禁止のため、下請け業者は本船にやって来ることができず、動的位置調整受入試験は、ロシアの第三者の支援により遠隔で実施された。（中略）

引き渡しに先立って、最終仕上げが現在、船上で行われているところだ。（Ship Technology: 20 May 2020）

元々は今年の春にお目見えする予定だった新しい成人専用クルーズ客船会社のVirgin Voyagesは、今や、最初のクルーズを2020年10月16日に行うことにした。

Virgin Voyagesは、2020年10月15日までの全てのクルーズを中止している。このクルーズ客船会社は、Richard’s Birthday Bash（注、「リチャードの誕生日のどんちゃん騒ぎ」の意）という航海も、2021年7月14日に変更している。この航海は、未だに一生に一度の経験となるもので、Virginの営業行為の伝統は永遠に続いている。

初めて中止となったSailors（注、「乗客」の意）のために、Virginは、航海料金として今までに支払った額を自動的に2倍のクレジットにする。そして6月30日までに次の航海を予約した場合、Virginは、船上で使える500ドルまでくれることになる。もし返金を好むのならば、2020年5月21日から12月31日までの間のいつでも、Virginに電話、あるいは電子メールすることが可能だ。Sailorが、このクルーズ客船会社に直接連絡を取った場合は、その要求を履行し、旅行代理店はその予約に関係し続けることになる。

Future Voyage Credit（注、「将来の航海クレジット」の意）で200％の全額を既に受け取っているSailorsの場合は、それが維持されることになる。しかし、200％のFuture Voyage Creditではないものを好む場合は、Virginは、将来の航海で使用することが可能な、支払った航海料金の25％と同額のFuture Voyage Credit付きで、全額の返金をすることが可能だ。

更に2020年12月16日までの航海では、Virginは、最終支払日をクルーズの60日前（から120日前）に移動させ、航海前の48時間前までに取り消しが可能で、航海クレジットの100％を受け取ることが可能だ。これは、このクルーズ客船会社のSmooth Sailing（注、「順風満帆」の意）計画の一部。

更に、以前、提供した特典を取り除く決定を行い、RockStar Quarters（注、「ロック・スター街区」の意）の料金を引き下げることにしている。世界は変化しており、この会社もそうであり、RockStar（＝ロック・スター）のように華麗で広々とした豪勢な旅行体験をすることが未だに可能であることを、確実にしたいのだ。変更は、数週間内に更新されることになる。

Virginは、8月に航海を開始することを希望しているが、電子メールで、その時点でクルーズを開始することは可能ではないと話した。（Cruise Fever: May 20, 2020）

ニューヨーク発。Royal Caribbean Cruisesは水曜日、世界的なコロナウイルスのパンデミック（注、国境を越えた大流行）のため、同社が運航を一時休止しなければならなかったことから、14億ドルの第1四半期の損失を発表した。

この損失が、ウォール街の予想よりも多かったにも関わらず、このクルーズ船会社が、2021年向けの予約がこれまでにあった範囲内にあると話したことから、同社株式は、前場で3％以上、上昇した。

Royal Caribbeanは3月13日に全世界のクルーズ運航を一時中止し、同四半期において130航海を中止している。

Royal Caribbeanは6月12日に、少なくともなにがしかの航海を再開する予定。（WPTV: Posted at 1:47 PM, May 20, 2020）

木曜日、Benjamin Chaikenが率いるCredit Suisseの分析者は、クルーズ客船業界を対象に評価し、Royal CaribbeanとNorwegian Cruise Linesを優位に格付け、Carnival Corporationを中立に格付けた。

同社では、COVID-19は「クルーズ産業に影響を与え続けることになりそうな一方で、製品の比類なき価値提案が回復の原動力となる」と考えている。The Final Roundという公開討論で、この分野の展望を論じている。（Yahoo Finance Video: May 22, 2020）

Carnival Corporationは、フロリダ州への届け出の中で、フロリダ州ドラルの本店のチームの更なる人員削減の詳細を明らかにしている。

このニュースは、今週これまでに届け出があった500人以上の人員削減に引き続くものだ。ドラルでは、同社はそのCarnival Cruise Line部門の中で、181人をレイ・オフ（＝解雇）し、379人が一時離職となると述べた。

レイ・オフされる肩書（合計181人）
Administrative Assistants（＝管理補佐）5人
Executive Administrative Assistants（＝幹部管理補佐）5人
Senior Analysts（＝上級分析者）10人
Manager Titles（＝支配人職）20人以上
Director Titles（＝主任職）19人
Vice President titles（＝部長職）14人
Senior Vice President, Nautical and Port Operations（＝上級部長、船舶・港湾運営）

この法人1社で、同社は、COVID-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）を引き合いに出して、6月1日から労働者96人を解雇し、56人を一時離職にすると話した。

これらの職位の中には、senior analysts（＝上級分析者）9人、様々なadministrators（＝管理職）、senior directors（＝上級主任）3人、directors（＝主任）8人、senior managers（＝上級支配人）3人、managers（＝支配人）14人、senior vice president of retail（＝小売担当上級部長）、vice president（＝部長）職6人が含まれている。（Cruise Industry News: May 22, 2020）

ワシントン州シアトル発。来るべき長期週末休暇を使って入り江を旅行したくなる誘惑にかられるかもしれないが、当局者は、できることならば、誰もが家でじっとしていることを勧めている。

Washington State Ferriesは、典型的には、Memorial Day（＝戦没者記念日、注、5月最終月曜日）の週末には、約50万人の乗船客を歓迎している。

今年は、ワシントン州がGovernor Jay Inslee（＝Jay Inslee知事）の「Stay Home, Stay Healthy（＝在宅・健康維持）」命令の下にあることから、必須の目的がある時にだけ、フェリーに乗船するよう旅行者に勧めている。

気晴らしのために旅行する乗客を減らすことで、第一線の労働者が、乗船中に安全なソーシャル・ディスタンシング（＝社会距離戦略）を取ることが可能となる。WSFでは、もし必要ならば、航海中の占有率を逓減させると話している。（KGMI: May 22, 2020 7:45 am）

2か月の間、何百隻ものクルーズ船が、世界中の港の近くで立ち往生しており、何千人もの船員が、コロナウイルスのパンデミック（注、国境を越えた大流行）のため、港が閉鎖され、世界中で旅行制限がなされたままになっていることから、自分の運命を待って内部に閉じ込められている。

3月13日、全てのクルーズは「not sail（＝航海するな）」と命ぜられた。乗客を乗せていたクルーズ船は、複雑な交渉を経て、何とか乗客を下船させたが、様々な国から来た従業員である船員は、船上での辺獄（注、洗礼を受けないまま死んだために天国にも地獄にも行けない人が留まるところ。中途半端な場所）に留まっていた。

クルーズ客船会社は2か月間に亘り、何千人もの船員を本国に送還してきたが、この手続きは、時間と金のかかるものだ。US Centers for Disease Control and Prevention（＝合衆国疾病対策予防センター）は、目的国の空港が開港して自国民を喜んで受け入れることを仮定し、船員をチャーター機で輸送することを要求している。

Agence France Presseの報道によるCoast Guard（＝沿岸警備隊）の情報によると、現在、合衆国海域においては、90隻のクルーズ船に、未だに60,000人近い船員が乗船しているという。この数週間、いずれもRoyal Caribbeanの「Majesty of the Seas」や「Navigator of the Seas」の船員の一団が、抗議行動に出ていた。

また、Change.orgに投稿された少なくとも2件のオンライン嘆願が、この囚われの船員の解放支援の署名を集めている。（Islander News: May 23, 2020 Updated 9 hrs ago）

船舶やフェリーは、7月からスペインのコスタ・ブランカの主要港に入ることが許されることになる乗客を受け入れる準備をしている。

アリカンテは、政府が、国際的な乗客を乗せて接岸するクルーズ定期船において重要なものとされる健康問題に対処できる能力を有することに満足していることから、承認された同国への玄関口として、北部のサンタンデル港に加わった。

アリカンテを巡るニュースは、現在、大いに象徴的なものではあるが、非本質的な（注、不要不急の）スペインへの旅行が、未だに禁止されていることから、同港がこの数週間内に観光客が戻って来ることを準備することを可能にした。

スペインは、7月に国際的な観光業を再開することを許可しており、14日間の隔離規則も、その時までに外国人訪問者には解除されることになる。

アリカンテは、Valencian Government（＝バレンシア州政府）が、スペインのMinister of Health（＝保健大臣）のSalvador Illaに対して要請したのを受け、いかなる海外からの到着も歓迎することができる政府の港湾一覧に加えられた。アリカンテとサンタンデルは、今や、承認された玄関口に加わった。これには、バルセロナ、ビルバオ、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア、マラガ、パルマ・デ・マリョルカ、テネリフェ、バレンシア、そしてビゴが名を連ねている。

空の旅については、政府は現在、国際的な玄関口として行動することを許可している空港の一覧に変更を加える予定はない、と話している。この一覧は、セビラ、メノルカ、イビサ、ランサローテ、フェルテペンツラ島、テネリフェ南、アリカンテ・エルチェ、バレンシア、バルセロナ、グラン・カナリア、マドリッド、マラガ、そしてパルマ・デ・マリョルカとなっている。

アクセス（＝接近）に関する空港と港湾の制限は、State of Alarm（＝警報状態）期間中、、スペイン外からの非本質的（注、不要不急）目的での入国に適用される。（Euro Weekly News: 26 May 2020 @ 11:24）

イタリアの旅客フェリーが日曜日、船長が「technical issue（＝技術的問題）のために制御喪失となり、港の岩に突っ込んだ。事故は、Isola di Capraiという船が、イタリア東部のプッリャ州のトレーミティ諸島のサン・ニコラ島の小さな港に入港しようとしている時に発生した。

フェリーの技術的問題というのは、船長が同船を制御できなくなったことを意味し、岩礁で座礁し、同船に「slight damage（＝軽い損害）が生じたと地元メディアは報じている。動画では、小型船が近くに寄るにつれて、この船の前部が岩の上に座礁しているのが見られる。

1分かそこらで同船は離礁し、恐らくは機関を後進にして、検査後の午後遅くには同港を後にした、とThe Maritime Bulletinは報じている。7人の乗客が、衝突当時、船員と共に同船に乗船していたが、怪我人はいなかったものと考えられている。地元メディアによると、救急隊が現場に向かい、潜水夫が、船の損傷の度合いを調べるために利用されたという。

フェリーはTirreniaという会社の所有で、衝突の正確な原因を調査するために同港に曳航され、その後、日曜日遅く、同港から出航することが許されたと報じられている。

地元のHotel Gabbiano（注、ホテル）の所有者であるMarco Napolitanoは、次のように話した。「イタリアがコロナウイルスのロックダウン（＝封鎖）から動き出していることから、来週、このフェリーは、島に最初の観光客を連れてくるものとみられているので、深刻でないことを望みます。」

このフェリーは、57台の車両と船員の他、522人の乗客を輸送することができ、通年、イタリアの半島とトレーミティ諸島の間を結んでいる。事故の調査が行われているところだ。（Daily Mail: 17:10 BST, 26 May 2020）

Flettnerというローター（＝回転翼）の製造業者であるNorsepowerは、水曜日、フェリーのCopenhagenに先進の回転翼航海の1つを投入したと発表した。この作業は、数時間で完了した。

このScandlinesのフェリーは、予定された一泊寄港の間に、30メートル航海システムを装着し、運航に復帰することができた。この仕事は、（注、運航）停止時間を最小限にするため、前もって数か月かけて計画され、準備された。

Copenhagenは、最適化された船型の電池・電動ハイブリッド・フェリーで、同等のものとの関連では既に低燃費だ。ローターを使った航海により、Scandlines CEO（＝最高経営責任者）のSoren Poulsgaard Jensenが言うには、単により効率的なだけではなく、より利益の出るものだという。

「この技術の利益を早速見ることを、弊社は大いに楽しみにしているところです。」とJensenは語った。（後略）（The Maritime Executive: 05-27-2020 07:37:37）

マイアミ発。Royal Caribbean CruisesのCelebrityの船のフィリピン人船員が、同社による即時本国送還を求め、連邦裁判所に訴えた。

5月21日木曜日にマイアミの連邦裁判所に対して提訴された裁判において、Celebrityの14隻の船に乗船しているフィリピン人船員全員を代表して、Ryan Maunes Maglanaは、自身と同僚は、Royal Caribbeanが本国送還計画を繰り返し遅延させていることから、その意に反して、2か月間以上も賃金が支払われていないと話した。

Royal Caribbean Cruisesの船員は、船上で働かなければ、もはや給与小切手を受け取ることはない。同社は、船員に月400ドルを与えている。船員らはMiami Herald紙に、容器入り飲料水（注、ミネラル・ウォーター）と洗面用具で、1日当たり約13ドルのこの金の大半を使っていると話した。

Covid-19のパンデミック（注、国境を越えた大流行）の最中の3月13日に、クルーズ産業が運航を中止して以来、何千人もの船員は、帰国を難しくしている旅行制限のある国から来た者もおり、世界中で、船内に閉じ込められたままとなっている。

合衆国の近くの船で立ち往生している海員の中には、Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）の指針に従って、チャーター機での帰国が必要になっている者もいるが、クルーズ会社はチャーター機の費用で、その期待を挫いている。

この訴訟では、フィリピン人は国籍ゆえに差別されていると申し立てている。そして、その他の主張では、同社はCovid-19のパンデミックの間、怠慢で、船員に嘘をついて閉じ込め、適切な医療の提供を怠っていたと申し立てている。U.S. District Judge（＝合衆国地方裁判所判事）のJose Martinezが、本件担当に任ぜられた。

Celebrity Cruisesの親会社であるRoyal Caribbean Cruisesの広報担当者は、同社は、21,000人近い船員を本国送還しており、22,000人余が未だに帰国を待っていると話した。

このクルーズ客船会社に対し訴訟を提起したMaglanaは、6回の異なる日付で、飛行機により帰国ができることになっていたと話した。この6回の航空便は、その後、取り消された。Royal Caribbean Chairman（＝会長）のRichard Fainは、Miami Herald紙に対し、船員の本国送還は最大の挑戦であり、それぞれの国の規則の変更に左右されていると語った。

Miami Herald紙は、Royal Caribbean Cruisesの9,358人のフィリピン人は、今もなお、帰国を待っていると報じた。例外的に1隻は、224人の船員を乗せて、既にマニラ沖で投錨している。他のフィリピン人の全員は、今から7月末までに、飛行機で帰国する予定だ。

この訴訟の見通しは、ハッキリしない。というのは、クルーズ船の雇用契約ではクラス・アクション（＝集団訴訟）は禁止しており、如何なる法的紛争も、外国法の下で、仲裁により処理するものとされているためだ。マルタ船籍の船舶を使って、リベリアで設立されたRoyal Caribbean Cruisesは、合衆国労働法に応じなければならないものではないのだ。（INQUIRER.NET: 09:41 AM May 27, 2020）

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd. NCLHは、同社株が1日で9％以上も上昇を見せたことから、直近の取引時間で大きな動きを見せた。この動きは、通常の取引において、遥かに株式の取引が行われた中で出てきたものだ。これにより、同社の最近の傾向を打ち破ることとなった。現在、同社株式は、過去1か月間において、10.31ドルから16.40ドルの不安定な価格帯上で取引されている。

同社は過去数週間において、2つの消極的評価がなされてきた。一方、現四半期に対するZacks Consensus Estimateも過去数週間において引き下げられており、今後、厄介なことになるかもしれないことを示唆している。であるから、今後はこの株式から絶対に目を離さないようにして、この最近の上昇の値動きが続くことができるかどうかを見るべきだ。

Norwegian Cruise Lineは現在、Zacks Rank #3 (Hold)（＝保持）であり、ここのEarnings ESPは、消極的。（後略）（Zacks Equity Research: May 28, 2020）

5月29日、オタワ発。カナダは、COVID-19のパンデミックが収束しないことから、沿岸共同体を保護するため、カナダ水域のクルーズ船の運航の禁止を延長する決定を行った、とカナダの運輸大臣は金曜日に発表した。

100人以上を搭載できる、1泊できる宿泊設備のあるクルーズ船は、2020年10月31日まで、カナダ水域で運航することが禁止されている。2020年7月1日現在、他の旅客船は、適宜、州、準州、地方、地域の保健当局の要請、及び運航再開手続きに従わなければならない。

12人以上搭載可能な旅客船は、2020年10月31日まで、ヌナツィアブト、ヌナビク、そしてラブラドル沿岸を含む北極沿岸水域への入域禁止が継続となる。

2020年7月1日から、旅客船は、国内のノースウェスト・テリトリーズ州、ヌナブト準州、そしてユーコン州の内陸の河川や湖沼で運航が許可されることになる。

フェリーや海上タクシーのような必須の旅客船は、緩和対策をとって運航を継続することになる。これには、乗客数の逓減や、安全な場合、あるいはCOVID-19の拡大の危険を逓減させるために清掃強化や衛生対策が取られた場合に、各自の車両の留まるといった代替措置の利用が含まれる。

こうした禁止に従わない者は、1人1日当たり5,000カナダ・ドル（約3,600米ドル）の罰金刑、法人については1日当たり25,000カナダドル（18,000米ドル）の罰金刑が科される可能性がある。

3月、同省は、500人以上を搭載するクルーズ船を7月1日まで禁止する、と発表していた。（China.org.cn: May 30, 2020）

バーモント州バーリントン発。フェリー便は、今シーズン、増強されている。

今や2隻の船が、シャーロットからニューヨーク州のエセックスに向かう航路で行き交っている。2隻の船は、シャーロットから午前9時30分から午後5時まで出ており、エセックスでは、午前10時から午後4時30分まで。

月曜日、このシャーロットからの横断は、「Spring（＝春）」予定に切り替わる。また6月1日から、1週間にGrand Isle（＝グランド島）からプラッツバーグに向かう便は3隻となり、週末は2隻の運航となる。（WCAX3: Sun 7:18 AM, May 31, 2020）