2023年12月

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2023年12月の海外旅客船情報

Viking Saturn、船対陸で電力接続した最初のクルーズ定期船となる(マルタ)

ノルウェー船籍のクルーズ定期船が、金曜日に機関が停止し、Grand Habour(=グランド・ハーバー)の陸上電力供給に接続し、陸から電力供給を完全に受けるため、最初に地元で接岸した船となった。

このグランド・ハーバーのShore-to-Ship(=陸対船)事業は、何年もかけて作ってきたものだが、自前の機関ではなく、そのエネルギー供給網を使用して、接岸したクルーズ定期船に電力を提供することを可能にしている。

フロリアナのXatt ta’ Pintoに3つあり、マルサのl-G?assar tal-G?enebに1つ、そしてセングレアのBoiler Wharfに1つある同港の5つの埠頭の全ては、この設備を備えている。これら埠頭の全ては、同事業が試験段階に入ったことから、この数週間内に検査されている、と作業を行ったInfrastructure Maltaは話した。

ノルウェー船籍のViking Saturn(=バイキング・サタン、注、「土星」の意)は、Pinto 1と2埠頭におり、3.1メガワット時を受領している。土曜日には、別の船であるVenus(=ビーナス)が加わり、この船も同時にBoiler Wharfで陸上電力と接続した。

Infrastructure Maltaでは、この事業はグランド・ハーバーのクルーズ定期船による大気汚染の90%を削減するものと見られており、港湾地域周辺に居住する17,000家族に清浄な空気を供給することになると話している。

IMは、2015年のあるヨーロッパの研究で、同港に8時間接岸する旅客船1隻が、1.2トンの窒素酸化物を排出しているとしていると話した。これは、同時に300,000台の乗用車がイルケウワからマルサシュロックに走った場合の排気ガスに相当する。

加えて、これらの船は30キログラムの粒子状物質(大気内の細塵)の排出を行っており、マルタ全長を旅する180,000台の車両からの排出物に相当する。(Times of Malta: December 2, 2023)

Red Funnel、霧のためソレントのフェリー運休(英国)

ソレントのフェリー便は、海峡の濃霧のため運休後、再開した。

Red Funnelは、サウサンプトンとワイト島のイースト・カウズ間の航路を、視界不良のため、中止した。声明において、同社は車両フェリーは運休したが、Red Jetは遅延したが、通勤便は運航していると話した。

同社は、通常運航が再開していることを確認し、迷惑をかけたことを謝罪した。(BBC News: 3rd December 2023)

夫婦がカリブ旅行の初日に「あまりにも大声でセックスし、TUIのクルーズから追い出される」(ドイツ)

ある淫らな夫婦が、無様な大失敗をしでかしたことから、結局のところ、休日にちょっとばかり楽しみ過ぎることが可能なことは判明した。

このドイツ人の夫婦は、2週間の長旅に入って僅か1日目に、カリブ海での性交で、少しばかりあまりにも大声を出して楽しんだことから、クルーズ船から出て行くよう命じられたのだった。2人は、これは船室のバルコニーに繋がる扉が開いていることを忘れたことによる、単なるうっかりミスだったと言った。

このTuiのクルーズ船から追い出された後、この2人は返金を確実にするため、このレジャー会社に対し、法的手段を開始すると話した。2人は、全ての手荷物を抱え、バルバドスで「stranded(=立ち往生)」した。

この出来事は、2019年に起きたもので、当時、Reise Reporter紙において報じられた。2人は、4月1日に出航したMein Schiff 5で行くこの休日を予約したと話した。ところが、このクルーズが始まって間もなくして、同船はバルバドス沖で投錨した。Renate Fと夫のVolkerは、非常に大きな声を出して「consensual sex(=合意の上でのセックス)」をしたが、バルコニーの扉が開いていることを忘れていた。

その後、Renateが言うには、この2人は大声で口論したが、暴力はなく、その宿泊設備に対して損傷を与えることもなかったと主張していた。その後、Volkerはシャワーに行き、Renateはバルコニーでシガレット(=紙巻きたばこ)を吸っていたが、警備員を伴った支配人が部屋にやって来て、船長がこのクルーズ船から2人に出て行くように命じた、と告げたのだった。

バルバドスで下船して、この夫婦は立ち往生し、パリに戻る飛行機を捕まえるため、何千も支払うことを余儀なくされたと話している。パリでドイツに帰国する列車に乗車した。この夫婦はその後、「pain(=苦痛)」に対する補填と旅行費用の返金を含む損害の賠償を求めて、このレジャー会社を訴えたと報じられた。

2人は、この旅行業者と船長は「violated their duty of care(=注意義務に違反した)」と主張した。当時、Resie Reporter紙に宛てた声明文において、TUIは次のように述べていた。「安全に関連する出来事のため、弊社では弊社の権利を行使して、このお客様に船から離れるようお願いいたしました。」

「これは、このお客様自身と他の旅行者を保護するために行ったものです。既にF.夫人との書簡のやり取りは行っており、その中で、弊社の見解を伝えております。どうか、弊社のお客様の詳細なプライバシーに関する論評は行いたくないことをご理解ください。」

TUIの契約条件には、次のように述べられている。「Carrier(=運送人)の代表者の意見において、Passenger(=乗客)の行動が、破壊的、脅迫的、あるいは虐待的で、もしくは他人に対して、危険、又は苦痛を与える原因となる、もしくはその可能性がある場合、運送人は、乗客の当該旅行契約を、運送人の側が責任を負うことなく終了させることができ、乗客は、当該旅行契約終了の結果生じた、未使用、又は逃したサービスに対する、いかなる返金をも求める権利を有しない。」(Mirror: 11:00, 3 Dec 2023)

2隻目を追加したMargaritaville at Sea、タンパからクルーズ開始(米国)

クルーズ船客は、内なるJimmy Buffett(注、Margaritaville(マルガリータビル)が代表曲の故人歌手)を追い求める多くの方法が、間もなく2倍になる。

Margaritaville at Sea(注、「洋上のマルガリータビル」の意)は拡大し、追加の2隻目の船が、6月からフロリダ州タンパから出航する。この船はMargaritaville at Sea Islander(=アイランダー、注、「島人」の意)と命名され、月曜日から予約を取り始めた。

「弊社の1番船、Margaritaville at Sea Paradise(=パラダイス、注、「極楽」の意)を昨年就航させて以来、より素晴らしい景観、長い旅程、そして新たな寄港地といった、お客様が求めるものを拡大するために、作業してきました。」とMargaritaville at SeaのCEO(=最高経営責任者)であるChristopher Ivyは、ニュース・リリースで述べた。「Islanderの追加は、Margaritaville at Seaにとって興奮する瞬間であり、弊社事業成長の次の段階を記すものです。」

この客船会社の1番船は、パーム・ビーチからグランド・バハマ島に向かう2泊の周遊旅程でお目見えし、2024年から3泊クルーズを提供する。

Margaritaville at Sea Islanderはどこを航海するのか?

この乗客2,650人乗りの船は、4泊と5泊のクルーズを航海することになる。寄港地には、キー・ウェスト、そしてメキシコのコスメルとプログレソが含まれる。最初に売り出される旅程は、2024年6月14日に出発する4泊クルーズで、コスメルに寄港し、2日間は洋上となる。

客は何を期待できるのか?

Margaritaville at Sea Islanderは以前、Costa Atlanticaとして航海していたもので、リリースによると「an extensive transformation(=広範な変容)」過程にあるという。同船の1,100室の旅客室はそれぞれ、浜辺から触発された内装で、Margaritavilleの印象で再設計されることになり、この客船会社は、新しい食事と娯楽の選択肢をお目見えさせる。

本船は、3階建てのLandShark Bar at Sea(注、「洋上の陸鮫(地上げ屋)バールの意)を呼び物とする。つまり子供向けのCaribbean Amphibian Splash(注、「カリブの水陸両用しぶき」といった意)とSlide(注、「滑り台」の意)という遊び場、コーン・ホールとミニ・ゴルフのコースなどがある。本船の14層の吹き抜けには、酒場もある。

Cheeseburger in Paradise(注、「極楽のチーズバーガー」の意)、Frank and Lola’s Pizzeria(注、「フランクとローザのピザ」の意)、Margaritaville Coffee Shop(注、「マルガリータビル・コーヒー店」の意)を含むよく知っている場所も、同様に戻って来る。

Margaritaville at Sea Islanderの費用はどの位?

本船の4泊航海の価格は、1人当たり209ドルからで、5泊クルーズは265ドルから(いずれも早期お試し割引30%が含まれている)Margaritaville at Seaの料金には、大半の食事、生の娯楽、管理された子供番組などが含まれている。(USA TODAY: Dec. 4, 2023)

ポーツマス近くの燃料タンカーの事故で、フェリーは2時間遅れ(英国)

フィッシュボーンからポーツマスへのフェリー便の乗客は、この水域の対岸で進行中の深刻な事故のため、今朝、遅延を体験しているところだ。

Wightlinkは、この遅延は、ポーツマス・カー・フェリー・ターミナルに繋がる道路であった燃料タンカー(注、タンク・ローリー車)が巻き込まれた事故によるものだと話している。この2時間までの遅延は体験中であり、顧客に対し、旅行計画に迷惑をかけたことを謝罪すると付け加えた。

他の全便は、通常通り運航している。(On The Wight: 5, December 2023)

Tallinkの旅客数、貨物量、前年比で減少(エストニア)

火曜日、エストニアの上場海運会社、AS Tallink Gruppが公表した数字によると、先月、Tallinkは、全航路で、合計376,997人の旅客を輸送し、2022年11月よりも0.4パーセント減だったという。

一方、今年の11月にTallinkが輸送した貨物ユニット(注、コンテナ)数は、20.8パーセント減の26,547個で、扱った乗用車の台数は、前年比で4.6パーセント減の50,244台だった、と同社は話した。

先月、フィンランド―スウェーデン航路の旅客数は、前年比で11.2パーセント減の116,913人で、エストニア―スウェーデン航路は12.2パーセント減の35,016人だった。しかしTallinkは、エストニア―フィンランド航路で、旅客数が8.7パーセント増加しているのを見ており、2023年11月の旅客合計が225,068人となった。

一方、輸送された貨物ユニットの数は、先月は広範に落ち込んでおり、エストニア―スウェーデン航路で7.8パーセント減の4,093個、フィンランド―スウェーデン航路で15.9パーセント減の3,418個、エストニア―フィンランド航路で23.9パーセント減の19,036個だった。

先月、このエストニアの海運会社が輸送した乗用車の合計台数は、全体で4.6パーセント減少しており、エストニア―フィンランド航路は2.8パーセント減の46,229台、エストニア―スウェーデン航路は11.6パーセント減の1,175台、そしてフィンランド―スウェーデン航路が最大の減少で、25.3パーセント減の2,840台だった。(ERR News: 06.12.2023 02:16)

ハワイに本拠を置く船は職員募集中、 Norwegian Cruise LineのPride of Americaにアロハと言おう(米国)

ノース・カロライナ州ローリー発。Norwegian Cruise Line Holdingsは、ハワイ列島を旅しているPride of Americaの職員を緊急に募集している。

仮想の情報集会が明日あり、加えて来週は、木曜日を除く毎日行われる。

欠員になっているものは、料理人、給仕、バーテンダー、そして写真家で、加えて、客室係と清掃作業員。宿泊場所と食事は、提供される。賃金は、6か月交代で、月に3,000ドルから3,700ドル。

Transportation Workers Identification Credential(=運輸労働者身分証明書)(TWIC)の他、Merchant Mariner Credential(=商船員資格)(MMC)の取得が可能でなければならない。(CBS17.COM: Posted: Dec 7, 2023 / 07:44 AM EST)

旧Pacific Venus、中国へ出航(日本)

旧Pacific Venus(=ぱしふぃっくびいなす)は、現在、中国に向かっている。

このEastern Venusに改名した1998年建造のクルーズ船は、12月7日に青島(=チンタオ)と煙台(=イェンタイ)に近い商港、石島(=シダオ)に向けて出航した。日本の神戸近くで、ざっと1年間係船した同船は、12月10日に、この中国の目的地に到着する見込みだ。

日本に本拠を置くVenus Cruise(注、日本クルーズ客船)で25年近く運航して、このVenusは、新たな運航事業者に売却されたものと考えられる。しかしこの取引についての詳細は、まだ公表されていない。日本を離れる前に、この乗客696人乗りの船は船籍国を変更し、今やパナマ船籍となっている。

Pacific Venusは2023年1月以来、運休していた。この時、この日本建造船は、Venus Cruiseの最後のクルーズを終えたのだった。ここは2022年暮れにクルーズ事業の閉鎖を決定していた。「弊社の開業以来、当クルーズに乗船した全てのお客様と、クルーズ運航を支援し協力していただいた全ての皆様に対し、心から感謝いたします。」と同社は、当時の発表で述べた。

以前は日本の3社の地元クルーズ会社の1社であったVenus Cruiseは、33年間に亘って、国内の異なる港から出発する旅程を提供していた。Pacific Venusに加え、このクルーズ客船会社は、過去に別の船も運航しており、これには1990年建造のOrient Venus(=おりえんとびいなす)や1974年建造のNew Utopia(=ニューゆうとぴあ)があった。

Venus Cruiseは今や廃業して、2つの国産クルーズ商標が、日本で活動を維持している。すなわちAsuka Cruise(注、郵船クルーズ)とMitsui OSK Passenger Line(=商船三井客船、注、現在は、商船三井クルーズ(MOL Cruises))だ。両社はその船隊に新船を加えて、経営を拡大している。

Asukaは、Meyer Werft造船所で新しい744人乗りの船を建造中で、Mitsuiは2022年にSeabourn Odysseyを買収した。現在、傭船契約の一環としてSeabournの下で航海しているこの船客450人乗りの船は、2024年暮れにアジアに到着することになっている。(Cruise Industry News: December 8, 2023)

Tallinkは、リトアニアのカウナスのBurger King2号店を発表(リトアニア・エストニア)

エストニアの会社であるTallink Gruppは、リトアニアのカウナス市の新しいBurger King食堂の開業を発表した。

この食堂は、2023年12月7日に開店したものだが、カウナスで開店した2番目のBurger Kingで、10 Pramones Streetに所在している。広さは320平方メートルで、客80人を収容可能。

この新しいBurger Kingは、ここの全メニュー、子供用のメニュー、そして様々な野菜に基礎を置く選択肢を提供する。客は、店内で食事をするか、ドライブ・スルー(注、「自動車に乗ったまま利用できる」という意)のサービスを選択することができる。ここでは、駐車場に2基の電動自動車用充電局があることも、呼び物としている。(中略)

Tallink Gruppは、2019年にBurger King Balticsというフランチャイズ(注、「営業販売権」の意)を買収したが、北バルト地域における貨客輸送サービス提供者である。

2019年、Burger KingとTallink Gruppは、バルト諸国に新たな店舗を開店することでも合意していた。この提携での食堂1号店は2020年に開店し、Tallink Gruppは現在、エストニア、ラトビア、リトアニアで、合計21店舗を所有し、経営している。

1954年設立の、ファースト・フード(注、即席料理)ハンバーガー・チェーンのBurger Kingは、100か国以上と合衆国領土内で、18,800店以上の店舗を経営している。(Verdict Food Service: December 8, 2023)

フェリーから飛び降りた日本人観光客、ウォルニー島近くで発見(英国・日本)

フェリーから故意に飛び降りて死亡した日本人観光客の遺体が、バロー沿岸沖で発見された、と調査で聴取された。

東京から来たHajime Samejimaは、2023年6月28日午後3時頃、ウォルニー島沿岸から2.25キロメートルで死亡しているのが、勤務を終えて船でバローに戻るところだった洋上風力発電所の技術者によって発見された。Samejimaのラクサック(注、リュックサック)の中のカメラが回収され、警察がこの51歳の死に至った出来事の全貌を知ることに繋がった。

このカメラのSDカードから回収された写真は、6月20日から6月22日までに作成されたもので、Avanti West Coast Train(=アバンティ・ウェスト・コースト列車)の内部や、Cavern Club(=キャバーン・クラブ、注、ビートルズが演奏していたナイト・クラブ)、Strawberry Fields(=ストロベリー・フィールズ、注、「Strawberry Fields Forever(=ストロベリー・フィールズ・フォーエバー)」という楽曲のモチーフとなった「イチゴ畑」の意の孤児院)、Penny Lane(=ペニー・レイン、注、同名の楽曲のモチーフとなった、奴隷商人の名前を付けた通りの名前)、そしてLiverpool Beatles Museum(=リバプール・ビートルズ博物館)等、The Beatles(=ビートルズ)に関連するリバプールの様々な場所が写っていた。

Assistant Coroner for Cumbria(=カンブリア州検視官助手)のMargaret Taylor女史は、Samejima氏の妻にCockermouth Coroner’s Court(=コッカーマス検死法廷)で、通訳を通じて、夫はビートルズのファンだったかと尋ねた。彼女は答えた。「Very, very much, yes(=とても、大変にそうでした。)」

6月20日の夕方からの続く写真には、バーケンヘッド港のStena Lineの表示が写っており、その後、フェリーの内部が写っていた。その後の6月21日付けの写真には、ベルファスト周辺の様々な観光地が写っており、最後のものは、Belfast Harbour(=ベルファスト港)近くのBelfast Seahorse(注、「ベルファストの海馬(タツノオトシゴ)」の意)像だった。

警察の捜査では、Samejima氏は、Stena Line Eddaというフェリーに、徒歩客として乗船し、午後10時30分頃、リバプールに向けてベルファストを出発したことが明らかにされている。

午前4時24分からの同船のCCTV(=閉回路テレビ、防犯カメラ)の動画には、Samejimaが、乗客が上がって行ける最も高い所である第10甲板に歩いて上がっていく様が写っている。

コッカーマスの検死法廷に提出した警察の声明によれば、午前4時54分に終始一人だったSamejima氏は、「pulled himself over the rail on deck ten and pulled himself into the sea deliberately and of his own accord(=第10甲板の手摺から身を乗り出し、故意に、自発的に、海に身を投げたのだった)」。

6日後に、ウォルニー島沖の風力発電所の船によって、彼は回収された。

毒学報告書では、処方薬剤の治療水準と、死亡前に数時間前に睡眠薬を服用していた証拠が示されていた。アルコールの水準は「not excessive(=過度なものではなかった)」。

死体解剖では、Samejima氏は「appeared to have been healthy(=健康であったように思われるが)」数本の肋骨を骨折しており、肺は水で満たされ、溺死と一致することが明らかにされた。

Taylor女史は、次のように結論付けた。「閉回路テレビで見られたものから、船のかなり高いところから飛び降りることを認識し、死亡することを認識していたようです。」「どうしてそうなったのか、あなたに話すことができないので、大変に残念です。」「私が知っていることは、彼は、大変に寂しく思うことになることが確かな、あなたと息子さん、ご両親を後にしたということです。」

Taylor女史は、Samejima氏は、自殺により溺死した、と結論付けた。(News Star: 9th December)

MSC Cruises Japanがクルーズ・オブ・ザ・イヤー・グラン・プリ2023受賞(日本・スイス)

東京発。MSC Cruises Japanは、Japan Oceangoing Passenger Ship Association(=日本外航客船協会)(JOPA)の選考委員会により、Cruise of the Year(=クルーズ・オブ・ザ・イヤー)を受賞した。Cruise of the Year 2023 Grand Prix(=クルーズ・オブ・ザ・イヤー2023グランプリ)は、MSC BellissimaのJapan Cruise(=日本周遊クルーズ)で、MSC Cruises Japanが受賞した。

この選考会は、2009年に始まったJOPA(=日本外航客船協会)が主催するもので、クルーズ産業の発展に意味のある貢献をした会社や組織を表彰している。

JOPAは、このクルーズ客船会社が通年に亘り、多種多様なクルーズ・パッケージと傭船クルーズを提供し、あらゆる年齢の人々がクルーズをする利益を推進している日本のクルーズ産業に、多大なる貢献をしたことから、MSC Cruises Japanが受賞したと話した。

声明において、JOPAは次のように述べた。「日本を周遊するMSC cruisesの乗客数は、傭船クルーズを含めて、100,000人を超えています。MSC Cruises Japanは、新市場を切り開き、革新的な販売網を創設し、2023年に人気のNetflix Japan Original映画「In Love and Deep Water(=クレイジークルーズ)」を呼び物とすることで、若い観客に上手く影響を及ぼしたことで称賛されています。」

MSC Cruises Japanのpresident(=社長)であるOliviero Morelliは、論評した。「MSC Bellissimaを日本にもたらし、非常に多くのお客様を船上にお迎え出来て、弊社はMSC Cruisesに対し、本当に感謝しております。弊社の納入業者や貿易提携社に対し、この素晴らしい賞を勝ち取った弊社を支援してご協力していただけたことで、感謝いたします。乗り組んでいる船員全体と、そしてもちろん、MSC Cruises Japanの私の職員も、祝福したいです。」

MSC Bellissimaは2024年、日本での航海を継続する。2024年の旅程は、下をご覧ください。(注、リンク省略)(Japan Today: December 10, 2023, 05:55 am JST)

動画:Carnival Cruise Lines、船のバルコニーでの魚釣りが見つかった夫婦に生涯乗船禁止を課す(米国)

Carnivalは、最近のクルーズで、少なくとも2人の乗客に、同社での航海を永久に禁止したことを確認した。この禁止は、このうちの1人の乗客が、Carnivalが明確に禁止している行為である、自室のバルコニーから魚釣りをしていることを示唆する映像が表面化したのを受けてなされたものだ。

水曜日に共有された電子メールでの声明において、Carnivalの代表者は、次のように述べた。「弊社船からの魚釣りは、禁止されています。弊社では、この客を特定しており、彼らは二度とCarnivalでクルーズすることはありません。」

この出来事は、クルーズ・ニュース及び支援サイトであるCruise Hiveが報じたように、TikTokの利用者がこの夫婦の魚釣り行為を捉えた動画を投稿して、最初に表面化した。何百万もの視聴回数を獲得したと報じられているこの現在は削除されたTikTok動画が、この禁止された客の1人によって元々は共有されたものなのかどうかは、不明のままだ。

元のTikTok動画は取り除かれたにもかかわらず、複製は、未だにこのプラットフォーム上で流通している。これらの動画では、乗客の1人が、長さ約1フィートの緑黄色の魚に見えるものを、釣り糸を使って引き寄せているのが写っている。この乗客はその後、釣り糸を巻き上げてこの魚を引き上げ、もう1人の乗客の声が、この捕獲について論評している。(WDBO: December 13, 2023 at 4:27 pm EST)

大臣、Coastal Shipping Actのクルーズ適用除外を拡大(オーストラリア)

MINISTER for infrastructure and transport(=社会基盤・運輸大臣)のCatherine Kingは、Coastal Trading (Revitalising Australian Shipping) Act 2012(=2021年沿岸貿易(オーストラリア海運再生)法)のクルーズ船の適用除外を拡大した。

この適用除外は、適格なクルーズ運航事業者は沿岸貿易免許を必要としないことを意味するものとなる。

この適用除外は、2024年1月1日から2024年12月31日まで適用され、2023年12月31日に失効する現在の適用除外に置き換わるものとなる。

King女史は、この1年間の適用除外は、「revitalisation of the Australian maritime industry(=オーストラリア海運業の再生)」に役立てるためのCoastal Trading Act(=沿岸貿易法)を修正する可能性の範囲で意見を聴取する追加機会を提供するものだと話した。

「Covid-19は、実に観光業とクルーズ産業に影響を与えました。それでオーストラリア政府は、この適用除外をもう1年保証することによって、クルーズ観光業の支援を継続いたします。」と語った。

「この適用除外は、赤テープ(注、お役所仕事)と費用を減らす一方、観光経済の長期的な持続維持可能な成長に向けた我が国の戦略であるTHRIVE 2030(注、「繁栄2023年」の意)を支援するものです。」

この適用除外は、5000総トンを越える船舶に適用され、かつ:
少なくとも15ノットの速力を出すことが可能で、
少なくとも100人の旅客を搭載することが可能で、かつ、
ビクトリア州とタスマニア州を除く州、あるいは準州の港湾間で、旅客のみ、あるいは第一に旅客を輸送するために使用されるものであること。(Daily Cargo News: 14th December, 2023)

DFDSとP&O Ferries、カレー港の労働者のストライキ中、ドーバーの乗客に助言(フランス・英国)

海峡横断航海は今日、フランスでの争議行為によって影響を受ける、とフェリー会社は警告した。

DFDSは、ドーバーからカレーに向かう航路における影響のため、代替としてドーバーからダンケルクに向かう航路での航海を提供している。

争議行為は、ドーバーの航海に影響

24時間続くものと見られるフランスの労働者による行為は、午前零時に始まった。DFDSの広報担当者は、次のように話した。「カレーの港湾労働者による争議行為は、今日、DFDSのドーバー―カレー航路での航海に影響を与えています。」「旅客には、影響を受けていないドーバー―ダンケルク便に乗り換える選択権を提供します。」

同社は、その航路での臨時便は、今日、交通量が増えた場合に、交通移動を維持するために提供すると話している。顧客には、終日更新される情報を得るために、DFDSの生配信の旅行最新情報ウェブページか、以前はTwitterと呼ばれていたX上の@DFDSUKUpdatesというプロファイルをフォローすることが助言されている。

P&O Ferriesは今朝、X上において、午後3時25分までのドーバーからの航海は、これまでのところ定刻通りの運航をしていると掲載した。乗客には、tweetsで更新されていないか確認し続けるよう助言している。(KentOnline: 10:43, 14 December 2023)

中国初の国産大型クルーズ船、処女航海準備完了(中国)

中国で最初に国内で建造された大型クルーズ船であるAdora Magic Cityは、処女航海の準備のため、金曜日の午後に母港に到着した。

同船は、現地時間の午後3時40分に、Shanghai Wusongkou International Cruise Terminalに停泊した。世界中から来た1,300人近い船員は、既に船上で位置についており、準備は最終段階に入っている。

このクルーズ船は、2024年1月1日に最初の商業航海に出航する予定。最初の航路は北西アジアであり、それから中国と東南アジア間の航路に就航する。

Adora Magic Cityは、建造者のCSSC Shanghai Waigaoqiao Shipbuilding Co., Ltd.によると、総重量(注、総トン数(容積)の誤り)が135,500トンで、長さが323.6メートルあり、2,125室の客室に、5,246人までの乗客を収容することが可能だという。16階建てで、40,000平方メートルの公的居住・娯楽空間(注、公室)がある。(CGTN: 09:37, 16-Dec-2023)

Fergusonのフェリー:政府は3500万ポンド以上の損失に(英国)

Scottish Government(=スコットランド政府)は、大立者のJim McCollのFerguson Marineが、スコットランドのフェリーの大失態の渦中の契約を許すことになった「sweetener(=甘味料、注、賄賂)」の費用として、3500万ポンド以上の納税者の金(注、公金)を喪失することになった。(Greenock Telegraph: 18th December)

クルーズ客、フロリダ、バハマへの旅行がボストンに旅程変更となって立腹(米国)

熱帯休暇を期待していた旅行者は、フロリダとボストンに向かっていたクルーズ船が、悪天候のためにボストンに旅程変更となり、今週、寒空の下に晒されることになった。

MSC CruisesのMeravigliaという船に乗船している乗客は、温暖な天候や浜辺で楽しむことの代わりに、同船がボストン、メーン州、そしてカナダに向かうことになったと告げられて、日曜日に愕然とし、「thought it was a joke(=冗談だと思った)」者さえもいた。

「手荷物を持って手伝っていた奴は、こう言ったのです。『皆さんはカナダに行くことになりますよ。』」とGirish Keswaniは、Boston Globe紙に話した。「全員が笑い飛ばしました。」

フロリダとバハマの代わりに、同船は、火曜日までボストンに接岸したままで、それからメーン州ポートランド、ニューファンドランド州セント・ジョンに向かい、ニューヨークに戻って来る。MSC Cruisesは、この変更を、この7日間クルーズが始まる前の晩に送信した電子メールで、乗客に通知した。

「乗船された皆様の安全と健康を確実にするため、弊社は、代わりにニュー・イングランド地方とカナダに航海いたします。ここでは、皆様が期待している楽しいクルーズ体験を提供することを可能になる、晴天に遭遇するものと思われます。」とメッセージにはあった。

バハマでの強風と豪雨を避けようとする一方、Meravigliaはボストンで接岸していた。同市では日曜日に「damaging winds(=損害を与える風)」警報が発令されていた。ある者にとっては、計画変更はとりわけ悲惨なものだった。

ペンシルベニア州から来た乗客、Connie C.は、Globe紙に対し、自分は仕事で会社の金で定期的にボストンに旅行していていると話した。「ボストンに来るのに、(家族のために)5,000ドルを支払いたくはなかったです。」と語った。「これは、私たちのクリスマス休暇になるはずでした。」

MSC Cruisesは、このクルーズが出発する前の晩に、顧客に再予約することを許していた。また顧客がこのクルーズを、「free of charge and receive a refund in the form of a Future Cruise Credit(=無料で、しかも将来のクルーズ・クレジットの形式で返金を受けて)」取り消すことが可能だとも伝えていた。(New York Post: Published Dec. 19, 2023, 12:35 p.m. ET)

マン島フェリーの上級船員、論争となっている時間外労働、拒否へ(英国)

マン島のフェリー会社で働く上級船員らは、契約変更を巡って論争となっている時間外労働を、12月27日から拒否することになった、と労働組合は話した。

Isle of Man Steam Packet Companyの70人の上級船員のうち、48人から構成されているNautilus(=ノーチラス)の組合員の投票では、争議行為を行うことに89%が賛成していた。

この論争は、新船のManxmanでの、船上での休息時間中の配置に集中している。これは、強風のため、今週、同社が既に混乱に直面したことから生じたものだ。

ダグラスと、ランカシャー州ヘイシャム間のManxmanのグリニッジ標準時間20時45分の横断便と、夜中の帰りの便は、いずれもアイリッシュ海の強風のために運休した。

同社では、航海の混乱は、この天候のためにChristmas Eve(=クリスマス・イブ、注、クリスマス前夜)まで続くと警告している。(後略)(BBC News: Published 20th December 2023)

Diamond Princess、シンガポール期間、開始(シンガポール・米国)

プレス・リリースによると、Diamond Princessは日本から到着後、この1週間でシンガポール期間を正式に始めた。

Diamond Princessのシンガポール期間には、2023年12月から2024年3月まで、この地域における10日間から14日間クルーズが含まれている。

2023年12月、Diamond Princessは、ベトナムのフー・ミー(ホー・チ・ミン市)とダ・ナンの他、タイのコー・サムイとレム・チャバン(バンコク)を訪問する2本の10日間航海を行う。このクルーズの客は、コー・サムイでクリスマス・イブを祝うことができ、クリスマスの日は洋上で過ごすことになる。12月26日に出発する次のクルーズに乗る観光客は、大晦日はホー・チ・ミン市で祝うことになる。

2024年1月と2月、同船は2本の14日間マレーシア、タイ、ベトナム・クルーズを航海し、客は、タイのプーケット島の他、マレーシアのランカイとペナン島を訪問することになる。その後、同船は南シナ海を航海して、ベトナムのホー・チ・ミン市とニャ・チャンの他、コー・サムイを訪問する。

2月6日に出発する航海では、同船はペナン島とポート・クランにおり、客は2月10日と11日に当たるChinese New Year(注、旧正月)を祝う機会がある。

Diamond Princessは、2024年3月5日にシンガポールから横浜に向かう13日間の再配置クルーズで、シンガポール期間を終了する。同船は日本の桜の季節と日本での2024年期間に間に合うよう、3月18日に到着する。

他の2隻のPrincess Cruisesの船も、2024年と2025年にシンガポールを訪問する。Coral Princessは、2024年10月にシンガポールからロサンゼルスに向かう33日間東南アジア・ハワイ・太平洋横断クルーズを航海し、一方Island Princessは、世界一周クルーズで2024年2月29日にシンガポールを訪れる。(Cruise Industry News: December 20, 2023)

West Sea、日本の船主向けのクルーズ船を建造する構え(ポルトガル・日本)

West Seaは、ポルトガルのViana do Castelo造船所で日本に本拠を置くRyobi Holdings(=両備ホールディングス)向けに、新しいクルーズ船を建造することになったと報じられている。

ポルトガルのニュース・ウェブサイトのJornal de Negociosによると、この新船の契約は、木曜日に署名されたという。契約は1億ユーロ相当で、2027年の引渡しだ、と消息筋は話したという。

この新造船は、船客100人から150人の収容力で、長さは約115メートルで、幅は19メートル、とJornal de Negociosは付け加えた。このニュース情報源は、同船は高級市場向けで、日本と西南アジア(注、瀬戸内海と南西諸島の誤り)に跨る旅程を提供するとも述べていた。

工事は「over the next few weeks(=今後数週間内)」に始まることになっていると付け加え、工期は「three to four years(=3年から4年)」だという。同船は「private yacht feels, with personal service and comfort(=個人的なサービスや快適さのある私有ヨット風)」だとJornal de Negociosは解説した。

1910年に最初に設立したRyobi Holdings Group(=両備ホールディングス・グループ)は日本国内の異なるニッチ市場(注、市場の隙間)に尽力している。自前の都市バスやタクシーによる国内輸送に加え、同社は不動産、物流、小売り、そして建設の分野でも活動している。

ポルトガル北部にあるWest Sea造船所は、現在、Mystic Cruises向けの一連の探検船を建造中で、そのうちのWorld Seekerは、2025年に就航することになっている。このシリーズには、2018年建造のWorld Explorer、2020年建造のWorld Voyager、2021年建造のWorld Navigator、そして2022年建造のWorld Traveller(写真上、注、省略)がある。

僻地や極地での航海用に設計された船客200人乗りの船は、選りすぐりの酒場や休憩室、プール甲板、完結したスパなどの数か所の快適設備と、様々な食事の選択肢を提供している。姉妹船も、Zodiacs(=ゾディアック、注、ゴム・ボート)船隊、専用脱衣室、耐氷船体等のような探検に対応できる特色に加え、最新のグリーン(=環境保全)技術を備えている。(Cruise Industry News: December 22, 2023)

ノルウェーのクルーズ船が嵐に襲われ、北海で動力喪失(ノルウェー)

ノルウェーのクルーズ船が、大波とハリケーンの風力で、船橋の窓が粉々になって、北海で動力喪失した、とデンマーク当局者は話した。

MS Maudの266人の乗客と131人の船員は無事だ、とDanish Joint Rescue Coordination Centre(=デンマーク合同救助調整センター)(DJRC) の報道官は、Reuters(=ロイター通信)に語った。民間救助会社の2隻の曳船が、船が安定した状態を維持するために支援していると付け加えた。「静かに嵐を通り抜ける必要があるだけで、向かい風を受けて航海して、そうしているところです。」とこの報道官は話した。

この船は、木曜日にノルウェーのフローレを出発して、金曜日に英国のチルベリーに到着することになっていた。海水が同船の船橋の中に入り、動力を喪失する結果となった時、デンマーク西海岸の沖、約120海里(200㎞)で、英国の東海岸の沖、205海里(330㎞)を航海していた。主機は未だに機能しており、同船は、機関室から手動で舵を切ることが可能だ。

金曜日、船舶交通ウェブサイトのVesselfinder.comの資料では、MS Maudは、木曜日の夜以来、ほとんど動いていない。同船は、クルーズ会社HXの所属で、ここでは木曜日に「a temporary loss of power(=一時的な動力喪失)」に見舞われたが、船員と乗客は無事だと話した。同船が次にどこに向かうのかは、ハッキリしていなかった。

先月、ビスケー湾で嵐と遭遇したクルーズ船で、約100人の乗客が負傷していた。Spirit of Discoveryは、波高が少なくとも9mに達していると言われた波などの厳しい天候に襲われた時、カナリア諸島に向かう14泊周遊旅行の終盤だった。(sky news: Friday 22 December 2023 10:29, UK)

中国初の国産大型クルーズ船が試験運航開始(中国)

12月24日上海発。中国最初の国内建造大型クルーズ船、「Adora Magic City」は日曜日、上海港から出発して、試験運航を開始した。

招待客と世界中から来た1,300人近い船員を乗せた同船は、日曜日の正午過ぎにShanghai Wusongkou International Cruise Terminalを出発し、月曜日に同ターミナルに戻るものと見られる。2024年1月1日に北東アジアに向かう商業処女航海の準備のため、もう1回の試験運航が、その後、予定されている。

建造者のCSSC Shanghai Waigaoqiao Shipbuilding Co., Ltd.によると、Adora Magic Cityは、総重量(注、総トン数(容積)の誤り)135,500トンで、長さは323.6メートルあり、合計2,125室の客室に5,246人までの乗客を収容することができるという。16階建てで、公室と娯楽空間は、合計40,000平方メートルある。(後略)(Xinhua: 08:19, December 25, 2023)

バハマ・クルーズの船客が船外に転落して行方不明(米国)

41歳の乗客が、バハマ行きのRoyal Caribbeanのクルーズ船から大西洋に転落して、行方不明になっている。

Coast Guard(=沿岸警備隊)は、この事件は12月23日に、サウス・カロライナ州チャールストン沿岸の沖、約100マイルで発生したものだと話している。同機関は、航空機によるこの匿名の乗客の捜索を実施すべく、救援機1機を派遣した。捜索は、救助隊が1,625平方マイル以上を8時間捜索して、中止した。

Royal Caribbean Groupの広報担当者は、Vision of the Seas(=ビジョン・オブ・ザ・シーズ、注、「海の情景」の意)というクルーズ船の客1人が船外に消えたことを確認した。

「同船と船員は、直ちにこの事件を地元当局に報告し、捜索・救助活動を開始しました。」とこの広報担当者はThe Post and Courier紙に語った。「このお客様とご家族のプライバシーのため、更なる詳細を共有致しません。」

同社の「8 Night Bahamas & Perfect Day Holiday Cruise(注、「8泊バハマ・素晴らしい休暇クルーズ」の意)」は、12月21日にメリーランド州ボルチモアを出発していた。

同乗客であるニュー・ジャージー州から来た21歳のJake Utzingerは、同紙に対し、船長が誰かが船外に転落したと発表した午後7時45分頃、船室にいたと話した。「同乗の客の1人が海に消えたことを知って、直ぐに吐き気がしました(注、「胸糞が悪くなった」の意も)。」と、この新聞に話した。乗客らが、この行方不明の男性を見つけようとして、プール甲板に駆け付け、それからこの定期船は6時間に亘って停船し、必死になって捜索したが、上手く行かなかったと語った。

この定期船は、フロリダ州ポート・カナベラルに寄港することになっており、その後バハマに向かい、12月30日にボルチモアに戻って来る。Royal Caribbeanによると、合計で2,000人の乗客と700人の船員を収容可能だという。(Independent: 27 December 2023)

AROYAとCruise Saudiがクルーズ船の予想図、公開(サウジ・アラビア)

Cruise Saudiにより経営されている新しいアラビアのクルーズ客船会社、AROYA Cruisesが、その船隊内の初のクルーズ船のレンダリング(注、予想図)を公開した。これは、元World Dreamだ。長さ335メートルの船は、現在、同船をアラビア人乗客の好みと合致する最高水準にするため、広範な改装を行っているところだ、と同社は声明文において述べた。

Cruise SaudiのCEO(=最高経営責任者)であるLars Clasenは、次のように話した。「弊社最初のAROYA Cruisesの船の公開で、新年に航海を開始することを大変嬉しく思います。これは、世界一流のクルーズ産業をサウジに作り上げるCruise Saudiにとって、胸躍る一里塚を記すものであり、地元民に、当王国内での休日の新たなやり方を提供するものです。最初の乗客をお迎えすることを心待ちにしております。」

AROYA Cruisesは2024年、サウジ・アラビアのジッダから出航する。同社は、同船は「並外れた船上サービス、多岐にわたる料理の提供、そして驚くべき活動演目を提供すると話し、AROYA Cruisesの客は、サウジ文化の暖かさと快適な価値を反映した独特の際立ったアラビアの接待体験を楽しむことになる」と話した。(Cruise Industry News: December 27, 2023)

Washington State Ferries、船舶不足、機械問題で影響受ける(米国)

ワシントン州発。過去24年間に亘り、複数のフェリー航路が機械問題と配乗問題で影響を受けてきた。

シアトルからベーンブリッジに行く航路は、火曜日、予期せぬ船舶保守のために1隻に減り、他の2本の航路は、水曜日に配乗問題で影響を受けた。こうした同じ問題は、年中、挑戦をもたらし、フェリーを信頼できないものにしている。

「船員の懸念、船員不足があり、船舶不足にも対処しています。」とWashington State Ferriesの広報担当者であるJustin Fujiokaは語った。

San Juanという島嶼間フェリーは、火曜日の大半は運休し、ポイント・ディファイアンスからタレクゥアに向かう航路では、人員配置のため、水曜日の朝の2本の周遊航海が運休した。

「弊社では、各船でCoast Guard(=沿岸警備隊)が要求する最小限の船員のための資金を受けています。ですから、船員1人が現れないだけで、安全な航海ができなくなるのです。」とFujiokaは話した。

Fujiokaは、理想的には船隊内に26隻のフェリーがあればいいが、現在の隻数は僅か21隻だと話した。何度も船の全てが保守問題のために運航しているとは限らず、運航は最小限のものとなり、信頼できなくなってきている。「今現在、困難な状況にあります。」とFujiokaは話した。「弊社のパンデミック前の運航予定には、完全に復帰していません。」

2024年には配乗水準が改善することを希望しているが、新船を見ることになり始める2028年頃までは、そうはならないと話している。

「来年になれば、配乗のやり方等、物事が好転することを期待してます。」とFukiokaは話した。「しかし船に関する限り、弊社が新船を得るのに、今後、数年はかかります。船を建造するには、時間がかかるのです。」(King5: 5:16 PM PST December 27, 2023)

American Cruise Lines、2024年に船舶追加で忙しく(米国)

American Cruise Linesは、2024年に、成長している船隊に、5隻の船を追加する。2隻のCoastal Catsと、3隻のModernの一連の川船だ。船は、メリーランド州ソールズベリーにある同社のChesapeake Shipbuilding造船所で工事中。

内陸と沿岸の水路の双方で航海する双胴船であるCoastal Catsは、American Liberty(=アメリカン・リバティー、注、「アメリカの自由」の意)とAmerican Legend(=アメリカン・レジェンド、注、「アメリカの伝説」の意)と呼ばれることになる。この船客100人の船は、Coastal Catsの3番船と4番船となる。American Cruise Lineの長期計画では、これを12隻建造することになっている。American LibertyとAmerican Legendは、2024年8月と11月から、それぞれ始まる合衆国東海岸旅程を航海することになる。

工事中のModern船は、ミシシッピー州と、コロンビア川―スネーク川旅程を運航する。これらの船の名称は、明らかにされていない。

2024年に到来する追加の5隻の船は、2023年に船隊に投入された3隻の新船に引き続くものだ。(Travel Weekly: Dec 29, 2023)

クルーズ船が台無しにする前にそれと戦争を始めた美しいヨーロッパの島(ギリシャ)

見事な景観を維持し、オーバーツーリズム(注、観光客過剰)から住民を保護しようとして、サントリーニ島は、クルーズ船に反対する際立った立場をとっており、こうした海の巨人の影響を見直している、数が増大しているヨーロッパの目的地に加わっている。

クルーズ船客数が、パンデミック前の水準を超えることが確実視されるにつれて、ヨーロッパの港湾は、こうした洋上都市による、環境的、社会的、そして経済的な挑戦に取り組むようになってきた。

Transport & Environmentによると、2022年にヨーロッパで運航した218隻のクルーズ船は、大陸の乗用車の全てが出す硫黄酸化物の4倍以上を放出したという。

バルセロナ、ベニス、そしてマルセイユは、オーバーツーリズムや汚染に関連する懸念を取り組むべく、既に対策を取っている都市だ。

サントリーニ島(注、かっては1つの火山島だったが、紀元前1628年頃の火山の大爆発でカルデラを形成し、外輪山である5つの島となった島)は、息をのむような日没と劇的な火山景観で知られているが、クルーズ会社に対する規制も強化している。

観光客と、地元民も同様、この美しいギリシャの島に対するクルーズ産業の影響に反対して抗議の声を上げてきた。年間にサントリーニ島を訪問する約200万人の観光客がおり、住民らは通りの混雑を訴え、クルーズ観光客は地元経済にかなり貢献しているわけではないと論じている。(Express: 07:00, Fri, Dec 29, 2023)

10代のクルーズ船客がダニディンで行方不明(ニュー・ジーランド)

ダニディンで消えたクルーズ船客の捜索が行われている(注、その後、発見された)。

この乗客は、Cameronという名前の15歳の少女で、Norwegian Spiritというクルーズ船から同市で観光中に、両親とはぐれたもの。同船は、土曜日の午後4時に、ポート・チャーマーズから出発する予定だと理解されている。

警察では、ニュー・ジーランドのsimカードがないことから電話できないため連絡が取れないCameronの発見を支援するよう、大衆に求めている。

黒のレギンズ(注、子供用の短めのズボン)、黒のクロップ・トップ(注、腹の見える丈の短いシャツ)を着ており、腰回りにえんじ色のパーカーを巻いていた。短い茶髪で、身長は約165センチメートル。Cameronを見かけた人は、111番に電話し、事件番号、P057252058番を引用するよう求められている。(Stuff: 11:58, Dec 30 2023)

ギリシャ―イタリア間のフェリー切符価格、EU排ガス規制に合わせて値上げ(ギリシャ)

ギリシャとイタリア間のフェリー航路の切符価格が、海上輸送をEmission Trading System(=排出権商取引システム)(ETS)に統合するというEuropean Union(=ヨーロッパ連合)の決定に応じて、月曜日から約5%引き上げられた。

この環境対策は、フェリー会社に、航路での船舶の汚染に応じて排出権を購入する義務を課すことにより、二酸化炭素排出量を逓減することを狙っているものだ。

同様の料金引き上げは、1月中旬から、クレタ島に行く航路で予想されている。しかしキクラデス諸島やその他のギリシャの島嶼に行く航路では、2029年まで、例外が許容されている。

月曜日から、フェリー会社は、CO2(=二酸化炭素)排出権を購入しなければならなくなった。これにより、環境に優しい燃料及び推進システムへの転換が促進されることになる。2023年以降は、海運会社は、より清浄な推進システムを採用し、速力を落とし、あるいは排出権を購入しなければならなくなる。(ekathimerini.com: 30.12.2023 12:43)