知的障害の原因
- 知的障害の原因
精神遅滞(知的障害)の原因としては様々な原因が考えられる。病因不明であると言われたり、また、原因は一つであるとは限らずいくつもの因子が複雑に関係して発生するとも考えられ、発達の段階ごとに様々な事態が発生する場合も考えなければならない。かつては遺伝が原因と考えられていたが、染色体異常などだけでなく、後天性の損傷や環境にも原因があると考えられる。
- 先天性と後天性
精神遅滞の原因は出生以前に原因のある「先天性」と、出生時ないし出生後早期に脳髄に何らかの障害(脳細胞の器質的疾患か機能不全)を受けている「後天性」に分けられる。「先天性」は知能を形成する遺伝子の組み合わせの欠陥と考えられる「生理型」と、一定の遺伝性の疾患がありその結果としての脳障害による「病理型」がある。「病理型」には染色体や遺伝子の異常が考えられる「内因性」と、胎児期や周産期の障害による「外因性」がある。
- 国際疾病分類による知的障害の原因
- 感染症及び中毒症によるもの(先天性風疹、梅毒など)
- 外傷又は物理的原因によるもの(低酸素症など)
- 代謝、成長または栄養障害に伴うもの(フェニールケトン症など)
- 出生前の粗大脳疾患に伴うもの(神経繊維症、結節硬化症など)
- 不明の出生前原因によるもの(先天性脳欠損、小頭症など)
- 染色体異常に伴うもの(ダウン症)
- 周産期疾患によるもの、未成熟出産にともなうもの
- 精神医学的障害によるもの
- 環境の影響によるもの(育児放棄や環境剥奪など)
- 医学的要因図
 | トキソプラズマ:原生動物胞子虫類の、ある種のトキソプラズマの感染によって起こる疾患原因。
臍帯纏絡(せいたいてんらく):へその緒が絡まってしまうこと。 |
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