2025年3月

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2025年3月の海外旅客船情報

中国の河川フェリーが大型船と衝突し、少なくとも11人死亡(中国)

中国中部の川で、小型フェリーが油流出清浄船と衝突し、11人が死亡した、と金曜日の夜に国営メディアは報じ、5人以上が行方不明になっていると付け加えた。

国営通信社のXinhua(=新華社)によると、火曜日の朝、湖南(=フーナン)省の源江(=ユアンシュイ)であった衝突で、19人が船外に転落し、同日、3人が救助されたという。

事故は、この川が平均よりも60メートル(200フィート)以上深く、幅が500メートルある地点で発生した。Xinhuaによると、救助隊は金曜日の夜にこのフェリーを引き上げ、捜索を続けているという。

救助された1人は、足を使って窓を破ることによって、フェリーから脱出した、と親族の1人が上海に本拠を置くニュース・プラットフォームのThePaper.cnに話した。この親族は、フェリーは村を行き交う人々の主要な手段だった、とも話した。

The Paperが入手した動画には、穏やかな川で、フェリーの背後から、ずっと大きな油流出清浄船が衝突している様子が写っていた。Xinhuaは、大型船の3人には怪我はなかったが、船が無事、岸に到着した後で、警察による取り調べが行なわれていると伝えた。

この事故がどのように発生したのかについては情報はなく、土曜日の朝、地元政府への電話の呼び出しには応答がなかった。(South China Morning Post: Published: 11:30am, 1 Mar 2025)

ギリシャのフェリー船長と一等航海士、乗客を押して死に追いやり、投獄(ギリシャ)

ギリシャのピレウスの法廷は、Blue Horizon(=ブルー・ホライズン、注、元「ばるな」)というフェリーの船長と一等航海士に対し、2023年9月に乗客の1人を悲惨にも溺死させたかどで、刑務所行きの判決を下した。

一等航海士は、このフェリーのランプ(注、傾斜路)から乗客を突き落としたが、故殺で12.5年を言い渡され、一方、船長は、死者を出した出来事の後で、船の出発を許したことで、7年以上の刑を言い渡された。同法廷は、刑の執行猶予の求めを退け、直ちに懲役刑に服するよう命じた。

この事件で、36歳のAntonis Kargiotisが、クレタ島のヘラクリオンに向けて出発しつつあったフェリーに乗船しようとして、海に突き落とされるビデオ映像がオンライン上に現れて、激しい憤りが広がった。

Blue Horizonの船尾のランプは、Kargiotisが乗船しようと駆け上がって来た時には、海上安全規則に反して下げられたままになっていた。1人の船員が立ちふさがり、フェリーが動き出す中、Kargiotisはランプから港に突き落とされた。フェリーの航跡に巻き込まれ、船員や乗客が傍観する中で溺死したのだった。

深刻な事件にも拘らず、このフェリーは旅を継続し、40分近く港に引き返さなかった。当局からの命令を受けて、引き返しただけだった。この衝撃的な映像で、ギリシャ中に激しい非難が広がることになった。

訴追は、4人の船員に対してなされた。船長、一等航海士、二等航海士、そして甲板長だ。検察官は、一等航海士が故意にKargiotisを押し、この船員は決して助けることをしなかったと論じた。被害者の遺族は、Kargiotisを突き落とすことの代わりに、この船員はKargiotisを捕えて、当局に引き渡すことができたはずだと指摘した。

船長は、この死者の出た出来事の後でフェリーの出発を許可し、犯罪を隠蔽しようとしたことで、有罪とされた。刑務所で7年と5か月間の刑が言い渡された。

一等航海士は、故殺で有罪となり、12.5年の刑を受けた。刑罰は、前科がなかったことから減刑されたが、同法廷は、2人を執行猶予にすることは拒否した。

二等航海士と甲板長は、犯罪に加担したとして非難された。しかし同法廷は、1人は車庫(注、車両甲板)の入り口付近に立っており、もう1人は口論の最中に、前に向かって歩いている様子が写った証拠ビデオを再検討してから、無罪判決を言い渡した。

弁護団は、一等航海士はKargiotisを害する意図は持っておらず、正式に許可されない乗船を阻んだだけだったと論じた。また、港湾安全の堕落や、Coast Guard(=沿岸警備隊)の役割も指摘した。同法廷はこうした主張を退け、有罪判決を受けた2人の上級船員は、死に対して責任があることを断言した。

この事件は、深刻な政治的結果に繋がった。ギリシャの海運大臣であるMiltiadis Varvitsiotisは、大衆の激しい抗議を受けて辞任した。Blue Horizonを運航しているAttica GroupのCEO(=最高経営責任者)であるSpyridon Paschalisも、辞任した。(Marine Insight:? March 1, 2025)

タスマニア州政府、Spirit of Tasmania IVの賃貸交渉を潰し、スコットランドから船を移動(オーストラリア・英国)

Tasmanian Government(=タスマニア州政府)は、州有フェリー運航事業者であるTT-Lineに、スコットランドに停泊している新しいSpirit of Tasmania IVというフェリーの賃貸交渉を止め、その代わり、タスマニアに連れて来る手続きを開始するよう指導した。

「政府の立場と一致する勧告をしており、つまり政府はTT-Lineに対し、これらの交渉を止め、Spirit IV to Tasmaniaの移動を開始するよう指示致しました。」とDeputy Premier(=副知事)のGuy Barnettは、日曜日に話した。

Barnett氏は、いつこのフェリーがタスマニアに戻って来るのかという予定を述べたり、確認したりはしようとはしなかったが、Tasmanian Transport Minister(=タスマニア州運輸大臣)のEric AbetzとTT-Lineが、日曜日の午後に、更に詳しいことを公表すると述べた。(中略)

船は現在、スコットランドのエジンバラのPort of Leith(=リース港)に停泊しているが、適切な停泊地は、タスマニア州のデボンポートに建設されることになっている。

Spirit IVは、元々は、昨年までに、旅客と貨物をバス海峡を横断して輸送することになっていた。しかしデボンポート港の社会基盤が遅延し、2隻の新しいSpiritsは、いずれも2027年まで、タスマニア州とビクトリアの間で運航できないものと見られている。

タスマニア州の2隻目の新船であるSpirit of Tasmania Vは、なおもフィンランドで建造中だ。(後略)(ABC News: 2 March 2025)

SS United States、アラバマ州に到着、世界最大の人工岩礁へ(米国)

SS United Statesは、南フィラデルフィアのデラウェア川の波止場で長らく固定されていた錆びついた船であることから、恐らくは、どうしてこれが世界最速の遠洋定期船だったのかと思われるだろうが、予定より2日前に、最後の航海を終えた。

30年近く経過して、この歴史的なSS United Statesは、2025年2月19日金曜日にフィラデルフィアを出発し、アラバマ州モビールへの1,800海里の旅を始めた。モビールで人工岩礁になる準備を始めることになる。

声明文において、当局者は、2025年3月3日月曜日に最後の航海を終えたと述べた。「記録破りの歴史の精神において、アメリカの旗艦は、フィラデルフィアからモビールへ、予想よりも早く旅を終えました。28年ぶりに波を切って移動する中、数えきれない数の見物人や称賛者らが、国内の東沿岸で、本船の威厳と美しさに魅了されたのです。」とSS United States Conservancy(=管理委員会)のpresident(=委員長)であるSusan Gibbsは、同船の401回目の航海に関する声明文の中で述べた。

組織者は声明文において、本船は今や改善手続きを受けることになり、指揮船橋部品、機関室装備品、針金、電線、束ねられていない物品、床材、備え付け家具、燃料、塗料、そして恐らくはアスベストなどの汚染物質のようなものを調べることになり、フロリダ州に運ばれる前に、船から撤去されることになると話した。この手続きは、今年の暮れまでかかる見込みだ。

手続きが完了するや、本船の残骸はフロリダ州のオカルーサ郡に運ばれて、そこで組織者は博物館、案内所を造る計画だが、近くでSS United Statesは、組織者らが「world's largest artificial reef(=世界最大の人工岩礁)」と呼ぶものになる。SS United States Conservancyの組織者らによれば、本船の歴史に関するドキュメンタリーも、同様に制作中だという。(NBC10 Philadelphia: Published March 3, 2025)

沿岸警備隊、クルーズ船客を救助(米国)

U.S. Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)のヘリコプターが、クルーズ船Koningsdam(=コーニングスダム))に乗船していた72歳の男性を先週、救助した。男性は、ビッグ・アイランド(注、ハワイ島)のカイルア・コーナの沖約300マイルで、多重発作に襲われていた。

男性は、MH-65 Dolphinというヘリコプターで、ホノルルのQueens Medical Center(注、病院)に搬送され、容体は安定していた。

沿岸警備隊は、水曜日の2時48分に通報を受け、ヘリコプターが木曜日の午前9時頃には、同船と合流することが可能だった。この船は、Holland America Lineのクルーズ船だ。(The Maui News: Mar 3, 2025)

158人のノロウイルス患者を乗せたクルーズ船がフロリダ州に接岸(米国)

フロリダ州タンパ発。ノロウイルスに罹患した158人の乗客と船員を乗せたクルーズ船が、土曜日、フロリダ州に接岸した。

Holland AmericaのEurodam(=ユーロダム)は、カリブ海周遊10日間の旅を終えて、ポート・エバグレイズに戻って来た。

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策・予防センター)は2月23日に、同船であったノロウイルスのアウトブレイク(注、勃発)の監視を開始した。CDC(=疾病対策・予防センター)は、2,057人の乗客のうち148人、すなわち7%が病気になったと述べている。この病気に、834人の船員のうち10人、すなわち1.2%が感染した。病気に感染した者は、嘔吐と下痢を体験していると報告し、ノロウイルスが原因であると判断された。

勃発に対処して、このクルーズ客船会社は、病気の乗客を隔離し、衛生手続きを強化し、病気の感染を監視すべく、防疫官と意見交換したと報告した。

この直近のHolland America Lineでの勃発は、今年、CDCが追跡した5隻目のクルーズ船のノロウイルスの勃発だ。Holland AmericaのRotterdam(=ロッテルダム)は、169人のノロウイルスの患者を乗せて、2月14日にフロリダ州に接岸している。(WFLA News Channel 8: Mar 3, 2025 / 08:54 AM EST)

ニュー・ジーランドの景勝地で、クルーズ船での嵐のパニックの中、乗客12人以上が怪我(ニュー・ジーランド)

乗客と船員16人が、シドニー発のクルーズで、船が時化の海に遭遇し、劇的に傾いたことから、負傷した。

クルーズ船Crown Princess(=クラウン・プリンセス)は、2週間の周遊旅行中で、ニュー・ジーランドの南島の有名なフィヨルドである、ミルフォード・サウンドに向かう針路に変更後、強風に襲われた。

ビデオ映像には、乗客らがビュッフェで何とか立っていようと奮闘する一方、職員が慌てて朝食の料理を捕まえようとし、皿が厨房に転げ落ちているさまが写っている。船が傾いて、深鍋や平鍋が厨房の床に落ちて、売店では棚から香水が転落する中、甲板のプールは、溢れているのが見える。

このクルーズ客船会社は、乗客13人と船員3人が、Crown Princessが傾いた事故で、軽傷を負ったと話した。(中略)

The Independent紙では、論評を求めてPrincess Cruisesに接触している。(The Independent: Monday 03 March 2025 10:19 GMT)

Seabourn Sojourn、三井オーシャン・クルーズに売却(米国・日本)

Mitsui Ocean Cruises(=三井オーシャン・クルーズ)は、SeabournとCarnival Corporationから2隻目の船を買収した。Seabourn Sojourn(=シーボン・ソウジャーン、注、「短期滞在」の意)が、Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.(=商船三井)(MOL)の子会社である日本のこの商標に売却されたのだ。

売却に引き続いてSeabournは、この乗客458人乗り、2010年建造船を、三井オーシャン・クルーズから傭船し、2026年5月15日に終わる世界一周クルーズの完了までのSojournでの公表されていた全ての航海の運航を継続することになる。

声明文によると、Seabourn Sojournは、傭船期間後に三井オーシャン・クルーズに引き渡すことになり、引き渡されるや同船は、「not competitive with Seabourn(=Seabournとは競合しない)」市場で、新たな船主によって展開されることになるという。Mitsui(=三井)船隊のMitsui Ocean Fuji(=三井オーシャン・フジ)やNippon Maru(=にっぽん丸)に加わることになる。

「この移転で、Seabournは、超豪華クルーズの世界で、最も人気の選択の1つとなる、私有ヨットのような体験を提供するのに完璧に向いているもので、事業において最も若く最も現代的な船隊の1つを持つこととなります。」とSeabournのpresident(=社長)であるMark Tamisは語った。「弊社の受賞歴のある遠洋船は、最近、進水した弊社の2隻の探検船と相まって、超豪華旅行市場の重要な範疇を支えるべく、弊社にとっては正しい混合となり、一方で弊社のお客様には、7大陸500か所以上の目的地での、特別なSeabournの瞬間を提供することになります。」

三井にとっては、Seabournから買収した2隻目の船であり、ここはSojournの姉妹船である元Seabourn Odyssey(=シーボン・オデッセー、注、「長期旅行」の意)を買い、Mitsui Ocean Fuji(=三井オーシャン・フジ)として、2024年暮れに船隊に迎えていた。

「2024年12月に三井オーシャン・フジを進水させ、この船や船上製品に対する顧客の反応は、大変に良いのです。」とMitsui Ocean Cruises(注、正確には「商船三井クルーズ」)のpresident(=社長)であるTsunemichi Mukai(=向井恒道)は話した。

「本船の広いスィート、美味しい食事、そして胸躍る娯楽は、大変に肯定的な評価を得ております。全ての新しいクルーズ船が落ち着くには、少し時間がかかるものですが、三井オーシャン・フジでの体験は、絶えず向上しており、今や、弊社クルーズ事業を拡大させ、三井オーシャン・クルーズが提供できる唯一の方法として、「FUNATABI - Beautiful encounters with Japan(=船旅、日本との美しい出会い)」を提供するのに最も相応しい船であると、弊社では極めて確信しているところです。」

2026年5月15日以降の影響を受ける予約をしている顧客やその旅行忠告者(注、旅行代理店)は、変更や再予約選択に関する詳細を記したSeabournからのメッセージを受け取ることになる。

「船隊での16年を経て、Seabourn Sojournが、三井オーシャン・クルーズと旅を続けることを誇りに思います。これからの1年間、弊社は、お客様や船員と共に、Sojournの遺産を祝う特別の方法を見出すことになります。」とTamisは語った。(Cruise Industry News: March 4, 2025)

80年代ロック歌手の婚約者、激しい口論の最中、クルーズ船のバルコニーから転落死(バハマ・米国)

Faster Pussycatのリーダー、Taime Downeの婚約者であるKimberly Burchが、Royal Caribbeanの船、Explorer of the Seas(=イクスプローラー・オブ・ザ・シーズ、注、「海の探検者」の意)であった「The 80s Cruise(注、80年代クルーズ」の意)」で、クルーズ船から悲惨にも転落して、死亡した。

Kimberly Burchは、7日間クルーズの正に最初の夜である3月2日に、「from a room balcony(=部屋のバルコニーから)」、60歳のロック歌手と「heated(=激しい)」口論と言われるものに引き続いて、転落したと報じられている。

沿岸警備隊、Kimberly Burchの捜索でヘリコプター隊員を派遣

US Coast Guard(=合衆国沿岸警備隊)の報道官は、この事故は、バハマのフリーポートから、ざっと20マイルで発生したことを確認した。沿岸警備隊は、Royal Bahamas Defense Force(注、「王立バハマ防衛軍」の意)の捜索を支援するため、ヘリコプター隊員やその他の人員を派遣した。残念ながら、捜索はその後、打ち切られ、Burchの遺体は収容されていない。(中略)

Kimberly Burchの捜索は打ち切り

同船の船員の緊急の努力や、近隣の船舶の支援にも拘わらず、Burchの捜索は打ち切られた。Taime Downeも、その代理人も、この事件に関連する声明文は公表していない。

Burchの転落を取り巻く状況に関する捜査は続いており、当局では、悲劇に先立って、2人の間であった口論の報告を調べているところだ。(Yahoo!news: Wed, March 5, 2025 at 7:00 AM GMT+9)

ワイト島のフェリー、Red Falconの作業のため運休(英国)

RED Funnelは、ここの車両フェリーの1隻での「works(=作業)」延長のため、更に航海を運休した。

このソレント横断フェリー会社は、今日(日曜日)から、イースト・カウズ発の以下の便を運休した。午前6時、午前9時、午後12時、午後3時、午後6時、そして午後9時の便。

また、サウサンプトン発は、午前4時30分、午前7時30分、午前10時30分、午後1時30分、午後4時30分、そして午後7時30分の便となる。

同社は、Red Falconでの「extended works required(=延長作業が必要)」となったために、航海を中止した。Red Funnelは顧客に対し、旅行計画にご不便をおかけしたと謝罪している。

このフェリー会社は、技術的問題のために、船隊で多くの運休があったことで、非難を浴びている。昨日(土曜日)、車両フェリー2便が、ここの船舶の1隻が故障したために運休していた。(Isle of Wight County Press: 9th March)

Viking、旅行株後退で、利益見通しを打ち負かす(米国)

Viking Holdings株は、クルーズ客船会社が朝に広く旅行株が下落したことから敗北し、火曜日に下落した。Viking cruisesの親会社は、第4四半期業績の期待を消し去った。

Viking Holdings (VIK) は、1株当たり45セントの調整利益を報告し、FactSetの37セントの予想を打ち負かした。総収入は、20.5%急上昇して、13億5000万ドルとなり、13億3000万ドルの推定を上回った。

同社の収容passenger cruises days(=旅客クルーズ日数)(PCDs)は、昨年より10.9%上昇し、第4四半期の稼働率は92.1%だった。

Vikingの主力製品の稼働能力は、2025年シーズンは12%増。2月23日現在、Vikingは、既に2025年の収容PCDs(=旅客クルーズ日数)の88%を販売している。同社は、今シーズンの予約は53億ドルで、昨年の同時期よりも26%増となっている。

「予約は記録を破り続けており、1月31日は、1日の予約収入が新たな最高記録となり、2025年1月は、Vikingの歴史上、1か月で最高の予約収入を達成しました。」とリリースにおいて、CEO(=最高経営責任者)のLeah Talactacは話した。「こうした数字で、2025年は弊社は良好で、弊社の製品がいかに上手く弊社の標的とする顧客の共感を呼んでいるのか、そして弊社の需要を生み出す戦略の成功の証明にもなっております。」

ここの注文簿に基づいて、Vikingは2025年に、遠洋船1隻、川船10隻の引渡しを受ける見込みだ。

Viking株

VIK株は火曜日、旅行株が広く売られたことから、6%下落した。

Royal Caribbean (RCL)株は、朝の取引で4%以上値を下げてから、僅かに下がった。

Carnival (CCL)は、僅かに値を上げ、この日これまでに4.8%下落したのに反発した。

Norwegian Cruise Line Holdings (NCLH)は、少しづつ値を上げた。NCLH株は火曜日の朝に約5%値を下げた。

一方、航空株は、Delta (DAL) とAmerican (AAL) が、軟調な需要環境に基づいて見通しを大幅に切り下げたことから、朝の取引で徐々に下落した。

旅行予約サイトも下げで、Expedia (EXPE)は7.3%下落。(Investor’s Business Daily: 04:21 PM ET 03/11/2025)

Princess Cruisesのクルーズ船であった別のノロウイルス勃発で、多くの乗客や船員が発病(米国)

Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策・予防センター)によると、2月にクルーズ船Coral Princessであった別のノロウイルスのアウトブレイク(=勃発)で乗客が発病し、Princess Cruisesが運航している遠洋定期船(注、「クルーズ船」とすべき)での今年2回目の勃発となったという。

この2月の勃発では、69人の乗客と16人の船員が発病した、とCDC(=疾病対策・予防センター)は話した。船全体では、乗客1,906人、船員895人が乗船していた。この勃発は、カリフォルニア州ロサンゼルス発で、パナマ運河を通過する16泊航海の間に発生した。

最近の旅行での報告症例は、「mild(=穏やか)」なものと考えられているとPrincess Cruisesの広報担当者は、CBS Newsに電子メールで話した。(中略)

このPrincess Cruisesの最新の勃発は、2025年開始以来、Coral Princessでの2度目のものだ。1月には、同じ船での別の航海で、乗客128人と船員20人がこのウイルスに感染した、とCDCは話した。(CBS News: March 12, 2025 / 3:11 PM EDT)

Adora Magic City:中国初の国産大型クルーズ船が100航海を終える(中国)

中国初の国産大型クルーズ船であるAdora Magic City(=愛達・魔都号)は、月曜日に上海で100回目の航海を記録し、2024年初めに商業運航を開始して以来、350,000人以上の国内外の観光客を惹きつけている。

午前6時に、このクルーズ船は航海を終え、Shanghai Wusongkou International Cruise Terminalに接岸し、そこで乗客らは下船した。

「このクルーズ船には、滑り台、プール、そして「gardens on the sea(=洋上庭園)」があるんだ。」と小さな男の子は、航海中に印象を受けたものを共有した。

「この次は、別のAdoraの航海で、両親を連れて行きたいです。」と女性客は話した。

一方で上海の海上・国境検問当局は、Adora Magic Cityの安全と効率的運航を保障すべく、特別誂えの管理プログラムを導入している。

「高性能海上プラットフォーム、電子巡回、そしてVessel Traffic Services (注、船舶位置情報サービス)(VTS)のような手段を使用することで、進歩した安全・天候情報を、我々の管轄する水域を通過するクルーズ船に提供し、クルーズが安全かつ円滑に行われることを確かなものにしています。」とBaoshan Maritime Safety Administration(=宝山海事局)の海上検査官であるSheng Jinghaoは語った。

「我々は、通関手続きの途切れることのない効率化に向けた一連の対策を実施しております。検査の迅速化に向けたクルーズ・コントロール・システムを使って、乗客の待ち時間を大いに減少させています。」とPujiang Border Inspection Station(=浦江国境検査署)の税関吏であるQiao Yingsongは話した。

Adora Magic Cityは、中国の成長しているクルーズ産業技術を展示するものであり、1,000社以上の世界的な製造業者からの貢献により建造されたもので、技術革新と国際協力を象徴する。(CGTN: 10:28, 12-Mar-2025)

Fincantieri、運航事業者のNorwegianに新しいクルーズ船を引渡し(イタリア・米国)

イタリアの造船業者、Fincantieriは、Norwegian Cruise Line (NCL)にNorwegian Aqua(=ノーウィージャン・アクア、注、「ノルウェーの水」の意)というクルーズ船を引き渡した。

Norwegian Aquaは、FincantieriがNCL向けに建造している拡張Prima Plus級の1番船だ。156,300総トンで、長さは1,056フィートに及ぶNorwegian Aquaは、最初の2隻のPrima級の船で、Fincantieriの職人技も呼び物としているNorwegian PrimaやNorwegian Vivaよりも、10%大きい。

Norwegian Aquaの引渡しに加え、マラゲラのFincantieri造船所は、明日、もう1つの一里塚を経験することになる。Norwegian Lunaの進水式であり、このNorwegian Aquaの姉妹船は、2026年春に引き渡し予定だ。

FincantieriとNorwegian Cruise Line Holdingsの関係を更に強化することとなる2つの行事は、グループがNCL向けに建造する史上最大船である4隻の約226,000トンのクルーズ船の画期的な発注の発表から僅か数週間で到来した。(Marine Link: March 13, 2025)

Celestyal、来るべきサントリーニ島訪問を中止(ギリシャ)

Celestyal Cruisesは、3月と4月のサントリーニ島寄港を、同島の地震活動を理由に中止した。

同社のウェブサイト上で共有された声明文によると、この変更により、同社の「Iconic Greek Islands(=象徴的なギリシャ諸島)」旅程に影響が出ているという。

「弊社では、弊社の世界的な運航を継続的に監視しており、これにはエーゲ海で記録されている最近の地震活動も含まれています。」と同社は話した。「最近のギリシャ政府の勧告に従って旅程を変更することになり、積極的にサントリーニ島を差し替えます。」とCelestyalは続けた。

Celestyal Discoveryでの3泊と4泊のクルーズは、今や、ギリシャのヘラクリオンを訪問することになった。「影響を受ける顧客と提携者の全員に通知しているところで、政府がそうしても安全だと判断するや、同島への復帰に全力を注ぎます。」とCelestyalは付け加えた。

同社は、状況が改善し、安全で楽しめることが保障されたならば、サントリーニ島に戻る準備ができている、と言及した。Celestyalは現在、2025年5月1日に同島に戻ることになっている。

他に3社のクルーズ客船会社が、2025年のサントリーニ島への訪問を中止したと報じられている。Arxipelagosによると、Viking、Selectum Blu、そしてMirayも、今後数週間、このギリシャの島への訪問を取り止める決定をしたという。

当初は、2月にシーズンが開幕することになっていたVikingは、サントリーニ島への2回の追加到着を中止した。この目的地への航海の代わりに、Viking Starは今や、ミコノス島とナフプリオ島を訪問することになっている。

Miray Cruisesも、Geminiを使用した3月のサントリーニ島訪問を差し替え、今やシロス島に向かう。

地中海で2025年の夏シーズンが始まったばかりのSelectum Bluは、サントリーニ島訪問を差し替える。トルコから航海するBlue Sapphireは、4泊クルーズでは、パトモスを訪問することになっている。

これまでに2025年のサントリーニ島訪問を中止した他のクルーズ客船会社には、Princess、Costa、AIDAが含まれている。(Cruise Industry News: March 15, 2025)

上海国際クルーズ港、1日での記録的な入国外国人観光客を報告(中国)

CCTV(=中国中央電視台)Newsによると、約4,800人の入国外国人観光客が、日曜日にShanghai Wusongkou International Cruise Terminalに到着し、1日での新記録となったという。

ドイツのクルーズ客船会社、AIDA CruisesのAIDA Stellaは、約2,200人の外国人訪問者を乗せて同ターミナルに初寄港し、一方でRoyal CaribbeanのSpectrum of the Seasは、2,600人以上の外国人旅行者を連れてきた、とCCTV Newsは日曜日に報じた。

中国の査証政策が継続的に緩和され、240時間査証免除通過と、片務的査証免除が、更に多くの外国クルーズ観光客を惹きつけている。上海のPujiang Station of Immigration Inspection(=浦江入国検査署)の資料によると、この2隻のクルーズ船の訪問者の28.2パーセントが、240時間査証免除通過を申請し、60.9パーセントが片務的査証免除の恩恵を受け、この政策の効果を明確に示していた、とCCTV Newsの報道は述べていた。

これまでのところ、中国は38か国に片務的査証免除入国を許可し、54か国に対して査証免除通過期間を240時間にまで拡大していた。2024年、2000万人以上の外国人旅行者が、査証免除で中国に入国し、前年比で112パーセント増となっていた。このうち、339万人以上が中国に片務的査証免除政策の下で入国し、Foreign Ministry(=外務省)の資料によると、前年比で1200パーセント増だったという。

中国を神秘的であると考えていた中国に来たことのある多くの外国人は、今やこの国が魅力的であることに気が付いている、とChinese Foreign Ministry spokesperson(=中国外務省報道官)のMao Ning(=毛寧)は、木曜日に定例記者会見で話した。

「中国訪問をより簡単にし、外国人訪問者が当地での滞在中により寛げるよう、更なる措置を講じます。」とMao(=毛)は話し、様々な政策が既に実施されていることに言及した。例えば、世界中の中国大使館や領事館は、査証申請でオンライン予約をもはや要求しておらず、今や予約なしで査証申請ができるようになった、とこの報道官は話した。

Mao(=毛)によると、中国の多くの都市が、今や効率的な出国税払い戻しのために「Buy Now, Refund Now(注、「今買って、今返金」の意)」政策を案内しており、外国人利用者が自身の国際クレジット・カードを、中国のデジタル支払プラットフォームに関連付けることを可能にする支払い手段を簡素化しているという。

2024年、Shanghai Wusongkou International Cruise Terminalは、208隻のクルーズ船と134万人の旅行者を扱った。公式資料によると、今年はクルーズ船は206隻を超え、153万人の旅行者を迎えることになるものと見られるという。(Global Times: Mar 16, 2025 04:17 PM)

遠洋定期船の興亡

かっては国家の誇りとアメリカの創造力の象徴だったSS United Statesは、未だに遠洋定期船による大西洋横断最速記録を保持している。Titanicよりも大きく、当時の精神、野心、そして技術の進歩を体現していた。

しかし30年近く未使用のまま、フィラデルフィアの埠頭で錆びついて、遠洋定期船の時代のこの遺跡は、今や海底に向かう最後の航海に直面している。

少し前、この遠洋定期船は、世界的な旅行の誰もが認める指導者だった。数十年間に亘って船舶は、遠洋定期船での往来が目的地での経験と同等のものだった時代を象徴する、速力と豪華さの新基準を設定し続けてきたのだった。

今日、CunardのQueen Mary 2は、昔の壮大で偉大な旅を思い起こさせる定期大西洋横断を行う、最後に残った遠洋定期船として存在している。

1800年代に導入されてから、20世紀半ばに最盛期を迎えるまで、こうした威厳ある船舶は、技術革新、贅沢、そして国家の誇りを体現するものだった。大洋を横断して何百万人も輸送し、劇的に旅行時間を短縮し、人々の世界の見方に革命を起こしたのだった。

それでも1950年代に商業航空が降臨し、海のこうした象徴は殆ど一夜で廃れたのだった。

帆船から遠洋定期船へ

遠洋定期船が廃れる前は、大洋横断旅行は、自然のなすままの帆船に乗っていく非常に危険な試みだった。19世紀の蒸気機関の到来は、それを永遠に変えた。

汽船は、かってない速力、信頼性、そして快適さを提供し、技術革新の時代と、国家間の競争の先触れとなるものだった。

遠洋定期船は、直ぐに国家の誇りと技術的偉業の象徴となった。富裕層向けの最良のホテルの時代と張り合う豪華な宿泊設備を提供し、一方で、新生活を始めるために移民する労働者階級の乗客向けの改良された快適設備も提供していた。

電気照明、水洗便所、そして1日3回の食事は、多くの者にとっては、目新しいものだった。

遠洋定期船の黄金時代

20世紀初頭は、遠洋定期船の黄金時代の始まりだった。New York Times紙がLusitsaniaを「the largest and most richly appointed ocean steamship in the world(=世界最大かつ最も裕福な指定遠洋汽船)」と描写したように、船舶は、富裕と技術的精巧さを称賛するものだった。

LusitaniaとTitanicの悪名高い大惨事にも拘わらず、執拗な速力の探求により確かに進歩したことから、遠洋旅行の需要は上昇し続けた。

アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、そして英国企業が、1920年代末と1930年代初頭に、大きさ、速力、そして豪華さでお互いに張り合って競争し、最速大西洋横断を称えるBlue Riband(=ブルー・リボン、注、「最高栄誉賞」の意)を獲得すべく、伝説的な競争で最高潮を迎えた。

非公式称号は、船舶運航事業にとっては乗客を惹きつけるため、国家にとってはその威信のために欲しがるものだった。徐々に35隻の大西洋定期船は、大半がほんの一時的な保持したものではあったが、そうした称号を主張していた。

新聞の見出しを飾ったのは、速力だけではなかった。Queen MaryやNormandieのような船は、壮大で名高い大洋旅行を象徴する「floating palaces(=洋上宮殿)」として知られるようになった。

Winston Churchillは、今ではロング・ビーチで歴史博物館兼ホテルとなっているQueen Maryに、頻繁に乗船していた。ホテルの部屋は現代化されているが、集客施設は、Captain’s quarters(注、船長室)から1等プールまで、客が元々の豪華さを体験することを可能にしている。

戦時中は、遠洋定期船は、その多用途性を証明して、軍隊輸送船、病院船、貨物船としての機能を果たした。平時においては、有名人、実業界の大物、そして希望に満ちた移民を運び、比類なき旅行体験を提供した。

遠洋定期船の上空

遠洋定期船が需要な新たな頂点に達した時、航空機は静かに世界旅行を革命を起こす準備をしていた。1920年代、1930年代の初期の旅客機は、遅くて、快適ではなく、しかも法外に高価だったが、World War II(=第二次世界大戦)の技術的飛躍は、あらゆるものを変えた。

与圧室とジェット機関により、より早く、より安全に、そしてより快適に飛行することを可能にした。1940年代末までに、輸送の新時代に向けた土台作りは出来上がっていた。

1952年、SS United Statesは、西洋横断の速力記録を打ち立て、たったの3日間で旅行を終えた。遠洋定期船の設計と技術革新の頂点を迎えていた。

同年、世界初の商業ジェット旅客機であるBritish De Havilland Cometが、お目見えした。Cometは、日単位ではなく、時間単位で大西洋を横断することを約束した。

しかし一連の大々的に報道された大惨事が、Cometを深刻に躓かせることとなったのだった。

しかしLusitaniaとTitanicの惨事が、水上での発展を後戻りさせなかったように、Cometの惨事は、ジェット時代への急速な移行において、一時的な障害となったに過ぎないことが、最終的には証明された。

遠洋定期船の衰退

1958年のBoeing 707の導入は、変化の真の合図となった。時速600マイルもの速力で、180人以上の乗客を運ぶことができたのであり、大西洋横断飛行は、大衆の手に届くものとなったのだった。

航空会社は、乗客数において海運会社を凌ぎ始め、1960年代初頭までには、遠洋的船は赤字で定期運航していた。

かっては業界の巨人の1社だったCunardのような会社は、順応させようと必死だった。大西洋横断航路を支配した象徴的なQueen MaryとQueen Elizabethは、1960年代末には引退した。

遠洋定期船からクルーズ船へ

輸送の基本手段としての遠洋定期船の役割が縮小する一方で、新たな市場が現れた。leisure cruising(=レジャー・クルーズ、注「気晴らしのクルーズ」の意)である。各社は休日を楽しむ人に応じるべく、自社船を順応させて、点と点を結ぶ旅行というよりはむしろ、洋上での贅沢な休暇を提供した。

クルーズの構想は、全く新しいものではなかった。最初のクルーズ専用のクルーズ船、Prinzessin Victoria Luiseは、1900年に進水していたが、1960年代にレジャー・クルーズが本当に始まった。

Queen Elizabeth II(注、「Queen Elizabeth 2」の誤り)のような船が、この一線に跨っており、大西洋横断運航を維持する一方で、成長しつつあったクルーズ市場にも応じていた。かっては大陸間で乗客を輸送した船舶は、今や気晴らし、娯楽、そして探索に焦点を合わせた旅程を提供した。

目的地に急いでいくことの代わりに、旅それ自体が呼び物とされたのであり、同様に今日では、megaships(=特大船)がそうなっている。

遠洋定期船の中には、クルーズ船に特化して新たな生き方を見つけたものもあった。例えばSS Franceは、Norwegian Cruise Lineにより、SS Norwayに移行させられ、世界を周る航海を提供する豪華船となった。

燃料効率や大西洋横断に特化した等級の内装ゆえに、全ての船が移行できたわけではないが、しばしば新たな役割で成功した。

空の旅のようなものを提供するクルーズは、決して不可能だ。のんびりした、夢中になれる体験なのだ。人々は、船上の快適設備、広大な甲板、そして船内を自由に散策することを楽しむことができる一方、複数の目的地を訪れることになる。

遠洋定期船の遺産

今日、偉大な遠洋定期船では、定期運航をしているものは殆どなく、唯一残っているのが、Cunard LineのQueen Mary 2だ。

ほんの一握りの船が保存されており、これにはロング・ビーチの初代Queen Maryがあり、多くは時の試練に生き残れなかった。悲しいことに、SS United Statesも、間もなくそうなる。間もなく人工岩礁となるために、沈められる。

それでも遠洋定期船の精神は、これら壮大な船の起源に恩恵を受けている現代のクルーズ産業において生き続けているのだ。(Forbes: Mar 16, 2025, 07:56am EDT)

Glen Sannox、亀裂修理後に運航再開の見込み(英国)

新しいフェリー、Glen Sannoxは、船体の細かいひびを修理して、日曜日の午後に航海を再開する見込みだ。

しかしCalMacは、予定されていた朝の航海は、溶接作業についての2度目の検査を行うことを可能にすべく、中止したことを確認した。修理は、潜水夫による評価を経て、土曜日に完了したが、冷却後に新たな検査が行われることになる。

この真新しい船は、ほぼ7年遅れて引き渡され、1月に運航を開始したばかりで、元々の契約価格よりも、4倍以上も費用が掛かっている。このフェリーは、サウス・エアーシア州のトゥルーンと、アラン島のブロディック間で、ちょうど2か月間、運航してきた。

土曜日の夜、CalMacは、溶接線上のひびの修理は完了したと発表した。そして新たな検査に合格すれば、Glen Sannoxは、ブロディック発の14時50分の便を再開すると話した。(後略)(BBC News: 16 March 2025)

1憶7800万ドルの資本計画で、新しいCape Mayフェリーを買って、Delaware Memorial Bridgeを保護(米国)

双子の吊り橋と、ニュー・ジャージー州とデラウェア州の間のフェリー航路を運航している当局は、ここの水面上に浮かぶ施設に取り組むための1憶7800万ドル5か年資本計画を明らかにした。

The Delaware River and Bay Authority Five-Year Strategic Plan(注、「デラウェア川及び湾当局5か年戦略計画」の意)には、120件の主要資本事業が含まれており、これには、Delaware Memorial Bridge(注、橋)、Cape May-Lewes Ferry(注、フェリー)、Cape May Airport(注、空港)及びデアウェア州の事業が含まれている。

最大の事業の中には、Cape May-Lewes FerryのCape Henlopenという船を代替することになる、新しいフェリー1隻の設計及び建造がある。(NJ.com: Mar. 17, 2025, 6:22 p.m.)

Ferguson造船所、新たなCalMacのフェリー、失注(英国)

国有化されたFerguson造船所は、西海岸の運航事業者、Caledonian MacBrayne向けの7隻の小型電動フェリーという、極めて重要な注文を、受注しそこなった。

フェリー調達機関であるCMALは、代わりにポーランドの会社であるRemontowaを、small vessels replacement programme(=小型船代替計画)(SVRP)の優先交渉者に指名した。

Fergusonのクライド川の最後の商業造船所は、この契約の入札を「aggressively(=積極的に)」行うと誓い、6社の最終入札候補者一覧に名を連ねていた。

総額1億7500万ポンドは、新しい「loch class(=ラック(注、湖)級)」の船の建造、港の竣工、陸上発電所の刷新に割り当てられていた。この最初のフェリーは、2027年にCalMac船隊に加わることになっている。

この契約は、CalMac向けのずっと大きな2隻のフェリーの建造で、遅延と費用超過があったことに引き続く、Ferguson Marineの5か年事業計画の鍵となる部分だった。

50メートル(164フィート)のフェリーは、Port Glasgow造船所によって、過去に首尾よく引き渡されたものと同種のもので、7年間に亘って繰り返し作業が可能となる供給経路となり得るものだった。(後略)(BBC News: 18 March 2025

Captain Kate、Four Seasonsの船長に任命(米国)

Four Seasons Yachtsは、Kate McCueを、2026年初めに就航するFour Seasons lの初代Captain(=船長)に任命したと発表した。

California Maritime Academyを卒業したCaptain Kateは、30年近く、海事専門知識をこの役職に注いできた。同社は、彼女は特大クルーズ船の初めてのアメリカ人女性船長として、2015年に歴史を作り、業界における先駆者であったと話した。最近、Celebrity Cruisesを退職していた。(後略)(Cruise Industry News: March 18, 2025)

ブリティッシュ・コロンビア州のクルーズ船港、アラスカ州の上院議員の警告を様子見(カナダ・米国)

ブリティッシュ・コロンビア州のクルーズ船港は、船のハッチを閉める(注、危機に備える)準備をしているところだ。

合衆国の上院議員が、クルーズ船が、ブリティッシュ・コロンビア州の港に寄港することなしに、ワシントン州からアラスカ州まで直接航行できるよう、139歳の法律を回避できることを示唆したのを受けて、予期しない影響が起きるかどうか、様子見しているところであり、今のところは通常通り、州の4つのクルーズ船港では、事業が行なわれている。

アラスカ州に向かう合衆国の商業トラックに対して料金を課すという、ブリティッシュ・コロンビア州の提案に対処して、Republican Senator(=共和党上院議員)のDan Sullivanは、あるアラスカのラジオ局で、U.S. President(=合衆国大統領)のDonald Trumpに、クルーズ船がブリティッシュ・コロンビア州の港を飛ばす(注、抜港する)ことを許可するexecutive order (=大統領命令)を求めるかもしれない、と話したのだ。

今のところ、合衆国の法律は、世界中の殆ど全てのクルーズ船が含まれることになる外国船籍の船が、2つの合衆国の港湾間を直接移動することを禁じている。

この法律は、1886年に最初に起草されたもので、合衆国の港湾から別の港に向かう貨物を積んだ船舶は、アメリカで建造されたものであることを保障するよう策定されたものだ。この法律は、シアトルを出発する非合衆国クルーズ船は、ビクトリア、プリンス・ルパート、ナナイモ、あるいはバンクーバーに寄港して、合衆国の港湾間の航路を中断せざるを得ないことを意味するものとなっている。

Port of Vancouver(=バンクーバー港)は、この合衆国の法律の変更に対する緩衝材となっている。というのは、ここでは多くの会社がクルーズを開始する場所となっているためだ。数時間、乗客が下船する寄港地ではないのだ。

「バンクーバーは、今や40年近く、アラスカ・クルーズの第一位の母港であり、片道クルーズと周遊クルーズの本拠地として機能してきました。」とVancouver Fraser Port Authority(=バンクーバー・フレーザー港当局)のAlex Munroは話した。

Canada Placeというターミナルでは、今から10月21日までの、現在、予定されている301隻のクルーズ船で、120万人の乗客を予想している。パンデミック後の抑圧された需要が解き放たれたことから、過去2回の記録破りとなったシーズンからは僅かに減っているが、なおも歴史的な平均からは優に上回っている。

新しいクルーズ客船会社の数社は、今年、Canada Placeを利用し始めることになる港として通知しておらず、これには、スィート1つに、250万米ドルから1500万米ドルを費やす人向けの、洋上に本拠を置くcontinuing-care retirement community(=高齢者向け継続介護共同体)の一種である、Villa Vie Residencesが含まれている。

「我々は、バンクーバーのクルーズ運航は、典型的には何年も前から予定されているのですが、クルーズ客船会社と乗客の双方に人気の完全サービスの母港と比類のない旅程を提供している、アラスカ州の観光業と事業を支える重要な役割を果たしていると考えております。」とMunroは話した。

「状況を監視し続け、これら提案された変更で、運航にどのような影響を与える可能性があるかを議論する他、バンクーバーが、客船会社の必要とされるものに適合し続けることを確かなものとすること等、クルーズ客船提携者との継続中の話し合いを続けます。」

しかし他のブリティッシュ・コロンビア州の3港では、物事は不確かであり、ここではクルーズ船は、この合衆国の法律を回避するため、典型的にはほんの数時間寄港するだけだ。

昨シーズン、Greater Victoria Harbour Authority(=グレーター・ビクトリア港湾局)のOgden Pointというターミナルは、316回のクルーズで、970,000人のクルーズ船客が通過していた。同港湾局は、町で乗客は、1憶5000万ドルを消費したと見積もっている。

「両国で多くのことが動いており、かなりのことが不確実です。」と同港湾局のCEO(=最高経営責任者)であるRobert Lewis-Manningは話した。

Prince Rupert Port Authority(=プリンス・ルパート港湾局)では、プリンス・ルパートは、アラスカ市場にとっては戦略的な位置と多様な観光故に、目的地の1つに留まると見ている。

他のクルーズ船港のように、クルーズ定期船のグリーン(注、環境に優しい)海運回廊、つまり排気ガス・ゼロ燃料と技術の採択を加速させることに焦点を合わせた海上航路で、クルーズ客船会社向けに、世界で最初のそうしたクリーン回廊に沿って位置している。」とビクトリアのLewis-Manningは話した。

「注意深くなろうとしているところです。…綱渡りです。」と語った。「なぜ緊張があるのかは理解しており、なぜカナダ人が心配して動揺しているのか理解しています。」

「一方、北西太平洋市場においては、とりわけ港とクルーズ客船会社自身において、我々ば全員、大変に親しいのです。いつもアラスカ州で、同僚と働いているのです。ですから、今回の政治的緊張が一番上になるのは、通常ではないですね。」(Vancouver Sun: Published Mar 18, 2025)

南朝鮮、浮島丸沈没の75人全員の乗船名簿を確保(韓国・日本)

3月21日、ソウル発。金曜日、日本は南朝鮮(注、韓国)に、乗船していた何千もの朝鮮人が死亡した1945年に沈没した日本船のもう1冊の乗船者名簿を提供した。これで、朝鮮人犠牲者についての情報が含まれると言われる75冊の名簿の全ての引渡しが完了した、とソウルの外交部は話した。

南朝鮮(注、韓国)は、昨年9月に、19冊のそうした乗船名簿、10月に他の34冊を確保し、日本から追加の22冊の名簿を受領した、と同部はプレス・リリースの中で述べた。

この名簿には、船体内で爆発が起きて、1945年8月に日本の青森県(注、「京都府」の誤り)沖で沈没したUkishima Maru(=浮島丸)で命を落とした朝鮮人に関する情報が含まれている。

同船は、朝鮮人を運搬していた。多くは戦時労働で強制動員された者で、朝鮮が日本の1910年から45年までの植民地支配から解放されたことから、祖国に戻るところだった。

同部は、資料の分析を通じて、遺族への支援を終了し、この出来事についての真実が明らかになると話した。

日本は、最近、記録が保管されることが明らかにされるまで、乗船名簿は沈没で全て喪失したと断言していた。日本が公開を渋っていたことから、沈没原因を巡る論争が巻き起こっていた。

この船は、日本海軍に所属していたが、1945年8月22日に青森県の港から釜山に向けて出発し、2日後に京都(注、正確には「京都府舞鶴」)に寄港した。しかし船体の底部で爆発があり、沈没した。

日本は、同船は機雷に触れて、事故だと呼ばれていたものにおいて、3,700人の乗客のうち524人が死亡したと発表していた。しかし朝鮮人犠牲者の遺族が、8,000人もの多くの乗船者のうち、3,000人以上が死亡したと主張し、日本が故意に同船を爆破したと非難していた。

ソウルの当局者は、個人情報を特定して確認するためには、更なる分析が必要だが、資料の一部には、出生国や生年月日のような具体的詳細が含まれている、と述べた。(Yonhap: March 21, 2025)

歴史的な遠洋定期船、モビールに到着(米国)

SS United Statesが、メキシコ湾のフロリダ水域で人工岩礁として使用する準備をするため、3月3日にモビールに到着した。

この993フィートの遠洋定期船は、1951年に建造され、1952年に就航した。3日と12時間で大西洋を最速で横断した記録を、未だに保持している。

Perdido Cruisesによる同船の市民見学会が、火曜日に行われている。木曜日と土曜日は、港で行われる。この見学では、乗船して、歴史と岩礁としての将来を探求することになる。

見学案内人のJohn Robitailleによると、2本の煙突は撤去されて、博物館に移送されるという。フロリダ州オカルーサ郡が、同船を100万ドルで購入し、再利用と準備手続きで、更に1000万ドルを投資することになる。Robitailleによると、フロリダ州ベイ郡は、パナマ・シティー・ビーチのあるところだが、ここの岸の近くに同船を沈めるため、300万ドルを提供する。Bay County Tourism Development Council(=ベイ郡観光発展協議会)では、この沈没船にスキューバ・ダイバーを誘致することを希望している。

この船は、アルミニウムと鋼鉄で作られており、その速力に貢献している。4基のプロペラのそれぞれは、直径が18フィートある。

この船は、乗客2,000人と船員1,000人を収容できるが、元々は、必要とされた時に、約4,000人のアメリカ兵を輸送するように設計されていた。(The Thomasville Times: March 21, 2025)

Seven Seas Navigator、2026年にRegent船隊離脱へ(米国)

Regent Seven Seas Cruisesは、Seven Seas Navigator(=セブン・シーズ・ナビゲーター、注、「七つの海の探検家」の意)が、2026年暮れに船隊を離脱することになると発表した。

顧客に送られた声明によると、同社は、この1999年建造船を、洋上の豪華な住宅を提供する新商標として説明するCrescent Seasに引き渡すという。

Bloombergの報道は、同船の取引は、 Crescent SeasとNorwegian Cruise Line Holdingsとの間の2億3000万ドルの取引の一環だと言及していた。(中略)

Seven Seas Navigatorは、元々はロシアの調査船向けに設計された船体を利用して、T. Mariottiで建造された。この船客490人乗りの豪華船は、1999年9月7日、Regent Seven Seas Cruisesの処女航海で船出した。(Cruise Industry News: March 21, 2025)

合衆国のフェリー会社、逆さまにカナダ国旗を揚げてお詫び(米国・カナダ)

バンクーバー島とワシントン州間のフェリー便の運航事業者は、日曜日にビクトリア港に入港する際に、カナダ国旗を「unintentionally(=故意ではなく)」逆さまに揚げてしまい、お詫びしている。

Black Ball Ferry Lineは、ビクトリアとワシントン州ポート・アンジェルス間でフェリーを運航しているが、同港に接近する際に旗を揚げることは「routine practice(=通常の業務)」の一環で、この間違いは「fixed immediately(=直ちに直した)」と話している。

このシアトルに本拠を置く会社は、声明文において、この旗の状況が原因で「unintended disrespect or confusion(=故意ではない無礼、あるいは混乱)」を招いたことについて「sincerely(=真摯に)」謝罪した。

同社は、ソーシャル・メディアの投稿において、「strong connections on both sides of the water(=両岸の強固な繋がり)」を尊重しており、仕えている共同体には「utmost respect(=最大限の敬意)」を払っていると話している。

Black Ball Ferry Lineのウェブサイトでは、ビクトリアとポート・アンジェルス間では毎日、貨客フェリーを運航しており、毎日90分の横断時間だという。

この間違いは、U.S. President(=合衆国大統領)のDonald Trumpが、カナダを51番目の州であるとする所感を繰り返して緊張が高まっている中で起きたものだ。(Global News: Posted March 25, 2025 7:35 am)

マイアミ港行きRoyal Caribbeanのクルーズ船で、10代に性的悪戯の2人の男、起訴(米国・メキシコ)

30代の2人の男が、PortMiami(注、マイアミ港)に向かっていたRoyal Caribbeanのクルーズ船のサウナで、14歳の少年に性的暴行をしたとして起訴された。

Ricardo Daniel Mondragon Leal(37)とJose Juan Prudencio Diaz(36)は、Independence of the Seas(=インディペンデンス・オブ・ザ・シーズ、注、「海の独立」の意)で性的暴行されたという申し立ての翌日の金曜日に逮捕された。

Miami-Dade Sheriff’s Office(=マイアミ・デイド保安官事務所)の逮捕報告によると、MondragonとPrudencio Diazは、同じ現代的なメキシコ・シティーのアパートで暮らしているという。

この刑事事件は、処理されたことから、2人はMiami-Dade Metro West Detention Center(=マイアミ・デイド・メトロ西拘置所)に収監されることになる。

Mondragonは、未成年者に対する性的暴行、成人による16歳未満の者に対する淫らで猥褻な露出、12歳から16歳の子供に対する淫らで猥褻な性的悪戯の罪で、保釈金は認められなかった。

Diazは、同一の淫らで猥褻な起訴に直面しており、保釈金は認められず、HIV(=ヒト免疫不全ウイルス、注、エイズ・ウイルス)の状態であるにも拘わらず、性行為の際に、他人に通告しなかった罪にも直面している。

2人とも、全ての告発に対して無罪を主張している。この起訴の結果、2人ともImmigration and Customs Enforcement(=移民税関捜査局)に送られた。

逮捕文書によると、MondragonとPrudencioが木曜日にこの少年を性的悪戯した際に、この14歳の少年は、サウナにいたということを明らかにしている。

「弊社では、これらの申し立てを大変深刻に受け止めており、直ちに地元法執行機関(注、警察等)に連絡しております。」とRoyal Caribbean Groupの広報担当者は電子メールで回答した。「これは現在捜査が進行中なので、現時点で、これ以上共有できるものは、ございません。」(Miami Herald: Updated March 25, 2025 11:15 PM)

クルーズ船客、拡声器を通じて海賊警告を受ける(フィリピン)

フィリピン近くのスル・セレベス海を航行中のクルーズ船の乗客が、この地域で海賊が活動中であるとの警告を受けた。

TikTokでのアカウントがcruisegypsyuk@lillydapinkである、クルーズと旅行のインフルエンサー、「Lillidapink」が投稿した口コミ動画には、拡声器での発表が写っている。「This area is known for piracy threats...therefore we will be operating at a heightened level of security alertness during this period.(=この地域は海賊の危険があることで知られています…。そのため、ここを通過中は、油断せずに警備水準を強化して航行いたします。」

この動画は、800万回再生されているが、MS Queen Anne(=クィーン・アン)で撮影されたものだ。この豪華クルーズ定期船は、Cunardにより運航されているものだが、オーストラリアのダーウィンからフィリピンの首都マニラに向かう途中の、スル・セレベス海を航行していた。(中略)

乗客らは1月7日に、ドイツのハンブルクでQueen Anneに乗船して、111泊の旅行を開始した。本船は、イングランド、ニュー・ヨーク、ハワイ、メキシコ、ニュー・ジーランド、オーストラリア、フィリピン、ベトナム、南アフリカ、シンガポール、そしてマレーシアを訪問し、4月29日にハンブルクに戻って来る。(Newsweek: Published Mar 26, 2025 at 10:17 AM EDT)

Orient Express、1番船の予約受付開始

Orient Express Sailing Yachtsは、2026年夏に航海を開始するOrient Express Corinthian(=オリエント・エキスプレス・コリンシア、注、「華麗なる東洋急行」の意)の予約受付を開始した。

Orientは、プレス・リリースにおいて、最初の航海シーズンは2026年5月から10月までで、地中海とアドリア海を巡ると話した。同船は、長期航海と結びつけることが可能な、2泊から8泊までの範囲のクルーズを提供する。

港には、モンテ・カルロ、ポルトフィーノ、ベニス、そしてサン・トロペが含まれる。またポルトフェラヨ、サン・フロラン、そしてレーリチにも寄港する。同社によると、それぞれの目的地は、遺産や現代の壮大さに顧客を没入させるべく、慎重に選択されたという。

Orient Express Corinthianは、45平方メートルから230平方メートルまで(463平方フィートから2422平方フィートまで)の54室のスィートが呼び物とされている。Orient Expressのartistic director(=芸術監督)であるArchitect(=設計士)のMaxime d’Angeacは、現代の研ぎ澄まされた感性で、旅の黄金時代を彷彿させる内装を心に思い描いた。

プレス・リリースによると、このヨットには、115席のキャバレー、最新鋭のレコーディング・スタジオ、プール2つと、マリーナ1つがあるという。また、数軒の酒場や休憩室の他、multi-Michelin-starred chef(=複数のミシュランの星を持つ花形シェフ)のYannick Allenoの料理監修の下にある、多くの食堂もある。(Cruise Industry News: March 26, 2025)

観光潜水艦がエジプトの紅海で沈没、少なくとも6人死亡(エジプト)

この船は、沿岸都市のフルガダの観光散策地にある港から出発し、木曜日に沈没した。

エジプトの紅海で45人を乗せていた観光潜水艦が沈没し、少なくとも6人が死亡し、9人が負傷した、と当局者は木曜日に話した。この船は、沿岸都市のフルガダの観光散策地にある港から出発して、沈没した。同潜水艦は、地元サンゴ礁の水中観光に向かっていた。

Russian Embassy in Egypt(=駐エジプト・ロシア大使館)は、木曜日のFacebookでの投稿で、同名のホテルが運航する「Sindbad(=シンドバッド)」という潜水艦に乗船していた観光客全員は、ロシア国籍だったと述べた。同大使館は、4人の死亡を確認しており、他については更なる情報を待っていると付け加えた。

ロシア国営通信社のTassによると、死亡者数はその後、5人であると報じられ、うち2人は子供だったという。フルガダのロシア領事館によると、救助隊員が38人を救出できたという。

船員、あるいは他国から来た観光客が犠牲者に含まれているか、潜水艦が沈没した原因が何かについては、不明だ。報道によると、Sindbadの最大搭載人員は50人だという。

これは、紅海で観光船が沈没した最初の事故ではない。昨年11月には、Sea Storyと呼ばれる観光船が沈没し、11人が死亡又は行方不明となり、35人が助かった。(euronews: Published on 27/03/2025 - 12:15 GMT+1)

クルーズ船のノロウイルスの勃発で、何百人もが「下痢」を伴う「嘔吐」

2隻の別々の豪華クルーズ客船会社にまたがる、225人以上の乗客が、Centers for Disease Control and Prevention(=疾病対策・予防センター)によると、ノロウイルスに感染したという。

Cunardの旗艦、Queen Mary 2(=クィーン・メアリー・トゥー)の多数の客と船員と、Seabourn Encore(=シーボン・アンコー、注、「再演」の意)の7人が、現在の航海中に病気で倒れた。この不快な病気に感染した者は、嘔吐、腹部疼痛、そして下痢のような胃腸症状を報告している。

主要保健機関からの発表を余儀なくさせるクルーズでの胃腸病の勃発が、12件発生している。12件のうち10件は、ノロウイルスで、胃腸風邪としても知られている。

CDC(=疾病対策・予防センター)は、Cunardの船の2,538人の客のうち183人と14人の船員、Seabournの船の481人の客のうち7人と22人の船員が病気だと報告している。発病した乗客の全員は隔離され、医療従事者が彼らを監視していると当局者は話した。

Cunardの船は、CruiseMapperによると、3月8日にイングランドのサウサンプトンを出発して、ニュー・ヨークとカリブ海に向かい、4月6日に戻って来ることになっていた。一方でSeabournの船は、3月16日にシンガポールを出発して、日本とハワイに向かい、4月9日に戻ってくる予定だ。

いずれのクルーズ客船会社も、この勃発に対処し、監視するために取られた手順の概要を述べた声明文を出している。

「Queen Mary 2に乗船している少数のお客様が、胃腸病の症状を報告しました。」とCunardの広報担当者はUSA Today紙宛ての声明文において述べた。(Daily Express US: 17:53 ET, Fri, Mar 28, 2025)

トルコ人観光客、週末、諸島に押し寄せる(ギリシャ)

5,000人以上のトルコ人観光客が、Seker Bayram(=シェケル・バイラム、注、「砂糖祭」)の休日で週末、レスボス島とチオス島に到着し、地元経済に季節的な急騰となるものと期待された。

約1,000人の訪問者が土曜日、アイワルクからレスボス島に到着し、日曜日には、もう1つの波が押し寄せるものと期待された。

「これは島にとって、重要な経済急騰です。」とLesvos Chamber of Commerce(=レスボス商工会議所)の観光部門のpresident(=代表)であるAris Lazarisは話した。トルコ発の観光業は、とりわけ最近のエーゲ海諸島特別査証プログラムの延長により、活発になっている。

トルコの経済的・政治的闘争にも拘らず、到着は堅調なままだ。「我々の目標は、昨年の記録破りの訪問者122,000人を維持することです。」とレスボス島の旅行代理店協会の長であるPanagiotis Chatzikyriakosは話した。(ekathimerini.com: 29.03.2025 15:38)

Fincantieri、Marellaによる2隻の新造発注を確認(イタリア・英国)

FincantieriとTUIは、Marella商標向けの2隻のクルーズ船の設計と建造のMemorandum of Agreement(=覚書)(MoA)に署名した。この合意の価値は、融資次第だと同社は述べた。

この合意は、初めて新造に挑戦し、Fincantieriをこの変容に向けた戦略的提携者に選択したMarella Cruises(注、旧Thomson Cruises)の大きな第一歩である、とFincantieriは声明文において述べた。

同時に、Fincantieriにとっては、新たな顧客関係を築くものであり、クルーズ部門における新鮮な商標を持つ顧客基盤を拡大させることになる。船は、明確にイングランド市場向けに設計され、環境維持に集中する。

「洗練された設計、高品質な資材、そして広々とした様々な宿泊設備により、、高級クルーズを再定義することになります。」とFincantieriは声明文において述べた。

この2隻は、暦暦の2030年と2032年に引き渡される。(後略)(Cruise Industry News: March 31, 2025)

済州、5月にクルーズ客船インターポート開業へ(韓国)

朝鮮(注、韓国)は5月、南部の観光の島である済州(=チェジュ)島で、interport(=インターポート)として知られるクルーズ船ターミナルの営業を開始し、この地域の観光業を急騰させる、と政府は月曜日に発表した。

インターポートは、乗客がクルーズ旅程において、異なる地点で乗船、下船することを可能にするものだ。寄港地とは違う。寄港地は、典型的には数時間下船して、その後、船は次の目的地に向けて続くものだ。

これまでのところ、Jeju Port(=済州港)とSeogwipo Gangjeong Port(=江亭西帰浦港)が、クルーズ船の寄港地となっている。乗客は、再乗船までの約4時間から6時間、短時間の観光か買い物のために下船していた。

その結果、済州でのクルーズ旅行を楽しむ朝鮮人にとって、典型的には別の国に行って、その後、そこからクルーズを始めるという「fly-and-cruise(=フライ・アンド・クルーズ、注、航空機とクルーズ船を組み合わせた旅行形態)」という方法を利用せざるを得なかった。

Jeju Special Self-Governing Province(=済州特別自治道)は、同島へのインターポートの導入は、朝鮮国籍者にとって、クルーズ船観光の利便性が強化されるだけではなく、船に乗船する前に同島へ旅行するという需要を刺激するものであり、究極的には、地元経済の利益になると考えている。

The Ministry of Culture, Sports and Tourism(=文化体育観光部)とthe Ministry of Oceans and Fisheries(=海洋水産部)は、Gangjeong Port(=江亭港)に自動国境検問システムを設置し、関連当局との間で、関税、国境検問、そして隔離問題について議論することになる。

各部は、済州港のような他の国内クルーズ港に将来、運用を拡大する計画で、江亭港でのインターポートの最初の試験運用を行う。

この南部の観光島は、COVID-19のパンデミックによる2年間の中断を経て、2023年にクルーズ観光は着実に上昇し、インバウンド訪問者の回復が見られている。

済州は2023年、71回のクルーズで、101,000人の乗客を受け入れており、2024年には、274回のクルーズで641,000人の訪問者に、数字は増加している。今年、この数字は346回のクルーズで、乗客は800,000人に達するものと見られている。

5月1日から、中国国有のAdora Cruisesの135,000トンの船であるAdora Magic Cityは、上海を出発して、済州と日本に向かう。

5日間から6日間の旅程で、朝鮮人は済州で同船に乗船して、日本と上海に向かい、済州に戻って来る。

済州は、今年の年末までに、Adora Magic Cityの33回の訪問を受け入れるが、それぞれの旅行で、60人から120人までの朝鮮人向けの部屋がある。

各部は、将来は外国人にも済州インターポート・サービスを拡大する計画だ。

「クルーズ観光を含む海上観光は、新たな地域観光に活力を吹き込む鍵となる要因です。」とCulture Minister(注、文化体育観光部)のYu In-chonは話した。「地元経済を活性化させるため、海上観光の内容を発見すべく、関係当局、地元政府と活発に提携いたします。」(The Korea Times: Published Mar 31, 2025 3:49 pm KST)