2023年11月

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2023年11月の海外旅客船情報

Royal Caribbeanのクルーズ客、深夜に船外に転落して奇跡的に救助(スペイン・米国)

今週末、Royal Caribbeanのクルーズ船に乗船していた客の1人が、同船がバルセロナを出発した後で船外に転落したが、運良く生きていた。

Facebookにおいて、この事件の報告が、CruiseRadioやCruiseHiveを含む業界紙で報じられる1日前に報じられ、Symphony of the Seasに乗船していると主張する利用者が、「Oscar, Oscar, Oscar(=オスカー、オスカー、オスカー)」という緊急通報を投稿していた。これは、男性が船外に転落した時の暗号であり、午後11時少し過ぎに発せられた。

Symphonyに乗船していると主張する第2の利用者の動画も、X上で広まっており、これには、拡声器からの声のクリップ(注、切り抜き抜き場面)が含まれており、1人が海から救助され、医療を受けていたとしていた。

この利用者は、Insiderからの論評要請には直ちには答えず、この事件を直接体験したアカウントであるかは独立に検証できなかったが、スポットライトと、明かりを灯した救命艇が、この捜索活動中、バルコニーから見えていたと話していた。

このクルーズ客船会社の広報担当者は、10月29日の事件が発生したことを、電子メールでInsiderに宛てた声明文において確認したが、客のプライバシーを引き合いに出して、いかなる追加情報も提供することを拒否した。(後略)(Insider: Nov 1, 2023, 10:15 AM JST)

アブ・ダビ・クルーズ・ターミナル、2023―2024年シーズン最初の遠洋定期船を迎える(アラブ首長国連邦)

606人の客を収容できる12層甲板のCrystal Cruisesの船である「Crystal Symphony」が、Zayed Port(=ザーイド港)のAbu Dhabi Cruise Terminal(=アブ・ダビ・クルーズ・ターミナル)接岸第1号となり、2023―2024年にAD Ports Groupにとり忙しいシーズンとなると約束していたものが、正式に始まった。

126隻もの多くのクルーズ船が、11月1日からアブ・ダビに寄港し、アブ・ダビ・クルーズ・ターミナルのかなりの成長を約束している。加えて、10月31日に第一船を迎えたSir Bani Yas Cruise Beachは、63回の寄港を持て成すこととされている。アブ・ダビへの初訪問をする9本の処女航海はありそうだ。

AD Ports GroupのCruise BusinessのChief Executive Officer(=最高経営責任者)であるNoura Rashed Al Dhaheriは、次のように論評した。「Crystal Symphonyが到着して、ここアブ・ダビでクルーズ・シーズンの正式開始を発表し、興奮しております。」「昨シーズン、ザーイド港は、この地域で最も忙しいクルーズ港として姿を現しました。つまり第1位の観光目的地としてのアブ・ダビの地位の証であり、この地域最大船を楽々収容できる並外れた社会基盤であります。我々は、アブ・ダビの世界的なクルーズ目的地としての地位を高めるべく、クルーズ客船会社と手を結ぶことに尽力しているのです。」

2015年12月に営業開始したアブ・ダビ・クルーズ・ターミナルは、Formula 1 Abu Dhabi(注、アブ・ダビ・グランプリ)の期間中、7,000人以上の訪問者を受け入れるものと見られており、世界に通用する持て成しを提供することになる。

2022―2023年、アブ・ダビ・クルーズ・ターミナルは、この首都で600,000人以上の訪問者の到来を記録し、82,000人以上の旅客が、アブ・ダビから旅行を開始していた。2023年第1四半期は、89,953人の訪問者と60回の寄港だった2022年第1四半期との比較で、とりわけ堅調であり、363,494人の訪問者と120回の寄港を記録した。2023年第1四半期の旅客数は、2022年通年の宿泊した訪問者数を超えており、37パーセント以上の増加となっている。

Ports Clusterの一部であるAbu Dhabi Cruise事業は、2023年1月、Aqaba Cruise Terminal(=アカバ・クルーズ・ターミナル)の成功裏の開業により、紅海へ営業を拡大している。(Arabian Business: Thu 2 Nov 2023)

カナダのDavie、ロシアのAlgadorから、Helsinki Shipyardの買収、完了(カナダ・フィンランド・ロシア)

11月3日、トロント発。カナダの会社、Davie Shipbuildingは、規制当局の承認を経て、ロシア人保有のAlgador Holdingsから、北極砕氷船の製造者であるHelsinki Shipyardの買収を完了した、とDavieは金曜日に話した。

この取引を知る消息筋によると、規制当局者らは、取引はモスクワ(注、ロシア政府)に対する制裁には違反していないと話したという。Davieの声明文によると、購入同意書の条件は極秘とされる一方、この取引はDavieの自己資金と、ケベック州政府からの7700万ユーロ(8177万ドル)の融資の組み合わせによって資金調達されたという。

民間のDavieは、数か月前にこのフィンランドの会社の買収を発表していた。この取引は、85億カナダ・ドル(62億ドル)の国家造船戦略事業に沿って、カナダを支援することになる。

Algador Holdingsは、ロシア人実業家のRishat Bagautdinovと、ベルギー国籍も有するVladimir Kasyanenkoによって保有されている。ケベック州の本拠を置くDavieは、フィンランド、EU(=ヨーロッパ連合)、カナダ、連合王国(注、英国)、そして合衆国の規制当局と作業して、この取引がウクライナにおけるロシアの戦争に関連する制裁に違反しないことを確実にした、とこの件を公表する権限を有してない消息筋は話した。本件を知る消息筋によると、この取引の終結は、適正評価や財政、規制や法的考察のため長引いたと、同消息筋は付け加えた。Algadorは、制裁されたロシアのUnited Shipbuilding Corporationから、2019年に、この造船所を買収していた。

Davieは、200年近い社歴を有するが、カナダのNational Shipbuilding Strategy(=国家造船戦略)に沿って支援している3社の造船業者のうちの1社であり、7隻の砕氷船の引渡しを担っている。しかしカナダは、大幅な遅延と、当初予算よりも費用がかさむことになったという造船事業の近時の歴史を有している。Davieは、砕氷船の製造と刷新に関し、合衆国に売り込む計画も立てている、と同消息筋は話した。

(1ドル=0.9444ユーロ)
(1ドル=1.3752カナダ・ドル)(Reuters: November 3, 202311:32 PM GMT+9)

中国初の国産大型クルーズ船の引渡し完了、上海博覧会に先立ち、国際協力を実証(中国)

中国初の国内建造大型クルーズ船であるAdora Magic Cityは、土曜日に正式に引き渡しを完了し、国際協力の他、中国の高級品製造にとって飛躍的発展を記した、と専門家が話す発展となった。

地元メディアのXinmin Daily紙によると、China State Shipbuilding Corporationの子会社であるShanghai Waigaoqiao Shipbuilding Coは土曜日、上海でCSSC Cruise Technology Development Co及びAdora Cruises Limitedとの間で、Adora Magic Cityの引渡しを正式なものとする関連文書に署名し、商業運航の準備は完全に整ったという。

長さ323.6メートルで、重さ(注、容積の誤り)が135,500トンである大型クルーズ船には、客室が2,125室、22の比類なき食堂や酒場があり、5,246人を収容することが可能。2024年1月1日に出発するものと見られる処女航海の切符は、9月20日以来、入手可能だ。

この初の国産大型クルーズ船の引渡しは、大きな金字塔を記すものであり、中国造船業の国際的地位を向上させ、中国のクルーズ分野の発展に新たな活力を注入したばかりではなく、中国の開放的な態度と、the 6th China International Import Expo(=第6回中国国際輸入博覧会)(CIIE)に向けて準備段階にある工学事業の完璧な一例である国際協力の強化を示すものだと、専門家らは話した。

大型クルーズ船は、その大半はヨーロッパの造船所によって製造されてきたが、「three pearls on the crown of shipbuilding(=造船業の王冠の3つの真珠)」の1つであるとも呼ばれている。他の2つは、航空母艦と大型液化天然ガス船だ。中国が、航空母艦、大型LNG(=液化天然ガス)運搬船、そして大型クルーズ船を同時に建造できるという事実は、疑いもなく同国の造船業と高級品製造の主要な成果である、と専門家らは話した。

大型クルーズ船の工事であることから、これは一国の造船科学技術の優れた能力の試金石であるばかりではなく、高水準の管理モデルと、裾野産業を要求されるものである。すなわち、一国の機器建造能力や広範な科学、そして技術水準だ、とChina Communications and Transportation Associationの専門家であるXie Xiaowenは土曜日、Global Times紙に語った。

Adora Magic Cityを一例として挙げよう。この船は、2500万個以上の部品からなる世界で最も複雑な電気機器船であり、中国初の国産航空機であるC919で使われた個別部品数の5倍、Fuxing(=復興)という一連の弾丸列車で使われた数の13倍である。

またAdora Magic Cityの引渡しは、中国のクルーズ産業の発展にとって、非常に重要なものでもある。中国メディアの報道によると、このクルーズ船は、その母港として上海を使い、国際的なクルーズ航路を航海するものであり、Maritime Silk Road(=海のシルクロード)に沿って運航するという。

クルーズが、国際観光市場の重要な一部分であることから、内航クルーズの商業運航も、観光業、文化、その他の側面において、中国の他国との協力を促進することが可能だ、とBeijing Academy of Social Sciences(=北京社会科学院)のassociate researcher(=準調査員)であるWang Pengは土曜日、Global Times紙に語った。

China Cruise and Yacht Industry Association(注、「中国クルーズ及びヨット産業協会」の意)とShanghai Academy of Social Sciences(=上海社会科学院))による報告書によると、クルーズ船産業は2035年までに、中国経済に対する経済生産において、5500億元(775億ドル)の貢献をすることが可能だという。その総額の約15パーセントは、新船の建造と関連保守により生み出されることになる。

Adora Magic Cityの引渡しは、単なる技術的な工業発展の象徴ではあるばかりではなく、世界のその他の地域との中国の協力や交流の重要なモデル事業である。

CSSCが、アメリカのCarnival Cruise Lines及びイタリアのFincantieriと、135,000トンのVista級クルーズ船を2隻+4隻建造する契約に署名し、中国初の大型クルーズ船の設計と工事の開始を記したのは、第1回CIIE(=中国国際輸入博覧会)の期間中だった。

大型クルーズ船の建造のため、Shanghai Waigaoqiao Shipbuildingは、何百もの世界的な供給業者や支援企業と提携した。この国境を越えた複数関係者の協力は、設計や工事ばかりではなく、調達やその他の側面も含み、国際協力モデルを完全に反映したものだ、とXieは述べた。(Global Times: Nov 04, 2023 05:19 PM)

Sarbananda Sonowal、ムンバイ発Costa Serenaの処女国内運航に、旗で出発合図(インド)

国際クルーズ船、Costa Serenaの処女国内航海が、Minister of Ports, Shipping, and Waterways(=港湾・海運・水路大臣)のSarbananda Sonowalにより、ムンバイで正式に開始した。

今日から2023年(注、2024年の誤り)1月11日まで、Costa Serenaは、ムンバイを母港として、ムンバイからコーチ、ゴア、そしてラクシャドウィープの美しいアガッティ島に向かう新たに作られた2泊、3泊、5泊の旅程計画で運航する。

この大臣の他、MoPSW(=港湾・海運・水路省)のSecretary(=書記)であるT K Ramachandran、Costa CruisesのDirector Asia Region & Growth Markets(=アジア地域・成長市場主任)であるFrancesco Raffa、Costa CruisesのGSA(=総販売代理店)であるLotus Aero EnterprisesのNalini Gupta、その他の高官が、船上行事に出席した。

この式典での演説で、 Sonowalは次のように語った。「我々はこのクルーズ客船会社に対し、インドの港湾を船の母港にしてもらうため、全面的な支援を行っております。大型クルーズ船を収容するための社会基盤の更なる開発を支援する準備ができています。Mumbai Port(=ムンバイ港)が150年目を達成し、Costaがインド人旅行者に国内クルーズという選択肢を提供するために戻って来た時、我々にとっては、それは誇りの瞬間でありました。」

「クルーズ船が停泊できることは保障されており、放逐料金の撤廃、全ての主要港の譲歩した単一定率、内航クルーズ船の30パーセントまでのクルーズ関税の割引、外国クルーズ船のカボタージュ規制の放棄、一定基準の関税・入国の処理手順、Central Industrial Security Force(=中央産業警護隊) (CISF)、港湾、改良された旅客施設を有するクルーズ・ターミナルの刷新と近代化であります。」と語った。(後略)(TravelBizMonitor.com: Saturday, 4 November 2023, 3:05 PM)

クルーズ船Spirit of Discoveryの乗客100人、ビスケー湾で「酷く恐ろしい」体験中に怪我(英国)

SagaのSpirit of Discoveryは正午頃、「gale force winds and nine metre high waves(=強風と9メートルの波)」の中、困難に遭遇し、今、賠償を求めている不幸な顧客によると、その後18時間に亘ってめった打ちにされたという。

怪我をした100人のうち、5人はより深刻な怪我を負い、同船の医療センターで治療が必要だった。DiscoveryがPortsmouth International Port(=ポーツマス国際港)に接岸時には、病院に行くことになっている。船は、明日、下船することになっている人を乗せて、今夜、到着することになっているが、治療を求めている者は、今夜、病院に行くことができることになる。

この事故は、同船の推進安全システムが午後12時30分に作動し、同船を旋回させた時に発生し、乗船していた1,000人の乗客のうち、約100人が負傷する結果となった。その後、この場所に留まるとするMaster(=船長)によって取られた決定を受け、乗客らは約18時間、嵐と強風の中で、通過を待たされた。

Spirit of Discoveryは、10月24日に出発した14泊Canary Island Quintet(注、「カナリア諸島5人組」の意)クルーズの最中だった。しかし天候状況が悪化し、ラス・パルマスへの寄港中止決定が10日目になされ、接近中の嵐の前方に出ようと、ラ・コルーニャに向かい続けていた、とSagaの広報担当者は話した。

しかしラ・コルーニャに向けて巡航中、船長は同港から、悪天候のため同港は閉鎖となったと聞いた。その後、嵐を前にして、予定よりも早く連合王国(注、英国)に戻る決定がなされた。海上気象予報では、戻るにしても、如何なる代替針路を取るにしても、正面から嵐にぶつかることになり、天候がずっと悪化することが予想されていた、とSagaの広報担当者は話した。この準備で、同船がビスケー湾を横断する間には、手腕を試されるような状況が存在することも知られていた、と同社は付け加えた。

The Newsが見ることができたSaga Cruises CEO(=最高経営責任者)のNigel Blanksが顧客に宛てた書簡には、次のようにあった。「酷く恐ろしい時であったことはよく分かっておりますが、本船は安全を維持していたことを再確認していただきたいです。」

「disappointing end to your cruise(=クルーズが期待外れに終わった)」のを受け、数日中に、賠償についての詳細を示したいと付け加えていた。

Saga Cruisesの声明文には次のようにあった。「Spirit of Discoveryは、不幸にも今週末、英国に戻り始めた時に、手腕を試されるような天候状況に遭遇致しました。本船は常に安全なままでしたが、嵐の衝撃のため、お客様の何人かが負傷されました。船内医療職員により、全員は直ちに治療を受けました。この天候は、明らかに弊社の制御を越えるもので、今や穏やかな海で安全に帰宅される途上にある影響を受けた皆様には、心からお詫びしたいです。」(The News: Published 6th Nov 2023, 17:19 GMT)

エジプト:「Peace Boat」の乗客、ガザでの即時停戦を求める(エジプト・日本)

「Peace Boat(=ピース・ボート、注、「平和の船」の意)」との異名があるクルーズ船で世界を旅行している平和活動家が、ガザでの即時停戦を求めるべく、エジプトのポート・サイドに水曜日(11月9日)に接岸した。

この船は「Pacific World(=パシフィック・ワールド)」としても知られるもので、77,000トンの旅客船で、日本に本拠を置く豪華クルーズ運航事業者で非政府組織であるPeace Boat(=ピースボート)が保有(注、傭船の誤り)している。

「Stop Killing Gaza(=ガザの殺戮を止めろ)」という言葉が書かれた巨大な横断幕が、活動家らが「Free Gaza(=ガザを解放しろ)」「Save Gaza(=ガザを救え)」と繰り返し唱え続ける中、同船の甲板からぶら下げられた。

「『Peace Boat』は、ガザで今、現在起きていることは、明らかに国際法に違反していることを主張しようとしており、私たちは明らかに、影響を受けている人々、とりわけ子供の側に立っているというメッセージを出し続けたいのです。」とPeace Boatの職員であるAnna Gottenは話した。(後略)(Africanews: 09/11 - 19:53)

しくじりフェリーのGlen Rosa、進水日、5年遅れ(英国)

FERGUSON造船所の幹部らは、日時を指定していた2隻のしくじりフェリーの2番船の進水日について、自信満々だ。

看板がこの船の船体の脇に立っており、それには、来年の3月12日に進水するとある。しかし5年前に就航することになっていたハズのGlen Rosaが、遅延が続行中であることでこの事業が悩まされていることから、以前の予定より3か月遅れの2025年5月まで、Caledonian MacBrayneには引き渡されない。

それにこのフェリーと、問題を抱えている姉妹船のGlen Sannoxの収容力は、旅客1,000人から852人に、それぞれ減らされることになるかもしれない。

2隻のフェリーの最終的な勘定書は、約4億ポンドになるものと予想されており、元々の値札の4倍となっている。(GreenockTelegraph: 10th November 2023)

Princess Cruises:Covidと胃腸病の二重勃発がクルーズ船Grand Princessを直撃、地獄の休日(オーストラリア・米国)

クルーズ船が、胃腸病とCovidのアウトブレイク(=勃発)の直撃を受け、約300人の乗客が影響を受けたものと考えられている。

Princess Cruisesが運航するGrand Princessは、1,150人の職員の他、2600人の乗客を乗せることができるが、アデレードからクィーンズランド州への18日間周遊旅行の途上にある。月曜日にサウス・オーストラリア州に戻って接岸することになっているが、Princess Cruisesの広報担当者は、多くの乗客が、同船の医療センターに、呼吸器と胃腸の症状を訴えていると話した。

この広報担当者は、乗客の大半は感染していないと話したが、匿名を希望する57歳の乗客は、Adelaide Advertiser紙に対し、病気が蔓延しているようだと話した。「人々は至る所で咳をして、くしゃみをしています。」と語った。

感染した乗客は、自室に隔離され、ルーム・サービスを受けている。同船の洗濯室も、感染のホット・スポットになっている恐れがあることから、閉鎖になった。

乗客のMaureen MonkはABC(=オーストラリア放送協会)に対し、洋上2日目に人々が発病したことは明らかだと話した。Monk女史は、船長は約1週間前に、同船内で胃腸病も蔓延した後で、船内でCovidの症例があったと発表したと話した。

「他の客と話したのですが、隔離されているか、外出を制限されているだけか、あるいは病気になっている人と一緒に旅行しているのはよくあることです。」とMonk女史は話した。「部屋に2人いて、1人が病気だった場合、1人は外出できるものの、もう1人はできないのです。」「(この規則は)私には無意味なものです。」

メルボルンでの最近の寄港では、乗客全員が「deep cleaned(=徹底清掃)」できるようにするため、同船から降りるよう命ぜられ、同市で使用できる25ドルの商品切手が渡された。このクルーズでは、Grand Princessは、シドニー、ニューキャッスル、エアリー・ビーチ、ケアンズ、そしてブリズベーンにも寄港していた。

Princess Cruisesには、論評を求めて接触している。(Daily Mail: 09:03 GMT, 12 November 2023)

ホウマーの男性がCarnivalのクルーズ船から行方不明になったとの通報を受け、沿岸警備隊、メキシコ湾を捜索(米国)

ルイジアナ州ニュー・オリンズ発。Carnival Gloryというクルーズ船から、ホウマーの男性が行方不明になったとの通報を受けて、メキシコ湾での捜索は続いている。

11月14日火曜日に出された声明文において、Carnival Cruise Linesの広報担当者は、Carnival Gloryの警備班が、客の1人が月曜日(11月13日)の朝に行方不明になったとの家族からの通報を受けて、同船の「immediate search(=即時捜索)」を開始したことを確認した。船上班は、カメラ映像も調べ、U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)に通報した、とこのクルーズ客船会社は話した。(中略)

家族がソーシャル・メディアに投稿した内容から、行方不明になっている男性は、Tyler Lee Barnettであることが判明した。クルーズ船に乗船している姉も、日曜日の午後11時40分に最後に見たと投稿しており、船内捜索は月曜日の午前7時頃に始まったという。

Carnival Gloryは日曜日に1週間クルーズでニュー・オリンズ港を出発し、水曜日にモンテゴ・ベイ(ジャマイカ)、木曜日にグランド・ケイマン島、そして金曜日にコスメル(メキシコ)に寄港し、次の日曜日(11月19日)にニュー・オリンズに戻って来る予定だった。

GPS(=全地球測位システム)のデータは、月曜日の夜遅く、同船はメキシコ湾の外側進路を継続し、カリブ海に入る寸前であることを示していた。(WAFB: Nov. 14, 2023 at 12:57 PM JST)

需要の高まりを受け、クルーズは遠洋航海(中国)

初の中国船籍の豪華クルーズ船、China Merchants-Yidunが、6月に北外灘(=ベイワイタン)のShanghai Port International Cruise Terminalに接岸している。 (CHINA DAILY)

国内の観光市場が回復するにつれ、より多くの消費者が、遠洋航海を予約している。

ノルウェーのクルーズ客船運航事業者であるViking Cruisesは、中国の観光市場は回復し続けており、国外旅行の需要は上昇し、国を出発するクルーズの営業実績は上向いており、広東(=カントン)省の深セン(=シンチェン)からベトナムと香港に行く新航路を12月に開設すると話した。

12月3日、Viking Cruisesの地方部局は、深センを出発して、ベトナムのハロン湾とダ・ナン、そして香港に寄港して、深センに戻って来る最初の8日間航海を行う。

「中国は、ベトナムのインバウンド旅行者(注、国外からやって来る旅行者)の最大のソース国(注、供給源となる国)の1つになっています。年末とNew Year(=元旦)、そしてSpring Festival(=春節)の休日が近づいて、海外旅行に対する中国の消費者需要が高まっております。」とViking Cruisesのsenior vice-president of product development and marketing(=製品開発・マーケティング上級副社長)のWee Hoon Tanは語った。「弊社リピート客の多くは、他の航海旅程を予約しており、新たなお客様は、クルーズ情報に非常に関心を示してきました。中国は、Viking Cruisesの将来の発展にとって、最も重要な意味を持つ市場の1つであり続けます。」と語った。

6月、Viking CruisesとChina Merchants Shekouによって設立された合弁会社であるChina Merchants Viking Cruisesは、上海から日本に行く15日間周遊旅行クルーズを運航する最初の国際クルーズ運航事業者となった。最後の旅行は、10月下旬に出発していた。

一方、Viking Cruisesは、成長している旅行需要に応えて、既存旅程を再開、あるいは来年、新たな世界旅程を開始する。11日間ダニューブ川(注、ドナウ川)旅程の運航を再開し、切符販売を開始し以来、予約は好調だ。このクルーズ定期船は、来年、東欧の何がしかの小都市を発見する航路も運航する。

現在、中国は、合衆国に次いで第2位のクルーズ市場となっている。2035年までに、1400万人余の中国人消費者が、毎年クルーズ旅行に出かけるものと予想されており、Cruise Lines International Association(注、「クルーズ客船会社国際協会」の意)の予測によると、中国は世界的に最大のクルーズ市場となることになっているという。

加えて、国内企業が様々なクルーズ航海を運航している。国内クルーズ定期船のAdora Cruisesは、現在、天津(=ティエンチン)を出発して、日本の福岡と南朝鮮(注、韓国)の済州(=チェジュ)島に行く旅程を運航している。

合衆国のクルーズ客船運航事業者のRoyal Caribbean Internationalも、来年4月に4泊から7泊で、上海から日本の複数の目的地に向かうクルーズ旅行を開始する。「国際的なクルーズ産業は、COVID-19の後、中国での営業を再開する最後の分野で、中国は国際クルーズ再出発の最後の市場となっています。」とRoyal Caribbean Groupのsenior vice-president and chairman of Asia(=アジア副社長兼会長)のLiu Zinanは話した。(China Daily: 2023-11-14 10:39:16)

カウズのFloating Bridge:問題を抱えたフェリー便、再び運休(英国)

長年に亘って問題に悩まされているチェーン・フェリー(注、索道フェリー)が、再び運休した。

このFloating Bridgeは、ワイト島のカウズとイースト・カウズ間を走っているが、月曜日の晩に運航から手を引いた。Isle of Wight Council(=ワイト島議会)は、最近の洪水で、瓦礫が機械の中に入り込んで、チェーンが動かなくなったと話した。代替のランチ(注、甲板のない大型モーター・ボート)便は、徒歩客と自転車乗り向けに運航している。(中略)

この320万ポンドのフェリーは、投入以来、多くの問題を抱えている。ソフトウェアの不調のため、夏には1か月間、運航を停止し、ワイト島議会は修理に112,000ポンドを負担し、収入減となった。運休期間には、島に何千もの人がやって来る帆走行事であるCowes Week(=カウズ・ウィーク)が含まれていた。

同議会はこの後、将来のこれ以上の故障を減らすために計画された「preventative(=予防の)」保守作業を行ったと話していた。(BBC News: 15 November 2023)

CalMacが入札無しでフェリー契約獲得の可能性(英国)

クライドとヘブリディーズ諸島のフェリー便の契約が、競争入札手続き無しで、現在の運航事業者であるCalMacに裁定される可能性がある。

スコットランド政府は、入札から同運航を免除することを調査することになる、と言って、CalMacはフェリー網の改善を確かなものとする必要が出てきた。

適正評価手続が、財政・運航・法的な観点からの裁定を調べるために開始されている。

判断は、来年の夏に行われる。(後略)(BBC News: 17 November 2023)

Jupiter Asset Management Ltd.がRoyal Caribbean Cruises Ltd. (NYSE:RCL)の新株購入(米国)

Jupiter Asset Management Ltd.は、Securities and Exchange Commission(=証券取引委員会)(SEC)への直近の開示によると、第2四半期中に、Royal Caribbean Cruises Ltd. (NYSE:RCL)の株式の新たな持ち分を購入したという。同社は、この会社の株式を81,721株、約8,477,000ドル相当を購入した。

他の機関投資家やヘッジ・ファンドの多くも、最近、同株式の保有を修正している。Vanguard Group Inc.は、Royal Caribbean Cruisesの株式の持ち分を、第1四半期に1.4%増やしている。Vanguard Group Inc.は今や、直近の四半期に314,385株を追加購入して、同社株式を23,355,449株、1,956,721,000ドル相当を保有している。

Geode Capital Management LLCは、第1四半期にRoyal Caribbean Cruises株の持ち分を2.4%増加させている。Geode Capital Management LLCは今や、直近の四半期に105,705株を追加購入して、同社株を4,521,734株、294,589,000ドル相当を保有している。

Capital World Investorsは、第1四半期にRoyal Caribbean Cruises株の持ち分を1,314.9%増やしている。Capital World Investorsは今や、直近の四半期に2,564,035株を追加購入して、同社株式の2,759,035株を保有している。

Norges Bankは、第4四半期にRoyal Caribbean Cruises株の新たな持ち分、約100,326,000ドル相当を購入した。

最後に、Charles Schwab Investment Management Inc.は、Royal Caribbean Cruisesの株式の持ち分を第4四半期に3.1%増やした。Charles Schwab Investment Management Inc.は今や、直近の四半期に54,172株を追加購入して、同社株を1,819,774株、89,951,000ドル相当を保有している。同株式の75.64%は、機関投資家によって保有されている。(後略)(MarketBeat: November 18, 2023)

フーシ、RoRo船のGalaxy Leaderの拿捕を確認(イエメン)

イランが後援するHouthi(=フーシ)という反体制派勢力は、今日の朝、紅海のイエメン沿岸沖で、バハマ船籍のRoRo船「Galaxy Leader」を乗っ取って、管理下に置いたことを確認した。

声明:声明において、フーシは次のように発表した。「Yemeni Armed Forces(=イエメン国軍)の海軍は、God Almighty(=全能なる神)の助けを受けて、紅海で軍事作戦を実施し、結果として、イスラエル船を拿捕し、イエメン沿岸に連れ帰った。イエメン国軍は、我々イスラム教の教義と価値に従って、同船の船員を扱っている。」

この声明では、いかなるイスラエル所有の、または運航する船舶は、今や同団体によって標的と見なされることとなる、とする先の声明を繰り返していた。

「イエメン国軍は。敵のイスラエルに帰属する全船舶に対する警告を繰り返す。国軍の正真正銘の標的となるものとして取り扱う。紅海において国家的活動をしている全ての諸国に対し、イスラエルの船舶、またはイスラエルによって保有される船舶とのいかなる作業もしくは活動を避けるよう呼びかける。」と声明には付け加えていた。

この声明は、次のように言って、結論付けていた。「イエメン国軍は、Gaza Strip(=ガザ)に対する武力侵略を止め、ガザとWest Bank(=ヨルダン川西岸)の我がパレスチナの兄弟に対する現在まで継続している凶悪犯罪を止めるまで、敵のイスラエルに対する軍事作戦を実行し続けることを確認する。」

背景:今日これまでに、イランが後援するフーシという反体制派勢力が、バハマ船籍のロール・オン、ロール・オフ(RoRo)船である「Galaxy Leader」を、インドに向けて通行中、紅海のイエメン沿岸沖で乗っ取ったという報道が浮上した。

この船は、Times of Israel紙によると、イスラエルの豪商、Abraham Ungarに関連する英国の会社によって保有されているが、乗っ取られた時点では、日本の会社に賃貸されていたという。Galaxy Leaderは、ロール・オン、ロール・オフ船で、通常は乗用車やその他の車両を輸送するために使用されている。

この乗っ取りは、フーシの軍が、イスラエル所有の船舶、イスラエルが運航する船舶、そして「Ships carrying the flag of the Zionist entity(=シオニストの実在物の旗を付けた船舶)」を攻撃すると発表してから出てきたものだ。

IDF(=イスラエル国防軍)は短い声明を発表し、この乗っ取りは「very grave incident of global consequence(=世界的な結果を招く大変に重大な事件)」であるとした。同様にこの声明では、同船は「staffed by civilians of various nationalities, not including Israelis. It is not an Israeli ship.(=様々な国籍の市民が乗り組んでいるが、イスラエル人は含まれていない。イスラエルの船舶ではない。)」と付け加えていた。(Atlas News: November 19, 2023)

NorthLink、フェリーの遅延を警告(英国)

悪天候が今夜の南行き航海の遅延の原因となり得る、とフェリー運航事業者のNorthLinkは警告している。

Hrosseyは、今夜(土曜日)午後7時にアバディーンに向け、ラーウィックを離れることになっている。しかしNorthLinkは、顧客に2時間までの遅延を予期するよう警告している。

ペントランド海峡横断航海も、天候に関連する遅延次第となっている。(Shetland Times: November 18, 2023)

電動フェリーCandela P-12、スウェーデンで製造開始(スウェーデン)

Candela Technologyは、水先船での試験飛行を成功裏に終えて、スウェーデンのRotebro工場で電動「flying(=空飛ぶ)」フェリー、Candela P-12の製造を開始した。

この電動フェリーは、2022年6月に最初に発表されたもので、水面上に船体を持ち上げるコンピューター制御の水中翼を使用して、飛行しているように見えるものだ。この技術で、18ノット以上の速力で運航する際、伝統的な高速フェリーよりも、同船のエネルギー消費を80パーセント減らすことが可能となる。30ノットの最高速力は、試験飛行で確認され、これは電動旅客船の最高記録だ。

Candela P-12は、50海里の範囲で運航可能であり、Candelaはディーゼル船との比較で、運航費を50パーセント削減することが期待されている。

Candela P-12試験フェリーは、ストックホルムの運輸ネットワークに2024年に加わる。ストックホルムとエケレ島の郊外との間の航路で、乗客の通勤時間を55分から25分に短縮するものと予想されている。これは、同船により作り出される最小航跡のため、速度制限が除外されているおかげだ。

「今日、多くの都市で、渋滞した道路は一般的ですが、人類最古の輸送社会基盤である水路は、迅速な通勤には活用されていないままです。」とCandelaのCEO(=最高経営責任者)であるGustav Hasselskogは語った。「このP-12は、高速市内連絡を可能にするグリーンな(注、環境に優しい)高速道路として、これらの水路を使用できるものです。水上旅行の革命を起こすものです。」

Candela P-12は、3つの型式が市販されることになり、1隻170万ユーロ(185万ドル)で、P-12 shuttle(注、定期往復便)、P-12 business(注、事業)、P-12 voyager(注、航海者)がある。3つの型式の全てに搭載されている船上デジタル飛行制御システムは、波、風、流れを相殺し、乗客の旅行中の滑らかな乗り心地を確実にするものだ。(後略)(Cruise & Ferry: 20 November 2023)

80代の夫婦、サン・ペドロでクルーズ船から下船後、無事見つかる(米国)

カリフォルニア州サン・ペドロ発、80代の行方不明になった夫婦が無事見つかった、とLos Angeles Port Police(=ロサンゼルス市港湾警察)が水曜日の話した。2人は、サン・ペドロでクルーズ船から下船した翌日に行方不明になっていた。

Young Ja Coleman(85)とGilbert Coleman(82)は、Berth 92(=92番停泊地)で下船し、火曜日の午前9時30分頃に最後に見かけられていた、と「critical missing(=重要行方不明)」掲示板で警察が述べていた。この男女は2人とも認知症を患っていた、と当局は話し、2人の捜索で大衆の支援を求めていた。

警察は、水曜日朝遅くのソーシャル・メディアの投稿で、この夫婦は無事であると発表した。追加の詳細は提供されていない。捜索の一環として当局は、Gilbert及びYoung Ja Colemanの写真を、それぞれの説明と共に配布していた。(KABC: Thursday, November 23, 2023 5:57AM)

3年クルーズは中止(トルコ・米国)

彼らは一生の体験のために契約した。つまり、快適なクルーズ船で世界を3年かけて旅行するというもので、価格は、いつもの生活費に匹敵するものだ。

ところが今や、Life at Sea Cruisesの初めての3年航海の契約をした乗客にとって、この夢は終わったのだ。数週間の沈黙の後、同社は乗客に船を保有していないことを認め、出発を中止し、数十万ドルにも上る費用のクルーズを契約した人に、返金を誓った。

このクルーズは、元々は11月1日にトルコのイスタンブールを出発することになっていたが、この日の少し前に、出発は11月11日に延期され、オランダのアムステルダムに変更となり、その後、11月30日のアムステルダム発となった。ところが、3番目の出発日の2週間前にも満たない11月17日、乗客らはこのクルーズが中止になった連絡を受けたのだった。

販売された111室の船室を予約した乗客の何がしかは、未だにイスタンブールにおり、当初の出発日に先立って、そこに来ていた。他の者は、帰るところがないと話しており、この世界一周航海を見込んで、財産を処分する他、自宅を売却するか賃貸していたという。

大半は、この一生の体験となるべきものに何万ドルも使っており、今や金を取り戻すのに、少なくとも数か月間の待機に直面している。同社は、12月中旬から月賦払いで返金することになると話しており、返金完了は2月下旬になるという。12月1日まで、イスタンブールで立ち往生した者に宿泊費や帰国便も提供してきた。しかし、帰国していないと話す者もいる。

「今現在、大勢の人がどこにも行けないし、どこかに行く計画を立てるのにさえも、返金が必要な人もいるのです。今現在、良くないです。」と返金が約束されるまで匿名を希望したある乗客は話した。(後略)(CNN: Updated 8:12 AM EST, Fri November 24, 2023)

ニュー・ジーランド国境でクルーズ船が拒否され乗客は激怒(ニュージーランド・オーストラリア)

2週間ニュー・ジーランド・クルーズに出かけていた何千ものオーストラリア人乗客は、同船が国境警備隊によって拒否されて旅程がひっくり返り、タスマニア島への旅行となった。

P&O Cruises UKは、9Newsに対し、Pacific Adventureで行く13日間Kiwi Adventure voyage(注、「ニュー・ジーランド冒険航海」の意)が、同船がニュー・ジーランド水域に到着することになっていたのに、旅程が変更になったことを確認した。

このクルーズ船は、月曜日にシドニーを出発して、プレンティ―湾沖での船体通関手続きのために向かっていたが、天候がそれを許さなかった、と広報担当者は話した。「弊社は、旅程が修正されなければならなかったことをお詫びいたします。」とこの広報担当者は話した。

ニュー・ジーランドの厳格な国境管理では、同船が船体通関手続きをすることなく同国水域に入ることは許可されない。「予報状況が変わって、潜水夫には余りにも危険となり、それ故、ニュー・ジーランドの入国許可を得ることが不可能となりました。」とこの広報担当者は話した。(9NEWS: 8:29pm Nov 24, 2023)

Harim、DongwonがHMM買収完了(韓国)

朝鮮(注、韓国)を代表する世界的な海運・物流会社であるHMMの買収は、Dongwon GroupとHarim Groupが、木曜日に終わった主要入札に参加して、2社間での争いとなっている、とKorea Development Bank(=韓国開発銀行) (KDB)と投資銀行筋は、金曜日に話した。最終的な落札者は、早くても今月末までに発表されることになる。

「優先交渉者の選択は、典型的には、今から1週間か2週間後に行われるものですが、KDB(=韓国開発銀行)では、今年の年末までに株式買収合意を終結させることを狙って、手続きを早める予定です。」とKDB当局は、The Korea Times紙に金曜日に語った。

KDBとKorea Ocean Business Corporationは、HMMの筆頭株主と第2位の大株主だが、それぞれ20.69パーセントと19.96パーセントの持ち分を有しており、DongwonとHarimの財務状況、経営能力や海運事業の経営に対する戦略計画の包括的審査を行う予定。両者は、12月初めまでに優先交渉者の選択を完了することを狙っている。(後略)(The Korea Times: 2023-11-24 16:18)

マルタを吹き荒れた強風で、ゴゾ島のフェリー便、木々に被害(マルタ)

ゴゾ島のフェリー便は、土曜日にマルタを吹き荒れ、島の各地に被害を与えた強風で運休となった。

ゴゾ島のイムジャール港とチェルケウアを結ぶ便は、午後3時過ぎに悪天候のために運休となった、とGozo Channelは伝えた。夜にGozo Channelは、コミノ航路の運航を再開すると伝えた。

Valletta Grand Harbour(注、「バレッタ大港」の意)を出発する高速フェリーは、土曜日の早い時間は、イムジャールからの1便だけを運航した。日曜日の午後に通常運航に復帰する見込み。(後略)(Times of Malta: 26 November 2023)

中国最大のクルーズ船は青島から処女航海開始(中国)

Adora Cruisesが運航するMediterraneaと命名されたクルーズ船は、日曜日に東中国の山東(=シャントン)省の青島(=チンタオ)から処女航海を開始した。

この船は、今年9月30日に中国市場を扱い始めた。長さは292メートルで、86,000メートル・トンの総トン数がある(注、総トン数(容積)が86,000総トンの誤り)。中国で現在運航している最大のクルーズ船だ。

このMediterraneaという船は、恵まれた地中海の風習・文化の要素で一杯だ。1,057室の豪華な部屋やスィートに、2,680人の乗客を収容できるこのクルーズ船は、5泊6日の海上冒険の乗客を扱うことになる。

9月、青島は、国際クルーズ便を再開した北中国最初の都市となった。青島でMediterraneaという船を使ってクルーズ船の運航を行うことは、Adora Cruisesにとっては、北中国でより大きな市場を振興する再出発となっている。(Ecns.cn: 2023-11-27 13:24:44)

China Cruise Shipping Conferenceが深センで開幕(中国)

The 16th China Cruise Shipping Conference(=第16回中国クルーズ海運会議)が、土曜日、深セン(=シンチェン)市の南沙(=ナンシャン)区で開幕した。

Shenzhen Municipal People's Government(=深セン市人民政府)とChina Communications and Transportation of Association(=中国交通運輸協会)が共同で主催するこの会議は、英国、ドイツ、スペイン、フランス、日本、そしてオーストラリアなど、10か国以上からの400人以上の客が出席して、「Sailing from Shenzhen and traveling around the world(=深セン発の航海と世界中の旅行)」の話題に重点を置いた。

この会議は3日間続き、クルーズ人材教育・開発首脳会談の他、政策・経済フォーラム、業界指導者のフォーラム、クルーズ港の出店、クルーズ修理・裾野産業フォーラムといった行事が開催される。

The China Cruise Yacht Industry Alliance(注、「中国クルーズ・ヨット産業同盟」の意)が、この開会式で正式に発足した。加えて世界最大の家族所有のクルーズ会社の1社であるMSC Cruiseが、2024年に中国に戻ることを発表した。Royal Caribbeanの特大豪華クルーズ船「Spectrum of the Seas」も、2024年に中国に復帰する。

China Merchants Viking Cruisesは最近、3本の新たな外国行き観光航路を開設したが、これには初めての目的地の1つである、南朝鮮(注、韓国)の済州(=チェジュ)島が含まれている。

2021年に就航して以来、中国船籍の豪華クルーズ船であるChina Merchants-Yidunは、今や、深センからその他の国内諸都市に向けて航海する数社のクルーズ客船会社を保有している。

近年、深セン政府は、企業の定着、運航チームに対する助成、登録、そしてクルーズ航海数を網羅する、クルーズ産業を支援する一連の政策を公表している。(China Daily: 2023-11-27 15:29)

議会は新しいフェア島のフェリーの建造入札を検討(英国)

長く待ち望まれてきたフェア島のフェリーの代替に向けた入札が、提案されている。

SIC(=産業標準分類)のdevelopment director(=開発部門監督)のNeil Grantは、先週、この入札を受け取り、現在、審査中であることを確認した。10月の540万ポンドの入札開始に引き続くもので、1月に英国政府のLevelling Up(=レベル・アップ)財政支援で、270万ポンドが裁定される。

この事業は、老朽化しているGood Shepherd IVを、旅客12人乗りの新しい単胴作業船に代替するものだ。グラットネスとフェア島において、広範な港湾改良も見られることになる。

この新船は、2025年10月までに就航する予定で、議会当局者や議員らは、この作業を終えるには、時間的余裕がないことに懸念を表明している。Levelling Up契約の規則に基づき、財政支援を得るには、事業は2026年までに完了させなければならない。議員らは、今年の年末までに、この最終的な事業事例を検討するものと見られている。

月曜日の環境・運輸委員会での演説で、Grant氏は調達手順を理由に、この提案をより詳細に議論することはできなかった。同委員会に対する報告書では、議会は今年、この事業を割り当てるため460ポンドの予算の支出をしようとしていたことを示していた。(The Shetland Times: November 27, 2023)

10代の乗客、ポート・カナベラルを本拠とするRoyal Caribbeanのクルーズ船から転落して死亡(米国)

メディア・サイトのTMZによると、10代の乗客が、ポート・カナベラルから出航しているRoyal Caribbeanのクルーズ船の甲板にバルコニーから転落して、死亡したという。

TMZは、16歳の少年が、土曜日、Royal CaribbeanのAllure of the Seas(=アルーア・オブ・ザ・シーズ、注、「海の魅力」の意)で、クルーズ中に転落して死亡したと報じた。この乗客は、治療のために病院に搬送されたが、そこで死亡した。

FLORIDA TODAY紙宛ての声明文において、Royal Caribbeanは次のように述べた。「弊社ではお客様が亡くなったことを知って悲しみに包まれており、弊社の心はご家族と共にあります。ご家族に敬意を払い、弊社ではこれ以上の論評は致しません。」

Allureは、バハマ行きの3泊、4泊クルーズで、ポート・カナベラルから出航しており、ナッソーとRoyal Caribbeanの私有島であるPerfect Day at Coco Cay(注、「ココ岩礁での申し分のない1日」の意)に寄港している。この事故があったクルーズは、金曜日にポート・カナベラルを出発して、月曜日に戻る3泊航海だった。同船はその後、月曜日に4泊航海で、ポート・カナベラルから出発した。

Allure of the Seasには2,748室の旅客室があり、2人使用時の収容力は、旅客5,496人で、最大搭載人員は6,828人。世界で5番目に大きなクルーズ船だ。ポート・カナベラルは、世界で最も混雑しているクルーズ港で、世界最大のクルーズ船であるRoyal CaribbeanのWonder of the Sea(=ワンダー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の驚き」の意)の母港でもある。

Allure of the Seasは、10月にポート・カナベラルの陣容に加わった。(Florida Today: Nov. 29, 2023)

世界最大のクルーズ船、間もなく出航(米国)

世界最大のクルーズ船が、間もなく出航する。

Royal CaribbeanのIcon of the Seas(=アイコン・オブ・ザ・シーズ、注、「海の象徴」の意)と命名された最新船は、2024年1月27日に最初の旅に乗り出す。

現在、世界最大の称号を保持している別のRoyal Caribbeanのクルーズ定期船である「Wonder of the Seas(=ワンダー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の驚き」の意)」を追い抜くことになる。

Icon of the Seasには、18層の旅客甲板、7つのプール、そして40以上の食堂や酒場が船上にある。船内に5,610人の客を収容することが可能で、250,800総トンある。

この豪華船は、船上の8つの「neighbourhoods(=ご近所)」があることも自慢しており、それぞれ独自のハッキリと異なる体験、娯楽があり、食事や飲み物の選択肢がある。記録破りを念頭に置くと、これらご近所には、多くの初めてのものがある。すなわち、Thrill Island(=スリル・アイランド、注、「身震い島」の意)は最大のクルーズ船親水公園を呼び物としており、初の野外自由落下洋上滑り台と降下雫は、業界で最も高さのあるものとなっている。

本船は、海の見えるプールと、氷結カクテル・バーのあるChill Island(=チル・アイランド、注、「寒気島」の意)も呼び物としており、更にThe Hideaway(=ザ・ハイドウェイ、注、「隠れ家」の意)は、初の洋上でのぶら下がり無限プールであり、渦巻きとビーチ・バーを備えた多層日光テラスに囲まれている。

他のご近所には、独自のAquaTheater(=アクア・シアター、注、「水の劇場」の意)のあるThe Hideaway、Surfside(=サーフサイド、注、「波打ち際」の意)、Aquadome(=アクアドーム、注、「水の円天井」の意)が含まれる。

このクルーズ船は、家族連れに焦点を合わせており、郵便箱と特徴的な白い杭柵を備えたUltimate Family Townhouse(=アルティメイト・ファミリー・タウンハウス、注、「究極の家族集合住宅」の意)の他、新しいFamily Infinite Balcony(=ファミリー・インフィニトゥ・バルコニー、注、「家族無限バルコニー」の意)とSurfside Family Suite(=サーフサイド・ファミリー・スィート、注、「波打ち際家族特別室」の意)を導入している。

Icon of the Seasは、マイアミ発で、一年中、7泊クルーズを航海し、どの旅程もバハマのCocoCay(=ココケイ、注、「ココ岩礁」の意)に寄港する。燃料電池技術を備えた同社初の船となり、今までで同社の最も維持可能な(注、地球環境に優しい)船となる、液化天然ガス(清浄燃焼燃料)により駆動する。

Royal Caribbean Internationalのpresident and CEO(=社長兼最高経営責任者)であるMichael Bayleyは、次のように語った。「Icon of the Seasは、心に残る体験と弊社の次の際立った約束を、休暇を愛する人々に実現してきた50年以上の頂点にあるものです。今や、これまで以上に、ご家族と友人達が、心がふれあい、独自の冒険を楽しむことができる体験を優先させることになります。」(The Independent US: November 29, 2023 at 6:47 PM)