それは仄かなガソリンの匂いとともに


宅配便が届きました。

差出人は(株)クツマ。

久津間さんに調整をお願いしていたMP−14が帰ってきたのです。

久津間さんについては首領さんのところを見てもらうとして…


形の美しさに一目惚れしてずっと欲しかったMP−14でしたが、このMP−14,程度はかなりいいものだったんですが、中古屋さんで購入したかなり出自の怪しいものです。なんせバックラインのあるツアーベルベットが逆差しされていたといういわくつき。(^-^;)

ロフトやライはいじくられてはいないようでしたので、グリップを変えてしばらく使っていましたが、縁あって久津間さんの工房へ行った時にMP−14を見てもらうことにしました。

久津間さんひとめ見るなり、「ライ角もシャフトの入り方もバラバラですね。」

あららやっぱり?ということで調整をお願いしてあったんです。

これは7番アイアイン。う〜ん、まっすぐですね。

ただシャフトを真直ぐ入るようにしたため、結果的に少しロフトが起ってしまったようです。でももともとMP−14は3番で23°、PWで50°というひと昔前のノーマルロフトなので現代的なロフト体系になったとも言えます。ライ角も少しアップライトに調整されてるように思えます。このへんは感覚的につかまる感じを出しているのでしょうか?
ただミズノの名誉のために言っておけば、このばらつきは市販品では許容範囲のものだということです。

まあ中古品ということもありますし…


ところで、なぜガソリンの匂いがしていたかというと

久津間さんのところではグリップの溶剤にガソリンを使っているから。

しかもホワイトガソリンではなく「レギュラー」だそうで…(笑)

でも、御家庭ではマネはやめましょう危険すぎます!


2重の下巻テープがグリップの先端まで巻かれているのが久津間風。

バットから巻いていってグリップを装着した後、余った部分を切っているからこうなるんですね。かなり太めのグリップとなります。

これで曲がったらウデが悪い?




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