*** 季節による注意点 ***

   6-1 冬のすごし方
   6-2 冬眠の危機!!
   6-3 梅雨のすごし方
   6-4 夏のすごし方

6-1 冬のすごし方
種類によっては寒さに弱い・・・というか、冬眠してしまうものもいます。できるだけ、快適に過ごせるように、巣箱・巣材・温度をきちんと整えてあげてください。プレは冬眠しないといわれています。しかし、寒いと擬似冬眠を起こし そのまま死ぬこともあります。10−15度以下に下げないようにしましょう。


6-2 冬眠の危機!!
中国ハタリスの場合、10度を下回ると冬眠するおそれがあります。動きが鈍くなり、巣にこもります。そして体温も下がり、呼吸の回数が減ってきます。これが冬眠です!しかし、死んでるわけではありません。死んだときと違って体は硬直していません。間違っても埋めないように してください!!ペットで飼われている個体は栄養を充分にためていなかったり、温度が不安定だったりと野生の状態を再現することがとても難しいです。まずは野生下での冬眠の仕方・条件・メカニズムなどを知り、そして飼育下(自分の家)で同様の条件を整えられれば、冬眠させられるかもしれませんが・・・。実際には情報が少なく、また環境を整えるのも難しいと思われます。心配な点があるうちはやらないほうが懸命だと思います。(中国ハタリス以外にもメキシカンジリス、リチャードソンジリスでも冬眠したことがあります。)

冬眠してしまったら・・・
いきなり温めるのは動物にとって負担をかける場合があります。急激な温度変化に耐えられず死んでしまうかもしれません。手のひらで包んで、徐々に温めましょう。室温もあげてください。 1、2時間くらいかけるつもりで気長に行ってください。そのうち、少しずつ動き出します。動き出したら、りんごのような水分の多い消化のよいものをあげましょう。また起きるときにおもらしする個体もいるようなので、タオルに包むといいかもしれないですね。ホッカイロやホットカーペットもいいと思います。何度も冬眠させると動物に負担がかかるかもしれません。 再び冬眠しないように気温の対策をとってくださいね。

中国ハタリス飼育のSさん
冬は冬眠しやすい、だいたい10度前後まで下がると怪しい。起こす時は徐々に暖めて、さすりながら目を覚まさせる。うちの場合は目を覚ます直前にオシッコを漏らすのが合図。暖房はオイルヒーターを使って20度前後にキープ。エアコン暖房は、暖かい空気が上に逃げるので注意が必要。但し、マンション住いならそれほど気にしなくてもいいかも。木造住宅の1Fは注意。

ハタリス飼育のIさん
・ケージの網のところに透明プラスチックを貼る
・サーモスタッドを付けているので。設定温度を下回ると自動的に温度が上がるようになっている。


6-3 梅雨のすごし方
多湿のこの時期は巣材のチェックをいつもよりも厳重にする必要があります。ハタリス・ジリスの多くは乾燥した土地に住んでいるものが多く、湿気に弱いと考えられます。水槽飼育の場合は、ケージよりも湿気がこもりがちになりますので、注意しましょう。巣材もいつもよりもまめに取り替える必要があります。



6-4 夏のすごし方
意外に弱いと思われます。自然下では地面にもぐって暑さをしのいでいます。でもケージの中ではそうはいきません。30度を超えるようなら要注意です。エアコンや換気で温度調節をしましょう。またこのときにエアコンの風が直接あたらないように気をつけてください。人間と同じく、体調を崩してしまいます。換気のために窓を開けるときには、屋外から動物などが入り込まないように気をつけてください。また水分をいつでもとれるように用意してあげるのもいい方法です。野菜はいたみやすいので注意しましょう。