2022年12月

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2022年12月の海外旅客船情報

「巨大波」が南極クルーズ船を襲い、米国人女性、死亡(南極)

「rogue wave(=ローグ・ウェイブ、注、暴れ波、巨大波の意)」が、南極クルーズで南米の南端の岬近くを航行するVikingのクルーズ船を襲い、アメリカ人女性1人が死亡し、他に4人の乗客が負傷した、と同社は木曜日に話した。

嵐の間、波が火曜日遅く、Viking Polarisという船の船室の窓を壊した時に、身元不明の62歳の女性に割れたガラスに当たった、とアルゼンチン当局者は語った。同船は僅かに損傷し、翌日、ブエノス・アイレスから1,926マイル南にあるウスアイアに到着した。

「事故の後でお客様1名がお亡くなりになったことを確認し、深く悲しんでおります。」とVikingは声明文の中で述べた。「お客様のご遺族には連絡しており、弊社の最深の弔意を共有いたしました。」

怪我をした4人の乗客は、船上で医師や医療職員により治療を受けたが、命にはかかわらない怪我だと同社は話した。船自体は「limited damage(=僅かな損傷)」だったと、Vikingは話した。

「今回の事故を巡る事実を調査しているところであり、関係当局に対し、弊社は支援いたします。」と同社は話した。「弊社の焦点は、お客様と船員の安全と健康にあり、帰りの旅の手配をすべく、直接、作業しているところです。」

ローグ・ウェイブは、科学者により「extreme storm waves(=極端な高潮)」としても知られており、周囲の波の大きさの2倍以上はあるもので、National Oceanic and Atmospheric Administration(=米国海洋大気庁)によると、しばしば他の卓越風や波よりも、予想できない方向からやって来るものだという。

事故が起きた時に同船に乗船していたSuzie Goodingは、ノース・カロライナ州のローリーにあるWRAL-TV(注、地方テレビ局)に対し、船は氷山にぶつかったように感じたと話した。「あのローグ・ウェイブに襲われるまでは、全ては順調でしたが、突然起きたのです。衝撃でした。」と話した。「退船の準備をすべきかどうかも分かりませんでした。」

Vikingは、同船の次回に予定されていた出発は中止したと話し、Antarctic Explorerは、12月5日から7日に航海する予定だという。Viking Polarisは、豪華な設備を有する船で、2022年に建造されたものだが、旅客378人と船員256人を収容できる。

Associated Pressが、この報道に貢献した。(Fox News: Published December 2, 2022 4:27pm EST)

ウクライナ難民、エジンバラで更に5か月間、船上で過ごすことに(英国・ウクライナ)

ウクライナ難民が今年6月以来、宿泊している船の上で、更に5か月間過ごすことになったことを、Scottish Government(=スコットランド行政府)は確認した。

エジンバラのリースに接岸しているMS Victoriaは、2023年6月まで延長選択権付きで「safe accommodation for displaced people(=避難民の安全な宿泊施設)」を提供し続けることになった。

Scottish Liberal Democrat(=スコットランド自由民主党)の党首、Alex Cole-Hamiltonは、スコットランド行政府を、契約延長に「quietly(=甘んじている)」として批判した。(中略)

スコットランドの支援で、21,500人以上が、今年これまでのロシアのウクライナ侵略以来、国内に到着している。連合王国(注、英国)到着者全体の20%に上っている。船は現在、家族や子供など、約1,275人の難民を収容している。

現在、グラスゴーに接岸しているMS Ambitionを巡っては、あらゆる選択肢が検討されており、この船は2023年2月まで傭船される。(The National: 3rd December)

クリスマス・ツリー船に全員乗船(米国)

砕氷船に乗せた特別なクリスマス配達品が、木曜日、北極点からではなく、ミシガン州北部から、Navy Pier(=海軍埠頭)に到着した。

Christmas Ship(=クリスマス船)としても知られているU.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)のカッター(注、小型船)Mackinawが、ミシガン州のシボイガンから、1,200本のツリーを乗せて接岸した。この船は、毎年、ツリーを配達するために、シカゴに向けて航海しており、この伝統は1800年代に始まった。

The Ada S. McKinley Community Servicesが、荷下ろしして、必要とされる家族にツリーを分配する。また本船の見学は、Chief Petty Officer(=下士官)のJohn Massonによると、金曜日と土曜日の午後に公衆に開放されることになるという。

Chicago Sun-Times紙と共に「Christmas Ship(=クリスマス船)」に乗り込んで、見て回ろう。(Chicago Sun-Times: Dec 3, 2022, 4:42am JST)

ミシガン州の男性、乗用車を運転して、フェリーのランプからセント・クレア川に転落して死亡、警察話す(米国)

ミシガン州クレー・タウンシップ発。セント・クレア郡の男性が、セント・クレア川の北水路に、自分の乗用車を水没させて死亡した。

Clay Township Police Department(=クレー・タウンシップ警察)は、Harsen’s Islandというフェリーに、土曜日の午前4時45分に呼ばれた。警察は、34歳の男性が、自分の2014年型Audi A6を運転して、このフェリーのランプから転落し、セント・クレア川に自分の車両を水没させたとの情報を得て、St. Clair County Dive Team(=セント・クレア郡潜水班)に依頼した。

当局者は、この34歳は、Ascension River District(=アセッション河川地区)に搬送されて、そこで死亡が宣言されたと話している。

St. Clair County Sheriff’s Office(=セント・クレア郡保安官事務所)によりなされたFacebook(=フェイスブック)の投稿によると、この車両は水路から除去されて、遺族には通知されたという。(ClickOnDetroit.com: December 3, 2022 at 3:11 PM)

クルーズ株、押し目買いへ(米国)

Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)は、10月と11月にチャートが注目に値する上昇を見せたが、この株式は失速し、先月半ばまでに幕引きとなった。今やNCLHは、17ドル標準以下に固まり、最終的には1.4%減の15.61ドルとなった。しかしこの株式は、10ドル水準に近かった6月の安値よりは、なおも十分に高く、この最近の調整局面で、チャート上で歴史的な強気の趨勢線に近い位置に格式を戻している。

SchaefferのSenior Quantitative Analyst(=上級定量分析者)のRocky Whiteの出した資料によると、NCLHは、60日間移動平均の1つの標準偏差の範囲内にあるという。この資料によると、過去3年間に、5回の同様の調整があったという。こうした実例の80%は、株式は1か月後よりは高いもので、印象的な利得の13%を平均化するもの(注、ナンピン)となっていた。現在の位置からの同様の動きは、17ドル標準の上を行く、17.64ドルの上に戻るものだ。

NCLHがしっかりと「oversold(=売り過ぎ)」領域に位置していることは、注目に値する。これは同株式の14日間Relative Strength Index(=相対的指数)(RSI)が、22であるため、短期間の反発を表している。

空売り総額の巻き戻しも、同株式の反発の気配となり得る。過去の調査報告期間において、空売り総額は6.7%に上昇し、今や同株式の利用可能な変動の10.4%の上昇となっている。一方、分析者は、この株式については意見が分かれており、買いを推奨することとなる可能性がある。11人のうち、5人は「hold(=維持)」だと言っている。

選択売買投機家も、弱気の姿勢を取っている。International Securities Exchange (ISE)、Chicago Board Options Exchange(=シカゴ・オプション取引所)(CBOE)、そしてNASDAQ OMX PHLX(=ナスダック・フィラデルフィア証券取引所)(PHLX)では、Norwegian Cruise Line株の50日間プット・コール出来高比率は1.1であり、年間数値より87%高い。こうした投機家の心境の変化で、更なる追い風となる可能性がある。(Forbes: Dec 7, 2022,01:22pm EST)

Knud E Hansen、リバー・クルーズ船の設計開始(デンマーク・米国)

Knud E Hansenの新たな設計は、220人の乗客を乗せて、14日間までの旅程で、合衆国の河川で運航する、100mのリバー・クルーズ船だ。この船の設計は、環境保全技術に基づくものであり、船は、eFuel焚きが可能で、ゼロ排出のために設計された船舶システムとなっている。

推進・操船システムは、船尾分離区画の2基のアジマス電動スラスタ・ユニットと、船首区画の操船性を改善させた1基のポンプ・ジェットから構成されている。

機械の配置は、4基の高速ディーゼル発電機からなる燃料電気ハイブリッド・システムであり、エネルギー貯蔵と電池貯蔵システムと結合しており、推進力と、残りの全ては電気負荷の要請に提供されることとなる。

この船は、7層の甲板を目玉とし、3つの主要防火区画に分かれている。旅客の乗船は、第2甲板の両側か、船首扉の伸縮自在の連絡通路からに調整されており、第3甲板の受付区画に直接接近することが可能となっている。機関室、技術空間、そして食糧庫は、第1甲板に配置されている。

第2甲板は、広いVIP(=要人)旅客室と船員区画を呼び物としている。第2甲板は、乗用車の車庫と船員区画が、代替可能となっている。車庫は、乗用車20台を収容でき、右舷の吊り上げ・折り畳み可能なランプ経由で利用できるものだ。(Riviera: 08 Dec 2022)

Viking Line、船齢42年のro-ro船を新しいギリシャの買い手に売り払う(フィンランド・ギリシャ)

40年以上に亘ってバルト海で従事してきた年代物のro-ro船が、最高の環境水準が、規則や消費者の双方にとって、それ程優先事項とはなっていない地中海で運航を継続することになった。

フィンランドのViking Lineは木曜日、16,879総トンのRosella(1980年建造)を、ギリシャのAegean Sealines Maritimeに、1125万ユーロ(1177万ドル)で売却することで合意したと発表した。「本船のViking Lineでの運航は終了いたします。」と同社は声明文の中で述べた。「Rosellaはよく管理され、良好な水準を維持しておりますが、将来のViking Lineの最小限の環境パフォーマンス、とりわけ二酸化炭素排気量という厳格な要件に適合させることはできません。」

同船は、エーゲ海でギリシャ船籍で航海することになる。Aegean Sealines Maritimeという名称のギリシャのフェリー会社は、知られていない。しかしギリシャのウェブサイト、newmoney.grによると、Aegean SealinesはEugenides家が保有するAegean Speed Linesが生まれ変わったものだという。

Aegean Speed Linesは、その最後の船である高速フェリーを4月に売却していた。しかし同社は、在来型ro-ro船を購入して、年内に同事業に再参入することを検討し始めていると当時話していた、とnewmoney.grは報じた。

Viking Lineは木曜日、Rosellaの売却で、860万ユーロの会計利益を実現したと話した。同社での同船の運航は1月8日に終了し、3月末までに、新たな所有者の下に引き渡されることになる。この売却は、船隊近代化を図るViking Lineの戦略の一環。Rosellaを切り離した後で、同社は、スウェーデンとオーランド諸島間の短距離航路を網羅するための代替解決策を研究することになる。

環境水準は、スカンジナビアの方が、何百万もの島民や観光客が安い移動手段としてフェリーに依存している地中海よりは緩い。これは、ギリシャやフィンランドが加盟国になっているEuropean Union(=ヨーロッパ連合)が、島嶼に運航している船舶の環境規則に例外を設けてきた理由となっている。そうした権利放棄が、2024年以降のその他の商船の大半を含めることになるEU Emissions Trading System(ヨーロッパ連合排出権取引制度)について見れば、許されても来たのだった。

8月、Viking Lineは、さらに古い別の船を地中海の買い手に売却していた。フランスのCorsica Ferriesが、34,400総トンのropax船(注、RORO式の客船、カー・フェリー)であるAmorella(1988年建造)を1910万ユーロで購入した。同船は以来、Mega Victoriaとして運航している。(Trade Winds: 8 December 2022 17:03 GMT)

アントワープ初の電動フェリー、極めて静か(ベルギー)

今日、初の電動フェリーが、ベルギーのアントワープで初公開された。この船は「Op Stroom」と呼ばれるもので、リンケルーフェルとSteenpleinの間で運航し、スヘルデ川を横断する自転車と徒歩客を扱う。このフェリーは、往復運航の合間に充電するが、電池の充電を向上させるために太陽光パネルも装備している。

Op StroomはCO2ニュートラルであり、極めて静かで、騒音公害を逓減させることで生活の質を向上させる。それにもかかわらず、地元海事当局者は、この電動フェリーの費用を正確に測定することは難しいと言っている。というのは、電気料金がエネルギー危機のために絶えず変動しているためだ。

公式声明によると、目標はFlemish Agency for Maritime Services and Coast (Agentschap Maritieme Deinstverlening en Kust)の船隊を、より持続可能なものに向けて動くことにあるという。

この電動フェリーは、乗客150人積載可能で、自転車75台の余地もある。更に往復運航中には、リンケルーフェルの左岸にある充電基地で、1時間ごとに充電することになる。

本船はエストニアで製造されたもので、費用は550万ユーロ。加えて、地元沿岸運航の2隻目の電動フェリーで、最初のものはオステンド(注、オーステンデとも)で運航している。3隻目は北海のニーウポールトで運航することになるものと見られている。(後略)(TheMayor.EU: 2022-12-09 16:35:32 (Last edit 2022-12-09 17:45:11))

Staten Island Ferry、土曜日の夜に夜通し1時間1便運航へ(米国)

ニューヨーク州スタテン島発。Department of Transportation(=運輸局)(DOT) は、Staten Island Ferryが、12月10日土曜日の午後11時から、12月11日日曜日の午前7時まで、夜通し1時間1便の運航を行うと発表した。

船は、正時にセント・ジョージ・ターミナルを出発し、正時30分にホワイトホール・ターミナルを出発する。典型的には、Staten Island Ferryは、この時間は30分に1便の運航を行っている。

Staten Island Ferryの乗船者は、コロナウイルスのパンデミックが始まって以来初めて、フェイス・マスクをすることが、もはや要求されなくなった。(silive.com: Dec. 10, 2022, 3:24 p.m.)

Chantiers de l’Atlanique:風力探索(フランス)

Chantiers de l’Atlantiqueは、Lorima、Mulitplast、Avel Robotics、CDK Technologies、そしてSMMと共同して、ここの初の炭素繊維マストを製造した。

高さ66メートル、幅2メートルのマストは、重さが約20トンあり、1,500平方メートルのSolidSail(注、帆)を支えることが可能だ。

SolidSailは、100パーセント複合材料で作られた折り畳み式の帆であり、Chantiers de l’Atlantiqueにより創造された。SolidSailは、Silenseasを推進させるべく設計されており、Silenseasは現在、このフランスの造船会社によって開発中で、世界最大の風力クルーズ船となる。この構想は、貨物船にも適用することが可能。

Aeoldriveという艤装は、SolidSailというマストと帆から構成され、完全自動であると表現されており、360度回転可能。マストは橋の下を通過する際に、回転、あるいは70度傾けることが可能となっている。

Chantiers de l’Atlantiqueは、設計の最先端を行くもので、明日の船舶を製造するものだと話した。一部風力のこれらの船では、事前に準備された声明文によると、二酸化炭素排出量を最大40パーセントまで減らすことになるのかもしれないという。エネルギー効率についての更なる作業で、二酸化炭素の排出は、24パーセントから40パーセント減らすことになる。(Cruise Industry News: December 10, 2022)

VIKING、最新船の引渡しを受ける(イタリア)

Vikingは今日、同社最新の外洋船、Viking Neptune(=バイキング・ネプチューン)の引渡しを受けたと発表した。引き渡し式は今朝開催され、イタリアのアンコーナのFincantieriの造船所で、同船は引き渡された。

Vikingの他の外洋船と全く同じだが、Viking Neptuneには小型液体水素燃料システムが装備されており、船内運営で水素動力の使用試験を行うクルーズ業界初の船となっている。Vikingは、水素燃料が将来の新造船で、どれ位、規模を拡大して使用することが可能かを判断するための試験運転として、この小型システムを使用する。

「弊社遠洋船隊に、この最新の姉妹船を迎えることができて、とりわけ誇りに思います。また弊社船の将来の燃料としての水素の試験で、かなりの前進を記すことにもなりました。」とVikingのChairman(=会長)、Torstein Hagenは語った。「来週、Viking Neptuneにお客様をお迎えすることを心待ちにしております。本船は今年、弊社船隊全体に追加された15隻目の新船であり、弊社25周年のお祝いを継続している弊社にとっては、もう1つの一里塚であります。」

Viking Neptuneは、地中海で就航シーズンの航海をして過ごし、その後、同社の2022-2023 Viking World Cruise(注、世界一周クルーズ)を始める。これは、フォート・ローダーデールからロンドンに向かう旅で、138日間、28か国、57港に及ぶもので、11都市で1泊滞在する。

Viking Neptune

Viking Neptuneの引渡しは、Vikingが今年、25周年を記念し続けている中であったものだ。Viking Expeditionsは、専用のViking Octantisを1月に就航させ、9月には姉妹船のViking Polarisがお目見えしていた。今年これまでに、同社は、もう1隻の新しい外洋船、Viking Marsの他、ヨーロッパの河川で8隻の新しいViking Longships、ナイル川、メコン川、ミシシッピー川では新しい専用船も迎えていた。

Viking Neptuneは、同一の姉妹船からなるVikingの受賞歴ある外洋船隊の中で、最も新しい船だ。Cruise Criticでは「small ships(=小型船)」に分類されるVikingの外洋船は、47,800総トンで、930人の客を宿泊させることが可能な465室の旅客室を有する。これらの船は、全室ベランダのある旅客室、スカンジナビアの意匠、光あふれる公室、そして豊富な屋外での食事の選択肢があることを呼び物としている。(Breaking Travel News:? 10 Dec. 2022)

23歳の女性、クルーズ船から転落してオーストラリアで死亡(オーストラリア)

オーストラリア、アデレード発。クルーズ船から船外に転落した23歳の女性の遺体が水曜日、オーストラリア沖の大洋で発見された。

Pacific Explorerに乗務していた船員が、船がサウス・オーストラリア州のジャファ岬から約70キロメートル(43マイル)の洋上にいた零時頃、この乗客が行方不明になったと報告した。Australian Maritime Safety Authority(=オーストラリア海上安全局)がその後、夜通し救助機を出動させて、夜明けには2機のヘリコプターが加わった。捜索隊員は、午前7時過ぎに海中の氏名非公表の女性の遺体を発見したと話した。

このクルーズ船は、2,000人の客を収容できるが、4泊の帰航で、火曜日にメルボルンを出発し、サウス・オーストラリア州のカンガルー島に向かっていた。クルーズ船会社のCarnival Australiaは、悲劇的な結果だと話した。(中略)

サウス・オーストラリア州警察は、この船のカンガルー島への計画されていた訪問は中止となり、Victoria Police(=ビクトリア州警察)が、死亡を巡る状況を捜査することになると話した。

夜間の天候状況は強風と高波により「extremely poor(=極めて劣悪)」だった、と安全局のduty manager(=課長)、Dan Gillisは、Australian Broadcasting Corp.(=オーストラリア放送協会)に語った。Gillisは、女性の遺体は、身元確認のため近隣の病院に先に搬送された後、ヘリコプターでアデレードに搬送されたと話した。(ABC News: December 14, 2022, 11:25 AM)

Royal Caribbean、フィンランドで造船提携合意に署名(米国・フィンランド)

世界の最大のクルーズ会社の1社であるRoyal Caribbean Groupは、フィンランドで革新的かつ持続可能な造船に向けて前進する目的で、宣言に署名したと発表した。

この宣言は、Ministry of Economic Affairs and Employment(=経済雇用省) (MEAE)が代表するフィンランド政府と造船業者のMeyer Turku Oyと共に署名したもので、技術革新を前進させ、競争力を強化させて、海事産業の生態系を支える目的で署名したものだ、と合衆国に本拠を置くRoyal Caribbeanは水曜日に話した。

「弊社のフィンランドでの提携者は、2024年にお目見えする弊社最新船であるIcon of the Seasを含む世界で最も印象的で持続可能な船の何がしかの引き渡しで、弊社を支援してきました。」とRoyal Caribbean Groupのpresident and CEO (=社長兼最高経営責任者)のJason Libertyは話した。「この新たな提携は、将来の技術革新に向けた舞台を設定するものであり、弊社や海事産業が、最高水準の持続可能性を追求し続けることを可能にするものであります。」

宣言に含まれている行動には、気候中立船等に向けた新たな技術革新や技術を導く他、経済的な挑戦を抑制する計画が含まれている。Royal Caribbean Groupはこれまでに、2050年までに運航を完全に脱炭素化するに先立って、2023年までに、正味ゼロ・クルーズ船の導入に以前から関与している。

宣言は、2024年1月にMeyer Turkuから引き渡されることになっている世界最大のクルーズ船であるRoyal CaribbeanのIcon of the Seasの進水に引き続いて出てきたもの。(後略)(MarineLink: December 14, 2022)

ほぼ3年ぶりに日本で国際クルーズ船の運航再開(日本)

横浜発。国際クルーズ船運航が、コロナウイルスのパンデミックのために3年近く運休した後、木曜日、Mitsui O.S.K. Passenger Lines Ltd(=商船三井客船)が運航する船が、横浜からインド洋に向けて出航して、日本で再開した。

観光省(注、国土交通省)は、Nippon Maru(=にっぽん丸)が、国際クルーズ船が運航を再開して陸地に接岸することを許されたと11月に発表して以来、初めてのクルーズ船となったと話した。

2020年2月に、横浜で何千人も隔離されることになったDiamond Princessというクルーズ船での大量感染で、700人以上の船員や乗客が感染し、13人が死亡したの受け、運休措置が課せられてきた。

にっぽん丸の運航事業者は、乗船前に乗客にPCR(=ポリメラーゼ連鎖反応)検査を行うことを要求し、毎日、体温を測定して、濃厚接触者について記録を取るなどの、反コロナウイルス対策の多くを実施してきたと話している。

「弊社では、楽しんでいただける特別の体験を(乗客に)提供できるようになります。良い旅を。」と横浜の大さん橋埠頭であった見送りで、同社のpresident(=社長)、Yusuke Ueno(=上野友督)は話した。この船は、モーリシャスとマダガスカルに寄港する航海を行い、1月31日に横浜に戻って来る。

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism(=国土交通省)によると、3月から外国の会社が運航する国際クルーズ船が、日本の港に接岸するものと見られるという。(Japan Today: December 15, 2022, 06:45 am JST)

Norwegian Cruise Line Holdings、陸上要員の9%解雇(米国)

Norwegian Cruise Line Holdingsは木曜日、現在及び予定された陸上要員の大幅な削減を発表した。このマイアミに本拠を置くクルーズ運航事業者は、現在及び予定された陸上職の9パーセントを減少させた。

同社の2021 Environmental Report(=2021年環境報告書)によると、3,500人以上の正規陸上従業員を有しており、これは、解雇が合計300人以上になることを意味している。

「弊社は、費用極小化構想を含む経営効率改善のため、広範かつ継続的な努力を行っているところであり、持続可能で利益となる成長に向けた基盤強化を図っている。2022年12月14日、この構想の一環として、弊社は労働要員の削減を実行し、戦略的優位順位により、弊社要員をより良く調整し、将来の成長に向けた準備を行うため、規模の適正化を実施した。これにより、現在及び予定された地上職の約9%が削減される結果となった。」と同社は、SEC(=証券取引委員会)提出文書の中で話した。(Cruise Industry News: December 15, 2022)

LNG駆動のArvia、P&O Cruisesに引き渡し(ドイツ・英国)

ドイツの造船業者、Meyer Werftは、LNG(=液化天然ガス)焚きのクルーズ船、Arviaを、英国の海運会社、P&O Cruisesに引き渡した。

Arviaは、2020年建造のIonaの姉妹船。両船は、規模を拡大して利用可能となれば、カーボン・ニュートラルなliquefied natural gas(=液化天然ガス)(eLNG)で走ることが可能となる「future proof(=時代遅れにならない)」ものとして描写されてきた。

このExcel級の船は、2,659室の船室に5,200人の乗客を収容できる。Arviaは180,000総トン以上あり、長さ344.5メートルで、幅は42メートル。同船の工事は2021年2月に始まり、この船は今年の8月に正式に進水した。

先月、同船はTitanにより、オランダのエームスハーフェンで初めてLNGで駆動した。同船が海上試運転を行う一方、NYK Line(=日本郵船)が保有し、Titanが長期傭船しているGreen Zeebruggeが燃料を充填し、ArviaにLNGの燃料補給を行った。

「供給上の制約と材料不足となっている現在の緊迫した世界の状況は、このような複雑なクルーズ船の工事で、手腕の試されるものとなっています。しかしチームの仕事ぶりのおかげで、我々はこうした障害に打ち勝つことができ、今日、Meyerの高水準に適合した船を、再び引き渡すことになりました。この点で、関わった全ての皆さんの多大の貢献に感謝したいと思います。」とManaging Director(=代表取締役)のJan Meyerは語った。

サプライ・チェーンの障害で、Meyerは、工事中の別のクルーズ船の引渡しの遅延を余儀なくされている。この造船業者は、合衆国に本拠を置くCarnival Cruise Line向けに建造中のLNG駆動船、Carnival Jubileeの引渡しを延期している。

「船級協会の他、ここの造船所と海運会社、多くのサプライヤーの2つの事業チームは、極端に困難な状況の中で、優れた仕事をしました。」とProject Manager of the Ship(=船舶事業監督)のKim Olinは話している。

Meyer Werftは、現在の注文簿にある全てのクルーズ船は、この低排気推進システムを特色としていると話した。このクルーズ船の引渡しは、2023年10月から、2023年12月初めにズレ込んだ。(Offshore Energy: December 15, 2022)

フェリー会社、警察に家具放り投げ事件の捜査を要請(フィンランド)

バルト海のフェリー会社、Tallink Siljaは、警察に、男が海に家具を放り投げた様が写っている様子を撮影して、ソーシャル・メディアで共有された出来事に関連し、器物損壊事件の捜査を要請した。この動画は、Tallink SiljaのM/S Baltic Princessというフェリーで、約1週間前に撮影されたもの。

今週これまでに、このフェリー会社は、この出来事に関係した乗客を以来禁止し、この損害により、1,000ユーロを請求することになったと報じられていた。その後、communications chief(=広報責任者)のMarika Nojdによると、同社はこの出来事の成り行きを調べ続けており、発覚した新しい情報に基づいて、警察に捜査を依頼することに決定したという。この捜査を警察に依頼する決定は、同フェリーの船長によりなされた。Tallink Siljaは、事件はなおも調査中であることから、新たな情報の性質を公表しなかった。

しかしNojdは、この新たな情報で、同社内ではこのグループに対し、別の請求も行うことになるかもしれないと語った。この事件は、大変に理不尽であり、前代未聞のものだとした。過去に同社船では、理不尽な状況はあったが、Nojdは主として、乗客が船の安全設備を海に放り込むことに関連したものだったと話した。

家具を放り投げたことに加え、同フェリーのスパにあるサウナ・ストーブの上に、誰かが小便をかけたという報告もあった。メディア支局は、このグループを特定しており、少なくとも一部は、ピルカンマー地方(注、タンペレ県とも)に本拠を置く建設会社の者だとし、家具を放り投げた様が写っていた男は、この会社のmanaging director(=代表取締役)だとしている。

Yleのオンライン・プログラム、Valavuori Liveに対し、この男は、12時間に亘って酒を飲んでいたのであり、自分がTikTokにこの動画をアップロードしたと言って、「all sorts of notions(=あらゆる種類の考え)」があると話した。この事件で、この男が率いている会社がバルト海の保護基金に寄付をすると、この男が誓約する結果にもなっていた。(Yle News: 15.12 18:33)

女性が船外に転落して死亡し、豪華クルーズ船の乗客同士で乱闘勃発、動画で明らか(米国)

フロリダ州沖18マイルの豪華クルーズ船から、女性が船外に転落して死亡した。その後まもなくして、このクルーズ船からの下船を待っていた船内の乗客が喧嘩となった、とDaily Mail紙は報じた。

MSC Cruisesの船員は、バハマからフロリダ州に航海したここのMeravigliaという船で、乗客らが不満を募らせて始めた喧嘩に介入せざるを得なかった。この乱闘は、報道によると、木曜日の朝午前5時頃に女性が大西洋に転落した後で勃発したという。この報道によると、捜索・救助活動が、ヘリコプター1機と45フィートの艦船を使って、沿岸警備隊によって実施されたという。36歳の女性の遺体は、約2時間30分後に収容された。

US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)はDaily Mail紙に対し、声明文の中で、救助活動にも拘わらず、この乗客は「sustained fatal injuries(=致命傷を負っていた)」といい、Brevard County Sheriff's Office(=ブレバード郡保安官事務所)が事件を捜査することになっていると話した。

フロリダ州ポート・カナベラルに戻って来た際に、乗客が同船から一時的に下船できなかった時、この喧嘩が勃発する様子が、Daily Mail紙が得た動画には映っていた。US Customs and Border Protection(=合衆国税関・国境警備局)が、報道によると、この喧嘩に参加した多くの乗客を逮捕したという。乗客の1人、Marisa Aebiは、Daily Mail紙に対し、乗客は午後12時頃まで同船から離れることを許されなかったと語った。

このイタリア(注、スイスの誤り)のクルーズ客船会社は、進んだ検知システムが、直ちに女性が船外に転落したことを検知し、その後、乗客にフロリダ州の到着が遅延することを知らせたと話した。

「36歳の女性の遺体は、クルーズ船、Meravigliaから船外に転落後に、木曜日の朝、ポート・カナベラル沖約18マイルの海中から収容されました。事件原因は捜査中です。」と合衆国沿岸警備隊は、木曜日にツィートした。

合衆国沿岸警備隊とMSC Cruisesは、典型的な勤務時間外になされた論評の求めに対し、直ちに返答はしなかった。(Business Insider: Dec 17, 2022, 10:32 PM)

Royal Caribbeanのクルーズ船、筏に浮かぶ22人のキューバ人救助、乗客喝采:報道(米国)

Royal CaribbeanのSymphony of the Seasというクルーズ船は、報じられているところによると、キー・ウェストとキューバの間で、筏の上で浮かんでいた2ダース(注、24人)近い人々を救助したという。

22人の救助は、Fox10 Phoenixが明らかにしたところではキューバ人で、船がバハマの寄港先に向かう途中の木曜日にあった。「船の船長がPA(注、音響拡声装置)に出てきて、彼によると、発見した小型船があり、遭難信号を出しているように見えたと発表しました。」と、この船にアリゾナ州からやって来た旅行者のRich Kingがテレビ局に話した。

Kingは、船長はその後、「U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)から前進する許可を得たと話し、同船に接近し、そこに乗っていた人々を移動させ始めた。」と語った。「浸水していました。機関が壊れていたと話していました。6日間ほど海の上で浮かんでいて、遂に我々の助けを得たのです。」と付け加えた。

1時間、Symphony of the Seasに乗船した後で、Kingによると、沿岸警備隊がこの難民全員を拾いに到着したという。「船員全体と5,000人の乗客全員が、この展開を見に上に出てきて、喝采し、人々が救助されるのを見て、うれしかったです。」とFox10 Phoenixに語った。

FOX Businessは、更なる論評を求めて、Royal Caribbeanに接触している。(FOXBusiness: Published December 19, 2022 3:51pm EST)

Ambassador、1,400人の客のカナリア諸島クルーズ中止(英国)

クルーズ客船会社は、カナリア諸島での2週間のクリスマス休暇を2日前に通知して中止し、1,400人の顧客に返金を行うことにした。

Ambienceは、水曜日にエセックス州のPort of Tilbury(=ティルバリー港)から出発することになっていた。これは同船が、救命艇の係留所の問題のために、2日以内に中止した2回目の旅行だった。Ambassador Cruise Lineは、客に謝罪してきた。

広報担当者(注、女性)は次のように話した。「どんな旅程でも中止するのは決して容易な決定ではございません。とりわけ1年のこの時期の場合は、そうです。」「しかし、弊社のお客様、職員、そして船員の全員の健康と安全は、最優先でございます。」

同社では、空の船は月曜日に、ドイツのブレマーハーフェンに向けティルバリーを出発し、そこで念のため修理検査を行うと話した。Ambassadorは、出発前保守検査に引き続く、3泊クリスマス市場クルーズを、最初に中止していた。

同船は、旅行を中止した時、日曜日にベルギーのゼーブルージュ(注、ゼーブルッヘとも)に向かうことになっていたのであり、1,400人は既に乗船していた。(後略)(BBC News: Published Dec. 20, 2022)

Carnival、更に3隻売却へ、2隻はCosta(米国)

第4四半期の事業更新の一環として、Carnival Corporationは、更に3隻の船を売却することを確認した。うち2隻は、ここのCostaの船隊のものだ。Carnivalは、どの船を手放すのかは言わなかった。

「弊社では、3隻追加で、小型の効率の悪い船を船隊から除去するものと見ております。」と Carnivalは水曜日の朝に発表した声明文の中で述べた。「これら3隻の船の2隻は、Costa Cruisesの船隊のもので、中国でのクルーズ運航の閉鎖が続くという観点から、この商標の規模を適正化する同社戦略の一環として実施するものです。同社が旅客クルーズ運航を休止する前は、中国では、Costaはかなりの存在感がありました。2024年春に完了するや、同社の船隊適正化戦略で、Costaの収容力は減少することになり、アジア外に振り向けられたCostaの2019年の収容力は、ヨーロッパ大陸における中核市場に接近することになります。」

この船舶売却によって、Carnivalは、今や2019年との比較で、2023年は合計収容力が、以前の案内の3から5パーセントの下限である3パーセントの成長をするものと見ている、と話した。この将来に備えた収容力成長率には、新たに引き渡された船の利益が、同社の収容力の4分の1近くになることが含まれている。

更に3隻の船が離れることにより、Carnivalはパンデミックの開始以来、約26隻のクルーズ船を処分したことになった。(Cruise Industry News: December 21, 2022)

クルーズ船Carnival Legendの乗客が船上での「事故」で死亡(米国)

ある乗客が今週、クルーズ船のCarnival Legendで死亡した。

Carnival Cruise Lineは、FOX Businessに宛てた声明文において、「sad to share that we had an incident Monday night(=月曜日の夜にあった事件を共有するのは悲しい)」と述べた。「男性が船外に落ちたという叫び声がありましたが、船外に落ちた事故ではありませんでした。弊社では、このお客様のご家族や、この状況を目撃された方を支援しているところです。」と広報担当者(注、男性)は話した。「巻き込まれた方、全員のプライバシーを尊重し、これ以上は申し上げませんが、ご遺族のことを思い、祈って下さるようお願いいたします。」とこの広報担当者は付け加えた。

同船に乗船している消息筋は、ウェブサイトのCrew Centerに対し、この男性は、零時少し過ぎにバルコニーから転落し、救命艇にぶつかったと話した。Carnival Cruise Lineは、この報道について論評を求めた際、FOX Businessに対しては返答しなかった。

同船は日曜日に、バハマに2か所、タークス・カイコス諸島で1か所寄港する8日間のクリスマスを主題にした旅行で、ボルチモアを出発していた。(FOXBusiness: Published December 22, 2022 12:47pm EST)

スタテン島フェリーで出火、800人以上の乗客が避難(米国)

800人以上の乗客を乗せていたスタテン島のフェリーで、木曜日の夜、火災に引き続き避難する騒ぎがあったことを当局が確認した。

火災は、FDNY(=ニューヨーク市消防局)によると、フェリーの機械室で発生したもので、現地時間の午後5時18分に通報されたという。木曜日の記者会見で、ニューヨーク市消防局の当局者は、5人が軽傷を負い、3人が地元の病院に搬送されたことを確認した。怪我人の中に、ぜんそく患者が1人おり、煙を吸った軽症の船員もいた、と消防局当局者は話した。

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は当初、出火当時、Sandy Groundという船には688人の乗客がいたと話した。しかし記者会見では、ニューヨーク市消防局の当局者は、16人の船員の他、このフェリーには866人の乗客が乗船していたと話した。

当局者は、火災は機関室で始まったもので、船の消火システムによって消火されたと話した。当局者は、この火災は制御されるべきものであるが、「out of an abundance of caution(=十分な注意を払って)」船員は、火が完全に鎮火したかどうか判断するため、機関室の入室には、最低24時間待機することになると話した。機関室は、木曜日の夜現在、暖かいままだった、と当局者は話した。

このフェリーは、乗客をSt. George Ferry Terminal(=セント・ジョージ・フェリー・ターミナル)に移送するために曳船に避難させるべく投錨した、とニューヨーク市消防局は話した。沿岸警備隊は、火災は鎮火したと報告した。原因については直ちに発言はなかった。数人のソーシャル・メディア利用者が、乗客の群れが救命胴衣を身に着けて避難するために並んでいるのを映した動画を投稿していた。

New York City(=ニューヨーク市)mayor's office(=市長執務室)によると、Sandy Groundはこの2月に就航したばかりだという。1828年に定住した、ニューヨークの最初の自由Black community(=黒人共同体)に因んで命名された。(CBS News: Updated on: December 22, 2022 / 9:23 PM)

トルコの造船所、新しいスコットランドのフェリー建造で優先入札者に指名(トルコ・英国)

トルコの造船所が、スコットランドの島嶼共同体向けの2隻の新しいフェリーの建造の優先入札者に指名された。

Caledonian Maritime Assets Ltd (Cmal)は、トルコのCemre Marin Endustri ASという造船所と契約する意向であると発表した。契約が署名されるまで10日間の停止期間が設けられ、これに引き続いて、Cmalが費用と引き渡し日時を確認することになる。

これら新船は、Uig、ターバート、そしてロッホマディーに行く航路に配船されることになり、既にトルコの造船所で工事しているアイラ島のフェリーと同一の仕様で建造される。既存の船隊は、障害のために混乱しており、遅延や運休となっている。この新しい船隊建造の契約で、更新が加速し、様々な航路で使用することが可能な、より規格化された船種が提供されることになるものと思われる。(後略)(DailyRecord: 18:19, 23 DEC 2022)

フェリー便、濃霧のため、異なるターミナルで混乱(バングラデシュ)

濃霧による視界の悪さのため、月曜日の朝、Daulatdia-Paturia航路とAricha-Kazirhat航路でフェリー便が混乱している。その上、水上輸送のあらゆる種類の動きが、運休したままとなっている。

Daulatdia地点のBangladesh Inland Water Transport Corporationのoffice assistant manager(=副事務長)であるKhorshed Alamは、視界の悪さのため、午前6時からフェリー便は運休したままとなっていると話した。

濃霧は、深夜零時から、Daulatdia-Paturia地点とAricha-Kazirhat地点の河川流域を覆い始めた。当局は、事故の危険を回避すべく、これら2つの航路での全てのフェリー便を停止した。

2隻のフェリーが、パドマ川の中央で立ち往生し、9隻以上のフェリーの運航が、同航路で中止となったと話した。2隻のフェリーの約30台の車両と、少なくとも200人の乗客が、川の中央部で立ち往生し、酷い寒さに襲われている。

運航は、霧が晴れたならば再開となる。しかし両地点で車両の圧力はない、とAricha地点のBIWTCのdeputy general manager (Commercial)(=商業部長代理)のShah Md Khaled Nawazは語った。(NEW AGE Bangladesh: Published: 10:52, Dec 26,2022)

Carnival Corporation、クルーズ新造の速度、切り詰めへ(米国)

Carnival Corporationは、適切な供給成長ばかりではなく、減速を維持するための努力の一環として、新造速度を落とすことになったという。同社の年末・第4四半期の業績発表(注、投資家向けのテレビ会議方式の業績発表)での発言で、president and CEO(=社長兼最高経営責任者)のJosh Weinsteinは語った。

Weinsteinは、同社は2026年以降には、如何なる新船も引き渡しを受けないことになるものと見ており、ゆくゆくは、年に僅か1隻か2隻建造することになる、と語った。「いずれは、長い時間をかけて貸借対照表を修復するために、予想されるキャッシュ・フロー力を利用することに専念いたします。その結果、新造決定を行うことは自制し、厳格化することになります。」と語った。

「2025年は、たったの4隻を発注しているだけで、加えて、弊社の信じられないほど素晴らしいSeabournの豪華探検船の2番船が、2023年に引き渡されることになっています。」「これは、この数十年間において、最小の注文簿となります。」とWeinsteinは続けた。2026年は、如何なる新船も期待しておらず、その後、数年に亘って、毎年、僅か1隻か2隻の新造を予想しています。」

2025年のCarnivalの注文簿を開くと、Carnival Jubilee、CunardのQueen Anne、Sun Princess、名称未定のもう1隻のPrincessの新造船、そしてSeabourn Pursuitとなっている。Holland America Line、AIDA Cruises、P&O Cruises、そしてP&O Cruises Australiaといった同社の他の商標向けに発注された新造船はない。CarnivalのChina State Shipbuilding Corporationとの合弁事業についての言及はなかった。

最近の引渡しや、来るべき新造予定と結びついた、更に古い既存の船は、同社の収容力の約25パーセントが、2023年の新船に置き換えられるものと同社では見ている。これは、ここの船隊内で、バルコニー付き船室が8パーセント増加し、分化した船上体験が、巨額の船内収入となる結果を意味する。(Cruise Industry News: December 26, 2022)

強風でフェリー運休(英国)

フェリー横断便2本が、悪天候に直面して運休している。

Steam Packetは、ヘイシャム行き午後8時30分のBen my Chreeの航海と、午前2時15分の復路が、両方とも中止となったと話している。

気象予報官は、風は一晩中、厳しい強風となる可能性があり、風速は時速60マイルに達すると言っている。(3FM: Thursday, December 29th, 2022 4:50pm)

P&O Cruises、新船での「台無しとなったクリスマスの日」の問題を謝罪(英国)

P&O Cruisesは、この運航事業者の最新船での問題によって、クリスマスの日が「ruined(=台無しになった)」との主張を受け、乗客に対して謝罪を余儀なくされている。

この運航事業者は、Arviaという船で「IT and connectivity issues(=情報技術と接続性の問題)」により長い列ができて、ディナーの予約が失われたと非難されている。

サウサンプトンからスペイン、ポルトガル、カナリア諸島に向かう2週間クルーズであるArviaの処女航海の切符の中には、2,500ポンドにまで高騰しているものがあった。客の中には長い列で待たされたり、クリスマス・ディナーの予約が存在していないと言われた者がいて、船長は同船のスピーカー・システムを通じて謝罪を余儀なくされたと、未だにArviaに乗船している乗客は報告した。

Debbie Laughtonは、The Independent紙に対して、乗客はバルコニー越しに大きなうめき声を立てて話を交わしていると話し、同船の受付での「huge long queues(=巨大な長い列)」と、「bad internet costing nearly £250 per person each(=1人250ポンドもする役立たずのインターネット)」で、この女性が言うには「does not work at sea(=海の上では動いていない)」と話している。(Independent: 29th December)

Vikingのクルーズ船、カビの勃発でオーストラリア沖で立ち往生(オーストラリア)

休日のクルーズを楽しむことを望んでいた観光客は、船上でのfungus outbreak(=カビの勃発)で、オーストラリア沖で立ち往生することになった。

贅沢な14層甲板、930人乗りの、2018年建造クルーズ船、Viking Orionは、同船船体内でカビが勃発し、複数の港で入港を拒否され、5日間洋上で立ち往生している、とDaily Express紙は報じた。

同船は元々、シドニーからオークランドに向かい、その後、ニュー・ジーランドの首都、ウェリントンに向かうものと思われていたが、ウェリントン、その後はニュー・ジーランドのクライストチャーチから入国を封じられていた。同船はその後、タスマニア島のホバートに向かったが、同様に同港への入港も封じられた。

同船は今や、オーストラリアの南部海岸にあるアデレードに向かっているが、そこには寄港せず、沿岸から17海里離れたところに投錨することになると乗客らは聞かされている。投錨するや、メルボルンに同船が接岸することができることを期待して、潜水夫が同船の船体を洗浄するために送られることになる。(中略)

今月これまでに、南極のVikingのクルーズ船が「rogue wave(=巨大波)」に襲われて、乗客1人が死亡している。(Fox News: Published December 30, 2022 9:40am EST)

フロリダ州本拠のクルーズ客船会社、キューバ港湾利用で4億ドルの支払命令(米国・キューバ)

マイアミ発。Miami U.S. District Judge(=マイアミ合衆国地方判事)のBeth Bloomは金曜日、フロリダ州に本拠を置くクルーズ客船会社4社は、キューバ港の利用で生じた損害に、4億ドル以上、支払わなければならないと判決した。

CBS4のニュース提携社であるThe Miami Herald紙によると、この損害は、1960年にFidel Castroによって違法に没収されたハバナの港湾埠頭の何がしかに営業権を有していたアメリカの会社に支払う必要があるという。このマイアミの新聞社は、キューバの「trafficking in stolen property(=盗品の不法取引)」を処罰する法律に基づいて、初めて判決されたものだと報じている。

3月に遡ると、Judge Bloom(=Bloom判事)は、南フロリダと関係のあるクルーズ会社数社は、旅客輸送を行い、ハバナの港湾施設を利用して利益を得ることにより、「prohibited tourism(=禁止された観光業)」に参加して、キューバという島国に旅行したと判決した。裁判所文書によると、Carnival、Norwegian、Royal Caribbean、そしてMSC SAは、そうしたことを行って、少なくとも10億ドルを稼いだという、とThe Miami Herald紙は報じた。

Bloom判事は、Port of Havana(=ハバナ港)を経営する営業権を有していたHavana Docksの側に立った。同判事は、当該ターミナル、あるいはその埠頭の1つを利用することによって、クルーズ客船会社は不正取引行為に関与した、と判決した。同社は、キューバへのクルーズ旅行が公認された2015年から2019年の間に、ハバナ港を利用したクルーズ客船会社4社に対し、訴訟を提起していた。

本判決は、クルーズ客船会社により控訴されるものと見られている。(CBS Miami: December 30, 2022 / 11:24 PM)

クルーズ客船会社の多くの乗客がポート・エバグレーズで立ち往生(米国)

フォート・ローダーデール発。多数のクルーズ客が、ポート・エバグレーズで立ち往生している。多くの乗客が、CBS4 reporter(注、地方テレビ局記者)のGabby Arzolaに、何とかする必要があると言って、電話をかけてきた。

「乗客らは、Princess Cruisesの10日間クルーズに参加していると話しています。係員らは、乗客らに旅券を持ってくる必要はないと話し、その後、乗船しようとすると、旅券が必要だと言われて拒否されたのです。」

乗客のLori Johnsonは、自分はクルーズには不案内ではないと話した。今月これまでに、この旅行中に自分の旅券は無効になると連絡していたという。「Princessというクルーズ客船会社に電話すると、この旅行では旅券は必要ではないと言われたのです。」とJohnsonは話す。

Johnsonは、フォート・ローダーデールの港で入場を拒否された。「何時間も電話して、何も変わらず、既に8,500ドル以上も使ってしまいました。」とJohnsonは話す。「酷いものです。私は人々に、消費者として受け取るものにものに注意することを願います。」

旅行者のMichael O'Connorも、間もなく失効する旅券で同じ問題を抱えていた。「電話で、出生証明書を持ってくることができると言われました。」とO'Connorは話す。O'Connorは、新婚旅行を祝うために妻と旅行しており、同船への立ち入りを拒否されたのだった。

「本当にむかつくのは、連中の顧客サービスです。」とO'Connorは話す。「50回電話して、電話で12時間費やし、頭にきて、永久に保留だったのです。」

旅行者らは全額返金は受けられないでいると話しており、回答を強く求めているところだ。

Princess Cruise Linesは、以下の声明文を公表した。

「乗客は、自身の間違いに対して責任を取る必要があります。

Princessのウェブサイトにおいて、今回の旅程において有効なUS Passports(=合衆国旅券)が必要であると明確に述べております。通常、同一の合衆国の港湾を発着する閉じられた周回航海の乗客は、有効な政府発行のID(=身分証明書)と共に、出生証明書の原本あるいは認証された謄本を使用することが可能です。しかしながら、パナマ運河を含む中南米への航海においては、有効な合衆国旅券が要求されています。

PrincessのOcean Medallionというアプリでは、この登録手続きのこれら詳細の全てを提供しております。私はたまたま1週間前にあったPrincessの、今年12回目のクルーズから戻って来たところです。この書類要求の全ては、極めて明らかに詳述されていました。

また、Passenger Contract(=旅客契約)で述べられているように、適切な文書を有することを確実にすることは、乗客自身の責任です。たとえクルーズ係員が誤った情報を提供したとしても、それでも乗客の責任なのです。」(CBS Miami: December 30, 2022 / 10:52 AM)

セント・ルシア港湾局、SVGフェリー便の暗雲を吹き飛ばす(バルバドス)

St Lucia Air and Sea Ports Authority(=セント・ルシア空海港湾局) (SLASPA)によると、2島間のフェリー便の一部として、セント・ルシアに停泊する許可をCaribbean Travel Movementに付与していないという。

木曜日、同社はセント・ビンセント島とセント・ルシア島の間の週1便のフェリーは、2023年1月に開始すると発表した。しかし、空港の他、島の2つの主要海港であるカストリ―とビュー・フォールを管理する責任を負うSLASPA(=セント・ルシア空海港湾局)によると、2島間のフェリー便の一部としてセント・ルシアに停泊する許可は、ビンセントの会社には与えられていないという。

「物流等に関し同社からの問い合わせがあったことは承知しておりますが、確認や合意はなく、この件については関知しておりません。ですから、当方にとっては初耳です。」とSLASPA幹部はLoop Newsに語った。

Caribbean Travel Movementは、手ごろな料金の運航が1月の第2週に始まり、2島間で待ち望まれていた輸送を提供することになることから、大変に重要なものだと話している。

当初、同社は、Bequia Expres(注、Bequia Expressの誤り)という船が、キングストンとカストリ―間で運航を行うと話していた。しかしその後、金曜日にCaribbean Travel Movementは別の声明を発表し、「in discussion with Bequia Express and a few other service providers for the chartered service early next year(=Bequia Expressと、来年初めにチャーター便を提供する他の少数の運航者と協議してきた)」と言って「clarification(=釈明)」した。この声明は、Caribbean Travel Movementと関係を断ったBequia Expressの要請に引き続くものだ。

「弊社では未だに準備状態にあり、弊社の旅行は主として民間のものであることから、一般大衆から関心のある人物を探すために当発表を行いました。」「この旅行が週1回の予定の場合、政府、あるいはその他の関係者からの追加の文書が必要だとは気が付いておりませんでした。今朝、両政府に呼び掛けが現時点で確認されたとしても、追加の文書は必要ありません。」と同社は話した。(Loop: December 31, 2022 01:42 PM ET)