2022年4月

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2022年4月の海外旅客船情報

P&O Ferries:刑事・民事調査が従業員786人を解雇したフェリー会社で始まった(英国)

政府の事業不正監視機関が、P&O Ferriesに対する刑事及び民事調査を開始し、この四面楚歌の会社に圧力を加えている。

この動きは、P&O Ferriesが800人近い労働者を解雇して、低賃金船員と交替し、違法であるとする政府の決定から、2週間経って起きたものだ。

Business Secretary(=事業大臣)のKwasi Kwartengは、金曜日午後に、Insolvency Service(注、倒産局の意)が「the circumstances surrounding the recent redundancies made by P&O Ferries(=P&O Ferriesにより最近行われた余剰人員の解雇を巡る状況)」に対する正式調査を開始する決定を行ったことを確認した。

Sky Newsでは、このInsolvency Serviceの調査は、労働者と労働組合に意見を聞くことができず、決定がなされるに先立ってSecretary of State(=国務大臣)に通知しなかったことに基づくものであると理解している。またP&Oのdirectors(=取締役)の行動についての懸念も調査することになる。(後略)(Sky News: Friday 1 April 2022 17:54, UK)

Holland AmericaのVolendam、ロッテルダムでウクライナの難民を収容へ(オランダ・米国・ウクライナ)

Holland AmericaのVolendamが、オランダとロッテルダム市政府の当局者による合意の一環として、ウクライナの難民を収容するために使用されることになった。

この船は、約1,500人のウクライナ人のための仮設住宅を提供すべく3か月間、ロッテルダムに接岸することになる。これは母国での戦争から逃れてきた50,000人を収容するためのオランダからの大型投資の一環だ。

Costa Magicaに続く

これは、Costa CruisesのイタリアにいるCosta Magicaと共に、ウクライナの難民が住まいに利用できるようにした2隻目のCarnival Corp. & plcの船で、そこでの必要に応じたものだ。

「食糧や住まいに対する当面の必要に対処するという独特の立場に、弊社は立っております。ですから、ロッテルダム市と共に非常に重要な作業をしていると感じており、この船を貸し出すのです。」と、HAL President(=社長)のGusは語った。「弊社は、移民がより良き生活を求めるのを支援するという使命をもって、ロッテルダムに設立されました。ですから今日、不幸にも立ち退かされているウクライナ人のために、同様の使命の小部分を占めることができ、誇りに思っております。」

この合意では、Holland Americaは、1日に3回の温かい食事、私的な旅客室、家事提供サービス、公室、フィットネス施設、インターネット接続、その他の必要品の利用を提供することになる。Volendamは、約650人の船員を配属する。(後略)(Seatrade Cruise News: Apr 01, 2022)

イズミル、長年で初めてのクルーズ船を迎える準備(トルコ)

トルコ第3位の都市で同国のエーゲ海沿岸の主要休暇旅行先であるイズミルが、長年の休止後、最初のクルーズ船を迎える準備をしている。

大都市自治体であるIzmir Governor’s Office(=イズミル市役所)とIzmir Provincial Directorate of Culture and Tourism(=イズミル州文化観光局)は4月14日、今年初めてのクルーズ船が接岸する同市のアルサンカク港で、活動中だ。アルサンカク港の改修は、更なる国際観光客を同市に誘致する努力の一環。

地元当局者は今年、イズミルに約34隻のクルーズ船が訪問するものと期待しており、何千人もの観光客を連れてくる。

Provincial Directorate of Culture and Tourism(=州文化観光局)によると、2021年、640,00人近い外国人観光客が同市を訪問し、2020年との比較で135パーセント近い増加で、訪問者のうち6,500人が昨年、船で到着したという。2019年、COVID-19のパンデミックで国際旅行や観光業が混乱する前は、イズミルは、120万人以上の外国人観光客を受け入れていた。

Izmir Chamber of Commerce(=イズミル商工会議所)の資料によると、2003年には僅か5隻のクルーズ船がイズミルを訪問しただけで、約3,300人の旅行者を連れてきたという。しかしその後、クルーズ船の到着回数は着実に増加し、286隻もの船に、553,000人余の訪問者に増加した。2017年、20隻余のクルーズ船がイズミルの港に接岸した。

2002年から2017年の間、同市は1,700隻以上のクルーズ船を迎え、380万人訪問者があった。

Transport Ministry’s General Directorate of Maritime Affairs(=運輸省海事総局)によると、昨年、78隻のクルーズ船がトルコの港を訪問し、1,460パーセントの増加を記録し、クルーズ客数は、2,400パーセント近くに跳ね上がり、約45,4000人になっていたという。

クルーズ船の往来の点で最も忙しい港は、マーマリス港で、31隻の定期船を受け入れ、27隻のクサダシ港が後に続いている。イスタンブールで新たに開業したGalataport Istanbul Terminalは第3位で、9隻のクルーズ船を受け入れている。(Hurriyet Daily News: April 01 2022 07:00:00)

中国、世界最大の電動クルーズ船を就航させる(中国)

世界最大の電動クルーズ船と言われる「Yangtze River Three Gorges 1(=長江三峡1号)」が、湖北(=フーベイ)省宜昌(=イーチャン)で処女航海を始めた。この船は、長さ100メートル、幅16.3メートルで、1,300人の乗客を収容できるものだ。

中国メディアからの多くの異なる報道によると、この電動クルーズ船は、China Three Gorges Corp(=中国長江三峡集団)の子会社であるChina Yangtze Power(=中国長江電力股分有限公司)、そしてHubei Three Gorges Tourism Groupにより開発されたものだという。同船の開発には、China Shipbuilding Industry Corp(=中国船舶重工集団)やBeijing University of Technology(=北京工業大学)といった研究機関が関わっている。

同船は、1億5000万元(2350万ドル)の費用で建造された。この事業は、より清浄で環境に優しい輸送に向けて、Chinese Ministry of Industry and Information Technology(=中華人民共和国工業情報化部)や、Ministry of Transport(=中華人民共和国交通運輸部)により資金提供されたもので、この試験的事業は独立した知的財産権により、国を強化することに狙いがある。

この就航で、当局者は、宜昌(=イーチャン)は清浄エネルギーの首都になるために努力しており、Yangtze River Economic Beltの環境に優しい開発に貢献する他、宜昌が世界的に有名な観光都市として成長することを支援すると話した。

長江三峡1号には、Ningde Times電池が装備されており、約7.5メガワット時にまでにする15個の独立した電池も備える。本船は1回の充電で100キロメートル運航可能と思われている。中国長江電力股分有限公司のgeneral manager(=総支配人)であるZhang Xingliaoによると、この船は、この地域にあるThree Gorges Dam(=三峡ダム)から来た電力によって運航するという。彼は、自動制御システムと知的電力管理システムの利用により、この事業の開発者は装備故障率、運航・保守費用を逓減したと話す。

本船は、世界の観光業と海運の新星になるものとされている。長江三峡1号は、世界初の「high-voltage + low-voltage(=高圧+低圧)」充電構想に適合し、同時に、舶用直流グリッド配電システム、完全回転式舵システム、大型船直流インバーター中央空調方式を採用している

このクルーズ船が就航してから、中国メディアは、Two Dams and One Gorge、Yichang Yangtze River Night Cruise、そしてThree Gorges Boat Liftといった、観光航路に主として使用されることになると書いている。船上で乗客には、余暇活動や娯楽、観光・遊覧サービスが提供される。本船はまた、宜昌市河川遊覧、最高級結婚披露宴、国際学術会議、企業披露宴、商品発売、企業行事、そして様々な娯楽番組のような活動も想定されている。(electrive.com: Apr 2, 2022 - 06:10 pm)

Silversea、もう1隻の新しいクルーズ船保有(米国)

豪華クルーズ客船会社のSilverseaは、その最新船に洗礼を施した(注、命名した)、Silver Dawnだ。この新しいおしゃれな船は、同社船隊における10番船で、過去9か月間にお目見えした3隻目のSilverseaの船。

「Silver Dawnは、Silversea船隊における1つの宝石であり、責任ある方法で最高の休暇体験を実現するためのRoyal Caribbean Groupの献身を証明するものであります。」とRoyal Caribbean GroupのPresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のJason Libertyは語った。

本船は、Silverseaの新ウェルネス・プログラム、Otiumの初登場も記念するもので、同社によると、「inspired by the ancient Roman lifestyle(=古代ローマ人の生活様式に触発された)」ものだという。このプログラムには、ローマの影響を受けたスパ、娯楽への全体的接近、更には、シャンパン、チョコレート、その他の食道楽向け菓子が含まれている。

Silver Dawnは、11月にカリブ海に向かう。(Caribbean Journal: April 3, 2022)

オランダからノルウェー行きの新フェリー便(オランダ・ノルウェー)

ノルウェーに自家用車を持っていく旅の選択肢が、2022年4月に運航開始となる。ここにあるのが、オランダからノルウェーに行く新フェリーについて知っておく必要がある全てのことだ。

乗用車でノルウェーに旅行することは、この新カー・フェリー便の開始で、これからは、少しばかり簡単になる。新設のHolland Norway Linesが、その新航路の会社で、4月7日に始まる。昨年発表されたこの新しい便は、デンマークやドイツからの既存の客船会社と競争することになる。

想的な低速旅行選択

オランダのエームスハーベン(フローニンゲン州)とノルウェーのクリスチャンサンを結ぶ航路は18時間要し、飛行機無しで北欧と西欧の間を旅行する、滅多にない新しい選択肢を提供する。

乗客は、MS Romantikaに乗船することになるが、この船は以前、人気のあるリガ―ストックホルム航路で使用されていた。また、COP26(=第26回気候変動枠組条約締約国会議)の期間中、グラスゴーでの行事のための臨時宿泊施設を提供するためにも使用されたことがある。

この便は、火曜日、木曜日、土曜日の午後3時にフローニンゲン州のエームスハーベンを出発し、翌日の午前9時にクリスチャンサンに到着する。復路は、水曜日、金曜日、日曜日の午後3時にクリスチャンサンを出発する。(後略)(Life in Norway: April 4, 2022)

今シーズン最初のクルーズ船がボストンに到着(米国)

ボストン発。今シーズン最初のクルーズ船が、正式にボストンに到着した。

Norwegian Pearlは、月曜日にFlynn Cruiseportで乗客を拾って、バミューダに向かう。そこで5日間旅行をして、金曜日にボストンに戻って来る。この船は、これから暖かな気候になる兆しのある中、同船の到着を見た数人に迎えられた。

ある港湾労働者は、WBZのJames Rojasに、この船の到着を見て興奮していると話した。「当地の誰もにとっても、これは確かに1つの出来事ですよ。」と話した。

この船の到着を見に来たクルーズ船愛好家であるSteve McBrideは、直ぐにクルーズ船に乗船するかは分からないが、それを望んでいると話した。「今、調べているところですが、妻を説得しないといけない。」と話した。「妻は余りに心配しているものでね。」

CDC(=疾病対策予防センター)は方針を修正し、3月30日にクルーズ船での旅行を考えている乗客に対する渡航危険警告を解除した。Norwegian Pearlは、11月まで、バミューダからボストンに定期に旅行する。

WBZのJames Rojasが、報告した。(WBZ NewsRadio: Apr 5, 2022)

Stena LineがP&O Ferriesの隙間を埋めるべく船を移送させたため旅行混乱(英国)

フェリー会社のStena Lineが、P&O Ferriesの運航中断が継続していることによる隙間を埋めるために、南ウェールズのフィッシュガードとアイルランドのロスレア間の全航海を中止することを余儀なくされたことを受け、大型トラック運転手とイースターの休暇に出かける行楽客にとって、旅行の混乱が続いている。

Stenaは、4月12日までペンブロークシャー港とアイルランド共和国間の全航海を取り消した。同社は、P&O Ferries危機の結果として、顧客がこの地域への必需品の供給について懸念を高めたのを受けて、北アイルランドに向かうこの航路に通常就航している船を移動させた。

P&Oの船の2隻であるEuropean HighlanderとEuropean Causewayは、先月、このフェリー運航事業者が、予告なく労働者のうち800人を解雇して以来、北アイルランドのラーンとスコットランドのケアンライアン間で航海していない。

Stenaは、スウェーデンのOlsson家が所有しているが、P&O Ferriesの航海の中断は、他のフェリーが、年に1度の修理のために運航をしていない、1年の中で、間の悪い時に起きたと話した。

Stena Lineは、フィッシュガードからロスレアに航海することになっていた顧客に対して、Irish Ferriesが、Stena Lineの切符を受け入れてくれることから、代わりに南ウェールズのペンブローク港から旅行するように勧告した。この運休は、Stena Lineが「musical ships(=音楽船)」と描写するものの結果として生じたものだ。

通常は、ホリーヘッドとダブリン間で運航しているStena Nordicaは、北アイルランドに移動した。そこから、大ブリテン島に向かう貨物輸送の臨時収容力の供給を支援することになる。この結果、通常はフィッシュガードとロスレア間に就航しているStena Europeが、予定に穴を開け、より混雑するホリーヘッド―ダブリン航路に移動している。(後略)(The Guardian: Tue 5 Apr 2022 12.30 BST)

「記録的なシーズン」の最初のクルーズ船がラーウィックに到着(英国)

今年最初のクルーズ船が遂にやって来た。記録的なシーズンになることが期待されるものの到来を記した。

Viking Venusは今日(水曜日)、709人の乗客を乗せてラーウィックに到着した。主としてアメリカ合衆国と連合王国(注、英国)からの客だった。この229メートルの船は、当初は2月にやって来ることになっていたが、数回の気候関連の中止に直面していた。今年、更に4回、訪問することになっている。

Lerwick Port Authority(=ラーウィック港港湾局)のcruise and marketing manager(=クルーズ・マーケティング部長)のMelanie Hendersonは、遂にシーズンを迎えて「exciting(=興奮している)」と話した。今後数か月間に、120隻以上の船と、100,000人近い乗客が期待されていると話した。

Henderson女史は、これは「growing popularity of Lerwick and Shetland as a destination(=目的地としてのラーウィックとシェトランド諸島の人気の高まり)」を示すものだと話した。(The Shetland Times: April 6, 2022)

Incat、南朝鮮向け76メートル高速船を引渡し(オーストラリア・韓国)

INCAT Tasmaniaは、南朝鮮(注、韓国)のSeaworld Express向けの76メートル高速双胴フェリーのSanta Monica 1を引き渡した。この船は、火曜日にホバートを出発して、現在、南朝鮮(注、韓国)に向かっており、そこで運航を開始する。

Santa Monica 1は、乗客と船員621人と、乗用車86台を収容できる。海上試運転で、最高速力49.7ノットを達成している。契約上、100トンを積載して42ノットの速力だが、5ノットを越える余裕を達成することができた。

全ての旅客施設は、1つの甲板に設置されており、前方のビジネス等級のラウンジには、72席の上級座席と98席のリクライニング・シート、中央部に232席、船尾の船室には204席で、全てはBeurteauxが供給した。(後略)(DCN: 7th April, 2022)

Royal Caribbean向けの次のOasisは、LNG駆動のUtopia of the Seas(フランス・米国)

Royal Caribbean InternationalのOasis級の6番船の工事が、現在、フランスのサン・ナゼールで進行中だ。

このクルーズ客船会社は、来るべき船の名前が、Utopia of the Seas(=ユートウピア・オブ・ザ・シーズ、注、「海の理想郷」の意)であることを、Chantiers de l‘Atlantique造船所で、今週これまでに開催された鋼板切断式(注、起工式)で明らかにした。

この2024年春に登場するLNG(液化天然ガス)駆動のOasis級の最初の船は、プレス・リリースにおいて同社が言うには、10年以上も前に業界を変えた同船級の進化したものだという。

「Utopia of the Seasの工事が始まり、興奮しております。」とRoyal Caribbean Internationalのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のMichael Bayleyは話した。「このOasis級の6番船において、休暇を過ごす人たちは、Oasis級の船が有し、そして持ち続けることになるあらゆる年齢のお客様の究極の休暇となるRoyal Caribbean体験と、多くの最新冒険の特徴的な組み合わせを期待できるのです。」

この式典において、Utopiaの最初の鋼板が切断され、建造過程となる30か月間の旅の始まりを記した。Royal CaribbeanとChantiers de l’Atlantiqueの代表が、この一里塚となる行事に出席した。これには、Royal Caribbean Groupのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)であるJason Liberty、Chantiers de l’AtlantiqueのGeneral Manager(=総支配人)であるLaurent Castaingが含まれていた。(Cruise Industry News: Apr 08, 2022)

クルーズ船、アルジェ港で油槽船と衝突(アルジェリア)

アルジェ港で旅客船が油槽船に突っ込んだ、とこの油槽船の船主が日曜日に話した。

「フランスの会社、Nicoli所属の『Corsica Linea』と名付けられたクルーズ船が、同船の船長が制御を失ったことから、アルジェ港に投錨していたNaftal Companyの油槽船に衝突した。」とアルジェリアのNational Company for Marketing and Distribution of Petroleum Products (Naftal) が、声明文において述べた。

4月6日に発生した事故の後、Naftalの被害専門家によってなされた初期調査によると、油槽船の外部機器に何がしかの損傷があったと言われている。

油槽船に対する損害で、保険手続きが完了するまで、クルーズを禁止することにはならない、という。(CGTN Africa: April 11, 2022)

Celebrity、「不透明」故に2022-23年アジア・シーズン中止(米国)

Celebrity Cruisesは、Celebrity Solsticeでの、冬季2022-23年アジア・シーズンを中止する。

「国際運航がこの地域で完全に再開できる時期を巡り、現在、不透明であるため、弊社のアジア・シーズンを中止するという困難な決定を致しました。」とCelebrityは声明文において述べた。

「弊社のお客様は、弊社の2023-24年シーズンのアジア航海を選択して、現在の予約を振り替えるか、全額返金を選択することができます。弊社のお客様にお手数をおかけいたしますが、世界は再開し、この独特の環境の中で、弊社は作業し続けておりますので、ご理解の程、宜しくお願いいたします。」

業界ニュースレターのCruise Weekは、代わりにSolsticeは、メキシカン・リビエラで運航し、Celebrity Millenniumが予定されていた9月から12月の航海を引き継ぐことになると報じた。今やCelebrity Millenniumは、カリブ海に切り替わることになった。

この動きは、Princess Cruisesが、3月14日に多くのアジア航海を中止したことを報告したのを受けて出てきたもの。これには、2022年10月29日まで出発のアジアとオーストラリアのSapphire Princessのクルーズが含まれている。この客船会社はまた、2022年6月9日までのDiamond Princessでの日本クルーズと、2023年3月3日まで出発の、日本とシンガポールのクルーズも中止した。(TravelPulse: 01:42 PM ET, Tue April 12 2022)

Harland and Wolff、クルーズ定期船Queen VictoriaとAuroraでの作業実施契約確保(英国)

ベルファストのHarland and Wolffは、来るべき数か月間に数隻の船での作業を実施する高く評価される契約を、CunardとP&O Cruisesとの間で獲得した。

CunardのQueen VictoriaとP&O Cruises Auroraでの作業は、20年以上の間、この歴史的な造船所の乾船渠に入渠したクルーズ定期船では、初めてのものとなる。これらの船は、それぞれ5月と6月に船渠を占拠することになるものと思われ、合計33日間、そこに留まることになる。CunardのQueen Victoriaは、連合王国(注、英国)の造船所の乾船渠に入渠した史上最大の船となり、ベルファストの乾船渠に入渠した唯一のCunardの船となる。

Harland and WolffのCEO(=最高経営責任者)であるJohn Woodは、次のように話した。「パンデミック前の2019年12月にHarland and Wolff (Belfast)の資産を買収した時、クルーズ産業は、弊社の主要な目標とする市場の1つでした。」

「弊社の施設は、この種の大型事業について資本化するのに理想的に配置されているものの、弊社では、小規模な常連顧客に対するサービスを続けておりました。」

「今や弊社の5つの市場のうち4つで契約を確保したのです。商業、クルーズとフェリー、再生可能、そしてエネルギーです。現在、近い将来、防衛契約を確保するという最後の一里塚を完成させることを楽しみにしているところです。」

2019年以来、この造船所は、同造船所が管理下に陥った後で引き継いだ社会基盤会社であるInfrastrataによって所有されている。CunardとP&O Cruisesという商標を保有するCarnival UKのDavid Vartyは、次のように話した。「この2隻の船を、非常に長い歴史遺産と名声のある英国の造船所で作業することができて、大変に喜んでおります。弊社では英国海事産業を支援し、この事業でHarland and Wolffのチームと緊密に作業することを大変に楽しみにしております。」

1912年の大西洋横断処女航海で、氷山に衝突して命運の尽きたWhite Starの定期船、Titanicを建造したことで世界的に知られているHarland and Wolffは、第二次世界大戦中、英国の主要な工業生産者の1社で、150隻近い軍艦を供給した。(Belfast Telegraph: April 12 2022 06:59 PM)

Princess、アラスカ夏季クルーズ値引き(米国)

Princess Cruisesは、プレス・リリースによると、2022年5月3日まで実施されている「Summer on Sale(=夏の大売り出し)」で、2022年の全てのアラスカ・クルーズとクルーズツアーで、40パーセントまでの割引を客に提供するという。

売り出し品:

・Royal Princess(6月4日)で行くグレーシャー湾の7日間氷河航海(南行き)が449ドルから
・Discovery Princess(6月5日)で行く7日間Inside Passage(=内側航海)(シアトル往復)が499ドルから
・Majestic Princess(6月7日)で行く11日間自分のTour FBX(クルーズツアー)が1089ドルから
・Ruby Princess(6月9日)で行く10日間内側航海(サン・フランシスコ往復)が769ドルから

6隻のMedallion級のPrincessの船が、今シーズン、アラスカに航海し、これには乗客3,660人乗りのDiscovery Princessが含まれており、人気の7日間内側航海旅程で、シアトル発の、アラスカで最も若い船として初シーズンをCrown Princessと共に記すことになる。

Majestic Princessは、氷河旅程の7日間航海を行うRoyal PrincessとGrand Princessと共にお目見えし、どのクルーズでも、Glacier Bay National Park(=グレーシャー湾国立公園)を含む2つの氷河鑑賞体験を売り物としている。

Ruby Princessは、サン・フランシスコ発の10日間内側航海クルーズを提供し、象徴的なGolden Gate Bridge(=金門橋)を潜り抜けて、ビクトリアに寄港するというおまけを売り物としている。(Cruise Industry News: Apr 13, 2022)

Genting HK、2023年7月17日までに株式取引停止となる問題を改善できないと上場廃止へ(マレーシア・中国)

(4月15日)クアラ・ルンプール発:Covid-19のパンデミックの動きによる規制の影響と取り組んでいるGenting Hong Kongが、株式取引停止の原因となる問題を改善し、この証券取引所の上場規則に完全に準拠して、2023年7月17日までに同社株の取引を改善できなかった場合には、The Stock Exchange of Hong Kong Ltd(=香港証券取引所)が、このクルーズ運航事業者を証券取引所から上場廃止にすることになる、とGenting Hong Kong Ltdは警告した。

(4月14日)木曜日のThe Stock Exchange of Hong Kong(=香港証券取引所)のウェブサイト上の声明文において、2022年1月18日以来、株式取引が停止しているGenting Hong Kongは、香港証券取引所の上場規則のRule 6.01A(1)により、同証券取引所は、18か月間継続して取引が停止している有価証券の上場を取り消すことができると述べた。(中略)

Genting Hong Kongのjoint provisional liquidators(=共同暫定清算人)のEdward Simon Middleton、Tiffany Wong Wing Sze、そしてEdward Alexander Niles Whittakerは、Genting Hong Kongを代理して、同証券取引所への文書申請を準備している。Genting Hong Kongは、2020年の初めに始まったCovid-19のパンデミックによる移動制限の影響と取り組んでいる。

Genting Hong Kongの提出文書によると、MiddletonとWongはAlvarez & Marsal Asia Ltd、一方、WhittakerはR&H Services Ltdの人物だという。Genting Hong Kongは、この共同暫定清算人の指名は「restructuring purposes only(=事業再編目的限定)」だと話した。

「会社の共同暫定清算人は、Dream Cruisesを含む会社やグループの財務状態の解明に対策を講じております。」「共同暫定清算人は、計画改善の可能性を解明すべく、関連利害関係者とも連絡と取り合っております。」とGenting Hong Kongは話した。(The Edge Markets: April 15, 2022 13:54 pm +08)

MoonはSewolの惨事の真実発見の努力継続を求め、Yoonは国をより安全にすることを誓う(韓国)

2014年4月16日、Sewolというフェリーが、仁川(=インチョン)から済州(=チェジュ)への航海最中に沈没した。

304人が死亡したが、大半が修学旅行中の高等学校の生徒だった。今日、President Moon Jae-in(=文在寅大統領)は、この惨事の背景にある真実を発見する努力を継続するよう呼びかけた。

ソーシャル・メディア経由で、大統領は、唯一、真実が明らかになった時に、朝鮮人は犠牲者を慎んで見送ることができ、国の安全のための基礎を築くことができることを強調した。

President-elect Yoon Suk-yeol(=尹錫悦次期大統領)もソーシャル・メディアに、国を安全な場所にすることが哀悼を表明する最も切なる方法だと投稿した。

議論の余地のある事故の取り扱いに関し、捜査はなおも行われている。(Arirang: 2022-04-16 14:18:38 KST)

沿岸警備隊、フロリダに向かっていたCarnival Cruise船から船外に転落した男性(43)を捜索(米国)

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、土曜日の朝に、フロリダ州に接近していたCarnival Cruiseの船から船外に飛び降りた男性を捜索している。

男性は、沿岸警備隊やCarnivalによると、ポート・カナベラルの東約55マイルで、零時を少し過ぎた頃に、Carnival Cruise LinesのMardi Grasという船から飛び降りたという。沿岸警備隊は、行方不明の男性を捜索するため、2隻のカッター(注、小型船)と航空機1機により対応したが、沿岸警備隊の報道官、David Micallefは、The Mardi Grasとクルーズ船のElationも捜索に加わった、と付け加えた。

Carnivalの広報担当者、Matt Lupolは、沿岸警備隊は、Mardi Grasを捜索努力から解放し、この船はポート・カナベラルに向かっていると話した。予定通り航海を継続するという。「本船の船員が捜索に参加し、捜索努力は、本船が捜索を継続している合衆国沿岸警備隊により解放されるまで続きました。」とLupoliは話した。「Carnival Care Team(=介護班)が、このお客様のご家族の支援を行っております。」「弊社の想いと祈りは、このお客様とご家族と共にあります。」

事故当時船に乗船していた乗客の1人(注、女性)はTMZに対し、誰かが船外に転落した際に、乗客らが悲鳴を上げているのを聞いたと話した。乗客らは、船の警備員が、男性を必死に捜索し始めるまで、多くの人は冗談だと思っていたと付け加えた。沿岸警備隊は通報を受け、捜索は12時間以上も続けられたが、男性の居場所はまだ分からない。

この事故は、32歳の女性がCarnival Valorという船から飛び降りて、ウェンズデイ湾に消えてから、2か月近く経過して起きたものだ。この女性は、2月17日にニュー・オーリンズを出発して、メキシコに行く5日間クルーズで、夫と共にCarnival Valorで旅行中だった。甲板で突然、パニックになり始めた、とFox 8は報じた。飛び降りる前のビデオ映像には、Carnival Valorの3人の警備員が、一見したところ、必死になって女性の腕を背中で抑えて、プール甲板から連れ出している様が写っていた。乗客らは、この女性はその後、振りほどいて、同船の10階から海に飛び降りたと話した。沿岸警備隊はその後、この女性の捜索を中止している。(Daily Mail: 19:50 BST, 16 April 2022)

Crystal Cruisesの資産の何がしかが競売台に向かう(米国)

Crystal Cruisesの資産の何がしかが、裁判所が指名したAssignee(=受託者)が選択品の競売を実施することから、5月に競売に付される。

裁判所に提出した書類によると、船は売却されないが、資産は売却されることになるという。これには、家具、テーブル、カジノ設備、「pallets of playing cards(注、トランプ遊び台)」、事務機器などが含まれ、同社の事務機器の詰め合わせであり、合衆国の陸上にあるものの一覧となり得るものに見える。

検査期間は、5月23日午前10時から午後4時までの指定時間で、詳細は近日中にwww.moeckerauctions.comで。これは、Pompano Beach, Florida(=フロリダ州ポンパノ・ビーチ)3161 West McNab Road(=西マックナブ通り3161番地)で行われる。

競売の詳細も、間もなく公開されると言われており、www.moeckerauctions.comとwww.proxibid.comにより主催される、時間制限オンライン競売の形式で実施される。(Cruise Industry News: Apr 17, 2022)

Cemre Shipyardが新しいノルウェーの排気ガス・ゼロ電動フェリー建造へ(ノルウェー・トルコ)

ノルウェーのフェリー会社、Torghatten Nord ASが、トルコのCemre Shipyardとの間で、蓄電池駆動の排気ガス・ゼロの両頭旅客カー・フェリーの建造契約を締結した。

この新しい排気ガス・ゼロの船の全電力は、高容量自動充電連結による陸上送電網から取り込まれることになる。陸上の電力が利用できない場合は、バイオディーゼル発電機が、通常の運航用に十分な電力を供給することになる。

説明されているように、このフェリーは、2基の完全に独立した推進・電力システムを特徴とする。これは、火災や浸水のような場合に一方が故障しても、2基のシステムのうち1基が最小限、運航を維持できるよう調整されているものだ。

Norwegian Ship Designにより開発された本船は、長さ117メートルで、399人の乗客を収容でき、DNV船級規則に従って建造され、ノルウェー船籍となる。建造されるや、この両頭フェリーは、ノルウェー北部のボグネス―ロジンゲン航路の全1時間の移動で、無防備な水域を13ノットから14ノットの速力で運航することになる。この移動時間と速力は、ノルウェーの電池フェリーの中では、新たな記録となると言われている。(中略)

一方、この造船所は、2024年引渡しのScandlinesの新しい排気ガス・ゼロのフェリーの工事を始めた。この環境に優しいフェリーは、昨年の11月に受注したもので、プットガルデン(ドイツ)―ロービュ(デンマーク)航路で運航する。この長さ147.4メートルの船は、貨物ユニット66個を収容でき、レーン長約1,200メートルに相当し、旅客は140人。この船は、トラックを上部と下部の甲板の双方に積載可能となる。(Offshore Energy: April 18, 2022)

2年間のCOVID禁止後、クルーズ船がオーストラリアに戻る(オーストラリア)

シドニー発。月曜日、大規模なCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)による2020年の禁止が解除されたのを受けて、この2年間以上で初めて、シドニー港にクルーズ船が接岸した。

明るく太陽が輝く朝、Pacific Explorerは曳船による歓迎放水を従えて、劇的に入港し、船首を覆った大きな横断幕には「We're home(=帰ってきました)」とあった。Sydney Harbor Bridge(=シドニー港橋)のふもとには、群衆が同船の到着を見ようと集まった。同船は1か月近く前に、オーストラリアに戻って来る18,000キロメートルの旅を始めていた。

国際的なクルーズ船は、Ruby Princessという船からCOVID-19のアウトブレイクが広がったのを受けて、2020年3月にオーストラリア水域で禁止された。Ruby Princessは、このウイルスの何百人もの症例と、28人の死亡と関係した。多くが老人ホームでの出来事だった。Pacific ExplorerとP&Oが保有する他に2隻の船は、オーストラリアが禁止を解除するのを待って、昨年の大半をキプロス沿岸沖で係船されていた。COVID-19の連続波により、再開が遅れていた。

P&Oのオーストラリアのクルーズの予約は、今やパンデミック以前の水準に近付いている、と広報担当者のLyndsey Gordonは、AFP(=フランス通信社)に語った。「今や弊社では、22―23年は、通常の夏季クルーズ・シーズンに近いものとなると見込んでいるところです。」

Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)によると、パンデミック以前は、350隻余のクルーズ船が、600,000人以上の乗客を乗せてオーストラリアにやって来て、同産業を、国家経済に対し52億オーストラリア・ドル(38億米ドル)相当のものにしていたという。(Japan Today: April 19, 2022, 06:00 am JST)

Lim Kok Thay、シンガポールに「Resorts World Cruises」と呼ばれる新会社、登録(シンガポール)

Genting Berhadの家長、Lim Kok Thayが、関連する企業がシンガポールで「Resorts World Cruises」という商号を登録したのを受けて、新たなクルーズ客船会社を開業する準備ができているのではないかという観測が飛び交っている。

The Straits Times紙によると、Resorts World Cruisesは3月9日に設立され、Two Trees Family Holdingsと呼ばれる法人が株主として名を連ねているという。Two Treesはそれ自体、2021年3月に設立されたもので、Lim、息子のLim Keong Hui、そしてGerard Lim Ewe Kengが取締役として名を連ねている。

新会社について、他に入手できる公開情報は殆どないが、この登録は、Limの世界的なクルーズ船会社であるGenting Hong Kongに暫定清算人が指名されて3か月後、Genting Hong Kongのアジアに本拠を置くクルーズ客船会社のDream Cruisesがシンガポールからの航海を休止して2か月経って出てきたものだ。

2月には、Dream Cruisesのシンガポールの職員の少なくとも半数が首になった、と報じられていた。

Limは、個人的にGenting Hong Kongの75%を保有しているが、同社のChairman and CEO(=会長兼最高経営責任者)を1月末に辞任している。しかしBloombergは2月中旬に、Limは、Global Dreamの購入に関心を表明した数人の投資家の1人だと報じていた。この未完のクルーズ船は、現在、ドイツにあるGenting Hong Kongの破産した造船所で休止状態になっている。

長さ342メートルのGlobal Dreamは、この造船所が破産を申請した1月に工事が中断するまでは、旅客収容力において世界最大のクルーズ定期船になることが約束されていた。

暫定清算人が、合計でほぼ28億米ドルになる負債のため、Genting Hong Kongに指名された。同社は昨年、新たな融資と満期の延長を得るために、債権者と一連の合意を締結したばかりだったが、ドイツ政府からの資金、8800万米ドルに接近することが不可能となった1月に債務不履行に陥っていた。

Genting Hong Kong株の取引は、2022年1月18日以来、休止している。(iag: Tue 19 Apr 2022 at 05:53)

COVID陽性客・職員を乗せたPrincessのクルーズ船、ロサンゼルスに接岸(米国)

ロサンゼルス発。船上でのCOVID-19検査で陽性だった職員と客を乗せたGrand Princessというクルーズ船が、ロサンゼルスに到着した。

「このクルーズ中、お客様と船員の間で、COVID-19陽性症例が判明いたしまし た。」とPrincessクルーズは声明において述べた。当局者は、検査で陽性だった全ての客と船員は隔離され、同船の医療班によっ て看護されたと話した。(中略)

同船は、4月19日にバンクーバーに向けて出発する見込み。(FOX 11: Published April 19, 2022 1:10PM)

貨物船がバハマでRoyal CaribbeanのMariner of the Seasという船と衝突(バハマ・米国)

貨物船が水曜日、Royal CaribbeanのMariner of the Seasというクルーズ船と衝突したが、同船はバハマに接岸した、とこのクルーズ客船会社は話した。

このクルーズ客船は衝突が起きたとき、バハマのフリーポートで接岸していた、とRoyal Caribbean Internationalの広報担当者は声明で述べた。怪我人はおらず、このクルーズ船は「minimal(=最小限の)」損傷を受けた、とこのクルーズ客船会社は述べた。同船は、予定された旅程を継続する。(FOX 35 Orlando: Published April 21, 2022 11:17AM)

水素駆動フェリー、サン・フランシスコ湾で進水準備(米国)

ワシントン州ベリンガム発。サン・フランシスコ湾には、間もなく新しい化石燃料を使わないフェリーが、水域に浮かぶことになる。水素燃料電池により完全推進するもので、当局者は、遠洋での変化の前触れとなることを期待している。

適切に命名されたSea Changeは、70フィート(21メートル)、旅客75人乗りのフェリーで、サン・フランシスコ湾の波止場で複数寄港する運航を行う。ワシントン州ベリンガムのAll American Marine造船所で建造され、近隣のピュジェット湾で、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)により検査を受けているところだ。

「弊社は、この水域で水素燃料電池駆動を使って、この推進システムを持った世界で最初の商業船を有することになります。」とSwitch Maritimeのchief executive(=最高責任者)であるPace Ralliは、ベリンガム湾で、このフェリーの船首に立って語った。

Sea Changeは、開発中の清浄エネルギーの乗用車、トラック、列車、遊覧船のような、業界が探索しているもう一つの燃料電池を記すものだ。(中略)

全てが計画通りに行けば、Ralliが言うには、この船は5月下旬に湾岸地域に引き渡され、6月に旅客を扱い、サン・フランシスコの夏シーズンにちょうど間に合うことになるという。(WTVB: Apr 21, 2022 6:13 AM)

台湾の琉球島へのフェリー運航、COVID症例増加で削減(台湾)

台北発。屏東(=ピントン)県の小琉球という離島に行き交うフェリーは、 COVID-19の感染が上昇している中、地元民の公衆衛生を防護するため、月曜日 (4月25日)から減らされることになる。

土曜日(4月23日)現在、小琉球は、CNA(=中央社)の報道によると、10人以 上の確認症例を記録したという。その結果、多くのフェリー会社が土曜日に、 毎日の予定を削減することを発表した。

Taifu(泰富航運)は1日3便を削減し、Leuco Sapphire(藍白航運)は平日は2 便を運休するが、週末と休日は変更しない。Tungliu(聯営處交通船)は1日3 便削減し、D.L.S.(大福航運)は2便削減。TwinCN(琉興公司)は、当面、予定を削減しない。

Taifu(泰富航運)のgeneral manager(=総支配人)であるChi Ching- sheng(翼慶生)は、パンデミックの状況が、症例数が再び増加していること から、最近は予測不可能だと話した。

「弊社は、小琉球の観光業を支え、人々の生計を考慮する必要がありますが、 パンデミック勃発中の島民の健康と安全についても考えないといけないので す。」と話した。(Taiwan News: 2022/04/23 18:20)

業界は1つにまとまってパンデミックで生き残る、今や持続可能性に取り組む(米国)

過去2年間のパンデミック危機は、クルーズ産業内に、将来の成功に向けたお膳立てをするという新たな親密さを作り出している、と今日、Seatrade Cruise Globalで、最大のクルーズ会社の何がしかのCEOs(=最高経営責任者ら)は語った。

厳しい時期において、恐らくは最高の体面を取り繕った幹部らは、State of the Industry(注、「業界の状況」の意)という公開討論会で、死ぬような経験というものを生き残るべく、逆境が、遠かった業界を1つにしたと語った。

Royal Caribbean Groupのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のJason Libertyは、COVID-19を、先史時代の地球を襲って恐竜を拭い去った小惑星になぞらえた。

隕石の衝突を生き残る

「隕石があなたの会社やあなたの業界に直接衝突した瞬間にいた場合、周囲を見回すことになります。」とLibertyは語った。「我々の多くは、お互いに、同僚や、異なる提携者を見回して、隕石の直接の衝突を実際に生き残った種になるため、外に出て団結しました。」

業界が復興するにつれて、新たな手順がいかに安全であるかという話をするために、船員や乗客は団結した。

Carnival Corp. CEO(=最高経営責任者)のArnold Donaldは、COVID期間中、大衆に浸透したUberの運転手の集団を引き合いに出して、どれだけ多くの人々が、自分の仕事でクルーズ産業に頼っていたのかを語った。「そうした人的資源がなければ、この嵐を切り抜けることができなかったでしょう。」と語った。

政府に影響を与える共同体

Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)のpresident and CEO(=会長兼最高経営責任者)のKelly Craigheadは、CLIAは、結束と共通のデータ・ソースの役に立ったとして、クルーズ利害関係者の「ecosystem(=生態系)」に言及した。「明らかに変化は非常に速いものでした。」とCraigheadは、この公開討論会の司会者で、BBCのアンカー(注、ニュース番組の責任者兼ニュース・キャスター)であるLucy Hockingsに語った。強い世界的な業界団体が、クルーズ共同体に対してあらゆる水準で政府に影響を与える能力を付与し、「to take action when you needed to be able to have your voice heard(=あなたの声を聴いてもらえる必要があるときに行動に出る)」ことになると司会者は話した。

一方、インフレーションのような新たな手腕の試されることでは、パネリスト(注、公開討論参加者)は、価格が高騰し続けている中、クルーズは常に安い休暇として注目されてきたと話した。「相対的な基準において、我々はずっと良い価値のあるもので、より良い体験なのです。」と、この公開討論会が始まると同時に、8月にCarnival Corp. vice chairman(=副会長)に異動することが公表されたDonaldは語った。(後略)(Seatrade Cruise News: Apr 26, 2022)

Norwegian Cruise Line、Norwegian Primaの初航海中止(オランダ・アイスランド・米国)

Norwegian Cruise Lineは、supply chain challenges(=サプライ・チェーン問題)のため、Norwegian Primaの最初の航海を中止した。

顧客に送付された電子メールによると、サプライ・チェーン問題の結果、同社は、Norwegian Primaの初クルーズを中止することを余儀なくされたという。

Norwegian Primaは、同船の洗礼(注、命名)に先立って、8月17日に、オランダのアムステルダムからアイスランドのレイキャビクに向けて、8泊クルーズに出発する予定だった。客は、自己の側から更なる行動に出ることなく、自動的に全額返金を受けることになる。

更に同社は、全ての客に、2022年5月2日から2023年5月2日までの予約で利用できる、次回クルーズでの25パーセント割引を提供した。(Cruise Industry News: Apr 28, 2022)

ニュー・ジーランド:オークランド、2024年に最初の電動フェリー進水へ(ニュー・ジーランド)

New Zealand Government(=ニュー・ジーランド政府)は、2040年までに旅客フェリーの完全電動船隊を持つ計画をオークランドが有するとして、同市が2024年までに最初の電動フェリーを受領することになることを確認した。地元海洋技術会社のEV Maritimeが、Danfoss Editronを、この事業実現のため、取締役会で採用した。

この電動フェリーは、McMullen and Wingの船舶建造の分派であるEV Maritimeにより、3年近く開発されてきた。Minister of Energy and Resources(=エネルギー資源大臣)のMegan Woodsは、今週、同市の繁華街にあるフェリー・ターミナルの外で発表した。

この新しい24メートルの船は、旅客200人まで乗せることができ、25ノット、時速43キロ近い速力で航行可能だ。EV Maritimeでは、長寿命複合材を使用すると言っている。

Danfossからは、変換機、推進器、DC-link(=直流リンク)、変圧器、エネルギー管理システムからなる電気・駆動管理海洋システムがやって来る。船の推進は、モーターにより駆動する、4基のジェット推進機により駆動することになる。

DanfossのEditron部門も、電池の状態や電圧に拘わらず、モーターに完全に電力を送ることになる電池ストリングに連結している独立電池を供給することになる。故障の際には、EDITRON DC-systemの単一故障耐性が、4基のスラスターの全てを、少なくとも半分の力で、あるいは、3基のスラスターを全力で動き続けることができるように保障することなる。(中略)

Woods大臣は、Energy Efficiency and Conservation Authority(注、「エネルギー対策庁」の意)(EECA)から、2700万ドルの資金が2隻の電動フェリーの建造の約75%を賄うために供給されることを確認した。北島で最も人口の多い都市部であるオークランドは、多くのフェリーが運航している2つの大きな港の周りで何もしていない。(electrive.com: Apr 28, 2022 - 05:54 pm)