フェリーとクルーズ船のポータル・サイト

2024年4月の海外旅客船情報

スコットランドのCalMacのフェリー船隊で進行中の問題に対する異例の対応で、Ministry of Defence（＝国防省）は、Royal Navy（＝英国海軍）のHMS Bulwarkが、一時的に渡船任務という別の目的で使用されると発表した。

この異例の解決策は、スコットランドの輸送網に対する圧力を緩和することを狙っており、円滑な運航と離島共同体の連結を継続する不可欠な運航を確実にするものだ。

CalMacのフェリー船隊は、スコットランド本土と非常に多くの島嶼共同体との間の必須の連結を維持する責任を負っているが、一連の技術的問題と保守の遅延で苦しめられている。この手腕を試される事態で、運休と混乱という問題が生じ、多くの島民が孤立したように感じ、不満を募らせていた。

国防省は介入し、英国海軍のHMS Bulwarkという、Albion級のlanding platform dock（＝ドック型両用輸送艦）の運航を提供することにした。船客、車両、そして貨物の収容力があるBulwarkは、窮地に陥ったCalMac船隊を支援するには好都合なもので、影響を受けた船舶を修理・保守する間、一時的な解決策を提供することになる。

HMS Bulwarkを展開するという決定は、様々な反応をもって迎えられている。ある者は、この動きを、この手腕を試される時において、スコットランドを支援する連合王国（注、英国）の関与の実例であるとして称賛したが、他の者は、民間目的のために軍艦を使用することは、不適切な資源配分であると論じている。

スコットランド当局者は、この支援を歓迎し、HMS Bulwarkの一時的展開は、必須の運航を継続することを可能にするもので、定期フェリーの連結に頼っている島嶼共同体に対する頼みの綱を提供するものとなることを強調した。（ukdj: April 1, 2024）

American Cruise Linesは、法廷提出文書によると、4隻のAmerican Queen Voyagesの川船に加え、その他の資産も購入したという。

「American Cruise Linesは、AQVの川船の落札者に喜んでなります。弊社はHornblower Holdingsの破産手続きのこの部分が完了した後で、追加の詳細を発表することを心待ちにしております。」と同社は声明文の中で述べた。

販売価格：
American Queen：2,150,000ドル
American Empress：1,600,000ドル
American Countess：1,600,000ドル
American Duchess：200,000ドル
他の関連資産は、その他のものの中には、American Queen Voyages（「AQV」）に関連する商標、AQVと関連するウェブサイトのドメイン名、そして業務記録が含まれている：750,000ドル

この競売は、American Queenの破産に引き続いて、沿岸船を含む資産に対して行われたもので、American Cruise Linesが河川船隊の落札者として浮かび上がった。同社船隊の2隻の沿岸船であるOcean NavigatorとOcean Voyagerの買い手として、どこが浮上するかは不明。（Cruise Industry News: April 2, 2024）

プレス・リリースによると、Mitsui Ocean Cruises（＝商船三井クルーズ）は、Mitsui（＝三井）の海事遺産を称える新しいブランド・アイデンティティー（注、「商標同一性」の意）を公開した。

この新しいロゴ（注、意匠文字）は、海洋波と探索の喜びにより触発された「三本の線」の隠れた「Mitsui（＝三井）」を主題にしている。この新しい意匠文字に加え、同社の新しい目で見て分かるアイデンティティー（注、「同一性」）は、三井の長い海運の歴史と、過去の船舶に使用された名称の様式を称える、より伝統的な活字書体の意匠を特色としている。

商船三井クルーズのpresident（＝社長）、Tsunemichi Mukai（＝向井恒道）は、次のように語った。「弊社のブランド・アイデンティティーは、弊社のクルーズのように、詳細に対し細部にまで行き届いた注意を払って巧みに作られてきたもので、優秀かつ精密な名高い日本の関与を反映したものであり、旅行業における象徴となる運命にあります。商船三井クルーズのお客様は、日本の特質、深い文化の多様性、おいしい食事を称賛し、その自然景観、人々、目的地の美しさを体験することになります。この全ては、日本を有名にしている心からの接客という、比類なき「omotenashi（＝おもてなし）」をもって、提示されるのです。」

head of commercial strategies（＝商業戦略主任）のAnthony Kaufmanは、次のように付け加えた。「商船三井クルーズは、日本の歴史、文化、そして伝統に踏み込んだ独特の商標です。このため、これは顧客体験全体を動かすものとなり、この商標は、考え方が異なるのです。このプレス・リリースでの新たなブランド・アイデンティティーのルーツ（注、源）を共有することは、どれほど日本文化の美しさと繊細さがはっきりと輝いて見えることになるかという、1つの例に過ぎません。」

同社は、豪華クルーズ船のNippon Maru（＝にっぽん丸）を運航しており、2隻目の豪華クルーズ船であるMitsui Ocean Fuji（元Seabourn Odyssey）を、2024年12月に運航開始する。商船三井クルーズは、新造クルーズ船を購入することによる船隊の更なる拡大の意思も発表していた。（Cruise Industry News: April 2, 2024）

フランスの造船業者であるChantiers de l’Atlantiqueは、Orient Express Silenseas船隊向けの初の風力クルーズ船であるOE Corinthianの最初の鋼板を切断した（注、起工した）。

この鋼板切断式（注、起工式）は、2024年3月28日に、サン・ナゼールで開催された。「Orient Expressと並び、今日、偉大な熱意により、この偉大な冒険を始めるものであります。この船は、科学技術の脅威であり、豪華クルーズの世界に大革命を起こすものであり、Chantiers de l’Atlantiqueの専門知識の真髄を代表し、環境保護の観点からの基準となります。」とCommercial Director of Chantiers of the Atlantic and Program Director（＝Chantiers de l’Atlantiqueの商業監督兼事業監督）であるArnaud Le Joncourは、述べた。

OE Corinthianは、フランスのホテル・グループのAccordが、その子会社のOrient Express向けに、2023年初めに発注した一連の豪華クルーズ船の1番船だ。

Solid Sail（＝固体帆）推進システムを装備した「first cruise ship（＝最初のクルーズ船）」となるものと考えられている。Chantiers de l’Atlantiqueが開発したこのシステムは、2022年に初めて導入された。この帆船は、それぞれ表面積1,500平方メートルの3枚の固定帆のお陰で航海することになる。それは、100メートル以上の高さのある3本の角度調節可能なマストを使って、balestron rig（＝バレストロン・リグ）に吊り下げられ、適切な天候状態において、100％までの推進力を確保できるものとなる。更に本船は、liquefied natural gas（＝液化天然ガス）(LNG)で駆動し、水素の準備ができているものとなる。

「largest sailboat in the world（＝世界最大の帆船）」となるものと見込まれる本船は、長さ220メートル、幅25メートルで、26,600トンのトン数となる。2026年に就航予定で、フランス船籍となる。（後略）（Offshore Energy: April 3, 2024）

Robbie Drummondは、西海岸のフェリー運航事業者であるCalMacのchief executive（＝最高責任者）を辞任した。

この公営企業は、この動きは「challenging years ahead（＝これから先、手腕を試されるような年月）」に直面していることから、経営幹部の統率力を再検討したのを受けて出てきたものだと話した。

CalMacは、老朽化している船隊内の船舶故障による問題を長年経験してきたのであり、フェリー代理店のCMALにより委託された新しいフェリーが遅延している。

Drummond氏（54）は、6年間に亘って、CalMacで最高位職にあった。彼の辞任は、CalMac向けの2隻のフェリーの建造で遅延している会社であるFerguson Marineのchief executive（＝最高責任者）が首になって、1週間経過して出てきたものだ。

Duncan Mackisonは、CalMacのinterim chief executive（＝暫定最高責任者）に任命されていた。この元Royal Marine（＝英国海兵隊員）は、CalMac Holding Company、David MacBrayne Ltdの元chief executive（＝最高責任者）だ。

CalMacは、島嶼共同体は、ここのフェリー運航を巡って「real challenge（＝本当の難題）」に直面してきたと話した。「この難題は、今後数年に亘って、新船が船隊に導入されるまで続くことになりそうだ。」と話した。（中略）

CalMacは、連合王国（注、英国）の最大のフェリー運航事業者であり、スコットランドの西海岸の50以上の目的地に向かう29本の航路を経営している。しかし近年、故障と毎年1回の保守の超過が、船隊に影響を与え、大混乱を引き起こしていた。フェリーは、運航を網羅すべく、何がしかの航路から取り除かれなければならなかった。

昨年6月には、何百人もの人々が、マレーグに向かうフェリー航海の大半を運休するというCalMacの決定を受けて、サウス・ウィスト島で抗議していた。

クライド川のFerguson Marineで、CalMac向けに工事がなされている2隻の新しいフェリーは、6年遅れで、費用は、元の価格の9700万ポンドの4倍近くになる。同社のchief executive（＝最高責任者）、David Tydemanの契約は、先週、終了した。（後略）（BBC News: 3 Marchg 2024）

木曜日の朝、タイの南部海岸沖でフェリーから出火した際、100人以上がフェリーに乗船していた。このフェリーは、スラー・ターニーから人気の観光の島であるタオ島への夜間便だが、火災が始まった時、その目的地に正に到着しようとしていた。AP通信によると、火災から逃げるため、海に飛び込んだ乗客がいたという。当局者は、怪我人はいないことを確認した。

乗客の1人であるMaitree Promjampaは、APに対して、自分が最初にパチパチと音を立てているのを聞き、それから煙の匂いがしたと話した。5分もしないうちに炎を見て、乗船していた者は叫び始め、警報が鳴った。火災原因は、明らかにされていない。（BBC News: 4 April 2024）

4月4日。Coast Guard（＝沿岸警備隊）は、クルーズ船の上甲板の1つから飛び降りた酩酊した20歳がいたとの申し立てを受けて、キューバとバハマの間で捜索している、と当局者は話した。

この身元不明の男性は、Royal Caribbeanの船隊の一部で、世界35位の大きさのクルーズ船であるLiberty of the Seas（＝リバティー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の自由」の意）の18階から飛び降りた、と沿岸警備隊は話した。

目撃者は、この男性が飛び降りた際に、男性の父親と兄弟が見ていたと話し、突然のように見え、手摺を乗り越えて、沿岸警備隊によるとBahamas Grand Inagua（注、バハマの「グレート・イナグア島」の誤り）の沿岸から約57マイルの海に飛び込んだという。（中略）

この4日間周遊Eastern Caribbean Cruise（＝東カリブ海クルーズ）は、CruiseMapperによると、月曜日にフォート・ローダーデールのPort Everglades（＝エバグレイズ港）から出航し、金曜日に帰って来ることになっている。沿岸警備隊は、海と空から捜索を実施中だ。（UPI: April 4, 2024 / 8:01 PM）

モザンビークの北部海岸沖でフェリーが沈没して、90人以上が死亡した、と地元当局者は話している。ナンプラ州の当局者は、5人が、約130人が乗船していたものと考えられているフェリーから救助されたと話した。

コレラのアウトブレイク（＝勃発）から逃れてきたところだった、とNampula Secretary of State（注、「ナンプラ州務長官」の意）のJaime Netoは語った。死者の中には多くの子供がいた、と付け加えた。「この船は過積載で、旅客を乗せるのには適していなかったために、最終的には沈没したのです。」とNeto氏は話した。

ソーシャル・メディアに投稿された未証明の動画が、浜辺に多数の遺体が横たわっているのが写っていると主張していた。

この船は一見したところ、ルンガから、ナンプラ沿岸沖にあるモザンビーク島に移動中だった、とポルトガルの放送局のRTPは報じた。

ナンプラ州は、昨年1月以来、アフリカ南部の数か国で広がっているコレラの勃発の影響を最も受けたところの1つだ。Unicef（＝ユニセフ、注、「国連児童基金」）によると、現在の勃発は、25年間で最悪だと言う。2023年10月以来、モザンビークは、13,700人の確認事例と、30人の死亡を報告してきた。

近隣のデルガド岬州のイスラム教徒の反政府軍は、6年以上前から開始して以来、少なくとも4,000人の命を奪い、100万人近くを追放したと主張している。

400年近くに亘り、モザンビーク島は、この地域が植民地支配されていた時、Portuguese East Africa（＝ポルトガル領東アフリカ）の首都だった。この島は、植民地時代の建築様式と、交易所としての豊かな歴史により、Unesco world heritage sit（＝ユネスコ世界遺産地）に指定されている。（BBC News: 8 April 2024）

Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)は、イタリアの造船業者、Fincantieriに、4隻のクルーズ船の建造を発注した。

2隻はRegent Seven Seas Cruisesに引き渡されることになり、残りの2隻はOceania Cruisesに引き渡される。4隻全ての引渡しは、2026年から2029年を予定している。Regent Seven Seasの船は、それぞれ船客850人乗りで、77,000総トン。Oceania Cruisesの新造船は僅かに大きく、それぞれ船客1,450人乗りで、86,000総トンとなる。

Fincantieriは、NCLHとの間で、2030年から2036年に間に引き渡される他に4隻のクルーズ船の工事に関するletter of intent（＝基本合意書）にも署名した。この別個の注文におけるそれぞれの船は、約200,000総トンで、船客5,000人を収容するものとなる。このFincantieriとNCLH間の2件目の契約は、融資やその他の条件、状況次第となっている。（Baird Maritime: April 9, 2024.）

キプロス―ギリシャ間の海上旅客連結が、European Commission（＝欧州委員会）の承認を経て、ニコシア（注、キプロス政府）の助成金を得、3年連続で運航する。

5月29日に開始予定の運航再開に関するキプロスのDeputy Ministry for Shipping（注、「副海運大臣」の意）の発表が、4月16日にあるものとみられる。切符の販売は、この発表後、間もなくして始まる。

2023年、7,407人の旅客と2,518台の車両が、この便を利用し、その人気を証明した。（後略）（ekathimerini.com: 09.04.2024 04:00）

ワシントン州発。Washington State Ferries (WSF)は、新しい指導者を歓迎した。同フェリー網は、夏季シーズンの繁忙期を前に、大量採用と訓練奮闘の最中にある。

乗客の中には、人材配置危機の結果、主要フェリーの遅延や運休が生じていたことや、燃料の中の細菌や真菌のため、ベーンブリッジ島でWalla Wallaが2023年4月に座礁したような船舶故障に不満を表明する中、Steve Neveyは、この国内最大のフェリー網の新しい社長となった。

「私の仕事は、戦略的展望を示すことだと思っています。」とNeveyは、火曜日の記者会見で述べ、7大陸全ての海運産業における職歴の詳細を述べた。

「船員と人材配置は、恐らくは最も重要なことだと思います。そして、それは長期的なもので、それに取り掛かっていることは知っていますよ。」と常連客のSimeon Baldwinは話した。

入手できる2月からの最も最近のWSFの資料では、12か月間に138,500回以上航海しており、そのうち約84％が定時運航だった。（中略）

前のWSF社長のPatty Rubstelloは、約3年前にこの役職を退いていた。（KOMO News: Wed, April 10th 2024 at 2:44 PM）

スペインは木曜日に、先週、クルーズ船で北東部にあるバルセロナ港に到着したが、査証が偽物であることから下船を許可されなかった60人以上のボリビア人を国外追放する。

バルセロナのスペイン政府事務所は、到着した69人のボリビア人のうち、65人が、ボリビアのサンタ・クルズに飛行機で送られることになると話した。この飛行機は、ブラジルから到着した船の所有者であるMSC Cruisesが、費用を負担することになる。スペイン人親族のいる一家の4人は、スペインに入国することが許されることになる。

スペイン当局は、ボリビア人乗客は、ヨーロッパの国境なきシェンゲン圏に入るための偽の査証を保有していたと話した。シェンゲン圏は、29か国のヨーロッパ諸国からなるID-check-free travel zone（＝身分証明書検査なし旅行地帯）のことだ。

このボリビアの査証問題で、1,000人以上の乗客を乗せたクルーズ船が、バルセロナで2日間立ち往生し、この状況が解決されるまで、地中海の航路を運航継続することが不可能となった。ボリビア人が一時的に別の船に移され、そこで警察が取り調べてから、このクルーズ船は出航した。

先週、MSC Cruisesは、ボリビア人船客の書類は、ブラジルでの乗船時には正しいもののように見えたと話した。MSC Armoniaは、1,000人以上の乗客を乗せていると伝えられているが、木曜日にイタリアに向かう予定だ、とこのクルーズ客船会社は話した。

バルセロナのボリビアの外交官であるSolange Duarteは水曜日、The Associated Press（注、AP通信）に対し、この立ち往生したボリビア人の何人かは、偽の査証を騙されて受け取ったが、それ以上の詳しい情報がない報告書を受け取っていると話した。「当方は家族に対して、この査証を処理したのは誰かを示すよう質問しているが、回答は得ていない。」と話した。スペインの国家警察が、偽査証詐欺の可能性を調べているところだ、とDuarteは話した。

MSC Cruisesは、水曜日の声明文において、ボリビア人「passengers appeared to have proper documentation upon boarding in Brazil（＝乗客は、ブラジルで乗船する際、適切な書類を持っていたように見えた）」と話したが、スペイン当局はその後、この査証は、シェンゲン圏に入るには有効なものではなかったと話した。（Independent: 12 April 2024）

バー・ハーバーの実業家らの一団は、クルーズ船観光客を町が制限することを許容する地方裁判所の決定に対して上訴する。

住民らは2年前に、下船できるクルーズ船客の人数を、1日につき1,000人に制限する請願を承認していていた。Eben Salvatoreは、Association to Preserve and Protect Local Livelihoods（注、「地元生活保存・保護協会」の意）の会員だが、ここはこの条例を巡って町を訴えていた。

「そうですね。共同体として、何が皆にとって最良なのかを議論して判断できる場に戻ることだけを希望しています。」と語った。「この特定の行動は、きっと、非常に限られた団体にとっては、最良のものだったのでしょう。非常に多くの人々にとっては、有害なのです。」

Town Council Chair（＝町議会議長）のValerie Peacockは、町は上訴に驚かなかったが、裁判所の決定には抗弁することになると話している。1日1,000人に制限する規則は、準備中だ。（Maine Public: Published April 12, 2024 at 5:48 PM EDT）

600万ポンド近い納税者の資金が、フェリーの将来を巡る勧告をしている一連のコンサルタントに、「scandalous（＝呆れた）」と描写される動きの中で、省庁によって支出されてきたことが、Herald紙によって明らかにされた。

民間コンサルタントのErnst and Youngは、スコットランド西岸沖の生命線となっている当初フェリー便の将来を巡る勧告の新しい波で、25万ポンドになる支出から利益を得た最新のものとなった。（The Herald: 16th April）

医学的合併症に見舞われた妊婦が、Disneyのクルーズ船から吊り上げられる瞬間を、劇的な動画が捉えた。

US Coast Guard（＝合衆国沿岸警備隊）によって投稿された動画には、4月15日、大西洋のプエルト・リコの北西約180マイルのDisney Fantasyの上で、救助隊員が吊り下げられている様子が写っている。（New York Post: April 17, 2024 9:42am）

アムステルダムは、同市がオーバー・ツーリズム（注、観光客過剰）を逓減するための「a hundred（＝100）」の対策の1つとして、同市にやって来る川船の数を大幅に削減する計画を立てている。

昨年、同市の波止場には、2,300隻余のクルーズ船が係留したが、2028年までに、同市は1150隻にまで減らすことを望んでおり、この対策は、観光客を271,000人にまで削減するもので、同地域の経済に、年間7350万ユーロの打撃を与えることとなる。

クルーズを原因とする問題は、この首都に1,000隻の川船が投錨する、春の球根シーズン中に、とりわけ先鋭化する、とcity finance chief（＝市財政長官）のHester van Burenは語った。「我々は、観光客数を年間2000万人未満に保つよう尽力しているのです。」

「私は、これで多過ぎる観光客問題を解決すると言っているのではありません。」とVan Burenは、水曜日の計画説明会で、この計画は問題の原因となっていない高齢の観光客に不公正な影響を与えないかと問われた際に話した。

「しかし我々は、観光客を良いものと悪いものに区別しようとはしていません。これは、合計観光客数を減らすための一連の対策の1つなのです。超過密や、歩道全体に長距離バスが駐車されていることについてのものなのです。」

同市に代理して実施された調査では、この対策で、同市のホテルで夜を過ごす者が200,000人近く減ることになり、長距離バスによる旅行数は、64,400キロメートルにまで削減されることも明らかになっている。

しかしホテル経営者は、空室を埋めるために、代わりとなる休日の行楽客を探すことを余儀なくされると指摘した。

「我々は一般に、バス旅行を扱っていないです。リバー・クルーズを多く扱っているのです。」と市の中心にあるMovenpick hotelのgeneral manager（＝総支配人）のRemco Groenhuijzenは話した。「しかし、空室を埋める必要が出てきます。この政策は、象徴的価値しかありません。何も解決できないものです。」

同市では最近、同市にマリファナを吸って楽しく過ごすためにやって来る格安観光客数を削減するための努力の中、「stay away（＝あっちにいけ）」活動の第2弾を開始した。

旅行者税を世界最高水準にまで引き上げ、遠洋クルーズの影響に関する調査も、こちらも削減されるものと見られている中、夏になる前に公表されることになっている。

「観光客過剰は世界的な問題で、観光客も非常に混んでいる土地を好まないです。」とVan Burenは話した。「しかし我々は、アムステルダムの周りに単に塀を設置することはできないのです。」（Dutch News: April 17, 2024）

Vikingは「Spirit of Mongolia（＝モンゴルの精神）」という拡張番組を使って、客にモンゴルでの新たな体験を初めて提供すると発表した。この客船会社は、他に新たな中国旅程で、前後のクルーズ拡張も提供し、これにはViking Yi Dunでのクルーズが含まれている。

5泊完全案内「Spirit of Mongolia（＝モンゴルの精神）」前後クルーズ拡張を予約した客は、ウラーンバートル市での旅行で始まり、そこではChinggis Khaan National Museum（＝チンギスハーン国立博物館）を訪問し、化石標本や古生物学研究所で更に見学するため、この場の陰に足を踏み入れることになる。

次は、ダランザドガドだ。ここでは客は、Gurvan Saikhan National Park（＝ゴビ・グルバンサイカーン国立公園）に近いゴビ砂漠のアルタイ山脈山麓の丘にあるThree Camel Lodge（＝スリー・キャメル・ロッジ）に滞在することになる。3日間、客はアーチェリー、ラクダ探検旅行、あるいはFlaming Cliffsの踏査などの山荘活動を楽しむことが可能。客は、ガイドを伴って砂漠の山を行く日の出旅行を楽しむか、古代の岩面陰刻k調査するため、Bulagtai Mountainから大草原地帯を見ることも可能だ。代わりに、ボーズ（蒸過熱したタンブリング）を作る秘伝を、この山荘のモンゴル人シェフから学ぶことも可能。ゴビ砂漠での時を過ごしてから、客は帰国の旅を続けるか、中国でのVikingの航海に乗り込む前に、1泊追加探索のため、ウラーンバートルに戻ることになる。

Vikingは、3泊から4泊の、4本のクルーズ前後ガイド付き拡張も提供する。（後略）（Luxury Travel Advisor: Apr 18, 2024 10:29am）

豪華なSilverseaのクルーズ定期船での傑出した料理を期待していた乗客らは、胃腸ウイルスのため、同船の便所の中で休暇の大半を過ごした、とCenters for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）(CDC)は月曜日に話した。

Silver Novaの633人の乗客のうち、少なくとも28人の乗客と船員1人が、ペルーのカヤオを出港した16日間イースター（注、復活祭）を主題としたクルーズ中に発病した、と同機関は話した。全員が同じ初発症状を報告したという。下痢だ。

このアウトブレイク（＝勃発）の原因は、未だに不明だが、同機関は、ノロウイルスは汚染した食品を食べたり、汚染した水を飲んだりするのが典型的な原因だと指摘した。

Silver Novaは、2023年に投入されたこのクルーズ会社の最新定期船であり、それぞれのスィートでの執事のサービスと、1人の船員につき、乗客が1.3人の比率であることを自慢している。Silverseaのウェブサイトによると、同船の労働者は、客に「outstanding gastronomy（＝傑出した美食）」を見せることを狙っているという。昨年末には「Top Chef's（＝一流シェフの）」Nina Comptonがここの職員に加わり、乗客に個人的な料理の授業を行った。

発病した乗客は、自室に隔離された、とCDC（＝疾病対策予防センター）は話した。他の乗客には通知し、船員は「increased cleaning and disinfection procedures（＝清掃・消毒手続きを増加させた。）」

「お客様、船員、そして訪問する共同体の健康と安全は、弊社の最優先事項です。」とSilversea Cruisesの広報担当者は、Fox News Digitalに語った。「弊社船において、健康と安全の最高水準を支える環境を維持するため、弊社は厳密清掃手続きを実施しており、その多くは、公衆衛生の指針を越えるものです。」

3月31日に始まり、4月16日に終わったこの航海の価格は、CruiseMapperによると、1室2名利用で11,700ドルからだという。

New York Post紙は、このSilverseaの勃発は、今年4回目のものだったと報じ、これには、130人が下痢と嘔吐し、他に104人の乗客が発病したHolland Americaの定期船であった事件も含まれている。

CDCは、2023年にクルーズ船の勃発が14回あったと報告していた。（Fox News: Published April 18, 2024 12:36pm EDT）

合衆国から航海しているクルーズ船は、一般に合衆国連邦法の下で運航しているが、少なくとも港の中においては、寄港する様々な港湾の規則にも従わなければならない。この状況は、特定地域において乗客に混乱を引き起こす可能性がある。

Carnival、Royal Caribbean、Norwegian、MSC Cruises、Disney Cruise Lines、Virgin Voyages、そしてMargaritaville at Seaは全て、船内での飲酒年齢を21歳にしている。この年齢に達しない乗客は、法廷年齢が低い特定の港湾では飲酒できるかもしれないが、船内で飲酒することは許されない。

しかしクルーズ船のカジノは、一般に乗客が賭博できる年齢としては、18歳にしている。大半の陸上に本拠を置く合衆国のカジノでは、カジノに入場して賭博するには、21歳になっている必要があるが、連邦法では法廷年齢を規定していないことから、大半のクルーズ客船会社は、合衆国から航海している船での賭博年齢を18歳としている。

クルーズ客船会社は、乗客がカジノでアルコールを飲むか、賭博できるかを指定するのに、部屋の鍵を使っている。規則を破ると、非情な結末となり得る。

クルーズ船では、たとえ自国では法的に可能だとしても、未成年の子供にアルコール飲料を与えることはできない。同じ規則が、賭博環境でも適用され、Carnival Cruise Line (CCL)は最近、呼びかけなければならなかった。（後略）（TheStreet: Apr 18, 2024 10:12 AM EDT）

デンマークのメディアは、ロシアの軍艦が減速できなかったか、全速力で航行しているフェリーを認識できなかったかした際に操船を強いられた、高速旅客フェリーが巻き込まれた今朝の出来事を広く報道している。海運業者のMolslinjenは、この事故を確認したが、旅客は無事で、乗客に何がしかの不快感を与える可能性があった何だか突然の操船があったものの、正常だったと言って、重要視しないようにしている。

この海運会社は、Incatの高速双胴船を最高速力の35ノットから38ノットで走らせていた。報道からは、フェリーのうち、どの1隻がこの事件に巻き込まれたかは不明だが、オルフスとオッデ間の75分間かかるオルフス湾を横断する航路を運航している。

乗客は、デンマークのテレビでの取材で、フェリーが揺れ始めたのは、この航海の約20分か30分後で、高速から減速して、その後、大きく回頭し始めたと話した。報道によると、この船は360度回転して、その後、事故なく横断を再開したという。

このフェリーの船長は、現地時間11時にオッデを出発した後で、艦船1隻を見ており、ここは混雑する海域だと発表した。Danish Defense（＝デンマーク国防軍）の当局者によると、船長は、この船は同海域を通過する許可を得たロシアのフリゲート艦であることが判明した、と無線で連絡しようと試みたと話した。

このフリゲート艦は、フェリーからの呼びかけには返答せず、Molslinjenの船の船長は、このロシア船は進路変更しないか、自分の存在を認めないことが明らかとなったと判断した。乗客は、ロシア人は海上慣行を受け入れないので、回頭する判断をしたと船長は話した、と言っている。このフェリーの多くの乗客は、スナップ写真を撮り、動画を撮影した。それが今や、広くオンラインやデンマークのメディアで拡散している。

この海運会社の広報担当者は、発生時、この過程は少々突然のものだったが、軍艦からは適切な距離を取っており、決して危険ではなかったと話した。

この事件は、デンマーク周辺の混雑する海峡でのロシアの海運を巡る懸念が継続する中で起きたものだ。闇艦隊の油槽船が、最近、小規模な衝突に巻き込まれており、油槽船は水路で、デンマークの水先案内人を使っていなかったことが報道されていた。（The Maritime Executive: Published Apr 19, 2024 3:09 PM）

この島ではG7外相会議を開催しているが、これら怪我人が、この集会に関わっているのかどうかは、未だに不明。少なくとも29人が、このイタリアの島から人を乗せていたフェリーがナポリの埠頭に衝突した金曜日、イタリアで負傷した。

怪我をした乗客は、地元の病院に搬送された。大半は軽傷に過ぎなかったが、1人はより深刻な容体だった。（後略）（Euronews: Published on 19/04/2024）

Central African Republic（＝中央アフリカ共和国）(CAR)の首都、バンギで過積載の川船が転覆し、少なくとも58人死亡した、と市民保護長官は土曜日に話した。

「当方では、58人の遺体を回収することができました。」とThomas Djimasseは、Radio Guira（注、ラジオ局）に話した。「水中にいる人の合計数は、知りません。」

目撃者とソーシャル・メディア上の動画によると、この木造船は300人以上を乗せており、金曜日にムポコ川で沈没した際、木造建造船の上で立っている者や高いところに座っている者もいた。

この船は、バンギから約45キロ・メートルのマコロの村長の葬儀に向かっていたが、埠頭を離れて間もなくして、困難な状況となった。

救助隊は、この惨事の後、40分で到着した。（後略）（Taipei Times: Mon, Apr 22, 2024 page5）

MSC Group、MSC Foundation、そしてMercy Ships Internationalは、毎年アフリカで何千もの人々に無料外科手術と訓練を行うための新しい病院船の工事を準備すべく、チームを編成する。

MSC Group/MSC Foundation chair（＝MSC Group/MSC Foundation会長）であるCapt. Gianluigi Aponte、MSC Group President/Foundation board member（＝MSC Group社長兼Foundation理事）であるDiego Aponte、そしてMercy Ships founder（＝Mercy Ships設立者）であるDon Stephensは、MSC Foundationからの寛大な頼みの綱となる寄付により、この新事業を開始するための合意を纏めた。

指定された訓練空間に特化して、Global Mercyと同様の仕様に設計された専用病院船により、船隊を拡張することで、Mercy Shipsが、訓練と支援運動において、主催国と共同するための収容力を増加させることを可能にする。

手術室6室、実験室1室、訓練空間

新船は、約600人の船員と客を収容する居住空間を呼び物とすることになる。この病院は、2層甲板に広がり、7,000平方メートルあり、手術室6室、完全設備の実験室1室、そして模擬実験室のような、最新の訓練空間を呼び物とする。これにより、Mercy Shipsが港にいる、典型的には10か月間の現場業務の間に、地元外科システムを強化することが可能となる。

MSCは、広範な技術的勧告や、新船準備で学習し、Mercy Shipsと共同して、この組織が必要とする効率性を改善することとなる設計を開発することになる。（後略）（Seatrade Cruise News: Apr 22, 2024）

イタリアの造船業者であるFincantieriは、イタリアのマルゲラの乾船渠で、Norwegian Cruise LineのNorwegian Aquaを進水させた。

船の幸運と安全な航海が授かるよう、2枚の儀礼硬貨をNorwegian Aquaに溶接して、工事の節目は、Fincantieriによって祝われた。

「私たちは、Fincantieriで弊社提携者と共に、もう1つの一里塚を祝うこととなり、興奮しております。Fincantieriは、Prima級の旅では不可欠であり、弊社のお客様のために設計し提供することになる素晴らしい体験を考え出す点で、弊社を支えていただいております。」とNorwegian Cruise Lineのpresident（＝社長）であるDavid Herreraは語った。「受賞歴のあるこの船級の船舶の顧客好みの特色を作り出し、広さを10パーセント増やしたことで、弊社のお客様が、Norwegian Aquaで、寛ぎ、探索する、より多くのものを提供し、より美しく設計された場をお届けする更なる柔軟性を、弊社にもたらすものであります。」

Norwegian Aquaは、Norwegian Cruise LineのPrima級の最大の船で、2025年4月にお目見えする。処女シーズンはカリブ海で、ドミニカ共和国のプエルト・プラタ、英領バージン諸島のトルトラ島、米領バージン諸島のセント・トーマス、そしてバハマにあるNorwegian Cruise Lineの私有島であるGreat Stirrup Cay（＝グレイト・スターラップ・キー、注、「素晴らしい鐙小島」という意）に寄港する。

その後この船は、2025年8月から10月まで、ニューヨーク市からバミューダに向かう5日間と6日間航海を行い、それから2026年4月まで、フロリダ州マイアミから5日間と7日間の東カリブ海旅程を航海する。

「Norwegian Aquaの進水を目撃し、Norwegian Cruise Lineと共に、この重要な瞬間を記念することができて興奮しております。我々の長年の提携関係において、新たな章を象徴するものであります。」とFincantieri Merchant Ships Division（＝商船部）のgeneral manager（＝本部長）であるLuigi Matarazzoは話した。「弊社産業計画の礎となっている技術革新は、弊社が限界を追求し、産業の水準を向上させていることから、弊社の重要点の1つであり、我々は、この変革の旅の一部になっていることを誇りに思います。」（Cruise & Ferry: 24 April 2024）

President Biden（＝バイデン大統領）は、合衆国に造船業を呼び戻すことを欲しているが、1980年代以降、極めて小さくなった国内製造業にとっては容易ではない。

中国の船舶製造業の優位性の新たな業界調査についてのBiden（＝バイデン）政権による最近の発表は、中国に対抗して、合衆国の鉄鋼業を急騰させる広範な産業政策と結びついているもので、海事産業分析者によると、経済の実態とは食い違うものだという。分析者らはCNBCに対し、Bidenの造船業の話は、現実的というよりは、選挙公約だと話しており、国内造船業が世界的な競争力を得ることは、経済的に実行可能なものではないという。

Biden政権が、中国は公正に振舞ってこなかったとしていることは、正しい。

「歴史的見地から見ると、過去20年間、中国はこうなるように、造船業を増大化し、助成金を与えてきたのです。」とStifelのmaritime and energy infrastructure analyst（＝海事・エネルギー社会基盤分析者）のBen Nolanは話した。しかし造船業で中国と対抗してきた国は、アジアの競争相手だと話した。「現実には、日本と南朝鮮（＝韓国）がこれによって打撃を受けています。両国は、最上位の造船業者であり、合衆国よりも、何千もの多くの商船を建造しているのです。」とNolanは話した。一方、合衆国は、前世紀において、造船業で競争力を持つには、経済規模を欠いていた。

1970年代、合衆国の造船所は、世界船隊の約5％を建造していたのであり、年間、15隻から25隻の船を建造していた。1980年代においては、Reagan（＝レーガン）政権は、自由市場原理と調和させながら、造船業を支援するために政府の補助金を引き出していた。造船業はその後、年間約5隻の船舶にまで落ちて、凡そこれが合衆国造船業の現在の水準となっている。

CNBCに対するS&P Globalの資料によると、合衆国の製造業は、中国、日本、そして南朝鮮（＝韓国）と比較して、極めて少ない船舶数となっているという。

Office of the U.S. Trade Representative（＝合衆国通商代表部）によるThe Section 301 of the Trade Act of 1974（＝1974年通商法301条）の調査が、鉄鋼代表を含む国内労働組合、5労組が、3月12日に合衆国に対し、中国の海事、物流、造船部門の政策や慣行を調査するよう請願を開始したのを受けて、始まった。

中国のMinistry of Commerce（＝商務部）は、この合衆国の調査に「firmly opposes（＝毅然として反対し）」、この動きは「mistake on top of a mistake（＝間違いに間違いを重ねるものだ）」と呼んで、このSection 301（＝301条）の調査を非難した。

Biden政権は、最近、大統領がペンシルベニア州のUnited Steel Workers union（注、「連合鉄鋼労働組合」の意）の本部を訪問し、これとは別に、同政権が日本のNippon Steel（＝日本製鉄）による合衆国の鉄鋼会社買収を阻止する動きに出ていたが、Nolanによると、純粋に政治的なものだという。

「Bidenの発表は、組合票に迎合したもののように思えますね。」とNolanは話した。「我々は、マイクロチップの話をしていません。この事実は、中国が我々ができる以上に、船を安く大量に建造することができることになるのです。ちょうど我々が、過去30年間に亘って、バングラデシュ、中国、その他のアジア諸国で、テニス・シューズや衣料品の製造を、企業が頼るようになったのを見てきたようなものです。経済的には実行可能な選択です。」

中国、日本、そして南朝鮮（＝韓国）は、世界中で貨物輸送のために使用されている大型のコンテナ船の分野を支配しているだけではない。これらアジアの3か国は、油槽船やドライ・バルク船も製造している。分析者は、とりわけ日本は、その鉄鋼や船舶の品質で、世界市場のあらゆる場所で知られており、より長期の競争力を有していると伝えられている、と話す。

The White House（＝ホワイト・ハウス、注、米国大統領府）は、USTR（＝合衆国通商代表部）に論評を求めるよう委ねたが、ここは印刷開始時刻までに応答しなかった。（後略）（CNBC: Published Thu, Apr 25 20247:30 AM EDT）

4年間の休止を経て、Royal Caribbean Internationalの中国への復帰を記して、Spectrum of the Seas（＝スペクトラム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の波長分布」の意）が今日、上海に到着した。

シンガポールから始まった8泊の再配置クルーズを終了した、この2019年建造船は、ベトナムと香港への訪問を経て、Shanghai Baoshan International Cruise Terminal（＝上海宝山（＝バオシャン）国際クルーズ・ターミナル）に接岸した。Spectrum of the Seasは今や、上海発の一連の4泊と5泊のクルーズで、中国市場に尽力することとなった。

日本と南朝鮮（注、韓国）を訪問する旅程は、那覇、済州（＝チェジュ）、長崎、福岡、熊本、石垣、その他を訪問することを呼び物としている。同船の予定は、横浜、神戸、そして大阪のような追加の日本の目的地に航海する6泊と7泊のクルーズも呼び物とする。中国本土での7か月間番組に引き続いて、Spectrum of the Seasは、12月に香港に再配置されることになっている。

Quantum級の5隻の船の一部であるSpectrum of the Seasは、2019年4月にMeyer Werft造船所から引き渡された。アジアで航海するよう特注設計された、この旅客4,200人乗りの船は、当初は通年、中国を本拠地としていた。FlowRiderというサーフィンの模擬装置や、RipCord by iFlyというスカイダイビング模擬装置の他、North Starを含む同船の特徴的な特色である、ガラス張りの一種のゴンドラが、同船と大洋の上で、客を吊り上げることになる。今月、就航5年を記念するSpectrumは、最近、シンガポールの造船所で、最初の大規模な乾船渠への入渠を行った。

極東への復帰を強化し、Royal Caribbean Internationalは来年、中国での品揃えに2番船を追加する。天津港から航海するOvation of the Seas（＝オウベイション・オブ・ザ・シーズ、注、「海の大喝采」の意）が、2025年5月から、Spectrum of the Seasに加わる。

Royal Caribbeanは、中国に復帰航海する2社目の国際クルーズ商標として、MSC Cruisesに続くものであり、MSC Cruisesは3月に同国への復帰を記している。（Cruise Industry News: April 26, 2024）

Princess CruisesとRoyal Caribbean Internationalの船で、200人近くがノロウイルスのアウトブレイク（＝勃発）で発病した。

Centers for Disease Control and Prevention（＝疾病対策予防センター）は、Sapphire Princess（＝サファイア・プリンセス））の2,532人の客のうち94人、他に船員20人が、4月5日のクルーズで病気になったと報告したと述べた。この周遊クルーズは、ロサンゼルスを出発したもので、ハワイや南太平洋を寄港するもので、CruiseMapperによると、5月7日に終了するという。

Royal CaribbeanのRadiance of the Seas（＝レイディアンス・オブ・ザ・シーズ、注、「海の輝き」の意）では、CDC（＝疾病対策予防センター）によると、4月22日に終了したクルーズで、1,993人の客のうち67人、更に2人の船員が病気になったと報告したという。この2週間の航海は、CruiseMapperによると、コロンビアやパナマのような国に寄港する、フロリダ州タンパからロサンゼルスに向かうものだったという。いずれの勃発も、客や船員の主症状は、下痢と嘔吐だった。

Princess、Royal Caribbean、そしてこれらの船の船員は、強化した清掃・消毒対策を採り、発病した者を隔離、その他の対策を採った、とこの保健機関は話した。（後略）（USA TODAY: April 26, 2024）

Seajetsは、新しいクルーズ客船会社を使ってクルーズ事業に参入する。それが、Neonyx Cruisesだ。

今やオンライン上のウェブサイトで、この新興商標は、エーゲ海で元Costa Magicaを運航するとしている。Goddess of the Night（＝ガッデス・オブ・ザ・ナイト、注、「夜の女神」の意）と命名された船客2,720人乗りの船は、娯楽に特化した成人専用商品を提供することとなっている。

「とても魅力的なギリシャの島嶼に囲まれて、最高の宴会体験を提供するよう特化しており、お祝い、楽しさ、ギリシャの象徴的な島嶼とトルコの黄色い沿岸の息をのむほどの美しさで満たされた航海を提供いたします。」と同社はそのウェブサイト上で述べていた。

初航海は、2024年7月8日に予定しており、Neonyx Cruisesは、ギリシャのピレウス発の短距離クルーズを行う。この3泊と4泊のクルーズは、金曜日と月曜日に出航し、ミコノス、チェシメ、そしてサントリーニを訪問することを呼び物としている。同社のウェブサイトによると、就航4泊航海の価格は、1人当たり2,500ユーロから。（中略）

ギリシャの主要フェリー運航事業者であるSeajetsは、COVID-19のパンデミック中に、数隻のクルーズ船を買収した。大半の船は後に売り払ったが、同社は未だに4隻の船を保有している。元Costa Magicaを除外すれば、これらの船は現在、ギリシャの異なる港で係船している。（Cruise Industry News: April 30, 2024）

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