2022年11月

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2022年11月の海外旅客船情報

日本のVenus Cruise、お別れ航海に引き続き、廃業へ(日本)

日本のVenus Cruise商標は、この1隻客船会社の声明文によると、2023年初めにクルーズ事業を廃業するという。

720人乗りのPacific Venus(=ぱしふぃっくびいなす)は、今年の年末にお別れ航海を行い、12月27日に神戸からクルーズを行い、沖縄に寄港して、2023年1月4日に戻って来る、と同社は話した。

「長年にわたりご愛顧をいただきましたことを心より御礼申し上げます。」とそのウェブサイト上に投稿された短い声明において、同社は述べた。廃業の理由や同船の未来については、詳述しなかった。

この運航終了は、Pacific Venusがたった3隻の日本船籍のクルーズ船のうちの1隻としての33年の歴史を経て生じたもの。この1隻客船会社は、日本のフェリー運航事業者の共同事業体によって所有されているもので、1998建造のPacific Venusが、3隻の日本船籍船の最新のものとなっており、Ishikawajima(=石川島播磨重工業)(現在のIHI Corporation)で、東京で建造された。

パンデミック以前は、同社は、短期の内覧クルーズや、より長期の大航海を含むざっと80航海で、年間約25,000人を運んだ。この1隻運航事業者は2013年に、1泊内覧クルーズから始まる日本の母港を取り揃えた様々な旅程の80航海で、約25,000人の旅客を運ぶ予定をしていた。

同社は、1989年に開業したもので、1990年にOrient Venus(=おりえんとびいなす)を使って、クルーズ事業を開始していた。この船は、2005年に売却され、現在はAegean Paradiseとして運航している。(Cruise Industry News: Nov 02, 2022)

Arnold Donald、Carnival Corporationの取締役会を去ることに(米国)

Carnival Corporationは今日、President and CEO(=社長兼最高経営責任者)のArnold Donaldが、Carnival CorporationのBoards of Directors(=取締役会)から退任することを発表した。プレス・リリースによると、20年以上も務めたという。

今年これまでに、Carnival Corporationの船隊の成功裏の復帰をもって、Donaldは、CEOの地位を離れる決断を発表した。chief operations officer(=業務最高責任者)からPresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)の地位昇進することになる同僚のJosh Weinsteinが引き継ぎ、DonaldはVice-Chair(=副会長)として短期間、同社を支え続けることになる。(中略)

Donald(67)は、2001年にCarnival CorporationのBoard of Directors(=取締役会)、2003年にCarnival plcの取締役会で務め始め、2013年7月にPresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)に就任していた。Donaldの辞任は、2022年11月30日に発効する。

Donaldは、コンサルティング契約を通じて同社やその取締役会に対し助言や勧告を提供し続けることで合意している。(Cruise Industry News: Nov 03, 2022)

Royal Caribbean、Covid手順廃止で堅調な予約急騰を見る(米国)

Royal Caribbean Groupは、Covid手順緩和のおかげで、予約数の堅調な急騰があった、とこのクルーズ会社の幹部は、木曜日の業績発表(注、投資家向けテレビ会議)において述べた。

第3四半期の予約数は、昨年の同一四半期よりも多かった。第3四半期の2023年向け予約数は、第二四半期との比較では倍増している。幹部らは、正確な数字を明らかにはしなかった。

予約の伸びの大貢献者は、ここの船やその他の国における近時のCovid手順の緩和だ。「思うに、取り組み可能な市場である、アメリカ市場における我々の予測は、ほぼ一夜のうちに3500万に拡大し、弊社の予約に繋がっています。」とRoyal Caribbean International President and CEO(=社長兼最高経営責任者)のMichael Bayleyは語った。

Covid手順の緩和のおかげで、Royal Caribbeanの幹部らは、予約の動きは2019年に戻ったと語った。「心理的かつ経験から判断すると、2019年から次の四半期に足を踏み入れたようなもので、事業は従来通りのものです。」とRoyal Caribbean Group President and CEO(=社長兼最高経営責任者)のJason Libertyは話した。

乗客は、クルーズ船に足を踏み入れる前に贅沢をしている。全顧客の約60パーセントが、船が出航する前に、船上体験を購入している。このことは、Libertyによると、平均的乗客が2019年の水準を超える消費をしていることに貢献しているという。

Royal Caribbeanは、96パーセントの稼働率で、第3四半期を航海した。カリブ海市場船は、105パーセント近い稼働率でも航海していた。このクルーズ会社では、稼働水準は第3四半期もざっと同じで、年末までには100パーセントに達する可能性があると見ている。

第3四半期の総収入は、昨年同一四半期が4億6000万ドルであったのに対して、30万ドルに上った。純利益は、昨年同一四半期の純利益が14億ドルであったのに対して、3300万ドルだった。

調整された金利・税金・償却前利益 (EBITDA)は、昨年第3四半期の純損失が7億499万ドルであったのに対し、7億4230万ドルだった。

幹部らは、ここのIcon of the Seas級の船の発表の結果を大げさに宣伝もしていた。これは、世界最大のクルーズ船であると報じられているものだ。「予約の初日に、この商標・会社全体にとって実績となりました。」とLibertyは語った。「止まることすらなかったのです。」Libertyによると、Iconは2023年末までに就航し、「game changer(注、形勢を一変させるもの)」となるという。

第4四半期に、Royal Caribbeanは、合衆国南東市場により良くサービスするため、テキサスのガルベストンに旗艦ターミナルを開業することにもなる。このターミナルは、太陽電池パネルにより発電し、世界最初の「zero energy(=ゼロ・エネルギー)」ターミナルとなる、とLibertyは語った。

2023年を見据え、Royal Caribbeanの幹部らは、この年の事業を期待していない中国を除く、大半の市場については楽観的だ。しかし2025年より前に、幹部らは、中国での事業が行なえることになると見ている。(Skift: November 3rd, 2022 at 1:30 PM EDT)

クルーズ客船会社の新船は「洋上最大の親水公園」保有(英国・米国)

行楽客らは「largest waterpark at sea(=洋上最大の親水公園)」を目玉とする新しいクルーズ船のからかうような画像を見て、目が回っているところだ。7つのプールと6つのウォータースライド(注、滑り台)が、Royal CaribbeanのIcon of the Seasを飾ることになる。インターネット上に同船の写真が出回って、その野心的な設計に、多くの者が衝撃を受けている。

数人は、この販売促進写真が信じられないと話し、船内の予約場所のことを考え、よだれを垂らしている者もいる。@heidistephensという投稿者は、船上での休日の見通しにおいて、余り興奮していなかったとMirror紙は報じていた、次のようにツィートしていた:「私は新しいRoyal Caribbeanのクルーズ船のこの写真を見るのを止めることはできない。私の息子は「human lasagne(=人間ラザニア、注、ラザニアは、大きな平たいパスタを重ね合わせた料理)」だと描写した。確実に私の考えは、地獄だというものです。」(中略)

250,800総トンで、建造史上、世界最大の旅客船となる。Icon of the Seasは現在、2024年1月に処女航海を行うことになっており、今や予約受付が始まっている。(WalesOnline: 05:11, 6 NOV 2022)

市民は未だにCalMacフェリーの醜聞についての事実を知らない、と委員長話す(英国)

市民は未だにCalMacフェリーの失態に関する全ての事実を知らされていない、とNicola Sturgeonを厳しく尋問した委員長は、今日、話した。

The First Minister(=スコットランド首相)は、MSPs(=スコットランド議会議員)らに対して、今朝、2時間近くかけて、2015年にグラスゴー港のFerguson Marineに発注した2隻の船の物語について証言した。

9700万ポンドの費用で、2018年に就航するものとされていた2隻の船は、未だに建造中であり、2億5000万ポンド以上の費用となりそうで、就航するのに2024年までかかりそうだ。

証言において、Sturgeon女史は、public audit committee(=公監査委員会)に対して、自分が回答するという観点から、要求された一連の新しい文書を提供しようとしていると語った。

またこの契約が、島の共同体にとって深刻な影響を与え、代わりに老朽化した信頼のできない船舶に頼ることになっているという、非常に酷いものとなってしまったことに対し、遺憾の意を表明した。(後略)(The Herald: 5th November)

高速・排ガス・ゼロ・フェリー、ニューヨーク港に来る(米国)

初の高速・排ガス・ゼロ電動フェリーが、ニューヨーク港で運航されると発表された。New York Cruise linesとスウェーデンのGreen City Ferries ABは、この事業で共同する。フェリーは、2024年春に就航する見込みだ。

この新しいフェリーは、New York Cruise Linesが保有するNew York Water Taxiの船隊に加わることになる。フェリーは、ハドソン川を運航し、マンハッタンとブルックリン間を走ることになる。

この船は、Green City Ferries “Beluga24”型。この船は、旅客147人を収容でき、自転車28台も運ぶことができる。このフェリーは翼により支援されたTeknicraft設計による炭素繊維製。約30ノットの速力で、船体中央部に設置された翼は、船を水から中途半端に引き出して、低い航跡を描くことになる。

この船のその他の特徴には、BAE Systems Driveline、Echandia Power(=電力)管理、Toshiba電池、そしてHamilton高速水上ジェットがある。同船は市場で最速の応答時間だ、と報じられてもいる。同船の特徴は、最小限の保守費用となるもので、ディーゼル船との比較では運航費用が安くなるというものだ。

New York Cruise linesとの共同により、Green City Ferriesの合衆国における最初の顧客となる。Beluga24という型も、2023年初めにスウェーデンのストックホルムで就航すると報じられていた。(Fleetmon: Nov 07, 2022 at 05:13.)

Norwegian Cruise Line:第3四半期の切符と船内売り上げは増加、費用を相殺(米国)

Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)は、直近の「normal(=正常な)」年であった2019年の第3四半期の純利益は4億5060万ドルで、収益は19億ドルだったのに対して、2022年9月30日締めの第3四半期の純損失が2億9540万ドルで、収益は16億ドルだったと報告した。

1日1人当たりの切符収入は、2022年は277.69ドルで、2019年の254.99ドルからは上昇、また1人当たりの船上収益は、今年は127.95ドルで、2019年の100.24ドルからは上昇した。

しかし増収は、増加した運営費全体によって相殺された。つまり今年の第3四半期は、2019年の同時期が183.89ドルであったのに対して、クルーズ1日1人当たり311.08ドルだった。最大の費用要因は燃料であって、2倍近くになっており、所謂「other(=その他の)」費用と同様、食費も上昇している。営業・管理費も、支払利息のように、かなり上昇している。

経費を論評して、CFO and senior vice president(=最高経営責任者兼上席副社長)のMark Kempは、同社は適切な費用にするための行動をとっているところで、インフレーションの状況は続かないことから、落ち着くことになると述べた。しかるべき食品部門の費用は、既に下降線をたどっていると述べた。(Cruise Industry News: Nov 08, 2022)

Royal Yacht Britannia、外洋調査船と交代へ(英国)

Royal Yacht Britannia(=英国王室ヨット・ブリタニア)の後継を作る2億5000万ポンド構想は、Defense Secretary(=国防大臣)がMPs(=下院議員)らに、代わりに新しいRoyal Navy(=英国海軍)の艦船の調達を優先させると話し、廃案となった。

Chancellor(=大蔵大臣)のJeremy Huntによる11月17日の秋の声明の中で、Whitehall(=ホワイトホール、注、英国政府)が削減に備えたことから、この国の旗艦計画は、Rishi Sunak政権によって沈められた。この計画は、Boris JohnsonがPrime Minister(=首相)であった時に支持されていたものだが、国防支出に対し、他に優先事項があると同時に、下院議員らからの批判に直面していた。

国防大臣のBen Wallaceは、この旗艦の代わりに、multi-role ocean surveillance ship(=多目的外洋調査船)(MROSS) の調達を優先させると語った。

「ウクライナに対するロシアの違法かついわれなき侵略と、 世界秩序を維持すべく作られている国際的合意に対する(Vladimir) Putinの認識ある過失に直面する中で、我々が、国家基盤を保護する能力を持つことを優先させるのは正しいことであります。」と語った。

これは、同大臣が「初のMROSS船を推進することに直ちに効力が生じることになる国家旗艦コンペの終了を指示した」ことでもあった。

Wallace氏は下院議員らに対し、このMROSS(=多目的外洋調査船)は「protect sensitive defense infrastructure and civil infrastructure(=慎重に扱うべき防衛基盤と公共基盤を保護する)」ことになり、「improve our ability to detect threats to the seabed and cables(=海底とケーブルに対する脅威を感知する我が国の能力を向上させることになる)」と話した。

Shadow defense secretary(=影の国防大臣)であるJohn Healeyは、「previous prime minister's vanity project(=前首相の無価値な事業計画)」が廃止となり、「purposes that will help defend the country(=国防に役立つ目的)」に切り替えて支出するというニュースを歓迎した。

昨年5月にRoyal Yacht Britanniaの後継が、英国海軍の人員が乗り組むことになり、同船の工事が今年、開始される見込みであることが明らかになっていた。この船は、英国国内で建造され、2024年か2025年に進水するものとみられ、「floating embassy(=洋上使節団)」として世界を周ることになっていた。しかしBritanniaの代わりに向けた運動をしてきていたDaily Telegraph紙は、この作業に入札していた2つの民間共同事業体が、月曜日の朝に、この事業計画は止めになったと聞かされたと報じていた。

昨年、国防大臣は、下院議員からの批判と疑問が強まってきていることに直面し、「affordable(=手ごろな価格だ)」として、Royal Yacht Britanniaの後継を建造する支出決定を擁護していた。

The Commons Defense Committee(=共同防衛委員会)は、「no evidence of the advantage to the Royal Navy of acquiring the national flagship(=国家の旗艦を取得することで、英国海軍に利点となる証拠はない)」と2021年に警告し、年間2000万ポンドから3000万ポンドになる運航費用と乗組員の提供で、約2億5000万ポンドの初期費用が掛かり、海軍に余計な圧力が積み重なっていくことになると警告していた。(MercoPress: Tuesday, November 8th 2022 - 09:17 UTC)

トルコのTiffanyの大物、クルーズ船から謎めいた飛び込みをして死亡(タヒチ・トルコ・米国)

トルコにおけるTiffanyの宝石帝国の富裕の所有者が、彼女のスイス人の愛人と一緒の夢の休暇で、クルーズ船から飛び込んだものと考えられている。スイス人の愛人は、この謎めいた事件において取り調べられ、釈放されている。

Dilek Ertek(71)は、10月26日にタヒチ沖で、Norwegian Spiritから南太平洋に転落し、遺体は回収されていない、とNewsflashは報じた。この大物の息子であるGokce Atukは、船室内の金庫から宝石が消えていると話した。

閉回路カメラ(注、監視カメラ)の映像には、Ertekが、午前3時頃に船外に転落する様子が写っている。しかし地元での報道によると、彼女の匿名の74歳の男友達(注、恋人)だけが、約20分後に女性が行方不明になったことを通報したという。

専門家らは、どのようにして、5フィート1インチ(注、177.9㎝)の女性が、自室の3フィート(注、91.44cm)の高さの手摺を乗り越えたのか疑問に思っている。「この種の旅客クルーズ船から転落することは、難しいです。」とある船の船長のMustafa Canは、トルコ・メディアに語った。

家族の要請で、警察は、船員が観察下に置いていたErtekの愛人を、3日後に同船がタヒチに接岸するまで取り調べた。この男性は、証拠不十分のために釈放後、スイスに帰国したと報じられている。

Ertekは、Newsflashによると、10月24日にフランス領ポリネシアのパペーテで同船に乗船し、ホノルルに向かう途中の11月5日に、ボラ・ボラ島で誕生日を祝う予定だったという。

トルコの新聞Sabahは、地元当局者がソーシャル・メディア上において、この2人は同じ船室に滞在していたものと推測されると話しているのを引用していた。「行方不明になった状況が報告されなかったという大変に疑わしいものであることが判りました。」「というのは、クルーズ船では毎日の活動や娯楽が頻繁に企画されており、誰もがお互いに連絡を取り合っているものだからです。」と書いたと報じられている。「お互いの連絡を取れない人は、フロント・デスクに通報し、発表されます。だから、行方不明になったというニュースが、20時間後に出てきたというので、混乱しています。」と付け加えた。

1995年にイスタンブールで最初のTiffany & Coの店舗を開店したErtekは、Mimar Sinan University(=ミマール・スイナン大学)のDepartment of Architecture(=建築学科)の卒業生である、とDaily Mail紙は報じた。この報道によると、Big Apple(注、ニューヨーク市)のGemological Institute of America(=米国宝石学会)に留学していたという。

Post紙では論評を求めて、Norwegian Cruise LineやTiffanyに接触している。(New York Post: November 9, 2022 12:10am)

クルーズ船の連絡通路、接岸時に崩壊し、乗客負傷(パナマ・米国)

Norwegian Cruise Lineの船のギャングウェイが今週崩壊し、数人の乗客が負傷した。

クルーズに出かけることは、洋上で立ち往生したり、沈没する船に乗船したりすることを恐れる者にとっては、ゾッとする休暇選択のように思えるかもしれない。しかしNorwegian Cruise Lineの船のギャングウェイ(船と陸地を結ぶ通路)が、今週これまでに突然、崩壊し、数人の客が負傷し、新たな恐れがクルーズ客に明らかになった。同船は、パナマに寄港していた。

「弊社では、これらの客に追加支援すべく、弊社CARE Team(=介護班)をパナマ市に派遣しました。」とこのクルーズ客船会社の広報担当者は、USA Today紙に語り、負傷した乗客は、近隣の医療施設に搬送されたと述べた。

このクルーズは21日間の航海で、シアトルを出発して、11月13日にマイアミに帰港することになっている。Norwegianは、何人のクルーズ客が負傷、あるいは正確にどんな怪我を負ったのかは、明らかにしなかった。

Cruise Criticによると、ギャングウェイは、船の主要甲板とクルーズ・ターミナルと連結するか、あるいは(この船がしたように)港に接岸した際に、通常は埠頭と船の隙間を橋渡しして、下甲板と連結するものだという。同船のどのギャングウェイが連結されたのかについては、明らかになっていなかった。

この船は、Norwegian Encoreだが、長さが約1,094フィートで、最大ビーム高さは136フィート。同時に3,998人までの客を収容することができる。このクルーズ客船会社の船隊の中では最新の船で、Galaxy Pavillionと呼ばれる完全VR(=仮想現実)世界の他、どんな船よりも最大の洋上レース・カー・トラック(注、自動車競技場)を提供している。Entrepreneurでは、より詳しい情報を求めてNorwegian Cruise Lineに接触している。

今年これまでに、違う船であるNorwegian Pearlが、7月にボストンからバミューダに向かう7日間旅行で、漁船と衝突していた。Pearlの船内での怪我人は報告されていない。(Entrepreneur: November 10, 2022)

Princess Cruisesはアジアで縮小、MSCやその他は参入(米国、他)

Princess Cruisesは、MSCやCelebrityがこの地域で展開する計画であるというニュースがある中で、地域的再編でアジアの人員を縮小することになった。

「国際的なクルーズが、アジア全域で再開されるかもしれないことになる完全再開がいつになるのか、不透明な状況が続いており、Princessでは、この地域での組織を再編する決定を致しました。」とこの客船会社は、Seatrade Cruise News宛ての声明において述べた。

焦点変更

「アジアはPrincessにとって、引き続き重要な目的地で、ソース・マーケット(注、収益源となる市場)であり、来年、この地域で航海することについては依然として楽観視しております。」とこの声明は続けた。「一方、弊社はより長距離のフライ・クルーズ(注、飛行機とクルーズ船を組み合わせた旅行)の収益源を成長させるために、弊社地元旅行代理店と緊密に作業を行い、他の市場に焦点を移しているところです。Princessは、従業員、提携者、そしてこの再編成によって影響を受けるアジアの地元利害関係者と共に作業をしているところです。」

この客船会社は数字を述べなかったが、香港、シンガポール、南朝鮮(注、韓国)、そして台湾のチームは影響を受けていると話した。

3月に始まる日本のクルーズは楽観的

Princessの声明は、次のように付け加えていた。「2020年のパンデミック開始時に運航を休止して以来、クルーズの安全再開を確実にすべく、この地域の地元当局者と緊密に作業を継続して参りました。日本の当局者との間での継続的な議論により、2023年3月に復帰できるようになることは楽観視しております。」

日本の公衆衛生当局は、国際的なクルーズ船に対しては、未だに緑信号(注、青信号)を出していないが、内航クルーズは運航している。

200人の従業員を縮小

Princess CruisesとCarnival plcのSVP international(=国際上席副社長)で、Carnival Chinaのchief representative officer(=主席代表取締役)で、2020年5月までCarnival Japanのpresident(=社長)のTrey Hickeyによると、最盛期のPrincessには、アジアに200人の従業員がいたという。

この地域は、今やSVP Asia Pacific, UK & Europe(=アジア太平洋、連合王国及びヨーロッパ上席副社長)であるPrincess Cruisesのオーストラリアに本拠を置くStuart Allisonが監督している。Hickeyは、依然としてアジアで活動しているが、もはやPrincess/Carnivalとは関係はなく、この客船会社の地域従業員数は、今のところ約25人の日本を除いて、今やざっと10人に縮小しているという。(後略)(Seatrade Cruise News: Nov 11, 2022)

800人のCovid症例を乗せたクルーズ船、シドニーに接岸(オーストラリア)

Covid-19に感染した約800人の乗客を乗せた休日クルーズ船が、オーストラリアのシドニーに接岸した。

Majestic Princessというクルーズ船は、ニュー・ジーランドから航海して来て、サーキュラー・キーに到着した。接岸時、約4,600人の乗客と船員が同船に乗船していた。これは5人に1人がCovidを有していることを意味するものだ。

このアウトブレイク(=勃発)は、Ruby Princessというクルーズ船の2020年初めのCovidのアウトブレイクを思い起こさせる。この時は、少なくとも900人が検査で陽性となり、28人が死亡した。

クルーズ運航事業者であるCarnival Australiaのpresident(=社長)であるMarguerite Fitzgeraldは、この12日間航海の大体半ばで、多数の症例が見つかり始めたと話した。全ての症例は、無症状か、穏やかな症状だと話した。職員は「with accessing private transport and accommodation to complete their isolation period(=自家輸送と隔離期間を満了するための宿泊施設に接近することにより)」検査で陽性だった客の全員を支援することになると語った。同船は、間もなくメルボルンに向けて出発する。

いずれも同一の運航事業者に所属するMajestic PrincessとRuby Princessの比較について尋ねると、Fitzgerald女史は、次のように語った。「その時以来、弊社は共同体として、Covidについて、非常に多くのことを学びました。」

このアウトブレイクは、Covid症例がオーストラリア中で増加する中でおきたもの。ニュー・サウス・ウェールズ州では、19,800人の新たな症例が、金曜日までの7日間で見つかっていた。(BBC News: 12, Nov. 2022)

American Cruise Linesの3隻目の多目的船工事、始まる(米国)

American Cruise Linesの一連の沿岸船であるProject Blueの3隻目の新たなCoastal CatであるAmerican Libertyの工事が始まった。

最初に2022年に始まると発表されたProject Blueという一連の船は、沿岸から湖沼の旅程、そして河川クルーズまでの、殆ど全ての内航クルーズ旅程を網羅するよう設計された12隻の小型船だ。

American Libertyは、Coastal Cat船隊の残りのように、本物のバルコニーのある56室の旅客室やスィート、広々とした休憩室、複数の正餐会場(注、食堂)を含む多くの快適設備を有することを特色とするものとなる。本船の双胴船の船体は、船から直接、徹底した冒険に乗り出せるカヤック(注、カヌーの一種)や大型のテンダー(注、小型連絡船)を備えた、後方に幅広い活動プラットフォームを設けることも可能にしている。

一連の最初の2隻の船であるAmerican EagleとAmerican Gloryは、2023年に航海を開始する予定。American Libertyは、2024年5月にクルーズを開始する予定だ。(Travel Market Report: November 14, 2022)

日本、2年半の禁止を経て、クルーズ船再開へ(日本)

東京発。日本はパンデミックの始めに、クルーズ船のDiamond Princessが、死者の出たコロナウイルスのアウトブレイク(=勃発)を受け、課していた国際クルーズ船に対する2年半以上の禁止を解除する、と運輸当局者は火曜日に話した。

Transport Ministry(=運輸省、注、国土交通省)は、クルーズ船運航事業者と港湾協会は、反ウイルス指針を受け入れており、日本は今や、港湾に外国船を受け入れる一方、国際クルーズ運航を再開する準備ができていると話した。

「日本は再び国際クルーズ船の受け入れを始める準備ができております。」とTransport and Tourism Minister(=国土交通大臣)のTetsuo Saito(=斎藤鉄夫)は話した。「日本で懸念無く観光客がクルーズを楽しめる環境を作ります。」

クルーズ船の正確な予定は、発表されていない。最初は、12月に横浜を出発する日本船がモーリシャスに向かい、1月に戻って来ることになる。

日本は、Diamond Princessであったアウトブレイクで、2週間に亘って3,711人の乗客と船員が隔離を強いられ、この間に13人が死亡し、他に700人以上が感染したのを受けて、2020年3月以来、国際クルーズ船を禁止してきた。日本は水際対策の1方法として、船員と乗客を船内に留め、隔離することを選択したが、船がウイルス培養器と化したとして、批判もされた。

クルーズ船運航事業者は、入港計画について、更なる詳細を地元当局者と議論するものと見られている。日本の国際クルーズ定期船再開は、合衆国やヨーロッパの再開後、1年以上も経て始まったものだ。

新しい指針の下では、船員全員は3回のコロナウイルス・ワクチン接種を3回受けなければならず、一方、乗客の大半は、少なくとも2回、ワクチンを接種していなければならない。この指針は、換気を通じて共用区画での間隔を空けることと、消毒も要求している。

日本は、他の多くの国との比較ではかなり遅れて10月に、外国人個人観光客に対し国境を再開しており、国際クルーズ船の運航再開で、パンデミックにより酷く打撃を受けている同国の観光業の復興に更に役立つこととなる。

パンデミック前は、国土交通省によると、2019年には215万人以上のクルーズ船乗客が訪日していたという。(Japan Today: November 16, 2022, 06:36 am JST)

Disney Cruise Line、未完の乗客6,000人乗りクルーズ船、Global Dream買収(米国・ドイツ)

Disneyは、MV Werftenに居座っている未完の乗客6,000人乗りのGlobal Dreamを買収することとなり、この部分的に完成したクルーズ船を買収したと発表した。

Disneyは今や、ドイツのビスマールにあるクルーズ船を完成させるため、Meyer Werftと協働することになった。この船は再命名され、2025年に就航する見込みであり、グリーン・メタノール焚きとなる。Disneyは、同船を有利な価格で、資本支出指針の範囲内で確保することができたと話した。これは、同社が2024年と2025年にぞれぞれ引き渡しを受けることになる2隻の新船に追加すものだ。

「弊社のクルーズ船は、熱狂的支持者がどこにいようとも、Disneyの魔法をもたらす弊社に独特の機会を与えており、この船の追加により、Disney Cruise Lineの休暇は、これまで以上に家族連れに利用し易いものとなります。」とDisney Parks, Experiences and Productsのchairman(=会長)であるJosh D’Amaroは語った。

この新船は、合衆国国外を本拠にすることになるが、まばゆいばかりの娯楽、世界に誇る料理、そしてDisney Cruise Lineを際立たせている伝説的な顧客サービスと共に、革新的なDisney体験を特色とする、と同社は話した。外装は、ここの象徴的な装飾となり、Mickey Mouseに触発された同船隊の色で、特徴的な赤煙突を備えたものとなる。

Global Dreamは、元々は、今は亡きDream Cruises向けに工事中だったが、約75パーセントが竣工していると言われている。同船は、家族市場向けに、アジアで通年航海するよう設計されたものだった。(Cruise Industry News: Nov 16, 2022)

271人を乗せたインドネシアのフェリー、バリ島近くで出火(インドネシア)

インドネシア、ヌサ・ドゥア発。271人を乗せた旅客フェリーが、水曜日、インドネシアの行楽の島、バリ島沖で出火したが、犠牲者の緊急報告はなく、退避作業が行われている、と救助当局は話した。

Mutiara Timur Iは、カランガスム浜から約1.5キロメートル(1マイル)のバリ海峡で出火した際、乗客236人と船員35人を乗せていた。

大勢の救助隊員、海軍兵士、そして地元漁師が、人々を2隻の海軍艦船に避難させようと試みており、怪我人の緊急報告はない、とバリ島の捜索・救助庁の長官、Gede Darmadaは話した。「なおも退避作業に集中しているところです。」とDarmadaは話し、火災原因は調査中であると付け加えた。

National Search and Rescue Agency(=国立捜索・救助庁)が公開した写真や動画には、空気注入式ボートに乗った救助隊員が、乗客を海軍艦船に避難させている様子が写っており、一方、燃えているフェリーからは、黒煙がうねり出ている。このフェリーは、Darmadaによると、東ジャワのクタパン町から、西ヌサ・トゥンガラ州のLembar港に向かっていたという。

フェリーがしばしば輸送のために利用されている17,000島以上の島からなるこの群島国家において、過積載と貧弱な安全基準による海難事故は、よくあることだ。2018年、約200人を乗せた過積載のフェリーが、北スマトラ州の深い火山クレーターの湖で沈没し、167人が死亡している。同国最悪の災害の1つにおいては、332人が乗った過積載の旅客船が、1999年2月に沈没している。生存者は僅か20人だった。(ABC News: November 16, 2022, 9:18 PM)

新しいMSC Seascape、Fincantieriから引渡し(イタリア・スイス)

MSC Cruisesは、Deputy Prime Minister and Minister of Sustainable Infrastructure and Mobility(=副首相兼持続維持可能社会基盤・移動性大臣)であるHon. Matteo Salviniの列席の下で、Fincantieriから新しいMSC Seascapeの引渡しを受けた。

本船は、プレス・リリースによると、MSC Cruises船隊に加わった21隻目の船であり、MSC Seascapeは、10隻の船に対する70億ユーロの包括投資の一環として、Fincantieriで建造された4隻目という。

Fincantieriは声明において、MSC Seascapeは、イタリアでこれまでに建造された最大かつ最も技術的に進んだクルーズ船であり、環境的観点から重要な技術革新を特色としていると述べた。(後略)(Cruise Industry News: Nov 16, 2022)

MSC Cruisesの日本社長Oliviero Morelli、日出づる国で運営(日本・スイス)

日本が国際クルーズの寄港再開を許すというニュースは、日本のMSC Cruisesのpresident(=社長)であるOliviero Morelliにとっては、これ以上の時はないものだ。「2020年始めに国際クルーズが止まって以来、再開について週1回の割で当局者と話し合ってきました。」と今週これまでに、ドーハのMSC World Europaの船上で、Seatradeに語った。

日本のtransport and tourism minister(=運輸・旅行大臣、注、国土交通大臣)のTetsuo Saito(=斎藤鉄夫)は、今週これまでに、同国は国際クルーズの寄港再開を許可し始めると語った。

MSC Cruisesの(当時の)最新船を見に、日本からの旅行でMorelliに同行したのは、同国の業績最高の旅行代理店の10社と、2人の旅行作家だった。「クルーズ船に戻ることができ、同僚と会い、我々全員は大変に幸せです。日本からのクルーズ再開を待てません。」とSeatradeに語った。「日本での弊社旅行提携者の多くにとって、この3年間で初めての命名船です。」と論評した。

MSC Bellissima

2019年、MSC Splendidaは、横浜発の通年クルーズを、7回と9回の周遊旅行で開始した。その後、COVIDに襲われ、日本は2年半の間、国内船隊による再開と中止を繰り返した航海は別として、クルーズに門戸を閉ざした。MSC Bellissimaは、今年の4月21日に横浜からクルーズを開始する予定だったが、実施しなかった。

「日本人は休日好きで、日本国内を旅行するのが大好きです。2019年、1億2600万人の人口が、3億1100万回、国内旅行をしたのです。つまり1人当たり、3回近くになります。」と過去9年近くMSCのために日本で暮らし、働いてきたMorelliは(注、情報を)共有した。

どのように以前、MSC Cruiseの日本での運営を行ってきたかを描写して、Morelliは、洋上での典型的な1日は、伝統的な体操やRadio Taiso(=ラジオ体操)という運動を全年齢層向けに午前6時から午前9時の間に行い、それから米と魚と味噌汁の朝食となる、とあらましを述べた。

「陸地での昼間は、日本人乗客はウォーキング(=遠足)、ハイキング(=徒歩旅行)、観光を楽しんで、極めて活動的です。晩には、Rakugo(=落語)という滑稽な物語を話す伝統的な話芸である最も人気のある呼び物で、娯楽を楽しむのが好きです。また料理、自動車、庭いじりのような幅広い話題についての教育的な話も好きです。お客様はしばしば就寝が早く、そのため深夜の船は、普通は静かです。」と語った。

数世代一緒のクルーズは、女性旅行者の団体旅行であるJoshi Tabi(=女子旅)と並んで、大変に人気があると付け加えた。パンデミック以前は、日本のクルーズは典型的には50パーセントが地元市場が供給源になっており、更に遠くへは、日本人客がお気に入りの目的地である地中海へのフライ・クルーズ(注、航空機とクルーズを組み合わせた旅行形態)も人気だった。

2016年開始

MSC Liricaは2016年に、中国を母港とする運航で、通過寄港で初めて訪日した。2018年、MSC Splendidaは、日本発のクルーズに乗り出し、2019年には通過寄港で訪問していた。今や国際クルーズは、来年、復活しそうだ。Morelliとその旅行提携者らは、それについてかなり楽観的だ。(Seatrade Cruise News: Nov 18, 2022)

Quarkのゾディアック船、南極で転覆、2人死亡(南極)

Quark Expeditionsが傭船した船に乗っていた乗客2人が、今週これまでに、南極のエレファント島近くで観光中、ゾディアック船(注、ゴムボート)が転覆して死亡したとの情報を、PAXは得た。

Quark Expeditionsは金曜日の朝(11月18日)、声明文において、PAXにこの事故を確認した。「11月15日に、南極のエレファント島近くで、Quark Expeditionsによって傭船されたWorld Explorerという船から出発したzodiac excursion(注、ゴムボートによる観光)中に悲劇的な事故が起きたことを、弊社は深く悲しんで確認いたします。」と、この極地冒険旅行会社は書いてきた。

6人の乗客と2人の探検職員を乗せたゾディアック船が陸地近くで転覆し、「tragically resulting in two fatalities(=2人の犠牲者が出る悲劇的な結果となった)」と同社は確認した。微風と穏やかな海からなる天候状態だったが、「indications are the accident was caused by a breaking wave(=砕ける波による事故だった)」と同社は話した。「他の4人の乗客と2人の職員は、船内の弊社医師と医療職員の治療と看護を受けて回復中」だとQuark Expeditionsは話した。「本船は現在、港に戻るところです。」

同社は、近親者と緊密な連絡を取り合っていると述べた。「目下の弊社の最優先事項は、更なる調査の一方、近親者、乗客、船員を支援することです。」と同社は話した。「関係当局に全面的に協力する他、この困難な時に巻き込まれた皆さんと共に作業し、支援し続けます。」(PAX NEWS: 11-18-2022 9:45 am)

フェリー航海再開へ(英国)

Hjaltlandは、オークニー島を抜港して、午後5時にアバディーンからラーウィックに直行する。港の状況次第で、出発が遅れる可能性がある。Hrosseyは、アバディーンに向け、午後7時に代えて、午後5時にラーウィックを出発する予定。アバディーン到着は、午前9時の見込み。

貨物船のHelliarは、午後6時にラーウィックを出発する予定で、明日(日曜日)の午後3時頃に到着する。Arrowは、日曜日の午後6時まで、アバディーンを出発しない。(The Shetland Times: November 19, 2022)

スコットランド国民党が非難する中、島民、フェリー運休で再び空の棚に直面(英国)

島の住民は先週、スコットランドの老朽化している船の1隻の機械的問題のため、5日間に亘って再び空の棚に直面した。

ウィスト諸島の店舗の棚は、MV Hebridesが舵の問題のために緊急修理と入渠のために運休したのを受け、先週の大半はがらんとしていた。同船は僅か船齢22歳で、CalMacの中では最も若いフェリーの1隻だが、寄る年波故に、なおも時折、頼りにならないものとなっている。

これは11月7日から始まる週の全体において、ウィスト諸島の島民は、店舗で最も基本的な食糧がないことを意味し、新鮮な食糧や牛乳、あるいは野菜が欠乏した。食料は通常、月曜日、水曜日、そして金曜日に諸島に輸送されているが、運休のため、地元の食料備蓄庫には配達がなく、欠乏を招いていた。

実業家のJohn Daniel Peterannaは、地元のSNP(=スコットランド国民党)のMSP(=スコットランド議会議員)のAlasdair Allanに苦情を申し立て、この運航にどれだけ地元民がイラついているのを強調した。(後略)(Scottish Daily Express: 10:46, 19 NOV 2022)

「Opera」到着、3隻の「洋上ホテル」の全ては、World Cupの第1週は全て予約済み:MSC(カタール・スイス)

FIFA World Cup Qatar 2022の期間中、「floating hotel(=洋上ホテル)」として使われる3隻目のクルーズ船、MSC Operaが、ドーハ港に到着した。

MSC Operaは、先にドーハ港に到着していたMSC World EuropaやMSC Poesiaに加わり、FIFA World Cup Qatar 2022の愛好家らに、贅沢なおもてなし体験を提供することになる。

MSC Operaは、World Cupの愛好家らに、海が見える伝統的な船室から、バルコニーや豪華なスィートのある部屋までの様々な部屋の選択肢により、贅沢なサービスを提供する現代的な洋上ホテルであり、加えて、全ての年齢層に向けた複数の食事の実現性やプログラム、娯楽を提供する。長さ275m、幅32m、13層甲板のMSC Operaは、1,075室の部屋に2,679人近い人々を収容することが可能。(中略)

カタールとMSC Cruisesの間の提携は、2016年にまで遡り、この時ドーハは、同グループの最初の巨大クルーズ船であるMSC Fantasiaを迎えていた。(GULF TIMES: November 19, 2022 01:26 AM)

フェリー職員、飲酒運転による衝突で、死を免れることが可能だったと訴訟で申立て(米国)

ホィットビー島で、飲酒運転者により死亡した2人の遺族が、 フェリー船員らは死を免れることが可能だったと言って、Snohomish County Superior Court(=スナホーミッシュ郡上位裁判所)において、Washington State Ferriesに対し訴訟を提起した。

Everett Herald紙によると、Sharon GambleとKenneth Weikleの遺族によって提起された訴訟において、この船員らは、女性がフェリー内で別の乗用車に追突し、他のフェリー乗船者がこの女性が酩酊しているのかもしれないと懸念したことを知っていたと申し立てたという。

GambleとWeikleは、2021年12月18日に死亡した。この時、酩酊運転者であるDanielle Cruzは、Washington State Patrol(=ワシントン州警察)の報告書によると、クリントン・フェリー埠頭出発後に、自分の乗用車で2人をひいたという。

Cruzがフェリー内の車線から逸脱して、更に乗用車に追突したのを見ていた複数の目撃者による報告では、目撃者らは、フェリー職員にこの事故を報告しようとする気になったという。

この船員は、州警察に支援を求めたが、州警察隊を利用できなかった、と遺族らは、2人は地元警察を呼ぶべきだったと話している。

このフェリーから走り去った後で、警察は、この女性は中央線を越えて別の乗用車に衝突し、77歳の女性と78歳の男性を死亡させたと話している。

論評を求めたところ、WSF(注、ワシントン州フェリー)は、係争中の訴訟に対して論評はしないと言って、拒絶した。

Cruzは先月、2個の危険運転致死罪の訴因によって起訴され、月曜日に出廷することになっている。

Sam Campbellが、この報道に貢献した。(MyNorthwest: Nov 21, 2022, 8:44 AM)

Meyer Werft、Silversea CruisesのSilver Rayの鋼板切断(注、起工)(ドイツ・米国)

Silversea Cruisesの2隻目のNova級の船の工事が、Meyer WerftがSilver Ray向けの鋼板を切断し、今日、正式に始まった。Silver Rayは、2024年夏に同船隊に加わる予定だ。

Silver Novaは僅かに遅延

一方、1隻目のNova級の船は「due to the global situation(=世界情勢のため)」1か月遅延している、とSilverseaは語った。Silver Novaは今や、2023年8月14日に就航航海に乗り出すものと見られている。このクルーズは、フシナ(ベニス)を周遊する。

港内では排ガス・ゼロ

Nova級の船は、燃料電池、電池、そしてLNG(=液化天然ガス)を利用することができる二元燃料機関からなるハイブリッド技術を採用している。港内では、排ガス・ゼロで運航することになる。

「Meyer Werftと協働してSilver Rayの工事を開始したことを誇りに思います。弊社は、持続可能なクルーズ旅行の限界を追求し続けます。」とSilversea President/CEO(=社長兼最高経営責任者)のRoberto Martinoliは語った。

Royal Caribbean Groupの環境問題改革を認め、Nova級は「giant leap forward(=巨大な躍進)を代表するものだと話した。(Seatrade Cruise News: Nov 23, 2022)

合弁のCSSC Carnival、新商標のAdora Cruises、発表(中国・米国)

中国のソース・マーケット(注、「収入源となる市場」の意)を扱うことになっているChina State Shipbuilding Corp. (CSSC)とCarnival Corp. & plcの合弁企業であるCSSC Carnival Cruise Shippingは、Adora Cruisesをここの新しい商標とすることを発表した。

この合弁企業向けの2隻の新造船の1番船は、2,125室の旅客室がある長さ323メートルの船だが、2023年末にShanghai Waigaoqiao Shipbuildingにより引き渡される予定だ。

中国のソース・マーケット

Adora Cruisesは、アジアとアフリカ、そしてヨーロッパを連結しようとしている中国のBelt and Road Initiative(=一帯一路)に基づく航海で、中国人客を乗せて、国内水域と海外の旅程を提供することになる、とCSSC Carnivalは金曜日、上海での同商標開始に際して述べた。

CSSC Carnival Cruise Shippingは、Adora Cruisesを、古典的なクルーズ体験と新たに出現した文化・観光資源を統合する、極めて重要な技術革新であると描写した。

国内と海外での航海

「Adora Cruisesは、世界と国内のクルーズ市場の主要部分を統合する、中国人客向けにぴったりの製品を更に開発いたします。」とCSSC Carnival Cruise ShippingのCEO(=最高経営責任者)であるRoger Chenは語った。

僅かに大きな2番船

Shanghai Waigaoqiao造船所では、更に大きな2,144室の船室を有する長さ341メートル、142,000総トンの2隻目の設計と工事を既に開始している。本船は、引き渡し後、Adoraの船隊に加わることになっている。

CSSC Carnival Cruise Shippingは、アジアで最大のクルーズ船隊を開発することを狙っており、中国東部、南部、そして北部に位置する数か所の母港から通年運航を提供する。

中国の港湾発のクルーズは、パンデミックのため、休止したままとなっている。(Seatrade Cruise News: Nov 25, 2022)

「奇跡」:行方不明のクルーズ船客、海中で無事見つかる(米国)

ニュー・オーリンズ発。U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、メキシコ湾でクルーズ船から船外に転落した乗客が、恐らくは数時間、海中にいた後で、感謝祭に救助されたと話している。

この28歳の男性は、Carnival Valorという船が、メキシコのコスメルに向かっていた木曜日の正午に行方不明になったと報告されていた。Carnival Cruise Lineによると、この男性は、水曜日の午後11時にCarnival Valorの酒場に妹(注、姉の可能性もある)と一緒におり、便所を利用するために出て行ったという。妹は、男性が部屋に戻らなかったことから、翌日、行方不明になったと報告した。

Coast Guard(=沿岸警備隊)は、木曜日の午後に捜索救助チームを派遣し、近くの船舶に警戒するよう警報を出した。

Coast Guard Lt.(=沿岸警備隊中佐)のSeth Grossは、その後、貨物船がルイジアナ州サウスウェスト・パス(注、「南西海峡」の意)の南約20マイル(32キロメートル)とミシシッピー川の河口で、海中に人を見たと話した。Grossは、この男性は、クルーズ船から行方不明になった乗客であることが確認され、木曜日の午後8時25分頃、ヘリコプターによって吊り上げられたと語った。

「軽度の低体温症、ショック、脱水症になっているようでしたが、容体は総じて安定しているようでした。」と、GrossはWWL-TV(注、地方テレビ局)に話し、男性は医療を受けるために搬送されたと付け加えた。

Grossは、この救助を「a miracle especially on a holiday like Thanksgiving(=とりわけ感謝祭のような休日の奇跡)」と呼んだ。

声明において、Carnivalは次のように話した。「皆様の努力に大変に感謝いたします。とりわけ合衆国沿岸警備隊と、海中にこのお客様を見つけた船員に対して非常に感謝いたします。」

男性の氏名は、公表されていない。(UpNorthLive.com: Sunday, November 27th 2022)

中国人、80,000トンのクルーズ船新造に注目(中国)

中国における80,000トンのクルーズ船新造構想が、China Classification Society(=中国船級協会)のPrinciple(=原理)承認証明書において、施工手順を前に進める必要がある主要品目であるとされた。この船は、China State Shipbuilding Corporation (CSSC)と子会社のCSSC Cruise Technology Developmentによって設計され、開発されたもの。

CSSCは先週、Carnival Corporationと提携した自家製国内中国商標を、Adora Cruisesの名称を用いて、間もなく開始すると発表した。2隻の135,000トンのVista級の新船は、Adora Cruises向けになることが予定されているが、この80,000トンの船も、工事が始まるや、ここの商標に加わる可能性がある。

声明によると、この船は長さ293.5メートルで、宿泊設備の約70パーセントがバルコニーを目玉とするという、バルコニー付きの船室の高比率を特徴とするものだという。

次にCSSCが同船の基本設計を完了し、最終承認のため、中国船級協会に計画を提出することになる。(Cruise Industry News: November 28, 2022)

サリーのフェリー、火曜日と木曜日は遅れる(米国)

サリー発。Jamestown-Scotland Ferryを利用している自動車運転者は、火曜日と木曜日に遅れることが見込まれる。Virginia Department of Transportation(=バージニア州運輸局)によると、フェリーのPowhatanとSurryは、燃料補給のために交代するという。

燃料補給は、火曜日の午前10時30分から正午と、木曜日の午前10時から11時30分の予定。VDOT(=バージニア州運輸局)によると、この間、1隻のフェリーが運航することになり、自動車運転者をジェームズ川を横断して運び続けるという。

自動車運転者は一時的な遅延を予想すべきであり、代替ルートが必要かどうかを判断するため、VDOT 511カメラで、リアルタイムで乗船場所から約0.5マイルの車列を見ることが推奨されている。このフェリーは無料で、1年365日、1日24時間運航している。

フェリー運航の最新情報は、自動車運転者は1-800-VA-FERRY番のフェリー・ホットラインに電話をかけることが可能だ。交通カメラを見て、フェリーの予定を知るためには、こちらのウェブページで(注、リンク先省略)。自動車運転者には、このサイト(注、リンク先省略)を見るか、電話511番にかけるか、あるいは現在の交通・旅行情報のためのバージニア州の無料モバイル・アプリをダウンロードすることが推奨されている。(The Virginia Gazette: Nov 29, 2022 at 2:58 pm)

Fred. Olsen、Braemar売却へ(英国)

Fred. Olsen Cruise Linesは、現代のトン数に焦点を合わせるべく、船隊の合理化を進めている。同社は、Braemarを売却すると発表した。

「Braemarの小型という大きさは、多くの利点がありますが、この大きさは、弊社が現在、事業として望んでいるものと足並みがあってないという制約がございます。」と同社は声明文において述べた。

この1993年建造の、お客を977人乗せる船は、今や船隊を離れることになった。Fred. Olsenは今や、スコットランドに係船している同船の買い手を探すことになった。同船に乗務している船員は、Balmoral、Borealis、そしてBoletteからなる既存の3隻船隊に散らばることになる。BorealisとBoletteは、パンデミック中にHolland America Lineから同船隊に加わったものだ。

Braemar(=ブレーマー、注、スコットランドにある地名)は、元々Crown Majestyとして就航し、Crown DynastyやNorwegian Dynastyとしても仕え、2001年にFred. Olsenに売却された。

「弊社の新船であるBoletteとBorealisは、弊社船隊の現代化の機会をもたらしたものであり、未だに小型船の体験を提供しておりますが、弊社のお客様が楽しまれてきた改善された公室区画と、より広い船室には多くの空間があり、弊社が航海を再開して以来、期待されるようになりました。」と同社は付け加えた。(Cruise Industry News: November 29, 2022)

Disneyの一部完成クルーズ船の購入は、特売で買ったと報じられる(ドイツ・米国)

Disney Cruise Line船隊に加わることになる、一部完成船をDisneyが最近購入したことを巡る更なる詳細は、今や浮上して来ている。

Disneyは、2022年11月中旬に、以前はGlobal Dreamとして知られた同船を、ドイツのビスマールで購入したと発表した。

capital.deの報道によると、Disneyは「Global Dream」を大幅値引き価格の4000万ユーロ(4100万ドル)ぽっきりで購入したという。元々の価格は18億ユーロ近いもので、同船は75%完成していた。この報道では、同船の改造に伴う全ての危険をDisneyが負担するものとし、同船について保証の主張を行わないものとなるとも伝えている。Disneyは、2025年に就航するものと見られる本船の完成には、10億ユーロ未満しかかからないものと見られている。

Disneyは、この新船は、合衆国国外を本拠地とするものであり、新たな広範な目的地に旅することになると話した。「弊社クルーズ船は、愛好家がどこにいようとも、Disneyの魔法がもたらす独特の機会を弊社に与えるものであり、この船の追加で、Disney Cruise Lineの休暇は、これまで以上に多くの家族が利用し易いものとなります。」とDisney Parks, Experiences and Productsのchairman(=会長)であるJosh D’Amaroは語った。(WDWMAGIC: Wednesday November 30, 2022 8:12pm ET)

American Cruise Lines、2023年に新船、旅程、そして港追加へ(米国)

2023年、American Cruise Linesは、船隊に3隻の新船を追加し、10本の新たな旅程を航海して、21か所のACLにとって新しい港を訪問する。合計で、この客船会社は、35州の目的地に向かう17隻の小型船を運航することになり、これには、ミシシッピー川だけで11本以上の旅程が含まれている。

新船

2023年の新船には、American Serenadeが含まれており、同客船会社にとって6隻目の現代的な川船は、4月にミシシッピー川にお目見えする。同様に、ACLの船隊に加わるものには、初の2隻のCoastal Cat級の船があり、乗客109人乗りのAmerican EagleとAmerican Gloryで、両船は、8月と10月に始まる東海岸旅程を運航することになる。

新たな旅程と港

2023年のACLにとって新しいクルーズ旅程には、この客船会社史上初のカリフォルニア・クルーズがあり、ナパとワイン・カントリーを呼び物としているサン・フランシスコ発の8日間周遊旅行だ。このクルーズでのAmerican Cruise Linesにとっての初寄港地には、サン・フランシスコ、ナパ、ストクトン、そしてサクラメントが含まれている。

またコロンビア川とスネーク川での8日間クルーズを含む15日間National Parks & Legendary Rivers(=国立公園と伝説の川)という新旅程は、グレイシャー国立公園、イエローストーン国立公園、そしてグランド・チトン国立公園の7日間探検と結合している。

他の新旅程は、チャタヌーガとナッシュビル間の8日間Tennessee River(=テネシー川)クルーズと、8日間Gulf Coast & Keys(注、「メキシコ岸と岩礁」の意)があり、キー・ウェスト、セント・ピーターズバーグ、フォート・メイヤーズ、マルコ島、そしてプンタ・ゴルダに寄港する。(Travel Market Report: November 30, 2022)