セイコーS-YARDに取材に行きました



ニューモデルT9。

芹沢信雄プロ使用で飛距離を伸ばしたのはテレビのゴルフ中継でおなじみですね。

S-YARDのクラブは昔から重心深度が深くてボールが上がりやすい性格のものでしたが、T9はドロップ気味の強い弾道を目指したもの。

ただし、やたらとスピン量を減らした扱いづらい一発飛ばしのドライバーではなく重心位置は常識的な範囲内のもののようです。


ロフト角によってヘッドの設計を変えるのはよくあるある話ですが、T9は入れるシャフトのフレックスによってヘッドの重心位置を変えているそうです!

開発にあたった田中公範さんにお話を伺いました。S−YARDの開発はプロはもちろんアマチュアゴルファーを使った徹底したヒューマンテストによっているとか。これはちょっと意外でした。会社がセイコーですから機械的なのかと(笑)。

机上の数字を追いかけるのではなく実践による開発は説得力があります。


フェースの厚さもシャフトのフレックスによって変えられています。

今はフェースの反発係数を大きくすることだけを考えてフェースの薄さを各メーカー競っている観がありますが、T9のフェース厚はどちらかと言えば厚い部類に入ると思います。

「おじいさんがポーンと合わせるだけなら極薄のフェースでもいいのですが・・・。」と田中さん。ヘッドスピードによって適正な厚さが必要なのがテストによってわかったそうです。



反発係数はUSGAのルールを超えているそうですが、それは結果的にそうなったもので最初から狙ったものではないとか。フェースの厚さを部分的に変えることもしていないそうです。

「思い込みとブームには流されない」というのがS−YARDの考え方。






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