2023年1月

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2023年1月の海外旅客船情報

19隻の新クルーズ船、2023年にお目見えへ

Cruise Industry Newsによるglobal Cruise Ship Orderbook(注、「世界クルーズ船注文簿」の意)によると、19隻の新しい遠洋クルーズ船が、2023年にお目見えすることになっており、新たに38,000床を数えることになるという。

船は、超豪華なSeabourn Pursuitから、Virgin Voyages向けの更なる2隻、Carnivalの乗客5,400人乗りのJubileeの果てまであり、このJubileeは、2023年暮れにガルベストンから出航する。

注目すべきは、MSCの新しい豪華商標であるExplora Journeysからお目見えするExplora Iの登場だ。

グリーン船(注、環境に優しい船)も流行になっており、MSC CruisesのEuribiaはLNG(=液化天然ガス)で駆動し、Silver Nova、Carnival Jubilee、Royal CaribbeanのIconも同様だ。Iconは、今年暮れまでには引き渡されるが、2024年まで営業航海は開始しない。

Norwegian Cruise Line Holdingsは、2隻の船によって成長している。Prima級の第2船、Norwegian Vivaは、夏にクルーズを開始する。Regent Seven Seas Grandeurは、第4四半期にFincantieriから後に続く。

加えて5隻の沿岸船があり、これにはAmerican Cruise Linesの3隻が含まれ、2隻はHavila向けだ。

引き渡されることになっている遠洋船の38,000床は、平均2,031人の客が乗る船であり、1隻当たり5億6200万ドルの費用で建造され、2023年の注文簿の総額は、107億ドル相当になる。

造船所と言えば、Fincantieriは8隻の船を引き渡すことになっており、Chantiersは2隻引き渡す。一方Meyer Turkuは、Ion of the Seas(注、Icon of the Seasの誤り)を引渡し、Meyer WerftはSilver NovaとCarnival Jubileeを引き渡すことになっている。(Cruise Industry News: January 2, 2023)

Carnival Cruise Line、チップとWi-Fi料金値上げ(米国)

Carnival Cruise Lineは、合衆国とヨーロッパの全クルーズで、チップ水準を調整する。2023年4月1日から、1日の船員への推奨チップ価格を引き上げる。予約客への手紙によると、標準的な旅客室とスィート双方のチップは、1.50ドル引き上げられることになる。

「弊社の船上チームは、並外れた親切な顧客対応を提供するため、一生懸命働いております。ですから、この僅かな増加は、それに値するものであることに皆さんが賛成することを弊社は望んでおります。」とCarnivalは述べた。この変更で、標準船室の乗客は、今や乗客1人当たり、1日当たり、16ドル支払うよう推奨されることになり、スィート客は、乗客1人当たり、1日当たり、推奨額は18ドルとなった。

前払いのチップは尊ばれることになる、と同社は話し、4月1日前にオンラインで料金を支払う場合は、乗客は現在の相場を確保することが可能だという。

前もって支払わない場合は、推奨されるチップ価格は、クルーズ中の「as a convenience(=便宜として)」、乗客の船上口座に追加されることになる、とCarnivalはこの手紙の中で付け加えていた。しかし船内では、客は自身の自由裁量で、この価格を自由に調整することもできると、同社は説明した。

チップ水準の引き上げに加え、Carnival Cruise Lineは、船上Wi-Fi(=ワイファイ)インターネット接続プランの価格も引き上げる。同じ声明によると、この値上げは、2023年1月16日からの乗船者全員に対して発効することになるという。

Socialプランは、1日当たり10.20ドルから、12.75ドルに料金調整されており、一方Valueプランは、1日当たり14.45ドルから、17ドルの価格になる。Premiumプランは、1日当たり17ドルから、18.70ドルの費用となる。乗客は、現在の相場でのインターネット・プランの事前購入も歓迎されている、と同社は付け加えた。

Carnivalは、2022年4月に1日当たりの推奨チップ価格を調整したばかりだった。当時は、0.50ドルの値上げだった。(Cruise Industry News: January 4, 2023)

AIDAaura、今年9月にCarnival Corporation船隊離脱へ(ドイツ・米国)

AIDA Cruisesは、AIDAauraが今年9月に、ここの船隊を離脱すると発表した。他の古くて小型の3隻の船舶を処分することにより、船隊を縮小させるというCarnival Corporationの発表と一致するものだ。

このドイツ商標は、この船のさよならシーズンも発表し、南アフリカとナミビアへの合計4本の14日間航海の1本目で、ケープ・タウンで2023年1月9日に始まる。

2023年3月6日、南アフリカから、ポルトガルとスペインの他、ナミビア、カーボベルデ諸島、カナリア諸島経由でハンブルク(ドイツ)に向かう27日間クルーズは、喜望峰にあるこの大都市から出発する。

4月に始まるクルーズには、イースター(注、復活祭)にノール・カップに向かう「Great Norway Round Trip(注、「素晴らしいノルウェー周遊旅行」の意)」が含まれる。これはハンブルク発着で、ノルウェーのフィヨルドとスコットランドに向かうAIDAauraで行く2本の新たな7日間航海。これらは14日間クルーズとしても、予約は可能だ。

2023年7月と8月は、21日間クルーズで、ハンブルクとブレマーハーフェンからアイスランドとグリーンランドに、プリンス・クリスチャン・サウンド、あるいはディスコ湾の氷河や氷山に沿って航海する時だ。

AIDA CruisesでのAIDAauraの最終航海は、テムズ川から英国の首都ロンドン郊外のティルバリーや、フランスのセーヌ川からルーアン、あるいはベルギーのスケルト川からアントワープに向かうような、よく知られたヨーロッパの河川を進むものとなる。

AIDAaurは、ロストクで2003年4月12日に命名された。初登場シーズンの目玉には、AIDAauraがSummer Games in Athens (Greece) (=アテネ夏季五輪(ギリシャ))期間中の公式German Olympic(=ドイツのオリンピック)船というものがあり、カリブ海や中米の他、地中海の目的地に向けて航海した。更なる目玉は、モーリシャスとセイシェル行き、東洋行き、インドやグリーンランド行き、北極圏からスピッツベルゲン諸島まで行くアイスランド行きの富裕層向けAIDAselection航海があった。

2018年・2019年冬の世界一周クルーズの一環として、AIDAauraの客は、117日間で、4大陸、41か所の目的地を訪問した。(Cruise Industry News: January 5, 2023)

更なる外国人労働者が造船業で期待(韓国)

Ministry of Justice(=司法部)は、1月5日、造船業者がより多くの外国人労働者を雇用できるようにするため、年間E-7-4査証割り当てが、2,000人から5,000人に調整されたと発表した。加えて同業界が、第四年度に代えて、第二年度から始まる外国人溶接工促進に向けた査証の申請ができるようにするため、規則を変更した。

専門家は、現在、同業界での人手不足は、この対策によって予想される流入以上だと指摘した。南朝鮮(注、韓国)の造船業者は、2年前に受注残を急騰させており、多くの新規事業が、今年、開始される予定になっている。Ministry of Trade, Industry and Energy(=産業通商資源部)によると、少なくとも6,000人の労働者が、現在、企業に必要とされているという。

「2,000人以上の外国人労働者が、今年、南朝鮮(注、韓国)の造船業者によって雇用されるものと見られており、人手不足は悪化しそうにない。」と企業の1社は話し、こう付け加えた。「使用者は、低賃金と劣悪な労働条件によって生じた人手不足の中、より良い福利を提供する必要がある。」(BusinessKorea: January 6, 2023, 11:55)

女性がクルーズ船で強姦され、その後、HIVに感染したと話す(米国)

ある女性が2022年1月、Princess Cruisesというクルーズ客船会社が運航しているクルーズ船、Sky Princessの画廊従業員に強姦され、HIV(=ヒト免疫不全ウイルス、注、エイズ・ウイルス)に感染させられたと主張している。

火曜日にこの女性によって提起された訴訟では、攻撃者は当時、Park West Galleryで勤務していたと申し立てている。ここは、同社が所有し経営しているクルーズ船の範囲内にある一連の画廊空間で、「the world’s largest art dealer(=世界最大の美術商)」として自ら大げさに宣伝していた。

この訴訟によると、20代後半の女性である原告は、Jane Doeという偽名が付けられているが、このクルーズ定期船に乗船し、申し立てられた攻撃者が接近してきたとき、Park Westという画廊の傍を歩いていたという。この訴訟によると、名前はAleksanderであると考えられている。この訴訟では、申し立てられた攻撃者は、画廊の経験について詳細を共有し、原告を、来るべき日々にある予定された美術品の競売に参加することを招待したという。

Jane Doeはこのクルーズ船で、アルコールの消費に、同日のかなりの時間を費やし、その後、晩には明らかに酩酊していたところを、この同一人物が接近して来て、名前と船室番号を聞かれた、と訴訟では述べられている。

自分の船室で更にアルコール飲料を飲んだ後、この訴訟では、原告は申し立てられた攻撃者から電話を受け、画廊に戻って来るように招待されたと述べている。そこに行ってみるや、更にアルコールを飲まされ、足とは反対方向に手を払いのけられ、尻をつかまれ、恐怖で凍り付かされたという。その後、一連の階段を上の方に付き添い始め、原告に、休むため自分の部屋に帰るのだと思わせたという。

しかしこの訴訟では、攻撃者によって個室に連れ込まれ、強姦されたと述べている。抵抗するには酩酊し過ぎていたとはいえ、この訴訟によると、原告は繰り返し嫌だと言ったという。この異常な体験をした後で、医療専門家による検査を受けに行き、2022年2月にHIVに感染していると診断された。「原告は2020年初め以来、他人と如何なる種類の性的接触もしていなかった」故に、この強姦が、原告のHIV診断の結果を導いたものだ、と訴訟では述べられている。

「この状況の下では、同意していたのだと思います。」と原告側の弁護人でLipcon, Margulies & Winklemanの海事弁護士のMichael Winklemanは、The Daily Beast紙に述べた。「女性はこのクルーズ当時、27歳で、おおむね学業を終えたばかりでした。医療分野であり、本当に人生が始まったばかりだったのです。この非常に怖い事件が襲い掛かったのは、女性にとっては酷いことでしたが、その後、どんな人にとっても最悪の悪夢であるHIVという要素が加わったのでした。」

Winklemanは、The Daily Beast紙に対し、この依頼者を代理して、最大限の賠償を追求することになると語った。

「Princess Cruisesは、係争中の訴訟については論評いたしません。」と同社はThe Daily Beast紙に対し声明文の中で答えた。(後略)(Yahoo!: Fri, January 6, 2023 at 6:45 PM GMT+9)

MSCの世界一周クルーズ、別個の旅程でバルセロナから出発(スペイン)

今週これまでにジェノバを出発した2隻のMSC Cruisesの船は、世界一周クルーズの旅程で、現在、バルセロナにおり、異なる目的地を航海することになっている。

MSC PoesiaとMSC Magnificaは、別個の4か月間クルーズで、木曜日にジェノバを出発し、両船は、フランスのマルセイユに寄港してから、同時に今朝、このスペインの港(注、バルセロナ)に到着した。600人近いスペイン人客は今日、両船に乗船して、異なる航路を始めることになる、と同社は話した。

MSC Poesiaは、マデイラ島のフンシャルに向けて航海し、MSC Magnificaはスペインのカディスに向かう。54か国から来た合計4,200人近い客が、両船で世界を航海することになり、主要クルーズ客船会社によって運航される業界初の2本の世界航海となる。

MSC Poesiaは、33の異なる国の53港に寄港し、この117日間航海では、大西洋を横断して、パナマ運河を通過し、中米と北米の西海岸を北上して、その後、太平洋を航海し、アジアで長期間過ごす。本船は、インド洋を横断して、スエズ運河を経由してヨーロッパに戻って来る。

MSC Magnificaの119日間航海は、大西洋横断航海に引き続き、南米を周回し、南太平洋からインド洋、アラビア海、紅海へと横断し、その後、スエズ運河を通過して地中海に入る。本船は、24の異なる国々の43の目的地を訪問する。(Cruise Industry News: January 7, 2023)

制限付きの中国フェリー便、金門島で土曜日に開始(台湾・中国)

1月7日、金門(=チンメン)島発。フェリーが土曜日の朝、金門県から中国の厦門(=シアムン、アモイ)市に向けて出発し、台湾国籍者とその家族の一行を乗せて同じ日に戻って来る。3年近く経て、両国間でのフェリー便の制限付きの再開となった。

このフェリーは、午前10時頃、大半が地元当局者を乗せ、水頭碼頭(注、埠頭)から出発したもので、土曜日の午後に厦門から戻って来る。合計37人の金門島の島民と中国人配偶者を乗せて帰国する。

海峡横断フェリーの制限付き再開は、12月22日に台湾政府によって発表されたもので、1月7日から2月6日まで、金門島から中国へ最大1日1便運航し、連江県(=リエンジャンシェン)の馬祖(=マーツー)島からは僅か週2便だという。

この運航は、金門島と馬祖島の住民、及び中国人配偶者と子供に独占的に提供されるもので、この2つの離島と中国の間の旅行を、台湾では1月20日から29日までの中国の旧正月の休日期間中に可能にすることを狙ったものだ。台湾に飛行機で飛び、その後、移動するという回り道をする必要はない。

中国でのCOVID-19症例急増を巡る政府の懸念から、中国で働くか留学している台湾人住民と中国人旅行者は、1か月間、このフェリーに乗船することが許されていない。

政府は、金門あるいは馬祖に旅行したこうした人々が、到着時にCOVID-19の検査で陽性だった場合は、両国の既に制限されている医療能力への圧力を増大させ得る、と話した。

金門と馬祖間、厦門、馬尾(=マーウェイ) 、そして中国の福建(=フーチェン)省の泉州(=チュワンチョウ)間結ぶフェリー連結は、2001年1月1日に始まった。

中国に本拠を置く台湾人住民向けに、台湾と中国の間の旅行で、金門島か馬祖のいずれかから移動することができる、両国間での直行便を利用する代替手段を提供していた。

しかしこの運航は、COVID-19が中国中で広まって間もなく、2020年2月10日に、台湾政府によって中断されていた。(後略)(Focus Taiwan: 01/07/2023 05:56 PM)

クルーズ船が筏を回避しようと舵を切り、乗客は異常な滝に襲われる:動画(米国)

Royal Caribbean InternationalのHarmony of the Seasで、火曜日、同船が難民の筏と思しきものを回避するため緊急行動を取ったことから、プールの1つが溢れ出して予期せぬ滝が生じた。

ソーシャル・メディアに投稿された映像には、あふれ出た水が、Deck 15(=第15甲板)から同船を滝のように下って、別のプールがあるDeck 8(=第8甲板)に流れていく様が写っていた。この事故で、怪我人や深刻な損害があったという報告はない。このクルーズ定期船は、旅を継続することができた。

Harmony of the Seasは、月曜日にRoyal Caribbeanのカリブ海の私有島、CocoCayを訪れた後、メキシコのコスメルに向かっていた。(後略)(Newsweek: 1/7/23 at 8:34 AM EST)

香港―澳門フェリー、3年間の休止を経て再開(中国)

Hong Kong-Macau Ferryの運航が、3年ぶりに再開され、何百人もの旅行者が澳門(=マカオ)に流れ込んだ。

香港からの最初の約130人の一行は、午前8時30分少し前に、Taipa Ferry Terminalに到着した。Tseという名前の男性は、このカジノの中心地(注、澳門)で、自分の運試しを再びする見込みであることから興奮していた。「3年間、澳門には行っていません。とても興奮しています。カジノに行って遊ぶのを待ちきれません。」と澳門到着後、RTHKに語った。

Leeという苗字の別の旅行者は、同僚とSAR(=特別行政区)に到着し、香港と澳門間で夜間フェリーも直ぐに再開できることを期待していると語った。「同僚達には、まずカジノに行くべきで、他所に行くことを決める前に何がしかの金を稼げと言われました。香港で余りにも長く身動きできないでいたので、ここに来られてうれしいです。願わくば、もっと長く滞在できるよう、夜間フェリー便が再開できるようになることを望みます。」と話した。

約50人の乗客が、午前9時、澳門から香港への最初のフェリーに乗船した。休日の間、観光を楽しみたいと話している者もいた。現在、香港から澳門に向かうフェリーは、Taipa Ferry Terminalに寄港することしか許可されていない。このことで、うれしくない乗客もいる。彼らは、主要なOuter Harbour Ferry Terminalも再開されることを望んでいると話した。

澳門当局は、少なくとも1,500人が、日曜日のフェリー便の予約をしたと話した。(rthk.hk: 2023-01-08 HKT 13:39)

デボン州議会、ホームレスと難民向けにクルーズ船検討(英国)

デボン州議会は、ホームレスと難民向け収容施設としてクルーズ船の使用を検討していると話している。

この着想は、難民を住まわせる方法の1つとしてhome secretary(=内務大臣)により以前、主張されたことがあったが、Torridge District Council(=トーリッジ地区議会)の会合で議論された。費用、物流、感染制御などの懸念が上がったが、この動議は、最終的には通過した。

UK homeless charity Shelter(注、「連合王国ホームレス慈善避難所」の意)は、この提案を「absolutely deplorable(=間違いなく酷いものだ)」と攻撃した。しかしある議員は「for radical measures(=抜本的対策のための)」「radical times(=抜本的時機)」だと呼んだ。議会は、この着想は、原価計算や実現可能性の初期段階にあると話した。

Shelterの調査では、1,500人の子供を含む3,800人が、2022年に、デボン州とコンウォール州で、ホームレスとして記録されていることが判明していた。家がないことは、279人がホームレスになっているトーリッジでは、最も深刻なことだと話した。(後略)(BBC News: Published 11th January, 2023)

Orient Express、クルーズ事業参入、2隻のクルーズ船の第1船発表(フランス)

その最初の豪華列車であるOrient Expressが開業して140年後、世界最大の帆船、Orient Express Silenseasが発表されて、伝説は続くことになった。この新たな事業は、接客の世界的指導者であるAccorと、造船の世界的指導者であるChantiers de l’Atlantiqueの提携のたまものである。

Accorは、Chantiers de l’Atlantiqueに2隻の船を発注する、letter of intent(=基本合意書)に署名した。帆船の1番船は、2026年にお目見えする見込み。Orient Express Silenseasは、長さ220メートル、平均753平方フィートの54室のスィートを目玉としており、これには巨大な15,000平方フィート以上ある(5,000平方フィート以上のバルコニーを含む)Presidential Suiteが含まれる。この船には、2つのプール、2つの食堂、そして1つの潜り酒場(注、禁酒法時代の秘密酒場)もある。

Orient Express Silenseasは、その円形劇場キャバレーでのショーを目玉とし、この船には私的な録音スタジオもある。美容施術や瞑想集会も提供される。

「Orient Express Silenseasにより、弊社の歴史における新たな章を開始することになります。豪華旅行の体験と優越性を取り入れ、世界で最も美しいスパの中に入り込むことになります。」とAccorのchairman and CEO(=会長兼最高経営責任者)であるSebastien Bazinは語った。「Orient Expressの歴史に根ざしたこの例外的な帆走ヨットは、比類なきサービスと洗練された設計空間、神話クルーズの黄金時代を連想するものを提供いたします。」

大洋での競争の専門家の経験に資本を投下したこの船は、「SolidSail」として知られている技術設計によって航海することになる。すなわち表面積がそれぞれ1,500メートルある3枚の固定された帆が、3本の傾斜した高さ100メートル以上あるマストを使って、balestronという艤装の上に吊り上げられることになる。これで、適切な気象状況において、本船が必要な推進力の100パーセントまで提供することが可能となる。

ハイブリッド推進方式は、風力と、液化天然ガスで動く最新鋭の機関とを結びつけるもので、この技術が遠洋旅客船に承認されるや、環境に優しい水素も利用する計画だ。

名高い設計者であるMaxime d’Angeacが内部の配置や内装の設計を行い、ナントに本拠を置く設計会社であるStirling Design Internationalが、外部構造を担当する。Hetland Maritimeも、この事業の開発でAccorを支援する。この事業全体は、商業銀行によって70から80パーセント融資され、残りがAccorと多数の株式提携者によって提供されることになる。(Cruise Radio: January 12, 2023)

Resorts World Cruises、元Explorer Dreamを使って香港でのクルーズ再開へ(中国)

Resorts World Cruisesは、2023年3月10日から、Resorts World Oneを使って、毎週金曜日、日曜日、水曜日出発の、2泊か3泊の遠洋クルーズを提供して、香港発のクルーズを再開すると発表した。

Resorts World Oneは以前のExplorer Dreamで、75,338総トン、13建ての高さのクルーズ船には928室あり、世界一流のクルーズ施設で1,856人以上の客を収容することが可能だ。

「本土と海外との間で通常の渡航が再開されたのを受けて、Resorts World Cruisesが、香港を母港とする最初のクルーズ船を有することになるのはうれしいことです。弊社は、シンガポールとマレーシアの双方で行ったように、香港旅行業の成長を支援することを希望します。」とResorts World CruisesのChairman(=会長)であるTan Sri Lim Kok Thayは語った。

Resorts World Oneは、Resorts World Cruisesに傭船されたもので、Genting Dreamが定期保守工事のために入渠することから、2023年2月17日から3月1日まで、Genting Dreamの2泊、3泊の定期旅程の後を継ぐことになる。3月3日に出発するResorts World Oneは、シンガポールから特別の5泊再配置クルーズを行い、ホー・チ・ミン市とダ・ナンに寄港して、3月8日に香港に到着する。

乗客は3月2日に、この再配置クルーズで(ポート・ケラン経由で)クアラ・ルンプールからも乗船することができ、シンガポール、ホー・チ・ミン市、そしてダ・ナンに寄港して、3月8日に香港に到着する6泊クルーズにすることも可能だ。

「これまでのところ、ワクワクさせられるような旅をしており、Resorts World Oneというクルーズ船を投入することで、2023年に弊社の次の章を始めることを心待ちにしております。本船は、観光客到着を増やし、ホテル、輸送、供給業者、その他の香港のサービス部門に対する経済的な利益を生み出します。Resorts World Oneは、Kai Tak Cruise Terminalに停泊し、施設を保有している政府の歳入に貢献いたします。」とResorts World CruisesのPresident(=社長)、Michael Gohは語った。(Cruise Industry News: January 13, 2023)

イタリアでフェリー火災(イタリア)

1月14日の夜、パレルモでフェリーのLA SUPERBAの貨物甲板で、大型貨物車からと見られる火災が起きた。既に乗船していた184人の乗客は、80人の船員の一部と理解されている者と共に避難した。多数の消防車が展開し、消火したものと思われる。フェリーは1月15日の朝現在、未だにパレルモにいる。本船は、パレルモとイタリア本土を結んでいる。(FleetMon: Jan 15, 2023 at 06:16)

Teslaが「急加速」してBC Ferriesのランプに突っ込み、真っ二つに(カナダ)

ウェスト・バンクーバー警察は、先週の土曜日にホースシュー・ベイのターミナルで、BC Ferriesのランプに車両が突っ込み、真っ二つとなる結果となったTeslaの急加速を捜査している。

West Vancouver Police Department(=ウェスト・バンクーバー警察)の報道官、Sgt. Mark McLeanは、Glacier Mediaに対して、運転者と同乗者の双方は、命にかかわらない怪我で病院に搬送され、捜査に協力していると話した。

「フェリーに乗船を試みていたところ、突然、加速して門に突っ込み、要するにTeslaが壊れたように見えます。」とMcLeanは話した。「原因は判りません。」とMcLeanは話し、警察ではまず、急加速したかもしれない原因が、機械的問題か、運転者に関わる問題なのかを調べると付け加えた。

「アルコールが問題になっているようには、全く見えません。」とMcLeanは話した。「捜査で、運転者のミスか機械的な問題なのかを判断することになります。」と付け加えた。(中略)

2021年1月、National Highway Traffic Safety Administration(注、「国立高速道路交通安全局」の意)は、Tesla車両の急加速の調査で、運転者のミスが原因であることが判明したと結論付けた。

「Teslasが巻き込まれた200件以上の事故で、予期せぬ加速と衝突は、ブレーキ・ペダルとアクセル・ペダルを取り違えた運転者の過失であり、電動車両の欠陥ではなかった、とWashington Post紙は報じていた。(North Shore News: Jan. 16, 2023)

新しいクルーズ客船会社がロシアのソチ港からエジプトに発進(ロシア・エジプト)

ロシアのSochi Port Manager(=ソチ港管理者)のYuri Vladimirovは、ソチからエジプトに行く新しいクルーズ客船会社の開業を発表した。これにより、同港の輸送量が20パーセント増加することになる、とNovosti通信は報じた。

Vladimirovは、トルコ船のAstoria Grandeの開始で、ソチ商業港の旅客輸送量が20パーセント増加する可能性があると説明した。

Vladimirovは、エジプトへの新たな便の開始で、ソチ海港への旅客輸送量は、航空便がトルコとエジプトの2つの目的地で更に運航されることになることから、20パーセントまで惹きつけることになると説明した。(Egypt Independent: January 16, 2023)

中国、例外として日本、韓国市民に何がしかの査証を許可(中国)

北京発。中国は、近隣国が中国からの訪問者に対する国境管理を強化したのを受けて行った、査証発給を一時停止する政策の例外として、日本と南朝鮮(注、韓国)の市民に、何がしかの種類の査証を発給することを承認した、と月曜日、中国政府筋は話した。

中国外交部の高官は、先週の金曜日の記者会見において、同政府は、先週これまでに導入した政策を、緊急の必要性に直面している外交官、国家公務員、実業家に例外を設けて、柔軟に実行してきていることを表明した。しかしながら、中国政府は、例外的な査証発給の基準を公表していない。同筋は、個別的な基準に基づいて決定されることになると話している。

日本と南朝鮮(注、韓国)は、北京(注、中国政府)が、その反ウイルス対策をかなり緩和したのに引き続き、感染爆発したにもかかわらず、1月8日に国境を再開し、隔離対策を放棄したことから、COVID-19の感染を防ぐために、中国からの旅行者を標的にした国境管理の強化を行った国の1つだ。

1月10日、中国は、中国からの訪問者に対する対策を「discriminatory(=差別的な)」入国規制であると批判して、日本と南朝鮮(注、韓国)の旅行者向けの査証発給を停止した。北京は、再開時期を明確にはしていない。

中国外交部報道官のWang Wenbin(=汪文斌)は月曜日、COVIDの対応措置は「science-based and proportionate(=科学に基づく釣り合いの取れた)」ものであるべきで、「not politicized(=政治的なものであってはならない)」と繰り返し話し、通常の人的交流と、国境を超える旅行の再開のため、諸国に中国と作業することを促した。

中国からの旅行者に対する国境管理を強化した諸国は、信頼できる感染資料の欠如と、新たな変異ウイルスが、このアジアの国(注、中国)に現れる可能性がある恐れを引き合いに出していた。

土曜日、中国の保健機関は、昨年の12月8日から木曜日までの間に、COVID-19関連で60,000人近い死者があったことを報告したが、しかしこの数字には、自宅で死亡した者を含めておらず、実際の死者はもっと多いと考えられている。(Japan Today: Jan. 17 06:43 am JST)

機関室の事件を受け、オークランドのフェリーから乗客、避難(ニュー・ジーランド)

Half Moon Bayというフェリーの乗客は、機関室での事件を受け、避難した。

緊急サービスが、今晩、オークランドの繁華街であった事件に対処した。通勤者らは、発電機に問題があったものと理解していると話し、Quay St.(=クエイ街)に集まった。乗客の避難から間もなくして、Fullersの職員が、別のフェリーを待つために桟橋に戻ることを人々に許可した。

Fullers360のCEO(=最高経営責任者)のMike Horneは、火災警報器の警報が、午後5時40分の航海に指定されたHalf Moon Bayで今晩、鳴ったが、船内では火災はなかったことが確認されたと話した。Horneは、この船の排気システムの問題が、煙や何がしかの蒸気となり、それにより、船内の火災感知器が作動することになったと話した。

「この事件で混乱させ、乗船されていたお客様にはお詫びいたします。」とHorneは話した。「安全性は、弊社の一番の優先事項であり、お客様や船員の健康を確実にするものです。これは、関連のない単発の出来事であり、弊社では、この問題の原因を調査し解決すべく、当局と協働し続けます。」

このフェリーは、運航に復帰することになる前に、Maritime Regulation(注、「海事規制局」の意)の完全保守工事と安全審査を行うことになるとも語った。(NZ Herald: 17 Jan, 2023 02:00 PM)

クルーズ船18隻が2022年に解体:こちらが完全一覧(抄訳)

COVID-19のパンデミックの初期に始まった傾向は継続しており、数隻の古くて小型のクルーズ船は、2022年に解体のため浜辺に乗り上げた。

この年、20隻の新船が就航する一方、合計18隻のクルーズ船がトルコ、インド、そしてパキスタンの解体工場に売却された。

船主間を移動して市場を離れた船舶の完全市場概観は、Cruise Industry NewsのSecondhand Market Report(注、「中古市場報告」の意)をご覧ください。

こちらは今年、解体のために浜辺に乗り上げたクルーズ船の完全一覧。

Fuji Maru(=ふじ丸)
収容力: 326人
トン数: 23,235トン
建造年: 1989年
浜辺乗り上げ日: 2022年1月
解体工場: パキスタン、ガダニ

Century Harmony (元Carnival Fascination)
収容力: 2,040人
トン数: 70,367トン
建造年: 1994年
浜辺乗り上げ日: 2022年2月
解体工場: パキスタン、ガダニ

Oriental Dragon (元Sun Viking)
収容力: 882人
トン数: 18,455トン
建造年: 1972年
浜辺乗り上げ日: 2022年4月
解体工場: パキスタン、ガダニ

Carnival Sensation
収容力: 2,040人
トン数: 70,367トン
建造年: 1993年
浜辺乗り上げ日: 2022年4月
解体工場: トルコ、アリアガ

Delphin
収容力: 470人
トン数: 16,214トン
建造年: 1975年
浜辺乗り上げ日: 2022年4月
解体工場: トルコ、アリアガ

Titan (元Salamis Filoxenia)
収容力: 400人
トン数: 15,402トン
建造年: 1975年
浜辺乗り上げ日: 2022年4月
解体工場: パキスタン、ガダニ

SuperStar Libra
収容力: 1,494人
トン数: 42,285トン
建造年: 1988年
浜辺乗り上げ日: 2022年5月
解体工場: トルコ、アリアガ

Odin (元Black Watch)
収容力: 807人
トン数: 28,613トン
建造年: 1972年
浜辺乗り上げ日: 2022年6月
解体工場: インド、アラン

Marella Dream
収容力: 1,506人
トン数: 55,000トン
建造年: 1986年
浜辺乗り上げ日: 2022年6月
解体工場: トルコ、アリアガ

Star Pisces
収容力: 1,090人
トン数: 40,053トン
建造年: 1991年
浜辺乗り上げ日: 2022年7月
解体工場: インド、アリアガ

Pearl II (元Saga Pearl II)
収容力: 446人
トン数: 18,627トン
建造年: 1981年
浜辺乗り上げ日: 2022年7月
解体工場: トルコ、アリアガ

Gold Club (ex-Golden Iris)
収容力: 1,000人
トン数: 16,852トン
建造年: 1977年
浜辺乗り上げ日: 2022年7月
解体工場: トルコ、アリアガ

Horizon
収容力: 1,442人
トン数: 47,000トン
建造年: 1990年
浜辺乗り上げ日: 2022年8月
解体工場: トルコ、アリアガ

Marella Celebration
収容力: 1,250人
トン数: 33,930トン
建造年: 1984年
浜辺乗り上げ日: 2022年9月
解体工場: トルコ、アリアガ

TSM Singapore (元Zenith)
収容力: 1,441人
トン数: 47,255トン
建造年: 1992年
浜辺乗り上げ日: 2022年9月
解体工場: インド、アラン

Carnival Ecstasy
収容力: 2,040人
トン数: 70,367トン
建造年: 1991年
浜辺乗り上げ日: 2022年11月
解体工場: トルコ、アリアガ

Gem (元SuperStar Gemini)
収容力: 1,948人
トン数: 50,764トン
建造年: 1992年
浜辺乗り上げ日: 2022年11月
解体工場: インド、アラン

Arius (元SuperStar Aquarius)
収容力: 1,530人
トン数: 51,039トン
建造年: 1993年
浜辺乗り上げ日: 2022年11月
解体工場: インド、アラン(Cruise Industry News: January 17, 2023)

世界最大電動フェリー、大洋に貴方や貴方の最も親密な2000人の友人を連れ出すことが可能(オーストラリア)

2,100人の乗客とその車両を積載することが可能な世界最大の電動フェリーが、2年以内に引き渡されることとなり、電力は再び力を誇示することになった。

high-speed craft(=高速船)(HSC)フェリーのオーストラリアの製造業者であるIncat Tasmaniaは、世界最大の電動フェリーとなる、148メートル(485.5フィート)のUtility Ro-Paxフェリーを引き渡す準備ができた。

Revolution Designが設計し、Incatが建造したこのフェリーは、船体の真下にある2台の電動モーター(5~9.6メガワット)で駆動する。本船は、最大100海里を最大25ノットで、2,100人までの乗客と226台の車両を積載可能だ。南米で数隻のIncatの船を運航しているBuquebusが、アルゼンチンとウルグアイの間で旅客を輸送するため、使用することになっている。

本船は当初、LNG(=液化天然ガス)で駆動するようにするつもりだったが、その後、再考され、IncatとBuquebusの双方は、排ガス・ゼロの電動にすることが、環境や顧客にとって最良であることで合意した。(後略)(electrek: Jan 17 2023 - 3:17 pm PT)

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.株、木曜日、競争相手との比較で低い値動き(米国)

Norwegian Cruise Line Holdings Ltd. NCLH株は、4.83%の下落で木曜日、14.78ドルの値を付けた。これは、株式市場における総合不調売買立会となったことが判明し、S&P 500 Index SPX(=スタンダード・アンド・プアーズ総合株価500指数)は0.76%下落の3,898.8で、Dow Jones Industrial Average DJIA(=ダウ・ジョーンズ工業株30種平均)は0.76%下落の33,044.56だった。これは、同株2度目の損失連続日だった。Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.は、同社が2月9日に到達した52週間最高値(23.90ドル)より9.12ドル下回って引けた。

同社株は木曜日、競争相手の何がしかとの比較で、低い値動きだった。Walt Disney Co. DISは0.04%上昇の99.08ドルで、Carnival Corp. CCLは2.97%下落の10.12ドルだった。出来高(2040万)は、50日間平均出来高の1460万を上回った。(MarketWatch: Jan. 19, 2023 at 5:11 p.m. ET)

T. Mariotti、Project Sama向けに旅客100人乗りの超豪華船を建造へ(イタリア・サウジアラビア)

T. Mariottiは、Project Sama新造取引を確保したと発表した。

Project Samaは、Aman GroupとCruise Saudiの合弁企業であるNeptune Co.が開始することになっているもので、2026年に就航する。この独特な構想は、洋上の隙間市場の超豪華リゾートに位置づけられることになり、これまでに決して探索されたことのないレジャー市場において、1つの空間を占めるものだ、と同社は声明の中で述べた。この長さ183メートルの船は、乗客100人乗り、23,000総トンで、二元燃料となる。外観と旅客室は、Yacht Designers, SINOTによって設計される。

「最高級接客業の最先端選手であるAmanと協働する機会を得たことは、一種の特権であります。」とT. Mariotti Managing Director(=代表取締役)のMarco Ghiglioneは、声明において述べた。「洋上旅行の技術を革新させることになる、豪華で安全で、しかも多用途性という独特の組み合わせを提供することになる、この手腕を試される新しい冒険事業に、弊社の豪華造船経験を提供できることは誇りであります。これは、Made in Italy(=イタリア製)の技術のもう1つの証でもあり、世界で最も注文の多い客の願いを満足させるための能力であります。」

Dewaveが内装の請負人で、Ortec Santamariaは電力系統を扱うこととなる。(Cruise Industry News: January 20, 2023)

ニューヨーク市、難民の避難所としてクルーズ船ターミナルを使用へ(米国)

ニューヨーク発。ニューヨーク市は、一時的にクルーズ船ターミナルを、難民向けの避難所兼サービス拠点とする、とMayor(=市長)のEric Adamsは土曜日に語り、進行中の流入を懸命に対処する中、同市が立ち上げ、時折閉鎖している一連の施設において、最新の発表を行った。

Brooklyn Cruise Terminalは、春にクルーズ事業に復帰するまで、1,000人の独身男性向けに、部屋、食料、医療、その他のサービスを行う、と市長事務所は発表した。最初の居住者は、子供のいる難民家族を宿泊させるために切り替えているホテルにある別の救済センターから移動することになる。

「当市は限界点にあります。」とAdamsは話した。この民主党員は、繰り返し州政府と連邦政府に、難民の流入に言及して、難民のある者は、州外の知事らによってバスに乗せられて、この国の最も人口のある都市に来たと言って、支援を懇願してきた。Adamsは今週、テキサス州のエル・パソに旅行して、南部の合衆国国境を視察し、改めて主張した。秋にこの問題に関して緊急事態を宣言していた。

要するに市長によると、41,000人の難民が、昨年の春以来、当市にやって来ているという。このターミナルにより、当市は28,000人近い難民向けの「Humanitarian Emergency Response and Relief(注、「人道緊急対応・支援」の意)」のような5か所のセンターを有することになり、ここでは現在、居住させており、まだ到着していないかもしれない者もいる。77か所余のホテルも、緊急避難所として確保している。

新規にやって来る者のための避難所の創設に向けた同市の以前の動きは、受け入れや使用が混乱していた。浜辺の駐車場に格納庫の大きさのテントを建てる計画は、嵐の洪水の懸念で、廃案となっていた。その後、市は公園やスポーツ施設に居住することになる巨大な複合テントを、ある島に建設した。このテント施設は、一時、到着者数が減り、利用が少なかったのを受けて、3週間後に閉鎖していた。

避難所が必要な人々の擁護者の中には、海岸の建物は洪水の可能性があり、人が居住するには不適当だと言って、このクルーズ船ターミナル計画を批判する者もいた。ホテルはマシな短期的な選択肢であり、長期的計画は、占有者が恒久的に居住することができるよう、取り組みを強化することにより、当市の既存のホームレス避難所内に空きを設けるべきだ、とLegal Aid Society(=法律扶助協会)とCoalition for the Homeless(=ホームレス連合)は話した。

「チェスの駒のように、区の周辺に難民の移動が継続していることは、冷淡なことであり、City Hall(=市役所)が、この危機を首尾よく管理することに失敗したことを暗示するものである。」とこれら団体は声明において述べた。

Adamsは、市当局者は「continue to surpass both our moral and legal obligations and meet the needs of people arriving in New York.(=道徳的義務と法的義務の双方を越えて、ニューヨークに到着する人々の要求に応え続けている)」と語った。(The Hill: 01/21/23 6:37 PM ET)

別のP&O北海フェリー航路で大削減(英国)

Teesport―ロッテルダム・ユーロポート便は、昨日の朝(1月21日)の10時40分にオランダの港から出発したESTRADENの出航を以て休止した。この船は、今朝5時30分頃、Teesportに到着した。

ESTRADENは、ゼーブルージュ(注、「ゼーブルッヘ」とも)への航海で、今日の午後13時22分に最終的に出発した。明日の8時に到着する。

この船はクビになり、2022年(注、2023年の誤り)1月25日水曜日に船隊を離脱した。船主のBoreの下に戻った時、ESTRADENが次にどうなるのかは、まだはっきりしない。1つの可能性は、この船は最後には、Transfennicaの下に向かうというもので、ここはBoreのように、Spliethoff Groupの一員だ。最近までのESTRADENの僚船、BORE SONGは、この運命の後に続いている。1999年建造のESTRADENは、2015年1月以来、P&O Ferriesに傭船されてきた。

3隻消えた

ESTRADENの出発で、先月、P&O Ferriesの船隊から取り除かれた傭船は、3隻目となった、CLIPPER PENNANTとBORE SONGは、既にリバプールとTeesportの運航からそれぞれ離れている。3隻の船の傭船費用が取り除かれたことは、費用削減の試みを続けているP&O Ferriesを解説できるように思われる。

現在、Teesport―ゼーブルージュ航路は生き残っている。しかしこの運航は、今や両港から週2便しかない。この航路の歴史の大半は、それぞれの方向で週6回の運航だった。これは、ティルバリー―ゼーブルージュ航路を含めて、三角航路となっている。

しかしTeesport便の将来は、同港へのかなり制限された運航の経費のために、今や疑問のあるものとなっている。更にThe Times紙は2022年9月、PD PortsはP&O Ferriesに対し、910,843ポンドの損害を訴えると報じていた。P&Oは、Teesportでの契約上の義務を果たしていないと申し立てられている。

P&Oが、より厳しいことになっているティルバリー―ゼーブルージュ航路の費用を負担して、Teesport便でNOSTREAMとNORSKYをどの位長く使うことになるのかも、今のところは不明のままにもなっている。新しいTilbury 2という施設を開業した当時は、より大きな船舶と、同港が年間500,000個のコンテナを収容する能力があるという話があった。現在の同航路での1週間に最大18航海では、そうした成長は不可能になったように思われる。

消えゆく航路

かっては市場の指導者であったP&O Ferriesの北海運航は、DFDS、CLdN、そしてStena Lineといったずっと大きな運航よりは、今やかなり小さくなっている。この構図は、P&Oの足跡である連合王国(注、英国)のフェリーを反映したものだ。(後略)(NI Ferry: January 22, 2023)

デボン州評議員、ホームレス向けクルーズ船の着想を断念(英国)

デボン州の評議員は、クルーズ定期船を難民やホームレスのための一時的な宿泊施設として使用する提案を退けた。

数人のトーリッジ地区評議員は、この着想の実用性を問題視した。ある報道によると、クルーズ船は浅水域では不安定となる可能性があるので、浚渫が必要で、岸壁を強化する必要があるという。同評議会のCommunity and Resources Committee(=地域・資産委員会)は、この提案に反対票を投じた。

労働者団体の指導者、Cllr David Brentonは、12月に同評議会の姿勢に対して提言した。彼は、極度に必要となっている人々にとって、例え一時的なものであったとしても、同地区が住宅を死に物狂いになって探していることを引き合いに出した、とLocal Democracy Reporting Service(注、「地元民主報道サービス」の意)(LDRS)は話した。(後略)(BBC News: Published 24, January 2023)

高速フェリー、2022年の最後の3か月間に僅か680回運航(マルタ)

バレッタとMgarr間の高速フェリー便は、2021年6月に開始したPrime Minister(=首相)による「key work-life balance measure(注、「重要な仕事と生活の調和対策」の意)」として歓迎された。

民間運航事業者2社が、マルタで働くか勉強しているゴッツオ島民に、2時間の旅行時間を45分に短縮することになる旅行を提供することになっていた。しかし運航してちょうど18か月で、両社は財政的に運航を実行不可能にしている支援の欠如を引き合いに出して、運航回数を切り詰めなければならなくなった。政府は今や、運航に介入して助成金を出すことで合意している。

これは目新しい話ではなく、National Statistics Office(=国家統計局)によって今日発表された数字が、運航の絶望的状況を物語っている。2021年6月から12月までの間、高速フェリーは8,000回以上運航し、364,672人の旅客を運んだ。昨年、初めて通年運航を行ったが、高速フェリーの運航事業者は運航回数を減らしたが、476,180人の旅客を運んだ。人数の概要は、3,200回近く運航して194,000人の旅客がおり、この運航がこの年の上期において、見込みのある開始だったことを示している。

しかし問題は夏に始まった。NSO(=国家統計局)によると、高速フェリー運航事業者は、2022年下期に2,975回の運航で、4,000回近かった2021年の同時期との比較で、劇的に減少したのだった。この運航回数の減少で、7月から12月までの間に輸送した旅客は、40,000人近く減少した。

この統計は、悲惨な絵を描いている。2022年第4四半期において、運航事業者が同一価格を設定して、2社の競合企業の間で乗客を入れ替えることを許すことにより、カルテル(注、企業連合)を形成したことから、僅か680回の高速船の運航がなされただけだったのだ。運航予定も劇的に削減された。この高速フェリー便は徒歩客のみを輸送し、バレッタや周辺のゴッツオ島の労働者や学生が加わることを歓迎していた。しかし何年も前にMgarrとピエタ間で双胴船を運航することで、Gozo Channelが行なった別の試みが廃止された時のように、この運航には財政的実現可能性が付き纏い続けていた。

一方、国家統計局の数字は、2022年にGozo Channelが、CirkewwaとMgarr間で34,582回運航し、190万台の車両と520万人の旅客を輸送したことを示している。旅客数は、110万人増加しており、28%増だ。しかしCirkewwaが起源の乗客と車両の輸送は、金曜日と土曜日に最も混雑した。一方、Mgarrターミナルからの旅客輸送は、日曜日と土曜日が最高で、最も多い車両数は、日曜日と月曜日に記録されていた。(MaltaToday: 24 January 2023, 2:34pm)

クルーズ船で働くことの真実(ドイツ)

14時間の交代勤務時間の貧弱な賃金のため、クルーズ船での労働条件はきつい。職員を見つけることがますます難しくなってきていることは、驚くに値しない。

対比は、より大きなものとはなりえない。つまり、クルーズ船客は自室からの大洋の景観を楽しみ、プールの周りで水しぶきを立て、あるいは何度目になるのか判らない位、ビュッフェで自分の皿を満たすかする一方、物事はこうした場面の裏側で働いている者にとっては、大変に困難なものとなっているのだ。

大勢の勤勉な船員らは、クルーズに出かけた休日の行楽客が必要とするものの全てを請け負っている。いつ終わるともしれない交代勤務に耐えている多くの職員は、同時に何か月も家族と離れ、窮屈な船室を共同使用しているのだ。

「業界によって描かれた魅力的な印象と、船上での労働者の現実の対比は、本当に著しいものです。」とAviation & Maritime Industry Section of the Verdi労働組合のMaya Schwiegershausen-Guthは話す。

船上労働者の主要問題の1つは、彼女が言うには、労働時間の遵守だという。Maritime Labor Convention(=海上労働協約)によって、2006年以来、労働時間は国際的に規制されているが、一貫して守られていない。

週7日間労働

ブラジルのUniversity of Palmas(=パルマス大学)の観光学教授のAngela Tebergaは、そうした頻繁に起きている労働者の権利の違反を確認している。自身の博士論文において、クルーズ船での労働条件を調べ、労働時間と作業量にとりわけ注目した。これは、船員からの苦情の最もよくある原因となっている。

1日8時間、週6日間が、一般に洋上で公式になされるものとして申請されているが、現実はしばしば異なっている、と彼女は話す。1日14時間まで、週7日間労働することは、例外というよりは、むしろ常態となっている。これは、船上での労働者階層において、下位の地位にある従業員になればなるほど、真実となっている。

Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)(CLIA)によると、2019年、同産業内に554,000人の雇用があったという。約214億ユーロ(233億2200万ドル)が、賃金として支払われた。

クルーズ船の船員は通常、とても国際的だ。同協会によると、出身が最大80か国になることが、多くの船で見られるという。とりわけ従業員の多くが、アジアや南米の発展途上国からやって来ている。フィリピンから来た人は、世界中の海運業界における全従業員の30%近くを数えている。

ドイツの船はない

「多くの者にとって、クルーズ船での仕事は、小さな幸せを作る機会となっています。」とBremerhaven University of Applied Sciences(=ブレマーハーフェン応用物理学大学)の観光業とクルーズ経営の教授で、この科目について学術研究をしているAlexis Papathanassisは話す。賃金は、ヨーロッパの水準からすると低いものの、こうした船員の本国においてはかなり高額のものとなっている。そういうわけで、「very, very harsh working conditions(=とてもとても過酷な労働条件)」に耐えているのだと話す。

賃金が、しばしばEuropean Union(=ヨーロッパ連合)内の諸国において設定されている規制水準に達していないという事実は、多くのクルーズ船が、バハマやパナマのような、他の規則が適用される国に登録されているという事実のためである。実際、例えばドイツ船籍で航海している船はないのだ。

例えば、人気のAidaのクルーズ船隊は、イタリアに登録されている。TUI Cruisesは、マルタに登録されている。結果として、ドイツの最低賃金を支払わなくてもいいのだ。これはクルーズ船会社が、そうした国のより好ましい課税条件を利用することも可能にしている。こうした方法で、観光学教授のAngela Tebergaによると、人件費は半分にも減らすことが可能になっているという。

作業量は増加

クルーズ船会社は、これまで以上に大きな船を運航させることも狙っている。Teberga教授は、年月が過ぎるにつれ、旅客対船員の比率が、ますます従業員に不利なものに変化してきていることを発見している。

2001年から2020年までの間、クルーズ船の平均旅客収容力は60%増加したが、船員の人数は、44%増加しただけだった。結果として船員は、より多くの作業量を負わなければならないこととなっている。

CLIA-GermanyのNational Director(=国内主任)のHelge Grammerstorfは、国際的に適用される労働時間規制が、クルーズ船では手続きに従って軽視されているという事実に、異議を唱えている。「多くは近年、関連性において変更されています。」と話す。「海運会社の方針は、許容された労働時間は超過してはいけないというものです。」これは今や大変に制限的に扱われている、と付け加えた。従業員が働く時間が何時間かを記録するシステムが、労働時間の超過を追跡してもいる、と付け加えた。「如何なるサービス部門においても、やる気のある従業員に頼ってもいるのです。」とGrammerstorfは話す。「そして適切に扱われているのです。」

熟練労働者不足

しかし、ここでは未だに改善すべき余地は大いにある、とクルーズ船専門家のAlexis Papathanassisは話す。多くの他の分野のように、とりわけ観光業と接客業では、COVID-19のパンデミックのために熟練労働者が深刻に不足しているのだ。

各社は、十分に資格条件を満たした船上人員を見つけることが困難な状況となっている。「それ故、業界は、より魅力的な労働条件を提供し、使用者としても印象を向上させることを強いられているのです。」と話す。どのような場合でも、旅客には、大洋の景観、プールへの接近、そして果てしなく続くビュッフェが続き、職員には、こうした豪華さを現実のものとすることが必要となるのだ。

この記事は、元々ドイツ語で発行された。(DW:January 25, 2023)

新しいSwan Hellenicが進水、春のお目見え準備完了(フィンランド・英国)

Swan Hellenicは、新しいSH Dianaが今週これまでに、Helsinki Shipyardの乾船渠から進水したと発表した。

この船は、同社の豪華探検船隊の3番船となる。SH Dianaの艤装は、現在、既に行われているところだと同社は話し、就航クルーズには予定通り、楽々出発できるという。「Mysteries of Carthage and the Moors(=カルタゴとムーア人の謎)」は、4月15日に、イタリアのパレルモを、ポルトガルのリスボンに向けて出発することになっている。その後、Dianaは北極圏の探検のため、西太平洋のヨーロッパの海岸線を北上する。(後略)(Cruise Industry News: January 26, 2023)

China Merchants Viking Cruises、2023年に新旅程開始(中国)

2021年に初めて運航を開始し、China Merchants Viking Cruisesは今年、新旅程を開始する準備ができた。この中国の商標は、Viking CruisesとChina Merchantsの合弁企業だが、2023年に、2本の新クルーズをお目見えさせる。

Charming South China Sea Journey(注、「魅力の南シナ海旅行」の意)と名付けられた最初の新旅程は、深セン(=シンチェン)からの往復旅行で、南中国の2つの目的地訪問が含まれている。三亜(=サンヤー)に加えて、この7泊クルーズは海陵島にも向かい、母港に戻って来る。陽江(=ヤンチアン)市の南西海岸にあるこの島は、環境保護で人文主義の観光の他、中国最初の水中考古学博物館を用意している。

また新たなものとしては、7泊のSoutheast Coast Cultural Journey(注、「南東海岸文化旅行」の意)旅程がある。この片道航海では、深センから上海に航海し、中国本土の2か所の追加目的地、すなわち厦門(=シアムン、アモイ)と舟山(=チョウシャン)を訪問することを目玉としている。

また逆方向の航海では、このクルーズはこの地域の芸術、文化、そして風景を発見する機会を客に提供すると言われている。この旅程の呼び物の1つは舟山であり、普陀山に向かう本拠地であり、ここには数軒の著名な仏教寺院がある。この海浜の町は、海産物で有名だとも言われており、漁民の労働力人口がある。

元Viking Sunを運航するChina Merchants Viking Cruisesは、2021年10月に運航開始して以来、75本以上のクルーズを提供したと言われている。当時、この乗客930人乗りの船は、中国において客を乗せた商業航海を再開する最初のクルーズ船となった。

今や中国船籍のこの豪華船は、以前はViking Ocean Cruisesが運航していたが、アジアで就航するに先立ち、Zhao Shang Yi Dun(=招商伊敦)に改名されていた。ヨーロッパと中国の要素を結合させたこの船は、特別注文料理や飲み物体験、その他に加え、客を文化的で芸術的な娯楽番組に招き入れることになっている。(Cruise Industry News: January 27, 2023)

ギリシャ4港、社会基盤刷新でEU資金獲得(ギリシャ)

ギリシャの4港は、大幅な社会基盤刷新の実行に向けたEU(=ヨーロッパ連合)資金を確保した。

このギリシャの主要港は、ピレウス、セサロニキ(注、テッサロニキとも)、ヘラクリオンそしてイグメニツァで、ヨーロッパの資金を利用して刷新する。一方、戦略地政学的に重要な5番目の港であるアレクサンドルポリス港の社会基盤最適化のための別の手続きは進行中だ、とAMNA(=アテネ通信社)は日曜日に報じた。

ギリシャ主要港のEU資金供給の重要事業

アテネ通信社によると、合計6件の社会基盤改善事業が、Connecting Europe Facility 2021-2027(注、「連結ヨーロッパ施設2021年―2017年」の意)資金からEUが資金供給することが承認されたという。

これらの事業の内、3件はピレウス港の利益となるものだ。これには、ハイブリッド推進技術を利用する船舶に電力供給する港湾施設、Just-in-Time (JIT) arrival(注、「定時到着」の意)のためのデジタル技術、そして地球に優しい物流を推進するため、デジタル・データの使用に向けたSMILE事業が含まれている。

ギリシャ北部では、セサロニキ港が、最低限の深度とdock 6 (=第6船渠)の社会基盤を回復するための資金を求めていた。

ギリシャ北西にあるイグメニツァ港は、同港に接岸した船舶に対する電力供給など、二酸化炭素排出量を逓減させるためのエネルギー社会基盤を建設する。

南部では、クレタ島にあるヘラクリオン港が、ここのコンテナ・ターミナルを改善する計画と、温度制御コンテナを積載する船舶に対する電力供給計画を提示している。

アレクサンドルポリス港は改善予定

北東にあるアレクサンドルポリス港はどうかと言えば、省庁間戦略投資委員会が、絶対不可欠な社会基盤改善を実行するための別手続きが進行することになる。

General Secretariat for Ports and Naval Investments(注、「港湾・海軍投資事務総局」の意)は、大型軍艦が接岸できるようにするため、アレクサンドルポリス港海峡の最低限深度を2.5㎞の範囲まで回復させる用意をしている。

更に港湾地区内の道路作業が、貨物輸送を円滑にするものと見られている。Egnatia Highway(注、高速道路)と同港を連結するための幹線道路の工事がなされており、LED(=発光ダイオード)光の利用により、同港の照明を最適化する計画がある。

トルコとの国境に近い国有アレクサンドルポリス港の民営化の入札は、同港の地政学的重要性が高まったことから、11月に中止となった。(GreekReporter: January 29, 2023)

新しいBluebridgeのフェリー、ウェリントンに入港(ニュー・ジーランド)

Bluebridge Cook Strait Ferries船隊への最新の追加船がウェリントンに到着し、ペット所有者の新たな選択肢となった。

MV Connemara(=コネマラ)は、フランスからパナマ運河経由の40日間の旅を終えて、日曜日にウェリントンに到達した。この船は来月、Bluebridgeの稼働船隊に加わるものと見られている。

Bluebridge spokesperson(=広報担当者)であるWill Dadyは、Connemaraは今や、船隊内で「largest, fastest and newest ship(=最大、最速かつ最新の船)」だと話した。この船には120室の個室があり、よりもてなされ、乗客が車両に接近することが容易になる、とDadyは話した。

この船は、2007年就航のBluebridgeの既存のMS Strait Feroniaと同じイタリア建造のVisentini級の船。最近では、Brittany Ferriesの下で、アイルランド、スペイン、フランス間を運航していた。本船の購入は、貨物顧客と旅行大衆の需要が増加したことに対する直接的な対応だとDadyは話した。

Connemaraは、同社船隊に対する重要な追加であるばかりではなく、国の運輸網に対しても重要なものだと話した。この新船は、貨物積載能力を約3分の1増やし、最大500人を積載することになる。このことは、Dadyが言うには「2つの島(注、北島と南島)の間の運輸需要の増加に合わせることに役立ち、国の運輸網の流れを維持することに役立つ」という。

本船はまた、自分の犬と共に旅行する人たちにとって、新たな選択肢も提供することになる、と話した。「犬と共に旅行する弊社のお客様の多くが、航海中、犬と一緒に過ごすことを好むことは知っており、Connemaraでは、犬連れで利用できる限られた数の船室を提供することが可能となっております。」

犬連れで利用できる船室を予約した客は、主要旅客区画を避けて、車両甲板から別に接近することになる。全ての犬は、船室の外に出る際は、リード(注、紐)を付けていることが要請され、航海中、犬と所有者には、分離された屋外区画が利用可能となっている。(Stuff: 14:24, Jan 30 2023)

クルーズ船従業員が使う隠語、Mamagayoからbanana、その全ての意味(英国)

クルーズ船従業員は、乗客の面前で職員が使う隠語の何がしかを明らかにした。

Zlatko Simovskiは、過去5年間、クルーズ船で勤務し、その時、数個の隠語を覚えた。8か月間、クルーズ船で働いたこのプール係員は、イタリア、ボラ・ボラ島、スペイン、そしてシンガポールに旅をした。乗客がプールサイドで必要なことの世話をして、屋外で長い一日を過ごす間、多くの休日の行楽客と話しをした。しかし客の前では、Zlatkoと同僚は、時折、隠語で話をしていた。

Zlatkoは、The Sun Online Travelに対して、次のように話した。「船上の船員は、お互いに話をする時、俗語、外国語、そして隠語の一切合切を使っていました。」「船員との会話で、この何がしかを使う将来の客は、間違いなく上手く行きますよ。」

Mamagayo(=ママガヨ)

Zlatkoによると、これはクルーズ船の従業員の語彙の中で、最も人気のある言葉の1つだという。次のように説明した。「Mamagayoは、勤務時間中に船室やどこかに隠れて時間を潰す人のことです。」一方、Urban Dictionary(注、「都会辞書」の意)では、「lazy(=怠惰)」で職務を避けようとしている従業員のこと、と定義している。

Banana(=バナナ)

クルーズ船従業員によって使われる別の一般的な単語は「banana」だ。これは果物の一部分を欲しがる誰かのことではない。Zlatkoは話した。「これは、船員が何か間違ったことをやって、監督者から説教された時、我々は、they get a banana(=連中はバナナを得た)というのです。」

違う船や船員の中では、「banana」には数種の意味があることがあるが、しばしば「bad feeling(=嫌な予感)」、あるいは「bad time(=都合の悪い時間)」の意味がある。

Capo(=カポ)

芸能人がクルーズ船に乗船している時、この「capo」という言い回しは、ギター奏者が使う小さな道具(注、ギターのネックに取り付けてキーを上げるための道具)の意味ではない。Zlatkoは説明した。「これは船員が、自分の監督者が、歩き方や話し方から暴力団員のようになりたがっているのを見た時に、連中はcapo(注、イタリア語で「マフィアの支部長」の意)だというのです。」

Capoは、船長や社長の意味で使われることもあり、イタリアのクルーズ船に乗船する職員によってしばしば使われている。

Chiki Chiki(=チキ・チキ)

このプール係員によると「セックスは、船員の間では死語で、代わりにChiki Chikiを使う」という。

No rice no power(=ノー・ライス、ノー・パワー、注、「米がなければ、力が出ない」の意)

クルーズ船で職員をくまなく探すことは、会社の種類、契約、そして従業員の水準を含む数個の要素次第だ。Zlatkoと同僚にとって、しばしば平皿の米は、船員を燃料満タンに保つものとなっている。彼は話した。「船内の船員の大半は、米を常食としていて、1日に米を平皿3杯を食べるのです。」

もしある従業員が米の助けを得られなかったら、その日の残りの十分なエネルギーがないことになる。

船内で使われている他の一般的な言葉には、疲れたという意味での「Kaput(=カプット、注「故障した」の意)」がある。

「company rich(=カンパニー・リッチ、注、「会社の金」といった意)」は、船員がうっかり備品を壊し、会社が代わりの費用を支払うことから、心配しないようにしようとする時のことをいう。

Zlatkoは、自書のDiary of a Cruise Ship Employee(注、「クルーズ船一従業員の日記」の意)において、自己の体験の詳細を述べている。Amazonで8.39ポンドで購入可能だ。

一方、クルーズ弁護士のSpencer Aronfeldは、乗客がなぜ「code Oscar(=コード・オスカー、注、コードは「死亡する」の婉曲表現でもある)」という言い回しを決して聞きたがらないのかを明らかにした。

船上で起きていることについて、乗客に秘密にするために船内で使われる他の隠語がある。(The Sun: 14:10, 30 Jan 2023)

造船注文、今年、半減の見込み(韓国)

朝鮮(注、韓国)の造船業者は、世界的な景気の停滞の中、今年、注文が劇的に落ち込むのを見ることになりそうだ。しかし好調な受注残のおかげで、事業は著しく混乱させられることにはならない。

Export-Import Bank of Korea(=韓国輸出入銀行)は日曜日、韓国は今年、見積もりで850万総トンの造船注文を確保しており、世界需要が昨年の合計の僅か半分である2200万CGT(=標準貨物船換算トン数)にまで落ち込むものと見られていることから、昨年よりは48パーセント減少だったと話した。お金に換算すると、注文は220億米ドルになり、52パーセント減となる。

近年、大型液化天然ガス(LNG)運搬船の注文が増えているおかげで、朝鮮(注、韓国)は3750万CGTの受注残を有しており、これは3年から4年分の注文に相当する。(Chosunilbo: January 30, 2023 10:37)