2024年9月
2024年9月の海外旅客船情報
ドーバーでフェリー乗船を待つ自動車運転者、新EU旅行規則が導入されると「乗用車待機場所」で身動きが取れなくなる
ドーバーでフェリー乗船を待つ自動車運転者は、新たなEU(=ヨーロッパ連合)旅行規則が導入されるや、交通渋滞を回避するため「car stacking sites(=乗用車待機場所)」で身動きが取れなくなる。
報じられているEUのEntry/Exit system(注、「入出手順」) (EES) が11月に発効するや、可能性ある交通渋滞に対処する1つの方法として、主要道路から離れたところに、地帯が用意される。溢れ出た車に対処すべく土地を使用するための交渉は、政府と地主との間で始まっていると言われている。
この新手順で、15時間の長蛇の列を見ることになる可能性があるという地元議会からの懸念がある中で、出てきたものだ。このEES(注、「入出手順」)構想は、検査して旅券に押捺することの代わりに、乗客の氏名、生体認証資料、入出場所にするものだ。つまり、ヨーロッパを訪れる英国人は、旅行に先立って、指紋と顔生体認証を提出することが必要となる。計画された待機場所は、素早く入出利用できるように設計される、と消息筋はTimes紙に話した。(中略)
これは先週、Port of Dover(=ドーバー港)、Eurotunnel(=ユーロトンネル)、Eurostar(=ユーロスター)が、来るべき手順に備えるよう資金拠出が発表された後で出てきた。
Granville Dock(=グランビル波止場)は、使用されていない貨物埠頭だが、既に同港の西端近くのEES検問所のある地域に改造されているところだ。しかし、復活祭まで工事は終わらないものと見られている。国境検問所として使用するためには、フランス当局の承認も必要となる。
フェリーの乗船を待っている自動車運転者は、行列を作って立ち往生し、ここで乗客は、当局によって登録されることになる。彼らは合衆国に到着すると、同様に滞在目的や予定された帰りの旅について質問されるかもしれない。(後略)(LBC: 2 September 2024, 06:11)
Titanic:船の象徴的な船首の手摺が損傷し、海底に転落(英国)
Titanicの象徴的な船首から金属製の手摺の一部が無くなっている。この15フィートの部分は、今や海底に横たわっている。
船首は、1997年の映画の場面を特徴づけたもので、ここでJackは「king of the world(=この世の王様)」の瞬間を過ごし、この船の正面で、Roseを抱き締めた。しかし、7月29日のこの難破船への探検で、輪郭が劇的に変わっていることが判明したのだった。
左舷の手摺は、今や約15フィート(4.6m)欠落している、とこの船から物品を回収できる独占権を保有する会社であるRMS Titanic Incは話した。3次元スキャンで、一部分は海底に転落していることが明らかになった。
Titanicは、1912年に氷山と衝突して沈没し、1,500人以上が死亡したが、同船は必然的に劣化しつつある。「Titanicの崩壊は不可避ですが、この証拠は、手遅れになる前に我々ができるものを保存し、記録するという、我々の使命を強化するものです。」と同社は話した。
ローマ神話の女神、Diana(=ダイアナ)の高さ2フィートの銅像も、この最新の探検の間に海底で再発見された。それは、一等ラウンジ(注、休憩室)のマントルピース(注、暖炉の装飾棚)の上に置かれていたもので、同船の最も金持ちの乗客によって利用された装飾区画にあった多くの芸術品の1つだった。RMS Titanic Incは、この彫像は、1986年に短時間、見掛けられたものだったが、それに引き続く活動で、その位置を今まで特定することに失敗していたと話した。
この難破船は、約12,500フィート下の大西洋にあり、「rusticles(=ラスティクル、注、氷柱状の鉄錆)」つまり、微生物が沈没船内で鉄を食べた際に形成される構造物のような鍾乳石で覆われている。
この船からの物品への興味は、以前として高いままだ。4月には、Titanicで最も金持ちだった男性の遺体から回収された懐中金時計が、記録破りの117万5000ポンドで売却された。(sky news: Monday 2 September 2024 10:57, UK)
Mitsui、新寄港地観光プログラムで、お目見え秒読み90日間を祝う(日本)
Mitsui Ocean Cruisesは今日、1番船のMitsui Ocean Fujiのお目見え秒読み90日間を記念して、就航シーズンの寄港地観光番組を発表した。
MOL Cruises(=商船三井クルーズ)により経営されるこの日本に本拠を置く会社によると、この旅行は、別府、広島、そして高知といった目的地に客をもたらすべく作られたものだという。
Mitsui Ocean Cruisesは、Fujiは、客を日本の美と遭遇させることになる「Funtabi(=船旅)」を具体化させるものだとも言った。
以前、Seabournが運航していた船客458人乗りの船は、2024年12月1日に、この商標の下で就航することになっている。(中略)
Mitsui Ocean Fujiの処女シーズンは、2024年12月1日に始まり、横浜、東京、神戸から出発する一連のクルーズが含まれている。(Cruise Industry News: September 2, 2024)
韓国のフェリー中止会談で、発表1時間以内にテキスト・メール2通送信(ニュージーランド・韓国)
ニュー・ジーランド当局者は、朝鮮(注、韓国)の相手方に、公表前の1時間以内に、テキスト・メッセージで、Interislanderのフェリー計画を廃案にすることを通告していた。
つまり、Ministry of Foreign Affairs and Trade(=外務貿易省)(MFAT) が、これまでに大臣らに、南朝鮮(注、韓国)との注意深い会談が要求されることになり得ると警告していたのも拘わらず、である。
「朝鮮(注、韓国)政府との注意深く、熟慮した意思疎通が、公表に先立って要求されることとなる。」と12月8日のメモにおいて、Ministry(=同省)は話していた。
Official Information Act(=広報法)の下、意思疎通の証拠が求められていることから、MFAT(=外務貿易省)は、2通のテキスト・メッセージを提供した。
KiwiRailの財政支援要求を拒否する決定が、12月11日月曜日にCabinet(=内閣)によってなされており、KiwiRailには12日に通告され、公には12月13日の水曜日午後3時30分に発表されていた。大臣らには、これにより、朝鮮(注、韓国)の会社であるHMDとの大型の新しい鉄道連絡船の建造契約が終了となりそうだと警告されていた。
13日のニュー・ジーランド時間の午後2時38分、Finance Minister(=財務大臣)のNicola Willisが、内閣のこの計画に対する追加財政支援の中止決定の1時間前以内に、New Zealand's Ambassador to Korea(=ニュー・ジーランド駐韓大使)のDawn Bennetが、朝鮮(注、韓国)の高官であるDirector-General for Asia and Pacific Affairs(=アジア太平洋担当次官)のSeo Min-jungにテキスト・メールを送っていた。(後略)(Radio New Zealand: 8:56 am on 4 September 2024)
法執行機関の一家出身のクルーズ客、船上で女性を強姦と告発され、逮捕(米国)
法執行機関の一家出身のテキサス州の男が、女性に船上で強姦されたと告発され、フロリダ州にクルーズ船が到着した際に逮捕された。
Local 10 Newsによると、Juan Campos(28)は、クルーズ半ばの8月28日に、20歳の女性が彼に襲われたと申し立てた翌日の週末に、Royal CaribbeanのFreedom of the Seas(=フリーダム・オブ・ザ・シーズ、注、「海の自由」の意)がポート・エバグレーズに接岸した際に逮捕された。
告訴人は、この放送局が入手した逮捕報告書によると、Camposが未知の物体を使って彼女の意思に反して挿入したと申し立て、「pushed him and told him to stop and it hurts,(=彼を押し返して止めるよう話し、怪我をさせられた)」という。
この報告書によると、女性は警察官に対し、Camposはそれから口腔性交を強いようとし、それに失敗すると、再び挿入しようと試みたと話した。しかし Camposの弁護人は、この性交は合意に基づくものであり、依頼人は、頼まれた時には止めたことを主張した。
「通常のクルーズで、友人と一緒で、船内で何がしかの人々と出会い、そしてその次にあったことが、ご存じのように、今回犯罪として告発されたものだったのです。」と弁護士のEd Hoegは、Local 10に話した。「2人はいちゃついていたように思います。少しばかり行き過ぎたことが始まって、この女性は「Stop(=止めて)」と言い、「Stop(=止めて)」と言葉で表明すると、彼は止めたのです。」とHoegは話した。
Camposは、元々ヒューストンの出身で、法執行機関(注、警察など)の家族の出身だった。その誰もが、今回の強姦の申し立てには衝撃を受けている、とこの弁護人は、テレビ局に話した。「この一家が言うには、この男性には犯罪歴はなくて、素晴らしい子供であり、休暇に出かけていたのであり、一家はこの申立てには衝撃を受けているのです。」とHoegは話した。
Camposは、ポート・エバグレーズで同船から移され、Broward County Main Jail(=ブロワード郡中央拘置所)に収監されたままであり、そこでは判事が20,000ドルの保釈金を許可している。
この申立ては、ある女性が、2018年の旅行中にCarnivalの船員に強姦されたと告訴し、長期にわたる法廷闘争の後、このクルーズ客船会社から1200万ドル以上の賠償金が確定したことから、出てきたものだ。
Judge(=判事)のKathleen Williamsは先週、被害者とされる女性が、2018年12月1日に、Carnival Miracle(=カーニバル・ミラクル、注、「奇跡」の意)で、Carnivalの職員であるFredy Anggaraが、この女性を小部屋の中に誘き入れ、扉に鍵をして、性的暴行を行ったのを受け、判決した。陪審員は、2022年に1000万ドルの裁定を行ったが、Carnivalはこの評決を争い、法廷文書によると、Williamsは200万ドルを追加したという。
Anggaraは、事件に関連して、決して逮捕されてはおらず、この訴訟においては、被告人として一覧表に掲載されてもいない。(New York Post: Published Sep. 4, 2024)
朝鮮は、1945年に朝鮮人強制労働者の本国送還で不思議にも沈没した船の乗船者一覧の一部を受け取る(日本・韓国)
1945年8月に沈没した際に、強制的に動員された朝鮮人を日本から本国に送還中だったUkishima Maru(=浮島丸)という日本船の乗船者一覧の一部が、日本政府との交渉の末、Korea's Foreign Ministry(=韓国外交部)が入手したことを、木曜日、同部は確認した。
これは、乗船者一覧の一部が朝鮮(注、韓国)に手渡された最初のことだ。この悲劇を巡る交渉が、10年間以上続いていた。
韓国外交部によると、日本は、内部審査の完了した19部の文書を朝鮮(注、韓国)政府に提供し、追加の内部審査が完了次第、残りの文書を提供することで合意しているという。
4,731トンの浮島丸は、Second World War(=第二次世界大戦)における日本の敗北直後の1945年8月24日に、謎めいた爆発により沈没し、この時、強制労働の生き残りを朝鮮に輸送していた。当時、日本は、524人の朝鮮人が死亡したと公式に発表したが、生存者は、約7,000人から8,000人の乗船者が乗船しており、少なくとも2,000人から3,000人が死亡したと主張した。正確な数字は未だに確認されていない。
2016年、日本政府の記録が公表され、同船内で爆発があったことが明らかにされた。当時のAssociation of Korean Victims of Ukishima Sinkingの顧問であるKim Mun-gilは、ある日本人から文書を入手し、同年の8月8日に釜山(=プサン)であった専門家会議で初めて公表した。これに引き続いて、生存者の悲惨な死に対する日本の説明責任を巡って批判が高まった。
「我々は、被害者救済と、浮島丸事件の背後にある真実究明に向け、この一覧表を活用する予定です。」と外交部は、プレス・リリース(=報道発表)において述べた。「この一覧には、被害者の個人情報が含まれており、我々は国内法により、この情報を閲覧あるいは受領する権利を有する者に提供する予定です。」(Korea JoongAng Daily: 05 Sep. 2024, 18:03)
2隻の引退WAフェリー、売却契約解除て市場に戻る(米国)
引退したワシントン州のフェリー、ElwhaとKlahowyaのエクアドルの買い手であるNelson Armasへの売却は、設備故障、遅延、そして船員の扱いを巡る懸念のため、解除された。
このフェリーは、エクアドルへの3,700マイルの旅をすることになっていたが、ピュジェット湾で牽引設備が故障して、Washington State Ferries (WSF) のEagle Harbor Maintenance Facility(注、「イーグル港保守工場」の意)に戻された。
これは、FOX 13 Seattle(注、地方テレビ局)が、これまでに報じた複雑化要因に引き続く、最新の挫折であり、この複雑化要因というのは、ElwhaとKlahowyaが曳航問題のため、エリオット湾を出ることすら失敗したというものだった。状況は、International Transport Workers' Federation(=国際運輸労連)やその他の団体が、フェリーを曳航するためにArmasが雇った曳船のWycliffeに乗務している船員の状態や扱いについて懸念を取り上げたことから、更に発展して行った。(後略)(FOX 13 Seattle: September 5, 2024 1:43pm PDT)
ドイツ、クルーズ船建造業者、Meyer Werftの救済に合意(ドイツ)
2024年9月6日。ドイツは、もがいている造船業者のMeyer Werft GmbHの潜在的生命線を提供する取引に同意した。この株式非公開会社は最近、Disney Cruise Lineの船隊向けに、船舶を供給する継続契約を勝ち取っていた。
Economy Ministry(=経済省)当局者によると、連邦政府が、Meyer Werftの40%を買収することになり、「a stake of the same amount by the state of Lower Saxony(=ニーダー・ザクセン州が同数の持分を取得する)」という。連邦政府の融資は、約2億ユーロ(2億2200万ドル)に上る。
政府とLower Saxony(=ニーダー・ザクセン州)は、「also guarantee 80% of a debt capital credit line totaling ?2.6 billion(=合計で26億ユーロの借入資本融資限度額の80%も保証する)」と経済相当局者は話した。「The banks assume 20% at their own risk.(=銀行は自己責任で20%を負担する。)」
Chancellor(=首相)のOlaf Scholzは先月、この製造業者を訪問し、銀行団との話し合いで解決策を見つけることができ、加えて、ベルリンのドイツ下院議会と、European Commission(=欧州委員会)も、この承認された取引に関わることになる、と楽観的な発言をしていた。
物語で名高いこのパーペンブルクに本拠を置く造船所は、Meyer家によって7代に亘って所有されてきたところで、約3,300人を雇用している。Covid-19のパンデミック中に困難な状況に陥り、銀行団は、信用価値について質問を開始していた。クルーズ船の価格のかなりの部分は、顧客に引き渡された時にのみ支払われるのであり、このため、中間融資が絶対に不可欠となっていた。
「政府の確固たる決意であります。私個人にとって、そして我が省にとってですが、それがここで機能しているのです。Meyer Werftは、船を建造し続けるために必要な支援を得たのです。」とEconomy Minister(=経済相)のRobert Habeckは、金曜日に話した。
この支援は、ドイツの製造分野における長期低迷の中で出てきたもので、この長期低迷は、ヨーロッパ最大の経済体、全体が影響を受けている。
その主要な造船事業を別にすると、Meyer Werftも、ドイツの再生可能エネルギー転換に向けた主要事業に関わっている。同社は、バルト海のロストク港近郊の大型変換プラットフォームの建造を支援しており、これはオフショア・ウィンド・パーク(注、「陸風団地(風力発電所)」の意)から送電網に電力を供給するために必要とされるものだ。
Meyer Werftは8月12日、Disney Cruise Line向けに、注文簿に既に記載されている4隻に加え、更に4隻の船を建造する新規契約を発表していた。(Bloomberg: September 7, 2024)
ギリシャのクルーズ船観光客、サントリーニ島とミコノス島訪問で20ユーロの税金に直面(ギリシャ)
ギリシャは、夏の繁忙期にサントリーニ島とミコノス島にやって来るクルーズ船訪問者に20ユーロの税金を課す計画だ。
この税金は、オーバー・ツーリズム(注、「観光客過剰」「観光公害」の意)を回避するために導入されているものだ、とprime minister(=首相)のKyriakos Mitsotakisは、日曜日に話した。
ギリシャは観光業に大いに頼っており、同国経済の主要原動力であり、生産活動の4分の1が消え去った10年に及ぶ危機から、未だに回復途上にあるところだ。しかし、20,000人の永住者のいる鄙びた村と原始の浜辺のあるのどかな島であるサントリーニ島を含む最も人気にある目的地の何がしかは、大量の観光で廃墟と化す危険がある。
Mitsotakis氏は、度を越えた観光業は、少数の目的地においては唯一の問題となっていることを明確にした。
「ギリシャには、構造的なオーバー・ツーリズム問題はありません。目的地の何がしかには、1年のいくつかの週や月において、かなりの問題があり、これには取り組む必要があるのです。」と2025年度の主要経済政策の概要説明の後にあった記者会見で語った。この課税の発表をし、「クルーズ海運は、サントリーニ島とミコノス島には重荷で、これが我々が介入を進める理由のなのです。」と付け加えた。
ギリシャの観光収益は、3100万人近い観光客が到着したのを背景に、2023年には約200億ユーロだった。ベニスやバルセロナを含むヨーロッパで人気のある別の休日目的地であることから、サントリーニ島では、抗議者らは観光業の抑制を呼び掛けている。
クルーズ海運税からの税収の一部は、社会基盤に投資すべく、地元共同体に還付されることになる、とMitsotakis氏は話した。政府は、何がしかの目的地で、同時に到着することになるクルーズ船の数を規制する計画も立てている。環境を保護し、水不足に取り組むための規則で、これも諸島においては課す必要があるものだ、と話した。
永住者向け住宅戸数を増加させるため、中央のアテネで、短期賃貸借に対する課税を引き上げ、そうした賃貸物件の新規免許も、ギリシャとしては禁止したい、とMitsotakis氏は土曜日に話した。(The Telegraph: 8 September 2024 4:45pm)
TT-Line最高責任者Bernard Dwyer、Spirit of Tasmania事業の災難の中で辞任、第3位の幹部は残留(オーストラリア)
要約:TT-Line chief executive(=最高責任者)のBernard Dwyerは、新しいSpirit of Tasmaniaというフェリーと港湾社会基盤の完成を巡る現在進行中の大河ドラマの最中に、辞任を発表した。これは先月のTT-Line chairman(=会長)のMichael Graingerの辞任と、所管の大臣であるMichael Fergusonの辞任に引き続くものだ。
お次は何?:同社の2隻の新しいSpirit of Tasmaniaという船の費用爆発と、引き渡し遅延に対する議会の調査が今日、再開される。(ABC New: Mon 9 Sep)
戦慄、12歳の少年、豪華クルーズ船で新しい友達と遊んだ後でバルコニーから転落死(米国)
少年が、カリブ海クルーズ中の乗客の前にあるバルコニーから転落死し、乗客らは恐怖におののいた。
この12歳の少年は、13階から、酒場や食堂に人がいる同船の「central plaza(=セントラル・プラザ(注、「中央広場」の意)」に転落して、死亡した。
Harmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注「海の調和」の意)に乗船していた何千もの人々は、土曜日、この1週間クルーズの終了時に、テキサス州ガルベストンに向かっていた。
目撃者は、少年は、船室の手摺を乗り越えて転落する前、同船で出会った新しい友達の一団と遊んでいたと話した。船の職員が、少年を救おうと奮闘したが、船がテキサス州に接岸する前に死亡した。
Sara Tullasは、乗客用のFacebookページに投稿した。「私の娘が友達になっていたのですが…。娘はかなり動揺しています。」
この少年は、誕生日のお祝いで、2人の姉妹を含む家族と一緒に乗船していたと伝えられている。事故調査が始まっている。
Royal Caribbeanは声明において、船内で死亡事故が発生し、職員が家族と連絡を取っていることを確認した。(後略)(The Standard: 11 September 2024)
Carnivalのクルーズ船、氷山と衝突(米国)
「Titanic moment(=タイタニックの瞬間)」という言葉は、恐らく船の上では最後に聞きたい(注、聞きたくない)ものだが、先週、Carnival Spiritというクルーズ船の1人の乗客によって、この言い回しが使われた。この船は思いがけず、氷山と衝突したのだった。
船内に怪我人はおらず、同船はこの出来事によって損傷しなかった。Carnival Cruise Lineの広報担当者は、同船は「an errant piece of drifting ice(=道から外れた漂流氷の一片)」に当たったと描写した。
Carnival Spiritは、その壮大な美しさと浮氷の塊で知られるジュノー市の南の水路である、アラスカ州トレーシー・アーム・フィヨルド内を航行中だった。
事故の動画は、複数の乗客が、氷山と船が衝突する瞬間を撮影したことから、その後、ソーシャル・メディアで拡散した。
Cassandra Goskieは、次のように言っているのが聞こえる声が入っている動画をTikTokに投稿した。「もし死ぬことになるのなら、間違いなく価値のあるものだ。Titanicの瞬間だ。」船が氷の塊にぶつかる直前だった。
一方、乗客のSaurabh Singhalは、船が停止しようとしていると描写し、「for hours to assess damages(=損害の評価に何時間もかかる)」とFacebookに投稿した。
「評価により、本船の船体に対する損害がないものと判断し、本船はクルーズを継続しており、運航には影響はございません。」とCarnivalの広報担当者はCNN Travelに語った。
Carnival Spiritは火曜日に、中断することなく、7日間アラスカ・クルーズを終えて、ワシントン州のシアトルに戻って来た。同船は、別のアラスカ行きの周遊旅行に出発し、今回は14日間のものだ。
2022年、Norwegian Cruise Lineの船であるNorwegian Sunは、アラスカ航行中に氷山の塊と衝突し、右舷船首を損傷した。怪我人はいなかった。
アラスカは、人気のクルーズ目的地の1つだが、近年、この地域の水路の混雑を懸念する地元民からの抵抗があると報じられている。
アラスカの水路は、クルーズ船の操船で、最も手腕を試されるところの1つとしても知られている。(後略)(CNN: Published 1:10 PM EDT, Wed September 11, 2024)
英仏間フェリー会社、貨物から乗用車に時間節約取引拡大を狙う(英国・アイルランド。フランス)
最大の海峡横断フェリー運航事業者の2社間での取引が、貨物サービスで25%まで港での待ち時間を減少させることを狙って始まった。この運航事業者2社は、後日、乗用車にこのシステムを拡大する意向だと話している。
P&OとIrish Ferriesは、5月に「load and go(=積載・実行)」スペース・チャーター協定を締結した。これにより、運送業者は、他の運航事業者の次に利用可能なフェリーに、貨物を積み込むことが可能になった。
声明の中で、P&O CEO(=最高経営責任者)のPeter Hebblethwaiteは、同社の究極の目標は、ドーバーからカレーに向かう航路での「extend the deal to passenger traffic(=旅客を輸送する取引の拡大)」にあることを確認した。
「これは、先のスペース・チャーターに対する重要な一歩であり、収容力を完全活用し、港での混雑を逓減し、海峡横断航路の炭素影響を最小化することを保障するものです。」
Hebblethwaite氏は、このシステムを旅客輸送に実施されることに向けた日程を明らかにはしなかった。しかし、港での待ち時間を25%減らすことは、11月10日にEU(=ヨーロッパ連合)の新たなEntry/Exit border checks(=入出国国境検査)(EES)が発効すると、長時間の待ち時間になると広く懸念されていることから、一時的な救済措置となるものだ。
取引が完全に発効したことから、P&OとIrish Ferriesは、7月8日から8月29日まで、この取引を試験的に運用し、同期間中に約12,000台の車両を輸送した。(The Connexion: Published Wednesday 11 September 2024 - 12:55)
Spirit 4、正式にTT-Lineに引き渡し(オーストラリア)
Spirits of Tasmaniaの2隻の代船の1番船が、木曜日、フィンランドのRauma Marine Constructionsでの式典で、TT-Lineに正式に引き渡される。ここではSpirits of Tasmania 4と5が建造されている。
Spirit of Tasmania 4は、フィンランドで更に海上試運転を行い、その後、オーストラリアに航海することになる。中東での緊張のため、同船はスエズ運河経由ではなく、アフリカを周回して、ウェスタン・オーストラリア州のフリマントルに向かい、そこからホバートに向かい、8週間、更なる内装工事が続く。その間に、船員の訓練も行われる。
Spirit of Tasmania 5は、来年中に引き渡されることになっている。しかし、Spirit 4が準備ができ次第、就航することが可能になるかどうかは、デボンポートでの必要とされている港湾社会基盤作業と、既存のSpirit of Tasmaniaの停泊地の暫定改良工事が遅延しているため、未だに不透明だ。
一方、Premier(注、タスマニア州知事)のJeremy Rockliffは、Murchison Independent MLCのRuth Forrestが委員長を務める公会計委員会での、9月27日に再開される遅延に関する聴聞で、証拠を提出することになる。(7HOFM: September 12, 2024 10:28 am)
TT-Line、クライペダとドイツのトラフェミュンデ間のフェリー航路開設(ドイツ・リトアニア)
リトアニアのクライペダで過去6年間、経営してきたドイツのフェリー会社、TT-Lineは、9月にクライペダとトラフェミュンデ間の直行フェリー新航路を開設した。このドイツの港に行くフェリーは、金曜日の晩にクライペダを出発して、土曜日の晩に戻って来る、とVakaru Ekspresasというニュース・ウェブサイトが9月11日水曜日に報じた。昨年の夏、TT-Lineは、クライペダ―カルルスハムン間の新フェリー便を開設していた。(BNN: September 14, 2024)
「Titanic」建造のHarland & Wolffが、破産申請(英国)
象徴的なRMS Titanicを建造したことで名高い英国の造船業者であるHarland & Wolffが、十分な資金を確保することに失敗して、破産を宣言した。
同社は、英国政府向けに軍艦も建造しているが、2024年9月16日、数日内に管理手続きが開始されることを明らかにした。同社は、UK Export Finance(注、「連合王国輸出金融」の意)に2億ポンド(2億6400万ドル)の融資を申請したが、拒否され、債務の支払いが不可能となった。財政危機にも拘わらず、Harland & Wolffは、ベルファスト造船所を含む中核事業は、営業を継続することを確認している。
ベルファスト造船所は現在、3隻のRoyal Navy(=英国海軍)の艦船を工事中で、同社はなおも融資を求めている一方で、これらの事業の売却という選択肢を検討している。
Administration(=管理)は、合衆国におけるbankruptcy(=破産)に類似した手続きで、会社は即時に清算されるより、むしろ再編成することを可能とするものだ。この造船業者は、解雇は既に、親会社の「non-core operations(=非中核事業)」で開始されていると述べた。
Harland & Wolffのexecutive director(=業務執行委取締役)であるRussell Downsは、同社は「significant historic losses(=かなりの歴史的損失)」を被っていると話し、長期融資が得られないことを大きな障害として引き合いに出した。Downsは更に、管理手続きにも拘らず、取り組みは、同社を全部か、同社の4つの造船所を維持しつつ一部を売却する方向に向かっていると付け加えた。
Harland & Wolffが財政的挑戦に直面したのは、初めてのことではない。2019年に英国政府は、同社を再編すべく、administrator(=管理人)を指名していた。同社は、最終的には英国のエネルギー企業のInfraStrataに買収された。ここは北アイルランドのIslandmagee Gas Storage Projectのような事業や持続維持可能エネルギー解決策向けに向かわせていた。最近の挑戦にも拘わらず、Islandmagee事業の作業や、船舶修理サービスは継続する。
この最近の財政危機は、Harland & Wolffが英国海軍の艦船工事に関与することに疑問を生じさせている。この事業は、スペイン国有造船所であるNavantiaと共同して開発中で、なおも議論しているところだ。報道によると、Navantiaと英国防衛企業であるBabcock Internationalの双方は、ベルファスト造船所の買収に関心があることを表明しているという。
British Department of Business and Trade(=英国事業貿易省)の代表は、政府は雇用の保護とHarland & Wolffの解決策を見つけることに「working extensively(=広範に作業中)」だが、融資は、納税者に危険があることが懸念されるため、行われないと述べた。
Harland & Wolffは、管理申請前は約1,300人を雇用しており、数年に亘り財政的にもがいていた。同社は2023年に、2500万ポンド(3300万ドル)以上の主要損失を報告し、今年これまでに、監査報告書を提出できなかったのを受けて、London Stock Exchange(=ロンドン証券取引所)での株式取引を廃止していた。
英国労働組合のGMB幹部のMatt Robertsは、政府の決定を批判し、同社の資産を「cherry-pick(=つまみ食いする)」ことを会社に許すのを牽制した。政府に対し、英国造船業を保護するよう努力することを求めた。
NYTimesとCNNを参照した。(Marine Insight: September 17, 2024)
中国、その初の極地探検クルーズ客船会社を2025年に開業へ(中国)
中国は、極地探検の大きな一歩である、初の極地探検クルーズ客船会社を開業する計画だ。
Guangdong Port and Shipping Group(注、「広東港湾海運グループ」の意)とGuangdong Travel Holding Group(注、「広東旅行持株グループ」の意)は、66 Degrees Expeditions(注、「緯度66度探検」の意)と呼ばれる新たな商標を開始すると発表した。同社初の極地クルーズは、2025年5月に催行されることになっているが、当初は北極地域に焦点を合わせることになる。この構想は、北極や南極において新たな調査計画や船舶を開始することに引き続き、極地における存在感を増大させるという中国政府の目標と一致するものだ。
Polar Expedition Cruising(=極地探検クルーズ)は、クルーズ業界最速で成長している分野の1つで、VikingやSeabournのような主要豪華商標を惹きつけ、同市場を、基本的な船舶から高所得者向けの船舶に変容させている。中国の国営メディアによれば、極地観光は、2019年のパンデミック前の水準との比較で、2023年には180パーセントにまで増加し、年間20パーセント増加しているという。極地旅行は、中国人の国外行き旅行が回復したことから、益々人気になっている。
この新しい探検クルーズ客船会社は、6,750総トンの船、Poseidon(=ポセイドン、注、ギリシャ神話の海の神)を使って開始する。この船は日本のMitsubishi Heavy Industries(=三菱重工業)が1990年に建造した船で、極地に特化されて設計されている。以前、SeaventureやBremenとして知られた同船は、極端探検の歴史を有しており、北東航路、北西航路の双方を成し遂げたことがある。
66 Degrees Expeditionsに加わる前に改装されることになっており、旅客船の最高位である「1A Super」の耐氷船級を有している。この船は、長さが366フィート(111.5メートル)で、南極旅行では160人の収容力から減らして、約130人の乗客を収容することになる。同社は、本船の船員は、外国人乗客を持て成すため、中国語と英語の双方を話す職員によって構成されることになると話している。
この商標は、北極と南極探検向けに特注された新船で、その船隊を拡張する計画を有しており、更に同国の造船開発を前進させることになる。China Merchant Heavy Industries (CMHI)は、2019年以来、小型豪華探検船を工事中で、2025年8月までに、一連の7隻の船の最終船を引き渡す見込みだ。
新しい66 Degrees Expeditionsは、高級な、世界クルーズ体験、そして極地観光分野における近時の成長に向けた、中国で成長している需要に注力している。活動の一環として、この商標は、世界のクルーズ観光業における更に大きな役割を果たすという中国の野心に注力して、「international quality, Chinese friendship(=国際品質、中国の友情)」を提供することを狙っている。
BairdMaritime、CruiseMapperを参照した。(Marine Insight: September 17, 2024)
Woodland Ferry、より多くの船長を求める(米国)
デラウェア州ブレード発。Woodland Ferryは、限られた職員のため、9月16日月曜日に、限られた予定で再開された。
州当局者はWBOCに、このフェリーは現在、たったの1人の船長しか有していないと話した。これにより、月曜日から金曜日までの、午前7時から午後4時、例外的に午前11時から午後12時という修正された予定となっている。
ベスルに住むGlenn Hopkinsは、時間と燃料を節約するため、長年、このフェリーを利用してきたと話した。Hopkinsは、この修正された予定では、自分と近所の人は、仕事の後でフェリーを利用することができないことになると話した。
「船長は3人いるのを見たいですね。通常の交代勤務は、以前はこんな感じだったんですがね。」とHopkinsは話した。「私の知る多くの人が、こうなると、とても喜ぶはずです。これが動いていることが必要なんです。」
Representative(=下院議員)のDaniel Shortは、サセックス郡のthe 39th District(=第39地区)選出議員だ。限られた職員に頼ることは、皆にとって困難だと話した。「もし船長や甲板員の1人が、病院の予約をしたり、あるいはその種の事態となった時に、フェリーは運休するのです。」とRepresentative Short(=Short下院議員)は話した。「1人しかいないのですよ。」
Short下院議員は、以前の船長らが退職したことで、手腕を試される事態となったと話した。また、US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)により資格を与えられた新しい船長を見つけようと挑戦して来たとも語った。Short下院議員は、6台の乗用車を収容できる性能を向上させたフェリーになって、より高い資格が必要となったと話している。
この高い資格が必要になったことに付随して、Short下院議員が言うには、州がこの職の賃金を引き上げるよう作業しているという。賃金を高くすることで、応募が増えることを期待していると話した。「願わくば、完全な予定で運航可能にするため、何がしかの仲間と乗務していた最後の船長であるDonnyを助けたいのです。」とShort下院議員は話した。「フェリーは1週間通しで運航し、週末も同様に運航できるようにしたいのです。」
Short下院議員は、変更された賃金を得られるよう作業中だと話し、その後、出来るだけ早く、2つから3つの空になっている職を埋めることを願って、DelDOT(=デラウェア州運輸局)と作業すると話した。
この職に応募することに関心のある人は、Short下院議員によると、DelDOTかShort下院議員に、詳しい情報を求めて連絡を取ることができるという。(WBOC: Sep 18, 2024)
観光船会社の社長、死者を出した2022年の事故で逮捕(日本)
東京発。2022年に極寒の水域で船が転覆し、少なくとも20人の観光客と船員が死亡した日本の観光船会社の社長が逮捕された、と海上保安庁が水曜日に発表した。事故は、北海道沖で発生したもので、追加の6人が、未だに行方不明者として名簿に記載されている。
Kazu I(=カズワン)は、知床半島の沿岸沖で遭難信号を発して、捜索・救助活動を促した際、24人の乗客と2人の船員を乗せていた。当局者は、生存者がいないことから、終結まで2年以上かかった「extremely difficult, painstaking(=極めて困難で骨の折れる)」捜査となったと話している。
しかし水曜日、Kazu Iの運航会社の社長であるSeiichi Katsurada(=桂田精一)は、業務上過失致死罪の容疑で逮捕された、と海上保安庁の当局者は、記者団に語った。「このクルーズを監督する責任を有していたにも拘らず、同容疑者は乗客と船員の安全を確保する義務を怠り、その結果として、この事故が発生した。」とこの当局者は話した。
この船は、知床半島に向けて観光クルーズを行っていたもので、ここは原始の自然環境と多様な野生生物で、UNESCO World Heritage site(=ユネスコ世界遺産地)に指定されている。
昨年、政府の運輸委員会の報告書では、Kazu Iは、甲板の昇降口を適切に閉じていないで航海に出たことから、海水が内部に入ったと結論付けた。またこの報告書では、貧弱な保守と擦り切れた昇降口の見落としを引き合いに出し、加えて運航事業者の「sufficient expertise and experience in safe cruising(=安全巡行における十分な専門知識と経験)」を持つ人員の欠如が、この惨事の一因となったとしていた。(Japan Today: September 19, 2024, 06:22 am JST)
Bluebridgeのフェリー、Connemaraがクック海峡で夜通し停電し、Maritimeが調査進行中(ニュー・ジーランド)
Maritime当局は、何ダースもの人を乗せていたフェリーが、昨日の深夜、クック海峡で停電したのを受けて、調査を開始した。
Maritime NZは、Strait NZ BluebridgeのフェリーであるMV Connemaraが、シンクレア・ヘッド(注、「シンクレア岬」)の沖、約3.7キロメートルで停電し、午後10時30分少し前に警戒態勢に入った。結果として、穏やかな海上・天候状態として描写される南部で、陸地から離れて漂流し始めた。全部で88人が乗船していた。
「船、乗船していた人々や環境には、危険はありませんでした。」とMaritime NZの声明にはあった。金曜日の午前2時までに、曳船のTapuhiがConnemaraを曳航してウェリントンに戻り、2隻目の曳船であるTiakiが操舵を提供していた。午前6時までにPipitea Wharf(=ピピティー埠頭)に曳航されたが、全員は乗船したままだった。当局は現在、事故原因を調査している。
「これは、同船の検査、聞き取り、書類の調査、必要な他の情報の収集が含まれることになります。」「同船は、運航再開が安全であると判断されるまで、脇に留まることになります。」
民間のBluebridgeと、国有のInterislanderの双方は、今年、フェリーで機関不調を起こしている。
5月に違うBluebridgeのフェリーであるStrait Feroniaに乗船していた乗客は、Wellington Harbour(=ウェリントン港)に入港した際に停電し、一時的に、急に真っ暗闇の中に置かれた。
2023年、Connemaraは、ウェリントンを離れる際に埠頭に衝突し、船体に「decent dent(=そこそこの傷)」と喫水線の上に「very small hole(=非情に小さな穴)」を開けた、と当時、Nalderは話した。同船は港に戻り、乗客は安全に下船することができた。Connemaraは修理して、その日遅くに運航に復帰した。
Interislanderのフェリーも、最近数か月間に問題で苦しめられた。とりわけ6月には、ピクトン近郊で、Aratereが座礁した。このフェリーは、船員のみの航海をしており、職員の1人が針路を誤って変更して座礁したのだった。
RNZを参照した。(NZ Herald: 20 Sep, 2024 03:26 AM)
Viking、外国人観光客向け最初の中国内航クルーズを終える(中国・スイス)
上海から深セン(香港方面)行きの旅行は、中国船籍のViking Yi Dun(以前のViking Sun)に乗っていくもので、数年に亘り、合弁企業の下で、中国で運航されてきた。
昨年、同社はこの内航クルーズを国際旅行者に対するマーケティング(注、市場調査・販売等)を開始し、これはその最初もので、舟山(=チョウシャン)、洞頭(=ドントウ)、平潭(=ピンタン)、厦門(=シアムン、アモイ)、そして深セン(=シンチェン)の様々な港で、鳴り物入りの宣伝と共に迎えられた。
「15年間に亘り、弊社は揚子江(=ヤンツーチアン)旅程で、中国にお客様を送り込んで参りました。今や、中国で、これら富裕層向け内航航海を提供することを光栄に思います。そしてVikingのやり方で、世界のこの部分に、人々を招くことを心待ちにしているところでございます。」とViking Chairman/CEO (=会長兼最高経営責任者)のTorstein Hagenは語った。
Vikingは、中国での時間(注、体験)について、乗客から熱狂的な反応があったと報告した。例えば、次のようなものだ。「Vikingのチームの支援で、この扉から中国国内に移動することが可能になり、体験できたのです。この体験は、船上でも船から降りても、とても素晴らしいものでした。本当に特権的なものだと思い、多くの方法で、私は更なる好奇心を持って戻ります。」Paul S。
最近、Vikingは、9月から11月まで航海する新たな2025年アジア航海を発表した。旅程には、日本と、更に陸路・空路経由で行く中国国内のチベットが含まれている。(Seatrade Cruise News: September 21, 2024)
デンマーク企業、チャンネル諸島で新船の試験運航へ(英国)
デンマークのフェリー会社、DFDSは来週、St Peter PortとSt Helier Harboursで新船の試験を行う。Seven Sistersは現在、ディエップとニューヘブンに行く航路で運航しており、旅客600人と乗用車224台を積載可能だ。
DFDSは、チャンネル諸島間のフェリーを運航するための、ジャージー島とガンジー島の政府による一次選考に残った3社のうちの1社。ジャージー島のMinister for Sustainable Economic Development(=持続的経済発展大臣)のKirsten Morelは、10月に選択した会社を発表すると話した。
長さ143メートル(469フィート)のこの船は、同諸島を訪問した最後のDFDSの船よりは短い。
昨年、同島の政府が「contingency planning(=危機管理計画)」と呼ぶものの一環として、DFDS Finlandiaが、チャンネル諸島の港に試験的に停泊した。この試験で、DFDS Finlandiaは、St Peter Port Harbourの堤防に接触した。
同社は、今後のフェリー便に人々が求めるものを明らかにするため、ガーンジー島とジャージー島で一連の公開会合も主催した。
今年、今やCondor Ferriesの51%を保有するBrittany Ferriesは、St Peter PortとSt Helier harboursで、Barfleurの試験を行った。Condorは、自社が、正にチャンネル諸島を往復するフェリー便を運航継続するために選ばれるべき会社であると話した。
BBCでは、Irish Ferriesも、この運航に入札していると理解している。(BBC News: 25 September 2024)
Disney、解雇が進行中:何百人もの企業職員が影響(米国)
独占記事:既に憂鬱な週になっている中で、更なる解雇のニュースだ。Disneyが、「cost-saving initiative(=経費節減戦略)」の一環として、人員削減の新たな波の真っただ中にいる、と消息筋はDeadlineに話した。我々は、約300人かそこらが、昨日から始まったlayoffs(=解雇)の影響を受けていると聞いており、今日、そして明日と続いている。恐らくは、それよりも続く可能性がある。
職位は、全てが合衆国に本拠を置くもので、Disneyの企業運営の全てに跨るもので、法務、人事、財務、そして広報が含まれると聞いている。今回、影響を受けていない分野は、Disney Entertainmentの他、Parks(注、遊園地)、ESPN(注、スポーツ専門テレビ局)だ。
「弊社の事業に投資する方法と、消費者に評価され、Disneyに期待する最先端の創造性と新機軸に注ぐ弊社の資源と費用を、より効果的に管理することを絶えず診断しております。」とDisneyの広報担当者は、Deadlineに語った。「この進行中の最適化作業の一環として、弊社の企業水準の機能に向けた費用構造を見直しているところで、より効率的に運営する方法があると判断いたしました。」
今日の人員削減は、約140人が首になったDisney Entertainment Televisionでの7月31日の一連の解雇に引き続くもので、DETの全従業員の約2%に当たり、Disneyのアニメーション・スタジオのPixarは、5月に14%にまで職員を減少させていた。
Disneyの解雇は、昨日、始まったが、同日、Paramount Globalは、Paramount+の人員削減の襲撃と共に、同社の合衆国の全従業員の15%を削減することを狙った解雇第2弾で、数百人を解雇していた。
伝統的なメディア企業は、政治広告の流入や、ライブ・スポーツにも拘わらず、軟調な広告市場に渦中にあって、厳しい時期を過ごしており、有料テレビは際立って衰退し続けており、広告費はデジタル・プラットフォームに移行している。時代遅れの企業は、自社のプラットフォームの収益性に集中することに移行していることから、溢れ出る費用を刈り込んでいるところでもある。
DisneyやParamountの複数回の職員削減に加え、Fox Entertainmentは、7月の再編で、約30職を取り除いた。同月、Warner Bros Discoveryでも、解雇があった。
Disneyは、Bob Igerが2022年末にCEO(=最高経営責任者)に復帰して以来、経費削減モードになっている。最初の大波は2023年にあり、ざっと7,000人の職が、複数の期間内に廃止され、同社の世界の全従業員の約3.2%に相当するものだった。(Deadline: September 25, 2024 3:21pm)
遠洋定期船、フロリダ州沖で世界最大の人工岩礁になることに(米国)
旧遠洋定期船のSS United Statesは、世界最大の人工岩礁になることになった。
この長さ990フィート(302メートル)の船は、遠洋定期船として大西洋を最速で横断したことで、Blue Riband(=ブルー・リボン)を保持しているが、北西フロリダのOkaloosa County(=オカルーサ郡)によって、今月に入って買収された。
同郡は、準備に約900万米ドル(800万ユーロ)の費用をかけ、沖合25マイル(40キロメートル)以内に同船を沈める計画だ。
比較すると、長さ888フィート(271メートル)の旧軍艦のUSS Oriskanyは、2006年にペンサコラ沖で沈められ、この場所は以来、年間10,000人以上のダイバーを惹きつけ、直接消費は年間360万ドル(320万ユーロ)となっている。(Deeper Blue: September 25, 2024)
Royal Caribbean、世界最大のクルーズ船の来るべき航海中止(米国)
Royal Caribbeanは世界最大のクルーズ船である「Icon of the Seas」の来るべき航海を中止した。
この船は、当初は2024年9月28日に出航するものと思われていたが、このクルーズ客船会社によると、「unplanned maintenance(=予定外の保守)」のために入渠しなければならないという。
「現在、Icon of the Seasで予定外の保守作業を実施しております。」とRoyal Caribbeanは、旅行代理店に宛てた電子メールの中で開示した。「これは残念なニュースになったかもしれないと理解しており、休暇計画に影響を与えることが本当に申し訳ないです。」
WPLGによると、このクルーズ定期船は、その日、航海するつもりだった顧客には、食事や飲み物のパッケージを含む100%の返金を行うという。
この航海と共に、Royal Caribbeanを通じて飛行機のパッケージを予約した顧客も、同様に返金されることになる。
Royal Caribbeanは、飛行機を別個の予約した全ての顧客に対して、国内旅行を計画した顧客には、客1人について200ドル、国際旅行を計画した顧客には、客1人について400ドルも提供する。
この船は、修理のため、マイアミで入渠するものと見られている。(NJ Advance Media for NJ.com: Sep. 25, 2024, 8:05 p.m.)
年間10万ドルで、どれだけ多くのSF Bay Ferryの通勤者を生み出すのか?(米国)
サン・フランシスコ発。San Francisco Bay Ferryは、木曜日に2024年度の利用者数を公表した。毎日、船を使った通勤で人々は満足しているように見える。というのは、利用者の98%が運航に満足していると報告しているからだ、とこの調査は述べている。
「素晴らしいSan Francisco Bay Ferryの体験は、忠実な利用者を作り出しただけではなく、フェリーの熱烈支持者も作り出したのです。」とSF Bay Ferry Board of Directors(=取締役会)のchair(=会長)であるJim Wundermanは語った。
Bay Ferryの利用者は、フェリーに片道乗船する際に、Clipperというカードで、5.75ドルか4.50ドルを支払っており、これは、BART(注、サン・フランシスコの通勤用高速鉄道)に乗って、この街からイースト・ベイ(注、サン・フランシスコ湾東部の俗称)に通勤するのに、何だか似ている。
だから、このフェリー便を考えることは、ベイ・エリア(注、サン・フランシスコ湾の湾岸地帯)で最も人気のある公共交通手段の1つと同じくらい、金銭的に利用し易いことになる。年間平均で、どれ位のフェリー通勤者になるだろうか?
この調査によると、回答者の31%が、年間世帯所得が100,000ドル未満であると回答しており、2022年よりも2%上昇している。何故、BARTの最近の記録は、COVID以来、最高の利用者数になっていたのか?
この統計は、何故これらの通勤者が、まず第一にこのフェリー便を利用しているのかを見ると、納得が行くことになる。この調査によると、通勤者の90%近くが、他の旅行手段の選択肢があったと述べつつ、回答者の77%がBay Ferryに乗船した一番の理由として、「reduced stress(=ストレス減少)」を引き合いに出している。
であるから、お金を節約するために船での通勤を選択しているわけではなく、むしろストレスや時間を軽減するために、主として利用しているようなのだ。実際、回答者の65%が、「avoidance of traffic as a primary reason for their commute(=通勤の第一の理由として、混雑回避)」を引き合いに出している、とこの調査は述べている。
「私自身、フェリー通勤者として、交通渋滞で身動きができなくなることの代わりに、開放水域にいるという驚くべき生活の質の向上を話すことができます。船隊を運航し、維持している弊社の素晴らしい船員が、信じられないような、可能な限りの顧客満足格付けを作り出しているのです。」とWundermanは話した。
パンデミック以来、SF Bay Ferryは、「relevant, accessible and equitable for more Bay Area residents and visitors(=より多くのベイ・エリアの住民や訪問者に、ふさわしく、利用し易い、公平なもの)」となるべく、パンデミック前の水準よりも30%以上安い運賃で、平日の出発便を30%以上増やして運航を再開していました。」と運輸当局は話した。
過去12か月間、SF Bay Ferryは、1日当たり平均6,807人の乗客があった。(KRON4: Sep 26, 2024 / 01:10 PM PDT)
立ち往生のクルーズ船客、ベルファストに甘く切ない別れを告げる(英国)
ベルファスト発。5月以来、技術的な遅延に悩まされ、雨の多いベルファストに接岸していた豪華な世界一周クルーズ船が、遂に出発することになり、乗客には入り混じった感情が高まっていた。
「ベルファストは待つには良いところでしたよ。」とRandy Cassinghamは、賃借したアパートの中で、妻のKitと並んで座り、予期せぬ一時的な自宅の写真を、ラップトップ(注、ノート・パソコン)上でスクロール(注、表示画像を上下に動かすこと)させながら、AFP(注、フランス通信)に話した。「しかし、ここで4か月も待つことになるとは思っていませんでしたので、ここを離れることを本当に待ち望んでいたのです。」と合衆国のコロラド州から来たこの65歳の作家は話した。
クルーズ船Odysseyは、合衆国の本拠を置く会社、Villa Vie Residencesが保有するもので、5月30日にベルファストから、3年半のクルーズに出航する予定だった。しかし艤装、船級手続き、機関修理の全てが、予想よりもずっと長くかかったのだった。
この遅延は、乗客のうち2人にとっては、思いもよらない恩恵があった。当初は見知らぬ者同士であったが、他の立ち往生していた乗客らとベルファストを歩き回るうちに恋に落ち、今や、洋上で結婚する婚約をしているのだ。
今月、海上試運転の後で、Odysseyは遂に「within seven days(=7日以内に)」出発することになった、と代理店のHamilton Shipping Port Servicesは水曜日、AFPに話した。正確な日時を特定はしなかった。
「甘く切ないものです。ベルファストでは愛する人を得ましたが、私達はとても長い間、このクルーズに乗船しようとしてきたわけで、願わくば今週末には出発したいのです。」とKit Cassinghamは話した。(France 24: 27/09/2024 - 14:53)
Washingtonフェリーの料金、火曜日に2年間で2度目の引き上げへ(米国)
シアトル発。火曜日からWashingtonフェリーの料金は、2年間で2度目の引き上げとなり、州が2023年―2025年度の運輸予算に提示された収益要求に適合させることが確実になる。
旅客運賃と車両運賃の双方は、今年の10月1日に4.25%引き上げとなる。航路毎に、この引き上げでどれほど運賃に影響を与えるかを知るには、ここをクリック(注、リンク先省略)。
Washington State Ferriesは、車両繁忙期割増料金なしでの初日でもあり、これは2025年5月1日に再開となる。複数の割引も、火曜日から1%増となり、これは2025年9月30日に失効する。
ここ(注、リンク先省略)にあるWashington State Department of Transportation(=ワシントン州運輸局)(WSDOT) のウェブサイトで、フェリー料金を計算することが可能。
Washington State Transportation Commission(=ワシントン州運輸委員会)(WSTC) では、2023年4月10日の公聴会で、この引き上げを承認していた。2023年―2025年度の運輸予算は、州議会を通過し、2023年にGov.(=知事)のJay Insleeにより成立していた。
WTSC(=ワシントン州運輸委員会)によると、Washington State Ferriesの運航の57%は、運賃収益から資金を得ているという。他の43%は、その他の税収入から資金を得ている。WTSCは、燃料割増金は、見直しと承認後にのみ実施することが可能であることを明確にすべく、燃料割増金の規則を改正する政策も採択していた。(KOMO News: Mon, September 30th 2024 at 3:55 PM)
過去最高の四半期が軟調な見通しによって相殺(米国)
Carnival Corporation (CCL) は、過去最高の営業成績を報告し、切符とその他の販売が急騰したことから、3度目の通年案内を引き上げた。しかし株式は、このクルーズ運航事業者が見込みを下回る純利回りを予測したことから、月曜日の朝に下落した。
同社は、第3四半期のearnings per share(=1株当たりの利益)(EPS)を1.26ドルであるとし、収益は、前年比で15%上昇して、79億ドルになったと報告した。
Carnivalは、営業利益と調整済みearnings before interest, taxes, depreciation, and amortization(=金利・税金・償却前利益)(EBITDA)は過去最高値とした。営業利益は、34%急騰して21億8000万ドルで、adjusted EBITDA(=調整済み金利・税金・償却前利益)は、27%上昇して28億2000万ドルだった。
旅客切符収益は、15%上昇して52億4000万ドルで、船内その他の収益は、15%増加して26億6000万ドルだった。
CEOは「利益率の高い同一船収益成長」による業績だと話す
Chief Executive Officer(=最高経営責任者)(CEO) のJosh Weinsteinは、この業績は「high-margin, same-ship yield growth(=利益率の高い同一船収益成長)」によるものだと語った。
Carnivalは、第4四半期の恒常通貨(注、固定為替レート)では、純利回りは約5.0%成長しており、通年では約10.4%になると見込んでいる。Visible Alphaの調査対象となった分析者は、それぞれ、5.76%、10.52%と予想していた。純利回りは、利用できる旅客クルーズ日当たりの収益を測定したもので、航空運賃、手数料、その他の直接費用のような経費を控除したものだ。
Carnivalは、2024年度の調整済み金利・税金・償却前利益を、約60万ドルで、ここの以前の見通しの58億ドルよりも、増えるものと予測している。
Carnivalの株式は、今年、金曜日までは活気がなく、朝の商いで1%以上、下落した。(Investopedia: Updated September 30, 2024 10:52 AM EDT)