2025年1月

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2025年1月の海外旅客船情報

クルーズ船胃腸ばい菌病、12年で最高を記録(米国)

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)(CDC)の資料によると、2012年以来、2024年はクルーズ船乗船中に、より多くの人々が胃腸病を体験したという。

CDC(=疾病対策予防センター)は、昨年、クルーズ船で胃腸病の勃発が16件あり、1,894人の乗客と245人の船員が影響を受けたと報告した。この資料は、2012年にも16件の胃腸ばい菌の勃発があったが、COVID-19のパンデミック中は、船上での病気は急減したことを示している。

この急減は、クルーズ船産業が1年以上、休業した後で起きたもので、その後、収容力を制限して再開し、更なる清掃手続きが実施されるようになった、とWashington Post紙は報じた。

CDCの資料によると、12月だけでクルーズ船での勃発は7件あるという。こうした勃発で、乗客781人と船員109人が発病したが、その大半は、下痢と嘔吐を体験した。

5件の勃発のうち、3件はノロウイルスだった。この胃腸病の原因となる感染力の高いウイルスが主犯だった、と当局は報告した。CDCの資料は、16件の勃発のうち、14件はノロウイルスによるもので、他の2件は、大腸菌とサルモネラ菌によるものだったことを示している。

CDCは、ノロウイルスの事例は、合衆国中で増加が継続しているとも指摘した。同機関は、このウイルスの大半の事例は、11月から4月までの間に見られると述べた。しかしこの連邦保健当局は、このウイルスの事例は、いつでもあり得ることを警告している。

Post紙によると、1年間にノロウイルスの事例は、平均1900万件から2100万件で、100,000人以上が入院しているという。保健専門家は同紙に対して、このウイルスの事例は、混雑している中でより広まるもので、準閉鎖環境は、クルーズ船ではしばしば見つかるものだと語った。

CDCは、2006年から2019年までに、クルーズ船で平均12件の胃腸病が起きていることを発見している。(The Hill: 01/02/25 7:04 AM ET)

12人のRoyal Caribbeanの客が、船室の隠しカメラを巡り、クルーズ客船会社と元船員を訴える(米国)

12人のRoyal Caribbean Internationalの乗客が、同社と、子供など客が裸になっていた際に船室で撮影した元船員を訴える。

この原告団は、John、Jane、あるいはJunior Doeであるとされているが、このクルーズ客船会社のSymphony of the Seas(=シンフォニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の交響曲」の意)という船で、stateroom attendant(=客室係)だったArvin Joseph Mirasolがサービスした船室に滞在していた。Mirasolは、児童ポルノを製造していたことで有罪を認め、8月に連邦裁判所で、30年の判決を言い渡されている。

Southern District of Florida(=フロリダ州南部地区)で先週、提起された訴訟によると、原告らの航海日は、2023年12月と2024年1月だった。「情報と信念から、 Mirasolは、原告らが衣服を身に着けずに、人目に触れない活動をしていた際の画像を、第三者及び・若しくは制限なく、ダークウェブを含むワールド・ワイド・ウェブに、原告らの予備知識あるいは同意なく、送信及び・若しくはアップロードしたものである。」と訴状にはあった。

乗客らは、この訴訟によると、身体的疾病、不眠症、眩暈、その他の症状の原因となる「severe emotional distress(=過度の精神的苦痛)」を受けたという。

「我々の代理する被害者の多くが、未だに自分の画像が利用されたのか、どのように利用されたのか、あるいは流布したのか知らないことが、信じられない程、動揺させられるものであることは、事実である。」と原告らを代理するAronfeld Trial Lawyers(注、「Aronfeld法廷弁護士事務所」の意)の弁護士、Spencer Aronfeldは、声明文の中で述べた。「原告の中には子供もおり、画像がインターネット上に出るや、永遠に出回ることになる。」

この訴訟では、Royal Caribbeanが、ここの船で「knew or should have known sexual assaults were reasonably foreseeable considering the prevalence of sexual assaults aboard(=性的暴行が流行しているものと合理的に予見される性的暴力を知っていたか、知るべきだった)」と主張している。訴状では、Harmony of the Seas(=ハーモニー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の調和」の意)の公衆便所で、隠しカメラを使って未成年者を含む人々を撮影したと申し立てられ、2023年に逮捕された乗客の事例が引き合いに出されている。

2023年、合衆国でクルーズ船に乗船・下船した客について、Federal Bureau of Investigation (=連邦捜査局)に報告された性犯罪が、131件あった。この数字は、前年に申し立てられた性的暴行の87件や、同産業がCOVID-19のパンデミック中に休業する前の、2019年の101件よりも増加している。

Royal Caribbeanは、この訴訟によると、「failed to take adequate steps and/or provide adequate security and/or training and/or supervision to prevent such sexual assaults, including video voyeurism, to occur aboard its cruise ships(=ビデオ盗撮を含むそうした性的暴行が、ここのクルーズ船で発生することを避けるために、適切な措置、及び若しくは適切な警備、及び・若しくは訓練、及び若しくは監視することを怠ったものである)」と申し立てられている。原告は、同社は船内での性的暴行について、乗客に警告しなかったとも主張している。

Royal Caribbean Groupは、このクルーズ客船会社の親会社だが、本件訴訟についての論評の求めに対し、直ちには返答しなかった。同社は以前、USA TODAY紙に対して、この犯罪を法執行機関(注、警察等)に対し「immediately(=直ちに)」報告して、Mirasolの雇用を終了させたと話していた。

「この受け入れがたい行為に対しては、弊社はゼロ容認(注、「容赦なく処分する」という意)です。」と同社は、逮捕に引き続く声明文において述べていた。

乗客らは、懲罰的損害賠償金や陪審裁判を含む、損害賠償を求めている。このニュースは、10月にMirasolや同社に対して起こされた別個の集団訴訟に引き続いて出てきたものだ。(USA TODAY: Jan. 2, 2025)

フェリーのSpirit of Tasmania IV、スコットランドのリースで保管2か月目に突入(オーストラリア・英国)

フェリーのSpirit of Tasmaniaの、新たに完成した1隻が、州営運航事業者のTT-Lineが、この船を賃借する誰かを見つけられなかったことから、少なくともあと1か月は、スコットランドの港での保管が継続することになる。

Spirit IVは、フィンランドで建造されたが、その母港であるデボンポートの社会基盤が竣工するまで、デボンポート―ジーロング線で使用することができず、1か月前に、エジンバラのリース港に移された。

フェリーのSpirit of Tasmania代替事業に関する定期的な最新情報が公表され、州政府は、専門の仲介業者を通じて、TT-Lineはこの船を第三者に対し賃貸か傭船する選択肢を検討し続けている、と話した。

「本船はスコットランドのリースに留まっており、一方、この作業は継続しており、TT-Lineは、週平均23,915ドルの費用に、付随費用を加えたもので、更に30日間、賃貸借を延長している」と政府は声明文の中で話した。「これは、最初の30日間に本船を停泊させた費用よりは、かなり少ないものであり、週47,534ドルに付随費用を加えたものであった。」

Spirit Vは、未だにフィンランドで工事中だ。デボンポートで船舶を収容するための停泊施設は、2027年に竣工する見通し。

政府がスコットランドで同フェリーを維持し続けることで、港湾社会基盤建設中に賃貸するという最高の好機が得られることになる。州の野党は、タスマニアで同船を保管するよう、繰り返し呼び掛けている。

「ホバートは(本船を保管する適切な港として)言われてきた。しかし、当州内には他の港もあるのです。」とLabor MLCのLuke Edmundsは、金曜日に話した。「TT-Line、TasPorts(注、タスマニア港)、政府ですら、タスマニアに(これらの船を)維持できるかを論争しているのです。」「母国に連れて来ましょう。(スコットランドの港湾料金は)月に600,000ドルの費用となるのです。」

Labor(=労働党)は、月に600,000ドルだと言い、これには船員費が380,000ドル、保管費が190,000ドルに加え、追加の付随費用、仲介手数料、そして「pointless advertising in local newspapers(=地元紙での無意味な広告)」費用が含まれているという。

政府は、船が保管される場所に拘わらず、船員費はかかることになると話した。「タスマニアでの船員費は、異なる国内必要条件のために乗船する船員数が増加する結果となることから、、かなり高いものとなる。」と声明文において述べた。

船舶仲介業者からの助言は、1月末までにあるものと見られ、TT-Lineは、本船を賃貸するために誰かを見つけることに役立てるため、12月下旬にヨーロッパの船舶仲介業者であるClarksonsを指名していた。

TT-Line interim chair(=仮代表取締役)のDamian Buggは、12月初めに議会に、この州有企業が関わった最初の仲介業者は、Spirit IVと、竣工した際にSpirit Vが賃貸されることは、「not a strong likelihood(=かなりありそうもない)」と述べた、と話した。Bugg氏は、その後、TT-Lineは、他の選択肢を検討する判断をして、Clarksonsを指名したと話した。Clarksonsからの助言は、今月末までに、TT-Lineから政府に対し提供されるものと見られている。

Bugg氏は以前、実行可能な選択肢がなければ、Spirit IVをタスマニアに連れて来ることになると話したことがある。(ABC: Fri 3 Jan)

Smyril LineのRo-Ro船での爆発で1人死亡、2人怪我(デンマーク)

Smyril LineのRo-Ro船の機関室であった爆発で、船員1人が死亡し、他に2人が入院した。

1月2日午後9時頃の晩に、Smyril LineのRo-Ro船、Glyvursnesの機関室で爆発があった。同船は、デンマーク北部沿岸の港町であるヒルツハルスの埠頭に接岸中だった、とSmyril LineはWorldCargo Newsに確認した。

「船員は、直ちに火災を消火し始めました。爆発当時、3人の男性が機関室にいましたが、救命努力にも拘わらず、うち1人が亡くなりました。」と同社は話した。「他の2人は、火傷と煙の吸入の治療のため、入院しております。」

この爆発後、残りの船員は同船から避難し、危機カウンセリングを受けている。Smyril Lineは、影響を受けた家族に対する支援拡大もしている。

「今日は、Smyril Lineの我々全員にとって悲劇的な日で、弊社の想いは、影響を受けたご家族や最愛の人と共にあります。」と同社は述べた。Glyvursnesでの火災は鎮火した、と同社は付け加えた。この船はVesselFinderによると、ヒルツハルスで係留したままとなっている。

Smyril Lineは、デンマークのフェリー諸島、アイスランドと、ヨーロッパを結ぶ便を運航している海運会社。Glyvursnesは、同社の4隻あるRo-Ro船の1隻で、1999年建造、フェロー諸島船籍。同船は、全長153.45メートル、幅20.60メートルで、DWT(=載貨重量トン数)は7,226トン。合計甲板面積は4,827平方メートルで、最大積載量はレーン長1,609メートル。(World Cargo News: Published on 03-01-2025 at 14:53)

クルーズ株の2024年の値動き(米国)

2024年は、Vikingが公的取引の舞台に乱入し、株価はほぼ倍増した。Royal Caribbeanは、史上最高値の259ドルに急騰し、Carnival Corp.とNorwegian Cruise Line Holdingsは、20ドル代半ばでこの年を締めくくり、Lindbladはしばしば2ケタ代で取引された。Walt Disney Co.は、Disney Cruise Lineを利益増加の貢献者であるとして、定期的に引用した。

RCLの配当

7月に配当を再開したRoyal Caribbean Groupは、これまでのところ(Walt Disney Co.はさておき)唯一かつ最初にそうしたことをしたクルーズ運航事業者となった。投資家へのホリデイ・ギフト(注、クリスマス・プレゼント)において、Royal Caribbeanは、12月に配当を38%に引き上げて、1株当たり40セントから55セントにした。12月9日に258.70ドルもの高値で取引後、RCLは、時価総額620億ドルになる227ドルでこの年を終えた。

Vikingの利益83.58%

Vikingは、IPO(=新規公開株式)に24ドルの値を付けて、5月1日にNew York Stock Exchange (=ニューヨーク証券取引所)に26.15ドルでお目見えした。Dealogicによると、資金は17億7000万ドルに引き上げられたことから、2024年に世界最大の冷凍倉庫会社のLineageが、NASDAQ(=ナスダック、注、米国の店頭株式市場)で7月に付けた51億ドルに次いで、2番目に高い相場だったという。

6か月間で倍増近かったVIKは、11月27日に47.6ドルの52週間最高値を記録し、83.58%の利益で、44.06ドルで2024年を終えた。Vikingの時価総額は、190億ドル以上で、クルーズ会社では、ずっと大きなCarnivalに次いで、3位だった。

Carnival

CCL株は、12月5日に27.17ドルもの高値で取引され、24.92ドルでこの年を終えた。Carnivalの時価総額は、326億ドル近い。

NCLH

NCLHは、12月2日に28.64ドルの高値に到達した。株式は12月31日に25.73ドルで引け、時価総額は113億ドルとなった。

LIND

Lindblad Expeditions Holdingsは、陸上の数社を含むが、11月8日に14.34ドルの高値に到達し、11.86ドルでこの年を終えて、時価総額は6億4600万ドルとなった。(Seatrade Cruise News: January 4, 2025)

Carnival Cruise Line、より小型の船舶に関するニュースを共有(米国)

Royal CaribbeanとCarnivalは、特大船の発注を継続している。

近年、より進んだ特色のある、より大型の船を建造する激しい競争を行ってきた。両クルーズ客船会社は、目的地となる船舶の建造に焦点を合わせてきた。こうした船は、どこの港を訪問するのかは殆ど問題にならず、親水公園や、テーマ・パーク風の乗り物、そして多数の食事の選択を船内で探索することに、ずっと時間を費やすことになっていた。

より大型の船は、多くの人気のあるクルーズ港に訪問することはできない。そうしたことから、Royal CaribbeanとCarnivalの両社は、私有島や目的地に投資してきた。そこに自社の最大船を送ることができ、乗客に好みの体験を与えていた。しかし多くの乗客は、より小型の船、より興味深い旅程を航海する可能性を楽しんでいる。Royal Caribbeanは、Discovery Classという仕事名で、より小型の新船を建造することに傾注して来ているが、発注する日時は設定していない。

「それにもちろん、船級について考える際に重要なことだと思うことですが、小さくすることができるのか、大きくすることができるのかは、30年や35年に達しつつある弊社船の一種の検討事項なのです。」とRoyal Caribbean Group CEO(=最高経営責任者)のJason Libertyは、同社の第2四半期のテレビ業績発表で語っていた。「それに、こうしたことは、弊社が単に同じ大きさの船舶や、より小型の船舶を建造したいということではないのです。最終的には寿命に達することになる船舶を代替するということでもあるのです。」

Carnival Cruise Lineは、より小型の船舶に代替する計画を開示してはいないが、このクルーズ客船会社のbrand ambassador(注、「商標大使」の意)であるJohn Healdは、最近、この問題についての質問に返答した。

CarnivalはRoyal Caribbeanの後を追わない

Carnivalは、より小型の船舶を建造する計画はないことをかなり明らかにしてきた。それでも、乗客からの質問を止めることはできなかった。

「お早うございます、John!新年おめでとう。昨日、別の大きな乗客8,000人の船が建造中なのを見ました。人気のある意見では最もありそうにないことは判っていますが、私達はPrideやLegendのような、より小型の船の方が好きです。」とHealdのFacebookページに、Suzie Queは書いた。「というわけで、私の質問というのは…こうしたより小型の船が老朽化して、ある日、運航終了した時に、こうした船の代替に、より小型の船舶を建造することになりますか。より大きなものを建造しているように見えるのですけど。」

Healdは、より小型の船舶を希望するQueやその他の乗客に、明確なメッセージを提供した。「大変ありがとうございます。そうですね、多くの人がより小型の船舶を愛している一方で、弊社が新船を建造していないことは存じておりますが、弊社が保有しているものに投資を継続することになります。」と回答した。

過去においてHealdは、新しい、より小型の船は、このクルーズ客船会社の利益にはならないと話したことがあった。(後略)(The Street: Jan 5, 2025 3:48 PM EST)

クルーズ労働者、多くの乗客が最初の航海でするよくある間違いを共有(英国)

Virgin Cruisesの専門家、Lucy Southertonは、初めてのクルーズをする人に対する鍵となる助言と、通常、多くの人がする正しくない第一歩を共有した。この28歳は、自分のYouTubeチャンネルである「Cruising as Crew(=船員としてのクルーズ)」で、自分のクルーズ知識を披露しているが、初めてクルーズをする人が、最初の航海という冒険を選択した際に、しばしば失敗することを指摘している。

Lucyは、過度に終日航海日のあるクルーズを避けるよう示唆し、次のように述べている。「理想を言えば、終日航海日は最大2日で、理想を言えば、連続するのはダメです。」

これは、新規クルーズ客は、体験するまで、自分が洋上での生活に適しているかどうかを知らないものだからだ、と説明している。

Lucyは、新参者にとっては不快なクルーズ体験となる可能性がある、洋上で長過ぎる日々を過ごすことになる、不都合なこととなり得る側面についても警告している。異なる港を発見する重要性を信じており、休暇を計画する際に考慮することを推奨している。

大洋を横断する果てしの無い日々が、誰ものお茶一杯(注、「お気に入り」の意)ではないことを認めた上で、次のように話す。「読書をして、インターネットに接続しないで、洋上で15日間過ごしたい人がいます。『それよりも悪いことを思いつかない』と言うことになる人もいます。」とMirror紙は報じている。

もう1つの注目すべき、クルーズ初心者による見落としとして、Lucyが強調したのが、旅行保険の価値を軽視することだった。Express紙が報じたように、遅延は、休日の計画を混乱させる一方で、クルーズに向かう途中での渋滞は、船に乗り遅れることになり、遅れてリゾートにチェック・インするよりも、遥かに大きな不便を強いられることになる。

旅行専門家のLucyは、クルーズ休日で航海することになっている人に、時間を守ることの重要性を強調して、厳しい警告を発している。「クルーズを予約する際、旅行保険は交渉の余地がないというのが、私の意見です。」

またクルーズ初心者に対し、よく確立された目的地を選択することを推奨するという、賢明な助言も提供している。「私は地中海、カリブ海、そしてアラスカから動かないよう、勧めています。」と忠告した。

「これらはよく利用されている航路です。クルーズ船が寄港することになる全ての町や都市は、クルーズに対応したものになっていて…これらの都市の観光案内は、観光でクルーズ客を取り扱うよう利用されているものです。彼らはよく知っているのです。これは、ちょっとばかり寛ぐことができることを意味するのです。」

初めての航海を企てる人には、Lucyのチャンネルは、正しいクルーズ客船会社の選択から、完璧な船室の選択まで、助言で溢れんばかりだ。彼女の洞察力は、今年、クルーズ客となる見込みのある者に対する、別の旅行の教祖の警告の言葉に引き続いて出てきたものだ。

最も年季が入った海の旅行者であってさえも、間違った歯車に入れたり、あるいは本質をないがしろにしたりすると、クルーズ体験を台無しにすることは覚えておくべきだ。だから、海で航海した者の忠告は、心に留めよう。

Luxuryのクルーズ休日は、豊富な快適設備を提供するものになるかもしれないが、船室の保管庫は驚くほど制限されたもので、機転の利いた荷造り戦略が必須となる。これは便利にするだけではなく、気候の変化、船内活動、そして予期せぬ事態に備えることでもある。

河川・クルーズの年季の入ったクルーズ客は、次のように忠告した。「必要な全ての旅行必需品を詰め込みなさい。tums(=タムズ、注、胸やけ用の薬)、 pepto(=ペプト、注、下痢止め薬)、 aspirin(=アスピリン、注、鎮痛・解熱剤)、練り歯磨き、口内洗浄液など。売っている物は何でも高くつきます。」(Birmingham Live: 10:46, 5 JAN 2025)

Carnival Cruise Lineの労働者、船員が食べているものの考察を共有(米国)

Carnival Cruise Lineの船員、Cassandra Stefanie Hawrylkiewiczは、自分のFacebookページを、クルーズ船での自分の生活がどんなものかを見せるために利用している。

Hawrylkiewiczは、実際にはCarnival Cruise Lineで働いているわけではない。Park Westの従業員であり、この会社は、Carnivalやその他の大手クルーズ客船会社の殆ど全ての船での画廊や競売を運営しているところだ。

gallery director(=画廊主任)として働くCass Stefanie、これはソーシャル・メディア上で自分の名前を短縮しているものだが、 CarnivalとPrincessの双方と複数契約を結んでいる。船上美術品競売を行っているチームに入っており、Carnivalに雇用されたことすらないが、自分では船員だと思ってきた。

画廊の労働者として、港にいる時は休暇を取っている。Park Westのチームと共に、Cass Stefanieは、大半の船員がしている以上に、頻繁に下船することが可能だ。しかし船員として、船員の船室で生活している。

このことは、船員のカフェテリア食堂で食事をすることが可能であることを意味する。ここは、本質的には船員専用区画にあるビュッフェで、夕食中に働いている労働者向けの深夜の選択肢の他、3回、船員に対し食事が出るところだ。

最近の動画の中で、そこで食べる自分の好物の何がしかの他、船員食堂を見せびらかした。

Carnival Cruise Lineの船員が食べているもの

台本:クルーズ船で、船員がどこで何を食べているのか、と思ったことはない?私と一緒に朝食にいらっしゃい。いつもは、料理の指定区画と衛生の詰め所です。その選択には、心地よい驚きがありました。

いつも果物があり、美味しいペイストリ、プロテインの類、炭水化物、チーズ、そして昼食までお腹が持つ冷肉です。とても美味しいシリアルもあります。Froot Loops(=フルーツ・ループス、注、ケロッグ社のフルーツ味のシリアル)が大好きです。しかし私の朝の主力は、オートミール(注、麦のお粥)です。

職員食堂は広いです。もしお好みならば、スポーツを見ることだってできます。沢山の座り心地の良い椅子や、多くのテーブルがあります。

究極のものは、コーヒー・マシーンです。カプチーノは全く薄い味であることが判ったので、いつもエスプレッソを追加して入れています。この悪い子なしでは、6か月持ちません。

朝食は一日の中でお気に入りの食事です。だから港での日々でもそうです。食べ損なわないように、早起きします。私の最近の船では、グレープフルーツがありませんでした。ほぼ毎日、私の朝を始めるものなのです。とても水気があって、とても健康的で、とても新鮮なものです。

どの食事にも、清掃係を容易にするため、汚れた皿を片付けるための指定区画があります。(The Street: Jan 6, 2025 8:30 AM EST)

SF Bay Ferry、朝の通勤便でビールとワイン販売へ(米国)

サン・フランシスコ発。今週始まった2杯のマティーニ昼食は、廃れたかもしれない。朝の通勤便でビールを注文したら、SF Bay Ferryの船内でビールを飲むことは可能となる。月曜日、このフェリー便は、全航路、フェリー網の全便で、終日、全フェリーの全ての軽食堂を、営業し始めた。

この拡大サービスは、このフェリーが新たな営業局所得者と契約したことに引き続いて始まったものだ。残念なことに、朝のフェリーの無料コーヒーは終了となった。

「無料コーヒーの代わりに、全便で新たに、有料の食事や飲み物を拡大する他、高級コーヒーのある軽食堂を提供しております。」とこのフェリーは、そのウェブサイト上での投稿の中で述べた。

無料コーヒーがなくなり、この拡大営業には、今や「high quality coffee(=高品質コーヒー)」、拡大軽食の提供、全便で1日中開業する酒場が含まれており、そう、このことはアラメダ・シープレン、午前6時30分の便でさえも、そうなっているのだ。

この拡大サービスは、一見したところ、徐々に始まって、最終的には全航路、全便となったように見える。

「弊社フェリーで、アルコール飲料の、変わらぬ素晴らしいセレクション(注、選択物)を、喜んで提供いたします。間もなく、全航路で始まります!」とこのフェリー便は話した。長い一日の後、緊張をほぐすか、お友達とお祝いするかする時、責任をもって楽しめることを、どうか覚えていてください。」

現在、酒場は、何がしかの航路の、何がしかの午後の便でのみ、営業している。しかしこのフェリー便は「excited to bring this amenity to all riders every day!(=毎日、全ての乗客に、この快適設備を提供することになり、興奮している!)と話した。

アルコール提供は、現在、ビール、ワイン、選択された混合酒、そして蒸留酒が販売されていることから、同じものに留まるように見える。コーヒーに加えて、非アルコールの選択には、ソーダ、ジュース、水が含まれることになる。

船上の軽食選択も、このフェリーによると「more healthy options to choose from(=より健康的な選択が選択でき)」、同じものに留まることになっている。キャンディー、チップス、焼きたての料理が入手可能となるが、正確に何が拡大された健康的な選択に当たるのかは、ハッキリしない。

このフェリーが営業許可取得者を変更して以来、既に価格は僅かに上がっているが、このフェリーによると、「may vary depending on the item(=品目により変わるかもしれない)」という。

月曜日、SF Bay Ferryは、2024年に利用者が16%増加したことを発表していた。(KRON: Jan 7, 2025 / 12:08 PM PST)

サウサンプトンと歴史的な繋がりのある元クルーズ定期船の沈没日時が設定(米国)

サウサンプトンと歴史的な繋がりのある元クルーズ船の沈没日時が設定され、世界最大の人工岩礁となる。

1996年以来、United Statesは、フィラデルフィアのデラウェア川の川岸の土手で錆びついてきた。

この退役定期船は、フロリダ州沿岸沖に沈められる前に、環境準備のため、アラバマ州モビールに移されることになっている。しかし悪天候とその他の要因のため、この移動は妨げられたが、US Coastguard(=合衆国沿岸警備隊)は、アラバマに航海できるようになる前に、この船を安全にするための一連の必要要件を設定し、更に遅れることになった。

SS United Statesは、1952年から1969年まで運航した。17年間、この定期船はサウサンプトンとニューヨーク間で定期運航して、大西洋に活力を与えた。

今や、同船の所有者であるOkaloosa County(=オカルーサ郡)は、2025年の終わり、あるいは2026年初頭まで、同船を移動しないものと見ている、と理解されている。(yahoo!news: Sat 11 January 2025 at 12:30 pm GMT+9)

Princess Cruises、ロサンゼルス火災による取消は無料と発表(米国)

Princess Cruisesは、ロサンゼルス火災で壊滅した地域の住民である予約客に、柔軟な選択肢を提供する。このクルーズ客船会社は、2025年1月11日から1月30日までの間に出発予定のクルーズを予約した客が、違約金無しで取り消すことを可能にする。

予約した価格と同額のFuture Cruise Credit (注、将来のクルーズ割引)を受け取ることになり、寄港地観光やPrincess Packagesのような追加製品の全額返金も行う。「こうしたお客様が、適切な時期にクルーズを再予約する機会があることを確約いたします。」と同客船会社は話した。

FCC(注、将来のクルーズ割引)は、ロサンゼルスを出発する新たなPrincessのクルーズで、今年、何時でも利用可能だ。

「弊社の想いは、この挑戦(注、手腕を試される時)に影響を受けた全ての人々に対してお送りします。Princess Cruisesは、この壊滅に深く悲しんでおります。」とPublic Relations(=広報担当)のNegin Kamali Senior Director(=専務取締役)は、更新情報に書いた。

「Princess Cruisesでは、ロサンゼルス共同体の一員であることを誇りに思っており、この挑戦に共に直面していることから、弊社の隣人に支援し続けます。」このクルーズ客船会社は、ロサンゼルスに本拠を置いているが、その事務所は、火災による影響を受けていない。ほんの数日前、Princessは、この都市で60周年を迎えていた。

クルーズは、なおも通常通り運航中

The Los Angeles World Cruise Center(=ロサンゼルス・ワールド・クルーズ・センター)は営業中のままであり、クルーズ船の運航は、予定通り行われている。Los Angeles International Airport(=ロサンゼルス国際空港)も、クルーズ客が空路で到着するため、完全稼働中。Princess Cruisesには、今月中は、ロサンゼルスから出発予定のクルーズ船が3隻ある。Grand Princess、Discovery Princess、そしてIsland Princessだ。

日曜日の朝の時点で、16人の死亡が確認されており、少なくとも6件の火災が、この都市を横切って燃え続けている。10,000軒以上の住宅や建物が、損傷または破壊されたものと見られている。(Cruise Radio: January 12, 2025)

Disneyの新船級は、Wish船より約30%小型になる(米国)

Disney Cruise Lineは、Wish級の4番船と新船級により、その船隊を拡大する。これらの船は、2027年から2031年の間に引き渡される。

新船級の3隻のそれぞれは、約3,000人の客を乗せ、ざっと100,000総トンとなる。この大きさは、Magic級(84,000総トン)よりも20%大型だが、Dream級(約130,000総トン)やWish級(約144,000総トン)よりも小型になる。

新船級の船の大きさを縮小することで、より小型の船が好まれる場所を含む、世界的により多くの港湾や目的地に、Disneyが接近することを可能とするものだ、とNew Experiences Portfolio and Disney Signature Experiencesのpresident(=社長)であるThomas Mazloumは語った。

3隻の船は、次世代動力・推進システムや、陸上の電力に接続可能などのエネルギー効率を最適化するその他の特色を備えるものとなる。これらの船舶は、入手可能な時に追加的な燃料選択に切り替えることのできる柔軟性を用いて、水素処理植物油や再生可能メタノール燃料などの様々な燃料で運航することが可能にもなる。

Disneyは、この新船級の3隻の船は、2029年、2030年、そして2031年に連続して引き渡されることになるものと見ている。

Wish級の4番船は、2027年に引渡されると見られている。Disney Wish、Disney Treasure、Disney Destinyの姉妹船であるこの船は、約144,000総トンで、4,000人の客を収容することになる。液化天然ガスで駆動する。

4隻の全ては、ドイツのパーペンブルクにあるMeyer Werft造船所で建造されることになり、Walt Disney Imagineeringが設計する。

Disneyは現在、6隻の船を運航しており、今年後半にポート・エバグレーズ発のクルーズをする際に、Destinyをこの品ぞろえに追加する計画だ。もう1隻のDisney Adventureは、年内にシンガポールから航海することになる。Disneyは2028年に日本発のクルーズを運航すべく、Oriental Land Company(=オリエンタル・ランド社)とも提携している。Wish級の5番船は、日本で航海することになる。(Travel Weekly: Jan 13, 2025)

この小型船クルーズ客船会社、188泊世界一周クルーズを発表、37か国訪問(米国)

世界一周クルーズは、最近、正にブームになってきており、衰える兆しはない。小型船クルーズ客船会社のAzamaraは、次の大きな世界一周クルーズを発表したばかり。2027年の188泊航海だ。

「弊社の2027 World Cruiseのため、お客様が世界中の引く手あまたの入り口に立つことになる、信じられない航路を作りました。」とAzamara CruisesのCEO(=最高経営責任者)であるDondra Ritzenthalerは、Travel + Leisureに提供した声明文の中で述べた。「ニュー・ジーランドのスチュワート島のような遥か南、フィンランドのヘルシンキのような遥か北を航海することを想像してみて下さい。全部を1つのクルーズで行くのです。」

乗客702人乗りのAzamara Questは、2027年1月5日にサン・フランシスコから出航し、5大陸37か国を横断し、2027年7月12日にコペンハーゲンで終わることになる。この航路は、ニュー・ジーランド、オーストラリアに向けて太平洋を西に横切り、アジア沿岸を北上して、シンガポール、香港、そして東京のような都市に向かうものとなっている。

2つ目の太平洋横断では、お客をアラスカに連れて行き、それから北米の西海岸に下り、パナマ運河に向かう。この運河を通過してから、船は東海岸沿いに旅をして、カナダのニューファンドランドに向かい、最後に大西洋を横切ってヨーロッパに向かう。この冒険は、バルト海を周遊するクルーズで終わることになる。(中略)

Azamara 2027 World Cruise全行程の価格は、内側船室で1人当たり49,279ドルからで、Club World Owner's Suite(注、スィート)は1人当たり180,309ドルになる。予約はウェブサイトで(注、リンク先省略)。(Travel and Leisure: Published on January 14, 2025)

豪華クルーズ船で40人以上が胃腸病を発病(米国)

Silversea Cruisesの船であった胃腸病の勃発で、40人以上が発病した。

5人の船員と共に、乗船していた681人のうち38人が、Silver Ray(=シルバー・レイ、注、「光線」の意)の現在の航海中に病気になったと報告した、とCenters for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)は話した。主要な症状は、下痢と痙攣性腹痛だ。

この保健当局は、病原体は不明としている。CruiseMapperによると、Silver Rayは1月4日にペルーのカヤオを出発し、月曜日にフロリダ州のポート・エバグレイズに到着する予定だという。

CDC(=疾病対策予防センター)は、Silverseaでは、強化衛生手続きやその他の対策が取られ、病気の客や船員は隔離されたと話している。このクルーズ客船会社は、直ちには論評を提供しなかった。

この事例は、2025年に同機関が公示した2度目のクルーズ船での胃腸病勃発だ。これは、今月これまでにSea Cloud Cruisesの船で、30人近い船員が、シガテラ中毒と推定される病気になった後で出てきたもの。

CDCは昨年、クルーズ船で18件の勃発があったことを記録している。大半はノロウイルスによるものだ。(USA TODAY: Jan. 15, 2025)

中国、2隻目の国産大型クルーズ船の船殻組み立て完了(中国)

水曜日、中国は上海で2隻目の国産大型クルーズ船、Adora Flora City(=愛達・花城号)の主要構造の工事を完了した。

本船の載貨重量は、141,900メートル・トンで、Adora Magic City(=愛達・魔都号)より6,400メートル・トン大きい(注、総トン数(容積)の誤りか)。全長は17.4メートル増えて、341メートルに達し、船室数は19室増えて、合計2,144室ある。満員時には、5,232人の船客を収容可能だ。より多くの娯楽施設を備えた、16層の上部構造が呼び物となっている。(People's Daily Online: 13:40, January 16, 2025)

12月初め以来4回目のHolland Americaのクルーズ船でのノロウイルス勃発で、60人発病(米国)

Holland America Lineの船であったノロウイルスの勃発で、60人が発病した。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策予防センター)によると、ここのVolendamという船の1,369人の客のうち、53人が、7人の船員と共に、現在の航海中に病気になったという。主な症状は、下痢と嘔吐だ。

CruiseMapperによると、この船は、1月4日にマイアミからクルーズに出発していた。予定された寄港地は、ドミニカ共和国、プエルト・リコ、バルバドスなどだった。(後略)(USA TODAY: Jan. 16, 2025)

台湾行きクルーズで、外国人観光客の割合が増える(台湾)

台北発。2024年に台湾に上陸した外国人クルーズ観光客の割合が35%に達し、COVID-19のパンデミック前よりも増えた、と金曜日に報道された。

Taiwan International Ports Corporation(=台湾港務公司)によると、この年に記録された900,000人のクルーズ訪問者のうち、316,000人が海外から来たという。パンデミック前の最後の通年である2019年は、同国は105万人のクルーズ旅行者を迎え、31.6%が外国人だった。

CNA(=中央通信社)の社内資料によると、2024年の外国人クルーズ訪問者の12.2%は日本人で、6.7%が合衆国からで、3%がドイツ、2.5%が南朝鮮(注、韓国)から来たという。基隆(=キールン)は、クルーズ船で到着した外国人訪問者が266,000人に達し、2018年の257,000人の記録を破った。高雄(=カオシュン)は、35,000人のクルーズ訪問者で、昨年は第2位だった。

基隆と沖縄の那覇間のクルーズ旅行は、日本人観光客による訪問促進に役立ったが、一方、南朝鮮(注、韓国)は、最も急速に成長しているクルーズの源となっている。南朝鮮(注、韓国)の旅行業者は、顧客を台湾に送るためにクルーズ船を傭船していたのであり、台湾港務公司によると、この動きは2025年にも繰り返されそうだという。

同社は、クルーズ船訪問回数は、昨年の414回から、来年は572回に増加するものと見ている。見積もりによると、船は、980,000人の訪問者を台湾に連れて来ることになるという。(Taiwan News: Jan. 17, 2025 20:00)

中国の造船業者、Trump貿易戦争の標的になりそう(中国・米国)

商船は、次の米中貿易戦争の火種となりつつある。というのは、ワシントン(注、米国政府)は、中国の造船業者が、世界市場占有率で勝利するために、非市場営業を展開していることを糾弾しているためだ。

United States Trade Representative(=合衆国通商代表部)(USTR)は、Section 301(=スーパー301条))の調査で、造船業、海事、そして物流における中国の行動は、全て適正競争を弱体化させるものであることが判明したのを受け、対抗措置を採ることを呼び掛けている。

USTR(=合衆国通商代表部)は、1月16日にその調査結果を公表した。同日、Chinese Ministry of Industry and Information Technology(=中華人民共和国工業情報化部)(MIIT) は、中国は2024年に、15年間連続で世界最大の造船国家であると発表していた。

MIIT(=工業情報化部)は、2024年の中国の造船業の竣工量は、世界全体の55.7%を占めたと言い、これは、昨年、世界で引き渡された船舶の半数以上が、中国で建造されたものであることを意味する。中国の造船業の新規受注は、世界全体の74.1%を占め、受注残は63.1%を占めている。

MIITは、中国は昨年、造船受注の4818万トンを竣工し、2023年から13.8%増だったと話した。新規受注は、合計1億1305万トンで、前年比で58.8%の大幅な増加であり、一方で、受注残は2億872万トンに達し、49.7%急増している。

更に中国は、多目的船、自動車運搬船、そしてコンテナ船といった世界的に主流となっている18船種のうち14船種で、新規受注が第1位に格付けされている。

中国のGeneral Administration of Customs(=海関総署)の資料では、同国は、2024年に船舶を5,804隻を輸出しており、2023年から25.1%増えている。総輸出量は、433億8000万ドルに急増し、前年比で57.3%増となっている。

国営のChina Central TV(=中国中央電視台)によると、環境に優しい動力船の中国の新規造船受注は、2021年が31.5%だったのに対して、昨年は世界市場の78.5%だったという。

「今や中国は、24,000-TEU水準の船舶から、liquified natural gas(=液化天然ガス)(LNG) 運搬船やクルーズ船までの、高度な船種のほぼ全てを建造する能力がある。」と業界のポータルであるChineseport.cnのchief analyst(=主任分析者)であるZheng Pingは、Global Times(=環球時報)紙に語った。TEUは、「twenty-foot equivalent unit(=20フィート換算単位)」のことで、海運を使用する貨物積載の単位のことだ。

「鋼製品やアルミニウム製品、光起電性パネル(注、羽目板)から、新エネルギー車両や船舶まで、合衆国は中国を「unfair(=不公正な)」競争をしているとし、「fairness(=公正)」の概念のバカバカしさを完全に露呈している、とBeijing Daily(=北京日報)紙のコラムニストであるBao Nanは記事の中で書いていた。(Asia Times: January 20, 2025)

北朝鮮兵士、クルスクでのロシアの戦争遂行努力に向けた貨物フェリー経由での秘密展開を明らかに(ウクライナ・北朝鮮)

ウクライナのPresident(=大統領)Volodymyr Zelenskyyは、ロシアのクルスク・アブラーストゥ(=州)でウクライナ軍によって捕獲された北朝鮮兵の尋問から得た新たな映像を公開した。

2024年8月、ウクライナ軍は、ロシアのクルスク州への急襲を開始し、この作戦は未だに行われている。直ちに約1,250平方キロメートルの領土を占領し、これには、スジャという戦略的な町が含まれ、ロシア国境の無敵神話が粉砕された。これに対し、ロシアはこの侵入を撃退すべく、追加部隊と航空支援(注、空爆)を展開して、「counter-terrorist operation(=対テロ作戦)」を開始した。ロシアは、支援のために北朝鮮軍の利用さえも行ったのだった。北朝鮮は、約10,000人から12,000人の兵士を、2024年11月にクルスク州に送った。

Zelenskyyの動画によると、この兵士は、他に100人以上の軍人と共に、貨物フェリーでロシアに到着したという。彼は、個人的にロシア軍装備に関する訓練を受けることはなく、D?PRK(=朝鮮人民民主主義共和国)の同僚の何がしかが、そうした準備を受けたことを述べた。

この捕獲された兵士の証言では、彼は偵察大隊の必須軍務の一環として、17歳で軍隊経歴を始めたことを明らかにしていた。母親でさえ、今どこにいるのか知らないという。

この捕虜は、「didn’t know he was going to war or who he would be fighting against(=戦争に行くとか、誰と戦うのかは知らなかった)」と言って、自分の戦闘配置に気が付いていなかったと主張した。

戦闘活動に関与して以来、北朝鮮軍の中で、かなりの死傷者が出ていることは認識していたが、明確な人数は提供しなかった。

尋問は、孤立した北朝鮮社会の本質の実態も提供することになった。外側の世界の知識について尋ねると、この兵士は、制限された認知度を明らかにしたのだった。例えば、彼の南朝鮮(注、韓国)の理解は、北朝鮮よりは「fewer mountains(=山が少ない)」ことを知っているに過ぎないものだった。

1月11日、ウクライナ軍は、ロシアのクルスク州での作戦中に、2人の負傷した北朝鮮兵士を捕獲したと報告した。この捕虜は怪我を乗り切り、その後、Security Service of Ukraine(=ウクライナ保安庁)(SBU) の捜査官による尋問のため、キーウに移送された。

捕虜がウクライナ語や英語、ロシア語も話せないという言葉の壁のため、尋問者は、南朝鮮(注、韓国)の諜報機関と共に作業している朝鮮人通訳に手助けされている。

こうした間、捕虜は2人とも、ウクライナに対する戦闘活動に参加するというよりは、訓練目的でロシア領土に入ったと主張していた。

こうした展開に対処して、ウクライナ当局は、ロシアに現在、捕らわれているウクライナ軍兵士との交換交渉で、平壌(=ピョンヤン、注、北朝鮮政府)が支援するという条件の下で、この北朝鮮兵士を帰還させることを提案している。

2025年1月のこれまでに、ウクライナ大統領のVolodymyr Zelenskyyによると、北朝鮮軍は、既にクルスク州で3,800人の死傷者が出ており、300人が戦死し、2,700人が負傷したという。(Euromaidan Press: 20/01/2025)

Celebrityの最新クルーズ船の設計に役立てる。こちらがそのやり方(米国)

Celebrity Cruisesは、次の休暇の計画を練るだけではなくて、その最新船の設計に助力するよう、客を招いている。

このクルーズ客船会社のXcel “Dream Makers”(=エクセル(注、「卓越」の意)『夢を売る人』)構想は、船客が最新船Celebrity Xcel(=セレブリティ・エクセル、注、「卓越した有名人」の意)の特色を、試したり採決したりすることを可能にする。この船は、同客船会社の人気のEdge Seriesの5番船で、バハマ、ドミニカ共和国、そしてメキシコ等に寄港する7泊クルーズ運航で、フォート・ローダーデールから、11月に就航する。

「お客様が、弊社製品と体験を、確かに愛していただきたいのです。ですから、Celebrity Xcelを完璧にする手続きに関与することは、これを達成する素晴らしい方法なのでした。」と同客船会社のchief marketing and product officer(=最高マーケティング・製品責任者)であるMichael Scheinerはニュース・リリースの中で話した。「Celebrity Cruisesは、船舶設計の革新的な新機軸と、洋上の他のどこにもないような体験で知らており、Xcelが就航した際に、お客様は幸せな場所を見つけるだけではなく、それを作り出すことで、弊社を助けることにもなるのです。」

参加者は、オンライン投票と直接参加行事に参加し、船舶の内装の意匠から食事の構想に至るまでの特色に、発言することになる。どんな食事や飲み物をメニューに掲載するかの判断、衣装や小道具を含む娯楽に関する介入、テーブル・セッティング(注、食器などを食卓に並べる方法)などの選択を支援することになる。

この計画は、2月8日に開始する。Celebrityのウェブサイトによると、登録は無料で、発言権は、合衆国、カナダ(ケベック州を除く)、連合王国(注、英国)、オーストラリア、ニュー・ジーランドの全て21歳以上の住民に開かれている。

関心のある旅行者は、オンライン書式に必要事項を書き込んで、更に詳しい情報を得ることが可能だ。(USA TODAY: Jan. 21, 2025)

更新:雪の多い状況が弱まり、いくつかのフェリー航路再開(米国)

ノース・カロライナ州オクラコーク島発。東部カロライナの2本のフェリー航路が、冬の天候のため、一時的に閉鎖されてから再開された。

North Carolina Department of Transportation(=ノース・カロライナ州運輸局)のフェリー部門は、ハッテラス島―オクラコーク島航路と、スワン・クォーター島―オクラコーク島航路の双方は、木曜日の午後に再開されたと話している。

シーダー島―オクラコーク島間のフェリー、ベイビュー―オーロラ間のフェリー、そしてチェリーブランチ―ミネソト・ビーチ間のフェリーは、NCDOT(=ノース・カロライナ州運輸局)によると、午前10時30分まで、なおも一時運休しているという。

当局者は、航路が安全に運航できるようになれば、直ちに再開すると話している。(WITN: Published: Jan. 23, 2025 at 11:23 PM JST)

Four Seasonの船、Fincantieriで進水(イタリア)

Four Seasons Yachtsの共同所有者で運航者である、FincantieriとMarc-Henry Cruise Holdingsは、アンコーナでFour Seasons Iの進水を祝った。

本船は、Four Seasons Yachts向けに建造されている超豪華船の1番船で、今年の暮れに引き渡されて、2026年1月に就航することになっている。

進水式には、FincantieriのChairman(=会長)Biagio Mazzotta、CEO and Managing Director(=最高経営責任者兼代表取締役)のPierroberto Folgiero、General Manager Merchant Ships Division(=商船部門総支配人)のLuigi Matarazzoが出席し、船主からは、Owner and Executive Chairman, Marc-Henry Cruise Holdings LTD, Joint Owner/Operator of Four Seasons Yachts(=Four Seasons Yachtsの共同所有者兼運航者であるMarc-Henry Cruise Holdings LTDの社主で会長)であり、Founder and CEO of Fort Partners(=Fort Partnersの創業者で最高経営責任者)であるNadim Ashi、Creative Director, Four Seasons Yachts(=Four Seasons Yachtsの創造主任)のProsper Assouline、President, Global Business Development, Portfolio Management and Residential, Four Seasons(=Four Seasonsの世界事業開発、資産運用、居住の社長)であるBart Carnahanが出席した。

Fincantieriは、Four Seasons Iが洋上の贅沢の新たな水準となると話した。同船は、34,000総トン、長さ207メートルで、客、海、それを取り巻く環境の間にある障害物を取り除くことに特化した、注目すべき特注設計の95室のスィートを有する。(Cruise Industry News: January 23, 2025)

ギリシャのフェリー乗客、15%までの運賃上昇に直面(ギリシャ)

ギリシャをフェリーで旅行する乗客は、国が汚染をの抑制を狙う新たなEU規制を施行することから、今年の夏、15%までの運賃上昇に直面することになる。

この値上げは、平均インフレ率(注、物価上昇率)を超えるものだが、上昇している燃料費と、持続可能な営業推進を狙った沿岸船に対する新たな環境規制によるものだ。

「燃料費は、フェリー運航費の47%を占めるものですが、切符価格上昇の主要要素です。」とAssociation of Passenger Shipping Businesses(=旅客船事業協会) (SEEN)のPresident(=会長)であるDionysis Theodoratosは、「Modern Coastal Shipping Transportation, Island Sustainable Development(=現代沿岸海運輸送・島嶼持続維持可能開発)」会議の中で述べた。(後略)(Greek Reporter: January 24, 2025)

Tallink Gruppの旅客船、Starはエストニアに復帰、2025年2月9日よりパルジスキ―カペルシャ航路で運航開始(エストニア)

タリン発。Tallink Gruppは、同社の旅客船Starが、アイルランドでの長期傭船からエストニアに戻り、パルジスキ―カペルシャ航路で2025年2月9日日曜日に運航を開始すると発表した。

これは同社のパルジスキ―カペルシャ航路の運航品質をかなり向上させるもので、乗用車の乗客と貨物の運送業者に、ほぼ毎日、日によっては1日2回まで、エストニアとスウェーデン間を異なる港から旅行に出かける機会を提供することになる。(後略)(The Baltic Times: 2025-01-24)

台湾、時化のため休日の離島フェリー運航を中止(台湾)

台北発。台湾の本島と馬祖(=マーツー)及び澎湖(=ポンフー)間の数本のフェリー便は、時化のため、Lunar New Year(=春節)連休の第1週に運休した、と土曜日にMaritime and Port Bureau(=交通部航港局)は話した。

土曜日と日曜日に影響を受けた便には、CNA(=中央通信社)によると、基隆(=キールン)と馬祖間、台湾の将軍と澎湖のDongji間が含まれるという。月曜日、台東(=タイドン)と緑島(=ルータオ)間の船はなく、一方、月曜日と火曜日には、台東と蘭嶼(=ランス)間の便が既に運休となっている。

同局では、緑島と蘭嶼を訪問することや、ここから帰宅することに関心のある旅行者に、週末にそこに向かうように求め、最新の旅行情報を見ていて欲しいと呼びかけている。

この運休は、1年の中で最も旅行者の多い時期である、春節の連休の開始に始まった。1月25日から2月2日までの間、人々は親族会のために旅行するか、観光をする。

休日中に陸上に留まる人々は、寒波を体験するかもしれない。土曜日に離島に向かう旅行者は、風力6や7、そして疾強風を意味する風力9に達する時化の海に直面しそうだ。(Taiwan News: Jan. 25, 2025 15:54)

Ponant、中国での事業開発主任を探している(フランス・中国)

Ponant(=ポナー、注、「西」の意)は、2つの鍵となる職種を雇用することになる採用を率先して、中国での存在感を拡大させているところだ。

欠員となっているものの1つは、地元のBusiness Development Manager(=事業開発主任)で、同社のHead of Sales & Marketing(=営業・マーケティング責任者)に直属することになる。求人票によると、この幹部職は中国の割り当てられた地域内の新たな事業機会の特定と開発に責任を負うことになる。同主任は、販売支援や訓練を提供することにより、既存の上得意先を維持し、関係を強化することにも責任を負う。

他の仕事としては、この新たな従業員は、販売及びマーケティング部門を支援する一方、予約管理も行う。Ponantの求人票によると、中国でのクルーズ産業か豪華旅行代理店のいずれかで3年以上の経験がある、英語と標準中国語の双方に熟達し、堪能な人を探しているという。

事業開発主任に加え、Ponantはその中国での運営に向け、新たなReservations and Documentation Executive(=予約・情報管理重役)も雇用する。この職位は、集金や客の旅行文書の管理の他、FIT(=外国個人旅行)とGroup(=団体)の予約に責任を持つ。

他の職務には、販売の計画や遂行、上得意客の市場戦略において、取引相手との日々の連絡や支援をすることにより、事業開発主任を支援することが含まれる。求人票によると、応募者は、中国のクルーズ産業か豪華旅行代理店で2年間の経験を有することの他、英語と標準中国語の双方を話すことが要求されている。

両職種の候補者には、「deep understanding of both Chinese and European business cultures(=中国とヨーロッパ双方の事業風土の深い理解)」を有していることも期待されている。

関連ニュースとして、Ponantは最近、Aqua Expeditionsの過半数の株式買収を発表していた。ここは南米、東南アジア等で営業している探検会社だ。この取引は、Artemis Groupが後援していた。ここはGucci、Saint Laurent、Bottega Veneta、Balenciaga等を含むKeringを通じて、ファッション・ハウス(注、「最新高級服製造者」の意)を保有している。(Cruise Industry News: January 26, 2025)

豪華ヨット建造業者のFairline、売却後、僅か数週間で崩壊(英国)

英国最大の豪華船製造業者の1つが、新たな投資家に売却されて2か月もしないで崩壊し、管理下に置かれた。

Sky Newsは、ノーサンプトンシャー州のアウンドルに本拠を置くFairline Yachtsが、同社の主要な貸し手であるDF Capitalが、Alvarez & Marsal (A&M)を管財人に指名したことが引き金となって、債務不履行手続きに入ったという情報を得た。職員の1人は、月曜日の朝、A&Mにより、このニュースの概要を知っていたと話した。Fairline Yachtsは、約250人を雇用しており、この支払い不能により、余剰人員の解雇は引き起こされていないものと理解されている。

Fairline Yachtsの崩壊は驚きだった。というのは、同社はHanover Investorsによって、Arrowbolt Propulsion Systemsに先月初めに売却されたばかりであり、Arrowbolt Propulsion Systems、この取引についての発表の中で、「clean propulsion technology company(=清浄推進技術会社)」と表現していたためだ。

12月の声明文では、ArrowboltがPeter Hamlynを、Fairline Yachtsの新たなchief executive(=最高責任者)に指名すると述べていたものの、この取引の更なる詳細は不透明だった。

Sky Newsからの求めに応じて提供された声明文の中で、Fairline Yachts Limitedの共同管財人であるMichael Magnayは、次のように話した。「営業は通常通り継続中です。」「職員の支持と理解には感謝しており、現時点において余剰人員の解雇はございません。」「事業の売却は積極的に進めているところであり、この一般に広く認められた商標と強固な遺産に対し、相当量の関心が寄せられているものと確信しております。」「我々と連絡を取ろうとしている利害関係者に働きかけているところです。」

Fairline Yachtsの崩壊は、競合他社のPrincess Yachtsが、投資家のKPS Capital Partnersに売却されて2年近くしてから起きたものだ。昨年の秋、この分野の別の大手であるSunseekerは、国際投資家であるLionheart CapitalとOrienta Capital Partnersに売却されていた。(sky news: Monday 27 January 2025 13:46, UK)

ミシガンの男、クルーズ船の「ホワイト・パーティー」で2人の少女に性的悪戯で告訴(米国)

マイアミ発。男が南フロリダで、2件の重罪での起訴に直面している。当局者は、この男性はマイアミ行きのクルーズ中に、2人の十代の少女に性的な悪戯をしたと話している。

Miami-Dade Sheriff’s Office(=マイアミ・デイド保安官事務所)代理は、MSC Seascape(=シースケイプ、注、「海景」の意)がPortMiami(=マイアミ港)に戻って来た後、ミシガン州カラマズーのAndrew Thurston(25)を今週末、留置した。

Deputies(=保安官代理)は、このクルーズ船の洋上であった「white party(=ホワイト・パーティ、注、全身白色の服装で出席する宴会)」で、水曜日の午前1時に全ては起きたと話した。

MDSO(=マイアミ・デイド保安官事務所)の逮捕報告書には、15歳の少女が、踊っている時に、自分の臀部に手が入って来たのを感じたと述べている。保安官代理によると、この少女が振り返ると、6フィート、8,300ポンドのThurstonが、後ろに立っていたという。

当局者によると、この少女は、Thurstonが14歳の少女のところに行って、同じことをしていたのを見たという。「後ろを見ると、踊り場の自分のグループの別の女性の臀部を(Thurstonが)触れているのを見た。」という。この報告書は、この十代が3人目の被害者について言及していたのか否かは明確にはしていない。

当局者は土曜日、ドラルにあるマイアミ・デイド保安官事務所で、Thurstonを、猥褻及び痴漢行為という2件の告訴により逮捕した。男は、弁護人依頼権を行使したという。その後、判事が、本件起訴には相当の理由があることを認めた。法廷記録によると、Thurstonは、日曜日に15,000ドルの保釈金が科せられて釈放された。(Local10.com: January 27, 2025 at 1:00 PM)

ロシアの原子力砕氷船、貨物船と北極で衝突し損傷(ロシア)

ロシアの原子力砕氷船、50 Let Pobedy (50 Years of Victory) (注、「勝利の50年」の意)が、Northern Sea Route(=北極海航路)を航行中に貨物船と衝突し、船体にかなりの損傷を受けた。事故の写真には、同船船首近くの左舷に、深い切り傷が写っている。

この事故は、冬季海運航路を維持し、貨物船を護衛する中で、1月26日の夜にカラ海で発生したもの。AIS(=船舶自動識別装置)の資料に基づくと、50 Let Pobedyは、20,144重量トンのドライ・バルク貨物船、Yamal Krechetと、オビ湾に向かう途中で衝突した模様。Yamal Krechetの状況は不明。原子力砕氷船は冬季間、オビ湾水域でLNG(=液化天然ガス)運搬船や油槽船の護衛も定期的に行っている。

ロシアの原子力砕氷船の運航事業者であるAtomflotによると、50 Let Pobedyは、耐航性は維持しており、オビ湾で運航を継続しているという。損傷を受けた区画は、同船の原子炉に最も近いところではなく、動力装置が通常通り動作していることを、AtomflotはそのTelegramチャンネルにおいて確認した。

この船が、冬季砕氷サービスの割り当てを完了するか、あるいは修理のために早めにムルマンスクに戻るかは、不透明だ。

50 Let Pobedyは、就航中の8隻あるロシアの原子力砕氷船のうちの1隻。1989年に起工したが、Soviet Union(=ソビエト連邦)の崩壊に引き続く作業停止の延長のため、2007年まで就航しなかった。2020年に新たなArktika級原子力砕氷船が就航するまでは、50 Let Pobedyは、世界最大の原子力砕氷船だった。

この事故は、原子力砕氷船と貨物船とが初めて衝突したものではない。2017年、原子力砕氷船のVaygachが、これまたカラ海でハンディーマックス・バルク貨物船のNordic Barentsと衝突した。この時は、両船は運航を継続することができた。

2010年7月、満載した2隻のロシアの油槽船、IndigaとVarzugaは、中氷状で視界不良の中、衝突した。いずれの船も耐航性を喪失することはなく、油の漏出も報告されなかった。これはある意味、2重船殻の高度耐氷船級である1A Superのお陰だった。

最近、ロシアは、頻繁にIMO(=国際海事機関)のPolar Code(=極海コード)や同国独自の北極海運規則に違反して、北極海航路に非耐氷船級の油槽船や貨物船を送り始めている。(gCaptain: January 28, 2025)

Celebrity、10隻の船の取引に合意し、リバー・クルーズ運航へ(米国)

Celebrity Cruisesは、リバー・クルーズ船を10隻発注し、今年、予約を取り始める。

この高級クルーズ客船会社は、「the elevated design and sophistication of the Edge series ocean ships to the river(=Edgeシリーズの遠洋船の高尚な設計と精巧さを河川に)」もたらすものだと話した。

Celebrity River Cruisesのお目見え番組は、2027年から、ヨーロッパの「most iconic rivers(=最も象徴的な河川)」での運航を呼び物とすることになる。

Royal Caribbean Groupのpresident and chief executive(=社長兼最高責任者)であるJason Libertyは、次のように語った。「弊社のお客様の約半数が、リバー・クルーズでの休暇の経験があるか、予定をされており、弊社では、河川でCelebrityの高尚な提供物を楽しむことになることを知っています。」

Celebrityの川船は「give guests 360 degrees of breathtaking views, every moment will be designed to immerse guests in the beauty of the journey(=お客様に360度の息をのむ景観をご覧いただき、絶えずお客様に、旅の美しさに没入できるよう設計されたものとなります)」と同客船会社は付け加えた。(後略)(ttg: 28 Jan 2025)

Carnival Cruise Lineの乗客、思いがけないセックス・ショーを受け、警告(米国)

クルーズ船の成人内容についての議論は、様々なクルーズ掲示板において共通の話題となっている。

明確に18+(=18歳以上)の格付けとなっている場合でさえも、成人向けお笑いショーを楽しく鑑賞しない人もいる一方で、よりブルーな(注、猥褻な)ものさえもするよう、喜劇役者に求める者もいる。大方、どんな内容も、誰かの気分を害するものなのだ。

何がしかのPG(注、保護者指導が望ましい)題材である全年齢向けのショーが、度を過ぎたものであると考える乗客がおり、様々な出演者が来ている衣装に疑問を持つ者もいる。どんな創造力も、批判を引き出し、故意的にきわどいショーや行動は、誰かを激怒させることとなる。

乗客は、全年齢向けのプールで、乗客が身に着けている水着についても苦情を言うのが好きだ。thongs(=ソーング、注、Tバック)を身に着けた女や、Speedos(=スピードウ、注、競泳用パンツ)を履いた男がいるが、いずれも不適切と考える乗客がいるものだ。

しかし何がしかの「shows(=ショー)」は、意図的でないものやその他の場合であっても、クルーズ客船会社は、乗客が公演したり見たりすることを望まない。

Carnival Cruise Lineは最近、乗客と警告を共有しなければならなくなった状況を共有した。Cruise News TodayのDoug Parkerが、詳しい話を知っている。(The Street: Jan 30, 2025 1:42 PM EST)

Norwegian cruiseの乗客、インフルエンザに感染して、医療費47,000ドル(米国)

あるブレーアムの男性が、今月これまでに、Norwegian Cruise Lineの船でインフルエンザに感染し、47,000ドルの医療費で立ち往生している。

クルーズ船でのインフルエンザの治療で、当惑させられる47,000ドルの請求

背景:Mike Cameronと恋人のTamra Mastermanは、2人ともブレーアムの人だが、カリブ海行きの無料クルーズに当選した。Norwegian Cruise LineのEncore(=アンコー、注、「再演」の意)という船は、カリブ海の1週間旅行で、1月5日にマイアミを出発した。

この旅行中、Cameronはインフルエンザに感染し、治療のため、同船の医療センターを訪問することとなった。3日後に回復したが、直ぐにこの治療費が47,000ドルであることを知ったのだった。このクルーズ客船会社は、2人のクレジット・カードの記録を請求したが、2人とも限界を超えていた。彼は、未だに21,000ドルの債務を負っている。

2人は旅行保険を購入したが、役に立たず

知るべきこと:2人は20,000ドルまでの医療費を負担できる旅行保険をNorwegianから購入した。しかし苦情を申し立てることができる幸運はなかった。

「この旅行保険は、健康保険が効く限度で支払いたくはないものなのです。健康保険は、海外での出来事であることから、支払いたくないのです。」とMastermanは説明した。

クルーズ客船会社の反応:書簡において、NorwegianはMastermanに、この価格は「closely comparable to other cruise lines and is what we believe to be fair and reasonable…(=他のクルーズ客船会社と入念に比較してください。弊社では、公正で合理的なものであると考えており…)」と話した。

水曜日に電子メール経由で連絡したところ、Norwegianの広報担当者は、当クルーズ客船会社は、インフルエンザの治療で、この請求が典型的なものであったか否かを検討中であると述べた。(FOX 9: Updated? January 30, 2025 2:53pm CST)

American Cruise Lines、2025年のミシシッピ川での運航拡大(米国)

American Cruise Linesは、2025年に、ここの史上最大のミシシッピ川でのシーズンを運航することにしており、ルイジアナ州からミネソタ州までの10州にまたがる12以上の異なる旅程で、5隻の川船を展開する。このシーズンは、2月21日のAmerican Serenade(=アメリカン・セレナーデ、注、「アメリカの小夜曲」の意)で行く、ニュー・オーリンズとメンフィス間の、9日間Lower Mississippi River Cruise(注、「下ミシシッピ川クルーズ」の意)で始まる。

2025年の新しいものは、数本の航路で、これには、メンフィスからニュー・オーリンズに向かう12日間Mississippi Explorer Cruise(注、「ミシシッピ探検クルーズ」の意)、ピッツバーグからセントルイスに向かう16日間Grand Ohio River Cruise(注、「大オハイオ川クルーズ」の意)が含まれる。同社では、2本の拡張運航も導入する。51日間Great United States Cruise(注、「偉大な合衆国クルーズ」の意)と、36日間Civil War Battlefields Cruise(注、「南北戦争戦場クルーズ」の意)であり、ミシシッピ州全体か、他の合衆国水路に沿った主要部分を網羅するものだ。

同社の船には、外輪船と現代的な川船の双方があるが、8日間から51日間の範囲の旅程を運航する。航路は、テネシー川、カンバーランド川、オハイオ川といった支流の他、主要なミシシッピ―川を探検することになる。

様々な旅程において目玉とされる目的地や観光地には、Graceland、Mark Twainの少年時代を過ごした家、St. Louis Arch、Vicksburg National Military Park、そしてGreat Smoky Mountains National Parkが含まれている。同社はMark Twain、料理体験、Civil War(=南北戦争)の歴史、そして休日のお祝いといった話題に焦点を合わせたテーマのある運航を提供している。

クルーズ・パッケージには、クルーズ前のホテル滞在、寄港地観光、船上発展プログラム、輸送、食事、Wi-Fi(=ワイ・ファイ、注、無線LAN)、飲み物、謝礼が含まれている。港湾料金・使用料も、2025年の運賃には含まれている。国内航空運賃は、追加購入で利用可能であり、選択された運航では、優遇航空便が提供される。

編集者注記:この記事は、American Cruise Linesのプレス・リリースを基に、AI(=人工知能)により生成された。TravelAge Westの編集者により、ファクト・チェック(注、事実確認)と点検が行われている。(Travel Age West: Jan 30, 2025)

スペインとモロッコ間の最初の100%グリーンな回廊、2隻の100%電動「高速フェリー」(スペイン・モロッコ)

スペインのフェリー運航事業者であるBaleariaは、スペインとモロッコ間の最初のグリーンな(注、環境に優しい)回廊を作り上げるための構想を開始した。ここには、2隻の100%電動、廃棄物ゼロの高速船が就航する。この2隻は、ヨーロッパとアフリカ間の「most sustainable(=最も持続維持可能な)」航路で、モロッコのタンジールとスペインのタリファの都市を結ぶために使用されることになる。

今後2年半かけて、ヒホンにあるArmon造船所が、この2隻の双胴船を建造する。4基の電池駆動電気推進装置一式が、6MW(=メガ・ワット)の電力を、それぞれの船に供給することになる。この船は電気推進で最大限度18海里行くことが可能で、11,500kWhの容量故に排気物は排出しない。

幅25メートルで、船客804人と乗用車225台を収容可能で、最高速力は26ノットだ。

それぞれの港で、1時間、待ち合わせをしている間に、この高速フェリーの電池は、完全に再充電しなければならない。これは、両港の陸上電力供給(タリファで5MW、タンジールで8MW)に、電池を合計8MWh追加することで完了することになる。

「これは史上初めて、弊社が電気エネルギーだけを使用して全行程を走ることを可能にする、先駆的で技術的に進んだ官民事業であり、それ故、廃棄物ゼロなのです。」とBaleariaのPresident and Owner(=社長兼社主)であるAdolfo Utorは論評した。「この革新的なシステムが、僅か40分で、同航路で必要とされる電池の再充電を可能にすることになります。」とUtorは説明した。(後略)(Clean Technica:Jan. 30, 2025)