知的障害という言葉

  • 知的障害とは
    従来は「精神薄弱」という用語が用いられていたが、平成11年度から全国で「知的障害」という言葉に全面的に変わり、法律も「精神薄弱舎福祉法」から「知的障害者福祉法」へと変わった。精神薄弱は「精神活動が全て薄く弱い」などととらえられることもあり、差別用語と考えられるため変化されたのだが、知的障害を表現する言葉に精神遅滞や知的発達障害などのような他の呼び方も多数存在する。
  • 知的障害の定義
    「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」と、精神薄弱は平成7年度に厚生省で実施された「精神薄弱児(者)基礎調査では定義されている。「知的機能」とは標準化された知能検査によって測定された知能指数がおおむね75程度未満までののとをいうが、日常生活の適応に大きく適応性に欠ける場合は知能指数では判定できないそれ以外の場合も含まれることがある。また、はっきりした基準はつけられない。
  • 知的機能の障害
    知的障害とは、知的機能発達に遅れのあることであり、知能指数では同じ年齢の平均より小さくなっているかもしれないが、ものの感じ方(感性)に障害を持っているとは限らない。知能テストでは、社会性や性格は測ることができなく、優しさや純粋さも持っていることを数字では測ることはできないのである。
  • 精神遅滞とその他の精神発達障害概念図
    gainenzu精神遅滞:医学用語では知的障害という言葉はなく、主にこの言葉で表される状態が多い。

    広汎性発達障害:自閉症の診断基準全てを満たすわけではないが自閉症の状態に近縁の発達障害。

    注意欠損多動性障害:多動、注意障害、衝動性、興奮性の項目のうち3つ以上が同年齢の子どもに比べ著しく目立つ場合に医師などから診断された障害。
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