2023年7月

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2023年7月の海外旅客船情報

クルーズ船のサウサンプトン到着で交通警報(英国)

今日、サウサンプトンに数隻のクルーズ船が到着し、道路が混雑するものと見られている。自動車運転者は、波止場に向かう際は、前もって予定を立てるよう呼びかけられている。

今朝までに、5隻のクルーズ船が当市に到着し、何千人もの乗客が、市の中心部で予想されている。Silhouette、Iona、MSC Virtuosa、Sky Princess、そしてVenturaが、午前5時から到着し、午後5時から出発する。Queen Victoriaは、日曜日の午前6時30分に到着するものと見られ、午後4時30分に出発する。

人々には、前もって旅行計画を立てるよう勧告されている。(Daily Echo: 1st July)

男性がStena Lineのフェリーから船外に転落して、死亡(英国)

男性が、スコットランド南部のケアンライアン港近くで、Stena Lineのフェリーから船外に転落して、死亡した。

この出来事は、土曜日に、ベルファストからケアンライアンに向かう15時30分の航海中に発生したものと理解されている。救助隊員が、17時50分頃、ダンフリースとギャロウェイのLoch Ryan(=ライアン湖)のStena Superfast VIIIに召集された。

沿岸警備隊のヘリコプターが、男性をエアの病院に空輸し、そこで死亡が宣言された。Police Scotland(=スコットランド警察)が、この事件を捜査している。

警察の報道官は、次のように話した。「我々は、ケアンライアンのベルファスト・ウェイのフェリーから、男性が船外に転落した、との通報を受け取りました。」「緊急サービスが出動して、この男性は、University Hospital Ayr(=エア大学病院)に搬送されました。」「この出来事の完全な状況を確立すべく、取り調べが行なわれており、報告書がProcurator Fiscal(=検察官)に提出されることになります。」

Stena Lineには、論評を求めて連絡を取っている。(BBC News: Published 2nd July 2023)

フェリーから船外に転落したポーランド人の母親と7歳の息子の死は「事故ではない」(デンマーク・スウェーデン)

捜査により、先週、フェリーから船外に転落したポーランド人の母親と7歳の息子の死は、事故ではないことが明らかになった。

木曜日、凍てつくバルト海に船から転落した少年を救助しようと、母親は半狂乱になって船外に飛び込んだ時、この2人は、スウェーデンからポーランドに旅行中だった。2人は海中からヘリコプターに引き上げられ、スウェーデンの病院に別々に搬送されたが、助けることはできなかった。

Danish Maritime Accident Investigation Board(=デンマーク海難事故捜査委員会)の長であるOessur Jarleivson Hildubergは、次のように語った。「我々の捜査で、事故ではなかったことが、完全に判明しました。」

デンマーク当局者が予備捜査を実施した。というのはこのフェリー、Stena Spiritは同国船籍であり、このことは、同船がデンマークの司法管轄下にあることを意味するためだ。捜査では、ビデオ映像、写真、目撃者から資料を収集した、とHilduberg氏は語った。

金曜日、スウェーデンの検察官は、本件は殺人の可能性があり、捜査中だと話した。この子供は、Swedish Maritime Administration(=スウェーデン海事管理局)の報道官、Jonas Franzenによると、約20メートル(65フィート)の高さから転落したものと考えられているという。

Stena Spiritは、首都ストックホルムから約310マイル(500キロメートル)離れたスウェーデン南部のカルルスクルーナから出発していた。事件が起きた時、ワルシャワの北、約279マイル(450キロメートル)のポーランド沿岸にあるグディニアに向けて航行中だった。(sky news: Monday 3 July 2023 19:14, UK)

Ponant、新たなカーボン・ニュートラル船構想を発表(フランス)

Ponantは、カーボン・ニュートラルへの進化を支える新しい船の構想を発表した、と同社はプレス・リリースにおいて述べた。

同社のR&D(=研究開発)班は、未来の航法を見直すことになる6つの画期的技術を結合させた先駆的な構想を作り出した、と同社は声明文において述べた。

この新しい帆船は、2030年までに準備され、Ponantとクルーズ産業全体の双方に対する新たなエネルギー解決策に向けた、触媒になることを狙っている。同社は、造船所と引き渡し日時の選定をするための話し合いは進行中だ、と話した。

「2030年までに、弊社の未来船は、港湾内あるいは停泊中の航行・操船時の温室効果ガスの排出がゼロになることを狙っています。二酸化炭素排出量は、その生涯を通じて低減されることになります。風力や太陽によって供給される再生可能エネルギーは、燃料電池と関連する低炭素非化石エネルギーと結合させることになります。」とCEO(=最高経営責任者)のHerve Gastinelは語った。

本船の設計は、100室の旅客室のある船を求めるもので、全長は181メートルとなる、と同社は話した。Swap2Zeroとして知られているエコ設計手法が採用される。

同社は、同船の2枚の完成予想図を公表した。入札手続きを求める中で、2つの推進システムが検討されており、一番上の画像がAyro Oceanwings技術で、この下の画像はSolid Sail技術。(後略)(Cruise Industry News: July 5, 2023)

破産したVantage Travelの資産に関心(米国)

少なくとも2つの会社が、Vantage Travelの資産に関心を示している。このボストンに本拠を置く河川・遠洋クルーズ会社は、先週、破産を宣告した。

Vantage Travel Servicesは先週、Nordic Hamburg and Heritage Expeditionsの関連会社であるUnited Travel Pte. Ltd.が、ここの資産を買収することで合意したと話した。

WCVB Boston(注、地方テレビ局)によると、今週、オーストラリアの運航事業者であるAurora Expeditionsが、ボストンであった聴聞で判事に対し、もしUnitedが「falls apart(=決裂する)」ならば、「it could wire money for a new deal tomorrow(=明日、新たな取引に送金することが可能だ)」と話したという。WCVB Bostonは、Vantageは360万人以上の顧客データベースを有していると報じていた。

Vantageは、U.S. Bankruptcy Court for the District of Massachusetts(=マサチューセッツ地方合衆国破産裁判所)に、「customary relief from the court to preserve the status quo pending completion of the sale(=売却完了の結果が出るまで、現状維持すべく、同裁判所に慣習法上の救済)」を求めて、6月29日にChapter 11(=破産法第11章)の申請(注、破産申請)を行っていた。

Vantageは、「subject to any higher and better offers that may be submitted through the court supervised sale process(=裁判所の指揮する売却手続きを通じ、考えられることになるかもしれない高度でより良い条件の提案に従い)」即座に売却を完了するための承認を求めていると話した。

Aurora Expeditions CEO(=最高経営責任者)のMichael Heathは、Cruise Industry Newsに対する声明文において、「should the opportunity arise and the terms reasonable, we are interested in submitting an offer(=有利な条件が生まれて、条件が合理的であれば、申し出に従うことに関心がある)」ことを確認した。

AuroraとVantageの双方は、SunStoneから傭船した姉妹クルーズ船を運航している。Vantageは、AuroraのGreg MortimerとSylvia Earleの姉妹船であるOcean ExplorerとOcean Odysseyを運航していた。(Travel Weekly: Jul 06, 2023)

Tallink、旅客数は落ち込んでいるものの「回復傾向」続く(エストニア)

Tallink Gruppは、2023年第2四半期に、旅客数で前年比、0.7%減少したが、同社は「continues to sail on the course of recovery(=回復の方向に向かって航海を継続している)」と話している。

この旅客資料は、4月から6月までの期間を網羅する同社の第2四半期の発表の一部として明らかにされたものだが、2022年度との比較で、6月の旅客数が1.3%の落ち込みであることも含まれていた。

Tallinkは、第二四半期に154万人の旅客を輸送した。6月は592,887人だった。同社は、この前年比の数字の落ち込みは、2022年、航路で2隻の臨時の傭船を運航したためだと話している。これは、2023年には運航していない。結果として、運航船の収容力は、今年、増加した、と同社では話している。(後略)(DFNI: July 6, 2023)

家族経営のJohn O'Groatsフェリーの買い手を探し求める(英国)

50年以上も同一の家族によって経営されている旅客フェリー事業の買い手が、なおも探し求められている。

John O'Groats Ferriesは、ケースネスとオークニー島間で定期運航しているが、1年前に売りに出され、市場では140万ポンドの値が付いている。

この事業は、1971年にIan Thomasによって始められたもので、今では息子のIvor、娘のDeborah、そしてその夫のFred Fermorが経営している。3人全員は、過去30年間、この夏季フェリーで働いてきた。

Fermor氏は次のように語った。「私たちは長年、John O'Groats Ferriesで、ここでの経営を楽しんできたのであり、続けられたら幸せなのですが、何か新しいことをやる好機であることを感じています。」「少しばかり簡単に息の根を止められることになり、もっと運航できるのですが、ある意味では気乗りのしない売却なのです。」

売却代理店のChristie and Coは、この事業は現在、年間5か月間運航しているが、営業シーズンを拡張する余地はあると話した。(BBC News: Published 7th July 2023)

「かなり速く回転していた」:クルーズ船、Ruby Princess、サン・フランシスコの埠頭に突っ込む(米国)

Princess Cruisesの船が、10日間のアラスカ・クルーズを終えて接岸準備中に、サン・フランシスコの埠頭に突っ込んだ、と当局者は話した。

113,561トンのRuby Princessは、木曜日の朝、サン・フランシスコ港の「made unexpected contact with the dock at Pier 27(=第27号埠頭で、船渠と予期せぬ接触をした)」とPrincess Cruisesは、CNNが得た声明文において述べた。「怪我人はおらず、決して客や船員には危険はなかった」と同社は語った。「船は無事に接岸し下船は完了した。」

乗客のPaul Zassoは、船が埠頭に接近した際、何かがおかしかったように見えたことを知っていた、と話した。「船渠に接近する際、かなり速く回転していたことに気が付きました。」とZassoはCNN系列のKGOに話した。「私は左舷の船体中央部にいて、窓から外を見ていました。そして船渠に接触したのです。」

US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)がこの衝突を調べているところだ、とPetty Officer(=下士官)のHunter Schnabelは、CNNに話した。

本船は、3,080人の客と1,200人の船員を収容することができるが、左後方を損傷した。船渠も損傷した、とPrincess Cruisesは話した。

捜査官が、船と埠頭双方の損害を評価する一方、Princess Cruisesは、別の10日間アラスカ周遊旅行のため、なおも乗客を乗船させる予定だと話した。しかし、Ruby Princessが次の航海を開始することが可能になるのはいつなのかは、直ちには判明しなかった。(後略)(CNN: Published 8:53 AM EDT, Fri July 7, 2023)

Dream復帰(中国)

Dream(=夢想)と命名されたリベリア船籍のクルーズ船が、2023年7月9日、北中国のTianjin Municipality(=天津直轄市)のTianjin International Cruise Home Port(=天津国際クルーズ母港)に首尾よく接岸した。3年ぶりにTianjin Port(=天津港)が受け入れた初めての国際クルーズ船。このクルーズ船は、2,000人以上の乗客を収容可能だ。(Global Times: Jul 09, 2023 10:03 PM)

船内で喧嘩勃発、フェリーはアングルシー島から引き返しを余儀なくされる(アイルランド・英国)

アイルランドから北ウェールズに向かっていたフェリーは、船内で喧嘩が勃発して、港に引き返さないといけなかった。この乱闘は、船がダブリンからアングルシー島ホリーヘッドに航行中の土曜日に発生した。

事件を捉えた動画から取られた画像には、Irish Ferries運航の船内で、もう1人の男と喧嘩している4人の男と、もう1人が彼らから引き離そうとしているのが写っているように見える、とWalesOnlineは報じている。家族や友人らが、金切り声を上げているのが聞かれた、と報じられた。一方、他の乗客は、この大混乱が展開している様を静かに座って見ていた。

どうしてこの乗客らが喧嘩をしているのかは分からないが、フェリーは航行開始20分で、ダブリンに引き返すことを余儀なくされた。

Irish Ferriesの広報担当者は、次のように話した。「Irish Ferriesでは、(土曜日の)13時50分発のダブリンからホリーヘッドに航行していたDublin Swiftの航海で、出発して間もなく、船内で公共秩序問題があったことを確認することができます。」

「Irish Ferriesでは、安全性に最高の重要性を置いており、それ故、ダブリン港に直ちに戻る判断を致しました。そこでアイルランド当局者が、この事件に対処いたしました。」

「本船は、15時52分に航海を再開いたしました。Irish Ferriesは、この問題で旅行が混乱させられた乗客に対し、お詫びいたします。また、この事件を捜査している当局者を支援し続けております。」

Garda(注、アイルランド警察)に論評を求めて接触している。(NorthWalseLive: 15:14, 10 JUL 2023)

クルーズ船、Regal Princess、抗議のためドーセット抜港(英国)

クルーズ船が、抗議により生じた安全性の懸念のため、ドーセットへの訪問を中止した。

Regal Princessはポートランド港の定期訪問者であり、サウサンプトン発で7月7日金曜日に始まった英国諸島12日間周遊旅行で、土曜日に接岸する予定だった。この船は、ポートランドからストーンヘンジに乗客を送る予定だったが、代わりにこのクルーズ船は、洋上でその日を過ごした。

この決定は、ポートランド港の平底船に500人の難民申請者を住まわせるという政府の計画に反対し、この島で抗議が生じるという安全性の懸念からなされたものだ。Princess Cruisesの広報担当者は、次のように話した。

「7月8日土曜日に連合王国(注、英国)ポートランドで予想される抗議のため、Regal Princessはそこへの予定された寄港を回避し、代わりに洋上でその日を過ごします。」(後略)(Daily Echo: 10th July, 2023)

サウス・ダコタ州の自家製クルーズ船の運命(米国)

サウス・ダコタ州スー・フォールズ発。36年前、KELOLANDの報道写真家のMike Simundsonは、並外れたものを建造中の農民であるMarcus Joachimを訪ねて、サウス・ダコタ州北東のコロナ近くに旅をした。

クルーズ船を建造していたのだ。

1987年に遡るが、Joachimは、ビッグ・ストーン湖でNicole-Annetteという船を運航する計画を立てていたが、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)という障害に出くわした。ここは、この長さ106フィートのクルーズ船を、遠洋定期船として分類することを望んだのだった。

Joachimは、South Dakota Game Fish & Parks(注、「サウス・ダコタ州ゲーム・フィッシュ(=釣りの対象となる魚の意)及び公園」)局とも衝突した。ここは、この船が必要とする長さ240フィートの埠頭に変更が許される必要があると言い渡したのだった。この全てが、過去数十年間に起きたことで、決して最大限の可能性に達することはない忘れられた計画となったのだった。

しかしNicole-Annetteは、姿を現すことはなかったものの、我々の保存記録には生き続け、船自体も生き続けていた。Marcus Joachimは、数年前に自分の土地を売却したが、この土地の木立の中にしっかりと設置されている自分の船は残していた。

現在の土地所有者が、2023年に、船のこの写真を我々に送って来た。屋根は損傷し、塗装は剥げ、船体は錆びているが、船は原形を留めている。

1987年、Joachimに最後に話しかけた時、この船は、なおも船底の溶接作業が必要で、2基のディーゼル機関が取り付けられていた。その日に遡ると、それは輝く新しい壮大な光景だった。珍しいもので、農民の意欲と創造力の証でもあった。

今日、その輝きは失われたが、船は残っている。かっては遠洋定期船になることを考えられたものは、今や木立の中に眠り、ひっそりと錆びたガラクタの山となっている。(SiouxlandProud: Jul 11, 2023/02:19 PM CDT)

MSC Cruises、2024年初めに中国発の航海(中国・スイス)

MSC Cruisesは、MSC Bellissimaを使って、中国本土からの国際クルーズを開始する。

この船は、2024年3月16日から4月24日まで、上海のBaoshan Wusongkou International Cruise Terminalの母港発で、近隣諸国に航海する。

5月には、Royal Caribbean Internationalが、2024年4月に上海発のクルーズを開始する計画を発表していた。MSC Bellissimaは、「基隆(=キールン)―那覇」二重母港旅程の一環として、1月16日から台湾を母港にする。

初めの番組

春シーズンの最初の立ち上げでは、4泊と5泊旅程からなる9航海が含まれており、日本の福岡、鹿児島、そして佐世保といった目的地に向かう。

更なる詳細は間もなく明らかになる

「中国からの国際クルーズの再開で、弊社は同国のクルーズ産業の急速な回復を本当に感じることができます。」とMSC Cruises CEO(=最高経営責任者)のGianni Onoratoは述べた。「MSC Bellissimaは、大変に待ち望まれたもので、弊社のお客様に信じられない体験を提供することになります。」「中国の弊社チームは、弊社が中国市場に復帰するための準備を休むことなく作業しており、お客様の高品質のクルーズ旅行製品に対する期待に沿えるよう確実に致します。」

MSCは、間もなく2024年の中国、夏・冬シーズンを明らかにする予定だ。(Seatrade Cruise News: Jul 11, 2023)

ギリシャ海運会社、フェリー切符の大幅値引きを発表(ギリシャ)

木曜日、沿岸海運会社は、ピレウス港、ラフィナ港、セサロニキ(注、テッサロニキとも)港、そしてカバラ港から出発する旅客フェリーの切符の50%までの割り引きを開始した。

沿岸海運会社は、平均的ギリシャ家庭の輸送費用を削減するよう要請されたPrime Minister(=首相)のKyriakos Mitsotakisとの会合後、迅速に対応した。

Attica Groupは、1家族、乗用車1台と5人まで、ピレウスを発着する全目的地の切符を約20%値引きし、社会観光切符に対する値引きを25%から50%に引き上げると発表した。

SeaJetsも、5月に19%まで切符価格を値引きしたのに引き続いて、追加割引を発表した。より具体的には、乗用車1台と4人家族に30%までの割引を提供し、エーゲ海諸島に暮らす人々には、20%の値引きを行う。

Golden Star Ferriesは、7月17日から9月10日までの期間中、全ての切符を20%割引にすると発表した。(Greek City News: 14 July, 2023)

78頭の鯨、フェロー諸島で乗客の面前で大虐殺される、クルーズ船、謝罪(デンマーク・英国)

何千ものクルーズ船客が、7月9日、面前で数頭のゴンドウ・クジラ(イルカ)が虐殺され、恐怖に襲われた、とABC Newsは報じた。翌日、英国のクルーズ運航事業者のAmbassador Cruise Lineは、Twitter(=ツィッター)に、一団がゴンドウ・クジラの定期的な狩猟を実施している時に、フェロー諸島に接岸した件で、乗客に謝罪した。

Yahoo News Australiaによると、大洋のイルカの一種である78頭のヒレナガ・ゴウンドウ・クジラが、日曜日に首都トルスハウン近くで殺害されたという。とりわけゴウンドウ・クジラの大量虐殺は、フェロー諸島では、数世紀にわたる狩猟伝統となっている。

ヨーロッパ水域でクジラとイルカの保護を求めている海洋生物保護団体であるORCAは、ここの自然保護活動家の何某かも、この殺害が行なわれた際に、観光客と交じって、同船に乗船していたことを確認した。(後略)(NDTV: July 16, 2023 5:16 pm IST)

動画にVirgin Voyagesのクルーズ船がマイアミの埠頭に突っ込む様が写る(米国)

週末に接岸を試みたVirgin Voyagesのクルーズ船が、マイアミの埠頭と衝突し、大惨事になり得るものだったが、ありがたいことに、小規模な出来事だった。

Scarlet Ladyは、日曜日にキー・ウェストとバハマに寄港して、戻る途中だったが、接岸当時「strong currents(=強い流れ)」のために荒れ模様の航海状況を体験し、埠頭に衝突した。怪我をした者はおらず、この船は、船名に引っかき傷を作るなど、正面を小破しただけだった。

「修理班が、その後の昨日の晩のScarletの次の航海に先立って、修理を現場で完了させました。」とこのクルーズ客船会社の広報担当者は、USA Today紙に電子メールを介して話し、この船の次回の航海(メキシコとバハマに向かう周遊旅行)は、何時間も遅れたことに言及した。

目撃者の動画には、この船が埠頭に衝突する様が写っている。この船の船尾が、埠頭に入る際に接岸に役立て、船を固定させるために使用される人工の杭である係船杭と接触した。

修理は、この船が次の旅行に出発できるようになる前に、直ちになされた。これは、この船が2021年8月に正式にお目見えして以来、初めての事故だったと言われている。

Scarlet Ladyは現在、5日間、リビエラ・マヤ周遊船舶クルーズを航海中で、7月21日にマイアミに戻って来ることになっている。Virgin Voyagesは、Entrepreneurの論評の求めには、直ちには返答しなかった。(Entrepreneur: Jul 18, 2023)

日本、追加制裁の一環としてロシアへの中古車輸出禁止へ(日本・ロシア)

東京発。日本は、ウクライナ侵略を巡り、ロシアに対する追加的経済制裁の一環として、同国への中古車の輸出を禁止することにした、と本件に近い筋が火曜日に話した。

ロシアで需要が高い中古日本車の輸出規制の動きは、ヨーロッパと合衆国の懲罰的な方策と足並みを揃え、モスクワ(注、ロシア政府)に対する有効な禁輸措置を強化することを狙っている。

日本は昨年4月以来、600万円以上の価値のある高級車のロシアへの船積みを禁止する一方で、消息筋によると、この計画された追加制裁は、電気自動車やハイブリッド車の他、1,900ccを越えるガソリン又はディーゼル・エンジンを搭載した乗用車を網羅するものと見られているという。

日本のロシアへの輸出は、2022年に総額6039億円に上り、前年比で30パーセント増加している。大半が以前所有されていた乗用車で、この数字の半数以上を占めており、3056億円だ。

合衆国とヨーロッパは、5月に広島であったGroup of Seven(=7か国首脳会議)の後、ロシアへの車両の輸出禁止を強化した。広島では、首脳らはウクライナに対するロシアの武力侵略を助けることになり得る全品目の輸出を規制するための措置を取る共同声明で、合意していた。

火曜日に先立って開催された記者会見で、Chief Cabinet Secretary(=内閣官房長兼)のHirokazu Matsuno(=松野博一)は、黒海を通過するウクライナの穀物輸出を可能としている取引からロシアが撤退したことを批判し、この決定は「extremely regrettable(=誠に遺憾である)」と言い、日本は世界の食料供給に対する影響を注意深く監視することになるという。

G7諸国や国際社会と協力して、日本は「strongly urge Russia to return to the grain export framework to ensure the initiative restarts(=同構想を再開することを確実にすべく、穀物輸出の枠組みにロシアが復帰することを強く要請する)」と松野は話した。

G-7(=7か国首脳会議)は、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、日本、そして合衆国からなる集団で、ヨーロッパ連合も加わっている。(Japan Today: July 19, 2023, 06:00am JST)

クルーズ船、Azamara Pursuitが今週、グリーノック・オーシャン・ターミナル訪問へ(英国)

クルーズ船、Azamara Pursuitは、明朝、Greenock Ocean Terminal(=グリーノック・オーシャン・ターミナル)に来ることになっている。この船は、当地に一泊寄港する予定で、金曜日に出発する。

金曜日には別のクルーズ船が町にやって来る。World Travellerが、同ターミナルに停泊することになっている。(yahoo!sports: Wed, 19 July 2023 at 7:00 pm GMT+9)

MSC Cruises、AC Milanのスリーブを付けて接岸(スイス・イタリア)

7月20日。MSC Cruisesは、Soccer Champions Tour 2023(=サッカー・チャンピオンズ・ツアー2023)の一環として、ロサンゼルスのRose Bowl(=ローズ・ボウル、注、競技場)で、AC MilanがReal Madridと対戦する今週末から始まる複数年契約で、AC Milanのシャツのスリーブ・パッチ(注、袖章)を付けている。

MSC Cruisesは以前、AC Milanの支援企業であった。10年間の空白があって、今やaPrincipal Partnerと同クラブのOfficial Sleeve Partnerに復帰する。

ロゴは、男子のFirst Team(国内試合とChampions Leagueの双方)のシャツのスリーブと、女子のFirst TeamとPrimavera側に表示されることになる。

同クラブは、スリーブ・ブランディングと同様、「イタリアのミラノと、海外でのRossoneriの5億人のサポーターを含む、陸上と海上での一連の合同行事と新たな取り組みを実行するため、共に」作業することになる。(後略)(Inside World Football: 20th July 2023)

波に襲われ、フェリーのSeaLink Rottnestで浸水(オーストラリア)

旅行者らは、ロットネスト島からの帰り、苦境に立たされた。フェリーの船室区画に浸水したのだ。

このSeaLinkの船は、波に襲われた時、フリマントルのちょうど外側におり、海水が開口扉から勢いよく流れ込んできた。乗船者が撮った写真には、このフェリーの客室階区画を水が覆っているのが写っている。乗客が座っていたところだ。

救命具を奪い合う家族もおり、救命胴衣を急いで身に着けた者もいた。7NEWSでは、怯えた子供たちは涙を浮かべ、過換気症候群になった者もいたと理解している。

羽目板が同船の壁からはがれ、乗客らは、電気的な燃焼の臭いがしたと話している。幸いにも、このフェリーは無事、陸に戻り、重傷を負った者はいなかった。(後略)(7NEWS: July 19, 2023)

アムステルダム、オーバーツーリズムと戦うためにクルーズ船禁止(オランダ)

アムステルダムの市役所は、オーバーツーリズム(注、観光客過剰)を弾圧する同市の最新の動きの一環として、「polluting(=汚染する)」クルーズ船の禁止提案を承認した。

同市の港湾に責任を持つAmsterdam Deputy Mayor(=アムステルダム副市長)のHester van Burenの広報官は、CNNに対し、同市役所は、同市のクルーズ船ターミナルを閉鎖するという木曜日の提案を承認したと話した。中道左派政党のD66が同市議会を押さえているが、木曜日の声明文において、この提案は「adopted with a clear majority(=明らかに過半数により採択された)」と述べた。

アムステルダム市役所は、van Burenの広報官によると、今やこの提案をどのように実施するかを調べることになるという。これには、運河の他市とオランダ政府の評議会であるNorth Sea Canal(=北海運河)の管理者との協議が含まれることになる。D66党の女性党首であるIlana Rooderkerkは、声明文において「polluting cruise ships do not fit with the sustainable ambitions(=汚染するクルーズ船は(アムステルダムの)持続可能な大志と合わないものだ)」と力説していた。「当市の中心にあるクルーズ船は、観光客数を減少させるというアムステルダムの目標には合わない。」とRooderkerkは付け加えた。

アムステルダムは今年、180万人以上の1泊訪問者を受け入れるものと見られている。2025年までに、この人数は、230万人に達する可能性あり、更に日帰り訪問者が、別に240万人から250万人になる。「Amsterdam Tourism in Balance(=不安定なアムステルダム観光業)」と呼ばれる、一泊訪問者が180万人に達していた2021年の命令により、同市議会は「obliged to intervene(=介入する義務を負っている。)」

今年これまでに、同市は、とりわけスタッグ・パーティー(注、男だけのどんちゃん騒ぎ)の英国人観光客を阻止する戦術を含む、観光業への取り組みを改訂する運動を開始した。

オンラインの「Stay Away(=こっちに来るな)」運動は、羽目を外し「go wild(=狂喜する)」ためにアムステルダムを訪問する計画を立てている18歳から35歳までの若い英国人男性を阻止することを狙っている。結果として、大酒を飲み、薬物を摂取し、あるいは非社交的なふるまいに及ぶことになる。

アムステルダムは今年、通りでマリファナを使用することを禁止し、同市の合法的なセックス産業の伝統的な中心地である赤線地帯での酒類を阻止するために、新たな措置を取るとも発表していた。これは、セックス労働者(注、売春婦)が観光の呼び物として扱われていることの懸念を引き合いに出して、赤線地帯の観光を終わらせるという、2019年に同市から発表されたものに引き続くものだ。

「limit tourism and prevent nuisance(=観光制限と迷惑行為を回避する)」ため、アムステルダムは、リバー・クルーズを制減し、宿を事務所に転換し、酒場やクラブの閉店時間を早める計画も立てている。しかし同市中心部が近い将来、クルーズ自由地帯になることは、ありそうもない、と副市長の広報官はCNNに話し、この提案が実行に移されるには「take some time(=ある程度時間がかかる)」ことを認めた。

CNNのBlane Bachelorが報道に貢献した。(CNN: Published 7:46 AM EDT, Fri July 21, 2023)

自動操縦自立水上タクシー、南朝鮮で開始(韓国)

南朝鮮(注、韓国)のHD Hyundaiの一部門である自立航海新設企業のAvikusは、釜山(=プサン)で自立水上タクシーを開始する合意書に署名した。City of Busan(=釜山市)、Korea Marine Consulting and Project Management Company、そしてAvikusとの提携で、運航は2025年に開始すると報告している。

この計画では、釜山の繁華街地区で、半径9マイル近くを運航する4隻の座席6席の水上タクシーを要求している。運航は、NeuBoatやレジャー船分野向けに開発されているNeuBoat Dockとして知られているAvikusの技術に基づくことになる。同社では、HiNasとして知られる商船向けの自立航海システムも実証しており、今年後半から市場調査を開始するものと見られる娯楽用船向けの型も開発している。(中略)

初の自立フェリーは、最近、ストックホルムで始まった。この39フィートの船は、港を横断する15分の旅行で、24人までの乗客を搭載できるよう設計されていた。この操船システムは、赤外線カメラ、接岸を支援する超音波センサー、位置調整のためのGPS(=全地球測位システム)の他、レーダーやLiDAR(=ライダー、注、レーザー光を使用したレーダー)から構成されている。(The Maritime Executive: Published Jul 21, 2023 12:21 PM)

クルーズ船、Carnival Jubileeが鍵となる工事の節目を記す(ドイツ・米国)

そうですね、動くことは知っていますよ。あるいはこの場合、あり得るように浮かぶでしょうね。

Carnival Cruise Lineは、最新船であるCarnival Jubilee(=カーニバル・ジュビリー、注、ジュビリーは、「50年目の聖なるヨベルの年」の意)がドイツで乾船渠から外に出て、初めて進水するという重要な到達点に達した。

そして航海を始めた時、見逃すことはできません。Excel級の船の船首の上には、巨大なTexas star(=テキサス・スター、注、「テキサス・スター」の塗装)があるのだ。

「Carnival Jubileeのテキサス・スターは、Port of Galveston(=ガルベストン港)に対する弊社の貢献の象徴であります。ガルベストンから通年航海を行う最初のクルーズ客船会社であることから、弊社は、この共同体とは長い歴史を持っているのです。そして弊社の次の新船は、弊社のお客様に革新的な体験を提供する一方で、印象的な成長をしているこの地元経済を支援することになる弊社最新の投資であるのです。」とCarnival Cruise Lineのpresident(=社長)であるChristine Duffyは、声明文の中で語った。「私はCarnival Jubileeが、今年後半から始まるテキサスの誇りを見せることを心待ちにしております。」

本船の次の段階は、外洋に出ることだ。海上試運転は、11月に予定されている。(後略)(TravelPulse: 9:25 AM ET, Sun July 23, 2023)

インドネシアのフェリーの転覆、少なくとも15人死亡、他に19人行方不明(インドネシア)

過積載のフェリーがインドネシアのスラウェシ島沖で転覆し、少なくとも15人が死亡し、他に19人が行方不明になっている、と救助隊は月曜日に話した。

この船は、月曜日の零時を少し過ぎて転覆した際、南西スラウェシ州のブトン・セントラル・リージェンシー(注、中部ブトン県)のラント村から、近隣のLagii村に向かっていた、とブトンの捜索・救助庁の長官であるMuhammad Arafahは語った。この木造船は、40人積載していたが、僅か20人を積載するよう設計されていた。(中略)

インドネシアは17,000以上の島嶼がある群島で、フェリーは一般的な輸送形態だ。緩い安全基準と過積載の問題のため、事故は頻繁に起きている。(CBS News: July 23, 2023 / 11:57 PM)

Fincantieri、原子力推進の調査合意に署名(イタリア)

Fincantieri、RINA、そして燃料として核廃棄物を使用するGeneration IV(注、「第4世代」の意)という原子炉を開発している核技術会社であるnewcleoは、化石燃料の代替としての原子力推進の調査合意に署名した。

これら企業は、海運における核応用に向けた実現可能性の検討を実施する計画で、これには、ewcleoが率先する冷却 small modular reactors(=小型原子炉)(SMR)技術が含まれる。(後略)(Seatrade Cruise News: Jul 25, 2023)

ロシア人観光客を乗せたクルーズ船、抗議活動の中、ジョージアの港を離れる(ジョージア・ロシア)

ロシア人を含む800人余の乗客を乗せているクルーズ船、Astoria Grandeが、7月27日、同日、ロシアのソチ港から到着するや、そこに存在することをジョージア(注、グルジア)の一団によって抗議されたのを受けて、ジョージアのバトゥーミという黒海の港を離れることを余儀なくされた。

バトゥーミと首都トビリシでの抗議は、同船の何がしかのロシア人観光客が、ジョージアのメディアに、ジョージアに対するロシアの2008年の戦争を支持すると話し、モスクワ(注、ロシア政府)がこの紛争期間中、ジョージアが統制力を失った飛び地であるアブハジア自治共和国を「liberated(=解放した)」と語ったの受けて、発生した。抗議者らは、ロシア国旗を焼き、反ロシアの標語を書いた横断幕を広げた。

RFE/RL's Echo of the Caucasusによる元の記事を読むには、こちらをクリックしてください(注、リンク先省略)。(Radio Free Europe: July 28, 2023)

Crystal Cruises、新船と大幅な拡張計画を発表(米国)

伝統のクルーズ会社であるCrystal Cruisesは、4隻の新船を使った運航の大幅な拡張を発表した。

2隻の探検クルーズ船と2隻の伝統的な船は、2029年までに、願わくばこれよりも早く就航する予定だと、A&K Travel GroupのCEO(=最高経営責任者)であるChristina Levisは話した。

「弊社の狙いは、2029年末までに4隻の新船を持つことです。弊社の海上チームと緊密に作業をしており、改装と新造を区分しているところです。」「弊社は、探検船1隻と伝統的な船1隻の工事を、来年の第2四半期までに、開始することを狙っています。探検船は約220人の乗客を乗せるもので、伝統的な船の方は約650人の乗客で、ですから弊社では、小型のものを維持します。」

Levisは、新Crystalのクルーズ船であるCrystal Serenityの7日間試験航海の期間中に語った。Serenityは、この商標が、豪華旅行会社のAbercrombie & Kentとの新たな合併後に再就航することになるCrystalの船の1番船。もう1隻の船であるSymphonyも、Crystalのクルーズ市場への営業再開の1部である。

Crystalは、この市場で指導的な豪華クルーズ会社の1社として30年以上も過ごして、2022年に廃業した。しかし同社は最近、Silversea Cruisesの創業者であるMandredi Lefebvre d’Ovidioと共にA&K Travel Groupによって買収されて救済された。

Crystal Cruisesは1988年に設立され、船内で、ほぼ1人の職員が1人の乗客となる、職員対乗客の惜しみない比率の他、とりわけ高品質の食べ物と飲み物を提供することで称賛されるようになった。

Crystal Serenityは、同商標を再開する最初の船で、今月から航海を開始する。1億5000万ドルの費用をかけて改装され、今やこの大きさの大半のクルーズ船よりも大きな部屋を呼び物としている。元々は、1,300人超の乗客用に建造されたが、今や船内では、700人を少し超える広さとなっており、より広い公室、食堂、拡張された船室のために、30%まで収容力を減らしている。

Ibiza house(=イビサ・ハウス)のDJが、旅行業界向けのローンチ・パーティー(注、開業記念の宴会)のために乗船し、Crystaがより若い旅行者に乗船してもらいたいことに向けた前例となった。Crystalは、旅行者が目的地を「get under the skin(=好きになる)」よう、港に長く船を停泊させるという広くみられるクルーズの傾向の後を追うことを狙っている、と同船に乗船していたあるmarketing manager(=マーケティング部長)は話した。

改装されたSerenityという船で提供されるものは、最も高所得者向けの定期船と張り合うものだ。すなわち、新たに設計された公室や食堂、最も基本的な1人占有のスィートは、十分に海が見えるもので、寛げる適度の休憩区画がある。(CITY A.M.:Saturday 29 July 2023 2:07 pm)

Royal Caribbeanのクルーズ客、Spectrum of the Seas shipで船外に転落(シンガポール・米国)

Royal CaribbeanのSpectrum of the Seasのクルーズ客が月曜日、同船がシンガポールに向かう途中で船外に飛び降りた、と当局者は話した。

シンガポールのMaritime Rescue Coordination Centre(注、「海上救助調整センター」の意)は、Maritime and Port Authority of Singapore(注、「シンガポール管海・港湾局」の意)によると、現地時間の午前7時50分頃、シンガポール海峡で乗客が1人、船外に転落したという連絡を受けたという。クルーズ船の船員は、捜索・救助活動のため、地元当局者と調整した。

Spectrum of the Seasは当初、調査を支援するためにシンガポールに停泊したが、同船は午後4時30分頃、予定通り出発した、と当局者は話した。航行安全信号がシンガポール海峡の船舶に対して発令され、港内ではこの行方不明者を見張った。この乗客の身元は、公表されていない。Royal CaribbeanのCare team(=介護班)が、この乗客の家族を支援している。

事業者団体のCruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)によると、2009年から2019年までの間に、クルーズ船では212件の「man overboard(=船外転落)」事故が発生し、170人が死亡しているという。

Carnival Elationというクルーズ船の乗客が、7月初めにフロリダ州沖で船外に転落し、5月下旬には、35歳の男性がフロリダ州ジャクソンビルの東約186海里で、Carnival Magicというクルーズ船から船外に飛び降りている。5月上旬にはルイジアナ州出身の18歳が、バハマでのサンセット・クルーズ(注、日没を楽しむクルーズ)中に船外に転落した、と当局者は話した。(CBS News: July 31, 2023 / 5:44 PM)

新フェリー、試験接岸のため到着(英国)

Condor Ferriesの新船が、チャンネル諸島に到着した。

MV Condor Islanderは、6月上旬以来、スペインの造船所で技術的作業を行い、月曜日にガーンジー島に到着した。同船は、St Peter Port Harbour(=セント・ピーター港)に入ることができるのか知るための試験係留を実施する。その後、ジャージー島のセント・ヘリア、フランスのサン・マロとシェルブールで同様の試験を行い、改装を終えるため、連合王国(注、英国)への旅を続ける。

本船は今年これまでに、3000万ポンドの公金の助けを得て、購入された。The States of Guernsey(=ガーンジー州)とCondorは、本船に300万ポンドを投資し、the States(=ガーンジー州)は、このフェリー会社に2600万ポンドを貸し付ける。10年かけて返済されることになっている。この金は、Civil Contingencies Authority(=民事緊急事態局)chair Deputy(=副局長)のPeter Ferbracheが「potential emergency(=潜在的緊急事態)」を回避するために絶対不可欠なものであると述べたのを受けて、支出された。

Islanderは、ニュー・ジーランドから2023年4月に買収されたが、400人までの乗客を搭載可能。Islanderは、10月に商業運航に就航するものと見られている。(BBC News: 31 July 2023)