北朝鮮写真館

2000年5月1日〜5月5日


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名古屋空港で待機する北朝鮮の高麗航空。日本と北朝鮮を結ぶ
定期便はないけれど、これはチャーター便なので名古屋から
首都の平壌へ直行する。所要時間はおよそ2時間半程度。


撮影が禁止ならば事前に制止されるだろうと思って、わざと警察官の
目の前で平壌空港の建物の写真を撮影したけれど、別にとがめられる
ことはなかった。撮影しようとして怒られている人もいたので、
向きによっては撮ってはいけないものがあったのかもしれない。


ガイドブックによると、平壌にあるこの錦繍山記念宮殿には、
金日成主席が生前の姿で安置されていると書いてある。
この日は建物の中には入らなかったので、どのような様子で
安置されているのかはわからなかった。


平壌での最初の夕食時、写真を撮らせてもらえないかとレストランの
ウェイトレスに尋ねたら、YESともNOとも言わずに恥ずかしがっていた。
嫌がっているわけではなさそうだったのでお願いして撮らせてもらった。


平壌の金日成広場ではメーデーの祭典が行われていた。
明るく照らし出された広場では、スピーカーから大音量の
音楽が流れる中、大勢の人たちが踊りに耽っていた。


隣の人と手を取り合ってみんな楽しそうに踊っていた。
少なくともこの踊りからは義務感や強制といったものを
感じることはなく、みんな本当に楽しそうにしていた。


メーデーの祭典を見学する子供たち。対日感情などのさまざまな
思惑が絡んでいるからだと思うのだけど、人の写真を撮ろうとすると
断られることが多い。でも子供たちはそんなことには関係なく、
喜んで写真を撮らせてくれた。


よる9時になると祭典は終了し、あっという間に広場から人が
いなくなった。その場で余韻に浸るような人や酔っぱらいなどは
全くおらず、建物のネオンだけがしばらく残った。


私たちの団体一行が滞在した平壌の高麗ホテル。ホテルの
中では米ドルや日本円が通用するが、札だけでなく
日本円のコインまで全く問題なく使えるのは驚いた。


高麗ホテルから徒歩5分ぐらいの所にある平壌駅。
正面に金日成主席の肖像画が掲げられている。


大同門は6世紀に建てられた平壌城の東門だが、現在の
ものは17世紀に再建されたものとのこと。門は大同江
沿いにあり、付近には門や川の絵を描く人がたくさんいた。


平壌の万寿台の丘には金日成主席の銅像が立つ。私たちはガイドに
従い、ここへ着くとまず代表者の献花、続いて全員による黙祷を行った。
写真撮影上の注意として言われたのは、階段の下から撮ること、
像の全身を撮ること、像と同じポーズをとって記念写真を撮らないこと。


金日成主席の銅像の横には、朝鮮の革命闘争史を示す大記念塔が
建っている。もちろんきちんとした意味はあるのだろうけど、
頭の上に石を持ち上げてひとりだけみんなと違う方向を向いて
いる人の存在が、なにか目立っている気がする


平壌の牡丹峰地区にある凱旋門はパリのものより10m
高いとのこと。門には金日成将軍の歌が刻まれている。


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