2022年5月

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2022年5月の海外旅客船情報

Star Cruisesの船、Genting Hong Kongの清算で、解撤のため売却(マレーシア)

以前、Genting Hong KongのStar Cruisesにより運航されていたクルーズ船のうち4隻が売却され、報道では、そのうち少なくとも3隻が、アジアの解体工場に間もなく到着する見込みであるという。同社とその資産の整理を監督するJoint Provisional Liquidators(=共同暫定清算人)は、古いクルーズ船は将来の市場潜在力が限られているという顧問の意見を受け入れたようだ。

売却された船は、1隻はアジア初の現代的なクルーズ商標として、Star Cruisesを立ち上げるのに役立った元祖の船で、2隻はNorwegian Cruise Lineや北米のクルーズ事業の歴史のある転配船だ。4隻目は数年前に引退しており、GentingのドイツのMV Werften造船所で宿泊施設として使用されていた。小型のヨット風のクルーズ船であるStar Cruisesの唯一のクルーズ船は、維持されることになった。

売却された3隻のアジアのクルーズ船は、Star Pisces、SuperStar Aquarius、そしてSuperStar Geminiであり、現在、全てマレーシアのペナンで係船されている。Star Piscesだけが、パンデミックのために運休後、2021年12月にペナンからの短距離クルーズを短期間、再開していた。SuperStarの2隻の姉妹船は、シンガポールでCOVID-19から回復した外国人労働者を収容するため、2020年に使用されていた。(後略)(The Maritime Executive: Published May 2, 2022 2:20 PM)

P&O Ferries:Pride of Kent、3回目の検査不合格、ドーバーで抑留されたまま(英国)

P&OのフェリーのPride of Kentは、3回目のMaritime and Coastguard Agency (MCA)による検査で不合格だった。

この船は3月28日以来、ドーバー港で抑留されており、4月13日に2回目の安全検査で不合格になっていた。MCAの報道官は、次のように話した。「現時点では、P&O Ferriesのこれ以上の検査はありませんが、同社による要請があれば検査します。」

P&O Ferriesは、ドーバー―カレー航路で4隻のフェリーを運航してきたものだったが、同社が3月に800人近い海員を、安い代理人経由労働者と置き換えるために解雇して以来、1隻しか旅客運航の再開が許可されていない。

自動車を運転する旅客や観光客は、火曜日、この6週間近くで初めて、Spirit of Britainに乗船して、この運航を利用することができた。この船は、最近数日間、貨物のみを乗せて、イギリス海峡を横断していた。

このフェリー運航事業者は、火曜日は減便したダイヤで運航しており、水曜日には、通常の予定を再開することになっていると話した。(中略)

P&Oの旅客運航は、英国の他の3航路では、既に再開されている。すなわち、リバプールとアイルランドのダブリン間、スコットランドのケアンライアンと北アイルランドのラーン間、そしてハルとオランダのロッテルダム間だ。(Sky News: Tuesday 3 May 2022 21:10, UK)

クルーズ船、Disney Dream、来年の夏、ベルファスト訪問へ(英国)

Disneyのクルーズ船が、来年の夏、北アイルランドに戻って来ることから、ベルファストでは、何がしかの魔法の到来の準備をしている。

Disney Cruisesが、2023年に英国諸島行きの航海を行うとの発表を受けて、Dinsey好きの皆が当市にやって来ることになる。2023年の休日目的地を確認して、Disney Dreamという船が、北アイルランドへの寄港を含む連合王国(注、英国)への処女夏季航海を行うことが明らかにされた。グリーノックにやって来る。この7泊クルーズ背の他の寄港地は、リバプール、コーク、ポートランドだ。

Disney Cruisesがベルファストに最後に寄港したのは2019年で、この時、Disney Magicという船は、北アイルランドに2,700人の乗客と945人の船員を連れてきたもので、家族連れは、Mickey Mouseに触発された色合いである黒い船体、白い上部構造、黄色い縁取り、そして2基の巨大な赤い煙突を持つこのクルーズ船を、一目見たがったものだった。

Cruise Industry Newsに、Disney Cruise Lineのsenior vice president and general manager(=上席副社長兼総支配人)のSharon Siskieは、次のように話した。「2023年の夏、家族が楽しめる一連の目的地を幅広く揃える5隻を洋上に浮かべることで興奮しております。」

「これらDisney Cruise Lineの航海では、Disneyだけができる方法で、夏の冒険をする家族連れを扱うことになります。目を見張る娯楽、世界一流の夕食、独特のキャラクター(注、登場人物)との出会い、洋上での寛いだ気ままな日々、そしてDisneyの休日を定義する妥協のない顧客サービスで、あらゆる年齢のお客様は大喜びなんです。」(BelfastLive: 15:19, 3 MAY 2022)

更に3隻復帰し、Princess船隊の80%が運航中(米国)

Crown Princess、Island Princess、そしてRoyal Princessが今や、あるいは間もなく乗客を迎え、これにより、合計12隻のPrincess Cruisesの船、すなわち船隊の80%が運航に復帰することになる。

Royal Princessは月曜日に、アラスカ・シーズンの「Voyage of the Glaciers(注、「氷河航海」の意)」で、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーで乗客を乗せた。Island Princessは、パナマ運河クルーズで、4月27日にポート・エバグレーズから出航した。そしてCrown Princessは、夏のAlaska Inside Passage(注、「アラスカ内側海路」の意)クルーズで、5月7日にシアトルを出発することになっている。

9月までに全船隊運航可能

全15隻の優秀な船隊は、9月までに、世界的な旅程で旅客を乗せることになる。最初のPrincessの船は、昨年7月に航海を再開していた。(Seatrade Cruise News: May 04, 2022)

Carnivalのクルーズ船客、COVIDが船内で蔓延と話す(米国)

シアトルに火曜日に接岸したCarnivalのクルーズ船の乗客らは、同船の100人以上がCOVID-19の検査で陽性で、同船では蔓延していたと話している。

複数の人々は、彼らはCOVID-19の検査で陽性、あるいは誰かに感染させていることから、シアトル地域のホテルで隔離されていると話している。Carnival Cruise Lineは、どれ位多くの人々が検査で陽性だったのか確認しようとしないが、多くの陽性症例があった、とKING5(注、テレビ局)は報じた。

マイアミからシアトルまでのクルーズの乗客の1人であるDarren Sieferstonは、検査で陽性だったのを受けて、隔離されている。彼は、船員の対応は大混乱していたと話した。

「この期間中、起きていた緊急事態に対処するのに十分な職員がいなかったのです。」とSieferstonは話した。「彼らに蔓延していて、COVIDに感染した約200人をどうやって扱うのか、支援方法もなかったのです。我々は全員、病気になりました。」

乗客らはKING 5に、食事を何時間も待ったと話し、適切に隔離されず、医療職員を利用することもできなかった、と話した。

「誰も呼ぶことはできませんでした。基本的に、我々は部屋の中で座っていて、一日中、電話を何度もかけ続けていました。」とSieferstonは話した。

Carnivalは、深刻な健康問題はないと話した。同社のウェブサイトでは、客は完全にワクチンを接種し、旅行前に検査を受けていることが要求されているとしている。適切な検査を受けていれば、何がしかの例外の便宜を図っている。(FoxBusiness: Published May 5)

MS Queen Mary:老朽化した救命艇が定期船の新たな章の希望を沈める(米国)

50年以上もRMS Queen Maryは、カリフォルニア南部の海岸に、英国の海事の名声の僅かを付け加えてきた。かっては王族、兵士、世界の指導者、ハリウッドの黄金時代のスターを運んだこの遠洋定期船は、ロング・ビーチ沖で誇らしげにし、その滑らかな設計と、独特の傾斜のある赤い3本の煙突は、遠い過去に過ぎ去った時代や出来事を思い起こさせてきた。

しかし、この船の物語の後の章は、ますます絶望的になってきている。パンデミックでお蔵入りするまでは、年間160万人の訪問者を惹きつけていた。ある報告書は、緊急の修理をしないと、転覆の危険があると警告している。2億8900万ドルと見積もられるもので、今や救命艇が、修復の試みが失敗に終わり、撤去されることになっているのだ。(後略)(The Times: Friday May 06 2022, 2.50pm BST)

Lake Express Ferry、2022年の最初の旅行でミルウォーキーからミシガン州マスキーゴンに向かう(米国)

ミルウォーキー発。Lake Express Ferryは、今や夏シーズンに向けて開業した。CBS 58(注、テレビ局)は、5月6日金曜日の朝、2022年の最初の便が、ミルウォーキーからミシガン州に向けて出発するのを伝えた。

毎日運航すると聞いており、この2時間半の旅行は、この地域では最速のものだ。このフェリーは、ミシガン州マスキーゴンのターミナルに接岸する。

「今年、旅行者により大変に異なる態度を見ることになると思います。旅行者は鬱積し、出かける準備ができています。弊社では、既に予約という点では、早期に復帰しているのを見ています。弊社の歴史上、恐らくは見たことがない水準で、恐らくは近年に見てきたものを確実にかなり超えるでしょう。」とこのフェリーのsenior VP(=上席副社長)のAaron Schultzは話した。

この高速自動車フェリーは、今から12月まで、1日3往復する。(KESQ-TV: Published May 6, 2022 7:05 AM)

NC Ferry system、新しい旅客フェリーの内覧など、75周年ハッテラス島行事のお祝いへ(米国)

North Carolina Ferry Systemは今年、75周年を迎え、運輸当局者と地元住民は、5月16日午前10時に、Hatteras Ferry Terminal(=ハッテラス島フェリー・ターミナル)で、祝福のシーズンを開始する。

この行事の間、地元当局者と州政府の運輸指導者らは、ノース・カロライナ州東部におけるFerry Systemの歴史と重要性について演説する。加えて同フェリー網の最新船、Ocracoke Expressが洗礼を受け(注、命名され)、大衆に公開される。同船は、5月17日に定期旅客運航を開始する。(後略)(Outer Banks Voice: May 7, 2022)

クルーズ客船会社株、市場で大暴落、酷い月曜日(米国)

月曜日、景気後退の懸念と進行中のロシア・ウクライナ戦争が世界市場に影響を与え続けていることから、クルーズ客船会社が大暴落し、株式市場の残りは更に下落した。主要クルーズ会社3社にとっては、月曜日は、52週間で記憶に新しい下落であり、忘れたい1日だった。

Carnival Corporation:Carnival Corporationは14.14ドルで引け、始値から11.18パーセントの急落だった。52週間の高値31.52ドルから下落し、この日は14.05ドルもの安値に急落した。

Royal Caribbean Group:楽天的な第1四半期の電話会議を終えたRoyal Caribbean Groupは、月曜日の騒動から逃れることはできなかった。61.40ドルで引け、52週間の高値98.27ドルから下落した。この日、年間の安値の61.16ドルの値も付けた。

Norwegian Cruise Line Holdings:同社の火曜日の朝の収益報告と電話会見を行った段階のNCLH株は、15.95ドルで引ける前に、この日の安値14.90ドルに急落した。しかし何がしかの朗報は、同社の同名商標が、世界的にクルーズする17隻により、その船隊が完全運航復帰したというものだ。NCLHの52週間の高値は、33.95ドル。

Lindblad Expeditions:先週の楽天的な勢いのある堅調な(注、テレビによる投資家向けの)業績発表の直後、Lindbladは1日中、11.29ドルに急落し、52週間の安値は11.19ドル、高値は19.13ドルだった。同株式は、11.35ドルで引けた。(Cruise Industry News: May 09, 2022)

BC Ferries、ガス費用のため、燃油割増金を2.5パーセント増(カナダ)

BC Ferriesは月曜日、燃料費用上昇のため、6月1日に燃油割増金を上げると発表した。

同社は、同割増金を1パーセントから2.5パーセントに引き上げると話した。(中略)

BC Ferriesは、燃料手数料・割増金の仕組みを使って、燃料価格の変動を管理すると話し、割増金や手数料から財政的な利益を受けることはないと話した。(Global News: Posted May 9, 2022 1:52 pm)

Norwegian、満船にするためクルーズの投げ売りはせず;第2四半期、65%の見込み(米国)

Norwegian Cruise Line Holdingsは、その3つの商標であるNorwegian、Oceania、そしてRegentの全ての価格を維持する計画だ。この価格戦略が、長期的には利益を導くものと信じているためだ。

「弊社は、満船にするためのマーケティングの市場進出戦略を貫いてきたのであり、価格以上の価値を強調することで、価格を維持してきたのです。」と同社のpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のFrank Del Rioは、同社第1四半期の(注、投資家向けテレビ会議の)業績発表で語った。(中略)

Del Rioは、第2四半期の稼働率は、65パーセントの幅になるものと見ていると話した。

「明らかに第3、第4四半期には、成長し続けているものを見るでしょう。しかし、弊社の価格保全という価格方針は、維持することになります。」と説明した。

「弊社は、短期的な負荷を追い求めたり、長期的に商標を棄損したりはしません。弊社は、それが弊社の戦略だと信じているのであり、弊社にとって、正しい戦略だと強く考えています。」(Cruise Industry News: May 10, 2022)

Cunard、船員不足で何がしかのクルーズで定員制限(米国)

Cunard、船員不足のため、2隻のヨーロッパやアラスカの何がしかの航海で、定員を制限した。これは、何がしかの乗客に旅行が中止になるという連絡が取られることを意味する。

影響を受けた航海は、サウサンプトンから地中海、北欧、ノルウェー・フィヨルドに向かうQueen Victoriaでのものと、サンフランシスコからバンクーバー、アラスカに向かうQueen Elizabethでのものだ。

同社の広報担当者(注、女性)は、影響を受けている航海数を知らなかった。(後略)(Seatrade Cruise News: May 11, 2022)

ウクライナ、スネーク島沖でロシア船、Vsevolod Bobrovに対抗(ウクライナ・ロシア)

ウクライナ海軍による攻撃で、ロシアはスネーク島沖で、2016年就航の支援艦、Vsevolod Bobrovを失った。

Odesa Regional Military Administration(=オデッサ軍管区)の報道官、Serhiy Bratchukは、Telegramにおいて、ウクライナの攻撃の結果、同船は損傷し、火災を起こしたと報告した、とUkrinformは報じた。

「我が海軍の戦闘の結果、ロシア艦隊の最新船の1隻である支援艦、Vsevolod Bobrovは火災を起こした。同船は、セバストーポリに向けて足を引きづっているところだと言われている。」とBratchukは話した。しかし同報道官は、次のように付け加えた。「この情報は、未だに解明されていない。」「しかしスネーク島地域で『snake bite(=蛇にかまれた傷)』を負ったという事実は、真実だ。」と話した。

Institute of Black Sea Strategic Studies(=黒海戦略研究所)の所長であるAndriy Klymenkoによると、同船は5月12日木曜日に一晩中、交戦したという。

報道されているように、最近数週間、スネーク島の近くでArmed Forces of Ukraine(=ウクライナ国防軍)は、旗艦巡洋艦のMoskva等、ロシア黒海艦隊の半ダース(注、6隻)の軍艦やカッター(注、小型船)に対抗、または破壊した。(Ukrinform: 12.05.2022 21:20)

Swan Hellenic、船舶買取選択権を行使(英国・ロシア)

Swan Hellenicは、EU(=ヨーロッパ連合)の制裁下にあるロシアのリース会社、GTLKから2隻のクルーズ船を買収する選択権を行使した。

「弊社は、ウクライナにおける現在の悲劇的な状況の比較的初期の段階において、EUの制裁決定に先立って、この取消不能購入の選択権を行使しました。SH Minervaについては2022年3月13日、SH Vegaについては2022年3月31日です。」と同社広報担当者は、Cruise Industry News宛ての声明文の中で述べた。

これらの船の全所有権をSwan Hellenicに移転させる法的手続きは、現在、進行段階にあり、間もなく完了することになっている、と同社は述べた。つまりSwan Hellenic Cruisesは、両船の単独所有者となる。

「結果として、双方のSwan Hellenicの船は、間もなく、完全に制裁範囲の外側に出ることになります。」と声明文の中で同社は述べた。「しかし制裁の唯一の効果が、EU領域内において、一覧に挙げられた個人・法人の資金及び・又は経済的資源を凍結することになっていることから、JSC GTLKとその子会社をEUの制裁一覧に含めている近時のEUの行動により、現在の状況が影響を受けないことに言及する価値もあります。合衆国の制裁と違い、EUの制裁は、制裁を受けた当事者と関係のある当事者に、域外効果、あるいは二次的適用のないものです。」と同広報担当者は話した。

Swan Hellenicは、最終受益所有者、子会社、銀行、あるいは請負業者は、ロシアに対する合衆国、連合王国(注、英国)、あるいはEUの制裁の影響下にはないと話した。

更にSH Minervaは、COVID関連の規制が、同船の予定した北極シーズンに影響を与えるよう変化しつつあることから、今年の夏は運航しない。

一方、SH Vegaは、予定よりも早くHelsinki Shipyardで竣工して、7月に就航することから、同社では代わりにSH Vegaを夏に運航し、SH Minervaは、2022年-2023年の南極シーズンに向け、今年後半に南米で再就航する。(Cruise Industry News: May 12, 2022)

Washington State Ferries、職員不足の最中、奮闘続く(米国)

シアトル発。Washington State Ferries (WSF)の進行中の困難により、継続的な遅延で乗客がイライラしていることから、システムを悩ませている。こうした遅延は、職員不足から生じているものだ。

金曜日、更なる信頼感を提供するために、代替予定により、2本の航路が運航するとWSFは話した。COVID症例数の増加を引き合いに出して、WSFは、船員の中で救援要求が増えてきているため、今後数週間、信頼感が一時的に減少することになるかもしれない、とツィートした。

パンデミックは、厳格な社会距離戦略指針の最中、病気、退職、そして雇用や訓練が不可能になっていたことから、州営フェリーに深刻な船員問題を生じさせた。この2年間の困難を経て、同システムは、4段階の運航復帰計画を明らかにした。

これまでのところ、8本の航路のうち僅か3本が、こうした段階に進んでいる。すなわち、シアトル発ベーブリッジ島行き、マキルチオ発クリントン行き、そしてアナコルテス発サン・ファン諸島に向かうものだ。4航路は、未だにStage 2(=第2段階)であり、アナコルテスとブリティッシュ・コロンビア州のシドニー間では、全便運休となっている。

KOMO Newsでは、どこで人集めをしているのかを知るため、当州の最新の進展報告も調べた。同システムでは、4月末に14人を新たに雇用したと発表していた。しかしWSFは、なおも目標の労働要員に到達するために、3ダース(注、36人)以上の新たな労働者を雇用する必要がある。

これは、簡易雇用手続きでもない。海事見習いプログラムは、約6か月間の講習、実習・模擬訓練と、フェリーでの1年間の実務経験からなっている。

甲板員の初任給は、時給23ドルだ。州フェリーの雇用サイトによると、全部門で106人分の空きがあるという。(KOMO News: Friday, May 13th 2022)

Zenithの将来、Peace Boatが同船の予定を取り消したため、疑わしいものに(日本)

Zenith(=ゼニス)は、以前発表したPeace Boat Organization向けのクルーズ予定を航海しない。

「我々が傭船したZenithによるクルーズは、船会社との契約変更のため、中止になりました。」、とこの日本の会社は、ウェブサイト上での声明において述べた。

Royal Caribbean Groupから、2020年初めにPeace Boatに移った後、この1992年建造船は、2022年8月に一連の長距離クルーズを航海することになっていた。このプログラムは、日本を出発する3か月間の世界一周旅程に加え、オーストラリア、ニュー・ジーランド、そして南太平洋への59泊航海からなるものだった。

この乗客1,354人乗りの船でのクルーズを予約した客は、旅行代理店からの連絡を受けることになる、とPeace Boatは付け加えた。「我々は、全てのお客様がPeace Boatのクルーズを楽しむことを確かなものにするため、最善を尽くし続けます。」とこのクルーズ運航事業者は述べ、Pacific World(元Sun Princess)は、未だに2022-2023年シーズン中の世界一周クルーズのプログラムを開始する予定でいると述べた。

以前、Pullmantur Crucerosにより運航されていたZenithは、2020年初めにPeace Boatに移った。修理を経て、同船は、2020年4月に新しい運航事業者の下で就航することになっていた。しかしCOVID-19のパンデミックで、計画は棚上げとなった。以前の船隊仲間だったOcean Dreamは、2021年初めに解体工場に送られる一方、この47,255トンの船は、2020年7月以来、ギリシャのラブリオ港で係船してきた。

ドイツの造船所であるMeyer Werftにより建造された最初の現代的なクルーズ船の1隻であるZenithは、1990年代初頭に就航した。当初、Celebrity Cruisesにより運航された同船は、2007年にPullmanturに移籍したが、ここは当時、Royal Caribbean Groupによって買収されたばかりだった。このスペイン企業とその姉妹商標であるCroisieres de Franceの下で13年間航海し、同船は2019年中庸に売却された。1年後、Pullmanturは、スペインの破産法に基づき、会社更生申請を行った。(Cruise Industry News: May 14, 2022)

南東アラスカでクルーズ船から船外に転落した女性の捜索中止(米国)

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、Lynn Canal(=リン運河)上流のエルドレド・ロック(注、島)近くで、火曜日の朝早く、Celebrity Solsticeというクルーズ船から船外に転落したと報じられている40歳の女性の捜索を中止した。

Petty Officer(=下士官)のAlly Blackburnは、同船の船長が、クルーズ船のカメラが、同船がジュノーからスカグウェーに向けて航行していた火曜日の午前3時頃に、女性が船外に転落する様を捉えたのを受けて、報告したと述べた。

捜索は約9時間続き、シトカからのヘリコプター1機、ジュノーからの哨戒艇1隻、そしてバルディーズに本拠を置くCoast Guard Cutter(=沿岸警備隊小型船)のChandeleurの船員が関わった。

「捜索により、悲観的な結果が明らかとなりました。」とBlackburnはAssociated Press(=AP通信)に語った。海中での6.19時間の見込み生存時間と相まって、沿岸警備隊は捜索を中止した、と話した。

女性の氏名は明らかにされていない。Celebrity SolsticeはCelebrity Cruisesが運航しており、3,400人の乗客と1,000人の船員を乗せることができる。シアトル発の1週間周遊クルーズの4日目だった。

Associated Pressが、本記事の報道に貢献した。(Alaska Public Media: May 17, 2022)

Genting Dream、億万長者Lim Kok Thayの新クルーズ商標の下で6月15日に復帰(シンガポール)

シンガポール発。マレーシアの大立者、Lim Kok Thayが所有する新しいクルーズ客船会社が、6月15日に母港のシンガポールから出航する。

Resorts World Cruisesは、問題を抱えたGenting Hong Kongが所有するDream Cruisesがかって運航した船であるGenting Dreamを展開し、船隊を拡大する計画がある。

The Straits Times紙は先月、Lim氏に関係する会社、Resorts World Cruisesが3月9日にシンガポールに登録し、Two Trees Family Holdingsが保有しているとする独占報道を行った。Covid-19のパンデミックが始まって以来、クルーズ業界最高の犠牲者となっていたGenting Hong Kongの崩壊の後、間もなくして出てきた動きであることから、これが新しいクルーズ事業となり得るのかを巡り、最近数か月間、憶測が飛び交っていた。

今や、6月15日からのどこにも行かないクルーズを行うGenting Dreamの予約は始まっている。9月30日からのマレーシア、タイ、インドネシアの目的地に向かう旅行の計画もある。

開始に伴い、Resorts World Cruisesは、今年3月2日から4月31日までの間にシンガポールでのWorld Dreamのクルーズの取消の影響を受けた、全額支払済みの乗客に対し、同等価値の優待クルーズ・クレジットを提供する。これは、元の予約先から返金を受けていない人が利用可能だ、と同社は話した。(後略)(The Straits Times: Updated May 18, 2022, 8:58PM SGT)

Carnival:誰も話さないこと(米国)

パンデミックからの再開は、素晴らしいニュースだが、Carnivalは既に水を飲み過ぎていないか?

クルーズ事業以上にCOVID-19により酷い打撃を受けた産業は、地球上にはない。船上の閉鎖された生態系に客を押し込むことは、単に実行可能なだけではなかった。

規模を縮小した体験に人々を申し込ませて、マスクを身に着けさせることは、船が運航を許可されるや、売り難いものだった。それでも、大手運航事業者で破産申請しているのを見ることは、かなりありそうだと思われることだったが、なかった。

今や旅行者は、バック・ミラーの中に(注、過去の出来事として)パンデミックを見ているところで、興奮が広まり、投資家らはCarnival Corporation(CCL 1.88%減)のような「reopening(=再開)」株に誘惑されそうになっている。不幸にも、海の中には鮫がおり、投資家の中には見て見ぬふりをしている者もいる。

まずは朗報から

Carnivalは、その歴史上、最悪の期間を経て、水平線上に遂に明かりを見ている。収益は勢いを増し、同社では、2022年夏までにEBITDA(=金利・税金・償却前利益)が肯定的になるものと見ている。3月末、同社は収容力の54%で運航し、2021年第4四半期には僅かに落ち込んだが、year over year(=前年比)(YOY)では、大幅に増加した。

2022年営業年度の第1四半期も、16億ドルの売り上げだった。対照的に前年の第1四半期は、僅か2600万ドルの売り上げだった。不幸にもこの販売の増加は、営業利益を殆どもたらさなかった。同社はQ1 FY22(=2022年営業年度第1四半期)に、14億9000万ドルを失っていた。

これは一つの共通のテーマだ。CarnivalはQ4 FY 2022(=2022年営業年度第4四半期)に13億ドルを売り上げたが、なおも売り上げがほんの340万ドルだった2021年の同時期よりも多額の営業損失を計上していた。

Carnivalは、効率の劣る22隻を船隊から削減することで、最適化計画を追求している。願わくば、これにより、長期的には同社の収益性を支えることにしたいものだ。

克服するには債務が多過ぎるか?

損益計算書が改善されると、貸借対照表を脇に追いやることは、時に簡単なことになる。しかしCarnivalは、話したがる人が殆どいないかも知れない、とてつもなく大きな問題を抱えている。合衆国の多くの業界は、パンデミックにおいて巨額の政府支援を受けている。Carnivalは、何も受け取っていない。同社は、合衆国の租税の何がしかを回避するために、パナマで設立されている。この戦略は、パンデミック中においては酷い逆効果を招いていた。政府の支援もなく、Carnivalは膨大な借金を抱えたのだった。

株主は、再編時においては、債務者が先に弁済を受け、株主が最後であることを知っておかなければならない。借金がどれくらい巨額なのか?何がしかの数字を見てみよう。

Carnivalはパンデミック以前、素晴らしいcash from operations(=営業収益)(CFO)の他、7年間に亘り、毎年かなりの営業利益を出していた。しかしたとえ7年間の全てを合わせても、そして全ての金を負債の弁済に充てても、Carnivalは、なおも水没したままになるのだ。

不幸にも、悪化している。クルーズ客船会社は、船隊を維持するためになされたに違いない、かなりのcapital expenditures(=資本支出)(CAPEX)もある。下記(注、省略)は、運航より供給された現金から資本支出を差し引いたものだ。示されているように、7年間の合計は、負債には全く足りない。これは恐らくは、Carnivalが船隊を減らしているもう1つの理由だ。簡単に言えば、維持する余裕がないということだ。

長期投資家は警戒

幸いにも借金は、全てが同時に満期(注、返済期限)になるわけではない。今から暦年の2025年末までの間に、原則的に111億ドルが満期となる。他方、Carnivalは、この期間中に169億ドルのCAPEX(=資本支出)責任も負っている。Carnivalは前四半期、営業収益を12億ドル失っており、別に27億ドルがCAPEXに回っている。劇的に何かが変化しない限り、いつか、かなりの借金が借り換えのために必要となる。これにより同社は、金利の上昇により、更に後退することになる。

株売買人(注、株式相場師)は、Carnivalとは上手くやるかもしれない。短期投資家の中には、稼働率の上昇や予約の増加といった前向きのニュースによって熱狂する者も出る可能性もある。株価を見ることになる者や、パンデミックが弱まることで、同社が追い風に乗ってお買い得となると信じる者もいるだろう。長期投資家は、深堀りすべきだ。嵐雲(注、不吉な前兆)は未だに生まれており、Carnivalは既に大量の水を飲み過ぎているかもしれない。(The Motley Fool: May 18, 2022 at 11:45AM)

ポーツマスから出航する未来的な「空飛ぶフェリー」は未だにあり得るとBrittany Ferries話す(フランス・英国)

ポーツマスから海峡をいつかは横断できることになる「flying ferries(=空飛ぶフェリー)」の過激な計画は、未だに大手旅行会社により、熱心に注目されている。

Brittany Ferriesは、この宇宙時代の提案を昨年、見送ったが、同社の幹部らは、未来的な船のプロトタイプ(=原型)が開発されたことから、今や注目している。

この構想では、完全電気式・海上浮揚グライダーが、ポーツマスからシェルブールまで、僅か40分で進むことが可能だという。(後略)(The News: Saturday, 21st May 2022, 4:55 am)

ケソン州のフェリー火災で少なくとも7人死亡(フィリピン)

(更新4回目)マニラ発。月曜日の朝、ケソン州のリアルの沿岸近くでフェリーが火災を起こし、少なくとも7人が死亡、127人が救助された、と当局者は話した。

ポリヨ島からケソン州のリアルに向け、134人の乗客と船員を乗せていたMV Mercraft 2を、午前6時30分頃、火災が襲った。女性5人と子供2人がこの事故で死亡した、とPhilippine Coast Guard(=フィリピン沿岸警備隊)は話した。このフェリーの船長を含む他に24人も、負傷した。

PCG(=フィリピン沿岸警備隊報道官)でCommodore(=准将)のArmand Baliloは、この高速船は、出火当時、リアル港から約500ヤードのところにいたと話した。

事故の写真には、黒煙が押し寄せるフェリーを火の手が飲み込む中、乗客らが浮遊物につかまっているのが写っていた。もう1隻の船が、海に飛び込んでパニックになった乗客を救助するため、直ちにやって来た。

「爆発音を聞きました。」と別のフェリーで旅行中だったKycel Pineda(18)は話した。「あの船を見たとき、既に火に飲み込まれていて、乗客は既に海の中で浮いていました。」とこの高校生は付け加えた。

このフェリーは、乗船名簿にある124人を乗せて、ポリヨ島港を午前5時に出発していた。186人積載可能だ。火災は機関室から始まったようだ、とBaliloは話した。調査班が原因究明の準備をしていた。(後略)(ABS-CBN News: Posted at May 23 2022 08:34 AM)

香港、中国人に元P&O船でのクルーズ再開を求める(中国)

香港当局者は、同市においてCOVID-19規制が拡張されたのを受け、より正常化に向けた作業を行う中、住民に短期休暇を提供する同市発の短距離クルーズ・プログラムの再開をあるクルーズ船に求めている。報道では、2019年以来、中国人によって所有され運航されている元P&Oのクルーズ船を、2022年初めに運航中止を求められた国際船の代替として、香港に持ち込むことを求めているという。

South China Morning Post紙の最初の報道のように、香港観光当局者は、COSCO ShippingとChina National Travel Serviceにより立ち上げられたAstro Ocean Cruiseとして知られる商標と議論している。ここは、中国国内市場向けの大型クルーズ船の最初の運航事業者の1つだ。同社は、1隻のクルーズ船、P&O Orianaを2019年に買収し、中国発の短距離クルーズ向けに、Piano Landと再命名していた。

計画では、Piano Landに出来るだけ早く、7月1日に香港発のどこにも行かない短距離クルーズの提供開始を求めており、同紙によると、英国当局から中国陣営に香港を引き渡して25周年になることに間に合わせるという。これは、Royal Caribbean InternationalとDream Cruisesの両社によって、2021年に同市発の短距離クルーズを運航したのと同様のやり方となりそうだ。

2022年1月の初め、香港当局は両クルーズ客船会社に対し、COVID-19の症例数が増加し始めたことから、運航中止を求めた。Dream Cruisesは、親会社のGenting Hong Kongが財政崩壊したため、間もなくして全運航を中止した。最近、クルーズを行っていたGenting Dreamは、シンガポールに再配置となった。

1月下旬、Royal Caribbeanは、香港から運航していた同社クルーズ船の1隻であるSpectrum of the Seasを、予定よりも6か月早く、シンガポールに再配置し、来年、同港を本拠地にして、同船を維持するつもりだった。Royal Caribbeanは、伝えられているところによると、将来、クルーズの再開の可能性について中国当局者と議論していたと言われていたが、中国がCOVIDの制御を強化し、イライラしているという。(後略)(The Maritime Executive: Published May 23, 2022 4:06 PM)

サウジのファンド、Carnivalの超豪華Seabourn商標の買収可能性で初期交渉(サウジアラビア・米国)

Carnivalは、ここのSeabournという超豪華クルーズ商標を、サウジの政府系ファンドに売却する予備交渉を行っている、とこの事情に詳しい人々がCNBCに語った。

両者間の交渉は、未だに行われている。この規模の取引で、サウジはクルーズ業界における地位を強固なものとし、同時に、中東中の旅行が回復し続けることになる。また、株式を過去3か月間に40%以上も下落したCarnivalが、より資本に接近する(注、資金を得る)ことにもなる。Seabournについた値札は、直ちには明らかにはならなかった。

Carnivalは、噂や憶測には論評しないと話した。このサウジのファンドは、Public Investment Fundとしても知られているが、論評の求めに対して直ちには返答しなかった。

Seabourn売却の話し合いは、Carnivalが債券市場で、収益の10%である10億ドル以上に引き上げてから、1週間もせずに出てきたものだ。Seabournは1988年に市場参入し、6隻運航している。その行先は、南極から中東、カリブ海にまで及んでいる。

このサウジ政府系ファンドは、Public Investment Fundとしても知られているが、2020年のパンデミックの最盛期にCarnivalの持ち分を購入した。FactSetによると、現在、Carnivalの5%の持ち分を保有しているという。

未公開株式投資会社も、クルーズ空間における買い手だ。2021年3月、Royal Caribbeanは、そのAzamaraというクルーズ商標を、Sycamore Partnersに2億100万ドルで売却した。TPGとApollo Groupの両社は、2008年にNorwegian Cruise Lineに何十億ドルも投資し、最終的には2013年に、このクルーズ運航事業者を取得した。TPGは現在、Viking Cruiseに投資しており、一方、Bain Capitalは、Virgin Voyageの主要投資家だ。(CNBC: Published Tue, May 24 20224:03 PM EDT)

フロリダから出航しているCarnivalのクルーズ船、グランド・ターク島で出火(米国)

フロリダ州のポート・カナベラルから出航しているCarnivalのクルーズ船が木曜日に出火した。Carnival Freedomという船は、Carnivalが出したプレス・リリースによると、同船の煙突内部から出火した際、5日間のクルーズで、グランド・ターク島にいたという。

Carnivalは、火災は緊急対処班により直ちに消火され、客と船員の全員は無事だと話している。同船の客は、地元当局者により上陸が認められた。Carnivalは、状況を評価しているところだ。ソーシャル・メディアには、同船の煙突から炎が噴き出し、黒煙が空中に大きくうねっている様が写ったものが投稿されている。

同船には、乗客2,504人と船員972人が乗船していた、とCarnivalは話した。もう1隻の船であるCarnival Conquestが土曜日に、グランド・ターク島で全員を拾い上げるため、マイアミから向かう。月曜日にポート・カナベラルに到着する見込みだ。

金曜日にマイアミから出発する予定だったConquestの次回の旅行は、中止となり、土曜日に始まる予定だったFreedomの次回の旅行も同様だ。このFreedomという船は「repair to the funnel(=煙突修理)」のためにフリー・ポートに移動する、とCarnivalは話した。来るべき旅行の変更で影響を受ける全ての客には、通知された。

先月、マイアミからシアトルに向かっていたCarnivalのクルーズ船の乗客は、乗船者がCOVID-19の検査で陽性だったことから隔離を余儀なくされた。Carnivalは、乗船していたおよそ2,100人の乗客のうち、何人が感染したか話さなかった。接岸するや、感染した乗客の全員は、隔離のために地域のホテルに移動した。

クルーズ船火災は一般的ではないが、以前、発生したことはある。2016年、プエルト・リコの北部海岸沖、約1マイルで、燃え盛る船から、500人以上の乗客と船員が脱出した。犠牲者の報告はなかったが、Caribbean Fantasyという船に乗船していた大勢は、医療を要求した。(CBS News: Updated on: May 26, 2022 / 5:39 PM)

シーダー島、スワン・クォーターのフェリーが予定復帰(米国)

COVID-19症例と、予想外の機械的問題のため、1週間以上も予定が混乱した後で、3隻のアウター・バンクスのフェリーのうち、2隻が長い週末休暇に間に合わせて復帰した。

North Carolina Department of Transportation(=ノース・カロライナ州運輸局)の係官は、木曜日に、シーダー島―オクラコーク島航路と、スワン・クォーター―オクラコーク島航路は、sound級の船の予期せぬ機械的問題の修理を経て、完全夏季予定に復帰したと話した。

労働者不足は、ハッテラス島―オクラコーク島の車両フェリーの予定に影響を与え続けている、と当局者は話した。Ferry Division(=フェリー課)では、ここの職員で、COVID-19の陽性症例が97件あった。この傾向では、ハッテラス島の車両航路に運休の可能性があることから、影響を受け続けることになりそうだ。

当局者らは5月19日、シーダー島、スワン・クォーター、そしてハッテラス島のフェリー航路でのコロナウイルス関連の障害を発表していた。(後略)(CoastalReview.org: 05/27/2022)

日本、冷たい水域を航海する小型旅客船に滑り台付き救命筏を義務付けへ(日本)

東京発。14人が死亡し、他に12人が行方不明になった北海道の知床半島沖であった観光船事故を受け、運輸省(注、国土交通省)は、冷たい水域を運航する小型旅客船に、滑り台付き救命筏を義務付ける決定を行ったことが判った。

この計画は、5月27日開催された運輸省の事故対策検討委員会の第3回会合において提出されたもので、専門家委員により広く承認された。現在、日本では、小型旅客船に搭載可能な大きさの滑り台ある救命筏がないことから、同省では国内製造業者と共同で装置の開発を計画している。

船舶安全法によると、4月下旬に知床半島沖で沈没したKazu I(=カズワン)という観光船のような小型旅客船は、救命浮器、あるいは救命筏を備え、更に旅客と船員の最大搭載人員に十分な救命胴衣を義務付けられている。費用を理由に、大半の運航事業者は、海上で乗客が掴まることができる板状の浮きである救命浮器を使用しているものと考えられている。

カズワンは、救命浮器1基を有し、旅客は救命胴衣を着用していたと言われている。しかし事故があった地域の海は、4月下旬であっても摂氏2度から3度であり、これは救命胴衣や浮器を使って海上で短時間いるだけでも命に係わる危険があるものだ。

この専門家パネル会議において、委員の中には、小型旅客船に旅客が濡れることなく使用できる救命筏を導入することを義務付けることを要求する者もいた。運輸省では、しかるべき温度以下の水域で航海する際には、救命設備の一種として、小型旅客船に救命筏を義務付ける計画だ。(Mainichi: May 28, 2022)

P&O Ferriesのドバイの所有者、経営陣の解雇を巡る「驚くべき仕事ぶり」を称賛(アラブ首長国連邦・英国)

P&O Ferriesを所有するドバイに本拠を置くグループの代表が、この英国の企業の再編成において、経営陣は「amazing job(=驚くべき仕事)」をしていると称賛して、800人の船員を解雇する決定を撤回するのは手遅れであることを力説した。

今週、ダボスであったWorld Economic Forum(=世界経済協議会、賢人会議)の会場で、Financial Timesに話しかけたDP Worldのthe chair and chief executive(=会長兼最高責任者)であるSultan(=サルタン、注、君主)のAhmed bin Sulayemは、協議無くして800人の労働者を解雇すると3月にP&Oが発表したのを受けて英国政府が同社を攻撃したやり方に、苛立ちを表明した。

Sulayemは、この決定は、P&Oの取締役会がドバイの親会社の意向なしでなされたもので、この動きは撤回することができないと話した。

「我々は何度も言っています。(英国政府は)今や何もできないのです。というのは、(P&Oの決定は)過去のものだからです。」と語り、安い労働要員に切り替えるか、運航停止かという2つの可能な選択肢があったという同社の発表を強調した。

「Peter(Hebblethwaite、P&O chief executive(=P&O最高責任者)は驚くべき仕事を果たしたのです。というのは、3,000人が職を失うことから会社を何とかして救ったのですから。」とSulayemは語った。

この決定がなされた後で、Hebblethwaiteは、労働要員に生じた思いがけない解雇の重大な影響に対して、「incredibly sorry(=非常に申し訳ない)」と話していた。しかしSulayeは、僅か1人の職員が提示した条件を拒否しただけで、「nobody was hurt(=誰も害されなかった)」と言って、それを否定した。

P&Oが直面した選択は、船員を解雇するか、「bring down the company(=会社を潰すか)」だったと話した。(後略)(The Financial Times: May 30, 2022)

Holland America Line、名付け親のオランダのPrincess Margriet妃殿下によるRotterdamの命名式、開催(オランダ・米国)

5月30日シアトル発。Holland America Lineの旗艦、Rotterdamは、オランダのロッテルダムで2022年5月30日、オランダの伝統がふんだんの式典において、王族による取り計らいを受けた。オランダのHer Royal Highness Princess Margriet(=マルグリット王女妃殿下)が名付け親を務められ、招待された高官や賓客の面前で、正式に本船を命名された。

到着されるや、Princess Margriet(=マルグリット王女)は、舷門で7歳のNora van Dijkから伝統的な花束により歓迎された。Nora van Dijkは、Holland America Lineに15年間勤務し、最近はロッテルダム事務所のbusiness development representative in sales(=営業事業開発代表)をしているNathalie van Dijkの娘。昼間の命名式には、Carnival Corporation President and CEO(=社長兼会長)のArnold Donald、Holland America Group President(=社長)のJan Swartz、Rotterdam Captain(=ロッテルダム船長)のWerner Timmers、Lord Mayor of Rotterdam(=ロッテルダム市長)のAhmed Aboutaleb、そしてMariner Ambassadors(=船員大使)のDavid GereとGisela Gereが、マルグリット王女がRotterdamを船隊に正式に迎えるのに加わった。

「弊社の遺産は、オランダの当地に根ざすものであり、マルグリット王女妃殿下を、5隻目のHolland America Lineの船の名付け親としてお迎えし、大変に光栄であります。」とHolland America Lineのpresident(=社長)、Gus Antorchaは述べた。「Rotterdamが2021年に引き渡された際、弊社では、ロッテルダムで行うことができるよう、命名式を延期いたしました。というのは、名前に因んだ都市以上の場所が、なかったからであります。手腕を試される数年を経て、弊社は、弊社の歴史において忘れられない瞬間を祝うことができて、興奮しております。」(後略)(Cision: Mon, May 30, 2022 at 10:00 PM)

強風で、上ミシガンの町へのクルーズ船Viking Octantisの初訪問は中止(米国)

ミシガン州ホートン発。五大湖最大の船が水曜日、キーウィーノー半島に初寄港するものと見られていたが、強風による安全の懸念から、訪問は中止となった、と当局者は火曜日に午後に発表した。

665フィートのViking Octantisは、Keweenaw Convention & Visitors Bureau(注、観光局)の出したプレス・リリースによると、ポーテジ湖のダラー湾の外側に錨を下ろし、乗客がテンダー・ボート(注、小型連絡船)を使って上陸するものと見られていた。当局者は、テンダーに乗船する乗客の安全性を懸念している。

「ちょっとがっかりしましたが、安全性が最優先事項です。」とvisitors bureau(注、観光局)のexecutive director(=事務局長)のBrad Barnettは声明文において述べた。「Octantisをキーウィーノー水路で見ることで、ここの共同体が興奮していたことを知っておりますが、次に予定された訪問まで、数週間待たなければならないことになりました。」

この船は378人の乗客を収容するが、今年、ホートンには6回以上訪問することが予定されており、次回は6月29日だ。

次回は、この船はスー・セント・メリーのSoo Locks(=スー・セント・メリー運河)を横断する。その後、マッキナク島に寄港する。この航路は、8日間のUndiscovered Great Lakes(=未知の五大湖)というクルーズの一部であり、オンタリオ州のサンダー・ベイで始まり、ミルウォーキーで終わる。

この船は、今年の春、夏、そして秋には、カナダと合衆国の港に寄港して、五大湖中を巡る。来年、Octantisには、同型の姉妹船、Viking Polarisが加わることになる。

Viking Octantisの他の五大湖旅程には、15-day Great Lakes Collection from Toronto to Duluth, Minn.(=トロント発ミシガン州ダルース行き15日間五大湖集成)があり、ミシガン州デトロイト、アルピナ、マッキナク島、スー・セント・メリーに寄港する。eight-day Niagara & the Great Lakes from Toronto to Milwaukee(=トロント発ミルウォーキー行き8日間ナイアガラと五大湖)は、デトロイト、アルピナ、マッキナク島に寄港し、eight-day Great Lakes Explorer from Milwaukee to Thunder Bay(=ミルウォーキー発サンダー・ベイ行き8日間五大湖探検)は、マッキナク島に寄港する。(MLive.com: Published: May. 31, 2022, 1:44 p.m.)