2022年6月

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2022年6月の海外旅客船情報

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.株、水曜日に下落、市場平均以下(米国)

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd. NCLH株、水曜日に4.50%下落して15.29ドルになり、証券取引所にとっては完全に貧弱な売買立会となることが証明され、S&P 500 Index(=スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数) SPXは0.75%減の4,101.23、Dow Jones Industrial Average(=ダウ・ジョーンズ工業株30種平均)DJIAは0.54%減の32,813.23だった。今日は、株式の連日損失2日目となった。Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.は、6月9日に到達した52週間の最高値(33.95ドル)よりも、18.66ドル減で引けた。

水曜日は、ここの競合他社の何がしかとの比較で、この株式は、市場平均以下だった。Royal Caribbean Group RCLは4.31%減の55.57ドル、Carnival PLC ADR CUKは2.80%減の12.50ドルで、Carnival Corp. CCLは2.95%減の13.47ドルだった。出来高(2210万)は、50日間平均出来高の1950万を凌いだ。(MarketWatch: June 1, 2022 at 5:09 p.m. ET)

在位70周年法定休日期間中、鉄道、バス、フェリーは通常通り走るのか?(英国)

スコットランド人の中には、Platinum Jubilee(=プラチナ・ジュビリー、 注、在位70周年)祝賀の間、通常通りに旅行ができるのかと思うだろう。

スコットランドで何がしかの変更はあるが、公共交通機関企業が、この期間に 自社便を利用して外出する家族連れの理解を期待していることから、混乱は軽 微なものとなることになっている。祝賀と同時に、別個に多くの混乱が多くの公共交通機関で起こることから、なおも前もって計画する価値はある。

以下は、何がしかのスコットランドの主要交通機関の概要であり、Jubilee bank holidays(=在位70周年法定休日)中に予定されているものだ。

鉄道(省略)
バス(省略)

フェリー

Cal Macは通常通り運航し、実際、休日の行楽客が自社のサービスを利用し て、スコットランド西海岸沖の歴史的な城郭の何がしかを見物することを奨励 している。偉大な選択肢の中には、マル島のDuart Castle(=ドゥアルテ城)、コル島の Breachacha Castle(=ブリーチャチャ城)、バラ島のKisimul Castle(=キ シマル城)、その他多くがある。(Daily Record: 15:38, 2 JUN 2022)

CarnivalのMardi Gras、キューバ沖を漂流する16人を救助(米国)

Mardi Grasの船員は、遭難中の小型船を発見し、金曜日の午前8時前に、救助のため停船した。このCarnival Cruise Lineの船は、フロリダ州に向かっていた。

この16人は、キューバ近くの時化の外洋で、立ち往生していた。Mardi Grasの船員は、安全のために彼らを乗船させた。Mardi Grasは、7日間航海の最終日で、土曜日の朝に、母港のポート・カナベラルに戻って来る。

Carnivalは、US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)、その他全ての関係当局に通報した。(Seatrade Cruise News: Jun 03, 2022)

原子力が探検クルーズの将来となり得る(ノルウェー)

ノルウェーの造船業者、Ulsteinが出した新船の設計構想は、探検船やその他の海上運航での排ガス・ゼロの未来に向けた最初の第一歩となる可能性がある。

この提案された500フィートの船は、Thorと呼ばれるもので、ノルウェーの雷神と、船内原子炉の動力となるトリウムという元素の両方の意味がある。

そうした船は、燃料補給を決してすることはなく、独自の電力を作り出すことが可能で、僚船、Sifの動力としても利用されることになる。Sifは、金髪のノルウェーの女神であるThorの妻に因んで命名された。この探検クルーズ船は、旅客収容力は60人で、最小限の影響で、環境的に脆弱な地域を探検することが可能となる。

「Sifは排ガスを出さないので、完全電動モードでクルーズができ、Thorはその充電局となります。」とUlstein chief designer(=設計主任)のOyvind Gjerde Kamsvagは話した。「現時点ではこれは構想であり、このようには建造されないかもしれませんが、重要な議論が始まっています。弊社では2008年以来、動力源としてトリウムについて検討しておりますが、原子力との連想での汚名もあるのです。」

溶融塩原子炉

本船は、溶融塩原子炉を使用する。1960年代に初めて試験を行った原子炉の一種で、炉心に液体塩の混合物を使用したので、このように呼ばれている。(中略)

適時性

2026年までに、UNESCO World Heritage site(=ユネスコ世界遺産地)となっている南西ノルウェーの2つの長い沿岸の入り江であるWest Norwegian Fjords(=西ノルウェー・フィヨルド)は、排ガス・ゼロの船だけの接近を許可して、クルーズ船やフェリーを締め出すことになる。

同様の規制が、世界の他の場所でも導入されることになる可能性があり、より清浄な探検船に移行する必要性が加速する。「将来に向けて何かを導入し、(溶融塩原子炉を巡る)技術、安全性、規制について議論をする時が来ました。というのは、世界の異なる船舶の何がしかにとっては、少なくとも大変に遠い目的地に向かうものは、CO2(=二酸化炭素)の排出を減らすことが唯一の方法となるかもしれないからです。」とMurenは話す。

ThorとSifの双方は、UlsteinがX-Bowと呼んでいる独自の逆傾斜の船首を誇示している。これは、世界中の約100隻の船で既に使用されているものだ。(後略)(CNN: Published 3rd June 2022)

なぜCarnival Corporationの株価が5月に19.8%下落したのか(米国)

このクルーズ客船会社は、船隊全部を再開したが、前途には挑戦が残っている。

何が起きた

Carnival Corporation (CCL -3.91%)は、S&P Global Market Intelligenceによると、5月に株価が19.8%、沈没したという。このクルーズ客船会社は、5月に0.2%上昇したS&P 500を下回り、先月は1.9%下落したNasdaq Compositeをも下回った。Carnivalは、過去1年間に約32%下落し、1株当たり約13ドルで取引されている。

だからどうなんだ

Carnival Cruise Linesを運営しているCarnival Corporationは、業界内の他のどの会社よりも、パンデミックによって大打撃を受けた。しかしCarnivalの状況は上向きつつある。今月初め、Carnivalは23隻の全船隊が運航に復帰すると発表した。

しかしCarnivalの株式は、競合他社のNorwegian Cruise Line Holdingsが第1四半期に10億ドルの純損失と、期待外れの低収益を発表して、第2四半期も純損失を計上する可能性があることを示唆したのを受け、翌週に沈没した。このことは、数人の分析者の価格目標を引き下げさせ、Carnivalを含むクルーズ業界の他の会社にも影響を与え、5%の下落がニュースになった。Carnivalは、遡ること3月に、2月28日締めのQ1 earnings(=第1四半期利益)を報告していた。

Carnivalは、5月18日に別の打撃を受けていた。2030年満期の金利10.5%の無担保債務、10億ドルの提供を受けると発表したのだ。この収益は、債務の支払いや企業目的全般に充てることになる。ニュースにおいて、Truist and Bank of Americaの分析者は、Carnivalの価格目標を引き下げた。

で、どうする

債務は、Carnivalやその他の指導的なクルーズ客船会社にとって、パンデミック休業中、浮かび続けるために金を借りなければならなかったことから、大問題となっている。Carnivalは、債務が360億ドル余に膨れ上がっており、分析者の中にはこれを懸念している者もおり、たとえクルーズ客船会社が再開しても、債務の弁済をしていくには十分な収益がなく、利益を出しても、経済状況やCOVIDは、なおも問題となっている。

「我々は、流動性資産の水準におけるこの債券の発行は、金利の上昇に加え、(クルーズ客船会社が未だに検査している)COVID症例急増を巡る懸念に直面しているクルーズ業界のレフィ(注、主要リファイナンシング・オペ)の必要性を示していると考えます。」とBank of America Securitiesの分析者、Andrew Didoraは書き、Carnivalの価格目標を、私の同僚のEric Volkmanが報じたように、引き下げた。

このように、朗報はクルーズ・シーズンが始まったというもので、Carnivalは全船隊を復帰させ、最悪のものはその背後に隠されたようだが、Carnivalの内部には、なおも大きな挑戦(注、手腕を試されるもの)が潜んでいる。(The Motley Fool: Jun 3, 2022 at 5:53PM)

ワイト島のフェリー会社、Wightlink、船の汽笛で女王を称える(英国)

WIGHTLINKは、Queen’s Platinum Jubilee(注、女王の在位70周年)を全国のShip's Salute(=船の挨拶)に参加して祝った。

Isle of Wightというカー・フェリーとFastCatの船長は、クルーズ定期船、ヨット、運河の細船から、Royal Navy(=英国海軍)の駆逐艦やフリゲート艦までのあらゆる種類の船の船長と同時に、汽笛を鳴らした。Red Funnelも、この船の挨拶に参加した。

フィッシュボーンとポーツマス間を走っているWightlinkのハイブリッド・エネルギーの旗艦、Victoria of Wightの船長のMatt Mullinsは、正午12時に汽笛を鳴らした。

UK Chamber of Shipping(=連合王国海運会議所)によって組織されたこの行事の間、全てのWightlinkの船は、全ての港で万国旗を吊るし、旗で装飾した。

「何世紀にも亘って、Wightlinkとその前身企業は、多くの機会において、Royal Family(=王族)の皆様をお迎えして参りました。」とWightlink chief executive(=最高責任者)のKeith Greenfieldは語った。

「最近では、Countess of Wessex(=ウェセックス伯爵夫人)が、2018年にフィッシュボーン港であった式典で、弊社のハイブリッド・エネルギーの旗艦、Victoria of Wightを命名されました。」「今年、弊社は、最愛の方と共に在位70年を祝うため、ソレントを横断する多くの家族連れを乗せております。」「誰もが素晴らしい時を過ごし、天気に恵まれることを望みます。」(Isle of Wight County Press: 5th June)

Red Funnelの未払い賃金を巡るストライキで、サウサンプトンからカウズに向かうフェリーは運休(英国)

スト行為で、全てのサウサンプトンからカウズに向かうフェリー便は運休となる可能性がある、と連合王国(注、英国)の指導的な労働組合であるUnite(=ユナイト、注、「団結」の意)が、今日(水曜日)話した。

未払い賃金を巡る紛争において、Red Funnelのサウサンプトンからカウズに向かう旅客フェリーやカー・フェリーで働く約120人の顧客サービス職員、転轍手や船員は、6月14日から7月5日までのストライキ行為に賛成投票を行うことになる。

この労働者らは、4.5パーセントの支払いの申し出を拒絶し、最低賃金職員には6.5パーセントに引き上げるよう求めた。彼らは、Uniteが11.1パーセントだと言っている実際の急上昇している生活費を反映させて、増額するよう要求している。

この儲かる航路を運航しているRed Funnelの従業員の大半は、国の最低賃金で働いている。

Uniteは、上昇している家賃の支払いで、労働者らは益々苦しんでいると話している。フード・バンク(注、困窮者に食料援助を行う民間組織)に頼っている者もおり、請求書を支払い続けるため、職場の給食手当に「making the most(=専ら)」頼っている者もいる。(後略)(Unite: Wednesday 8 June 2022)

このクルーズ客船会社は最新船の就航を中止(米国)

暑い夏になるにつれて、旅行業界は躍起になっているが、ある会社は新しいクルーズ船の就航を中止に災いの兆しを見た。

Virgin Voyagesは、クルーズ産業に大改革をもたらすことを誓って、最高に期待されていた商標だが、3隻目のクルーズ船、Resilient Ladyの就航を延期した。

この船は、8月にお目見えし、夏にピレウス(からアテネに向けて)出航し、冬にはプエルト・リコのサン・ファン島から運航することになっていた。むしろ同社は、2023年5月まで就航を遅らせた。

航海を予約した顧客は、何がしかの費用の他、将来のクルーズに代え、200%までの返金を約束されている。(中略)

声明文においてVirgin Voyagesは、Resilient Ladyは、ジェノバの造船所に留まり、建造の仕上げをすると話した。ここの他の2隻であるScarlet LadyとValiant Ladyは、それぞれカリブ海と地中海で運航している。両船とも、パンデミック中に就航した。(中略)

4隻目のBrilliant Ladyも、2023年に同社に加わることになっている。(CNN: Published 9th June 2022)

クルーズ客船会社株、市場とインフレーション懸念から落ち込む(米国)

合衆国政府は、合衆国に入国する航空機の旅行者のCOVID-19の検査はもう要求しないと発表し、これはクルーズ業界にとっては朗報であったにもかかわらず、インフレーション懸念で、Dow Jonesが今日、600ポイント以上下落し、主要上場クルーズ会社3社の株式も、同様に下落を続けた。

金融筋は、クルーズ株は高い燃料費、サプライ・チェーン問題、そして労働者不足の懸念から、下落し続けたと話した。加えて、ロシア・ウクライナ戦争の影響と、合衆国におけるリセッション(=景気後退)の可能性もある。

合衆国のインフレーションは、食品、ガス、住宅費が上昇し、この40年間で最高の8.6パーセントを記録した、と報じられている。

Carnival Corporationは今朝、11.56ドルで寄り付き、11.05ドルで引けた。Royal Caribbeanは、48.05ドルで寄り付き、45.75ドルで引け、Norwegian Cruise Line Holdingsは、13.50ドルで寄り付き、13.16ドルで引けた。(Cruise Industry News: Jun 10, 2022)

ポートランド港のクルーズ船、Norwegian Star(英国・米国)

2000人以上の乗客が乗船した大型クルーズ船が、今朝、ポートランド港に到着した。

Norwegian Cruise Lineが運航するNorwegian Starは、15層の甲板に2,348人までの乗客を収容することが可能だ。今日の午前7時30分頃、ポートランドに接岸したが、現在、バハマ船籍で航海している。このクルーズ船を描写して、Norwegian Cruise Lineは、次のように述べている。

「The Norwegian Edge計画の一環として最近改装したNorwegian Starは、地中海、北欧、南米、そして大西洋横断に広がるクルーズに、自由と柔軟性をもたらします。」「船上では、Norwegian Starは、広範でおいしい食事の選択、バー(=酒場)、ラウンジ(=休憩室)、広々としたスパ(=健康施設)、VIP(=要人)区画のあるいつも刺激的なカジノ(=賭博場)、更にあらゆる年齢の子供向けのたくさんの楽しみを呼び物としております。」(Daily Echo: 12th June)

S&Pが下げ相場で、クルーズ株は下落(米国)

インフレーションの緩和を狙って、US Federal Reserve(=合衆国連邦準備金)金利の引き上げで景気後退を引き起こす懸念から、S&P 500が下げ相場となり、クルーズ株は下落している。

下げ相場で、株式は最近の高値から、少なくとも20%下落している。S&P index(=S&P株価指数)は、月曜日に3.9%下落して、3,749.63で引けた。これは、4,796.56で引けた1月3日の記録から21.8%の下落。

CCL、NCLH、RCLは52週間で最安値

Carnival Corp.、Royal Caribbean Group、Norwegian Cruise Line Holdingsの株式は総じて期間中、52週間最安値に落ち込んだ。

Carnivalは、9.77ドルで取引されて、9.91ドルで引け、10.3%減。

Norwegian Cruise Line Holdingsは、11.45ドルに値を下げ、12.22%減、11.55ドルで落ち着いた。

Royal Caribbean Groupは、40.92ドルもの安値で取引されてから、9.7%減、41.30ドルで引けた。(Seatrade Cruise News: Jun 13, 2022)

Silversea、Crystal Endeavorを買収するのか確認できず(米国)

Silversea Cruisesは、ここが探検船Crystal Endeavorを買収するという報道を確認できないと話した。

この乗客200人乗り、20,449総トンの船は、3月下旬以来、売却を待ってジブラルタル沖にいる。MV Werftenで2001年に竣工したCrystal Endeavorには、かなりの関心が寄せられているものと理解されている。

寝台当たり190万ドルの費用で建造

寝台当たり190万ドルの費用で建造された、史上最も高価な旅客船と呼ばれてきた。価格は、かって3億5000万ユーロと発表され、今日の為替相場で約3億8500万ドルだ。しかし消息筋は、強い関心があるとしても、Endeavorは、恐らくは原価よりは安く売却されるだろうと話した。

現在の4隻のSilversea探検船

Silverseaは現在、4隻の探検船を運航している。Silver Wind(乗客274人)を投入したばかりで、耐氷船に改造され、姉妹船のSilver Cloud(乗客254人)に加わった。また、それよりは小型で専用のSilver Explorer(乗客144人)と、2020年建造で、通年ガラパゴス諸島船のSilver Origin(乗客100人)がある。(Seatrade Cruise News: Jun 14, 2022)

差押クルーズ船、1億2800万ドルで売却(バハマ)

4か月以上もバハマ水域で差し押さえられてきた2隻のクルーズ船は昨日、競売で合計1億2800万ドルで売却された、とTribune Business紙は聞いた。

Crystal SerenityとCrystal Symphonyのsecured financier(=担保付き金融業者、注、銀行)を代理するAlexiou, Knowles and Company(注、法律事務所)の共同経営者で弁護士のRichard Hortonは、この新聞に対し、船はぞれぞれ1億300万ドルと2500万ドルで売却されたことを確認した。

「Serenityの方は、同船に支払われた合計額は1億300万ドルでした。買い手はCDE Ltdと呼ばれている会社です。」とDNB Bankを代理しているHorton氏は明らかにした。「Symphonyの方は、同船の合計額は2500万ドルで合意し、購入者の名前はCSY Ltdです。」

Tribune Businessでは、CSE LtdとCSY Ltdはspecial purpose vehicles(=特定目的媒体)(SPVs)、すなわち具体的には、2隻の今や元Crystal Cruisesの船を買収して所有するために設立された法人で、CSEは「Crystal Serenity」で、CSYは「Crystal Symphony」の意味であると理解している。

匿名を条件に話す信頼できる筋によると、両SPV(=特定目的媒体)は、ロンドンに本拠を置く法人によって有益に保有されていることを示唆しているが、Horton氏はこれを確認することはできないと話した。両買収法人は、同一のバハマの弁護士でMcKinney, Bancroft & Hughesの常駐のフリーポートの共同経営者のAisha Fergusonが代理しているが、しかし昨晩の印刷開始時刻前に、論評の求めには応じなかった。(後略)(The Tribune: As of Wednesday, June 15, 2022)

MSC、クルーズ港運営者のGlobal Ports買収で話し合い(英国・スイス)

コンテナ港の他、世界中のクルーズ港の主要な運営者であるGlobal Ports Holdingは、MSC Mediterranean Shipping Companyの一部門と企業買収に向けた話し合いをするために接近しているとのメディア報道を確認した。同社は、筆頭株主であるトルコ人実業家のMehmet Kutmanが支配する会社が、MSCと話し合っていると話した。

ロンドンで規制当局に提出された文書において、同社は全株式に対する現金提供の可能性を検討しているところだと報告している。窮地の同社株式は、この規制当局への提出文書に先立つ噂で、20パーセント近く急騰した。Kutmanは、Global Portsの株式発行高の62パーセントを保有している。

2004年設立の同社は、今日では、自己を世界最大のクルーズ港経営者であるとして推進している。現在、市場占有率の29パーセントを占める地中海から、北欧、カリブ海、アジアに至る範囲の14か国26港と協定を結んでいる。2022年、クルーズとフェリーの乗客数を激減させる原因となったパンデミックの影響から回復するための作業をする中、スペインのタラゴナ、イタリアのクロトネでの港湾運営の利権協定に署名した。同社は最近、2年間の低迷を経て収益性を回復したと話していた。

Global Portsは、クルーズ港に特化した独特の市場地位を築いており、クルーズ船、フェリー、ヨット、そしてメガ・ヨット(注、大型ヨット)を扱うクルーズ港の統合網により、自己を世界の指導的なクルーズ港商標として位置付けている。同社は、5,400回以上の寄港で、年間150万人の乗客を扱っていると報告している。

「こうした検討は初期段階のものであり、なされた提案に配慮するような決定はありません。」と、同社は提出文書で書いた。「当社に対してなされた最終的提案のようなものや、提案されたかもしれない条件など、確実なものはありません。」

規則により、今やMSCは、7月13日まで「either announce a firm intention to make an offer(=提案するという会社意思を発表することや)」同社がGPHに対して提案する意思であることを発表することはできない。しかしこの期限は、企業買収委員会の同意を得て、延長することは可能だ。

世界最大のコンテナ海運会社であることに加え、MSCは、世界最大のものの1つになった成長中の国際クルーズ商標も経営している。MSCの支配一族は最近、財政的に困難になっているイタリアのフェリー運航事業者であるMoby Linesに対し、かなりの財政投資を行うということでも合意している。これは、10年近く前にTirrenia di Navigazioneという別のフェリー運航事業者を買収したことによる同社の債務の再編の一環だった。

MSCは、事業における物流の割合を増やすことも模索している。4月、MSCはアフリカ47か国で16か所のコンテナ・ターミナルを経営しているBollore Groupの物流経営を買収することで合意した。MSCは、取引価格64億ドルのBolloreの資産買収で、他の主要海運会社を打ち負かした。MSCは、アフリカに対する関与を強固にし、世界市場の関与により近づくと報告していた。(The Maritime Executive: Published Jun 15, 2022 7:16 PM)

香港の象徴的洋上食堂、50年近く経て、閉店(中国)

香港発。香港は火曜日、象徴的なJumbo Floating Restaurant(注、珍宝王国)との別れを惜しんだ。46年間運営して、食堂事業の再生の試みに失敗し、旅立った。

1976年に開店したこの食堂は、新鮮な海産物、伝統的な広東料理、そして中国の宮殿に似た設計で知られる人気の観光地だった。この有名な観光名所は、数本の地元映画や国際的な映画で呼び物とされたが、Queen Elizabeth IIやTom Cruiseなどをもてなした。半世紀近く営業したが、この香港島水域の食堂は、COVID-19のパンデミックによる財政難を引き合いに出して、2020年3月に一時閉鎖となった。

Jumboは当初、当市の指導者、Carrie Lamにより新たな人生を約束されていた。2022年の彼女の政策演説において、同市政府が、香港島の南区を再開発する取り組みにおいて「distinctive cultural heritage and tourist attraction(=特色ある文化遺産・観光地)」として、この名所を再生することを誓ったのだった。しかしこの約束は、地元メディアの報道によると、Jumboの親会社が先月、新たな経営者を見つけることができなかったと話したことから、頓挫したという。

Jumboの経営者は、伝えられるところによると、この過去1年に約1ダース(注、12人)の起業家に、この食堂を寄付することを申し出たというが、報道によると、年間の保守費用が、年間何百万にもなることから、引き取り手が見つからなかったという。報道では、この食堂は海外に移動し、新たな経営者を待つことになるが、プライバシーに配慮し、正確な所在地は明らかにされないという。(KYODO NEWS: Jun 15, 2022 - 07:12)

Costa Toscana、バルセロナの祝祭で命名(スペイン・イタリア・米国)

今年のEurovisionという歌謡コンテストでスペイン代表だったChanel Terrero Martinezが、木曜日、バルセロナの祝祭で、正式にCosta Toscanaを命名した。Capt. (=船長)のPietro Sinisiに同伴され、この名付け親はリボンを切り、瓶が船首で砕け散った。

Costa President(=社長)のMario Zanettiは、この行事は、常にこの客船会社の鍵となって来た都市の夏の休暇の復活に合わせたものだと話した。この祝祭は「the excellence of Costa's offerings in all aspects, from high gastronomy to high quality entertainment, to unique experiences ashore(=高級な美食から高品質の娯楽、陸上での独特な体験に至るまでのあらゆる側面において提供するCostaの卓越性)」を特徴づけるものだ、と付け加えた。

スペインのテレビの人気者であるCarlos SoberaとFlora Gonzalezが、この行事の司会を務めた。見どころの1つだったのは、電気バイオリンと発光する弓で世界に知られているイタリアの芸術家の1人、Andrea Castaによる演奏だった。

参列したのは、Costa Group CEO(=最高経営責任者)のMichael Thamm、Carnival Corp. & plc President/CEO(=社長兼最高経営責任者)のArnold Donald、そしてChairman(=会長)のMicky Arisonで、Managing Partner(=業務執行社員)のBernard Meyer、そして12月にこのLNG駆動船を引き渡したMeyer TurkuのCEO(=最高経営責任者)のTim Meyerといった、Meyer Groupの幹部らだった。(後略)(Seatrade Cruise News: Jun 17, 2022)

新品のクルーズ船が競売へ(フィンランド・英国・ロシア)

Helsinki Shipyardは、SH Vegaの競売で入札者を募集している。

元々はSwan Hellenic向けの、この10,000トンの探検船は、このフィンランドの造船業者の下で、工事の最終段階にある。

6月13日にこの造船所のウェブサイト上に掲載された発表によると、工事名Hull 517(=船体番号517番)として言及されている同船は、7月19日に最高入札者に引き渡されるという。「Helsinki Shipyard Oyは、本船の最高適正市場価格を得ることを模索しており、如何なるあらゆる入札を拒絶する権利を留保する。」とこの造船所は声明文において述べた。

同船はまた、「as is, where is(=現状のままで)」、量や品質や権利や特徴、状態、大きさなどの点で、あるいは状態の点でも、意図する目的のために使用できるように適合させる点でも同様に、異議なし、保障なしで、売りに出されているとも言われている。

SH Minervaの姉妹船であるこの乗客152人乗りの船は、7月にSwan Hellenicの下で就航することになっていた。(後略)(Cruise Industry News: Jun 19, 2022)

巨大クルーズ船の処女航海は解体工場に向かうものとなるかも(ドイツ)

2022年6月19日。未完成の超大型定期船は、収容力で世界最大のクルーズ船の1隻となるはずだったが、ドイツの造船所に留まり、解体されるのを待っている。というのは、クルーズ業界誌のAn Bordによれば、破産管財人が買い手を見つけることができなかったためだという。

Global Dream IIとして知られるこの定期船の船体下部は、ドイツのバルト海沿岸にある破産したMV Werftenの2隻目の世界一流の船だったが、屑鉄価格で片づけられることになった、とAn Bord誌は、破産管財人のChristoph Morgenに言及して報じた。既に納品されていた機器や装備品の大半は、売却されることになっている、とこのドイツの雑誌は、Morgenが金曜日の記者会見で話したのを引用していた。

Morgenの関心は、今やその姉妹船のGlobal Dreamに向けられており、北部ドイツのビスマールの船渠で進水する準備ができている、とこの雑誌は述べている。MV Werftenのビスマール造船所は、Thyssenkrupp AGのキールに本拠を置く海軍部門に売却されており、ここでは、ロシアのウクライナ侵略後の緊張の高まりの中、2024年から軍艦を建造する計画だ。Thyssenkrupp Marine Systemsは、2023年暮れまでに、この大型船渠を利用したがっているという。

両船は当初、アジアに本拠を置くDream Cruisesによって発注されていたが、ここは、今年これまでに、Covid-19のパンデミックによりクルーズ需要が徐々に奪われ、親会社のGenting Hong Kongと共に崩壊していた。

ビスマールの地でのGlobal Dream竣工計画は崩壊した、とAn Bord誌は述べた。スウェーデンのStena ABは、アジアでのクルーズ製品を築きたがっていたが、関心を示した唯一の関係者だったものの、元Gentingの所有者であるLim Kok Thayが、中国が厳格な旅行規制を支持したのと同時に、シンガポールでの新たなクルーズ商標を発表したのを受けて、立ち去った、と同誌は、南シナ海での緊張も引き合いに出して述べていた。

Global Dreamは、遠洋航行曳船により、世界のいかなる場所にも曳航することが可能だ、と同誌は述べた。もし今後数週間に本気になった買い手が見つからなかった場合は、Morgenは応札手続きを開始しなければならないことになり、船舶解体工場と契約を結んだ船舶仲介業者が、入札することになるという。現在、買い手がいないために、この定期船がお蔵入りになった場合は、ドイツのクルーズ船建造業者であるMeyer Werftが、Global Dreamの仕上げを手伝うことは可能だ、とlo Ostsee-Zeitungは今週、報じた。(gCaptain: June 19, 2022)

Swan Hellenic、競売でSH Vega落札へ;初クルーズは7月20日(英国・フィンランド・ロシア)

Swan Hellenicは、このクルーズ客船会社が出した声明文によると、競売手続きを経て、Helsinki ShipyardからSH Vegaを買う計画だという。同造船所は最近、Swan Hellenic向けに建造した同船を競売にかけると発表していた。

「4月の(ロシアへの)制裁の結果、リース会社のGTLK Europeは、NB 517 SH Vegaの新造契約に関する弁済で、債務不履行に陥りました。更にGTLKに帰属する全資産が、EU(=ヨーロッパ連合)内において凍結されることになり、GTLKは、本船の引渡しを受けることができなくなります。」とSwan Hellenicは声明文において述べた。

「GTLKの債務不履行を考慮し、Helsinki Shipyardは、新造船契約により想定されるこの新造物の競売の正当な法的手続きを開始いたしました。入札手続きは進行中で、間もなく正式に完了することになっておりますが、SHは優先買主として既に入札しており、SH Vegaに関する権利移転のための文書を準備するという進行段階に入っており、入札完了時に、本船についての完全支配権を取得する準備ができております。」

Swan Hellenicは、就航シーズンの計画には変更はなく、乗客152人乗りのVegaを使ったクルーズは、トロムセ発で7月20日に開始する計画だ。(Cruise Industry News: Jun 20, 2022)

新しいDisney Wishがポート・カナベラルに到着(米国)

ポート・カナベラルは本日、早朝に新船が入港し、Disney Cruise Lineの最新クルーズ船であるDisney Wish(=ディズニー・ウィッシュ、注、「願い」の意)を迎えた。

ポート・カナベラルに本拠を置くDisney船隊への待望の追加船は、プレス・リリースによると、今朝、夜明け前に、港を本拠とする曳船船団とPort Canaveral Fire Rescue Fireboat 2(=ポート・カナベラル消防救急隊消防艇2)に、伝統的な歓迎放水を行いながら護衛されて、到着した。

「しばらくの間、Disney Wishのこの母港到着を予期してきたのであり、我が港湾共同体全体は、我が港から出港することに胸躍らせております。」とPort CEO(=港湾最高経営責任者)のCapt. John Murrayは、語った。「我々は、Disney Cruise Lineとの長年の協力関係を誇りに思っており、Disney Wishの到着は、我が港から出港する、高品質の顧客体験を提供する、印象的なクルーズ船の増加に加わるものであります。」

Disney WishはLNG(液化天然ガス)で駆動し、ポート・カナベラルを母港とする。

Disney Wishは、Disneyの私有島、Castaway Cay(=キャースタウェイ・キー、注、「漂流者の小島」「見捨てられた岩礁」の意)に寄港するバハマ行きの3泊、4泊旅程を提供する。Port’s Cruise Terminal 8からの初航海は、7月14日。(Cruise Industry News: Jun 20, 2022)

A&K TravelがCrystal SerenityとCrystal Symphonyを買収;Crystal Cruisesは2023年に復活

Geoffrey Kent and Heritage(Manfredi Lefebvre d'Ovidioが会長を務める産業持株会社)によって所有されている旅行会社の草分け、A&K Travel Groupは、クルーズ船のCrystal SerenityとCrystal Symphonyを買収した。両船は、合計1億2800万ドルで買収された。

この2隻の船は、広範な改装を経て、2023年に運航を再開し、プレス・リリースによると、これまたA&K Travel Group Ltdが買収している「Crystal Cruises」という商標で運航するという。

「この新たな章を始め、私の心の中で、いつもいつも特別の存在だった業界に復帰することで興奮しております。35年前、当家はSitmar Cruisesの支配権を買収し、初の専用クルーズ船の3隻を建造しました。そして30年前に、当家は、クルーズの新たな道を切り開いたのです。私共の目標は、最高の体験を提供することで、世界中からやって来たお客さまを、24時間執事サービスと、驚くべき料理体験で満足させることでした。四半世紀の間、当家の所有だったクルーズ事業を売却することは、困難な決定でした。というのは、この業界を私が非常に恋しく思うことを知っていたからです。そうなので、Crystal Cruisesを買収する機会が到来した時、2度考えることはしませんでした(注、即決しました)。私に次いで、私の親友で、鼓舞する指導者でもあるGeoffrey Kentが、この事業を更に楽しいものにします。」とA&K Travel Group Ltd.、 Crystal Cruises、そしてAbercrombie & KentのCo-Chairman(=共同会長)であるManfredi Lefebvre d’Ovidioは語った。

「昨日のように思えますが、Lefebvre家と私が一緒に最初の船を持ってから、30年が経過しています。Manfrediと私は、それ以来、最良の友であり、仕事仲間でした。並外れた特別仕立ての体験で知られるCrystal Cruisesと、過去60年間、弊社のお客様に成功裏に尽くして来たAbercrombie & Kentという比類なき船上サービスを統合させるという発想は、胸躍るもので、熱意と誇りで満たされるものです。」とA&K Travel Group Ltd.とCrystal CruisesのCo-Chairman(=共同会長)で、Abercrombie & KentのFounder, Co-Chairman and CEO(=創業者、共同会長、そして最高経営責任者)のGeoffrey Kentは付け加えた。

Crystal CruisesとAbercrombie & Kentは、次のように話すA&K Travel Group Ltd.のCEO(=最高経営責任者)であるCristina Levisに直属することになる。「5年ぶりに豪華クルーズに復帰することは、大変に感動的なことです。過去20年間に何度も旅行業界を混乱させたこの比類なき2つの商標に仕えることは、極めて栄誉なことであります。Manfredi、Geoffrey、そして私は、満足できる豪華体験を求める人の他、過去のCrystalとAbercrombie & Kentのお客さまを船上に迎えることを心待ちにしております。」

A&K Travelは、船の運航でV.Ships Leisureと提携しているとも話した。(Cruise Industry News: Jun 22, 2022)

世界最大のハイブリッド船が英仏間で乗客を輸送することになる(フランス)

今後数年のうちに、連合王国(注、英国)とフランス間で乗客を運ぶことになる船は、運航事業者のBrittany Ferriesによると、史上最大のハイブリッド船になるという。

火曜日の声明において、同社は、このSaint-Malo(=サン・マロ)という船は、11.5メガワット時の容量の電池を備えることになると述べた。これは、同社が言うには「approximately double that typically used for hybrid propulsion in marine vessels(=船舶でハイブリッド推進用に典型的に使用されているものの、ざっと2倍)」だという。

Brittany Ferriesは、同船は、2024年に引き渡されることになっていると話した。2隻目のハイブリッド船は、その後、間もなくして加わり、ポーツマスとカンの間を走ることになる。

このハイブリッド船の背景にある構想は、液化天然ガス(化石燃料)、電池、あるいはこの両者の組み合わせによって走ることができるというものだ。

Brittany Ferriesは、合計3隻のハイブリッド船が、フィンランドの会社、Wartsilaのハイブリッド技術(注、電気と化石燃料を融合させた動力技術)を使用して、Stena RoRoにより建造中だと話した。

「この巨大電池の大きさにより、悪天候であっても、出入港において、排ガス無しで、プロペラ2軸と全てのスラスターを使用して、船舶が全力で運航できることが可能となります。」とWartsila CEO(=最高経営責任者)のHakan Agnevallは語った。(後略)(CNBC: Published Thu, Jun 23 20221:14 AM EDT)

株式が日中、最大の値動き:Carnival、FedEx、Zendesk、その他(米国)

こちらは日中の取引で見出しとなった株式:

Carnival Cruise Lines―Carnival Cruise Linesの株式は、この旅行会社が第2四半期中、パンデミックの開始以来最高の予約量があったと話したことから、12.4%急騰した。Carnivalの業績は、売り上げも、最終的な収益も、予想と違った。また同社は、営業から得た現金(注、営業キャッシュ・フロー、営業収益)は4月に黒字化し、第2四半期は黒字だと報告した。(後略)(CNBC: Published Fri, Jun 24 202212:57 PM EDT)

Mersey Ferries、家族連れ向きの野生生物クルーズ発表(英国)

Mersey Ferriesは、RSBP(=英国王立鳥類保護協会)と協力して、ここの卓越したBird Watching & Wildlife Cruise(=野鳥観察・野生生物クルーズ)を再開する。家族連れが夏の休暇に行うには、完璧なもの。

7月16日土曜日と9月11日日曜日に催行する本クルーズは、マージー川に沿って進み、リバプール湾に出るもので、乗客が、何がしかの驚くべき野生生物を間近に目撃する機会が得られるものだ。双方向の楽しい体験になることになっており、船上では、RSPBが主催する子供の工作教室、野生生物ビンゴ、そしてラッフル(注、富くじ)がある。

以前目撃されたものには、オナガ・トウゾクカモメ、ハヤブサ、ミサゴ、大西洋ハイイロ・アザラシなどがある。質問や生態解説に答えるため、RSPBの専門家も乗船する。

RSPBのクルーズ中、限られた数の双眼鏡が利用可能。飲み物や軽食は、船内で購入可能だ。切符は、大人が20ポンド、子供(3歳から15歳)が10ポンド、2歳以下の幼児は無料。

詳しい情報や切符の購入は、こちらで(リンク先省略)。全てのMersey Ferriesについての詳しい情報は、こちら(リンク先省略)か、フェイスブック、ツィッター、インスタグラムで、Mersey Ferriesをフォロー(注、登録)してください。(The Guide Liverpool: 24/06/2022)

Norwegian Cruise Line、2023・24年にアジア復帰計画(米国)

2022・23年アジア・シーズンを中止した後、Norwegian Cruise Lineは、Norwegian Jewelを使って、2023・24年に同地域に復帰する計画を立てている。

同船は、シアトル発東京行の16日間「Extraordinary Journey(=途方もない旅)」の他、10日間から12日間の範囲で、贅沢12港航海を行う。

2023年10月から2024年3月のシーズンは、日本の東京と横浜、台湾の基隆(台北)、シンガポール、マレーシアのポート・クラン(クアラ・ルンプール)、タイのレム・チャバン(バンコク)、インドネシアのバリ島のベノア、南朝鮮(注、韓国)の仁川(ソウル)等の港から出発する。加えて、4か所の初寄港地がある。フィリピンのプエルト・プリンセサ、ボラカイ島、そしてサロマグと、台湾の花蓮だ。

Norwegian Jewelは、シアトルからアラスカ経由で東京に向かう16日間再配船クルーズに引き続き、第二シーズンのためにアジアに復帰する。同船のアジア港集中旅程には、大半で、各クルーズについて終日航海日が2日もなく、日本の大阪、シンガポール、タイのプーケット島での選択旅程での複数の深夜出発や1泊寄港が含まれている。殆ど全てのクルーズが、オープン・ジョー(注、往路の到着地と復路の出発地が異なること)で、旅行者が自身の航海を陸上旅行で挟み込むことを可能とするものだ。

「アジアでは既に信じられない位、人気のある船となっていると弊社が認識しておりますNorwegian Jewelを使って、この独特な多様性と文化的に豊かな地域に、長く待ち望まれていた復帰を果たすこと以上の喜びはありません。」とNCLのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のHarry Sommerは話した。

この客船会社は、今年10月から2023年4月まで、Norwegian Sunをアジアで航海する計画を立てていたが、5月末に、同船を代わりにヨーロッパに配船すると発表していた。(Seatade Cruise News: Jun 27, 2022)

Norwegian Cruise Lineの船、アラスカ州の氷河に行く途中で氷山に衝突(米国)

Norwegian Cruise Lineの船が週末、小さな氷山と衝突した、とこのクルーズ客船会社は月曜日に話した。

このクルーズ客船会社の広報担当者は、USA TODAY紙に電子メールで、土曜日に「アラスカ州のHubbard Glacier(=ハーバード氷河)に向かう途中、Norwegian Sunは濃霧に巻き込まれ、視界が制限されて、その結果、同船はgrowler(=グラウラー、注、うなるもの)と接触したと述べた。

うなるものは、National Snow and Ice Data Center(=国立雪氷データ・センター)によると、海面上、3.3フィートもない氷山で、幅6.6フィート未満だという。

「同船は完全に運航可能なままであり、現在、アラスカ州のジュノーに、事故評価のためにおります。」とこの広報担当者は付け加えた。「追加情報は適宜提供いたします。」乗客や船員が怪我をしたのかについては、話さなかった。

Cruise Hiveが最初にこのニュースを報道し、同船はスカグウェイへの寄港を省略し、ジュノーに向かったと述べていた。このクルーズ客船会社は、進路を変更したのかどうかについての論評の求めには答えなかった。(中略)

以前、Norwegianは、ドミニカ共和国のプエルト・プラタで同船が水路床と衝突して、3月に別のクルーズを航海中に中止していた。このクルーズ客船会社は当時、声明文において、「同船の船体には小規模被害がありますが、お客様と船員の全員は無事です。現在のクルーズは短縮され、3月19日乗船予定のクルーズは、必要な修理を行うために中止となります。」と述べていた。(USA TODAY: June 27, 2022)

Helsinki ShipyardがSwan HellenicによるSH Vega買収を発表(フィンランド・英国)

Helsinki Shipyardは、NB 517の競売に対する入札を受けていたが、プレス・リリースによると、Swan Hellenicが落札した、と今日、発表したという。

Helsinki Shipyardは、入札により同船を売却する権利を行使し、本来の買い手が同船の引渡しが得られなかったことを受け、当該造船契約に備えた。

競売は6月24日深夜零時に終了し、入札を分析し、Swan Hellenicが落札者であると宣言したHelsinki Shipyardにとっては、満足のいくものだった。売値は指定されなかった。本船は予測通り、バハマでの船籍登録手続きをすべて完了するや、間もなくSwan Hellenicに引き渡され、Swan HellenicがSH Vegaの単独所有者となる。本船は、7月にクルーズ運航を開始する。

Swan HellenicのCEO(=最高経営責任者)であるAndrea Zitoは、次のように語った。「最新の船舶技術と持続可能性を備えたPolar Class(=極地級)PC5船であるSH Vegaが、予定通り7月に就航することを確実にでき、うれしく思います。洗練された気品ある弊社の文化探検クルーズを体験するお客様を、SH Vegaでお迎えできることを心待ちにしております。ノルウェーのトロムセから7月20日に開始いたします。」(Cruise Industry News: Jun 27, 2022)

モスクワ、スバールバル諸島への通行をノルウェーが遮断したのを非難し、報復措置を取ると脅迫(ノルウェー・ロシア)

ロシア外務省は、ノルウェーの規制で、スバールバル諸島最大の島である、スピッツベルゲン島のロシア総領事館の業務が混乱していると話した。ここには、ロシアの採炭植民地がある。

「我々は、ノルウェー側がこの問題を可及的速やかに解決するよう要求した。」とロシア外務省は述べた。「我々は、ロシアに対する非友好的行動が、必然的に適切な報復措置をもたらすことを示唆した。」

ロシアは、食料品、医薬品、建築資材、そして予備部品の供給のための輸送手段が、ノルウェー当局によって遮断されたと主張した。Foreign Affairs Committee of the Russian House of Lords(=ロシア上院外務委員会)のKonstantin Kosachevは、ノルウェー当局は、供給停止の理由に、ロシアに課された制裁を引き合いに出した、と述べた。

今月これまでに、E24は、ノルウェーは、Storskog国境検問所において、スピッツベルゲン島のロシアの炭鉱行きの食料数トンの貨物を止めたと報じていた。スピッツベルゲン島行きの食料や医薬品を積載した車両は、それ以来、国境で立ち往生している、とロシア外務省は述べた。

ノルウェーは、スバールバル諸島の領有権を有しているが、40か国以上の市民に、対等の立場で、諸島の潜在的に膨大な資源の開発をすることを許可している。

モスクワ(注、ロシア政府)は、16世紀以来、ロシアの漁師、捕鯨員、漁師がしばしば訪れてきたこの諸島において、長年、大口を叩きたがって来た。(The Local no: 29 June 2022 14:12 CEST)

Marcelo Dantas、テージョ川横断のディーゼルのフェリーを自立太陽光駆動船と代替(ポルトガル)

Marcelo Dantasは、自立太陽光駆動船網によるリスボンのフェリー便再開の提案をした、ArrivalによるDezeen's Future Mobility Competition(注、「Dezeenの未来交通競技会」の意)での次の決勝戦出場者だ。

Tagus Linkと呼ばれるDantasの提案は、ポルトガルのリスボンでのフェリー便を考え直すものだ。長時間の待ち時間、埠頭から埠頭に向かう航路は殆どなく、柔軟性ある連結に欠けていたが故に、民間輸送機関の選択は見捨てられてきた。

Dantasの構想は、川の上に位置する中心地から構成され、複数のフェリー航路と連結する埠頭として活用し、乗客が容易に移動して、待ち時間を減らすことができるものだ。

伝統的なフェリーは、自律的で、より早く、より快適な旅行のための指向性ジェットフォイルにより駆動する、軽量・円形の乗り物として、再開発された。この船は、電磁自動接岸解決策を使って、この中心地と連結可能で、より安全な安定した下船手続きを実現する。

フェリーは、反射アクリル樹脂材を身にまとったもので、太陽光の吸収を逓減し、ポルトガル国内の豊富な素材として納得するコルク製の折り畳み椅子と受け皿を呼び物とするものとなる。(後略)(dezeen: 29 June 2022)

カメラが捉えたCarnivalクルーズの乱闘、浮気を巡って勃発と乗客話す(米国)

Carnival Magicというクルーズ船の何ダースもの乗客の間で勃発した大乱闘は、喧嘩の動画をFox News Digitalと共有した目撃者の乗客によると、旅行中の浮気の疑いを巡って炸裂したものだという。

旅行代理店員だと話すTheresa Jamesは、Fox News Digitalに対し、この喧嘩は、同船の5階で午前2時少し前に始まったものだと話した。ここには、ダンス・クラブとカジノがある。

ドアから目撃したというJamesによると、乗客同士である申し立てられた3人は、待ち合わせのことを知った時に、かなり動揺したという。ビール瓶が割られ、この混乱の最中、女性は切り傷を負ったかもしれないと、Jamesは話した。

この旅行代理店員によると、乱闘は約1時間続き、Jamesがとても距離が離れていたと描写した同船の5階から1階までの人達が巻き込まれたという。口論は終始、肉体に及ぶものではなかったと話し、約60人が巻き込まれていたかもしれないという。

Jamesは、Carnivalとここの警備チームが割り込んで、この状況を制御できるものにしたことを認めた。Jamesは、喧嘩に巻き込まれた客を「ignorant fools acting stupid(=馬鹿げたことをした何も知らない愚か者)」と描写し、もし警備員がいなければ、状況は悪化していた可能性があると話した。

New York Post紙によると、警備員は、Coast Guard(=沿岸警備隊)に連絡して、同船が陸に向かう際に護衛の支援を求めなければならなかったという。

同船は、ニューヨーク警察が待ち受ける中、火曜日の朝に到着した。Carnivalは、同船は予定通り、マンハッタンに接岸したと話した。誰かが逮捕されるのか、ニュー・ヨークかニュー・ジャージー当局が扱うことになるのか、あるいは国際水域で発生したのかもしれないことから、別の司法管轄となるのかは、ハッキリしない。

一方、Jamesは、このクルーズは終盤に向けて激しいことになったが、概して偉大な休暇なのであって、既に8月のもう1本のクルーズの予約をCarnivalにしていると話した。

Fox NewsのBrie Stimsonが、この報道に貢献した。(Fox News: Published June 29, 2022 3:52pm EDT)