2024年3月

HOME > 海外旅客船情報 > 2024年3月

2024年3月の海外旅客船情報

Modi首相、水素駆動フェリーを進水させる:特色、意義(インド)

Prime Minister(=首相)のNarendra Modiは水曜日、事実上、インド初となる国内開発水素燃料電池フェリーを進水させた。本船は、Cochin Shipyard Limited (CSL)が製造したもので、ウッタル・プラデシ州のワーラーナシーで運航するため配船される。

1億8000万ルピーの費用で建造されたフェリーは、厳格な検査後に、CSLにより、Inland Waterways Authority of Indiaに引き渡される。Ministry of Ports, Shipping and Waterways(=港湾・海運・水路省)は、この事業の75パーセントを達成している。

本船の特殊機能は何か?

この水素燃料電池船は、長さ24メートルの双胴船で、空調管理された旅客区画の50人を輸送することが可能だ。この収容設備区画は、地下鉄の普通列車と同様、高品質のガラス繊維強化プラスチックを使って建造されている。

水素燃料電池船は、電気エネルギーの一時貯蔵庫として、従来型電池を使用しない。本船は、水素燃料で走り、これはシリンダー内に貯蔵される。この船には、水素を40キロ運搬可能な5本の水素シリンダーがあり、8時間の運航を支援する。本船は、3キロワットのソーラー・パネルも装着している。

水素燃料電池駆動船は、排ガス・ゼロであり、騒音ゼロで、エネルギー効率が優れており、より環境に優しいものにしているものだ。可動部品がないことから、このフェリーは燃焼船に比べ、少ない保守管理で済む。(後略)(The Indian Express: March 1, 2024 13:20 IST)

SS United States、フィラデルフィアの埠頭からの立ち退きの可能性に直面(米国)

名高いSS United Statesという遠洋定期船は、CBS Philadelphia(注、フィラデルフィアのテレビ局)が報じたように、南フィラデルフィアの現在の停泊地からの立ち退きに直面する可能性がある。

The SS United States Conservancy(=SS United States管理委員会)とPenn Warehousingとの間の賃料支払いを巡る進行中の紛争で、今年これまでに、2日間の裁判となった。連邦判事が間もなく判決を出すものと見られている。一方、この船を多目的使用不動産にするための話し合いは現在も行われている。

SS United States管理委員会は、2011年にPenn Warehousing and Distribution(注、「Penn倉庫保管・流通」の意)との間で、この遠洋定期船を1日850ドルの賃料で接岸するという賃貸借契約を開始した。2021年、この賃貸借は、1日1,700ドルに値上げとなった。しかし連邦裁判所に提出された訴状の中で述べられているように、同管理委員会は、この高い賃料支払いには応じられないとしていた。同管理委員会の弁護人は、この値上げされた賃貸借は、決して適切に交渉されたものではなく、むしろ一方的な値上げだと強く主張した。

本船が立ち退かされることになれば、同管理委員会は新たな停泊地を探す必要となるか、この船を解体することになるかもしれない。(Cruise Industry News: March 3, 2024)

ワイト島のフェリー、医療的緊急事態で遅延に直面(英国)

ワイト島のフェリーの乗客は、医療的緊急事態のため、2時間までの遅延に直面している。

サウサンプトンとイースト・カウズ間のRed Funnelの車両便は、Red Ospreyであった出来事のために、これまでに運休した。Red Funnelの広報担当者は、不便をかけていることを謝罪し、ここのチームが混乱を逓減するため、一生懸命、取り組んでいると話した。乗客らには、旅行前に確認するよう勧告されている。(BBC News: 4 March 2024)

Royal Caribbeanのクルーズ船労働者、ベッドの下に隠してまでして若い乗客を撮影したことを認めたという(米国)

逮捕宣誓供述書によると、Royal Caribbeanのクルーズ船の従業員は、裸の若い女性を記録するために、乗客の浴室の内部に隠しカメラを設置し、シャワーから出てくるところを記録するため、客のベッドの下に隠すことまでしていたという。

Symphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)の客室係のArvin Joseph Mirasol(34)は、「affixed to the counter underneath the sink(=流しの下のカウンターに張り付けられていた)」カメラを女性が見つけたことから、日曜日に窃視症で逮捕され、児童ポルノで告発された、とWPLG(注、テレビ局)は、Broward Sheriff’s Office(=ブロワード郡保安官事務所)の逮捕宣誓供述書を引用して報じた。

この女性は、氏名や年齢は伏せられているが、クルーズ中、母親や姉妹と船室を共有していた。そしてこの3人は、2月24日に始まったクルーズ中に複数回、撮影されていた浴室を使用した、と当局者は話した。

2月26日に見つけたものを警備員に通報した時、Mirasolがこの船室に姿を見せ、女性が警備員に話して、警備員は、フロリダ州ポート・ローダーデールに船が接岸するまで、男を拘束した。当局者が彼の電子機器を押収して、数本の裸の女性の動画、児童ポルノを発見し、更にはMirasolが、自分自身に設置したカメラまでも発見した。

この放送局(注、WPLG)によると、捜査官に対して、12月にこの特大船で初めて働き始めた時からカメラを設置していたことを認めたという。「我慢したかったのですが、我慢できませんでした。」とMirasolは捜査官に話したと伝えらている。

この告発された性的倒錯者は、船室にいる人でお気に入りと言えば、16歳以上の女の子を選び、カメラを設置していた、とこのNBCの放送局は、宣誓供述書を引用しつつ報じた。この報道によると、Mirasolは裸の乗客を記録するために、ベッドの下にも隠していたものだ、とも話したという。この容疑者は月曜日に、動画窃視(注、盗撮)、児童ポルノ製造、児童ポルノ所持の罪で、連邦裁判所に出頭した。

「弊社では、この受け入れがたい振る舞いに対しては、ゼロ容認(注、容赦なく厳罰に処すこと)です。」とRoyal Caribbeanの広報担当者は声明文において述べた。「弊社では、直ちに法執行機関(注、警察等)に通報し、この船員を解雇し、当局に全面的に協力し続けます。」

Mirasolは、ブロワード郡保安官事務所の留置所に、保釈金無しで拘束されていた。(New York Post: Published March 5, 2024, 6:58 a.m. ET)

ゴッツオ・フェリーの自動車運転者、上階に行くよう命じられる(マルタ)

ゴッツオ海峡を横断する運転者らは、何十年もの間の規則が遂に施行されるのを受け、自分の乗用車の中で航行中を過ごすことが、もはや許されなくなる。

Ombudsman(=行政監察官)による調査に引き続き、船員らは「that no passengers remain in their vehicles once the vessel is ready to depart(=船が出発する準備ができるや、乗客は自車に残留しないこと)」を確実にするよう命じられた。従前は、この規則が散発的に施行されただけだったことから、船員らは今週、運転者や乗客に、上の甲板に上がるようお願いしていた。

行政監察官であるJudge(=判事)のJoseph Zammit McKeonは、30分間の横断中、フェリーの上で車両のアイドリング(=空転)の健康に対する影響についての「pressing concern(=差し迫った懸念)」を受け取ったことから、この問題を調査した。彼の事務所は、追加報告を公表しなかったが、木曜日、Gozo Channelは、一連の推薦事項を実施した。火災から出る有毒ガスは、大気を呼吸に適さないものにするものだ。Gozo Channelによると、呼吸装置を身に着けた救助者にとっても、そうした状況の中では乗客の場所を特定することが極度に困難なものとなるという。

論評を求めて接触したところ、Gozo Channel chairman(=会長)のJoe Cordinaは、この調査の後、同社は「stepped up efforts to enforce the rule(=当該規則の施行のため、努力を重ねている)」と話した。

長年、何百人もの運転者は、とりわけ頻繁に利用する人は、島嶼間の短い旅行では、乗用車に留まることを選択し、早朝や深夜には、仮眠を取る者さえもいた。しかし月曜日に出された声明では、同社は、車両が車庫(注、車両甲板)で出火した場合は、視界不良のために「next to impossible to evacuate the space(=この空間から避難することがほとんど不可能)」になると述べていた。(後略)(Times of Malta: 6 March 2024)

Irish Continental Groupの2023年の利益は上昇航海(アイルランド)

Irish Ferriesの所有者であるIrish Continental Groupは今日、2023年の利益上昇を報告したが、収益は、高インフレーションと世界規模の貿易の減速という背景的挑戦にぶつかって沈んだ。

ICGは、12月末までの通年の税引き前利益は、2022年の6250万ユーロから6330万ユーロに上昇し、一方、営業利益は、Ferries Division(=フェリー部門)の堅調な業績を背景に、6670万ユーロから6840万ユーロに2.5%上昇したと話した。しかし通年の収益は、5億8490万ユーロから5億7200万ユーロに2.2%減少した。

ICGは、ここの取締役会では、2023年に、2022年の普通株式の9.45パーセントの最終配当と、2023年の普通株式の4.87パーセントの中間配当を公表した上で支払ったと述べた。配当金は年内に支払い、合計2440万ユーロだったと付け加えた。

フェリー部門においては、ICGは、旅客市場の回復、貨物市場における堅調な地位、そして免税の導入が、同部門の活動と収益を記録的水準に引き上げたと話した。「この分野での足跡増加のお陰で、この量を運び、事業規模が僅か数年前との比較では認識できない位のものとなりました。」とICGは今日、話した。

この年のIrish Ferriesでの乗用車輸送は、前年の12.6%増で、573,400台の水準から、乗用車645,700台にまで増加した。ICGは、この増加は、主として旅客市場における継続的な回復と、ドーバー―カレー航路での3隻の船の通年運航の利益によるものだと話した。

海上旅客の合計は、2022年から15%増加で、合計1900万人だった。Irish Ferriesの旅客数は、2022年の2,315,000人の20.2%増の2,781,700人だった。ICGが運航する航路、つまりアイルランドから連合王国(=英国)・フランスと、ドーバー海峡での乗用車市場全体は、2023年に約11.6%成長して、乗用車4,461,000台だった。ICGは、この増加は励みになる一方、乗用車輸送の水準は、2019年のパンデミック前の水準よりも、まだ15%低いと話した。

今日の数字は、昨年のICGのフェリー部門における収益が、2022年の3億9990万ユーロから3.1%増の4億1230万ユーロとなったことを示し、一方で営業利益は、前年の4640万ユーロから12.3%増の5210万ユーロだった。

同グループは、5月にOscar Wildというフェリーの引渡しを受け、ある会社と、2年以上、傭船を延長する条件付きの、20か月間の長期傭船契約に署名していた。同船は、2023年の夏季シーズンに、ロスレア―ペンブローク航路に就航したが、2024年はダブリン―ホリーヘッド航路と、ダブリン―シェルブール航路でも運航する。

「本船の顕著な特徴の1つは、船内の小売り空間に利用できるところの資材を向上させたことです。現在、品ぞろえと顧客体験の幅を改善することが可能になる17,000平方フィートという、アイリッシュ海のクルーズ・フェリー最大の免税買い物空間を有しております。」とICGは話した。

今日の数字は、アイルランド共和国から英国・フランス間とドーバー海峡間のRoRo貨物市場が、2023年に僅かに減少したことも示している。トラックとトレーラーの市場合計は、2.6%減の貨物ユニット約4,277,000個だった。Irish Ferriesの貨物輸送は、前年の3.9%増の724,000個だった。市場業績の増加は、ドーバー―カレー航路の3隻の通年運航の追加収容力を通じて可能になったものだったと話した。

一方、同社のContainer and Terminal(=コンテナ及びターミナル)部門の収益は、2億2150万ユーロから12.4%減の1億9410万ユーロの減少で、営業利益は2030万ユーロからほぼ20%減の1630万ユーロだった。

Dublin Ferryport Terminals (DFT) とBelfast Container Terminal (BCT) の同グループのターミナルで取り扱ったコンテナは、2022年の319,600個から2.3%減の312,400個だった。DFT(=ダブリン・フェリー港・ターミナル)の量は1%減で、BCT(=ベルファスト・コンテナ・ターミナル)の量は4.2%減だった、と付け加えた。

Chairman(=会長)のJohn B McGuckianは、2023年は、フェリー部門にとっては、もう1年の堅調な年で、一方、コンテナ及びターミナル部門は手腕を試されるような取引状況を経験したと話し、ICGの施設の投資と近代化は、将来の資本投下において「excellent(=卓越した)」地位にあることを意味するものだと語った。

「資本配分は、常にこの会社においては最重要点となっており、弊社の貸借対照表の強さは、生じた機会を利用することを可能にしているのです。」と会長は話した。

「前年のように、全力でこの業績を成し遂げた同僚の全員に感謝したい。とりわけ、弊社便の効率的で信頼できる運航を確実にし続け、弊社が顧客の要求に合わせることを可能にしている最前線にいる皆さんに感謝したい。」と付け加えた。(RTE: Updated / Thursday, 7 Mar 2024 10:16)

ガルベストンに新しい効率的フェリー(米国)

新しい3300万ドルの最新鋭のガルベストン湾のフェリーが、金曜日に就航した。

何故、重要なものなのか:このポート・ボリバーからガルベストンに向かうフェリーは、フェリーの技術を設計したSiemens Energyによると、排ガスと運航経費を逓減し、性能と乗客の安全を向上させるものだという。

加えて:この船は、最初のLatina Texas(=ラテン系テキサス)のsecretary of state(=州務長官)で、Texas Transportation Commission(=テキサス運輸委員会)の最初の女性chair(=委員長)に因んで、Esperanza "Hope" Andradeと命名された。

「彼女の名前を戴いたこの船の洗礼で、我々は、彼女の見事な業績ばかりではなく、彼女が具体化した進歩の導き手に対しても、敬意を払うものであります。」とTxDOT(=テキサス州運輸省)は話した。

行間にあるもの:今やガルベストンの船隊には、Andradeを含む7隻の船がある。このフェリーは、天候が許す限り、週7日間、1日24時間運航、しかも全ての乗船客に無料乗船を提供している。

次は何:Andradeというフェリーの洗礼式は、金曜日の午前11時30分に行われる。本船は、春休みシーズンに正に先駆けて、この式典に引き続いて就航する。(Axios: Mar 8, 2024)

人気のクルーズ客船会社、ニューヨーク市の1か月分の賃料費用に代わる、1か月有効定期券を2024年に発売へ(米国)

今年の夏、WFH(=在宅勤務)は、Working From Helm(=舵を取って働く)ことに味方している。

成人専用クルーズ客船会社のVirgin Voyagesは、遠隔労働者が2024年に拒絶できないかもしれない提案を売りに出す。あなたの仕事部屋を見捨てて、1か月間、洋上に仕事部屋を立ち上げよう。比較的合理的な料金で、あなたの仕事に関連する滞在に必要なすべてのものはあるのだ。

2人当たり9,900ドルの価格で、1人当たりのものはないが、現時点ではあなたの平均的なBR(=便所付きの)マンハッタンのアパート1軒分の費用より少し高いものだが、Scarlet Summer Season Pass(注、「緋色夏季シーズン定期券」の意)で、受賞歴のある客船会社のScarlet Ladyのバルコニー付きの船室に乗る、マンハッタンでの4週間を購入できるのだ。

この定期券は、通常よりざっと30パーセント安い価格だ。この提供は、今年の6月から9月まで利用可能、とTravel & Leisure誌が最初に報じた。全ての旅行は、バルセロナから始まり、イビサ寄港が含まれている。(中略)

この新興の成人専用客船会社は、1隻の船を使って2021年に始まったが、今や3隻に増えている。Travel + Leisure誌は最近、ここを2024年の最高のクルーズ客船会社の1つであると分類した。(New York Post: Sun, March 10, 2024 at 10:36 AM GMT+9)

MOL、RoRo船で風力測定機器を試す(日本)

Mitsui O.S.K. Lines(=商船三井)とMetro Weather(=メトロウェザー)は、MOL Group会社により所有されているMUSASHI MARU(=むさし丸)というROROに導入された長距離風力状態測定機器であるメトロウェザーのDoppler LiDARを使用して、東京と福岡間の航路で実験を開始すると発表した。

説明によると、これはDoppler LiDARが大型遠洋船に導入された世界初のことだという。Doppler LiDARを使用して、商船三井とメトロウェザーは、むさし丸から10キロメートル以上離れたところの即時風況3次元状態を観察して、船上でそうした風況を知ることが可能となる。

更に、海運業のdigital transformation(=デジタル変換)(DX)の一環として、船上で獲得された風況のようなビッグ・データは、高速データ通信システムであるStarlink経由で、陸上に転送されることになる。

これは、船上での燃料油消費を逓減させて、安全操業に貢献することを狙っている。(Safety4Sea: March 11, 2024)

フロリダ州の観光客がカリブ海行きのクルーズ船で死亡していたのが発見、コカインが船室で見つかり、アメリカ人逮捕

27歳のフロリダ州の女性が、今週これまでにバハマに向かっていたクルーズ中に死亡し、当局者は、女性の船室内でコカインを発見した。この乗客は、月曜日の午後5時30分頃、呼びかけに応じない状態になっているが発見された。

「同船の医療関係者のチームが支援して、CPR(=心肺機能蘇生)を行ったが、生命兆候は検出されず、死亡が宣言された。」とRoyal Bahamas Police Force(=王立バハマ警察部隊)は声明文において述べた。この女性の公式の死因は、明らかにされていない。「検死は、正確な死因を確定するために行われる。この事件に対する捜査は、進行中。」

32歳のアメリカ人男性も、フロリダ州から来たが、捜査により「quantity of suspected cocaine from the cabin(=船室から大量の不審なコカイン)」が発見され、押収されたのを受け、RBPF(=王立バハマ警察部隊)に逮捕された。この2人のフロリダ州住民の身元は、公表されていない。

月曜日の死亡事件は、2人のケンタッキー州の母親が、グランド・バハマ島でCarnival Cruiseの船から降りて、港でその日、この行楽地を楽しんでいた時に、薬を飲まされて強姦されてから、1か月後に起きたものだ。

友人のAmber ShearerとDongayla Dobsonは、子供から自由の休暇で、男性職員が半額でトロピカル・ドリンク(注、熱帯の飲料)の取引を申し出たとされた時、Pirates Cove Resort(=パイレイツ・コウブ・リゾート、注、「海賊洞窟行楽地」の意)にいた。しかしこの飲み物は、予期に反して強いものだったと報じられており、最初にすすってから15分で、2人の女性はかなり酩酊した、とDobsonは、NewsNation’s “Cuomo”に話した。行楽地の2人目の従業員が、2人の女性を人目の付かない区画に誘い出し、そこで、正常ではない状態になっている中、暴行したと申し立てられている。

アーカンソー州からきたfamily nurse(=診療看護師)であるLadonna Battyは、船がグランド・バハマ島に接岸した時、女性らが乗船していた同じCarnivalのクルーズ船の乗客だった。

「私の20年間の診療経験の中で、これまでに私が働かなければならなかった最悪の現場でした。2人の女性にとっては、身の毛のよだつ状況でした。」とBattyは、LEX 18に話した。「これまでに見た最悪のものです。2人は恐ろしい修羅場の中にいました。」(New York Post: Published March 13, 2024)

Titanic IIは、夢の船か?Palmerは、前進する準備はできたと話す(オーストラリア)

全時代を通して最も有名な遠洋定期船の1隻の再建を提案して10年経ち、オーストラリアの風変わりな実業家で起業家、そして政治家であるClive Palmerは今日、この事業は復活進行中であると言うために再び姿を現した。Palmerは、前進する準備ができていた失敗した過去2回の試みを踏まえ、決して夢ではないと力説し、Titanic IIは、2027年までに就航する準備ができるという。

「Blue Star Lineは乗客に、元の船と同じ内装と船室配置の船を提供して、真のTitanic体験を作り上げることになります。一方で、贅沢な快適さの最高水準を生み出すために、現代の安全手順、航行方法、そして21世紀の技術を統合したものでもあります。」とPalmerは、Sydney Opera Houseでの発表を聞くために集まった聴衆らに話した。他の仕事で忙しかったことの他、パンデミックやその他の問題のために遅れたと話し、今やこの船を竣工させたがっている。

この計画は、2012年に始まったが、中国の事業提携者との間で問題が生じ、2015年に中止となっていた。2018年に問題は解決したと言って再び始め、有名なフィンランドの会社、Deltamarinがこの計画を監修すると発表するなど、再び軌道に乗っていた。また、この名高い遠洋定期船の新版が2022年までに処女航海に出る準備が整うと報告して、V.Ships Leisureも雇っていた。

Palmerは、彼らは「re-engaged with partners(=再度、関りを持った提携者)」だと言い、この遠洋定期船の設計計画は完了したと話している。目標は、Titanicという1912年4月に大西洋を横断する処女航海で沈没したこの名高い遠洋定期船の外観と感じを再建することにあるが、現代技術向けの設計にも順応している。(後略)(The Maritime Executive: Published Mar 13, 2024 7:16 PM)

Royal Caribbean、混乱の中、ハイチの私有行楽地への寄港中止(ハイチ・米国)

Royal Caribbean Internationalは、ハイチが今月これまでに緊急事態に入ったことから、一時的にその私有行楽地のLabadee(=ラバディー)への寄港を除外した。

2月29日の重要政府目標に対する重火器による攻撃で、このクルーズ客船会社は、現場の「evolving(=展開中の)」状況を監視するようになった。今やこの客船会社は、3月22日まで寄港を中止した。

「十分に注意し、弊社では一時的にラバディーを訪問する航海を調整しているところです。」とRoyalの広報担当者は話した。「弊社では監視を継続し、必要ならば寄港を見直し、お客様に直接、最新情報をお知らせいたします。」

Royal Caribbean president(=社長)のMichael Bayleyは、Facebook(=フェイスブック)において、この動きを次のように言って確認した。「今後7日間、ハイチのラバディーへの寄港を中止し、ハイチの状況を監視・評価していることから、旅程に影響・変更があった弊社のお客様には、3日前に通知するという流れで、中止を継続します。」

Liberty of the Seasは3月13日、フォート・ローダーデール発の4日間周遊旅行で、この私有行楽目的地を訪問した最後のRoyal Caribbeanの船となった。(TTG: 14 Mar 2024)

東京クルーズ船埠頭、COVID後の観光業で、交通渋滞(日本)

東京発。この首都にある接岸施設が、新型コロナウイルスの拡大を避けるために何年も制限的な運営をした後で、全収容力で運営し、観光業がパンデミック以前の水準に回復したことから、東京を訪問するクルーズ船の数が増加している。

東京湾にあるTokyo International Cruise Terminal(=東京国際クルーズ・ターミナル)は、今月中に、英国のQueen Elizabeth(=クィーン・エリザベス)を含むクルーズ船による11回の訪問がある。東京都によると、これは1年前の10回から増えており、4月には13回の訪問で、9回から増えているという。

2020年9月に最初に開業した台場海浜地区にあるこのターミナルは、2023年3月まで、パンデミックのため外国のクルーズ船を受け入れることはなかった。限られた数の内航観光船が、2021年と2022年に同施設を使用しただけだった。

東京都港湾局のウェブサイトによると、2023年に合計49回の寄港が同埠頭で記録されたという。今年の合計数字は、3月と4月だけで、この水準の半分近くにまで達している。5月には7回の訪問も予定されており、1年前の6回から増えている。

この日本の首都が2013年に、2020年に当初予定されたOlympics(=オリンピック大会)とParalympics(=パラリンピック大会)の主催者として選ばれた後で、同市の政府(注、東京都)は、200,000トン以上の世界最大の排水量(注、「総トン数」の誤り)を有する船舶を収容できるクルーズ船ターミナルを建設する390億円の事業を開始した。

以前は、多くのクルーズ船は、東京の晴海地区にある埠頭に向かっていたが、Rainbow Bridge(=レインボー・ブリッジ、注、「虹の橋」の意)を潜り抜ける必要があった。しかし、より安い料金で、より多くの乗客を積載する、という世界的な傾向の中、そうした船舶の大きさが増大し、船の中には、この橋の52メートルの制限より大きすぎるものが出てきていた。

この橋を潜る必要がない、船舶が接近しやすい台場地区の近隣での新ターミナルの工事は、2015年に始まり、2020年6月に竣工した。同施設は、正式には3か月後に開業したが、同時にこの時、日本の運輸当局はパンデミックのため、外国のクルーズ船の受け入れを止めていたのだった。(Japan Today: March 15, 2024, 07:12 am JST)

トルコ建造CalMacのフェリーIslay、成功裏に進水(トルコ・英国)

スコットランドの西海岸航路向けに建造中の4隻のフェリーの1番船が、トルコで成功裏に進水した。

MV Isle of Islayは、ヤロバにあるCemre Marin Endustri造船所での作業を終えた後、CalMacのアイラ島とジュラ島航路に就航することになっている。他の2隻の船であるMV Glen SannoxとMV Glen Rosaは、クライド川のFerguson Marineの造船所で建造中だが、長期の遅延に晒されてきた。MV Isle of Islayは、10月にスコットランドで就航することになっている。

Caledonian Maritime Assets Ltd (CMAL) のchief executive(=最高責任者)のKevin Hobbsは、この進水を同事業にとって「significant milestone(=大きな金字塔)」であると称賛した。

竣工するや、本船は、450人までの旅客と乗用車100台か商業車両14台までを収容できるものとなる。公式の命名式は、年末にアイラ島で開催される。Isle of Islayの姉妹船、MV Loch Indaalは、2025年2月に、後に続く見込みだ。(中略)

CMALは現在、12隻の大型船を保有しており、うち6隻は、トルコで建造中の4隻のフェリーとクライド川で工事中の2隻と、代替することになっている。トルコで建造中の他の2隻のフェリー、MV ClaymoreとMV Lochmorは、来年の6月と10月に竣工する見込み。(後略)(BBC News: 17 March 2024)

P&O Ferries、何がしかの船員には英国最低賃金の半分未満の賃金を支払っている(英国)

P&O Ferriesは、2022年に約800人の労働者を解雇したことで議論を呼んでいるが、何がしかの船員には、2年前に英国政府が穴を塞ぐと約束した法律の抜け穴のお陰で、英国最低賃金の半分未満の賃金を支払ってきた。

ドバイに本拠を置くDP Worldが保有する同社の代理店経由の労働者は、何がしかの事例では、1時間に約4.87ポンドを稼いでいるが、それでも同社が示唆した最低報酬の1時間5.15ポンドよりも低い。Guardian紙とITV Newsにより実施された最近の給与明細書の分析が、示唆している。

この安価な船員は、2年前にP&Oが解雇した労働者の多くと交代したもので、インド、フィリピン、そしてマレーシアといった諸国から雇用しているものだ。彼らは、ドーバーからカレーに向かう航路で、何か月も、1日も休日がなく、1日12時間交代で働いているものと理解されている。ある労働者は、全ての経験を「jail(=刑務所)」の中にいるようなものだ、と描写した。

Grant Shappsは、2022年3月にP&Oがその労働者を雇用した際、英国のtransport secretary(=運輸大臣)だった人物だが、海峡横断フェリーの労働者のため、賃金の支払いを改善する立法措置を約束していた。当時、このフェリー会社を、「pirates of the high sea(=外洋の海賊)」のように経営していると批判し、同社に次のように述べた書簡を送っていた。「This government will not stand by while the requirement to treat seafarers with due respect and fairness is brazenly ignored.(=この政府は支援することはなく、相当の敬意と公正を以て海員を取り扱うという要求は、傲慢にも無視されている。)」。

これまで英国政府は、英国最低賃金と同じ法的拘束力のある賃金を実現しそこなっているが、フランス政府は今週、海峡横断の運航事業者に、労働者に少なくても1時間11.65ユーロ(9.95ポンド)のフランス最低賃金を支払うことを強制することになる立法措置の導入により、P&Oの解雇に対し、独自の対応を取る準備をしている。

現在の英国最低賃金は、1時間10.42ポンドで、4月から1時間11.44ポンドに引き上げられるが、この相場は、公海上の外国船籍の船舶で労働する、海外の代理店によって雇用された海事労働者には、適用されない。(後略)(The Guardian: Mon 18 Mar 2024 16.30 GMT)

英国最大のクルーズ船がマヨルカ島に向かっている(スペイン・英国)

英国史上最大のクルーズ船が、来月、マヨルカ島を訪問する。約184,700総トンのArviaは、英国クルーズ市場に就航した最大の船。2022年8月27日に進水した。Arviaの通常運航での収容力は船客5,200人であるが、最大搭載人員は、3人目と4人目の寝台を利用すれば、船客6,264人となる。

地中海クルーズの一環として、4月19日にパルマに入ることになる。Arviaには30以上の酒場や食堂が船内にある。Arviaの船上スパは、追加料金で利用可能だが、数種の設備があり、これには、塩蒸し風呂、冷室、サウナ、そして経験に基づいたシャワーがある水治療法区画が含まれる。

2023年3月16日、ArviaはNicole Scherzingerにより、バルバドスで命名された。この命名式は、浜辺での式典だった。Olly Mursも、この行事で歌を歌っていた。Prime Minister of Barbados(=バルバドス首相)のMia Mottleyもこの行事に出席し、行事の中で演説した。

世界最大のクルーズ船の1位から10位
1. Icon of the Seas
2. Wonder of the Seas
3. Symphony Of the Seas
4. Harmony of the Seas
5. Allure of the Seas
6. Oasis of the Seas
7. MSC World Europa
8. Costa Smeralda
9. P & O Arvia
10. P&O Iona(Majorca Daily Bulletin: 18/03/2024 16:32)

中国、越境賭博の立場は一貫:外交部(中国)

中国の「position on cross-border gambling is consistent and clear(=越境賭博の立場は一貫しており明白だ)」とMinistry of Foreign Affairs(=外交部)の報道官、Lin Jian(写真)は月曜日、北京での定例メディア説明会(注、記者会見)において述べた。

Lin氏は、同日の中国人民に対する、この都市国家(注、シンガポール)に滞在中の「stay away from gambling(=賭博を回避せよ)」と警告する駐シンガポール中国大使館からの声明に関し、ある記者からの質問に答えた。シンガポールでは、カジノ産業は法的に認可されてきた。

同大使館からの中国語の声明を翻訳すれば、以下のようなものだ。「たとえカジノ組織が、国(中国本土)の国境の外側で合法的に立ち上げられたものであるとしても、伝えられているところによれば、人民は、とりわけ組織化された賭博に参加(経由)することにより、越境賭博(を含むもの)に関する我が国の法令に違反するようになってきているかもしれない…、その結果、(そうした人民は)、自己の行動に対して、法的責任を負う結果となる可能性がある。」

月曜日の記者会見の中国外交部の正式な英語の翻訳文によれば、メディア代表の1人が「他国にいる際に、賭博に関する国内法令に違反した中国人民をどう規定しているか?」と質問したという。

Lin氏は、次のように述べた。「越境賭博に関する中国の立場は一貫しており、明白だ。」

次のように付け加えた。「中国は、中国資本が海外のカジノに投資されることを許していないし、中国国民が海外のカジノに関わることを許していないし、更に海外のカジノが中国国民を賭博に誘惑することも許していない。」

更に次のように述べた。「中国は、関係者と前向きな協力を維持し、越境犯罪との戦いを強化し、地域の社会的安定と秩序、更には人民の生命・財産を保護する用意がある。」

この官僚は、次のように付け加えた。「具体的質問に関しては、関連法当局、あるいは所轄官庁に問い合わせて欲しい。」

中国の改正刑法は、海外の賭博で、中国本土の人民を組織化することを非合法化した。2021年3月1日から発効している。

Lin氏は月曜日の記者会見において、別の質問に答え、Lancang-Mekong Cooperation(=中国メコン協力)諸国である中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、そしてタイが、「オンライン賭博、電気通信詐欺、そして越境犯罪と戦うために共に作業しており、これは、この地域の安全を有効に保護するものだ。」と述べた。(GGR ASIA: Mar 19, 2024)

MichelangeloのDavidの複製がCarnivalに戻る(米国)

Carnival Cruise Lineは、同社の声明によると、Michelangelo(=ミケランジェロ)のDavid(=ダビデ)像の複製が、もう1度、Carnivalの船で航海すると発表した。

Carnival Pride(=カーニバル・プライド)で20年近く過ごしたこの彫像は、2023年に撤去された。しかし、この著名な彫像の複製は、Carnival Firenze(=カーニバル・フィレンツェ)で新居を見つけたのだった。この船は、フローレンス市(注、フィレンツェの英語名)に因んで設計、命名されたもので、本物のDavidは、Academia Gallery(=アカデミア美術館)で展示されている。

Carnival Firenzeは、4月にカリフォルニア州ロング・ビーチに到着する予定で、4月25日に就航クルーズに出発する。ロサンゼルス発の周遊旅行を航海して、この船は、メキシコのプエルト・バヤルタ、マサトラン、カボ・サン・ルーカスに寄港し、この航海は5月2日に終わる。(Cruise Industry News: March 20, 2024)

CIN 2024 Annual Report:カリブ海はもう1年の記録的な年になる予定(米国)

2024 Cruise Industry News Annual Report(注、「2024年Cruise Industry News年鑑」の意)によれば、カリブ海市場は、2024年にもう1年の堅調な年になるという。

この地域は、世界の旅客収容力の半分近くを持て成すものと見られており、世界のクルーズ市場の40パーセントの占有率に達する。同年鑑の資料は、カリブ海の収容力が、パンデミック後の再開以来、着実に伸びていることも示しており、2024年に、2年連続で記録的な数字に達することになる。

カリブ海船隊に3隻の船を追加し、Royal Caribbean Internationalは今年、この地域で最大の運航事業者となる。カリブ海における同社の品揃えに加わった船舶の中には、新しいIcon of the Seas(=アイコン・オブ・ザ・シーズ、注、「海の象徴」の意)がある。今や世界最大のクルーズ船として運航する船客5,610人の船は、1月下旬に、マイアミ発の通年運航を開始した。Royal Caribbean Internationalは、過去2年間、称号を保有していたCarnival Cruise Lineから、この称号を奪った。

ここの目的地の前向きの傾向を裏付ける他の数社の主要クルーズ客船会社も、カリブ海の収容力を増やしており、これには、MSC Cruises、Norwegian Cruise Line、Princess Cruises、Oceania Cruises、Virgin Voyages、そしてMargaritaville at Seaがある。

同年鑑の資料は、合計42社のクルーズ客船会社が、2024年に少なくとも1本のカリブ海での旅程を提供することになっていることも示唆している。(Cruise Industry News: March 20, 2024)

Holland America Lineの2人の船員、バハマでの船上「事故」で死亡(バハマ)

2人のHolland America Lineの船員が、同客船会社のNieuw Amsterdam(=ニーウ・アムステルダム、注、オランダ植民地時代のニューヨークの名称)という船で、金曜日に死亡した。

この死は、午前9時20分頃、「incident in an engineering space(=作業空間であった事故)」に引き続いて発生したもので、この客船会社の広報担当者によれば、本船はバハマのHalf Moon Cay(=ハーフ・ムーン・ケイ、注、リトル・サン・サルバドール島)に寄港していたという。

「Holland America Lineの全員は、この事故によって深く悲しんでおり、我々の想いと祈りは、この困難な時にある我々のチームのご遺族と共にあります。」とこの広報担当者は電子メールで送られてきた声明文の中で語った。「お客様と船員全員の安全と健康は、弊社の絶対優先事項です。」

CruiseMapperによると、Nieuw Amsterdamは現在、土曜日にフロリダ州フォート・ローデ―ダールを出発した1週間の東カリブ海クルーズを航海しているところだという。

「関係当局には通知しており、事故原因は現在、調査中です。」と広報担当者は付け加え、船員が船上での火災で死亡したという先の報道は不正確だと述べた。

Holland Americaは、チームのメンバーに対し、相談にも応じている。(USA TODAY: March 22, 2024)

クルーズ船で働いています。これがお客の嫌なこと(英国)

常に外洋で順風満帆というわけではない。

10年近くクルーズ船で働いてきたLucy Southertonによると、乗客が船員をイラつかせる嫌なことがあるという。YouTubeに投稿した再浮上動画の中で、このイングランドのバーミンガム出身の28歳は、船上の従業員をイラつかせることの一覧を暴露した。

65,000人以上の登録者に伝えた、最も人気のあった不満は、労働者の英語についてコメントした時のものだった。

世界中からやって来たクルーズ船に乗船した人々は、しばしば坩堝と化し、このため、こうした労働者は、英語に加え、別の言語をしばしば話すことになる。

「英語を話さなければならないクルーズ船で労働することが、ゾッとすることになるのです。英語が第一言語ではないのです。」と、その動画の中で話した。「だから、英語について、何か悪口を言っている乗客がいると、本当に本当に糞なんです。」と付け加えた。

同じような調子で、Southertonは、船員は文化的に型に嵌められることを嫌っており、ある乗客が、彼女のコロンビア人の友人(注、女性船員)に、出身地故、「done cocaine(=コカインをやったことがあるか)」と尋ねた出来事を思い出していた。この女性は、「never, ever, ever ever touched drugs(=何があっても決して薬物に触れたことがなかった)」のだった。

「少しばかり無神経なことです。」と話し、アメリカ人が「dumb(=アホ)」だと型に嵌められて見られ「get really upset(=本当に頭にきて)」いたので、「both ways(=どっちも同じ)」だと付け加えた。

Southertonは、船員は、旅行者が船室や船にゴミを残して行くことや、閉店直前に食堂や酒場、あるいは売店に入ろうとすることや、船員の挨拶を無視することも嫌っていることも暴露した。これらは「a little bit disrespectful(=少しばかり無礼)」だと呼んだ。富を自慢することも、no-no(=やってはいけないこと)だと付け加えた。

次に「単に船員であることから、誘惑して、上手いことやれるのではないかと考える乗客がいた時も、むかつくと話した。「be friendly(=友好的になる)」のは、船員の仕事の一部なのであり、「you’re a sexy crew member(=性的魅力のある船員)」であることから、それがしばしば旅行者に誤解されていると説明した。将来の乗客には、船員が親切にしたくないのかもしれないと考えるように、強く勧めている。

「not people(=人間ではない)」ように扱われることも、彼女のもう1つのpet peeve(=むかつくもの)だ。「礼儀をもって熟考すると、非常に悩まされ、非常に船員を悩ます理由は、「please(=どうか)」とか、「thank you(=ありがとう)」とか、「hey, how you doing?(=やあ、調子どう?)」とか言うことすらしないからです。」と話した。

一般に、良い礼儀は大いに効果があるもので、船員を丁寧に扱わないことは、「the biggest mistake that people can make(=人ができる最大の間違い)」だと、The Daily Star紙に話した。

「何が必要となるか、どの船員があなたの問題を解決できることになるのかは判らないものです。そして、ある乗客が信じられない位、無礼にふるまった船員が、後にクルーズ中に必要となる事態が起きているのです。」と話した。(New York Post: Published March 23, 2024, 3:59 p.m. ET)

クルーズ客(23)、船酔いを訴えて船外に転落、姿を消す(英国)

23歳の旅行者は、北海でMSC Euribiaというクルーズ船から転落して、死亡したものと推定される、と報道されている。

Liam Jonesは、母親の誕生日を祝うため、家族と参加したサウサンプトンからアムステルダムに向かった7日間北ヨーロッパ旅行クルーズ中に、失踪した。このスコットランド出身の社会福祉事業学生は、3月16日に、妻のSophia Mcpheeに、テキスト形式で、船酔いについて送信して間もなくして、姉妹(注、姉か妹かは不明)によって最後に見かけられていた、と報道は報じている。

Business Insiderでは、MSC Cruisesに対し、営業時間外に論評を求めて接触した。The Telegraph紙によると、MSCは、このクルーズ中に、乗客1人が行方不明になり、この船が連合王国(注、英国)に戻るや、Hampshire Constabulary(=ハンプシャー警察)により捜査が行われることになっていることを確認したという。

彼の妻はDaily Record紙に対し、「彼は逝ってしまった。決して会うことはない。」と話した。「精神的に打ちのめされています。非常に多くの疑問がありますが、何が起きたのかについて、回答がありません。」とMcphee(20)は話した。

McPheeは、Jonesの姉妹がこのニュースを知らせたと話している。「彼女は事故があり、Liamが『wasn't coming back(=戻って来ない)』と話しました。それからCCTV(=閉回路テレビ、注、監視カメラ)を見て、彼は船外に転落したと言いました。」

The Telegraph紙によると、MSC Cruisesの広報担当者は、「このニュースで深く悲しんでおり、弊社の想いは、この大変に困難な時にあるご家族と共にあります。」と話したという。

クルーズ船の船外に転落する機会は、極端に少ない。2023年、少なくとも10人が、ある大手クルーズ客船会社の船から転落しており、夢の休暇が、災害局面に転じていた。大洋に転落して僅かに2人が助かっただけだ。

MSC Euribiaは、6,327人の乗客を収容することが可能で、広範囲の酒場や食堂があり、5か所のプール、1か所の健康スパ、1か所の劇場、1か所のカジノ、そして大変広大な子供のクラブがある。MSC Euribiaでの7泊北ヨーロッパ旅行の価格は、MSCのウェブサイトによれば、1人当たり950ドルからだという。(Business Insider: Mar 25, 2024, 12:53 AM JST)

Carnival、ボルチモアの母港をノーフォークに移動(米国)

Carnival Cruise Lineは本日、Key Bridge(=キー橋)の崩壊に引き続き、Baltimore Harbor(=ボルチモア港)での救助・復旧活動が続く中、Carnival Legendのボルチモアでの運航を、一時的にバージニア州ノーフォークに移転すると述べた。

Carnival Legendは、3月31日日曜日に、現在の航海から戻る予定だ。今や日曜日にノーフォークに戻ることになっており、客には、ボルチモアに戻る優待バス運航が提供される。Carnival Legendの次の3月31日の7日間旅程は、その後、ノーフォーク往復で運航される。現在のクルーズと、来るべきクルーズの客には、この変更が連絡されているところだ。(後略)(Cruise Industry News: March 26, 2024)

Carnival Cruise Line、2028年引渡しの新造船をもう1隻、発注(米国)

Carnival Corporationは、Meyer Werft造船所との間で、Carnival Cruise Line商標向け、2028年引渡し予定の5隻目のExcel級クルーズ船の契約に署名したと発表した。

この発表は、この法人の4つの商標の船隊への、11隻目のExcel級の船の追加を確認するもので、Carnival Cruise Lineが5隻目の船を運航する。これは2027年引渡しのCarnival向けの新造船1隻の2月の発表に引き続くものだ。(中略)

姉妹船のように、この新船はliquefied natural gas(=液化天然ガス)(LNG)で駆動し、6,400人以上の客と、1,800人の船員を積載するように設計されることになる。(後略)(Cruise Industry News: March 26, 2024)

Ferguson Marineの社長はクビ、更にフェリーは遅延しそう(英国)

Ferguson Marineは、遅延して予算超過となった2隻のCalMacのフェリーの工事を抱えている会社だが、同社の将来を確保するため、Chief Executive(=最高責任者)のDavid Tydemanとの契約を終了させた。

取締役会によるこの動きは、フェリーの引渡しで、とりわけ当初、5月に予定されていたGlen Sannoxの更なる遅延が、恐らく生じることについての、スコットランド政府からの警告がある中で、出てきたものだ。

Ferguson Marineのboard chairman(=取締役会会長)のAndrew Millerは、同社の将来を確かなものとするためには、安定した指導力の必要性を強調し、これから先の挑戦(注、手腕を試されるような事態)に対処すべく、首脳部を再編する必要性があることを認めた。(後略)(UK Defence Journal: March 26, 2024)

Carnival、ボルチモアの橋崩落で、1000万ドルの打撃(米国)

Carnival plcは、最近のボルチモアの橋の崩落で、1000万ドルの財政的打撃を受けることを予想していると、このクルーズ客船運航事業者は、第1四半期のテレビ業績発表で述べた。この財政的打撃は、Carnivalが母港を変更することに伴うもの。

「ボルチモアであった昨日の出来事の時期から、弊社の案内には、2024年通期の調整済みEBITDA(=金利・税金・償却前利益)と調整済み純利益の双方が含まれていません。」と経営陣は話した。

財政的後退を脇に措くと、Carnivalの業績は、史上空前の予約水準と並んで、54億ドルという第1四半期の記録を叩き出した収益で、非常に励みになるものとなっている。

Carnivalは、将来の記録的な収益とEBITDA(=金利・税金・償却前利益)について、今年は楽観的なままだ。(proactive: 13:30 27 Mar 2024 GMT)

休日の行楽客、ドーバーで2時間のイースター逃亡の行列に耐える(英国)

ドーバーの休日の行楽客は、Storm Nelson(=ネルソン台風)のお陰でフェリーが立ち往生したのを受け、Easter(=復活祭)の逃亡を開始するのに、約2時間かかる行列に直面している。

「carmageddon(=カーマゲドン、注、アルマゲドン(世界最終戦争)のもじり)」の警告と、木曜日の「due to strong winds(=強風のため)」、フェリー会社のDFDSが混乱を予測していたにも拘らず、約260万人の乗用車での旅行者は、海峡を渡ることになる多くの自動車運転者と共に、Good Friday(=聖金曜日)となるものと期待されていた。

更に200万人のBrits(=英国野郎)は、長い週末休暇で海外にジェット機で飛び立つものと見られている。大行列が、国内の主要空港の何がしかで、朝一番に形成されていた。

Port of Dover(=ドーバー港)は、聖金曜日の午前11時少し過ぎに、この行列は少なくとも2時間かかるが、フランスの国境管理は、昨夜の嵐の天候による遅延にも拘わらず、「flowing well(=上手く流れている)」と話した。

この気象状況が、ロンドン、南東部、南西部、そしてイングランド東部に上陸したことから、80mph(=時速80マイル)までの突風が、広く予想されていた。風に対する黄色天候警報は、終日にまで延長となった。(Daily Mail: 07:54 GMT, 29 March 2024)

CalMac:国営フェリー運航事業者、助成金引上げで1860万ポンドの利益(英国)

スコットランドの離島への頼みの綱となるサービスを提供しているフェリー運上事業者であるCalMacを保有するこの国営企業は、1860万ポンドの利益を得た。Scottish Government(=スコットランド政府)からの1億6542万4000ポンドの公的助成金を受け取ったためだ。

David MacBrayne Ltdによる2023年3月31日までの会計年度の株式配当含み利益はないと言われていることから、スコットランド政府に資金が返金されなかったものと理解されている。2022年―23年、DMLは371万ポンドの損失だった。(後略)(The Herald: 30 March 2024)

クルーズ船がダニューブ川で壁に突っ込み、少なくとも乗客17人怪我(オーストリア・ブルガリア)

100人以上の乗客を乗せていたブルガリアのクルーズ船が、オーストリアのダニューブ川(注、ドナウ川)で、水路内にあるコンクリート壁に突っ込んだ。

この事故は、オーストリア北部のAschach an der Donau(=アッシャッハ・アン・デア・ドナウ)という町で、夜中に発生した、と地元警察が土曜日の朝に話した。

この衝突で11人が負傷し、病院に搬送された。(後略)(Independent: 31 March 2024)