行動特性
- 特性による分類
知的障害には様々な原因が考えられ、その障害の程度にも差があるのだから、共通の特徴を考えるのは難しい。山口薫らは、ソビエトの高次神経活動の立場から分類をしており、知的障害児の行動にみられる差異を、大脳皮質における神経過程の障害によって類型化しようとするものである。
- 基本型:情緒的に安定している、ある程度状況に応じた行動がとれることがある、勤勉で従順である、質問にはよく考えて答える、学校の決まりを守る、家族に対して愛情を示すなどの特徴をもつ。
- 興奮型:落ち着きがなく、気の変わりやすいところがある、集中できない、制止が一般的にきかない、興奮度が高い、友だちとうまく遊べない、教室でおとなしく座っていることはまれである、動くときのテンポが速くせっかちである、周囲に起こることに対し衝動的に反応するなどの特徴をもつ。
- 制止型:疲労しやすい、不活発である、反応がきわめて遅く鈍い、動作がのろいし弱々しく単調である、全体としては口数が少なく静かで表情がなく、ゆっとりあやふやな話し方をする、人の言いなりになりやすいなどの特徴をもつ。もの静かで受動的であるが、内気で拒否的になる場合もある。
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