2024年10月
2024年10月の海外旅客船情報
証券会社、Royal Caribbean Cruises Ltd. (NYSE:RCL) の価格目標を184.13ドルに設定(米国)
Royal Caribbean Cruises Ltd. (NYSE:RCL) は、同社を取り扱っている証券会社16社により「Moderate Buy(=適度な買い)」の一致した格付けを与えられてきた、とMarketBeat.comは報じた。
分析者2人は、同株をhold(=保持)推奨に格付け、14人が同社にbuy(=買い)推奨を割り当てた。昨年、同株式についての格付けを行った証券会社の1年間の価格目標の平均値は、184.13ドル。
多くの分析者は、最近、RCL株について論評した。Barclaysは、Royal Caribbean Cruisesに対する価格目標を185.00ドルから195.00ドルに引き上げ、7月26日金曜日の調査報告の中で、同社株に「overweight(注、投資対象の組み入れ比率が高い)」の格付けを与えた。
The Goldman Sachs Groupは、Royal Caribbean Cruisesに対する価格目標を170.00ドルから195.00ドルに引き上げ、7月17日の報告で、同社に「buy(=買い)」の格付けを与えた。
StockNews.comは、9月24日火曜日の報告において、Royal Caribbean Cruisesを「sell(=売り)」の格付けから、「hold(=保持)」の格付けに引き上げた。
Stifel Nicolausは、7月19日金曜日の報告において、Royal Caribbean Cruisesに対する価格目標を180.00ドルから200.00ドルに引き上げ、同社に対して「buy(=買い)」の格付けを与えた。
Macquarieは、Royal Caribbean Cruises に対する価格目標を165.00ドルから189.00ドルに引き上げ、7月30日火曜日の報告において、同社に「outperform(注、運用成績が指標を上回っている)」の格付けを与えた。(MarketBeat: October 1, 2024)
サン・フランシスコ湾の無料フェリー乗船(米国)
カリフォルニア州アラメダ発。水曜日にCalifornia Clean Air Day(注、「カリフォルニア州清浄空気の日」の意)を記念して、一定のフェリー乗船が、その日、無料になる。
San Francisco Bay Ferryは毎年、人々に通勤の主要交通機関としてのフェリーの乗船を始めさせようとしているようだ。しかし水曜日の毎年恒例の伝統は、この熱波2日目であるSpare the Air Day(注、「大気を守る日」の意)にも偶然に当たっていた。
「毎日、毎日、天然資源の消費量を減らすことができるものに、人々の注意を惹きたいのです。」とこのフェリーの広報担当者(注、女性)のAlexis Matsuiは話した。
SF Bay Ferryの航路の乗船者数は、パンデミック前の86%で、ベイ・エリア(注、湾岸地帯)の公共交通機関の中で、最も堅調な利用者数の回復を見せている。(KTVU FOX 2: Updated? October 2, 2024 6:52am PDT)
ナイジェリアで300人を乗せた船が沈没、100人以上が行方不明(ニジェール)
大半が女性と子供を乗せた船がナイジェリア北部のニジェール国で転覆し、100人以上が行方不明になっている、と当局者は話した。
地元で建造された木造船は、船客100人の収容力だが、僻地のモクワ地区で転覆した際には、約300人が乗船していた、と救急当局は水曜日に話した。
この船は午後8時30分頃(グリニッジ標準時間の19時30分)の火曜日の夜にニジェール川で沈没した、と Niger State Emergency Management Agency (注、「ニジェール国家緊急管理庁」の意)(NSEMA)のdirector general(=長官)であるAbdullahi Baba-Arahは話した。乗客らは、事故発生当時、イスラム教の祭りから帰る途中だった。
モクワ地方政府の救助隊やボランティアが150人を救助した、とBabah-Arahは水曜日に話した。「捜索・救助活動は、更なる製造者を見つけるべく、なおも続行中である。」とこのNSEMA(=ニジェール国家緊急管理庁)の長官は声明において述べた。(後略)(Al Jazeera: 2 Oct 2024)
Karlsson船長がMitsui Ocean Fujiの舵を取ることに、上級船員発表(日本)
Mitsui Ocean Cruisesは今日、Mitsui Ocean Fujiの上級船員を発表した。この船は、2024年12月1日に横浜でお目見えする予定だ。
洋上での合計140年以上の経験を基に、Mitsui Ocean Fujiは、Captain Kim Karlssonに率いられることになり、Chief Engineer(=機関長)のDiyan Shopov、Staff Captain(=副船長)のSimon Daniel Westall、そしてHotel General Manager(=ホテル総支配人)のKeiichiro Kawanoといった上級船員の一団が加わることになる。
Mitsui Ocean FujiのPresident(=社長)であるTsunemichi Mukai(=向井恒道)は、次のように述べた。「弊社がMitsui Ocean Fujiを監督し、大いに期待されている就航シーズンを率いるべく集めた上級船員の首脳部のチームを、信じられない位、誇りに思っております。彼らの広範な経験、細部にまで行き届いた配慮、そして献身は、弊社がお客様にお約束する高水準のサービスと足並みを揃えるものです。」(後略)(Cruise Industry News: October 3, 2024)
乗客180人がRoyal Caribbeanのクルーズで発病(カナダ・米国)
180人以上が、先週、カナダを旅行中のRoyal Caribbeanのクルーズで胃腸病になった。
Radiance of the Seas(=レイディアンス・オブ・ザ・シーズ、注、「海の輝き」の意)の2,172人の乗客のうち180人と、3人の職員が、下痢、腹部痙攣、頭痛、そして筋肉痛を含む症状を伴う病気になったと報告した。
この船は、クルーズを追跡しているウェブサイトであるCruiseMapperによると、カナダのバンクーバー、アラスカ州のスワードに寄港してアラスカに向かっていたという。この航海は、9月20日に始まり、先週の金曜日に終了した。
Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)によると、病気はサルモネラ菌によるものだという。The Independent紙は論評を求めてRoyal Caribbeanに電子メールを送っている。(中略)
このクルーズ船は今年、別のアウトブレイク(注、勃発)の中心地でもあった。4月に、乗船していた70人がノロウイルスに感染した。
今年あった10隻のクルーズ船の勃発のうち3隻が、Royal Caribbeanの船だった。他のものは5月に起きたが、原因となる病原体は不明。ノロウイルスは、クルーズ船全体で、7例の勃発を占めている。(Independent: 3rd October 2024)
SS United States:建造物侵入窃盗で、船は損傷、工具や電池は盗まれた、と警察話す(米国)
フィラデルフィア発。歴史的なSS United Statesは、最近、建造物侵入窃盗で損傷した、とフィラデルフィア警察は木曜日に発表した。
警察は、警察官はChristopher Columbus Boulevard(=クリストファー・コロンブス大通り)の2200 block(=2200街区)にあるPier 80(=80号埠頭)に停泊している船で、建造物侵入窃盗があったという通報には対処した、と話している。単数か複数の被疑者は、捜査官らによると、数個の電池や工具を奪い、この財物に損傷を与えたという。
警察は逮捕はしておらず、刑事が捜査を続けていると話している。(後略)(FOX 29: Published October 3, 2024 2:38pm EDT)
コンゴ民主共和国でフェリー大惨事、少なくとも78人が死亡し大勢が行方不明(コンゴ)
コンゴ民主共和国のキブ湖の岸から数百メートルで、278人の乗客を乗せていたと考えられている船が、木曜日の朝に転覆し、少なくとも78人が溺死して、更に多くが行方不明になっている。
この事故は、MV Merdyという船が、ミノワ町から湖を横断して、ゴマ市の外側にあるキツク港に接岸しようとしていた時に起きたものだ。
上陸埠頭からこの大惨事を見ていた多くの者は、乗船していた友人や家族に会うために待っていたか、近隣の市場から来た商人だった。Guardian紙に話しをした生存者によると、報道では、僅か80人を運ぶものとして建造された船には、278人が乗船していたという。
南キブ州の知事は、死者数はこれまでのところ78人で、278人が乗船していたと話した。「正確な人数を知るには、少なくとも3日かかります。というのは、遺体の全てがまだ見つかっていないからです。」とJean-Jacques Purisiは、Reuters(=ロイター通信)に語った。
キブ湖を横断する航路は、過積載になっており、益々利用されていた。というのは、政府軍と反政府軍のM23間の地域紛争で、道路が危険、あるいは不通になっているためだ。
ゴマとミノワ間では、食料やその他の供給品を輸送しているトラックが、停められるか急襲されており、多くの商人は、キブ湖を横断して商品を輸送することを強いられている。この危険な状態は、道路輸送の費用を、大半の人々の手の届かないところに押し上げてもいる。(後略)(The Guardian: Fri 4 Oct 2024 11.11 BST)
ホテル、リゾート、クルーズ客船会社株の第2四半期収益批評:Norwegian Cruise Line (NYSE:NCLH) 輝く(米国)
第2四半期の収益期間が終わりに近づいたことから、ホテル、リゾート、そしてNorwegian Cruise Line (NYSE:NCLH)やその競合他社等のクルーズ客船産業における当四半期の株式の最高と最悪の役者を取り上げる時が来た。
ホテル、リゾート、そしてクルーズ客船会社は、しばしば有形の製品よりは、むしろ体験を販売しており、この10年ばかりの間においては、消費者は(無駄の多い)「things(=モノ)」を買うことから、心に残る「experiences(=体験)」を買うことに、徐々に変化して来た。加えてインターネットは、家や長期間の宿泊施設を予約するといった、レジャーや宿泊設備に接近する新たな方法を導入している。伝統的なホテル、リゾート、クルーズ客船会社は、技術革新により、市場の流行について行くよう革新しなければならない。
我々が追跡している15社のホテル、リゾート、そしてクルーズ客船会社株は、矛盾が入り混じった第2四半期を報告している。来四半期の収益案内の他、連結収益は、分析者のコンセンサス予想と一致していた。
最近のFed(=連邦準備銀行)の2%目標に向け、インフレーション(注、物価高騰)が進行し、2024年9月に連邦準備銀行は、50bps(1パーセントの半分、つまり0.5%)に政策金利を引き下げることになった。これは、4年間で初めての切り下げだ。最近はCPI(=消費者物価指数)(インフレーション)が支えになって雇用対策を悩ませてきた。市場は、この金利引き下げの時機(2024年や2025年に更に引き下げられる可能性がある)は、経済を支えるのに理想的か、あるいは既に冷え込んでいるマクロにとっては、少しばかり遅すぎたのかを議論することになる。
このニュースに照らすと、ホテル、リゾート、そしてクルーズ客船会社株は、直近の収益報告以来、平均で2.5%株価が上昇する状態で、現状維持してきた。(後略)(Yahoo! Finance: Tue, October 8, 2024 at 4:08 PM GMT+9)
ベイヨンでの新しいフェリーに向けた取引は、完結に近い(米国)
ベイヨンのMayor(=市長)であるJimmy Davisは、ベイヨン発の新しいフェリー便は、同市の経済的なゲーム・チェンジャー(注、根本から変えることになる物)だと呼んでいる。
長い間、彼でさえも、ホテルを見てきた。しかし初めて市議会は、New Jersey Marine Terminal(注、「ニュー・ジャージー大洋ターミナル」の意)のPort Authority(=港湾管理委員会)から土地を買収することを可能にする、600万ドルの市債を承認する手続きをしているところだ。その後、ターミナルが建築されることになる。市長は、ニューヨーク市に11分で行けるフェリーが、皆にとって利益をもたらすものと、強く考えている。
正確な予定は、不明。News 12では入手次第、最新情報をお伝えする。(News 12: Oct 9, 2024, 7:56 PM)
クルーズ船客、ハリケーンMiltonで海が混乱し、二度と航海しないと誓う(米国)
ニュー・オーリンズ発。ミシシッピ―州から来たRoyal Caribbeanのクルーズ船の船客が、メキシコ湾でHurricane Milton(=ハリケーン・ミルトン)によって引き起こされた乱流状態に直面して、二度とクルーズ船には乗船しないと話している。
Kim Eberhardtは、日曜日にガルベストンを出発したHarmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の調和」の意)に乗船していた。火曜日まで同船は、この強力な嵐の周りで航海を試みて、時化の海に遭遇した。「本当に不安定でした。酷く不安定でした。」とEberhardtは、激しい乱流と大波が船に叩き付けたと話した。
ハリケーンが強まるにつれて、このクルーズ客船会社はホンジュラスとコスタ・マヤへの予定された寄港を中止し、乗客を失望させた。Eberhardtは、船は針路を維持しようと必死になっていた、と描写した。
「こんな風に、海の至る所で逸れていたんです。それから方向転換していました。」と話した。「そうですね、単に時間つぶしをしていたに違いありません。」
その後、Royal Caribbeanは、船上クレジットと、行きそこなった目的地については返金することで、乗客には補償すると発表した。「支払済みのクルーズ料金については、船上クレジットの形で返金致します。」とこのクルーズ客船会社の声明文の一部にはあった。残りの払戻可能額については、旅行の最後に返金することになっていた。
今やコスメルの穏やかな水域に向かって航海しているものの、Eberhardtは、この経験で、将来のクルーズを控えることを確信したと話した。「何も欲しません。現在のところ、そう思っているだけです。どこかに飛んで行きます。」と話した。
Harmony of the Seasは、土曜日にガルベストンの港に戻ってくる見込み。ハリケーン・ミルトンによって針路の変更をしなければならなかった数隻の内の1隻だ。(Fox 8: Oct. 10, 2024 at 11:40 AM JST)
P&O Ferriesの社主、大臣らが同社を批判したのを受け、10億ポンドの港湾への投資のニュースを出す(英国)
ドバイに本拠を置くP&O Ferriesの社主であるDP Worldは、今週、大臣らから同社に対して厳しい批判があったことを受け、報じられていた保留になっている連合王国(注、英国)での10億ポンドの投資の発表を行った。
DP Worldによる計画発表は、ここのLondon Gateway港が、月曜日のLabour(=労働党)政権の投資会議の鍵となる部分となる。この出来事は、英国へ外貨を惹きつけるための展示会であり、Keir Starmer(=キア・スターマー、注、首相)とRachel Reeves(=レイチェル・リーブス、注、財務大臣)が出席するものと見られている。
アラブ首長国連邦が保有するグループのchair and chief executive officer(=会長兼最高経営責任者)であるSultan Ahmed bin Sulayemは、deputy prime minister(=副首相)のAngela Rayne(=アンジェラ・レイナー)と、transport secretary(=運輸大臣)のLouise Haigh(=ルィーズ・ヘイグ)が、水曜日にP&O Ferriesを糾弾したのを受けて、今やこの行事には出席しないことになった。水曜日に新たな労働者保護を発表する一方で、Haighは、同社を「rogue operator(=不良運航事業者)」であると言及していた。
金曜日にこの騒動について尋ねられたStarmerは、直接、回答することを拒否したが、過去4週間に「five or six huge investments in the UK(=英国では5件から4件の巨大投資)」があったと話していた。しかしDowning Street(=ダウニング街、注、英国政府)は、Haighの論評からは直ちに距離を置き、消息筋は、運輸大臣の個人的見解であると言っている。
P&O Ferriesは2019年以来、DP Worldの子会社となっているが、2022年に通告もなく800人の船員を解雇して、長時間労働の、低賃金の、場合によっては最低賃金よりも安い、代理店経由の職員に置き換え、政治家らの一致した怒りを買っていた。(後略)(The Guardian: Fri 11 Oct 2024 19.16 BST)
更新:クートネーのフェリーは、労働組合が遵法闘争を開始したことから減便(カナダ)
数隻のクートネーのフェリーは、現在進行中の労働争議の渦中にあって、遵法闘争が始まったことから、予定を減らす動きに出ている。
アッパー・アロー湖(注、「上アロー湖」の意)のフェリーは、ガリーナ湾とシェルター湾の間で運航しているが、金曜日の午後3時現在、運航を50パーセント削減した。これは、刻々と往復が中止になっていることを意味するものだ。
バルフォーとクートネー湾の間を走っているクートネー湖のフェリーは、日曜日の午前6時から50パーセント減便する。
また、土曜日の午前5時に、ニードルス、アロー公園、そしてアダムズ湖のフェリーは、減便予定を開始する。
この遵法闘争は、B.C. General Employees' Union(注、「ブリティッシュ・コロンビア州合同従業員組合」の意)による最新の動きであり、ここは、Western Pacific MarineやWaterBridge Ferriesとの間で、新たな団体協約を交渉中だ。
Western Pacific Marineは、グレードやハロップの索道式フェリーの他、クートネー湖のフェリーで80人のBCGEU(注、「ブリティッシュ・コロンビア州合同従業員組合」の意)組合員を雇用している。索道式フェリーの航路は不可欠の運航であると考えられており、この順法闘争によって影響を受けることはない。一方、WaterBridgeは、アダムズ湖のカムループスの北東のフェリーの他、アロー湖のフェリーで、90人の労組員がいる。
同組合は、Western Pacific Marineの組合員が72時間ストライキの通告に賛成投票した9月以来、ストライキで脅迫してきた。(Nelson Star: Oct 12, 2024 8:50 AM)
クルーズ船から船外に転落して、女性が死亡(英国)
女性がチャンネル諸島の近くでクルーズ船から船外に転落して死亡した、と救助サービスが話している。
英国標準時間2時頃、オールダニー島の西のLes Casquets岩礁の北で、20代の女性を捜索すべく警報が発令された。
フランスの捜索・救助サービスは、MSC Virtuosa(=ビルトゥオーザ、注、「音楽演奏の達人」の意のイタリア語、女性形)の犠牲者は、ヘリコプター搭乗員によって海から吊り上げれ、その後、医師により、死亡が宣言されたと話した。
ある乗客はBBCに対し、警報は3回鳴り、これは船外に人が転落したことの合図だと語った。Neil(=ニール、注、アイルランドで「チャンピオン」の意)と呼ばれることだけを希望したこの乗客は、線上にいる人は、この乗客のために祈るよう求められたと話した。
「見に行こうとする他の多くの乗客について行きました。」と話した。「約30分後に、クルーズ・ディレクターが、行方不明の乗客を探しているので、サウサンプトンには遅れて到着することになると話しました。」
同船の船主であるMSC Cruisesは、声明の中で、次のように述べた。「MSC Virtuosaに乗船していたお客様が、本船がサウサンプトンに向けて航海中の10月12日に、船外に転落しました。」「遺体は、関係当局により、その後、収容されました。」「弊社は、この悲劇的な出来事に深く悲しんでおり、弊社の想いは、この困難な時にあるご家族と共にあります。」「プライバシーを尊重し、これ以上の詳細は提供いたしません。」
この死亡についての捜査は、フランス警察によって率いられているところだ。Channel Islands Air Search(注、「チャンネル諸島空中捜索」の意)の飛行機が、ガーンジー島から現場に送られ、オールダニー島とフランスの救命艇の隊員、シェルブール近くに本拠を置くフランスのヘリコプター搭乗員も同行した。ハンプシャー州とIsle of Wight Constabulary(=ワイト島警察)は、係官は捜査を支援していると話した。
「早朝にMSC Virtuosaから女性が船外に転落し…最終的には死亡したと報告されています。」と同警察は話した。
このマルタ船籍のクルーズ船は、MarineTrafficによると、長さ331メートル(1,086フィート)で、幅は43メートル(141フィート)あり、6,334人までの船客と、1,704人の船員を収容することが可能だという。MSCによると、同船は、高さ19層甲板で、2020年にフランスで建造されたという。
現在は、サウサンプトン波止場に停泊しており、スペインのカルタヘナから8時頃、到着した。(BBC: 13 October 2024)
インドネシアの北マルク州沖で船火事、5人死亡(インドネシア)
ジャカルタ発。インドネシアの北マルク州沖の水域で、高速船から出火し、少なくとも5人が死亡し、他にも死亡した恐れがある、と当局者は話した。
この事故は、知事候補のBenny Laosとその支援者が、タリアブ島の海港に停泊していた同船に乗船し、選挙運動を続けるに先立って燃料補給していた、現地時間の14時5分に発生した、とlocal disaster management and mitigation agency(=局地災害・軽減庁)のsenior official(=高官)のAbdul Muis Uma Ternateは話した、とXinhua(=新華社)通信社は報じた。
「5人が死亡して、他に9人が負傷し、他に何人かが、閉じ込められて、船内に残っています。」と新華社に語った。
新華社が受け取ったビデオ映像では、火が船全体を飲み込んでおり、船内に残っている人は死亡している可能性がある。当局者は、避難できなかった者の正確な人数や、乗船していた正確な人数についての詳細を提供することはできなかった。
provincial disaster management and mitigation agency(=州災害・軽減庁)のLogistic Unit(=兵站部隊)のHead(=長)であるYusri Abdul Kasimは、火災の直前に爆発があったと話した。(Punjabnewsexpress.com: October 13, 2024 10:40 AM)
Disney Cruise Lineのシンガポールに本拠置く船、2025年12月15日に就航(シンガポール・米国)
シンガポールに本拠を置くことになるDisney Cruise Lineの第1船、Disney Adventureは、正式には2025年12月15日に就航する。この新船は、2024年12月21日にフロリダ州のポート・カナベラルから進水するDisney Treasure、2025年11月25日にフォート・ローダーデールから進水するDisney Destiny、そしてOriental Land Co.(=オリエンタル・ランド)と提携して建造中のアジアに本拠を置く新しいもう1隻を含む、このクルーズ客船会社の現在進行中の拡大の一部。
Disney Adventureは、少なくとも5年間、Marina Bay Cruise Centreから、シンガポールを周遊する主として3泊、4泊航海を行う。この新しい208,000総トンの船は、約6,000人の船客と2,300人の船員を乗せることができる。
「洋上での日々に特化した、主として3泊と4泊の航海を行う本船は、皆様にとってのちょっとしたものがあります。子供にとって楽しくて双方向の空間から、大人が寛ぎ、楽しみ、家族が共にに楽しむものまで、お客様は船首から船尾まで、終わりのない冒険を見つけることになります。」とSoutheast Asia, Disney Cruise Lineのvice president and regional general manager(=部長兼地域総支配人)のSarah Foxは、声明において述べた。
Disney Adventureの話がとても独特なのは、Disney Cruise Lineが初めて買収した船だということだ。2022年11月、Disneyは、同船の前の船主であるGenting Hong Kongが破産したのを受けて、一部、完成したGlobal Dreamを購入した。同船の工事は、ドイツのビスマールにある元MV Werften造船所で、現在、竣工しており、ここは、ドイツのパーペンブルクに本拠置くMeyer Werftの管理下にある。この会社は、Disney Dream、Fantasy、そしてWishも建造した。
Disney Adventureには、7つの主題を有する区画がある。Disney Imagination Garden、Disney Discovery Reef、Toy Story Place、Marvel Landing、Wayfinder Bay、San Fransokyo Street、そしてTown Squareだ。(後略)(Forbes: Oct 16, 2024,02:18pm EDT)
Oriental Land、新たな1年間最低価格に到達、これが起きたこと(日本)
Oriental Land Co., Ltd. (=株式会社オリエンタル・ランド)(OTCMKTS:OLCLY) の株式は、水曜日に、新たな52週間最低価格に到達した。同社は、23.84ドルもの低さで取引され、最終的に取扱取引が74192株で、23.89ドルで取引された。同株式は先程、24.18ドルで引けた。
オリエンタル・ランドの値動き
同株式の50日間単純移動平均は26.61ドルで、200日間単純移動平均は28.09ドル。同社は、時価総額391億4000万ドルで、P/E ratio(=株価収益率)は49.35で、beta(=ベータ)は0.44。同社は、負債資本比率が0.15で、現在の比率は2.09、当座比率は1.98。
オリエンタル・ランド (OTCMKTS:OLCLY) は7月30日火曜日に、四半期収益を計上した。同社は、当四半期の1株当たりの収益は、0.10ドルであると報告した。オリエンタル・ランドは、売上純利益率が18.75%で、株主資本利益率が12.55%だった。同社は、当四半期、9億5208万ドルの収益だった。普通株調査分析者は、株式会社オリエンタル・ランドは、今会計年度、1株当たり0.51の収益を計上すると予想している。
オリエンタル・ランドについて
株式会社オリエンタル・ランドは、日本でテーマ・パークとホテルを経営・管理している。Theme Park(=テーマ・パーク)部門、Hotel Business(=ホテル事業)部門、そしてOther Business(=その他の事業)部門を経営している。テーマ・パーク部門は、Tokyo DisneylandとTokyo DisneySeaというテーマ・パークを経営・管理している。ホテル事業部門は、Tokyo Disney Resort Toy Story Hotelの他、Tokyo Disneyland Hotel、Tokyo DisneySea Hotel MiraCosta、Disney Ambassador Hotel、そしてTokyo Disney Celebration Hotelを経営・管理している。(MarketBeat: October 16, 2024)
母親と息子が、最低の行為が防犯ビデオに捉えられて、クルーズ船から追い出される(米国)
アラバマ州の母親と息子の2人連れが、ある高齢の乗船客に対して、非常に不愉快な行為をしているビデオが撮られて、クルーズ船から追い出された。
ハンツビルのKelli Lyn Ryan(49)とその息子であるDylan Ryan(23)は、6,000人の乗客を乗せてフロリダ州マイアミから出航したMSC Seascapeのクルーズで、65歳以上と言われている乗客に対し「open-hand(=平手)」打ちしたと非難されている。
警察が押収した監視カメラ映像には、Kelliが、身元が不明のままになっている被害者を、10月6日の午後9時30分頃発生した口論で、同船の2階建て劇場の内部で、平手打ちするのが写っていると言われている。
Local10(注、テレビ局)によると、息子も、このビデオにおいて、このずっとこの年配の被害者を数回、殴りつけているのが写っていると、同船のdeputy chief of security(=警備副部長)は警察に対して話したという。
警察は、Dylan(注、息子)は、この激しい口論のあった翌日、クルーズ船がジャマイカのファルマウスに接岸した際に、同船から「excessive behavior(=度を越した行動)」を理由に追い出されたと話している。しかしこの23歳の母親の方は、同船に留まることが許され、グランド・ケイマン島、メキシコ、そしてバハマにあるこのクルーズ客船会社の私有島であるMSC Ocean Cayに寄港した。
1週間近く経って、Seascapeがマイアミに戻って来た時、Kelli(注、母親)は逮捕され、65歳以上の人に対する暴行で起訴された。しかし、この49歳は監獄に現れることはなく、行方は不明になっているとLocal10は報じた。
口論の詳細については、未だに公表されていない。MSC Cruisesは、この事件についての声明は出していない。
この事件の数日後に、ソーシャル・メディア上に野次馬が現れ、ジャマイカに残された23歳の身の上に何が起きたか、その母親はどうして息子無しで船に留まったのかを憶測していた。
「うぁあ、外国の港にいるクルーズ船から、MSCの警備員が実際に追い出すような行動って、どんなに「excessively(=過剰な)」暴力だったんだろうか?」とCruise Law Newsは、Facebookに投稿した。
「何の援助もなくジャマイカに放り出されるなんて、冗談じゃないね。」と別の利用者は付け加えていた。
別の返信には「こうした大きな船でクルーズするのは、危険だ。非常に多様な水準において。」とあった。
クルーズ船から乗客がつまみ出されることは比較的稀で、深刻な行動上の問題があった時や、重度の病状となった場合だけだ。(Daily Mail: 06:46 BST, 17 October 2024)
合衆国:ジョージア州のフェリー乗り場事故で7人死亡、数人怪我(米国)
土曜日に合衆国のジョージア州でフェリー乗り場の通路が崩壊し、少なくとも7人が死亡し、他に数人が負傷した、と当局は話した。
このサペロ島の事故で、約20人が大西洋に転落し、US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)やその他の機関による捜索・救助が続いている。
Georgia Department of Natural Resources(=ジョージア州天然資源局)(DNR) は声明において、7人が犠牲になったと報告した。その後、DNR(=ジョージア州天然資源局)の報道官、Tyler Jonesは、8人が病院に搬送され、うち少なくと6人が重傷だと付け加えた。
同局は、この乗り場と、同島と本土の間で人々を輸送しているフェリーを運営している。この島には、船でしか行くことはできない。
McIntosh County Fire Department(=マッキントッシュ郡消防局)、DNR、その他が、海上の捜索で、合衆国沿岸警備隊に加わっている。ヘリコプターとソーナーを備えた艦船が、捜索・救助活動に加わっている。
事故は毎年恒例のお祭り期間中に発生
この事故は、島の黒人奴隷の末裔であるGullah-Geechee(=ガラ・ギーチー、注、「サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ北東部のアフリカ系アメリカ人」)共同体の祝典が開催されていたサペロ島で発生した。
人々は、Cultural Day(=文化の日)を記念していた。これは、同島の歴史的に有名な黒人共同体を祝う毎年恒例のお祭りで、隔絶されていたために、アフリカの伝統の多くが残っている。
大統領と副大統領の双方は、この事故について声明を発表した。
US President(=合衆国大統領)のJoe Bidenは声明において、この惨事を知って「heartbroken(=胸が張り裂ける悲しみだ)」と述べた。「ガラ・ギーチー文化と歴史の喜びに満ちた祝典となるべきだったものが、悲劇と破滅になってしまった」とBidenは述べた。
Vice President(=副大統領)のKamala Harrisは、選挙運動で訪れた州都のアトランタで、声明の中で、Biden政権は、州政府や地元当局と連絡を密に取り合っており、必要な連邦政府の支援を行っていると話した。Harrisは声明において、自分と夫は「praying for all those who were killed or injured(=死亡または負傷した全ての人のために祈っている)と述べた。」「この胸が張り裂ける悲しみに直面してさえも、我々は、この歴史、文化、そしてガラ・ギーチー共同体の回復力を祝福し、称え続けます。」と付け加えた。(DW: October 20, 2024)
Royal Caribbeanクルーズ客船会社、何百人もの乗客を撮影したかもしれない隠しカメラを巡り訴えられる:訴訟(米国)
あるRoyal Caribbean Internationalの乗客が、960人もの多くの人々が船内の便所の隠しカメラの被害者になっていたかもしれないことを受けて、同社とその元船員に対し、集団訴訟を開始した。
この訴訟は、Symphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)の乗客「Jane Doe(注、匿名女性)」と「all other similarly situated passengers(=同様の状況下の他の全ての乗客)」を代表して、火曜日にフロリダ州南部地区で提起されたものだ。この訴訟提起は、従業員でフィリピン人のArvin Joseph Mirasolが、児童ポルノを製造したことについて有罪を認め、連邦刑務所での30年の刑を言い渡されてから、1か月近くして出てきたもの。
同船の客が2月25日、便所の流しの下の棚に張り付けられた隠しカメラを発見し、同船の警備員に通報した。stateroom attendant(=客室係)のMirasolは、United States Attorney's Office of the Southern District of Florida(=フロリダ州南部地区合衆国検事局)によると、このクルーズ船が、フォート・ローダーデールのポート・エバグレイズに接岸するまで、身柄を拘束されたという。同局によると、法執行機関は、この男の電子機器に、整理された、様々な州から来た、2歳から17歳までの子供の大量の動画を発見したという。しかし訴訟によると、Mirasolの監視は、子供には限定されていなかったという。
「情報と、信じられていることによると、Mirasolは、原告の事前の知見あるいは同意なく、原告の画像を、第三者かつ・あるいはダーク・ウェブに限らず、ワールド・ワイド・ウェブに送信、かつ・あるいはアップロードした」と訴状では述べられていた。Mirasolは、シャワー中の乗客を見張るため、乗客の寝台の下に隠れていたとされている、とこの訴訟では主張している。
この訴訟では、Royal Caribbeanは「should have known sexual assaults were reasonably foreseeable considering the prevalence of sexual assaults about RCCL's cruise ships(=RCCLのクルーズ船について、性的暴行が流行っていると合理的に予測可能と考えられる性的暴行を知るべきだった)」とし、その上、同社は、顧客に警告し、適切に職員を訓練すべきだったと主張した。
この訴訟によると、2023年に、RCCLのクルーズで、性的暴行と強姦が合計26件あり、2022年には、RCCLのクルーズで、22件の性的暴行が報告されていたという。2023年には、クルーズ船で131件の性的暴行の申し立てがあり、2022年の87件、2019年の101件から増えている、とUSA Today紙は報じた。
訴状によると、このクルーズ客船会社は、2023年12月1日から2024年2月26日までの間にMirasolがサービスした部屋の乗客には通知しなかったという。960人までの乗客が撮影された可能性がある、とこの訴訟では主張している。
「クルーズ船での窃視を含む性的暴行は、空前の高記録で、対処する必要があります。」と原告を代理して、Lipcon, Margulies & Winkleman, P.A.(注、法律事務所)の弁護士であるJason Marguliesは、Fox News Digitalに語った。「Royal Caribbeanは、ここの船の1隻のプール甲板の公衆便所内で、隠しカメラが発見された2023年3月に、この問題には気が付いたのです。それでもこれらの例のように、多くの子供を含む960人の乗客が巻き込まれ、12本のクルーズの間、3か月近くもかかって、乗客を再発から保護するまでは、何もしていなかったのです。」とMarguilesは語った。
「インターネット上に、こうした疑うことを知らない乗客の無数の猥褻画像が、永遠にどれ位、拡散することになるのか、誰も判りません。というのはRoyal Caribbeanは、乗客のプライバシーを保護することができず、Mirasolがこれらの乗客を被害者にすることを許したからです。」
Royal Caribbean Internationalは、発行時点において、Fox News Digitalの論評の求めには応じなかった(Fox News: Published October 21, 2024 4:00am EDT)
クルーズ船労働者、乗客の船室の内部を見て驚愕(英国)
あるクルーズ船労働者は、乗客の船室内で見つけた一連の驚くべきものについて打ち明けた。
Lucy Southertonは、Cruising as Crew(注、「船員としてのクルーズ」の意)というYouTubeチャンネルを運営しているクルーズ船労働者だが、Sail Away: Uncensored Cruise Podcast(注、「出航:無検閲クルーズ・ポッドキャスト」の意)の最近の話の中で、暴露した。
洋上でどんな種類の犯罪が起きているのかと聞かれて、Lucyは、クルーズ船の売店で働いていた時に、窃盗を個人的に目撃したことを明らかにした。しかし公海上では、何がしかの泥棒は、より大胆になるように思われ、ある人物は、数点の驚くべきものを盗み、自室に持ち帰っていたという。
Lucyは話した。「私が数回以上は目撃したものは窃盗で、売店で働いていた時でした。いつも見るものですよ。この1人の男のことは、覚えています。P&Oの美容室で働いていた時に、この男は泥棒したのですが、美顔用クリームのようなものを盗んだのです。」
Lucyは続けた。「しかし盗んだのを見たのですが、店を出るまでは、何かを言うことは許されていないのです。技術的に、店の外に出るまでは、何も盗んでいないことになるので。」「しかし支配人に、私は皆さんが想像するようなことを話したのです。それで(私は)警備に巻き込まれることになりました。警備員が船室に向かい、我々全員が見ていたので、男は美顔クリームを持っていると考えたのです。」
「男の船室に行くと、異なる場所から持ってきた椅子を3脚、運んで来ていたのです。画廊からは絵を持って来ていました。全ての売店で、泥棒していたのです。」
絵を盗むことは可能だったのかと聞くと、Lucyは、美術品が行方不明になっていたと通報されてはいたものの、「ins and outs(=一部始終)」は知らないと付け加えた。
公海上での犯罪は、前代未聞のものではない。3月には、クルーズ定期船のbar steward(=酒場の給仕係、注、「ろくでなし」の意もある)が、200万ポンド相当以上のコカインを連合王国(注、英国)内に持ち込もうとしていたのが報道されていた。この給仕係は、自分の船室内に28キログラムのコカインを隠していたが、小型ボート内で組織された犯罪集団の構成員に手渡そうとして、捕まったのだった。
クルーズ船での犯罪事件は、薬物の密輸には限定されず、殺人もある。1947年、deck steward(=甲板給仕係)のJames Cambは、舷窓から女優のGay Gibsonの遺体を投げ捨てた。
Cambは当初、この女優を見たことを否定していたが、後に、Gibsonは医学的根拠により死亡したと主張して、「frothing at the mouth(=口から泡を吹き)」始めたので、動揺して舷窓から投げ捨てたと主張したのだった。この殺人者は、元々は絞首刑を言い渡されたが、国会で絞首刑廃止法案が議論されていたことから、死刑を免れた。(Express: 07:00, Mon, Oct 21, 2024)
インド―スリ・ランカ間のフェリー便の運航は順調(インド・スリランカ)
10月23日、コロンボ発。インドと、スリランカの北州のジャフナに近いカンケサントゥライ(KKS)間の旅客フェリー便は、現在、順調に運航していると、IndSri Ferry Service Pvt. LtdのManaging Director(=代表取締役)のS. Niranjan Nandagopanは話した。Daily Mirror紙に、このフェリー便は1週間に4日運航するもので、通常は満員だと話した。
旅客船Sivagangaiは、2023年10月に両国間のフェリー便の再開を行った。運航は、短期間の休止の後、2024年8月16日に再開していた。
インドとスリ・ランカの観光客は、両国で到着時に査証を受け取ることになり、フェリー切符はオンラインで予約が可能だ。このフェリー便をより手軽な価格にするため、インド政府は1年間に毎月2500万スリランカ・ルピー以上の財政支援をして、ナーガパッティナム港での関連料金や運航経費を負担している。更にスリ・ランカ政府は、船舶でスリランカを出発する旅客に対して課せられている出発税を軽減している。
先のことを考え、インドとスリランカ間の連結を強化し、経済協力を促進すべく、追加航路と追加便を研究する計画がある。(Daily Mirror: 23 October 2024 07:19 am)
Viking、更に2隻クルーズ船を発注し、選択権追加(イタリア)
Fincantieriは、既にFincantieriが建造したViking向けの船を基礎にした2隻の新しいクルーズ船の工事で、Vikingとの間で契約に署名したと発表した。両船は、2030年に引き渡される。これらの船は、船客998人乗りで、54,300トンとなる。更にFincantieriとVikingは、2031年と2032年引渡し予定の、選択権付きの4隻の追加船でも合意に達した。
FincantieriのCEO and Managing Director(=最高経営責任者兼代表取締役)のPierroberto Folgieroは、次のように論評した。「この新たは注文は、弊社とVikingとの提携において、更なる一歩へとなるものであり、海事工学の技術革新における世界的指導者としてのFincantieriを、一層強固なものとするものです。今回の契約は、弊社の注文記録簿を強化するだけではなく、長期に亘り、弊社造船所での作業を更に進化させることを確実にするものであり、エネルギー変化に向けて業界を進めている最前線に、弊社を位置付けることとなります。先端技術を統合する弊社の能力は、弊社のIndustrial Plan(=産業計画)の中に纏められているように、気候変動やクルーズ産業における機会と足並みを揃えた、明日の船舶を建造することに向けた弊社の約束の証となります。」
今回の合意は、FincantieriとVikingの間での、強固で、2012年にまで遡ることができる長続きしている関係を反映したものであり、今日現在、合計22隻を共同作業しており、これにはノルウェーの子会社、Vardの2隻の専用探検船が含まれている。(Cruise Industry News: October 23, 2024)
2隻目の中国製大型クルーズ船は「Adora Flora City」と命名(中国)
中国の2隻目の国産大型クルーズ船が、中国の広東(=カントン)省の広州(=クワンチョウ)で、正式に「Adora Flora City(=愛達・花城)」と命名された、とChina State Shipbuilding Corporation(=中国船舶集団)は金曜日に述べた。
この大型クルーズ船は、広州の「Flower City(=花城、注、「花の都」の意)」という俗称に因んで命名されたもので、2026年末に引き渡される予定だ。広州の母港から、国際航路を運航することになる。
国内初の国産大型クルーズ定期船であるAdora Magic City(=愛達・魔都)と比較すると、Adora Flora Cityは、総トン数が大きくなり、中庭区画が2倍になっているのが自慢。2,130室の船室を擁し、満載時に5,232人までの旅客を収容することが可能だ。
同船の船室の設計と配置は、Maritime Silk Road(=海のシルク・ロード)により触発されたような、多様な文化要素を取り入れた、様々な新型のスィートにより最適化されている。
Adora Flora Cityは、機能領域の船体工事は、主要船体部分の工事は87パーセント竣工し、全体の組み立て工程の62パーセントが、予定通り完了している。(CGTN: 12:50, 26-Oct-2024)
25フィートの波を伴う激しい嵐によって船は打ちのめされ、Saga Cruiseの乗客は死亡、100人が負傷(英国)
Saga Cruiseの船がビスケー湾で暴風に襲われ、乗客1人が死亡したという「Very Serious Marine Casualty(=非常に深刻な海難)」に関する報告書が公表された。
Spirit of Discovery(=スピリット・オブ・ディスカバリー、注、「発見の精神」の意)に乗船していた100人以上の客は、2023年11月4日、時速64マイルの風力11で、25フィートの波が同船を襲った激しい嵐の状況で負傷した。
Marine Accident Investigation Branch(=海難調査庁)(MAIB) の中間報告は、同船がポーツマスに到着した際に乗客8人が入院し、その後1人が怪我のため死亡したとしている。
事故前、Spirit of Discoveryは悪天候のため、ラス・パルマス訪問の中止を余儀なくされ、同港がこの状況のために閉鎖となったことから、代わりにラ・コルーニャに向かっていた。同船の船員は、左に逸れて、船が突然停止したこの悪天候において、同船の推進安全システムが作動したことから、連合王国(注、英国)に戻る判断をした。
このMAIB(=海難調査庁)の報告書は、フェルテベンツラ島のプエルト・デル・ロサリオから出航した同船が、波浪階級8の非常に高い激しい嵐の状況に直面した際、943人の乗客と503人の船員が乗船していたと述べている。
それによると、「2023年11月4日の12時30分頃、旅客船Spirit of Discoveryはビスケー湾を横断中、荒天の中、動力を喪失した。」という。
「このことで、同船は激しく動揺し、一方で船員は、同船の推進力を再起動した。」「この推進力問題、激しい嵐の状況、そして船の動揺が、Spirit of Discoveryが横断を継続することが可能だった翌朝まで継続した。」「この間、100人以上の乗客が負傷した。重傷の乗客の8人は、イングランドのポーツマスに到着した際、病院に直接搬送されたが、うち1人は、後に怪我のため死亡した。」
こう続けた。「MAIBの調査で、この事故のあらゆる側面が、荒天においてSpirit of Discoveryが動力を喪失したことや、船内での対応に起因するものとであると考えている。これには、同船の計画された横断の分析、荒天における操船の準備、旅客の怪我や損傷に対する船内での対応、そして負傷した乗客に対する治療が含まれる。」
中間報告書は、調査は殆ど完了していると述べている。この報告書は、その後、関係者との協議に向けて公表されることになっている。(後略)(Independent: Tuesday 29 October 2024 11:57 GMT)
巨大なオーストラリアの「しくじり」船、エジンバラでお蔵入りに(英国・オーストラリア)
巨大な新造船が、世界の反対側で「ferries fiasco(=しくじりフェリー)」となった結果、エジンバラでお蔵入りになる。長さ212m(695フィート)のSpirit of Tasmania IVは、オーストラリアのデボンポート市の既存の停泊地には大きすぎることから、リース港で保管されることになった。
このフェリーは、フィンランドの造船所で建造されてきたが、叢氷(注、そうひょう、海に積み重なった氷)により損傷する可能性があることから、冬を前に移動しなければならなかった。島であるタスマニア州の、本船を収容するための新たな停泊地は、2026年の暮れか2027年まで、準備することはできない。
本船と、建造中の姉妹船、Spirit of Tasmania Vは、以前はタスマニアの観光業の「game changer(=大変革をもたらす物)」とされていた。ところが工事の遅延、費用の増加、そして既存の社会基盤の刷新問題が、この10年間の同州最大の政治疑獄となったのだった。
オーストラリアのメディアは、「fiasco(=しくじり)」で「debacle(=大失敗)」として描写しているが、野党党首のDean Winterは、同州の歴史における「biggest infrastructure stuff-up(=最大のがらくた社会基盤)」と呼んでいる。
この2隻のLNG(=液化天然ガス)二元燃料船の費用は、2021年に契約が署名された時の8億5000万オーストラリア・ドル(4億3000万ポンド)から、94000万オーストラリア・ドル(4750万ポンド)増加し、一方で港湾刷新費用は、元々は9000万オーストラリア・ドル(4550万ポンド)と見積もられていたが、4倍以上に膨らんでいる。
フェリー会社のTT-Lineと、港湾会社のTasPortsの両社は州有で、8月にinfrastructure minister(=社会基盤大臣)のMichael FergusonとTT-line chairman(=会長)のMike Graingerは、2人とも辞任した。
ここ数日、今まで建築されてきたと思われてきたデボンポートの停泊地が、最速でも、2026年10月まで竣工しそうにないことが明らかになって来た。
TT-Line chief executive(=最高責任者)のBernard Dwyerは、11月末にはフィンランドの造船所の町であるラウマでは、叢氷が予想されることから、Spirit of Tasmania IVを、他の場所に移動させることが重要だと話した。
「本船の安全性と維持を確実にするため、より適切な状況のスコットランドのリースに一時的に移動させます。」と話した。「この移動は必須のものです。というのは、本船は、ラウマで予想される極端に低い気温用には設計されていないからです。」
会社が本船を賃貸する可能性があるかどうかを調べているところだ、と話した。しかし、そういうことが起こる前に更なる作業が必要となると理解されている。というのは、元々の工事契約は、オーストラリアで最終的な艤装工事を行うものとされていたためだ。
これらの船の大きさは、西岸のフェリー運航事業者のCalMacが、新船の必要性が切羽詰まっているにも拘らず、スコットランドで使用できそうにないことを意味する。
この話は、スコットランドの「ferries fiasco(=しくじりフェリー)」と多くの点で類似している。これは国有フェリー会社のCMALが、既存の社会基盤には大き過ぎる船を注文したというものだ。
LNG二元燃料船であるGlen SannoxとGlen Rosaは、未だにPort Glasgow(=グラスゴー港)のFerguson造船所で建造中だが、アードロッサンからアラン島に航海することになっていたが、予定された再開発が遅延しているために、本土の港で使用することができないのだ。
その後、Transport Minister(=運輸大臣)のHumza Yousafは、アードロッサンの刷新は、民間所有者のPeel Portsと地元地方議会、そしてスコットランド政府の間で、費用を巡って手詰まり状態となっており、作業の予定が立たないと2018年に発表した。
Glen SannoxとGlen Rosaは、代わりに当初は20分余計にかかり、毎日の航海が少ないことになるトゥルーンから出航することになるものとされ、LNGの専用高速燃料補給施設はないこととなる。(BBC News: 30 October 2024)