「975Dの後にプロトタイプは6〜7種類あったのです。そのひとつが975Eでした。」と高橋さん。「975Eはディープフェースで飛距離的には975Jほど出ないモデルだったのですが、デュバルはそれを使いました。」
Eは重心高の高いモデルだったのでしょうか?オーガスタでドロー、フェードと球筋を打ち分けるにはその方が好都合だったのかもしれません。
その他にも975E・FSというのもありましたね。ただ、それらのモデルの市販はないそうです。
慣性モーメントで優しさを、低重心設計で飛距離性能を出しているのが975Jだと思います。
975Jは「飛ばし」というよりもその巨大な慣性モーメントの方に特徴があるのだと思いますが、優しいクラブが結局は飛ぶクラブなのだとも言えます。ちょっと前ならPGAツアーで平均飛距離が270ヤードあれば十分ロングヒッターだったのですが、今ではツアープロ全体の平均飛距離が270ヤードを越えてしまいまた。
PGAのツアープロといえども飛距離に対する欲求は強いのでしょう。その中で975Jはさっそく使用率ナンバーワンになりました。
飛んで曲がらない夢のクラブに一歩近付いたのかもしれませんね。