2022年7月

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2022年7月の海外旅客船情報

初のOasis級LNG船、Utopia of the Seasが起工(フランス・米国)

Chantiers de l'Atlantiqueは、Royal Caribbean Internationalの6隻目のOasis級の船で、この巨大級のLNG駆動の1番船であるUtopia of the Seasの竜骨を設置した(注、起工した)。

「Utopiaは、2023年秋に就航することになっているIcon of the Seasの直後の2024年(春)にお目見えすることになりますが、間もなく再開する中で、全ての年齢の家族休暇と短期休暇を再定義することになる、新たな胸躍る章を作ることになります。」とRoyal Caribbean Internationalのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)のMichael Bayleyは語った。

Utopiaの作業員は、新たに鋳造された硬貨が、同船の最初の948トンの鋼製ブロックの上に設置されるのを見た。

二元燃料機関

Chantiers de l’AtlantiqueのGM(=総支配人)であるLaurent Castaingは、「新世代二元燃料機関を搭載した世界で最も環境に優しい船の1隻となるこのクルーズ船を作ることを狙っている」チームにとって、重要な瞬間だと呼んだ。

Royal Caribbeanの2隻目のLNG駆動船

Utopia of the Seasは、フィンランドのMeyer Turkuで建造中の次世代シリーズの1番船であるIcon of the Seasに引き続く、LNGにより駆動する2隻目のRoyal Caribbean船となる。(Seatrade Cruise News: Jul 01, 2022)

クルーズ船批評:Scenic Eclipse(オーストラリア・英国)

世界初のディスカバリー・ヨットであるScenic Eclipseは、6星の誇大広告に見合うものか?

世界初の、全て料金込みのディスカバリー・ヨット、6星のScenic Eclipse(=スィーニック・イクリプス、注、「風光明媚な輝き喪失(食)」といった意)は、Scenicの創業者であるGlen Moroneyが作り上げたものだが、Microsoftの共同創立者で億万長者の投資家になったPaul Allenが、自身のスーパー・ヨットをシドニー港に滑り込ませたのを見た後で、今月これまでに、連合王国(注、英国)でお目見えした。

Eclipseは、名付け親がOscar-winning actress(=アカデミー賞受賞女優)のDame(=デイム、注、女性に対する尊称の一種)Helen Mirrenで、オーストラリア人が所有するScenic Cruisesの初の外洋クルーズだ。

一度にたったの228人(北極と南極では200人)の乗客しか乗せないが、小さな港湾では十分に素早く動き回れる。Eclipseは、自前のヘリコプター、執事、そして潜水艦1隻を有し、クルーズ業界において波風を立ててきた。(World of Cruising: 01 July 2022)

こちらが、2024年までにCarnival Cruise Line船隊に加わる船(米国)

Carnival Cruise Line船隊は、今後2年間にかなり成長することになっている。

2隻の新造船に加え、この合衆国に本拠を置くクルーズ客船会社は、Carnival Corporationのイタリア商標であるCosta Cruisesから3隻の余剰船を取得する。こちらが、2024年までに同船隊に加わる船の完全一覧表だ:(抄訳)

:Carnival Celebration
初登場日:2022年11月
収容力:5,200人
トン数:183,900トン
現在の状況:フィンランドで工事中

:Carnival Luminosa
初登場日:2022年11月
収容力:2,260人
トン数:92,700トン
現在の状況:ヨーロッパでCostaの下で航海中

船:Costa Venezia
初登場日:2023年春
収容力:4,232人
トン数:135,500トン
現在の状況:ヨーロッパでCostaの下で航海中

船:Carnival Jubilee
初登場日:2023年10月
収容力:5,400人
トン数:183,900トン
現在の状況:ドイツで工事中

船:Costa Firenze
初登場日:2024年春
収容力:4,232人
トン数:135,500トン
現在の状況:ヨーロッパでCostaの下で航海中(Cruise Industry News: Jul 03, 2022)

2隻のクルーズ船、スリ・ランカの中国が後援するハンバントータ港で係船(スリ・ランカ)

2隻のクルーズ船、それぞれ800人の乗客収容力を有するMV AriusとMV Gemは、中国が後援するHambantota International Port(=ハンバントータ国際港)(HIP)で、1か月間に亘って係船している。

船は儲かる運航から離れ、係船している。この船の船員も、係船が完了するまで船の中に留まっている。

「これらの船種は、HIPが提供できる多様な運航資産の船主や船舶管理人の中で注目を集めることに貢献しています。」とCommercial & MarketingのGeneral Manager(=総支配人)、Lance Zuoは、声明文において述べた。

これは、船舶に生鮮食品やその他の必需品を供給しなければならないことから、同港を取り巻く地元共同体を支援することになると話した。

HIPは、船舶の係船、安全、船舶供給、船舶修理、通関手続、その他の船舶サービスを提供している。(economynext: Sunday July 3, 2022 8:46 pm)

「船員人手不足」問題でBC Ferriesのスワーツ湾―ツワッセン航路で遅延(カナダ)

フェリーのSpirit of British Columbiaは今朝、「availability of crew(注、「船員人手不足」の意)」のために遅延した。

Twitter上での告知で、このフェリー会社は、この船は船員問題のために停泊したままとなっていると話し、その後、このフェリーは午前7時の予定より39分遅れでツワッセンを出発したと述べた。

ウェブサイト上において、BC Ferriesは、午前11時の航海は、これに先立つ船員人手不足問題のために、予定より34分遅れで出発したと話している。(中略)

BC Ferriesの広報担当者は、CHEK Newsに対し、船員問題は職員の病気によるものではないと話したが、何が原因なのかという質問には答えなかった。(CHEK News: Jul. 4, 2022 12:16PM)

DSME、事業悪化で「緊急事態」宣言(韓国)

Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering (DSME)は、債務の急増と国内と海外の事業悪化に直面して、緊急事態宣言を行った。

同社は水曜日、声明文において、ロシア・ウクライナ戦争による船舶注文の取消、原材料価格の高騰、請負業者による近時のストライキ等の多くの問題により、第1四半期の終わりまでに、負債比率が547パーセントにまで増加したと述べた。

緊急事態に追い込んだこの逆風は、CEO(=最高経営責任者)のPark Doo-sunが言うには、参加する全ての従業員を促進するものだという。どのように従業員が参加することになるのか、詳細を問うと、DSMEの広報担当者は、長時間労働や賃金削減に関する対策はないが、「従業員は、会社が改善に向け作業中であるという状況を認めるよう促されている」と論評した。

DSMEは最近、大型受注を獲得し、再生しているように見えるが、昨年や今年の第1四半期には、巨額の損失を記録していた。この状況に取り組むため、DSMEは、外部専門機関からの助言に基づく戦略を準備しているところだ。

「最近の受注回復は、低生産量問題を解決し、事業を正常化することに役立っておりますが、下請け業者の長引く違法ストライキは、期待を挫かせるものです。」と、Parkは水曜日、声明の中で述べた。「社長を含む全ての役員は、出来るだけ速やかに現在の危機を解決し、成長し続けることが可能な会社を作る中で、率先して事に当たるため、24時間緊急システムで働くことになります。」

DSMEの株式は、水曜日の取引で9.46パーセント下落した。(Korea JoongAng Daily: Wednesday July 6, 2022)

合衆国のクルーズ船、カナダを汚染廃棄物の「便器」として使う(米国・カナダ)

快適なクルーズ船で行くアラスカ州への典型的な旅行では、氷河や手つかずの国立公園の壮大な景観が提供され、古風な趣のある海辺の町を訪れる。長年に亘って、これらによりクルーズは、アラスカ州で最も予約された合衆国での休日となって来た。

しかしこうした原始的な地域に向かう旅では、2日間か3日間かけて、カナダの西海岸に沿って航海することが含まれているが、新たな調査によると、marine protected areas(=海洋保護地域)(MPAs)などでは、後に有毒廃棄物を残して行くことになるという。

環境保護団体のStand.earthとWest Coast Environmental Law (WCEL)によると、年間310億リットル(85億米国ガロン)以上の汚染が、アラスカ州への行き来の間にクルーズ船によってカナダの西海岸沖で投棄されているものと見積もられるという。

「カナダを便器のように扱うという、この邪な動機があるのです。」とStand.earthのカナダの海運活動家のAnna Barfordは話す。「連中は、我が国を高速道路のように利用しているのに過ぎず、左に右に真ん中に、物を捨てているのですよ。」

カナダの151,019海里(243,042km)の沿岸に沿って、船舶は毎年、1470億リットルの有害廃棄物を生み出しており、WWF-Canadaの2022年3月の報告書によると、これは59,000個のオリンピック大会の大きさの遊泳プールに相当するという。5,000隻以上の船舶から得た資料に基づき、この報告では、クルーズ船は、分析された海上交通の僅か2%しか構成していないにも拘わらず、最大の汚染者であることが判明したという。(後略)(The Guardian: Sat 9 Jul 2022 13.00 BST)

新しい豪華クルーズ船がFincantieriに発注(イタリア)

声明文によると、Fincantieriは、2025年の終わりまでに引き渡されることになっている新しい超豪華クルーズ船の建造契約を、国際的な顧客との間で署名したという。クルーズ客船会社の名前は、明かされなかった。

この注文には、2隻の追加船の選択権が含まれており、総額で約12億ユーロに上る。本契約は、業界の慣習通り、融資が受けられることが条件になる。(Cruise Industry News: Jul 11, 2022)

Merrimac Ferry、保守のため再び運休(米国)

ウィスコンシン州マジソン発。先週の大半を運休して、Merrimac Ferryは再び保守のために運休する。

この人気のフェリーは、先週の火曜日に同じ理由で運休し、金曜日まで再開しなかった、とWisDOT(=ウィスコンシン州運輸省)は先週、報告した。当時、この機関は、どういう修理がなされたのかについては、表明しなかった。この通知には、州政府当局者がこの最近の運休がどれ位長く続くと見ているのかは含まれておらず、ただ2時間以上になるというだけだった。

月曜日の通知は、朝に運休になるとする先週、発表したものを、そのまま繰り返したものだった。その日の後になって、WisDOTは、追って通知があるまで運休するというタイム・フレームに更新していた。

このフェリーは、コロンビア郡とソーク郡の間にあるウィスコンシン川を横断するWIS 113として運航している。この最新の声明文では、代替ルートを示していなかったが、先週、運転手には、WIS 60号線、WIS 78号線、US 12号線、そしてInterstate 90/94号線(注、州間高速道路)が指示されていた(WMTV NBC15: Jul. 12, 2022 at 12:12 AM JST)

ブリスベンに接岸したクルーズ船、Coral Princessの船員と乗客の間でCOVID-19が勃発(オーストラリア)

クィーンズランド州当局者は、同州では41,000例近い症例があることから、クルーズ船でCOVID-19のアウトブレイク(=勃発)が起きることは予想されていたと話している。

この勃発は、日曜日にブリスベンに接岸したCoral Princessの約100人の乗客と船員が感染したというもので、Princess Cruisesは、次の12日間クルーズを予約した人に対し返金を申し出ることになった。この影響を受けたクルーズ船では、2,300人以上の客と船員がおり、ニュー・サウス・ウェールズ州に向かっていた。100人の陽性症例のうち、少数の客はブリスベンで下船した。

Queensland Health Minister(=クィーンズランド州厚生大臣)のYvette D'Athは、勃発が起きる以前に、同船ではCOVID-19の手続きが導入されていたと話した。乗客の中には、自宅やその他の宿泊施設で隔離されている者もいるが、当局は同社に対し、船上で感染した職員の管理を支援している、と大臣は話した。

「これはちょうど残りの共同体のように、常に発生しているものです。」とD'Ath女史は話した。(後略)(ABC: Posted Mon 11 Jul 2022 at 2:58pm)

China Cruise Shipping、広州で8月に開催(中国)

中国クルーズ産業に対するもう1つの明るい兆しの中で、広州(=クワンチョウ)は、8月18日から20日まで、China Cruise Shipping 15の開催地となる。

この行事は、中国クルーズ市場の主要な指導者、供給者、そして港湾が一堂に会し、The People's Government of Guangzhou Municipality(=広州市人民政府)とChina Communications and Transportation Association(注、「中国通信運輸協会」の意)(CCTA)により開催されるもので、China Cruise and Yacht Industry Association(注、「中国クルーズ・ヨット産業協会」の意) (CCYIA)、Guangzhou Municipal Commerce Bureau(=広州市商務局)、Guangzhou Municipal Bureau of Culture, Radio, Television and Tourism(=広州市文物局)、Guangzhou Port Authority(=広州市港務局)、そしてthe People’s Government of Nansha District(=南沙区人民政府)により共同企画されたものだ。

主要テーマは、パンデミックから生まれるクルーズ市場となる、と主催者がプレス・リリースの中で述べている。

公開討論では、政策、経済、造船、改修、供給、調達、その他について言及されることとなる。(Cruise Industry News: Jul 13, 2022)

パーム・ビーチ港に接岸したクルーズ船、Margaritavilleに対し「航海禁止命令」発令(米国)

フロリダ州リビエラ・ビーチ発。Margaritaville at SeaのCEO(=最高経営責任者)によると、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)が「No Sail Order(=航海禁止命令)」を発令したのを受け、全乗客がクルーズ船、Margaritaville at Sea Paradiseから下船したという。命令は、水曜日に発令された。

このクルーズ船は、バハマに向け、Port of Palm Beach(=パーム・ビーチ港)を出発することになっていた。しかし木曜日の朝に目を覚ました乗客らは、未だにパーム・ビーチに接岸していた、とCoast Guard(=沿岸警備隊)はWPTV(注、テレビ局)に話した。

沿岸警備隊によると、この「航海禁止命令」は、次のようの理由から発令されたという。

「合衆国内を運航しているクルーズ船は、6か月毎にCertificate of Compliance(=遵法証明書)検査を受けることが連邦法により要求されている。この船の年次検査において、Port State Control(=船舶安全検査)の係官は、本船は、船員と乗客の安全のため、是正するまで港内に留まることを要する状況であることを明らかにした。本船は、状況が是正されるまで、出航しない。」

乗客は木曜日の午後に下船し、中には命令の扱いに失望した者もいた。(後略)(WPTV: Posted at 11:07 AM, Jul 14, 2022)

ウイルスがStaten Island Ferryの船員を襲い、ラッシュ・アワーの運航遅延(米国)

Staten Island Ferryの常連客は、同名の区(注、スタテン島)とマンハッタン間の次の乗船まで、しばらく待つよう予告されるかもしれない。というのは、COVID-19の感染上昇に関連した往診回数が増え、フェリーでは、24時間の予定に合わせるためのフェリー労働者が殆どいなくなっているためだ。

同フェリー網では、少なくとも2週間、ラッシュ・アワー時のフェリーは少なくなることになり、午前6時から午前8時までと、午後4時から午後8時までは、20分間隔で運航することになる。ラッシュ・アワー以外の運航では、フェリーは30分毎に出発する予定。

市のDepartment of Transportation(=運輸局)では、修正予定は少なくとも7月26日まで実施されると話した。夜間運休も可能性がある、と同機関は7月13日にツィートした。

COVID-19の感染は先週、ニューヨーク市で33%増で、5つの区のそれぞれで増加を記録したことが、オミクロンの「worst version(=最悪版)」と呼ばれている何がしかにより焚きつけられたパンデミック第6波の最中、木曜日に保健局から公表された新しい資料において示された。

オミクロンの亜変種であるBA.5は、今やNYC COVID(=ニューヨーク市のコビッド)症例の大半を占めており、5区の全てで、感染率が急上昇している。再感染率も増えており、この株に関連があるかもしれない。

スタテン島は、この最新の波の中で新症例率が最高になっており、保健局の最新資料によると、マンハッタン、クィーンズ、ブロンクス、そしてブルックリンが続いているという。(NBC New York: Published July 16, 2022)

Star Pisces、インドで解撤のため浜に乗り上げ(インド)

Star Pisces(=スター・パイセス、注、「魚座」の意)が7月12日にインドのアランで解撤のため、浜に乗り上げた。

以前、Star Cruisesが運航していたこの1991年建造船は、今や、多くの地元船舶解体工場の1つによって解体されることになる。この工程において、建築資材、備品、機関、そして装置は別目的使用や、リサイクルのために売却されることになっている。

31年の航海経歴を終えるPiscesは、元々はクルーズ・フェリー、Kalypsoとして、Viking Line向けに建造されたものだった。1993年にStar Cruisesに買収されてから、この40,000トンの船は、アジア市場を賄うクルーズを提供して、最後の30年間を過ごした。COVID-19のパンデミック以前は、本船は、香港からどこにも行かない1泊クルーズを提供するために使用されていた。更に最近の12月には、この客が1,090人乗る船は、最後の運航となるものを開始し、マレーシアで一連の短距離クルーズを始めていた。

ペナン島からの航海というこのプログラムは、2年間の運航休止を経て、運航復帰を記念するものだった。しかし間もなくして、Gentingが清算を申請し、この船は1月末に再び運休することが判明したのだった。

他の元Star Cruisesの船と共に、東南アジアで4か月間係船してから、Piscesは6月初旬に最後の航海を開始した。今やStar Piscesは浜に乗り上げ、合計10隻のクルーズ船が、2022年に船舶解体工場に売却されたことになる。

この一覧には、以前、Star Cruisesにより運航されていたもう1隻のクルーズ船、SuperStar Libraが含まれている。この1988年建造船は、Gentingが所有する造船所で、洋上ホテルとして4年間を過ごしてから、5月にアリアガに到着した。

Star Piscesと共に東南アジアを離れた更に2隻の元Star Cruisesの船は、SuperStar GeminiとSuperStar Aquariusであり、間もなく、解体工場に到着する見込みだった。ところがこれらの船はスリ・ランカに向かい、地元ニュース報道によると、1か月間、係船することになっているという。(Cruise Industry News: Jul 16, 2022)

疾病対策センター、クルーズ船COVID-19プログラム終了(米国)

The U.S. Centers for Disease Control and Prevent(=合衆国疾病対策予防センター)は月曜日、クルーズ船のCOVID-19プログラムを終了した。

「COVID-19の感染緩和と管理のためのクルーズ船の新指針は、今後数日内に提供いたします。」とCDC(=疾病対策予防センター)はウェブサイト上での声明文の中で述べた。

直ちに利用できる指針はないが、これは、クルーズ客船会社が、合衆国の港湾で運航、あるいは寄港する船舶の、独自の予防接種や検査の規則を設定できることを暗示するものだ。

CDCは、クルーズ船におけるCOVID-19症例の追跡を止めるとも報じられており、今年これまでに、ダッシュボード(注、データを閲覧できるソフトウェア等)が開始されていた。

CDCのクルーズ船のプログラムは、以前のConditional Sail Order(=条件付き航海命令)、すなわち北米で業界が2021年に再開することに繋がった複数回改正された命令にとって代わるものだ。この命令は、2020年3月に発令された元々のNo Sail Order(=航海禁止命令)と差し替えられたものだった。(Cruise Industry News: Jul 18, 2022)

Silversea、元Crystal Endeavorを2億7500万ドルで買収(モナコ・米国)

Roberto Martinoliは、Silversea向けの真新しい豪華探検船を保有することになった。というのは、このRoyal Caribbean Groupの超豪華商標が、元Crystal Endeavorを買収したためだ。

「弊社にとって素晴らしい資産です。」と、CEO(=最高経営責任者)のMartinoliは語った。「空間の点で信じられない位、広く、大変によくできています。仕上げと建造水準は、素晴らしい。」

Silverseaが本船を来週中に引き取ることになる、とCruise Industry Newsに語り、Silver Explorerに代わり、本船が南極で11月に運航を開始することになっていると話した。Silver Explorerは、再配船されることになる。本船は、Silver Endeavourに改名され、販売価格は2億7500万ドルだと話した。

就航南極シーズンの後、Silver Endeavourは2023年夏、北極に移動する。一方、より小型の132人乗りのExplorerは、2023年に船隊を去ることになっている。2022年―2023年南極シーズンのExplorerを予約していた客は、新しいEndeavourに移動することになる。

信号変更、商標のSilverseaの船体塗装、僅かな食堂の調整等の作業が、Silver Endeavourで行われる予定だ。(後略)(Cruise Industry News: Jul 18, 2022)

サン・フランシスコ:排ガス・ゼロ・フェリー網が進行中(米国)

地域公共交通機関のSan Francisco Bay Area Water Emergency Transportation Authority(=サン・フランシスコ湾岸地域緊急輸送庁) (WETA)は、California State Transportation Agency(=カリフォルニア州運輸局)(CalSTA) から、サン・フランシスコでの高周波電池・電動フェリー網の開発のため、1490万ドルの補助金を確保した。

この補助金は、ダウンタウン、トレジャー島、そしてミッション湾を含むサン・フランシスコ近隣の波止場を結ぶ排ガス・ゼロのフェリーを使用する、San Francisco Clean Ferry Network(注、「サン・フランシスコ清浄フェリー網」の意)を支援するための、フェリーと陸上充電施設建造の資金として使用されることになる。

補助金は、CalSTAのTransit and Intercity Rail Capital Program(注、「交通・都市間鉄道資本事業」の意)(TIRCP)を通じて裁定されたもので、新サービスの支援のために確保された一連の補助金裁定の中では最新のものだ、とWETA(=サン・フランシスコ湾岸地域緊急輸送庁)は話した。

2020年、同庁は、陸上の社会基盤の他、その最初の排ガス・ゼロのフェリーの設計と建造のため、CalSTAから900万ドルの裁定を受けた。2022年初めにWETAは、340万ドルのFederal Transit Administration(=連邦交通局)(FTA) の補助金を獲得し、このフェリー網に追加の電池・電動船1隻を加えた。今や1490万ドルの裁定により、3隻目の船の建造資金の調達ができ、最終的には、4隻によるフェリー網となる。

「サン・フランシスコの波止場は、この地域の最速で成長している新たな近隣の何がしかの本拠地であり、この補助金は、国内最初の高速・排ガス・ゼロのフェリー便で、労働者と住民を結ぶことにより、混雑の低減と大気質の改善に役立つものです。」と WETAのBoard of Directors(=取締役会)のchair(=会長)であるJim Wundermanは語った。

WETAによると、San Francisco Clean Ferry Networkは、ここの交通を排ガス・ゼロのフェリー便にするための主要な一里塚となるという。同庁は現在、政策決定を進めていることを告げることになる、清浄海上推進技術と、陸上社会基盤の必要性の双方を調査している、二股の研究を仕上げているところだ。

San Francisco Bay Ferry便の老朽フェリーは、新しい排ガス・ゼロ船と代替されることになり、WETAも、これから先10年間に亘って、現在のフェリーの何がしかを排ガス・ゼロ推進システムに変更することになるのかもしれない、と同庁は明らかにした。(Offshore Energy: July 19, 2022)

時間外警報:なぜCarnival株は沈没しているのか(米国)

CCL株は、同社が10億ドルの普通株公開を発表したのを受け、水曜日の時間外取引時間に安値で取引されている。

Carnivalは、同社株10億ドルを提供し、1億5000万ドルの増資株を購入できる30日間の選択権を引受人に認める意向であると述べた。このクルーズ客船会社は、「could include addressing 2023 debt maturities(=2023年の負債満期に対処することを含み得る)」一般法人目的のために、同収益を使用するものと見られている。

クルーズ会社数社は、U.S. Center for Disease Control(=合衆国疾病対策予防センター)が、義務的検査や隔離などを要請していたクルーズ船向けのCOVID-19プログラムを、最近、終了したのを受け、火曜日に高値で取引された。

Carnivalは、クルーズ客船会社9社を揃える、世界最大の娯楽旅行会社の1社。

CCLの値動き:Carnivalの52週間の高値は27.39ドルで、52週間の安値は8.10ドル。同株は、Benzinga Proの資料によると、印刷時間時に10.20ドルで、取引時間外において8.03%の下落だった。(Benzinga: July 20, 2022 5:57 PM)

CunardのPrincess、アリアガの船舶解体工場で浜に乗り上げ、解撤へ(トルコ)

45年以上に亘って運航してきたCUNARD PRINCESSとして知られているGOLDEN IRISという船が、トルコのアリアガの船舶解体工場で浜に乗り上げ、解体されて屑鉄として売却されることになる。

この537フィートの船は、MGMというホテル・チェーンによって発注されたもう1隻の船と共に、デンマークのBurmeister and Wainで、1970年代に建造されたもので、MGMは、急速に拡大していたクルーズ業界での投資を検討していた。しかしMGMは手を引き、これらの船は、竣工前にCunardに売却された。Cunardは、艤装はイタリアの他の造船所で行った後で、この船を譲渡した。CUNARD PRINCESSは1977年に就航し、ニューヨークからバミューダに航海した。その後、この船の配船は、フロリダ州、アラスカ州、そしてメキシカン・リビエラに拡大した。本船はその後、短期間、イタリアの海運会社であるLauroに地中海クルーズのために賃貸された。その後、合衆国政府による短期間任務で、1990年から1991年まで、ペルシャ湾で娯楽センターとして使用された。本船はその後、StarLauroに売却され、ここはMSC cruisesの前身となったところで、新たな船主の下で、RHAPSODYに改名した。2009年、イスラエルに本拠を置くMano Maritimeに、季節クルーズのため売却され、2018年に引退して、売りに出されていた。ギリシャでの4年間の係船後、本船は7月11日に、トルコのアリアガに到着し、解体されて鉄屑となることになった。

全ての老朽船は、時代の残留物となった時、解体工場に向かうことになる。2020年以来、他の同種の37隻の老朽クルーズ船が解体され、旧式のものとなったことが証明された。排ガス低減に向けた最近の動きは、老朽船の終わりを唯一、加速させている。これらの船は大変に汚染し、費用の掛かるものとして知られており、長年に亘って、金銭的利益を減少させていた。(FleetMon: Jul 22, 2022 at 08:12.)

機能しないRORO旅客船、アデン湾でATALANTA Navyにより、ボーサーソに曳航(ソマリア)

RORO旅客船のANATOLIANは、恐らくは解体のため、インドのアランに向け、ソマリアのモガディシュ港を7月3日に出発した。7月19日、EUNAVFOR ATALANTA Command(注、ソマリア・ヨーロッパ連合海軍部隊司令部)は、同船からの遭難信号、あるいは完全に停電して食料が欠乏したと報告するメッセージによる警告を受けた。

スペインのフリゲート艦、ESPS NUMANCIAやその他の海軍部隊は対応したが、技術班は、電力や推進力の復元に失敗し、最終的にANATOLIANは、アデン湾のソマリアのボーサーソに曳航されることになった。本船は7月22日にボーサーソ、すなわちBosasso Anchorage(=ボーサーソ停泊地)に到着した。海軍は、この機能しない船の上で、食料と水を提供した。

商業牽引は、悪天候のためできないでいる。同船の最後のAIS(=船舶自動識別装置)の場所は、7月10日の日付だった。(FleetMon: Jul 23, 2022 at 14:06.)

2社のクルーズ船株、2022年の残りは空売りへ(米国)

大半のクルーズ客船会社は、COVID-19のパンデミック関連の規制の結果、深刻な損失に直面した。この分野は、旅行規制の緩和や経済の再開から堅調な回復を成し遂げているが、数社のクルーズ株は苦しんでいる。

事業の休止により、数社のクルーズ客船会社は追い詰められ、多くが暫定的に借金した。観光業が復帰し、そして大企業が堅調な夏季シーズンを迎えていることから、クルーズ需要はその後、回復したものの、多くは回復が遅れており、未だに収容力を満たしてはいない。高インフレと石油価格の上昇が、今年の景気悪化の中で、この分野にのしかかり始めている。

更に、景気後退が目前に迫っていることから、消費者はしばしば景気後退時には、自由に使える消費を切り詰めることから、クルーズ客船会社は売り上げ減少により、間違いなく損害を受けることになる。それ故、我々は、今やCarnival Corporation & plc (CCL) とNorwegian Cruise Line Holdings Ltd. (NCLH)という根本的に軟調な株式を避けるのが賢明であると考えている。(後略)(stock news: Jul 25, 2022)

PIF所有のJCDC、Cruise Saudiが、Jeddah Central Projectの豪華クルーズ・ターミナルを設計へ(サウジ・アラビア)

リヤド発:Public Investment Fundに完全保有されているJeddah Central Development Co.は、PIF所有のCruise Saudiとの間で、Jeddah Central Project International Luxury Cruise Terminal(注、「ジッダ中央事業国際豪華クルーズ・ターミナル」の意)の設計で、契約の仮署名をした。

このマリーナと豪華クルーズは、プレス・リリースによると、ジッダの住民と訪問者に対し、王国の海上観光産業の成長を助長する海岸地域を体験させる方法を提供することになるという。

「弊社の計画は、世界一流のマリーナを開発するものです。これには、この豊かな海事遺産の続きとしての豪華クルーズの目的地も含まれます。」「Cruise Saudiとの提携は、PIFとSaudi Vision 2030の主要目標である王国の観光業と娯楽産業の多角化を進める弊社の努力を加速させるのに役立ちます。」とJCDCのCEO(=最高経営責任者)であるAhmed bin Abdul Aziz Al-Sulaimは語った。

JCDCがジッダを、この地域のスーパーヨットと豪華クルーズの目的地の1つして確立するために献身していることを反映し、この覚書は、多角的な海事中心地としてのジッダの地位を強化することになる。(Arab News: July 25, 2022 13:34)

Crystal Cruises、経営陣を指名、Fincantieriでの船舶改装の詳細確認(イタリア)

A&K Travel GroupのCo-Chairman(=共同会長)Manfredi Lefebvre d’Ovidio、A&K Travel GroupのCEO(=最高経営責任者)のCristina Levis、そしてFincantieriの経営陣は、最近買収されたCrystal SymphonyとCrystal Serenityが、イタリアのトリエステに到着したのを歓迎した。ここで両船は改装されることなる。

更に新Crystal Cruisesの新らたな船主らは、多くの発表を行った。Jack AndersonがCrystal CruisesのPresident(=社長)に任命され、Bernie LeypoldがSenior Vice President of Hotel Operations(=ホテル運営上席副社長)に任命された。(中略)

声明によると、CrystalCruises.comというウェブサイトが、任命、船舶増強、新旅程、そして雇用機会についての更なる最新情報を、間もなく提供するという。(Cruise Industry News: Jul 26, 2022)

NY Waterway、NJ Transit、大規模フェリー改修の完了を発表(米国)

NY Waterwayは今日、ウィーホーケンで改良された通勤フェリーを公開した。環境を助け、燃料を節約することになると言っており、全ての船は旅客が増えることになると話している。

改良されたフェリーのうち6隻は、新しい機関に改修され、座席収容力は、新たな座席により60%増加し、全ての船には新たな舵が取り付けられた。NY Waterwayは、新しい機関により、排気ガスを70-80%減少し、燃料は25%節約になると話している。

今日これまでに、NY Waterwaysは、記者会見を開催し、NJ Transit(=ニュー・ジャージー州運輸省)の支援を受け、この新たに改修されたフェリーが、1200万ドルの連邦助成金を得ることが可能になったことを明らかにした。将来、船隊を電動化する希望を持っていることから、これは正に、技術革新の始まりだと話している。

「実際、弊社では、弊社船の1隻かそれ以上をハイブリッド化する計画を作成しようとしているところですが、これらのものは、総じて時間がかかるもので、段階を踏む必要があるのです。」とNY Waterwayのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)であるArmand Pohanは話している。「全てハイブリッド化された船団を手に入れるには、10年はかかることはご存じでしょう。」

合計6隻の船の改修作業を行っており、この作業を終えるには、2年かかる見込みだ。(News 12: Jul 27, 2022, 1:20am)

香港のStar Ferry、利用者の減少と債務増加で不確かな将来に直面(中国)

香港発。もし香港を訪れたことがあるのならば、Star Ferryに乗船できる機会があったのは良いことだ。背景にこの都市の紛れもないスカイライン(注、空を背景にした輪郭)を伴い、通勤客がビクトリア港でゆっくりと行き来している緑と白の船だ。

ある最近の午後のこと、室内装飾家のRoy Leungは、九竜(=クーロン)側で、このフェリーから降り立った。

「朝は地下鉄を使いますが、仕事の後はフェリーに乗るのが好きです。」と話す。何故かと聞くと、返答は簡単なものだった。

「It’s chill(=落ち着くからです)」

Star Ferryは確かに落ち着くものだ。せかせかした都市とは分け隔てている物語で名高い水路をゆっくりと滑らかに横断する。片道はざっと40セント。この年代物の2層甲板船には、開けっ放しの窓、すり減った木製の長椅子があり、外側には白い救命道具が並んでいる。

このフェリーが1960年の映画、The World of Suzie Wong(=スージー・ウォンの世界)の冒頭場面を飾って以来、すっかり変わったように見える運航を行っている、正に時代を逆行するものだ。変わったのは、このフェリーを取り巻く全てのものだ。

この都市は急騰してきた。港を横断するトンネルや世界一流の地下鉄網が、このフェリーに頼っていた多くの通勤客を奪った。観光客が、主要な収益源になった。しかし政治的動揺が広がって最高潮に達し、時折、暴力的なものとなった2019年の反政府抵抗運動は、訪問者を怖がらせて追い払ってしまった。そして香港政府は、COVID-19のパンデミックの初期から、国境を殆ど閉鎖し続けていた。このことが、このフェリーの将来についての懸念に繋がっていった。

Star Ferryの利用者数と財政は2019年以来落ち込んでいる

ここ何年かの間、Leungが下船した尖沙咀(=ツィムサーツイ)埠頭は、ごった返して混雑していた。最近は、週の真ん中でも、人はほとんどおらず、まるで休日のように感じる。

Mak Sengは40年間に亘って、尖沙咀で新聞屋台を営んできた。自分の前は両親が営んでいたものだ。

「商売は上がったりですよ。否定しようがないですね。」と話す。「最高の時代は、私の両親の世代でした。」

この春、Star Ferryは2019年中庸以来、約900万ドルの損失を計上した。昨年の利用者数は、1日平均26,240人の乗客数に落ち込んだ。賃金を賄い、貸付金を支払うのに困っており、何十年にも亘って負債を抱えることになるものと思われると言われている。このフェリーは、NPR(=ナショナル・パブリック・ラジオ)のインタビューの要請を拒否した。

何だか以前は考えられなかった不安が高まっている。破産や、このフェリーの廃止の可能性だ。(後略)(WAMU 88.5: Jul 27)

Royal Caribbean、第2四半期の業績の回復と挑戦を報告(米国)

Royal Caribbean International、Celebrity Cruises、Silversea Cruises、TUI Cruises、そしてHapag-Lloyd Cruisesといったクルーズ客船会社から構成されるRoyal Caribbean Groupは、第2四半期の財務報告において、少数の挑戦を伴う正常化に向けた着実な回復を報告した。

総じてこのクルーズ客船会社グループは、第2四半期の純損失が5億ドルで、1株当たり2.05ドルの損失ではあるものの、堅調な予約数と稼働率であり、6月に船隊の全てを繰り出し、回復に向かっているところだ。

損失にも拘わらず、旅客クルーズ日当たりの総収益は、記録的な水準に達しており、パンデミック以前の水準との比較で4パーセント、恒常通貨(注、為替変動を排除した為替レート)で5パーセントになっている。運航費が、この損失においては、最大の要素になっているように見える。

「弊社は、今四半期の回復において、2つの重要な一里塚に達しました。すなわち、弊社世界船隊の全てが運航に復帰したことと、キャッシュ・フローとEBITDA(=金利・税金・償却前利益)の肯定的な経営を実現したことです。」とRoyal Caribbean Groupのpresident and chief executive officer(=社長兼最高経営責任者)であるJason Libertyは語った。「消費者の旅行とクルーズの傾向は堅調なままです。弊社では、クルーズと船内消費の需要環境が、堅調かつ加速しているのを見続けております。」

「クルーズは、休暇を過ごす人々にとっては、大変に魅力的な価値提案であり続けており、今日、他の陸上の休暇を提供しているものとの価値断絶を、更に狭めることになる機会を得ております。」とLibertyは続けた。「弊社の流動性地位(注、手持ち資金)は堅調なままであり、肯定的な営業キャッシュ・フローとEBITDAを生み出しております。船隊が運航に復帰し、弊社は、弊社プラットフォームの定員(注、船隊の全収容力)により回復を達成し続け、長期的成功に向けた可能性を構築し続けております。」(後略)(Travel Pulse: July 28, 2022)

スコットランド、ウクライナの難民をクルーズ船に収容(英国)

スコットランドは、ロシアの侵略から逃れてきたウクライナの難民を、エジンバラ沖に停泊したクルーズ船に収容し始めた。分離地域であるスコットランド政府は話した。

最初のウクライナ人は、批判者らが安全ではなく維持できない可能性があるとの烙印を押している政策により、火曜日、特別に傭船されたM/S Victoriaに乗船した。

分離地域であるスコットランド政府は、この船を利用する計画で、残り宿泊設備に難民を満たして、来年1月まで739室の船室に1,700人までのウクライナ人を収容するのに「fully staffed(=完全な職員を擁し)」安全なものだと言っている。

フランス、エストニア、オランダなどの他のヨーロッパ諸国は、今年これまでに、同様の対策を取っており、ウクライナの難民に対し、一時的な宿泊設備を提供している。(後略)(InfoMigrants: 2022/07/28)

American Queen Voyages、2023年航海の無料往復航空を発表(米国)

American Queen Voyagesは、プレス・リリースによると、2022年8月31日までに予約を完了した、2023年の30か所の目的地発の選ばれた航海において、無料往復航空の選択肢を提供するという。

この申し出は、同社によると、2023年2月から12月までの航海旅程の、このクルーズ客船会社船隊のいかなる船舶にも適用される。

American Queen Voyagesは、2022年と2023年の選ばれた航海の初めから、消費者と旅行代理店を支援するため、新たなフル・サービスの航空窓口を更に導入している。顧客電話窓口の運営主任のDana Hortonと、director(=取締役)のTonya Meyerとmanager(=支配人)のKevin Whiteによって率いられているクルーズ産業の熟練チームが、このサービスを監督している。

「弊社ではいつも、クルーズ前のホテルを含む乗船都市への到着から、帰宅するために船を離れる瞬間までの、弊社客の体験の改善を模索しています。弊社の熟練した航空チームは、今や、計画を立てる段階において、弊社のお客様と旅行アドバイザーにサービスし、航空機を予約することから生じる恐れのある懸念を減らすことが可能となっております。」とAmerican Queen Voyagesのchief commercial officer(=最高商務責任者)のIsis Ruizは語った。(Cruise Industry News: Jul 30, 2022)

中国市場向けに元々建造されたクルーズ船はどこにいる?

数隻のクルーズ船は、過去10年間、急騰する中国市場向けに特別に建造された。

COVID-19の後、収容力が多すぎて、更にその他の要素が加わって、地元事業の進路が変更となり、これらの船の全てが今や別の場所で航海している。こちらが、元中国向けの全新造船で起きたことだ(抄訳):

Ovation of the Seas
会社:Royal Caribbean International
建造:2016年
収容力:乗客4,100人
トン数:158,000
現在の航海地域:北米

Genting Dream
会社:Dream Cruises (Genting Cruise Lines)
建造:2016年
収容力:乗客3,400人
トン数:150,000
現在の航海地域:東南アジア

Norwegian Joy
会社:Norwegian Cruise Line
建造:2017年
収容力:乗客4,200人
トン数:163,000
在の航海地域:北米

Majestic Princess
会社:Princess Cruises
建造:2017年
収容力:乗客3,600人
トン数:141,000
現在の航海地域:北米

World Dream
会社:Dream Cruises (Genting Cruise Lines)
建造:2017年
収容力:乗客3,400人
トン数:150,000
現在の航海地域:係船中

Norwegian Encore
会社:Norwegian Cruise Line
建造:2019年
収容力:乗客4,200人
トン数:163,000
現在の航海地域:北米

Spectrum of the Seas
会社:Royal Caribbean International
建造:2019年
容力:乗客4,200人
トン数:168,666
現在の航海地域:東南アジア

Costa Venezia
会社:Costa Cruises
建造:2019年
収容力:乗客4,232人
トン数:135,500
現在の航海地域:地中海

Costa Firenze
会社:Costa Cruises
建造:2020年
収容力:乗客4,232人
トン数:135,500
現在の航海地域:地中海

Wonder of the Seas
会社:Royal Caribbean International
建造:2022年
収容力:乗客5,448人
トン数:227,625
現在の航海地域:地中海

Global Dream
会社:Dream Cruises (Genting Cruise Lines)
建造:2022年
収容力:乗客5,000人
トン数:208,000
現在の航海地域:未完成(Cruise Industry News: Jul 31, 2022)