2021年4月

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2021年4月の海外旅客船情報

V.Ships Leisure、Azamaraの提携者に選出(英国・モナコ・米国)

V.Ships LeisureのCEO(=最高経営責任者)であるPer Bjornsenによると、Azamaraを進める上で、V.Ships Leisureが重要な役割を演じることになり、Azamara Onwardの船舶管理人に任命され、技術や船員の管理を行うことになるという。

Azamaraの新所有者である未公開株式投資会社のSycamore Partnersは、Azamara船隊を3隻から4隻に成長させることになるこの1999年建造船の管理をするため、V.Ships Leisureを選出した。V.Ships Leisureは、3月15日までPacific Princessだった本船を、Carnival Corporationから引き継ぐことになる。(中略)

加えてV.Ships Leisureは、初期段階から忠告、船舶検査、技術的精査により、Sycamoreを支援してきた。今後、Azamaraの他の3隻の船であるAzamara Journey、Azamara Quest、そしてAzamara Pursuitの技術管理を引き継ぐことになっている。(後略)(Cruise Industry News: April 01, 2021)

ギリシャ、2021年フェリー旅行健康手順を準備(ギリシャ)

ギリシャのShipping Minister(=海運大臣)のYiannis Plakiotakisは最近、今年の夏、フェリーを利用した安全な旅行のための特別指針と健康手順が、今後数週間内に発表される、と話した。

旅客と船員に適用される一連の安全基準は、National Public Health Organization(=国立公共衛生機関)(EODY)、the Health Ministry(=保険省)、そしてCovid-19専門家委員会と共同して作成されており、ワクチン活動に加え、昨年得られた経験に基づく。

同相は、昨年、乗船前に要求された健康状態のアンケートに言及し、今年はデジタル形式でも利用できることになるという。Plakiotakisは、船内と港における規則の遵守を確実にすることに、港湾当局が責任を負うことになると語った。

同相によると、フェリー旅行の健康手順は、4月中旬までに纏め、発表されるものと見られるという。(GTP: Posted On 01 Apr 2021)

ポート・カナベラル、CDCの指針に失望(米国)

世界で2番目に混雑しているクルーズ港であるポート・カナベラルは、金曜日のCDC(=疾病対策予防センター)の指針に反応した。

「1年間に亘り、我々はクルーズ提携者と緊密に作業し、ポート・カナベラルからクルーズを再開する道を切り開こうと、CDCとは直接に作業して参りました。」とPort Canaveral CEO(=最高経営責任者)のCaptain John Murrayは、金曜日の晩遅くに出した声明文の中で述べた。

「正に今日、CDCは、ワクチンの接種を受けたアメリカ人は、安全に国際的な旅行をすることが可能だろうと発表しました。我々は、クルーズ産業向けの指針が、合衆国内において旅客航海を再開する広範な過程において、最終的な開始日時、あるいは目標とする開始日時も示されずに、徐々に進める方法に過ぎないように見えることから、失望しております。」とMurrayは話した。

このフロリダ州の港は、クルーズ産業の再開論議の中心地であり、3月に業界幹部やFlorida Governor(=フロリダ州知事)であるRon DeSantisが、円卓議論を主催していた。(Cruise Industry News: April 02, 2021)

Staten Island Ferryから飛び降りて男性死亡(米国)

土曜日、53歳の男性がStaten Island Ferryから冷たいニューヨーク港の海に飛び込んで死亡した、と警察は話した。

NYPD Harbor(=ニューヨーク市警察港湾部)は、午後2時頃、マンハッタン島のWhitehall Ferry Terminal(=ホワイトホール・フェリー・ターミナル)近くで飛び込みがあったとの通報に対処し、警察官が海から男性を引き上げた。

「男性はフェリーから飛び降りたもので、埠頭から離れたところで引き上げました。」とNYPD(=ニューヨーク市警察)の報道官はThe Post紙に話した。男性は、Ferryboat Andrew J. Barberiから飛び降りた、と警察は話した。

この身元不詳の犠牲者は、Pier 11(=第11号埠頭)に運ばれ、New York-Presbyterian Hospital(=ニューヨーク長老教会病院)に移送されて、午後3時10分過ぎに死亡が宣言された。

新聞売り場の労働者は、第11号埠頭には「about 50 or so emergency people(=約50人かそこらの救急隊員)」がおり、男性の命を救うために、CPR(=心肺機能蘇生)を含む英雄的努力がなされたと話した。(New York Post: April 3, 2021 8:18pm)

ニュー・ハンプシャー州の会社、唯一の原子力駆動クルーズ船を廃船へ(米国)

数十年に亘って放射性物質の処理を行ってきたニュー・ハンプシャー州の会社は、史上建造された、滅多にない非軍事原子力船の一つの処分を行う5400万ド ルの契約を最近勝ち取った共同企業体の一部だ。

「Savannahは、とてもとても興味深い船です。クルーズ船なのです。原子力クルーズ船です。」とRadiation Safety and Control Services of Seabrookの 共同所有者であるJames “Jay” Tarziaは語った。「Eisenhower(大統領)の 「Atoms for Peace(=平和のための原子力)」事業の試験概念でした。なにがしかの貨物空間はありましたが、プール、休憩室、関連する全てのものがあるクルーズ船でした。10年間かそこら、原子力の平和利用を示すために世界中を旅したのです。」

Nuclear Ship(=原子力船)Savannah(=サバナ―)は、1959年に進水し、 1971年に退役した。そして以来、主として保管されてきた。1991年にNational Historic Landmark(=国定歴史建造物)に指定され、この指定において、本船は「sailed half a million miles around the world and was visited by 1.5 million people. This exposure, unprecedented for a nuclear facility, is credited with easing anxieties over nuclear energy.(=世界中を50万マイル旅し、150万人が訪れた。この核施設としては前例のない公開で、核エネルギーに対する懸念を緩和したことで高い評価を得た。)」とされていた。

Savannahの原子力発電所は、機関を動かすために蒸気を作り出す加圧水型原子炉であり、数十年後に撤去されたが、残留放射能が、原子炉格納区画内の配管やその他の設備に残留している。Radiation Safety and Control Servicesと Energy Solutions of Charlotte, N.C.から構成されるNuclear Ship Support Servicesと呼ばれる共同事業体が、撤去して、免許を得た埋め立て地か放射性廃棄場所で処分するのに必要なものを決定することになる。この契約は、4年間に延長されており、5年目にする選択権もあり、恐らくは物質が「a couple thousand pounds(=数千ポンド)」取り込まれることになる、とTarziaは語った。

目標は、Nuclear Regulatory Commission(=原子力規制委員会)による免許の必要がなくなるように、本船を十分に安全な状態にすることだ。その時点で解体するか、博物館にすることになる。

Radiation Safety and Control Servicesは、1989年にSeabrook Stationという原子力発電所の立ち上げで働いていた3人の技術者によって作られたものだ。

「我々は、放射性物質を使用する病院や工業施設のようなところの小規模な免許を支援する(処理には必要となる)会社を始めたのです。」とTarziaは話した。

長年に亘って、放射線を扱う多くの工業地域に拡大し、原子力潜水艦や原子力 発電所の閉鎖の支援のようなことを行ってきた。これには、カリフォルニア州やヨーロッパの他、Maine Yankee、Connecticut Yankee、そしてYankee Rowe といった発電所の閉鎖が含まれている。

同社は2019年までストラザムに本店があったが、シーブルックの新しい事務所に移転し、そこには約40人の従業員がいる。Tarziaは、約40人がシーブルックの 社屋で働いているが、同社では、世界中の作業所で約250人を雇用していると話した。

「これは良い契約で、独特のものです。我々はそれを勝ち取って大変に誇りに思っており、ニュー・ハンプシャー州でできることを大変に誇りに思っており ます。」とTarziaは話した。(Concord Monitor: 4/3/2021 4:00:15 PM)

バングラデシュでフェリー沈没、5人死亡、行方不明多数(バングラデシュ)

ダッカ発。約50人の乗客を乗せていたバングラデシュのフェリーが、貨物船と衝突し、日曜日、首都ダッカの南にあるShitalakhsyaa川で沈没し、少なくとも5人が死亡し、更に多数が行方不明になっている、と当局者は話した。

このフェリーはダッカから約20キロメートル離れたナラヤンガンジ地方から出発し、Munshiganjに向かっていた、と警察官のKabir Hossainは話した。「行方不明者に対する救助活動が行われているところです。」と話し、旅客の中には何とかして岸に泳ぎ着いた者もいると付け加えた。

この船は、COVID-19の事例急増に対処すべく、月曜日から1週間の全国規模のロックダウン(=封鎖)を政府が発表したのを受け、故郷に急いで帰る人々を満載していた。

バングラデシュは日曜日、1日では記録的な7,087人のコロナウイルスの感染を報告し、合計637,364人が感染し、9,266人が死亡している。

広範な内陸水路を有するが安全基準が緩い、低地のバングラデシュでは、フェリー事故で、毎年何百人も死亡している。(Arab News: April 05, 2021 05:09)

雪と強風で混乱、NorthLinkのフェリー、再び運休(英国)

気象警報が、4月6日火曜日まで発令され、雪と強風で道路が混乱している。

また、シェトランド島と本土間のNorthLinkの航海2本が、2日間に亘って運休している。The Met Office(=気象庁)の風雪・黄色気象警報は、今日(月曜日)の午後11時59分まで継続する。雪の黄色警報も、深夜から明日の午前10時まで発令される。

フェリー運航事業者のNorthLinkは、天気予報により、MV HjaltlandとMV Hrosseyの月曜の晩の航海を休止した。同社は、ラーウィックからアバディーンに向かう火曜日の航海は、天候調査中だと警告もしている。(The Shetland Times: April 5, 2021)

Norwegian Cruises、7月に合衆国発の旅行を許可するようCDCに求める(米国)

マイアミ発。Norwegian Cruise Lineは、旅行前、少なくとも2週間前にCOVID-19のワクチンを乗客と船員が接種することを要求した上で、7月4日に合衆国の港を出発する旅行の再開許可を求めている。

このマイアミの会社は、ここの予防措置は、航空会社、ホテル、食堂、そしてスポーツ行事を含む既に再開された旅行・娯楽産業において取られている段階を遥かに超えるものだ、と話した。

Norwegian Cruise Line Holdings Ltdは、収容力の60%で合衆国航海を始め、8月には80%に増やし、9月には100%にする計画を立てている。Norwegianは、Oceania CruisesやRegent Seven Seas Cruisesも経営している。

CEO(=最高経営責任者)のFrank Del Rioは、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)のdirector(=所長)、Dr Rochelle Walenskyに宛てた書簡において、この要求の詳細を述べた。CDC(=疾病対策予防センター)は、世界中で、数隻の船でアウトブレイク(=勃発)が起きたのを受け、2020年3月以来、no-sail order(=航海禁止命令)により、合衆国の港湾から出発するクルーズ船を阻止している。

金曜日、CDCは指針を更新し、コロナウイルスの検査を受けることや、その後隔離されることなく、完全にワクチンを接種した人々が、合衆国内で旅行することができるとしている。また合衆国の港でクルーズ船を許可する条件付き計画について、より技術的な詳細も発表しているが、クルーズ客船会社が航海再開できるのがいつかは、述べていなかった。

それでもWalenskyは、警告を強く迫り、感染者数が増加すれば「advocate against general travel overall(=一般的に旅行全般をしないよう推奨する)」ことになると話した。

CDCは月曜日、段階的方法に続いて「is committed to working with the cruise industry and seaport partners to resume cruising(=クルーズ再開のためにクルーズ産業や海港提携者らとの作業に専念する)」と話した。とりわけ、COVID-19の新たな変異種を巡る懸念があることから、「Cruising safely and responsibly during a global pandemic is difficult(=世界的なパンデミック期間中の、安全で責任の持ったクルーズは、困難である)」と同機関は付け加えた。(Japan Today: April 7, 2021, 05:55 am JST)

MV Columbus、2か月の間をおいてアランに到着した最初の豪華クルーズ船(インド)

Covid-19のパンデミックの第3波が懸念されて、ヨーロッパやその他の国々の夏の休暇計画が危機に晒される中、1年以上も休業していたクルーズ船が、グジャラート州のアラン船舶解体工場に再び向かっている。

今週、アランに到着した最新のものは、船齢32年のクルーズ定期船「MV Columbus(=コランバス、注、コロンブス)」であり、フランスのサン・ナゼールで建造され、乗客1,855人、船員700人を乗せることができたものだ。

「このクルーズ船は、アランの船舶解体業者であるNBM Iron and Steel Trading Pvt Ltdに買われました。本船はまだ乗り上げておらず、現在はアランの外にある停泊地にいます。」とGujarat Maritime Board(=ジャラート海事会議)(GMB)の上級係官は火曜日に話した。本船は最近、「MV Colus」と命名されていた。

これは、NBM Iron and Steel Trading Pvt Ltdに買われた2隻目の船。これまでにこの会社は「MV Ocean Dream(=オーシャン・ドリーム)を買っており、これは2020年11月から2021年1月までの3か月間にアランにやって来た6隻のクルーズ定期船の1隻だった。

4隻の豪華なクルーズ船が、1月に解体のためにアランにやって来たが、今年の2月と3月には1隻も来なかった。「その頃は屑鉄として売却されたクルーズ船が多くはなかったのです。クルーズ産業は、Covid-19のために未だに店開きしていませんが、クルーズ船の船主は、巨額の損失になることから、売却には躊躇しているのです。山積する諸経費や損失、あるいは銀行借入金の大変な圧力の下にあるところが、挙句の果てに屑鉄として船を売っているのです。維持できるところは、クルーズ産業が今年の後半に生き返ることを期待して、船を維持し続けているのですよ。」とNBM Iron and Steel Trading Pvt LtdのNazir Kaliwalaは話した。

旅の後半において、MV Columbusは、今や潰れてしまったCMV-Cruise Maritime Voyagesの旗艦であったのであり、連合王国(注、英国)のチルベリー・ロンドンの母港から運航していた。2020年に競売に付され、後にキプロスに本拠を置く海運会社であるSeajetsに競落され、そこが屑鉄として売却したのだった。

このクルーズ定期船は、1989年建造で、合計13層の甲板のうち、11層が旅客甲板であり、4つの食堂、8つの酒場、2つのプール、2つのジャグジー(注、泡風呂)、12基のエレベーターがあった。2017年に最後の改装が行なわれていた。(The Indian Express: April 7, 2021 5:12:21 am)

Carnival Cruise Line、新しいCDCの指針が出される中、合衆国から船を引き上げると脅迫(米国)

フロリダ州ポート・カナベラル発。世界最大のクルーズ会社であるCarnival Cruise Lineのpresident(=社長)は、同社が合衆国から船を移動させることになるとする警告の音量を上げている。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)のクルーズ産業の一時休業に対する見通しが立たないことから、クルーズ会社はどこか他のところで事業を行うことが死活問題となっていると話している。

Carnival Cruise Lineは、他のクルーズ会社よりはポート・カナベラルに本拠を置く船が多いが、少なくとも6月30日まで全てのクルーズを中止することは、大問題だ。

更に大問題なのは、CDCのクルーズ産業の一時休業のために、合衆国の港湾から出発する船舶を移動させると脅迫していることだ。このクルーズ客船会社の社長であるChristine Duffyは、WESH 2 Newsとのインタビューでも、同様に示唆していた。

「私は、Carnivalのクルーズ船を合衆国の外に移動させたくはないのですが、しかしいつかは、弊社事業の維持を可能にすることを確実にする必要が出てくるのです。」とDuffyは話した。他のクルーズ客船会社は、既にこれを行っている。

Carnivalは、その最新の船である乗客6,000乗りのMardi Gras(=マルディ・グラ)をスペインで維持している。ポート・カナベラルの最新ターミナルのある同港を本拠とする意向だった。

「このターミナルは、本船を収容するために特別に建築されたものです。お客様を弊社船に乗せて航海できるようになるまで、私はこの船をどこかに移動させたくはないのです。」とDuffyは話した。

Carnivalは、多くの労働者をレイ・オフ(注、解雇)しており、ここのサプライ・チェーン(=供給連鎖、すなわち提携企業)であるフロリダ州の倉庫やホテルも同じことをしていると話している。その間ずっと、大衆は航空機で空を飛ぶことができて、テーマ・パーク(注、遊園地)に行き、劇場に行くことも可能だった。

「私たちは、他の旅行、観光、娯楽分野と違った扱いを受けたくはないのです。そして今現在、我々は特別扱いされているのです。」とDuffyは話した。

Carnivalは、船を移動させる日時や移動の特別の計画を決めていないが、復帰や運航には時間がかかることから、夏のクルーズ・シーズンを失うことになり、そんなことをする余裕はないと話している。(WESH: 6:42 PM EDT Apr 7, 2021)

Viking、バミューダ、アイスランド、英国への新クルーズの他、乗客にワクチン接種、検査要求を発表(ノルウェー)

Vikingは、夏のクルーズでは全乗客に、ワクチンの接種を要求し、船上での義務的接種を求める最新のクルーズ客船会社となった。

このクルーズ客船会社は、6月にバミューダとアイスランドに向かう夏のクルーズを開始し、現在行っている乗船時の唾液PCR(=ポリメラーゼ連鎖反応)検査、旅行中の「frequent(=頻繁な)」検査の他、接種も、客に要求することになる。加えてVikingは、英国国民向けに5月に始める連合王国(注、英国)における「England's Scenic Shores(=イングランドの風光明媚な海岸)」クルーズの航海を追加する。(中略)

クルーズ客船会社数社は最近、乗船前にクルーズ客はワクチンを接種するものとするCenters for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)の勧告に従い、航海再開の安全な方法として、ワクチンに頼り始めている。

Norwegian Cruise Line、Crystal Cruises、そしてVirgin Voyagesを含む数社のクルーズ会社は、乗客と船員の全員に、ヨーロッパやカリブ海に向かう航海で、乗船前にワクチンを接種していることを要求することにしている。 (Travel+Leisure: April 07, 2021)

Titanicの船員の絵葉書、競売にかけられる(米国)

Titanicの船員によって書かれた珍しい絵葉書が、来週、競売台にかけられる。

この船の通信士のJack Phillipsが、Titanicが致命的な旅行に出かけるちょうど数週間前に、妹に葉書を書いていた。

オークション・ハウス(注、競売会社)は、PhillipsはTitanicの忘れられた英雄の1人だと話している、というのは、彼はTitanicの沈没中に、他船にSOS(=遭難信号)を送信し続けていたからだ。Phillipsは何とかして救命艇に乗り込んだが、寒さに晒されて死亡した。

オークション・ハウスでは、この絵葉書は15,000ドルで売れるものと見られていると話している。(KTNV: Posted at 1:08 PM, Apr 08, 2021 and last updated 5:32 AM, Apr 09, 2021)

クルーズ客船会社、火山噴火の恐れのあるセント・ビンセント島の避難支援のため船を送る(セント・ビンセント)

Royal Caribbean GroupとCarnival Cruise Lineは、La Soufriere(=スフリエール山)という火山の噴火がありそうなことから、何千人もの島民が避難するのを支援するため、東カリブ海のセント・ビンセント島に、空の遠洋定期船を送ることにした(注、スフリエール山は4月9日に噴火した)。

「ほとんど前触れもなく、爆発段階が始まった。」とUniversity of the West Indies Seismic Research Center(=西インド諸島大学地震研究センター)は、Associated Pressに宛てた声明文の中で述べた。

CarnivalsのLegendとParadiseという船が、Royal CaribbeanのSerenade of the SeasとCelebrity CruisesのCelebrity Reflection(RCとCelebrityは親会社が同じ)と共に、金曜日に同島に接岸する見込みで、同火山の危険区域で生活している、避難を余儀なくされている16,000人余の人々の輸送の支援を行う。

避難民を受け入れることになる島には、セント・ルシア、グレナダ、バルバドス、アンティグアが含まれている。(中略)

スフリエール山は、1979年に最後の爆発をしていた。東カリブ海に19ある活火山のうちの1つ。(THE POINTS GUY: April 9, 2021)

セント・ビンセント火山:クルーズ船での避難はCovidワクチン接種者のみ(セント・ビンセント及びグレナディーン諸島)

セント・ビンセント島の火山、La Soufriere(=スフリエール山)は、同島のprime minister(=首相)が、Covidのワクチンを接種した者だけがクルーズ船で避難することが可能だと述べてから、僅か数日後に、灰と高温ガスを爆発させた。

専門家らは、月曜日の噴火は、同火山の活動が先週から始まって以来、最大のもので、「destroying everything in its path(=行く手にあるあらゆるものを破壊しており)」、未だに避難していない住民に対し、深刻な脅威となっていると語った。約16,000人が、噴火が始まる前に避難したが、Associated Pressによると、留まっている者や、避難を拒否した者の人数は不明だという。

St Vincent prime minister(=セント・ビンセントの首相)Ralph Gonsalvesは土曜日、この地域の空のクルーズ船が、避難を支援するため、進路を変更しているが、受け入れられるには、人々は完全にワクチンを接種している必要があると述べた。

「chief medical officer(=医療長官)が、船に乗船させることができるよう、既にワクチンを接種した者を明らかにすることになっています。」とGonsalves氏は話した。首相は、船には避難民を世話するのに十分な人員がいないが、既にワクチンを接種しているのならば、近隣の諸島に移送することは可能だと話した。

最近、予防接種を受けた者だけが、他国に移送される前に、接種後「a day or two(=1日か2日)」待たなければならないことになる。「Covid-19の時期に、人々が皆さんを喜んで受け入れるとしたならば、人々は、皆さんができる限り最高水準の予防措置を取っていることを望むことになります。」とGonsalves氏は話した。

Celebrity Cruisesの広報担当者(注、女性)は、The Independent紙に対して、避難民に対しては、乗船にはPCR(=ポリメラーゼ連鎖反応)検査で陰性であることだけを要求することになると話した。「弊社船は、必要とされるか、されないかという言葉を待って、同島沿岸沖に留まっております。」と話した。避難を申し出た船の数社とも連絡を取っているが、発行時点までに、直ちに返答を得ることはできなかった。

人々の大半は、最初の噴火が起きる前に避難したが、最初の噴火後に、飛行機が運休し、島に取り残された136人の農場作業員の避難の支援をクルーズ船は申し出た。Associated Pressによると、土曜日にセント・ルシア島に到着したという。

「避難を聞き入れない人はいません。直ちに脱出する必要があります。」とUniversity of the West Indies’ Seismic Research Center(=西インド諸島大学地震研究センター)のdirector(=所長)であるErouscilla Josephは同通信社に語った。この火山は1979年に最後の噴火をしたが、Josephは、この最新の噴火は、約1,600人が死亡した1902年の出来事と同等のものだと語った。

Gonsalves氏はまだ避難していないが、同島の食料供給を議論するため、月曜日に政府当局者と面談する予定だった。3ダース(注、36人)までの人々が、Sandy Bay(注、「砂地の湾」の意)と呼ばれる同島の地域に留まっていると報告されている。「避難するには時間切れです。」と話した。「危険です。」

Deputy prime minister(=副首相)のMontgomery Danielは、NBC Radio(注、ラジオ局)に対し、被害は島の北東部で最悪になっており、ここの農場や農作物は全滅したと語った。「私が見たものは、本当に酷いものでした。」と日曜日、この地域の視察を終えて語った。(Independent: April 13, 2021)

ABB、リスボンの10隻の電動フェリー向けに駆動解決策供給へ(ポルトガル)

ABBは、スペインの造船業者であるAstilleros Gondanとの間で、ポルトガルのリスボンのテージョ川を横断する高速旅客フェリー向けに、電力解決策を供給する契約で合意した。

この10隻の新しいフェリーは、Transtejoが運航し、2022年から2024年にかけて、就航と共に、既存船隊を徐々に代替していくことになる。巡行速力は16ノットで、540人までの旅客を乗せることが可能で、リスボンから同川南岸のカシーリャス、セイシャル、そしてモンティージョを結ぶ3本の航路に就航する。

ポルトガルの2050 Carbon Neutrality Roadmap(=2050年カーボン・ニュートラル工程表)によると、運輸分野では2050年までに、2005年の水準との比較で、温室効果ガス(注、二酸化炭素)の98パーセント逓減を達成することを狙っている。ABBでは、既存のディーゼル駆動のフェリーを代替することで、年間6,500トンの二酸化炭素排出量を削減できると見積もっている。(後略)(CruiseandFerry.net: 12 April 2021)

活動家ら、有権者がジュノーに接近するクルーズ船の制限を検討することを望む(米国)

ジュノーの活動家は月曜日、クルーズ船がこの首都(注、ジュノー)に接近することを制限することを有権者に求めるよう、秋の地元投票案件に繋がり得る書類を提出した。

Karla Hartは、正式書類を提出した。彼女は、クルーズ船観光の発展による混雑と生活の質に対する影響を批判している。また、ジュノーが少数のクルーズ客船会社によって操られている経済力に頼り過ぎるようになることも懸念している。

「私は直接民主制の大の信者で、これは私たちにとっては、ジュノーにクルーズ船に乗船して、余りにも多くの人々が来ていると考えるかどうかを問う機会なのです。」とHartは話した。「更にジュノーの人々や、共同体の私たち自身、そして滞在している人々が、静かな晩を望んでいるかを問うものでもあります。更に共同体の私たち自身や、滞在する人々のための土曜日を望んでいるかどうかを問うものです。」

Hartは、the City and Borough of Juneau’s charter(=ジュノー市及び区の憲章)の3つの修正を提案している。

第1は、午後7時から午前7時まで、大型クルーズ船が町にやって来ることを禁止すること。

第2は、土曜日に大型クルーズ船がやって来ることを禁止すること。

第3は、2026年から、しかるべき大きさのクルーズ船を禁止すること。これは長年、ジュノーを訪問している、それ程例外的ではない何がしかの船の他、Ovation of the Seas(=オウベイション・オブ・ザ・シーズ、注、「海の大喝采」の意)のようなメガシップ(注、特大船)に影響を与えるものだ。

Hartは、同業界を止めようとしているのでない。ただ、より良い均衡を取って欲しいのだと話した。Hartの書類提出は、投票先導続きにおける第一歩。市の事務職員は、5月3日までに、この書類提出を認証するか拒否することになる。問題がなければ、この主催者らの次の大きなハードル(注、障害)は、30日以内に資格のある地元有権者の3,000人分近い署名を集めることになる。

「この共同体の誰もがクルーズ産業を愛していると考え、この発議に署名するため、これらにノーと投票し、そして私たちが休養できるようにするために投票する人々を励ますことになります。」とHartは話した。この憲章修正問題は、10月5日の次回定時市議会議員選挙において投票されることになる。

業界団体のCruise Lines International Association Alaskaは、電子メールで声明文を出した。Spokesperson(=広報担当者)のLanie Downsは、クルーズ船無しの2度目のシーズンの可能性は、ジュノーを棄損するものであり、Hartの発議は「would devastate Juneau even more(=ジュノーを更に荒廃させることになる)」更なる喪失に繋がる可能性があると話した。パンデミック前は、観光業は、ジュノー最大の民間部門の雇い主だった。

Downsは、同業界は、最高の経営慣行、遠慮のない話し合い、そして協力を通じて、共同体との関係改善を引き続き努めていると話した。(Alaska Public Media: April 13, 2021)

CDC、クルーズ船での旅行に可能な限り最高の警告水準を維持(米国)

CDCは、クルーズ客船会社に進路を提供することになるのかもしれないが、大衆に対しては、クルーズ旅行を避けるよう警告を更新してきている。

U.S. Centers for Disease Control(=合衆国疾病予防管理センター)(CDC)は、「COVID-19 and Cruise Ship Travel(=COVID-19とクルーズ船旅行)」というウェブページを更新し、今年の夏は、誰もクルーズに出かけないことを推奨している。

2020年11月、CDCは大衆に対し、「very high level of COVID-19(=COVID-19の水準が非常に高い)」ことから、いかなるクルーズ船にも乗船することを避けるよう警告した。この警告は変更されておらず、同機関は、とにかくそうするように、誰に対しても勧告している。(後略)(Royal Caribbean Blog: 14 Apr 2021)

Gozo Fast Ferry Ltd、バレッタとゴゾ間で高速フェリー便を提供する2社目に(マルタ)

Gozo Fast Ferry Ltdは、乗客300人を乗せることができる2隻の高速旅客船を使用して、6月からゴゾとバレッタの間で高速フェリー便を運航すると発表した。

同社は、Bianchi GroupとMerrill Investmentsの後援を受けているが、市場が自由化された後で、この便の提供を行う意図であるとTransport Malta(注、マルタ運輸省)に通告した。

同社は、船はゴゾ島のマールとバレッタのGrand Harbour(=グランド・ハーバー)の間を、45分もかからず運航することになると話した。Malta Public Transportとの提携は、Tallinja(=タリンヤ)カード(注、ICバス・カード)を保有する者を含む利用者が「seamless and interoperable(=円滑で相互利用可能な)」旅行をすることを確実にするものだという。

旅客は、非接触型銀行カード、携帯電話、そしてスマート・ウォッチを利用することで、素早く乗船して下船することも可能となる。予定と料金の詳細は、そのうち発表される。

これは、両島間で高速フェリーを提供する2社目となる。マルタとシチリア島の間で双胴船を運航しているVirtu Ferriesは、3月にマルタとゴゾ島間で高速フェリー便を運航する免許の申請を行った。ここは最近、将来、投資することを視野に入れて、既存船の1隻を使用して、6月1日から運航を開始すると発表していた。(Malta Today: 14 April 2021, 9:29am)

クルーズ客船株は買いか?プロは自信なし(米国)

クルーズ客船株は2021年、大手客船会社が今年再び開放水域に出ることになるという期待の下に、高値で航海してきた。そしてU.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)(CDC)が、旅客船運航事業者に対する待望の再開指針を出した後、今月これまでに急騰した。ところがごく最近になって、クルーズ株の航海から、なにがしかの風が消えてしまった。

CDCの指針には、クルーズ事業者の再開日時の特定はなかった。負債水準の上昇が、株主価値に対する否定的な影響を与え得ることに対する懸念が、もう一つの障害となっている。

更に、クルーズ客船会社株は最近、U.S. Food and Drug Administration(=合衆国食品医療品局)(FDA) とCDCが、6人の女性が接種後2週間以内に血栓を発症させたため、Johnson & Johnson (JNJ) の単回投与のCOVID-19ワクチンの使用中止を示唆したことから、これは、免疫付与の足取りに潜在的な抑制がかかることから、別の打撃を受けている。

この懸念は、短期間のものとなり得るもので、合衆国では700万人近くがJNJの接種を受けているものと考えられる。そして、この2つの連邦機関から出された共同声明において、「recommending a pause in the use of this vaccine out of an abundance of caution(=十分な注意を図るため、このワクチンの使用を中止することを推奨する)」と述べ、「adverse events appear to be extremely rare(=有害事象はごく稀なものと見られる)」と付け加えていた。

New York Stock Exchange(=ニューヨーク証券取引所)のsenior market strategist(=上級市場戦略家)のMichael Reinkingは、「The White House has said that there will not be a 'significant impact' on vaccinations overall(=ホワイト・ハウス(注、米国政府)は、(この勧告による)予防接種全般に対する「深刻な影響」はないだろうと話した)」と付け加えた。

これらの回復株に対する評価は、今年、より上がるものと見られることから、上がるのかもしれない。クルーズ客船会社の最近の引き戻しは、波立った海に乗り出すことを考えている者にとっては、潜在的な入口となり得るものだ。

だから、飛び乗る時なのか?3社のクルーズ客船会社のどれかを見極めるために、我々が研究したものを読んでみて欲しい。分析者は、夏の再開の可能性が進展するのを好むものだ。(Kiplinger: April 15, 2021)

クルーズ船、禁止にも拘らずベニスに戻る(イタリア・スイス)

今年の夏、物事が元に戻り始め、最初のクルーズ船の1隻が海に出ることとなった。

6月5日出発の豪華なMSC Orchestraは、アドリア海と地中海を巡る1週間旅行を行い、イタリア、クロアチア、そしてギリシャに寄港する。そしてこの旅行の始まりと終わりは、世界で最も古典的なクルーズ体験の1つを伴うものだ。すなわち、イタリアのベニス(注、ベネチア)の象徴的な中心地を横切るもので、St Mark's Square(=サン・マルコ広場)を通過して、Giudecca Canal(=ジュデッカ運河)を遡る。

これは、ほんの15日前に、イタリア政府がクルーズ船はベニス・ラグーン(=潟)から追放されるべきだとする決定を行ったニュースを聞いていた人にとっては、驚きかもしれない。この洋上都市にのしかかる巨大な船の場所(注、サン・マルコ広場)は、政府が計画を継続するのならば、過去のものとなることになっている。しかし潟の外側の進行の計画を見直すための入札手続きの準備ができるにつれ、マルゲラに接岸するという仮の解決策は、イタリア本土ではあるものの、潟の内部であり、まだ準備が整っていない。このことは、今年の夏に出発する船は、いつもと同じように、この都市の中に接岸することになることを意味する。

「弊社では、弊社お客様がベニス訪問に復帰して、観光業に大変依拠している、そしてパンデミックの始まり以来、過去長期間にわたり、大変な被害を被った地元経済に対する貢献を再開することを心待ちにしております。」とMSCの広報担当者は、CNN Travelに語った。

同社はベニスを、今年の夏、2隻の船の母港として利用する。2019年に毎週5隻を運航していたことからは程遠いが、最も執拗にクルーズを批判している者の予想を超える2隻となる。MSC Orchestraは、6月20日からMSC Magnificaに加わり、ベニスで乗船して、バリ、アテネ、ミコノス、そしてクロアチアのスプリトに向かう。

地元と州の当局者は、このニュースを歓迎しており、追って通知があるまで、これらの船は、今までしていたように、この都市の港に接岸することになることを確認した。ベネト州のPresident(=知事)Luca Zaiaは、「great sign of a new start(=新たな始まりの偉大な兆し)」だとして、歓迎した。(後略)(CNN: Updated 16th April 2021)

Lake Champlainフェリー航路、今シーズン閉鎖(米国)

バーモント州バーリントン発。Lake Champlain(=シャンプレーン湖)フェリーのバーモント州とニューヨーク州間の最長航路は、今シーズン、再び運休となる。

これは、バーリントンからポート・ケント(=ケント港)に向かう横断航路。首脳らは、この地域に観光客が戻って来ることを待っていると話している。シャーロットからエセックスへの横断と、グランド・アイル(=グランド島)からカンバーランド・ヘッド(=カンバーランド崎)への横断は、未定のままで、運航中。(WCAX: Apr. 18, 2021 at 10:07 AM UTC)

新しい威海―大連フェリーで爆発と火災、動画(中国)

フェリーのZHONG HUA FU QIANGが、威海(=ウェイハイ)港で、4月19日の夕方、大連(=ターリェン)港に向けて出港しようとしていた際、火災に引き続き、爆発した。乗客全員は避難し、貨物甲板を密閉し、二酸化炭素で充填されたが、4月20日午後現在、火災はまだ激しく、黒煙が同船から渦巻いている。このフェリーは、威海―中国の大連、黄海線に就航している。2020年に建造され、昨年9月に就航した。

旅客ro-ro貨物船 ZHONG HUA FU QIANG、IMO番号 9899404、GT 37883、2020年建造、船籍国 中国、運航事業者 WEIHAI HAIDA PASSENGER。(Maritime Bulletin: April 20, 2021 3:13 pm)

なぜ、Royal Caribbean、Carnival、そしてNorwegian Cruise Lineの株が今日、急落したのか(米国)

何があったんだ

Royal Caribbean (NYSE:RCL)からの朗報、Carnival (NYSE:CCL) (NYSE:CUK)にとって最適な価格対象引上げ、そしてNorwegian Cruise Line Holdings (NYSE:NCLH)の積極的な広報活動にも拘わらず、クルーズ客船株は、火曜日に急落した。

今日の取引終了時、Royal Caribbeanの株は3.2%の下落、CarnivalとNorwegianの株は、いずれも4.4%の下落だった。

だからどうした

Norwegianは、Global Volunteer Month(注、「世界奉仕活動家月間」の意)に敬意を表し、合衆国の陸上班構成員に、非営利共同体事業を選択して奉仕作業を行うための休暇を取得する選択権を与えたと発表した。(クルーズ産業の全ては、基本的には辺獄(注、洗礼を受けない人で地獄に行かない人が留まるところ、リンボー)で立ち往生している(注、中途半端な状況になっている)ことから、これはNorwegianにとっては巨大な犠牲ではない)。

Carnivalのニュースは、より楽観的なもので、TheFly.comが、オーストラリアの投資銀行であるMacquarieが、Carnival株32ドルに対し、1ドルの目標価格上昇を付与したと報じている。2021年のクルーズ回復とは違い、これは益々遠くに離れたものだ。Macquarieは、2022年の堅調なクルーズ市場の気配を見ている。落ち目な状況において、合衆国発のカリブ海クルーズは、8月か9月まで始まらないのかもしれない。クルーズ客船会社が、未だに7月4日の再開を望んでいるという文脈において、これは実に悪い知らせのように聞こえるものであり、クルーズ株が同業界の他の朗報に対し、積極的に反応しない1つの理由かもしれない。

さて、どうする

全員にとって最も積極的な進展となるものは、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)との「constructive dialogue(=建設的な対話)」が進行中であることを引き合いに出して、CruiseIndustryNews.comが、Royal Caribbean CEO(=最高経営責任者)のRichard Fainが昨日、CDCが直ぐに合衆国の港湾から出発する航海の再開をクルーズ産業に対して許可することになると楽観視していると話しているのを引用していることだ。

CDCは未だに、いつクルーズが再開するのかはっきりと最終的な発言をしていないが、Fainは、同機関は自分に対し、7月中旬までになるかもしれないと話したと繰り返し話しており、更に、科学がそうした決定を支持することになると主張している。

そして、たとえ7月4日という日付が全く正確なものでなかったとしても、クルーズ客船会社は、遅かれ早かれクルーズの再開を許可することにCDCが躊躇し続けていることを示唆しつつも、より早く最終決定がなされたならば、クルーズ株にとっては、より良いものとなることを望んでいるのだ。(後略)(The Motley Fool: Apr 20, 2021 at 6:00PM)

MSC、自船をサウジ・アラビアに転配することになるCruise Saudiとの画期的合意に署名(サウジアラビア・スイス)

サウジ・アラビアのクルーズ産業の開発を模索している事業体である、100パーセントPublic Investment Fundが保有するCruise Saudiと、MSC Cruisesは、来る2021年から2022年の冬季シーズンに、紅海クルーズを開始することを発表した。

Cruise SaudiのManaging Director(=代表取締役)のFawaz Farooquiと、MSC CruisesのExecutive Chairman(=会長)のPierfrancesco Vagoは、サウジの首都リヤドにおいて、新たな提携の開始を記すことになる画期的な包括協定に署名した。

この合意条件の下で、MSC Magnificは、UNESCO World Heritage(=ユネスコ(=国際連合教育科学文化機関)世界遺産)に指定されている歴史的中心地である中東第2の港であり、サウジ・アラビアの最大の都市の1つで、商業の中心地であるジッダを母港とすることになる。

2021年11月から2022年3月までの7日間紅海クルーズを運航する同船は、この地域の港や目的地から選ばれたところと、ユネスコ世界遺産のアルラへの玄関口であるワジュフ港に週1回寄港することを含む3つのサウジの港を訪問することになる。

同王国が、ジッダで12月5日に初開催のFormula 1 Saudi Arabian Grand Prix 2021(=フォーミュラ 1、2021年サウジ・アラビアン・グラン・プリ)を主催する準備をしていることから、Magnificaの客は、Magnificaに乗船していく旅行中に、この世界的なスポーツ行事を追いかける機会がある。

Magnificaの紅海航海に加え、MSC Cruisesの旗艦、Virtuosaは、もう1つのユネスコ世界遺産であるアルアーサ・オアシスを訪問することになるダンマン港への寄港で強化されるアラビア湾(注、ペルシャ湾)での2021年冬の番組を見ることになる。

Virtuosaは、2021年12月から2022年3月まで、この新たな胸躍る目的地に毎週、寄港することなる。(後略)(Cruise Industry News: April 21, 2021)

共和党議員、クルーズ船に対する航海禁止命令を解除するようCDCに求める(米国)

ワシントンD.C.発。Congress(=米議会)のフロリダの議員の何がしかが、CDC(=疾病対策予防センター)に対し、クルーズ船に対する航海禁止命令を解除するよう求めている。

フロリダ州は、この禁止を解除するよう裁判所に求める訴訟を提起しており、水曜日には、アラスカ州がこの訴訟に参加した。フロリダ州の共和党員は、この禁止が、クルーズ客船会社が他国から旅行に出かけることにすることを意味しているのかどうかを論じている。

「皮肉なことに、クルーズ産業は恐らく、今現在、世界で最も安全なところでしょう。」とRep.(=下院議員)Neal Dunn, FL-02(=フロリダ州2区選出)は話した。「船員の誰もがワクチンを接種しており、更に乗客にワクチンの接種を要求しており、ワクチンを打ちたくないのならば、クルーズ船には乗船できないのです。」

フロリダ州のSen.(=上院議員)のRick ScottとMarco Rubioは、CDCの航海禁止命令を取り消す法案を提出した。The Careful Resumption Under Improved Safety Enhancements (CRUISE) Act(「改善安全増強下における入念(クルーズ)再開法」の意)は、2021年7月4日までに安全内航運航を再開するため、クルーズ客船会社に対するCOVID-19軽減指針を提供することを、CDCに要求してもいる。Scottは、他の産業が再開を許可されるのならば、クルーズ産業もそうすべきだと論じている。

「飛行機に搭乗することができ、ホテルの部屋に入ることができ、遊園地に行くことができますが、クルーズ船には乗船できないのです。」とScottは話した。「そしてCDCは、彼らが復職できるよう、クルーズ産業なしでは働くことはないという決定をしたのです。国内には幾千もの雇用はありますが、他の州よりもフロリダ州には、もっと雇用があるのです。」(WCJB: Published: Apr. 23, 2021 at 1:01 PM UTC)

イグメニツァ港に7社入札(ギリシャ)

Hellenic Republic Asset Development Fund(=ギリシャ共和国資産開発基金)(TAIPED)のThe board of directors(=取締役会)は木曜日、西ギリシャのIgoumenitsa Port Authority(=イグメニツァ港湾局)(OLHG)の少なくとも67%という大半の持ち分を買収することに向けた入札手続きのPhase B(契約提供段階)に参加する資格基準に適合する7当事者の最終選考を発表した。

最終選考に残った入札者は、アルファベット順に、Aegean Oil、Attica Holdings、the consortium of Archirodon Group NV with the ANEK & Trident Hellas Group、the Grimaldi Euromed-Minoan Lines consortium、Portek International Private Ltd、Quintana Infrastructure & Development、そしてThessaloniki Port Authority。

秘密保持契約に署名してから、この予備予選投資入札者らは、Phase Bの書類を受け取り、同資産に関連する資料と情報がアップロードされている仮想資料室にアクセスすることが許されることになる。

OLHGは、国との利権協定に基づき、イグメニツァ港の陸上側にある建物・土地・施設、サギアダの漁船待避所、プラタリアの漁船待避所、シヴォタのプレジャー・ボート待避所を独占的に使用し、運営する権利が認められている。(ekathimerini.com: 23.04.2021 23:30)

6本のフェリー航路、ブリティッシュ・コロンビア州の新旅行規制を支援し、不要不急の旅行拒否(カナダ)

BC Ferriesのターミナルは、COVID-19の感染拡大制限に役立てるための検問所となる。

州政府は、4月23日金曜日に不要不急の旅行に関する新たな制限を導入し、これらの対策を支援するため、BC Ferriesは、バンクーバー島と本土間を旅行する正当な理由がない顧客の旅行を拒否することになった。

顧客は、次の6本のフェリー航路で旅行する理由を問われることになる。すなわち、ディパーチャー・ベイ―ホースシュー・ベイ航路、デューク・ポイント―ツワッセン航路、スワーツ・ベイ―ツワッセン航路、ツワッセン―サザン・ガルフ諸島航路、コモックス―パウエル・リバー航路、そしてポート・ハーディ―プリンス・ルパート航路だ。

地域地帯を横断しない他の航路のフェリー旅行者であっても、不要不急の旅行は避けるべきだということを留意するよう、このフェリー法人は発表で述べた。(中略)

COVID-19期間中の必須のフェリー旅行についての予定と情報は、ウェブサイトへ(リンク先省略)。(Saanich News: Apr. 23, 2021 11:45 a.m.)

新株申込金でDream Cruisesは3億700万ドル流動性強化(中国)

Dartingは5900万ドルを現金で支払い、Ocean Worldの方は2億4800万ドル近いもので、Dreamが負う企業間融資の量、あるいは割合を相殺することとなり、完全に満足するものとなった。

Genting Dreamは7月に航海することを望んでいる

これは、Dream Cruisesに対する追加流動資産を供給するものとなり、来るべき金融債務に適合するものであり、7月にGenting Dreamが再開する目標の準備となる。これにより、Dream船隊の全てが運航することとなる。Explorer DreamとWorld Dreamは昨年以来、航海している。

これにより、Dream CruisesにおけるOcean Worldの持ち分は67.42%から69.97%となり、一方Dartingの持ち分は、以前の32.58%から30.03%になった。

Dartingは、TPG Capital AsiaとGrowth Fundsにより支配されており、更にカナダの最大の唯一の専門年金制度のOTPPにより間接的に支配され、ここは昨年始めにDream Cruisesの持ち分を取得した。

負債と損失

2020年12月31日現在、Dream Cruises の未監査連結純負債価値は、おおよそ3億20万ドル。2020年の未監査税引前・後純損失は、4億5300万ドルだった。2019年においては、この商標の監査済純利益は、税引前は2460万ドルで、税引後は2314万ドルだった。

今月、Genting Hong Kongは、未監査の2020年純損失は17億米ドルであると報告し、再建の取り組みが進行中であるとしていた。12月31日現在の負債は、資産を32億6000万ドル超過していた。(Seatrade Cruise News: Apr 23, 2021)

Lynchburg Ferry、ヒューストン水路横断運航再開(米国)

テキサス州ベイタウン発。Lynchburg Ferryは、月曜日にHouston Ship Channel(=ヒューストン水路)を横断する運航を再開する予定だ。

このフェリーは、昨年の2月以来、傾斜路を移転する刷新のため、運休していた。Harris County Toll Road Authority(=ハリス郡有料道路局)は、無料運航を行っており、当局者がこの傾斜路の刷新を支援することで、天候による将来の運休回数を減らすことになる。

風、潮流、そして交通次第で、Independence Parkwayの水域を横断する旅行は、5分から10分でどこにも行くことが可能だ。

月曜日に運航再開するや、フェリーは月曜日から金曜日までは、午前8時から午後4時30分まで、土曜日と日曜日は、午前11時から午後6時30分まで走ることになる。2隻のフェリーは、月曜日から金曜日まで、午後3時30分から午後6時30分まで運航する。(KTRK: Monday, April 26, 2021 12:55PM)

Zhao Shang Yi Dunに改名したViking Sun、正式に中国船籍に(中国・ノルウェー)

Shenzhen Maritime Safety Administration(=深セン海事局)は、以前Viking Sunとして知られていたZhao Shang Yi Dunに対し国籍証明書を発行し、最初の中国船籍の豪華クルーズ船とした。

本船は、深セン(=シェンチェン)の前海(=チンハイ)港に登録された。初期運航に向け、Zhao Shang Yi Dunは、国内都市・島嶼旅程に配船されることになる。

近い将来、拡大旅程へ

旅程は、世界クルーズ市場の再開時には、どこにも行かないクルーズの他、香港、東南アジア、その他の国際的な目的地に拡大されることになっている。Zhao Shang Yi Dunは、China Merchants ShekouとViking Cruisesとの合弁事業の第1船。先月、深センに到着した。(Seatrade Cruise News: Apr 27, 2021)

CMB Financial LeasingがViking Sunの資金供給(中国)

King & Wood Mallesons (KWM)が、China Merchants Shekou Industrial Zone? Holdings Co., Ltd. (China Merchants Shekou)によって間接的に支配されている子会社、China Merchants Viking Cruises LimitedによるViking Sunの買収に関連する融資に関し、CMB Financial Leasing Co., Ltd.に助言した。Viking Sunは、Viking Cruisesの完全子会社に対し、CMB Financial Leasingの子会社により傭船されていた。

取引額は約4億米ドルで、その90%は、リース(注、金銭消費貸借)の方法で資金を調達している。

CMB Financial Leasingは、航空、海運、エネルギー、社会基盤、装置製造、環境、健康及び文化志向観光、公共交通、知的相互連結、物流などの産業に対して金融解決策を提供しているPRC(=中華人民共和国)のState Council(=国務院)に指定された最初の銀行・金融貸付会社の1社。

Viking Sunは、中華人民共和国船籍の最初の豪華クルーズ船で、Viking CruisesとChina Merchants Shekouの合弁会社により運航される。

中華人民共和国とイングランドの法律面の点で、CMB Financial Leasingを代理するKWMのチームは、先輩のXing Yuと、同僚のChristine SkrbicやYueyang Liの支援を受けた、Katherine Ke(写真)とNing Wangから構成されている。(Global Legal Chronicle: April 27, 2021)

新フェリー、2014年のSewol惨事で運休していた海路で運航のため進水(韓国)

ソウル発。様々な安全設備を備えた27,000トンのフェリーが、高校生を満載した船が2014年に沈没してから運休していた海路での運航のために進水した。この「Beyond Trust」と命名されたフェリーは、軽量化と低重心設計により、復原力を最大化している。

南東部の蔚山(=ウルサン)港にあるHyundai Mipo Dockyardで建造された、この新しいRo-Paxフェリー(注、RORO方式の貨客フェリー、カー・フェリー)は、船主のHydex Storageに引き渡されることになっており、9月に西部の都市である仁川(=インチョン)と、南部の行楽地である済州(=チェジュ)島の間の航路に就航する。長さは70メートル(注、170メートルの誤りか)、幅は26メートル、高さは28メートルある。Ro-Paxフェリーは、最大限の効率性と、車両、貨物、旅客のつなぎ目のない移動を提供する。

この新フェリーは、自動火災報知機やスプリンクラー、海難避難システムの他、浸水や火災のような緊急事態に備えた衛星航海装置などの様々な安全設備を特色としている。2基の強力な機関によって駆動し、窒素酸化物の排出を逓減することが可能となっている。

乗客850人、乗用車487台、コンテナ65個を積載するBeyond Trustは、最高速力時速23.2ノット(43キロメートル)で運航することができる。2014年に沈没した際に、325人の高校生を含む476人を乗せ、合計295体の遺体を収容したSewolとは違い、様々な快適設備を備えている。

この惨事は、規制当局者によって検査されずにいた同船の違法な再設計と過積載のためだとされた。政府当局者と沿岸警備隊当局者は、素早く手順を踏まなかったことから批判された。これは、秋には、重要な救助活動の監督義務を懈怠したことの避難を避けるために国の記録を改ざんして告発されたex-president(=前大統領)のPark Geun-hye(=朴槿恵)の投獄で、一定の役割を果たすこととなった。

実業家や政治家の間の根深い共謀関係をあぶり出した汚職事件の刑事被告人として、Park(=朴)は禁固24年の判決を受けている。(Aju Business Daily: April 27, 2021, 17:58)

Norwegian Cruise Line、合衆国の規制継続により、カリブ海、ヨーロッパに焦点を移す(米国)

Norwegian Cruise Lineは水曜日、夏の航海は合衆国外で再開する計画だと発表した。

同社は、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)により合衆国発の航海が制限されていることから、今年の夏は、カリブ海やヨーロッパの一部での航海に焦点を置くつもりだ。同機関は、クルーズ客船会社が運航を再開することが可能となる日時をまだ公表していない。ここは調査で、Covid-19がクルーズ船では容易く広がることが判明していると話している。

Norwegianは、3社ある大手クルーズ客船会社の中では最少だが、4月初旬に、7月4日から合衆国の港から出発する航海を再開する計画を提案していたが、未だに承認を待っているところだ。

同社は、ここのOceania Cruisesをスカンジナビアや西ヨーロッパに運航させて8月に航海を再開し、引き続いて9月には、ここのRegent Seven Seas Cruisesを連合王国(注、英国)から出発させるつもりだ。

9月に地中海に向かう旅行の導入を開始する。この商標は以前、7月と8月にカリブ海とヨーロッパに向かう航海の計画を発表していた。地中海に向かう船を追加し、他の航海を中止している。

「弊社では、合衆国の港発のクルーズ再開に向けた計画をする一方、7月4日に再開するという弊社の提案に関して、CDC(=疾病対策予防センター)との更なる議論を待っているところです。」とNorwegianのpresident and chief executive officer(=社長兼最高経営責任者)であるFrank Del Rioは、プレス・リリースの中で語った。

今月これまでに、Florida Gov.(=フロリダ州知事)のRon DeSantisは、直ちにクルーズ船の合衆国からの航海再開を許可するよう求め、同州はCDCに対して訴訟を提起すると発表した。

同社株式は、1%も下落せずに引けた。(CNBC: Published Wed, Apr 28 20211:06 PM EDT)

CDC、クルーズ客船会社に宛てた書簡で明確に(米国)

CDC(=疾病対策予防センター)は、クルーズ客船会社に宛てた書簡の説明を、今日の午後、Cruise Industry Newsに発表し、7月中旬までの旅客航海の工程を調べていると述べた。

CDCの広報官のCaitlin Shockeyによると、過去1か月間に、CDCの最高幹部が週2回、Framework for Conditional Sailing Order(=条件付航海命令の枠組)(CSO)を議論するため、クルーズ客船会社の代表者と面談したという。 これらの面談において、参加者は質問し、安全性を棄損することなく航海に復帰する最速の方法を議論したと話した。本日、同業界の反響に応え、CDCは既存のCSO(=条件付航海命令)の枠組を使った5つの鍵となる説明を発表した。

ワクチン接種:98パーセントの船員と95パーセントの船員が完全にワクチン接種をしていることを船が保証できた場合、今や船は、模擬航海を回避することが可能で、乗客を乗せて開放水域で航海するため、直接、移動が可能となる。

60日間待期期間:CDCは、予期された60日間の待期期間を短縮して、5日間以内の模擬航海の申請を再調査し、回答することになると発表した。このことで、より早く、開放水域にクルーズ船が近づけることになる。

検査:CDCは、完全にワクチンを接種した人に対するCDCの指針と密接に協調して、乗客や船員の検査及び隔離の必要条件を更新することになる。完全にワクチンを接種した個人は、もはやNAAT検査を実施する必要がなく、乗船時の単純ウイルス(NAA、すなわち抗体)検査でよい。この検査変更は、CSO(=条件付航海命令)のPhase 4(=第4段階)における制限営業航海に対するものだ。

港湾合意:CDCは、クルーズ船運航事業者が(単独港湾合意に反して)関連港湾と地元保健当局が当該合意に署名している限り、複数港湾合意を締結しても良いことを明確にした。そのような複数港湾合意は、もしある1つの港が医療や収容力に制限を課し、近隣の港がそうした収容力を供給できる場合には、とりわけ適切なものとなるかもしれない。

隔離施設:CDCは、換気システムと、自動車で行ける距離内にある自宅で地元乗客が隔離することのできる能力についての指針を明らかにした。

CDCは盛夏まで、CSOの必要条件に従って、合衆国内での旅客運航再開に献身し続けると述べた。これは、多くの大手クルーズ客船会社や旅行者によって発表される目標と協調するものだ。CDCは、同業界と取り組み続けることを心待ちにしており、出来るだけ早く、7月中旬までの旅客航海の工程を維持するため、クルーズ客船会社がPhase 2A港湾同意に従うよう促す、と述べた。(Cruise Industry News: April 29, 2021)

日本の豪華クルーズ、COVID-19症例を受け中止(日本)

日本のNippon Yusen(=日本郵船)(9101.T)の子会社、NYK Cruises Co(=郵船クルーズ)は金曜日、その豪華クルーズ船「Asuka II(=飛鳥II)」が、乗客1人がコロナウイルスの検査で陽性だったことから、帰港中だと話した。

この船の295人の乗客と425人の船員は、土曜日の午後辺りに、東京の真南にある横浜に到達する、と郵船クルーズの広報担当者(注、女性)は話した。このクルーズ前に、乗客全員は検査で陰性だったが、同社は木曜日に乗船受付でもう一度検査を実施したと話した。

感染した乗客の容体は安定しており、隔離された船室で回復している、とNYK(=郵船クルーズ)は声明文において述べ、濃厚接触者は1人に過ぎなかったと付け加えた。同船は、青森県と北海道に寄港する予定で、5月5日に港に戻ることになっていた。

昨年2月に、約3,700人の乗客がCarnival Corp (CCL.N)のクルーズ定期船であるDiamond Princessで、1か月近く、日本沖で隔離された。700人以上の乗客が検査で陽性となり、14人が死亡した。(Reuters: April 30, 20219:10 PM JST)