2023年4月

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2023年4月の海外旅客船情報

ドーバー港で長時間遅延の中、緊急事態宣言(英国)

Port of Dover(=ドーバー港)は、長距離バス交通が「significant delays(=著しい遅延)」に直面していることから、「deeply frustrated(=ひどく失望させられた)」と話した。同港は緊急事態を宣言したが、この遅延は「due to lengthy French border processes and sheer volume(=長ったらしいフランスの国境手続きと莫大な量によるもの)」だと話した。

Easter(=イースター、注、復活祭)向けのフェリー運航事業者による追加の長距離バスの予約は、運行に影響を与えている、と日曜日に朝の同港のウェブサイト上の声明にはあった。P&O Ferriesも、ドーバーから船に乗る長距離バスの待ち時間に対し謝罪し、一方、DFDSは、週末の混雑を予想しており、乗客に国境・搭乗管理の完了に余裕を見るよう勧告した。(後略)(Wales Online: 08:47, 1 APR 2023)

Margaritaville at Seaの新たな899ドルのオール・アクセス・クルーズ切符(米国)

Margaritaville At Seaは、それ自体が「floating island vacation(=浮島休暇)」であると宣伝しているが、今やその顧客に、独特のバハマ行きの無制限クルーズ会員を提供している。このUltimate Paradise Ticket(注、「究極の天国切符」の意)は899ドルからで、 Margaritaville At Sea Paradiseに無制限で2泊滞在を許すもので、12月31日まで有効。今回、たった500枚の乗船券が販売されている。

この「Ultimate Paradise Pass」は、海の見える船室か内側船室を、2人で共有できるもので、1人分の顧客価格でカバーされるが、税金、料金、あるいは港湾税は含まれていない。この切符を買った客は、パーコレーター(注、コーヒー沸かし器)がもらえ、これにはウェルカム・ギフト(注、歓迎贈答品)が含まれており、アップグレード(注、高い部屋に変更すること)や陸上活動が割引になっている。これは、クルーズ事業にとっては初めてのものだ。(後略)(TRAVEL WIRES: 2023-04-02 06:12:18)

警察:サン・フランシスコでクルーズ船に乗船しなかった女性が行方不明と通報(米国)

33歳の女性が、4月3日にサン・フランシスコでクルーズ船に乗船しなかった後で行方不明になったと通報され、警察では、この女性の発見に役立てるため、大衆に呼び掛けている。

Alaina Marie Adamsは州外からやって来たが、火曜日にSan Francisco Police Department(=サン・フランシスコ警察)が出したプレス・リリースにおいて、5フィート4インチの白人女性で、体重は140ポンド、黒髪で、瞳は茶色であると描写されている。警察は「tattoos behind both ears and a tattoo on her right foot(=両耳の裏に入れ墨、右足に入れ墨)」があると話した。

警察によると、Adamsは、Pier 27(=27番埠頭)で乗船する予定だったという。女性が現れなかったので、ある女性が午後6時に警察に電話し、行方不明になったと通報した。この電話の主は、Adamsを最後に見かけたのはどこかは話さなかった、と同警察は話した。

SFPD(=サン・フランシスコ警察)は、初期捜査では、「immanent risk factors associated with Adams(=Adamsと関係する内在する危険要素)」は明らかとはならなかったと話し、「there is no evidence of foul play(=犯罪行為の形跡はない)」と話した。(SFGATE: April 4, 2023)

Helsinki ShipyardがSwan Hellenicの3番船、SH Dianaを引渡し(フィンランド)

Helsinki Shipyardは、Swan Hellenicに、Swan Hellenic向けに新造した3隻目、最大の船を引き渡した。

「弊社はこの群を抜いて美しく、多目的な5星船の引渡しを喜んでおります。」とSwan Hellenic CEO(=最高経営責任者)のAndrea Zitoは語った。「弊社船隊最大船であることから、探検用大型Zodiacs(注、ゾディアック社のゴム・ボート)の他、大型のテンダー・ボート(注、小型連絡船)を初めて用意し、お客様に多種多様な、極めて稀な、掘り下げた体験を提供いたします。」

152人から増加して、192人の旅客収容力

SH Dianaは、125メートル・410フィートで、12,100総トンあり、192人の旅客を収容できるもので、113メートル・371フィート、10,600総トンのSH MinervaやSH Vegaの152人よりは増えている。船員の収容力は141人。この最新船は、Polar Class 6(=極地級6)水準で建造されており、最初の2隻のPC 5(=極地級5)からは引き下げられている。

SH Dianaは既に地中海に向かっているところで、アムステルダムで5月4日に正式な命名式を行う前に、2本のクルーズを実施する。本船は現在、バルト海を航行中で、水曜日の夜にキール運河を通過する見込みだ。

4月15日に処女航海

SH Dianaは、4月15日に10泊の「Mysteries of Carthage and the Moors(注、「カルタゴとムーア人の謎」の意)」を始めるため、パレルモに向かっているところで、北アフリカを探索する。その後、Pillars of Hercules(=ヘラクレスの柱、注、ジブラルタルの岬)からセビリアとリスボンに横断する。リスボンを出発して、4月25日に9泊の「Historic Ports of the Western Seaboard(注、「西海岸の歴史的に重要な港」の意)」が同船から見られることになり、スペイン、フランス、ベルギー、そしてオランダの沿岸に沿って進み、アムステルダムに到達する。これに引き続いて、スカンジナビアでクルーズを行い、地中海で冬を過ごす前は、完全北極圏シーズンとなる。(Seatrade Cruise News: Apr 04, 2023)

クルーズ船のバルコニーから転落して乗客が死亡、下の甲板に落ちて他の人に当たる(米国)

Virgin Voyagesのクルーズ船の乗客が、週末に同船のバルコニーから転落して死亡し、下の甲板に落ちて他の人とぶつかった。

日曜日に最初の出発をして間もなく、乗客の1人が巻き込まれた「medical emergency(=医療的緊急事態)」が起きた時、このクルーズ客船会社のValiant Ladyという船は、ホンジュラスのロアタンに向かっていた、とInsiderに提供した声明文の中で、Virgin Voyagesの広報担当者は話した。「この乗客は、バルコニーから、下の甲板に転落し、直ちに治療を受けたのにも拘わらず、亡くなりました。この人命の喪失に弊社は深く悲しんでおり、弊社の心と思いは、この人物の最愛の方々と共にあります。」と声明文にあった。

この乗客は、転落して、下の甲板の別の乗客にぶつかったが、この広報担当者によると、別の乗客は重傷ではなかった、という。事故の後、このクルーズ船は直ちに転進して、マイアミに戻った。その後、予定された旅程を変更して、再び出発し、クルーズを再開した。

声明文の中で、Miami-Dade Police Department(=マイアミ・デイド警察)はInsiderに対し、殺人局が「is conducting a death investigation from an incident that occurred on a Virgin Cruise Line ship(=Virgin Cruise Lineの船内で起きた事故での死亡を捜査する)」と話していた。同局は、日曜日の「at approximately 9:35 p.m., an adult female fell from her balcony to one of the decks below and was determined deceased.(=午後9時35分頃、成人女性1人が、自室のバルコニーから下の甲板の1つに転落し、死亡が確認された。)」と話した。FBIは、Insiderの論評の求めには応じなかった。(後略)(Insider: Apr 4, 2023, 9:06 AM)

AS Tallink Grupp:Tallink Grupp、社船Starの長期傭船契約に署名(エストニア)

Tallink Gruppは今日、Irish Continental Group plcとの間で、同社の定期往復船、Starの長期傭船契約に署名した。同船は、2年+2年まで、傭船を延長可能で、購入の選択権付きで、20か月間、傭船に出されることになる。この契約は裸傭船で、これはTallink Gruppの船員無しで傭船されることになることを意味するものだ。

エストニア船籍の定期往復船、Starは、2007年にタリン―ヘルシンキ航路に就航し、以来、同航路で運航してきたもので、エストニア―フィンランド航路におけるゲーム・チェンジャー(注、形勢を一変させるもの)で、バルト海のこの種の船の開拓者であった。10年以上に亘り、同船は、同社の次の定期往復船であるSuperstar、Megastar、そしてMyStarと共に、タリン―ヘルシンキ航路で運航してきた。昨年12月の同社最新の定期往復船、MyStarの到来以来、ノルディックの首都、タリンとヘルシンキ間で、定期往復船風構想の軽いサービスを提供し、毎日の出発便を減らし、船上でのサービスを僅かに減らしていた。

Starは、2023年5月5日から、Irish Continental Group plcに傭船され、アイルランドと連合王国(注、英国)間で、輸送便の提供を開始するものと見られている。(中略)

今春のStarの最後の出発は、2023年5月1日の晩に、ヘルシンキからタリンに向けて行われる。5月1日以降の出発で、Starの切符を購入した乗客には連絡することになっており、同社の他船での代替旅行の選択肢が提供される。(MarketScreener: 04/06/2023 07:54am EDT)

商船三井、クルーズの成長に照準を合わせる(日本)

MOL(=商船三井)は約700隻の貨物船船団を経営しているが、クルーズ市場における自社の成長を加速させており、Nippon Maru(=にっぽん丸)と共に運航すべくSeabourn Odysseyを買収し、更に乗客600人乗りの新造船2隻を追加する計画を立てている。

president(=社長)のYusuke Ueno(=上野友督)(上の写真、左から3人目)は、同社ではMitsui O.S.K. Passenger liens(=商船三井客船)を進化させた新たな商標を計画中だと語った。「これには新しいブランド(=商標)名と新しいロゴ(=意匠文字)が含まれることになります。弊社では、Seabournの船を入手するに先立って、十分に準備する必要があるのです。」とCruise Industry Newsに語った。

「商船三井では、弊社のクルーズ事業戦略を見直しており、相当の投資を行う決定をしております。」とsenior staff officer and former president(=上級参謀で前社長)のNaohiko Yamaguchi(=山口直彦)(上の写真、左から2人目)は付け加えた。これは、ここの事業の品ぞろえを多様化させることに役立つハードウェア(注、武器)であるばかりではなく、同社のクルーズ部門を統括している東京(注、本店)に不足してきている新たな福利・生活様式事業単位が含まれている。

また参加者には、cruise business innovation project unit(=クルーズ事業改革計画部門)のsenior executive advisor(=上級管理顧問)としてAnthony H. Kaufman(上の写真、右端)も迎えている。このCarnival Corp.の元幹部は、商船三井の拡大計画の主要な助言者だ。

2隻目の船を使って、同社は開発を拡大する計画であり、国際的な調達(注、集客か?)を進めることも検討している。しかし中核製品は、日本国内市場向けの最高級製品に留まることになる。

Odysseyの買収は、同社が収容力増強を加速させることに役立つものだ。Ueno(=上野)は、同船は大変に魅力的であり、数か月前に乗船したことがあると語った。Yamaguchi(=山口)によると、新造船は長さが200メートル未満で、約36,000トン、約600人の船客を収容するという。同社は最終仕様提案に近づいており、一般配置を終え、世界中の造船所に、間もなく入札の機会を与えることになる。引き渡しは、早くも2027年になる可能性がある。環境保護に関し、同社では、MGO(=マリン・ガス・オイル)、LNG(=液化天然ガス)、そして第3の燃料で走ることのできる3元燃料船を保有することを狙っており、間もなく決まることになっている。

「日本には1億2600万人がおり、殆どクルーズをしたことがありません。」とKaufmanは付け加えた。「この産業は、日本の外で成長したように、日本では、本当には成長して来なかったのです。というのは、投資して来なかったし、地元のクルーズ客船会社は、市場を増やすために船を建造しなかったからです。我々は、国際的なクルーズ客船会社が参入して来て、ここの市場で需要を作り出すのを見てきました…この市場は、成長させる収容力を持った時に、成長するものと信じております。」(Cruise Industry News: April 7, 2023)

Pacific World、Peace Boat向けに就航(日本)

長期間待って、Pacific Worldは、Peace Boat(=ピース・ボート)向けに就航した。

2020年に日本の運航事業者によって買収された本船は、108日間世界一周の旅程で横浜を出発した。この日本の港から周遊航海を行う完全クルーズでは、極東、東南アジア、中東、地中海、北欧、その他の港湾への寄港を行う、世界中の23の目的地を訪問する。横浜に帰って来る前に、Pacific Worldは、アメリカ大陸も探索し、カリブ海やメキシコの太平洋岸にも寄港する。

この旅程の見どころの中には、アイスランドのレイキャビクやアークレイリや、スバールバル諸島のロングイールビュエンを含む北極圏にある3つの目的地の訪問がある。4月中旬、この航海では、Pacific Worldがフィリピンのマニラとインドネシアのバリ島の間を航行中に、Hybrid Solar Eclipse(=部分日食)を観察する機会も客に提供する。ハワイへの訪問も、このクルーズでは予定されており、7月に同船は、ホノルルで丸3日間過ごすことになっている。

以前、Sun Princessとして知られていたPacific Worldは、Peace Boatによって運航された史上最大のクルーズ船。この1995年建造の77,000トンの船は、Sun級として知られていた一連の4隻の船の主要船として、元々はPrincess Cruisesによって運航されていた。COVID-19のパンデミック期間中に、この合衆国に本拠を置くクルーズ客船会社によって売却された乗客1,950人乗りの船は、3年間運休して過ごし、この新しい船主のためにお目見えした。

この非営利機関向けに航海するPacific Worldは、平和、人権、環境保護、そして持続可能な発展のために働く団体が、国際的に注意を喚起し、連結を築くことを狙って、数か月単位の世界航海を提供することになっている。1980年代初めに設立されたPeace Boatは、過去40年間に、旅客船で100回以上の航海を行ってきた。パンデミック前、同社はOcean Dreamを運航しており、2隻目の船としてZenithを就航させる計画も立てていた。両船は今や、解体のために売却されている。(Cruise Industry News: April 8, 2023)

観光客20人乗りの船がホンジュラスで沈没、捜索・救助進行中(ホンジュラス)

観光客20人乗りの船が沈没したのを受け、捜索・救助活動が行われている、とHonduran Fire Department(=ホンジュラス消防局)は話した。

サン・ロレンソ地域のプラヤ・ラ・カバーニャで発生したこの事故では、これまでのところ、死者や怪我人の報告はない、と同消防局は付け加えた。

これは、進行中の記事。(CNN: Published 2:32 AM EDT, Sat April 8, 2023)

クルーズ船、Isabelleの長期傭船契約(エストニア)

AS Tallink Gruppの子会社であるAS Tallink LatvijaとHansalink Ltd、そしてカナダ法人のBridgemans Floatel LP/Bridgemans Services Group LPは、2023年7月1日からクルーズ船のIsabelleを傭船する長期裸傭船契約に署名した。この複数年傭船契約は、購入選択権付きで署名された。この傭船契約は、同グループの財務成績に肯定的な影響を与えている。

COVID-19のパンデミックが勃発するまで、リガ―ストックホルム航路で運航してきたクルーズ船Isabelleは、2022年4月以来、ウクライナ難民を住まわせるため、エストニア政府に傭船されていた。(MarketScreener: 04/10/2023 02:01am EDT)

クルーズ船、Resorts World Oneが台湾海峡諸島に到着(台湾)

台北発。Resorts World Oneというクルーズ船が、台湾海峡の真ん中にあるこの諸島に年間60,000人の臨時客を連れてくるものと期待される新しい旅程の一環として、火曜日(4月11日)に初めて澎湖諸島(=ポンフー)に到着した。

日曜日に、二元母港旅程の一環として、この船は香港を出発し、翌日、高雄(=カオシュン)に到着する。4月11日から11月1日までの火曜日には、本船は澎湖に向けて高雄を出発し、水曜日に香港に到着する。その後、水曜日には香港から出発して、木曜日に高雄に到着し、それから金曜日に香港に戻って来る、とLiberty Times紙は報じた。

本船の最大限は船客1,856人で、外国籍の1,000人を含む1,349人が、初航海を予約した。澎湖県当局者は、このクルーズ番組で、地元交通を邪魔することなく、年間60,000人の臨時訪問者という結果になると見積もっている。

澎湖の馬公(=マーコン)の新埠頭では、工事が未だに行われており、そこで火曜日の乗客は、Resorts World Oneと同港の間を、小型船で移動しなければならなかった。(Taiwan News: 2023/04/11 13:45)

Carnival最高財務責任者、金利急騰で債券市場を飛ばす計画(米国)

Carnival Corp.のchief financial officer(=最高財務責任者)であるDavid Bernsteinは、他の財務幹部とは違い、金利の上昇については心配していない。というのは、このクルーズ客船会社は、借り換えるよりは、債務の支払いを考えているためだ。

このマイアミに本拠を置く事業は、3月下旬現在、約80億ドルの流動性資産を保有しており、これには、現金とリボ払いが利用可能な借入金があり、1年前の72億ドルからは増えている。今年これからと、2024年に返済期限が到来するざっと45億ドルの債務の支払いには十分なものだ、とBernsteinは、電話でのインタビューの中で話した。

「弊社は、債務の支払いをし続ける見込みです。」とBernsteinは語った。「弊社は良い位置につけており、今後2年から3年の間、借り換えの必要はありません。」

Carnivalは、Covid-19のパンデミックで、2020年始めに同業界が休業した後で、利益を増やすべく作業中だ。これにより、多くのクルーズ会社は、休業を乗り切るために資本市場に頼り、借金が急騰することになった。

Carnivalと競合他社のRoyal Caribbean Cruises Ltd.の両社は、その結果、投資水準の格付けを落とし、未だに回復していない。Bloomberg Intelligenceの12月の分析によると、Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.と合わせ、これらの会社は、2019年末以来、借入金を更に約440億ドル追加したという。

Carnivalは今や、327億ドルの累計長期借入金を減らすことに集中している、とBernsteinは語った。

「我々の見方は現実的です。」とCreditSightsの分析者、James Dunnは、同社の2025年まで満期債務の支払いを行うという計画に触れつつ、電話インタビューの中で話した。「我々の予想は、Carnivalは、現金とキャッシュ・フローにより、その相当額を賄うことが可能だというものです。」

Carnivalの株式は、パンデミックが市場に打撃を与えたことから、2020年の初め以来、80%下落しており、同株式は火曜日、約10ドルで取引されていた。このクルーズ会社の2028年満期の4%債券は、Traceという債券取引資料によると、1ドル当たり約86セント浮上し、1年前よりは90セント高いという。

景気後退の危険

しかしパンデミック前のフリー・キャッシュ・フロー(注、純現金収支)の水準に同社が戻ることは、経済一般の健全性に依拠している。消費者が可能性ある経済の低迷に直面して、例えその他の裁量消費支出を切り詰めても、旅行を切り詰めないと断言もしている。

「Carnivalは、景気後退の危険があっても、正常化は予想より遅くなりますが、目先の債務を少しづつ減らしていきます。そして2024年―25年満期の障害が浮かび上がってきます。」とBloomberg Intelligenceの分析者、Jody Lurieは、3月27日付けのメモの中で書いていた。

Lurieは、利幅が、上昇する支払利息、インフレーション(注、物価高騰)、そして営業費用からの圧力に晒されることになる、と予想している。フリー・キャッシュ・フローは、2024年末まで収支が合うことにはならないかもしれないが、81億ドルの流動資産は、その後、ここの事業を経営するのに十分なものになる、と書いていた。

同社は、ここの直近の四半期提出書類の中で、昨年同時期に、19億ドルの損失だったのに対し、6億9300万ドルの純収入損失を報告していた。格付け会社のMoody’s Investors Serviceは、Carnivalの債務と、金利・税金・償却前利益の比率は、2023年末に7倍を超えることになると予想している。

「同社のEBITDA(=金利・税金・償却前利益)は、2022年の第3四半期に黒字化しましたが、債務を減らすために利用可能なフリー・キャッシュ・フローは、上昇する金利と新船への傾倒により、窮屈なものとなり続けることなります。」とMoody’s上席分析者であるPeter Trombettaは、10月の報告書の中で書いていた。

いかなる信用上昇も、かなりの債務削減か、あるいは5.5倍を下回る債務・Ebitda比率になる利益にまで増やすことが必要となる、とTrombettaは書いた。

Carnivalは、B2の格付けで、Moody’sは悲観的見通しであり、5段階でジャンクになる。とりわけ、このクルーズ客船会社は、肯定的なフリー・キャッシュ・フローに向けて作業し続けていることから、Carnivalが今後数年のうちに債券市場に復帰することはない、とは言っていない、とBloombergのLurieは話した。

CFO(=最高財務責任者)のBernsteinは、焦点は、債務の支払いに合わされているが、Federal Reserve(=連邦準備金)が、金利をゼロの近くまで引き下げていたパンデミックの初期と同様に、機会は良すぎていて、逃すことはできないと話した。

「You get the money when you can because you never know if you can get it when you need it, and I have lived by that rule.(=必要な時に得られるかどうか、決して判らないことから、得られる時に金を手に入れるのです。その法則に従って、私は生きてきました。)」

Royal CaribbeanとNorwegianの広報担当者は、論評の求めには直ちに応じなかった。Bre Bradhamの支援を受けた。(Bloomberg: Wed, April 12, 2023 at 5:03 AM GMT+9)

Condor Ferriesがフランスのストライキで更に混乱(英国・フランス)

サン・マロとチャンネル諸島間のCondor Ferriesの便が金曜日、修正され、運休した。チャンネル諸島からの旅行者は、フランスでの計画された労働争議のため、航海が混乱することになる。

Condor Ferriesの航海は、計画された年金改革を巡るフランスのストライキのため、先週、運休し、予定変更された。サン・マロとチャンネル諸島からの便は、金曜日、修正され、運休となった。

Condor Ferriesはこの混乱を謝罪し、代わりに顧客は、自動的に土曜日の航海を予約したことにすると話した。サン・マロからジャージー島、ジャージー島からサン・マロに向かう金曜夜の便は、予定通りに運航すると話した。しかし金曜日朝の航海は、1時間15分早くジャージー島から出発することになる。(BBC News: Published 13 April, 2023)

Carnival Cruiseの船、カリブ海で立ち往生の24人救助(米国)

このクルーズ客船会社から受け取った声明文によると、カリブ海で24人を乗せて立ち往生していた小型船が、火曜日、首尾よくCarnivalのクルーズ船によって救助されたという。

Carnival Spiritの上級船員が、アルバ島に向け、プエルト・リコとドミニカ共和国の間を航行中に、約2ダース(注、24人)を乗せて立ち往生している船を発見した。この2ダースの海員は、同船に連れて来られ、無事だった、と声明文には述べられていた。医療職員は、彼らが安定した状態にあることが判った。

立ち往生していた船員の救助をするや、同船の上級船員らは、プエルト・リコやドミニカ共和国のCoast Guard(=沿岸警備隊)と、円滑に移送可能かどうかを知るため、連絡を取った。

午後3時頃、沿岸警備隊のカッター(注、小型船)が、ドミニカ共和国のラ・ロマナ近くに移送するために到着し、Carnival Spiritは航海を再開した、とこの声明文は強調していた。クルーズ客船会社は、24人が船の中で何をしていたのか、沿岸警備隊がどこに移送したのかについては共有しなかった。(marineinsight: April 13, 2023)

600人近くを乗せた旅客フェリー、ワシントン州で座礁(米国)

乗客全員は、ワシントン州のベーンブリッジ島近くのリッチ・パッセージで土曜日に座礁した旅客フェリーから、無事下船した。

現場に向かったUS Coast Guard Pacific Northwest(=合衆国沿岸警備隊北西太平洋)のツィートによると、合計596人の乗客と15人の船員が、同船に乗船していたという。午後10時までに、最後の乗客が無事下船した、とWashington State Ferriesは最新情報において述べた。

フェリーのWalla Wallaは、ブレマートンからシアトルに向かっていた土曜日の午後4時30分頃に座礁した、とWashington State Ferriesは、ツィートの中で書いていた。

怪我人の報告はない、とWashington State Ferriesは述べた。同機関は、初期兆候では、同船は「generator failure(=発電機の故障)」に見舞われたことが示されており、公式調査が今後行われると述べた。

乗客はKitsap Transitに移されて、ブレマートンに運ばれた、とWashington State Ferriesは話した。座礁したフェリーに乗用車を持っている旅行者は、日曜日の朝に、ブレマートンのターミナルで受け取るよう指示された。(後略)(CNN: Published 11:59 AM EDT, Sun April 16, 2023)

Sun Princess、ポート・エバグレーズ発でカリブ海旅程を航海へ(米国)

プレス・リリースによると、新しいSun Princessは2024年末から、ポート・エバグレーズからのカリブ海クルーズを提供することになるという。

この船は、来年2月に運航を開始し、ヨーロッパで就航シーズンを航海して、その後、カリブ海に移動となる。

「Princessの船隊拡大については興奮しております。そしてフォート・ローダーデールを母港とするSun Princessが、Love Boat(=ラブ・ボート、注、テレビ番組)以来の、最も高尚な体験を探索するお客様に、便利な選択肢を提供することになることを知っております、」とPrincess Cruisesのpresident(=社長)であるJohn Padgettは話した。(後略)(Cruise Industry News: April 17, 2023)

TikTok動画にCarnivalクルーズ客がバルコニーから魚釣りしているのが捉えられ、永久追放される(米国)

Carnivalは、船上で魚釣りをしていたのを受け、少なくとも2人の乗客を、生涯、ここでクルーズすることを禁止した、とニュース局のNexstarは水曜日に報じた。

この報道によると、CarnivalはNexstarに対し、このクルーズ客船会社が、乗客が自室のバルコニーから魚釣りをしている様子が写っているTikTokの動画を受けて、この乗客の出入りを禁止したことを確認した。

「弊社船からの魚釣りは、禁止されております。」と代表者がNexstarに対して電子メールで答え、Carnivalはこの乗客を特定していると付け加えた。Carnivalは、この事件がいつ起きたのか、あるいはどのクルーズで起きたのかについては詳述しなかった。(後略)(Insider: Apr 20, 2023, 5:38 PM JST)

新しいナナイモ―ダウンタウン・バンクーバーのフェリー便の運航者、他社が失敗したところでの成功を望むと話す(カナダ)

ブリティッシュ・コロンビア州ナナイモとバンクーバーの繁華街間で、晩夏開始予定の新しい徒歩客を乗せるフェリー便の運航者は、以前、この便を試みて失敗したものであったとしても、頼りになる運輸の選択肢を作り上げたいと話している。

6月に始まるBritish Columbiansは、B.C. Ferriesが昨年、多くの航海を中止したのを受けて、バンクーバーとバンクーバー島の間を旅行する別の選択肢となる。

このフェリー便はHulloと呼ばれるもので、Vancouver Island Ferry Companyによって運航されているものであり、2隻の双胴高速船を使って開始することになっている。それぞれ354人の旅客を収容する能力がある。

ナナイモの繁華街とバンクーバー繁華街の間で、毎日7往復することになっている。約70分の運航で、6月初めに予定と運賃が公表されることになっている。(後略)(CBC News: Apr 19, 2023 10:00 PM EDT)

1,000人近いオーストラリア人がこの船と共に沈んだ。80年後、残骸が見つかる(オーストラリア・日本)

第二次世界大戦中、合衆国の潜水艦によって沈められたもので、史上最悪の国際的な海難の1つだ。今や80年経過し、大半はオーストラリア人である1,000人以上の捕虜を乗せていた日本の輸送船の残骸が、フィリピン沿岸沖で発見された。

オーストラリア人実業家で、海事史慈善家、探検家で、非営利のSilentworld Foundationのdirector(=取締役)であるJohn Mullenに率いられた探検チームが、今月これまでに、Montevideo Maru(=もんてびでお丸)の残骸を発見した。

「もんてびでお丸の発見で、国際的な軍事・海事史における恐ろしい一章を閉じることになります。」とMullen氏は語った。「沈没という悲劇的な結果を知るまで、家族は長年、行方不明となった最愛の人の知らせを待っていたのです。最愛の人が犠牲者となったことを全く受け入れない人もいました。」「この船の発見で、この酷い惨事によって精神的に打ちのめされた多くの家族に収束をもたらすことを希望しています。」

土曜日、Prime Minister(=首相)のAnthony Albaneseは、この惨事で命を落とした者に対し、敬意を表した。「漸く、もんてびでお丸で失われた魂の墓場が発見されました。」とTwitter(=ツィッター)に書いた。「乗船していた1,060人程の捕虜は、850人のオーストラリア軍人であり、短命に終わったのです。」「本日のニュースで、長らく眠れずにいた最愛の者に対し、ある程度の慰安をもたらすことを望みます。」

もんてびでお丸の惨事で誰が死亡したのか?

もんてびでお丸は、1942年7月1日にUSS Sturgeonに雷撃された時、約1,060人の戦争捕虜を輸送していた。このアメリカの潜水艦の乗組員は、数か月前にニュー・ギニアのラバウル陥落で捕らえられた連合国の市民が同船に乗船していたことに、当時、気が付いていなかった。

ノルウェーの貨物船、Hersteinの船員33人と、20人の日本の警備兵と船員と共に、約979人のオーストラリア人が、同国最悪の海難となったもので死亡した。少なくとも14か国が、この悲劇で影響を受けたのであり、これには、オーストラリア、デンマーク、イングランド、エストニア、フィンランド、日本、アイルランド、オランダ、ニュー・ジーランド、ノルウェー、スコットランド、ソロモン諸島、スウェーデン、そして合衆国が含まれている。

どうやって、もんてびでお丸の残骸が発禁されたのか?

もんてびでお丸の残骸の位置を特定する作戦は、オーストラリアのDepartment of Defence(=国防省)の支援を受けて、Silentworld Foundationとオランダの深海調査専門会社のFugroにより立案された。

フィリピン最大で、最も人口の多い島であるルソン島の北西110㎞の南シナ海で、4月6日に捜索を開始した。ちょうど12日後に、最新鋭の技術を使って、4,000メートル以上の深さに明白な目撃が記録された。その後、この残骸は、海事考古学者、保存修復士、オペレーションズ・リサーチの専門家、そして元海軍将校のチームの専門的な分析を使って、検証しなければならなかった。

遺物や人骨は、この難破船から移動させることはない、とSilent World Foundationは話し、この場所は、調査目的のために記録されることになるという。

「私は、どんなに長い年月が過ぎたかもしれないものの、任務遂行中に命を落とした者を決して忘れず、探すことを決して止めなかった国の市民であることを誇りに思います。」とMullen氏は語った。(SBS News: Published 22 April 2023 6:30am)

Celebrity Cruisesは死体安置所の代わりに、クルーズ船の保冷箱に死体を不適切に保管、訴訟で主張(米国)

フロリダ州の女性とその家族が、Celebrity Cruisesに訴訟を提起した。このクルーズ客船会社は、彼女の夫が船上で死亡した後、死体安置所ではなく、同船の保冷箱に遺体を不適切に保管したと主張している。

この訴訟は水曜日に、US District Court for the Southern District of Florida(=フロリダ州南部地区合衆国地方裁判所)に提起された。訴状によると、Robert L. Joneは2022年8月に、フォート・ローダーデールから東カリブの港湾に向かう途中の、Celebrity Equinox(=セレブリティ・イークィノックス、注、「有名人・分点」といった意)というクルーズ船の上で心臓事象のために死亡したという。

この訴訟では、Jonesの死後、妻のMarilyn Jonesは、夫の遺体に対して行うことが可能な2つの選択肢があると話されたと述べている。訴訟によると、選択肢は「either have Mr. Jones’ body removed from the ship in San Juan(=Jones氏の遺体を、(プエルト・リコの)サン・ファンで降ろすか)」それとも「have his body stored on the ship until it reached port in Ft. Lauderdale, Florida, approximately six days from the date of his passing.(=遺体を、亡くなった日からおおよそ6日かかるフロリダ州フォート・ローダーデール港に到着するまで、同船に保管するか)」だったという。訴訟によると、Jonesの遺体は、「approximately six days(=約6日間)」同船に置かれたという。

「フォート・ローダーデールの葬儀屋従業員が、Jones氏の遺体を回収するために同船に乗船した際、遺体は、同船の死体安置所にはなかった。」とこの訴訟では述べられていた。訴訟によると、「代わりにJones氏の遺体は、まだ分からないがある時期に、同船の死体安置所から、同船の死体安置所のある階とは異なる階にある保冷箱に移されていた。Jones氏の遺体が入っていた保冷箱は、葬儀屋従業員によって見つけられたが、保冷箱の外には飲み物があり、温度は、腐敗しないように死体を保管するには、十分でも適切でもなかった。」という。

またこの訴訟では、遺体は「in a bag on a palette on the floor of the cooler(=保冷箱の上に置かれたパレットの上の袋の中に入っていた)」のが発見されたのであり、しかも「was in advanced stages of decomposition(=腐敗がかなり進行した段階にあった)」という。

Marilyn Jonesと家族は、総額100万ドルの損害賠償を求め、陪審裁判を要求している。

CNNは、論評を求めて、Celebrity Cruisesに接触している。CNNのArtemis Moshtaghianが、この報道に貢献した。(CNN: Published 8:58 PM EDT, Sat April 22, 2023)

Windermere Ferryの運賃、徒歩客と自転車利用者は凍結(英国)

Windermere Ferryを使う徒歩客と自転車利用者向けの運賃は、切符価格の見直しにおいて凍結された。乗用車や自動二輪車を含むある種の車両向け運賃は、4月29日より、4年ぶりに引き上げられる。

運賃見直しでは、ボウネスのフェリー・ナブからファー・ソーリーにウィンダミア湖を横断して、乗用車、自転車、徒歩客を運んでいるフェリーの運航と関連する費用のかなりの増加が考慮された、とWestmorland and Furness Council(=ウェストモーランド・ファーネス議会)は話した。

フェリーを運航している同議会の報道官は、次のように話した。「全ての機関は定期的に料金価格を見直さないといけませんが、我々は費用を引き下げるためにできることをしており、顧客の負担を出来る限り低くしておりますが、運賃の引き上げは、我々の最善の努力にもかかわらず、常には避けられないものなのです。」「最新の見直しに引き続き、徒歩客と自転車利用者の運賃は凍結していますが、最近数か月間に諸経費がかなり増えており、2023年度の運賃の何がしかを引き上げる以外の選択肢がないのです。運賃の最後の値上げは、2019年でした。」

新運賃は、4月29日土曜日から導入される。徒歩客は1ポンド、自転車利用者は2ポンドのままとなる。徒歩客、あるいは自転車利用者の年間契約は30ポンドで、切符20枚の予約は、徒歩客が5ポンド、自転車利用者が10ポンド。全契約と割引価格の完全見直しは、今後12か月間に亘って実施される、と当局は付け加えた。4月29日からのその他の変更は、以下の通り。

原動機付自転車、自動二輪車、馬:2.50ポンド(以前は2ポンド)
長さ6mまでの車両:6ポンド(以前は5ポンド)
長さ6mを越える車両:11ポンド(以前は10ポンド)
車両とトレーラー(長さ6mを越えるもの):11ポンド(以前は10ポンド)
ブルー・バッジ保有者(注、「身障者マーク保有者」):無料(Cumbria Crack: 23/04/2023)

男性は世界一周クルーズで170万ルピー支払い、置き去りにされる(英国・フィリピン)

フィリピンで医学的検査を受けている最中に、乗って来たクルーズ船に置き去りにされ、男性は悲しみに打ちひしがれた。連合王国(注、英国)から来た72歳のChristopher Chapelは、今年これまでに始まった世界一周旅行で、17,500ポンド(1783万ルピー)を支払っていた。しかしこの旅の途中で吐き気を催し、診察のため同船の医師を訪れた。この医師は、Chapel氏に乗船を許可することはできないと言って、完全に検査するよう勧めたのだった。

それで、検査のために3月4日にフィリピンのパラワン島で、クルーズ船から降りた。幸いなことに、軽症の熱中症であることが判明した。ところが災難なことに、Chapel氏の検査がなされた時までに、同船は出発していたのだった。Chapel氏と彼の姪は、このクルーズの企画者と旅行保険業者に連絡を取ったが、状況は危機的だと言われ、帰還は困難となった。

この72歳は、マニラに飛ぶには不健康であるとも考えられ、船でこのフィリピンの首都に向かわなければならなかった。最終的には、飛行機に搭乗することが許され、4月7日に英国の自宅に戻って来た。

「私を自宅に連れてきた医師らは素晴らしいもので、彼らを責めることはできないですが、私の神経を落ち着かせるために、Diazepam(=ジアゼパム)を処方しただけで、他には私には何も悪いところがなかったのに、何故そうしたことを要求したのかハッキリしないのです。」とLadBibleに語った。

「まるで、滑稽なヘマみたいなものに思えますね。船から私を送り出した人物は、私を診察することすらしなかったし、病院での検査が、船が港にいるよりも長くかかることを知っていたハズです。もし重大な医学的状況ならば、P&Oが言い続けているように、なぜ私にもっと話してくれなかったのか、あるいは医学報告を示してくれなかったのでしょうか。」とChapelは話した。

今や、手荷物が届くのを待っているところで、この会社は、帰国費用は負担することはないと話している。(NDTV: April 24, 2023 12:10 pm IST)

フェリー試運転、大成功で合格:運航事業者(英国・韓国)

Isle of Manの7800万ポンドの新しいフェリーの問題が解決された、と運航事業者は話した。

2月、このManxmanの以前の海上試運転で、ギアボックスの欠陥が見つかったことに引き続くもの。政府保有のIsle of Man Steam Packetは、この新船は、今や「passed its sea trials with flying colours(=大成功でフェリー試運転に合格した)」と話した。この貨客フェリーは、建造された南朝鮮(注、韓国)を、今や5月初めに出発することになっている。

本船は、海上試運転を10日間行ってきたのであり、操作、操船性、燃料消費、そして速力を検査している。会社代表は、この検査は「opportunity to test the many complex systems installed to manage almost every aspect of the vessel’s operation(=本船の運航の殆どあらゆる側面を管理する多くの複雑なシステムを検査する機会だ)」と話した。この船は「comfortably, exceeding design parameters in some areas(=何がしかの区画で快適な、並々ならぬ設計の特色」により、試運転を合格したと付け加えた。

新しいフェリーは、5月10日にSteam Packetに正式に引き渡されることになっており、2日後に、英国水域への30日間の航海に出発する。その後、イングランド南部海岸で、備品や芸術作品の最終的な設置がなされ、Isle of Man(=マン島)に向けて旅立つことになる。

Hyundai Mipo Dockyardで建造され、Manxmanの名前を戴く3隻目のSteam Packet船となり、島の主要な貨客フェリーとして引き継ぐことになる。本船は収容力が増えており、約950人の旅客をヘイシャムとの間で乗せることが可能で、Ben-my-Chreeの現在の最大搭載人員よりも320人多い。(BBC News: Published 25 April 2023)

Titanicよりも古い巨大船、移動日にデトロイト川下流に向かう(米国)

デトロイト発。ミシガン人は水曜日に、水上に浮かぶ歴史をちらりと見ることができるかもしれない。Michigan State Historic Preservation Office(=ミシガン州歴史保存事務所)によると、Titanicよりも古い旅客汽船、S.S. Keewatinは、セント・クレア川とデトロイト川を下り、最終的にはオンタリオ湖に入るという。

このエドワード朝のKeewatinは、1907年にスコットランド、グラスゴーのFairfield Shipbuilding and Engineering Companyによって建造された。この350フィートの船は、Canadian Pacific Railwayの船団のため、1908年から1965年まで、五大湖で航海したが、この種の最後のものだ。姉妹船は火災の後、1970年に解体されている。

本船は、ダグラスのR.J. Petersonが、1967年に購入した。レイク・カラマズーで博物館として45年間保存され、その後2012年に、オンタリオ州のジョージアン湾の南岸にあるポート・マクニコルに移動した。今や、再び移動している。Keewatinは、午前11時35分に、ブルー・ウォーター橋を潜り、午後2時20分頃、マリン・シティーの南部に曳航された。曳船と本船は、アルゴナックを通過して、セント・クレア湖に入る。そしてデトロイト川に入り、最終的にはオンタリオ湖に入る。

本船は曳船によって、マニツー諸島から、オンタリオ州のキングストンのMarine Museum of the Great Lakes(=五大湖海事博物館)に曳航されている。というのは、ポート・マクニコルは、港の近くで計画された開発のために収容することができなくなっているためだ。同博物館によると、本船は、キングストンで家を見つけることが無かった場合は、五大湖から離れたところに再移動になるか、解体されることになるという。(後略)(Mlive.com: Apr. 26, 2023, 3:20 p.m.)

ハワイ沖で船外に転落したオーストラリア人クルーズ船客の捜索中止(米国・オーストラリア)

ホノルル発。The U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、ハワイ島沖の水域で船外に転落し行方不明になったクルーズ船客の捜索を中止した。

当局者は、ホノルルに向かっていたQuantum of the Seas(=クォンタム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の飛躍」の意)から、オーストラリア人男性が船外に転落したと話した。火曜日の午後11時頃、コナの南、約500マイルで起きた。

このクルーズ船の船員は、約2時間、6個の救命浮き輪を展開させて、捜索のために現場に留まった。水曜日の朝、沿岸警備隊の航空機乗組員が派遣され、午前9時頃、この海域を捜索した。現場で約6時間後、この乗組員は燃料補充のため、Air Station Barbers Point(=バーバーズ岬航空基地)に戻った。

木曜日、沿岸警備隊は、「relevant information of the case and discussing it with the next of kin(=本件の関連情報と、最近親者との協議)を精査して、能動的捜索を終了するという困難な決定を行ったと話した。

Quantum of the Seasは、約2週間前にブリズベーンを出発して、タヒチに寄港してから、ハワイに向かう途中だった。同船は、金曜日にホノルルに接岸する見込み。(Hawaii News Now: Apr. 27, 2023 at 11:54 AM JST)

5年越し、コーチのRo-Ro便、未だに実現できず(インド)

コーチ発。正確には5年前の2018年4月28日、Chief Minister(=州首相)の Pinarayi Vijayanは、ロール・オン、ロール・オフ(Ro-Ro) 便を開始し、この事業を、フォート・コーチとVypeen間の洋上の橋として発表した。しかし昨年1年間は、2隻の船のうち1隻が、技術的問題のため、交互に運休した。

「このRo-Ro便は、Vypeenとフォート・コーチ間の洋上の橋として大げさに宣伝されたものです。」とこの航路の便を推進してきた1人であるVypeen Janakeeya Koottayma (VJK)のpresident(=社長)のMajnu Komathは語った。

Vypeenからフォート・コーチへの道路による距離は約18㎞で、約1時間かかる。しかしこの水上航路は600mちょうどであり、僅か10分だ。

「Sethusagar-1は、昨年11月に運航から撤退しました。5か月になります。両岸では長い車列ができており、当局者は無害の傍観者のままでいます。」とVJKのconvenor(=議長)であるJohny Vypinは語った。 この便は、Kochi corporationの所有で、Kerala State Inland Navigation Corporation (KSINC)が運航している。Mayor(=市長)のM Anilkumarからは論評が得られなかった。同社筋によると、この地元法人は、Cochin Shipyard(注、造船所)に対して2000万ルピーの債務を負っており、それ故、Sethusagarの入渠が遅れているという。

「この2隻のRo-Ro船が技術的問題を起こすや否や、我々は市長に面談して、3隻目のフェリーが必要であることを説得しました。市長の支援はあったものの、状況は何も変わりませんでした。」とJohnyは話した。「2022―2023年度予算において、州政府は3隻目の船に対して、1万ルピーを割り当てました。」「更新はされておらず、この資金はまだこの地元法人に分配されていません。」とMajnuは話した。

彼は、Inland Waterways Authority of India (IWAI)が2隻のコンテナ輸送Ro-Ro船、C V RamanとAdishankara(待機中)を保有していると話し、いずれもSethusagarの2倍の大きさだという。運航計画が当初議題に載って以来、Sethusagar 1と2の待機船を要求してきました。」と話した。「この航路でAdishankaraを運航することを求めていたのです。」

しかし、今までのところ、この大きさの船を考慮すると、Vypeen Jetty(=埠頭)近くの海底は浚渫する必要がある。これは、入手可能な進んだ技術を使って実行することが可能だ。「それでも当局者は我々の要求に賛成することを拒絶しているのです。」とMajnuは話した。(Express News Service: 28th April 2023 10:35 AM)

Cruise Saudi、2023 Arabian Travel Marketに参加へ(サウジ・アラビア)

プレス・リリースによると、Cruise Saudiは、4日間の2023 Arabian Travel Market(注、「2023年アラビア旅行市場」の意)で、旅行指導者らと合流すると発表した。

Cruise SaudiのCEO(=最高経営責任者)のLars Clasenは、次のように話した。「Arabian Travel Marketは、GCC(=湾岸アラブ諸国協力理事会)における指導的な国際旅行・観光業の交易行事です。Cruise Saudiは、弊社の参加を通じて、更なる事業の可能性を解き放つ自信があり、指導的な業界関係者や同僚と並んで出席することを心待ちにしております。」

今年のArabian Travel Marketは、ドバイのWorld Trade Centreで開催されるが、この地域における最大の職業観光業行事となる。Cruise Saudiの目標は、2035年までに130万人のクルーズ乗客を惹きつけることに役立てることで、これにより、観光業からの合計GDP(=国内総生産)を10パーセント増加させるVision 2030の計画に貢献することになる。

「サウジは、世界の残りの地域との優れた接続性を提供しています。ヨーロッパ、アジア、そしてアフリカにいる約2億5000万人は、紅海、あるいはアラビア湾から、飛行機で3時間から4時間以内のところで暮らしているのです。」

「Cruise Saudiは、完全に統合された世界一流のクルーズ産業を、国内で発展させる最先端に立っています。」とClasenは付け加えた。

「政府と弊社提携社の支援により、弊社は、Jeddah Islamic Port(=ジッダ・イスラミック港)、紅海のYanbu Commercial Port(=ヤンブー商業港)、そしてダンマームのKing Abdulaziz Port(=アブデュルアズィズ国王港)の3港を、国際クルーズ船と旅客を迎え、紅海とアラビア湾の見事な海岸線を体験するのに必須のクルーズ社会基盤を使って、発展させることができました。」(Cruise Industry News: April 29, 2023)