クジラの骨格

ザトウクジラの骨格
  • ザトウクジラの骨格
    クジラは足はないのだが骨格自体には痕跡が見られ、人間で言う腰骨に当たる寛骨が脊椎から離れてはいるが残っている。胸びれは人の手と同じように肩の骨から指の骨までがついている。指節の数はクジラ以外の哺乳類より化石である魚竜のものに似ており、指節の数は中央の指に多く見られる。しかし、クジラは偶蹄類のウシやヒツジとタンパク質の組成が非常によく似ているので祖先は四肢を使い陸上でくらしていたと思われる。
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クジラの分類

ヒゲクジラ亜目

ハクジラ亜目

頭蓋は左右対称である。 頭蓋は左右非対称である。
は無く、ひげ板が発達する(胎児期形成される歯胚は異形歯的)。 は同形歯である(化石種には異形歯種もある)。
下顎骨の前端は靱帯で結ばれている。 左右の下顎骨の前端は縫合している。
頸椎は通常動かない(セミクジラ類のみ7個融合、他の種は全部分離)。 頸椎がいくらか動く(種類と年齢により0〜7個が融合)。
下顎の関節頭は上方に向いている。 下顎の関節頭は後方に向いている。
前肢は通常四指である(セミクジラ類は五指)。 前肢は通常五指である。
胸骨は一個の骨から成り立っている。 胸骨は常に数個の胸骨体から成り立っている。
胸骨肋(胸肋骨)は常に一対である。 胸骨肋(胸肋骨)は三対以上である。
喉頭は短く、後鼻孔に入っていない。 喉頭は咽頭を横ぎり、後鼻孔に入っている。
気管の軟骨環はC字型である。 気管の軟骨環はリング状である。
感覚毛が常にある。 感覚毛は成年のものにはない。
盲腸が通常ある。 盲腸が通常ない。
雄は雌より小さい。 多くの種類では雄は雌より大きい。
ヤコブソン器官がある。 ヤコブソン器官がない。
肺胞入り口に括約筋があって締められる。 括約筋の代わりに、細気管支に弾性繊維のバルブがある。


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