2021年1月

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2021年1月の海外旅客船情報

元Carnival Cruise Lineの船がインドで解体(インド・日本・米国)

Ocean Dreamは外洋船としての経歴を終え、今週これまでに、インドのアランの浜辺に乗り上げた。

この1982年建造船は、元々はCarnival Cruise LineのTropicaleであり、Costa商標に移籍した2000年まで、Carnivalの下で航海した。

このデンマーク建造船は、その後、Carnivalが保有するP&O Cruises Australiaに移動し、Pacific Starとして短期間、運航してから、最終的にはPullmantur Cruisesに売却された。Pullmanturは、本船を数年間運航し、その後、Peace Boat(=ピース・ボート)に傭船し、ここで2019年まで航海した。

ピース・ボートは、1980年代初めに設立されたもので、短期クルーズを提供しており、平和、人権、環境保護、そして持続可能な発展のために作業している団体間で意識を高め、国際的なつながりを築く目的で、徐々に世界的な数か月間に及ぶ航海に拡大した。(Cruise Industry News: January 01, 2021)

英国とヨーロッパが新たなブレグジットが現実になって初の大型トラックがフランスに入る(英国・フランス)

連合王国(注、英国)が、EU(=ヨーロッパ連合)を11時の取引をもって去った直後に、商品を輸送する最初のトラックが、Eurotunnel(=ユーロトンネル、注、英仏海峡トンネル)を通過する列車に乗り込むに先立って新しい税関を通過し、フランスの係官に通関書類を提示した。

英国が、EU単独市場と関税同盟を遂に終了したが、2021年1月1日の最初の数時間においては、心配された混乱の兆候はなかった。

Ivanov Shumeykovは、大晦日の晩に当局者によって処理された最初の運転手だった。彼は午後11時少し過ぎに自分のHGV(=重量物運搬車)をケント州のフォークストンのEurotunnel検査所を通過させた時、微笑んで手を振った。ブレグジット(注、英国のEU離脱)移行期間の終了後、フランスからの最初の往復便の到着は、午前12時23分頃になるものと見られていた。

ドーバーの現場は、多くの運送業者が新しい国境管理所で最初の検査を受けるのを避けていたことから、静かだった。

Eurotunnelのカレー・ターミナルを通過して流れ込む貨物は、金曜日の朝の早い時間においては極端に少なかった。Eurotunnelを経営しているGetlinkのchief executive(=最高責任者)であるYann Lericheは、Reuters(=ロイター通信)に対し、通関手続きの微調整は必要かもしれないが、今後数週間に混乱が起きることはないだろうと語った。

しかし、主として新鮮な肉と冷凍食品を英国とヨーロッパ間で輸送しているHSF Logisticsのmanaging director(=代表取締役)のMatt Smithは、この新たなポスト・ブレグジット通関システムと書類仕事は、大半がまだ試されていないと語った。「納得するには余りにも不確実なんです。少しばかり頭が痛くなりそうです。」とAFP(=フランス通信)に語った。「何がしかの段階において、遅延があるでしょう。」

英国とヨーロッパの企業は、年間貿易額が1兆ユーロ近くある円滑な流入が混乱する恐れがあるお役所仕事の壁を航海することになるものが判っていたことから、大虐殺を警告していた。

ブレグジット移行期間が終了しても、北アイルランドは、なおも商品においてEUの単独市場に留まっている。

北アイルランドは、その港湾においては、たとえその地域が英国税関の領域の一部であったとしても、アイルランド共和国との間でのハード・ボーダー(=硬い国境)に復帰することになるのを避けるため、同ブロックの関税規則の適用も受けることになる。

越境貿易の混乱と、政治的に敏感なアイルランドの国境沿いの検問所の復活を避けるため、EUと英国は、アイリッシュ海への新たな規制と通関手続きに移行することで合意している。このことは、検査が、グレート・ブリテン島と北アイルランド間の貿易に特化することを意味する。

北アイルランドに本拠を置く多くの運送業者は、影響を様子見していることから、2021年の最初の数日は、運送量が少ない状態が維持されることになる、と業界統計には出ている。

連合王国は、正式にはEUを2020年1月に離脱したが、移行期間により、殆どすべての目に見える変化が、今日まで先送りにされていた。

金曜日の朝から連合王国、そしてそのかなたの個人と企業の双方は、新たな多くの目の回るようなお役所仕事、たくさんの確認された、渡航、居住、労働と観光業から、商品や役務の供給に至るまでの、あらゆるものに直面することになる。(後略)(The Guardian: Fri 1 Jan 2021 06.05 GMT)

Stena Lineの最新船、ベルファストに到着(英国・スウェーデン)

Stena Lineの船隊に加わた最新船である真新しいStena Emblaが、ベルファストに到着した。Stena Emblaは、過去12か月間にStena Lineのアイリッシュ海航路に就航した、世界で最も現代的な3隻目のE-Flexerフェリーだ。

Stena Emblaは、今月中に、人気のベルファスト―リバプール航路の姉妹船に加わることになる。Stena Emblaは、乗客1,000人、乗用車120台、そして貨物をレーン長3,100メートルで輸送する能力を有しており、ベルファスト―リバプール間の貨物輸送能力を20%増加させ、旅客能力を33%引き上げることになる。

Stena Emblaは、1月2日にベルファストに到着し、商業運航に先立って準備作業を完了させることになる。このStena Emblaは、2020年3月に同航路に就航した姉妹船Stena Eddaに加わり、Stena Merseyは代替となる。(中略)

Stena Emblaは、ベルファストとリバプール間で、日帰り旅行1便を運航する。Stena Lineは、アイリッシュ海で最大のフェリー運航事業者であり、ベルファストからヘイシャムに向かう貨物専用航路の他、ベルファストからケアンライアンやリバプールに向かう航路、ダブリンからホリーヘッドに向かう航路、そしてロスレアからフィッシュガードに向かう航路での貨客運航を含む、幅広い航路選択を提供する最大の船隊を有している。英国とアイルランド間で、週合計238航海になる。Stena Lineは、ロスレアからシェルブールへの週12横断の直行運航も提供している。(Love Belfast: January 3, 2021)

持株会社、ミシガン湖のフェリー、SS Badgerを買う(米国)

ミシガン州、ラジントン発。ミシガン州とウィスコンシン州の間でミシガン湖を横断して人や自動車を運んでいる石炭焚きのフェリーが、売却された。

水曜日、Interlake Holding Co.は、SS Badgerを買ったと発表した、とThe Ludington Daily News紙が報じた。オハイオ州に本拠を置く会社のThe Middleburg Heightsも、SS Spartanと呼ばれる曳船と、Lake Michigan Carferry、そしてPere Marquette Shippingという会社を購入した。

「弊社では、いつもPere MarquetteとBadgerには興味があったと思います。」とInterlake president(=社長)のMark Barkerは語った。「この船とここの経営を買収することで興奮しているところです。本当に象徴的で歴史的なものですから。」

410フィート(125メートル)のSS Badgerは1952年に就航し、1953年から1990年まで、ミシガン湖で鉄道車両を輸送していた。乗用車及び旅客フェリー(注、カー・フェリー)に改造され、600人の人々と180台の車両を運ぶことができた。現在は、ミシガン州西部のラジントンとウィスコンシン州のマニトウォクの間で運航しており、2016年に国定歴史建造物に指定された。

「弊社は従業員の大半を維持します。」とBarkerは話した。「素晴らしい運航であり、ラジントンでの運航を継続することが、弊社の目標なのです。」

SS Badger、その他の船、そしてこのカーフェリー会社と海運会社は、Bob Manglitz、Don Clingan、そしてJim Andersonによって所有されている。

「マニトウォクとラジントンの共同体と、人々は、Badgerの所有権を有している感じなのです。」とManglitzはこの売却後に語った。「私がこれまでに関わったことのないもののようなのです。」(ClickOnDetroit: January 3, 2021, 9:28 am)

P&O Australia、2隻の船の引き渡し順調(オーストラリア)

P&O Cruises AustraliaのPresident(=社長)のSture Myrmellは、このクルーズ客船会社は、Pacific Adventure(元Golden Princess)とPacific Encounter(元Star Princess)の引き渡しが順調だと発表した。この2隻の船は、2021年上期に、Pacific Explorerに加わるものと見られている。

「クルーズの再開を待てません。というのは、とりわけ厳しい一年だった2020年を過ごした、並外れたクルーズ休暇を提供している弊社の献身的な船員にとっての機会でもあるからです。」とMyrmellは、Facebook(=フェイスブック)に投稿した動画の中で話した。

「安全で健康的なクルーズ休暇環境を提供するための全ての手続きを取って、復活することになるクルーズ休暇の日を、我々は皆、待ち望んでいるのです。」

Pacific AdventureとPacific Encounterは、以前は、Princess Cruisesにより運航されていた。このクルーズ客船会社の以前の声明によると、Pacific Encounterはブリスベンに本拠を置き、一方、Pacific Adventureはシドニーから航海に出ることになるという。(Cruise Industry News: January 05, 2021)

Virgin、船上クレジットその他を全航海に提供(米国)

Virgin Voyagesは、2月9日以前に予約したどんな航海でも、自動的に10パーセント割引で、船上クレジットが400ドルまで、更に前払バー・タブ(=酒場勘定)300ドルを購入することで、追加で100ドルまでの酒場勘定が受けられると発表した。これは、プレス・リリースにおいて述べられていたことだ。

全航海に拡張されるこの提供は、2022年第1四半期のカリブ海と、ヨーロッパの夏シーズンのような予約で利用可能。(後略)(Cruise Industry News: January 05, 2021)

Viking、Viking Venusの名付け親指名、探検船進水(ノルウェー)

Vikingは、引っ張りだこの英国人ジャーナリストでブロードキャスターのAnne Diamondを、この客船会社7隻目の遠洋船である、新しい乗客930人乗りのViking Venusのgodmother(=名付け親)に指名した。

2020年6月に進水したこの船は、今はイタリアのアンコナにあるFincantieriの造船所で、工事の最終段階にある。今年の春にお目見えする予定。更にVikingは、ここの外洋船隊を拡大することにより、その商標を築き続けており、更に川船を増やし、最近では、最初の探検船を「floating out(=進水)」させている。(中略)

Viking Venusを含む乗客930人乗りの船の遠洋船隊の成長に加え、Vikingは、ここの最初の探検船である、乗客378人乗りのViking Octantisを、今年の春に就航させる。昨年12月に進水したこの新しい探検船は、処女航海シーズンは、南極、北米の五大湖で過ごすことになる。

Liv ArnesenとAnn Bancrofが、Viking OctantisとViking Polarisの名付け親に、それぞれ指名されている。Arnesenは生粋のノルウェー人で、1994年に南極点にスキーで単独・無支援で到達した世界初の女性となった。Bancroftは、両極地にスキーで成功裏に到達した最初の女性。ArnesenとBancroftは、2001年に南極をスキーで横断した最初の女性にもなっている。(Travel Agent Central: Jan 6, 2021 10:42am)

クルーズ客船会社2社、2021年観光シーズン開始のアラスカ航海中止(米国)

Holland AmericaとPrincess Cruisesは、アラスカの2021年観光シーズン開始に催行を予定していた数本の航海を中止した。

この中止は、継続しているコロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)が、ちょうど昨年のように、アラスカの2021年観光シーズンに大きな影響を与えることになる兆候の1つだ。

水曜日、予め準備された声明文において、いずれもCarnival Corp.の子会社であるPrincessとHolland Americaは、「in addition to the uncertainty around travel restrictions(=旅行規制を取り巻く不確実性に加えて)」Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)によって課せられた規則は、各社に少なくとも5月中旬まで旅行を中止することを促していると述べた。

Princessは、5月15日まで予定していた6本のアラスカ旅行を中止した。Holland Americaは、6月第1週までの3隻のアラスカ行きの船で行く航海と、5月中旬までの他の3本を中止した。Carnival Cruise Lineは、3月31日までの全航海を中止したが、アラスカ航海では、まだ中止したものはない。

Celebrity Cruise LinesとNorwegian Cruise Linesという、アラスカに向かう大型船クルーズを提供している競合2社は、まだアラスカ行きの航海を中止していないが、同様の行動を発表するものと見られている。

大型クルーズ船は、CDCが発出した命令の下で、アメリカの港湾を出入りする際に厳しい規制が課せられており、大半が全く航海できないでいる。

アラスカ行きの大型船は、カナダの規制に取り組まないといけない。というのは、全てが合衆国外で登録されており、連邦法令は、合衆国の2港の間を航海する外国船籍の船に、合衆国の2港間にある外国に1寄港することを要求していているためだ。

アラスカのクルーズにとって、カナダへの1寄港は、この要求を充足するものだ。しかしカナダの規制当局であるTransport Canadaは、3月までの全てのクルーズ船運航を禁止しており、禁止を延長するかどうかの決定は、間もなくなされるものと見られている。(Anchorage Daily News: Jan. 6, 2021)

ウランゲルの最初のフェリー、嵐で2か月以上遅延(米国)

昨年11月以来初のウランゲルの州フェリーが、アラスカ湾の時化の海のため、24時間以上も遅延している。

今やKennicottは、今晩ジュノーを出発して、金曜日の午前9時にウランゲルに到着する予定。これで今月、ウランゲルが唯一、フェリーに連絡することになる。

2月からウランゲルでは、北行きのフェリーが日曜日、南行きのフェリーが水曜日になる予定。(KTOO: January 7, 2021)

Condor Ferries、「Covid-19のため」2020年に4000万ポンド損失(英国)

Condor Ferriesは、Covid-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の結果、2020年に4000万ポンド損失した、と同社のCEO(=最高経営責任者)が明らかにした。

Paul Luxonは昨年、チャンネル諸島のフェリー便の運航費に「massive impact(=大規模な影響)があったことを強調した。乗客全員は、旅行の72時間以内に検査で陰性であることを提出しなければならず、貨物便に乗船することは禁止となっている。海路によって到着する貨物の98%である「vital supply chain(=不可欠なサプライ・チェーン)」を確保すべく、全ての決定がなされていると話した。

Luxon氏は、同社に対するパンデミックの財政的費用は、損失と「cash burn(=キャッシュ・バーン、現金燃焼)の双方から生じたと強調した。

Commodore Goodwillの3人の船員が、コロナウイルスの検査で陽性だったのを受けて、旅客が乗り込むことが禁止されている。Luxon氏は、同船の4人目の船員が症状を悪化させ、検査では陰性だったが、これが、配乗と予定に波及効果をもたらしていることを確認した。ウイルスが、チャンネル諸島への「impacting on the vital supply chain(=不可欠なサプライ・チェーンに対する影響)」を与えないよう、貨物航海では旅客の渡航は禁止され、検査が要求されて、予定が変更となっていると語った。

Luxon氏は、次のように語った。「弊社は、海上連結、旅客や貨物のチャンネル諸島の最大のフェリー運航事業者として、責任を有していることを認識しております。」「ClipperとGoodwillを、できる限り無菌に保つ必要があります。というのは、サプライ・チェーンに対する如何なる混乱も、直ちに島内で、商品不足が見られることになるからです。」

金曜日、States of Guernsey(=ガーンジー島政府)は、全ての「non-essential(=不要不急の)」旅行に対する禁止が、議会が招集されて承認され次第、開始されると発表した。(BBC News: 9 January, 2021)

もう1隻のクルーズ定期船、解体のためアランの解体工場に到着(インド・英国)

世界最古のクルーズ船の1隻であるMarco Polo(=マルコ・ポーロ)が、Covid-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)の最中、浮かび続けることに失敗し、屑鉄になるため、土曜日にグジャラート州のAlang ship-breaking yard(=アラン船舶解体工場)に到着した。これは、過去50日間に同工場に到着した3隻目の豪華クルーズ定期船だ。

Baltic State Shipping Company向けに東ドイツで建造された「Alexander Pushkin(=アレクサンドル・プーシキン)」である長さ176メートルの本船は、大西洋横断のレニングラード―モントリオール航路を航海した最高の遠洋定期船であり、ソビエト船隊において最速かつ最大の商船だった。

「この船の建造は1965年に遡るものであり、土曜日の朝にアランの錨泊地に到着しました。」と同船を買ったAtam Manohar Ship Breakers Pvt Ltdのowner(=社主)であるAnil Jainは語った。

この象徴的な船齢55年の船は、light-weight displacement(=軽荷排水量)(LDT) で14500トンであり、11層の甲板を有する。

「本船は、投げ売りで売却されたものです。売られたとき、連合王国(注、英国)にいました。船主は、コロナのために破産しました。」と同船を6万ルピーで買ったJainは話した。

英国の裁判所は、cruise and maritime voyagesがパンデミックのために崩壊したのを受けて、このクルーズ船の売却を命じた。同社は、英国に特化したクルーズ運航を中止していた。Marco Poloは、差し押さえられ、債務を解決するために売却された5隻のクルーズ船のうちの1隻だった。

このクルーズ船は、1990年代に「Marco Polo」として再洗礼を受けたもので、355人の船員によって給仕されていた800人の旅客を収容する425室の船室を有していた。8層の旅客甲板を有し、5つの休憩室と酒場、3つの食堂、3つの主要待合区画、1つのプール、3つの泡風呂、そして4基のエレベーターを有している。

Marco Poloは、過去50日間にアランに到着した3隻目のクルーズ船。解体のために最初に到着したそうした船は「MV Karnika(=カミカ)」であり、インドでのCovid-19のロックダウン(=封鎖)を受け、運航再開ができなかったものだ。

2021年1月にやって来た2隻目のクルーズ定期船は「Ocean Dream(=オーシャン・ドリーム)」で、Covid-19のパンデミックのために運航を中止し、日本の広島で運休したままだった。今後数週間に4隻目のクルーズ定期船「Grand Celebration(=グランド・セレブレーション)」が解体のために到着するものと見られている。(The Indian Express: January 10, 2021 12:01:21 am)

中国、世界最大の電動クルーズ船、建造(中国)

この電池パックは7.5MWhだ!

12月に発表された電動クルーズ船「Yangtze River Three Gorges 1」に適合したもので、((EVs=電動の乗り物)の中で)その種の世界最大のものとなる。

簡単な情報によると、7月に進水し、2021年11月に人気の観光航路、すなわちTwo Dams and One Gorge(=交運両ダム一峡)、Yichang Yangtze River Night Cruise(=宜春(=イーチュン)揚子江(=ヤンツーチアン)夜間クルーズ)、そしてThree Gorges Shiplift(=三峡船舶昇降機)に就航するという。

大きさや旅客収容力が最大になるばかりではなく、電池容量がざっと7.5MWh(75台から100台の長距離電気自動車に相当)だ。LFP型の電池(セルが10,000以上)は、CATLから供給される。

詳細は分からないが、CATLは、2つの充電選択肢があると説明している。すなわち、完全に柔軟性がある高電圧と低電圧だ。充電時間は公表されなかったが、1時間だとすれば、7.5MWの巨大な出力を要することになる!

この船は、中国政府の支援を受けたWuxi Saisiyi Electric Technology Co.により建造される。(insideevs: Jan 10, 2021 at 5:50pm ET)

更に4隻のクルーズ船がCarnival Corp.の船隊を離れる見込み(米国)

別の4隻のクルーズ船がCarnival Corporationの世界船隊から処分されることになっている、と同社は第4四半期の収益報告書において発表した。

Carnivalは最近、18隻を処分したと発表していたが、今やこの数字は19隻に昇格し、15隻は既に船隊を離れている。このことは、更に4隻が新たな住処を探すことになるか、引退することになることを意味する。

Carnivalは、どの船が処分されることになるのかは述べなかったが、Cruise Industry Newsでは、以前、既に同船隊を離れた船を特定している。

「顧客運航を休止して以来、同社は2020年営業年度において船舶の撤去を加速させており、以前は連続した数年間に亘って売却するものと見られていた。」とCarnivalは述べた。(後略)(Cruise Industry News: January 11, 2021)

Carnival、2021年の損失を予想、しかし2022年の予約は堅調(米国)

Carnival Corp.は月曜日、2022年のクルーズ予約は、2019年の数を凌いでおり、一旦パンデミックが緩和されたならば、顧客が戻って来ることになる良い兆候があると話した。

コロナウイルスは、クルーズ産業を壊滅させているが、この産業は、2020年に世界中で3000万人の乗客を歓迎するものと見られていた。確かにCarnivalやその他は、多くの船が、船内でのアウトブレイク(=勃発)を報告したことを受けて、2020年3月に航海を中止していた。

Carnivalは、乗客収容力を減らし、その他の安全規制の下で、9月にイタリア、10月にドイツで一定数のクルーズを再開していた。しかしヨーロッパ中でコロナウイルスの症例が急騰したことから、運航は10月下旬に中止になっていた。CarnivalのCosta商標は、イタリアで運航しているものだが、1月31日に運航再開が予定されている。Aida Cruisesは同社のドイツ商標であるが、2月末まで休止を延長している。

マイアミに本拠置くCarnivalは、今年中に、アジア、オーストラリア、そして合衆国でのクルーズの再開に向け、作業をしていると話した。Carnival Cruise Lineは、同社最大の商標だが、3月31日までの全ての合衆国航海を中止している。同社は、ゆっくりと事業を立ち上げていくにつれて、顧客が戻って来ることを確信している。12月20日現在、2021年下期の予約は、最小限の広告と市場調査であるにも関わらず、歴史的な範囲内にあるとCarnivalは話した。

しかし船舶収容力の制限と新たな安全対策の追加で、利益は切り詰められることになる。同社は、11月締めの2021年会計年度は、純損失を計上するものと見られると話した。

月曜日に発表された11月30日締めの予備的収益報告書において、Carnivalは、第4四半期は22億ドルの損失だったと述べていた。船舶売却を含め、一括費用に補正すると、Carnivalは19億ドルの損失だった。前年同時期は、4億2700万ドルの利益を出していた。

Carnivalは、融資、株式出資、その他の金融取引を混合させたものにより、資金調達を行っている。同社は、2020年会計年度は、現金で95億ドルで終えたと話した。

予想される需要に合わせて資金を集め、船隊を投入するため、Carnivalは効率性で劣る船舶の除去を加速させている。同社では、2020年会計年度において、15隻の船を売却、あるいはリサイクル(=再生)し、今後数か月間に、更に4隻が売却、あるいは解体される見込みだと話した。コロナウイルス勃発以前は、同社では数年後にこうした船を処分する計画を立てていた。

Carnivalは、その船隊には、予定よりも少ない船舶を追加することになる。同社は最近、2隻の新船の引き渡しを受けており、2021年には、更にもう1隻受領するものと見られている。元々は5隻の船が、2021年に引き渡される予定だった。(ABC News: 12 January 2021, 05:10)

フェリー会社、2020年に1億2000万ユーロ損失(ギリシャ)

沿岸海運業は昨年、パンデミック(注、国境を越えた大流行)のために売上高が3億ユーロにまで縮小し、1億2000万ユーロの損失があったものと見られており、進行中の5か年の最後を迎えた。しかし、火曜日にFoundation for Economic and Industrial Research(注、「経済・産業調査財団」の意)(IOBE)が発表した報告書によると、同分野が成長に復帰することとなり得る一連の可能性のある対策があるという。

内航航路の旅客数は、2020年、前年比で55%落ち込み、車両数は36%の急落だった。アドリア海市場では、地元部門に最大の打撃があり、旅客数は69%に縮小し、車両は僅か8%にまで減少した。

経済に対する旅客海運の貢献の合計は、2019年度現在、国内総生産の7.4%、136億ユーロに上る。雇用においては、経済(332,000人の雇用)の8.5%になり、年間国庫歳入においては30億ユーロになる。

フェリー部門を成長回復進路に復帰させるために、IOBE(注、「経済・産業調査財団」の意)は、一連の対策を推奨している。これには、切符の付加価値税の24%から13%への恒久的減税、代替燃料を使った新技術のフェリーの建造や投資に対する助成、現実の収益に基づく国家補償、新技術の利用と港湾社会基盤の改善が含まれている。

近い将来のパンデミックの経過については不確実であり、中期的な観光に与える影響の程度は、ギリシャの沿岸海運にとっては、主要な危険を構成することになる、とIOBEは指摘した。

更に、2030年までの10年間の低炭素経済への移行と、エネルギー及び気候に対する国策を包括する追加政策で、同分野の営業、営業費用、そして競争に影響を与えることになる。

それ故に、中期的には、環境規制の遵守により、5隻のフェリーのうち2隻が30年以上も使用されてきた船隊の更新を加速させる必要性が生じることになる。(ekathimerini.com: 12.01.2021 : 22:40)

2020年、アラスカ州で歴史的な雇用の減少(米国)

アラスカ州ジュノー発。State Department of Labor and Workforce Development(=州労働・労働力開発局)が発行したAlaska Economic Trends(=アラスカ経済動向)の1月号が、今年の雇用予測を特集している。

2021年は、2020年よりはかなり良くなりそうだ。「2020年に27,000人の雇用を喪失し、これはアラスカ州の歴史上、最も急激な雇用の減少でした。」とEconomist(=経済学者)のKarienne Wieboldは、同局のResearch and Analysis Unit(=調査・分析編)において述べている。

Action Line(=要処置限界値)において、今年は良くなるかという質問を受けている。「2021年に約8600人の雇用を得るものと予測しています。ですから、この件については私たちは前向きに考えており、2021年は、2020年ほど悪くはないでしょう。」

Wieboldは、これは、立ち直るには時間がかかるアラスカ経済に対する劇的な衝撃だと呼んだ。南東アラスカは、約5700人の雇用を失ったと話した。

南東と州全体の双方の事例において、旅行とレジャーの経済分野は、最大の打撃を受けている。当州の雇用減少の35パーセントは、この分野で起きたものだ。南東が、雇用喪失の42パーセントを占めている。

石油ガス産業においては、州全体で3,000人以上の雇用が失われた。政府の仕事は、小売りと同様、9パーセントの落ち込み。運輸と公共事業は、13パーセントの減少。(kinyradio.com: Tuesday, January 12th, 2021 3:56pm)

グランド・ケイマン、2021年にクルーズ船の復帰はありそうもないと話す(ケイマン諸島)

北米でのクルーズ産業の再開は、積極的な方向ではないが動いている。しかしある人気のカリブ海のクルーズ港では、クルーズ船が2022年より前に歓迎されることはないという発表に眉をひそめている。

Cayman Islands Premier(=ケイマン諸島首相)のAlden McLaughlinは、この観光業に頼る国家のワクチン計画は、陸上の観光業の何がしかの再開を、早ければ3月には可能にするが、クルーズ船の到着は別の話だと話している。

「正直に言って、来年より前のクルーズ観光の再開は、有意水準において見ることはないと思います。」とCayman Compassという新聞に語った。「クルーズは、今の段階では、我々のレーダー上には全く見えないです。」と話した。「クルーズ船を当地に呼ぶことを考える前に、COVID-19関連の安全性の点で、世界が大いに変わってしまったことを受け入れなければなりません。」

ケイマンへのクルーズ船訪問は、202年3月16日に中止になっている。8月に、この禁止は、年末まで延長になっていた。

McLaughlinは同紙に対し、クルーズ旅行の性格が、他の旅行や観光の形態とは異なっていると考えていると話した。「証明されているように、クルーズ船は本当にウイルスの坩堝なのです。というのは、人々はそうした閉じ込められた空間で、お互いに濃厚接触して生活しなければならないのですからね。」

クルーズは、ケイマンにとっては大きな事業で、ジョージ・タウン港は、カリブ海で最も混雑する港の1つとなっている。2019年、183万人がクルーズ船で到着した。しかし政府当局者は、泊りがけの客がケイマン経済における観光収益の80パーセントを占めていると話している。

Worldometerがまとめた統計によると、ケイマン諸島では、確認されたウイルス症例が362例で、2人死亡だったという。このちっぽけな国の人口は、64,174人だ。

クルーズ客船会社は、U.S. Centers for Disease Control & Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)によって課せられた新たな要求や制限に適合させるため、必死になって作業している。CDC(=疾病対策予防センター)の「conditional sail order(=条件付き航海命令)」は、10月30日に発令されたもので、合衆国の港湾からのクルーズの再開の条件の中には、客船会社は新たな健康手続きを評価するための検査航海を実施しなければならないというものがある。(CruiseRadio.net: Published January 13, 2021)

スペインの会社、アラスカの高速フェリーに入札(米国・スペイン)

アラスカ州は、Alaska Marine Highway Systemの船隊の規模を縮小することを模索し、使用していない高速フェリーの売却をしようとしている。

これまでに、地中海の島とスペイン本土の間で双胴船を運航しているイビサに本拠を置くフェリー会社のTrasmapiから申し出があっただけだ。このスペインの会社は、ChenegaとFairweatherに対し、合計で460万ドル相当の二対の入札をしている。

「それにこれは、この2隻の船に対する我々が受けた入札の全てです。」とAlaska Department of Transportation(=アラスカ州運輸局)のprocurement section(=調達部門)で働くTom Mayerは、水曜日の午後にこの入札が開封されたのを受けて話した。

各船の最低競売価格は、500万ドルだ。このことは、Servicios Y Concesiones Maritimas Ibicencas S.A.からの申し出は、2015年と2019年以来、係船している州政府が希望している2隻の双胴船を入手するには、約530万ドル不足することを意味する。

235フィートの2隻の高速フェリーは、当時、人気があった。この2隻は、船隊の残りの船と比べ、ジュノーからシトカの距離を2倍速く結ぶことができ、僅か4時間ほどしかかからなかった。しかし在来船隊より燃料を使うもので、冬季間の荒天の中では悪戦苦闘していた。

水曜日の招集において、Mayerは、同局は取引権限の範囲内で行動することになると付け加えた。「どうか州政府は、入札手続きの最後における最高値入札者と交渉するという、調達文書内の権利を留保するものであることをご留意ください。」とMayerは話した。

換言すれば、州政府は不満ながら受け入れる可能性があるということだ。 FairweatherとChenegaは、15年以上も前に同船隊に加わった。費用は合計で、6800万ドルだった。(Raven Radio: Jan 13, 2021)

Magellan、屑鉄として売却?(インド)

競売で、たったの340万ドルでMagellan(=マゼラン)を手に入れた新所有者のSeajetsは、消息筋によると、この元Carnival Cruise Lineの船を、インドで屑鉄として手放したようだ。

1985年建造の乗客1,452人乗りの船は、今やインドに向かっており、そこで乗り上げて屑鉄となり、同じ競売で買われて同じ運命となったMarco Polo(=マルコ・ポーロ)と合流することとなる。

ある消息筋はCruise Industry Newsに対し、古いクルーズ船の代替使用は、宿泊設備としての利用のようなものだが、そうなりそうもないと話した。「費用の点で、駄目なんですよ。」と同筋は話した。

本船は、最近はCruise & Maritime Voyages (CMV)の下で運航しており、同社の崩壊を受けて競売にかけられた。1985年に就航したMagellanは、Carnival Cruise Line向けに、Holiday(=ホリデー)として建造された。2009年に大改装し、スペイン市場で運航開始するためにIberoCrucerosに移籍し、Grand Holiday(=グランド・ホリデー)となった。2014年にIbero商標が崩壊し、同船はCMVに売却されていた。(Cruise Industry News: January 15, 2021)

Costa Toscana、Meyer Turkuで進水(フィンランド・イタリア)

乗客5,224人乗りのCosta Toscana(=コスタ・トスカーナ)が、プレス・リリースによると、フィンランドのMeyer Turku造船所の艤装埠頭に向けて、進水したという。厳しい気象条件のため、乾船渠の実際の海水注入は、1月14日に始められていた。

「進水は、船が遂に自然環境の下に置かれることになることから、いつも我々造船業者にとっては、とても特別の機会となります。」とMeyer TurkuのCEO(=最高経営責任者)であるTim Meyerは語った。「これが、造船の最終段階の始まりであることから、全ての刺激的な色彩、現場、そして外観は、最後の形態をとり始めることになるのです。今後数か月間に、本船はこの埠頭で竣工し、その後、検査を行い、秋には引き渡されることになります。」

「Costa Toscanaが、乗客が再び大洋の素晴らしさや、クルーズ休暇を本船で完全に楽しむことができる世界に就航するものであると私は信じております。」とMeyerは付け加えた。

LNG(=液化天然ガス)駆動のToscanaの進水について、Costa CruisesのChief Commercial Officer(=最高商務責任者)のMario Zanettiは、このクルーズ客船会社は、船隊変容と持続可能な形態での経営に集中していると話した。「LNG技術に加え、弊社では、陸上電源や電池のような、その他の革新的な解決策を開発しており、徐々に排出ゼロの達成に向けて作業を継続しております。」と説明した。

Costa Toscanaは、2019年に引き渡されたCosta Smeraldaの姉妹船。両船の内装は、Adam D. Tihanyが監督した。プレス・リリースによると、Costa Toscanaは、circular economy concept(=循環経済構想)により設計されているという。

「LNGの利用で、全ての二酸化硫黄排出を取り除き、特定物質の排出の殆ど全てを取り除くことになります(95-100%)。また、窒素酸化物の排出をかなり逓減することにもなり(85%直接還元)、二酸化炭素は(20%にまで)排出が逓減されます。本船はintelligent energy efficiency system(=知的エネルギー効率化システム)も有しており、本船の再利用物質(プラスチック、紙、ガラス、アルミニウムのようなもの)の100%は、本船が実行し、再利用されることになります。」とMeyer Turkuは述べた。(Cruise Industry News: January 15, 2021)

Brittany Ferries、アイリッシュ海季節運航開始に前進(フランス)

フランスのフェリー会社のBrittany Ferriesは今日、2か月早くロスレア―シェルブール間の新しい季節運航航路を開始することを確認した。この動きは、急騰しているブレグジット後のアイルランド―フランス貨物回廊に、更に収容力が加わることを意味する。

当初、同航路には、CAP FINISTEREが就航する。この長さ204メートルの船により、いつものBrittany Ferriesのロスレアの船であるCONNEMARAが、プールの乾船渠に入渠することになる。このことは、CAP FINISTEREが週2回のロスレア―ビルバオ航路にも就航することを意味する。CONNEMARAは短いが、プールに余りにも長く停泊していたCAP FINISTEREよりも、貨物収容力がある。

CAP FINISTEREは、ロスレアからビルバオ、ロスレアからシェルブールに向かう両航路に、2月10日まで運航する。その後、CONNEMARAが復帰する。(後略)(NIFERRYSITE: January 16, 2021)

Royal Caribbean、Azamara客船会社を2億100万ドルで売却へ(米国)

Royal Caribbean Groupは、その豪華クルーズ客船会社のAzamaraを、未公開株式投資会社のSycamore Partnersに、現金で2億100万ドルで売却すると述べた。この動きで、合衆国での航海を中止に追い込んだ船内でのコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)からほぼ1年を経て、同社は中核事業に集中することになる。

この売却は、運航事業者が現金の追加収入源を模索する中、Covid-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)中のクルーズ会社による業務縮小の動きの最新のものだ。Royal CaribbeanのFinance Chief(=財務最高責任者)のJason Libertyは、この取引は、財政的理由によるものではなく、健康危機以前から、同商標の売却を検討していたと話した。

Royal Caribbeanによると、同社では、この売却後に、中核のRoyal Caribbean International、Celebrity Cruises、そしてSilverseaという商標の拡大を模索することになるという。Royal Caribbeanは、TUI CruisesとHapag-Lloyd Cruisesも、合弁企業として経営している。この取引は、第1四半期に完了するものと見られており、SycamoreがAzamaraの3隻の船と、同商標のロゴ(注、意匠文字)やスローガン(注、標語)といった知的財産権を買収することになる、と同社は付け加えた。

12月にRoyal Caribbeanは、Royal Caribbean International船隊内の2隻の船を売却したと話した。同社は、2隻の船の引き渡しと、2020年にスペインの破産法により会社更生を申請したPullmantur Crucerosの終了を受けて、今回の取引により、2019年の61隻からなる船隊よりも3隻少ない船になる、と広報担当者は話した。

「これにより、弊社資源を本当に優先できることになります。単に金融資産だけではなく、経営に専念できることになります。」とLiberty氏は、The Wall Street Journal誌に語った。

Azamaraは、2007年にRoyal Caribbeanにより設立されたもので、2020年度の有価証券報告書によると、収容力の約1.5%を占め、同社商標の中では最も小さなものだという。北米、連合王国(注、英国)そしてオーストラリアから運航しているAzamaraの船は、Royal Caribbeanの旗艦船隊よりも小さなもので、アジア、ヨーロッパ、地中海、南米を含む目的地に向けて航海していた。この取引では、Azamaraと一部重なる、いずれも富裕の顧客を扱うCelebrityやSilverseaからも、何がしかを取り除くことを模索している、とLiberty氏は語った。

世界最大のクルーズ運航事業者であるCarnival Corp.は、先週、航海停止前の収容力のざっと13%に当たる19隻の老朽船を売却する方向であり、船舶撤去計画を加速させると話した。同社は、11月30日締めの四半期では、20億ドル以上の損失を計上することになっている。

この取引と並行して、Royal Caribbeanは、AzamaraのChief Operating Officer(=最高執行責任者)のCarol Cabezasを、同商標のpresident(=社長)に選出したと話した。Royal CaribbeanとSycamoreは、Sycamore所有に移籍することになる従業員数については、明言を避けた。

Azamaraの売却は、約1億7000万ドルの非現金減損となる。これは3隻の船の簿価と売却価格の違いを反映したものとなる、とRoyal Caribbeanは話した。同社は、9月の四半期に13億ドル以上の損失を計上しているが、この取引では、将来の業績には実質的影響が生じないものと見ていると話した。他の運航事業者のように、同社では銀行から融資を受け、投資家に新たな社債を売っており、港にいる船のために、月に約3億ドルを燃焼させ、その評判は攻撃の的となっている。

Royal Caribbeanは、4月30日から合衆国と世界での航海を中止しており、何がしかの航海は、今年にズレ込んでおり、その収益不足は、悪化の一途を辿っている。合衆国航海の時期は、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)の許可を受けること次第であり、ここは旅客クルーズ提供の少なくとも60日前に、運航者が模擬航海を実施し、許可証を申請することを要求している。(MarketWatch: Jan. 19, 2021 at 8:58 a.m. ET)

ワシントン州フェリーの乗客数、2020年に急減(米国)

ワシントン州マウント・バーノン発。Washington State Ferriesの船隊の船舶乗客数は、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)ため、2020年に急落したが、当局者は、2021年に、航海や乗客が、アナコルテスとサン・ファン諸島間を含めて増えるものと見ている。

State Department of Transportation(=州運輸局)の報道官のIan Sterlingは、当局者は、昨年の夏にこれらの航路がどれだけ人気があったのかを知って驚いたと話した、とSkagit Valley Herald紙が報じた。

「そこは、予想よりもずっと早く立ち直る場所の1つとなります。」とSterlingは話した。「予定された作業が、もっと良くなるようにするためにできることや、それができる時に、収容力をどのように増やすかを調べています。その航路では、とりわけ夏に需要があるように確かに思われます。恐らくは、多くの鬱積した旅行需要があります。」

年間のState Ferriesの乗客数は、昨年、約2400万人から1400万人に落ち込んで、41%の落ち込みで、1975年以来、年間で最小の乗客数だった。同フェリー網は、この落ち込みは、より多くの人々がstay-at-home orders(=自宅待機命令)によって引き籠って、より多くの従業員が離れて仕事をし、観光客が少なかったことに起因すると考えている。

1951年に運航を開始して以来初めて、同フェリー網は、新聞発表によると、徒歩客(640万人)よりも多くの車両(760万台)を運んだという。

アナコルテスとブリティッシュ・コロンビア州のシドニー間の航路の他は、カナダと合衆国間の旅行規制のために、ほぼ4日間、閉鎖され、シアトル航路では、最大の乗船客数の落ち込みだった。すなわち、シアトルとブレマートン間は64%で、シアトルとベインブリッジ島間は59%だった。

アナコルテスとサン・ファン諸島間の乗船客数は、前年よりも30%の減少だった。Sterlingは、こうした航路は現在、修正された冬季予定に基づいて運航しているが、増便されることになると話した。

「道理にかなった時にどうやって増便できるのか、研究しているところです。」と語った。(OPB: Jan. 19, 2021 7:03 a.m.)

Carnival (CUK)の個人株で、このCEOは何をしたのか?(英国)

昨日、Carnival (CUK)のPresident & CEO(=社長兼最高経営責任者)のArnold Donaldは、CUKの株式を132万ドルで売却した。

Arnold Donaldに加えて、他に3人のCUKの幹部が、先月、売り商いを報告していた。同社は、年間最高値が49.03ドルで、年間最安値が7.08ドル。CUKの株式時価総額は157億ドルで、同社の株価収益率は-1.70。

Carnival Plcは、世界的なクルーズ休暇会社として営業している。文化、言語、娯楽時間の好みの点で、広く様々な顧客に対し、休日と休暇を提供している。北米、ヨーロッパ、オーストラリア、そしてアジアで営業している。北米部門には、Carnival Cruise Line、Holland America Line、Princess、そしてSeabournが含まれている。ヨーロッパ、オーストラリア、アジア部門では、AIDA、Costa、Cunard、P&O Cruises (Australia)、そしてP&O Cruises (UK)が含まれる。同社は、2000年7月19日の設立で、連合王国(注、英国)のロンドンに本店がある。(Smarter Analyst: January 19, 2021, 7:00 PM EDT)

Pacific Princess売却、Carnival Corp.船隊から更に1隻離れる(米国)

Princess Cruiseは本日、Pacific Princessを非公表の買い手(注、Azamara)に売却したことを発表した。乗客670人乗りの本船は、現在のPrincess船隊の中では、最小だった。

声明文によると、このクルーズ船の売却は、船隊からの非効率船の除去を加速させるという親会社のCarnival Corporationの計画と一致するものだと同社は話している。

Pacific Princessは、2002年にこのクルーズ客船会社の船隊に初めて加わったが、元々はRenaissance Cruises向けのR3として、1999年に就航したものだった。

Pacific Princessは、160万海里以上を航行し、11回の世界一周クルーズを行った。(後略)(Cruise Industry News: January 21, 2021)

英国クルーズ定期船、全乗客に「COVID-19完全予防接種」要求(英国)

英国に本拠を置くクルーズ運航事業者であるSaga Cruisesは、旅行に出かける前に、全ての乗客がCOVID-19のワクチンを接種していることを要求すると発表した。

クルーズ業界は総じて、2020年2月以来、船上でのウイルスの致死的な複数のアウトブレイク(=勃発)と格闘してきた。そして多くのクルーズ定期船が、パンデミック(注、国境を越えた大流行)の最中において、運航の完全停止を余儀なくされていた。

Saga Cruisesのワクチン要請は、大手クルーズ運航事業者の中では、初めて明らかになったものだ。同社は、より多くの人々がワクチンの接種ができるよう、クルーズの再開日を5月に移動させると話している。(中略)

昨年初め、Princess CruisesのDiamond Princessという船で、700人以上がCOVID-19に感染し、中国外での、同病気の最初の主要な勃発の1つとなっていた。(ABC News: 22 January 2021, 02:56)

全クルーズ客船会社、今や合意:5月まで航海無し(米国)

業界の同業者と並んで、クルーズ船運航事業者のCarnival (NYSE:CCL)(NYSE:CUK)は、4月末までの全航海を中止し、場所によっては更に長く中止すると発表した。

Carnivalは、5月に開始することになっていたCarnival Legend向けのヨーロッパ旅程を10月31日まで中止し、フロリダ州ポート・カナベラル発のMardi Grasという船の開業日を、5月29日まで遅らせたと述べた。

Royal Caribbean (NYSE:RCL) とNorwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)の双方は、これより先に、4月30日まで航海予定の中止を延長していた。

どこにも行かないクルーズ

クルーズに対する消費者の需要は、堅調であり続けているが、Carnivalが今月これまでに指摘したように、2022年上期の予約累計は、マーケティングや宣伝をほとんどしていないにも拘わらず、今や2019年の水準を越えている。

しかし、少なくとも1人の分析者は、クルーズ客船会社は、2022年まで海に戻ることはないと見ている。Barronは、Truist Securitiesの分析者であるPatrick Scholesの投資家向けのメモを引用した。これによると、最良の筋書きは7月開始というもので、第4四半期になるというものは更にありそうで、来年ということもさえもあり得るというものだった。

Carnivalは「to welcoming [guests] back as quickly as possible, but unfortunately we have determined it's going to take a while longer(=できる限り早く(顧客を)迎えることに努力はするが、残念ながら、それには更に時間がかかるという結論に達した)」と話している。

クルーズを予約していた乗客は、今や取り消しとなり、全額返金か、将来の航海のクレジット(注、別のクルーズへの振り替え)と船上クレジット(注、船上割引)を得ることが可能となっている。(The Motley Fool: Jan 22, 2021 at 1:30PM)

新しいダブリンからシェルブール行きのフェリー、初日に発売(アイルランド)

Stenaは、新しいダブリンからシェルブール行きの便を初日に発売し、175台のトラックが予約したと話している。しかし運送業者は、ヨーロッパへの直行航路は、収容力不足であり、追加の費用が掛かるため、英国の陸橋の代わりにはならないと話している。

Stena Estridは、週末のホリーヘッド航路から外れ、午後3時に、ダブリンからフランスのシェルブールに向けて出航した。StenaのSimon Palmerは、英国を通過すると遅延が生じる恐れがあることを巡る顧客の需要に対処していると話した。ホリーヘッド航路の交通量は50%の減少で、Estridを土曜日に出発させて、日曜日に帰って来る週末のシェルブール航路の需要を同社は調べたいと考えている、と話した。

Palmer氏は、Stenaでは、ロスレアからの貨物量は、120%の増加を見ているとも話している。ケルト海は大西洋の一部であり、悪条件のため、より運休しがちであることから、直行ヨーロッパ航路には困難なことがあると話した。

運送業者は新航路を歓迎していたが、Dixon International TransportのBrendan Dixonは、未だに十分な収容力には程遠いと話している。彼の会社は、通常、週に100回、ヨーロッパに配送しているが、現在は、25回から30回の予約を得ることができるだけだと話している。

Dixon氏は、このフランス航路は、航海時間が19時間で、シェルブールは、彼の会社のトラックのベルギーやオランダ、ドイツの目的地から、700キロメートル離れているので、費用が倍増すると計算している。

Food Drink IrelandのLinda Stuart Trainorは、アイルランドは、英国からの分散貨物に頼っている小さな輸入市場であるため、この直行航路は、彼女の組織の構成員の多くにとっては、困難があると話した。英国の流通センターから輸入している食品に対する8%から30%の危機的な関税を解決をするよう、政府に求めている。

The Revenue Commissioners(=歳入委員事務所)は、懸念事項に対処すべく貿易代表団と定期的に会合を開いてはいるが、関税規則の遵守を除外することはできない、と声明文の中で述べていた。

この声明文は、次のように付け加えていた。「これは、他のアイルランドからの輸出加盟国による深刻な見通しや、European Union(=ヨーロッパ連合)内での無料配布を行う自動権利に繋がるものである。そうした提案は、アイルランドの貿易・事業、アイルランド経済一般に、大いに害悪をもたらすものである。」(RTE: Updated / Saturday, 23 Jan 2021 17:33)

Queen Maryの将来は宙ぶらりん、経営者の破産事情聴取、進行中(米国)

Queen Maryの経営者に対する破産事情聴取が、木曜日にデラウエア州の裁判所で始まり、ロングビーチ市の幹部らが、この歴史的な遠洋定期船に起こり得る結果を検討していることから、数週間は続く可能性がある。

同船の将来は、Queen Maryと、合衆国中で2ダース(注、24軒)のホテル資産を運営しているシンガポールに本拠を置くEagle Hospitality Trust傘下の事業体が、総額5億ドル以上の負債を抱えて破産申請した月曜日に、不確実なものとなった。

ロング・ビーチは、この百歳になる船を、1967年にスコットランドから到着して以来、ホテル兼観光地として所有してきた。数十年に亘り、同市は、この船を保守の責任を負う様々な経営者に賃貸してきた。そして経営者の多くは、同様の財政的苦闘に直面してきた。今やQueen Maryの運命は、再び不透明になった。

今週のインタビューにおいて、Long Beach City Manager(=ロング・ビーチ市政代行官)であるTom Modicaは、Eagle Hospitalityは、賃貸合意の下で、本船の維持と長期の事業を続ける義務を依然として負っていると話した。

Chapter 11(=破産法11章)の破産において、Eagle Hospitalityは、事業を維持して、債権者に弁済するために再編することになる。同市は、本船が法廷文書において最も価値のある資産の1つとして記載されてきたことから、EagleがQueen Maryの賃借維持を選択することを望んでいる、とModicaは語り、同市では今後数週間に、もっと知ることになると付け加えた。

「良好な状態で本船を維持し、賃貸借が満足いくものにすることを確実にするという我々の権益と大衆の権益を保護するため、必要なあらゆることをしているところです。」とModicaは話した。

ロング・ビーチは、Eagleが賃貸借契約上の義務を満足に履行しない場合には、法的行為を取る可能性tがある。City Council(=市議会)は、2月の公開会議において選択肢を議論するものと見られている。

接客業界は、COVID-19のパンデミック(注、国境を越えた大流行)によりボロボロになっており、Eagle Hospitalityは、パンデミック前の2019年に、Bank of Americaからの融資で3億4100万ドルが債務不履行になる等の問題となる兆候を見せていた。(後略)(Long Beach Post: Jan 23 9:00 am)

2020年のサハリン、クリル、カムチャツカへの寄港、4.4%増(ロシア)

港湾の処理能力、6%増

2020年1月から12月において、サハリン、クリル、カムチャツカの海港とターミナルへの寄港回数は、合計27,571回で、これは前年比で4.4%増だった、とFederal Marine and River Transport Agency(注、「連邦海洋河川運輸局」の意)(Rosmorrechflot)は、Administration of Sakhalin, Kamchatka and Kuril Seaports(=サハリン、クリル、カムチャツカ海港管理)に言及して語った。外国海運船の寄港は、5%減の1,668回で、沿岸海運船は5%増の寄港で、25,903回だった。

コルサコフ港は、1,597回の寄港(4%増)。ネベルスク港は8,309回の寄港(1.3%増)で、沿岸海運船7,540回(8.7増)で、外国海運船は769回(33%減)だった。したがって港湾の処理能力は、24.6%減の1,547,300トンで、うち石炭は、1,261,900トン(29.4%減)だった。

ペトロパブロフスク・カムチャツキー港は、14,632隻の船を歓迎した(8%増)。モスカルボ港は、443回の寄港(32.2%増)。

寄港の減少は、プリゴロドノエで287回(13.4%減)、ホルムスクで1,202回(3.2%減)、ポロナイスクで816回(5.7%減)、シャフチョルスクで283回(20.8%減)だった。

この報告期間中、サハリン、クリル、カムチャツカの海港で扱われた貨物は、前年比で、6%増の35,305,900トンだった。ドライ・バルク貨物の扱いは、合計18,083,500トン(8.6%増)で、うち輸出石炭は13,159,900トン(11.7%増)。液体バルク貨物の扱いは、合計17,222,400トン(3.5%増)で、うち輸出石油は4,823,200トン(3.1%減)、輸出LNG(=液化天然ガス)は11,610,600トン(4.8増)だった。(Port News: 2021 January 25 11:38)

エジプトの名高いナイル川クルーズ船、パンデミックでも航行(エジプト)

Nile Cruiser(=ナイルのクルーズ船)は、パンデミック(注、国境を越えた大流行)にも拘わらず航行を継続している。Steam Ship Sudanと命名されたこのクルーズ船は、伝説の犯罪小説家のAgatha Christie(=アガサ・クリスティ)の後を追う観光客を未だに惹きつけている。

「この船は歴史的なもので、未だに蒸気で動く非常に独特のものです。King Fuad(=フアド王)が乗船したことから王室船でもあり、King Faruk(=ファールーク王)がその後に続きました。本船はイングランドで建造され、1885年に進水しました。」とSS SudanのDirector(=取締役)のAmir Attiaは話した。

このクルーズ船は、南部エジプトの伝統的な木造船の上にそびえ立つものであり、「the Queen of crime(=犯罪の女王)」の異名のある英国の作家に刺激を与えた。Agathaは、最も有名な作品である「death on the Nile(=ナイルに死す)」を1937年に書いた。Agathaのwriter’s room(=著作の間)は、本船の23室ある部屋やスィートの中では、未だに最も人気がある。

「訪問者の中には、Agatha Christieが滞在したところを見るためにホテルに来る者もおり、そこで「Death on the Nile(=ナイルに死す)」という小説の章の何がしかや物語の刺激を得たのです。それは当ホテルで書かれたものでした。」Old Cataract HotelのGeneral Director(=最高責任者)のSelim Shawerは話した。

今日、Steam Ship Sudanは、石炭の代わりに、ディーゼルと太陽光で走っている。

エジプトの観光業は、パンデミックによって影響を受けているが、ここの職員は、パンデミックがこの歴史的な船を沈没させることはないと力説している。

「私共が迎えた最も有名なお客様は、Agatha Christieで、それからWinston Churchill(=ウィンストン・チャーチル)でした。Winston Churchillに因んで命名されたスィートがございます。(今もなお)彼の事務所があり、未だにAgathaが座った椅子がございます。また多くの王や大統領が、こちらに滞在されました。」とShawerは付け加えた。

職員は、Agathaの物語が、再び新たな訪問者を惹きつけることができる魔法となることを望んでいる。2017年のAgathaの脚色に引き続いて、大型予算映画版の「Murder on the Orient Express(=オリエント急行殺人事件)」が、2021年後半に公開されることになっている。

この映画には、英国人俳優のKenneth Branaghが、Annette Bening、Russell Brand、そしてGal Gadotのようなハリウッドのスターと並んで出演している。(Redaction Africanews: January 26, 2021)

五大湖クルーズ船、マスキーゴンに20回寄港する2021年旅程発表(米国)

ミシガン州マスキーゴン発。2021年夏は、五大湖を巡るクルーズ船が50回近く寄港することになる、マスキーゴンの港にとっては、記録的な年となることになっていた。これは、トロントからシカゴへと五大湖をクルーズする乗客数が、年々着実に増加していていたCOVID-19以前のものだ。

2020年、マスキーゴンの中心街にあるHeritage Landing(注、「(文化)遺産上陸地点」の意)のマスキーゴン郡のクルーズ埠頭で予定されていたクルーズ船の寄港の全ては、取り消された。今年の夏、経済・観光の指導者らは、今やクルーズ船運航事業者が、2021年の旅程を発表したことから、20回の訪問を望んでいるところだ。

「どんなことでも起き得ると考えています。」とMuskegon Lakeshore Chamber of Commerce President(注、「マスキーゴン湖畔商工会議所会頭」の意)のCindy Larsenは話した。「現在の計画は、シーズン後半に始まる船についてのもので、その頃までに、大半の人々がワクチンを接種していることになるからです。」

Visit Muskegon(注、マスキーゴン観光局)は、2021年の最初のクルーズ船は、6月8日のPearl Mistになると予定している。Victory I、Victory II、そしてLe Champlainも、このクルーズ船埠頭に係留することを申請している。Le Champlainは、10月14日のシーズン最終船になる予定だ。

「今現在、クルーズ船20隻の予約があります。五大湖に乗り入れなければならず、それは未だに疑問のあるところですが、乗客を安全に迎えるための準備を正にしています。」

Larsenは、6月が近づくにつれ、合衆国あるいはカナダにおける、延々と続く渡航制限の影響について、2021年五大湖クルーズ船シーズンに与える可能性のある影響と共に懸念している。「複雑な過程です。というのは、合衆国とカナダ双方の承認を得る必要があるからです。」とLarsenは話した。

マスキーゴン、ミルウォーキーのような都市や、マッキナク島は、航路沿いに多くのカナダの港があることから、過去5年間、クルーズ船乗客の増加から利益を得ていた。COVID-19のパンデミックから旅行業界が回復すると、旅行者は自宅に近いところで、より小型の船に乗って行うクルーズに、快適さを見出すかもしれない、とLarsenは強く考えている。

「誰もが今年のシーズンに向けて作業しているところですが、同時に我々は、現実的にもなっています。」とLarsenは話した。「他の皆さんのように、何ができるのか、もし必要ならば、計画を変更するだけで良いのかを知るため、作業しているところです。」

Pearl Mistは、20215年にマスキーゴンに寄港した最初のクルーズ船だった。(wzzm13.com: 6:04 PM EST January 26, 2021)

ウスチ=ルガ―バルティスク航路向けのRo-roフェリー、Marshal Rokossovsky、係留試験実施(ロシア)

ウスチ=ルガ―バルティスク航路向けにFSUE Rosmorportが発注したProject CNF19MのMarshal Rokossovskyが係留試験を実施する、とRosmorportのプレス・センターが話している。

この試験には、同船の主要システムや主要動力装置の検査が含まれる。起動・調整作業と並行して、宿泊設備や船員区画での艤装が継続している。

試験は、USCとMinistry of Industry and Trade(=産業貿易省)によって承認された工程表によると、2021年4月に完了することになっている。

長さ200メートルの鉄道連絡船である「General Chernyakhovsky」は、耐氷等級Arc4。6000 kWの能力がある二元燃料主機関2基は、それぞれ燃料として、液化天然ガスか低硫黄ディーゼル燃料を使用する。

無公害燃料の使用で、伝統的な重油で運航している同種船との比較で、大気への二酸化炭素排出を20%~30%、窒素酸化物は90%以上、硫黄酸化物とカーボン・ブラック(注、炭素の黒い微粒子)は100%削減する。

Marshal Rokossovskyは、現在は同航路で運航しているProject CNF05の陳腐化したフェリーであるBaltiyskとAmbalと交替することになっている。本船は、ロシアの標準的な鉄道(軌間ゲージ1,524 mm)や危険貨物、30個までの冷蔵コンテナ等のその他のro-ro貨物の輸送を対象としている。

Marshal Rokossovsky(船体番号191)は、CNF19M設計の一連の2隻のフェリーの主要船。2018年10月17日に起工し、2020年8月21日に進水した。IAA PortNewsが報じたように、引き渡しは、2021年春が予定されている。General Chernyakhovsky(船体番号192)と命名された2隻目のフェリーは、2019年4月23日に起工した。

両船の工事は、Nevsky ShipyardとKuzey Star Shipyardの連携による。両船は、ウスチ=ルガ―バルティスク航路航路向けにFSUE Rosmorportによって発注された。この新しいフェリーの二元燃料システムは、液化天然ガス(LNG)とディーゼル燃料によって駆動することができる。(PortNews: 2021 January 26 12:50)

Norwegian Cruise Line、必須でない船員全員を本国送還へ (米国)

Norwegian Cruise Line Holdingsは、ある会合での発表を引用したCrew Centerによると、最小限度の要員ではない、船隊内の最近加わった船員全員を、本国に送還するという。

この発表は、CDC(=疾病対策予防センター)の規制が、条件付きクルーズを許容したのを受けて、サービス再開に備えて船の準備をするため、何千人もの船員を、Norwegianが乗船させて数か月が経過してから出てきたものだ。サービス再開は、今や、少なくとも5月に延期になっている。

「乗船している船員は、最新の本国送還手続きに関する全詳細を示した手紙を受け取った。」とCrew Centerは報じた。

Crew Centerのウェブサイトによると、本国送還は、2隻の指名された船で実施されるという。すなわち、Norwegian JoyとNorwegian Encoreだ。

Joyは、カリブ海に配船されている船から、必須ではない船員を集め、その後、フィリピンに送ることになる。一方、Encoreは、サウサンプトンからアジアに向かう旅行中に、船員を集めて行くことになる。

「この本国送還手続きは、昨年実施した、船員を適切な船に移送し、最終的にインド、インドネシア、フィリピンの故郷に航海したのと同様のものとなる。最終目的地への予想される到着は、2021年3月下旬か、4月上旬になる。」と? Crew Centerは書いた。

「これは、現時点において、船に客を乗せて航海に最初に出るという希望や夢が実現できないものとなることから、乗船している船員の全員にとって、長く悲しい旅となる。船に再び加わって客をもてなし、究極的には家族を養うための数えきれない犠牲、PCR検査や隔離を行ってきていた。」と付け加えていた。

Crew Centerによると、この決定は、Norwegianが簡単に出したものではなく、同社の計画にはなかったものだという。このクルーズ客船会社は、「as much as possible(=できる限り多くの)」新たな職が優先されることになる船員が、本国に送還されることになることを約束した。(Cruise Industry News: January 27, 2021)

フランス、イタリア、Chantiers de l’Atlantique / Fincantieri合併計画から撤退(フランス・イタリア)

フランスのMinister of Economy(=経済大臣)のBruno Le Maireとイタリアのカウンターパート(注、同格の人物)であるStefano Patuanelli、European Commission(=ヨーロッパ委員会)のExecutive Vice-PresidentであるMargrethe Vestager間での電話に引き続き、フランスとイタリアは、現在の経済事情は、Chantiers de l'AtlantiqueとFincantieriという造船所間で予定された合併の継続は許されないという事実に留意した。

しかし両国は、合同プレス・リリースの中で「the strength of their ties in terms of economic cooperation, particularly in the industrial sector(=とりわけ工業部門における経済協力の点での関係強化)」を再確認した。

フランス政府、Fincantieri、Naval Groupにより2018年2月2日に署名されたChantiers de l’Atlantique株式の売却合意は、5回の延長を経て、2021年1月31日に終了した。

両当事者は、この合意を再延長しないという決定を行った。もっとも、観光分野は現在、Covid-19危機による経済の不安定性という前例のない水準に直面しており、これにより、この作業を継続することができなくなっている。

この作業は、フランスとイタリアに支援されていたもので、3年以上も前に開始したが、決定はヨーロッパ委員会の承認に従うものとされていた。

ヨーロッパ委員会は2019年10月30日、この事業についての綿密な調査を開始し、競争の点で、この取引の効果についての懸念を表明していた。健康危機と造船市場の回復の見通しが立たないことから、ヨーロッパ委員会はこの手続きを完了していなかった。

両社が、危機出口戦略と新事業に集中することができるようにするため、フランスとイタリアは、ヨーロッパ委員会による決定がないことと、経済と健康の文脈から、結論を引き出したのだった。フランス政府は、Chantiers de l’Atlantiqueの大株主に留まっており、危機が継続する間、同社を支援することになる。

フランスとイタリアは、2017年の34th Franco-Italian Summit(=第34回フランス・イタリア首脳会談)の結論に従って、海事及び造船部門における協力の深化を完全に図っている。2020年5月18日、Chantiers de l’Atlantiqueで、フランス海軍のFLOTLOG計画向けの4隻の「BRF」という後方支援艦の1番艦の建造が始まったが、これは両国と両社の計画の継続を証明するものだ。

更に、NavirisというNaval GroupとFincantieriの合弁事業は、2020年1月以来、完全操業しており、フランスとイタリアの支援から利益を得ている。Navirisは、輸出に向けた調査を積極的に行っており、R&Tという合同事業を開始している。この合弁事業は、フランスとイタリア海軍向けの事業開発も行っており、European Patrol Corvette(注、「ヨーロッパ警備快走艦」の意)事業のような、より大規模な合意に向けた枠組みの中にある。

「より一般的に、フランスとイタリアは、それぞれの企業や両国間における経済及び産業協力の支援を継続する」と、このリリースでは付け加えていた。(Naval News: 28 Jan 2021)

Carnival Cruise Line、新マイアミ・ターミナル起工(米国)

Carnival Cruise LineとPortMiami(=マイアミ港)は今日、2022年にお目見えするLNG(=液化天然ガス)駆動のCarnival Celebrationの母港となる、Terminal Fの拡張工事の起工式を行った。

Miami-Dade Mayor(=マイアミ・デイド市長)のDaniella Levine CavaとCarnival President(=社長)のChristine Duffyは、郡委員や工事関係者らと共に、儀式用のシャベルを用いて、南フロリダで最大となる、同港でCarnival3番目のターミナルとなる、471,000平方フィートの施設の拡張工事の開始を正式に記した。(中略)

このターミナルの清潔かつ開放的な設計により、乗船手続きの間、客を移動させるための技術を最大限利用し、円滑な乗船体験を提供して、Carnivalの最新等級船を、桁外れに効率的かつ柔軟に収容できることになる、と声明文において同社は述べた。(Cruise Industry News: January 29, 2021)

Titanic:沈没時、遭難信号を送信した無線機の回収計画、打ち切り(米国)

コロナウイルスのパンデミック(注、国境を越えた大流行)で、Titanicの無線装置を回収して展示する計画は、この歴史的に有名な難破船を引き上げる権利を保有する会社が法廷に提出した文書によると、打ち切られたという。

RMS Titanic Incは、「国際的な旅行及び物流との関連での困難の増加と、探検チームに対する健康危険との関連」を引き合いに出した。またTitanicの分野での有名な専門家であるDave Gallo、PH Nargeolet、Bill Sauder、そしてWilliam Langeを解雇せざるを得なかった。

このアトランタに本拠を置く会社は、ウイルスの規制で、Titanicの工芸品の広範な収集物の展示を閉鎖した後、収益の柱を1年近く失っているとも語った。国内に散らばっている展示会の何がしかだけが、再開されている。しかし限られた入場者数となっている。

しかし同社は、財政的な安定性を維持している。同社は、この無線機の探検は最優先事項に留まっており、「合理的に実現可能な程、速やかに実施する」と述べた。

同社は、この無線機の展示は、乗客や船員を称える一方、同船の遺産を支えることに役立つと論じてきた。1912年にMarconi wireless telegraph machine(=マルコーニ無線電信機)として知られていたこの無線機は、救命艇の700人を救助した近隣の船舶に遭難信号を送信したのだった。

しかし、たとえパンデミックがなくても、この探検は保証されたものからは、程遠いものだった。事業が適法か否かを巡って、同社は合衆国政府と法廷闘争中なのだ。

合衆国政府の弁護士は、この作戦は、連邦法と英国との国際合意によって禁止されたものだと論じてきた。弁護士らは、この無線機を回収するためには、同社は政府の許可を求めなければならないと言っている。というのは、この沈没船は、死亡したざっと1,500人の記念碑として認識されているためだという。

この豪華遠洋定期船は、1912年、イングランドからニューヨークに向け旅行中、氷山に衝突して、沈没した。1985年、北大西洋の海面下、約2.4マイル(3.8キロメートル)で発見された。(The Guardian: Sat 30 Jan 2021 13.49 GMT)

サウジ・アラビア、50,000人以上の雇用を作り出すことを狙ってクルーズ会社開始(サウジ・アラビア)

ジッダ発。サウジ・アラビアは、観光業で50,000人以上の雇用を作り出すことを狙って、同国内にクルーズ分野を確立するため、会社を設立した。

Public Investment Fund(注、「公共投資資金」の意)(PIF)によって始められたSaudi Cruiseは、Vision 2030という改革策の目標に従って、当王国を国際クルーズ地図上で、観光目的地とされるための作業を行う。同社は、人々が国内の遺産や、環境を保全し天然資源を保護する方法として、文化を探索できる航路を開発する。

「就労率は、パンデミック(注、国境を越えた大流行)のために減少しています。」と、ジッダの27歳の広報従業員であるLayal Abdullah(注、女性)は、話した。「当王国は、就労率を引き上げる方向で作業する一方、新たな分野全体を力づける方向で作業しているところで、振興しているところです。」

Abdullahは、クルーズは、地元民や訪問者にも人気が出てくるものと期待できると話した。「あらゆるもののように、当王国は、Saudi Seasonsから、アル・ウラーやその他の場所で、観光業に投資を行ってきています。これは、多くの人々を惹きつけることを、私は絶対的に確信しています。」

他の者も、新しい産業や、休暇の新しい過ごし方の到来については楽観的だが、手が届かないクルーズ価格についての懸念がある。財政分析者のAhmad Al-Asmariは、Arab News紙に対し、この新事業は「very appealing(=非常に魅力的)」だが、一定の社会階級に応じることになるならば、失望させることになると語った。

彼は、Red Sea Spiritというレジャー・クルーズの価格を思い出し、これは、7,000サウジ・リアル(1,866ドル)から10,000サウジ・リアルだった。「もしそのようなものだったら、単にそれを行う余裕がないという事実のために、多くの地元民は、興味を示さないものと考えます。」と付け加えた。

このジッダに本拠を置く会社の開業は、PIF(注、「公共投資資金」の意)の2021年から2025年の戦略に従うもので、これは、非石油分野における当王国の可能性の鍵を開けることに焦点を合わせている。同資金とその子会社は、2025年末までに、国の国内総生産を、非石油収益を通じて、1.2兆サウジ・リアルにすることを狙っている。

UNESCO(=国際連合教育科学文化機関)遺産から、国内の山岳または海洋環境を紹介する地理的場所のような、歴史的・文化的遺産と同様、当王国の観光地の大半を作ることも狙っている。

Red Sea Spiritは、昨年8月に、ヤンブー、Ras Abyadh、NEOM(=ネオム、注、スマート・シティ計画)、マグナの観光地に向かう旅程で、サウジ・アラビア初のレクリエーション・クルーズを開始していた。(Arab News: January 30, 2021 00:57)