2024年8月
2024年8月の海外旅客船情報
PTSDを抱えた合衆国退役軍人が、妻と喧嘩して、Royal Caribbeanのクルーズ船から投身(米国)
カリブ海に向かっていたクルーズ船から飛び降りて死亡した合衆国軍退役軍人は、少し前に妻と殴り合っていたと警察は話した。
Retired Lieutenant Colonel(=退役陸軍中佐)のJames Bryan Wright は、5月26日にこの出来事が発生した時、Tracie Wrightと一緒の1週間クルーズの1日目だった。
30年軍務に服し、post-traumatic stress disorder(=心的外傷後ストレス障害)(PTSD)を患っていたこの53歳は、飛び降りる前に、世界最大のクルーズ船であると宣伝されているRoyal CaribbeanのIcon of the Seasの保護区画に入った。
The Independent紙が得たMiami Dade Police Department(=マイアミ・デイド警察)が出した報告書には、この出来事は、午前7時50分頃に発生したとあった。
「Wright夫人が船室を出て、船室内にWright氏を後に残すこととなった殴り合いに、Wright夫人とその夫が巻き込まれたことを報告したWright夫人とは、連絡を取った。」とこの報告書には述べられていた。
「口論の後、間もなくして、Wright氏は船室を出て、Deck 5(=第5甲板)に向かい、そこで門のある保護区画に入り、同船からの飛び降りへと向かった。」
この船は停船を命じられ、Wrightの居場所を捜索した。Royal Caribbeanの職員により収容され、CPR(注、心肺停止後の心肺蘇生)がなされたが、蘇生することはできず、その後、間もなくして、死亡が宣言された。(後略)(The Independent: 1st August 2024)
Harland & Wolff、2000万ポンドの融資で合意、Scillyの高速フェリー便、終了(英国)
シリー諸島への高速フェリー便は、単一運賃有償旅客を運んでいたが、もがいている運航事業者のHarland & Wolffは、全ての「non-core(=非中核)」事業を縮小し、終了となった。
Titanicを建造したことがある、ベルファストを本拠に置くこの打ちひしがれた造船会社は、合衆国の投資会社が率いる貸し手との間の救済資金契約の詳細を確認し、木曜日に子会社のScilly Ferriesの閉鎖を発表した。
証券取引所宛ての声明において、Harland & Wolffは、ベルファスト、アップルドア、メトヒル、アーニッシュにある4つの主要造船所に集中すべく、全ての非中核事業を縮小すると話した。
高速双胴船のAtlantic Wolffは、ペンザンス発のScilly Ferriesの便で使用されることになっていたが、オランダの製造業者、Damen Groupに返却される。このかなり遅延していた新しいフェリーの航海は、5月に始まることになっていたが、この高速船は7月にコンウォールに到着しただけで、決して収益を上げる運航に就航することはなかった。Atlantic Wolffに予約していた顧客には直接連絡する、と同社は話した。
Harland & Wolffは、Scilly Ferriesの運航開始は「overly ambitious, given the current circumstances(=過度に野心的なものであり、(財政的困難という)現在の状況を招いた)」と話した。
同社の暫定重役であるRussell Downsは、7月に貸し手により飛び入りし、John Woodから引き継いだ者だが、Scilly Ferriesの閉鎖は「difficult news for those affected immediately and for the community it was intended to support(=影響を受ける人や、支援するつもりだった共同体にとって、直ちに困難なニュース)」となるだろうと語った。
Harland & Wolffの前のchief executive(=最高責任者)であったDownsは、こう付け加えた。「これはグループ内において孤立した特有の状況であることに注目することは重要で、グループは、船舶修理や船舶建造を行っており、通常通り事業を継続しているのです。」
Harland & Wolff Marine Serviceは、連合王国(注、英国)とヨーロッパ中で、事業向けの作業船の他、本土とシリー諸島間で貨物運送を行っているが、影響を受けることなく、その運営を継続する。同社は、合衆国の資産管理会社であるRiverstone率いる貸し手との間での、新たな融資合意の詳細も確認した。
Harland & Wolffは、納税者からの2000万ポンドの借入保証を確保することを望んできたのであり、前のConservative(=保守党)政権との間で、緊急融資を巡って議論をしてきた。しかし新たなLabour(=労働党)政権は、Harland & Wolffの将来を確実にするためのいかなる国家支援も行わないことを確認しており、同社は民間の貸し手からの資金に頼るしかない。
Riverstoneを含む債権者との取引において、同社は既存の貸付融資を「in order to improve and stabilise the liquidity position of the company and its subsidiaries(=会社と子会社の流動性状況の改善と安定化のため)」2500万ドル(2000万ポンド)から、1億4000万ドルに引き上げることになっている。
Rothschild & Coの財政顧問が、同グループの将来に向けた選択肢を検討するために任命されており、何がしかの内部者は、解散や資産の売却が含まれている可能性があることを示唆している。
Harland & Wolffのchair(=会長)であるMalcolm Groatは、次のように語った。「Harland & Wolff Groupの現在進行中の安定化と長期戦略目標を支援することになる融資を、弊社の貸し手らが継続することに喜んでおります。」「弊社は、この目的を達成するために弊社を支援しているRothschild & Coからの大変に経験あるチームと共に作業することを大変に心待ちにもしております。」
Groatは、2019年に同社を救済し、貸し手によって課された条件の下で去ったWoodに謝意を示した。(The Guardian: Thu 1 Aug 2024 11.45 BST)
CarnivalとRoyal Caribbean、気象警報を共有(米国)
何よりもクルーズ客船会社は、乗客と船員の安全を保護するために作業することになる。寄港を中止することとなる可能性のある嵐の間、船の一部を閉鎖したり、あるいは遅くなって出発して早めに帰国したり、あるいは余計に一日洋上に滞在したりすることになる。
クルーズ客船会社は、自船を危険な状況の下に置くことはしないが、嵐を完全に回避することはできないかもしれない。たとえばRoyal CaribbeanのUtopia of the Seasでは、8月1日の晩、時化のため、外縁甲板を閉鎖していた。
Margaritaville at Sea Islanderは、8月4日に終わるものと思われていた航海を、8月5日まで延長しなければならなかった。そんなことをしたいクルーズ客船会社はない。というのは、乗客は飛行機に乗り遅れることになり、会社は次のクルーズを1日短縮することを余儀なくされるためだ。この場合、Islanderの乗客は、キー・ウェストでの寄港をすることができなかった。
しかし、飛行機に乗り遅れることや、プール甲板で煙草を吸うことができないことや、はたまたクルーズが1日短縮されることは、危険なところに身を置くよりはましなことだ。どのクルーズ客船会社も、このことは理解しており、世界最大の2大クルーズ客船会社であるCarnivalとRoyal Caribbeanは、少なくともTropical Storm(=熱帯性低気圧)となることが予想されるものを追跡する自前の気象学者をもっている。(後略)(The Street: Aug 3, 2024 3:59 PM EDT)
世界初の水素駆動旅客フェリー、合衆国の象徴的な都市で就航へ、運賃は最初の6か月間無料(米国)
世界初の水素駆動商業フェリーが、今年の夏にサン・フランシスコ湾で航海を開始した、とカリフォルニア州の当局者は先の7月に発表した。
MV Sea Change(=シー・チェンジ、注、「(海の)大変化」という意味のシェークスピアの造語)は、7月19日に同湾で旅客を運び始め、75人までの旅客を乗せることが可能。当局者は、6か月間の試験期間中、中心街のサン・フランシスコ・フェリー・ターミナルとPier 41(=41番埠頭)の間で走ることになり、その期間中、運賃は無料だと話した。希望は、この新しいエネルギー源が、海運業が放出する温室化ガスを削減することができるということにある。
Sea Changeは、燃料補給の間、16時間、約345マイル運航することが可能で、酸素と水素を混合させて発電する。であるから、そこで作られる副生成物は、水だ。Interesting Engineeringが述べているように、海運は世界の炭素汚染の3%を占めることから、この小さな一歩は、巨大な結果をもたらす可能性があるのだ。(THE COOL DOWN: August 4, 2024)
Carnival Corporation株は青信号で引け、6日間の続落記録を断ち切る(米国)
Carnival Corporation (NYSE:CCL) 株は火曜日、楽観的に引け、16.5%喪失した6日間の続落を断ち切った。
この英国と米国のクルーズ運航事業者の株式は、0.97%増の14.54ドルで引け、52週間の安値、10.84ドルを上回った。この株式は、過去12か月間に19.40%喪失していた。
Carnivalは8月に、3日間の取引日で、赤信号で引けていた。7月には、19セッション(注、立ち合い)のうち9セッションで、楽観的に引けていた。
Seeking AlphaのQuant Ratingsでは、このフロリダ州マイアミに本拠を置く会社は、5点満点中、4.84点の点数で、Strong Buy(=強く買い)を推奨している。同社は、収益性でAを獲得し、成長見通しでA+。株式は、6か月前はC+の評価だったのに対し、Cだった。
ウォール街の世界に戻ると、28人の分析者のうち約21人が、同株式をBuy(=買い)かそれ以上に推奨で、5人がHold(=維持)、そして残りの2人がStrong Sell(=強く売却)を推奨していた。
Seeking Alphaの分析者は楽観的で、同株式はBuy(=買い)の格付けだった。
Carnivalは6月中、最も短期のS&P 500(=スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数)株式だった。(後略)(Seeking Alpha: Aug. 06, 2024 6:03 PM ET)
「十分な人がいないのです」:フェリー労働者、船員不足でもがいていることを表明(米国)
シアトル発。運休から船舶老朽化まで、Washington State Ferries (WSF)は、これらの問題に直面し続けている。そのフェリーで働く機関士らは、船員不足が原因だと話している。
「この仕事をすることができる資格のある人がいないということです。運航するのに十分な人がおらず、この状態を解決することができないのです。」と、Marine Engineers Beneficial Association(注、「海上機関士相互扶助協会」という労働組合)(MEBA)のRoland Rexhaは話した。
MEBAは、船員不足が与える影響と、労働者がどのように燃え尽きているのかについて、火曜日に記者会見を開催するものと見られている。「誰かが病気になった時、仕事で怪我をしたり、あるいは休暇を取ったり、その他の場合、欠員を埋めることができないのです。そのため、組合員は膨大な超過勤務をすることになっています。」とMEBAのWSF Representative(=WSF代表)であるEric Wingeは話した。
遅延や運休の他、WSFは、老朽化している船舶を扱い続けている。WSFは船隊内に21隻の船舶を有しているが、現在、運航しているのは、たったの15隻だ。
労働者らは、何もできないと話した。というのは、保守や修理をするのに十分な支援がないからだという。「こうした船は、平均余命よりも遥かに長く航海してきたのであり、組合員はこれらの船舶の修理や保守で必死になってきましたが、最終的には、頑張り続けることはできないのです。」とWingeは話した。
フェリー労働者らは、運航を改善すべく、経験ある組合員を雇用し、採用するようWSF当局に求めていると話した。「不足時のこの業界内で、海員を惹きつけて、雇用し採用することができる競争力のある賃金が必要なのです。この問題を表明して、人々が期待するものに戻すための機会がここにあるのです。」とRexhaは話した。
フェリー労働者らは、何によって運休することになっているのか、そして安全で信頼できるフェリーの運航を復旧するために必要なものを、大衆や議員が理解することは大切だと話した。
Washington State Ferriesの機関室の船員と、MEBA労働組合幹部らとの記者会見は、Colman Dock(=コールマン波止場)で、8月6日午前11時に開催される。(KOMO News: Tue, August 6th 2024 at 5:02 PM)
Royal Caribbean株、JPMorganの「Best in Class」に分類され、急上昇(米国)
Royal Caribbean Cruises (RCL)の株式は、火曜日、JPMorganの分析者らがクルーズ客船会社の中で「best in class(=等級において最高)」に分類したのを受け、急上昇した。
JPMは、Royal Caribbeanを、成長株を集めたAnalyst Focus List(注、「分析者注目一覧」の意)に追加し、同社の通年earnings per share(=1株当たり収益)(EPS)の見通しを、11.43ドルから11.50ドルに引き上げた。同株式について、「overweight(=重量超過)」の格付けを維持し、210ドルの価格目標は維持した。
分析者らは、次の4つの要因に基づいて、Royal Caribbean に対する投資主張を組み立てている。つまり、RCLの顧客の中での人気を示す高い純益促進点数、堅調な目的地の品揃え、競合他社との比較で良好な費用統制、そしてearnings before interest, taxes, depreciation, and amortization(=金利・税金・償却前・利益)(EBITDA)の成長とフリー・キャッシュ・フロー(=純現金収支)生成を通じた債務削減計画だ。
会社は顧客の支払い意欲の高まりに賭ける
JPMorganの分析者らは、同社の旅行者のRoyal Caribbeanに対する支払い意欲は、増加が継続しているとの論評を指摘もした。であるから、2025年と2026年に価格高騰が継続することになる。
Royal Caribbean Cruisesの株式は、先月、史上最高値を記録し、その後、何だか減少した。それでも年初来、約18%も上昇している。火曜日の午後、9%高い152.51ドルだった。(Investopedia: Wed, Aug 7, 2024, 3:48 AM GMT+9)
Brittany Ferries、Condor株購入を希望(英国・フランス)
Brittany Ferriesは、Condor Ferriesの大株主になることを検討している。
Jersey Competition and Regulatory Authority(注、「ジャージー島競争・規制局」の意)(JCRA) は、Brittany Ferriesが100%購入の選択権付きで、Condorの株式の22%を購入できるかどうかについての見解を求めている。
このフランスのフェリー会社は、既にCondorの22%を保有しており、この取引が承認されると、51%取得することになる。8月20日まで、JCRAに対する取引提案についての論評を、人々は送ることが可能だ。
今年これまでに、Brittany Ferriesは、Condor Ferriesに対し「top up the company(=同社を満タンにすべく)」1000万ポンドを貸し付けていた。Brittany Ferries CEO(=最高経営責任者)のChristophe Matthieuは、現在、Condor FerriesでCEOとして活動している。Mattheiu氏は、同社の見解は「better service for Condor’s passengers(=Condorの乗客にとって、より良い運航)」に繋がるというものだと話した。
「この変化は、弊社の諸島(注、チャンネル諸島)に対する献身を実証するものであり、Brittany Ferriesが既存のチームに対し、より力を入れて浸透し、長期に亘って継続して復活することを示すものです。」と語った。
Condorは、次の15年間に、チャンネル諸島でフェリーを運航する入札を保有している会社の1社だ。(BBC News: 8th August 2024)
新しいトルコ建造のCalMacのフェリー、2か月遅れ(英国)
トルコの造船所で建造中の4隻の新しいCalMacのフェリーの1番船は、引き渡しが遅れる。
MV Isle of Islayは、10月中旬に引き渡されるものと見られていたが、これで年末近くまで先送りされることになった。Cemre造船所は、世界的なサプライ・チェーンの困難のため、装備品と資材の引渡しに遅延が生じているためだとしている。
この発表は、10隻の主要船のうち、2隻が現在、非稼働で、3隻目が11月に引退することになっているCalMacにとって、困難な時に出てきたものだ。
もう1隻のフェリー、Ferguson造船所で建造中の随分と遅延しているGlen Sannoxは、9月下旬まで引き渡されることはなく、就航に先立つ船員の習熟で数週間要することになっている。
トルコのフェリーの引渡し問題の知らせは、政府保有のフェリー調達会社であるCMALのchief executive(=最高責任者)であるKevin Hobbsから、MSPs(=下院議員)に宛てた書簡の中にあったものだ。
この書簡の中で、Hobbs氏は次のように述べていた。「同造船所に対する大きな挑戦が、この事業において乗り越えなければならないものとなっておりました。鋼板の供給に影響を与えているウクライナでの戦争、南東トルコにおける壊滅的な被害をもたらした地震であり、この地震では、造船所と下請け企業の多くの労働者が、救助活動を支援するため、被災地に向かったことから、造船所の深刻な要員不足に繋がったのです。」
「本船の出来栄えと工事の品質は、活動、管理、工学、調整の高い水準があることから、完全に要求に見合ったものであると報告できます。」「CMAL、CalMac、そしてCemreの関係は強固であり、これらの船舶が、今後、長年に亘って島嶼共同体に奉仕することができるよう、毎日、共に作業しております。」
CalMac最古のフェリーの1隻であるMV Hebridean Islesは、11月に運航から撤退する。
MV Isle of Islayは、Islay(=アイラ島)航路向けのものだが、新しいIslay級船の1番船であり、MV Loch Indaalが来年、この後に続くことになっており、更に他に2隻も発注されている。これらは、Fergusonで建造されている2隻よりは僅かに小型で、在来の機関と、何がしかの電動を使用するものだ。
CalMac chief executive(=最高責任者)のDuncan Mackisonは、次のように話した。「残念なことに、世界的なサプライ・チェーン問題は、どこの代理店の支配も及ばないものであり、欠陥の無い工程であっても、僅かに遅延を生じさせているのです。」「この新船のCalMacの船員は、建造の最終段階を支援すべく、造船所の現場におり、準備ができ次第、MV Isle of Islayの引渡しを受けるため、待機しております。」
CalMacは、船隊を維持するという圧力に直面し続けており、多くの船が、今や期待される耐用年数を超えている。
主要なArran(=アラン島)のフェリー、Caledonian Islesは、2月以来、運休しており、マージーサイドで、大規模な鋼鉄作業修理を行っているところだ。この作業は今や完了しているが、バラスト・タンクが加圧超過で隔壁が損傷したことから、新たな修理が行われているところだ。この船は、8月末までに運航復帰することができることになっていたが、今や9月にズレ込んでいる。(BBC News: 9th August 2024)
観光客、クルーズ船客が船外に転落して死亡する恐ろしい瞬間を捉える(台湾)
警告―悲惨な内容。クルーズ船から船外に転落して乗客1人が死亡したが、この恐ろしい瞬間を、カメラが捉えていた。旅行者は意図せずして、Norwegian Spiritというクルーズ定期船の上甲板から、男性が真っ逆さまに転落する瞬間を記録していた。
この長く心に残る映像には、幼児1人と共に海を見ている夫婦が映っており、その前を、犠牲者が落ちている。この男性は、8月8日の午前11時頃、大洋に飛び込んだ。
このクルーズ定期船は、日曜日に台湾の基隆(=キールン)港を出発して、日本の長崎と南朝鮮(注、韓国)の済州(=チェジュ)島に行く6日間旅行に向かった。伝えられるところによれば、この乗客が船外に転落した時、台湾に戻る途中で、昨日、接岸したという。乗客のSonyのカメラで、船上から撮った写真には、この瞬間が捉えられていた。
ある目撃者は、次のように話した。「あの時、甲板で景色を眺めていました。海を見ていただけなのですが、その後、大きな音を聞いたのです。それから皆が私たちの方を見て、誰かが、乗客1人が海に落ちたことが判ったのです。」
このクルーズ船は40分近く停船して、職員が安全手順を実施し、捜索船を出して、海事当局に通報した。男性の遺体は、その後間もなくして、海中で発見された。
犠牲者は、台湾の桃園(=タォユェン)に暮らす、苗字はLi(=李)という30歳の男性。この悲劇の4日前に、兄弟1人と共に乗船していた。
遺体は、基隆港に同船が接岸するまで、冷凍保存されたと伝えられえている。その後、捜査官らが同船に乗船して、関連証拠を保全し、男性がどのようにして船外に転落したのか、立証しようとし始めた。捜査は進行中。(Yahoo News Australia: Updated Sat, 10 August 2024 at 1:16 pm GMT+9)
クルーズ船から恐怖の100フィート下へ船外転落した英国人の絶望的捜索(クロアチア)
当局は、クルーズ船からアドリア海に100フィート転落した英国人の捜索を拡大した。
クロアチア当局は、Royal CaribbeanのExplorer of the Seasという船から「a young Brit(=若い英国人)」が金曜日の早朝に行方不明となり、それ以来、姿を見かけられていないと話した。この行方不明者の捜索は、時間との競争である一方、水温が暖かいことから、救助隊員らは捜索時間を12時間まで拡大した。
地元当局は、次のように話した。「この男性は30メートル以上の高さから海に転落し、恐らくは転落で怪我をしたかもしれません。海水温は24度で、そのため、少なくとも12時間以上、捜索を拡大することが可能となっており、捜索は2倍長い少なくとも24時間行います。」とThe Sun紙は報じしていた。
現時点では、行方不明となった観光客が、男性から女性かはハッキリしないが、The Sun紙は、未確認報道では男性だったと報じている。Royal CaribbeanのExplorer of the Seasは、7日間ギリシャ―クロアチア航路の途上で、この旅行は8月3日土曜日に始まっていた。捜索・救助は未だに離島のジャブカ島近くで実施されているという。The Foreign, Commonwealth & Development Office(=外務・英連邦・開発省)は、船外に転落した人物の報道は承知しており、クルーズ会社と連絡を取っていると話した。(後略)(Mirror: 17:46, 10 Aug 2024)
既に4隻の新船が生まれようとしている中、Disney Cruise Line、更に4隻発表(米国)
Disney Cruise Lineは4隻の新船を発表したばかりだ。いや、あなたが考えているものではない。
私達は既に、Disney Treasureが今年の12月に進水し、Disney AdventureとDisney Destinyが来年就航し、そしてDisneyは、Tokyo Disney Resort(=東京ディズニー・リゾート)を所有するOriental Land Company(=オリエンタル・ランド)と提携して、Disney Wishに触発された新しいOLC(=オリエンタル・ランド)所有船についても知っている。
4隻の追加船は、D23: The Ultimate Disney Fan EventのSaturday Nightで、2027年から2031年の間に進水することが発表された。これら新船で、次の10年間に、このクルーズ客船会社の船隊規模を倍増させることになる。
「弊社の既存船隊に対する需要は、とてもとても高く、ですからクルーズ船を増加させることに積極的に投資する大きな機会がここにあることを知りました。」とDisney Experiences Chairman(=会長)のJosh D’Amaroは、USA TODAY紙に語った。
Disney Cruise Lineは、既存のDisneyの熱狂的支持者、とりわけ家族連れの中では大変に人気がある。
「弊社では、お客様が弊社船の1隻に乗船すると、その40%から50%が、ここにDisneyが来たからというのが、今日、クルーズをしている唯一の理由だと話していることを知っております。ですから、基本的に弊社はこの空間を作って来たのです。」と語った。「また弊社では、そうしたお客様が、弊社との格別の体験をされていることも、存じております。とてもとても弊社を高く評価しており、戻って来たがる傾向にあるのです。」この追加船は、更に広く支持者と繋がることになると語った。
Disneyの東南アジアを航海する最初のものとなるDisney Adventureを引き合いに出して、次のように語った。「今や、弊社の熱狂的支持者と出会うことのできる船隊を保有することになるのです。そこでは熱狂的支持者は、弊社の持つこれら驚くべき物語の全てを語ることになるのです。」(USA TODAY: Aug 11, 2024)
Meyer Werft、Disney Cruise Lineの4隻の注文を仕留める(ドイツ・米国)
Meyer WerftとDisney Cruise Lineは、このドイツの造船所が、新たに発表された4隻の船の建造で選ばれたことから、長期の提携を継続することになる。Meyerの歴史上、最大の受注だ。
新造船は、2027年から2031年までに到来するものとされており、Walt Disney Co.の毎年恒例の大ファン・イベントであるD23で、週末に歓迎された。
DCL向けの8隻
「Disney Cruise Lineとの提携を続けることができ、今後7年間に、4隻の追加の傑出船を建造することとなり、大変うれしく思います。今や弊社は、注文簿にDisney Cruise Line向けの8隻の船を有しており、弊社の能力と弊社チームの激務に信頼があることの反映であります。」とBernard Meyerは語った。この8隻には、208,000総トンのDisney Adventure(元のWorld Dream)が含まれており、Meyerは、旧MV Werftenで完成させつつある。
「弊社のDisneyクルーズ船は、弊社商標の真の大使であり、世界中の家族連れに愛されております。」とNew Experiences Portfolio and Disney Signature Experiencesのpresident(=社長)であるThomas Mazloumは語った。「Disney Cruise Lineにとって、この野心的で未曽有の拡大に出帆することになり、再びMeyer Werftと仕事をすることで、喜んでおります。」
日本船の発注に続く
この発注は、新たな顧客であるOriental Land Co.(=オリエンタル・ランド)による4隻目の144,000総トンのWish級船の1隻に引き続くものだ。オリエンタル・ランドは、東京にDisneyの遊園地を所有し経営しているところで、極めて近い将来に財政難に直面しつつあったパーペンブルクの造船所にとって、危機的な時期に登場したのだった。この船は、2028年暮れに引き渡される予定だ。
MeyerとDisneyの関係は、2010年と2012年に引き渡されたDisney DreamとDisney Fantasyによって始まったものだ。Disney Wishは、2022年に初のWish級船として到来した。姉妹船のDisney TreasureとDisney Destinyは、現在、パーペンブルクで工事中であり、Treasureは今年引き渡されることになっており、Destinyは2025年暮れだ。
注文簿にはクルーズ船10隻
この受注で、Meyer Werftは、2031年までに引き渡されるクルーズ船10隻、調査船1隻、4隻のオフショア変換プラットフォームを注文簿に有することとなった。総価格は、110億ユーロ以上。(Seatrade Cruise News: Aug 12, 2024)
JR九州のフェリー部門、漏水問題隠ぺいが発覚(日本)
福岡発。Kyushu Railway(=九州旅客鉄道)、すなわちJR Kyushu(=JR九州)は水曜日、ここのジェット・フェリーの子会社が、日本と南朝鮮(注、韓国)を結ぶ高速旅客船であった漏水を、3か月以上に亘って隠ぺいしていたと話した。
同部門は、JR Kyushu Jet Ferry(=JR九州高速船)というもので、福岡市の博多区と、南朝鮮(=韓国)の釜山(=プサン)市を結ぶQueen Beetle(=クィーン・ビートル)という高速フェリーを、漏水にもかかわらず運航していた。
隠ぺいは、子会社の幹部の命令によるもので、ここの社長であるWataru Tanaka(=田中渉)は、火曜日に取締役のKenji Oba(=大羽健司)と交代させたという。
JR九州によると、この隠ぺいは、8月6日の運輸省(注、国土交通省)による抜き打ち検査での船員からの聴取時に発覚したものだという。
クィーン・ビートルの運航は、火曜日以来、一時停止しており、夏の盆の休日シーズンの最中に、約22,000人が影響を受けている。
この高速船の船首区画での漏水は、2月12日に確認されたが、Tanaka(=田中、注、当時の社長)の指示で、同省に報告したり、航海日誌に記録することはなかった。同船に侵入した水量は、別の帳簿に記録されていた。
5月27日に水量は増加したが、同船に浸水した水の検知器では、同船の船底の上、44センチメートルだったのが、翌日には1メートルになっていた。このフェリー部門は、水をポンプで汲みだしながら、クィーン・ビートルの運航を継続していた。
同社は、5月30日に漏水を報告して、漏水を発見したばかりだったフリをし、同日、運航を停止した。同船は7月11日に運航に復帰していた。
JR九州高速船は2023年6月に、船体の亀裂を報告したり、必要となる検査を受けたりせずに同船の運航を継続したことで、the maritime transportation law(=海上運送法)に基づいて運輸省から安全確保命令を受けていた。
「安全性の認知は完全に浸透していなかった。」とOba(=大羽、注、現社長)は水曜日の記者会見で語った。「安全に特化した企業文化を確立して、弊社の行動を通じて、人々の信頼を取り戻します。」(The Japan Times: Aug 14, 2024)
中国人所有のクルーズ船での火災で3人負傷(韓国・中国)
地元当局によると、水曜日、南朝鮮(注、韓国)の済州(=チェジュ)港の中国人所有のクルーズ船であった火災で、3人の船員が負傷したという。
水曜日の朝、8時30分頃、済州のKorea Coast Guard(=海洋警察庁)の海洋警察署は、クルーズ船、Adora Mediterraneaの右舷から煙が出ているとの通報を受けた。同船は早朝に港に到着したばかりで、3,166人が乗船していた。
火災は機械空間で発生し、約500平方フィートが燃え、天井まで損傷した。3人の船員は、煙の吸入で治療を受けたが、乗客は影響を受けなかった。同船の出発は、原因の検査・捜査のため遅延し、乗客は済州での追加滞在の優待を受けた。
クルーズ・メディアが入手した説明書間によると、火災は、空調システムの故障から始まったものかもしれないという。
Mediterraneaは、出航問題なしとされ、8月15日に再び船出し、福岡は抜港となり、その代わり、天津(=ティエンチン)の母港に向かった。
Adora Mediterraneaは、Costa Mediterraneaとして2003年に建造されたもので、中国市場向けに全面改装され、2023年に中国の客船会社、Adora Cruisesの下で運航を開始していた。(The Maritime Executive: Published Aug 15, 2024 10:58 PM)
歴史的なドイツのクルーズ船、ストクトンから解体工場へ曳航待ち(米国・ドイツ)
歴史的なドイツのクルーズ船の運命は、ストクトン、サン・ホアキン郡と州の機関が、Auroraの最後の瞬間の筋書きを描いていることから、ほぼ確実に封印されている。
5月22日、長さ300フィート近いAuroraは、カリフォルニア・デルタのリトル・ポテト・スラウで進水を開始して、油、ディーゼル、そしてその他の廃棄物を水路に投棄した。
それから1か月以上経過した6月27日、California Office of Spill Prevention and Recovery(注、「漏出防止・復旧カリフォルニア州事務所」の意)は、再浮上作業は成功で、数千ガロンの廃棄物は海から取り除かれたと報告した。OSPR(=漏出防止・復旧事務所)は、油水21,675ガロン、有害廃棄物3,193ガロン、そして25ヤードのゴミ容器5個が、同船から取り除かれたと報告した。燃料の抜き取りとその他の清掃作業が完了し、OSPRは、再び沈むことがないよう船内でポンプを操作する請負人を雇用すべく、City of Stockton(=ストクトン市)に運営を引渡した。
水曜日、FOX40.comは、Auroraの状況がどうなっているのか、そして次の動きがどのようなものとなるかを知るため、ストクトン市に接触した。同市では、船内に浸水した水を取り除くため、自動スィッチがある6基の排水ポンプが設置されていると話した。
同船の現在の危険な状態の下、環境への危険が継続する中、ストクトン、サン・ホアキン郡、そして州の数機関は、Auroraに対してなすべきことを作業している。同市はFOX40.comに対し、今後数週間に、US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)は、合同で進展中の処理・浮揚計画を点検することになると話した。
「浮揚計画は、本船を構造的に安定させて、死んだ船を浮揚可能な場所にまで曳航する間、浮かび続けることを確実にするために必要とされる修理が何か、という点に関する詳細を提供するものです。」とストクトン市は、FOX40.com宛てに書いてきた。
Auroraに対する初期対応で生じた疑問は、この船齢70年近い船を誰が所有しているのか、という点だった。この疑問は、ストクトンの当局者が、本船の所有権を巡る状況がハッキリしないと言っていることから、未だに残存している。
Auroraの歴史
1955年、ドイツのハンブルクのBlohm Vossにより建造されたAurora(=オーロラ)は、元々はWappen Von Hamburg(=バッペン・フォン・ハンブルク、注、「ハンブルクの紋章(ワッペン)」の意)と命名され、西ドイツの第二次世界大戦後初の大規模船舶建造事業だった。Wappen Von Hamburgが、ハンブルクからヘリゴランド島間で、1960年まで毎日運航していた。
Greek Ship Miracleというグループによると、このドイツの会社によりギリシャのHellenic Star Maritime Co. Ltdに売却されて、Delos(=デロス、注、「デロス島」の意)に改名したという。ギリシャ時代、Delosは1963年のJames Bond映画「From Russia with Love(=007・危機一発、ロシアより愛をこめて、注、「Thunderball(=007・サンダーボール作戦)(1965年)の誤りか))」で、豪華ヨットとして描かれたもので、10年後、この船はテレビ番組の「The Love Boat(=ラブ・ボート)」のクルーズ定期船に着想を与えた。
本船は1967年まで、Delosの名前で航海し、この年、Alaska Cruise Linesに売却されて、Polar Star(=ポーラ・スター、注、「北極星」の意)に改名した。今度はカナダ国旗をなびかせて、Polar Starという新たな名前でアラスカ水域を1970年までクルーズし、この年、パナマのWest Cruise Lineが購入して、Pacific Star(=パシフィック・スター、注、「太平洋の星」の意)に改名した。
再びAuroraは、この新しい名前では短命の運航となり、1972年にDonald L. Ferguson Cruises Ltd.に売却されて、Xanadu(=ザナドゥ、注、「桃源郷」の意)に改名した。
21世紀に入った本船の人生の残りは、荒れ放題が続くことになった。というのは、壮大な構想を持った新たな所有者が水準に達せず、本船はカリフォルニア州沿岸を移動し始めることになったためだ。
Auroraが、終わりに近づいた日々において衰弱して行く中、Christopher Willsonが、2008年に、本船を救助して購入しようと、Craigslist(=クレイグリスト、注、米国のコミュニティ・サイト)の広告に興味をそそられたことがあった。(yahoo!news: Fri, August 16, 2024 at 12:21 AM GMT+9)
引退したワシントン州フェリー、それぞれ100,000ドルで売却、南米に向かう(米国)
シアトル発。2隻のWashington State Ferriesの船が、ピュジェット湾で合計で100年間運航して、エクアドルに向かう。
ElwhaとKlahowyaは、それぞれ2020年、2017年以来、任務から離れている。WSFでは、この売却で、費用と、保管と波止場で老朽船を移動させることに関連する人材配置の懸念を軽減することになると話している。
WSFによると、今やエクアドルのNelson Armasが、このフェリーを、環境に優しい製鋼所で再生利用する計画で、それぞれ100,000ドルで購入したという。
Western Towboat Co.が、8月19日月曜日の午前9時30分に、ベーンブリッジ島のEagle Maintenance Facility(注、保守工場)から船を引き出すため、曳船1隻を派遣する。そこから曳船Wycliffeが、ピュジェット湾から出発する最後の旅で、このフェリーを連れて行くことになる。この曳船は、Marine Trafficページで、好奇心旺盛な視聴者が追跡することが可能だ。
Elwhaは、乗用車144台を収容し、1960年代に建造された4隻のSuper級フェリーの1隻で、アナコルテス―フライデー・ハーバー―ブリティッシュ・コロンビア州のシドニー航路に就航し、2020年4月8日に、運輸当局により引退させられた。2014年、船室の煙で、乗客が救命胴衣を身に着けることを余儀なくされて、同船の中央部に集まる事故があった。その後、2017年8月に機関問題があり、アナコルテス発の航海中止に繋がり、遅延が続いた。
Klahowyaは、1958年建造で、乗用車87台を収容し、Evergreen State級の船だった。主としてフォーントロイ―バション島―サウスワース航路に就航し、2014年にサンファン諸島の島嶼間運航に移動となっていた。(FOX 13 Seattle: August 16, 2024 4:23pm PDT)
SS United States救援のための闘争の内幕(米国)
所有者らが売却契約を交渉している中で、連邦判事は月曜日に、歴史的なSS United Statesが、更に数か月間、South Philly波止場に留まることができるのか否かについて決定することが可能だった。
問題の中身:本船の世話役であるSS United States Conservancy(注、「SS United States管理委員会」の意)には、この長さ1,000フィートの遠洋定期船の新居を探すための9月12日の期限が迫っており、複数の関係者が興味を示しているのが明らかとなっている。これには、フロリダ州の沿岸に、同船を移動させたがっている2郡が含まれている。
ニュースの進展:同Conservancy(=管理委員会)は、この9月の期限を12月5日にまで先送りしたがっている。
この世話役と交渉している関係者の中には、船を沈没させて人工岩礁として利用し、ダイビングの目的地としたがっているフロリダ州の2郡がある。
一方で、この波止場の地主であるPenn Warehousingは、同管理委員会に対して、デラウェア川の接岸地とするHyundai Glovisとの間の儲かる取引が駄目になると言って、同船を9月12日までに移動させなかったならば、300万ドルを支払え、と脅迫している。
急速に追いつく:同管理委員会は、Penn Warehousingとの間で、この地主が1日の賃貸料を1,700ドルに倍増させたことから、長年の法律紛争から抜け出せないでいる。
この夏、連邦判事は、同管理委員会が増額の支払いを拒否した以降は、同船は退去する必要があると決定した。
陰謀:数個の団体は、同管理委員会のpresident(=代表)Susan Gibbsの祖父である造船技師であるWilliam Francis Gibbsが設計した、この歴史的な船に関心を表明した。
1952年の処女航海で、SS United Statesは、大西洋を最速で横断した遠洋定期船となり、RMS Queen Maryの以前の記録を破った。
同管理委員会は、同船を収容するに十分に大きな波止場を探しているが、これまでのところ、見つかっていないと話した。しかし同船を救うための過去の試みは、失敗している。これには、タイムシェア・コンドー(注、「共用マンション」の意)、クルーズ船、あるいは4億ドルに費用と予測される洋上ホテル事業もあった。
最新の出来事:同管理委員会は、最近の裁判所提出文書において、フロリダ州のオカルーサ郡との間での契約交渉が決着に近づいていると述べた。同郡の報道官、Nick Tomecekは、Axiosに対し、人工岩礁とする可能性のある事業向けに同船を買収するための合意は、理事の承認が必須だと話している。
郡は、フィラデルフィアの同船上で数日間を過ごした請負業者を雇った、と同郡は、木曜日に提出文書において述べた。この請負業者は、可能性ある汚染物質の検体を採取し、沈没させるために同船を清掃するための費用を査定した。
これとは別に、フロリダ州のエスカンビア郡は、同様の岩礁事業で、860万ドルで同船を買いたがっている。同管理委員会の提出文書によると、メキシコ湾に岩礁場所を見つけており、同船を査定し、検査を実施し、フィラデルフィアから同船を曳航することとなる可能性のある準備を開始しているという。
ええ、しかし:2つの郡は、提出文書によると、こうした時間不足の中で、とりわけハリケーン・シーズン中に同船を移動させる点で、物流と安全性の危険に関し「expressed grave concern(=大いに懸念を示している)」。
連中の言っていること:同管理委員会は、提出文書において、同団体の前地主は、脅迫的な300万ドルの賃料で、判事の決定の「circumvent the spirit(=精神を、ずる賢いやり方で回避)」しようとしていると述べている。
Penn Warehousingは、提出文書において、同管理委員会は同船を移動させる期限を守ることができないと批判し、同管理委員会が妥当だと証言したこと自体に異を唱えている。
同管理委員会とPenn Warehousingの弁護士は、Axiosの論評の求めを拒否した。(Axios: August 17, 2024)
Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.株は月曜日に上昇、なおも低い動き(米国)
Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.の株式は月曜日、0.31%徐々に上昇して、16.14ドルで、証券取引市場において、総合積極取引期間であることが判明した。S&P 500 Indexは、0.97%上昇の5,608.25で、Dow Jones Industrial Averageは、0.58%上昇の40,896.53だった。
Norwegian Cruise Line Holdings Ltd.は、同社が3月27日に達成した52週間最高値(21.73ドル)に5.59ドル及ばず、引けた。
月曜日の競合他社の何がしかと比較すると、同株式は低い値動きであり、Walt Disney Co.は1.70%上昇して90.82ドル、Carnival Corp.は0.91%上昇して15.60ドルだった。
出来高(1080万)は170万に留まり、50日間平均出来高の1250万を下回った。(MarketWatch: Aug. 19, 2024 at 5:23?p.m. ET)
2回目のグリーノック寄港追加クルーズ船(英国)
グリーノックは、もう1隻の臨時クルーズ船を迎えた。
Renaissance(=レネサーンス、注、「ルネサンス(文芸復興)」の意)は、本日(8月21日)に寄港する。この55,000トンの船は、元の名前のMaasdam(=マースダム、注、オランダの地名)で、以前、クライドに来たことがある。
本船の訪問は、悪天候のために昨日あったAzamara Quest(=アザマラ・クエスト、注、「探求の旅」の意)の突然の寄港に続くもの。(Inverclyde Now: 21 August, 2024)
ウクライナがロシア南部で鉄道連絡船を攻撃(動画)(ロシア・ウクライナ)
キエフ(注、ウクライナ政府)の軍隊は、木曜日にロシアのクラスノダール地方のカフカズ港で鉄道連絡船を攻撃した、とRIA Novosti(=リア・ノーボスチ、注、ロシアの通信社)は地元緊急サービスを引用して伝えた。このミサイル攻撃は大火を炸裂させ、武装列車が現場に派遣されたと伝えられている。
これまでのところ、犠牲者の報告はない。この港があるテムリョク地区の区長であるFedor Babenkovは、自身の公式Telegramチャンネルで、標的となった船は、30本の燃料タンクを輸送していたと述べた。12個の消防隊と3個の救急隊が、現場で作業中だと付け加えた。
Krasnodar Operational Headquarters(注、「クラスノダール司令本部」の意)のTelegramチャンネルによると、100人以上が火災の消火に巻き込まれており、Russian Emergencies Ministry(=ロシア緊急事態省)の43人が含まれ、ここは13個の装備も提供しているという。
RIA Novostiは、ミサイル攻撃時に5人が、この鉄道連絡船に乗船していたものと考えられているとするロシアの緊急サービスを引用して報じた。この報道機関によると、5人の結末は不明のままだという。(RT: 22 Aug, 2024 15:37)
市長、ボルドー発のクルーズ船の禁止を希望(フランス)
mayor of Bordeaux(=ボルドー市長)のPierre Hurmicは、同市の中央に接岸するクルーズ船を、この土地の「beauty(=美しさ)」を台無しにすると言って、完全に禁止することを強く求めている。
クルーズ船の寄港地観光で、ボルドーの有名なワイン醸造所を訪れることを希望する者は、このフランスの市長が、投錨する船舶の禁止を呼び掛けていることから、更に遠くに行かなければならないことに気が付くかもしれない。
ボルドー政府は、既に以前から、同市のPort de la Lune(注、港)に接岸できるクルーズ船の数を、年間40隻に制限しているが、Hurmicは、この純然たる間引き後に、船舶が汚染と、地元の美しさを台無しにする原因だ、と主張している。
代替係留地が提案されており、ガロンヌ川右岸の更に北であり、この動きで船舶は、歴史的な都市の中心部や主要観光地から遠ざけられることになる。川の通船が、この新たな場所と市の中心地との間で、乗客を運ぶことになる。
「ボルドーのより多くの人々が、当市の中心にクルーズ船が到着すると、困惑させられるようになってきており、益々不愉快なものになってきているのです。」とHurmicは、地元通信社のAFP(=フランス通信社)に語っていた。
重い結果
しかしクルーズ船は、深いポケット(注、十分な金)を持った訪問者を同市に連れてきており、葡萄酒などの地元商品に消費している。Bordeaux-Gironde Chamber of Commerce and Industry(=ボルドー・ジロンド県商工会議所)のpresident(=会頭)であるPatrick Seguinは、接岸地の移動は「would have heavy consequences for Bordeaux trade(=ボルドー経済にとって、重い結果となり得る)」と警告した。
Bordeaux Mon Commerce association of traders and artisans(=ボルドー・モン商人・職人商業組合)のpresident(=組合長)であるGeorge SimonはAFPに「if tourists stop in Bordeaux, it’s to visit Bordeaux. It’s not to visit empty quays a few kilometres from the city centre. There will need to be some sort of solution.(=観光客がボルドーに立ち寄るのならば、ボルドーを訪れることになるのです。街の中心から数キロメートル離れた空っぽの埠頭を訪れるのではありません。何がしかの解決策が必要となります。)」と話した。
この動きは、訪問者数や、主要な呼び物となっている「the living heritage of wine(=葡萄酒の生きている遺産)」に捧げられた文化センターであるLa Cite du Vinでの販売の他、ボルドーのワイン醸造所のcellar door sales(=地下貯蔵所での戸口販売)に影響を与える可能性がある。また、同市の食堂や酒場などの商取引にも波及効果がありそうで、クルーズ運航事業者が、客を同市に運ぶことになる物流増により、ボルドーを旅程から削れば、損失を見るものと思われる。(The Drinks Business: 22 August 2024)
中国のクルーズ船は220,000人に奉仕し、海図なき市場に全速航行(中国)
中国が初めて製造したクルーズ船であるAdora Magic Cityは、7か月間の運航で、54本の航海を終え、220,000人の国内と外国の船客に奉仕した。この成果は、儲かる市場の持ち分を勝ち取ろうという同国の野心の反映である。
この船は、同国国産のC919という旅客機と並んで、国家の誇りの源泉として長らく称賛してきたものだが、船客5,246人を収容することができ、2,125室の船室を擁する。Adoraの建造業者の親会社であるChina State Shipbuilding Corp (CSSC)が組織した水曜日の行事で公開された資料によると、どの旅行でも満室だったという。
Adora Magic Cityは、CSSCとアメリカのクルーズ運航事業者である Carnivalの合弁企業の建造品であり、今年、上海発の86本の国際クルーズを行っており、大半のものは、日本と南朝鮮(注、韓国)に停泊するものだ。この建造業者は、同船の年間購入量は、2億2000万元(3080万米ドル)に達するものと見られると見積もった。
購入量は、一定期間、あるいは旅行数におけるサービスに必要な経費を計算するために使用されるものであり、川下産業の利益となり得るものだ。
1月初旬の処女航海は、それ以降の旅行の大半よりも長期間で、高額だったが、国営メディアのChina Daily紙の報道によると、ひとりでに6000万元を超える購入量になったと報じられていた。
北京(注、中国政府)は、第2四半期の国内総生産が4.7パーセントで、「around 5 per cent(=概ね5パーセント)」とする年間目標を僅かに下回ったのを受けて、2024年下期の国内経済を牽引する消費者の物品購入に向けた計画と並んで、旅館や設備の向上といった急騰するサービス消費に向けた提案を行っている。
China Daily紙の報道では、95パーセントの船客が、同船の食事、宿泊設備、買い物、娯楽サービスを評価して、満足を表明したと報じている。
2024年最初の6か月間に、Adoraは180,000人近い船客を扱い、中国クルーズ観光業の42パーセントを占めた。
中国は、世界第2位のクルーズ観光客数を占めており、2030年までに、世界市場の10パーセント以上を占有するものと予測されているが、Adoraの建造業者の見積もりでは、中国におけるクルーズ客数は、年間450万人を占めることになり、クルーズ船による経済貢献は750億元を超えて、同産業の合計規模は、1200億元に達するという。しかしながら、Adoraとその組織化された経営陣の業績は、中国のソーシャル・メディア・プラットフォームであるXiaohongshu(=シャオホンシュー(小紅書))で、乗客だと主張する何がしかの利用者により、疑問視されている。
頻繁にある批判は、食事の提供に関連するものだった。論評者の中には「fights for food(=食事のための闘争)」があり、無料ビュッフェでは、長い列ができて「2,000 people and 1.5 hours left for breakfast(=朝食で2,000人が、1時間半並んだ)」と主張していた。
別の利用者は、人気メディアの描写する優位性を争う禁じ手なしの闘争に言及していた。「From Succession to The Hunger Games, it’s only a boat ticket away.(=「メディア王 華麗なる一族(注、米国HBOの風刺ドラマ)」から「ハンガー・ゲーム(注、米国の小説)まで。切符1枚で行くことができますよ。)」
一方、若い観光客は「monotonous entertainment activities(=単調な娯楽活動)」に見えるものを低評価し、船上で行われているスクェア・ダンスで、この船は「farmhouse of the sea(=海の農場家屋)」となった、とからかった。(South China Morning Post: 5:45pm, 23 Aug 2024)
鳥取:南朝鮮へのフェリー便再開;東海への船旅は片道15時間(日本・韓国)
鳥取県境港発。鳥取県と南朝鮮(注、韓国)の東海(=トンヘ)を結ぶ貨客フェリー、5年間の休止を経て、定期運航を再開した。
この船は、Eastern Dreamというもので、530人までの旅客を収容することが可能で、片道15時間で日本海を横断する。東海は、江原(=カンウォン)道にある沿岸都市で、北朝鮮に隣接する。
Eastern Dreamは2009年に就航し、最終的には合計約270,000人の乗客を運んだ。しかし、その南朝鮮(注、韓国)の運航会社は、2019年から運休した。別の南朝鮮(注、韓国)の会社が、この事業を引き継ぎ、フェリー便の再開手続きを取り始めた。
再開後最初の航海で、Eastern Dreamは、主として南朝鮮(注、韓国)の観光客である約70人を乗せて、8月3日に境港に到着した。乗客らは、フェリーでは、飛行機に乗る時に可能となるものよりも、ずっと大きな手荷物を持ってくることが可能だ。南朝鮮(注、韓国)の乗客の1人は、同県にある大山で乗る予定のマウンテン・バイクを持って港に到着していた。
この日、式典が開催され、鳥取県や境港の地方自治体の他、江原道の当局者が出席した。出席者らは、将来、この2つの地域間での人的交流が推進されることに向けた希望を表明した。
この船は、毎週土曜日に境港に入港し、毎週日曜日に南朝鮮(注、韓国)に向けて出発する。運賃は、28,500円から。(The Yomiuri Shimbun: 17:10 JST, August 24, 2024)
Disneyのクルーズ船、Extinction Rebellionの封鎖でアムステルダム素通り(オランダ)
クルーズ船、Disney Dreamは、9月6日にアムステルダムに到着するものとみられていたが、この首都を素通りすることになる。予約ウェブサイトが、ソーシャル・メディア・プラットフォームであるXで伝えた。この海運会社は、「due to problems with access to the port(=港に接近することに問題があるため)」アムステルダムに接岸できないことになることを懸念している。この数週間に、Extinction Rebellion(=イクステンション・レベリオン、注、「絶滅反乱」の意)の活動家らは、クルーズ船に抵抗して、アイモイデンで水門を封鎖している。
あるFacebookのグループは、旅行者に旅程の変更を伝えるDisney Cruise Lineからの電子メールを共有していた。この電子メールの中で、このクルーズ客船会社は「problems beyond our control(=弊社の手に負えない問題)」について、これ以上の詳細を説明することなく語っている。補償として、この海運会社は旅行者に対し、船内消費用に250ドル(約224ユーロ)のクレジットを提供する。この船は、来週の日曜日にサウサンプトンを出発するが、ハンブルク経由で、ベルギーのゼーブルージュ(注、ゼーブルッヘとも)に向かい、今や、そこで1日ではなくて、2日間滞在することになる。
Disneyは、4,000人の船客を収容できるこの長さ340メートルの船が、XR(注、Extinction Rebellion)の措置でアムステルダムを回避することを、確認はしてはいない。Telegraaf紙によると、アイモイデンの水門は、土曜日に最後に封鎖されたという。
XR Protesters(=Extinction Rebellionの抗議者)は、クルーズ船を入れさせないように、水門の前に立ちはだかったり、自らを鎖で縛りつけたりしている。この水門を通過しなければならない海上交通は、約2時間から3時間、立ち往生した。水門は夕方早く、海上交通のために再開された。(NL Times: Sunday, 25 August 2024 - 18:15)
フェリー船員、女性職員の船室に忍び込んだ疑い(日本・韓国)
福岡発。日本と南朝鮮(注、韓国)を結ぶフェリーに乗務している日本人男性船員が、許可なく女性職員の部屋に忍び込んだ疑いがもたれている。
この船員は、この女性の衣類をひっかきまわしていたようにも見られる。その後、この女性は、同船の運航事業者から応答がなかったことで気分を害された、とNippon News Network(=日本ニュース・ネットワーク)は報道した(8月27日)。
New Camellia(=ニューかめりあ)は、福岡市と南朝鮮(注、韓国)の釜山(=プサン)を結ぶ大型旅客船だ。同船の運航会社であるCamellia Line(=カメリア・ライン)によると、この事件は、7月30日、同船が福岡の博多港から約200キロメートル航海して、釜山港に到着した際に発生したという。
到着するや、30代の日本人男性船員は「entered a female staff member’s cabin without authorization(=許可なく女性職員の船室に入った)」と同社は話した。
下着の引き出しが開いていたのが見つかる
南朝鮮(注、韓国)のメディアは、女性職員も30代で、事件は下船の準備で部屋に戻った際に発生したと話した、と更に詳しく報道していた。そこでは、閉めたドアが開いていたのに気が付いた。同時に不思議だったのが、下着の引き出しも開いていたことだった。それから寝台の奥のカーテンを引っ張ると、男性船員がそこに隠れていたのを発見したのだった。
「運航に影響を与える心配」
この男性船員は、一等機関士だった。その後の船長による取り調べで、男はこの申立てを認め、翌日、辞職した。
南朝鮮(注、韓国)のメディアによると、この女性職員は、船長やその他に、事件を警察に通報するよう求めたが、この要求は拒否されたという。この拒絶に関し、カメリア・ラインは次のように言って、応答した。「The captain, concerned about the impact on operations, asked the woman to refrain from reporting the incident.(=船長は、運航に与える影響を心配し、この女性に事件通報を控えるようお願いしたのです。)」(Tokyo Reporter: August 27, 2024)
ドイツ、クルーズ船建造業者のMeyer Werftの持分の大半を取得へ(ドイツ)
ここで何が起きているのか?
ドイツとニーダー・ザクセン州は、安定性確保のため、大手クルーズ船建造業者であるMeyer Werftの約80%を買収することになった。
これはどういう意味か?
ドイツ政府とニーダー・ザクセン州によるこの動きは、世界クルーズ造船業界における主要な競技者を維持するための強固な関与を示すものだ。Meyer Werftは、巨大なクルーズ定期船で有名だが、地域経済にとっては不可欠なものだ。この狭間にあって、当局は、財政問題が生じる可能性があるこの造船業者を安定させることを狙っている。この買収は、Meyer Werftの将来を確かなものにするだけではなく、将来の経済見通しや地域の雇用にとっては不可欠なドイツの造船能力を維持する上で、その戦略的権益を明確にするものでもある。
私にどういう関係があるの?
市場にとっては:荒れた海を航行することになる。この買収は、基幹産業の政府支援の広範な傾向を映し出すものだ。政府が後押しする介入は、このクルーズ造船業者のサプライ・チェーンを安定化させ、この分野の成長能力ついて、投資家を安心させるものとなり得る。世界的に造船業が手腕を試されるような事態に直面している一方で、こうした戦略的動きは、他のどこかでの同様の行動の先例となるかもしれず、潜在的に関連市場や投資戦略に影響を与えることになる。
より全体の動き:産業財団の確保
ドイツの戦略的買収は、経済が不安定な中で、工業資産を確保することの重要性を強調するものだ。世界的なサプライ・チェーンは危機に晒されており、地域的な安定性は風前の灯火であり、こうした介入はより頻繁になるかもしれない。この動きは、他国が自国の危機的な産業を保護することに駆り立てることになるのかもしれず、世界的な経済見通しが再形成され、国家安全保障と経済的回復力のために、産業に介入する政府の役割が強調されることになる。(Finimize: August 28, 2024)
クルーズ船労働者、客室の隠しカメラで30年の刑(米国・フィリピン)
クルーズ船の船員が水曜日、児童ポルノを製造するために、客室の便所に隠しカメラを設置した容疑で、連邦刑務所に30年の刑の言い渡しを受けた、と当局者は話した。
Arvin Joseph Mirasolは、Royal Caribbean Groupが保有するクルーズ船、Symphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)で、stateroom attendant(=客室係)として働く傍ら、児童ポルノの製造をしていた点で有罪を認めた、とU.S. Attorney's Office for the Southern District of Florida(=フロリダ州南部地区合衆国連邦検事事務所)の出したニュース・リリースにあった。
Mirasolは2月25日、客の1人が便所の流しの下の台座に隠しカメラがあるのを発見して、船の警備員にこのカメラを通報した際に、発見された。
3月2日にフォート・ローダーデール(注、「ローダーデール砦」の意)のポート・エバグレーズ(注、「エバグレーズ港」の意)に船が接岸するまで拘束され、Homeland Security(=国土安全保障省)とCustoms and Border Protection(=税関・国境警備局)の係官が乗船して、捜査が開始された。
「法執行機関は、Mirasolの電子機器装置に、様々な場面の衣服を身に着けていない子供の大量の動画があることを発見した。これら動画の関心は、子供の生殖器部にあった。ある動画には、Mirasol自身が客室の便所に設置したカメラが映っていた。」とU.S. Attorney’s Office(=合衆国連邦検事事務所)は述べていた。
動画の子供は、2歳から17歳だった。
当局は、Mirasolは、客のシャワー中に客室に侵入し、シャワーから出てきたところを密かに記録するため、ベッドの下に隠れることもしていたと話した。
このニュース・リリースによると、フィリピン市民のMirasolは、2023年12月以来、客室にカメラを設置していたという。
3月の声明に遡ると、Broward Sheriff's Office(=ブロワード郡保安官事務所)は、ここのSpecial Victims Unit(=特殊被害者部隊)の刑事が、Homeland Security Investigations(=国土安全保障捜査局)捜査官と共に、更に可能性ある被害者を発見すべく作業していると話していた。
当局者は、性的虐待や児童ポルノ犯罪を含む、クルーズ船での怪しいカメラに関して情報を持っている人は、1-866-347-2423番のHSI(=国土安全保障捜査局)tip line(=情報受付窓口)に連絡を取るよう求めている。(NBC6: August 29, 2024)
フェリー労働者の賃金契約(英国)
Orkney Ferriesで働くUniteの組合員は、同組合が賃金契約を首尾よく交渉したことから、4.5パーセント増を受け取ることになった。
このインフレーション(注、物価高)を上回る上昇は、約30人のOrkney Ferryの労働者に影響を与える。
バック・ペイ(注、未払い賃金)も、2024年4月以降の労働者に生じた全ての職員訓練で、1倍から2倍に引き上げられる。
Uniteは、2024年12月末までに疾病と船舶修理の対象を3回検討するというOrkney Ferriesによる約束を、更に確かなものにした。
同社は、疲労に対処する職員が休暇を取ることを許すか否かを決定するため、4月以来の職員数の増加も検討することになる。(Orcadian: August 30, 2024 at 12:32 pm)