プル角のついたSWは基準が無くなってしまうということもあります。

久津間さんが図解してくれました。ロフトやバウンス角はシャフトに対して計測されていますがプル角のついたものは、どの程度左からシャフトが入っているかによって数字が変わってしまいます。

こうしてみるとメーカーでもプル角を気にしているところは無いのかもしれません。


また、左からシャフトの入ったものはハンドファーストにしか構えられません。

左が久津間さんのSW。フェアウエイやライの良いところからのアプローチなら右のSWでもいいのですけど、グリーン周りのあらゆる状況にに対応しなければならないのがSWの役割ですよね。

「ライの良いところからならどんなものでも使えるんですが・・・。」と久津間さん。シャフトが真直ぐに入ったもののほうが状況に幅広く対応できるのですね。




久津間さんの削りとは?

ソールを削るところを見せてもらいました。

「こういうふうにするんです。」

と、いかにも簡単そうにベルトサンダ−の上にソールを滑らせているのですが

これは芸術的です。


出来上がりはこんな感じ。バウンスはSWの命!

バウンスを強くつける部分、逃がす部分、場所によって変えられています。開いたり被せたり、いろんな使い方ができます。

あらゆる状況に対応できるSWの秘密です。


バウンスがどのようについているのか見るには、このようにヒールの方から見るのが正しい見方だそうです。



細部を見てみましょうか。

このヘッドはまだ半製品の段階ですが。

トウ側の「逃がし」の部分。


ヒールの「ふところ」部分。


リーディングエッジの削り。













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