2022年9月

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2022年9月の海外旅客船情報

1,000,000,000ポンド相当の「世界最大のクルーズ船」初航海を前に解体に直面(ドイツ)

史上最大のクルーズ船の1隻が、遠洋に触れる前に鉄屑として売り払われることに直面している。

Global Dream IIは、9,000人を輸送することが可能で、これまでに12億ポンドも建造費がかかっており、予算が約2億ポンド足りなくなっている。この20層甲板船は、豪華な船内映画館を目玉とし、屋外親水公園を誇っている。ドイツ・香港の造船業者、MV Werftenは、同社が2022年の年頭に破産申請した際、竣工間際だった。

これまでのところ、この1,122フィートの船の買い手は見つかっていないが、これは解体されて終わる可能性を意味している。何がしかの設備や旅客施設には、更なる作業が必要ではあるものの、構造的には、全て良好だ。

この巨大船の姉妹定期船、Global Dreamも売りに出されているが、現在は削減にはなっていない。いずれの船も、ドイツのビスマールで保管されているが、同社は買い手を探している。

同造船所は、軍艦を建造するThyssenkruppの海軍部門に売却されている、とMV Werftenの管財人、Christoph Morgenは話した。このことは、2隻のクルーズ定期船は、2023年までに同造船所から出なければならないことを意味し、同社は時間との競争になっている。

Global Dream IIの将来には、Stenaが中国クルーズ市場向けに買うことに関心を持つ可能性があることから、何がしかの希望が未だにある。しかしクルーズ運航事業者は、残りの世界的な旅行産業と共に、Covidのパンデミックで大打撃を受けている。

業界専門家のTradeWindsは、次のように語った。「Global Dreamは、堅調なクルーズ市場において買い手を見つけることに問題はないだろう。」「2023年末までに、造船台からGlobal Dreamを取り出す厳しい締め切りに直面していて、トルコで同船を再生利用すること(注、解撤)は、Morgenが避けたかった最後のリゾート(注、「行楽地」の他、ここでは「頼みの綱」の意)となる。」(METRO: Thursday 1 Sep 2022 5:07 pm)

Sandbanksフェリー、今年後半に大規模修理へ(英国)

Sandbanksフェリーは、大規模修理を受けることから、今秋、4週間に亘って、この地域を離れる。

2年ごとに、このチェーン・フェリー(注、索道式フェリー)は、大規模修理と小規模修理を交互に行っている。今年、この船は、10月31日月曜日に、4週間の期間のため、ファルマウスに曳航されることになっている。最後の運航は10月30日日曜日で、運航事業者は、12月初旬までには運航に復帰することを希望していると話した。このフェリーのmanaging director(=代表取締役)であるJason du Toitは、次のように話した。

「あらゆるものと同様、このフェリーの手入れをすればするほど、運航が混乱することが少なくなるのです。」「今回、御不便をおかけするかもしれないことは分かっており、その点についてはお詫びいたします。」「しかし修理は、本船が安全であることを確かなものにして、次の数年間に旅客を輸送する用意をするための時間であるのです。」(Daily Echo: 2 September)

クルーズ船会社、集団訴訟の控訴審で勝利(オーストラリア・米国)

クルーズ船、Ruby Princessであった、死者の出たコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)を巡るオーストラリアの集団訴訟では、合衆国から来た乗客を含めることはできない、と控訴審では判断された。

金曜日の多数決による決定において、Federal Court(=連邦裁判所)は、契約は、合衆国の取引条件に従うものとみなされている696人の乗客のうちの1人であるPatrick Hoによる主張に対しては、維持することになる、と判断した。

Chief Justice(=裁判長)のJames AllsopとJustice(=判事)のSarah Derringtonは、Steven Rares判事は異議を唱えたものの、同船の定期傭船者であるCarnival plcと、同船の船主で運航者であるPrincess Cruise Lines Ltdによる控訴を認容した。

この2社は、海外乗客の「sub-group(=下位集団)」がこの集団訴訟に、加わることの停止を求める仮申請を拒絶する判事の2021年の決定に対し、異議を申し立てていた。

2020年3月8日にシドニーを出発して、ニュー・ジーランドに寄港し、3月19日に戻ったRuby Princessでのアウトブレイクでは、多くの乗客がコロナウイルスに感染し、28人が死亡した。

Susan Karpikは、乗客、執行者、近親者の集団を作り、CarnivalとPrincessに対し、代表訴訟を開始した。被告の過失と、注意義務に違反して当該航海を遂行し、COVIDの危険から乗客を守るための適切な対策を取ることを怠ったと申し立てられた。また、この病気に感染する危険を乗客に警告することを怠った、とも申し立てられた。更に、誤解を招く恐れや他人を欺く行為に携わっていたとされ、Australian Consumer Law(=オーストラリア消費者法)の消費者指針に違反していたとも申し立てられた。

被告は、乗船していた2651人の有料客のうち、696人が合衆国の取引条件によりクルーズを契約し、159人が英国の取引条件により契約していた、と主張した。残りは、オーストラリアの取引条件により契約していたと言われている。条件の違いには、合衆国の取引条件にある集団訴訟の放棄条項が含まれている。

Justice(=判事)のAngus Stewartは、本件手続きの初期段階において、合衆国と英国の下位集団による過失の主張に対する適用法令を決定する必要はなかった、あるいは適切ではなかったと判断した。彼は合衆国の乗客を維持することは、連邦裁判所に持ち込まれた本質的に同一の主張と、合衆国に持ち込まれる維持の主張によって、本件訴訟が挫折する結果となると述べた。

しかしAppeal Court(=控訴審)は、Carnival/Princessと、訴訟当事者の1人との間の輸送条件は、専属管轄条項と、集団訴訟の放棄条項と結合している合衆国の取引条件によるものと判断したのだった。これらの条項は有効となるはずであり、乗客の主張は維持されることになると結論付けた。

同裁判所は、集団訴訟の他の参加者の主張に影響する理由に拡張することを決定するため、本件をStewart判事に付託するよう命じた。(The New Daily: 11:35am, Sep 2, 2022)

カレー:フェリー会社、長時間待たせたことを謝罪(フランス)

連合王国(注、英国)に向かう旅行者は、カレー港で行列となっていることから、最大で6時間遅延した。

フェリー運航事業者のDFDSやP&O Ferriesは、土曜日、英国国境検問所で長時間待たせたことを謝罪した。P&Oは、行列が晩まで続いたことから、乗り遅れた乗客のために臨時船を出した。

BBC Newsに対し、乗客のJosh Williamsは、土曜日、英国に戻るフェリーに乗るのに、5時間もカレーで待たされたと話した。彼はイングランドの多くの者が来週、新学期を迎えるのに先立って、ドーバーに戻ろうとする家族連れを満載した乗用車の長い列の写真を共有した。

午後早く、DFDSはソーシャル・メディアにおいて、カレーから旅行する人々に、この行列は6時間続く可能性があると警告した。日曜日の英国標準時間5時30分現在、カレーでの待ち時間は約90分で、全船は時刻表通りに運航していると話した。これに先立ち、フランスのダンケルク、英国のドーバーの港での交通は、終日「free-flowing through check-in and border controls(=乗船口と国境検問所では自由に流れている)」と話していた。

P&O Ferriesは「help with the passengers that have been stuck at border control(=国境検問所で立ち往生している乗客を支援する)」ための追加船を出した。

ちょうど数日前の8月24日には、Eurotunnel(=ユーロトンネル)から到着した臨時の交通のため、同様の待ち時間がカレーであった。ユーロトンネルのLe Shuttle(=ル・シャトル、注、ユーロトンネルのカー・トレイン)の乗客は、この列車の警報が発令された際、自分の車両から降りて、緊急サービス用のトンネルを歩かないといけなかった。

Le Shuttle(=ル・シャトル)の広報担当者は、当時、次のように話した。「当シャトルは、制御停止して、検査となりました。安全性と快適さに向けた予防策として、乗車していた乗客を、(正にこの目的のためにある)サービス・トンネル経由で、別のシャトルに移動させました。」「乗客ターミナル建物に移動させて、そこで食べ物と飲み物を提供いたしました。」(BBC News: 4 September, 2022)

2隻目の完全電動フェリーがキールで就航(ドイツ)

ドイツのキールに本拠置くフェリー(兼曳船)運航事業者であるSFKは、その2隻目の完全電動フェリー、Wellingdorfに洗礼を施した(注、命名した)。長さ24.70メートル、幅7.20メートルのフェリーは、140人の徒歩客と60台の自転車を積載可能。これは、先にデュスターンブロークに引き渡された船の姉妹船であり、Holland Shipyards GroupによりSKF向けに設計・建造された一連の4隻のハイブリッド船と2隻の完全電動船の第5船にあたる。一連(ハイブリッドの)の最終船はSchilkseeで、2026年初旬に引き渡される見込み。同船は完全に排ガス無しで、容量が1,092 kWhの電池により、完全駆動する。オランダの海上電池システム供給者のEST-Floattechが供給したGreen Orcaという電池パックに加え、同船には船内電力供給網を賄うため、屋根の上には20枚の太陽光パネルがある。(中略)

Wellingdorfの建造費は、正に320万ユーロ未満。(MarineLog: September 04, 2022)

リバプール・クルーズ・ターミナル15周年(英国)

リバプールのクルーズ・ターミナルは15周年を記念し、2022年シーズンの末までに、100万人の国際的な訪問者を迎えることになっている、と市議会は話した。

2007年に正式に開業し、以来、700隻以上の船を迎えてきた。Cruise Liverpoolは、Covid-19のパンデミック中、「extremely challenging two years(=極端なまでに手腕を試された2年間)」を経て、「looking to the future(=未来に目を向けている)」と話した。15日間の祝祭が予定されており、これには毎日の演芸公演が含まれている。

同クルーズ・ターミナルは、地元経済を6500万ポンドまで急騰させた、と市議会は話した。(後略)(BBC News: 5 September 2022)

サウジ、湾岸協力会議諸国向けの新たな査証規則発表(サウジ・アラビア)

プレス・リリースによると、The Saudi Tourism Authority(=サウジ観光局)は、Gulf Cooperation Council(=湾岸協力会議)諸国の住民が入国するため、電子観光査証を申請することを許可するMinistry of Tourism(=観光省)の決定を承認したという。

この新たな規則は、連合王国(注、英国)、合衆国、そしてEU(=ヨーロッパ連合)の市民が、到着時に査証を申請することも可能にするもので、同国への渡航手続きを簡素化するものだ。旅行者を誘致するため、声明文によると、サウジ・アラビアは幅広いパッケージ旅行と、通年に亘って開催される行事が満載のカレンダーを提供するという。

「何百万人ものGCC(=湾岸協力会議)の住民向けの観光査証の簡素化と、到着時査証の拡大は、世界最大の新たな娯楽観光目的地に向けて、2030年までに年間1億人の訪問者を歓迎するという我々の野心を支えるものです。」とSaudi Tourism Authority(=サウジ観光局)のchief executive officer and board member(=最高経営責任者兼役員)のFahd Hamidaddinは語った。

GCC市民は、公式ウェブサイト上において、eVisa(注、電子査証)を申請しなければならず、オンラインであらゆる必要条件を調べないといけないが、有効な旅券を有する英国、合衆国、そしてEU市民は、今や到着時に査証を取得できるようになった。国は、追加の49か国の市民に対し、観光eVisasを提供する。

「これは単なる発表ではありません。招待なのであり、我々は訪問者が何千年もの歴史と文化、比類なき自然景観、そして繁栄している芸能部門を探検することを容易にするのです。我々の隣人と世界が、正真正銘のアラビアの発祥地を体験することを歓迎いたします。」とHamidaddinは付け加えた。(Cruise Industry News: Sep 05, 2022)

バハマでシュノーケリング中、女性が鮫に襲われて死亡、クルーズ幹部確認(米国)

バハマでシュノーケリング中、女性が鮫に襲われて死亡したことを、Royal Caribbean Groupの広報担当者が確認した。

火曜日、Royal Caribbeanのクルーズ船、Harmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の調和」の意)の乗客の女性が、「on an independent shore excursion(=自主的な寄港地観光中に)」鮫に襲われた、とこの広報担当者はCBS Newsに対し、声明文において述べた。

この事故は、ペンシルベニア州から来た58歳の女性が巻き込まれたもので、バハマ北部にあるグリーン・キー(注、「緑岩礁」の意)近くの人気のシュノーケリング・スポットで発生した、と警察の報道官(注、女性)でChief Superintendent(=警視正)のChrislyn Skippingsが、The Associated Press(注、AP通信)に語った。

「不幸なことです。」と語った。Skippingsは、女性の家族は、bull shark(=メジロザメ)だったと識別したと語った。

女性は地元の病院に搬送され、そこで怪我のために死亡した、とこのクルーズ客船会社は話した。「Royal Caribbeanでは、この困難な時において、お客様の最愛の方々を支援し、援助しております。」と同クルーズ客船会社は話した。

Harmony of the Seasは現在、9月4日にフロリダ州のポート・カナベラルから出航した7泊クルーズの途上にある。(CBS: September 6, 2022 / 11:38 PM)

新しいフランスのクルーズ客船会社が姿を現す(フランス)

Compagnie Francaise de Croisieres (CFC)が、元Holland America LineのMaasdamで、Renaissanceに改名された船を使って、2023年に開業する。

この船は、既に新しい名前になっており、Clement MoussetとCedric Rivoire Perrochatが率いるこの新しいクルーズ商標の下で、2月に運航を開始する。この2人の元クルーズ客船会社幹部は、フランス市場の専門家だ。

Maasdamは、ギリシャのフェリー運航事業者であるSeajetsに、パンデミックが始まった時にCarnival Corporationにより売却されたもので、それ以来、係船されていた。今や本船は、Seajetsにより息を吹き返し、本船の運航・全ての維持・運航の準備に責任を負うこの新運航事業者に対し、融資パッケージを供給すると言われている。

取引額は3000万ドルになる、と噂される。(Cruise Industry News: Sep 06, 2022)

フランスの帆走ヨット、Club Med 2がこれまでになくセクシーになって帰って来た(フランス)

フランスの帆走ヨット、Club Med 2が、数百万ドルかけた大改造を終えて、2022年12月にあなたの垢ぬけた顧客を迎える準備ができている。

この設計し直された船は、ここの商標の最高級リゾートとヨットの商品群であるClub MedのExclusive Collectionの一部だ。あなたの顧客にとってこれが意味することは、とりわけClub Med 2が高所得者向けの港に寄港することだ。最も現代的な大きさのおかげで接岸可能な、ポルトフィーノ、ニース、そしてトバゴ・キー(=トバゴ島)を考えて欲しい。

改造は、船首から船尾まで、最上部から船底まで行われ、食堂や休憩室から、客室や廊下、更にはスパやフィットネス・センター、そして帆の果てにまでも拡張された。(中略)

この5本マスト、29,062平方フィートのClub Med 2は、全てが新しいチーク材の甲板、マホガニーの手摺、そして184室の完全に再設計された船室を呼び物とする。あなたの顧客を、ポルトフィーノからトバゴ島に至る、世界の最も高級な目的地の何がしかを探検でき、忘れがたい記憶を作ることになる世界旅行が可能な21日間までの旅を予約させる準備をしよう。

より詳しい情報は、ウェブサイトへ。(Recommend: September 6, 2022)

ブラジル北部で船が沈没:少なくとも14人死亡(ブラジル)

パラ州政府によると、「70人が乗船しており、30人は救助され、14体の遺体を収容した」という。

旅客都市間水上輸送の認可を受けていない船が、ブラジル北部のアマゾン川河口地域で木曜日に沈没し、少なくとも14人の命が奪われた。マラジョー島とベレンと間を走っていた船は「was not authorized to transport passengers by the river(=この川を旅客輸送する許可を得ておらず)」秘密の港から出発していた。

この事故は、Cotijuba島沖に向かう途中で発生した。地元メディアと救助隊は、この船には子供と老人が乗船しており、浸水し始めて、乗客の大半を乗船させたまま、数分で沈没したと話した。パラ州のSecretariat of Public Security(=治安局)は、なおも行方不明の人がおり、潜水器具を含むヘリコプター1機と救助艇が動員されていると話した。Brazilian Navy(=ブラジル海軍)によると、事故原因を究明するために捜査が開始されたという。

地元政府は、次のように話した。「あらゆる必要な対策が、責任を負う者に裁判を受けさせるために取られることになる。」(teleSUR: Published 8 September 2022)

Fincantieri、Viking、水素駆動クルーズ船の契約を確認(イタリア・スイス)

イタリアの造船業者のFincantieriと、スイスのクルーズ客船会社のVikingは、更に4隻の環境に優しい次世代船の契約を確認した。

報じられているように、この2社は、2018年3月に発表された6隻の選択肢の一部である3番船と4番船の契約を発効させている。2社は、業界の慣行通り、資金調達を条件に、5番船と6番船の契約にも署名している。この合意の総価値は、約17億ユーロ(17億1000万ドル)だ。引渡しは2026年と2027年を予定しており、2隻は2028年だ、とFincantieriは話した。

2012年の10隻の発注に引き続くこの6隻の船のため、Fincantieriは、以前の船の成功裏の特色に基づいた事業を、船主と共同で研究開発しており、最新の技術により改良し、改訂してきた。このVikingの船は、最新の航海規制に従って建造され、現代的な安全システムを備えることになる。この新世代船は、水素燃料電池用に設計されてもおり、2社によると、業界の新基準を打ち立てるものだという。

今日現在、 FincantieriとVikingの協業には、合計18隻の船が含まれており、2023年までにパンデミック以前の水準に戻るものと見られているクルーズ部門の回復を裏付けるものだ。(Offshore Energy: September 9, 2022)

台風Muifaで、台湾と離島間の休日往来が混乱(台湾)

台北発。土曜日(9月10日)、休日客は、フェリー便が台風Muifa(注、台風12号)が同国に到達する前に運休すると発表したことから、台湾の離島での滞在を切り上げ、本島に戻ることを余儀なくされた。

海上警報が日曜日(9月11日)に予想されているが、土曜日以降、蘭嶼(=ランユー)島と台東(=タイドン)県の富岡港、屏東(=ピンドン)県のHoubihu間の旅客船はない、とCNA(注、中央通信社)は報じた。

緑島と富岡間のフェリー便を運航している3社は、運航は日曜日の正午に運休すると話した。火曜日(9月13日)の最終的な運航再開は、状況次第。

3日間のMid-Autumn Festival(=中秋節)の半ばにこの発表があったことから、旅行ができなくなる前に台湾の本島に急いで戻る行楽客の脱出に拍車がかかった。

台湾の反対側では、基隆(=キールン)と中国の福建(=フーチェン)省に近い馬祖(=マーツー)島間のフェリーも、日曜日に運航を中断する。月曜日は琉球島と屏東県の東港(=トンカン)港の間の便は、少なくとも5社のフェリー運航事業者の内、3社は終日、運休することになりそうだ、とCNAは報じた。(Taiwan News: 2022/09/10 17:36)

世界初のゼロ粒子船、地中海に就航(フランス)

フランスのフェリー会社、La Meridionaleは今週、その新しい環境に優しい船であるPianaを就航させた。機関には、大気汚染を逓減するための粒子フィルターが備えられており、海上輸送において世界初のものと考えられる技術革新の1つだ。

同社は、フランス南部のマルセイユからコルシカ島、モロッコに旅客・貨物定期船を運航しているが、Pianaの4基の機関の全てには、汚染する排ガスの一部を中和するフィルターが装着されていると話している。カリブ海に次いで、地中海は、この種の船舶によって使用されている重油燃料による汚染の影響を最も受けている。

このフィルターは、3年間の試験を経て月曜日に公開されたもので、硫黄酸化物の99パーセントを捕獲し、人体の健康に最も危険な微粒子や超微粒子の99.9パーセントを除去する。陸上の多くの火力発電所に既に適用されている解決策のおかげで、全旅行中、Pianaからは煙は出ない。

重炭酸ナトリウム(注、重曹)が、機関の排ガスから除去され、排気ガスに存在する粒子に対し化学反応を起こし、結果として「desulphurising(=脱硫)」することになる。粒子と重金属は、その後、「socks(=靴下)」として知られるフィルター受容器に集められる。

この技術革新には、1500万ユーロかかった。1000万ユーロがLa Meridionaleにより支払われ、400万ユーロがSouthern Region(=南部地域)により支払われた。最後の100万ユーロは、Ademe、すなわちEnvironment and Energy Management Agency(=環境エネルギー管理庁)を通じて、State(=国、注、フランス政府)から支払われた。

「これらの試験を実施し、解決策をまとめ、実現することを可能にするためには、長期的な支援が大変に重要です。」とLa Meridionaleのmanaging director(=代表取締役)のBenoit Dehayeは、フランスのテレビ各局に話した。(後略)(rfi: 10/09/2022 - 13:58)

パタヤとサムイ島の間の新しいフェリー・クルーズ、試験航海完了(タイ)

昨夜、Samui Cruiseは、コー・サムイ(=サムイ島)とパタヤ間の新しいクルーズ・フェリー航路の試験航海を終え、サムイ島で就航記念パーティーを開催した。この運航は、正確な出発日時は設定されていないものの、今月中に始まる見込みだ。

この船旅は、片道約12時間かかるもので、パタヤとサムイから午後5時に出発し、目的港に午前8時までに到着する予定。毎週の運航回数は、まだ発表されていない。この船の運航事業者はThe Thaigerに対し、Seahorse Ferryという船を使って、定期運航を開始することを楽しみにしていると語った。

「追記:15時間の時間枠における「12-hour journey(=12時間旅行)」について疑問のある方へ。時間は最終決定されているが、それぞれの港で1時間から1時間半の荷役作業が割り当てられている。」

「SPcruiseは、2022年9月下旬までに、パタヤからサムイ島への周遊でクルーズを運航する準備ができます。全ての情報は、いずれwww.SPcruise.com経由で公表致します。」

この船は、フェリー船というよりは、むしろクルーズ船のようなもので、入門水準のリクライニング・シート(注、後ろに倒れる座席)から、カプセル・ベッド、果ては実質的にホテルの部屋のように見える1等個室までの座席の選択肢があることを誇っている。価格は、座席、寝台、部屋の種類により異なるが、部屋は1泊旅行で3,000バーツ位になるものと考えられている。

このフェリー船は、設備もケチってはおらず、食堂、スパ及びマッサージ・サービス、そして種類豊富な夜の娯楽の選択肢がある。クルーズのように、この船には、酒場、カラオケ酒場、そしてディスコが完備されている。乗用車や自動二輪車での移動も簡単で、本船は、2層の乗用車駐車場(注、車両甲板)があることを誇っている。

試験航海は、金曜日の午後遅くにパタヤを出発し、昨日、サムイ島に到着してファンファーレ(注、鳴り物入りの宣伝)となった。旅行業界の職業人の一群が、この新航路の開設を祝うオープン・バー(注、宴会で種類を提供する仮設の酒場)、印象的な食事の提供、そして生演奏の音楽を呼び物とするこのフェリー船のオープニング・ナイト・ゲイラ(注、初日の夜のお祭り)に招待された。

定期運航が始まると、このフェリーは、サタヒープのChuksamed埠頭と、クルーズ船が伝統的に上陸地としているサムイ島最大の埠頭、ナトン埠頭から、チョン・ブリー県への間を走ることになる。(The Thaiger: Published on Sunday, September 11, 2022 12:44)

Tallink MyStarが予定通り月末に運航開始するかは、不透明(エストニア・フィンランド)

新造フェリー、MS MyStarが、9月30日の最終期限までに就航するかどうかはハッキリしない。このフェリーを運航することになる海運会社のTallinkは、水曜日に話した。MyStarは、フィンランドに発注、建造されたが、作業はCovidのパンデミックのために立ち往生していた。

Tallinkの広報担当者のKatri Linkは、水曜日、ERRに次のように話した。「現在、MS MyStarの走行試験が始まるのを待っているところで、その後、到着して就航する件についてのより詳しい情報を共有することが可能になります。」

MyStarは、9月30日から航海を開始することになっていたが、Linkはこの日時が今や適切か否か、話すことができなかった。

MyStarでの作業は、2020年4月に、フィンランドのトゥルクにあるラウマ造船所で、推定費用2億5000万ユーロで始まった。しかしCovidパンデミックの到来で、造船所は一時的に閉鎖となり、このウイルスのために作業は立ち往生した。

MyStarは、長さ212メートル、幅31メートルで、2,800人までの旅客と750台までの車両を収容可能。比較すると、タリン―ヘルシンキ航路でMyStarが代替することになるMS Starは、長さ186メートル、幅は27.7メートルで、1,900人までの旅客を積載可能だ。(ERR News: 08.09.2022 01:17)

クルーズ船、Disney Treasure、2024年就航へ(米国)

Disney Treasure(=ディズニー・トレジャー、注、「財宝」の意)は、Disney Cruise Lineのために就航する次の船の名称となる。今年の新しいDisney Wish(=ディズニー・ウィッシュ、注、「願望」の意)の姉妹船は、2024年に竣工する。

このDisney船隊の6番船は、現在、ドイツのMeyer Werft造船所で工事中だが、カリフォルニア州アナハイムでのD23 Expo 2022で、この9月11日の発表があるまで、船体番号S.718として知られているだけだった。

この大きなDisney愛好家の博覧会での大変なファンファーレ(注、鳴り物入りの宣伝)の最中、Disney Parks, Experiences and Productsのchairman(=会長)であるJosh D’Amaroは、「A Boundless Future: Disney Parks, Experiences, and Products(=無限の未来:Disney Parks, Experiences, and Products)」と呼ばれる見出しを飾る発表の間、舞台の上でこの重要発表を行った。

来るべき船の詳細を上げて満員の観客をからかい、D’Amaroは大スクリーンの映像にキュー(注、合図)を送った。船の側面のパン(注、光沢仕上げをしたサテン)に、このDisney Treasureの名前が浮かび上がった。

姉妹船のDisney Wishのように、Disney Treasureは135,000トンの重さ(注、総トン数(容積)の誤り)で、1,250室の客室を擁するものとなる。このTriton級の船の3番船は、2025年に就航することになっている。

Treasureは、アフリカからアジアの現実世界に影響を持つPrincess Jasmine(=ジャスミン王女)、Genie(=ジーニー)、そしてAladdin(=アラジン)のそれぞれが呼び物となっている「Aladdin(=アラジン)」という映画のテーマがあるGrand Hallという吹き抜けの主空間を自慢とするものであり、金ぴかの宮殿により、Agrabah(=アグラバー王国)という架空の国に対し敬意を払っている。

この特徴的な中央像は、魔法の絨毯に乗って飛んでいるAladdin(=アラジン)とJasmine(=ジャスミン)を特徴付けるものとなる。

D’Amaroの公開におけるその他のキャラクターには、同名のアニメ映画のMoana(=モアナと伝説の海)、 The Haunted Mansion(=ホーンテッド・マンション)というアトラクションのヒッチハイクする幽霊、そして映画「Coco(=リメンバー・ミー)」のMiguel(=ミゲル)があった。また本船のテーマは、Walt Disneyの探検精神を考慮した冒険となる。

他のDisney Cruise Lineのニュースには、Disney Wonder(=ディズニー・ワンダー、注、「驚嘆」の意)が2023年10月末から、オーストラリアとニュー・ジーランドを周遊する同客船会社初のクルーズのため、移動になるとのD’Amaroの発表があった。

加えて、フィジーやサモアという異国風の島嶼を含む、Disney初の南太平洋の目的地を呼び物とする2本の配置転換クルーズがあった。(Attractions Magazine: September 11, 2022)

Sun PrincessはPrincess CruisesのSphere級の一番船となる(米国)

Princess Cruisesの新しいSphere級の一番船は、これまでに建造された同商標最大のものとなり、ここの最古の名称の1つが与えられることになる。

この175,500総トンの船は、PrincessのLove Boat(=ラブ・ボート、注、テレビ番組)の遺産に鑑み、Sun Princess(=サン・プリンセス、注、「太陽」の意)となる。このSunは、この名前を持つ3代目のPrincessの船で、2024年初めにお目見えし、姉妹船が2025年に続く予定だ。

Sun Princessは「Princessの遺産と、弊社商標特有の伝統的に優雅で純粋な血統を大胆にも未来に同時に取り込んで設計されました」とPrincess Cruisesのpresident(=社長)、John Padgettは話した。

この21層甲板船は、イタリアのモンファルコネにあるFincantieri造船所で工事中だ。この客船会社は、Sunは他船よりはきらびやかで明るい装飾の仕上がりとなると話した。これには、新しい球状アトリウム空間(注、吹き抜けの主空間)、ジオデシック・ドーム(注、半球形構造)、新たな娯楽の場が含まれる。本船には、多層食堂や新たな宿泊用客室も設けられる。

SunではThe Domeと呼ばれる区画が呼び物となる。ガラス張りの多層の屋根のある甲板のドームで、屋外・屋内プールと水を使った呼び物が目玉となる。夜には、このプールは、照明効果と空中公演を開催することができる娯楽の場のための舞台に変身する。

本船の中央部にある3階建てのPiazza(=ピアッツァ、イタリア語で「広場」の意)には、客が座って、あらゆる方向の大洋を見ることが可能な、船外が見える浮遊空間がある。LED(=発光ダイオード)スクリーンが、Piazzaの中央部に展示されることになる。実演の公演場所を空けるため、移動することも可能だ。

本船には2,157室の客室があり、これにはスィートが50室、続き部屋が100室ある。同客船会社は、Sunには、より多くの屋外バルコニー空間があり、バルコニー室は屋内に設置できるソファを呼び物とすると話した。

Sunは、Signature Collection(注、「特別コレクション」の意)と呼ばれる新等級のスィート宿泊設備を導入する。こうした宿泊設備に滞在する客は、Sanctuary(注、「安らぎの場」の意)という専用区画にあるSignature Restaurant(注、食堂)、Signature Lounge(注、休憩室)、Signature Sun Deck(注、日光甲板)を利用できることになる。

SunのClub Class(=クラブ級)の宿泊施設とここの船隊の残りは、Reserve Collection(注、「限定コレクション」の意)に改名される。Sunのミニ・スィートであるこの等級には、バルコニー、専用カバナ(注、脱衣小屋)、そして広い屋外休憩空間のあるリゾート風客室となる。

Sunは、二元燃料駆動となるPrincessの1番船で、この客船会社によると、大半は液化天然ガスによって駆動することになるという。親会社のCarnival Corpが発注した他の10隻も、LNG(=液化天然ガス)駆動となる。

本船の名称は、この客船会社の遺産に手を振るものだ。初代のSun Princessは、「The Love Boat(=ラブ・ボート)」というテレビ番組が撮影されたところで、1974年から1988年まで航海した。この名前の2代目の船は、1995年から2020年まで航海した。

Sun Princessは、春と夏の就航シーズンを地中海で航海する。本船はその後、2024年秋にフォート・ローダーデール発でカリブ海航海を行う。本船の最初の3本の航海は、9月16日金曜日の東部時間午後3時に発売となる。(Travel Weekly: Sep 16, 2022)

動画:複数人がCarnival Sunriseでのクルーズで口論に巻き込まれる(米国)

今月これまでに、Laura Bryantが投稿したTikTok(=ティックトック)の動画によると、酒場で誰かが他人の席を取ったことから、Carnival Sunrise(=カーニバル・サンライズ、注、「日の出」の意)のクルーズで、喧嘩が起きたという。

乗客らは、9月9日に一握りの人々が、お互いに殴り合った口論の場面を共有した。ランヤード(注、首から物を吊るすための紐)を身に着けた男性が、殴打を阻止すべく、自分の体を使って、暴行を拡散させようとしている。

同船に乗船していたと主張する乗客が、動画の中で、少なくとも30人がこの喧嘩に巻き込まれたと話した。

「私が知っている全ては、コップにレモネードをいっぱいにしていたら、突然騒ぎになって、殴って、喧嘩になったというものです!まぁ、その場にいないと分からないですよ。」と別のTikTok利用者は論評した。

逮捕者がいたのか、巻き込まれた人の中に怪我人がいたのかは、メディアの報道ではハッキリしない。Sunriseは、西カリブ海の5日間周遊クルーズの最終日だった。(Orlando Sentinel: Sep 17, 2022 at 10:03 am)

インドネシアのフェリー火災で1人死亡、3人怪我(インドネシア)

金曜日の朝、インドネシアのフェリーの旅客甲板で火災があり、地元メディアによると、1人が死亡し、3人が怪我を負ったという。

金曜日の朝の6時頃、フェリーのNusuntara 91(注、「Nusantara 91」の誤り)が、ジャワ海の辺境の地であるマサリエンブ島に到着した。再びこの船が出発する前に、煙が旅客宿泊設備のある第一甲板から押し寄せ始めた。退船となり、3人が治療のために病院に搬送された。1人は助からなかった。当局では、この火災は、客室の燻るたばこの吸い殻によるものだと疑っている。事故後の同甲板の調査では、宿泊区画のマットレスが火元として浮かび上がり、燃えていた唯一の品目だった。

Harbormaster(=港長)のRahmat Rahimは、メディアに対し、3人の怪我人は煙の吸入によって被害を受けたものだが、回復し、健康だと話した。Suara Indonesia紙によると、死亡者はスラバヤから来た乗客であるNobi Albert Lombogiaであることが判明したという。遺体はスラバヤに戻り、遺族に引き渡された、とRahimは話した。

「この事故の被害者のご遺族には、深い哀悼とお悔やみを申し上げます。」と国営フェリー運航事業者、PT Pelniの長であるOpik Taupikは話した。「治療を受けられた被害者には、費用の全額を負担致します。」

日曜日、本船は未だに検査を待っており、航海許可をまだ得ていない。(The Maritime Executive: Published Sep 18, 2022 3:14 PM)

キプロス―ギリシャ再開フェリー便、今シーズン乗客合計7,162人、記録(キプロス・ギリシャ)

6月中旬に再開したキプロス―ギリシャ間フェリーの最終往復航海が、金曜日にピレウスを出発して、土曜日にリマソルに到着した。

合計22往復を実施して、Deputy Minister for Shipping(=海運副大臣)のVasilis Demetriadesは、乗客総数は7,162人だったと話した。人気のフェリー便は、この船旅が廃止になって21年後に復活した。刷新されたM/V Daleelaも、約200匹のペットの他、2,250台の車両と自動二輪車を運んだ。

Demettriadesは、Philenewsに次のように話した。「この往復旅行を完了して、契約企業、Customs Department(=税関)、Police(=警察)、Ministry of Transport(=運輸省)、Ports Authority(=港湾局)、そしてDP World Limassolとの会合を招集する予定です。本件運航と関連する様々な問題が議論されることになります。」「新たなシーズンが再開される前に、生じた問題に焦点を合わせ、これらをどのように解決するか、意見交換を致します。」

M/V Daleelaは、700人まで運ぶことが可能だが、職員を含め340人に制限されており、1回の旅行で、最大約270人とされている。(In-Cyprus App: Sep 18, 2022)

Silversea、営業担当者の雇用を巡り、新Crystal Cruisesを提訴(米国)

Silversea CruisesとRoyal Caribbean Groupは、新Crystal Cruises、Crystal senior vice president of global sales(=世界営業上級部長)のMatias Andres Lira、そしてAbercrombie & Kent USAを訴えている。

RoyalとSilverseaは、元Silversea executive(=重役)のLiraは、契約、受託者義務、そしてFlorida Uniform Trade Secrets Act(注、「フロリダ州統一取引秘密法」の意)に違反していると非難した。RoyalとSilverseaは、Crystal CruisesとA&Kが、LiraのSilverseaとの契約に干渉したとも非難している。RoyalとSilverseaは、750,000ドルの損害賠償を求め、Liraには、元使用者との間で署名した非公開・非競争合意を履行するよう求めている。

この137ページに及ぶ訴訟は、8月31日にマイアミ・デイド郡のthe 11th judicial court(=第11司法裁判所)に提訴された。A&K USA、Crystal Cruises、そしてLiraは、同裁判所に対し、まだ正式な回答をしておらず、論評を拒否した。Royal Caribbean Groupも、論評を拒否した。

この訴訟は、Silverseaと新Crystal Cruisesの両者が、この1月に運航を停止した、今は亡きCrystal Cruisesが、以前保有していた船を進水させる準備をしている中で出てきたものだ。

A&Kによる新たな所有権の下、新Crystal Cruisesは、6月にCrystal SymphonyとCrystal Serenityを買収し、改装後の2023年初旬に、これらの船舶を配船する計画を立てている。

Silverseaは7月に、探検船であるCrystal Endeavorを買収したと発表していた。この客船会社は、同船をSilver Endeavourに改名して、11月に進水させる予定だ。

Crystal Cruises商標を激しく追いかけていたのは、Manfredi Lefebvreで、この人物は、Abercrombie & Kentを保有する未公開株式投資会社、Heritage Groupを経営している。Lefebvreは、Silversea Cruisesの設立者であり、ここは2020年に、Royal Caribbean Groupに売却したところだった。

Liraは、2017年以来、Silverseaのvice president of passenger services and sales support(=旅客サービス・営業支援部長)として勤務していた。成長していた消費者向け販売、航空・通商予約に責任を負っていた。Royalは本件訴訟において、Silverseaから離職後2年間は、他の豪華クルーズ客船会社での勤務を差し控えると合意した非競争合意(注、競業避止義務)を含む雇用契約に署名したと述べている。A&KがCrystal Cruises商標を復活させ、ここの以前の2隻の船を再配置すると発表してから2週間も経たずに、LiraはSilverseaを去ることになると発表したが、別のクルーズ客船で働くことになるとは言っていなかった。

SilverseaとRoyalは、本件訴訟において、Liraは先週の勤務中に、Silverseaの秘密情報を、自分の個人的な電子メールで送信したと申し立てている。これには、Silversea Trade Secret Employee Incentive Formulas(注、「Silversea企業秘密従業員報奨金公式」の意)と、しかるべきSilverseaの納入業者、技術提携者、旅行忠告者(注、旅行代理店)、航空会社、傭船仲介者の非公開契約情報と「Key Contact List(=主要連絡先一覧)」が含まれるスプレッドシート(注、表計算ソフトで作成したデータ)が含まれていた。

訴訟では、Liraは、Silverseaの企業秘密と部外秘の財産権情報を保持する雇用合意の規定に違反したと申し立てている。更にLiraは同社を離れた後、6か月間は、少なくとも500床の船隊を保有する他のクルーズ関連事業に、直接的又は間接的に勤務しないという条件が含まれる株式交付合意にも違反している、と申し立てている。(Travel Weekly: Sep 19, 2022)

難民収容所船、北オランダに到着(オランダ)

今から2月まで、1,000人の難民申請者を収容するクルーズ船、Silja Europa(=シリヤ・ユーロパ)が、水曜日に北ホラント州のフェルゼン・ノールトに到着した。

このクルーズ船は、週末にエストニアのタリンを出発していた。Central Agency for the Reception of Asylum Seekers(注、「難民申請者受入中央庁」の意)は、この船で難民申請者を受け入れるための準備するのに、3日間から5日間は必要となると話した、とオランダのメディア、NHは報じた。難民申請者の最初の一団がいつ到着するのかは、未だにハッキリしていない。

難民申請者は、オランダで、難民センターの外で寝ることを強いられ、空間危機と取り組んできた。8月21日には、300人がフローニンゲン州のTer Apel難民センターの外で寝ていた。

フェルゼン・ノールト地域の地元民は、自分達の町に、この船を持ち込む決定に疑問を感じている。7月には、住民の大集団が、1,000人の難民申請者は、住民5,000人の町には多すぎると言って、この船の到来に反対して抗議していた。

8月、政府は難民申請者のためにAlbergenというホテルを購入したが、この地域では抗議運動が炸裂した。150人から300人の難民申請者が、人口3,500人の村にあるこのホテルに収容されることになっている。これは、地元自治体と合意することなく、政府がこの目的のために建物を購入した最初の出来事だった。

火曜日、King(=国王)のWillem-Alexanderは、Prinsjesdag(=王子の日、注、2022年9月20日)の年次演説を行い、難民申請者の現在の空間危機について論じた。「残留権のある者は誰でも、我々の社会に完全に参加して溶け込むことに関連する、全ての権利と義務を有することになる。」と国王は語った。(EURACTIV.com: Set. 22, 2022)

China Merchants Heavy IndustriesがOcean Albatrosを進水(中国)

SunStone Maritime GroupのInfinityシリーズの6番船であるOcean Albatrosが、先週金曜日に海門(=ハイメン)のChina Merchants Heavy Industriesで進水した。

引渡しは、2023年春を予定している。その後、Ocean Albatrosは、デンマークのAlbatros Expeditionsに通年傭船されることになる。

Sylvia EarleとOcean Odysseyは2022年

それに先立ち、Infinity級のSylvia EarleとOcean Odysseyは、2022年に引き渡される予定。シリーズのこれに先立つの船は、Greg Mortimer、Ocean Explorer、そしてOcean Victoryだ。

Infinity級の船は、長さ104メートル・341フィートで、幅が18メートル・59フィート、喫水は5.1メートル・16.7フィート。Ice Class 1A、Polar Class 6として建造されている。収容力は、旅客が130人から200人で、85人から115人の船員を乗せる余裕がある。(Seatrade Cruise News: Sep 22, 2022)

HurtigrutenのRichard Withがハイブリッド船として再就航(ノルウェー)

Hurtigruten Norwayは、プレス・リリースによると、その最初の環境的に改善した電池ハイブリッド駆動船、MS Richard Withを就航させたという。

刷新されることになっているCoastal Express(=沿岸急行)船隊の7隻の船の1番船で、今や二酸化炭素と窒素酸化物の双方の排出をかなり減らすことになる最先端技術を特色としている。

「MS Richard Withが完全に刷新した船として運航に復帰することで、お客様はノルウェー沿岸を、世界のどこにもない伝統的な体験を楽しみながら、静かで、最先端の、環境に優しい船で航海できます。来年にかけて、弊社の7隻の沿岸急行船の全ては、更に持続可能なものに刷新されます。」とHurtigruten NorwayのCEO(=最高経営責任者)のHedda Felinは語った。

同社は、2023年の末までに実装することになっているグリーンな(注、環境に優しいものにする)刷新に向け、1億ユーロ近くを投資している。

「グリーンな会社になることは、弊社が今行っているような文書化された効果を伴う投資努力を意味します。その結果、来年の夏までに、弊社は沿岸を航海する3隻の刷新されたハイブリッド船を保有することになり、弊社の全船隊は、二酸化炭素の排出を25%まで削減し、窒素酸化物を80%まで削減することになる、より燃費効率の優れたものとなります。」とFelinは付け加えた。

Richard Withには広範な刷新が行なわれており、電池パッケージ、新品の機関、そして新しい推進システムが、北ノルウェーのMyklebust Yardで組み込まれている。

Hurtigruten Norwayの7隻の船の全ても、2023年夏までに窒素酸化物の排出を80%も削減するSCRシステムを装着することになっている。(後略)(Cruise Industry News: Sep 22, 2022)

借金を抱えたクルーズ客船会社の株式、連邦準備銀行の金利引き上げと景気後退の懸念増大により、下落(米国)

Carnival、Norwegian、そしてRoyal Caribbeanの株式は、Federal Reserve(=連邦準備銀行)が再び金利を引き上げ、クルーズ会社の巨額の借金と、広範な景気後退の中で回復する能力に対し懸念が高まったことから、今週、下落した。

このクルーズ株の下落は、U.S. Centers for Disease Control and Prevention(=合衆国疾病対策予防センター)が、Covid-19の指針を船舶から撤廃した後で予約が伸び、同業界がパンデミックからの回復に取り組んでいる中で、出てきたものだ。

「多くが一進一退しているところです。」とTruistの分析者、Patrick Scholesは話した。またパンデミック中、船の錨を下ろしていた借金を抱えたクルーズ会社は緊張していた、とも述べた。

9月1日現在、Truistでは、Carnivalが350億ドルの借金をし、Royal Caribbeanが250億ドル、Norwegiaが140億ドルの債務を追っていると見積もっている。株式市場におけるこれらの会社の価値は、それぞれ、約110億1000万ドル、111億ドル8000万ドル、56億1000万ドルだ。

今回の下落は、3つの主要指標がFed(=連邦準備銀行)の水曜日の決定以来、打撃を受けたことにより、広域市場で急落した中で起きたものだ。Norwegian、Carnival、そしてRoyal Caribbeanは、論評の求めに対して返答しなかった。

「私の意見では、水曜日にこれら株式が纏まって下落した理由は、皆さんがこれらの会社が借金に対してより多く支払わなければならなくなると心配したことによるものです。」とDeutsche Bankの分析者であるChris Woronkaは話した。これらの企業の損失は、週いっぱい続いた。同時にWoronkaは、仮に人々がレジャーに対し消費しなくなった場合、彼らの収益は、広範な景気後退の中で、堅調に回復しないかもしれないと語った。

木曜日、Bloombergは、Royal Caribbeanが、高利回り社債、つまり「junk-bonds(=ジャンク債)」を、来年満期になる借金、20億ドルの借り換えに役立てるために使用すると報道した。

それでも投資家の中には、借金に苦しむクルーズ客船会社に対し、強気の人もいる。今月これまでに、Stifelの分析者であるSteven Wieczynskiは、Norwegianに対しては、クルーズ予約が、とりわけ高所得顧客に応対している豪華客船会社で上昇していると述べて、買いの格付けを繰り返した。

Scholesは、Norwegianは豪華選択肢が高比率であり、最高の地位にあると話している。しかし高額の支払利息と、なおも回復中の収益の狭間において、未だに「out of the woods(=森の中から出てきた、注、「困難を脱却した」)クルーズ客船会社はないと話した。

Carnival株は今年、約55%下落し、Norwegian株は約35%、Royal Caribbeanは約43%下落している。(CNBC: Published Fri, Sep 23 202212:21 PM EDT)

クルーズ船Vasco da Gama、1泊滞在してダンディー出発へ(英国)

乗客1,000人を乗せたクルーズ船が、ヨーロッパを巡る旅における1泊の一時寄港の後、月曜日の午後にダンディーを出発する。

ドイツ企業のNicko Cruisesが運航するVasco da Gama(=バスコ・ダ・ガマ)がアバディーンを出発して、日曜日の朝の早い時間に、このCity of Discovery(=発見の町、注、ダンディー、スコットの南極探検船を建造したことに因む)に到着した。

この219メートルの船は11日間周遊中で、コペンハーゲン、スタバンゲル、そしてベルゲンに寄港して、ドイツのキールで終わる。Vasco da Gamaは、Dundee Port(=ダンディー港)のクルーズ・ターミナルに接岸しており、月曜日の午後までここに残る。午後3時にエジンバラに向けて出港し、愛好家らに動ているところを見る機会を提供することになる。

見ることができない人のため、我々の写真家、Steven MacDougallが、日曜日にダンディーに到着した際に同船を捉えた。(The Courier: September 25 2022, 6.53pm)

北バングラデシュで河川フェリーが沈没、25人死亡、その他行方不明(バングラデシュ)

バングラデシュのメディアは、9月25日日曜日に、北部地区のポンチョゴルで、河川フェリーが沈没し、25人が死亡したと報じている。この名前のない船は、事故発生当時、宗教信仰者をヒンズー教の寺院に輸送中だった。

当局は、このフェリーに何人乗船していたのかについての詳細をまだ提供していないが、乗客の中には、沈没当時、同船には70人以上が乗船していたと話している者がいる。これまでに収容された遺体には、女性12人と子供8人が含まれていた。多くの生存者は、沈没後、岸に泳ぎ着けたものだと伝えられている。しかし同フェリーに乗船していた30人は、なおも行方不明だ。

捜索・救助活動は、日曜日の現地時間21時現在、なおも続行中。地元当局は、この惨事を招いた事件を調査するための委員会を設置したと話した。(Baird Maritime: September 26, 2022)

巨大クルーズ船、MS Amadea、リバプールに帰港(英国)

クルーズ船、MS Amadea(=アマディア、元飛鳥)が今日(月曜日)、リバプールに戻って来る。

このドイツ船は、ブレマーハーフェンを出発した12日間の英国諸島周遊の旅の最中。この間、イングランド、スコットランド、そしてアイルランドを訪問してきた。同船は、午前8時から午後8時まで、リバプール・クルーズ・ターミナルに滞在することになっている。

この船は、8層の旅客甲板を有し、合計254室の船室があり、これには42室のスィートが含まれ、そのうち2室は「Royal」となっている。船室は、107室が専用バルコニー付きとなっている。

MS Amadeaは、 Wellness Area(=ウェルネス・エリア)、Fitness Center(=フィットネス・センター)、Beauty Salon(=ビューティー・サロン)、Amadea Spa(=アマディア・スパ)、サウナ、蒸し風呂、Golf Garden(=ゴルフ・ガーデン)、テーブル・テニス、シャッフルボード、Sport Deck(=スポーツ・デッキ)、渦巻きプール、プール、Captain’s Garden(=キャプテンズ・ガーデン)、Boutique(=ブティック)、周回遊歩道、映画館、Photo/Video Shop & Gallery(=フォト・ビデオ・ショップ&ギャラリー)のような娯楽を提供している。

同船は、重さ(注、総トン数(容積)の誤り)29,000トン、長さは633フィートで、先に当地には6月に来ていた。

Amadea Shipping Companyが所有し、ドイツに本拠を置くPhoenix Reisenが傭船して運航している。(Liverpool Echo: 05:00, 26 SEP 2022)

観光船がガラパゴス諸島近くで沈没し、4人死亡(エクアドル)

日曜日の夜に、観光船がガラパゴス諸島近くで沈没し、4人が死亡し2人が行方不明になっている、とサンタ・クルスの当局者はABC Newsに確認した。

当局者は、乗客31人は救助され、2人がなお行方不明だと話した。サンタ・クルスの当局者によると、アメリカ系イスラエル人、コロンビア人、そしてエクアドル人が死亡者に含まれているという。

この船はトルツガ湾近くで沈没したもので、イザベラ島とサンタ・クルスの間を走っていた、と当局者は話した。船の3基の機関は、当局者によると、燃料が尽きて停止したと伝えられているという。エクアドルと、ガラパゴス国立公園の2ダース(注、24人)以上の救助隊員が、2人の行方不明となった乗客を捜索している、と当局者は話した。

エクアドルのガラパゴス諸島は、太平洋にある群島であり、これにはサンタ・クルス島が含まれる。(ABC News: September 27, 2022, 11:30 AM)

Hanwha、Daewoo Shipbuildingを2兆ウォンで買収へ(韓国)

負債に苦しむDaewoo Shipbuilding and Marine Engineeringは、Hanwha Groupに2兆ウォンで売却される(1米ドル=1,431ウォン)。

DSMEの主要債権者である国営のKorea Development Bank(=韓国産業銀行)は月曜日、Hanwhaがこの造船業者の優先交渉者に選ばれたと話した。

DSMEは、アジア金融危機の間、親会社のDaewoo Groupの目を見張らせるような内部崩壊を受けて、1999年に債務再編計画に入った。KDB(=韓国産業銀行)は、ここの融資が2000年に株式に転換された際、DSMEの最大の株主となった。

以前、Hanwhaは、2009年に6兆ウォンでDSMEを買収しようと試みて、失敗していた。新たな取引において、Hanwhaは、49.3パーセントの持ち分を買収するために、DSMEの2兆ウォンの増資に参加することになる。一方、KDBの55.7パーセントの持ち分は、28.2パーセントに低下することになる。

KDB chairman(=韓国産業銀行会長)のKang Seog-hoon(=姜錫勲、カン・ソクフン)は、次のように語った。「監査結果によると、DSMEが自力で経営を正常化する機会は低いことが示されていて、それで我々は、民間部門から有能な新所有者を見つけるのが抜本的な解決になると判断したのでした。」

DSMEの財務状況は、この造船業者が粉飾決算で捕まった2015年に悪化し、政府はその後の7年間に亘って、7.1兆ウォンを注入した。しかし納税者の金(注、税金)を大量に注入することは、出血を止めるのに十分ではなかった。最終的な決定は、適正評価やその他の段階が完了してから、12月下旬までになされることになる。

Hanwhaは、DSMEの買収で、もう一つの機会を得る判断をした。というのは、この爆発物や化学の製造業者は、合衆国の巨大防衛企業であるLockheed Martinの朝鮮(注、韓国)版になることを希望しているためだ。Hanwhaは、その陸上兵器と宇宙兵器の能力と、DSMEの軍艦製造能力との結合によって、「huge synergy(=巨大な相乗効果)」を達成できることになると話した。(Chosunilbo: September 27, 2022 11:14)

Viking、Polarisの引渡しを受ける(ノルウェー)

Vikingは今日、Viking Polaris(=バイキング・ポラリス、注、「北極星」の意)の引渡しを受けたと発表した。同社2隻目の特注探検船だ。

引渡し式は、ノルウェーのソービィクネスにあるFincantieriのVARD造船所で開催された。ここではVikingの1隻目の探検船、Viking Octantis(=バイキング・オクタンティス)が、2021年12月に引き渡されていた。

Viking Polarisは、直ちにアムステルダムに向けて出港した。ここで正式な名付け親で、世界の卓越した極地探検彼の1人であるAnn Bancroftにより、9月30日に命名される。

五大湖で現在航海中のViking Octantisも、正式な名付け親であるLiv Arnesenにより、9月30日に命名されることなっている。世界的に著名なノルウェーの探検家で、講演者であり、著者、教育者。アムステルダムから、Viking Polarisは南米に出発し、両船は南極で南半球の夏を過ごしてから、北上して、春と夏の一連の航海のため、五大湖に向かう。

「今日は、Viking Polarisを弊社船隊に迎え、Viking一家にとって誇らしい日であります。これらは目を見張るような船であり、弊社の新しい探検の初シーズンにおいて、お客様に好意的に迎えられて大変に喜んでおります。」とVikingのChairman(=会長)であるTorstein Hagenは語った。「偉大なる探検家であるAnn Bancroftが、Viking Polarisの名付け親として弊社を称えていただき、今週末、彼女を最初のお客様としてお迎えすることを楽しみにしております。」(Cruise Industry News: Sep 27, 2022)

Ponte Ferries、「冬季間」シチリア島横断運休(マルタ・イタリア)

マルタ―シチリア島間のフェリー運航事業者であるPonte Ferriesは、今週、「for the winter months(=冬の数か月間)」は運休すると発表した。

同社の発表は、バレッタとアウグスタ間の運航が、今月末までに運休することを確認するもので、いつ再開するかは確認していない。この発表は、先週、航海1便を運休し、多くの遅延があったのを受けて出てきたものだ。これは「isolated operational stop(=稀に見る運休)」だと表現していた。

Magro Brothersと、JulianとMichael Zammit Tabona夫妻、そしてFabio Muscatが所有しているMerill Investmentsが関わる合弁企業であるPonte Ferriesでは、マルタ―シチリア航路で、Virtu Ferriesとの競争が始まったのを見ていた。

昨年5月以来、同社はバレッタとアウグスタ間で、32,000人以上の旅客と6,000台以上の車両を輸送し、「家族連れ、休日の観光客、そして貨物事業者に魅力的な価格で、シチリア島への長らく待たれてきた代替旅行」の提供に焦点を合わせていると話していた。

「人々は、マルタとシチリアの間で競争が始まったことに、好意的な反応を示していました。弊社では、弊社のサービスを利用した全ての皆さん、そして先週、稀に見る運休のために旅行計画を何とか変更された旅行者の皆様にも、心からの感謝をしたいと思います。弊社は、弊社チームが影響を受けた方々に介入して、直ちに代替手段を提供したことを誇りに思っております。」と同社は話し、概して「大変に良い、好意的なご意見」を受け取ったと付け加えた。(Newsbook: September 29, 2022 8:35 AM)

新シリーズ、SECRETS OF THE LOST LINERSで、世界で最も偉大な遠洋定期船の何がしかを探索せよ(オーストラリア)

Secrets Of The Lost Liners(注、「失われた定期船の秘密」の意)は、設計、サービス、そして喪失を記した歴史を深堀するシリーズだ。

アール・デコ(注、直線を基調とする装飾芸術)の象徴からファシストの独裁者まで、あくせく働いた移民船から豪華な洋上宮殿まで、これらの過剰に装飾された船は、これまでに作られた最も驚くべき動く物体の何がしかだった。

1等の宿泊施設には金持ちの有名人、そして下甲板には多数の移民を惹きつけた。異なる会社や異なる国家間で、1歩先んじるという絶え間のない試合の中で、工学と設計の限界を押し上げた。しかし1隻づつ、悲劇や、時には不可解な環境の中で、全ては失われたのだった。

それぞれの大惨事について1分毎に分析する一方、以前には見られたことがなかった映像、専門家、そして歴史家を招いて、このシリーズは、これらの信じがたい船や、そうしたものを建造した優れた設計者、そして乗船して航海した人々の話を物語る。

シリーズ1回目、第1話:Normandie

Normandie(=ノルマンディ)は、史上建造された最も高価で途方もない遠洋定期船だった。フランス国家の威信の象徴である本船の設計者は、実は、卓越したロシア人移民であった。しかしその彼でさえも、1942年にアール・デコの傑作を破壊することになる火災を止めることはできなかった。彼女の死は、Second World War(=第二次世界大戦)中にニューヨークであった事故だったのか、それともNazi(=ナチ)の破壊工作だったのか。

Secrets Of The Lost Liners ? New Series Premiere(=「失われた定期船の秘密」新シリーズの初放映)は、SBSで9月30日午後8時30分から(6回シリーズ)(TV Blackbox: 30 September 2022)

Carnival株、かさむ費用で23%下落、長引くクルーズ株の低下(米国)

Carnival株は金曜日、このクルーズ会社がインフレーション、サプライ・チェーンの混乱、そして安全衛生手順の維持に関連する費用上昇を明らかにする第3四半期の収益を公表したのを受け、パンデミック中の安値を下回った。

Carnival株は、当期に23%下落した。同株式は、52週間の新たな安値、7.03ドルの値をつけて大引けし、約7.80ドルで、2020年4月のパンデミックで急落した安値を下回った。

金曜日の損失は、Carnivalの市場価値の約25億ドルを打ちのめすものだ。NorwegianとRoyal Caribbeanの株式も金曜日に下落し、それぞれ18%、13%下落した。

Carnivalは43億ドルの収益で、7億7000万ドルの調整純損失、すなわち1株当たり65セントの損失を計上した。営業費用及び経費は、2021年第3四半期は16億ドルの費用だったのに対し、当四半期中、合計34億ドルに上った。

Carnivalは、予約は、前四半期よりも15パーセント改善して84%になったと述べた。これは、2021年の同時期との比較で、54%の稼働率となる。政府が、合衆国や、更に最近では、カナダの両国においてパンデミック時代の手順の緩和をしたにも拘わらず、同社は、第4四半期の予約は2019年の水準を下回り、価格は低下するものと予想している。

おしなべてクルーズ会社は、Covidのロックダウン(=都市封鎖)中の巨額の借金で苦しんでいるところであり、金利の引き上げで、より高くつくものとなっている。Carnivalは金曜日の朝、2022年、これまでの元金支払いが10億ドルで、2025年までに合計90億ドルが満期となると報告した。(CNBC: Published Fri, Sep 30 2022 12:05 PM EDT)