桁外れの慣性モーメントが抜群の方向性を導く


X−ZONEの素材はレビキャストチタン。「レビキャスト」は真空浮揚鋳造という製法のことかと思いましたが、素材の名前にもなってるんですね。鋳造で作られたヘッドです。

400Mもの大きさのヘッドを軽く、強度を保って作るには素材も厳選されます。ヘッドの重量は180グラム程度だと思いますが、製法も鍛造では無理ではないでしょうか?この体積では溶接部分のわずかな肉厚も許されませんから。

詳しい素材、製法についてはマルマンゴルフのホームページを御覧下さい。


左が400MのX−ZONE。右はこれまでの350M。強度の高いレビキャストチタンを使うことでフェース面をはじめ肉薄化することができ、バランスの良いディープフェースのヘッドを作ることができたわけです。正面から見た形状はこれまでのオーバーサイズヘッドに比べ違和感の無い美しさを持っています。


ミラー仕上げのフェース面、うわ!カメラまで映ってしまった(笑)。

レビキャストチタン製のフェースは厚さ2.5ミリ。フェース自体を軽く作れるので設計の自由度が増し、これだけのディープフェースが可能になったのでしょう。重心距離は33ミリと300Mモデルと同等。オーバーサイズヘッドは球が捕まらないという常識はX−ZONEにはあてはまらない。

オーバーサイズヘッドの1番のメリットは巨大な慣性モーメント。ちなみに一般の300Mモデルは縦方向1850KC、横方向では3000KC。どこに当たってもボールは飛んでいく?

フェースのセンターを2センチ外しても飛距離の差は10ヤード以内。これは驚くべき数字ですね。




方向性が良いのはわかった。でも飛距離は?